JP2017003038A - 車両用手動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリーブの外周面に形成されてシフトフォークと摺接する摺動溝の摩耗を抑制できる車両用手動変速機の構造を提供する。
【解決手段】スリーブ48bとギヤピース30bとが回転同期していない状態において、変速操作が行われ、スリーブ48bがギヤピース30bにはじかれた際には、摺動溝58外側に設けられた規制部材66と、摺動溝58外側に形成されたスリーブ48bの周縁部63bとが接触するため、スリーブ48bの摺動溝58がシフトフォーク35bと衝突することがなくなるため、摺動溝58が摩耗することが抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に備えられる手動変速機に関するものである。
車両に備えられる手動変速機において、運転者のシフト操作に応じて長手方向に移動させられるシフトフォークシャフトと、そのシフトフォークシャフトに連結されているシフトフォークと、そのシフトフォークと嵌合する環状の摺動溝が外周面に形成されている円環状のスリーブとを、含んで構成される機構がよく知られている。特許文献1に記載の手動変速機にあっては、シフトフォークにかけられる荷重の大きさに応じてスリーブの摺動溝と段階的に摺接する摺接突部が設けられているシフトフォークが開示されている。
特開2008−32166号公報 特開2004−204880号公報
ところで、特許文献1の手動変速機において、運転者が変速操作を行うと、スリーブの内周面に形成されている内周歯(噛合歯)と、スリーブに隣接するギヤピースに形成されている外周歯(噛合歯)とを噛み合わせるために、スリーブがシフトフォークシャフトの長手方向に移動する。ここで、スリーブとギヤピースとが回転同期していない状態では、スリーブがギヤピースにはじかれ、スリーブがシフトフォークに対して軸方向に相対移動させられる。このとき、シフトフォークの摺接突部がスリーブに形成されている摺動溝と衝突するためにスリーブの摺動溝が摩耗する可能性がある。摺動溝が摩耗した場合には、摩耗粉や摩耗痕によってスリーブの摺動抵抗が大きくなる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、摺動溝の摩耗を抑制できる車両用手動変速機の構造を提供することにある。
上記目的を達成するための、第1発明の要旨とするところは、(a)運転者の変速操作に応じて長手方向に移動可能に支持されたシフトフォークシャフトと、シフトフォークシャフトに連結されてシフトフォークシャフトの移動に連動して移動するシフトフォークと、そのシフトフォークと嵌合する環状の摺動溝が外周面に形成されている円環状のスリーブと、変速操作に伴ってそのスリーブが移動した際にそのスリーブの内周面に形成されている内周歯と噛み合う外周歯が形成されているギヤピースとを備える車両用手動変速機であって、(b)前記スリーブは、前記シフトフォークシャフトの長手方向からみたときに環状の面となる周縁部を有し、(c)前記シフトフォークシャフトまたは前記シフトフォークには、前記周縁部と当接することで前記スリーブが前記シフトフォークシャフトの長手方向に移動することを規制する規制部材が形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、スリーブとギヤピースとが回転同期していない状態において、変速操作が行われ、スリーブがギヤピースにはじかれた際には、摺動溝外側に設けられた規制部材と、摺動溝外側に形成されたスリーブの周縁部とが接触するため、スリーブの摺動溝がシフトフォークと衝突することがなくなるため、摺動溝が摩耗することが抑制される。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明の車両用手動変速機において、前記規制部材は、前記シフトフォークシャフトの長手方向において前記シフトフォークを挟んで対向する2つの突起から構成されていることを特徴とする。このように構成されると、シフトフォークシャフトの移動方向に応じて2つの突起の一方でスリーブを支持することができる。
また、第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両用手動変速機において、前記規制部材は、前記シフトフォークシャフトの長手方向からみて、そのシフトフォークシャフトと前記スリーブとの距離が最も近くなる位置であり、前記シフトフォークシャフトの長手方向において前記シフトフォークに隣接する位置に形成されていることを特徴とする。このように、規制部材は、シフトフォークシャフトの長手方向からみてシフトフォークシャフトとスリーブとの距離が最も近くなる位置、且つ、シフトフォークシャフトの長手方向においてシフトフォークに隣接する位置に形成されているため、スリーブの周縁部が規制部材に接触した際に規制部材にかかるモーメントを小さくすることができる。
また、第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明の何れか1の車両用手動変速機において、前記シフトフォークシャフトは、プレス成型によって形成される板状の部材であることを特徴とする。これより、シフトフォークシャフト側に規制部材が形成される場合には、シフトフォークシャフトと規制部材とを一体成型することができるため、規制部材の成型が容易となる。
また、第5発明の要旨とするところは、第1発明から第4発明の何れか1の車両用手動変速機において、前記シフトフォークシャフトの長手方向において前記規制部材と前記スリーブとの間には、所定の隙間が形成されていることを特徴とする。このようにすれば、スリーブとギヤピースとが回転同期していない状態において、変速操作が行われない場合には、スリーブと規制部材とが当接しないため、スリーブと規制部材との摩擦による発熱が抑制され、スリーブの寿命が向上する。
本発明が適用された車両用手動変速機を備える車両用駆動装置の骨子図である。 図1において、シフトフォークシャフト、シフトフォークシャフトに固定されるシフトフォーク、およびシフトフォークに嵌合するスリーブの構造を示す斜視図である。 図2において、シフトフォークシャフトのプレート面に対して垂直方向から見た図である。 図2において、シフトフォークシャフトの長手方向から見た図である。 本発明の他の実施例である車両用手動変速機に適用されるシフトフォークシャフトおよびシフトフォークの形状を示す図である。 本発明のさらに他の実施例である車両用手動変速機に適用されるシフトフォークシャフト、シフトフォーク、およびスリーブの構造を示す斜視図である 本発明のさらに他の実施例である車両用手動変速機に適用されるシフトフォークシャフト、シフトフォーク、およびスリーブの構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10の骨子図である。図1の車両用駆動装置10は、走行用駆動源としてのエンジン12、クラッチ14、車両用手動変速機16(以下、手動変速機16)、および差動歯車装置18を備えて構成されている。
手動変速機16および差動歯車装置18は、共にケース20内に収容されている。手動変速機16は、車両の車幅方向に互いに平行な一対の入力軸24および出力軸26の間にギヤ比が異なる複数の変速ギヤ対28a〜28eが設けられていると共に、それらの変速ギヤ対28a〜28eに対応して複数のギヤピース30a〜30eが設けられた平行軸式の変速機構と、それらのギヤピース30a〜30eに対応する3つの同期機構32a〜32cの何れかを選択的に作動させて、変速ギヤ対28a〜28eの何れかを動力伝達状態に切り替えて変速段を切り替えるための3本のシフトフォークシャフト34a、34b、34c(シフトフォークシャフト34a、34cは図示せず)とを備え、前進1〜5段の変速段が成立させられるように構成されている。また、入力軸24および出力軸26の間にはさらに後進ギヤ対36が配設され、図示しない出力シャフトに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられる。また、出力軸26には、差動歯車装置18のファイナルギヤ40と噛み合う出力歯車38が形成されている。
なお、図1にあっては、同期機構32bを作動させるためのシフトフォークシャフト34bのみ記載され、シフトフォークシャフト34a、34cについては記載されていないが、実際には、同期機構32aを作動させるためのシフトフォークシャフト34a、および同期機構32cを作動させるためのシフトフォークシャフト34cが、シフトフォークシャフト34bと並んで配置されている。また、シフトフォークシャフト34a(図示せず)には、同期機構32aの後述するスリーブ48aと嵌合するシフトフォーク35aが連結され、シフトフォークシャフト34bには、同期機構32bのスリーブ48bと嵌合するシフトフォーク35bが連結され、シフトフォークシャフト34c(図示せず)には、同期機構32cの後述するスリーブ48cと嵌合するシフトフォーク35cが連結されている。従って、シフトフォーク35a〜35cは、シフトフォークシャフト34a〜34cの長手方向の移動に連動して長手方向に移動する。
前記シフトフォークシャフト34a〜34cの何れか1つが操作されることにより、同期機構32a〜32cの何れか1つが作動する。例えば同期機構32cが作動し、ギヤピース30eと出力軸26とが接続されて変速ギヤ対28eが動力伝達状態になると、変速比(入力軸24の回転数/出力軸26の回転数)が最も大きい第1変速段が成立させられる。また、同期機構32cが作動し、ギヤピース30dと出力軸26とが接続されて変速ギヤ対28dが動力伝達状態になると、変速比が2番目に大きい第2変速段が成立させられる。また、同期機構32bが作動し、ギヤピース30cと入力軸24とが接続されて変速ギヤ対28cが動力伝達状態になると、変速比が3番目に大きい第3変速段が成立させられる。また、同期機構32bが作動し、ギヤピース30bと入力軸24とが接続されて変速ギヤ対28bが動力伝達状態になると、変速比が4番目に大きい第4変速段が成立させられる。また、同期機構32aが作動し、ギヤピース30aと入力軸24とが接続されて変速ギヤ対28aが動力伝達状態になると、変速比が最も小さい第5変速段が成立させられる。
差動歯車装置18は、差動機構を備えて構成され、左右の前輪46L、46Rに接続されている左右の前輪車軸44L、44Rに、車両の走行状態に応じて適宜回転速度差を与え滑らかな旋回を可能にする。なお、差動歯車装置18は公知であるため、構成や作動についての詳細な説明は省略する。
同期機構32a〜32cは、それぞれ各シフトフォーク35a〜35cと嵌合する摺動溝が外周面に形成されているとともに、内周面には内周歯49a〜49cが形成されている円環状のスリーブ48a〜48cを含んで構成されている。同期機構32aのスリーブ48aが入力軸24の軸方向においてギヤピース30a側に移動すると、同期機構32aが作動し、スリーブ48aとギヤピース30aとが回転同期することで、スリーブ48aの内周歯49aとギヤピース30aの外周歯31aとが噛合可能、すなわちスリーブ48aとギヤピース30aとが係合可能となる。スリーブ48aとギヤピース30aとが係合すると、ギヤピース30aがスリーブ48aを介して入力軸24に接続される。
同期機構32bのスリーブ48bが入力軸24の軸方向においてギヤピース30b側に移動すると、同期機構32bが作動し、スリーブ48bとギヤピース30bとが回転同期することで、スリーブ48bの内周歯49bとギヤピース30bの外周歯31bとが噛合可能、すなわちスリーブ48bとギヤピース30bとが係合可能となる。スリーブ48bとギヤピース30bとが係合すると、ギヤピース30bがスリーブ48bを介して入力軸24に接続される。
同期機構32bのスリーブ48bが入力軸24の軸方向においてギヤピース30c側に移動すると、同期機構32bが作動し、スリーブ48bとギヤピース30cとが回転同期することで、スリーブ48bの内周歯49bとギヤピース30cの外周歯31cとが噛合可能、すなわちスリーブ48bとギヤピース30cとが係合可能となる。スリーブ48bとギヤピース30cとが係合すると、ギヤピース30cがスリーブ48bを介して入力軸24に接続される。
同期機構32cのスリーブ48cが出力軸26の軸方向においてギヤピース30d側に移動すると、同期機構32cが作動し、スリーブ48cとギヤピース30dとが回転同期することで、スリーブ48cの内周歯49cとギヤピース30dの外周歯31dとが噛合可能、すなわちスリーブ48cとギヤピース30dとが係合可能となる。スリーブ48cとギヤピース30dとが係合すると、ギヤピース30dがスリーブ48cを介して出力軸26に接続される。
同期機構32cのスリーブ48cが出力軸26の軸方向においてギヤピース30e側に移動すると、同期機構32cが作動し、スリーブ48cとギヤピース30eとが回転同期することで、スリーブ48cの内周歯49cとギヤピース30eの外周歯31eとが噛合可能、すなわちスリーブ48cとギヤピース30eとが係合可能となる。スリーブ48cとギヤピース30eとが係合すると、ギヤピース30eがスリーブ48cを介して出力軸26に接続される。なお、同期機構32a〜32cは公知の技術であるため、構成や作動に関する詳細な説明を省略する。
図2は、シフトフォークシャフト34bと、シフトフォークシャフト34bに連結されるシフトフォーク35bと、シフトフォーク35bに嵌合するスリーブ48bの斜視図である。なお、シフトフォークシャフト34a、34c、シフトフォーク35a、35c、およびスリーブ48a、48cについても図2の斜視図と基本的には同じ構成をとるため、その説明を省略する。
図2に示すように、シフトフォークシャフト34b(以下、フォークシャフト34b)は、長手状のプレート(板状の部材)から形成されており、フォークシャフト34bの長手方向の両端には、フォークシャフト34bを支持するための支持部材50、52が設けられている。フォークシャフト34bの長手方向の支持部材52側には、係合部54が形成されている。係合部54は、フォークシャフト34bの長手方向に対して垂直に伸びるとともに、その一部に切欠56が形成されることで、二股形状に形成されている。この切欠56によって形成される空間に、図示しない押圧部材が運転者のセレクト操作(変速操作)によって係合され、運転者のシフト操作(変速操作)によってその押圧部材がフォークシャフト34bの長手方向に移動することで、係合部54を介してフォークシャフト34bが押圧部材によって、フォークシャフト34bの長手方向に押圧され、フォークシャフト34bが長手方向に移動させられる。本実施例のシフトフォークシャフト34bは、板状の部材からプレス成型によって成型される。
フォークシャフト34bの長手方向の所定の位置に、シフトフォーク35bが連結されている。シフトフォーク35bは、例えば溶接によってフォークシャフト34bに接合されている。また、シフトフォーク35bは、スリーブ48bに嵌合している。図3は、図2において、フォークシャフト34bのプレート面57に対して垂直方向から見た図に対応している。図4は、図2において、フォークシャフト34bの長手方向の支持部材50側から見た図に対応している。
図2および図4に示すようにシフトフォーク35bは、フォークシャフト34bの長手方向からみると、フォークシャフト34bとの接合部64を中心にして左右対称な略U字形状に形成されている。また、シフトフォーク35bのU字形状に伸びる両端部は、スリーブ48bの外周面に形成されている円環状の摺動溝58と嵌合している。スリーブ48bの摺動溝58は、フォークシャフト34bに組み付けられた際にフォークシャフト34bの長手方向において、円筒状に形成されたスリーブ48bの外周面のうち中央に位置する部分に形成されており、摺動溝58のフォークシャフト34bの長手方向の両側には、スリーブ48bがシフトフォーク35bに対して、フォークシャフト34bの長手方向に相対移動した際に、シフトフォーク35bと摺接する摺接面62a、62bが形成されている。また、スリーブ48bには、そのスリーブ48bをフォークシャフト34bの長手方向からみたとき、環状の面となる一対の周縁部63a、63bが形成されている。周縁部63a、63bは、フォークシャフト34bの長手方向において、スリーブ48bの両端であって、摺接面62a、62bの背面に形成されている。
シフトフォーク35bの前記両端部には、一対の樹脂パッド60a、60bが嵌め付けられている。スリーブ48bがシフトフォーク35に対してフォークシャフト34bの長手方向に相対移動した際には、この樹脂パッド60aと摺動溝58に形成される摺接面62a、もしくは、樹脂パッド60bと摺動溝58に形成される摺接面62bとが摺接する。図4に示すように、本実施例では、シフトフォーク35bの両端に嵌め付けられている樹脂パッド60aのスリーブ48bと接触する接触点A1、A2を結んだ直線が、スリーブ48bの軸心Cを通る位置まで伸びている。
フォークシャフト34bには、フォークシャフト34bの長手方向においてシフトフォーク35bと隣り合う位置からスリーブ48bの軸心Cに向かって伸びる規制部材66が形成されている。規制部材66は、フォークシャフト34bの長手方向においてシフトフォーク35bと隣り合う両側から、スリーブ48bの軸心Cに向かって伸びる、互いに対向する2つの突起66a、66bから構成されている。すなわち、規制部材66は、フォークシャフト34bにおいて、シフトフォーク35bをフォークシャフト34bの長手方向で挟んだ位置からスリーブ48の軸心Cに向かって伸びる、互いに対向する2つの突起66a、66bから構成されている。図3に示すように、突起66a、66bは、何れも直方体に形成されている。この突起66a、66bは、フォークシャフト34bのプレス成型の際に形成される。
前記突起66a、66bは、フォークシャフト34bの長手方向からみて、少なくとも一部が、スリーブ48bの周縁部63a、63bと重なる位置まで伸びている。また、突起66a、66bの前記長手方向からみてスリーブ48bと重なる部位は、フォークシャフト34bの長手方向においてスリーブ48bの摺動溝58よりも外側の位置に形成されている。すなわち、突起66a、66bの前記長手方向からみてスリーブ48bと重なる部位は、フォークシャフト34bの長手方向において摺動溝58と重ならない位置に形成されている。
また、突起66a、66bは、フォークシャフト34bの長手方向からみて、それぞれフォークシャフト34bとスリーブ48bとの距離が最も近い位置であって、フォークシャフト34bの長手方向においてシフトフォーク35bに隣接する位置に形成されている。また、フォークシャフト34bの長手方向において、突起66a、66bとスリーブ48bの周縁部63a、63bとの間には、それぞれ図3に示すような所定の隙間Lが形成されている。
上記のように構成されるフォークシャフト34b、シフトフォーク35b、およびスリーブ48bの作動について説明する。図3において、図示しない押圧部材によってフォークシャフト34bが長手方向に押圧されることにより、フォークシャフト34bが長手方向の支持部材50側に移動すると、フォークシャフト34bに固定されているシフトフォーク35bについても同様に支持部材50側に移動させられ、シフトフォーク35bの両端部に嵌め付けられている樹脂パッド60aとスリーブ48bの摺動溝58によって形成される摺動面62aとが摺接する。これより、スリーブ48bがフォークシャフト34bの長手方向の支持部材50側に移動させられ、同期機構32bが作動させられることで、スリーブ48bとギヤピース30bとが係合する。
具体的には、ギヤピース30bは、スリーブ48bが非係合の状態において、スリーブ48bに対してフォークシャフト34bの長手方向において支持部材50側であって、且つ、フォークシャフト34bの長手方向においてスリーブ48bと隣り合う位置に配置されている。また、ギヤピース30bには、スリーブ48bの内周歯49bと噛合可能な位置に、外周歯31bが形成されている。すなわち、フォークシャフト34bの長手方向からみて、ギヤピース30bの外周歯31bが、スリーブ48bの内周歯49bと重なる位置(径方向で同じ位置)に形成されている。また、スリーブ48bとギヤピース30bとの間に、同期機構32bの摩擦部材として機能する図示しないシンクロナイザリングが介挿されている。スリーブ48bがフォークシャフト34bの長手方向において支持部材50側に移動させられると、スリーブ48bとギヤピース30bとの間に介挿されているシンクロナイザリングの摩擦面が押圧されることで、この摩擦面で摩擦力が発生する。この摩擦力によってスリーブ48bとギヤピース30bとの間の回転速度差が小さくなる。そして、スリーブ48bとギヤピース30bとが回転同期すると、スリーブ48bの内周面に形成されている内周歯49bとギヤピース30bに形成されている外周歯31bとが噛合可能な状態となる。この状態でスリーブ48bがさらにフォークシャフト34bの長手方向の支持部材50側に移動すると、スリーブ48bの内周歯49bとギヤピース30bの外周歯31bとが噛み合い、スリーブ48bとギヤピース30bとが係合する。
また、フォークシャフト34bが長手方向の支持部材52側に移動すると、フォークシャフト34bに固定されているシフトフォーク35bについても同様に支持部材52側に移動させられ、シフトフォーク35bの両端部に嵌め付けられている樹脂パッド60bとスリーブ48bの摺動溝58によって形成される摺動面62bとが摺接する。これより、スリーブ48bがフォークシャフト34bの長手方向の支持部材52側に移動させられ、同期機構32bが作動させられることで、スリーブ48bとギヤピース30cとが係合する。なお、具体的な作動については、上述したスリーブ48bおよびギヤピース30bの係合の場合と同様であるためその説明を省略する。
ここで、例えば、スリーブ48bとギヤピース30bとが回転同期していない状態で変速操作が行われ、スリーブ48bがギヤピース30b側に向かって移動すると、スリーブ48bの内周歯49bがギヤピース30bの外周歯31bと衝突し、スリーブ48bがギヤピース30bによって押し戻される方向にはじかれ、そのとき、回転同期した状態で変速する場合に比べて大きな大荷重Fがスリーブ48bに入力される。この大荷重Fが接触点A1、A2を介してシフトフォーク35bに伝達されると、接触点A1、A2と接合部64との距離が遠いため、フォークシャフト34bとシフトフォーク35bとの接合部64にかかるモーメントも大きくなる。これに対して、従来の対策では、シフトフォークの剛性を高めたり、接合部64の接合面積を拡げるなどしていたが、シフトフィーリングが悪化したり、装置の大型化や重量増加が生じる問題があった。また、他の対策として、スリーブの摺動溝と摺接する摺接突起をさらに設けることも提案されているが、突起が摺動溝と接触することで摺動溝が摩耗する可能性がある。摺動溝が摩耗した場合には、摩耗粉や摩耗痕によってスリーブの摺動抵抗が大きくなる可能性がある。
これに対して、本実施例では、フォークシャフト34bには、スリーブ48bの周縁部63a、63bと当接することで、スリーブ48bがフォークシャフト34bの長手方向に移動することを規制する規制部材66が形成され、この規制部材66が大荷重Fの一部を受け持つことで、接合部64にかかるモーメントも低減され、シフトフォーク35bの剛性増加や接合部64の接合面積増加を抑制することができる。以下、スリーブ48bに大荷重Fが入力された場合の作動について説明する。
図3において、スリーブ48bに例えば矢印方向の大荷重Fが入力されると、その大荷重Fが接触点A1、A2からシフトフォーク35bに伝達される。このとき、シフトフォーク35bがフォークシャフト34bの長手方向において支持部材52側に撓んで、スリーブ48bの周縁部63bと規制部材66を構成する突起66bとが当接することで、スリーブ48bがフォークシャフト34bの長手方向に移動することが規制される。また、スリーブ48bの周縁部63bと規制部材66とが当接することで、大荷重Fの一部を突起66bによって受けることができる。ここで、接合部64と突起66bのスリーブ48bとの接触点Bとの距離は短いため、突起66bで受ける荷重によるモーメントは小さくなる。また、シフトフォーク35bのスリーブ48b(摺動溝58)との接触点A1、A2にかかる荷重も小さくなることから、接触点A1、A2で受ける荷重によるモーメントについても小さくなる。結果として、接合部64にかかるモーメントが小さくなることから、シフトフォーク35bの剛性増加や接合部64の接合面積の増加が不要となる。従って、シフトフォーク35bの剛性増加によるシフトフィーリングの悪化が抑制される。同様に、シフトフォーク35の剛性増加や接合部64の接合面積増加による装置の大型化や重量化も抑制される。また、突起66bは、長手方向においてスリーブ48bの摺動溝58と重ならない位置に配置されているため、スリーブ48bとシフトフォーク35bとが長手方向に相対移動しても、突起66bと摺動溝58の摺接面62bとが接触することはない。従って、突起66bと摺動溝58の摺接面62bとの接触によって摺接面62bが摩耗することも防止される。
また、フォークシャフト34bの長手方向において突起66bとスリーブ48bの周縁部63bとの間には、隙間Lが形成され、この隙間Lは大荷重Fが入力されたときにシフトフォーク35bが撓んで、突起66bとスリーブ48bの周縁部63bとが接触するような値に設定されている。従って、スリーブ48bに大荷重Fが入力されない場合には、突起66bとスリーブ48bの周縁部63bとの接触が防止される。これより、スリーブ48bとギヤピース31bとが回転同期していない状態において変速操作が行われない場合には、突起66bとスリーブ48bの周縁部63bとの摩擦による発熱が防止され、スリーブ48bの寿命が向上する。
また、図3において、スリーブ48bの矢印に対して反対方向に大荷重Fがかかる場合には、突起66aによって大荷重Fの一部を受けることができる。従って、接合部64に係るモーメントが低減され、上述した効果と同様の効果を得ることができる。さらに、図2から図4は、フォークシャフト34b、シフトフォーク35b、スリーブ48bについて説明するものであったが、フォークシャフト34a、34c、シフトフォーク35a、35c、スリーブ48a、48cについても同様に構成されており、同様の効果が得られる。
上述のように、本実施例によれば、スリーブ48bとギヤピース30bとが回転同期していない状態において、変速操作が行われ、スリーブ48bがギヤピース30bにはじかれた際には、摺動溝58外側に設けられた規制部材66と、摺動溝58外側に形成されたスリーブ48bの周縁部63bとが接触するため、スリーブ48bの摺動溝58がシフトフォーク35bと衝突することがなくなるため、摺動溝58が摩耗することが抑制される。
また、本実施例によれば、規制部材66は、フォークシャフト34の長手方向においてシフトフォーク35(35a〜35c)を挟んで対向する2つの突起66a、66bから構成されているため、フォークシャフト34の移動方向に応じて2つの突起66a、66bの一方でスリーブ48を支持することができる。
また、本実施例によれば、規制部材66は、フォークシャフト34の長手方向からみて、そのフォークシャフト34とスリーブ48との距離が最も近くなる位置であり、フォークシャフト34の長手方向においてシフトフォークに隣接する位置に形成されているため、スリーブ48の周縁部63a、63bが規制部材66に接触した際に規制部材66にかかるモーメントを小さくすることができる。
また、本実施例によれば、フォークシャフト34は、プレス成型によって形成される板状の部材であるため、フォークシャフト34側に規制部材66が形成される場合には、フォークシャフト34と規制部材66とを一体成型することができ、規制部材66の成型が容易となる。
また、本実施例によれば、シフトフォークシャフト34の長手方向において規制部材66の突起66a、66bとスリーブ48の周縁部63a、63bとの間には、所定の隙間Lが形成されているため、スリーブ48とギヤピース30とが回転同期していない状態において、変速操作が行われない場合には、スリーブ48と規制部材66とが当接しないため、スリーブ48と規制部材66との摩擦による発熱が抑制され、スリーブ48の寿命が向上する。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の他の実施例である車両用手動変速機に適用されるシフトフォークシャフト80(以下、フォークシャフト80)およびシフトフォーク82の形状を示す図であって、前述の実施例の図3に対応している。
本実施例のフォークシャフト80にあっては、フォークシャフト80の長手方向においてシフトフォーク82と隣り合う位置において、シフトフォーク82を挟んで対向する2つの突起84a、84bが形成されている。この突起84a、84bによって規制部材84が構成されている。図5に示すように、プレス成形によって打ち抜かれることで形成される突起84a、84bが三角柱に形成されている。このように突起84a、84bの形状が三角柱であっても、大荷重Fが入力された際にシフトフォーク82が撓むことで、スリーブの周縁部(図5において図示せず)が突起84a、84bと接触し、突起84a、84bが大荷重Fの一部を受けることで、フォークシャフト80とシフトフォーク82との接合部にかかるモーメントが低減され、また、本実施例においても突起84a、84bとスリーブの摺動溝とが接触しないことで、摺動溝の摩耗が抑制される。
上述のように、突起84a、84bが三角柱に形成される場合であっても、前述の実施例と同様の効果が得られる。また、突起84a、84bの形状は、三角柱、直方体に限定されるものではなく、大荷重Fが入力された際にシフトフォーク82から伝達される荷重を受けることができる範囲において、その形状は限定されない。
図6は、本発明のさらに他の実施例である車両用手動変速機に適用されるシフトフォークシャフト100(以下、フォークシャフト100)、シフトフォーク102、およびスリーブ104の形状を示す斜視図である。
前述の実施例では、規制部材(66、84)を構成する突起(66a、66b、84a、84b)がフォークシャフト(34、80)に形成されていたが、本実施例にあっては、規制部材106を構成する突起106a、106bが、シフトフォーク102に形成されている。シフトフォーク102は、フォークシャフト100の長手方向からみて略U字形状に形成されている。また、フォークシャフト100の長手方向においてシフトフォーク102の両側には、シフトフォーク102と隣り合う2つの突起106a、106bが形成されている。突起106a、106は、それぞれシフトフォーク102と一体成型される、あるいは、溶接等によってシフトフォーク102に一体的に接続されている。そして、突起106a、106bがシフトフォーク102に形成された状態で、フォークシャフト100に溶接等で接合される。この場合においても、シフトフォーク102がスリーブ104に嵌合した状態で、フォークシャフト100を長手方向からみると、突起106a、106bが、スリーブ104の周縁部107と重なる位置までスリーブ104の軸心に向かって伸びている。さらに、突起106a、106bは、フォークシャフト100の長手方向においてスリーブ104の外周面に形成される摺動溝と重ならない位置に形成されている。
上述のように、シフトフォーク102に規制部材106が形成される場合であっても前述の実施例と同様の効果を得ることができる。すなわち、大荷重Fがスリーブ104に入力されると、その大荷重Fをシフトフォーク102の両端と摺動溝との接触点だけでなく、規制部材106によっても大荷重Fを受けることができ、シフトフォーク102の剛性を高めることも不要となる。また、スリーブ104の摺動溝と突起106a、106bとは接触しないため、摺動溝の摩耗が抑制される。
図7は、本発明のさらに他の実施例である車両用手動変速機に適用されるシフトフォークシャフト120(以下、フォークシャフト120)、シフトフォーク122、およびスリーブ124の形状を示す斜視図である。なお、本実施例のフォークシャフト120にあっては、シフトフォーク122との接合部近傍のみ記載されている。
図7に示すように、本実施例のフォークシャフト120は、断面が円筒状に形成されている。すなわち、フォークシャフト120が円筒状の部材から構成されている。シフトフォーク122は、前述した実施例のシフトフォーク102と同じ形状に形成されている。すなわち、シフトフォーク122は、フォークシャフト120の長手方向からみて略U字形状に形成されている。また、シフトフォーク122において、シフトフォークシャフト120の長手方向の両側には、2つの突起126a、126bから構成される規制部材126が形成されている。
フォークシャフト120には、切欠128が形成されている。この切欠128によって、フォークシャフト120には、シフトフォーク122が接合される接合面130が形成される。この接合面130にシフトフォーク122が溶接等によって接合される。上記のように、フォークシャフト120が円筒状に形成される場合であっても、シフトフォーク122に突起126a、126bがスリーブ124の周縁部127に接触可能な位置に形成されることで、前述した実施例と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、シフトフォークシャフト34bとスリーブ48bとの距離が最短となるように突起68a、68bが形成されていたが、必ずしもこれに限定されない。例えば、U字形状に形成されるシフトフォークに沿った位置から規制部材が形成されても構わない。
また、前述の実施例では、突起68a、68bとスリーブ48bとの間に長手方向の隙間Lが形成されていたが、隙間Lは必ずしも必要とせず、突起68a、68bとスリーブ48bとが隣接するものであっても構わない。
また、前述の実施例では、運転者のシフト操作の際にスリーブに大荷重Fが入力されていたが、運転者のセレクト操作時にシフトフォークシャフトが長手方向に移動する構成であっても構わない。
また、前述の実施例では、シフトフォークの両端部に樹脂パッドが嵌め付けられているが、樹脂パッドを省略して実施しても構わない。
また、前述の実施例では、長手方向においてシフトフォーク35bの両側に突起68a、68bが形成されていたが、突起が長手方向の何れか一方に形成されるものであっても構わない。
また、前述の実施例では、シフトフォーク35bの両端に嵌め付けられている樹脂パッド60aのスリーブ48bと接触する接触点A1、A2を結んだ直線が、スリーブ48bの軸心Cを通る位置まで伸びているとしたが、必ずしもこれに限定されない。すなわち、本発明においてシフトフォークの長さは特に限定されない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
16:車両用手動変速機
34、80、100、120:シフトフォークシャフト
35、82、102、122:シフトフォーク
48、104、124:スリーブ
49:内周歯
66、84、106、126:規制部材
58:摺動溝
63a、63b、107、127:周縁部
66a、66b、84a、84b、106a、106b、126a、126b:突起

Claims (5)

  1. 運転者の変速操作に応じて長手方向に移動可能に支持されたシフトフォークシャフトと、該シフトフォークシャフトに連結されてシフトフォークシャフトの移動に連動して移動するシフトフォークと、該シフトフォークと嵌合する環状の摺動溝が外周面に形成されている円環状のスリーブと、変速操作に伴って該スリーブが移動した際に該スリーブの内周面に形成されている内周歯と噛み合う外周歯が形成されているギヤピースとを備える車両用手動変速機であって、
    前記スリーブは、前記シフトフォークシャフトの長手方向からみたときに環状の面となる周縁部を有し、
    前記シフトフォークシャフトまたは前記シフトフォークには、前記周縁部と当接することで前記スリーブが前記シフトフォークシャフトの長手方向に移動することを規制する規制部材が形成されている
    ことを特徴とする車両用手動変速機。
  2. 前記規制部材は、前記シフトフォークシャフトの長手方向において前記シフトフォークを挟んで対向する2つの突起から構成されていることを特徴とする請求項1の車両用手動変速機。
  3. 前記規制部材は、前記シフトフォークシャフトの長手方向からみて、該シフトフォークシャフトと前記スリーブとの距離が最も近くなる位置であり、前記シフトフォークシャフトの長手方向において前記シフトフォークに隣接する位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2の車両用手動変速機。
  4. 前記シフトフォークシャフトは、プレス成型によって形成される板状の部材であることを特徴とする請求項1から3の何れか1の車両用手動変速機。
  5. 前記シフトフォークシャフトの長手方向において前記規制部材と前記スリーブとの間には、所定の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1の車両用手動変速機。
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