JP2017001261A - 立体構造物製造システムおよび立体構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な形状および強度を有する立体構造物を高速に製造する立体構造物製造システムの提供を目的とする。
【解決手段】シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、前記像形成装置は、前記シート上に前記現像剤を3層以上重ねて転写する、立体構造物製造システム。
【選択図】図3

Description

本発明は、立体構造物製造システムおよび立体構造物に関する。
近年、3次元(3D)プリンタに関する技術が知られている。3Dプリンタとは、3次元デジタルデータをもとに、立体構造物を形づくる装置である。
特許文献1には、薄片を積層して立体構造物を形成する立体造形方法が記載されている。
非特許文献1には、立体構造物の断面の輪郭が印刷され輪郭に沿って切れ目を入れた紙を積層し接着することで、立体構造物を生成する方法が記載されている。
特開2003−48253号公報
"McorIRISカタログ"、[online]、株式会社ジェービーエム、[2015年3月6日検索]、インターネット〈URL: http://www.jbm.co.jp/mcor/20140902mcor%20iris.pdf〉
特許文献1記載および非特許文献1記載の技術では、立体構造物が完成するまでに、多大な製造時間を要するなど多くの課題を有している。従来技術の課題に鑑み、本発明者らは、新たな立体物製造システムを開発した。この立体物製造システムは、現像剤を転写して立体構造物のスライス像を形成したシートを積層し、現像剤によりシート同士を接着する。さらに、立体物製造システムは、シートを溶融させる溶解液にシートの積層体を浸漬させ接着された部分以外のシート部を除去して立体構造物を抽出する。この立体物製造システムによれば、従来と比較して高速に多様な立体構造物を製造することができる。
しかしながら、新たな立体物製造システムでは、現像剤により形成されたスライス像に空隙部(ピンホール)が生じる虞がある。スライス像に空隙部が生じると、溶解液が現像剤により形成された層を通過して、立体物内部のシートに由来する層の一部を溶解し、所望の形状および強度を有する立体構造物を製造できない場合がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、多様な形状および強度を有する立体構造物を高速に製造する立体構造物製造システムの提供を目的とする。
本発明の一態様の立体構造物製造システムは、シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、前記像形成装置は、前記シート上に前記現像剤を3層以上重ねて転写する。
本発明の一態様の立体構造物製造システムは、シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、前記像形成装置は、前記シートに転写された前記スライス像内における前記現像剤の単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上とする。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記像形成装置が、タンデム方式の像形成装置であってもよい。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記像形成装置が、多重転写方式の像形成装置であってもよい。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記像形成装置が、多重定着方式の像形成装置であってもよい。
本発明の一態様の立体構造物製造システムは、シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、前記像形成装置は、前記シートの両面に前記現像剤を転写可能である。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記像形成装置は、前記積層装置において積層された前記シート同士の間に位置する前記現像剤を3層以上としてもよい。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記像形成装置は、前記積層装置において積層された前記シート同士の間に位置する前記現像剤を単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上としてもよい。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記積層装置は、積層された前記シートの一面上に押し当てて前記現像剤を加熱溶融させ前記シート同士を接着する面状ヒーターを有し、前記面状ヒーターは、前記シートとの接触面側に離形層が設けられていてもよい。
本発明の一態様の立体構造物製造システムは、シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、前記像形成装置は、前記シートの積層位置に応じて転写される前記現像剤の厚さを変更する。
また、上記立体構造物製造システムにおいて、前記像形成装置は、前記シートの積層方向に対し少なくとも一方の端部において、端部側の前記現像剤の層を厚く形成してもよい。
本発明の一態様の立体構造物は、積層された複数のシートと、前記シートの間に位置し前記シート同士を接着する現像剤と、を有し、
積層方向に対し少なくとも一方の端部において、端部側の前記現像剤の層が厚い。
本発明によれば、現像剤のピンホールを抑制することで立体物内部への溶解液の浸入を抑制することで、多様な形状および強度を有する立体構造物を高速に製造する立体構造物製造システムの提供を目的とする。
第1実施形態に係る立体構造物の外観を表す斜視図である。 本実施形態に係る立体構造物の一部を拡大した拡大図である。 本実施形態に係る立体構造物製造システムの論理構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る立体構造物製造システムの構成を示す概略図である。 本実施形態に係る立体構造物製造システムの動作の一例を示すフロー図である。 本実施形態に係る像形成装置の構成説明図である。 本実施形態の像形成部の概略構成図である。 本実施形態の中間転写ベルトの模式図であり、図8(A)〜(C)は、現像剤が転写される工程をそれぞれ示す。 本実施形態に係る3次元ユニットの概略外観図である。 本実施形態に係る中間構造物の外観を示す斜視図である。 本実施形態に係る中間構造物の一部を拡大した拡大図である。 本実施形態に係る3次元ユニットの構成説明図である。 本実施形態に係る抽出装置の概略外観図である。 本実施形態に係る抽出装置の構成説明図である。 本実施形態に係る立体構造物抽出処理を説明する説明図である。 本実施形態に係る中間構造物及び立体構造物の説明図である。 本実施例1に係る3次元デジタルデータが表す立体構造物の一例を示す概略図である。 本実施例1係る各製造過程における構造物の画像である。 本実施形態に係る現像剤の定着前後の様子を示す模式図であり、図19(A)は、シートに転写された現像剤を示し、図19(B)は、現像剤を定着させたプリントシートを示す。 第2実施形態にかかる多重転写方式の像形成装置の概略図である。 第3実施形態にかかる多重定着方式の像形成装置の概略図である。 第4実施形態に係る中間構造物及び立体構造物の説明図である。 第5実施形態に係る立体構造物の説明図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る立体構造物M1の外観を表す斜視図である。この立体構造物M1は、立体構造物製造システムSy1(図4参照)で、製造されたものである。
図2は、本実施形態に係る立体構造物M1の一部を拡大した拡大図である。この図は、図1の符号A1を付した部分の拡大図である。立体構造物M1は、第1領域M11(M111、M112、・・・)と第2領域M12(M121、M122、・・・)から構成されている。第2領域M121、M122、・・・は、積層された樹脂製のシート(「樹脂シート」とも称する)である。シートは、z軸方向を積層方向に積層されている。また、第1領域M111、M112、・・・は、シート同士の間に位置してシート同士を接着する現像剤である。現像剤は、例えば、液体現像剤や紛体現像剤である。紛体現像剤は、例えば、トナーであって、トナーを現像する現像方式としては、トナーだけを用いる1成分現像方式、トナーとキャリアを用いる2成分現像方式のいずれでもよい。立体構造物M1は、現像剤を転写したシートを積層し現像剤により接着固定した後に、接着されていないシートを除去することで形成されている。
<立体構造物製造システムについて>
図3は、本実施形態に係る立体構造物製造システムSy1の論理構成を示す概略ブロック図である。立体構造物製造システムSy1は、データ生成部Sy11と立体構造物生成部Sy12とを含んで構成される。立体構造物生成部Sy12は、第1領域生成部Sy121と第2領域生成部Sy122とを含んで構成される。
データ生成部Sy11は、立体構造物M1を表す3次元デジタルデータを取得する。データ生成部Sy11は、取得した3次元デジタルデータに基づいて、立体構造物M1の第1領域M11と第2領域M12に分割する。データ生成部Sy11は、分割した第1領域M11を表す第1データと第2領域M12を表す第2データを生成する。
第1領域生成部Sy121は、データ生成部Sy11が生成した第1データに基づいて、第1領域M11を生成する。第2領域生成部Sy122は、データ生成部Sy11が生成した第2データに基づいて、第2領域M12を生成する。
以下では、第1領域M11が現像剤で構成され、第2領域M12が樹脂シートの一部で構成される場合について説明する。
図4は、本実施形態に係る立体構造物製造システムSy1の構成を示す概略図である。この図において、立体構造物製造システムSy1は、3次元設計装置C100、像形成装置100、3次元ユニット(積層装置)L100、及び抽出装置G100を具備する。像形成装置100には、3次元ユニットL100が装着されている。なお、3次元ユニットL100は、像形成装置100から脱着可能である。
3次元設計装置C100は、例えば、グラフィックソフトウェア(例えば、CAD(Compuer Aided Design)のソフトウェア)がインストールされているコンピュータである。3次元設計装置C100では、ユーザの操作等によって、立体構造物M1が描画される。3次元設計装置C100は、描画された立体構造物M1を表す3次元デジタルデータを生成する。3次元設計装置C100は、生成した3次元デジタルデータを、像形成装置100へ送信する。
像形成装置100は、例えば、電子写真方式の複合機やレーザプリンタ等である。ここで、像形成装置100の1又は複数の各供給トレイには、複数枚の立体物形成シートSh1がセットされている。ここで、立体物形成シートSh1は、樹脂シートである。
像形成装置100は、三次元デジタルデータに基づいて、各立体物形成シートSh1に立体構造物M1の断面を表す像を印刷することで、各立体物形成シートSh1の面上に現像剤による像(「現像剤像」とも称する)を形成する。なお、現像剤像は、例えば、図形や模様、色彩、記号、文字等又はこれらの結合である。また、シートの主面(おもて面又は裏面)を単に「面」と称し、シートの側面については「側面」と記載する。
ここで、現像剤の一部又は全部は、樹脂シートには、染み込まない。つまり、現像剤像は、立体物形成シートSh1の面に垂直な方向に厚みを有している。したがって、印刷後の各立体物形成シートSh1には、立体物形成シートSh1で構成される樹脂層と、現像剤像で構成される現像剤像層と、が形成されている。なお、以下の説明において、現像剤像が印刷された立体物形成シートSh1をプリントシートP11と称する場合がある。像形成装置100は、各プリントシートP11を、排出口91(排紙口、図6参照)から順次排出する。
3次元ユニット(積層装置)L100は、像形成装置100の排出口91部分に、装着されている。排出口91から排出された各プリントシートP11は、順次、3次元ユニットL100の供給口L301に供給される(図9参照)。
3次元ユニットL100は、供給された各プリントシートP11を、供給された順序で積層する。3次元ユニットL100は、積層されたプリントシートP11同士を、各プリントシートP11の面に形成された現像剤により接着させ、中間構造物M2(図10参照)を生成する。中間構造物M2は、例えば、外形が立方体であり、内部に立体構造物M1が存在している。生成された中間構造物M2は、3次元ユニットL100から取り出され、抽出装置G100へ搬送される。
抽出装置G100は、中間構造物M2から、立体構造物M1以外の部分を取り除くことで、立体構造物M1を抽出する。これにより、立体構造物M1が製造される。
図5は、本実施形態に係る立体構造物製造システムSy1の動作の一例を示すフロー図である。
(ステップS11)像形成装置100は、3次元設計装置C100から3次元デジタルデータを取得する。その後、ステップS12へ進む。
(ステップS12)像形成装置100は、1又は複数の供給トレイ81、82各々について、セットされた立体物形成シートSh1の情報(「供給可能シート情報」とも称する)を、取得する。ここで、供給可能シート情報には、例えば、シートの種類を識別する識別情報、シートの種別(例えば、サイズや材質)及びシートの厚さh1(cm:センチメートル)が含まれている。その後、ステップS13へ進む。
(ステップS13)像形成装置100は、ステップS12で取得した供給可能シート情報に基づいて、ステップS11で取得した3次元デジタルデータから、2次元の2次元像データD(h)を生成する。ここで、各2次元像データD(h)は、3次元デジタルデータが示す立体構造物M1の断面であって、立体構造物M1の積層方向の長さ(以下、「高さ」とも称する。以下、同じ)h(cm:センチメートル)の位置における断面である。その後、ステップS14へ進む。
(ステップS14)像形成装置100は、供給トレイ81、82の1つから、1枚の立体物形成シートSh1を、自装置内へ供給する。その後、ステップS15へ進む。
(ステップS15)像形成装置100は、ステップS14で供給した立体物形成シートSh1に、2次元像データD(h)が表すスライス像を印刷することで、プリントシートP11を生成する。なお、高さhの値は、ステップS14〜S18の繰り返し毎に、変化する。また、印刷された像は、着色された現像剤によって形成された現像剤像である。しかし、本発明はこれに限らず、現像剤像は、無色の現像剤(「透明現像剤」とも称する)によって構成された現像剤像であってもよい。その後、ステップS16へ進む。
(ステップS16)3次元ユニットL100は、ステップS15で生成されたプリントシートP11を、積層する。その後、ステップS17へ進む。
(ステップS17)3次元ユニットL100は、今回のステップS16で積層したプリントシートP11を、それよりも前のステップS16で積層したプリントシートと接着させる。その後、ステップS18へ進む。
(ステップS18)像形成装置100及び3次元ユニットL100は、全シートに対する処理が終了したか否かを判定する。処理が終了したと判定された場合(YES)、中間構造物M2が生成されたと判定し、ステップS19へ進む。一方、処理が終了していないと判定された場合(NO)、ステップS14へ戻る。
(ステップS19)抽出装置G100は、ステップS14〜S18で生成された中間構造物M2から、立体構造物M1以外の部分を取り除くことで、立体構造物M1を抽出する。その後、処理を終了する。
<像形成装置100について:構成>
図6は、本実施形態に係る像形成装置100の構成説明図である。像形成装置100は、外部から取得したデータ(3次元デジタルデータを含む)に応じて、所定の用紙や立体物形成シートSh1(各々を単に、「シート」とも称する)に対して多色、単色、透明の像を形成するものである。像形成装置100は、装置本体200および自動原稿処理装置300を含んで構成されている。
装置本体200は、像形成部210とシート供給部220とを含んで構成されている。像形成部210は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム(感光体)3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6および定着ユニット7を含んで構成されている。シート供給部220は、供給トレイ81および手差し供給トレイ82を有し、像形成部210へシートを供給する。自動原稿処理装置300は、原稿搬送部(自動原稿送り装置)310と原稿読取り部320とを含んで構成されている。
像形成装置100において扱われるデータは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各色を用いたカラー像に応じたものである。また、本実施形態において像形成部210は、タンデム方式が採用されている。現像器2、感光体ドラム3、帯電器5およびクリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタおよびイエローに設定され、これらによって4つの像ステーションが構成されている。ただし、本発明は、これに限らず、データには、透明の像に応じたものであってもよい。その場合、透明用の像ステーションを追加してもよいし、又は4つの像ステーションのいずれかに代えて透明用の像ステーションを設けてもよい。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、図6に示すようなチャージャ型の他、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット1は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。また、露光ユニット1としては、この他、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いることもできる。
露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を入力されたデータに応じて露光することにより、その表面に、データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。なお、入力されたデータとは、3次元デジタルデータから生成された2次元の2次元像データD(h)である。
現像器2はそれぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を4色(以下、YMCKという)の現像剤により顕像化するものである。またクリーナユニット4は、現像・像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留した現像剤を、除去・回収する。
現像器2の構成概略図を図7に示す。
現像器2は、磁性キャリアと非磁性トナーを含む2成分現像剤を用いた2成分現像方式の現像器である。現像器2は、バイアス印加部24および現像容器26並びに現像容器26の内部に設けられた現像ローラ(現像用部材)21、攪拌スクリュ28、29および高さ規制部材23を備える。また、現像容器26の内部には、現像剤(トナー)25が収容されている。
現像ローラ21は、感光体ドラム3と隣接して設けられる。現像ローラ21は、表面に現像剤25を担持し搬送する。現像ローラ21は、感光体ドラム3の表面に現像剤25を受け渡す。感光体ドラム3は、表面に形成した静電潜像に現像ローラ21から受け取った現像剤25を付着させ現像する。
現像ローラ21は、支持軸により固定支持されたマグネットローラ21aと、マグネットローラ21aの周面に沿って回転自在に支持された現像スリーブ21bと、を備える。マグネットローラ21aは、周面に沿って複数の磁極を備える。マグネットローラ21aの周面は、感光体ドラム3の周面に対向するように配置される。本実施形態では、マグネットローラ21aは、2つのS極と3つのN極から構成されている。マグネットローラ21aは、クラッチ27bを介しモータ27aに接続されており現像剤25を拘束しつつ搬送する。現像スリーブ21bは、厚みが0.4mmのステンレススチールからなる円筒状を呈しており、バイアス印加部24に接続されている。
なお、本実施形態では、表面に現像剤25を担持し搬送する現像用部材として、ローラ形状を有する現像ローラを採用した例を示すが、現像用部材はこれに限らない。例えば現像用部材は、ベルト状の現像ベルトであってもよい。
バイアス印加部24は、現像ローラ21の現像スリーブ21bに接続されている。バイアス印加部24は、交流電源24Bおよび直流電源24Aを有し、直流成分と交流成分とを重畳した現像バイアスを、現像ローラ21に印加する。一例として、現像ローラ21には、バイアス印加部24から、400VのDC(直流)電圧に、周波数が9kHz、1000V(ピークピーク値、Peak-to-peak value)のAC(交流)電圧が重畳されて印加される。
現像バイアスとして、直流成分と交流成分とが重畳された電圧を現像ローラ21に印加することで、現像剤25は、感光体ドラム3と現像ローラ21との間を往復する方向に振動する。これにより、感光体ドラム3に付着した現像剤25が均され、感光体ドラム3に厚さを均一に現像できる。
現像容器26における現像ローラ21の上方には、現像ローラ21の周面に積層された現像剤25の層の高さを調整する高さ規制部材23が配設される。また、現像ローラ21の下方には、攪拌スクリュ28、29が配置される。攪拌スクリュ28、29は、クラッチ27bを介しモータ27aに接続されており、現像剤を循環搬送する。攪拌スクリュ28と攪拌スクリュ29との間には、仕切り板26aが配置される。攪拌スクリュ28、29によって現像剤25は、現像容器26内における仕切り板26aの周りを循環する。
図6に示すように、中間転写ベルトユニット6は、感光体ドラム3の上方に配置されている。中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、YMCK用の4つの感光体ドラム3にそれぞれ対向して4つ設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3の現像剤像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61には、現像剤25が3層転写される。図8は、中間転写ベルト61の模式図であり、現像剤25が転写される工程を示す図8(A)〜(C)に順に示す。
中間転写ベルト61に現像剤25を転写する工程は、第1層目を転写する第1工程と、第2層目を転写する第2工程と、第3層目を転写する第3工程と、を有する。
図8(A)に示すように、第1工程において、1層目の現像剤25が転写される。中間転写ベルト61に転写された現像剤25は、粒子同士の隙間(欠落部分)として空隙部25bが形成される場合がある。空隙部25bを介して、中間転写ベルト61は、露出する。
図8(B)に示すように、第2工程において、2層目の現像剤25が転写される。2層目の現像剤25は、1層目の現像剤25に形成された空隙部25bを塞ぐことができる。しかしながら、1層目と2層目とで現像剤の隙間(欠落部分)が重なった部分には、空隙部25bが残る。
図8(C)に示すように、第3工程において、3層目の現像剤25を転写することで、残留した空隙部25bが完全にふさがれる。
中間転写ベルト61に複数層の現像剤25を転写するには、中間転写ベルト61を複数回、周回させて感光体ドラム3から複数回、現像剤を転写されればよい。この場合、中間転写ベルト61を1回周回する毎に、中間転写ベルト61に1層の現像剤25を転写する。上述したように3層の現像剤25を転写する場合には、中間転写ベルト61を3回周回させる。また、中間転写ベルト61を周回させる際には、既に転写された現像剤25を除去しないために、中間転写ベルトクリーニングユニット65を動作させない。
また、図6に示すように、本実施形態の像形成装置100は、タンデム方式が採用されている。すなわち、像形成装置100は、中間転写ベルト61の移動方向に沿って並ぶ複数の感光体ドラム3と各感光体ドラム3に対応する複数の現像器2を有している。これら複数の現像器2により各層の現像剤25を複数の感光体ドラム3上に現像することで、中間転写ベルト61を複数回周回させることなく、複数層の現像剤25を中間転写ベルト61上に形成してもよい。この場合、複数の感光体ドラム3は、図6において左側から1層目、2層目、3層目、4層目の現像剤25の層を形成する。
本実施形態において、現像剤25を3回以上転写することで中間転写ベルト61の現像剤25に空隙部25bが生じることを抑制する。中間転写ベルト61に転写された現像剤25は、シートSh1に転写される。したがって、中間転写ベルト61上で現像剤25に空隙部25bの発生を抑制することは、シートSh1においても現像剤25に空隙部25bの発生を抑制することを意味する。
現像剤25の転写回数を増加させることで、中間転写ベルト61に転写される現像剤25の付着量を増加させて、シートSh1のスライス像内における現像剤25の単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上とすることができる。付着量を1.29mg/cm以上とすることで、空隙部25bの発生が効果的に抑制される。
なお、現像剤25が一層である場合であっても、現像剤25の層を厚くして空隙部25bの発生を抑制できる。空隙部25bは、現像剤25の粒子同士の隙間に由来するため、1回に転写する現像剤25の単位面積当たりの量を増加させることで、隙間なく現像剤25を転写でき、空隙部25bの発生を抑制できる。この場合は、1回の転写で付着させる現像剤25の単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上とする。1回に転写する現像剤25の層厚を厚くするためには、図7に示す現像器2において、バイアス印加部24から印加する現像バイアスの直流成分の絶対値を大きくすればよい。
中間転写ベルト61は、感光体ドラム3から現像剤25を受け取ってシートSh1に転写する。中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。感光体ドラム3に形成された各色又は透明の現像剤像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーの現像剤像(多色現像剤像)又は透明の現像剤像を形成する。
図6に示すように、中間転写ベルト61は、感光体ドラム3と中間転写ローラ64との間を通過する。感光体ドラム3から中間転写ベルト61への現像剤像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、現像剤像を転写するために高電圧の転写バイアス(現像剤の帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述のように各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された像は中間転写ベルト61の回転によって、後述のシートと中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によってシート上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10には現像剤をシートに転写させるための電圧が印加される(現像剤の帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは前記中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方に硬質材料(金属等)が用いられ、他方に軟質材料(弾性ゴム、または発泡性樹脂等)が用いられる。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着した現像剤、もしくは転写ローラ10によってシート上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存した現像剤は、次工程で現像剤の混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
定着ユニット7は、シートSh1に転写された現像剤25を加熱および加熱してシートSh1に定着させ、プリントシートP11を形成する。定着ユニット7は、定着ローラ71および加圧ローラ72を有する。現像剤25が転写されたシートSh1は、定着ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する。このとき、現像剤25は、加圧ローラ72によって加圧されるとともに、定着ローラ71によって加熱され溶融してシートSh1に定着する。
図6に示すように、像形成装置100は、供給トレイ81を有する。供給トレイ81は、像形成に使用するシートを蓄積しておくためのトレイであり、装置本体200の露光ユニット1の下側に設けられている。また手差し供給トレイ82にも像形成に使用するシートを置くことができる。また、装置本体200の上方に設けられている排出口91は、印刷済みのプリントシートP11をフェイスダウンで排出する。フェイスダウンとは、片面のみに印刷が行われる場合に、おもて面を装置本体200側へ向けること、つまり、現像剤像が形成されている面(画像面)を下向きにすることである。換言すれば、フェイスダウンとは、裏面を自動原稿処理装置300側へ向けること、つまり、現像剤像が形成されていない面(シート側の面)を上向きにすることである。
また、装置本体200には、供給トレイ81及び手差し供給トレイ82のシートを転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて3次元ユニットL100に送るための、略垂直形状のシート搬送路R1や、シート裏面に印刷する時に用いられるシート反転路R2が設けられている。供給トレイ81ないし手差し供給トレイ82から排紙口91までのシート搬送路R1の近傍には、ピックアップローラ11a,11b、搬送ローラ12a,12b,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ローラ71、および加圧ローラ72が配置されている。また、シート反転路R2の近傍には搬送ローラ12c,12dが配置されている。
搬送ローラ12a〜12dは、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラである。また、ピックアップローラ11aは、供給トレイ81の端部近傍に備えられ、供給トレイ81からシートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路R1に供給する。同様にまたピックアップローラ11bは、手差し供給トレイ82の端部近傍に備えられ、手差し供給トレイ82からシートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路R1に供給する。
シート搬送路R1に供給されたシートがレジストローラ13に達すると、レジストローラ13はシートの送給を一旦停止させ、シートを待機状態に保持する。一方、露光ユニット1が画2次元像データに応じた感光体ドラム3への露光を所定のタイミングで開始する。前述のように、各感光体ドラム3に静電潜像が形成されると、静電潜像が各現像器2で現像剤像に現像され、各現像剤像は中間転写ベルト61上に積層される。これに対応してレジストローラ13は所定のタイミングでシートの搬送を開始する。
中間転写ベルト61とシートとの接触位置において転写ローラ10により積層現像剤像がシートに転写される。
また、シートの片面(おもて面)のみに印刷が行われる場合には、シートは供給トレイ81又は手差し供給トレイ82からシート搬送路R1へ供給され、転写ローラ10および定着ユニット7を経て、3次元ユニットL100へ排出される。
一方、シートの両面に印刷が行われる場合には、上記のようにしておもて面に印刷が行われたシートは、3次元ユニットL100へ排出される直前に後端が搬送ローラ12bで保持される。そして、搬送ローラ12bが逆転しシートはシート反転路R2へ送給され、搬送ローラ12c,12dによってシート搬送路R1へ供給される。これによってシートは表裏が反転し、レジストローラ13,転写ローラ10および定着ユニット7を経て裏側に印刷(裏面印刷)が行われた後、3次元ユニットL100へ排出される。
装置本体200の上部に設けられた自動原稿処理装置300には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台120が設けられ、原稿載置台120の上側には自動原稿送り装置310が取り付けられている。自動原稿送り装置310は、原稿載置台120の上に自動で原稿を搬送する。また、自動原稿送り装置310を開いて、原稿載置台120の上を開放することにより原稿を手動で置くこともできるようになっている。原稿読取り部320は、原稿載置台120の上に搬送又は置かれた原稿の画像を読み取り、この画像を表すデータを取得する。
<3次元ユニット(積層装置)L100について:外観>
図9は、本実施形態に係る3次元ユニット(積層装置)L100の概略外観図である。3次元ユニットL100は、外部から供給されたプリントシートP11を積層し、積層したプリントシートP11を接着させることで、中間構造物(図10、図11参照)を生成するものである。
入力・表示部L200は、ボタンスイッチと、液晶ディスプレイと、その上に形成されたタッチパネルなどで構成されている。
供給口L301は、上述のように像形成装置100の排出口91に位置する。供給口L301には、排出口91から排出された各プリントシートP11が、順次、供給される。
<中間構造物M2について:外観>
図10は、本実施形態に係る中間構造物M2の外観を示す斜視図である。中間構造物M2は、プリントシートP11が積層され、互いに隣り合うプリントシートP11同士が接着されたものである。中間構造物M2は、外形が立方体であり、その内部には立体構造物M1が存在している。
図11は、本実施形態に係る中間構造物M2の一部を拡大した拡大図である。この図は、図10において、符号A2を付した部分の拡大図である。中間構造物M2は、現像剤像による第1領域M11と立体物形成シートSh1による第3領域M22から構成されている。なお、中間構造物M2の第1領域M11は、立体構造物M1の第1領域M11と同じものであるが、一部の形状等が異なっていてもよい。
第1領域M111、M112、・・・は、現像剤像で構成されている。
第3領域M220、M221、M222、・・・は、立体物形成シートSh1で構成されている。
ここで、各第1領域M111、M112、・・・は、隣接する各第3領域M220、M221、M222、M223、・・・同士を、接着(例えば、溶着)させている。例えば、第1領域M111は、自らが接着機能を有し、第3領域M220と第3領域M221を接着している。
<3次元ユニット(積層装置)L100について:構成>
図12は、本実施形態に係る3次元ユニットL100の構成説明図である。3次元ユニットL100は、搬送部L300、積層部L400を含んで構成されている。
搬送部L300は、供給口L301、搬送ベルト従動ローラL302、搬送ベルトL303、及び搬送ベルト駆動ローラL304を含んで構成されている。積層部L400は、整合・積層部L410、加熱部(面状ヒータ)L420、載置台L431、および昇降機構L430を含んで構成されている。
搬送ベルト従動ローラL302、及び搬送ベルト駆動ローラL304は、搬送ベルトL303を張架して回転駆動させる。搬送ベルトL303は、搬送ベルトL303上の物体を、搬送方向(矢印Y21の指す方向)へ搬送する。
整合・積層部L410は、積層されるプリントシートP11をその積層方向に揃えるものである。整合・積層部L410は、例えば板(「整合板」とも称する)であり、整合板は、搬送ベルトL303の搬送方向に垂直に設けられている。
加熱部L420は、プリントシートP11の現像剤像を溶かすものである。加熱部L420は、例えば、面状の発熱体(「面状ヒーター」とも称する)であり、面状ヒーターL420は、上述の整合板と垂直に設けられている。面状ヒーターL420は、載置台L431の上側に位置する。
載置台L431は、シートを搭載して積層させる。昇降機構L430は、載置台L431上に乗せられた物体を、上下に移動させる電動昇降装置である。昇降機構L430は、台上の物体を、昇降機構L430から面状ヒーターL420へ向かう順方向、及びその逆方向へ移動させる(矢印Y22参照)。
供給口L301から供給されたプリントシートP11は、搬送部L300により積層部L400へ送給される。積層部L400へ送給されたプリントシートP11は、その一辺を整合板の面に接触させた状態で、載置台L431上に積層される。ここで、載置台L431上に積層体P1がある場合、プリントシートP11は、積層体P1上にさらに積層される(図12参照)。積層体P1とは、保護シート、又は複数のプリントシートが積層されているものである。
積層されたプリントシートP11は、積層体P1と共に、昇降機構L430により順方向、つまり、面状ヒーターL420へ向かって移動(上昇)させられ、面状ヒーターL420に接触又は近接させられる。プリントシートP11の現像剤像は、面状ヒーターL420の熱によって溶かされ、プリントシートP11と積層体P1を接着させる。これにより、新たな積層体P1が生成される。
新たな積層体P1は、昇降機構L430により逆方向へ移動(下降)させられ、面状ヒーターL420から離れる。これにより、新たな積層体P1が冷やされ、現像剤像はプリントシートP11と積層体P1を接着させたまま固まる。つまり、プリントシートP11の現像剤像は、プリントシートP11と積層体P1を溶着する。
3次元ユニットL100では、上記の動作が繰り返され、最終的に、中間構造物M2が生成される。
なお、面状ヒーターL420は、積層されるプリントシートP11の現像剤像側ではなく、立体物形成シートSh1側に設けられている。換言すれば、プリントシートP11は、面状ヒーターL420に対して、立体物形成シートSh1側を向けて、積層される。これにより、3次元ユニットL100は、プリントシートP11と面状ヒーターL420を接触させた場合でも、立体物形成シートSh1と現像剤とが接触しないので、溶けた現像剤像が面状ヒーターL420に付着することを防止できる。
また、面状ヒーターL420は、プリントシートP11との接触面側に離形層L420aが設けられていてもよい。これにより、プリントシートP11の現像剤像が形成された側を上面として積層する場合であっても、溶融した現像剤が面状ヒーターL420の下面から容易に離脱する。
また、プリントシートP11は、立体物形成シートSh1側を積層体P1の外側、つまり、新たなプリントシートP11が積層される側に向けて積層される。これにより、3次元ユニットL100は、整合前の新たなプリントシートP11に、積層体P1の現像剤像(溶け残っている場合がある)が付着し、例えば現像剤像が別の像になることやプリントシートP11の整合が妨げられることを防止できる。
ここで、3次元ユニットL100では、プリントシートP11は、フェイスダウンで供給され、そのまま搬送される。そして、プリントシートP11は、フェイスダウン(現像剤像側が鉛直下向き)のまま、鉛直上方向に、順次積層されていく。そして、面状ヒーターL420は、プリントシートP11が積層される領域の鉛直上側に設けられている。これにより、プリントシートP11は、安定して整合・積層されるとともに、立体物形成シートSh1側を面状ヒーターL420側に向けることができる。
<抽出装置G100について:外観>
図13は、本実施形態に係る抽出装置G100の概略外観図である。抽出装置G100は、外部から供給された中間構造物M2から、立体構造物M1以外の部分を取り除くことで、立体構造物M1を抽出するものである。
入力・表示部G200は、ボタンスイッチと、液晶ディスプレイと、その上に形成されたタッチパネルなどで構成されている。
供給口G301は、中間構造物M2が抽出装置G100内に搬送される入口である。
供給管G411は、抽出装置G100から伸びる管であり、外部の容器(図示せず)に接続されている。
排出管G432は、抽出装置G100から伸びる管であり、外部の容器(図示せず)に接続されている。
<抽出装置G100について:構成>
図14は、本実施形態に係る抽出装置G100の構成説明図である。抽出装置G100は、物質供給部G410、物質貯留部(貯留部)G420、物質排出部G430、昇降部G440、及びセンサ部G450を含んで構成されている。物質供給部G410は、供給管G411及び供給ポンプG412を含んで構成されている。物質排出部G430は、排出ポンプG431及び排出管G432を含んで構成されている。
供給管G411は、一端が外部の容器に接続され、供給ポンプG412を介して、他端が物質貯留部G420に接続されている。
供給ポンプG412は、電動式のポンプである。供給ポンプG412は、制御部500の指示により、外部の容器から溶解液等の物質(溶解液)M31を吸上げ、供給管G411を介して物質貯留部G420へ供給する。立体物形成シートSh1が樹脂シートの場合には、物質M31は、例えば、水とエタノールの混合液である。この一例として、物質M31は、水とエタノールを1対4の割合で混合したものである。ただし、物質M31はこれに限らず、少なくとも一定条件の下、立体物形成シートSh1を溶かす物質であればよい。
物質貯留部G420は、物質M31を溜めておく容器である。
排出管G432は、一端が物質貯留部G420に接続され、排出ポンプG431を介して、他端が外部の容器に接続されている。
排出ポンプG431は、電動式のポンプである。排出ポンプG431は、制御部500の指示により、物質M31を物質貯留部G420から吸上げ、排出管G432を介して外部の容器へ排出する。
センサ部G450は、抽出装置G100内の状態について、各種の計測を行うものであり、例えば、温度計、水量計、濃度計、圧力計、質量計、及び撮像素子等である。
昇降部G440は、昇降部G440の台上に乗せられた物体を、上下に移動させる電動昇降装置である。昇降部G440は、台上の物体を、物質貯留部G420の底に向かう順方向、及びその逆方向へ移動させる(矢印Y31参照)。
物質M31は、供給ポンプG412により、物質貯留部G420に供給され、溜められる。一方、供給口G301から搬入され、昇降部G440の台に乗せられた中間構造物M2は、昇降部G440により順方向に移動(下降)させられ、物質M31に浸される。中間構造物M2のうち立体構造物M1以外の部分、つまり、立体物形成シートSh1の部分であって、面に現像剤像が接着されていない部分(「非接着部分」とも称する)は、物質M31によって溶解される。換言すれば、中間構造物M2のうち立体構造物M1の部分、つまり、立体物形成シートSh1部分であっても、面に現像剤像が接着されている部分(「接着部分」とも称する)は、現像剤像が接着されていない部分と比較して溶解し難いので、残る。
これは、非接着部分は、立体物形成シートSh1が接着されておらず、立体物形成シートSh1の面がそのまま、むき出しになっているからである。換言すれば、中間構造物M2には、立体構造物M1以外の部分に、物質M31が入り込む隙間がある。したがって、非接着部分は、立体物形成シートSh1の面が溶解液に浸されるのに対し、接着部分は、立体物形成シートSh1の面が溶解液に浸されない。つまり、非接着部分と接着部分では、立体物形成シートSh1のうち、浸される面積に大きな違いがあるので、溶解される時間に相違が生じる。
これにより、抽出装置G100は、非接着部分の溶解を早め、接着部分の溶解を遅らせることができ、中間構造物M2から立体構造物M1を抽出できる。つまり、立体構造物M1が生成される。生成された立体構造物M1は、昇降部G440により逆方向へ移動(上昇)させられ、物質M31から引き上げられる。
図15は、本実施形態に係る立体構造物抽出処理を説明する説明図である。図15(A)は、立体構造物抽出処理を行う前の中間構造物M2を表す。図15(B)は、立体構造物抽出処理によって生成された立体構造物M1を表す。図15(A)は、図10の中間構造物M2において、符号A2を付した部分の拡大図である(図11と同じ)。図15(B)は、図1の立体構造物M1において、図1の符号A1を付した部分の拡大図である(図2と同じ)。
図15は、立体構造物抽出処理によって、中間構造物M2から、積層方向の一端にある第3領域M220(立体物形成シートSh1)と、第3領域M221、M222、M223のうち符号A3を付した鎖線で囲まれた部分と、が取り除かれたことを表している。
図16は、本実施形態に係る中間構造物M2及び立体構造物M1の説明図である。この図は、立体構造物抽出処理を説明する別の説明図である。
図16(A)〜(C)は、中間構造物M2から立体構造物M1を抽出する過程を、図10のy軸の負方向から正方向に見た図である。図16(A)は、図15(A)に対応する正面図である。図16(B)は、立体構造物抽出処理中の中間構造物M2を表し、中間構造物M2が物質M31に浸されている。図16(C)は、図15(B)に対応する正面図である。
図16(A)において、第3領域M223のうち、符号A41を付した鎖線で囲まれた部分が非接着部分(非接着部分A41とも称する)であり、それ以外の部分が接着部分である。図16(B)において、この非接着部分A41は、2つの面、符号A421、A422を付した鎖線で囲まれた面が、物質M31に浸されている。つまり、中間構造物M2には、非接着部分に物質M31が入り込む隙間があるので、その隙間に物質M31が入り込む。これにより、抽出装置G100は、非接着部分の溶解を早め、接着部分の溶解を遅らせることができる。
図16(C)では、非接着部分が、物質M31により溶解され、接着部分が残っている。そして、残った接着部分(第2領域)と現像剤像の部分(第1領域)によって、立体構造物M1が構成されている。
<実施例1>
以下、本実施形態の実施例1について説明をする。
図17は、本実施例1に係る3次元デジタルデータが表す立体構造物M1aの一例を示す概略図である。図示するように、立体構造物M1aは、10面体であり、z軸に垂直な断面が正方形である。また、この立体構造物M1aは、表面及び断面は、赤色である。
実施例1は、以下の条件で行った。第1領域(現像剤)として、樹脂トナーを用いた。立体物形成シートSh1として、水溶性のシートを用いた。像形成装置100にて、レーザプリントを行った。面状ヒーターの温度を、150℃〜200℃とした。物質M31として、水を用いた。また、便宜上、立体構造物抽出処理の前に、中間構造物M2のシート部分(非接着部分の一部)を切断した。
図18は、本実施例1係る各製造過程における構造物の画像である。
「初期」の画像は、中間構造物M2の画像である。この画像のように、中間構造物M2では、上面から、積層方向で一番上のトナーによる像(「トナー像」とも称する)が観察できた。このトナー像は、立体構造物M1aの上面であり、赤い正方形であった。側面からは、主に、立体物形成シートSh1が観察できた。また、立体物形成シートSh1のうち非接着部分は、接着されていなかった。
以降は、中間構造物M2を物質M31に浸し、経過時間毎に、観察をした。
「30分」後、非接着部分が溶け始めた。「60分」後、「90分」後には、非接着部分がさらに溶けて、下位の層も見え始めた。下位の層では、トナー像の正方形がより大きくなっているので、上面から、より大きな正方形が観察できた。「120」分後には、非接着部分がほとんどなくなり、図17の3次元デジタルデータが表す立体構造物M1aが生成された。
<まとめ>
以上のように、本実施形態では、立体構造物製造システムSy1は、シートSh1に現像剤25を転写し定着させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置100を備える。像形成装置100は、現像剤25に由来し構造物の一部を構成している第1領域M11を生成する。
また、立体構造物製造システムSy1は、3次元ユニット(積層装置)L100と抽出装置G100とを備える。3次元ユニットL100は、シートSh1を積層して現像剤25によりシートSh1同士を接着させた中間構造物M2を形成する。また、抽出装置G100は、中間構造物M2を物質(溶解液)M31に浸漬させ接着された部分以外のシート(すなわち非接着部分A41)を除去する。これにより、3次元ユニット(積層装置)L100および抽出装置G100は、構造物において、第1領域M11とは別の一部を構成している第2領域M12を生成する。
本実施形態に係る立体構造物M1は、第2領域M12によって、第1領域M11が減らされている。これにより、立体構造物M1は、全てを第1領域M11から構成される場合と比較して、第1領域M11を生成するために積層を行う時間を短くできる。例えば、第2領域M12を、予め用意若しくは第1領域M11の生成と平行して生成する、又は、第1領域よりも早く生成することで、立体構造物M1は、より短い時間で生成できることとなる。
また、立体構造物M1は、第2領域M12の材料や色、製造装置、製造タイミングを、第1領域M11のものとは異なるものとすることができる。これにより、立体構造物M1は、第1領域M11のみならず、第2領域M12によっても、製造時間、製造費用、又は立体構造物M1の性質等を調整できる。
以上のように、この立体構造物M1は、その製造や構造に多様性を持たすことができる。
また、本実施形態の立体構造物製造システムSy1によれば、立体構造物M1の積層方向において、第1領域M111、M112、M113の厚さよりも、厚さの厚い立体物形成シートSh1が供給される。この場合、抽出装置G100は、第1領域M111、M112・・・よりも、積層方向に厚い第2領域M121、M122、・・・を生成する。例えば図16(C)において、第2領域M121の厚さは、第1領域M111の厚さよりも大きい。また、第2領域M121、M122、・・・の厚さの合計(第2領域M12の厚さ)も、第1領域M111、M112・・・の厚さの合計(第1領域M11の厚さ)よりも大きい。
これにより、立体構造物M1では、各第2領域M121、M122、・・・は各第1領域M111、M112・・・よりも、又は、第2領域M12は、第1領域M11よりも、積層方向の厚さに寄与できる。例えば、立体構造物製造システムSy1は、より第1領域M11を生成するために積層を行う時間を短くできる。
また、本実施形態において積層部L400(第3領域生成部)は、第1領域M11が生成された立体物形成シートSh1を積層することで、中間構造物M2を生成する。この中間構造物M2は、例えば図10、図11のように、外観が立体物形成シートSh1の積層物となり、その内部には立体構造物M1が存在することとなる。
これにより、中間構造物M2は、立体構造物M1以外の部分(非接着部分)が、立体構造物M1のサポート材として機能する。サポート材とは、積層方向に面積が拡大するような形状(空中に浮かんだ部分がある形状)の立体構造物M1(図1参照)を作製する場合、空中に浮かんだ部分の下の部分に何も無いと、造形物が落下してしまい空中に留まる事が出来ないため、一時的にサポート材を置いて、その上に本来の材料を積んでいき(図10参照)、立体構造物M1の造形完了後は取り除いてしまう部分を言う。
このように、中間構造物M2において、立体物形成シートSh1(第3領域)は、サポート材と第2領域M12の両方を兼ねている。つまり、積層部L400は、立体構造物M1のサポート材として機能している立体物形成シートSh1を積層する。その結果、中間構造物M2は、中間構造物M2は、第2領域M121、M122、・・・を含み、立体構造物M1のサポート材として機能している第3領域を有している。これにより、立体構造物製造システムSy1は、別途、サポート材を生成する必要がなく、中間構造物M2、つまり、サポート材付きの立体構造物M1の製造時間をより短くできる。
また、本実施形態において抽出装置G100は、中間構造物M2から、非接着部分を相転移(液化)させることで、立体構造物M1を生成する。ここで、第1領域M11は、中間構造物M2の第2領域M12よりも、物質M31に対する耐性が強い。
これにより、第1領域M11は、物質M31に対して、第2領域M12と接触している部分(接着部分)を保護することができ、非接着部分(サポート材)のみを相転移させることができる。また、非接着部分が相転移するので、立体構造物製造システムSy1では、非接着部分を容易に回収できる場合や非接着部分を再利用できる場合がある。また、立体構造物製造システムSy1では、カッター等で切り目を入れる装置や過程を省くことができる。また、本実施形態では、化学的に非接着部分を除去するので、立体構造物M1は、カッター等で物理的に除去する場合と比較して、除去面が滑らかになる場合がある。
また、本実施形態において積層部L400は、プリントシートP11を積層した後に、例えば、第1領域M112を溶かして接着機能を発揮させ、第1領域M112に、隣接する第3領域M221、M222を接着(例えば、溶着)させる(図16(A)参照)。つまり、中間構造物M2の第1領域M112は、自らが接着機能を有し、隣接する第3領域M221と第3領域M222を接着させている。したがって、立体構造物M1の第1領域M112も、自らが接着機能を有し、隣接する第2領域M121と第2領域M122を接着している。換言すれば、第3領域M221と第3領域M222、第2領域M121と第2領域M122は、被着材である。
このように、第1領域M11は、接着剤としての機能も兼ねている。これにより、立体構造物製造システムSy1では、例えば接着剤を塗布する装置や過程を省くことができる。なお、「第1領域M112は、・・・接着させている」とは、第1領域M112自体が接着剤となって、他の物体同士を接着させることをいう。例えば、「第1領域M112は、・・・接着している」には、第1領域M112の少なくとも1つの主面上に接着剤を塗布するもの、つまり、接着剤が接着しているものは、含まなくてもよい。
なお、例えば、第1領域M112に接着剤を塗布して接着した場合には、界面が接着剤と第1領域M112の間に界面ができ、界面にて剥がれやすくなる場合がある。本実施形態では、第1領域M112は、自らが接着剤となるので、その内部には界面が存在していない。
また、本実施形態において、像形成装置100は、着色物質を含む第1領域M11を生成する。つまり、第1領域M112は、着色物質を含んでいる。
このように、第1領域M11は、着色剤としての機能も兼ねている。これにより、立体構造物製造システムSy1では、例えば着色剤を塗布する装置や過程を省くことができる。なお、本実施形態では、第1領域M11を、例えば、カラーの現像剤とし、また、立体物形成シートSh1を樹脂シートとすることで、樹脂シートの面上に現像剤の層が形成される。また、現像剤は、溶けることで接着機能を発揮、つまり、接着機能を有する。また、カラーの現像剤は、着色物質である。このように、カラーの現像剤は、第1領域M11を形成するとともに、接着剤及び着色剤としても機能している。さらに、カラーの現像剤としては、複数の色(例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))が用いられるので、第1領域M11は、様々な色で着色できる。
また、図8に示すように、本実施形態の像形成装置100は、シートSh上に現像剤25を3層以上重ねる。また、本実施形態の像形成装置100は、シートSh1のスライス像内における現像剤25の単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上とする。これにより、3層以上の層から構成される現像剤25の像は、ピンホールの発生を抑制できる。
図19(A)は、本実施形態において、シートSh1に転写した現像剤25の模式図である。また、図19(B)は、図19(A)の現像剤25を定着ユニット7によりシートSh1に定着させ現像剤像25Aを形成したプリントシートP11の模式図である。
図19(A)に示すように、シートSh1にピンホールを抑制して転写された現像剤25は、図19(B)に示すように、定着工程を経た後においても、ピンホールが生じない。
立体構造物製造システムSy1は、抽出装置G100において、中間構造物M2を溶解液M31に浸漬させ立体構造物M1を抽出する。この抽出工程において、溶解液(物質)M31の積層方向への浸入は、現像剤25に由来する第1領域M11によって抑制される。したがって、第1領域M11(現像剤25)にピンホールが生じると、積層方向へ溶解液M31が浸入しやすくなる。第1領域M11を通って溶解液M31が浸透すると、立体構造物M1の内部のシートSh1に由来する第1領域M11が溶解される。これにより、立体構造物M1が所望の形状に対して、変形する虞がある。また、立体構造物M1が所望の強度不足となる虞がある。
本実施形態によれば、現像剤25のピンホール発生を抑制することにより、立体構造物M1の内部のシートSh1が溶解されることを抑制できる。これにより、所望の形状および強度を有する立体構造物M1を製造することができる。
(第2実施形態)
以下、図面を参照しながら第2実施形態について詳しく説明する。第2実施形態の立体構造物製造システムの各構成の概略は、第1実施形態と同様であるが、像形成装置400の構成が異なる。
図20は、第2実施形態の像形成装置400の概略図である。第2実施形態において像形成装置400は、多重転写方式が採用されている。
像形成装置400は、ロータリードラム420と、感光体ドラム403と、転写ドラム460と、定着ユニット7と、を有している。また、像形成装置400は、図示略の帯電器、露光ユニットおよびクリーナユニット(図6の帯電器5、露光ユニット1およびクリーナユニット4にそれぞれ相当)を有する。
ロータリードラム420は、感光体ドラム403に隣接して配置されている。ロータリードラム420の内部には、4つの現像器402が設けられている。それぞれの現像器402には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の現像剤25が収容されている。それぞれの現像器402は、第1実施形態の現像器2と同様の構成を有し、感光体ドラム403に形成された静電潜像に現像剤25を付着させ現像する。ロータリードラム420には回転機構が設けられており、4つの現像器402を切り替えて、感光体ドラム403に対応する現像剤25を転写させることができる。
感光体ドラム403は、帯電器(図示略)により均一に帯電され、さらに露光ユニット(図示略)により表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム403の表面には、複数の現像器402により現像剤25が受け渡され現像される。感光体ドラム403は、隣接して配置された転写ドラム460の表面に位置するシートSh1に現像剤25を転写する。また、感光体ドラム403は、回転方向下流側に位置するクリーナユニット(図示略)により、転写後の表面に残留した現像剤25を除去される。
転写ドラム460は、回転機構を有しており、シートSh1を表面に吸着した状態で回転してシートSh1に感光体ドラム403の現像剤25を転写させる。転写ドラム460には、感光体ドラム403の現像剤像を、シートSh1に転写するための転写バイアスが印加される。シートSh1は、転写ドラム460の表面に吸着された状態で複数回転して、感光体ドラム403から複数回の現像剤25の転写を受ける。
第1実施形態と同様に、シートSh1には、現像剤25が3層以上、転写される。また、シートSh1には、スライス像内における現像剤25の単位面積当たり1.29mg/cm以上の現像剤が転写される。本実施形態においては、シートSh1を転写ドラム460の表面に吸着させた状態で、複数回の回転を行い、同一のスライス像を複数回転写することで複数層の転写を行うことができる。また、これにより、現像剤25の単位面積当たりの付着量を1.29mg/cm以上とすることができる。
現像剤25が転写されたシートSh1は、定着ユニット7を通過することでシートSh1に現像剤25が定着される。
本実施形態によれば、多重転写方式の像形成装置400により、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
以下、図面を参照しながら第3実施形態について詳しく説明する。第3実施形態の立体構造物製造システムの各構成の概略は、第1実施形態と同様であるが、像形成装置600の構成が異なる。
図21は、第3実施形態の像形成装置600の概略図である。第3実施形態において像形成装置600は、多重定着方式が採用されている。
像形成装置600は、ロータリードラム620と、感光体ドラム603と、転写ローラ610と、定着ユニット7と、を有している。また、像形成装置600は、図示略の帯電器、露光ユニットおよびクリーナユニット(図6の帯電器5、露光ユニット1およびクリーナユニット4にそれぞれ相当)を有する。そして、シートSh1が搬送経路661に沿って搬送される。
ロータリードラム620および感光体ドラム603は、第2実施形態と同様の構成を有する。すなわち、ロータリードラム620には、回転機構が設けられ内部に収容された4つの現像器602を切り替えて、感光体ドラム603に現像する。
転写ローラ610は、感光体ドラム603と隣接して配置されている。転写ローラ610には、感光体ドラム603の現像剤像を、搬送経路661に沿って搬送されるシートSh1に転写するための転写バイアスが印加される。
定着ユニット7は、定着ローラ71および加圧ローラ72を有する。定着ローラ71と加圧ローラ72との間には、搬送経路661に沿って搬送されるシートSh1が通過する。
第1実施形態および第2実施形態と同様に、シートSh1には、現像剤25が3層以上、転写される。また、シートSh1には、スライス像内における現像剤25の単位面積当たり1.29mg/cm以上の現像剤が転写される。本実施形態においては、シートSh1が搬送経路661に沿って複数回周回する。これにより、感光体ドラム603と転写ローラ610との間および定着ユニット7を複数回通過する。シートSh1には、周回する毎に同一のスライス像が転写され、定着される。これにより、シートSh1には、現像剤25が、複数回転写される。また、これにより、現像剤25の単位面積当たりの付着量を1.29mg/cm以上とすることができる。
本実施形態によれば、多重定着方式の像形成装置600により、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第4実施形態について詳しく説明する。本実施形態に係る立体構造物製造システムSy1の各装置の構成は、第1実施形態と同じである。
本実施形態では、立体構造物製造システムSy1は、例えば、互いに別の種類の現像剤を重ねて印刷すること、現像剤像の上に現像剤以外の物質を塗布すること、又は、両面印刷を用いることによって、複数の層から構成されている第1領域M111i、M112i、・・・を生成する。
図22は、本発明の第4実施形態に係る中間構造物M2i及び立体構造物M1iの説明図である。この図は、本実施形態に係る立体構造物抽出処理を説明する説明図である。また、この図は、中間構造物M2i及び立体構造物M1iの正面図に相当する。
図22において、第1領域M111iは、領域M111i−1及び領域M111i−2から構成されている。ここで、領域M111i−1及び領域M111i−2は、第3領域M220の面上に形成されたものであり、それぞれが層を形成している。つまり、第1領域M111i、M112i、・・・は、複数の層から構成されている。
例えば、領域M111i−1は、現像剤像で構成されている。一方、領域M111i−2は、領域M111i−1よりも融解温度が低く、接着力が強いものであってもよい。これにより、立体構造物製造システムSy1は、例えば、現像剤像を溶かすことなく、領域M111i−2を溶かして、第3領域M22を接着できる。
また、領域M111i−2は、領域M111i−1の側面をも覆ってもよい。
本実施形態の立体構造物製造システムSy1は、第1実施形態と同様に像形成装置100(図6参照)を有する。像形成装置100は、シートSh1の両面に現像剤を転写可能である。像形成装置100は、まず、シートSh1の一方の面(以下、おもて面)に現像剤を転写し、定着ユニット7によりシートSh1のおもて面に現像剤を定着させる。次に、像形成装置100は、シートSh1を排出する前に、搬送ローラ12bを逆転回転させてシートSh1をシート反転路R2へ送給する。さらに、シートSh1は、搬送ローラ12c,12dによってシート搬送路R1へ、表裏反転させた状態で、再び導かれる。シートSh1の裏面には、おもて面と同様に現像剤が転写および定着される。これにより、像形成装置100は、シートSh1の両面に現像剤を転写し定着する。
なお、ここでは、1枚のシートSh1に対し、現像剤をおもて面に定着させた後に裏面に転写して定着する例を説明したが、像形成装置100は、その他の手段により、両面に現像剤を転写および定着させる構成を有していてもよい。例えば、像形成装置は、シートSh1に対して、おもて面および裏面に現像剤を転写した後に、おもて面および裏面の現像剤を同時に定着させてもよい。
また、像形成装置は、全てのシートSh1のおもて面に現像剤を転写および定着させた後に、全てのシートSh1の裏面に現像剤を転写および定着させてもよい。この場合表面に現像剤が定着されたSh1は、一旦、像形成装置から排出され、供給トレイ81に再度収容される。
像形成装置100は、後段の3次元ユニット(積層装置)L100において積層されたシートSh1同士の間に位置する前記現像剤を3層以上とする。また、像形成装置100は、積層装置L100において積層されたシートSh1同士の間に位置する現像剤を単位面積当たりの付着量を1.29mg/cm以上とする。
例えば、図22(A)において、シートSh1に由来する第3領域M220の裏面(−z側の面)には、現像剤に由来する領域M111i−1が形成されている。また、第3領域M220の下側(−z側)に位置し、シートSh11に由来する第3領域M221のおもて面(+z側)には、領域M111i−2が形成されている。領域M111i−1および領域M111i−2は、互いに重なり合って第1領域M111iを構成する。したがって、第1領域M111iは、領域M111i−1の現像剤層と領域M111i−2の現像剤層が重なり合っている。領域M111i−1の現像剤層の層数と領域M111i−2の現像剤層の層数との和が、3層以上である。また、領域M111i−1の現像剤層の単位面積当たりの付着量と領域M111i−2の現像剤層の付着量との和が、1.29mg/cm以上である。
シートSh1(すなわち第1領域)の間の現像剤25の層数を3層以上とする、又は付着量を1.29mg/cm以上とすることで、各現像剤層に生じた空隙部を補完し合って、全体としてピンホールが生じない第2領域を形成できる。これにより、第1実施形態と同様に、立体構造物M1の内部のシートSh1が溶解されることを抑制でき、所望の形状および強度を有する立体構造物M1を製造することができる。
また、本実施形態の立体構造物製造システムSy1は、第1実施形態と同様に、3次元ユニット(積層装置)L100を有する。図12に示すように、3次元ユニットL100は、面状ヒーターL420を有する。面状ヒーターL420は、プリントシートP11との接触面側に離形層L420aが設けられている。面状ヒーターL420は、プリントシートP11の現像剤像を溶融してシート同士を接着する。プリントシートP11には、両面に現像剤が転写されているため、面状ヒーターL420と現像剤とが接触する。このとき、面状ヒーターL420の離形層L420aの働きにより、溶融した現像剤が面状ヒーターL420から容易に離脱し、面状ヒーターL420の表面に残留することがない。
(第5実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第5実施形態について詳しく説明する。本実施形態に係る立体構造物製造システムSy1の各装置の構成は、第1実施形態と同じである。
図23は、本発明の第5実施形態に係る立体構造物M1jの説明図である。
図23において、第1領域M11jは、第1領域M111j、M112j、・・・の複数の層から構成されている。現像剤25に由来する第1領域M111j、M112j、・・は、積層位置に応じて厚さが異なる。また、本実施形態において、立体構造物M1jを製造する立体構造物製造システムSy1の像形成装置100は、シートSh1の積層位置に応じて転写される現像剤25に由来する第1領域M111j、M112j、M113j、・・・の厚さを変更する。
本実施形態の立体構造物M1jは、第1領域M111j、M112j、M113j・・・は、シートSh1の積層方向に対し少なくとも一方の端部において、端部側の現像剤の層を厚く形成する。立体構造物製造システムSy1は、抽出装置G100において、中間構造物M2を溶解液M31に浸漬させ立体構造物M1jを抽出する。立体構造物M1jは、端部側の現像剤の層を厚くすることで、積層方向へ溶解液M31を端部側で抑制することができる。これにより、現像剤の使用量を必要最低限に抑制することができ、その結果、立体構造物のコスト低減と積層時間の短縮を図ることができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
なお、上述した各図において、座標(x軸、y軸、z軸)は、共通である。また、上述した各図において、断面図は、正面図と同様である。
1…露光ユニット、2、402、602…現像器、3、403、603…感光体ドラム(感光体)、5…帯電器、6…中間転写ベルトユニット、7…定着ユニット、10、610…転写ローラ、13…レジストローラ、21…現像ローラ、22…供給ローラ、24…バイアス印加部、25…現像剤、25A…現像剤層、25b…空隙部、61…中間転写ベルト、71…定着ローラ、72…加圧ローラ、81、82…供給トレイ、100、400、600…像形成装置、210…像形成部、220…シート供給部、420、620…ロータリードラム、460…転写ドラム、661…搬送ベルト、C100…3次元設計装置、G100…抽出装置、L100…3次元ユニット(積層装置)、L420…加熱部(面状ヒーター)、L430…昇降機構、L431…載置台、M1、M1a、M1i、M1j…立体構造物、M11、M111、M111i、M111j、M112、M113、M11j…第1領域、M12、M121、M122…第2領域、M22、M220、M221、M222、M223…第3領域、M31…物質(溶解液)、P1…積層体、P11…プリントシート、Sh1…(シート)立体物形成シート、Sy1…立体構造物製造システム

Claims (12)

  1. シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、
    前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、
    前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、
    前記像形成装置は、前記シート上に前記現像剤を3層以上重ねて転写する、立体構造物製造システム。
  2. シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、
    前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、
    前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、
    前記像形成装置は、前記シートに転写された前記スライス像内における前記現像剤の単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上とする、立体構造物製造システム。
  3. 前記像形成装置が、タンデム方式の像形成装置である、請求項1又は2に記載の立体構造物製造システム。
  4. 前記像形成装置が、多重転写方式の像形成装置である、請求項1又は2に記載の立体構造物製造システム。
  5. 前記像形成装置が、多重定着方式の像形成装置である、請求項1又は2に記載の立体構造物製造システム。
  6. シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、
    前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、
    前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、
    前記像形成装置は、前記シートの両面に前記現像剤を転写可能である、立体構造物製造システム。
  7. 前記像形成装置は、前記積層装置において積層された前記シート同士の間に位置する前記現像剤を3層以上とする、請求項6に記載の立体構造物製造システム。
  8. 前記像形成装置は、前記積層装置において積層された前記シート同士の間に位置する前記現像剤を単位面積当たりの付着量を、1.29mg/cm以上とする、請求項6に記載の立体構造物製造システム。
  9. 前記積層装置は、積層された前記シートの一面上に押し当てて前記現像剤を加熱溶融させ前記シート同士を接着する面状ヒーターを有し、
    前記面状ヒーターは、前記シートとの接触面側に離形層が設けられている、請求項6〜8の何れか一項に記載の立体構造物製造システム。
  10. シートに現像剤を転写させて立体構造物のスライス像を形成する像形成装置と、
    前記シートを積層して前記現像剤により前記シート同士を接着させた中間構造物を形成する積層装置と、
    前記シートを溶解させる溶解液を用いて前記中間構造物の接着された部分以外の前記シートを除去する抽出装置と、を備え、
    前記像形成装置は、前記シートの積層位置に応じて転写される前記現像剤の厚さを変更する、立体構造物製造システム。
  11. 前記像形成装置は、前記シートの積層方向に対し少なくとも一方の端部において、端部側の前記現像剤の層を厚く形成する、請求項10に記載の立体構造物製造システム。
  12. 積層された複数のシートと、前記シートの間に位置し前記シート同士を接着する現像剤と、を有し、
    積層方向に対し少なくとも一方の端部において、端部側の前記現像剤の層が厚い、立体構造物。
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