JP2009281574A - 車両用変速操作装置 - Google Patents

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真一 元山
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健次 清水
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Abstract

【課題】過減速または過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る車両用手動変速機の操作装置を提供する。
【解決手段】コントロールレバー44のシフト方向への移動に連動し、第1シフト操作路50の両端部に位置するシフト位置のうちの1つから他のシフト位置への操作に際して、コントロールレバー44のセレクト方向の移動範囲を第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間で機械的に規制する規制装置46を備えていることから、第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2から第5シフト位置Psh5または第6シフト位置Psh6への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る手動変速操作装置10が得られる。したがって、急激な回転速度の変化によるシンクロ機構等の損傷や、乗り心地や走行性の低下の防止が安定的に実施される。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速段を択一的に切り換える車両用手動変速機の変速操作装置に係り、特に、変速操作装置の誤操作を防止する技術に関するものである。
変速のために手動操作される手動操作部材と、該手動操作部材に連動して、一直線上に順次位置する第1セレクト位置、第2セレクト位置、第3セレクト位置を結ぶセレクト方向のセレクト操作路と、該第1セレクト位置、第2セレクト位置、第3セレクト位置をそれぞれ通る前記セレクト操作路と交差するシフト方向の第1シフト操作路、第2シフト操作路、第3シフト操作路とを有する操作路に沿って移動させられる制御部材とを、備えた車両用手動変速機の操作装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載されたものがそれである。
特開平5−223168号公報
上記特許文献1に記載の車両用変速操作装置によれば、よく知られた所謂シンクロ機構を有する同期装置を備えた変速用クラッチと連係するギヤシフタを選択的に作動させるシフトセレクトレバーの作動経路上に、選択的に移動させられて上記シフトセレクトレバーの作動を制限する作動制限部材と、車速に応じてその作動制限部材の位置を調整する自動調整手段とを備えた誤操作防止装置を含むことから、エンジンの回転速度が許容回転速度を超えるような過減速の誤操作が防止されるので、過回転によるエンジンやクラッチ等のパワートレインの損傷や、急激なエンジンブレーキによる乗り心地や走行性の低下が防止される。
ところが、上記従来の車両用変速操作装置では、自動調整手段は、作動制限部材の位置を移動するためのアクチュエータ、およびそのアクチュエータの作動を制御する制御弁等を含む回路装置、および車速センサから車速を検知して上記制御弁等をその車速に応じて作動させる電子制御装置などが必要であることから、構成が複雑であり、また、電気的な制御が必要とされることから、比較的予測不能な電気的故障により正常に作動しなくなることがあるので充分な信頼性が得られない場合があるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、過減速または過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る車両用手動変速機の操作装置を提供することにある。
すなわち、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(1) 変速のために手動操作される手動操作部材と、該手動操作部材に連動して、一直線上に順次位置する第1セレクト位置、第2セレクト位置、第3セレクト位置を結ぶセレクト方向のセレクト操作路と、該第1セレクト位置、第2セレクト位置、第3セレクト位置をそれぞれ通る前記セレクト操作路と交差するシフト方向の第1シフト操作路、第2シフト操作路、第3シフト操作路とを有する操作路に沿って移動させられる制御部材とを、備えた車両用手動変速機の操作装置であって、(2) 前記制御部材の前記シフト方向への移動に連動し、前記第1シフト操作路、第2シフト操作路、第3シフト操作路の端部にそれぞれ位置するシフト位置のうちの1つから他のシフト位置への操作に際して、前記制御部材の前記セレクト方向の移動範囲を、前記第1セレクト位置乃至第3セレクト位置のうちの互いに隣接するセレクト位置間で機械的に規制する規制装置を備えていることにある。
また、請求項2に係る発明の要旨とするところは、請求項1に係る発明において、前記規制装置は、(3) 前記制御部材が前記第1セレクト位置を通る前記第1シフト操作路の端部に位置して変速段が成立しているときには該制御部材の前記第2セレクト位置への移動は許容するが前記第3セレクト位置への移動を阻止する阻止位置と、該制御部材が該第2セレクト位置を通る前記第2シフト操作路の端部に位置して変速段が成立しているときには該制御部材の前記第3セレクト位置への移動を許容する許容位置との間で、前記シフト方向に移動させられる規制部材と、(4) 前記制御部材の前記第1セレクト位置を通る第1シフト操作路の端部への移動に際して、該制御部材に連動して前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1連動機構と、(5) 前記制御部材の前記第2セレクト位置を通る第2シフト操作路の端部への移動に際して、該制御部材に連動して前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2連動機構とを、含むことにある。
また、請求項3に係る発明の要旨とするところは、請求項2に係る発明において、(6) 前記シフト方向に平行な軸心方向に摺動可能且つ該軸心まわりに回動可能に設けられて、前記手動操作部材に連動させられるコントロールシャフトを備え、(7) 前記制御部材は、該コントロールシャフトの外周面から径方向へ突設された部材であり、(8) 前記規制部材は、変速機ハウジング内において前記コントロールシャフトの外周面の外側に位置して該変速機ハウジングに前記シフト方向に移動可能に支持された本体部と、該本体部に一体的に設けられ、前記阻止位置においては前記制御部材の移動経路上の前記第2セレクト位置と前記第3セレクト位置との間で該制御部材と当接して該制御部材の該第3セレクト位置への移動を阻止する阻止部とを備えていることにある。
また、請求項4係る発明の要旨とするところは、請求項3に係る発明において、(9) 前記第1連動機構は、前記シフト方向に直交する方向の回動軸心まわりに前記変速機ハウジングに回動可能に支持された第1中央部と、該第1中央部の一端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して、該本体部と共にシフト方向に移動可能に該本体部に回動可能に連結された第1連結端部と、該第1中央部の他端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して前記第1シフト操作路の端部へ移動した前記制御部材に当接する第1当接端部とを備え、該制御部材との当接により回動させられて前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1連結部材と、前記第1シフト操作路を移動させられる前記制御部材に当接可能に前記本体部に設けられ、該制御部材との当接により前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1当接突起とを、含み、(10)前記第2連動機構は、前記シフト方向に直交する方向の回動軸心まわりに前記変速機ハウジングに回動可能に支持された第2中央部と、該第2中央部の一端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して、該本体部と共にシフト方向に移動可能に該本体部に回動可能に連結された第2連結端部と、該第2中央部の他端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して前記第3シフト操作路の端部へ移動した前記制御部材に係合する第2当接端部とを備え、該制御部材との係合により回動させられて前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2連結部材と、前記第2シフト操作路を移動させられる前記制御部材に当接可能に前記本体部に設けられ、該制御部材との当接により前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2当接突起とを、含むものであることにある。
請求項1にかかる車両用手動変速機の操作装置によれば、制御部材のシフト方向への移動に連動し、第1シフト操作路、第2シフト操作路、第3シフト操作路の端部にそれぞれ位置するシフト位置のうちの1つから他のシフト位置への操作に際して、前記制御部材のセレクト方向の移動範囲を、第1セレクト位置乃至第3セレクト位置のうちの互いに隣接するセレクト位置間で機械的に規制する規制装置を備えていることから、第1シフト操作路の端部に位置するシフト位置から第3シフト操作路の端部に位置するシフト位置への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過減速または過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る車両用手動変速機の操作装置が得られる。したがって、上記操作装置によれば、急激な回転速度の変化によるエンジンやクラッチやシンクロ機構等のパワートレインの損傷や、急激なエンジンブレーキによる乗り心地や走行性の低下の防止が安定的に得られ、電子制御装置を用いる場合に比較して高い信頼性が得られる。
また、請求項2にかかる車両用手動変速機の操作装置によれば、前記規制装置は、前記制御部材が前記第1セレクト位置を通る前記第1シフト操作路の端部に位置して変速段が成立しているときには該制御部材の前記第2セレクト位置への移動は許容するが前記第3セレクト位置への移動を阻止する阻止位置と、該制御部材が該第2セレクト位置を通る前記第2シフト操作路の端部に位置して変速段が成立しているときには該制御部材の前記第3セレクト位置への移動を許容する許容位置との間で、前記シフト方向に移動させられる規制部材と、前記制御部材の前記第1セレクト位置を通る第1シフト操作路の端部への移動に際して、該制御部材に連動して前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1連動機構と、前記制御部材の前記第2セレクト位置を通る第2シフト操作路の端部への移動に際して、該制御部材に連動して前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2連動機構とを、含む。このことから、上記操作装置によれば、第1シフト操作路の端部に位置するシフト位置から第3セレクト位置への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過減速または過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る車両用手動変速機の操作装置が得られる。
また、請求項3にかかる車両用手動変速機の操作装置によれば、前記シフト方向に平行な軸心方向に摺動可能且つ該軸心まわりに回動可能に設けられて、前記手動操作部材に連動させられるコントロールシャフトを備え、前記制御部材は、該コントロールシャフトの外周面から径方向へ突設された部材であり、前記規制部材は、変速機ハウジング内において前記コントロールシャフトの外周面の外側に位置して該変速機ハウジングに前記シフト方向に移動可能に支持された本体部と、該本体部に一体的に設けられ、前記阻止位置においては前記制御部材の移動経路上の前記第2セレクト位置と前記第3セレクト位置との間で該制御部材と当接して該制御部材の該第3セレクト位置への移動を阻止する阻止部とを備えている。このことから、上記操作装置によれば、第1シフト操作路の端部に位置するシフト位置から第3シフト操作路の端部に位置するシフト位置への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過減速または過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る車両用手動変速機の操作装置が得られる。
また、請求項4にかかる車両用手動変速機の操作装置によれば、前記第1連動機構は、前記シフト方向に直交する方向の回動軸心まわりに前記変速機ハウジングに回動可能に支持された第1中央部と、該第1中央部の一端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して、該本体部と共にシフト方向に移動可能に該本体部に回動可能に連結された第1連結端部と、該第1中央部の他端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して前記第1シフト操作路の端部へ移動した前記制御部材に当接する第1当接端部とを備え、該制御部材との当接により回動させられて前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1連結部材と、前記第1シフト操作路を移動させられる前記制御部材に当接可能に前記本体部に設けられ、該制御部材との当接により前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1当接突起とを、含み、前記第2連動機構は、前記シフト方向に直交する方向の回動軸心まわりに前記変速機ハウジングに回動可能に支持された第2中央部と、該第2中央部の一端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して、該本体部と共にシフト方向に移動可能に該本体部に回動可能に連結された第2連結端部と、該第2中央部の他端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して前記第3シフト操作路の端部へ移動した前記制御部材に係合する第2当接端部とを備え、該制御部材との係合により回動させられて前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2連結部材と、前記第2シフト操作路を移動させられる前記制御部材に当接可能に前記本体部に設けられ、該制御部材との当接により前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2当接突起とを、含む。このことから、上記操作装置によれば、第1シフト操作路の端部に位置するシフト位置から第3シフト操作路の端部に位置するシフト位置への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過減速または過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る車両用手動変速機の操作装置が得られる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、車両用手動変速機における手動変速操作装置(操作装置)10を示す斜視図である。上記手動変速機は、例えばよく知られた所謂常時噛合型平行軸式変速機であり、図示しない所謂シンクロ機構を有する複数の噛合型クラッチ(変速用クラッチ)の係合状態が切り換えられることにより前進6段の変速段が択一的に成立させられて、変速が行われる。図1において、シフタ11a乃至11dは、上記複数の噛合型クラッチの係合状態を切り換えるための入力部材として機能するものであり、図示しないよく知られた複数のフォークシャフトから径方向に突設され且つ後述のセレクト方向に平行な方向に並設されている。そのシフタ11a乃至11dのうちの1つが上記セレクト方向に直交する後述のシフト方向に平行な方向に作動することにより、上記複数の噛合型クラッチのうちの1つが係合させられるようになっている。なお、本実施例の手動変速機では、上記シンクロ機構を有する噛合型クラッチが用いられているが、その他の同期装置を有する噛合型クラッチまたはその他の変速用クラッチが用いられてもよい。
図1において、手動変速操作装置10は、例えば車両の運転席近傍において、長手方向の中央に位置する支持部12を支点にして、予め設定された操作経路(シフトパターン)に従って車両の前後および左右方向へ移動可能に配設され、前記変速のために予め定められた複数の操作位置へ選択的に手動操作される手動操作レバー(手動操作部材)14を備えている。この手動操作レバー14は、図中の手動操作レバー14の横にて矢印で示すような操作経路に従って、第1変速段位置D1、第2変速段位置D2、第3変速段位置D3、第4変速段位置D4、第5変速段位置D5、および後進変速段位置Rの各操作位置へ選択的に操作されるようになっている。
また、手動変速操作装置10は、変速機ハウジング16内において、回動軸心(軸心)O1方向すなわちシフト方向に平行な方向に摺動可能且つ軸心O1まわりに回転可能に設けられて、手動操作レバー14に連動させられるコントロールシャフト18を備えている。具体的には、コントロールシャフト18は、変速ハウジング16に軸心O1まわりに回転可能に設けられたセレクト作動用シャフト20の一端に相対回転不能且つ摺動可能に嵌め入れられている。そして、コントロールシャフト18は、そのセレクト作動用シャフト20が手動操作レバー14の所定の操作によりセレクトロッド22およびセレクトアーム24を介して軸心O1まわりに回転させられることにより、セレクト作動用シャフト20と共に軸心O1まわりに回転させられるようになっている。また、コントロールシャフト18は、セレクト作動用シャフト20が嵌め入れられている一端とは反対の他端において、外周面18aから軸心O1方向に並行して径方向へ突設された一対の係合突部25を備えており、その一対の係合突部25の間には、一端において軸心O1に直交する方向の回動軸心O2まわりに回動可能に設けられたシフト作動用アーム26の他端が差し入れられている。そして、コントロールシャフト18は、そのシフト作動用アーム26が手動操作レバー14の所定の操作によりシフトロッド28やシフトアーム30等を介して回動軸心O2まわりに回転させられることにより、そのシフト作動用アーム26の他端に係合させられた一対の係合突部25の一方が軸心O1方向に付勢されて、コントロールシャフト18が軸心O1方向すなわちシフト方向に平行な方向に摺動させられるようになっている。
コントロールシャフト18の他端には、外周面18aから径方向へ突き出すシフトアンドセレクトレバー40が設けられている。このシフトアンドセレクトレバー40の先端は、複数のシフタ11a乃至11dがそれぞれコントロールシャフト18に対向した面に前記セレクト方向に連通して有する複数の係合凹部42のうちの1つに嵌め入れられることで、複数のシフタ11a乃至11dのいずれかと係合させられている。上記シフトアンドセレクトレバー40と複数のシフタ11a乃至11dとの係合状態は、コントロールシャフト18が軸心O1まわりに回転させられることにより変更される。そして、係合させられた複数のシフタ11a乃至11dのうちの1つは、コントロールシャフト18が軸心O1方向へ摺動させられることにより、軸心O1方向すなわちシフト方向に平行な方向へ作動させられるようになっており、前述のように複数の噛合型クラッチのうちの1つが係合させられて変速段が切り換えられるようになっている。
コントロールシャフト18の一端には、外周面18aから径方向へ突き出すコントロールレバー(制御部材)44が設けられている。手動変速操作装置10は、そのコントロールレバー44の移動範囲を機械的に規制する規制装置46を備えている。図2は、図1のII矢視部の規制装置46を拡大して示す規制装置46の上面図であり、図3は、図2のIII矢視部を示す規制装置46の正面図である。図2および図3において、コントロールレバー44は、その先端が、図2に示すような一直線上に順次位置する第1セレクト位置Pse1、第2セレクト位置Pse2、第3セレクト位置Pse3、および第4セレクト位置Pse4を結ぶセレクト方向のセレクト操作路48と、それらの第1セレクト位置Pse1、第2セレクト位置Pse2、第3セレクト位置Pse3、および第4セレクト位置Pse4をそれぞれ通り上記セレクト操作路48と交差するシフト方向の第1シフト操作路50、第2シフト操作路52、第3シフト操作路54、および第4シフト操作路56とを有する操作路58に沿って、手動操作レバー14に連動して移動させられるものであり、制御部材に相当する。なお、図2は、コントロールレバー44の先端が、第2セレクト位置Pse2に位置させられている状態を示している。また、図3において、実線で示されたコントロールレバー44は、図2対応する第2セレクト位置Pse2に位置させられている状態を示しており、1点鎖線で示されたコントロールレバー44aは、第1セレクト位置Pse1に位置させられている状態を示しており、2点鎖線で示されたコントロールレバー44bは、第3セレクト位置Pse3に位置させられている状態を示している。
コントロールレバー44の先端の移動経路は、前記手動操作レバー14の予め設定された操作経路に対応しており、コントロールレバー44の先端は、その操作経路上に位置する前記複数の操作位置にそれぞれ対応する複数のシフト位置へ移動させられる。すなわち、コントロールレバー44の先端は、手動操作レバー14の各操作位置のうちの第1変速段位置D1に対応して第1シフト操作路の一端部に位置する第1シフト位置Psh1、第2変速段位置D2に対応して第1シフト操作路の他端部に位置する第2シフト位置Psh2、第3変速段位置D3に対応して第2シフト操作路の一端部に位置する第3シフト位置Psh3、第4変速段位置D4に対応して第2シフト操作路の他端部に位置する第4シフト位置Psh4、第5変速段位置D5に対応して第3シフト操作路の一端部に位置する第5シフト位置Psh5、第6変速段位置D6に対応して第3シフト操作路の他端部に位置する第6シフト位置Psh6、および後進変速段位置Rに対応して第4シフト操作路の端部に位置する後進シフト位置Pshrの各シフト位置へ移動させられるようになっている。
前記規制装置46は、コントロールレバー44のシフト方向への移動に連動し、第1シフト操作路50の両端部にそれぞれ位置する第1シフト位置Psh1および第2シフト位置Psh2のうちの1つから他のシフト位置への移動に際して、コントロールレバー44のセレクト方向の移動範囲を、第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間で機械的に規制する装置として機能しており、規制部材60、第1連動機構62、および第2連動機構64を含んで構成されている。
上記規制部材60は、コントロールレバー44の先端が第1セレクト位置Pse1を通る第1シフト操作路50の端部に位置して変速段が成立しているときにはそのコントロールレバー44の第2セレクト位置Pse2への移動は許容するが第3セレクト位置Pse3への移動を阻止する図2に示す阻止位置と、コントロールレバー44の先端が第2セレクト位置Pse2を通る第2シフト操作路52の端部に位置して変速段が成立しているときにはそのコントロールレバー44の先端の第3セレクト位置Pse3への移動を許容する図5に示す許容位置との間で、第1連動機構62または第2連動機構64によりシフト方向に直線的に案内される部材である。具体的には、規制部材60は、変速機ハウジング66内においてコントロールシャフト18の外周面18aの外側に位置して、長手方向の両端部が変速機ハウジング66に形成された摺動溝67に嵌め入れられてその変速機ハウジング66にシフト方向に摺動可能に支持された板状の本体部68と、その本体部68からコントロールシャフト18側へ突き出して本体部68に一体的に設けられ、前記阻止位置において本体部68が第1連動機構62によりシフト方向の移動端の一方に位置させられたときには、コントロールレバー44の先端の移動経路上の第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間に位置させられて、その位置でコントロールレバー44の先端と当接してそのコントロールレバー44の第3セレクト位置Pse3への移動を阻止し、前記許容位置において本体部68が第2連動機構64によりシフト方向の移動端の他方に位置させられたときには、コントロールレバー44の先端の移動経路外に位置させられて、コントロールレバー44の先端の第3セレクト位置Pse3への移動を許容する阻止部70とを備えている。なお、図2は、規制部材60が前記阻止位置に位置させられている状態を示している。
第1連動機構62は、変速機ハウジング66内におけるコントロールレバー44および本体部68の外側に位置して、長手方向の中央がシフト方向およびセレクト方向に直交する方向の回動軸心O3まわりに変速機ハウジング66に回動可能に支持された第1中央部72と、その第1中央部72の一端から規制部材60の本体部68側に突き出して、本体部68と共にシフト方向に移動可能にその本体部68に形成されたセレクト方向に長手状を成す貫通孔73に挿通されてその本体部68に回動可能に連結された第1連結端部74と、第1中央部72の他端から規制部材60の本体部68側に突き出して、第1シフト操作路50の第1セレクト位置Pse1から他端部へ移動するコントロールレバー44の先端に当接する第1当接端部76とを含む第1連結部材78を備えている。この第1連結部材78は、第1当接端部76がコントロールレバー44の先端と当接することにより回動軸心O3まわりに回動させられて規制部材60を前記阻止位置へ移動させるようになっている。また、第1連動機構62は、第1シフト操作路50の第1セレクト位置Pse1から一端部へ移動させられるコントロールレバー44の先端に当接可能に本体部68から突設させられた第1当接突起80を備えている。この第1当接突起80は、コントロールレバー44の先端との当接により規制部材60を前記阻止位置へ移動させるようになっている。第1連動機構62は、コントロールレバー44の先端が第1セレクト位置Pse1を通る第1シフト操作路50の一端部あるいは他端部へ移動するに際して、そのコントロールレバー44に連動して規制部材60を前記阻止位置へ移動させる移動装置として機能している。
第2連動機構64は、変速機ハウジング66内におけるコントロールレバー44および本体部68の外側に位置して、長手方向の中央がシフト方向およびセレクト方向に直交する方向の回動軸心O4まわりに変速機ハウジング66に回動可能に支持された第2中央部82と、その第2中央部82の一端から規制部材60の本体部68側に突き出して、本体部68と共にシフト方向に移動可能にその本体部68に形成されたセレクト方向に長手状を成す貫通孔83に挿通されてその本体部68に回動可能に連結された第2連結端部84と、第2中央部82の他端から規制部材60の本体部68側に突き出して、第2シフト操作路52の第2セレクト位置Pse2から一端部へ移動するコントロールレバー44の先端に当接する第2当接端部86とを含む第2連結部材88を備えている。この第2連結部材88は、第2当接端部86がコントロールレバー44の先端と当接することにより回動軸心O4まわりに回動させられて規制部材60を前記許容位置へ移動させるようになっている。また、第2連動機構64は、第2シフト操作路52の第2セレクト位置Pse2から他端部へ移動させられるコントロールレバー44の先端に当接可能に本体部68から突設させられた第2当接突起90を備えている。この第2当接突起90は、コントロールレバー44の先端との当接により規制部材60を前記許容位置へ移動させるようになっている。第2連動機構64は、コントロールレバー44の先端が第2セレクト位置Pse2を通る第2シフト操作路52の一端部あるいは他端部へ移動するに際して、そのコントロールレバー44に連動して規制部材60を前記許容位置へ移動させる移動装置として機能している。
次に、上記のように構成される手動変速操作装置10の作動について、車両が停止状態からの発進させられて低変速段から高変速段へ変速させられる場合を例に説明する。車両の停止状態において、変速段の未成立時には図示しないスプリング装置からの常に中立位置に向かう付勢力によりその中立位置に位置させられている手動操作レバー14に対応して、図2に示すように第2セレクト位置Pse2に位置させられているコントロールレバー44の先端は、先ず、手動操作レバー14が第1変速段位置D1へ操作されることに連動して、操作路58に沿って第1シフト位置Psh1に移動させられる。図4は、図2に示す規制装置46においてコントロールレバー44の先端が第1シフト位置Psh1に移動させられて第1変速段が成立している状態を示す図である。ここで、図2において、規制部材60は、前記阻止位置に位置させられていたが、前記許容位置あるいは前記阻止位置と前記許容位置との間に位置させられている場合であっても、コントロールレバー44の先端が第1シフト位置Psh1へ移動させられる間に第1当接突起80がコントロールレバー44の先端に当接させられることにより、そのコントロールレバー44と共にシフト方向へ移動させられて前記阻止位置へ移動させられるようになっている。
続いて、コントロールレバー44の先端は、手動操作レバー14が第2変速段位置D2へ操作されることに連動して、操作路58に沿って第2シフト位置Psh2に移動させられる。規制部材60は、手動操作レバー14が第2変速段位置D2へ操作される間に前記阻止位置から移動した場合であっても、コントロールレバー44の先端が第2シフト位置Psh2へ移動させられる間に第1連結部材78の第1当接端部76がコントロールレバー44の先端に当接させられることにより、そのコントロールレバー44と共にシフト方向へ移動させられて前記阻止位置へ移動させられるようになっている。
続いて、コントロールレバー44の先端は、手動操作レバー14が第3変速段位置D3へ操作されることに連動して、操作路58に沿って第3シフト位置Psh3に移動させられる。図5は、図2に示す規制装置46においてコントロールレバー44の先端が第3シフト位置Psh3に移動させられて第3変速段が成立している状態を示す図である。規制部材60は、コントロールレバー44の先端が第3シフト位置Psh3へ移動させられる間に第2連結部材88の第2当接端部86がコントロールレバー44の先端に当接させられることにより、そのコントロールレバー44と共にシフト方向へ移動させられて前記許容位置へ移動させられるようになっている。ここで、手動操作レバー14が第1変速段位置D1または第2変速段位置D2から第5変速段位置D5または第6変速段位置D6へ操作させられようとする際には、コントロールレバー44の先端が、第5シフト位置Pshまたは第6シフト位置Psh6まで移動させられようとする間の操作路58上すなわちコントロールレバー44の先端の移動経路上において、図4に示すように第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間に位置する阻止部70に当接させられるので、第1変速段または第2変速段から第5変速段または第6変速段への変速操作は阻止される。
続いて、コントロールレバー44の先端は、手動操作レバー14が第4変速段位置D4へ操作されることに連動して、操作路58に沿って第4シフト位置Psh4に移動させられる。規制部材60は、手動操作レバー14が第4変速段位置D4へ操作される間に前記許容位置から移動した場合であっても、コントロールレバー44の先端が第4シフト位置Psh4へ移動させられる間に第2当接突起90がコントロールレバー44の先端に当接させられることにより、そのコントロールレバー44と共にシフト方向へ移動させられて前記許容位置へ移動させられるようになっている。
続いて、コントロールレバー44の先端は、手動操作レバー14が第5変速段位置D4へ操作されることに連動して、操作路58に沿って第5シフト位置Psh5へ移動させられる。図6は、図2に示す規制装置46においてコントロールレバー44の先端が第5シフト位置Psh5に移動させられて第5変速段が成立している状態を示す図である。上記第5シフト位置Psh5への移動に際しては、規制部材60が許容位置に位置させられており、第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間に阻止部70がないので、コントロールレバー44の先端が第5シフト位置Psh5へ移動できる。すなわち、第3変速段または第4変速段から第5変速段または第6変速段への変速操作は許容される。
上述のように、本実施例の手動変速操作装置10によれば、コントロールレバー44のシフト方向への移動に連動し、第1シフト操作路50の両端部にそれぞれ位置する第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2のうちの1つから他のシフト位置への操作に際して、コントロールレバー44のセレクト方向の移動範囲を、第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間で機械的に規制する規制装置46を備えていることから、第1シフト操作路50の端部に位置する第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2から第3シフト操作路54の端部に位置する第5シフト位置Psh5または第6シフト位置Psh6への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る手動変速操作装置10が得られる。したがって、上記手動変速操作装置10によれば、急激な回転速度の変化によるシンクロ機構等のパワートレインの損傷や、急激なエンジン回転速度の低下による乗り心地や走行性の低下の防止が安定的に実施されるので、電子制御装置を用いる場合に比較して高い信頼性が得られる。
また、本実施例の手動変速操作装置10によれば、規制装置46は、コントロールレバー44が第1セレクト位置Pse1を通る第1シフト操作路50の端部の第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2に位置して第1変速段あるいは第2変速段が成立しているときには、そのコントロールレバー44の先端の第2セレクト位置Pse2への移動は許容するが第3セレクト位置Pse3への移動を阻止する阻止位置と、コントロールレバー44が第2セレクト位置Pse2を通る第2シフト操作路52の端部の第3シフト位置Psh3または第4シフト位置Psh4に位置して第3変速段あるいは第4変速段が成立しているときには、そのコントロールレバー44の先端の第3セレクト位置Pse3への移動を許容する許容位置との間で、シフト方向に移動させられる規制部材60と、コントロールレバー44の先端の第1セレクト位置Pse1を通る第1シフト操作路50の端部への移動に際して、そのコントロールレバー44に連動して規制部材60を前記阻止位置へ移動させる第1連動機構62と、コントロールレバー44の第2セレクト位置Pse2を通る第2シフト操作路52の端部への移動に際して、そのコントロールレバー44に連動して規制部材60を前記許容位置へ移動させる第2連動機構64とを、含む。このことから、上記手動変速操作装置10によれば、第1シフト操作路50の端部に位置する第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2から第3シフト操作路54の端部に位置する第5シフト位置Psh5または第6シフト位置Psh6への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る手動変速操作装置10が得られる。
また、本実施例の手動変速操作装置10によれば、シフト方向に平行な軸心O1方向に摺動可能且つ軸心O1まわりに回動可能に設けられて、手動操作レバー14に連動させられるコントロールシャフト18を備え、コントロールレバー44は、コントロールシャフト18の外周面18aから径方向へ突設された部材であり、規制部材60は、変速機ハウジング66内においてコントロールシャフト18の外周面18aの外側に位置して変速機ハウジング66にシフト方向に移動可能に支持された本体部68と、その本体部68に一体的に設けられ、前記阻止位置においてはコントロールレバー44の先端の移動経路上の第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間でコントロールレバー44と当接してそのコントロールレバー44の第3セレクト位置Pse3への移動を阻止する阻止部70とを備えている。このことから、上記手動変速操作装置10によれば、第1シフト操作路50の端部に位置する第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2から第3シフト操作路54の端部に位置する第5シフト位置Psh5または第6シフト位置Psh6への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る手動変速操作装置10が得られる。
また、本実施例の手動変速操作装置10によれば、第1連動機構62は、長手方向の中央がシフト方向に直交する方向の回動軸心O3まわりに変速機ハウジング66に回動可能に支持された第1中央部72と、その第1中央部72の一端から規制部材60の本体部68側に突き出して、その本体部68と共にシフト方向に移動可能に本体部68に回動可能に連結された第1連結端部74と、第1中央部72の他端から規制部材60の本体部68側に突き出して第1シフト操作路50の他端部へ移動したコントロールレバー44の先端に当接する第1当接端部76とを備え、上記コントロールレバー44の先端との当接により回動させられて規制部材60を前記阻止位置へ移動させる第1連結部材78と、第1シフト操作路50を移動させられるコントロールレバー44の先端に当接可能に本体部68に設けられ、上記コントロールレバー44の先端との当接により規制部材60を前記阻止位置へ移動させる第1当接突起80とを、含み、第1連動機構64は、長手方向の中央がシフト方向に直交する方向の回動軸心O4まわりに変速機ハウジング66に回動可能に支持された第2中央部82と、その第2中央部82の一端から規制部材60の本体部68側に突き出して、その本体部68と共にシフト方向に移動可能に本体部68に回動可能に連結された第2連結端部84と、第2中央部82の他端から規制部材60の本体部68側に突き出して第2シフト操作路52の一端部へ移動したコントロールレバー44の先端に当接する第2当接端部86とを備え、上記コントロールレバー44の先端との当接により回動させられて規制部材60を前記許容位置へ移動させる第2連結部材88と、第2シフト操作路52を移動させられるコントロールレバー44の先端に当接可能に本体部68に設けられ、上記コントロールレバー44の先端との当接により規制部材60を前記阻止位置へ移動させる第2当接突起90とを、含む。このことから、上記手動変速操作装置10によれば、第1シフト操作路50の端部に位置する第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2から第3シフト操作路54の端部に位置する第5シフト位置Psh5または第6シフト位置Psh6への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過増速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る手動変速操作装置10が得られる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。なお、以下の実施例の説明において、前述の実施例と重複する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、図1のII矢視部の規制装置94を拡大して示す上面図であり、前述の実施例の図2に相当する図である。図7は、規制装置94においてコントロールレバー44の先端が、第2セレクト位置Pse2に位置させられ、規制部材60が前記阻止位置に位置させられている状態を示している。図7において、コントロールレバー44の先端の移動経路は、前記手動操作レバー14の予め設定された操作経路に対応しており、コントロールレバー44の先端は、その操作経路上に位置する前記複数の操作位置にそれぞれ対応する複数のシフト位置へ移動させられる。すなわち、コントロールレバー44の先端は、手動操作レバー14の各操作位置のうちの第1変速段位置D1に対応して第3シフト操作路の一端部に位置する第5シフト位置Psh5、第2変速段位置D2に対応して第3シフト操作路の他端部に位置する第6シフト位置Psh6、第3変速段位置D3に対応して第2シフト操作路の一端部に位置する第3シフト位置Psh3、第4変速段位置D4に対応して第2シフト操作路の他端部に位置する第4シフト位置Psh4、第5変速段位置D5に対応して第1シフト操作路の一端部に位置する第1シフト位置Psh1、第6変速段位置D6に対応して第1シフト操作路の他端部に位置する第2シフト位置Psh2、および後進変速段位置Rに対応して第4シフト操作路の端部に位置する後進シフト位置Pshrの各シフト位置へ移動させられるようになっている。規制装置94は、上述以外の構成は前述の実施例の規制装置46と同様である。
次に、上記のように構成される手動変速操作装置10の作動について、車両が第5変速段から低変速段へ変速させられる場合を例に説明する。図8は、図7に示す規制装置94においてコントロールレバー44の先端が第1シフト位置Psh1に移動させられて第5変速段が成立している状態を示す図である。ここで、図8において規制部材60は阻止位置に位置させられており、第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間には阻止部70が位置させられているので、コントロールレバー44の先端が第3セレクト位置Pse3へ移動することが阻止される。なお、このことは、コントロールレバー44の先端が第2シフト位置Psh2に移動させられて第6変速段が成立している状態であっても同じである。すなわち、第5変速段または第6変速段から第1変速段または第2変速段への変速操作は阻止される。
図9は、図7に示す規制装置94においてコントロールレバー44の先端が第3シフト位置Psh3に移動させられて第3変速段が成立している状態を示す図である。ここで、図9において規制部材60は許容位置に位置させられており、第2セレクト位置Pse2と第3セレクト位置Pse3との間には阻止部70がないので、コントロールレバー44の先端が第2セレクト位置Pse2または第1セレクト位置Pse1へ移動できる。なお、このことは、コントロールレバー44の先端が第4シフト位置Psh4に移動させられて第4変速段が成立している状態であっても同じである。すなわち、第3変速段または第4変速段から第1変速段または第2変速段への変速操作は許容される。
この規制装置94を備えた手動変速操作装置(操作装置)92によれば、第1シフト操作路50の端部に位置する第1シフト位置Psh1または第2シフト位置Psh2から第3シフト操作路54の端部に位置する第5シフト位置Psh5または第6シフト位置Psh6への移動の規制が電気的な制御なしで行われるので、過減速の誤操作が防止できる機械的構成のみから成る手動変速操作装置92が得られる。したがって、上記手動変速操作装置92によれば、急激な回転速度の変化によるエンジンやクラッチやシンクロ機構等のパワートレインの損傷や、急激なエンジンブレーキによる乗り心地や走行性の低下の防止が安定的に実施されるので、高い信頼性が得られる。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例において、手動変速操作装置10、92における操作レバー14とコントロールシャフト18とを連動させるリンク機構は、その一例が開示されたものであり、これに限らず、その他の機械的構成でも実現できる。
また、前述の実施例において、手動変速操作装置10、92は、前進6段の変速段を有する手動変速機に備えられ、第1変速段もしくは第2変速段から第5変速段もしくは第6変速段への変速を不能にするもの、または第5変速段もしくは第6変速段から第1変速段もしくは第2変速段への変速を不能にするものであったが、これに限らない。例えば、前進5段、前進7段、あるいは前進8段等の変速段を有する手動変速機にも適用され得る。そして、第3変速段もしくは第4変速段から第7変速段もしくは第8変速段への変速を不能にするもの、または第7変速段もしくは第8変速段から第3変速段もしくは第4変速段への変速を不能にするもの等、種々の態様が可能である。要するに、セレクト方向のセレクト操作路と交差する3つのシフト方向のシフト操作路すなわち第1シフト操作路と第2シフト操作路と第3シフト操作路とを有する操作路に沿って移動させられるコントロールレバー44を備えていればよい。
また、前述の実施例において、規制部材60の本体部68は、横断面形状が図3に示すような平板状に限らず、変速機ハウジング66に対してシフト方向に摺動可能であればよく、曲面状、部分中空円筒状、あるいは中空円筒状など種々の態様が考えられる。
また、前述の実施例において、規制装置46、94は、コントロールシャフト18から突き出すコントロールレバー44のセレクト方向の移動を規制する位置に設けられていたが、シフトレバー14の下端部のセレクト方向の移動を規制する位置など、他の位置に設けられていてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
車両用手動変速機に備えられた本発明の一実施例の手動変速操作装置を示す斜視図である。 図1のII矢視部の規制装置を拡大して示す上面図である。 図2のIII矢視部を示す規制装置の正面図である。 図2の規制装置において、コントロールレバーの先端が第1シフト位置に移動させられて第1変速段が成立している状態を示す図である。 図2の規制装置において、コントロールレバーの先端が第3シフト位置に移動させられて第3変速段が成立している状態を示す図である。 図2の規制装置において、コントロールレバーの先端が第5シフト位置に移動させられて第5変速段が成立している状態を示す図である。 本発明の他の実施例の規制装置を拡大して示す上面図であり、前述の実施例の図2に相当する図である。 図7に示す規制装置においてコントロールレバーの先端が第1シフト位置に移動させられて第5変速段が成立している状態を示す図である。 図7に示す規制装置においてコントロールレバーの先端が第3シフト位置に移動させられて第3変速段が成立している状態を示す図である。
符号の説明
10、92:手動変速操作装置(操作装置)
14:手動操作レバー(手動操作部材)
18:コントロールシャフト
18a:外周面
44、44a、44b:コントロールレバー(制御部材)
46、94:規制装置
48:セレクト操作路
50:第1シフト操作路
52:第2シフト操作路
54:第3シフト操作路
58:操作路
60:規制部材
62:第1連動機構
64:第2連動機構
66:変速機ハウジング
68:本体部
70:阻止部
72:第1中央部
74:第1連結端部
76:第1当接端部
78:第1連結部材
80:第1当接突起
82:第2中央部
84:第2連結端部
86:第2当接端部
88:第2連結部材
90:第2当接突起
O1:回動軸心(軸心)
Pse1:第1セレクト位置
Pse2:第2セレクト位置
Pse3:第3セレクト位置

Claims (4)

  1. 変速のために手動操作される手動操作部材と、該手動操作部材に連動して、一直線上に順次位置する第1セレクト位置、第2セレクト位置、第3セレクト位置を結ぶセレクト方向のセレクト操作路と、該第1セレクト位置、第2セレクト位置、第3セレクト位置をそれぞれ通る前記セレクト操作路と交差するシフト方向の第1シフト操作路、第2シフト操作路、第3シフト操作路とを有する操作路に沿って移動させられる制御部材とを、備えた車両用手動変速機の操作装置であって、
    前記制御部材の前記シフト方向への移動に連動し、前記第1シフト操作路、第2シフト操作路、第3シフト操作路の端部にそれぞれ位置するシフト位置のうちの1つから他のシフト位置への操作に際して、前記制御部材の前記セレクト方向の移動範囲を、前記第1セレクト位置乃至第3セレクト位置のうちの互いに隣接するセレクト位置間で機械的に規制する規制装置を備えていることを特徴とする車両用手動変速機の操作装置。
  2. 前記規制装置は、
    前記制御部材が前記第1セレクト位置を通る前記第1シフト操作路の端部に位置して変速段が成立しているときには該制御部材の前記第2セレクト位置への移動は許容するが前記第3セレクト位置への移動を阻止する阻止位置と、該制御部材が該第2セレクト位置を通る前記第2シフト操作路の端部に位置して変速段が成立しているときには該制御部材の前記第3セレクト位置への移動を許容する許容位置との間で、前記シフト方向に移動させられる規制部材と、
    前記制御部材の前記第1セレクト位置を通る第1シフト操作路の端部への移動に際して、該制御部材に連動して前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1連動機構と、
    前記制御部材の前記第2セレクト位置を通る第2シフト操作路の端部への移動に際して、該制御部材に連動して前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2連動機構と
    を、含むことを特徴とする請求項1の車両用手動変速機の操作装置。
  3. 前記シフト方向に平行な軸心方向に摺動可能且つ該軸心まわりに回動可能に設けられて、前記手動操作部材に連動させられるコントロールシャフトを備え、
    前記制御部材は、該コントロールシャフトの外周面から径方向へ突設された部材であり、
    前記規制部材は、変速機ハウジング内において前記コントロールシャフトの外周面の外側に位置して該変速機ハウジングに前記シフト方向に移動可能に支持された本体部と、該本体部に一体的に設けられ、前記阻止位置においては前記制御部材の移動経路上の前記第2セレクト位置と前記第3セレクト位置との間で該制御部材と当接して該制御部材の該第3セレクト位置への移動を阻止する阻止部とを備えていることを特徴とする請求項2の車両用手動変速機の操作装置。
  4. 前記第1連動機構は、
    前記シフト方向に直交する方向の回動軸心まわりに前記変速機ハウジングに回動可能に支持された第1中央部と、該第1中央部の一端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して、該本体部と共にシフト方向に移動可能に該本体部に回動可能に連結された第1連結端部と、該第1中央部の他端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して前記第1シフト操作路の端部へ移動した前記制御部材に当接する第1当接端部とを備え、該制御部材との当接により回動させられて前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1連結部材と、
    前記第1シフト操作路を移動させられる前記制御部材に当接可能に前記本体部に設けられ、該制御部材との当接により前記規制部材を前記阻止位置へ移動させる第1当接突起とを、含み、
    前記第2連動機構は、
    前記シフト方向に直交する方向の回動軸心まわりに前記変速機ハウジングに回動可能に支持された第2中央部と、該第2中央部の一端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して、該本体部と共にシフト方向に移動可能に該本体部に回動可能に連結された第2連結端部と、該第2中央部の他端から前記規制部材の前記本体部側に突き出して前記第3シフト操作路の端部へ移動した前記制御部材に係合する第2当接端部とを備え、該制御部材との係合により回動させられて前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2連結部材と、
    前記第2シフト操作路を移動させられる前記制御部材に当接可能に前記本体部に設けられ、該制御部材との当接により前記規制部材を前記許容位置へ移動させる第2当接突起とを、含むものである請求項3の車両用手動変速機の操作装置。
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