JP2014222070A - 変速機のシフトフォーク - Google Patents

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Abstract

【課題】摺接部材がシフトフォークの腕部から脱落するのを低減でき、摺接部材が脱落した場合でも、シフトフォークの両腕部の先端部がスリーブの外周部から脱離するのを防止し、それにより、変速段の設定及びその解除を行うためのスリーブの適切な移動を確保することができる変速機のシフトフォークを提供する。【解決手段】シンクロ機構のスリーブ2を、回転軸に沿って移動させるための変速機のシフトフォーク1であって、基部4から二股状に延び、先端部がスリーブ2の外周部に係合する2つの腕部5、5と、両腕部5、5の先端部にそれぞれ取り付けられ、シフトロッド1がその軸線方向に移動するのに伴い、スリーブ2に摺接しながらこれを押圧する摺接部材6、6と、を備え、両腕部5、5の先端部には、スリーブ2の内方に向かって突出し、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の外周部から脱離するのを阻止するための突起部7、7が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載される変速機において、変速段を設定する際に、ギヤを回転軸に同期させるためのシンクロ機構のスリーブを、前記回転軸に沿って移動させるための変速機のシフトフォークに関する。
従来の変速機のシフトフォークとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この変速機のシフトフォークは、ギヤの回転軸と平行に延びるシフトロッドに固定され、シフトロッド側からシンクロ機構のスリーブ側に、そのスリーブを跨ぐように二股状に延びる一対の腕部を有している。図8は、シフトフォーク21の両腕部22、22とスリーブ23との関係を、スリーブ23の軸線方向から見たときの状態について示している。同図に示すように、各腕部22の先端部(図8の下端部)には、腕部22の長さ方向に沿って所定長さ延びるとともにスリーブ23側に突出する爪部24が形成されており、したがって、腕部22の先端部は、図9に示すように、凸字状の横断面を有している。
また、爪部24には、その表面の大部分を覆うように、耐摩耗性を有する合成樹脂製の摺接部材25が取り付けられている。具体的には、図8及び図9に示すように、爪部24の表面は、スリーブ23の軸線側(図9の右側)に向いたラジアル面24a、及びこのラジアル面24aに直角に連なり、スリーブ23の軸線方向(図9の上下方向)にかつ互いに反対方向に向いた2つのスラスト面24b、24bを有しており、摺接部材25は、上記のラジアル面24a及び2つのスラスト面24b、24bにそれぞれ密着したラジアル面部25a及び2つのスラスト面部25b、25bにより、断面がコ字状に形成されている。なお、摺接部材25は、両スラスト面部25b、25bの内面に互いに対向する2つの突起(図示せず)を有しており、両突起が、腕部22の爪部24に形成された貫通孔(図示せず)に嵌入するとともに、その貫通孔に、摺接部材25と同一の合成樹脂製の接続ピースを嵌入した状態で、両突起及び接続ピースを超音波溶着による接合によって、爪部24に取り付けられている。
一方、スリーブ23は、外観がほぼ円筒状に形成されており、外周部には、その周方向の全体にわたり、外方に開放する凹状の溝部26が設けられている。図9に示すように、溝部26は、底壁26aと、互いに所定間隔を隔てて対向する2つの側壁26b、26bを有しており、この溝部26に、シフトフォーク21の両腕部22、22の先端部が嵌った状態で係合する。具体的には、各腕部22の摺接部材25のラジアル面部25aが溝部26の底壁26aに対向するとともに、摺接部材25の両スラスト面部25b、25bが溝部26の対応する側壁26b、26bにそれぞれ対向した状態で、両腕部22、22の先端部がスリーブ23の溝部26に係合する。
上述した図8及び図9に示す状態において、変速段を設定する際には、シフトロッドがその軸線方向に駆動され、それに伴い、シフトフォーク21の両腕部22、22の先端部、より具体的には、図10(a)に示すように、各腕部22の摺接部材25の一方(図10(a)では上側)のスラスト面部25bが、スリーブ23の溝部26の対応する側壁26bに摺接しながらこれを押圧し、スリーブ23を回転軸の軸線方向に移動させる。これにより、図示しない変速段のギヤを回転軸に同期させ、変速機が、その変速段に設定される。
特開平7−133865号公報
上述したようにして、シフトフォーク21によってスリーブ23を移動させる場合、図10(a)において白抜き矢印で示すように、各腕部22の摺接部材25には、スリーブ23の溝部26の押圧された側壁26bからの反力が作用する。この場合、例えば、高速の変速段から複数段下位の低速の変速段に設定される場合など、変速段の設定の前後で回転差が大きいときには、図10(b)に示すように、腕部22の摺接部材25に過大な反力が作用することがある。このような過大な反力が、腕部22の摺接部材25に作用する場合、溝部26の側壁26bに摺接する摺接部材25のスラスト面部25bのうち、爪部24のスラスト面24bで支えられていない部分、すなわち、ラジアル面部25aとの連接部分に、上記の反力が剪断力として作用する。このため、図10(b)に示すように、摺接部材25に亀裂が生じたり、変形が生じたりすることにより、その摺接部材25が腕部22の爪部24から脱落するおそれがある。このような摺接部材25の脱落が生じた場合、次のような問題が生じる。
図11は、一方(同図では左側)の腕部22の爪部24から摺接部材25が脱落した状態を示している。同図に示すように、摺接部材25が腕部22から脱落すると、両腕部22、22の先端部間の距離が、脱落した摺動部材25のラジアル面部25aの厚さ分、拡がり、それにより、両腕部22、22の先端部が、スリーブ23のラジアル方向(図11の左右方向)に動きやすくなってしまう。この場合には、シフトフォーク21が、スリーブ23のラジアル方向に対してがたつき、また、両腕部22、22の先端部と、スリーブ23の溝部26との係合状態のバランスが悪くなる。それにより、変速段の設定の際に、シフトフォーク21によるスリーブ23の移動を適切に行えなくなることがあり、その結果、変速段の設定及びその解除が不能になるおそれがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、摺接部材がシフトフォークの腕部から脱落するのを低減することができ、また、摺接部材が脱落した場合でも、シフトフォークの両腕部の先端部がスリーブの外周部から脱離するのを防止し、それにより、変速段の設定及びその解除を行うためのスリーブの適切な移動を確保することができる変速機のシフトフォークを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両に搭載される変速機において、変速段を設定する際に、ギヤを回転軸に同期させるためのシンクロ機構のスリーブ2を、回転軸に沿って移動させるための変速機のシフトフォーク1であって、回転軸の軸線方向と平行に延びるシフトロッド3に固定される基部4と、この基部から二股状に延び、先端部がスリーブの外周部に係合する2つの腕部5、5と、滑性を有する材料から成り、両腕部の先端部にそれぞれ取り付けられ、シフトロッドがその軸線方向に移動するのに伴い、スリーブに摺接しながらスリーブを押圧する摺接部材6と、を備え、2つの腕部の先端部にはそれぞれ、スリーブの内方に向かって突出し、両腕部の先端部がスリーブの外周部から脱離するのを阻止するための脱離阻止部(実施形態における(以下、本項において同じ)突起部7)が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、シフトフォークは、その基部がシフトロッドに固定され、基部から二股状に延びる2つの腕部の先端部が、シンクロ機構のスリーブの外周部に係合する。また、両腕部の先端部にはそれぞれ、滑性を有する材料から成る摺接部材が取り付けられている。変速機の変速段を設定する際に、シフトロッドがその軸線方向に移動するのに伴い、両腕部の摺接部材がスリーブに摺接しながら、そのスリーブを押圧する。これにより、スリーブが回転軸に沿って移動し、変速段のギヤを回転軸に同期させることにより、変速機が、その変速段に設定される。
また、2つの腕部の先端部にはそれぞれ、スリーブの内方に向かって突出する脱離阻止部が設けられており、これらの脱離阻止部により、両腕部の先端部における摺接部材の有無にかかわらず、両腕部の先端部がスリーブの外周部から脱離するのを確実に防止することができる。また、脱離阻止部を、腕部の先端部に設けられた摺接部材を支持する位置に設けることなどにより、変速段の設定の際に、スリーブ側からの反力による摺接部材の亀裂や変形を抑制し、それにより、腕部の先端部からの摺接部材の脱落を低減することができる。以上のように、本発明によれば、摺接部材がシフトフォークの両腕部の先端部から脱落するのを低減することができ、また、摺接部材が脱落した場合でも、シフトフォークの両腕部の先端部がスリーブの外周部から脱離するのを防止し、それにより、変速段の設定及びその解除を行うためのスリーブの適切な移動を確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の変速機のシフトフォークにおいて、摺接部材は、所定の合成樹脂から成り、2つの腕部の先端部の周囲を、脱離阻止部を含めてそれぞれ覆った状態で、各腕部の先端部に取り付けられており、脱離阻止部は、突出する先端側の面(ラジアル面7a)が摺接部材のスリーブの内方側の面(ラジアル面部6a)とほぼ面一に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、所定の合成樹脂から成る摺接部材が、2つの腕部の先端部の周囲を、脱離阻止部を含めてそれぞれ覆った状態で、各腕部の先端部に取り付けられている。また、脱離阻止部は、突出する先端側の面が摺接部材のスリーブの内方側の面とほぼ面一に構成されているので、スリーブの軸線方向において、摺接部材を支持することができる。これにより、変速段の設定の際に、スリーブ側からの反力が摺接部材に対する剪断力として作用しても、摺接部材の亀裂や変形を抑制でき、それにより、腕部の先端部からの摺接部材の脱落を低減することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の変速機のシフトフォークにおいて、2つの腕部の各先端部及びスリーブの外周部の一方は、他方側に突出する凸状に形成され、他方は、一方が嵌った状態に係合する凹状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、一般的なシフトフォーク及びスリーブと同様、2つの腕部の各先端部が凸状に形成され、スリーブの外周部が凹状に形成されている場合には、前述した請求項1及び2と同様の作用、効果を得ることができる。一方、スリーブの外周部が凸状に形成され、両腕部の先端部が凹状に形成されている場合、腕部の先端部から摺動部材が脱落しても、両腕部の先端部とスリーブの外周部による凹凸の嵌め合いによる係合を維持することができ、それにより、スリーブの移動を確保することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の変速機のシフトフォークにおいて、摺接部材は、所定の合成樹脂から成り、2つの腕部の先端部の周囲をそれぞれ覆った状態で、各腕部の先端部に取り付けられており、脱離阻止部(突起部13、14)は、各腕部の摺接部材から離れた位置に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、脱離阻止部が、腕部の摺接部材から離れた位置に設けられているものの、その摺接部材が腕部から脱落した場合でも、脱離阻止部による前述した作用、効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態によるシフトフォークの概略構成及びスリーブとの関係を示す図であり、(a)はシフトフォークの両腕部の先端部を詳細に示す斜視図、(b)は両腕部の先端部とスリーブをその軸線方向から見たときの状態を示す図である。 図1(b)のII−II線に沿って切断したときの断面図であり、(a)及び(b)はそれぞれ、シフトフォークの移動の前後の状態を示す。 第1実施形態のシフトフォークの腕部における突起部の変形例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態によるシフトフォークの両腕部の先端部を、スリーブとともに示す図であり、(a)は突起部が摺接部材の後方に設けられた状態、(b)は突起部が摺接部材の前方に設けられた状態を示す。 本発明の第3実施形態によるシフトフォークの腕部の先端部を、スリーブの外周部とともに示す断面図であり、(a)は突起部が設けられていない状態、(b)は突起部が設けられた状態を示す。 本発明の第4実施形態によるシフトフォークの腕部の先端部を、スリーブの外周部とともに示す断面図である。 スリーブに対するシフトフォークの先端部の位置関係の変形例を説明するための説明図である。 従来のシフトフォークの両腕部の先端部とスリーブとの関係を説明するための図である。 図8のIX−IX線に沿って切断したときの断面図である。 図9と同様の断面図であり、(a)は、変速段を設定する際に、腕部の先端部がスリーブの溝部の側壁を押圧した状態、(b)は、溝部の側壁からの反力によって、摺接部材に亀裂及び変形が生じた状態を示す。 両腕部の一方の先端部から摺接部材が脱落したときの状態を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態による変速機のシフトフォークの概略構成及びシンクロ機構のスリーブとの関係を示している。このシフトフォーク1は、変速機の変速段を設定する際に、ギヤを回転軸に同期させるためのシンクロ機構(いずれも図示せず)において、そのスリーブ2を前記回転軸に沿って移動させるためのものである。図1(a)及び(b)に示すように、シフトフォーク1は、前記回転軸の軸線方向と平行に延びるシフトロッド3に固定される基部4と、この基部4からスリーブ2を跨ぐように二股状に延びる一対の腕部5、5と、これらの先端部にそれぞれ取り付けられた摺接部材6、6とを備えており、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の外周部に係合している。
上記のシフトフォーク1は、所定の金属をプレス加工することなどによって、基部4及び両腕部5、5が一体の所定形状に成形されている。両腕部5、5の先端部は、互いに所定距離を隔てた状態で、平行に延びていて、横断面が矩形状に形成されている。また、両腕部5、5の先端部には、互いに対向しかつスリーブ2の内方に突出し、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の外周部から脱離するのを阻止するための突起部7、7(脱離阻止部)がそれぞれ設けられている。
各突起部7は、腕部5の先端部におけるスリーブ2の軸線側に向いたラジアル面5aの所定位置、より具体的には、スリーブ2の軸線に最も近い位置から、所定長さ突出する角柱状に形成されている。また、突起部7の先端面であって、スリーブ2の軸線側に向いたラジアル面7aは、矩形状に形成されており、スリーブ2の後述する溝部8の底壁8aに対向している。さらに、突起部7のラジアル面7aに直角に連なり、スリーブ2の軸線方向にかつ互いに反対方向に向いた2つのスラスト面7b、7bは、対応する腕部5のスラスト面5b、5bと面一になっている。以上のように構成された両腕部5、5の突起部7、7(ラジアル面7a、7a)間の距離は、スリーブ2の溝部8における底壁8aの直径よりも若干大きく設定されている。
摺接部材6は、滑性を有する所定種類の合成樹脂、例えばポリアミド46から成り、各腕部5の先端部の周囲を、所定の厚さを有するように覆った状態で、腕部5の先端部に取り付けられている。より具体的には、図1及び図2(a)に示すように、摺接部材6は、突起部7を含む腕部5の先端部の周囲を覆っており、スリーブ2の軸線側に向いたラジアル面部6aの表面が、突起部7のラジアル面7aと面一になっている。また、摺接部材6におけるスリーブ2の軸線方向にかつ互いに反対方向に向いた2つのスラスト面部6b、6bはそれぞれ、腕部5の対応するスラスト面5b、5b及び突起部7のスラスト面7b、7bを覆っており、スリーブ2の溝部8の対応する両側壁8b、8bにそれぞれ対向している。なお、上記の摺接部材6は、所定の金型にセットされたシフトフォーク1に対し、上記の合成樹脂が射出成形されることなどによって、両腕部5、5の先端部に上述した状態で取り付けられる。
なお、シンクロ機構についての詳細な説明は省略するが、このシンクロ機構は、例えば、前記回転軸に一体に設けられたハブと、そのハブの外周部に支持された前記スリーブ2と、前記ギヤと一体のドグ歯リングと、スリーブ2とドグ歯リングの間に配置されたブロッキングリングと、スリーブ2とブロッキングリングの間に配置されたシンクロナイザースプリングなどで構成されている。これらの構成要素はいずれも、周方向に連続するリング状に形成されている。
スリーブ2は、その内周面に形成されたスプライン歯(図示せず)を介して、前記ハブの外周部にスプライン結合されており、それにより、ハブに対して回転不能で、かつ前記回転軸の軸線方向に移動自在になっている。また、スリーブ2の外周部には、その周方向の全体にわたり、外方に開放する凹状の前記溝部8が設けられている。この溝部8は、底壁8aと、互いに所定間隔を隔てて対向する2つの側壁8b、8bを有している。
以上のように構成されたシフトフォーク1、及びスリーブ2を有するシンクロ機構を備えた変速機において、変速段を設定する際には、シフトロッド3がその軸線方向に駆動され、それに伴い、図2(b)に示すように、シフトフォーク1の両腕部5、5の先端部が、スリーブ2の溝部8の一方(同図では上側)の側壁8bに当接する。より具体的には、その側壁8bに対向する摺接部材6のスラスト面部6bが、回転するスリーブ2の溝部8の側壁8bに摺接しながら、そのスリーブ2を押圧し、回転軸の軸線方向に移動させる。これにより、変速段の前記ギヤを前記回転軸に同期させ、変速機が、その変速段に設定される。
以上のように、本実施形態のシフトフォーク1によれば、両腕部5、5の先端部にそれぞれ取り付けられた摺接部材6、6は、そのスラスト面部6b、6bが突起部7によって、スリーブ2の軸線方向において支持されるので、変速段の設定の際に、スリーブ2側からの反力が摺接部材6に対する剪断力として作用しても、従来と異なり、摺接部材6の亀裂や変形を抑制でき、それにより、腕部5の先端部からの摺接部材6の脱落を低減することができる。また、摺接部材6が腕部5から脱落した場合でも、両腕部5、5に設けられた突起部7、7により、スリーブ2のラジアル方向に対するシフトフォーク1のがたつきを抑制できるとともに、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の溝部8から脱離するのを確実に防止することができる。これにより、変速段の設定及びその解除を行うためのスリーブ2の適切な移動を確保することができる。
図3は、シフトフォーク1の腕部5における前述した突起部7の変形例を示している。同図(a)に示す突起部11は、前述した突起部7と同様の位置に設けられ、また、その突起部7が角柱状に突出するように形成されているのに対し、円柱状に突出するように形成されている。加えて、突起部11のラジアル面11aは、突起部7と同様、摺接部材6のラジアル面部6aの表面と面一になっている。このような突起部11、11を両腕部5、5に有するシフトフォークも、前述したシフトフォーク1と同様の作用、効果を得ることができる。
一方、図3(b)に示す突起部12は、前述した突起部7及び11が腕部5の先端よりも後方に設けられているのに対し、腕部5の先端寄りの位置に設けられている。このような突起部12、12を両腕部5、5に有するシフトフォークも、前述したシフトフォーク1とほぼ同様の作用、効果を得ることができる。
図4は、本発明の第2実施形態によるシフトフォークを示している。本実施形態のシフトフォークでは、前述した第1実施形態の突起部7に代えて、図4(a)では、突起部13が、各腕部5の摺接部材6の後方に設けられ、同図(b)では、突起部14が、各腕部5の摺接部材6の前方に設けられている。これらの突起部13及び14はいずれも、摺接部材6のラジアル面部6aの表面よりもスリーブ2の内方側に突出している。また、突起部13及び14のラジアル面13a及び14aは、溝部8の底壁8aに対向し、その接線に沿うように傾斜している。このような突起部13、13、又は突起部14、14を両腕部5、5に有するシフトフォークも、前述した第1実施形態のシフトフォーク1と同様、腕部5から摺接部材6が脱落した場合でも、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の溝部8から脱離するのを防止することができる。
図5は、本発明の第3実施形態によるシフトフォークの腕部の先端部を、スリーブの外周部とともに示している。本実施形態のシフトフォークでは、その腕部5の先端部、及びスリーブ2の外周部の凹凸関係が、前述した第1実施形態のそれと逆になっている。すなわち、図5(a)に示すように、本実施形態におけるスリーブ2の外周部には、その周方向の全体にわたり、外方に突出する係合凸部15が設けられる一方、シフトフォークの腕部5の先端部は、その横断面が、スリーブ2の係合凸部15に嵌った状態に係合する凹状に形成されている。このシフトフォークでは、腕部5の先端部の形状自体が、本発明の脱離阻止部として機能する。したがって、このシフトフォークも、前述した第1実施形態のシフトフォーク1と同様、腕部5から摺接部材6が脱落した場合でも、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の外周部、すなわち係合凸部15から脱離するのを防止できるとともに、スリーブ2の適切な移動を確保することができる。
また、図5(b)に示すシフトフォークの腕部5は、同図(a)の腕部5に対し、スリーブ2の内方側に突出する3つの突起部16、16、16が設けられている。したがって、このシフトフォークも、上述した同図(a)のシフトフォークと同様の作用、効果に加えて、前述した第1実施形態のシフトフォーク1と同様、摺接部材6が両腕部5、5の先端部から脱落するのを低減することができる。
図6は、本発明の第4実施形態によるシフトフォークの腕部の先端部を、スリーブの外周部とともに示している。本実施形態のシフトフォークでは、前述した第1実施形態の突起部7に代えて、腕部5の先端部には、スリーブ2の側面側に回り込むように形成された抜止め部17(脱離阻止部)が設けられている。この抜止め部17は、腕部5からスリーブ2の軸線方向に延びるとともに、その先端から直角に屈曲し、スリーブ2の軸線側に所定長さ突出するように形成されている。したがって、このシフトフォークも、前述した第1実施形態のシフトフォーク1と同様、腕部5から摺接部材6が脱落した場合でも、両腕部5、5の先端部がスリーブ2の溝部8から脱離するのを防止できるとともに、スリーブ2の適切な移動を確保することができる。
なお、本発明は、説明した各実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1実施形態及びその変形例では、シフトフォーク1の腕部5の突起部7又は11のラジアル面7a又は11aを、摺接部材6のラジアル面部6aと面一に構成しているが、このラジアル面7a又は11aをラジアル面部6aに対して若干、突出又は退避するように構成してもよく、それにより、前述した第1実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
また、上述したシフトフォーク1では、両腕部5、5の先端部が互いに平行に延びるように構成したが、例えば、図7に示すように、両腕部5、5間の距離が、腕部5の先端に向かって次第に拡がるように構成してもよい。この場合には、各腕部5の突起部7は、スリーブ2の軸線に最も近い位置において、その軸線に向かって突出するように設けられる。このように構成されたシフトフォークも、前述した第1実施形態のシフトフォーク1と同様の作用、効果を得ることができる。
また、実施形態では、摺接部材6について、所定種類の合成樹脂を採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、滑性を有する材料であれば、他の合成樹脂や、金属、セラミック、複合材など、種々の材料を採用することが可能である。また、各実施形態で示したシフトフォークの細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 シフトフォーク
2 スリーブ
3 シフトロッド
4 シフトフォークの基部
5 シフトフォークの腕部
6 摺接部材
7 突起部(脱離阻止部)
8 溝部
11 突起部(脱離阻止部)
12 突起部(脱離阻止部)
13 突起部(脱離阻止部)
14 突起部(脱離阻止部)
15 係合凸部
16 突起部(脱離阻止部)
17 抜止め部(脱離阻止部)

Claims (4)

  1. 車両に搭載される変速機において、変速段を設定する際に、ギヤを回転軸に同期させるためのシンクロ機構のスリーブを、前記回転軸に沿って移動させるための変速機のシフトフォークであって、
    前記回転軸の軸線方向と平行に延びるシフトロッドに固定される基部と、
    この基部から二股状に延び、先端部が前記スリーブの外周部に係合する2つの腕部と、
    滑性を有する材料から成り、前記両腕部の先端部にそれぞれ取り付けられ、前記シフトロッドがその軸線方向に移動するのに伴い、前記スリーブに摺接しながら当該スリーブを押圧する摺接部材と、
    を備え、
    前記2つの腕部の先端部にはそれぞれ、前記スリーブの内方に向かって突出し、当該両腕部の先端部が当該スリーブの外周部から脱離するのを阻止するための脱離阻止部が設けられていることを特徴とする変速機のシフトフォーク。
  2. 前記摺接部材は、所定の合成樹脂から成り、前記2つの腕部の先端部の周囲を、前記脱離阻止部を含めてそれぞれ覆った状態で、当該各腕部の先端部に取り付けられており、
    前記脱離阻止部は、突出する先端側の面が前記摺接部材の前記スリーブの内方側の面とほぼ面一に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の変速機のシフトフォーク。
  3. 前記2つの腕部の各先端部及び前記スリーブの外周部の一方は、他方側に突出する凸状に形成され、他方は、前記一方が嵌った状態に係合する凹状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の変速機のシフトフォーク。
  4. 前記摺接部材は、所定の合成樹脂から成り、前記2つの腕部の先端部の周囲をそれぞれ覆った状態で、当該各腕部の先端部に取り付けられており、
    前記脱離阻止部は、前記各腕部の前記摺接部材から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の変速機のシフトフォーク。
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