JPH09155980A - 三次元造形方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

三次元造形方法およびそれに用いる装置

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JPH09155980A
JPH09155980A JP7345862A JP34586295A JPH09155980A JP H09155980 A JPH09155980 A JP H09155980A JP 7345862 A JP7345862 A JP 7345862A JP 34586295 A JP34586295 A JP 34586295A JP H09155980 A JPH09155980 A JP H09155980A
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JP
Japan
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thin plate
cutting
heater
auxiliary material
plate
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JP7345862A
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Yotaro Yano
洋太郎 矢野
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Original Assignee
Roland DG Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 材料どうしの接着を、溶剤を用いることなく
圧接状態で加熱溶融したのちに冷却して行うことによ
り、排気装置を必要とせず、使用する材料も溶剤で溶融
するものに制限されない三次元造形物の造形方法および
それに用いる装置を提供することである。 【構成】 この発明は、薄板における造形物の中空部分
に該当する部分は切削除去したのち粉末補助材を充填
し、他の不要部分には格子状の切断線を入れ、重なり合
う薄板どうしの接着を、上側の薄板をヒーターで加熱溶
融して下側の薄板に密着させたのち冷却固化することに
より行うようにしている。したがって、どのような形状
の造形物の造形でもでき、不要部分の除去が容易になる
とともに、排気装置が不要になり、造形材料として熱可
塑性を有するものであればなんでも使用できるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性材料からな
る薄板に切削や切断を加えながら複数枚積層して形成さ
れる積層体から不要部分を除去し、任意の三次元造形物
を得る三次元造形方法およびそれに用いる装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、造形用の材料を複数の層状に
積層して造形を行う三次元造形方法として、スラリー状
の造形材料を台部上に流し込んで固化したのち所定の形
状に切削加工し、その上部にさらに他の層を形成し切削
加工することを繰り返して三次元造形物を造形する方法
や、シートや板状の造形材料を切削加工しその上部にさ
らに造形材料を接着積層してこれを切削加工することを
繰り返して三次元造形物を造形していくといった方法な
ど多種の方法がある。
【0003】上記のうちシートや板状の造形材料を積層
する方法は、造形される各層を均一な厚みにすることが
容易であるため精度の良い造形物が得らるという利点を
有している。しかしながら、造形材料として、例えば、
紙を用いた場合、造形物の中空部に相当する部分の除去
が困難になったり、中空部が密閉されている場合には不
要部分の除去が不可能になったりして、造形物の形状が
制限されるという問題がある。
【0004】上記のような中空部に相当する不要部分の
除去に対する問題点を解決する三次元造形方法として、
この発明の発明者が開発しすでに出願している特願平7
−256793号に開示された方法がある。これは、図
10に示すような三次元造形装置を使用する方法であ
る。
【0005】すなわち、図において、1は上面が平面に
形成され、伸縮ねじ2を介してモータ3の作動によりZ
(上下)方向に移動可能な台部であり、4は台部1の上
方に配設され、台部1上をX(左右),Y(前後)方向
に移動できるスピンドルで、その下端部に切削用のエン
ドミル5が取り付けられている。6はエンドミル5の周
囲を覆った略円筒状のカバー部であり、その側部に材料
の削り粉排出用のホース7が連結されている。
【0006】また、台部1の近傍には、複数のアクリル
製薄板8をばね9で上方に付勢した状態で収容する上面
開放箱型のストッカー10が配設されている。そして、
このストッカー10の開口部および開口部と台部1との
間には複数の材料搬送用のローラ11が配設され、スト
ッカー10内の薄板8を台部1上に搬送できるようにな
っている。
【0007】また、上記ローラ11の中で最も台部1に
近い上下一対のローラ11a,11bのうち上側のロー
ラ11aは、台部1上をX方向に移動し台部1上に搬送
される薄板8の上面を押圧できるようになっている。そ
して、下側のローラ11bは、下部側が、アセトン12
が収容されたタンク13内に位置するようになって、搬
送される薄板8の下面にアセトン12を塗布するように
なっている。
【0008】このため、ローラ11を回転駆動させるこ
とにより、ストッカー10内の薄板8を台部1上に搬送
し、エンドミル5で切削加工することができる。また、
その際、薄板8がアクリル製であるため造形物の中空部
に対応する部分は各層ごとに切削除去することができ造
形後に除去する必要がなくなる。
【0009】さらに、薄板8の搬送の際に、ローラ11
bによりアセトン12が付着されて薄板8の下面側が溶
融するため、すでに台部1上に搬送されている薄板8の
上に搬送されるとその下側の薄板8と接着するようにな
る。そして、さらに、ローラ11aが台部1上に搬送さ
れた上側の薄板8の上面を押圧することによりその薄板
どうしの接着が確実になるというものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では薄板8どうしの接着をアセトン12からなる溶
剤を用いるため安全衛生上の点から揮発ガスを外部に排
出するための排気装置が必要になるという問題がある。
また、使用する薄板8の材質もアセトン12等の溶剤に
よって溶融し薄板8どうしで接着できるものに制限され
るという問題も有している。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、溶剤を使用することなく材料どうしを接着す
ることにより、排気装置を必要とせず、使用する材料も
溶剤で溶融するものに制限されない三次元造形方法およ
びそれに用いる三次元造形装置の提供をその目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明にかかる三次元造形方法は、台部に熱可塑
性材料からなる薄板を載置し、その造形物部分の輪郭部
を切断するとともに、不要部分を切削除去や切断したの
ち、さらに、その薄板の上に他の熱可塑性材料からなる
薄板を積層し、その上側の薄板に切削除去や切断を行う
といったことを繰り返すことにより三次元造形物を造形
する方法であって、上記薄板における造形物の中空部分
に該当する部分は切削除去したのち粉末補助材を充填
し、他の不要部分には造形後の不要部除去を容易にする
ために所定間隔の格子状切断線を入れ、上記重なり合う
薄板同士の接着を、上側の薄板を平面状のヒーターで加
熱溶融して下側の薄板に密着させたのち冷却固化させる
ことにより行うことを要旨とする。
【0013】そして、この発明にかかる三次元造形装置
は、上下移動可能な台部と、この台部上面に熱可塑性材
料からなる薄板を供給する供給部と、上記台部上面に対
して相対的にX,Y,Z方向に移動し台部上に供給され
た薄板を切削・切断する切削部と、上記台部上に粉末補
助材を供給する補助材供給部と、台部上に供給された粉
末補助材の過剰分を台部上から除去し薄板上面と粉末補
助材上面を面一に揃える掻き取り部と、台部上に載置さ
れた薄板を加熱する平面状のヒーターと、その加熱され
た薄板を冷却する冷却部とを備えたことを要旨とする。
【0014】
【作用】すなわち、この発明は、従来例のように、薄板
どうしの接着をアセトン等の溶剤を用いて行うのではな
く、重なり合う薄板のうちの上側の薄板の上面を平面状
のヒーターで加熱溶融して下側の薄板に接着したのち、
その状態で冷却固化することにより行うようになってい
る。
【0015】したがって、溶剤が気化した際に生じる揮
発ガスの発生がなくなり安全衛生上から好ましい上、揮
発ガス排出用の排出装置を設ける必要がなくなり装置が
簡便になるという利点が生じる。さらに、薄板からなる
造形材料は、溶剤によって溶融するものに制限されず、
熱によって溶融するもの、すなわち熱可塑性を有するも
のであれば何でも使用することができるため、造形材料
の選択の範囲が大幅に広がる。
【0016】また、造形物の中空部に該当する部分は切
削除去してしまうため、迷路のように複雑な形状の中空
部を有する造形物の造形も可能になり、かつ、その切削
除去された中空部に該当する部分には粉末補助材を充填
するため、上側に載置された薄板を加熱してもその薄板
が溶融して垂れ下がることなく平面に保たれる。したが
って、熱によって各層の平面度が失われるといったこと
は生じなく、精度のよい三次元造形物が得られるように
なる。
【0017】また、冷却部で、加熱した薄板を冷却した
のちヒーターを薄板から離すことによりヒーターの表面
に薄板が粘着することを防止でき、さらに、ヒーターの
表面に粘着防止材からなる層を設けることにより、その
粘着防止をより確実にすることができる。つぎに、実施
例にもとづいて、この発明による三次元造形方法および
それに用いる装置を詳しく説明する。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による三次元造
形装置20を示している。図において、21は、下面中
央部に取り付けられた伸縮ねじ22を介してモータ23
の作動によりZ方向に移動可能な台部であり、上面が水
平な平面状に形成されている。24はその台部21の上
面に取り付けられた受け台であり、25は台部21が最
上部に位置したときに受け台24の上面一端側に位置す
るようにして設けられた樋状の過剰補助材収容部であ
る。
【0019】また、26は三次元造形装置20の他端側
に配設され、内部にアクリル製の薄板(厚み0.25m
m)27を収容する箱型のストッカーである。このスト
ッカー26は、低部中央に配設されたばね28の上端部
に支受板29が上下に摺動自在に取り付けられ、その上
面に複数の薄板27が上方に付勢された状態で載置され
ている。そして、このストッカー26は上面が開放さ
れ、一端側側壁30の上端部が他の側壁の上端部よりも
やや低く(薄板27一枚の厚み程度)なって、最上段の
薄板27の上面および一端側側面が外部に露呈するよう
になっている。
【0020】31a,31bはストッカー26の上端開
口位置に一定間隔を保って平行に配設された送りローラ
であり、回転することにより、ストッカー26内の最上
段の薄板27を台部21側へ送り出すようになってい
る。32a,32bは、ストッカー26と台部21の間
における台部21寄りの位置に上下に接触状態で配設さ
れたローラであり、上側のローラ32aは送りローラ3
1a,31bと同じ高さを保って水平方向に一定間隔で
配設されている。
【0021】上記ローラ32a,32bは、送りローラ
31a,31bによってストッカー26から送り出され
た薄板27を挟持して所定方向(ローラ32aは反時計
周り、ローラ32bは時計周り)に回転することによ
り、薄板27を受け台24上に送るようになっている。
【0022】33は、台部21の上方に配設され台部2
1上をX,Y方向に移動できるスピンドル(上部の駆動
機構等は省略している)であり、その下端に切削用のエ
ンドミル34が取り付けられている。
【0023】このスピンドル33の下部側には、側部に
ホース35が連結された略円筒状のカバー部36がエン
ドミル34を覆うようにして設けられており、上記ホー
ス35の端部は三次元造形装置20の外部に設けられた
吸引機(図示せず)に連結されている。このため、上記
吸引機を作動させることにより、エンドミル34が材料
を切削した際に生じる材料の削り粉を三次元造形装置2
0の外部に排出することができる。
【0024】37はスピンドル33と一定間隔を保って
配設された幅広(Y方向に長くなっている)ホッパー状
の補助材供給部であり、スピンドル33とともにX方向
に移動でき、かつ単独で上下にも移動可能になってい
る。この補助材供給部37の下部側には、下端部に開口
された補助材供給口を開閉する掻き取り部38が設けら
れており、この掻き取り部38が図1の状態から下方に
向けて回転すると(図4参照)上記補助材供給口が開成
されて内部に収容された粉末尿素が下方に吐出されるよ
うになる。
【0025】また、この掻き取り部38は、台部21の
上側に供給された粉末尿素のうち過剰分を除去する機能
も有しており、補助材供給口を開成した状態で台部21
上側の他端側から一端側に移動するとその先端縁部で粉
末尿素を過剰補助材収容部25内に掻き入れるようにな
っている。
【0026】39は、補助材供給部37からさらに一定
間隔を保って配設された加熱部であり、スピンドル33
および補助材供給部37とともにX方向に移動でき、か
つ単独で上下に移動可能になっている。この加熱部39
は、上部側が空冷式のラジエター40からなっており、
その下面に耐熱絶縁材41を介してニクロム線が埋設さ
れた平面状のヒーター42が貼設されている。
【0027】そして、そのヒーター42の下面にテフロ
ンテープからなる粘着防止材43が貼設されている。上
記ヒーター42および粘着防止材43の下面は、薄板2
7の上下面と略等しい形状に形成され、台部21上に載
置された薄板27の略全面を加熱できるようになってい
る。
【0028】なお、この三次元造形装置20の周囲は壁
部(図示せず)によって囲われており、スピンドル3
3,補助材供給部37,加熱部39を作動させる図示し
ていない上部の駆動機構や各送りローラ31a,31
b,ローラ32a,32bの駆動機構等はこの壁部によ
って支えられている。
【0029】この構成において、造形を行う際には、ま
ず、図2に示すように、送りローラ31a,31bおよ
びローラ32a,32bを回転駆動させてストッカー2
6内の薄板27を受け台24上に搬送し、この薄板27
を受け台24の上面に軽く接着させた状態(造形後、受
け台24から取り外せる程度に)で載置する。
【0030】ついで、吸引機を作動させ、スピンドル3
3を受け台24上の中央付近に移動させて回転させると
ともに、X,Y方向に移動させることにより、エンドミ
ル34でその薄板27を所定の形状に切削・切断加工
し、この薄板27を、例えば、図3に示すような状態に
する。
【0031】すなわち、図3においては、44は造形物
を構成する造形物部分であり、その外輪郭に切断線45
が設けられている。46は造形物の中空部に該当する不
要部分でありその全面が切削によって除去されている。
また、47はその他の不要部分であり、その全面に一定
間隔を保った格子状の切断線48が設けられている。上
記切削・切断加工の際、生じた薄板27の切削粉は、カ
バー部36からホース35を介して外部の吸引機に吸い
取られていく。
【0032】つぎに、スピンドル33の回転および吸引
機の作動を停止させるとともに、スピンドル33を上方
に退避させたのち、図4に示すように、スピンドル3
3,補助材供給部37および加熱部39を三次元造形装
置20の一端側に移動させ補助材供給部37を受け台2
4の他端側に位置させる。そして、その補助材供給部3
7を下方に移動させ、掻き取り部38を下方に回転させ
る。その結果、補助材供給部37内の粉末尿素49が受
け台24上の薄板27上に供給される。
【0033】その状態で、補助材供給部37を、スピン
ドル33,加熱部39とともに、さらに、三次元造形装
置20の一端側に移動させ、図5の状態にする。その結
果、図3に示した薄板27における中空部に該当する不
要部分46および切断線45,48内に粉末尿素49が
充填され、その過剰分が掻き取り部38によって薄板2
7上から掻き出され過剰補助材収容部25内に排除され
る。そして、上記薄板27の上面は、造形部分44およ
びその他の不要部分47の表面と、中空部に該当する不
要部分460よび切断線45,48に充填された粉末尿
素49の表面が面一の状態になる。
【0034】つぎに、掻き取り部38を上方に回転させ
て粉末尿素49の吐出を停止させたのち、補助材供給部
37を上方に退避させる。そして、台部21を少し(台
部21上の薄板27の上面の高さが、送りローラ31
a,31b,ローラ32aの下端部の高さより薄板27
一枚の厚み分低くなるように)下降させて、ストッカー
26の送りローラ31a,31b,ローラ32aを回転
駆動させ、ストッカー26内の最上段の薄板27をすで
に受け台24上に搬送され切削・切断加工された薄板2
7の上面に搬送し、図6および図7の状態にする。
【0035】ついで、スピンドル33,補助材供給部3
7および加熱部39を、さらに、三次元造形装置20の
一端側に移動させ加熱部39を受け台24の上方に位置
させたのち、ヒーター42をオンにして加熱させる。そ
して、このヒーター42が予め設定された温度(薄板2
7の溶融温度)に到達した後、加熱部39を下方に移動
させて、図8に示すように、重なり合った2枚の薄板2
7の上方の薄板27の上面に圧接させる。これによっ
て、上側の薄板27は溶融した状態になって、下側の薄
板27と密着する。
【0036】つぎに、ヒーター42をオフにし、ラジエ
ター40を作動させて、ヒーター42を冷却するととも
に、薄板27を冷却固化する。そして、薄板27が固化
したのち加熱部39を上方に退避させて、スピンドル3
3,補助材供給部37とともに、三次元造形装置20の
他端側に移動させて、図1に示す位置に戻す。そして、
再度、スピンドル33を下方に移動させエンドミル34
で上側の薄板27に切削加工を行うといった一連の操作
を繰り返して、図9に示すように、複数層からなる積層
体50を形成する。
【0037】ついで、この得られた積層体50を受け台
24から取り外し、格子状の切断線48によって小さな
ブロック状に分離された不要部分47を除去するととも
に、中空部に該当する不要部分46内に充填されている
粉末尿素49を水洗いにより除去することにより、目的
の造形物(図示せず)が得られる。なお、上記積層体5
0を得るまでの一連の工程は、予め準備されたプログラ
ムに沿ったコンピューター制御により行われる。
【0038】このように、上記実施例では、積層される
各薄板27に形成される造形物部分44の中空部分46
は切削除去したのち薄板27の型くずれ防止のために粉
末尿素49を充填し、造形物部分44の周囲に位置する
不要部分41には格子状の切断線48を入れるようにな
っている。この結果、細い迷路のように入りくんだ複雑
な中空部を有する造形物であっても、エンドミル34で
切削可能な形状であればどのような造形物の造形も可能
になる。
【0039】また、上記粉末尿素49は水溶性であるた
め水洗いによって容易に除去でき、不要部分47は切断
線48によって小さなブロック状に分割されるため、受
け台24上から積層体50を取り外す際にも多少除去さ
れ、受け台24から積層体50を取り外したのちに造形
物に付着しているものも、容易に除去することができ
る。
【0040】また、薄板27どうしの接着が、加熱部3
9によって薄板27を溶融して密着させたのち冷却固化
することにより行うため、造形物全体が異なる材質を含
まない均一な材質で構成されるようになる。さらに、こ
の方法によると悪臭等を放つ揮発ガス等が生じないため
ガス排出用の排気装置が不要になる。
【0041】また、加熱部39のヒーター42の下面に
は、粘着防止材43が貼設されているため溶融された薄
板27が加熱部39に溶着することが防止される。その
結果、型くずれのない精度のよい造形物が得られるよう
になる。なお、粉末補助材としては、粉末尿素49に限
らず、塩,ガラス粉子などの粉体であればなんでも使用
することができ、その粉体が水溶性のものであればより
好ましい。
【0042】
【発明の効果】この発明による三次元造形方法は、以上
のように、造形材料における造形物の中空部分に該当す
る部分は切削除去したのち補助材を充填し、他の不要部
分には格子状の切断線を入れるようになっている。その
結果、複雑な形状の中空部を有する造形物の造形も可能
になり、中空部およびそれ以外の不要部分の除去作業も
極めて容易になる。また、揮発ガス等を発生しないため
排気装置が不要になるという利点や、造形材が熱で溶融
し接着できるものであればなんでもよいため、造形材の
選択範囲が大幅に広がるという利点も生じる。
【0043】また、この発明による三次元造形装置によ
れば、装置全体が簡便なものになるとともに、加熱部の
下面に粘着防止材を貼設することにより薄板が加熱部に
付着することを防止し精度のよい造形物を得ることがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による三次元造形装置の構
成を示す構成図である。
【図2】台部に薄板を搬送する状態を示す構成図であ
る。
【図3】薄板の切削切断形状を示す平面図である。
【図4】台部上に搬送され切削加工された薄板に補助材
を供給する状態を示す構成図である。
【図5】薄板に供給された補助材の過剰分を過剰補助材
収容部に排出する状態を示す構成図である。
【図6】切削加工された薄板の上に他の薄板が載置され
た状態を示す平面図である。
【図7】図6のA−A’縦断面図である。
【図8】加熱部の加熱により重なり合った薄板を接着す
る状態を示す構成図である。
【図9】台部上に積層体が形成された状態を示す構成図
である。
【図10】従来例による三次元造形装置を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
20 三次元造形装置 21 台部 22 伸縮ねじ 23 モータ 26 ストッカー 27 薄板 28 ばね 29 支受板 31a,31b 送りローラ 32a,32b ローラ 33 スピンドル 34 エンドミル 37 補助材供給部 38 掻き取り部 39 加熱部 40 ラジエター 42 ヒーター 43 粘着防止材 44 造形物部分 45 切断線 46 中空部分 47 不要部分 48 格子状切断線 49 粉末尿素 50 積層体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台部に熱可塑性材料からなる薄板を載置
    し、その造形物部分の輪郭部を切断するとともに、不要
    部分を切削除去や切断したのち、さらに、その薄板の上
    に他の熱可塑性材料からなる薄板を積層し、その上側の
    薄板に切削除去や切断を行うといったことを繰り返すこ
    とにより三次元造形物を造形する方法であって、上記薄
    板における造形物の中空部分に該当する部分は切削除去
    したのち粉末補助材を充填し、他の不要部分には造形後
    の不要部除去を容易にするために所定間隔の格子状切断
    線を入れ、上記重なり合う薄板同士の接着を、上側の薄
    板を平面状のヒーターで加熱溶融して下側の薄板に密着
    させたのち冷却固化させることにより行うことを特徴と
    する三次元造形方法。
  2. 【請求項2】 上下移動可能な台部と、この台部上面に
    熱可塑性材料からなる薄板を供給する供給部と、上記台
    部上面に対して相対的にX,Y,Z方向に移動し台部上
    に供給された薄板を切削・切断する切削部と、上記台部
    上に粉末補助材を供給する補助材供給部と、台部上に供
    給された粉末補助材の過剰分を台部上から除去し薄板上
    面と粉末補助材上面を面一に揃える掻き取り部と、台部
    上に載置された薄板を加熱する平面状のヒーターと、そ
    の加熱された薄板を冷却する冷却部とを備えたことを特
    徴とする三次元造形装置。
  3. 【請求項3】 平面状のヒーターの表面には粘着防止材
    からなる層が設けられ溶融した薄板が付着しないように
    なった請求項2に記載の三次元造形装置。
JP7345862A 1995-12-08 1995-12-08 三次元造形方法およびそれに用いる装置 Pending JPH09155980A (ja)

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