JP2004077841A - 画像形成処理方法及び画像形成処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】視覚的により立体感のある画像を印刷した立体プリント作成することを可能とする。
【解決手段】記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された熱発泡性トナーによる隆起部の上に非発泡性カラートナーによる立体化対象画像が形成されるカラープリンタ1において、画像処理部12が、オリジナル画像から立体化対象画像の輪郭部を抽出し、次いで、立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更する為のカラー画像データを生成し、画像形成手段A1〜A4が、上記生成した画像データに基づき立体化対象の画像を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された熱発泡性トナーによる隆起部の上に非発泡性カラートナーによる立体化対象画像が形成されるカラープリンタ1において、画像処理部12が、オリジナル画像から立体化対象画像の輪郭部を抽出し、次いで、立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更する為のカラー画像データを生成し、画像形成手段A1〜A4が、上記生成した画像データに基づき立体化対象の画像を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡性トナーを用いて立体的な画像を形成可能な電子写真方式や静電記録方式を適用したプリンタや複写機等の画像形成装置に関し、特に、視覚的により立体感のある画像を印刷した立体プリントを作成することが可能な画像形成処理方法及び画像形成処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、無彩色(白)の発泡性トナーの用途として、例えば、点字プリントや立体プリントが提案されている。
【0003】
ところで、従来では、点字プリントは発泡性トナーだけの効果で実現しているが、発泡性トナーによる画像の隆起だけでは、視覚的に十分な立体プリントが得られないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来では、発泡性トナーによる画像の隆起だけでは、視覚的に十分な立体プリントが得られないという不都合がある。
【0005】
そこで、本発明は上記実情に鑑み、視覚的により立体感のある画像を印刷した立体プリントを作成することが可能な画像形成処理方法及び画像形成処理装置の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出し、前記立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出し、前記立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の所定幅の外側部の色を変更することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出し、該抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調する影部を形成することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出し、該抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調するグラデーション部を形成することを特徴とする。
【0014】
また、請求項9の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出する抽出手段と、前記立体化対象画像を強調するように前記抽出手段で抽出した輪郭部の色を変更する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記画像処理手段は、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0016】
また、請求項11の発明は、請求項9の発明において、前記画像処理手段は、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0017】
また、請求項12の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の外側縁部を抽出する抽出手段と、前記立体化対象画像を強調するように前記抽出手段で抽出した輪郭部の所定幅の外側部の色を変更する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記画像処理手段は、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0019】
また、請求項14の発明は、請求項12の発明において、前記画像処理手段は、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0020】
また、請求項15の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調する影部を形成する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項16の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調するグラデーション部を形成する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係わる画像形成処理装置としてのタンデム型カラープリンタが具わる画像形成システム100の一構成例を示す図である。
【0024】
図1に示すように、この画像形成システム100は、カラープリンタ1と、クライアント端末2とがコンピュータネットワーク3に接続されて構成されている。
【0025】
ここで、カラープリンタ1は、クライアント端末2から送られてくるオリジナル画像データ及び印刷指示に基づき立体プリントを作成する。即ち、記録紙上にオリジナル画像データに基づき少なくとも結着樹脂と発泡剤とを含有する熱発泡性トナーによって隆起部を形成し、該形成した隆起部上に非発泡性カラートナーによって立体化対象の画像を形成することにより、当該立体化対象画像に立体感を出させた立体プリントを作成する。
【0026】
具体的に、このカラープリンタ1は、上記クライアント端末2から送られてくるオリジナル画像データを画像入力インタフェース部11を介して画像処理部12に入力する。そして、画像処理部12では、入力した画像データに対して、Lab色空間変換処理、色補正処理、階調補正処理、出力信号合成処理等の画像処理を施す。
【0027】
そして、上記の如く上記画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データは、非発泡性カラートナー用のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の色材階調データ及び熱発泡性トナーのホワイト(WH)の色材階調データとしてそれぞれの色に対応したレーザ走査光学装置(ROS:Raster Output Scanner)(以下、単に「LOS」という。)13a〜13eに送られる。そして、ROS13a〜13eでは、色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0028】
ところで、このカラープリンタ1の内部には、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手段A1〜A5が複数配設されている。これら各画像形成手段A1〜A5は、主として、画像露光手段としてのROS13a〜13eと、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム14a〜14eと、これら各感光体ドラム14a〜14e上に形成された静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現像器15a〜15eとを具えて構成される。
【0029】
そして、ROS13a〜13eは、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、図示しない回転多面鏡によって偏向走査され、図示しないf・θレンズ及び反射ミラーを介して像担持体としての感光体ドラム14上に走査露光される。
【0030】
また、上記ROS13a〜13eによってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム14a〜14eは、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム14a〜14eの表面は、予め一次帯電用のスコロトロン16a〜16eによって所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14a〜14eの表面は、例えば、−650Vに一様に帯電された後、画像部にレーザー光LBが走査露光されて、露光部分が−200Vとなる静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14a〜14e上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の非発泡性カラートナーのカラー4色の現像器15a及びホワイト(WH)の熱発泡性トナーの白色の現像器15b〜15eによって、例えば、感光体ドラム14a〜14eの帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナー(帯電色材)によって反転現像され、所定の色のトナー像Tとなる。その際、上記各現像器15a〜15eの現像ロールには、例えば、−500Vの現像バイアス電圧が印加される。尚、上記感光体ドラム14a〜14e上に形成されたトナー像Tは、必要に応じて図示しない転写前帯電器によってマイナス極性の帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0031】
上記感光体ドラム14a〜14e上に形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム14a〜14eの下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト18上に、第1の転写手段としての1次転写ロール19a〜19eによって多重に転写される。この中間転写ベルト18は、例えば、駆動ロール20、従動ロール21、テンションロール22によって、感光体ドラム14a〜14eの周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
【0032】
上記中間転写ベルト18上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム14a〜14e上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のカラー4色の全て又はその一部のトナー像、及び熱発泡性トナー(白色)像が、一次転写ロール19によって順次重ね合わせた状態で転写される。即ち、この場合、中間転写ベルト18上には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の順にカラートナーが多重転写され、最後に、ホワイト(WH)の熱発泡性トナーが多重転写される。
【0033】
そして、この中間転写ベルト18上に転写されたトナー像Tは、所定のタイミングで2次転写位置即ち二次転写ロール23の位置へと搬送される記録媒体としての記録用紙X上に、中間転写ベルト18を支持するテンションロール22と、当該テンションロール22に圧接する第2の転写手段の一部を構成する二次転写ロール23の圧接力及び静電吸引力によって転写される。
【0034】
尚、上記記録用紙Xは、複数の記録媒体収容部材としての給紙トレイ24から、所定のサイズのものがフィードロール25によって給紙される。そして、給紙された記録用紙Xは、複数の搬送ロール26によって、所定のタイミングで中間転写ベルト18の二次転写位置即ち二次転写ロールの位置まで搬送される。
【0035】
そして、上記記録用紙24には、上述したように、2次転写手段としてのテンションロール22と2次転写ロール23とによって、中間転写ベルト18上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
【0036】
また、上記中間転写ベルト18上から所定の色のトナー像が転写された記録用紙Xは、中間転写ベルト18から分離された後、定着部27へと搬送され、この定着部27の加熱ロール271及び加圧ロール272によって、熱及び圧力でトナー像が記録用紙X上に定着され、その後、カラープリンター1の外部の排出トレイ28に排出されて立体カラー画像の形成工程が終了する。具体的には、上記定着部27において、熱発泡性トナーからなるトナー画像と非発泡性カラートナーからなるカラーのトナー画像が転写された記録紙に対して加熱定着処理を施すことにより、該記録紙上の熱発泡性トナーを発泡させて立体画像を形成するとともに、同記録紙上の非発泡性カラートナーのカラートナー画像を溶融定着している。
【0037】
尚、上記各画像形成手段A1〜A5に具わるクリーニング装置29a〜29eは、転写工程が終了した後の感光体ドラム14a〜14eの表面から残留トナーや紙粉等を除去する。また、上記中間転写ベルト18の近傍に具わるクリーナー30は、該中間転写ベルト18の清掃を行う。更に、上記二次転写ロール23の近傍に具わるクリーナー31は、該二次転写ロール23の清掃を行う。
【0038】
尚、上記中間転写ベルト用クリーナ30と二次転写ロール用クリーナ31は、所定のタイミングで中間転写ベルト18に対して接離するように構成されている。
【0039】
ところで、上記実施の形態では、画像形成手段A1〜A5において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の非発泡性カラートナーを具えると共に、ホワイト(H)の熱発泡性トナーを具える構成を示したが、これに限らず、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の非発泡性カラートナーを具え、ホワイト(H)の熱発泡性トナーを具える構成にしても良い。
【0040】
尚、この例では、コンピュータネットワーク3に接続されるカラープリンタ1とクライアント端末はそれぞれ1台づつ示しているが、これに限らず、複数接続した構成としても良く、また、その構成において分散プリントを行うようにしても良い。
【0041】
また、本実施例で用いる発泡性トナーとしては、例えば、特開平2001−134006号公報の「発明の実施の形態」に記載されているものを用いるものとする。
【0042】
次に、上述のような構成のカラープリンタにおいて、熱発泡性トナーによる画像隆起部に彩色技法を組み合わせ、視覚的により立体感のある立体プリントを作成する具体的な方法について説明する。尚、以下の処理は、予め利用者が後述の図12及び図13の立体プリント設定UI画面を用いて各種設定をした場合に上記図1に示したカラープリンタ1の画像処理部12にて行われるものである。
【0043】
まず、(1)−1:発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に色を乗せない場合について図2及び図3を用いて説明する。
【0044】
図2は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に色を乗せない場合の処理動作を示すフローチャートである。
【0045】
図2において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像A(この例では、白背景の赤りんごの画像)が入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリアの画像(a)と、輪郭画像(b)とを抽出する(S101)。
【0046】
すると、画像処理部12では、画像エリアの画像(a)を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0047】
また、他方、画像処理部12では、輪郭画像(b)から輪郭マスクを生成する(ステップS102)。具体的には、輪郭画像(b)を二値化し、反転処理を行うことにより、輪郭マスク画像Bを生成する。
【0048】
その後、画像処理部12では、上記S102の処理で生成された輪郭マスク画像Bとオリジナル画像Aの論理積をとる(ステップS103)。即ち、ここで言う論理積とは、オリジナル画像Aと輪郭マスク画像Bとを比較し、輪郭マスク画像Bの黒:「1」がある箇所には、オリジナル画像の色を出し、他方、輪郭マスク画像Bの白:「0」がある箇所には、オリジナル画像の色を出さない即ちマスクする。
【0049】
これにより、発泡層領域の彩色画像データCが生成される。即ち、この画像データは、輪郭マスクにより立体化対象のオリジナル画像の輪郭部分が除去されたものである。つまり、この例では、上記発泡層領域の彩色画像データCに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭部分が削られた画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0050】
尚、図3は、上記図2に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより記録紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図3において、同図3(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の記録紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図3(b)が、上述した図3(a)に示した記録紙を横側から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0051】
これら図3(a)および図3(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像を形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭部分にカラートナーを乗せず、発泡トナーの白地が見えるようにする。
【0052】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0053】
次に、(1)−2:発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に、当該立体化対象画像の色に対して明度差が大きな色、或いは該立体化対象画像の色に対する補色(明度の反対側の色)で彩色する場合について図4及び図5を用いて説明する。
【0054】
図4は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に、当該立体化対象画像の色に対して明度差が大きな色、或いは該立体化対象画像の色に対する補色で彩色する場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0055】
図4において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリア(a)と、輪郭(b)とを抽出する(ステップS201)。
【0056】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0057】
また、他方、画像処理部12では、輪郭(b)情報から輪郭マスクを生成する。具体的には、輪郭(b)画像を二値化し、反転処理を行う(S202)ことにより、輪郭マスク画像Bを生成する。
【0058】
その後、画像処理部12では、上記S202の処理で生成された輪郭マスク画像Bとオリジナル画像Aの論理積をとる(ステップS203)。
【0059】
即ち、ここで言う論理積とは、オリジナル画像Aと輪郭マスク画像Bとを比較し、輪郭マスク画像Bの黒:「1」がある箇所には、オリジナル画像の色を出し、他方、輪郭マスク画像Bの白:「0」がある箇所には、予め設定されている色情報テーブルに基づき、立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは当該立体化対象画像の色に対する補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を出すようにする。
【0060】
これにより、発泡層領域の彩色画像データDが生成される。即ち、この画像データは、輪郭マスクにより立体化対象画像の輪郭部分に対して当該立体化対象画像の色と明度差が大きくなる色或いは当該立体化対象画像の色の補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を乗せるためのものである。つまり、この例では、上記発泡層領域の彩色画像データDに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭部分に上述した明度差の出る色或いは補色が彩色された画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0061】
尚、図5は、上記図4に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図5において、同図5(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図5(b)が、上述した図5(a)に示した様子を横から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0062】
これら図5(a)および図5(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭部分にオリジナルのカラートナーを乗せず、立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは該立体化対象画像の色の補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を乗せるようにする。
【0063】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0064】
次に、(2)発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側を、当該立体化対象画像の色と明度差の大きい色、或いは該立体化対象画像の色に対応する補色で縁取る場合について図6及び図7を用いて説明する。
【0065】
図6は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側を、当該立体化対象画像の色と明度差の大きい色、或いは該立体化対象画像の色に対応する補色で縁取る場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0066】
図6において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリアの画像(a)と、輪郭画像(b)とを抽出する(S301)。
【0067】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0068】
また、画像処理部12では、この画像エリアの画像(a)情報から背景マスクを生成する(S302)。具体的には、二値化処理及び反転処理を行うことにより、背景マスク画像Eを生成する。
【0069】
また、画像処理部12では、輪郭画像(b)から該輪郭の幅を拡大処理する(ステップS303)。これにより、輪郭幅拡大画像Fが生成される。
【0070】
その後、画像処理部12では、上記生成した背景マスク画像Eと輪郭幅拡大画像Fとを用いてマスク処理を行う(ステップS304)。具体的にこのマスク処理では、背景マスク画像Eと輪郭幅拡大画像Fとを比較し、背景マスク画像Eの白:「0」部分では、輪郭幅拡大画像Fの輪郭部分を除去し、他方、黒:「1」の部分には、輪郭幅画像Fの輪郭部分を残し、且つ、予め設定されている色情報テーブルに基づき、立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは当該立体化対象画像の色に対する補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を出すようにする。
【0071】
これにより、発泡層周囲の画像データGが生成される。即ち、この画像データは、当該立体化対象画像の輪郭の外側に、当該立体化対象画像の色と明度差が大きく出る色或いは当該立体化対象画像の色に対応する補色の色により縁取りを行うためのものである。つまり、この例では、上記発泡層領域の彩色画像データGに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭の外側部分に上述した明度差の出る色或いは補色が彩色された画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0072】
尚、画像処理部12では、発泡層領域の彩色画像データとしてオリジナル画像をそのまま流用する。
【0073】
尚、図7は、上記図6に示した外周縁取り画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図7において、同図7(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図7(b)が、上述した図7(a)に示した用紙を横側から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0074】
これら図7(a)および図7(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭の外側部分に該立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは該立体化対象画像の色の補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を乗せるようにする。
【0075】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0076】
次に、(3)発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、当該立体化対象画像の影となる縁取りを施す場合について図8及び図9を用いて説明する。
【0077】
図8は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、当該立体化対象画像の影となる縁取りを施す場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0078】
図8において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリア(a)と、輪郭(b)とを抽出する(ステップS401)。
【0079】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0080】
次いで、画像処理部12では、オリジナル画像Aから背景二値か処理及び反転処理を行って(ステップS402)、背景二値化/反転画像Hを生成する。
【0081】
その後、画像処理部12では、上記ステップS401の処理で抽出された輪郭(b)画像に輪郭画像ぼかし処理を施して(ステップS403)、輪郭ぼかし画像Iを生成する。
【0082】
また、画像処理部12では、上記ステップS402の処理で生成された背景二値化/反転画像Hから影生成処理を行う(ステップS404)。具体的には、同図8に示す方向性フィルタ(Y)を用いて画像エリア(a)の影を生成し、影画像Jを生成する。
【0083】
その後、画像処理部12では、上記生成された影画像Jから影マスク画像Kを生成する処理を行う(ステップS405)。具体的には、影画像Jに二値化および反転処理を施して影マスク画像Kを生成する。
【0084】
次いで、画像処理部12では、上記ステップS403の処理で生成された輪郭ぼかし画像Iと上記ステップS405の処理で生成された影マスク画像Kを用いてマスク処理を行う(ステップS406)。具体的にこのマスク処理では、輪郭ぼかし画像Iと影マスク画像Kとを比較し、影マスク画像Kの黒:「1」の箇所に、上記輪郭ぼかし画像Iの色を出し、他方、影マスク画像Kの白:「0」の箇所には色を出さないようにする。
【0085】
これにより、発泡層周囲の影画像データLが生成される。即ち、この画像データは、立体化対象画像に対して影を付けるためのものである。つまり、この例では、上記発泡層周囲の影画像データLに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭の外側部分に影を持った画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0086】
尚、図9は、上記図9に示した影画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図9において、同図9(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図9(b)が、上述した図9(a)に示した様子を横から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0087】
これら図9(a)および図9(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭の外側部分に該立体化対象画像の影となる色を彩色するようにする。
【0088】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0089】
次に、(4)発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、グラデーションを施す場合について図10及び図11を用いて説明する。
【0090】
図10は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、グラデーションを施す場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0091】
図10において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリア(a)と、輪郭(b)とを抽出する(ステップS501)。
【0092】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0093】
次いで、画像処理部12では、オリジナル画像Aから背景二値か処理及び反転処理を行って(ステップS502)、背景二値化/反転画像Hを生成する。
【0094】
その後、画像処理部12では、上記ステップS901の処理で抽出された輪郭(b)画像にグラデーションを含むぼかし処理を施して(ステップS503)、グラデーションぼかし画像Mを生成する。
【0095】
具体的には、例えば、グラデーション情報テーブルに、下地色が薄ければ、該下地色を該隆起部に向けて濃くするような色情報(例えば、背景色が無ければグレー色)や、若しくは、下地色が濃ければ、該下地色を該隆起部に向けて薄くするような色情報を設定しておき、この情報に基づいてグラデーションぼかし画像Mを生成する。尚、グラデーションは明度、彩度、色相いずれの軸に対するものでも構わず、また、利用者の好みによってグラデーションの軸と方向を選ぶようにしても良い。
【0096】
次いで、画像処理部12では、上記ステップS502の処理で生成された背景二値化/反転画像Hと上記ステップS503の処理で生成されたグラデーションぼかし画像Mを用いてマスク処理を行う(ステップS504)。具体的には、背景二値化/反転画像Hとグラデーションぼかし画像Mとを比較し、背景二値化/反転画像Hの黒:「1」の箇所は、グラデーションぼかし画像の色を出し、他方、白:「0」の箇所には、該グラデーションぼかし画像の色を出さないようする。
【0097】
これにより、発泡層周囲のグラデーション画像データNが生成される。即ち、この画像データは、立体化対象画像の輪郭の外側にグラデーション背景を付けるためのものである。つまり、この例では、上記発泡層周囲の影画像データLに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭の外側部分にグラデーションの色を持った画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0098】
尚、図11は、上記図10に示した周辺グラデーション画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図11において、同図11(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図11(b)が、上述した図11(a)に示した様子を横から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0099】
これら図11(a)および図11(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭の外側部分にグラデーションの色を彩色するようにする。
【0100】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0101】
最後に、上記実施例に示した処理を開始するにあたって、利用者が立体プリントの各種設定を行う為のユーザインタフェース(UI)画面の構成について図12を用いて説明する。
【0102】
図12は、上記図1に示したクライアント端末2におけるプリンタドライバのUI画面の一例を示す図であり、この場合、立体プリント設定画面200の構成例を示している。
【0103】
図12において、この立体プリント設定画面200は、利用者がオリジナル画像中のどの部分を立体化するかを指定する立体化画像箇所指定欄200−1と、上記実施例に示したオリジナル画像に対する修正変更処理をするかしないかを利用者に指定させる「処理対象エリアの修正」項目200−2と、現在設定している状態で実際に印刷される全体像を印刷前に確認するための「印刷プレビュー」ボタン200−3と、利用者が印刷の開始を指示する際に用いられる「印刷開始」ボタン200−4と、利用者がこの画面での設定をキャンセルする際に用いられる「キャンセル」ボタン200−5とを具えている。
【0104】
そして、利用者が上記「処理対象エリアの修正」項目200−2にて「する」を指定すると、図13に示す立体処理対象エリアの修正画面201の表示に遷移する。
【0105】
図13において、この立体処理対象エリアの修正画面201は、修正変更の種別を選択する為の「修正の種別選択」項目201−1と、この画面201における設定を決定する場合に用いられる「OK」ボタン201−2と、この画面201での設定をキャンセルする場合に用いられる「キャンセル」ボタン201−3とを具えている。
【0106】
尚、具体的に、上記修正の種別選択項目201−1中には、上記実施例に示した図2及び図3に示した修正処理である「輪郭部分に色をのせない(する/しない)」と、上記図4及び図5に示した修正処理である「輪郭部分に明度差の大きい色或いは補色で彩色する((する/しない))」と、上記図6及び図7に示した修正処理である「輪郭部分の外側に明度差の大きい色或いは補色で彩色する((する/しない))」と、上記図8及び図9に示した修正処理である「輪郭部分の外側に影を付ける(する/しない)」と、上記図10及び図11に示した修正処理である「輪郭部分の外側にグラデーションを付ける(する/しない)」の種別が用意されている。
【0107】
そして、それら選択種別のうち、利用者が「輪郭部分の外側に影を付ける」で「する」を選択すると、同図13の(b)に示した影設定画面201の表示に遷移する。利用者は、この画面201に具わる影選択候補の指定チェックボックス201−1のいずれかをチェックすることにより影を付ける箇所を好みによって任意に選択指定する。
【0108】
また、上記選択種別のうち、利用者が「輪郭部分の外側にグラデーションを付ける」で「する」を選択すると、同図13の(c)に示したグラデーション設定画面202の表示に遷移する。利用者は、この画面202に具わるグラデーションの付け方候補の指定チェックボックス202−1のいずれかをチェックすることによりグラデーションの付け方を好みによって任意に選択指定する。
【0109】
尚、上記図13に示した設定内容以外に、利用者が配色、濃度を調整する項目および機能を具えるようにしても良い。
【0110】
ところで、上述してきた実施例では、立体プリント用のカラープリンタを前提に説明したが、本発明はこれに限らず、利用者が立体プリントと通常のプリントの両者いずれかを選択的に指定できるカラープリンタ等に適用しても良い。
【0111】
また、上記実施例中に示した具体例やフィルタ例は、極一般的なものであり、この例に限らず同じ効果を得るものであれば他の構成でも構わない。
【0112】
また、上記実施例に示したシステムでは、オリジナル画像をクライアント端末等のパーソナルコンピュータ(PC)からカラープリンタに出力するケースを示したが、これに限らず、他に複写機等のシステムに適用しても良い。具体的にその場合、利用者は、その複写機システムに具わる画像読取部で原稿を読み取りオリジナル画像を入力し、同じくその複写機システムに具わるタッチモニタ画面等の表示操作部から所定の指示操作をおこなうことにより実現する。
【0113】
更に、上記実施例以外に、立体化対象画像部分にラミネート加工、若しくは透明トナーを乗せたり、或いは発泡部分にエンボス処理等を加えることにより、視覚的により立体感のある立体プリントを作成するようにしても良い。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オリジナル画像から立体化対象画像の輪郭部を抽出し、立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更するようにしたため、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる画像形成処理装置としてのタンデム型カラープリンタが具わる画像形成システムの一構成例を示す図。
【図2】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に色を乗せない場合の処理動作を示すフローチャート。
【図3】図2に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより記録紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図4】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に、当該立体化対象画像の色に対して明度差が大きな色、或いは該立体化対象画像の色に対する補色で彩色する場合の処理動作手順を示すフローチャート。
【図5】図4に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図6】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側を、当該立体化対象画像の色と明度差の大きい色、或いは該立体化対象画像の色に対応する補色で縁取る場合の処理動作手順を示すフローチャート。
【図7】図6に示した外周縁取り画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図8】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、当該立体化対象画像の影となる縁取りを施す場合の処理動作手順を示すフローチャート。
【図9】図9に示した影画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図10】図10に示した周辺グラデーション画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図11】図10に示した周辺グラデーション画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図12】図1に示したクライアント端末におけるプリンタドライバの立体プリント設定UI画面の一例を示す図。
【図13】図1に示したクライアント端末におけるプリンタドライバの立体プリント設定UI画面の一例を示す図。
【符号の説明】
100…画像形成システム、1…カラープリンタ、2…クライアント端末、3…コンピュータネットワーク、11…画像入力インタフェース部、12…画像処理部、13a〜13e…ROS、14a〜14e…感光体ドラム、15a〜15e…現像器、16a〜16e…一次帯電用スコロトロン、18…中間転写帯ベルト、19a〜19e…一次転写ロール、20…駆動ロール、21…従動ロール、22…テンションロール、23…二次転写ロール、24…給紙トレイ、26…搬送ロール、27…定着部、271…加熱ロール、272…加圧ロール、29a〜29e…クリーニング装置、30…中間転写ベルト用クリーナ、31…二次転写ロール用クリーナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡性トナーを用いて立体的な画像を形成可能な電子写真方式や静電記録方式を適用したプリンタや複写機等の画像形成装置に関し、特に、視覚的により立体感のある画像を印刷した立体プリントを作成することが可能な画像形成処理方法及び画像形成処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、無彩色(白)の発泡性トナーの用途として、例えば、点字プリントや立体プリントが提案されている。
【0003】
ところで、従来では、点字プリントは発泡性トナーだけの効果で実現しているが、発泡性トナーによる画像の隆起だけでは、視覚的に十分な立体プリントが得られないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来では、発泡性トナーによる画像の隆起だけでは、視覚的に十分な立体プリントが得られないという不都合がある。
【0005】
そこで、本発明は上記実情に鑑み、視覚的により立体感のある画像を印刷した立体プリントを作成することが可能な画像形成処理方法及び画像形成処理装置の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出し、前記立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出し、前記立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の所定幅の外側部の色を変更することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6の発明は、請求項4の発明において、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出し、該抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調する影部を形成することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出し、該抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調するグラデーション部を形成することを特徴とする。
【0014】
また、請求項9の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出する抽出手段と、前記立体化対象画像を強調するように前記抽出手段で抽出した輪郭部の色を変更する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記画像処理手段は、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0016】
また、請求項11の発明は、請求項9の発明において、前記画像処理手段は、前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0017】
また、請求項12の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の外側縁部を抽出する抽出手段と、前記立体化対象画像を強調するように前記抽出手段で抽出した輪郭部の所定幅の外側部の色を変更する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
また、請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記画像処理手段は、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする。
【0019】
また、請求項14の発明は、請求項12の発明において、前記画像処理手段は、前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする。
【0020】
また、請求項15の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調する影部を形成する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項16の発明は、記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調するグラデーション部を形成する画像処理手段とを具備することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係わる画像形成処理装置としてのタンデム型カラープリンタが具わる画像形成システム100の一構成例を示す図である。
【0024】
図1に示すように、この画像形成システム100は、カラープリンタ1と、クライアント端末2とがコンピュータネットワーク3に接続されて構成されている。
【0025】
ここで、カラープリンタ1は、クライアント端末2から送られてくるオリジナル画像データ及び印刷指示に基づき立体プリントを作成する。即ち、記録紙上にオリジナル画像データに基づき少なくとも結着樹脂と発泡剤とを含有する熱発泡性トナーによって隆起部を形成し、該形成した隆起部上に非発泡性カラートナーによって立体化対象の画像を形成することにより、当該立体化対象画像に立体感を出させた立体プリントを作成する。
【0026】
具体的に、このカラープリンタ1は、上記クライアント端末2から送られてくるオリジナル画像データを画像入力インタフェース部11を介して画像処理部12に入力する。そして、画像処理部12では、入力した画像データに対して、Lab色空間変換処理、色補正処理、階調補正処理、出力信号合成処理等の画像処理を施す。
【0027】
そして、上記の如く上記画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データは、非発泡性カラートナー用のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の色材階調データ及び熱発泡性トナーのホワイト(WH)の色材階調データとしてそれぞれの色に対応したレーザ走査光学装置(ROS:Raster Output Scanner)(以下、単に「LOS」という。)13a〜13eに送られる。そして、ROS13a〜13eでは、色材階調データに応じてレーザー光による画像露光が行われる。
【0028】
ところで、このカラープリンタ1の内部には、色の異なる複数のトナー像を形成可能な画像形成手段A1〜A5が複数配設されている。これら各画像形成手段A1〜A5は、主として、画像露光手段としてのROS13a〜13eと、静電潜像が形成される像担持体としての感光体ドラム14a〜14eと、これら各感光体ドラム14a〜14e上に形成された静電潜像を現像して色の異なる複数のトナー像を形成可能な現像器15a〜15eとを具えて構成される。
【0029】
そして、ROS13a〜13eは、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、図示しない回転多面鏡によって偏向走査され、図示しないf・θレンズ及び反射ミラーを介して像担持体としての感光体ドラム14上に走査露光される。
【0030】
また、上記ROS13a〜13eによってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム14a〜14eは、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム14a〜14eの表面は、予め一次帯電用のスコロトロン16a〜16eによって所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14a〜14eの表面は、例えば、−650Vに一様に帯電された後、画像部にレーザー光LBが走査露光されて、露光部分が−200Vとなる静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14a〜14e上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の非発泡性カラートナーのカラー4色の現像器15a及びホワイト(WH)の熱発泡性トナーの白色の現像器15b〜15eによって、例えば、感光体ドラム14a〜14eの帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナー(帯電色材)によって反転現像され、所定の色のトナー像Tとなる。その際、上記各現像器15a〜15eの現像ロールには、例えば、−500Vの現像バイアス電圧が印加される。尚、上記感光体ドラム14a〜14e上に形成されたトナー像Tは、必要に応じて図示しない転写前帯電器によってマイナス極性の帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0031】
上記感光体ドラム14a〜14e上に形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム14a〜14eの下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト18上に、第1の転写手段としての1次転写ロール19a〜19eによって多重に転写される。この中間転写ベルト18は、例えば、駆動ロール20、従動ロール21、テンションロール22によって、感光体ドラム14a〜14eの周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
【0032】
上記中間転写ベルト18上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム14a〜14e上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のカラー4色の全て又はその一部のトナー像、及び熱発泡性トナー(白色)像が、一次転写ロール19によって順次重ね合わせた状態で転写される。即ち、この場合、中間転写ベルト18上には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の順にカラートナーが多重転写され、最後に、ホワイト(WH)の熱発泡性トナーが多重転写される。
【0033】
そして、この中間転写ベルト18上に転写されたトナー像Tは、所定のタイミングで2次転写位置即ち二次転写ロール23の位置へと搬送される記録媒体としての記録用紙X上に、中間転写ベルト18を支持するテンションロール22と、当該テンションロール22に圧接する第2の転写手段の一部を構成する二次転写ロール23の圧接力及び静電吸引力によって転写される。
【0034】
尚、上記記録用紙Xは、複数の記録媒体収容部材としての給紙トレイ24から、所定のサイズのものがフィードロール25によって給紙される。そして、給紙された記録用紙Xは、複数の搬送ロール26によって、所定のタイミングで中間転写ベルト18の二次転写位置即ち二次転写ロールの位置まで搬送される。
【0035】
そして、上記記録用紙24には、上述したように、2次転写手段としてのテンションロール22と2次転写ロール23とによって、中間転写ベルト18上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
【0036】
また、上記中間転写ベルト18上から所定の色のトナー像が転写された記録用紙Xは、中間転写ベルト18から分離された後、定着部27へと搬送され、この定着部27の加熱ロール271及び加圧ロール272によって、熱及び圧力でトナー像が記録用紙X上に定着され、その後、カラープリンター1の外部の排出トレイ28に排出されて立体カラー画像の形成工程が終了する。具体的には、上記定着部27において、熱発泡性トナーからなるトナー画像と非発泡性カラートナーからなるカラーのトナー画像が転写された記録紙に対して加熱定着処理を施すことにより、該記録紙上の熱発泡性トナーを発泡させて立体画像を形成するとともに、同記録紙上の非発泡性カラートナーのカラートナー画像を溶融定着している。
【0037】
尚、上記各画像形成手段A1〜A5に具わるクリーニング装置29a〜29eは、転写工程が終了した後の感光体ドラム14a〜14eの表面から残留トナーや紙粉等を除去する。また、上記中間転写ベルト18の近傍に具わるクリーナー30は、該中間転写ベルト18の清掃を行う。更に、上記二次転写ロール23の近傍に具わるクリーナー31は、該二次転写ロール23の清掃を行う。
【0038】
尚、上記中間転写ベルト用クリーナ30と二次転写ロール用クリーナ31は、所定のタイミングで中間転写ベルト18に対して接離するように構成されている。
【0039】
ところで、上記実施の形態では、画像形成手段A1〜A5において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の非発泡性カラートナーを具えると共に、ホワイト(H)の熱発泡性トナーを具える構成を示したが、これに限らず、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の非発泡性カラートナーを具え、ホワイト(H)の熱発泡性トナーを具える構成にしても良い。
【0040】
尚、この例では、コンピュータネットワーク3に接続されるカラープリンタ1とクライアント端末はそれぞれ1台づつ示しているが、これに限らず、複数接続した構成としても良く、また、その構成において分散プリントを行うようにしても良い。
【0041】
また、本実施例で用いる発泡性トナーとしては、例えば、特開平2001−134006号公報の「発明の実施の形態」に記載されているものを用いるものとする。
【0042】
次に、上述のような構成のカラープリンタにおいて、熱発泡性トナーによる画像隆起部に彩色技法を組み合わせ、視覚的により立体感のある立体プリントを作成する具体的な方法について説明する。尚、以下の処理は、予め利用者が後述の図12及び図13の立体プリント設定UI画面を用いて各種設定をした場合に上記図1に示したカラープリンタ1の画像処理部12にて行われるものである。
【0043】
まず、(1)−1:発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に色を乗せない場合について図2及び図3を用いて説明する。
【0044】
図2は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に色を乗せない場合の処理動作を示すフローチャートである。
【0045】
図2において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像A(この例では、白背景の赤りんごの画像)が入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリアの画像(a)と、輪郭画像(b)とを抽出する(S101)。
【0046】
すると、画像処理部12では、画像エリアの画像(a)を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0047】
また、他方、画像処理部12では、輪郭画像(b)から輪郭マスクを生成する(ステップS102)。具体的には、輪郭画像(b)を二値化し、反転処理を行うことにより、輪郭マスク画像Bを生成する。
【0048】
その後、画像処理部12では、上記S102の処理で生成された輪郭マスク画像Bとオリジナル画像Aの論理積をとる(ステップS103)。即ち、ここで言う論理積とは、オリジナル画像Aと輪郭マスク画像Bとを比較し、輪郭マスク画像Bの黒:「1」がある箇所には、オリジナル画像の色を出し、他方、輪郭マスク画像Bの白:「0」がある箇所には、オリジナル画像の色を出さない即ちマスクする。
【0049】
これにより、発泡層領域の彩色画像データCが生成される。即ち、この画像データは、輪郭マスクにより立体化対象のオリジナル画像の輪郭部分が除去されたものである。つまり、この例では、上記発泡層領域の彩色画像データCに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭部分が削られた画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0050】
尚、図3は、上記図2に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより記録紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図3において、同図3(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の記録紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図3(b)が、上述した図3(a)に示した記録紙を横側から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0051】
これら図3(a)および図3(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像を形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭部分にカラートナーを乗せず、発泡トナーの白地が見えるようにする。
【0052】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0053】
次に、(1)−2:発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に、当該立体化対象画像の色に対して明度差が大きな色、或いは該立体化対象画像の色に対する補色(明度の反対側の色)で彩色する場合について図4及び図5を用いて説明する。
【0054】
図4は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に、当該立体化対象画像の色に対して明度差が大きな色、或いは該立体化対象画像の色に対する補色で彩色する場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0055】
図4において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリア(a)と、輪郭(b)とを抽出する(ステップS201)。
【0056】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0057】
また、他方、画像処理部12では、輪郭(b)情報から輪郭マスクを生成する。具体的には、輪郭(b)画像を二値化し、反転処理を行う(S202)ことにより、輪郭マスク画像Bを生成する。
【0058】
その後、画像処理部12では、上記S202の処理で生成された輪郭マスク画像Bとオリジナル画像Aの論理積をとる(ステップS203)。
【0059】
即ち、ここで言う論理積とは、オリジナル画像Aと輪郭マスク画像Bとを比較し、輪郭マスク画像Bの黒:「1」がある箇所には、オリジナル画像の色を出し、他方、輪郭マスク画像Bの白:「0」がある箇所には、予め設定されている色情報テーブルに基づき、立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは当該立体化対象画像の色に対する補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を出すようにする。
【0060】
これにより、発泡層領域の彩色画像データDが生成される。即ち、この画像データは、輪郭マスクにより立体化対象画像の輪郭部分に対して当該立体化対象画像の色と明度差が大きくなる色或いは当該立体化対象画像の色の補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を乗せるためのものである。つまり、この例では、上記発泡層領域の彩色画像データDに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭部分に上述した明度差の出る色或いは補色が彩色された画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0061】
尚、図5は、上記図4に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図5において、同図5(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図5(b)が、上述した図5(a)に示した様子を横から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0062】
これら図5(a)および図5(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭部分にオリジナルのカラートナーを乗せず、立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは該立体化対象画像の色の補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を乗せるようにする。
【0063】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0064】
次に、(2)発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側を、当該立体化対象画像の色と明度差の大きい色、或いは該立体化対象画像の色に対応する補色で縁取る場合について図6及び図7を用いて説明する。
【0065】
図6は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側を、当該立体化対象画像の色と明度差の大きい色、或いは該立体化対象画像の色に対応する補色で縁取る場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0066】
図6において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリアの画像(a)と、輪郭画像(b)とを抽出する(S301)。
【0067】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0068】
また、画像処理部12では、この画像エリアの画像(a)情報から背景マスクを生成する(S302)。具体的には、二値化処理及び反転処理を行うことにより、背景マスク画像Eを生成する。
【0069】
また、画像処理部12では、輪郭画像(b)から該輪郭の幅を拡大処理する(ステップS303)。これにより、輪郭幅拡大画像Fが生成される。
【0070】
その後、画像処理部12では、上記生成した背景マスク画像Eと輪郭幅拡大画像Fとを用いてマスク処理を行う(ステップS304)。具体的にこのマスク処理では、背景マスク画像Eと輪郭幅拡大画像Fとを比較し、背景マスク画像Eの白:「0」部分では、輪郭幅拡大画像Fの輪郭部分を除去し、他方、黒:「1」の部分には、輪郭幅画像Fの輪郭部分を残し、且つ、予め設定されている色情報テーブルに基づき、立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは当該立体化対象画像の色に対する補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を出すようにする。
【0071】
これにより、発泡層周囲の画像データGが生成される。即ち、この画像データは、当該立体化対象画像の輪郭の外側に、当該立体化対象画像の色と明度差が大きく出る色或いは当該立体化対象画像の色に対応する補色の色により縁取りを行うためのものである。つまり、この例では、上記発泡層領域の彩色画像データGに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭の外側部分に上述した明度差の出る色或いは補色が彩色された画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0072】
尚、画像処理部12では、発泡層領域の彩色画像データとしてオリジナル画像をそのまま流用する。
【0073】
尚、図7は、上記図6に示した外周縁取り画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図7において、同図7(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図7(b)が、上述した図7(a)に示した用紙を横側から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0074】
これら図7(a)および図7(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭の外側部分に該立体化対象画像の色と明度差が大きい色或いは該立体化対象画像の色の補色(例えば、黄色、緑色、灰色など)を乗せるようにする。
【0075】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0076】
次に、(3)発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、当該立体化対象画像の影となる縁取りを施す場合について図8及び図9を用いて説明する。
【0077】
図8は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、当該立体化対象画像の影となる縁取りを施す場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0078】
図8において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリア(a)と、輪郭(b)とを抽出する(ステップS401)。
【0079】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0080】
次いで、画像処理部12では、オリジナル画像Aから背景二値か処理及び反転処理を行って(ステップS402)、背景二値化/反転画像Hを生成する。
【0081】
その後、画像処理部12では、上記ステップS401の処理で抽出された輪郭(b)画像に輪郭画像ぼかし処理を施して(ステップS403)、輪郭ぼかし画像Iを生成する。
【0082】
また、画像処理部12では、上記ステップS402の処理で生成された背景二値化/反転画像Hから影生成処理を行う(ステップS404)。具体的には、同図8に示す方向性フィルタ(Y)を用いて画像エリア(a)の影を生成し、影画像Jを生成する。
【0083】
その後、画像処理部12では、上記生成された影画像Jから影マスク画像Kを生成する処理を行う(ステップS405)。具体的には、影画像Jに二値化および反転処理を施して影マスク画像Kを生成する。
【0084】
次いで、画像処理部12では、上記ステップS403の処理で生成された輪郭ぼかし画像Iと上記ステップS405の処理で生成された影マスク画像Kを用いてマスク処理を行う(ステップS406)。具体的にこのマスク処理では、輪郭ぼかし画像Iと影マスク画像Kとを比較し、影マスク画像Kの黒:「1」の箇所に、上記輪郭ぼかし画像Iの色を出し、他方、影マスク画像Kの白:「0」の箇所には色を出さないようにする。
【0085】
これにより、発泡層周囲の影画像データLが生成される。即ち、この画像データは、立体化対象画像に対して影を付けるためのものである。つまり、この例では、上記発泡層周囲の影画像データLに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭の外側部分に影を持った画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0086】
尚、図9は、上記図9に示した影画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図9において、同図9(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図9(b)が、上述した図9(a)に示した様子を横から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0087】
これら図9(a)および図9(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭の外側部分に該立体化対象画像の影となる色を彩色するようにする。
【0088】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0089】
次に、(4)発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、グラデーションを施す場合について図10及び図11を用いて説明する。
【0090】
図10は、上記図1に示したカラープリンタの画像処理部12における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、グラデーションを施す場合の処理動作手順を示すフローチャートである。
【0091】
図10において、画像処理部12では、画像入力インタフェース部11を介してクライアント端末2からのオリジナル画像Aが入力されると、この入力したオリジナル画像Aの明度信号から画像エリア(a)と、輪郭(b)とを抽出する(ステップS501)。
【0092】
すると、画像処理部12では、画像エリア(a)情報を隆起部を形成する発泡トナー(白)用の画像データとして利用する。即ち、画像処理部12は、この画像データ(a)に基づき上記図1に示した発泡性トナー用の画像形成手段A5に対して画像隆起部の形成を指示する。
【0093】
次いで、画像処理部12では、オリジナル画像Aから背景二値か処理及び反転処理を行って(ステップS502)、背景二値化/反転画像Hを生成する。
【0094】
その後、画像処理部12では、上記ステップS901の処理で抽出された輪郭(b)画像にグラデーションを含むぼかし処理を施して(ステップS503)、グラデーションぼかし画像Mを生成する。
【0095】
具体的には、例えば、グラデーション情報テーブルに、下地色が薄ければ、該下地色を該隆起部に向けて濃くするような色情報(例えば、背景色が無ければグレー色)や、若しくは、下地色が濃ければ、該下地色を該隆起部に向けて薄くするような色情報を設定しておき、この情報に基づいてグラデーションぼかし画像Mを生成する。尚、グラデーションは明度、彩度、色相いずれの軸に対するものでも構わず、また、利用者の好みによってグラデーションの軸と方向を選ぶようにしても良い。
【0096】
次いで、画像処理部12では、上記ステップS502の処理で生成された背景二値化/反転画像Hと上記ステップS503の処理で生成されたグラデーションぼかし画像Mを用いてマスク処理を行う(ステップS504)。具体的には、背景二値化/反転画像Hとグラデーションぼかし画像Mとを比較し、背景二値化/反転画像Hの黒:「1」の箇所は、グラデーションぼかし画像の色を出し、他方、白:「0」の箇所には、該グラデーションぼかし画像の色を出さないようする。
【0097】
これにより、発泡層周囲のグラデーション画像データNが生成される。即ち、この画像データは、立体化対象画像の輪郭の外側にグラデーション背景を付けるためのものである。つまり、この例では、上記発泡層周囲の影画像データLに基づき画像処理部12が図1に示した画像形成手段A〜A4に対し画像形成を指示することにより、オリジナル画像としての「白背景の赤りんご」画像が、該赤りんごの輪郭の外側部分にグラデーションの色を持った画像として記録紙上に形成された隆起部上に印刷される。
【0098】
尚、図11は、上記図10に示した周辺グラデーション画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図である。図11において、同図11(a)が、当該立体化対象画像が印刷された側を上方から見た場合の用紙上に形成された立体化対象画像の形成イメージを示し、同図11(b)が、上述した図11(a)に示した様子を横から見た場合の当該立体化対象画像部分の断面イメージを示している。
【0099】
これら図11(a)および図11(b)に示すように、本実施例では、発泡性トナーにより記録紙上に形成された隆起部の大きさに合わせて当該立体化対象のカラー画像をそのまま形成するのではなく、当該立体化対象のオリジナル画像の輪郭の外側部分にグラデーションの色を彩色するようにする。
【0100】
これにより、従来に比べて、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【0101】
最後に、上記実施例に示した処理を開始するにあたって、利用者が立体プリントの各種設定を行う為のユーザインタフェース(UI)画面の構成について図12を用いて説明する。
【0102】
図12は、上記図1に示したクライアント端末2におけるプリンタドライバのUI画面の一例を示す図であり、この場合、立体プリント設定画面200の構成例を示している。
【0103】
図12において、この立体プリント設定画面200は、利用者がオリジナル画像中のどの部分を立体化するかを指定する立体化画像箇所指定欄200−1と、上記実施例に示したオリジナル画像に対する修正変更処理をするかしないかを利用者に指定させる「処理対象エリアの修正」項目200−2と、現在設定している状態で実際に印刷される全体像を印刷前に確認するための「印刷プレビュー」ボタン200−3と、利用者が印刷の開始を指示する際に用いられる「印刷開始」ボタン200−4と、利用者がこの画面での設定をキャンセルする際に用いられる「キャンセル」ボタン200−5とを具えている。
【0104】
そして、利用者が上記「処理対象エリアの修正」項目200−2にて「する」を指定すると、図13に示す立体処理対象エリアの修正画面201の表示に遷移する。
【0105】
図13において、この立体処理対象エリアの修正画面201は、修正変更の種別を選択する為の「修正の種別選択」項目201−1と、この画面201における設定を決定する場合に用いられる「OK」ボタン201−2と、この画面201での設定をキャンセルする場合に用いられる「キャンセル」ボタン201−3とを具えている。
【0106】
尚、具体的に、上記修正の種別選択項目201−1中には、上記実施例に示した図2及び図3に示した修正処理である「輪郭部分に色をのせない(する/しない)」と、上記図4及び図5に示した修正処理である「輪郭部分に明度差の大きい色或いは補色で彩色する((する/しない))」と、上記図6及び図7に示した修正処理である「輪郭部分の外側に明度差の大きい色或いは補色で彩色する((する/しない))」と、上記図8及び図9に示した修正処理である「輪郭部分の外側に影を付ける(する/しない)」と、上記図10及び図11に示した修正処理である「輪郭部分の外側にグラデーションを付ける(する/しない)」の種別が用意されている。
【0107】
そして、それら選択種別のうち、利用者が「輪郭部分の外側に影を付ける」で「する」を選択すると、同図13の(b)に示した影設定画面201の表示に遷移する。利用者は、この画面201に具わる影選択候補の指定チェックボックス201−1のいずれかをチェックすることにより影を付ける箇所を好みによって任意に選択指定する。
【0108】
また、上記選択種別のうち、利用者が「輪郭部分の外側にグラデーションを付ける」で「する」を選択すると、同図13の(c)に示したグラデーション設定画面202の表示に遷移する。利用者は、この画面202に具わるグラデーションの付け方候補の指定チェックボックス202−1のいずれかをチェックすることによりグラデーションの付け方を好みによって任意に選択指定する。
【0109】
尚、上記図13に示した設定内容以外に、利用者が配色、濃度を調整する項目および機能を具えるようにしても良い。
【0110】
ところで、上述してきた実施例では、立体プリント用のカラープリンタを前提に説明したが、本発明はこれに限らず、利用者が立体プリントと通常のプリントの両者いずれかを選択的に指定できるカラープリンタ等に適用しても良い。
【0111】
また、上記実施例中に示した具体例やフィルタ例は、極一般的なものであり、この例に限らず同じ効果を得るものであれば他の構成でも構わない。
【0112】
また、上記実施例に示したシステムでは、オリジナル画像をクライアント端末等のパーソナルコンピュータ(PC)からカラープリンタに出力するケースを示したが、これに限らず、他に複写機等のシステムに適用しても良い。具体的にその場合、利用者は、その複写機システムに具わる画像読取部で原稿を読み取りオリジナル画像を入力し、同じくその複写機システムに具わるタッチモニタ画面等の表示操作部から所定の指示操作をおこなうことにより実現する。
【0113】
更に、上記実施例以外に、立体化対象画像部分にラミネート加工、若しくは透明トナーを乗せたり、或いは発泡部分にエンボス処理等を加えることにより、視覚的により立体感のある立体プリントを作成するようにしても良い。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、オリジナル画像から立体化対象画像の輪郭部を抽出し、立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更するようにしたため、視覚的により立体感のある立体プリントを作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる画像形成処理装置としてのタンデム型カラープリンタが具わる画像形成システムの一構成例を示す図。
【図2】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に色を乗せない場合の処理動作を示すフローチャート。
【図3】図2に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより記録紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図4】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の輪郭部分に、当該立体化対象画像の色に対して明度差が大きな色、或いは該立体化対象画像の色に対する補色で彩色する場合の処理動作手順を示すフローチャート。
【図5】図4に示した輪郭処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図6】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側を、当該立体化対象画像の色と明度差の大きい色、或いは該立体化対象画像の色に対応する補色で縁取る場合の処理動作手順を示すフローチャート。
【図7】図6に示した外周縁取り画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図8】図1に示したカラープリンタの画像処理部における発泡性トナーによって形成した画像隆起部の外側に、当該立体化対象画像の影となる縁取りを施す場合の処理動作手順を示すフローチャート。
【図9】図9に示した影画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図10】図10に示した周辺グラデーション画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図11】図10に示した周辺グラデーション画像処理のフローの処理を行うことにより用紙上に形成される立体化対象画像の形成イメージを示す図。
【図12】図1に示したクライアント端末におけるプリンタドライバの立体プリント設定UI画面の一例を示す図。
【図13】図1に示したクライアント端末におけるプリンタドライバの立体プリント設定UI画面の一例を示す図。
【符号の説明】
100…画像形成システム、1…カラープリンタ、2…クライアント端末、3…コンピュータネットワーク、11…画像入力インタフェース部、12…画像処理部、13a〜13e…ROS、14a〜14e…感光体ドラム、15a〜15e…現像器、16a〜16e…一次帯電用スコロトロン、18…中間転写帯ベルト、19a〜19e…一次転写ロール、20…駆動ロール、21…従動ロール、22…テンションロール、23…二次転写ロール、24…給紙トレイ、26…搬送ロール、27…定着部、271…加熱ロール、272…加圧ロール、29a〜29e…クリーニング装置、30…中間転写ベルト用クリーナ、31…二次転写ロール用クリーナ
Claims (16)
- 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出し、
前記立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の色を変更する
ことを特徴とする画像形成処理方法。 - 前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする請求項1記載の画像形成処理方法。
- 前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする請求項1記載の画像形成処理方法。
- 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出し、
前記立体化対象画像を強調するように該抽出した輪郭部の所定幅の外側部の色を変更する
ことを特徴とする画像形成処理方法。 - 前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする請求項4記載の画像形成処理方法。
- 前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする請求項4記載の画像形成処理方法。
- 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出し、
該抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調する影部を形成する
ことを特徴とする画像形成処理方法。 - 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理方法であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出し、
該抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調するグラデーション部を形成する
ことを特徴とする画像形成処理方法。 - 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の輪郭部を抽出する抽出手段と、
前記立体化対象画像を強調するように前記抽出手段で抽出した輪郭部の色を変更する画像処理手段と
を具備することを特徴とする画像形成処理装置。 - 前記画像処理手段は、
前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする請求項9記載の画像形成処理装置。 - 前記画像処理手段は、
前記輪郭部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする請求項9記載の画像形成処理装置。 - 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像の外側縁部を抽出する抽出手段と、
前記立体化対象画像を強調するように前記抽出手段で抽出した輪郭部の所定幅の外側部の色を変更する画像処理手段と
を具備することを特徴とする画像形成処理装置。 - 前記画像処理手段は、
前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と明度差が大きい色に変更することを特徴とする請求項12記載の画像形成処理装置。 - 前記画像処理手段は、
前記外側縁部の色を前記立体化対象画像の色と補色関係の色に変更することを特徴とする請求項12記載の画像形成処理装置。 - 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調する影部を形成する画像処理手段と
を具備することを特徴とする画像形成処理装置。 - 記録紙上にオリジナル画像に基づき形成された発泡性トナーによる隆起部の上にカラートナーによる立体化対象画像が形成される画像形成処理装置であって、
前記オリジナル画像から前記立体化対象画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した立体化対象画像の外側に該立体化対象画像を強調するグラデーション部を形成する画像処理手段と
を具備することを特徴とする画像形成処理装置。
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