JP2004204880A - シフトフォーク - Google Patents

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Masami Shoji
正実 小路
Toshiyuki Suzuki
利幸 鈴木
Kosuke Hayashi
浩介 林
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KOORITSU KK
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HAYASHI KOGYO KK
KOORITSU KK
Suzuki Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks
    • F16H2063/324Gear shift yokes, e.g. shift forks characterised by slide shoes, or similar means to transfer shift force to sleeve

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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

【目的】シフトフォークにおいて、変速ギヤのシフト操作時で、シフトフォーク上に高荷重がかかる場合に、腕部の変形を回避させ、シフトフォークに倒れが生ずるのを防止し、これにより、シフトフォークの腕部を形成する金属素材の板厚を大きくする必要をなくし、よって、腕部の板厚を減少させ、重量を低減し、軽量化を図ることにある。
【構成】腕部は爪部の厚さよりも小さな板厚の金属素材から形成され、腕部が形成される金属素材には、爪部と取付部との間で該金属素材の板厚方向に突出して外周溝の一側壁に摺接する一側摺接部を形成している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シフトフォークに係り、特に車両の変速機のシフトフォークの倒れを防止するとともに、シフトフォークの軽量化を図り得るシフトフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両においては、エンジンの動力を走行条件に応じて所要に変換して取出すために、手動変速機や自動変速機を備えている。手動変速機は、複数段の常時噛合式の変速ギヤを有しており、シフトレバーによって変速操作機構を動作させ、変速ギヤの係合状態を切換えることにより、エンジンの動力を走行条件に応じて所要に変換して取出している。
【0003】
手動変速機の変速操作機構にあっては、シフトレバーで作動されるシフトアンドセレクト軸のシフトアンドセレクトレバーを軸方向に移動し、低速(1速・2速)シフトヨーク、高速(3速・4速)シフトヨーク、5速・リバースヨークのいずれかに選択的に係合させ、回転させることでこの低速シフトヨーク、高速シフトヨーク、5速・リバースヨークが取り付けられた低速(1速・2速)シフトシャフト、高速(3速・4速)シフトシャフト、5速・リバースシフトシャフトのいずれかの軸を軸方向に移動し、この低速(1速・2速)シフトシャフト、高速(3速・4速)シフトシャフト、5速・リバースシフトシャフトに取り付けられた低速(1速・2速)シフトフォーク、高速(3速・4速)シフトフォーク、5速・リバースシフトフォークのいずれかのシフトフォークを動作し、そして、所定の変速用スリーブを動かしてシフト操作をしている。
【0004】
この手動変速機の変速操作機構においては、図9に示す如く、シフトシャフト102にシフトフォーク104を取り付け、このシフトフォーク104を変速用スリーブ106の一側壁108−1と他側壁108−2とで形成された外周溝110に係合させている。この場合に、シフトフォーク104は、一般的に、板状の金属素材をプレス加工等で所定形状に打ち抜いて成形した板金製であり、図10に示す如く、中央部位でシャフト挿通孔112が形成されたシフトシャフト102への取付部114と、この取付部114から延設されて変速用スリーブ106の外周溝110に遊嵌合される一側腕部116−1・他側腕部116−2と、この一側腕部116−1・他側腕部116−2の各先端側に形成されて外周溝110の一側壁108−1及び他側壁108−2に摺接する一側爪部118−1・他側爪部118−2とを有し、半円形状のスリーブ逃げ部120を形成している。
【0005】
また、従来、手動変速機の変速操作機構のシフトフォークには、板状の金属素材を打ち抜き成形した板金製で、フォーク部(腕部)にリブを立設してフォーク部を断面L字状に形成し、シフトシャフトへのボス部(取付部)を前記リブに連なる半円形状のリブ状ボスとしたものがある(例えば、特許文献1)。また、アルミニウム合金からなるシフトフォークの内リブの両側面に油飛散防止用段部を周方向に形成し、爪部のスリーブ回転方向と対向する端部位に油導入用凹部を形成し、また、中央にはシフトフォークをシフト操作する際の倒れ防止用爪部を設けたものがある(例えば、特許文献2)。更に、係止部をカップリングスリーブ(変速用スリーブ)との接触範囲から外れた位置で係合腕部の先端側に設け、係止部を覆うようにして係合腕部の先端側に耐摩耗性部材を被着したものがある(例えば、特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】
登録実用新案第3024709号公報(明細書の第6〜8頁、図1)
【特許文献2】
特開平11−118029号公報(第2、3頁、図2)
【特許文献3】
特開平5−340471号公報(第3、4頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、板金製のシフトフォークにあっては、爪部の厚さを変速用スリーブの外周溝の溝幅に合致するように加工し、追従性を良くする必要があり、このため、シフトフォーク全体を外周溝の溝幅に合致するような板厚に設定する必要がある。
【0008】
しかしながら、外周溝の溝幅がシフトフォークの板厚に対して大きい場合に、外周溝の溝幅に合わせてシフトフォーク全体の板厚を大きく設定すると、シフトフォーク全体の板厚が大きくなって重量が増加するという不都合があった。
【0009】
また、図9、10に示すように、板金製のシフトフォーク104においては、外周溝110の溝幅Wよりも小さな板厚tの金属素材を使用する場合に、爪部118の厚さTを外周溝110の溝幅Wに合致するように耐摩耗性の高い別部材を一体成形する工法(インサート)や、板厚の大きな金属素材の爪部以外をプレス加工等で薄く押圧形成し、重量を軽くする工法がある。
【0010】
しかし、これらの工法の場合に、図11に示す如く、爪部118の厚さTとシフトフォーク102全体の厚さtとの差(隙間)C・Cが大きくなるので、変速ギヤのシフト操作時に、シフトフォーク104をシフト方向Aに移動すると、シフトフォーク104に高荷重がかかり、この荷重を両腕部116の面積の小さい部分で受けるため、板金製のシフトフォーク104が大きく撓み、よって、シフトフォーク104が塑性変形してシフトフォーク104に倒れが生じてしまうという不都合があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、このような不都合を除去するために、シフトシャフトへの取付部と、この取付部から延設されて変速用スリーブの外周溝に遊嵌合される腕部と、この腕部の先端側に形成されて前記外周溝の一側壁及び他側壁に摺接する爪部とを有するシフトフォークにおいて、前記腕部は前記爪部の厚さよりも小さな板厚の金属素材から形成され、前記腕部が形成される前記金属素材には、前記爪部と前記取付部との間で該金属素材の板厚方向に突出して前記外周溝の前記一側壁に摺接する一側摺接部を形成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明は、腕部は爪部の厚さよりも小さな板厚の金属素材から形成され、腕部が形成される金属素材には、爪部と取付部との間で該金属素材の板厚方向に突出して外周溝の一側壁に摺接する一側摺接部を形成していることから、変速ギヤのシフト操作時で、シフトフォーク上に高荷重がかかる場合に、変速用スリーブの外周溝の一側壁には爪部と一側摺接部とが摺接し、そして、変速用スリーブの一側壁が一側摺接部に接すると、シフトフォークにかかる荷重が広い面積で受けられることになり、腕部の変形を回避させ、シフトフォークに倒れが生ずるのを防止し、これにより、シフトフォークの腕部を形成する金属素材の板厚を大きくする必要がなくなり、よって、腕部の板厚を減少させ、重量を低減し、軽量化を図ることができる。
【0013】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。図1〜3は、この発明の第1実施例を示すものである。図3において、2は車両(図示せず)に搭載されるエンジン、4はこのエンジン2に連結される手動変速機、6はこの手動変速機4の変速操作機構、8は変速機ケースである。この変速機ケース8は、エンジン側ケース部8−1と、このエンジン側ケース部8−1の側面にケース結合ボルト10で結合された中間ケース部8−2と、この中間ケース部8−2の側面にカバー取付ボルト12で取り付けられたケースサイドカバー8−3とからなる。
【0014】
変速機ケース8内には、エンジン2のクランク軸(図示せず)にクラッチ(図示せず)を介して連結される入力軸14と、この入力軸14に平行な出力軸16と、これら入力軸14及び出力軸16に平行なリバースアイドラ軸18とが軸支して設けられている。
【0015】
入力軸14には、エンジン2側から順次に、1速入力ギヤ20とリバース入力ギヤ22と2速入力ギヤ24とが固定して設けられ、また、3速入力ギヤ26と4速入力ギヤ28と5速入力ギヤ30とが回転自在に設けられている。
【0016】
出力軸16には、エンジン2側から順次に、1速入力ギヤ20に噛合する1速出力ギヤ32と2速入力ギヤ24に噛合する2速出力ギヤ34とが回転自在に設けられ、3速入力ギヤ26に噛合する3速出力ギヤ36と4速入力ギヤ28に噛合する4速出力ギヤ38と5速入力ギヤ30に噛合する5速出力ギヤ40とが固定して設けられている。
【0017】
リバースアイドラ軸18には、リバースアイドラギヤ42が軸方向移動可能且つ回転自在に設けられている。このリバースアイドラギヤ42には、リバーススリーブ44が一体的に設けられている。リバースアイドラギヤ42は、軸方向移動によりリバース入力ギヤ22及び後述するリバース出力ギヤ50に噛合可能なものである。
【0018】
1速出力ギヤ32と2速出力ギヤ34との間の出力軸16には、1速・2速同期機構46が設けられている。この1速・2速同期機構46は、変速用スリーブとしての1速・2速スリーブ48を有している。この1速・2速スリーブ48には、リバース出力ギヤ50が一体的に設けられている。このリバース出力ギヤ50は、リバースアイドラギヤ42に噛合可能に設けられている。
【0019】
3速入力ギヤ26と4速入力ギヤ28との間の入力軸14には、3速・4速同期機構52が設けられている。この3速・4速同期機構52は、変速用スリーブとしての3速・4速スリーブ54を有している。
【0020】
また、入力軸14には、5速入力ギヤ30に隣接して5速同期機構56が設けられている。この5速同期機構56は、変速用スリーブとしての5速スリーブ58を有している。
【0021】
1速・2速同期機構46と3速・4速同期機構52と5速同期機構56とリバースアイドラギヤ42とは、変速操作機構6により動作され、変速ギヤとしての1速入力ギヤ20〜5速ギヤ40及びリバース出力ギヤ50の噛合状態を切換えるものである。
【0022】
この変速操作機構6においては、変速機ケース8に1速・2速(低速)シフトシャフト60と3速・4速(高速)シフトシャフト62と5速・リバースシフトシャフト64とが平行で且つ軸方向移動可能に支持して設けられ、また、5速・リバースシフトシャフト64と平行且つ隣接してガイド軸66が固定して設けられている。
【0023】
1速・2速シフトシャフト60には、1速・2速同期機構46の1速・2速スリーブ48に係合した1速・2速シフトフォーク68が取付けられている。3速・4速シフトシャフト62には、3速・4速同期機構52の3速・4速スリーブ54に係合した3速・4速シフトフォーク70が取付けられている。5速・リバースシフトシャフト64には、5速同期機構56の5速スリーブ58に係合した5速シフトフォーク72がわずかに軸方向移動可能に支持して取り付けられている。5速シフトフォーク72は、ガイド軸66に軸方向移動可能に支持して設けられている。
【0024】
1速・2速シフトシャフト60には、1速・2速シフトヨーク74が取り付けられている。3速・4速シフトシャフト62には、3速・4速シフトヨーク76が取り付けられている。5速・リバースシフトシャフト64には、5速・リバースシフトヨーク78が取付けられている。これら1速・2速シフトヨーク74と3速・4速シフトヨーク76と5速・リバースシフトヨーク78とには、図示しないが、変速機ケース8に軸方向移動可能且つ周方向移動可能に支持したシフトアンドセレクト軸のシフトアンドセレクトレバーが選択的に係合される。
【0025】
つまり、この変速操作機構6においては、シフトレバー(図示せず)のセレクト操作及びシフト操作によって、1速・2速シフトヨーク74と3速・4速シフトヨーク76と5速・リバースシフトヨーク78とのいずれかのシフトヨークにシフトアンドセレクトレバーを係合させ、1速・2速シフトシャフト60と3速・4速シフトシャフト62と5速・リバースシフトシャフト64とのいずれかの軸を選択的に軸方向移動させることにより、1速・2速同期機構46と3速・4速同期機構52と5速同期機構56とリバースアイドラギヤ42とのいずれか1つを動作させ、1速入力ギヤ20〜5速ギヤ40及びリバース出力ギヤ50の噛合状態を切換えるものである。
【0026】
これら各シフトヨーク74・76・78のうちの5速・リバースシフトヨーク78には、5速・リバースシフトシャフト64と平行なガイド軸66に係合されるガイド部80が設けられる。
【0027】
各シフトフォーク68、70、72は、板状の金属素材(図示せず)を所定形状に打ち抜いて成形加工された板金製のものである。
【0028】
ここでは、例えば、図1、2に示す如く、1速・2速シフトフォーク68をシフトフォークの代表例として説明すると、1速・2速シフトフォーク68は、中央部位でシャフト挿通孔82が形成された1速・2速シフトシャフト60への取付部84と、この取付部84から延設されて変速用スリーブである1速・2速スリーブ48の外周溝86に遊嵌合される一側腕部88−1・他側腕部88−2と、この一側腕部88−1・他側腕部88−2の各先端側に形成されて外周溝86の一側壁90−1及び他側壁90−2に摺接する一側爪部92−1・他側爪部92−2とを有し、また、半円形状のスリーブ逃げ部94を形成している。外周溝86は、一側壁90−1と他側壁90−2とによって溝幅Wに形成されている。
【0029】
この1速・2速シフトフォーク68において、図1、2に示す如く、一側腕部88−1・他側腕部88−2は、一側爪部92−1・他側爪部92−2の厚さTよりも小さな板厚tの金属素材(図示せず)から形成される。この板厚tは、溝幅Wよりもかなり小さく設定されている。
【0030】
また、一側爪部92−1・他側爪部92−2は、図1、2において、例えば、金属素材の一部が折り返えされ、左側部96Lの板厚t1と、腕部88の板厚tと、左側部96Lの板厚t1よりもかなり小さな右側部96Rの板厚t2とによって厚さTに形成され、板厚方向Xで腕部88に対して左右非対称に形成されている。また、左側部96L、右側部96Rは、高さh1と幅w1とで夫々形成されている。
【0031】
更に、一側腕部88−1・他側腕部88−2が形成される金属素材には、一側爪部92−1・他側爪部92−2と取付部84との間で該金属素材の板厚方向Xの一方に突出して外周溝86の一側壁90−1に摺接する一側摺接部98−1がプレス加工等で形成されているとともに、この一側摺接部98−1の形成によって一側空洞部98−1Aが形成される。一側摺接部98−1は、シャフト挿通孔82の下方でスリーブ逃げ部94に形成され、しかも、1速・2速シフトフォーク68の中心部68Cで形成され、左側部96Lの板厚t1よりも少し小さな厚さt3で且つ幅w2、高さh2に形成されている。よって、一側爪部92−1・他側爪部92−2が一側壁90−1に接したときに、図2に示す如く、一側壁90−1と一側摺接部98−1との間には、小さな隙間Cが形成される。
【0032】
これにより、板金製の1速・2速シフトフォーク68において、一側腕部88−1・他側腕部88−2の各先端側の一側爪部92−1・他側爪部92−2の中心付近に必要以上に荷重がかかっても、両側の一側爪部92−1・他側爪部92−2と中心部68Cの一側摺接部98−1との3箇所で、撓みが発生しないように構成されている。
【0033】
なお、3速・4速シフトフォーク70及び5速シフトフォーク72については、1速・2速シフトフォーク68と同様に構成されているので、ここでは、その説明を省略する。
【0034】
次に、この第1実施例の作用として、代表例の1速・2速シフトフォーク68について説明する。
【0035】
板金製の1速・2速シフトフォーク68においては、爪部92と取付部84との間で該金属素材の板厚方向Xに突出して外周溝86の一側壁90−1に摺接する一側摺接部98−1を形成したことから、変速ギヤのシフト操作時で、1速・2速シフトフォーク68上に高荷重がかかる場合に、1速・2速スリーブ48の外周溝86の一側壁90−1には一側爪部92−1・他側爪部92−2と一側摺接部98−1とが摺接し、そして、1速・2速スリーブ48の一側壁90−1に一側摺接部98−1が接すると、1速・2速シフトフォーク68にかかる荷重が1速・2速シフトシャフト60とスリーブ逃げ部94との間の腕部88よりも広い面積で受けられることになり、腕部88の変形を回避させ、1速・2速シフトフォーク68に倒れが生ずるのを防止することができる。そして、このように、1速・2速シフトフォーク68の倒れを防止することができることから、1速・2速シフトフォーク68の腕部88を成形する金属素材の板厚tを大きくする必要がなくなり、よって、腕部88の板厚tを減少させて重量を低減し、軽量化を図ることができる。
【0036】
また、板状の金属素材に一側摺接部98−1をプレス加工等で形成したので、別途に摺接部材を不要とし、その摺接部材の取付作業を省略し、また、構成が簡単で、軽量で、しかも、廉価とすることができる。
【0037】
図4〜6は、この発明の第2実施例を示すものである。
【0038】
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0039】
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、腕部88が形成される金属素材には、該金属素材の板厚方向Xで一側摺接部98−1とは逆方向に突出して外周溝86の他側壁90−2に摺接する他側摺接部98−2を形成した。この場合に、図5に示す如く、金属素材をプレス加工で打ち抜く際に、1速・2速シフトフォーク68の中心部68Cを波形状に曲げ、一側に一側摺接部98−1を形成するとともに、他側には他側摺接部98−2を形成し、これにより、一側摺接部98−1の形成によって一側空洞部98−1Aが形成されるとともに、他側摺接部98−2の形成によって他側空洞部98−2Aが形成される。
【0040】
この第2実施例の構成によれば、1速・2速シフトフォーク68の中心部68Cを波形状に曲げ、一側に一側摺接部98−1を形成するとともに、他側には他側摺接部98−2を形成し、これにより、一側摺接部98−1の形成によって一側空洞部98−1Aが形成されるとともに、他側摺接部98−2の形成によって他側空洞部98−2Aが形成されることから、外周溝86の溝幅Wが大きい場合においても、金属素材の板厚tを大きくする必要がなく、また、摺接部98を容易に形成することができる。
【0041】
図7は、この発明の特別構成であり、第3実施例を示すものである。
【0042】
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、1速・2速シフトフォーク68の腕部88が形成される金属素材には、該金属素材の板厚方向Xに突出して湾曲し且つ所定幅で弾性変形可能な弾性摺接部98Aを形成した。
【0043】
この第3実施例の構成によれば、1速・2速シフトフォーク68上に高荷重がかかった場合に、1速・2速スリーブ48の一側壁90−1に弾性摺接部98Aが接すると、その荷重を弾性摺接部98Aの突出した頂面で弾性的に受けることができ、1速・2速スリーブ48の一側壁90−1の側面と1速・2速シフトフォーク68の側面との間に隙間がある場合にでも、容易に対処させることができる。
【0044】
図8は、この発明の特別構成であり、第4実施例を示すものである。
【0045】
この第4実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、1速・2速シフトフォーク68の腕部88が形成される金属素材には、該金属素材の板厚方向Xに突出して複数(例えば2つ)の球面摺接部98Bを形成した。
【0046】
この第4実施例の構成によれば、1速・2速シフトフォーク68上に高荷重がかかった場合に、1速・2速スリーブ48の一側壁90−1に球面摺接部98Bが線接触することで、摺動抵抗を減少してフリクションを低減することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳細な説明から明らかなようにこの発明によれば、腕部は爪部の厚さよりも小さな板厚の金属素材から形成され、腕部が形成される金属素材には、爪部と取付部との間で該金属素材の板厚方向に突出して外周溝の一側壁に摺接する一側摺接部を形成していることから、変速ギヤのシフト操作時で、シフトフォーク上に高荷重がかかる場合に、変速用スリーブの外周溝の一側壁には爪部と一側摺接部とが摺接し、そして、変速用スリーブの一側壁が一側摺接部に接すると、シフトフォークにかかる荷重が広い面積で受けられることになり、腕部の変形を回避させ、シフトフォークに倒れが生ずるのを防止し、これにより、シフトフォークの腕部を形成する金属素材の板厚を大きくする必要がなくなり、よって、腕部の板厚を減少させ、重量を低減し、軽量化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における1速・2速シフトフォークの斜視図である。
【図2】第1実施例において1速・2速シフトフォークが外周溝に係合した1速・2速スリーブの平面図である。
【図3】第1実施例において手動変速機の断面図である。
【図4】第2実施例における1速・2速シフトフォークの斜視図である。
【図5】第2実施例において図4の矢印Vによる1速・2速シフトフォークの底面図である。
【図6】第2実施例において1速・2速シフトフォークが外周溝に係合した1速・2速スリーブの斜視図である。
【図7】第3実施例における1速・2速シフトフォークの斜視図である。
【図8】第4実施例における1速・2速シフトフォークの斜視図である。
【図9】従来においてシフトフォークが外周溝に係合したスリーブの斜視図である。
【図10】従来においてシフトフォークの斜視図である。
【図11】従来においてシフトフォークが外周溝に係合したスリーブの側面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
4 手動変速機
6 変速操作機構
14 入力軸
16 出力軸
18 リバースアイドラ軸
60 1速・2速シフトシャフト
62 3速・4速シフトシャフト
64 5速・リバースシフトシャフト
66 ガイド軸
68 1速・2速シフトフォーク
70 3速・4速シフトフォーク
72 5速・リバースシフトフォーク
82 シャフト挿通孔
84 取付部
86 外周部
88 腕部
90 側壁
92 爪部
98 摺接部

Claims (2)

  1. シフトシャフトへの取付部と、この取付部から延設されて変速用スリーブの外周溝に遊嵌合される腕部と、この腕部の先端側に形成されて前記外周溝の一側壁及び他側壁に摺接する爪部とを有するシフトフォークにおいて、前記腕部は前記爪部の厚さよりも小さな板厚の金属素材から形成され、前記腕部が形成される前記金属素材には、前記爪部と前記取付部との間で該金属素材の板厚方向に突出して前記外周溝の前記一側壁に摺接する一側摺接部を形成したことを特徴とするシフトフォーク。
  2. 前記腕部が形成される前記金属素材には、該金属素材の板厚方向で前記一側摺接部とは逆方向に突出して前記外周溝の前記他側壁に摺接する他側摺接部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のシフトフォーク。
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