JP2013238733A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化、電力コストの増大を来たすことなく高付加価値画像を形成できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】各感光体ドラム1C、1M、1Y、1Kに形成されたトナー像は中間転写ベルト64上に重ね合わせて転写され、二次転写ローラ75により記録用紙Sに一括転写される。記録用紙Sに転写されたトナー像は、カーボンブラックを含むブラックトナーが最上層となる。所定のタイミングでスタンプ箔給送手段90によりシート状のホットスタンプ箔91が給紙され、搬送ローラ対94の部位でトナー像を保持した記録用紙Sと合流して重ね合わせられ、定着装置80で同時に加熱・加圧される。スタンプ箔はブラックトナー(K)のみに接着し、他のカラートナーには接着しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、これらのうち少なくとも1つを備えた複合機等の画像形成装置に関し、詳しくは、ホットスタンプ箔を用いた箔転写が可能な画像形成装置に関する。
近年、電子写真画像の分野において、高付加価値画像が重要視されてきている。
高付加価値画像とは、従来のプロセスカラーであるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のトナー以外のトナー、例えば透明トナーや特色トナーを用いて形成され、従来とは異なる色および光沢性を有する画像のことである。
特色トナーを用いた高付加価値画像の例としては、レッド、ブルー、グリーン、オレンジなどといったトナーを用いて画像を形成することにより、従来よりも色再現範囲が広い画像を形成する技術や、あるいは金色、銀色トナーを用いてメタリックな画像を形成する技術が存在する。
その他に、プロセスカラートナーを用いずに特色を再現する方法としては、箔押し(スタンプ)という画像形成方法がある。トナーのみに付着する接着層上に、メタリックや金銀色の塗装層を重ねたシート(スタンプ箔)を、トナーを定着した後の画像部上に積載し、電気アイロンなどで加熱することで、トナー部のみに塗装面を定着させる方法である。
特許文献1には、上記のようなホットスタンプ箔を用いて本の表紙を作成する技術が開示されている。
また、特色だけではなく、画像に凹凸を持たせた(隆起させた)、視覚的あるいは触覚的に立体感を有する画像なども高付加価値画像の例の一つである。
特許文献2には、クリアトナーの平均の円相当径(R)に対する平均高さ(H)が、0.005≦H/R≦10の範囲の突起状形状を有することを特徴とするトナーを用いることで、電子写真方式の方法によっても、立体感が付与された画像を形成することができることが開示されている。
電子写真画像以外では、特殊印刷の分野で、腐食版や彫刻版と呼ばれる版を作成し、箔押しをすることで、凹凸のある特色画像を形成することができる。
上述したように、電子写真画像の分野における高付加価値画像についての形成技術の多くは、プロセスカラー以外の特色トナーを用いた技術である。
しかしながら、特色トナーを用いる構成では、色毎にトナーを設計・作製しなければならならず、高コスト化してしまう。また、画像形成装置内に特色トナーのステーション(画像形成部)を追加しなくてはならず、追加するトナー色が多ければ多いほど装置が大型化してしまう。
箔押し(スタンプ)という方法では、記録媒体上に転写された未定着のトナーに対して加熱と加圧を与えてトナーを記録媒体に固着させて画像を形成した後に、該画像に対してスタンプ箔を重ね、再度加熱と加圧を行うという作業を実施しなくてはならず、手間がかかるとともに、定着部で記録媒体に対し加熱・加圧を2回行わなくてはならず電力コストの増加を避けられない。
さらに、高付加価値画像の特徴である特色画像と凹凸画像とを同時に有する画像を形成する電子写真画像形成技術は従来には無く、そのような画像を形成する場合には、腐食版や彫刻板を使用する特殊な印刷を行わなくてはならない。
本発明は、このような現状に鑑みて創案されたもので、装置の大型化、電力コストの増大を来たすことなく高付加価値画像を形成できる画像形成装置の提供を、その主な目的する。
上記目的を達成するために、本発明は、複数の像担持体上に形成されたトナー像を転写手段により記録媒体に転写した後、定着手段により定着する画像形成装置において、シート状のホットスタンプ箔を給送するスタンプ箔給送手段を備え、前記転写手段による記録媒体への転写は、記録媒体上でのトナー像の最上層が前記スタンプ箔を接着可能なトナーとなるように行い、トナー像を保持した記録媒体と、前記スタンプ箔給送手段から給送された前記シート状のホットスタンプ箔とを重ね合わせ、前記定着手段により同時に加熱、加圧することを特徴とする。
本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、且つ電力コストの増大を来たすことなく高付加価値画像を形成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概要構成図である。 トナー像が転写された記録用紙とホットスタンプ箔とが合流する部位の構成を示す図である。 操作部における入力画面と入力画像を示す図である。 入力画像の凹凸情報を数値に置き換えた例を示す図である。 画像形成の制御動作を示すフローチャートである。 記録紙に転写されたトナー像の層構成を示す模式図である。 本発明の効果を確認するために作成した画像の平面図である。 第2の実施形態における画像形成の制御動作を示すフローチャートである。 操作部における入力画面と入力画像(通常画像)を示す図である。 第3の実施形態における画像形成の制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1乃至図7に基づいて第1の実施形態を説明する。まず、図1に基づいて本実施形態に係る画像形成装置の構成及び動作について説明する。
この画像形成装置は、プロセスカラートナーとホットスタンプ箔とによって記録媒体上に画像を形成する機能を有している。装置本体100の上部には、操作部(操作パネル)200、スキャナ(原稿読取り部)300が配設されている。
操作部200は、使用者からのコマンド入力や、使用者への装置の状態報知等を行う。スキャナ300は、原稿を光学的に走査して画像を色分解し、光電読取りする。
画像処理部600は装置本体100内に配設されたコントローラ(制御回路部(CPU))であり、画像形成装置を統括制御する。符号700はパーソナルコンピュータやファクシミリ装置等の外部入力機器(外部ホスト装置)を示し、インターフェースを介して画像処理部600に接続されている。
装置本体100内には、4つの画像形成部P1〜P4が水平方向に並べて配設されている。画像形成部(ステーション)P1〜P4は、従来から知られているC、M、Y、Kのプロセスカラートナーにより画像形成を行う画像形成部である。
画像形成部P1〜P4の上側には、複数の光走査手段を有する光走査装置としてのレーザー走査機構50が配設されている。画像形成部P1〜P4の下側には、転写手段としての中間転写ベルト機構60が配設されている。中間転写ベルト機構60は、支持ローラ61、62、二次転写対向ローラ63と、これらのローラに回転可能に支持された無端状の中間転写ベルト64とを有している。
中間転写ベルト機構60の下側には、給紙部70が配設されている。給紙部70は、記録媒体としての記録用紙Sが積層状態に収容された給紙トレイ71と、給紙ローラ72と、搬送ローラ対73と、レジストローラ対74等を有している。
二次転写対向ローラ63は中間転写ベルト64を挟んで二次転写ローラ75に当接しており、これにより二次転写部が形成されている。
二次転写部の転写紙搬送方向下流側には、転写手段としての定着装置80が配置されている。定着装置80は、定着ローラと加圧ローラとを備えた熱定着ローラ方式の構成を有している。
定着を終えた記録用紙Sは排紙ローラ47により排紙トレイ15に排出されてスタックされる。
排紙トレイ15の上側には、シート状のホットスタンプ箔を給送するスタンプ箔給送手段90が配設されている。スタンプ箔給送手段90から給紙されたホットスタンプ箔91は、搬送ローラ対92、93で搬送・反転され、搬送ローラ対94の部位でトナー像が転写された記録用紙Sと合流する。
外部入力機器700や、操作パネル200で作成した画像情報等が画像処理部600に送られ、入力された電気的画像情報が画像処理部で処理されて、装置本体100がプリンタとして機能する。
画像形成部P1〜P4は、互いに同様の電子写真プロセス構成を有している。すなわち、各画像形成部は、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム1を有している。感光体ドラム1の周囲には、プロセス手段として、全面露光ランプ(不図示)、帯電器2、現像器3、ドラムクリーナ(不図示)等が配置されている。
各現像器3で用いられる現像剤は、トナーと磁性キャリア粒子とを混合した二成分系現像剤である。色別に説明すると、画像形成部P1〜P4の現像器2には、それぞれC色、M色、Y色、K色のカラートナーと磁性キャリア粒子とを混合した二成分系現像剤が収容されている。
図示しないが、各現像器内の現像剤のトナー濃度が所定の値に維持されるように、トナー補給装置からC色、M色、Y色、K色のトナーが補給制御される。
各感光体ドラム1に形成されるトナー像は、一次転写ローラ5により中間転写ベルト64上に互いに重なり合うように順次転写される。中間転写ベルト64上で重ね合わされた各色成分のトナー像は二次転写部で一括して記録用紙Sへ転写され、転写紙上の画像となる。
上記で説明したように、中間転写ベルト64上で重ね合わせられたトナー像は一括で記録用紙S上に転写されるため、カラートナーが重なって、層を形成する場合、中間転写ベルト64上の各カラートナーの積層順と、記録用紙S上の各カラートナーの積層順は逆の関係となる。
すなわち、中間転写ベルト64ト上で最上層だったトナーは、転写後は記録用紙S上では最下層となる。
本発明では、記録用紙S上でKトナーが最上層となるように、中間転写ベルト64上で最初に転写される画像形成部P4をK色としている。
上記画像形成装置による画像形成の動作を以下に説明する。
画像形成部P1〜P4が所定の制御タイミングに合わせて順次駆動される。その駆動により各感光体ドラム1が回転する。また中間転写ベルト機構60の中間転写ベルト64も回転駆動される。
レーザー走査機構50も駆動され、この駆動に同期して帯電器2が感光体ドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。レーザー走査機構50は各感光体ドラム1の表面に対応する画像信号に応じたレーザービーム走査露光を行う。
これによって各感光体ドラム1の表面に対応する画像信号に応じた静電潜像が形成される。すなわち、レーザー走査機構50は光源装置から発せられたレーザー光を、ポリゴンミラーを回転させて走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより感光体ドラム1の母線上に集光して露光する。これにより感光体ドラム1上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
形成された静電潜像は現像器3によりトナー像として現像される。各感光体ドラム1上に現像されたトナー像は中間転写ベルト64に順次重ねて転写される。
一方、給紙部70の給紙ローラ72が駆動され、記録用紙Sが1枚に分離されて給紙される。中間転写ベルト64上で重ね合わされた各色成分のトナー像を、二次転写部まで搬送された記録用紙Sに対して二次転写ローラ75により一括して転写を行う。
転写後の記録用紙Sは定着装置80へ搬送され、ここで加熱・加圧されることにより、未定着のトナー像が記録用紙Sに定着される。
以上までが、従来の電子写真方式の画像形成の工程である。次にホットスタンプ箔を使用するとき、すなわち、高付加価値画像を形成するときの動作を説明する。
給紙部70の給紙ローラ72が駆動されるのと同時に、スタンプ箔給送手段90の給紙ローラ95が駆動される。給紙トレイに積載収納されているホットスタンプ箔91が1枚分離されて給紙される。
給紙部70から搬送された記録用紙Sには、上記で説明したように、カラートナーが転写される。一方、スタンプ箔給送手段90から給紙されたホットスタンプ箔91は、記録用紙Sにトナーが転写されている間に、定着装置80の手前のホットスタンプ箔合流部としての搬送ローラ対94の近傍まで搬送され、トナーが転写された記録用紙Sと搬送ローラ対94で重ね合わされて同じタイミングで定着装置80に進入する。
ホットスタンプ箔合流部には、図2に示すように、ホットスタンプ箔ガイド板10が備えられており、ホットスタンプ箔91と記録用紙Sの搬送路が合流するようになっている。
ホットスタンプ箔91が図中の経路bで搬送され、トナーが転写された記録用紙Sが図中の経路aで搬送され、搬送ローラ対94の合流部で重なり、定着装置80に入り、ホットスタンプ箔91と記録用紙Sとが同時に加熱・加圧される。
定着装置80の定着ニップ部を通って箔が転写された記録用紙Sは、排紙ローラ47により排紙トレイ15上に排出される。
本実施形態では、ホットスタンプ箔として吉田金糸店の「スタンピングリーフ(148×100mm)」の金色を用いた。この製品はカーボンブラックが含まれたKトナーのみに付着するため、記録用紙S上でホットスタンプ箔を定着させたい領域、ここでは金色にしたい領域に対してのみ、記録用紙SにKトナーを転写する制御を行う。
カーボンブラックは熱伝導率が高いため、スタンプ箔の接着面との接着性が良い。一方、C、M、Y色は光沢を上げるためのワックスがトナーの中に多く含まれているため、スタンプ箔が接着しない。
このため、未定着のトナー画像上にホットスタンプ箔を重ねて、加熱・加圧をした場合、Kトナーのみにしかホットスタンプ箔は接着しない。
本実施形態では「金色」のホットスタンプ箔を用いているが、ホットスタンプ箔の色は何色でも構わない。また色では無く、ホログラムや幾何学模様などの柄をもつホットスタンプ箔でも構わない。
制御について詳細に説明する。画像処理部600は所定の画像処理を実行するためのASICやメモリを備えており、パーソナルコンピュータ装置等の外部入力機器(外部ホスト装置)あるいは操作部200から、インターフェースなどを介して取得したCMYK形式の画像情報に基づいて、画像形成装置100が処理可能な形式の画像情報を生成する。
インターフェースを介して取得された画像情報には、スタンプ箔を接着させる領域(以下、「箔画像領域」又は「箔転写画像領域」という)の情報と前記画像領域における凹凸情報が含まれている。
本実施形態では、ユーザが操作部200で入力画像を形成する。ただし、上記で説明したように、スタンプ箔を接着させる領域と前記画像領域における凹凸情報を作成することが可能なアプリケーションやソフトウェアであれば、操作パネル以外で作成した画像情報でも構わない。
入力画像は、図3に示すように、タッチパネルとなっており、画像の凹凸の高さが4段階で選べるようになっている。4が最も高さがあり、1が最も低いことを示す。ここでは、一例として、ライン(棒)状の画像を作成し、ラインの中心部に行くほど凸となるような画像を作成することにする。
画像作成後は、図4に示すように、上記の数値が各画素に設定される。箔画像領域内で最も高さのある画素には「4」が設定され、最も低い画素には「1」が設定される。それ以外の画像領域には「0」が設定される、といった具合に凹凸情報が表現される。
図5は、画像処理部600が実行する処理を示したフローチャートである。上記で説明したように、まず凹凸情報が含まれた画像をユーザが作成する(ステップ1)。
次に、凹凸画像情報が画像処理部600に送信され、画像処理部600は、凹凸画像情報から各画素に付着させるトナーの色情報に変換する(ステップ2)。
具体的には、凹凸画像情報における数値から、
「0」は、トナーを付着させない
「1」は、K色トナー
「2」は、C色+K色トナー
「3」は、M色+C色+K色トナー
「4」は、Y色+M色+C色+K色トナー
といったように、各画素の凹凸情報の数値から、付着させるべきトナーの色に変換する。
つまり、各画素に対して、各C、M、Y、Kトナーを付着させるかあるいはさせないかのオン・オフの2値情報として変換される。
画像処理部600は、トナー隆起情報に応じて、各画素におけるトナー総量を制御する手段としてなる。
画像形成部は上記の変換された画像情報を受け取ると、その画像情報に基づいてカラートナー像及びKトナー像を中間転写ベルト64上に形成し、それらを記録用紙Sに重ね合わせて転写する。
記録用紙Sに転写された各色のトナー層順は、図6のようになる。
記録用紙Sは、定着装置80の手前のホットスタンプ箔合流部でホットスタンプ箔と重なり、ホットスタンプ箔と同時に定着装置80によって、定着された後、排紙トレイ15に排出される(ステップ3)。
ユーザは排紙トレイ15から、ホットスタンプ箔が重なった記録用紙Sを取り出し、ホットスタンプ箔を剥がす。すると、Kトナーが転写されていた領域のみに、ホットスタンプ箔が定着する。
C、M、Y、K全色が重なった画素領域は、記録用紙S上で最も高さが大きく(パイルハイトが大きく)、重なったトナー層が少ない領域になるほど高さが小さく(パイルハイトが小さく)なる。
つまり、図3の画像であれば、円弧状の凹凸を持った金色の画像が記録用紙S上に形成される。
上記で説明したように、本実施形態によれば、ホットスタンプ箔とプロセスカラートナーとを用いることにより、特色かつ凹凸のある画像を形成することができる。
本実施形態の効果を確認するために、従来の機械を改造して作成した実験機で図7に示す画像を形成した。
凹凸の高さは上記で説明した「1」と「4」のみを用いて作成した300dpiの画像である。スタンプ箔は金色とし、コート紙に画像形成した。改造機は、総量規制のようにトナー総量を制限する機能は持たせず、定着条件を最適化することで、トナー総量が400%であっても記録用紙にトナーを定着できるように調整した。
上記作成サンプルを、画像評価技術者7名に「目視で見たときに凹凸感があるか」と、「触ったときに凹凸を感じるか」の2点について質問したところ、7名全員が「見た目で凹凸感がある」、「触ると凹凸を感じる」という回答であり、本実施形態の効果を確認することができた。
上記の実験で使用した各色のトナーの体積平均粒径は約8μmのものを使用したが、18μm以上の大粒径トナーを用いれば、より触ったときの凹凸差と目視による凹凸感を増幅させることができる。
以上、ホットスタンプ箔を利用した画像形成法について説明したが、従来の画像形成装置の構成を大きく変えているわけではない。すなわち、画像形成部の構成はそのままで、スタンプ箔給送手段90とホットスタンプ箔91の搬送構成を付加しただけである。
このため、従来のプロセスカラートナーによる画像形成も実施できる。従来の画像形成をする場合は、画像処理部600は、スタンプ箔給送手段90からの給紙と搬送を停止させる。このようにして、従来のプロセスカラートナーの画像形成が可能となる。
この場合、画像処理部600は、ホットスタンプ箔の給送を任意に止める手段としてなる。
図8及び図9に基づいて第2の実施形態を説明する。
第1の実施形態では、特色画像のみを形成する例を示したが、本実施形態では、一枚の記録用紙上に特色画像とプロセスカラー画像(通常画像)とが混在した画像を形成することを特徴とする。
その画像形成方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。まず、出力させたい通常画像の入力情報を画像形成装置で取り込み、操作パネルに表示させる。例えば図9に示すように、操作パネル上に表示される(ステップ1)。
次に、操作パネル上に表示された通常画像の上から、凹凸画像情報を加える。この操作は第1の実施形態で説明したものと同じである(ステップ2)。
上記通常画像情報と、凹凸画像情報が画像処理部600に送られ、通常画像情報は、K色を使用しないときの従来のプロセスカラートナーによる画像形成処理と同様に、C、M、Yの階調情報を持った色情報に変換される。
各色のトナーの階調値は、記録用紙に転写するときの単位面積当たりのトナー付着量に相当する。本実施形態では、ブラックはC、M、Yのプロセスブラックとして処理する。ブラックを表現するためにK色トナーを用いると、箔が接着されてしまい、通常画像の部位に箔が存在する画像が形成されてしまう。そのため、通常画像については、K色を用いない。
凹凸画像情報における数値から、第1の実施形態と同様に、
「0」は、トナーを付着させない
「1」は、K色トナー
「2」は、C色+K色トナー
「3」は、M色+C色+K色トナー
「4」は、Y色+M色+C色+K色トナー
といったように、各画素の凹凸情報の数値から、付着させるべきトナーの色に変換する。
ただし、通常画像の色情報が含まれた画素に、凹凸画像情報が重なった場合は、凹凸画像情報を上書きする(ステップ3)。
上記の変換された画像情報に基づいて、画像を形成する。以降のステップは第1の実施形態および従来のプロセスカラーの画像形成方法と変わらないため説明を省略する。
以上、説明したように、本実施形態では、1枚の記録用紙上に凹凸のある特色画像とプロセスカラー画像(通常画像)とが混在した画像を形成することが可能となる。
図10に基づいて第3の実施形態を説明する。
本実施形態では、最も残量が多いトナーを優先的に箔転写画像領域に転写させる手段を備えることを特徴とする。
第1の実施形態では、凹凸画像情報に基づいて、
「0」は、トナーを付着させない
「1」は、K色トナー
「2」は、C色+K色トナー
「3」は、M色+C色+K色トナー
「4」は、Y色+M色+C色+K色トナー
としているため、第1の実施形態において、「2」、「3」、「4」の条件のときは、常にC色を用いなくてはならないが、凸の頻度が高い画像であれば、C、M、Y色の中で、C色が最も消費量が激しくなる。
しかし、箔転写画像領域については、記録用紙上において最上層にKトナーが存在しさえすれば、箔は接着するため、K色トナー層よりも下のトナー層は、C、M、Yのどの色でも構わない。
つまり、C色トナーの消費を抑えたい場合は、
「0」は、トナーを付着させない
「1」は、K色トナー
「2」は、M色+K色トナー
「3」は、Y色+M色+K色トナー
「4」は、Y色+M色+C色+K色トナー
としても問題が無い。
そこで、本実施形態では、画像処理部600は、C、M、Yの各トナー残量情報に基づいて、「2」と「3」の条件のときに用いる色を制御する。ただし、「1」はK色のみ、「4」は全色用いるために、対象外とする。
画像処理部600は、スタンプ箔を転写する画像領域における有色トナーの色を選択する手段でもある。
図10に示すように、まず、各ユニットのC、M、Yのトナー残量情報を取得する。残量情報の取得方法は従来の方法で構わない(ステップ1)。
次に、C、M、Yの各トナー残量情報から、「2」と「3」の条件で使用させるように、設定する。具体的には、最も残量が多いトナーを順にカラー1、カラー2、カラー3とすると、
「2」は、カラー1トナー
「3」は、カラー1トナー+カラー2トナー
とする(ステップ2)。
以降のステップは第1の実施形態と同様なため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では、各C、M、Yのトナー残量に基づいて、使用するトナーの色を制御することによって、特定のトナー消費量が激しくなってしまうといった問題を防ぐことができる。
1 像担持体としての感光体ドラム
60 転写手段としての中間転写ベルト機構
80 定着手段としての定着装置
90 スタンプ箔給送手段
91 ホットスタンプ箔
S 記録媒体としての記録用紙
特開平8-2098号公報 特開2011-2625号公報

Claims (8)

  1. 複数の像担持体上に形成されたトナー像を転写手段により記録媒体に転写した後、定着手段により定着する画像形成装置において、
    シート状のホットスタンプ箔を給送するスタンプ箔給送手段を備え、前記転写手段による記録媒体への転写は、記録媒体上でのトナー像の最上層が前記スタンプ箔を接着可能なトナーとなるように行い、
    トナー像を保持した記録媒体と、前記スタンプ箔給送手段から給送された前記シート状のホットスタンプ箔とを重ね合わせ、前記定着手段により同時に加熱、加圧することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記トナー像の最上層が、カーボンブラックを含むブラックトナーであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    入力画像に付与されたトナー隆起情報に応じて、各画素におけるトナー総量を制御する手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記スタンプ箔を転写しない画像領域は、ブラックトナーを除く有色トナーのみで画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記トナー隆起情報と、ブラックトナーを除く有色トナーの各トナー残量とに基づいて、前記スタンプ箔を転写する画像領域における前記有色トナーの色を選択する手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    ブラックトナーを除く有色トナーの各トナー残量に関し、最も残量が多いトナーを優先的に前記スタンプ箔を転写する画像領域に転写させる手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    トナーの体積平均粒径は18μm以上であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    前記シート状のホットスタンプ箔の給送を任意に止める手段を有していることを特徴とする画像形成装置。
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