パラミクソウイルス科は一本鎖RNAウイルスの科である。パラミクソウイルス科のいくつかの属には、ヘニパウイルス、モルビリウイルス、レスピロウイルス、ルブラウイルス、ニューモウイルスおよびメタニューモウイルスが含まれる。これらのウイルスは、汚染した呼吸器性の小滴または媒介物との直接的または密接な接触を介して人から人へ伝染し得る。ヘニパウイルスの種には、ヘンドラウイルスおよびニパーウイルスが含まれる。モルビリウイルスの1種は麻疹である。レスピロウイルスの種には、センダイウイルス並びにヒトパラインフルエンザウイルス1型および3型が含まれ;ルブラウイルスの種には、流行性耳下腺炎ウイルス並びにヒトパラインフルエンザウイルス2型および4型が含まれる。メタニューモウイルスの1種はヒトメタニューモウイルスである。
ニューモウイルスの1種である、ヒト呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、呼吸器感染症を引き起こす場合があり、細気管支炎および肺炎と関連している場合がある。RSV感染症の症状には、咳、くしゃみ、鼻水、発熱、食欲減退、および喘鳴が含まれる。RSVは世界中で1歳未満の小児における細気管支炎および肺炎の最も一般的な原因であり、年長の小児および大人における気管気管支炎の原因にもなり得る。合衆国では、75,000〜125,000人の乳児がRSVによって毎年入院する。65歳より年配の大人の中では、推定14,000件の死亡および177,000件の入院がRSVによるものであった。
RSVに感染した人に対する治療法の選択肢は現在限られている。細菌感染症を治療するための通常処方される抗生物質、および市販薬は、RSVの治療に効果的ではない。重症例では、アルブテロール等の噴霧型気管支拡張剤が、喘鳴等の症状のいくつかを軽減するために処方される場合がある。RespiGram(登録商標)(RSV−IGIV、メドイミューン社(MedImmune)、24月齢未満のハイリスク小児用に承認)、Synagis(登録商標)(パリビズマブ、メドイミューン社、24月齢未未満のハイリスク小児用に承認)、およびVirzole(登録商標)(エアロゾルによるリバビリン、ICNファーマシューティカルズ社(ICN pharmaceuticals))が、RSVの治療用に承認されている。
麻疹の症状には、発熱、咳、鼻水、赤目および全身性皮疹が含まれる。麻疹を有する個人の中には、肺炎、耳感染症および気管支炎を発症するものもいる。流行性耳下腺炎は唾液腺腫脹をもたらす。流行性耳下腺炎の症状には、発熱、食欲不振および疲労が含まれる。個人はしばしば、3種混合(three−part)MMRワクチン(麻疹、流行性耳下腺炎、および風疹)によって、麻疹および流行性耳下腺炎に対して免疫化される。ヒトパラインフルエンザウイルスは4つの血清型を含み、上気道感染症および下気道感染症を引き起こす可能性がある。ヒトパラインフルエンザウイルス1型(HPIV−1)はクループと関連している可能性があり;ヒトパラインフルエンザウイルス3型(HPIV−3)は細気管支炎および肺炎と関連している可能性がある。アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、ヒトパラインフルエンザウイルスに対するワクチンは存在しない。
ある基が「所望により置換された」と記載されている場合は常に、その基は非置換であってもよいし、あるいは指示された置換基のうちの一つまたは複数で置換されていてもよい。同様に、ある基が「非置換または置換されている」と記載されている場合で、置換されている場合、置換基は一つまたは複数の指示された置換基から選択され得る。置換基が指示されていない場合、それは、指示された「所望により置換された」または「置換された」基が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アシルアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アミノ酸、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、ヘテロシクリル(アルキル)、ヒドロキシアルキル、アシル、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、アジド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、アミノ、一置換アミノ基および二置換アミノ基から個々におよび独立して選択される一つまたは複数の基で置換されていてもよいことを意味する。
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、完全飽和した(二重結合も三重結合も有さない)炭化水素基を含む直鎖または分岐状の炭化水素鎖を指す。アルキル基は1〜20個の炭素原子を有し得る(本明細書中に現れる場合は常に、「1〜20」等の数値範囲は所与の範囲内の各々の整数を指し;例えば、「1〜20個の炭素原子」は、アルキル基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子等、20個以下の炭素原子からなり得ることを意味し、ただし、本定義は数値範囲が指定されていない場合の用語「アルキル」の出現も包含する)。アルキル基は、1〜10個の炭素原子を有する中級アルキルであってもよい。アルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキルであってもよい。本化合物のアルキル基は、「C1−C4アルキル」または同様の名称で称され得る。例示のみを目的として、「C1−C4アルキル」は、アルキル鎖内に1〜4個の炭素原子が存在すること、すなわち、アルキル鎖がメチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、およびt−ブチルから選択されることを示す。典型的なアルキル基としては、限定はされないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三ブチル、ペンチルおよびヘキシルが挙げられる。アルキル基は置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」は、直鎖または分岐状の炭化水素鎖内に一つまたは複数の二重結合を含有するアルキル基を指す。アルケニル基の例としては、アレニル、ビニルメチルおよびエテニルが挙げられる。アルケニル基は非置換であっても置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」は、直鎖または分岐状の炭化水素鎖内に一つまたは複数の三重結合を含有するアルキル基を指す。アルキニルの例としては、エチニルおよびプロピニルが挙げられる。アルキニル基は非置換であっても置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」は、完全飽和した(二重結合も三重結合も有さない)単環式または複環式の炭化水素環系を指す。2つ以上の環から構成される場合、これらの環は縮合様式で結合され得る。シクロアルキル基は、3〜10個の環内原子、または3〜8個の環内原子を含有し得る。シクロアルキル基は非置換であっても置換されていてもよい。典型的なシクロアルキル基としては、限定はされないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの環内に一つまたは複数の二重結合を含有する単環式または複環式の炭化水素環系を指し;ただし、2つ以上存在する場合、二重結合は全ての環にわたって完全に非局在化したπ電子系を形成し得ない(そうでない場合、その基は、本明細書で定義されるように、「アリール」である)。シクロアルケニル基は、3〜10個の環内原子または3〜8個の環内原子を含有し得る。2つ以上の環から構成される場合、これらの環は縮合様式で連結され得る。シクロアルケニル基は非置換であっても置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、全ての環にわたって完全に非局在化したπ電子系を有する、炭素環式(全て炭素)の単環式または多環式の芳香環系(2個の炭素環式環が化学結合を共有する縮合環系を含む)を指す。アリール基内の炭素原子の数は変動し得る。例えば、アリール基はC6−C14アリール基、C6−C10アリール基、またはC6アリール基であり得る。アリール基の例としては、限定はされないが、ベンゼン、ナフタレンおよびアズレンが挙げられる。アリール基は置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1、2、3個またはそれより多いヘテロ原子、すなわち、窒素、酸素および硫黄を含むがこれらに限定はされない炭素以外の元素を含有する、単環式または多環式の芳香環系(完全に非局在化したπ電子系を有する環系)を指す。ヘテロアリール基の環内原子の数は変動し得る。例えば、ヘテロアリール基は、4〜14個の環内原子、5〜10個の環内原子または5〜6個の環内原子を含有し得る。さらに、用語「ヘテロアリール」は、2個の環、例えば、少なくとも1個のアリール環および少なくとも1個のヘテロアリール環、または少なくとも2個のヘテロアリール環が少なくとも1つの化学結合を共有する縮合環系も包含する。ヘテロアリール環の例としては限定はされないが、本明細書に記載されるものおよび以下が挙げられる:フラン、フラザン、チオフェン、ベンゾチオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、ベンズオキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、チアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、インドール、インダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、イソキサゾール、ベンゾイソキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、プリン、プテリジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリンおよびトリアジン。ヘテロアリール基は置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」または「ヘテロ脂環式基」は、炭素原子が1〜5個のヘテロ原子と共に環系を構成する、3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員、最大18員の単環式環系、二環式環系、および三環式環系を指す。ヘテロ環は、全ての環にわたって完全に非局在化したπ電子系が生じないように位置している、一つまたは複数の不飽和結合を所望により含有していてもよい。ヘテロ原子は炭素以外の元素、例えば、限定はされないが、酸素、硫黄、および窒素である。ヘテロ環は一つまたは複数のカルボニル官能基またはチオカルボニル官能基をさらに含有していてもよく、その結果、前記定義にはラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミドおよび環状カルバメート等のオキソ系およびチオ系が含まれる。2つ以上の環から構成される場合、これらの環は、縮合様式で結合し得る。さらに、ヘテロシクリル内のあらゆる窒素は四級化されていてもよい。ヘテロシクリル基またはヘテロ脂環式基は非置換であっても置換されていてもよい。このような「ヘテロシクリル」基または「ヘテロ脂環式」基の例としては、限定はされないが、本明細書に記載されるものおよび以下が挙げられる:1,3−ダイオキシン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジオキソラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン、1,3−オキサチアン、1,4−オキサチイン、1,3−オキサチオラン、1,3−ジチオール、1,3−ジチオラン、1,4−オキサチアン、テトラヒドロ−1,4−チアジン、1,3−チアジナン、2H−1,2−オキサジン、マレイミド、スクシンイミド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、トリオキサン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソキサゾリン、イソキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、モルホリン、オキシラン、ピペリジンN−オキシド、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、ピロリドン、ピロリジオン、4−ピペリドン、ピラゾリン、ピラゾリジン、2−オキソピロリジン、テトラヒドロピラン、4H−ピラン、テトラヒドロチオピラン、チアモルホリン、チアモルホリンスルホキシド、チアモルホリンスルホン、およびそれらのベンゾ縮環類似体(例えば、ベンズイミダゾリジノン、テトラヒドロキノリン、および3,4−メチレンジオキシフェニル)。
本明細書で使用される場合、「アラルキル」および「アリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として連結されたアリール基を指す。アラルキルの低級アルキレンおよびアリール基は置換されていても非置換であってもよい。例としては、限定はされないが、ベンジル、2−フェニルアルキル、3−フェニルアルキルおよびナフチルアルキルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアラルキル」および「ヘテロアリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として連結されたヘテロアリール基を指す。ヘテロアラルキルの低級アルキレンおよびヘテロアリール基は置換されていても非置換であってもよい。例としては、限定はされないが、2−チエニルアルキル、3−チエニルアルキル、フリルアルキル、チエニルアルキル、ピロリルアルキル、ピリジルアルキル、イソオキサゾリルアルキル、イミダゾリルアルキルおよびそれらのベンゾ縮環類似体が挙げられる。
「ヘテロ脂環(アルキル)」および「ヘテロシクリル(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して置換基として連結されたヘテロ環式基またはヘテロ脂環式基を指す。ヘテロ脂環式(アルキル)の低級アルキレンおよびヘテロシクリルは置換されていても非置換であってもよい。例としては、限定はされないが、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル(メチル)、ピペリジン−4−イル(エチル)、ピペリジン−4−イル(プロピル)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル(メチル)、および1,3−チアジナン−4−イル(メチル)が挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」は式−ORを指し、式中Rは、本明細書で定義されるアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)またはヘテロシクリル(アルキル)である。アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、フェノキシおよびベンゾキシが非限定的に列挙される。アルコキシは置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アシル」は、カルボニル基を介して置換基として連結された、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)またはヘテロシクリル(アルキル)を指す。例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイルおよびアクリルが挙げられる。アシルは置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」は、水素原子のうちの一つまたは複数がヒドロキシ基で置換されているアルキル基を指す。例示的なヒドロキシアルキル基としては、限定はされないが、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、および2,2−ジヒドロキシエチルが挙げられる。ヒドロキシアルキルは置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、水素原子のうちの一つまたは複数がハロゲンで置換されているアルキル基(例えば、モノハロアルキル、ジハロアルキルおよびトリハロアルキル)を指す。そのような基としては、限定はされないが、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロ−フルオロアルキル、クロロ−ジフルオロアルキルおよび2−フルオロイソブチルが挙げられる。ハロアルキルは置換されていても非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」は、水素原子のうちの一つまたは複数がハロゲンで置換されているアルコキシ基(例えば、モノハロアルコキシ、ジハロアルコキシおよびトリハロアルコキシ)を指す。そのような基としては、限定はされないが、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロ−フルオロアルキル、クロロ−ジフルオロアルコキシおよび2−フルオロイソブトキシが挙げられる。ハロアルコキシは置換されていても非置換であってもよい。
「スルフェニル」基は、Rが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)またはヘテロシクリル(アルキル)であり得る「−SR」基を指す。スルフェニルは置換されていても非置換であってもよい。
「スルフィニル」基は、Rがスルフェニルに関して定義されたものと同一であり得る「−S(=O)−R」基を指す。スルフィニルは置換されていても非置換であってもよい。
「O−カルボキシ」基は、Rが本明細書で定義されるような水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル(アルキル)、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)またはヘテロシクリル(アルキル)であり得る「RC(=O)O−」基を指す。O−カルボキシは置換されていても非置換であってもよい。
用語「エステル」および「C−カルボキシ」は、RがO−カルボキシに関して定義されたものと同一であり得る「−C(=O)OR」基を指す。エステルおよびC−カルボキシは置換されていても非置換であってもよい。
「チオカルボニル」基は、RがO−カルボキシに関して定義されたものと同一であり得る「−C(=S)R」基を指す。チオカルボニルは置換されていても非置換であってもよい。
用語「ハロゲン原子」または「ハロゲン」は、本明細書で使用される場合、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素等の、元素周期表第7列の放射線安定性(radio−stable)原子のいずれか1つを意味する。
用語「インターフェロン」は、当業者により通常理解されるように本明細書で使用される。I型インターフェロン、2型インターフェロンおよび3型インターフェロン等の、インターフェロンのいくつかの型が当業者に知られている。非限定的な例を列挙すると、α−インターフェロン、β−インターフェロン、δ−インターフェロン、γインターフェロン、λインターフェロン、ω−インターフェロン、τ−インターフェロン、x−インターフェロン、コンセンサスインターフェロンおよびアシアロ−インターフェロンが挙げられる。インターフェロンはペグ化されている場合がある。1型インターフェロンの例としては、インターフェロンα1A、インターフェロンα1B、インターフェロンα2A、インターフェロンα2B、ペグ化インターフェロンα2a(PEGASYS、ロシュ社)、組換えインターフェロンα2a(ROFERON、ロシュ社)、吸入インターフェロンα2b(AERX、アラダイム社(Aradigm))、ペグ化インターフェロンα2b(ALBUFERON、ヒューマン・ゲノム・サイエンス社(Human Genome Sciences)/ノバルティス社、PEGINTRON、シェリング社)、組換えインターフェロンα2b(イントロンA、シェリング社)、ペグ化インターフェロンα2b(PEG−イントロン、シェリング社、VIRAFERONPEG、シェリング社)、インターフェロンβ−1a(REBIF、セローノ社(Serono,Inc.)、およびファイザー社)、コンセンサスインターフェロンα(INFERGEN、バリアント・ファーマシューティカルズ社(Valeant Pharmaceutical))が挙げられる。2型インターフェロンの例としては、インターフェロンγ1、インターフェロンγ2およびペグ化インターフェロンγが挙げられ;3型インターフェロンの例としては、インターフェロンλ1、インターフェロンλ2およびインターフェロンλ3が挙げられる。
置換基の数が指定されていない場合(例えば、ハロアルキル)、一つまたは複数の置換基が存在し得る。例えば「ハロアルキル」は、一つまたは複数の同じまたは異なるハロゲンを含み得る。別の例として、「C1−C3アルコキシフェニル」は、1、2または3個の原子を含有する、一つまたは複数の同じまたは異なるアルコキシ基を含み得る。
本明細書で使用される場合、いかなる保護基、アミノ酸および他の化合物の略語も、特に指示がない限り、それらの通常の用法、認知されている略語、または生化学命名法に関するIUPAC−IUB委員会(Biochem.11:942−944(1972)を参照)に従う。
本明細書で使用される場合、用語「アミノ酸」は、あらゆるアミノ酸(標準アミノ酸および非標準アミノ酸の両方)、例えば、限定はされないが、α−アミノ酸、β−アミノ酸、γ−アミノ酸およびδ−アミノ酸を指す。適切なアミノ酸の例としては、限定はされないが、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファンおよびバリンが挙げられる。適切なアミノ酸のさらなる例としては、限定はされないが、オルニチン、ヒプシン、2−アミノイソ酪酸、デヒドロアラニン、γ−アミノ酪酸、シトルリン、β−アラニン、α−エチル−グリシン、α−プロピル−グリシンおよびノルロイシンが挙げられる。本明細書で使用される場合、「アミノ酸」は、主鎖のカルボン酸基がエステル基に変換されているアミノ酸も包含する。
用語「保護基(protecting group)」および「保護基(protecting groups)」は、本明細書で使用される場合、分子内の既存の基が望まれない化学反応を起こすことを防ぐために分子に付加される、あらゆる原子または原子団を指す。保護基部分の例は、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3.Ed.John Wiley & Sons,1999,およびJ.F.W McOmie,Protective Groups in Organic Chemistry Plenum Press,1973に記載されており、これらは共に適切な保護基を開示するという限定された目的のために参照によって本明細書に援用される。保護基部分は、ある特定の反応条件に対し安定であり、且つ当該技術分野より知られている方法論を用いて好都合な段階で容易に除去されるように、選択され得る。保護基の非限定的な列挙には、ベンジル;置換ベンジル;アルキルカルボニルおよびアルコキシカルボニル(例えば、t−ブトキシカルボニル(BOC)、アセチル、またはイソブチリル);アリールアルキルカルボニルおよびアリールアルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル);置換メチルエーテル(例えばメトキシメチルエーテル);置換エチルエーテル;置換ベンジルエーテル;テトラヒドロピラニルエーテル;シリル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチルシリル、トリ−イソ−プロピルシリルオキシメチル、[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルまたはt−ブチルジフェニルシリル);エステル(例えば安息香酸エステル);炭酸(例えばメトキシメチルカーボネート);スルホン酸(例えばトシル酸またはメシル酸);非環式ケタール(例えばジメチルアセタール);環式ケタール(例えば、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、および本明細書に記載のもの);非環式アセタール;環式アセタール(例えば、本明細書に記載のもの);非環式ヘミアセタール;環式ヘミアセタール;環式ジチオケタール(例えば、1,3−ジチアンまたは1,3−ジチオラン);オルトエステル(例えば、本明細書に記載のもの)並びにトリアリールメチル基(例えば、トリチル;モノメトキシトリチル(MMTr);4,4’−ジメトキシトリチル(DMTr);4,4’,4”−トリメトキシトリチル(TMTr);および本明細書に記載のもの)が含まれる。
用語「薬剤的に許容できる塩」は、投与された生物に対し有意な刺激作用を生じず、化合物の生物活性および特性を抑止しない、化合物の塩を指す。いくつかの実施形態では、前記塩は化合物の酸付加塩である。医薬塩は、化合物を、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸または臭化水素酸)、硫酸、硝酸およびリン酸等の無機酸と反応させることによって得ることができる。医薬塩は、化合物を、脂肪族または芳香族のカルボン酸またはスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸またはナフタレンスルホン酸等の有機酸と反応させることによっても得ることができる。医薬塩は、化合物を塩基と反応させて、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩またはマグネシウム塩等の塩、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、トリス(ヒロドキシメチル)メチルアミン、C1−C7アルキルアミン、シクロヘキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン等の有機塩基の塩、並びにアルギニンおよびリジン等のアミノ酸との塩を形成することによっても得ることができる。
特に添付の特許請求の範囲における、本願で使用される用語および句、並びにその変形語は、特に明確な記載がない限り、限定的とは逆に、非限定的(open ended)と解釈されるべきである。上記の例として、用語「を含む(including)」は、「を含むがこれらに限定はされない(including,without limitation)」、「を含むがこれらに限定はされない(including but not limited to)」等を意味するように読まれるべきであり;用語「を含んで成る(comprising)」は、本明細書で使用される場合、「を含む(including)」、「を含有する(containing)」、または「を特徴とする(characterized by)」と同義であり、包括的または非限定的(open−ended)であり、追加の未記載の要素または方法段階を除外せず;用語「を有する(having)」は、「を少なくとも有する(having at least)と解釈されるべきであり;用語「を含む(includes)」は、「を含むがこれらに限定はされない(includes but is not limited to)」と解釈されるべきであり;用語「例」は、議論されている物品の典型的な実例を提供するために使用され、その網羅的または限定的な列挙ではなく;「好ましくは(preferably)」、「好ましい(preferred)」、「所望の(desired)」、または「望ましい(desirable)」のような用語、および同様の意味の語の使用は、ある特定の特徴が構造または機能にとって決定的、必須、さらには重要であることを示していると理解されるべきではなく、特定の実施形態において利用されてもされなくてもよい代替的または追加の特徴を単に強調する目的であると理解されるべきである。さらに、用語「を含んで成る(comprising)」は、句「を少なくとも有する(having at least)」または「少なくとも含む(including at least)」と同義であると解釈されるべきである。工程に関連して使用される場合、用語「を含んで成る(comprising)」は、前記工程が少なくとも記載された段階を含むが、追加の段階を含んでいてもよいことを意味する。化合物、組成物またはデバイスに関連して使用される場合、用語「を含んで成る(comprising)」は、前記化合物、組成物またはデバイスが少なくとも記載された特徴または成分を含むが、追加の特徴または成分を含んでいてもよいことを意味する。同様に、接続詞「および」で連結された物品群は、それら物品の各々すべてがその分類中に存在することを要求していると読まれるべきではなく、特に明確な記載がない限りは「および/または」と読まれるべきである。同様に、接続詞「または」で連結された物品群は、その群中の相互排他性を要求していると読まれるべきではなく、特に明確な記載がない限りは「および/または」と読まれるべきである。
本明細書における実質的に全ての複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または使用法に適切である場合、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変形することができる。明確さのために、様々な単数形/複数形の変換が本明細書に明記される場合がある。不定冠詞「a」または「an」は複数性を排除するものではない。単一の処理装置または他のユニットは、特許請求の範囲に記載されるいくつかの物品の機能を果たし得る。ある特定の基準が相互に異なる従属クレームに記載されているという単なる事実は、これらの基準の組合せを有利に使用することができないことを示すものではない。特許請求の範囲の中のいかなる引用符号も、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
一つまたは複数のキラル中心を有する本明細書に記載のあらゆる化合物において、絶対立体化学により明白に示されていない場合、各々の中心は独立してR−立体配置もしくはS−立体配置またはその混合物であり得ることが理解される。従って、本明細書で提供される化合物は、鏡像異性的に純粋である、鏡像異性的に濃縮されている、ラセミ混合物である、ジアステレオ異性的に純粋である、ジアステレオ異性的に濃縮されている、または立体異性体の混合物である場合がある。さらに、EまたはZと定義することのできる幾何異性体を生み出す一つまたは複数の二重結合を有する本明細書に記載のあらゆる化合物においては、各々の二重結合が独立してEまたはZ、その混合物であり得ると理解される。
本明細書で開示される化合物が空の原子価を有する場合、これらの原子価は、水素またはその同位元素、例えば、水素−1(プロチウム)および水素−2(ジュウテリウム)で満たされることになっていることを理解されたい。
本明細書に記載の化合物が同位体標識され得ることが理解される。ジュウテリウム等の同位元素との置換は、例えば、インビボにおける半減期の延長または必要用量の減少等の、より大きな代謝的安定性から生じるある特定の治療上の利点を与え得る。化合物構造内に示される各々の化学元素は、前記元素のあらゆる同位元素を包含し得る。例えば、ある化合物構造において、水素原子は明示されていてもよいし、化合物内に存在していると理解されてもよい。水素原子が存在し得る化合物のあらゆる位置において、水素原子は、水素−1(プロチウム)および水素−2(ジュウテリウム)を含むがこれらに限定はされない、水素のあらゆる同位元素であり得る。従って、本明細書における化合物に対する言及は、文脈によって特に明示されない限り、全ての可能な同位体形態を包含する。
本明細書に記載の方法および組合せは、結晶形(多形としても知られており、これは、化合物の同一の元素組成の異なる結晶充填配置を含む)、非晶相、塩、溶媒和化合物、および水和物を含むと理解される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、水、エタノール等の薬剤的に許容できる溶媒との溶媒和形態で存在する。他の実施形態では、本明細書に記載の化合物は、非溶媒和形態で存在する。溶媒和化合物は化学量論的または非化学量論的な量の溶媒を含有し、水、エタノール等の薬剤的に許容できる溶媒を用いた結晶化の過程で形成され得る。溶媒が水である場合には水和物が形成され、あるいは、溶媒がアルコールである場合にはアルコラートが形成される。さらに、本明細書で提供される化合物は、溶媒和形態だけでなく、非溶媒和形態でも存在し得る。概して、本明細書で提供される化合物および方法の目的のために、溶媒和形態は非溶媒和形態と等価であると見なされる。
いくつかの実施形態では、式(Ia1)の環または環系は、所望により置換されたアリールであり得る。他の実施形態では、式(Ia1)の環または環系は、所望により置換された単環式ヘテロアリールであり得る。さらに他の実施形態では、式(Ia1)の環または環系は、所望により置換された二環式ヘテロアリールであり得る。いくつかの実施形態では、式(Ia1)の環または環系は、所望により置換された単環式ヘテロシクリルであり得る。いくつかの実施形態では、式(Ia1)の環または環系は、所望により置換された二環式ヘテロシクリルであり得る。
式(Ia3)のいくつかの実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された5員シクロアルキルを形成し得る。式(Ia3)の他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された6員シクロアルキルを形成し得る。式(Ia3)のさらに他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換されたアリール(例えば、フェニル)を形成し得る。式(Ia3)のいくつかの実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された5員ヘテロアリールを形成し得る。式(Ia3)の他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された6員ヘテロアリールを形成し得る。式(Ia3)のさらに他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された5員ヘテロシクリルを形成し得る。式(Ia3)のまたさらに他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された6員ヘテロシクリルを形成し得る。
式(Ib)のいくつかの実施形態では、二環式環は所望により置換された9員二環式ヘテロアリールであり得る。式(Ib)の他の実施形態では、二環式環は所望により置換された9員二環式ヘテロシクリルであり得る。式(Ib)のさらに他の実施形態では二環式環は、所望により置換された10員二環式ヘテロアリールであり得る。式(Ib)のまたさらにいくつかの実施形態では、二環式環は所望により置換された10員二環式ヘテロシクリルであり得る。
式(Ib1)のいくつかの実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された5員シクロアルケニルを形成し得る。式(Ib1)の他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された6員シクロアルケニルを形成し得る。式(Ib1)のさらに他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換されたアリール(例えば、フェニル)を形成し得る。式(Ib1)のいくつかの実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された5員ヘテロアリールを形成し得る。式(Ib1)の他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された6員ヘテロアリールを形成し得る。式(Ib1)のさらに他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された5員ヘテロシクリルを形成し得る。式(Ib1)のまたさらに他の実施形態では、破線の半円は、連結している2つの炭素原子と共に、所望により置換された6員ヘテロシクリルを形成し得る。
いくつかの実施形態では、Aは置換されている場合がある。他の実施形態では、Aは非置換であり得る。Aが置換されている場合、可能な置換基としては、本明細書に記載のものに加えて、「置換された」の列挙において提供されたものが挙げられる。
いくつかの実施形態では、Aは所望により置換されたアリールであり得る。例えば、Aは所望により置換されたフェニルであり得る。いくつかの実施形態では、Aはパラ置換フェニル、メタ置換フェニルまたはオルト置換フェニルであり得る。いくつかの実施形態では、Aは二置換フェニルであり得る。例えば、Aは、
適切な置換基の例としては、限定はされないが、メチル、エチル、プロピル(n−プロピルおよびイソ−プロピル)、ブチル(n−ブチル、イソ−ブチルおよびt−ブチル)、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n−プロポキシおよびイソ−プロポキシ)、ブトキシ(n−ブトキシ、イソ−ブトキシおよびt−ブトキシ)、フェノキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、シアノ、N,N−ジ−メチル−アミン、N,N−ジ−エチル−アミン、N−メチル−N−エチル−アミン、N−メチル−アミノ、N−エチル−アミノ、アミノ、N−アミド(例えば、−NH−C(=O)C1−4アルキル)、アルキルチオ(例えば、CH3CH2S−)、N−スルホンアミド(例えば、−NH−S(O)2C1−4アルキル)、所望により置換されたフェニル、所望により置換されたイミダゾール、所望により置換されたモルホリニル、所望により置換されたピラゾール、所望により置換されたピロリジニル、所望により置換されたピリジニル、所望により置換されたピペリジニル、所望により置換されたピペリジノン、所望により置換されたピロリジノン、所望により置換されたピリミジン、所望により置換されたピラジン、所望により置換された1,2,4−オキサジアゾール、−(CH2)1−4−OH、−(CH2)1−2−NH(CH3)、所望により置換された−(CH2)1−2−イミダゾール、所望により置換された−(CH2)1−2−ピロリジノン、所望により置換された−(CH2)1−2−イミダゾリジノン、−O(CH2)2−NH2、−O(CH2)2−NH(CH3)、−O(CH2)2−N(CH3)2、−O−(CH2)2−4OH、−O(CH2)2OCH3、所望により置換された−O(CH2)0−2−シクロペンタノン、所望により置換された−O(CH2)0−2ピロリジノン、所望により置換された−O(CH2)0−2−モルホリニル、所望により置換された−O(CH2)0−2−トリアゾール、所望により置換された−O(CH2)0−2−イミダゾール、所望により置換された−O(CH2)0−2−ピラゾール、所望により置換された−O(CH2)0−2−テトラヒドロフラン、所望により置換された−O(CH2)0−2−ピロリジノン、所望により置換された−O(CH2)0−2−テトラゾール、所望により置換された−O(CH2)0−2−テトラゾロン、
いくつかの実施形態では、Aは所望により置換されたシクロアルキルであり得る。所望により置換されたシクロアルキルの適切な例としては、限定はされないが、所望により置換されたシクロヘキシルおよび所望により置換されたシクロヘプチルが挙げられる。他の実施形態では、Aは所望により置換されたシクロアルケニル、例えば、所望により置換されたシクロヘキセニルであり得る。いくつかの実施形態では、Aは所望により置換された二環式シクロアルケニル、例えば
いくつかの実施形態では、Aは所望により置換された単環式ヘテロアリールであり得る。いくつかの実施形態では、Aは所望により置換された単環式5員ヘテロアリールであり得る。他の実施形態では、Aは所望により置換された単環式6員ヘテロアリールであり得る。いくつかの実施形態では、Aは所望により置換された二環式ヘテロアリールであり得る。
いくつかの実施形態では、所望により置換されたヘテロアリールは、所望により置換されたイミダゾール、所望により置換されたチアゾール、所望により置換されたフラン、所望により置換されたチオフェン、所望により置換されたピロール、所望により置換されたピリジン、所望により置換されたピリミジン、所望により置換されたピラジン、所望により置換されたキノリン、所望により置換されたイミダゾール、所望により置換されたオキサゾール、所望により置換されたイソキサゾール、所望により置換されたベンゾイミダゾール、所望により置換されたベンゾオキサゾール、所望により置換されたベンゾチアゾールおよび所望により置換されたイミダゾ[1,2−a]ピリミジンから選択され得る。いくつかの実施形態では、Aは所望により置換されたチオフェンであり得る。他の実施形態では、Aは所望により置換されたチアゾールであり得る。さらに他の実施形態では、Aは所望により置換されたピリジンであり得る。またさらに他の実施形態では、Aは所望により置換されたピリミジンであり得る。いくつかの実施形態では、Aは所望により置換されたピラジンであり得る。他の実施形態では、Aは所望により置換されたイミダゾールであり得る。さらに他の実施形態では、Aは所望により置換されたベンゾイミダゾール、所望により置換されたベンゾオキサゾールまたは所望により置換されたベンゾチアゾールであり得る。
いくつかの実施形態では、Aは所望により置換されたヘテロシクリル、例えば、所望により置換された単環式ヘテロシクリルまたは所望により置換された二環式ヘテロシクリルであり得る。いくつかの実施形態では、Aは所望により置換された
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたアリールであり得る。いくつかの実施形態では、Yはパラ置換フェニル、メタ置換フェニルまたはオルト置換フェニルであり得る。いくつかの実施形態では、Yは一置換フェニル、例えば、モノハロ置換フェニルであり得る。いくつかの実施形態では、Yは二置換フェニル、例えば、ジハロ置換フェニルであり得る。例えば、モノハロ置換フェニルおよびジハロ置換フェニルとしては、限定はされないが、
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたシクロアルキル(例えば、所望により置換されたシクロヘキシルおよび所望により置換されたシクロヘプチル)であり得る。他の実施形態では、Yは所望により置換されたシクロアルケニル、例えば、所望により置換されたシクロヘキセニルであり得る。いくつかの実施形態では、Yは所望により置換された二環式シクロアルケニル、例えば
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換された単環式ヘテロアリールであり得る。いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたイミダゾール、所望により置換されたフラン、所望により置換されたチオフェン、所望により置換されたピロール、所望により置換されたピリミジン、所望により置換されたピラジン、所望により置換されたピリジン、所望により置換されたピラゾール、所望により置換されたオキサゾールおよび所望により置換されたイソキサゾールから選択され得る。いくつかの実施形態では、Yは、本明細書に記載のものを含む、置換された単環式ヘテロアリールであり得る。いくつかの実施形態では、Yは、本明細書に記載のものを含む、非置換の単環式ヘテロアリールであり得る。
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換された二環式ヘテロアリールであり得る。いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたベンゾチオフェン、所望により置換されたベンゾフラン、所望により置換されたインドール、所望により置換されたキノリン、所望により置換されたイソキノリン、所望により置換されたベンゾオキサゾール、所望により置換されたベンゾイソキサゾール、所望により置換されたベンゾイソチアゾール、所望により置換されたベンゾチアゾール、所望により置換されたベンゾイミダゾール、所望により置換されたベンゾトリアゾール、所望により置換された1H−インダゾールおよび所望により置換された2H−インダゾールから選択され得る。いくつかの実施形態では、Yは所望により置換された
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたヘテロシクリルであり得る。いくつかの実施形態では、Yは所望により置換された単環式ヘテロシクリル、例えば、所望により置換されたピリジノンであり得る。他の実施形態では、Yは所望により置換された二環式ヘテロシクリルであり得る。例えば、Yは所望により置換された
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたベンゾチオフェンであり得る。いくつかの実施形態では、Yは置換ベンゾチオフェンであり得る。他の実施形態では、Yは非置換ベンゾチオフェンであり得る。いくつかの実施形態では、ベンゾチオフェンは以下のうちの一つまたは複数で置換されている場合がある:ハロゲン(例えば、フルオロ、クロロおよび/またはブロモ)、カルボニル、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、NH2および/または一置換アミン。例えば、ベンゾチオフェンは、所望により置換された
いくつかの実施形態では、Yは所望により置換されたインドールであり得る。いくつかの実施形態では、Yは置換インドールであり得る。いくつかの実施形態では、インドールは、フェニル(置換または非置換)、C1−4アルキルおよび/またはハロで1、2、3またはそれより多い回数置換されている場合がある。他の実施形態では、Yは非置換インドールであり得る。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は以下の化合物から選択され得る:1、13−1、100、101、102、103、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、116a、116b、117、117a、117b、118、118a、118b、119、120、120a、120b、121、122、122a、122b、123、124、125、126、127、128、129、131、132、133、134、138、139、142、143、144、145、146、147、148、151、152、153、154、155、158、159、162、163、164、165、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、178、179、180、181、182、183、184、185、186、187、188、189、190、191、192、193、194、195、196、197、198、199、200、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、218、219、221、223、224、225、226、227、228、230、231、232、233、234、235、236、237、238、239、240、241、242、243、244、245、246、247、248、249、250、251、252、253、254、255、256、257、258、259、260、261、262、263、264、265、266、267、268、269、270、271、272、273、274、275、276、277、278、279、280、281、282、283、284、285、286、288、289、290、291、292、293、294、295、296、297、298、299、300、301、306、307、308、309、310、312、313、314、315、316、317、318、319、320、321、322、323、324、325、326、327、328、329、330、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、342、343、344、345、346、347、348、349、350、351、352、353、354、355、356、357、358、359、360、361、362、363、364、365、366、367、368、369、370、371、372、373、374、375、376、377、378、379、380、381、382、383、384、385、386、387、388、389、390、391、392、393、394、395、396、397、398、399、400、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、412、413、414、415、416、417、418、419、420、421、422、423、424、425、426、427、428、429、430、431、432、433、434、435、436、437、438、439、440、441、442、443、444、445、446、447、448、449、450、451、452、453、454、455、456、457、458、459、460、461、462、463、464、465、466、467、468、469、470、471、472、475、476、477、478、479、480、481、482、483、484、485、486、487、488、489、490、491、492、493、494、495、496、497、498a、498b、498c、498d、499、500、501、502、503、504、505、506、507、508、509、510、511、512、513、514、515、516、517、518、519、520、521、522、523、524、525、526、527、528、529、530、531、532、533、534、535、536、537、538、539、540、541、542、543、544、545、546、547、548、549、550、551、552、553、554、555、556、557、558、559、560、561、562、563、564、565、567、568、569、570、571、572、573、574、575、576、577、578、579、580、581、582、583、584、585、586、587、588、589、590、591、592、593、594、595、596、597、598、599、600、601、602、603、604a、604b、604c、604d、605a、605b、605c、605d、606、607、608、609、610、611、612、613、614、615、616、617、618、619、620、621、622、623a、623b、624a、624b、625、626、627、628、629、630、631、632、633a、633b、634、635、636、637、638、639、640、641、642、643、644、645、646、647、648、649、650、651、652、653、654、655、656、657、658、659、660、661、662、663、664、665、666、667、668、669、670、671、672、673、674、675、676、677、678、680、681および682、または上記の薬剤的に許容できる塩。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、149、150、156、157、160、217、220、222、229、287、302、303、304、305、311、401、473および474、または上記の薬剤的に許容できる塩から選択され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は130、135、140および141、または上記の薬剤的に許容できる塩から選択され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、104もしくは161、または上記の薬剤的に許容できる塩であり得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、136もしくは137、または上記の薬剤的に許容できる塩であり得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩は、2014年2月27日に公開された国際公開第2014/031784号で提供される化合物ではあり得ない。
用語「医薬組成物」は、一つまたは複数の本明細書で開示される化合物の、希釈剤または担体等の他の化学成分との混合物を指す。医薬組成物は、生物に対する化合物の投与を促進する。医薬組成物は、化合物を、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、およびサリチル酸等の無機酸または有機酸と反応させることによっても得ることができる。医薬組成物は、一般的に、特定の意図される投与経路に適合される。
用語「生理学的に許容される」は、化合物の生物活性および特性を抑止せず、認められる損傷または障害を組成物の送達が意図される動物に引き起こさない、担体、希釈剤または賦形剤を定義する。
本明細書で使用される場合、「担体」とは、細胞または組織内への化合物の取り込みを促進する化合物を指す。例えば、限定はされないが、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、対象の細胞または組織内への多くの有機化合物の取り込みを促進する、一般的に利用される担体である。
本明細書で使用される場合、「希釈剤」とは、認められる薬理活性を有さないが、薬剤的に必要または望ましい場合がある、医薬組成物中の成分を指す。例えば、希釈剤は、製造および/または投与するには質量が小さすぎる、効力のある薬剤の嵩を増加させるために、使用され得る。注射、摂取または吸入によって投与される薬剤の溶解のために、希釈剤は液体であってもよい。当該技術分野における希釈剤の一般的な形態は、限定はされないが、ヒト血液のpHおよび等張性を模倣するリン酸緩衝食塩水等の緩衝水溶液である。
本明細書で使用される場合、「賦形剤」とは、限定はされないが、嵩、粘度(consistency)、安定性、結合性、潤滑性、崩壊性等を医薬組成物に与えるために医薬組成物に添加される、本質的に不活性な物質を指す。「希釈剤」は賦形剤の一種である。
本明細書に記載の医薬組成物は、単独で、または医薬組成物の形態で、ヒト患者に投与することができ、医薬組成物においては、併用療法等での他の活性成分、もしくは担体、希釈剤、賦形剤またはこれらの組合せと混合される。適切な製剤は、選択される投与経路に依存する。本明細書に記載の化合物の製剤および投与の手法は、当業者に公知である。
本明細書で開示される医薬組成物は、それ自体公知の方法で、例えば、従来の混合工程、溶解工程、造粒工程、糖剤化工程、研和工程、乳化工程、カプセル封入(encapsulating)工程、封入(entrapping)工程または錠剤化工程によって、製造され得る。さらに、活性成分は、その使用目的を達成するのに有効な量で含有される。本明細書で開示される薬剤的組合せで使用される化合物の多くは、薬剤的に融和姓の対イオンとの塩として提供され得る。
化合物を投与する複数の手法が当該技術分野には存在し、限定はされないが、経口、経直腸、経肺、局所的、エアロゾル、注射および非経口送達、例えば、筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、くも膜下腔内、直接脳室内、腹腔内、鼻腔内および眼内注射が含まれる。
例えば、患部への直接的な化合物の注射、または、しばしばデポーもしくは徐放性製剤の形態での埋め込みによって、全身的にではなく局所に、化合物を投与することもできる。さらに、標的化された薬剤送達系で、例えば、組織特異的な抗体で被膜されたリポソームで、化合物を投与することもできる。リポソームは器官に標的化され、器官によって選択的に取り込まれる。例えば、呼及器感染症を標的とするための鼻腔内送達または肺送達が望ましい場合がある。
組成物は、所望であれば、活性成分を含有する一つまたは複数の単位剤形を含有し得るパックまたはディスペンサ装置の形態で提供され得る。パックは、例えば、ブリスター包装等の金属箔またはプラスチック箔を含み得る。パックまたはディスペンサ装置は、投与のための説明書を伴い得る。パックまたはディスペンサは、医薬品の製造、使用、または販売を規制する政府当局が定める形態での、容器に付随する通知も伴う場合があり、その通知は、ヒトまたは動物への投与に対する、前記薬剤の前記形態の前記機関による承認を表すものである。そのような通知は、例えば、処方薬に対する米国食品医薬品局によって承認された標識、または承認された製品添付書であり得る。融和性の医薬担体中で製剤化された本明細書に記載の化合物を含み得る組成物はまた、所定の症状の治療のために、調製され、適切な容器内に入れられ、標識され得る。
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、パラミクソウイルスに感染した細胞を、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る、パラミクソウイルスのウイルス複製を阻害するための方法に関する。
本明細書に記載のいくつかの実施形態は、パラミクソウイルスに感染した細胞を、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る、パラミクソウイルスに感染した細胞を接触させるための方法に関する。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、呼吸器合胞体ウイルス感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、呼吸器合胞体ウイルス感染が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、呼吸器合胞体ウイルスの複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSVポリメラーゼ複合体が阻害され得る。いくつかの実施形態では、RSVはRSV Aであり得る。いくつかの実施形態では、RSVはRSV Bであり得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘンドラウイルス感染症および/またはニパーウイルス感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘンドラウイルス感染症および/またはニパーウイルス感染症が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘンドラウイルスおよび/またはニパーウイルスの複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘンドラウイルスポリメラーゼ複合体および/またはニパーウイルスポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、麻疹が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、麻疹が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、麻疹ウイルスの複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、麻疹ポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、流行性耳下腺炎が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、流行性耳下腺炎が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、流行性耳下腺炎ウイルスの複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、流行性耳下腺炎ポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、センダイウイルス感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、センダイウイルス感染症が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、センダイウイルスの複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、センダイウイルスポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−1感染症および/またはHPIV−3感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−1感染症および/またはHPIV−3感染症が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−1および/またはHPIV−3の複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−1ポリメラーゼ複合体および/またはHPIV−3ポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−2感染症および/またはHPIV−4感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−2感染症および/またはHPIV−4感染症が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−2および/またはHPIV−4の複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、HPIV−2ポリメラーゼ複合体および/またはHPIV−4ポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヒトメタニューモウイルス感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヒトメタニューモウイルス感染症が予防され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヒトメタニューモウイルスの複製が阻害され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヒトメタニューモウイルスポリメラーゼ複合体が阻害され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘニパウイルス、モルビリウイルス、レスピロウイルス、ルブラウイルス、ニューモウイルス、およびメタニューモウイルスから選択されるウイルスによって引き起こされる上気道ウイルス感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘニパウイルス、モルビリウイルス、レスピロウイルス、ルブラウイルス、ニューモウイルス、およびメタニューモウイルスから選択されるウイルスによって引き起こされる下気道ウイルス感染が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヘニパウイルス、モルビリウイルス、レスピロウイルス、ルブラウイルス、ニューモウイルス、およびメタニューモウイルスから選択されるウイルスによって引き起こされる感染症の一つまたは複数の症状(本明細書に記載の症状等)が治療および/または改善され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSV感染、麻疹、流行性耳下腺炎、パラインフルエンザ感染、および/またはメタニューモウイルスによって引き起こされる上気道ウイルス感染症が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSV感染、麻疹、流行性耳下腺炎、パラインフルエンザ感染、および/またはメタニューモウイルスによって引き起こされる下気道ウイルス感染が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSV感染、麻疹、流行性耳下腺炎、パラインフルエンザ感染、および/またはメタニューモウイルスによって引き起こされる感染症の一つまたは複数の症状(本明細書に記載の症状等)が治療および/または改善され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSV感染および/またはヒトパラインフルエンザウイルス3型(HPIV−3)感染によ細気管支炎および/または気管気管支炎が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSV感染および/またはヒトパラインフルエンザウイルス3型(HPIV−3)感染による肺炎が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、RSV感染および/またはヒトパラインフルエンザウイルス1型(HPIV−1)感染によるクループが治療および/または改善され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、麻疹による発熱、咳、鼻水、赤目、全身性皮疹、肺炎、耳感染症および/または気管支炎が治療および/または改善され得る。いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、流行性耳下腺炎による唾液腺腫脹、発熱、食欲不振および/または疲労が治療および/または改善され得る。
いくつかの実施形態では、有効量の一つもしくは複数の式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩、および/または一つもしくは複数の本明細書に記載の化合物(例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬剤的に許容できる塩)を含む医薬組成物を用いて、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症が予防され得る。いくつかの実施形態では、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症はヒトパラインフルエンザウイルス1型(HPIV−1)であり得る。他の実施形態では、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症はヒトパラインフルエンザウイルス2型(HPIV−2)であり得る。他の実施形態では、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症はヒトパラインフルエンザウイルス3型(HPIV−3)であり得る。他の実施形態では、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症はヒトパラインフルエンザウイルス4型(HPIV−4)であり得る。いくつかの実施形態では、一つまたは複数の式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩を用いて、一つまたは複数のヒトパラインフルエンザウイルス亜型が治療および/または改善され得る。例えば、一つまたは複数の式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩を用いて、HPIV−1および/またはHPIV−3が治療され得る。
パラミクソウイルス感染症を治療、改善および/または予防するために使用され得る一つまたは複数の式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、第0078段落〜第0159段落に記載の実施形態のいずれかで提供される式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩であり得る。
本明細書で使用される場合、「対象」とは、治療、観察または実験の対象である動物を指す。「動物」には、魚、甲殻類、爬虫類および、特に哺乳類等の、冷血および温血の脊椎動物および無脊椎動物が含まれる。「哺乳動物」には、限定はされないが、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、雌ウシ、ウマ、サル、チンパンジー、および類人猿等の霊長類、並びに、特にヒトが含まれる。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
本明細書で使用される場合、用語「予防する(prevent)」および「予防する(preventing)」は、化合物を与えられていない対象と比較して、化合物を与えられた対象においてより大きな程度で、ウイルス複製の効率を低下させることおよび/またはウイルス複製を阻害することを意味する。予防の形態の例としては、パラミクソウイルス(例えば、RSV)等の感染体に暴露された、または暴露され得る対象への予防的投与が挙げられる。
本明細書で使用される場合、用語「治療する(treat)」、「治療する(treating)」、「治療(treatment)」、「治療的(therapeutic)」、および「治療法(therapy)」は、必ずしも疾患または状態の完全な治癒または消滅を意味する必要はない。疾患または状態のいかなる望まれない徴候または症状の、いかなる程度のいかなる軽減も、治療および/または治療法と見なされ得る。さらに、治療は、対象の全体的な幸福感または外見を悪化させ得る、且つ、疾患の他の側面または無関係の系に対する望ましくないと見なされ得る効果を有する一方で疾患の一つまたは複数の症状または側面に正の効果を与え得る、行為を含む場合がある。
用語「治療有効量」および「有効量」は、指示された生物学的応答または薬剤応答を誘発する活性化合物または医薬品の量を示すために使用される。例えば、化合物の治療有効量は、疾患の一つもしくは複数の症状もしくは状態を予防、治療、軽減または改善する、または治療中の対象の生存時間を延長させるのに必要な量であり得る。この応答は、組織、系、動物またはヒトにおいて生じる場合があり、治療中の疾患の徴候または症状の軽減を含む。有効量の決定は、本明細書で提供される開示に鑑みて、十分に当業者の能力の範囲内である。用量として必要とされる本明細書で開示される化合物の治療有効量は、投与経路、治療中の動物の種類(例えばヒト)、および検討中の特定の動物の身体的特徴に依存する。前記用量は、所望の効果を達成するよう調節することができるが、体重、食事、同時投薬および医薬分野における当業者が認知する他の要因等の要因に依存する。
パラミクソウイルス等のウイルス感染症の治療法の有効性を決定するための種々の指標が当業者に知られている。適切な指標の例としては、限定はされないが、ウイルス量の減少、ウイルス複製の減少、ウイルスRNAの減少、セロコンバージョン(ウイルスが患者血清中で検出不可)までの時間の短縮、臨床成績における罹患率もしくは死亡率の減少、および/または疾患応答の他の指標が挙げられる。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩の有効量は、本質的に検出不可なレベルまたは非常に低いレベルまで、例えば、1.7 log10プラーク形成単位当量(PFUe)/mL未満まで、または0.3 log10プラーク形成単位当量(PFUe)/mL未満まで、ウイルス力価を減少させるのに有効な量である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、前記組合せの投与前のウイルス量と比較して(例えば、前記組合せの初回投与を受けた60時間後に)、ウイルス量を減少させることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、1.7 log10(PFUe)/mL未満まで、または0.3 log10(PFUe)/mL未満まで、ウイルス量を減少させることができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物の組合せは、前記組合せの投与前のウイルス量と比較して、約1.5対数〜約2.5対数の減少、約3対数〜約4対数の減少、または約5対数超の減少の範囲で、対象の血清中のウイルス力価の減少を達成することができる。例えば、ウイルス量は、前記組合せの投与前、および前記組合せの初回投与を受けた数時間後(例えば、前記組合せの初回投与を受けた60時間後)に、測定される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、前記組合せの初回投与を受けた数時間後(例えば、前記組合せの初回投与を受けた60時間後)に決定された場合、対象における処置前レベルに対して、パラミクソウイルスの複製における少なくとも1、2、3、4、5、10、15、20、25、50、75、100倍以上の減少をもたらし得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、処置前レベルに対して、約2〜約5倍、約10〜約20倍、約15〜約40倍、または約50〜約100倍の範囲で、パラミクソウイルスの複製の減少をもたらし得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、リバビリン(Virazole(登録商標))によって達成されるパラミクソウイルス減少の減少と比較して、1〜1.5対数、1.5対数〜2対数、2対数〜2.5対数、2.5〜3対数、3対数〜3.5対数または3.5〜4対数より多いパラミクソウイルス複製の減少の範囲で、パラミクソウイルス複製の減少をもたらす場合があり、あるいは、リバビリン(Virazole(登録商標))療法の5日後に達成される減少と比較して、より短い期間で、例えば、1日、2日、3日、4日、または5日以内で、リバビリン(Virazole(登録商標))療法のパラミクソウイルス減少と同じ減少を達成する場合がある。
ある期間の後、感染体は一つまたは複数の治療薬に対する耐性を生じる可能性がある。用語「耐性」は、本明細書で使用される場合、ウイルス株が、治療薬に対して遅延した、緩和されたおよび/または無の応答を提示することを示す。例えば、抗ウイルス剤での処置後、耐性ウイルスに感染した対象のウイルス量は、非耐性株に感染した対象によって示されるウイルス量減少の量と比較して、より小さな程度までしか減少しない場合がある。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、一つまたは複数の異なる抗RSV剤(例えば、リバビリン)への耐性を有するRSVに感染した対象に投与され得る。いくつかの実施形態では、耐性RSV株の発生は、対象が式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩で処置された場合、他のRSV剤への耐性を有するRSV株の発生と比較して遅延される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩は、リバビリン処置中の、合併症を起こす対象の割合と比較して、RSVウイルス感染による合併症を起こす対象の割合を減少させ得る。例えば、合併症を起こす、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩で処置中の対象の割合は、リバビリン処置中の対象と比較して、10%、25%、40%、50%、60%、70%、80%および90%より少なくなり得る。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物もしくはその薬剤的に許容できる塩、または本明細書に記載の化合物を含む医薬組成物は、一つまたは複数の追加の作用剤と組み合わせて使用され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、RSVを治療するための従来の標準治療で現在使用される一つまたは複数の作用剤と組み合わせて、使用され得る。例えば、追加の作用剤はリバビリン、パリビズマブ、およびRSV−IGIVであり得る。RSVの治療において、追加の抗RSV剤としては、限定はされないが、抗RSV抗体、融合タンパク質阻害剤、N−タンパク質阻害剤、RSVポリメラーゼ阻害剤、IMPDH阻害剤、インターフェロンおよびRSVウイルスを阻害する他の化合物、または上記のいずれかの薬剤的に許容できる塩が挙げられる。追加の作用剤の例の非限定的な列挙が本明細書に提供される。
式(I)の化合物または薬剤的に許容できる塩と組み合わせて使用することができる化合物の他の例には、2013年12月19日に公開された国際公開第2013/186333号;2013年12月19日に公開された国際公開第2013/186332号;2013年12月19日に公開された国際公開第2013/186335号;2013年12月19日に公開された国際公開第2013/186334号;2012年6月21日に公開された国際公開第2012/080447号;2012年6月21日に公開された国際公開第2012/080449号;2012年6月21日に公開された国際公開第2012/080450号;2012年6月21日に公開された国際公開第2012/080451号;2012年6月21日に公開された国際公開第2012/080446号;2010年9月16日に公開された国際公開第2010/103306号;2012年5月31日に公開された国際公開第2012/068622号;2005年5月12日に公開された国際公開第2005/042530号;2006年12月28日に公開された国際公開第2006/136561号;2005年6月30日に公開された国際公開第2005/058869号;2013年4月11日に公開された米国特許出願公開第2013/0090328号;2014年1月16日に公開された国際公開第2014/009302号;2011年1月13日に公開された国際公開第2011/005842号;2013年10月17日に公開された米国特許出願公開第2013/0273037号;2013年6月27日に公開された米国特許出願公開第2013/0164280号;2014年3月13日に公開された米国特許出願公開第2014/0072554号;2014年2月27日に公開された国際公開第2014/031784号および2014年2月27日に公開された国際公開第2014/031784号(これらは全て参照によって本明細書に援用される)において提供される化合物が含まれる。
併用療法において、追加の作用剤は、それらの追加の作用剤について有効であることが示されている量で投与され得る。そのような量は当該技術分野において公知であり;あるいは、そのような量は、上記の「有効量」のパラメータを用いるウイルス量または複製の研究から得ることができる。あるいは、使用される量は、そのような追加の作用剤の有効な単独療法量未満であり得る。例えば、使用される量は、そのような量の90%〜5%、例えば、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、もしくは5%、またはこれらの点の間の中間値であり得る。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、単一の医薬組成物中で、一つまたは複数の追加の作用剤と一緒に投与され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、2つ以上の別々の医薬組成物として、一つまたは複数の追加の作用剤と一緒に投与され得る。例えば、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩が1つの医薬組成物中で投与され得、追加の作用剤のうちの少なくとも1つが第二の医薬組成物中で投与される。少なくとも2つの追加の作用剤が存在する場合、追加の作用剤のうちの一つまたは複数は、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩を含む第一の医薬組成物中に存在し得、少なくとも1つのその他の追加の作用剤は第二の医薬組成物中に存在し得る。
一つまたは複数の追加の作用剤と、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩の投与の順番は、変動し得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、全ての追加の作用剤の前に投与され得る。他の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、少なくとも1つの追加の作用剤の前に投与され得る。さらに他の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、一つまたは複数の追加の作用剤と同時に投与され得る。またさらに他の実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、少なくとも1つの追加の作用剤の投与の後に投与され得る。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩は、全ての追加の作用剤の投与の後に投与され得る。
第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)と組み合わせて、式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩を使用する潜在的利点は、第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の化合物(その薬剤的に許容できる塩を含む)が、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩無しで投与された際に、同じ治療結果を達成するのに必要な量と比較した場合の、本明細書で開示される病状(例えば、RSV)の治療に効果的な、第0198段落〜第0199段落(表も含む)の一つまたは複数の化合物(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)の必要量の減少であり得る。例えば、第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の化合物(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)の量は、単独療法として投与された場合に同一のウイルス量減少を達成するのに必要な、第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の化合物(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)の量と比較して、少なくなり得る。第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)と組み合わせて、式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩を使用する別の潜在的利点は、異なる作用機序を有する2つ以上の化合物の使用が、化合物が単独療法として投与された場合の障壁と比較して、耐性ウイルス株の発生に対するより高い障壁を生み出すことができる点である。
第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)と組み合わせて、式(I)の化合物、またはその薬剤的に許容できる塩を使用するさらなる利点には、式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩と、第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)との間の交差耐性が皆無かそれに近いこと;式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩、および第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)の異なる排泄経路;式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩と、第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)との間の重複する毒性が皆無かそれに近いこと;シトクロムP450に対する有意な影響が皆無かそれに近いこと;並びに/または式(I)の化合物またはその薬剤的に許容できる塩と、第0198段落〜第0199段落(表も含む)に記載の一つまたは複数の追加の作用剤(その薬剤的に許容できる塩およびプロドラッグを含む)との間の薬物動態学的な相互作用が皆無かそれに近いこと、が含まれ得る。
当業者であれば容易に想到できることであるが、投与されるべき有用なインビボ投与量および特定の投与様式は、年齢、体重、病気の重症度、および治療される哺乳類種、使用される特定の化合物、並びにこれらの化合物が使用される特定の用途に応じて変化する。所望の結果を達成するのに必要な投与量レベルである、有効投与量レベルの決定は、通例の方法、例えば、ヒト臨床試験およびインビトロ研究を用いて、当業者が達成可能である。
投与量は、所望の効果および治療指標に応じて広い範囲に亘り得る。あるいは、投与量は、当業者によって理解されるように、患者の表面積に基づいて算出され得る。正確な投与量は薬剤毎に決定されるが、ほとんどの場合、投与量に関するいくらかの一般化がなされ得る。成人患者に対する一日投与計画は、例えば、0.01mg〜3000mgの各活性成分の経口投与量、好ましくは1mg〜700mg、例えば5〜200mgであり得る。投与は、1回投与であってもよいし、対象が必要とする場合は2日以上に亘って与えられる一連の2回以上であってもよい。いくつかの実施形態では、化合物は、持続的療法の期間中、例えば、1週間以上または数ヶ月間または数年間、投与される。
化合物のヒト投与量が少なくともいくつかの状態に対して確立されている場合、それらと同じ投与量、または前記確立されたヒト投与量の約0.1%〜500%、より好ましくは約25%〜250%である投与量が使用され得る。ヒト投与量が確立されていない場合、新たに発見された医薬組成物の場合、適切なヒト投与量は、ED50値もしくはID50値から、または動物における毒性研究および有効性研究によって適切と認められる、インビトロ研究もしくはインビボ研究から得られる他の適切な値から、推量され得る。
薬剤的に許容できる塩の投与の場合、投与量は遊離塩基として算出され得る。当業者には理解されることであるが、ある特定の状況では、特に侵攻性の疾患または感染を効果的且つ積極的に治療するために、上記の好ましい用量域を上回る量で、さらには大きく上回る量で、本明細書で開示される化合物を投与する必要がある場合がある。
投与量および投与間隔を個々に調節することで、調節効果を維持するのに十分な活性部分の血漿レベル、すなわち最小有効濃度(MEC)を提供することができる。MECは化合物毎に異なるが、インビトロデータから推定することができる。MECを達成するのに必要な投与量は、個々の特徴および投与経路に依存する。しかしながら、HPLCアッセイまたはバイオアッセイを用いることで、血漿中濃度を決定することができる。投与間隔も、MEC値を用いて決定することができる。組成物は、10〜90%の割合で、好ましくは30〜90%の割合で、最も好ましくは50〜90%の割合で、MECを上回る血漿レベルを維持する投与計画を用いて投与されるべきである。局所投与または選択的取り込みの場合、薬剤の有効局所濃度は血漿中濃度とは関連がない場合がある。
留意すべきことであるが、主治医であれば、毒性または臓器不全の理由から投与をいつどのように終了、中断、または調節するかが分かる。逆に、主治医であれば、臨床応答が十分でない場合に、処置をより高いレベルに調節しなければならないことも知っている(毒性の防止)。目的の障害を管理する際の投与量の規模は、治療されるべき状態の重症度および投与経路によって異なる。状態の重症度は、例えば、標準的な予後評価法によって部分的に評価することができる。さらに、用量および、おそらくは投与頻度も、個々の患者の年齢、体重、および応答によって異なる。上記で論じた計画に類似した計画を、獣医学に用いることができる。
本明細書で開示される化合物は、公知の方法を用いることで、有効性および毒性について評価することができる。細胞株、例えば哺乳類細胞株、好ましくはヒト細胞株に対するインビトロにおける毒性を決定することにより、例えば、特定の化合物の毒性学、またはある特定の化学的部分を共有する前記化合物のサブセットの毒性学を確立することができる。そのような研究の結果によって、動物、例えば哺乳類、またはより具体的にはヒトにおける毒性がしばしば予測される。あるいは、公知の方法を用いて、マウス、ラット、ウサギ、またはサル等の動物モデルにおける特定の化合物の毒性を決定することができる。インビトロ法、動物モデル、またはヒト臨床試験等のいくつかの認知された方法を用いて、特定の化合物の有効性を確立することができる。有効性を決定するためのモデルを選択する場合、当業者は、技術の現状による案内によって、適切なモデル、用量、投与経路および/または投与計画を選択することができる。
追加的な実施形態をさらに詳細に以下の実施例で開示する。以下の実施例はいかなる意味においても特許請求の範囲を限定することを意図していない。
実施例1
化合物1の調製
NMP:THF(2mL/20mL)中の1−1(3.65g、20mmol)の混合物にFe(acac)3(622mg、2mmol)を加えた。溶液を0℃まで冷却し、0℃でi−PrMgCl(20mL、2N)をゆっくりと加えた。溶液を0℃で2時間撹拌した。溶液をEAで抽出し、ブラインで洗浄した。有機相を濃縮し、無色固体として粗製の1−2(2.4g、63.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 190.1[M+H]+.
DMF(30mL)中の1−2(1g、5.29mmol)と1−3(1.03g、5.29mmol)の混合物にPd(dppf)Cl2(420mg、0.529mmol)と新たに調製したKF溶液(10mLの水に2.57g)を加えた。系を脱気し、窒素を3回充填した。オイルバスを用い混合物を窒素下、70℃で8時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、EAで希釈し水層から分離した。EA溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、無色固体として粗製の1−4(0.5g、31%)を得た。+ESI−MS:m/z 306.0[M+H]+.
DMF(10mL)中の1−4(900mg、2.95mmol)、1−5(1.07g、2.95mmol)、及びKF(0.684g、11.8mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(228mg、0.295mmol)を加えた。系を脱気し、次いで窒素を3回充填した。オイルバスを用い混合物を窒素下、70℃で8時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、EAとH2Oで希釈した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して粗製の1−6(1g)を得た。+ESI−MS:m/z 342.1[M+H]+.
THF(10mL)とH2O(1mL)の混合物中の1−6(1g、2.9mmol)とNBS(516mg、2.9mmol)の混合物を室温で30分間撹拌した。溶液を水で希釈し水層をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機層を飽和Na2S2O3溶液で洗浄し、その後にブラインで洗浄した。溶液をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させ、粗製の1−7(1g)を得た。+ESI−MS:m/z 392.0[M+H]+.
THF(5mL)とMeOH(0.5mL)の混合物中の1−7(1g、2.55mmol)の溶液に、0℃でNaBH4(193mg、5.1mmol)を加えた。混合物をTLCで監視しながら0℃で30分間撹拌した。反応をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、粗製の1−8(200mg、20%)を得た。+ESI−MS:m/z 394.0[M+H]+.
1−8(200mg、0.50mmol)と飽和NH4OH/EtOH(1mL/5mL)の混合物を封管し70℃まで6時間加熱した。溶液を減圧下で除去し粗製の1−9(160mg、90.0%)を得、これを精製せずに直接次の工程で用いた。+ESI−MS:m/z 331.1[M+H]+.
無水DMF(1mL)中の1−9(65mg、0.363mmol)、HATU(172mg、0.45mmol)、及びDIPEA(117mg、0.909mmol)溶液に、1−10(100mg0.303mmol)を25℃で加えた。溶液を室温で10時間撹拌した。溶液を1.0N NaHCO3水溶液(40mL×2回)で希釈し、EA(20mL×2回)で抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し、粗製の1(100mg、67.1%)を得た。+ESI−MS:m/z 495.1[M+H]+.
実施例2
化合物100の調製
無水エタノール(20mL)中の2,4,6−トリクロロピリジン(6.5g、36mmol)の溶液にMeONa(2.9g、54mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応をドライアイスでクエンチし、混合物を濾過した。溶液を減圧下で濃縮し、残渣をEAに溶解した。混合物を水で洗浄し、有機層をNaSO4で乾燥させた。溶媒を濃縮して1−12(4.2g、67%)を得た。
1−12と4−(シクロプロピルメトキシ)−3−メトキン安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物100を調製した。100:+ESI−MS:m/z 483.1[M+H]+.
実施例3
化合物101の調製
ジオキサン/H2O(30mL/5mL)中の2−1(3g、14mmol)とボロン酸(2.5g、14mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(1.02g、1.4mmol)とCs2CO3(6.8g、21mmol)を加えた。系を脱気し窒素を3回充填した。混合物を、窒素下、80℃、オイルバスで2時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、EAで希釈し、水層から分離した。EA溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し2−2(2g、47.9%)を得た。
MeOH/DCM(20mL/20mL)中の2−2(2g、6.7mmol)の溶液に、NaBH4(510mg、13.4mmol)を0℃でゆっくりと加えた。溶液を10分間撹拌し、50℃まで熱し、2時間撹拌した。溶液をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。溶液を濃縮して粗製の2−3(1.81g、100%)を得た。
DMF中の2−3(1.81g、6.7mmol)の溶液にイミダゾール(1.36g、1.34mmol)を室温で加えた。TBSCl(201mg、1.34mmol)を加えた。溶液を18時間撹拌した。溶液を水で洗浄し、EAで抽出した。有機相を濃縮して2−4(1.8g、70.0%)を得た。ESI−LCMS:m/z 385.9[M+H]+.
2−4と4−(シクロプロピルメトキシ)−3−メトキン安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物2−10を調製した。1H−NMR(400 MHz,CDCl3),δ=8.00(d,J=5.51Hz,1H)7.87(br.s.,1H)7.78(s,1H)7.81(s,1H)7.34(s,1H)7.26(d,J=8.38Hz,1H)7.14(t,J=8.71Hz,1H)6.92(br,1H)6.74(d,J=8.38Hz,1H)5.13(d,J=4.41Hz,2H)4.72(s,2H)3.71−3.85(m,5H)1.09(br,1H),0.83(s,10H)0.46−0.56(m,2H),0.19−0.30(m,2H),0.00(s,7H).
ジオキサン(2mL)中の2−10(100mg、0.163mmol)の溶液に、濃HCl(2mL)を室温で加え、混合物を30分間撹拌した。溶液をNaHCO3水溶液でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製し白色固体として2−11(30mg、37.0%)を得た。+ESI−MS:m/z 498.9[M+H]+.
THF(2mL)中の2−11(100mg、0.20mmol)の溶液にMeMgBr(1mL、3mmol)を室温で加え、混合物を2時間撹拌した。溶液をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EA=1:1)で精製し白色固体として101(20mg、19.4%)を得た。+ESI−MS:m/z 514.9[M+H]+.
実施例4
化合物102の調製
THF(50mL)中の3−1(3.4g、40mmol)の溶液に、室温でNBS(14g、80mmol)を加えた。混合物を1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。シリカゲル(PE:EA=2:1)カラムクロマトグラフィーによる精製で白色固体として3−2(9.6g、99%)を得た。+ESI−MS:m/z 239.0[M+H]+
DMF(50mL)中の3−2(9.6g、40mmol)とK2CO3(5.4g、40mmol)の溶液に、40℃でCH3I(6g、40mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を水に注入しEtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル(PE:EA=20:1)を用いたカラムクロマトグラフィーで精製し3−3(3g、30%)を得た。+ESI−MS:m/z 253.0[M+H]+.
3−3及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1を得る手順に厳密に従うことにより化合物102を得た。化合物102は白色の固体として得られた。+ESI−MS:m/z 470.1[M+H]+.
実施例5
化合物103の調製
DMF(3mL)中の2,6−ジクロロピリジン(270mg、1.82mmol)と7−フルオロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール(248mg、1.82mmol)の撹拌混合物に、Cs2CO3(709mg、2.2mmol)を加えた。混合物を120℃で2時間反応させた後、室温まで冷却した。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCl溶液で洗浄した。層を分離した。水層をEtOAc(25mL×2回)で抽出した。一つにまとめた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーにより白色固体として4−1(300mg)を得た。LCMS:m/z 248.1[M+H]+.
4−1及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1を得る手順に厳密に従うことにより黄色油として化合物103(100mg)を得た。LCMS:m/z 437.25[M+H]+.
実施例6
化合物104の調製
DMF(150mL)中の5−1(10g、44.0mmol)の溶液にNaH(7.0g、0.177mol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。溶液をPMBCl(11.67g、0.0748mol)で処理し室温で一夜撹拌した。完全な転化の後、反応をMeOHとH2Oでクエンチし、EAで抽出した。有機相を濃縮して5−2(11g、87.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 375.9[M+H]+.
トルエン(400mL)中の5−2(36g、96mmol)の溶液に(CH3)6Sn2(47.0g、144.0mmol)を加えた。混合物に窒素ガスを通気し100℃で3時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して5−3(22g)を得た。+ESI−MS:m/z 414.0[M+H]+.
無水THF(500mL)中の5−8(30g、134mmol)の溶液に、0℃で複数回に分けてLiAlH4(7.6g、200mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した(TLCで監視した)。反応を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EAで抽出し、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して5−9(22g)を得た。+ESI−MS:m/z 183.0[M+H]+.
5−9(22g、121mmol)のTHF(400mL)溶液にNBS(25.7g、145mmol)を加え、混合物を室温で一夜撹拌した(TLCで監視した)。飽和Na2S2O3溶液で反応をクエンチし、EAで抽出し、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して5−10(23g)を得た。+ESI−MS:m/z 460.9[M+H]+.
5−10(22g、84.6mmol)の無水THF(200mL)溶液に、0℃で、複数回に分けてNaH(8.12g、33.85mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。MOMCl(27.08g、338.5mmol)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。水で反応をクエンチし、EAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して5−4(21g)を得た。+ESI−MS:m/z 304.9[M+H]+.
DMF(50mL)中の5−3(6.36g、15.4mmol)の溶液に、5−4(4.7g、15.4mmol)、KF(3.7g、61.6mmol)、及びPd(PPh3)2Cl2(324mg、0.46mmol)を加えた。混合物に窒素ガスを通気し100℃で一夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して5−5(3.8g)を得た。+ESI−MS:m/z 474.1[M+H]+.
THF(30mL)中の5−5(4.5g、9.51mmol)の溶液に10%HCl(30mL)を加え、1100Cで一夜撹拌した。混合物を室温まで冷却し、飽和NaHCO3溶液を加えてpHを7.0に調節した。混合物をEAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して5−6(2.0g)を得、これを精製せずに次の工程で用いた。+ESI−MS:m/z 310.0[M+H]+.
THF(100mL)中の5−6(1.3g、4.2mmol)の溶液にPPh3(1.32g、5.05mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。DIAD(1.01g、5.05mmol)を複数回に分けて加え、混合物を還流しながら4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して5−7(0.7g)を得た。+ESI−MS:m/z 292.0[M+H]+.
5−7及び3,4−ジメトキン安息香酸を用い、1を得る手順に厳密に従うことにより白色固体(50mg)の化合物104を得た。+ESI−MS:m/z 481.1[M+H]+.
実施例7
化合物105の調製
DCM(3mL)中の6−1(196mg、1.0mmol)と1,4−ジブロモブタン−2,3−ジオン(241mg、1.0mmol)の溶液に、AgOTf(255mg、1.0mmol)を加えた。80℃でマイクロ波を15分照射して反応させた。混合物を低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EA)で精製し6−2(270mg、80%)を得た。+ESI−MS:m/z 339.9[M+H]+.
6−2及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1を得る手順に厳密に従うことにより化合物105(100mg、48%)を得た。+ESI−MS:m/z 442.9[M+H]+.
2,6−ジブロモピリジン、2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランと3,4−ジメトキン安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に厳密に従って、化合物106を調製した。+ESI−MS:m/z 452.9[M+H]+.
3,4−ジメトキシ安息香酸と3−ブロモ−5−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−1−プロピル−1H−1,2,4−トリアゾールを用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に厳密に従って、化合物107を調製した。+ESI−MS:m/z 485.0[M+H]+.
2,4−ジブロモチアゾール,2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランと3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に厳密に従って、化合物108を調製した。+ESI−LCMS:m/z 459.0[M+H]+.
2,4−ジクロロ−5−メトキシピリミジン、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸、及び4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に厳密に従って、化合物109を調製した。+ESI−MS:m/z 506.1[M+H]+.
2−ヒドロキシ−4,5−ジメトキシ安息香酸と2−アミノ−1−(6−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4−メトキシピリジン−2−イル)エタノールを用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物110を調製した。化合物110を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 498.9[M+H]+.
2,4−ジブロモチアゾール、2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1を得る手順に厳密に従うことにより化合物111を得た。化合物111を白色固体として得た。+ESI−LCMS:m/z 466.9[M+H]+.
4−クロロ−2−ヨード−6−メトキシピリミジン、2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物112を調製した。+ESI−MS:m/z 484.1[M+H]+.
実施例8
化合物113の調製
THF(100mL)中の7−1(7.5g、27.17mmol)の溶液に、室温でゆっくりとi−PrMgCl(25mL、2M THF中)を加え、混合物を10分間撹拌した。溶液をエタノールでクエンチし、DCM(20mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮して粗製の7−2(5g、94.3%)を得た。
DMF(10mL)中の7−2(1g、5.1mmol)、スズ試薬(3.71g、10.2mmol)、及びKF(1.18g、20.4mmol)の溶液にPd(dppf)Cl2(372mg、0.51mmol)を加えた。系を脱気し、窒素で3度充填した。混合物を窒素下、80℃で、オイルバスを用い15時間撹拌した。溶液を室温まで冷却した。混合物をEAで希釈した。EA溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、粗製の7−3(360mg、44.2%)を得た。
DCM(5mL)中の7−3(360mg、2.25mmol)の溶液にNBS(480mg、2.7mmol)を加えた。TLCで監視しつつ、混合物を室温で30分間撹拌した。溶液をNa2S2O3水溶液でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製して7−4(250mg、46.2%)を得た。
ジオキサン/H2O(10mL/2mL)中の7−4(480mg、2mmol)とジオキサボロラン試薬(558mg、2mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(146mg、0.2mmol)とCs2CO3(975mg、3mmol)を加えた。系を脱気し、窒素を3回充填した。混合物を窒素下、80℃で、オイルバスを用い15時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、EAで希釈し、水層から分離した。EA溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し7−5(400mg、64.5%)を得た。
DCM(5mL)中の7−5(550mg、1.77mmol)の溶液に、DIPEA(685mg、5.31mmol)とTMSOTf(589mg、2.65mmol)を0℃で加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣をTHF(10mL)とH2O(1mL)に溶解させた。NBS(471mg、2.65mmol)を室温で加え、1.5時間撹拌した。溶液を低圧下で蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)で精製し7−6(600mg、86.9%)を得た。
7−6と3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物113を調製した。化合物113を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 492.0[M+H]+.
THF(5mL)中の8−1(90mg、0.19mmol)の溶液にCH3MgBr(3M、0.64M)を0℃で加え、室温で一夜撹拌した。NH4Cl溶液で反応をクエンチし、EAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、分取HPLCで精製して白色固体として114(18mg)を得た。+ESI−MS:m/z 498.1[M+H]+.
9−1(120mg、0.2mmol)を用い、114を得る手順に厳密に従うことにより化合物115(57mg、60%)を得た。化合物115を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 494.9[M+H]+.
7−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドールと4−エトキシ−3−メトキシ安息香酸を用い、100と114を得る手順に厳密に従うことにより化合物116を得た。化合物116を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 494.2[M+H]+.
116のラセミ混合物のSFC分離により116の個々の鏡像異性体(116a及び116b)を得た。+ESI−MS:m/z 494.2[M+H]+.
7−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドールと4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキン安息香酸を用い、100と114を得る手順に厳密に従うことにより化合物117を得た。化合物117を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 510.2[M+H]+.
117のラセミ混合物をSFCで分離し117の個々の鏡像異性体(117a及び117b)を得た。+ESI−MS:m/z 510.1[M+H]+.
1−アミノ−2−(6−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)プロパン−2−オール、4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸、及び4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸を用い、100と114の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物118を調製した。+ESI−MS:m/z 551.9[M+H]+.
118のラセミ混合物のSFC分離により118の個々の鏡像異性体(118a及び118b)を得た。+ESI−Ms:m/z 551.9[M+H]+.
室温、アルゴン下で、THF中のN−(2−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシベンズアミド(50mg、0.1mmol)撹拌混合物にTHF中のMeMgCl(0.5mL、1.0mmol)の溶液を加えた。混合物を室温で2時間反応させた。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液で反応をゆっくりクエンチした。混合物を室温で10分間撹拌した後、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製混合物をシリカゲルカラムで精製し、さらに分取HPLCで精製して白色固体として119を得た。LCMS:m/z 507.1[M+H]+.
N−(2−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシベンズアミドをTHF中のMeMgBrとともに用い、119の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に厳密に従って、化合物120を調製した。LCMS:m/z 505.15[M+H]+.
120のラセミ混合物をSFCで分離し120の個々の鏡像異性体(120a及び120b)を得た。+ESI−MS::m/z 505.1[M+H]+.
N−(2−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−3−メトキシ−4−(2−(メチルアノ)−2−オキソエトキシ)ベンズアミドをTHF中のMeMgBrとともに用い、119調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物121を調製した。LCMS:m/z 502.05[M+H]+.
N−(2−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシベンズアミドをTHF中の種々のグリニャール試薬とともに用い、119の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物122、123、124、125、126、及び127を調製した。122: LCMS:m/z 521.15[M+H]+. 123: LCMS:m/z 533.15[M+H]+. 124: LCMS:m/z 531.10[M+H]+. 125: LCMS:m/z 535.15[M+H]+. 126: LCMS:m/z 519.15[M+H]+. 127: LCMS:m/z 517.05[M+H]+.
122のラセミ混合物をSFCで分離し122の個々の鏡像異性体(122a及び122b)を得た。
N−(2−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−3−メトキシ−4−(1H−ピラゾール−1−イル)ベンズアミドをMeMgBrのTHF溶液とともに用い、119の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物128を調製した。LCMS:m/z 511.10[M+H]+.
実施例9
化合物129の調製
磁気撹拌子つきの50mLフラスコに、N2雰囲気下で10−1(223mg、1.0mmol)、ワインレブアミド(10−2、282mg、1.0mmol)、及びTHF(10mL)を入れた。溶液を室温でi−PrMgCl(1.3M、2.0当量)を滴下処理した。混合物を室温で1時間撹拌した。水(50mL)とEA(50mL)を加えた。有機層を分離し水層をEAで抽出した。一つにまとめた有機層をMgSO4で乾燥させ、減圧下で揮発性物質を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE)で精製し固体として10−3(332mg、90%)を得た。+ESI−MS:m/z 367.0,369.0[M+H]+.
MeOH/THF(5mL/5mL)中の10−3(368mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、出発物質が消費されるまでNaBH4(380mg、10mmol)を複数回に分けて加えた。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=2:1)で精製し無色油として10−4(370mg、100%)を得た。+ESI−MS:m/z 369.0,371.0[M+H]+.
磁気撹拌子つきの50mLフラスコに、N2雰囲気下で10−4(165mg、0.5mmol)、2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−ジオキサボロラン(278mg、1.0mmol)、Pd(dppf)Cl2(8mg、1mol%)、KF(180mg、3.0mmol)、及びジオキサン/H2O(20mL/5mL)を入れた。混合物を100℃で10時間撹拌した。水(50mL)とEA(50mL)を加えた。有機層を分離し水層をEAで抽出した。一つにまとめた有機相をMgSO4で乾燥させ、減圧下で揮発性物質を除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し白色固体として129(176mg、80%)を得た。+ESI−MS:m/z 463.9[M+Na]+.
10−2、1,3−ジブロモイミダゾ[1,5−a]ピリジン、及び2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを出発物資とし、その後DMP酸化試薬を用い、129を得る手順に従って、化合物130を得た。化合物130は白色固体として得られた。+ESI−MS:m/z 489.8[M+H]+.
10−2、4−クロロ−2−ヨード−6−メトキシピリミジン、及び2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用い、129を得る手順に従って、化合物131(176mg、80%)を得た。+ESI−MS:m/z 483.9[M+H]+.
実施例10
化合物132の調製
10−2、2,4,5−トリブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール、及び3,4−ジメトキシ−N−(2−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンズアミドを用い、129の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物11−1を調製した。
化合物11−1(402mg、0.62mmol)をTFA/DCM(1/1、6mL)に溶解し、室温で3時間撹拌した。溶媒を除去し残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=50:1から20:1)で精製し132(149mg、72.4%)を得た。+ESI−MS:m/z 442.1[M+H]+.
2,4,5−トリブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール、及び3,4−ジメトキシ−N−(2−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンズアミドを用い、129の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物133を調製した。+ESI−MS:m/z 455.9[M+H]+.
2,4−ジブロモチアゾール及び3,4−ジメトキシ−N−(2−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−オキソエチル)ベンズアミドを用い、129の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物134を調製した。+ESI−MS:m/z 459.0[M+H]+.
+ESI−MS:m/z 502.9[M+H]+.
実施例11
化合物136及び137の調製
DCM(50mL)中の12−1(3.26g、9.80mmol)、(1R,2R)−2−アミノシクロペンタン−1−オール塩酸塩(1.04g、7.55mmol)、EDC(2.17g、11.3mmol)、HOBT(1.53g、11.3mmol)及びTEA(2.60mL、18.9mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を1M HCl水溶液で2回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーにより(シクロヘキサン−EtOAc、100:0から0:100)白色固体として12−2(2.98g、95%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 416.29[M+H]+.
DCM(50mL)中の12−2(2.98g、7.16mmol)の溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(4.55g、10.7mmol)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。これに10%Na2S2O3水溶液と飽和NaHCO3水溶液の1:1混合物を加え、混合物を40分間撹拌した。層が分離し、有機部分を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、100:0から0:100)により白色固体として12−3(2.86g、96%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 413.18[M+H]+.
−78℃に予冷しておいた、トルエン(15mL)中の12−4(760mg、2.42mmol)の撹拌溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中の1.6M溶液、1.50mL、2.42mmol)を滴下して加えた。20分後、12−3(500mg、1.21mmol)のTHF(10mL)溶液を加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌した。混合物を室温になるまで放置した後、MeOHでクエンチした。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOAcと水に分配した。層を分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から95:5)で精製して、12−5の2:1のジアステレオマー混合物(470mg、65%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 601.22[M+H]+.
DCE(2mL)中の(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(50.5mg、0.290mmol)、12−5(70mg、0.116mmol)、Pd(dppf)Cl2(4.3mg、0.006mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、174μL、0.348mmol)の混合物を脱気し85℃まで加熱した。1時間後、水を加え水相をDCMで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を10:1 DCM−TFA溶液(3mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。1M NaOH水溶液を加え、混合物をさらに30分間撹拌した。相が分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM−MeOH、98:2)により化合物136及び137を得た。136: UPLC/MS(ES+):m/z 531.26[M+H]+. 137: UPLC/MS(ES+):m/z 531.26[M+H]+.
実施例12
化合物138の調製
2,4,6−トリクロロピリジン、2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1を得るために用いた手順に従って、化合物13−1を得た。
DME(15mL)中の13−1(972mg、2mmol)の溶液に13−2(616mg、4mmol)、Pd(dppf)Cl2(146mg、0.2mmol)、及びCs2CO3(1.3g、4mmol)を加えた。混合物をN2下、120℃で16時間撹拌した。反応液を濾過し澄明な溶液を得た。この溶液をEtOAc(80mL)で抽出しブライン(20mL×3回)で洗浄した。EA:PE=1:1を溶出剤(900mg、94%)として用いたシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物138を得た。ESI−MS:m/z 478.9[M+H]+.
実施例13
化合物139の調製
MeOH(10mL)中の14−1(495mg、1.0mmol)の溶液にNaOH水溶液(10mL、1M)を加えた。混合物を60℃で4時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、1N HCl溶液でpH=3まで酸性化しEtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し139(490mg、99%)を得た。+ESI−MS:m/z 497.1[M+H]+.
実施例14
化合物140及び141の調製
2−クロロ−6−(ヒドロキシメチル)−4−ヨードピリジン−3−オール(15−1)から始め、2004年5月13日公開の国際公開第2004/039366号に記載の手順に従って化合物15−2を調製した。同文献は、15−2の調製の開示という限定された目的において本明細書に参照により組み入れられる。
無水DCM(5mL)中の15−2(835mg)の撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.00g、4.21mmol)を加えた。混合物を室温で40分間撹拌し、2M Na2S2O3水溶液とNaHCO3飽和水溶液(10mL)の1:1混合物で反応をクエンチした。30分後、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、100:0から60:40)により、白色固体として15−3(250mg)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 1.44(s,6H),4.53(s,2H),7.79(s,1H),9.92(s,1H).
無水THF(5mL)中の15−3(250mg、1.18mmol)の溶液にニトロメタン(191μL、3.54mmol)とK2CO3(32.5mg、0.236mmol)を加えた。混合物を室温で30時間撹拌し、EtOAcを加えた。有機部分を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の15−4(343mg)を得、これを次の工程に使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 1.36−1.49(m,6H),4.45(s,2H),4.68(dd,J=13.6,8.5Hz,1H),4.85(dd,J=13.4,3.4Hz,1H),5.43(dd,J=8.5,3.3Hz,1H),7.26(s,1H).
MeOH(3mL)中のNiCl2−6H2O(43.0mg、0.183mmol)の溶液にNaBH4(21.0mg、0.550mmol)を加えた。30分後、MeOH(2mL)に溶解した15−4(100mg、0.367mmol)を加え、さらに固体のNaBH4(28.0mg、0.730mmol)を加えた。反応をUPLCで監視した。反応完結後、混合物をセライトパッドで濾過し有機部分を減圧下で濃縮した。残渣をMeOHと2M NH3−MeOH溶液を用いてSCXカートリッジを通して溶出させて15−5を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 243.10[M+H]+.
DCM(4mL)中の15−5、3−メトキシ−4−{2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]エトキシ}安息香酸(146mg、0.440mmol)、EDC(106mg、0.550mmol)、HOBT(74mg、0.550mmol)、及びTEA(101μL、0.730mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を1M HCl水溶液で2回洗浄した。有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、80:20から0:100)により、15−6を淡黄色蝋(90mg、2工程で44%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 557.30[M+H]+.
DCM(4mL)中の15−6(90mg、0.162mmol)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(172mg、0.404mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。1:1の飽和NaHCO3水溶液と飽和Na2S2O3水溶液を加えた。混合物を室温で30分間撹拌すると層を分離した。有機部分を水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、50:50から10:90)により15−7を淡黄色蝋(70mg、78%)として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm 1.45(s,6H),3.83(s,3H),3.86−3.92(m,2H),3.96(s,3H),4.27(t,J=5.0Hz,2H),4.52(s,2H),4.60(s,2H),5.11(d,J=4.5Hz,2H),6.91(d,J=8.5Hz,2H),6.95(d,J=8.5Hz,1H),7.02(s,1H),7.32(d,J=8.5Hz,2H),7.41(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),7.51(d,J=1.8Hz,1H),7.90(s,1H).
DCE(3mL)中の15−7(90.0mg、0.126mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(55.0mg、0.316mmol)、Pd(dppf)Cl2(6.0mg、0.008mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、190μL、0.378mmol)の混合物を脱気し85℃まで加熱した。20時間後、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、80:20から0:100)により、PMB−エーテル(51mg)を得た。このPMB−エーテルをDCM(1.5mL)に溶解し、TFA(200μL)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌し2M NaOH水溶液でクエンチした。層が分離し水性部分をDCMで抽出した。一つにまとめた有機部分を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、80:20から0:100)により、白色固体として140(20mg、2工程で30%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm UPLC/MS(ES+):m/z 529.15[M+H]+.
15−7を7−フルオロ−3−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]−メチル}−1H−インドールとカップリングした後全ての保護基(TFA−DCM)を除去し、オフホワイトの固体の141(2工程で9%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 534.33[M+H]+.
実施例15
化合物142の調製
THF(5mL)中の16−1(700mg、0.3mmol)の撹拌溶液にMeMgBr(0.7mL、2mmol)を−78℃で滴下して加えた。1時間後、混合物を室温になるまで放置(約2時間)した。反応を1N HClでクエンチし、EtOAcで抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=10:1)で精製し16−2(350mg、41%)を得た。
アンモニア(6mL)とEtOH(3mL)中の16−2(350mg、0.96mmol)の溶液を90℃で10時間撹拌した。溶媒を除去し粗生成物を精製せずに次の工程で用いた。
DIPEA(0.2mL)とDMF(1mL)中の16−4(73mg、0.4mmol)の溶液にHATU(152mg、0.4mmol)を加え、40℃で30分間撹拌した。化合物16−3(100mg、0.33mmol)を加えた。混合物を40℃で10時間撹拌した。混合物を水で希釈しEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を分取HPLCで精製し142(60mg、39%)を得た。+ESI−MS:m/z 488.9[M+Na]+.
実施例16
化合物143の調製
DIPEA(0.2mL)とDMF(1mL)中の17−2(132mg、0.4mmol)の溶液にHATU(152mg、0.4mmol)を加え、混合物を40℃で30分間撹拌した。化合物17−1(100mg、0.33mmol)を加えた。混合物を40℃で10時間撹拌した。混合物を水で希釈しEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム(PE:EA=1:1)で精製し、17−3(60mg、32%)を得た。
DCM(2mL)とH2O(0.2mL)中の17−3(60mg、0.1mmol)の溶液にDDQ(45mg、0.2mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(30mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、143(30mg、60%)を得た。+ESI−MS:m/z 496.9[M+H]+.
実施例17
化合物144の調製
CH2Cl2(150mL)中の4(5)−メチルイミダゾール(2g、24mmol)の溶液に臭素(2.5mL、48mmol)を0℃で加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。生成物を濾過し、EAと飽和NaHCO3に分配した。生成物をMeOH/CH2Cl2から沈殿させ18−1(4.31g、75%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ2.06(s,3H).
DMF(18mL)中の18−1(3.6g、15mmol)とK2CO3(4.1g、30mmol)の溶液にヨードメタン(1.4mL、23mmol)を25℃で加えた。溶液を15時間撹拌した。混合物を水に注ぎ入れEAで抽出した。一つにまとめた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製し18−2(1.6g、41%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ3.52(s,3H),2.21(s,3H).
DMF(25mL)中のバニリン酸メチル(7.06g、39mmol)とK2CO3(10.7g、78mmol)の溶液に1−ブロモ−2−フルオロエタン(4.3mL、58mmol)を25℃で加えた。溶液を2日間撹拌した。混合物を水に注ぎ入れEAで抽出した。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製し18−3(8.92g、103%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.63(dd,J=2.15,8.41,1H),7.55(d,J=8.41,1H),4.72−4.86(m,2H),4.27−4.35(m,2H),3.90(s,3H),3.88(s,3H).
MeOH(150mL)中の18−3(8.92g、39mmol)の溶液に2N NaOH(40mL、78mmol)を加えた。溶液を70℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、2N HClで酸性化し、EAで抽出し、18−4(5.0g、30%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ7.47(dd,J=1.96,8.41,1H),7.38(d,J=1.96,1H),6.99(d,J=8.41,1H),4.61−4.76(m,2H),4.17−4.27(m,2H).
DMF(15mL)中の18−4(3.07g、14.3mmol)、グリシンメチルエステル塩酸塩(3.6g、29mmol)、及びHATU(6.5g、17mmol)の溶液にDIEA(10mL、57mmol)を加えた。溶液を室温で18時間撹拌た。混合物をEAで希釈した。有機相を水、1NHCl、NaHCO3及びブラインで洗浄し無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製し18−5(2.02g、51%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.43(d,J=2.15,1H),7.30(dd,J=2.15,8.42),6.90(d,J−8.42,1H),6.57(br,t,1H),4.72−4.85(m,2H),4.22−4.35(m,2H),4.25(d,J=5.08,2H)3.85(s,3H),3.79(s,3H).
MeOH(50mL)中の18−5(2.02g、7.1mmol)の溶液に2N NaOH(10mL、20mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、2N HClで酸性化し、EAで抽出し、18−6(1.38g、72%)を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ7.49(m,2H),7.04(d,J=8.42,1H),4.62−4.85(m,2H),4.25−4.34(m,2H),4.08(s,2H),3.90(s,3H).
DMF(3mL)中の18−6(0.52g、1.9mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.23g、3.8mmol)、及びEDCI(0.38g、2.3mmol)の溶液にDIEA(1.0mL、5.8mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して18−7(0.28g、47%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.43(d,J=1.96,1H),7.33(dd,J=1.96,8.22,1H),6.90(d,J=8.22,1H),4.71−4.84(m,2H),4.26−4.36(m,4H),3.91(3,3H),3.76(s,3H),3.25(s,3H).
THF(1.0mL)中の18−7(0.12g、0.38mmol)と18−2(0.13g、0.50mmol)の溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(2.0M、0.48mL、0.95mmol)を滴下して加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。反応を1N HClでクエンチし、EAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機溶液を濾過して18−8(0.030g、20%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.49(d,J=2.15,1H),7.38(dd,J=2.15,8.21,1H),7.03(t,J=5.09,1H),4.93(d,J=5.09,2H),4.74−4.96(m,2H),4.28−4.37(m,2H),3.96(s,3H),3.93(s,3H),2.22(s,3H).
18−8(30mg、0.070mmol)、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(24mg、0.14mmol)、酢酸カリウム(21mg、0.21mmol)、Pd(dppf)Cl2(10mg、0.014mmol)の溶液をマイクロ波照射により110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して18−9(24mg、72%)を得た。LCMS:m/z 478.10[M+H]+.
THF(1.0mL)中の18−9(22mg、0.046mmol)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(0.33mL、0.46mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した後、1M HClでクエンチした。混合物をEAで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥、濃縮した。残渣を逆相HPLCで精製して144(3.8mg、17%)を得た。LCMS:m/z 494.15[M+H]+.
実施例18
化合物145の調製
CH2Cl2(150mL)中の4(5)−メチルイミダゾール(2g、24mmol)の溶液に臭素(2.5mL、48mmol)を0℃で加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。生成物を濾過し、EAと飽和NaHCO3に分配した。生成物をMeOH/CH2Cl2から沈殿させ、19−1(4.31g、75%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ2.06(s,3H).
DMF(18mL)中の19−1(3.6g、15mmol)とK2CO3(4.1g、30mmol)の溶液にヨードメタン(1.4mL、23mmol)を25℃で加えた。溶液を15時間撹拌した。混合物を水に注ぎ入れEAで抽出した。一つにまとめた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して19−2(1.6g、41%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ3.52(s,3H),2.21(s,3H).
ヨードエタンを用い、144を調製する手順に厳密に従って化合物145を調製した。LCMS:m/z 476.10[M+H]+.
実施例19
化合物146の調製
DMF(3mL)中の3−メトキシ−4−ヨード安息香酸(0.45g、1.6mmol)、20−1(0.485g、1.6mmol)、及びHATU(0.75g、2.0mmol)の溶液にDIEA(0.71mL、4.1mmol)を加えた。溶液を室温で18時間撹拌した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2)で精製し20−2(0.176g、51%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.99(dd,J=2.15,7.24,1H),7.81−7.85(m,1H),7.75(d,J=8.02,1H),7.37−7.42(m,2H),7.26−7.27(m,1H),7.25(t,J=8.71,1H),6.93(dd,J=1.96,8.02),6.83−6.86(m,1H),4.97−4.99(m,1H),3.99−4.13(m,1H),3.90(s,3H),3.89(s,3H),3.54−3.72(m,1H).
DME(0.5mL)とH2O(0.05mL)中の20−2(25mg、0.045mmol)、ピリジン−3−ボロン酸(11mg、0.09mmol)、酢酸カリウム(13mg、0.13mmol)、及びPd(dppf)Cl2(6mg、0.009mmol)の溶液をマイクロ波照射により110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮しシリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2)で精製し20−3(22mg、88%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ8.74−8.90(br.s,1H),8.60−8.72(br.s,1H),8.00,dd,J=2.15,7.24),7.85−7.88(m,2H),7.34−7.45(m,5H),7.17,(t,J=8.80,1H),6.94−6.97(m,1H),4.98−5.01(m,1H),4.00−4.09(m,1H),3.88(s,3H),3.82(s,3HO,3.68−3.75(m,1H).
CH2Cl2中の20−3(22mg、0.043mmol)の溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(25mg、0.061mmol)を加え、2時間撹拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和Na2CO3とブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して20−4(6.1mg、28%)を得た。LCMS:m/z 506.10[M+H]+.
THF(1.0mL)中の20−4(20mg、0.039mmol)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(1.4M THF中、0.39mL、0.39mmol)を加え2時間撹拌した。混合物を1N HClで希釈しクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して146(0.9mg、4%)を得た。LCMS:m/z 522.15[M+H]+.
ピリジン−4−ボロン酸ピナコールエステルを鈴木反応に用い、146の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物147を調製した。LCMS:m/z 522.15[M+H]+.
実施例20
化合物148の調製
無水DMF(2mL)中の21−1(100mg、0.549mmol)、HATU(208mg、0.549mmol)、及びDIPEA(142mg、1.1mmol)の溶液に21−2(100mg、0.347mmol)を25℃で加えた。溶液をこの温度で10時間撹拌した後、1.0N NaHCO3水溶液(40mL×2回)で希釈し、EAで抽出した(20mL×2回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製し21−3(100mg、40.3%)を得た。+ESI−MS:m/z 433.1[M+H]+.
THF(2mL)中の21−3(100mg、0.22mmol)の溶液にAg2O(20mg)とCH3I(100mg、0.72mmol)を加えた。混合物を40℃で15時間撹拌した。固形物を除去し濾液を濃縮した。残渣を分取HPLC(FA)で精製して白色固体として148(40mg、38.8%)を得た。+ESI−MS:m/z 466.9[M+H]+.
実施例21
化合物149の調製
DCM(3mL)中の22−1(1.1g、3.1mmol)の溶液にDAST(1.4g;8.7mmol)を加えた。溶液を室温で1時間TLCで監視しつつ撹拌した。反応を0℃でNaHCO3水溶液でクエンチしDCMで抽出した。一つにまとめた有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム(PE:EA=20:1から6:1)で精製し22−2(0.8g)を得た。
DMSO(5mL)中の22−2(0.8g、2.2mmol)の溶液にNaN3(300mg、4.6mmol)を加えた。溶液をLCMSでモニタリングしながら60℃で3時間撹拌した。反応をNaHCO3水溶液でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機溶液を無水MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させ、粗製の22−3(0.7g)を得、これを精製せずに直接次の工程で用いた。
EtOH(10mL)とHCl(2滴、1.0N)中の22−3(0.7g、2.1mmol)の溶液にPd/C(10%、400mg)をN2下で加えた。懸濁液を真空下で脱気し、3回H2パージした。混合物をH2下(40psi)、室温で1時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドで濾過し、パッドケーキをEtOHで洗浄した。一つにまとめた濾液を濃縮し、粗製の22−4(0.4g)を得、これを精製せずに直接次の工程で用いた。
無水DCM(5mL)中の4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(212mg、1.0mmol)、HATU(570mg、1.5mmol)、及びDIPEA(322g、2.5mmol)の溶液に22−4(298mg、1.0mmol)を25℃で加えた。溶液をこの温度で3時間撹拌し、1.0N NaHCO3水溶液で希釈し、DCMで抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して白色固体として149(180mg)を得た。+ESI−MS::m/z 493.0[M+H]+.
6−(2−ブロモ−1,1−ジフルオロエチル)−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3−メトキシピリジンを用い、149の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物150を調製した。+ESI−MS::m/z 510.9[M+H]+.
実施例22
化合物151の調製
トルエン(2mL)中のメチル3−メトキシ−4−ヨード安息香酸(250mg、0.85mmol)の溶液に、ピロリジノン(150mg、1.7mmol)、リン酸カリウム(0.55g、2.2mmol)、シキサントホス(25mg、0.43mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg、0.43mmol)を加えた。混合物を110℃で3時間熱した。その後、混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製し、23−1(0.178g、83%)を得た。LCMS:m/z 478.10[M+H]+.
メタノール(6mL)中の23−1(0.178g、0.72mmol)の溶液に25℃でNaOH(2.0M、2.0mL)を加えた。溶液を15時間撹拌し、2N HClで酸性化しEAで抽出した。一つにまとめた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、23−2(0.152g、90%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.52(dd,J=1.77,8.22Hz,1H),7.51(d,J=1.77Hz,1H),7.30(d,J=8.22Hz,1H),3.82(s,3H),3.75(t,J=7.04Hz,2H),2.55(t,J=8.02Hz,2H),2.0−2.3(m,2H).
DMF(1mL)中の23−2(0.152g、0.65mmol)、23−3(0.19g、0.65mmol)、及びHATU(0.37g、0.97mmol)の溶液にDIEA(0.23mL、1.3mmol)を加えた。溶液を2時間室温で撹拌した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して23−4(0.172g、51%)を得た。LCMS:m/z 478.10[M+H]+.
CH2Cl2中の23−4(172mg、0.34mmol)の溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(220mg、0.50mmol)を加え、混合物を2時間撹拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和Na2CO3とブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して、白色固体として23−5(77mg、45%)を得た。LCMS:m/z 512.10[M+H]+.
THF(1.0mL)中の23−5(72mg、0.14mmol)の溶液にメチルマグネシウムブロミド(1.0mL、1.4mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した後、1N HClでクエンチした。混合物をEAで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残渣を逆相HPLCで精製して、白色固体として151(6.5mg、17%)を得た。LCMS:m/z 528.15[M+H]+.
実施例23
化合物152の調製
DMF中の24−1(44mg、0.197mmol)の撹拌混合物に、HATU(83mg、0.218mmol)とDIPEA(51mg、0.4mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌し、2−アミノ−1−(6−ブロモ−5−メトキシピリジン−2−イル)エタン−1−オール溶液を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3溶液でクエンチした。混合物を室温で10分間撹拌し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して24−2を得た。LCMS:m/z 451.05[M+H]+.
DME/水(10:1、2.2mL)中の24−2(28mg、0.062mmol)の撹拌混合物に、Cs2CO3(60mg、0.19mmol)、PdCl2dppf(10mg、0.012mmol)、及び(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(11mg、0.062mmol)を加えた。混合物をマイクロ波条件下で、110℃で1時間撹拌した。粗生成混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗生成混合物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して152を得た。LCMS:m/z 501.15[M+H]+.
商業的に入手可能な安息香酸と2−アミノ−1−(6−ブロモ−5−メトキシピリジン−2−イル)エタン−1−オールを2又は3工程で用い、実施例23の化合物の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物153と154を調製した。153:LCMS:m/z 497.05[M+H]+.154:LCMS:m/z 475.10[M+H]+.
実施例24
化合物155の調製
CH3CN(20mL)中の25−1(1.82g、10mmol)とK2CO3(2.76g、20mmol)の溶液に、2−ブロモアセトニトリル(2.4g、20mmol)を室温でゆっくり加えた。混合物を加熱還流し15時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)で精製して25−2(2g、90%)を得た。
メタノール(10mL)中の25−2(2.21g、10mmol)の溶液に、NaOH水溶液(10mL、1M)を加えた。混合物を60℃で4時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、1N HCl溶液を用いpH=4まで酸性化しEtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、25−3(1.1g、50%)を得た。
DMF(3mL)中の25−3(226mg、0.1mmol)の溶液に、室温でHATU(570mg、1.5mmol)とDIPEA(387mg、3mmol)を加えた。溶液を室温で10分間撹拌した。化合物25−4(287mg、1mmol)を加え1時間撹拌した。溶液をEtOAcで抽出しH2Oで洗浄した。有機相を濃縮し、分取TLCで精製して155(200mg、40%)を得た。+ESI−MS:m/z 495.9[M+H]+.
実施例25
化合物156の調製
EtOH(0.25mL)中のN−(2−(6−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4−メチルピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−3,4−ジメトキシベンズアミド(20mg、0.043mmol)の撹拌混合物にメトキシアミン塩酸塩(4mg、0.048mmol)を加えた後、ピリジン(34mg、0.43mmol)を加えた。混合物を80℃で30分間加熱し室温まで冷却した。混合物を減圧下で濃縮した。粗製混合物を分取HPLCで精製して156を得た。LCMS:m/z 494.10[M+H]+.
N−(2−(6−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)ピリジン−2−イル)−2−オキソエチル)−3,4−ジメトキシベンズアミドとヒドロキシルアミン塩酸塩を用い、156の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に従って、化合物157を調製した。LCMS:m/z 466.25[M+H]+.
実施例26
化合物158の調製
THF(1mL)中の158(20mg、0.036mmol)の撹拌混合物に、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(3.6mg、0.008mmol)、及びTHF(0.055mL、0.11mmol)中のMeZnClの溶液を加えた。混合物をマイクロ波条件下で100℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液でゆっくりクエンチした。混合物を室温で20分間撹拌し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成混合物をシリカゲルカラムで精製して、無色油として159を得た。LCMS:m/z 495.1[M+H]+.
実施例27
化合物160の調製
MeOH(1mL)中の26−1(50mg、0.082mmol)の撹拌混合物に、酢酸アンモニウム(94mg、1.23mmol)とNaCNBH3(7.7mg、0.12mmol)を加えた。混合物を70で1時間加熱した後、室温まで冷却した。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液でゆっくりとクエンチした。水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成混合物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して26−2を得た。DCM中のTFAを室温で用いPMBエーテルを除去した。粗生成物を減圧下で濃縮し、分取HPLCで精製して、白色固体として160(3.1mg)を得た。LCMS:m/z 490.15[M+H]+.
実施例28
化合物161の調製
DMF(15mL)中の3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸(205mg、0.62mmol)の溶液に、DIPEA(320mg、2.48mmol)とHATU(235.6mg、0.62mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、27−1(195mg、0.62mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製して27−2(180mg)を得た。+ESI−MS:m/z 631.1[M+H]+.
化合物27−2(180mg、0.286mmol)をTFA/DCM(10mL)に溶解させた。混合物を室温で1時間撹拌した(TLCで監視した)。混合物をEAで抽出し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得、分取HPLCで精製して白色固体として161(50mg)を得た。+ESI−MS:m/z 511.1[M+H]+.
実施例29
化合物162の調製
NH3/MeOH(20mL)中の28−1(2.59g、0.01mol)の溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレータで除去した。残渣28−2を次の工程で用いた。
DME(20mL)中の28−2(2.44g、0.01mol)、28−3(2.73g、0.01mol)、及びAgSbF6(5.14g、0.015mol)の混合物を、マイクロ波照射下、120℃で2時間撹拌した。混合物を濾過した。濾液をロータリーエバポレータで濃縮して粗製の28−4(5g)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
EtOAc(10mL)中の28−4(5g)の溶液にHCl−EtOAc(30mL)を加えた。溶液を10時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレータで濃縮した。生成物を分取HPLCで精製して28−5(250mg)を得た。ESI−MS:m/z 278.8[M+H]+.
DMF(10mL)中の28−5(145mg、0.8mmol)の溶液に、HATU(343mg、0.9mmol)、DIEA(155mg、1.2mmol)を加え、5分間撹拌した。3,4−ジメトキシ安息香酸(250mg、0.8mmol)を加え、混合物を5時間撹拌した。水(100mL)を溶液に注ぎ入れると固体が沈殿した。この固体をシリカカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)で精製して162(158mg、45%)を得た。ESI−MS:m/z 442.9[M+H]+.
実施例30
化合物163の調製
窒素下で50mLの三ツ口丸形フラスコに、THF中の2,6−ジブロモピリジン(1.15g、5mmol、5.0当量)の溶液を入れた。溶液を−78℃まで冷却し、n−BuLi(2mL、5mmol、5.0当量)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間撹拌した。THF(3〜5mL)中の29−1(115mg、1.0mmol、1.0当量)の溶液(Wuitschik et al.,J.Med.Chem.(2010)53(8):3327−3246に従って調製した。同文献は,29−1の調製という限定された目的のため本明細書に参照により組み入れられる。)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間撹拌した。反応を飽和NH4Clでクエンチし、混合物をEA(10mL×3回)で抽出した。一つにまとめた有機相を乾燥するまで濃縮し、残渣を分取TLCで精製して黄色油として29−2(80mg)を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3),δ=7.67−7.60(m,1H),7.55(d,J=7.5Hz,1H),7.44(d,J=8.0Hz,1H),5.23(s,2H),4.99(d,J=7.0Hz,2H),4.89(d,J=7.0Hz,2H).
ジオキサン/H2O(10mL/2mL)中の29−2(0.4g.1.46mmol)、ホウ酸エステル(0.6g、2.16mmol、1.5当量)、Pd(dppf)Cl2(107mg、0.146mmol、0.1当量)、及びNa2CO3(320mg、3.0mmol、3.0当量)の混合物を50mLの三ツ口丸形フラスコに入れた。混合物を脱気し窒素を充填した。混合物を一夜加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(5〜10%PE中のEA)で精製し、ピンク色の油として29−3(0.44g、収率87%)を得た。1H−NMR(400MHz,CDCl3),δ=8.02(d,J=8.5Hz,1H),7.92(t,J=7.8Hz,1H),7.81(s,1H),7.67(dd,J=7.8,14.3Hz,2H),7.42(dt,J=5.5,8.0Hz,1H),7.16−7.07(m,1H),5.33(s,2H),5.10(d,J=7.0Hz,2H),5.00(d,J=6.5Hz,2H).
250mLの丸底フラスコに29−3(0.4g、1.17mmol)のEtOH(100mL)溶液とPd/C(0.2g)を入れた。混合物を水素バルーン下で一夜撹拌した。混合物を濾過し、乾燥するまで濃縮した。粗製の29−4をさらに精製することなく次の工程で用いた。
DMF(10mL)中の29−4(270mg、0.86mmol、1.0当量)、酸(313mg、0.942mmol、1.1当量)、及びDIEA(0.33g、3.0当量)の溶液にHATU(360mg、0.942mmol、1.1当量)を加え、混合物を室温で一夜撹拌した。混合物をEAと水で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(60%PE中のEA)で精製し、淡黄色油として29−5を得た(0.4g、74%)。
DCM(25mL)中の29−5(0.35g)の溶液にTFA(5mL)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。混合物を飽和Na2CO3溶液で中和した。有機相を濃縮し、分取TLCで精製して白色固体として163(70mg)を得た。+ESI−MS:m/z 509.0[M+H]+.
実施例31
化合物164の調製
THF(5mL)中の30−1(190mg、0.30mmol)の溶液に、室温でNaBH4(20mg、0.6mmol)を加えた。MeOH(1mL)を加え、混合物を20℃で1時間撹拌した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE)で精製して30−2(190mg、99%)を得た。
DCM(3mL)中の30−2(190mg、0.3mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)とH2O2(0.2mL、30%、2当量)を加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3溶液で中和し、DCM(10mL×3回)で抽出した。溶液を濃縮して粗製の164(200mg)を得た。+ESI−MS:m/z 625.0[M+H]+.
実施例32
化合物165の調製
化合物31−2(106mg、0.5mmol)、31−1(140mg、0.5mmol)、及びトリエチルアミン(1mmol)をDMF(5mL)に溶解した。溶液にHATU(380mg、1mmol)を加えた。15〜30分後、混合物を飽和NaCl溶液(100mL)で処理し、EtOAc(10mL×3回)で抽出した。一つにまとめた有機相を2N HCl溶液と5%のNaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をEtOAc/PE(1/1)で溶出させたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体として165(24mg、10%)を得た。+ESI−MS:m/z 483.0[M+H]+.
実施例33
化合物166の調製
無水DCM(6.5mL)中の32−1(300mg、1.40mmol)の撹拌溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(1.49g、3.52mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、2MNa2S2O3と飽和NaHCO3水溶液の1:1混合物(10mL)でクエンチした。混合物を30分間激しく撹拌し、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製のアルデヒドをさらに精製することなく次の工程で用いた。アルデヒドをtert−ブタノール(21mL)に溶解した。この溶液に、2−メチル−2−ブテン(1.13mL、13.5mmol)、及び、水(21mL)中の亜塩素酸ナトリウム(244mg、2.70mmol)と一塩基性リン酸ナトリウム二水和物(1.36g、8.70mmol)の溶液を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。ブラインを加え、混合物をEtOAcで3回抽出した。一つにまとめた有機部分を乾燥させ(Na2SO4)、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。酸32−2(310mg)をさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 228.07[M+H]+.
THF(9.6mL)中の32−2(250mg)の溶液に1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.17g、7.21mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した後、ニトロメタン(671mg、11.0mmol)と炭酸カリウム(608mg、4.40mmol)を加えた。3時間後、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOAcで集めた。有機部分を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の32−3(300mg)をさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 271.05[M+H]+.
−40℃に予冷しておいた、THF(8mL)中の32−3(300mg)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(3M Et2O溶液、204μL、0.612mmol)を加えた。混合物を−40℃で1時間撹拌し、室温になるまで放置した後、1M HCl水溶液でクエンチした。水性部分をEtOAcで2回抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の32−4をさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 287.10[M+H]+.
MeOH(10mL)中のNiCl2−6H2O(109mg、0.460mmol)の溶液にNaBH4(52.0mg、1.38mmol)を加えた。30分後、ニトロ誘導体32−4(250mg)をMeOH(2mL)に溶解させたものを加え、さらに固体のNaBH4(70mg)を加えた。反応をUPLCで監視した。反応完結後、混合物をセライトパッドで濾過し、有機部分を減圧下で濃縮した。粗製の32−5(235mg)をさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 257.17[M+H]+.
DCM(8mL)中の32−5(235mg)、3−メトキシ−4−{2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]エトキシ}安息香酸(365mg、1.10mmol)、EDC(263mg、1.38mmol)、HOBT(186mg、1.38mmol)、及びTEA(255μL、1.84mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を1M HCl水溶液で2回洗浄した。有機部分を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーにより(シクロヘキサン−EtOAc、60:40から10:90)、オフホワイトの固体の32−6(60mg、32−1から出発して12%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 571.20[M+H]+.
DCE(1mL)中の32−6(60mg、0.100mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(91.0mg、0.500mmol)、Pd(dppf)Cl2(3.6mg、0.005mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、0.500mmol、250μL)の混合物を、脱気した後、85℃まで加熱し4時間撹拌した。水とDCMを加え、層を分離した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し蒸発させた。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から20:80)により、32−7(46mg、69%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 665.47[M+H]+.
10:1のDCM−TFA(1.1mL)中の32−7(46.0mg、0.069mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。1M NaOH水溶液を加え混合物を15分間撹拌した。層を分離した。有機部分を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し白色固体として166(ラセミ混合物、18mg、33%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 545.33[M+H]+.
実施例34
化合物167の調製
THF(1.0mL)中の33−1(40mg、0.061mmol)の撹拌混合物に、アルゴン下、室温でMeMgBr(1.4M)のTHF(0.5mL)溶液を滴下して加えた。混合物を室温で1時間反応させた。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液でクエンチした。混合物を室温で10分間撹拌し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の混合物をシリカゲルカラムで精製し白色固体として33−2を得た。LCMS:m/z 669.1[M+H]+.
DCM(1.0mL)中の33−2(20mg、0.0299mmol)の撹拌混合物に、室温でTFA(0.2mL)を滴下して加えた。混合物を室温で10分間撹拌した後、減圧下で濃縮した。粗生成混合物を分取HPLCで精製して167を得た。LCMS:m/z 549.05[M+H]+.
実施例35
化合物168の調製
THF中の2−ブロモチアゾール(0.2g、1.22mmol)の撹拌混合物に、アルゴン下、−78℃で、ヘキサン(0.49mL、1.22mmol)中のn−BuLi(2.5M)の溶液を滴下して加えた。混合物を−78℃で15分間撹拌した後、34−1(40mg、0.081mmol)のTHF(0.5mL)溶液を加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌した後、10分間室温まで温めた。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液でクエンチした。混合物を室温で10分間撹拌し、層を分離した。水層をEtOAc(15mL×2回)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製混合物をシリカゲルクロマトグラフィー、さらに分取HPLCで精製して、黄褐色固体の168を得た。LCMS:m/z 576.1[M+H]+.
実施例36
化合物169の調製
無水DMF(2mL)中の34−2(100mg、0.442mmol)とHATU(251mg、0.66mmol)とDIPEA(170mg、1.32mmol)の溶液に、34−3(127mg、0.442mmol)を25℃で加えた。溶液を室温で10時間撹拌した後、1.0N NaHCO3水溶液(40mL×2回)で希釈し、EAで抽出した(20mL×2回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムで精製して169(120mg、54.8%)を得た。+ESI−MS:m/z 497.1[M+H]+.
実施例37
化合物170の調製
2,6−ジクロロ−3−メチルピリジン、2−(7−フルオロベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、及び3,4−ジメトキシ安息香酸を用い、1の調製について説明した合成経路を厳密に踏襲した合成経路に厳密に従って、化合物170を調製した。+ESI−MS:m/z 464.9[M+H]+.
実施例38
化合物171及び172の調製
DMF(3mL)中の3−メトキシ−4−ヨード安息香酸(0.45g、1.6mmol)と35−1(0.485g、1.6mmol)とHATU(0.75g、2.0mmol)の溶液にDIEA(0.71mL、4.1mmol)を加えた。溶液を室温で18時間撹拌した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2)で精製して171(0.176g、51%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.99(dd,J=2.15,7.24,1H),7.81−7.85(m,1H),7.75(d,J=8.02,1H),7.37−7.42(m,2H),7.26−7.27(m,1H),7.25(t,J=8.71,1H),6.93(dd,J=1.96,8.02),6.83−6.86(m,1H),4.97−4.99(m,1H),3.99−4.13(m,1H),3.90(s,3H),3.89(s,3H),3.54−3.72(m,1H).
171(25mg、0.045mmol)、ピリジン−3−ボロン酸(11mg、0.09mmol)、酢酸カリウム(13mg、0.13mmol)、及びPd(dppf)Cl2(6mg、0.009mmol)をDME(0.5mL)とH2O(0.05mL)に溶かした溶液をマイクロ波照射により110℃で1時間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2)で精製して172(22mg、88%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.74−8.90(br.s,1H),8.60−8.72(br.s,1H),8.00,dd,J=2.15,7.24),7.85−7.88(m,2H),7.34−7.45(m,5H),7.17,(t,J=8.80,1H),6.94−6.97(m,1H),4.98−5.01(m,1H),4.00−4.09(m,1H),3.88(s,3H),3.82(s,3HO,3.68−3.75(m,1H).
実施例39
化合物173の調製
トルエン(2mL)中のメチル3−メトキシ−4−ヨード安息香酸(250mg、0.85mmol)の溶液に、ピロリジノン(150mg、1.7mmol)、リン酸カリウム(0.55g、2.2mmol)、キサントホス(25mg、0.43mmol)、及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40mg、0.43mmol)を加えた。混合物を110℃で3時間熱した。その後、混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製し、36−1(0.178g、83%)を得た。LCMS:m/z 478.10[M+H]+.
メタノール(6mL)中の36−1(0.178g、0.72mmol)の溶液に、25℃でNaOH(2.0M、2.0mL)を加えた。溶液を15時間撹拌し、2N HClで酸性化し、EAで抽出した。一つにまとめた有機相を無水Na2SO4で乾燥させて36−2(0.152g、90%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.52(dd,J=1.77,8.22Hz,1H),7.51(d,J=1.77Hz,1H),7.30(d,J=8.22Hz,1H),3.82(s,3H),3.75(t,J=7.04Hz,2H)2.55(t,J=8.02Hz,2H),2.0−2.3(m,2H).
DMF(1mL)中の36−2(0.152g、0.65mmol)と36−3(0.19g、0.65mmol)とHATU(0.37g、0.97mmol)の溶液にDIEA(0.23mL、1.3mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、1N HCl、NaHCO3、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)で精製して173(0.172g、51%)を得た。LCMS:m/z 478.10[M+H]+.
実施例40
化合物174の調製
MeMgBrを174−1に加え、白色固体として174(50%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 445.27[M+H]+.
実施例41
化合物175の調製
MeMgBrを175−1に加え、白色固体として175(10%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 497.1[M+H]+.
実施例42
トリメチルスルホキソニウムヨージド(1.19g、5.41mmol)をカリウムtert−ブトキシド(551mg、4.92mmol)のDMSO(10mL)溶液に加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。N−{2−[6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル]−2−オキソエチル}−3−メトキシ−4−{2−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]エトキシ}ベンズアミド(1、3.00g、4.92mmol)のDMSO(20mL)溶液を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。混合物をEtOAcと水で希釈した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗製のエポキシド2(3.34g)を得た。エポキシド2:UPLC/MS(ES+):m/z 623.40[M+H+].クロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、75:25から50:50)により、エポキシド2はオキサゾリン3に定量的に転位した(3gの粗製の2から1.92gを回収)。オキサゾリン3:UPLC/MS(ES+):m/z 623.29[M+H+].
方法A:MeOH(1mL)中のエポキシド2(100mg、粗製)とアミン(10当量)の混合物を室温で撹拌しまたは100℃まで加熱した。反応完結後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣を10:1のDCM:TFA混合物(2.2mL)に溶解した。室温で30分間撹拌した後、2M NaOH水溶液を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。層が分離し、水性部分をDCMで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーによりアミノールを得た。
方法B:DMF(2mL)中のエポキシド2(150mg、粗製)とアミン(2当量)とK2CO3(66.0mg、2当量)の混合物を50℃で撹拌した。反応完結後、反応液をEtOAcで希釈した。有機部分を水で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM(2mL)に溶解しTFA(300μL)で処理した。1時間後、反応液を2M NaOH水溶液でクエンチした。層が分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーによりアミノールを得た。
方法C:TEA(270μL、1.93mmol)とMsCl(150μL、1.93mmol)をDCM(4mL)中の3(600mg、0.964mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を1M HCl水溶液に注ぎ入れDCMで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗製のメシラート4を得、これを直接次の工程で用いた。MeOH(2mL)中の4(80mg)とアミン(50μL)の混合物をバイアルに密封して85℃まで加熱した。反応完結後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(1.5mL)に溶解し6M HCl水溶液(1.5mL)で処理した。混合物を65℃まで2時間加熱した。室温まで冷却し、混合物を逆相クロマトグラフィーで精製してアミノールを得た。
方法D:エポキシド2(50mg、粗製)とアミン(10当量)の混合物をマイクロ波照射下で60℃まで加熱した。反応完結後、反応液を減圧下で濃縮した。残渣をDCM(2mL)に溶解し、TFA(300uL)で処理した。1時間後、反応を2M NaOH水溶液でクエンチした。層が分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーによりアミノールを得た。
実施例43
化合物176の調製
エポキシド2(200mg、粗製)を1:1 MeOH:6M HCl水溶液(2mL)に溶解し、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を6M NaOH水溶液で塩基性化し、逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し、オフホワイト固体として176(40.2mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 521.10[M+H]+.
実施例44
化合物177の調製
エポキシド2を2M MeNH2−MeOH溶液と反応させた後、方法Aに従ってPMB基を除去して白色固体として177(3工程で13%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 534.30[M+H]+.
実施例45
化合物178の調製
エポキシド2を2M Me2NH−MeOH溶液と反応させた後、方法Aに従ってPMB基を除去して白色固体として178(3工程で37%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 548.30[M+H]+.
実施例46
化合物179の調製
エポキシド2を7M NH3−MeOH溶液と反応させた後、方法Aに従ってPMB基を除去して白色固体として179(3工程で24%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 520.40[M+H]+.
実施例47
化合物180の調製
1:1 5%NaHCO3水溶液:MeOH混合物(1mL)中の179(10.0mg、0.019mmol)とトリホスゲン(5.0mg、0.019mmol)の溶液を40℃で3時間、撹拌し加熱した。揮発性物質を減圧下で除去し、180と、それに対応するカルバミン酸メチルの30:70混合物を得た。この混合物をDMF(0.5mL)に溶解しNaH(60%油分散液、1mg)で処理した。30分後、反応をMeOHでクエンチし、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%HCOOH:水−0.1%HCOOH:CH3CN、100:0から30:70)で精製し、白色固体として180(4.0mg、39%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 546.30[M+H]+.
実施例48
化合物181の調製
エポキシド2をモルホリンと反応させた後、方法Bに従ってPMB基を除去して白色固体として181(3工程で10%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 590.40[M+H]+.
実施例49
化合物182の調製
DMF(2mL)中のエポキシド2(100mg、粗製)、ケトピペラジン(80mg、0.80mmol)、及びK2CO3(155mg、1.13mmol)の混合物を60℃で18時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、有機部分を水(2回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(2mL)に溶解し、3M HCl水溶液(500μL)で処理した。混合物を80℃まで加熱し80℃で30分間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水−CH3CN、100:0から0:100)で精製し、淡黄色固体の182(3工程で14%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 603.30[M+H]+.
実施例50
化合物183の調製
エポキシド2をケトピペラジンと反応させた後、方法Bに従ってPMB基を除去して淡黄色固体の183(3工程で10%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 621.40[M+H]+.
実施例51
化合物184、185、及び186の調製
エポキシド2をピラゾールと反応させた後、方法Bに従ってPMB基を除去してラセミ混合物として184(3工程で32%)を得た。この混合物を分取HPLC分離を用いて分割し[Chiralpak AD−H(25x2.0cm)、5μM;移動相:エタノール+0.1%イソプロピルアミン30%、流量:46mL/min、UV検出DAD220nm]、2つの分離された鏡像異性体、185(tR=11.0min)と186(tR=12.5min)を得た。単独の鏡像異性体の分析データ:白色固体。UPLC/MS(ES+):m/z 571.36[M+H]+.
実施例52
化合物187の調製
メシラート4をピロリジンと反応させた後、方法Cに従ってPMB基を除去して白色固体として187(3工程で55%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 574.20[M+H]+.
実施例53
化合物188の調製
メシラート4をピペリジンと反応させた後、方法Cに従ってPMB基を除去して白色固体として188(3工程で6%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 588.20[M+H]+.
実施例54
化合物189の調製
エポキシド2をシクロプロピルアミンと反応させた後、方法Dに従ってPMB基を除去して白色固体として189(3工程で11%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 560.10[M+H]+.
実施例55
化合物190の調製
エポキシド2を1−Boc−ピペラジンと反応させた後、方法Cに従ってPMB基を除去して190(3工程で17%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 589.30[M+H]+.
実施例56
化合物191の調製
エポキシド2をイミダゾールと反応させた後、方法Bに従ってPMB基を除去して白色固体として191(3工程で12%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 571.30[M+H]+.
実施例57
化合物192と193の調製
エポキシド2を1H−1,2,3−トリアゾールと反応させた後、方法Bに従ってPMB基を除去して化合物192(3工程で10%)と193(3工程で18%)を得た。192:UPLC/MS(ES+):m/z 572.30[M+H]+. 193:UPLC/MS(ES+):m/z 572.30[M+H]+.
実施例58
化合物194の調製
エポキシド2を1H−1,2,4−トリアゾールと反応させた後、方法Bに従ってPMB基を除去して化合物194(3工程で24%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 572.30[M+H]+.
実施例59
化合物195の調製
MeOH(2mL)中のエポキシド2(80mg、粗製)と7M NH3−MeOH(1.5mL)の混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。生成した粗製の195−1をDCM(1mL)に溶解しTEA(15μL)とAcCl(11μL)で処理した。混合物を室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。TFA:DCMを用いPMB−エーテルを脱保護し、白色固体として195(全体で7%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 562.30[M+H]+.
実施例60
化合物196の調製
0℃に予冷しておいたtert−ブチル3−オキソピペラジン−1−カルボン酸(160mg、0.800mmol)の無水THF(2mL)懸濁液に、n−BuLi(1.6M ヘキサン溶液、650μL、1.04mmol)を加えた。混合物を0℃で5分間撹拌した後、室温まで温めた。5分後、エポキシド2(200mg、粗製)のTHF(1mL)溶液を加えた。混合物を50℃まで加熱し、50℃で12時間撹拌した。水とEtOAcを加えた。層が分離し、水性部分をEtOAで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。粗製の6をMeOH(5mL)に溶解し6M HCl水溶液(2mL)で処理した。混合物を60℃まで加熱し60℃で1.5時間撹拌した。大半の揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から40:60)で精製し、白色固体として196(31mg、3工程で16%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 603.30[M+H]+.
実施例61
化合物197の調製
55℃に温めておいたTHF(15mL)中の1(300mg、0.493mmol)の溶液に、ブロモ(エチニル)マグネシウム(4.90mL、2.46mmol)を加えた。混合物を30分間撹拌し、飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。水性部分をEtOAcで抽出した(2回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、100:0から80:20)により淡黄色固体の7(130mg、41%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 635.20[M+H]+.
THF(500μL)中のホルムアルデヒド水溶液(37%溶液、630μL、0.780mmol)と氷酢酸(7μL、0.117mmol)の溶液の混合物を室温で15分間撹拌した。アジ化ナトリウム(7.6mg、0.117mmol)と7(50.0mg、0.078mmol)を順次加えた。10分後、アスコルビン酸ナトリウム水溶液(0.5M溶液、32μL、0.016mmol)とCuSO4(1.2mg、0.008mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を3:1 MeOH:2N NaOH水溶液(4mL)で処理し、混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をEtOAcと水に分配した。層が分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の8(34mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 678.25[M+H]+.
10:1 DCM−TFA(5mL)中の8(34mg)の溶液を室温で20分間撹拌した。反応を2M NaOH水溶液でクエンチした。層が分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、95:5から0:100)で精製し、白色固体として197を得た(5.5mg、2工程で13%)。UPLC/MS(ES+):m/z 558.11[M+H]+.
実施例62
化合物198と199の調製
CH3CN(4mL)中の8(80.0mg、0.118mmol)の溶液に、炭酸カリウム(40.0mg、0.295mmol)とMeI(20.0mg、0.141mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、水で希釈しEtOAcで抽出した(3回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM:EtOAc、70:30から0:100)により、2つの分離された位置異性体9(21mg、25%)と10(24mg、29%)を得た。9:UPLC/MS(ES+):m/z 692.29[M+H]+.10:UPLC/MS(ES+):m/z 692.28[M+H]+.
PMB−除去のための一般手順:10:1 DCM:TFA(3mL)中のPMB−エーテル(0.1mmol)の溶液を室温で30分間撹拌した。反応を2M NaOH水溶液でクエンチした。層が分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から90:10)により生成物を得た。198:(9から誘導)UPLC/MS(ES+):m/z 572.38[M+H]+.199:(10から誘導)UPLC/MS(ES+):m/z 572.43[M+H]+.
実施例63
化合物200、201、202、203、及び204の調製
0℃に予冷した無水DMF(75mL)中の2−1(11.6g、40.7mmol)の撹拌溶液に水素化ナトリウム(1.80g、44.7mmol)を加えた。混合物を0℃で10分間撹拌し、室温まで温めた。次いで混合物を30分間撹拌した。反応物を0℃まで冷却し、3−ブロモ−2−メチルプロプ−1−エン(5.70g、42.7mmol)を滴下して加えた。混合物がゆっくりと室温に達するようにし、撹拌を20時間継続した。EtOAcと飽和NH4Cl水溶液を加えた。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から50:50)により2−2(12.1g、87%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 339.80[M+H]+.
無水DMF(300mL)中の2−2(12.0g、35.4mmol)、蟻酸ナトリウム(2.70g、40.7mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(9.80g、35.4mmol)、Pd(OAc)2(396mg、1.7mmol)、及びTEA(14.7mL、106mmol)の混合物を脱気し100℃まで3時間加熱した。EtOAcと飽和NH4Cl水溶液を加えた。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から50:50)により、淡黄色蝋として2−3(6.15g、81%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 213.91[M+H]+.
DCE(80mL)中の2−3(1.80g、8.45mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(2.94g、16.9mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(618mg、0.84mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、8.45mL、16.9mmol)の混合物を脱気し、マイクロ波照射下で100℃まで加熱した。水とDCMを加えた。層が分離し、有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から50:50)により、白色固体として2−4(1.97g、76%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 307.18[M+H]+.
無水DCM(28mL)中の2−4(1.97g、6.40mmol)の撹拌溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(6.8g、16.0mmol)を加えた。混合物を室温、N2雰囲気下で1時間撹拌した。反応を1:1 2M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液(30mL)でクエンチし、混合物を30分間激しく撹拌した。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から70:30)により、白色固体として2−5(1.40g、72%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 306.15[M+H]+.
無水DCM(25mL)中の2−5(1.40g、4.60mmol)の溶液にTMSCF3(810μL、5.50mmol)を加えた。混合物を0℃まで冷却しTBAF(1M THF溶液、5.5mL、5.50mmol)を滴下して加えた。混合物をゆっくり室温に達するようにし、撹拌を1時間継続した。水とDCMを加えた。層が分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から80:20)により、2−6(1.43g、82%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 376.16[M+H]+.
無水DCM(17mL)中の2−6(1.43g、3.84mmol)の撹拌溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(3.25g、7.68mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。1:12M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。層が分離し、水性部分をDCMで抽出(2回)した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から70:30)により、白色固体として2−7(1.20g、84%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 392.16[M+H3O]+
DMSO(6mL)中のカリウムtert−ブトキシド(354mg、3.16mmol)の溶液にトリメチルスルホキソニウムヨージド(695mg、3.16mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。2−7(1.18g、3.16mmol)のDMSO(20mL)溶液を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。EtOAcと水を加え、層を分離した。水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から70:30)により、無色蝋として2−8(530mg、43%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 388.18[M+H]+.
7M NH3−MeOH(50mL)中の2−8(530mg、1.37mmol)の溶液を45℃で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、95:5から0:100)で精製し、白色固体として2−9(498mg、90%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 405.21[M+H]+.
ラセミ体2−9を分取HPLC分離を用いて分割し[Chiralpak AD−H(25x3cm、5μm)、移動相:n−ヘキサン/(EtOH/MeOH+0.1%ipa)96/4%v/v、流量:32mL/min、UV検出DAD220nm]2つの分割された鏡像異性体2−9a(tR=10.9min)と2−9b(tR=14.5min)を得た。この2つの鏡像異性体のUPLC分析と1H NMR分析は重ねることが可能であった。
一般的なアミドカップリング条件−方法A:DCM:DMF(5:1、6mL)中の2−9(50.0mg、0.124mmol)、EDC(31.0mg、0.161mmol)、HOBT(22.0mg、0.161mmol)、及び酸(0.124mmol)の混合物を45℃で2時間撹拌した。DCMを加えた。有機部分を飽和NH4Cl水溶液とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーにより生成物を得た。
一般的なアミドカップリング条件−方法B:無水DMF(5mL)中の酸(1.06mmol)とHATU(461mg、1.21mmol)の溶液にDIPEA(281μL、1.62mmol)を加えた。20分後、DMF(5mL)中の2−9(330mg、0.81mmol)の溶液を加えた。混合物を反応完結まで室温で撹拌した。EtOAcと飽和NH4Cl水溶液を加えた。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィーにより生成物を得た。
方法Aによる2−9と酸2−10とのカップリングにより白色固体として200(30%、4つの異性体の混合物)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 638.18[M+H]+.ラセミ体200を分取HPLC分離を用いて分割し[Chiralpak AD−H(25x2cm、5μm)、移動相:エタノール+0.1% イソプロピルアミン 20% v/v、流量:45mL/min、UV検出 DAD220nm]、4つの分割された異性体201(tR=12.9min)、203(tR=14.8min)、202(tR=16.6min)、及び204(tR=23.6min)を得た。
別のやり方として、方法Bにより2−9aと2−9bを別々に2−10とカップリングした。それぞれのジアステレオマー混合物をキラルHPLCで分割した。2−9aから204(tR=6.5min)と202(tR=14.1min)の混合物を得た[Whelk O1(R,R)(25x2.0cm)、5μ、移動相:n−ヘキサン/(エタノール+0.1%イソプロピルアミン)30/70% v/v、流量:17mL/min、UV検出 DAD220nm]。2−9bから201と203(tR6.4min及び12.3min)の混合物を得た[Whelk O1(R,R)(25x2.0cm)、5μ、移動相:n−ヘキサン/(エタノール+0.1%イソプロピルアミン)30/70% v/v、流量:17mL/min、UV検出 DAD220nm]。
実施例64
2−10の調製
DCM(120mL)中の炭酸セシウム(15.4g、47.5mmol)の撹拌懸濁液に化合物2−12(4.86g、26.7mmol)を加えた。2−11(3.13g、19.0mmol)のDCM(20mL)溶液を加えた。混合物を室温で5時間撹拌した。混合物をセライトパッドで濾過し、DCMで十分に洗浄し、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解した。有機部分を水とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から0:100)により、白色固体として2−13(4.50g、89%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 266.15[M+H]+.
1:1:6 THF:MeOH:H2O混合物(40mL)中の2−13(1.50g、5.60mmol)の懸濁液に、水酸化リチウム一水和物(258mg、6.10mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、逆相カートリッジに架け、水で溶出させて、白色固体として2−10(1.10g、78%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 252.13[M+H]+.
実施例65
化合物205と206の調製
方法Aによる2−9aの3,4−ジメトキシ安息香酸とのカップリングにより白色固体として205(51%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 569.40[M+H]+.2−9bと3,4−ジメトキシ安息香酸を用い方法Aにより白色固体として206(50%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 569.40[M+H]+.
実施例66
化合物207の調製
方法Aによる2−9の2−14とのカップリングにより白色固体として207(43%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 576.32[M+H]+.
実施例67
2−14の調製
12N HCl水溶液(50mL)中の4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸(5.00g、33.0mmol)の混合物に、アクロレイン(21.8mL、326mmol)を加えた。混合物を1時間還流した。室温まで冷却した後、混合物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し2−14(561mg、9%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 190.04[M+H]+.
実施例68
化合物208の調製
方法Aによる2−9の2−15とのカップリングにより白色固体として208(67%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 590.25[M+H]+.
実施例69
2−15の調製
DMF(30mL)中の2−14(500mg、2.64mmol)の溶液に、炭酸セシウム(2.58g、7.92mmol)とMeI(822μL、13.2mmol)を順次加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。EtOAcを加えた。有機部分を2M HCl水溶液と水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の2−16を2:1:1 THF:MeOH:H2O混合物(8mL)に溶解した。水酸化リチウム一水和物(332mg、7.92mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を水に溶解し、溶液のpHを1M HCl水溶液で6に調節した。水性部分をDCMで抽出した(2回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−15(227mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 204.10[M+H]+.
実施例70
化合物209の調製
方法Aによる2−9の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸とのカップリングにより白色固体として209(41%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 595.30[M+H]+.
実施例71
化合物210の調製
方法Bによる2−9の4−(カルバモイルメトキシ)−3−メトキシ安息香酸とのカップリングにより白色固体として210(51%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z :612.21[M+H]+.
実施例72
化合物211の調製
方法Bによる2−9の4−[(2R)−2−ヒドロキシプロポキシ]−3−メトキシ安息香酸とのカップリングにより白色固体として211(45%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 613.27[M+H]+.
実施例73
化合物212の調製
方法Bによる2−9の2−17とのカップリングにより白色固体として212(33%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 636.00[M+H]+.
実施例74
2−17の調製
−78℃に予冷しておいた、THF(1mL)中の1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジノン(276μL、1.62mmol)の撹拌溶液に、LDA(THF中の2M溶液、1.05mL、2.10mmol)を加えた。15分後、混合物に、メチル4−(ブロモメチル)−3−メトキシベンゾアート(460mg、1.78mmol)のTHF(1mL)溶液を滴下して加え、78℃での撹拌を1時間継続した。反応を水でクエンチした。水性部分をEtOAcで抽出した(2回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、70:30)により、2−18(199mg、34%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 364.20[M+H]+.
5:1 DCM:TFA(3mL)中の2−18(199mg、0.547mmol)の溶液を室温で5分間撹拌した。混合物をDCMで希釈した。有機部分を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(0.1%HCOOH:水:0.1%HCOOH:CH3CN、100:0から0:100)で精製して2−19を得た。
化合物2−19を2:1:1 THF:MeOH:H2O混合物(10mL)に溶解した。水酸化リチウム一水和物(45mg、1.10mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗製の2−17を得、これをさらに精製することなく直接次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 250.20[M+H]+.
実施例75
化合物213の調製
方法Bによる2−9の2−20とのカップリングにより白色固体として213(73%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 604.00[M+H]+.
実施例76
2−20の調製
4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸(5.00g、33.1mmol)と6M HCl水溶液(60mL、360mmol)の混合物にクロトンアルデヒド(4.01g、48.9mmol)を滴下して加えた。混合物を18時間還流した。室温まで冷ますと沈殿が生じた。固体を濾過し乾燥させて集めた。酸2−21(3.44g)を精製せずに次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 204.10[M+H]+.
DMF(80mL)中の2−21(3.04g)の溶液に、炭酸セシウム(15.8g、48.6mmol)とMeI(5.88mL、94.5mmol)を順次加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。減圧下でDMFを除去し、残渣をEtOAcで集めた。有機部分を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−22(2.76g)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 232.10[M+H]+.
2:1:2 THF:MeOH:H2O混合物中の2−22(500mg、2.16mmol)の撹拌懸濁液に、水酸化リチウム一水和物(0.272g、6.49mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、2−20(291mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 218.10[M+H]+.
実施例77
化合物214の調製
方法Bによる2−9の2−23とのカップリングにより白色固体として214(49%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 633.26[M+H]+.
実施例78
2−23の調製
ピリジン(24mL)中の二酸化セレン(1.44g、13.0mmol)の懸濁液に、エステル2−22(1.50g、6.48mmol)を加えた。混合物を3時間還流した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をEtOAcで粉末化した。固体を乾燥させて集め、2−24(595mg、35%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 262.10[M+H]+.
DCM(7mL)中の2−24(230mg、0.880mmol)の溶液に、塩化オキサリル(100μL、1.14mmol)とDMF(1滴)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。HMDS(400μL、1.89mmol)を加え、次いでMeOHを加えた。混合物を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc−DCM、100:0から0:100)により、2−25を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 261.10[M+H]+.
2:1:2 THF:MeOH:H2O混合物中の2−25(91.0mg、0.350mmol)の撹拌懸濁液に、水酸化リチウム一水和物(44.0mg、1.05mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、2−23(76mg、89%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 247.20[M+H]+.
実施例79
化合物215の調製
方法Bによる2−9の2−26とのカップリングにより白色固体として215(41%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 615.26[M+H]+.
実施例80
2−26の調製
0℃に予冷しておいたDCE(10mL)中の2−25(150mg、0.576mmol)の溶液にSOCl2(420μL、5.76mmol)とTEA(800μL、5.76mmol)を加えた。混合物を0℃で3時間撹拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、2−27(100mg、71%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 243.18[M+H]+.
2:2:1 THF:MeOH:H2O混合物(10mL)中の2−27(100mg、0.413mmol)の撹拌懸濁液に、水酸化リチウム一水和物(21.0mg、0.49mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。粗製の2−26をさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 229.14[M+H]+.
実施例81
化合物216の調製
方法Bによる2−9の2−28とのカップリングにより白色固体として216(46%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 637.30[M+H]+.
実施例82
2−28の調製
0℃に予冷しておいたTHF(3mL)中のイミダゾリジン−2−オン(300mg、3.48mmol)の溶液に、NaH(153mg、3.83mmol)を加えた。1時間後、メチル4−(ブロモメチル)−3−メトキシベンゾアート(899mg、3.48mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌し、水に注入しEtOAcで抽出した(3回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から80:20)により、白色固体として2−29(40mg、4%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 265.20[M+H]+.
2:2:1 THF:MeOH:H2O混合物(8mL)中の2−29(40.0mg、0.151mmol)の撹拌懸濁液に水酸化リチウム一水和物(19.0mg、0.454mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を水で集め、水性部分をEtOAcで抽出した(2回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から80:20)により、白色固体として2−28(32mg、84%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 251.20[M+H]+.
実施例83
化合物217の調製
4:1 DCM:DMF(5mL)中の3−メトキシ−4−[(2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ]安息香酸(130mg、0.517mmol)、HOBT(87.3mg、0.646mmol)、EDC(124mg、0.646mmol)、及び2−30(104mg、0.431mmol)の混合物に、トリエチルアミン(0.240mL、1.72mmol)を加えた。混合物を45℃まで温め、45℃で18時間撹拌した。1M HCl水溶液を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。層を分離した。有機部分を1M HCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−31(203mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 476.30[M+H]+.
無水DCM(10mL)中の2−31(203mg)の撹拌溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(453mg、1.07mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、反応を1:1 1M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液(3mL)でクエンチした。混合物を30分間激しく撹拌した。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から75:25)により、2−32(80mg、2工程で39%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 474.30[M+H]+.
DCE(0.3mL)中の2−32(10.0mg、0.021mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(18.4mg、0.105mmol)、Pd(dppf)Cl2(2.0mg、0.003mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、0.105mmol、0.05mL)の混合物を脱気し、マイクロ波照射下で(10分間ずつ4サイクル)85℃まで加熱しながら撹拌した。一回ごとに、さらにPd(dppf)Cl2のアリコート(2.0mg、0.003mmol)を加えた。反応物を水で希釈しDCMを加えた。層が分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、217を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 568.30[M+H]+.
実施例84
化合物218の調製
DMSO(0.6mL)中のカリウムtert−ブトキシド(9.8mg、0.086mmol)の溶液に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(21.0mg、0.097mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。218−1(50.0mg、0.088mmol)のDMSO(0.6mL)溶液を加え、混合物を室温でさらに30分間撹拌した。混合物をEtOAcと水で希釈した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗製の2−33(50mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 582.34[M+H]+.
DMF(1mL)中の2−33(50mg)、炭酸カリウム(24.0mg、0.170mmol)、及びピラゾール(24.0mg、0.350mmol)の混合物を40℃で18時間撹拌した。混合物をEtOAcと水で希釈した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し、白色固体として218(10mg、2工程で17%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 650.40[M+H]+.
実施例85
化合物219の調製
エポキシド2−33(60mg、粗製)を1:1 3M HCl水溶液:MeOH混合物(5mL)に溶解した。混合物を50℃まで3時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物を1M NaOH水溶液で塩基化し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、95:5から0:100)で精製し、白色固体として219(18mg、2工程で26%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 600.36[M+H]+.
実施例86
化合物220の調製
DCM(7mL)中の8−メトキシキノリン−6−カルボン酸(286mg、1.18mmol)、HOBT(223mg、1.65mmol)、EDC(316mg、1.65mmol)、及び2−30(239mg、1.18mmol)の混合物にトリエチルアミン(0.35mL、2.51mmol)を加えた。混合物を室温で60時間撹拌した。1M HCl水溶液を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。層を分離した。有機部分を1M HCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−34を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 428.30[M+H]+.
無水DCM(6mL)中の2−34の撹拌溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(1.20g、2.82mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、反応を1:1 1M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。混合物を30分間激しく撹拌した。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、80:20から0:100)で精製し、2−35(11.0mg、全体で2%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 426.20[M+H]+.
DCE(1mL)中の2−35(11.0mg、0.026mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(11.2mg、0.065mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.3mg、0.002mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、39μL、0.078mmol)の混合物を脱気し、85℃まで24時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から30:70)で精製し、オフホワイト固体として220(2.3mg、17%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 520.30[M+H]+.
実施例87
化合物221の調製
DMSO(0.3mL)中のカリウムtert−ブトキシド(9.3mg、0.083mmol)の溶液に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(18.3mg、0.087mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。220(43.0mg、0.083mmol)のDMSO(0.7mL)溶液を加え、混合物を室温でさらに30分間撹拌した。混合物をEtOAcと水に分配した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を1:1 3M HCl水溶液:MeOH混合物(3mL)に溶解し、混合物を50℃まで3時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、オフホワイト固体として221を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 552.38[M+H]+.
実施例88
化合物222の調製
無水THF(4.5mL)中の2−13(300mg、1.13mmol)の溶液にNaH(59.0mg、1.47mmol)を加えた。室温で5分間撹拌した後、MeI(192mg、1.35mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。EtOAcと1M HCl水溶液を加えた。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗製の2−36を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。水酸化リチウム一水和物(95.0mg、2.26mmol)を2−36の2:1:1 THF:MeOH:H2O(8mL)撹拌混合物に加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。さらに水酸化リチウム一水和物(95mg)を加え、撹拌を2時間継続した。混合物を6M HCl水溶液に注入した。水性部分をNaClで飽和させEtOAcとDCMで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗製の2−37を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 266.20[M+H]+.
DMF(8mL)中の2−37、2−30(273mg、1.13mmol)、EDC(282mg、1.47mmol)、HOBT(198mg、1.47mmol)、及びTEA(267μL、1.92mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。EtOAcと2M HCl水溶液を加えた。層が分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、無色蝋として2−38(90mg、3工程で16%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 490.30[M+H]+.
無水DCM(2mL)中の2−38(90.0mg、0.184mmol)の撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(195mg、0.46mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を1:1 1M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。混合物を激しく30分間撹拌した。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−39(92mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 488.30[M+H]+.
DCE(3mL)中の2−39(92mg)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(83.0mg、0.475mmol)、Pd(dppf)Cl2(27.6mg、0.038mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、285μL、0.570mmol)の混合物を脱気し、100℃までマイクロ波照射により1.5時間加熱した。水とDCMを加えた。層が分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、オフホワイト固体として222(27.0mg、2工程で25%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 582.30[M+H]+.
実施例89
化合物223の調製
tert−ブタノール(60mL)中の2−5(1.03g、3.37mmol)の溶液に、2−メチル−2−ブテン(16.9mL、33.7mmol、THF中の2M溶液)を加えた。次に、水(60mL)中の亜塩素酸ナトリウム(609mg、6.74mmol)と一塩基性リン酸ナトリウム二水和物(3.41g、21.9mmol)の溶液を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。ブラインを加え、水性部分をEtOAcで抽出した(3回)。一つにまとめた有機部分をNa2OS4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から0:100)により、オフホワイト固体として2−40(688mg、63%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 322.10[M+H]+.
DCM(15mL)中の2−40(200mg、0.622mmol)、HOBT(151mg、1.12mmol)、EDC(167g、0.870mmol)、及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(91.1mg、0.934mmol)の混合物に、トリエチルアミン(0.160mL、1.12mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。1M HCl水溶液を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。層を分離した。有機部分を1M HCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−41(255mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z found 365.20[M+H]+.
THF(10mL)中の2−41(255mg)の溶液に、シクロプロピルマグネシウムブロミド(2−メチルテトラヒドロフラン中の1M溶液、1.96mL、1.96mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、DCMで抽出した(3回)。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc、100:0から50:50)により、2−42(146mg、2工程で68%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z:346.20[M+H]+.
1:1 DMSO:THF(1mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(93.0mg、0.423mmol)とNaH(16.9mg、0.423mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。THF(1mL)中の2−42(146mg、0.423mmol)の溶液を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をEtOAcと水に分配した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−43(180mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
7M NH3:MeOH(4mL)中の2−43(180mg)の溶液を、室温で18時間、さらに35℃で24時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、2−44(13mg、2工程で8%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 377.20[M+H]+.
DMF(2mL)中の2−10(39.9mg、0.159mmol)、HOBT(25.8mg、0.191mmol)、EDC(28.4mg、0.148mmol)、TEA(0.027mL、0.191mmol)、及び2−44(40.0mg、0.106mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。1M HCl水溶液を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。層を分離した。有機部分を1M HCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、223(8mg、12%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 610.50[M+H]+.
実施例90
化合物224の調製
223の調製に関して報告した条件(EDC、HOBT)を用いて2−44を2−14とカップリングすることにより白色固体として224を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 562.40[M+H]+.
実施例91
化合物225の調製
DMSO(2mL)中のカリウムtert−ブトキシド(9.98mg、0.089mmol)の混合物に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(21.5mg、0.098mmol)を加えた。30分後、2−45(57.8mg、0.089mmol)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物をEtOAcと水に分配した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−46を得、これを精製せずに次の工程で用いた。粗製の2−46をDMF(1mL)に溶解した。次いでK2CO3(24.6mg、0.178mmol)とイミダゾール(12.1mg、0.178mmol)を順次加えた。混合物を80℃まで熱し80℃で48時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗製の2−47を得、これを精製せずに次の工程で用いた。
1:1 TFA:DCM(0.9mL)中の2−47の溶液を室温で1時間撹拌した。反応を1M NaOH水溶液でクエンチした。室温で30分間撹拌した後、層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィーで精製し、白色固体として225(1mg、全体で2%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 611.30[M+H]+.
実施例92
化合物226の調製
DMSO(2mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(49.7mg、0.226mmol)の溶液にNaH(9.0mg、0.226mmol)を加えた。40分後、220(117mg、0.226mmol)のTHF(2mL)溶液を加え、混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を水とEtOAcに分配した。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−48を得、これを精製せずに次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 534.30[M+H]+.
DMF(2mL)中の2−48の溶液に炭酸カリウム(31.3mg、0.452mmol)とイミダゾール(30.8mg、0.452mmol)を順次加えた。混合物を120℃まで18時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、白色固体として226(10mg、2工程で7%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 602.50[M+H]+.
実施例93
化合物227の調製
DCM(4mL)中の2−49(110mg、0.0mmol)、HOBT(86.0mg、0.640mmol)、EDC(122mg、0.640mmol)、TEA(120μL、0.860mmol)、及び4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(110mg、0.510mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。反応を1M HCl水溶液でクエンチし、混合物を室温で10分間撹拌した。層が分離し、有機部分を1M HCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、60:40から10:90)により、白色固体として2−50(95mg、48%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 453.09[M+H]+.
DCE(1mL)中の2−50(45.0mg、0.100mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(87.0mg、0.500mmol)、Pd(dppf)Cl2(3.6mg、0.005mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、250μL、0.500mmol)の混合物を脱気し、85℃まで加熱しながら3時間撹拌した。水とDCMを加えた。層が分離し、有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し、227(10.5mg、19%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 547.30[M+H]+.
実施例94
化合物228の調製
DCE(1mL)中の2−50(50.0mg、0.110mmol)、7−フルオロ−3−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−1H−インドール(108mg、0.270mmol)、Pd(dppf)Cl2(4.0mg、0.005mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、135μL、0.270mmol)の混合物を脱気し、85℃まで加熱しながら5時間撹拌した。水とDCMを加え、層を分離した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し、2−51を得た。
10:1 DCM:TFA(1.1mL)中の2−51の溶液を室温で3時間撹拌した。1M NaOH水溶液を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。層が分離し、有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し、228(4.2mg、2工程で7%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 552.40[M+H]+.
実施例95
化合物229の調製
4−アミノ−3−ヒドロキシ安息香酸(2.01g、13.1mmol)、12M HCl水溶液(20mL、240mmol)、及び3−ブテン−2−オン(1.59mL、19.6mmol)の混合物を4時間還流した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を逆相クロマトグラフィーで精製し(水:CH3CN、100:0から0:100)、8−ヒドロキシ−4−メチルキノリン−6−カルボン酸(830mg、31%)を得た。これをDMF(35mL)に溶解した。溶液に炭酸セシウム(4.42g、13.6mmol)とヨードメタン(1.28mL、20.5mmol)を順次加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をEtOAcで集めた。有機部分を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−52(860mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。UPLC/MS(ES+):m/z 232.10[M+H]+.
2:1:1 THF:MeOH:H2O(4mL)混合物中の2−52(220mg)の撹拌懸濁液に、水酸化リチウム一水和物(280mg、6.73mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を水に溶解し、水性部分のpHを1M HCl水溶液を用いて6に調節した。混合物を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から0:100)で精製し2−53(80mg、31%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 218.10[M+H]+.
方法Aによる2−53の2−30とのカップリングにより2−54を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
無水DCM(32mL)中の2−54(66mg)の撹拌溶液に、デス・マーチン・ペルヨージナン(127mg、0.299mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を1:1 1MNa2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、混合物を激しく30分間撹拌した。層が分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の2−55を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
DCE(31mL)中の2−55、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(52.0mg、0.299mmol)、Pd(dppf)Cl2(16.0mg、0.022mmol)、及びNa2CO3水溶液(2M溶液、222μL、0.447mmol)の混合物を脱気し、マイクロ波照射下で100℃まで加熱した。2.5時間後、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、100:0から50:50)で精製し、229(10.0mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 534.30[M+H]+.
実施例96
化合物230及び231の調製
無水THF(5mL)中の3−1(185mg、0.297mmol)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(3Mヘキサン溶液、300μL、0.892mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を1M HCl水溶液でクエンチし、EtOAcを加えた。層が分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の3−2(201mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。
10:1 DCM:TFA(3mL)中の3−2(201mg)の溶液を室温で40分間撹拌した。反応を1M NaOH水溶液でクエンチし、混合物を室温で10分間撹拌した。層が分離し、水性部分をDCMで抽出した。一つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、100:0から80:20)により、2つの分離されたジアステレオマーを得た(それぞれがラセミ混合物、相対立体化学は任意に割り当てた)。230:白色固体(10mg、全体で7%)UPLC/MS(ES+):m/z 519.30[M+H]+.231:白色固体(37mg、全体で24%)、UPLC/MS(ES+):m/z 519.30[M+H]+.
実施例97
化合物232の調製
THF(500mL)中の232−1(21.8g、69.9mmol)とエチル2,2,2−トリフルオロアセタート(12.9g、90.8mmol)の溶液にイソプロピルマグネシウムクロリド(46.0mL、2.3N THF中)を0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機相を無水MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA、5:1)、油として232−2(16.5g、83.8%)得た。
ジオキサン(300mL)とH2O(30mL)中の232−2(16.5g、58.5mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(10.51g、58.6mmol)、及びKF(7.1g、117mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(4.7g、5.8mmol)を加えた。混合物を脱気し、次いで窒素充填(3回)した。混合物を70℃、N2下、オイルバスで6時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、EAで希釈し、水層から分離した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA、10:1)、白色固体として232−3(17.0g、87.2%)を得た。ESI−MS:m/z 351.8[M+H2O]+.
ニトロメタン(100mL)中の232−3(17.0g、51.1mmol)とK2CO3(13.8g、100mmol)の混合物を室温で10時間撹拌した。溶液をEAで抽出した(200mL×3回)。一つにまとめた有機相を無水MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製しEAの15%PE溶液を用い白色固体として232−4(16.0g、80.0%)を得た。
無水MeOH(150mL)と無水THF(150mL)中の232−4(16.0g、40.6mmol)とNiCl2.6H2O(9.5g、40.4mmol)の溶液に、NaBH4(15.2g、400.6mmol)を0℃で複数回に分けて加えた。添加終了後、溶液を0℃で1時間撹拌した。反応をH2Oでクエンチし、次いでEAで抽出した(200mL×3回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をEAを用いたカラムクロマトグラフィーで精製して油として232−5(11.0g、74.8%)を得た。ESI−MS:m/z 365[M+H]+.
無水DCM(5mL)中の(R)−3−クロロ−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)安息香酸(115mg、0.5mmol)、HATU(260mg、0.7mmol)、及びDIPEA(320mg、2.5mmol)の溶液に25℃で232−5(180mg、0.5mmol)を加えた。溶液を25℃で1時間撹拌した。混合物を1.0N NaHCO3水溶液で希釈し、DCM(20mL×3回)で抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し白色固体として232(80mg、27.5%)を得た。ESI−MS:m/z 576.9[M+H]+.
実施例98
化合物233の調製
DMF(100mL)中の233−1(1.8g、10.0mmol)とF3CCH2I(2g、10.0mmol)の溶液にK2CO3(2.6g、20.0mmol)を加えた。混合物を80℃で3時間撹拌した。混合物を低圧下で濃縮し、残渣をEA(50mL)に溶解した。混合物をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。粗生成物をPE中の10%EAを用いたカラムクロマトグラフィーで精製して233−2(1.6g、60%)を得た。
CH3OHと水(120mLと30mL)中の233−2(1.5g、5.7mmol)の溶液に、LiOH(270mg、11.3mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌し、次いで室温まで冷却した。混合物をEAで抽出し、残渣を2.0N HCl溶液で中和した。混合物をEAで抽出した(30mL×3回)。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶液を低圧下で濃縮し白色固体として233−3(1.3g、85%)を得た。
233−3と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物233を調製した。白色固体として化合物233(100mg、67%)を得た。+ESI−MS:m/z 596.1[M+H]+.
実施例99
化合物234の調製
MeCN(10mL)中の234−1(1.0g、5.4mmol)の溶液に、1−クロロ−2−プロパノン(1.0g、10.0mmol)とK2CO3(3.5g、20.0mmol)を加えた。混合物を80℃で1時間撹拌した。濾過後、濾液を低圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーで精製して234−2(850mg、65.4%)を得た。
234−2(500mg、2.1mmol)とDAST(5mL)の混合物を50℃で12時間撹拌した。反応を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EAで抽出した(20mL×3回)。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残渣をPE中の10%EAを用いたカラムクロマトグラフィーで精製して234−3(310mg、56.8%)を得た。
本質的に233−3の調製の記載と同じように化合物234−4を調製した。234−4と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物234を調製した。白色固体として化合物234(58mg、24.1%)を得た。+ESI−MS:m/z 593.1[M+H]+.
実施例100
化合物235の調製
THF(30mL)中の235−1(1.82g、10.0mmol)、テトラヒドロフラン−3−オール(880mg、10.0mmol)、及びPPh3(2.62g、10.0mmol)の溶液に、0℃でDIAD(2.02g、10.0mmol)を滴下して加えた。混合物を50℃で2時間撹拌した後、反応を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出した(3回)。有機層を一つにまたとめMgSO4で乾燥させ、濾過し低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して235−2(2.4g、89.6%)を得た。
本質的に233−3の調製の記載と同じように化合物235−3を調製した。235−3と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物235を調製した。白色固体として化合物235(75mg、62.3%)を得た。+ESI−MS:m/z 585.2[M+H]+.
実施例101
化合物236の調製
メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾアートを用い、本質的に235の調製の記載と同じように化合物236を調製した。白色固体として化合物236(56mg、22.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 583.1[M+H]+.
実施例102
化合物237の調製
アセトン(30mL)中の237−1(0.93g、5mmol)の溶液にK2CO3(2.08g、15mmol)と2−ヨードアセトアミド(1.39g、7.5mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した(100mL×4回)。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して粗製の237−2を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)でさらに精製して、白色固体として237−2(1.01g、83.1%)を得た。
本質的に233の調製の記載と同じように化合物237−3を調製した。237−3と232−5を用い、本質的に236の調製の記載と同じように化合物237を調製した。白色固体として化合物237(32mg、22.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 576.1[M+H]+.
実施例103
化合物238、239、及び240の調製
4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−3−メトキシ安息香酸、及び232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物240を調製した。白色固体として化合物240(300mg、52.5%)を得た。
化合物240(300mg、0.53mmol)をSFCで分離し2つの鏡像異性体238(140mg、93.3%)と239(100mg、66.7%)を得た。化合物238:+ESI−MS:m/z 572.1[M+H]+.化合物239:+ESI−MS:m/z 572.0[M+H]+.
実施例104
化合物241、242、及び243の調製
THF(4mL)中の243−1(714mg、2.0mmol)の溶液にシクロプロピルマグネシウムブロミド(4mL、0.5M THF中)を加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(20mL×3回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。粗製の243−2を直接次の工程で用いた。+ESI−MS:m/z 399.0[M+H]+.
化合物243−2(600mg)、NH3・H2O(10mL)、及びエタノール(10mL)をオートクレーブに入れた。密封後、反応物を室温で10時間撹拌した。混合物をEA(10mL×3回)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮し243−3を得、これをさらに精製することなく、用いた。+ESI−MS:m/z 336.1[M+H]+.
4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸と243−3を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物243を調製した。白色固体として化合物243(152mg、23%)を得た。+ESI−MS:m/z 531.2[M+H]+.
化合物243(152mg、0.28mmol)をSFCで分離し2つの鏡像異性体242(40.0mg、26%)と241(43.0mg、26%)を得た。241:+ESI−MS:m/z 531.1[M+H]+.242:+ESI−MS:m/z 531.1[M+H]+.
実施例105
化合物244の調製
化合物244−2をFranck et al.,Bioorganic & Medicinal Chemistry,(2013)21(3):643−652の記載に従って調製した。244−4とメチル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾアートを用い、本質的に235の調製の記載と同じように化合物244−3を調製した。白色固体として化合物244−3(2.8g、73.7%)を得た。
メタノール(15mL)中の244−3(2.8g、8.2mmol)の溶液に、N2下で、炭に担持したPd(OH)2(10%、500mg)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2パージした(3回)。混合物をH2下(40psi)、室温で3時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドで濾過し、パッドケーキをメタノールで洗浄した。一つにまとめた濾液を濃縮して粗製の244−4(1.7g、84.5%)を得、これを精製せずに次の工程で用いた。
DCM(10mL)中の244−4(1.3g、5.2mmol)の溶液にDMP(3.4g、8.0mmol)を加えた。混合物を室温で40分間撹拌した。反応を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機層を飽和NaHCO3溶液とブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA、5:1)、白色固体として244−5(0.8g、61.6%)を得た。
化合物244−5(500mg、2.0mmol)をDAST(5mL)で処理し、0℃で30分間撹拌した。反応を飽和NaHCO3溶液で0℃でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA、10:1)、白色固体として244−6(605mg、81.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 273.1[M+H]+.
MeOH(35mL)中の244−6(300mg、1.1mmol)の溶液にNaOH溶液(2N、35mL)を加えた。反応物を1時間還流しながら撹拌した。混合物を2.0N HCl溶液で中和し、EAで抽出した(20mL×3回)。一つにまとめた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させ、白色固体として244−7(250mg、88.1%)を得た。+ESI−MS:m/z 259[M+H]+.
244−7と232−5を用い、本質的に化合物232の調製の記載と同じように化合物244を調製した。白色固体として化合物244(60mg、25.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 606.1[M+H]+.
実施例106
化合物245の調製
本質的に化合物235の調製の記載と同じように化合物245を調製した。白色固体として化合物245(70mg、54.8%)を得た。+ESI−MS:m/z 569.1[M+H]+.
実施例107
化合物248の調製
化合物248−2をRye et al.,Eur.J.Med.Chem.(2013)60:240−248の記載に従って調製した。DMF(50mL)中の248−2(6.0g、29.41mmol)とK2CO3(5.28g、38.23mmol)の溶液に、メチル2,4−ジブロモブタノアート(9.86g、38.23mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌し、次いで水で希釈しEAで抽出した(50mL×3回)。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し粗製の248−3(9.8g)を得た。
THF(100mL)中の248−3(9.8g、25.8mmol)の溶液にt−BuOK(28.37mL、28.37mmol、1N THF中)を0℃で加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した(60mL×3回)。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して248−4(6.0g、78.0%)を得た。
EtOH(20mL)中の248−4(6.0g、20.0mmol)の溶液にNaBH4(2.10g、30.0mmol)を室温で加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。混合物を加熱し10時間還流した後、室温まで冷却した。混合物をEA(60mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーで精製して白色固体として248−5(4.5g)を得た。
DCM(10mL)中の248−5(500mg、1.84mmol)の溶液にEt3N(370mg、3.68mmol)とDMAP(10.0mg、0.082mmol)を加えた。TsCl(459mg、2.41mmol)を分けながら加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(30mL×3回)。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として248−6(730mg、93.1%)を得た。
無水THF(10mL)中の248−6(730mg、1.80mmol)の溶液にTBAF(1MTHF中)(5.0mL、5.0mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物をEAで希釈(20mL)し、ブラインで洗浄した。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として248−7(330mg、67.0%)を得た。
無水THF(10mL)中の248−7(330mg、1.2mmol)の溶液に、−78℃でn−BuLi(0.63mL、1.6mmol)を滴下して加えた。混合物を−78℃で0.5時間撹拌した。ClCOOCH3(0.69g、7.2mmol)を一度に加え−78℃で1時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。一つにまとめた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーで精製し白色固体として248−8(203mg、66.0%)を得た。
本質的に233の調製の記載と同じように化合物248−9を調製した。248−9と248−10を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物248を調製した。白色固体として化合物248(12mg、3.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 587.1[M+H]+.
実施例108
化合物249の調製
本質的に248の調製の記載と同じように化合物249−2を調製した。249−2(1.02mg、2.5mmol)のDMSO(10mL)溶液にNaBH4(285mg、7.5mmol)をN2雰囲気下、室温で加えた。溶液を80℃まで熱し1時間撹拌した。溶液を室温まで冷却した。反応を水(20mL)でクエンチし、EAで抽出した(20mL×2回)。有機相を低圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA=20:1)、無色油として249−3(280mg、47.4%)を得た。
本質的に233の調製の記載と同じように化合物249−4を調製した。249−4と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物249を調製した。白色固体として化合物249(7mg、13.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 569.0[M+H]+.
実施例109
化合物250の調製
メチル4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾアートと232−5を用い、本質的に235の調製の記載と同じように化合物250を調製した。白色固体として化合物250(19.8mg、8.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 571.0[M+H]+.
実施例110
化合物251の調製
トルエン(10mL)中の[IrCl(cod)]2(18mg、0.03mmol)と炭酸ナトリウム(171mg、1.6mmol)の懸濁液に、251−1(500mg、2.68mmol)と酢酸ビニル(457mg、5.38mmol)をAr下で加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却しPEで処理した。沈殿物を濾過により除去し、有機相を低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA=30:1)、251−2(410mg、72%)を得た。
TFA(468mg、4.1mmol)をゆっくりと無水DCM(5mL)とEt2Zn(4.2mL、4.2mmol)に0℃で加えた。混合物を0℃で10分間撹拌した後、CH2I2(1.9g、7.1mL)を加えた。そうしてできた溶液を0℃で10分間撹拌し、次いで251−2(300mg、1.42mmol)を加えた。混合物を室温になるまで放置し、室温で一夜撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EAで抽出した(20mL×3回)。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)で精製し、251−3(210mg、65.8%)を得た。
本質的に233の調製の記載と同じように化合物251−4を調製した。251−4と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物251を調製した。白色固体として化合物251(23mg、10.1%)を得た。+ESI−MS:m/z 559.0[M+H]+.
実施例111
化合物252の調製
キノリン−6−カルボン酸と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物252を調製した。白色固体として化合物252(70mg、33%)を得た。+ESI−MS:m/z 520.1[M+H]+.
実施例112
化合物253の調製
1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物253を調製した。白色固体として化合物253(70mg、28%)を得た。+ESI−MS:m/z 509.1[M+H]+.
実施例113
化合物254の調製
ベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物254を調製した。白色固体として化合物254(38mg、33%)を得た。+ESI−MS:m/z 525.9[M+H]+.
実施例114
化合物255、256、及び398の調製
DMF(100mL)中の255−1(5g、27mmol)と(R)−2−メチルオキシラン(4.7g、82mmol)の溶液にK2CO3(7.4g、54mmol)を加えた。混合物を80℃で3時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(50mL×3回)。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、255−2(6.5g、95%)を得た。
本質的に233の調製の記載と同じように化合物255−3を調製した。255−3と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物398を調製した。白色固体として化合物398(687mg、68%)を得た。
化合物398(350mg、1.14mmol)をSFCで分離し2つのジアステレオマー255(113mg)と256(107mg)を得た。255: +ESI−MS:m/z 573.1[M+H]+. 256: +ESI−MS:m/z 573.1[M+H]+.
実施例115
化合物257の調製
化合物257−2をXu et al.,Angew.Chem. Int.Ed.(2011)50(51):12249−12252に記載された手順に従って調製した。257−2と232−5を用い、本質的に234の調製の記載と同じように化合物257を調製した。白色固体として化合物257(51mg、23.8%)を得た。+ESI−MS:m/z 597.1[M+H]+.
実施例116
化合物258の調製
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物258を調製した。白色固体として化合物258(80mg、41%)を得た。+ESI−MS:m/z 540.0[M+H]+.
実施例117
化合物259、260、及び261の調製
化合物259−2を2006年11月29日公開の中国特許第1869008号に記載された手順に従って調製した。同文献は259−2の調製の記述という限定された目的のため本明細書に参照により組み入れられる。化合物259−3をBarbayianni et al.,J.Org.Chem.(2005)70(22):8730−8733に記載された手順に従って調製した。同文献は259−3の調製の記述という限定された目的のため本明細書に参照により組み入れられる。259−3とメチル3−クロロ−4−ヒドロキシベンゾアートを用い、本質的に235の調製の記載と同じように化合物259−4を調製した。白色固体として化合物259−4(4g、90%)を得た。
H2雰囲気下で、MeOH(45mL)中の259−4(4g、9mmol)とPd/C(200mg)の混合物を30℃で10時間撹拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して259−4(2g、80%)を得た。+ESI−MS:m/z 269.8[M+H]+.
THF/H2O(10mL/1mL)中の259−4と259−4A(2g、7.4mmol)の溶液に、NaOH(400mg、10mmol)を複数回に分けて、出発物質が完全に消費されるまで加えた。混合物に2N HCl溶液を加えて中和した。混合物をEAで抽出した(40mL×3回)。有機相をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、低圧下で濃縮し259−5と259−5Aを得た。
259−5と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物259−6と261を調製した。それぞれが白色固体として化合物259−6(100mg)と261(30mg)を得た。261:+ESI−MS:m/z 568.1[M+H]+.
化合物259−6(100mg、0.16mmol)をSFCで分離し259(80mg、80%)と260(20mg、20%)を得た。259:+ESI−MS:m/z 602.1[M+H]+.260:+ESI−MS:m/z 602.1[M+H]+.
実施例118
化合物262の調製
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸と232−5を用い、本質的に237の調製の記載と同じように化合物262を調製した。白色固体として化合物262(58mg、24.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 563.0[M+H]+.
実施例119
化合物264及び265の調製
化合物264と265を、本質的に232の調製の記載と同じように、それぞれ1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−カルボン酸又は1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸を232−5とともに用いて調製した。化合物264(47mg、26%)と265(51mg、28%)がそれぞれ白色固体として得られた。264: +ESI−MS:m/z 522.9[M+H]+. 265: +ESI−MS:m/z 523.0[M+H]+.
実施例120
化合物266の調製
ベンゾ[d]オキサゾール−6−カルボン酸と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物266を調製した。白色固体として化合物266(60mg、23%)を得た。+ESI−MS:m/z 509.9[M+H]+.
実施例121
化合物267の調製
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸と232−5を出発物質として用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物267を調製した。白色固体として化合物267(10.7mg、7.6%)を得た。+ESI−MS:m/z 539.0[M+H]+.
実施例122
化合物268の調製
1−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−カルボン酸と232−5を用い、本質的に232の調製の記載と同じように化合物268を調製した。白色固体として化合物268(14mg、8.4%)を得た。+ESI−MS:m/z 539.0[M+H]+.
実施例123
化合物269の調製
アセトン(400mL)中の269−1(20.0g、130.68mmol)の撹拌溶液にKOH(18.4g、15mmol)と(CH3)2SO4(29.4mL、318.9mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。溶媒を低圧下で蒸発させ、残渣を熱水に溶解した。pHを1N NaOH溶液で9に調節した。室温まで冷却した後、沈殿物を濾過し、冷EtOAcで十分に洗浄して淡黄色粉末の269−2(23.66g、63.4%)を得た。+ESI−MS:m/z 181.8[M+H]+.
EtOH(120mL)中の269−2(14.4g、8mmol)の溶液に無水酢酸(9.0g、88mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、NaHCO3水溶液で中和した。混合物をEAで抽出した(60mL×3回)。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE:EA、1:1)で精製し269−3(15.0g、84.1%)を得た。+ESI−MS:m/z 223.9[M+H]+.
1,2−ジクロロエタン(150mL)中の269−3(4.46g、20mmol)、PdOAc(0.45g、2mmol)、及びCu(OAc)2(7.26g、40mmol)の溶液に無水CuBr2(8.93g、40mmol)をN2雰囲気下で加えた。混合物を90℃で72時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応を水でクエンチし、セライトパッドで濾過した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)で精製して269−4(6.04g、51.3%)を得た。+ESI−MS:m/z 303.7[M+H]+.
エタノール(60mL)と水(60mL)中の269−4(4.53g、15mmol)の溶液にNaOH(6.0g、150mmol)を加え、混合物を70度で一夜撹拌した。0℃まで冷却後、混合物を5%HCl水溶液で中和した。沈殿物を濾過し濃縮して淡黄色粉末の269−5(3.1g、82.0%)を得、これをさらに精製することなく用いた。+ESI−MS:m/z 247.6[M+H]+.
269−5(2.44g、10mmol)、グリセロール(1.5mL、20mmol)、及び3−ニトロベンゼンスルホナート(10g、45mmol)の混合物を濃H2SO4(25mL)とH2O(8.3mL)で処理した。混合物を100℃で3時間加熱し、次いで140℃で1時間撹拌した。混合物をゆっくり60℃まで冷却した。エタノール(15mL)を加え、混合物を一夜撹拌した。混合物をアンモニア水で中和し、EAで抽出した(50mL×3回)。溶液を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)で精製して269−6(0.50g、16.9%)を得た。+ESI−MS:m/z 295.9[M+H]+.
DMF(3mL)中の269−6(0.295g、1mmol)の撹拌溶液にK2CO3(145mg、1.05mmol)とCH3I(149mg、1.05mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌し、次いで低圧下で濃縮した。残渣をEA(20mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA=5:1)、白色固体として269−7(216mg、70.0%)を得た。+ESI−MS:m/z 311.9[M+H]+.
メタノール(30mL)中の269−7(240g、0.77mmol)の撹拌溶液にPd/C(15mg)を加えた。混合物を室温でH2下(バルーン)1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(PE:EA=5:1)、白色固体として269−8(101mg、56.0%)を得た。+ESI−MS:m/z 231.9[M+H]+.
CH3OH(2mL)と水(2mL)の中の269−8(0.1g、0.44mmol)の溶液にNaOH(80mg、2mmol)を加え、混合物を50℃で0.5時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、5%HCl溶液を用いてpHを5に調節した。混合物をEAで抽出した(20mL×3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮し、白色固体として粗製の269−9(66mg、75.8%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
DCM(5mL)中の269−9(66mg、0.325mmol)の溶液にDMF(1滴)と(COCl)2(0.23mL、1.3mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで低圧下で濃縮した。残渣をDCM(5mL)中の232−5(117mg、0.325mmol)とTEA(0.28mL)の溶液で50℃で処理した。混合物を室温で一夜撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した(20mL×3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をHPLCで精製し、白色固体として269(25mg、14.0%)を得た。+ESI−MS:m/z 550.0[M+H]+.
実施例124
化合物270の調製
化合物270−2をRye et al.,Eur.J.Med. Chem.(2013)60:240−248に記載された手順に従って調製した。同文献は、270−2の調製の記述という限定された目的のため本明細書に参照により組み入れられる。アセトン(200mL)中の270−2(18.0g、89.1mmol)の撹拌溶液に、エチル2−ブロモアセタート(29.6g、178.2mmol)とK2CO3(36.9g、270mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、粗製の270−3(25g、収率:98%)を得た。
無水THF(100mL)中の270−3(11g、38.2mmol)の溶液にTi(i−PrO)4(10.85g、38.2mmol)をN2下、0℃で加え、次いでEtMgBr(34.4mL、103.14mmol)を滴下して加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(60mL×3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し270−4(4.2g、40.4%)を得た。
DCM(20mL)中の270−4(2.5g、9.19mmol)の溶液にDHP(1.54g、18.38mmol)とTsOH(158.2mg、0.92mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。反応を水でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として270−5(2.6g、収率:74.0%)を得た。
無水THF(15mL)中の270−5(1.5g、4.21mmol)の溶液にn−BuLi(2.0mL、5.0mmol)を−78℃で滴下して加えた。混合物を−78℃で0.5時間撹拌した後、ClCOOCH3(2.39g、25.28mmol)を一度に加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いでEA(50mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーで精製して白色固体として270−6(820mg、収率:58%)を得た。
EtOH/H2O(3:1、10mL)中の270−6(410mg、1.22mmol)の撹拌溶液にNaOH(195mg、4.88mmol)を加え、混合物を50℃で1時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した。5%HCl溶液を加えて水層のpHを4.0に調節した。水相をEAで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して粗製の270−7(198mg)を得た。
DMF(15mL)中の270−7(200mg、0.62mmol)の溶液にDIPEA(240mg、1.86mmol)とHATU(236mg、0.62mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで232−5(226mg、0.62mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水で希釈し、EAで抽出した(20mL×3回)。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し270−8(250mg、60.4%)を得た。
EtOH(10mL)中の270−8(250mg、0.37mmol)の溶液にPPTS(19.4mg、0.075mmol)を加えた。混合物を70℃で2時間撹拌し、次いでEA(50mL)で希釈しブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、白色固体として270(80mg、37.0%)を得た。+ESI−MS:m/z 585.1[M+H]+.
実施例125
化合物271、272、及び314の調製
1Lの丸底フラスコにN2雰囲気下で、ジオキサン/H2O(450mL/50mL)中の271−1(15g、86.71mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(15g、86.03mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.0g、1.37mmol)、及びK2CO3(23.7g、172mmol)の混合物を入れた。混合物を100℃まで2時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、ジオキサンを減圧下で蒸発させた。残渣をEAと水で希釈した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:1から40:1)により、白色固体として271−2(11g、47.8%)を得た。
トルエン(200mL)中の271−2(7.2g、26.9mmol)の溶液にMeMgBr(27mL、81mmol)を5分間かけて加えた。溶液を室温で30分間撹拌した。Ti(OiPr)4(8mL、27.3mmol)を室温でゆっくりと加えた。溶液を100℃のオイルバスで20分間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、反応を飽和Na2CO3水溶液でクエンチした。混合物を濾過により分離し、ケーキをEAで洗浄した。有機相を乾燥するまで濃縮し、粗製の271−3(7.0g、褐色油)を直接次の工程で用いた。
トルエン(100mL)中の271−3(7.0g、23.4mmol)の溶液にEt3N(7.09g、70.2mmol)とBoc2O(5.6g、25.7mmol)を室温で加えた。溶液を100℃のオイルバスで3時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、EA(300mL)と水(200mL)に分離した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。有機相を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA、20:1−10:1)で精製し、黄色固体の271−4(7.05g、75.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 398.9[M+H]+.
EtOH(70mL)中の271−4(7.0g、17.5mmol)の溶液にK2CO3(3.62g、26.2mmol)とカリウムトリフルオロ(ビニル)ボラート(2.8g、21.0mmol)を室温で加えた。Pd(dppf)Cl2(256g、0.35mmol)をN2雰囲気下で加えた。混合物を100℃のオイルバスで3時間撹拌した。溶液を低圧下で濃縮し、残渣をEA(100mL)と水(50mL)に分離した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA、20:1−10:1)で精製し、淡黄色油として271−5(6.1g、89.3%)を得た。+ESI−MS:m/z 391.0[M+H]+.
DCM(150mL)中の271−5(6.1g、15.6mmol)の溶液を溶液が青くなるまで−78℃でO3を通気した。次いで青色が消えるまでN2を通気した。−78℃でPPh3(4.9g、18.72mmol)を加え−78℃で2時間撹拌した。混合物を低圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA、10:1−5:1)で精製し、白色固体として271−6(4.8g、78.4%)を得た。
無水DMF(25mL)中の271−6(4.86g、12.38mmol)の溶液にTMSCF3(4.4g、31.0mmol)を加えた。混合物を−78℃まで冷却し、TBAF(1M THF中、7.3mL、7.3mmol)を滴下して加えた。徐々に室温になるまで混合物を放置し、0.5時間撹拌した。混合物を水とEtOAcで希釈した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:0から80:20)により、271−7(4.1g、72%)を得た。
無水DCM(45mL)中の271−7(4.1g、8.86mmol)の撹拌溶液にデス・マーチン・ペルヨージナン(4.96g、17.7mmol)を加えた。混合物を室温で10時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣のクロマトグラフィー(PE:EtOAc、100:0から70:30)により271−8(3.8g、93%)を得た。
MeNO2(10mL)中の271−8(3.8g、8.25mmol)の溶液にEt3N(2mL、14mmol)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOH:H2O(50mL:5mL)共溶媒に溶解した。混合物を鉄粉(1.85g、33mmol)とNH4Cl(1.8g、33mmol)で処理し、次いで80℃まで2時間加熱した。濾過後、溶液を減圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーで精製して271−10(2.5g、61.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 491.9[M+H]+.
100mLの丸底フラスコに、無水DMF(10mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(208mg、1.0mmol)、DIPEA(193mg、1.5mmol)、及びHATU(380mg、1.0mmol)の溶液を入れた。混合物を室温で30分間撹拌した。化合物271−10(490mg、1.0mmol)を一度に加え、混合物を室温で2〜3時間撹拌した。混合物をEAと水で希釈し、有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、1:1)で精製し、淡黄色油として271−11(610mg、88%)得た。
50mLの丸底フラスコに271−11(610mg、0.88mmol)のEA(10mL)溶液を入れた。溶液をEA中のHCl(10mL、4.0M)で処理した。混合物を室温で1〜2時間撹拌した。混合物を低圧下で濃縮し、粗製の314(550mg)を得た。
化合物314(550mg)をSFCで分離し2つの鏡像異性体を得た。2つの鏡像異性体をEA中の2M HClで処理し、次いで濃縮して271(120mg)と272(124mg)を得た。271:+ESI−MS:m/z 582.1[M+H]+.272:+ESI−MS:m/z 582.1[M+H]+.
実施例126
化合物273の調製
273−1と273−2を用い、本質的に化合物272の調製に関して記載した方法により化合物273を調製した。白色固体として化合物273(41mg、52.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 554.0[M+H]+.
実施例127
化合物274−285の調製
下記の表1の化合物は、本質的に272の調製に関して記載された方法により、表に掲載の酸とアミンを用いることにより調製した。
化合物286−2を2009年1月8日公開の国際公開第2009/005638号に記載の手順に従って調製した。同文献は286−2の調製の記述という限定された目的のため本明細書に参照により組み入れられる。
THF(15mL)中の286−2(1.83g、7mmol)の溶液に−78℃でn−BuLi(7mL、2.5M THF中)を加えた。5分後、−78℃でTMEDA(1.624g、14mmol)を加えた。溶液をゆっくりと−30℃まで温め、−30℃で30分間撹拌した。溶液を−78℃まで冷却しオキシラン(0.7mL、14mmol)を加えた。溶液を−78℃で2時間撹拌し、室温で一夜撹拌した。反応をH2Oでクエンチし、EAで抽出した(30mL×2回)。一つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA、10:1)で精製して286−3(0.7g、32.7%)を得た。
DCM(100mL)中の286−3(4.5g、14.7mmol)の溶液にTEA(4.45g、44.1mmol)を加えた。0℃まで冷却後、MsCl(3.36g、29.4mmol)をゆっくり加えた。溶液を30分間撹拌した。反応をH2Oでクエンチし、DCM(100mL×3回)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮し、粗製の286−4(5.6g、99.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 384.8[M+H]+.
DMF(50mL)中の286−4(5.6g、14.5mmol)の溶液にK2CO3(4.02g、29.2mmol)を加えた。混合物を50−60℃まで加熱し、1時間撹拌した。溶液を室温まで冷却し、冷水に注ぎ入れ、EAで抽出した(100mL×2回)。一つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(PE:EA、10:1)で精製して286−5(3.1g、74.3%)を得た。
MeOH(50mL)中の286−5(1.68g、5.83mmol)、286−6(860mg、5.83mmol)、及びK2CO3(1.61g、11.66mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(426mg、0.583mmol)を加えた。混合物を脱気し、次いでN2を再充填した(3回)。混合物を窒素下、70℃で15時間撹拌し、次いで室温まで冷却し、EAで抽出した(50mL×3回)。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA、5:1)で精製し、白色固体として286−7(1.2g、70%)を得た。
DCM(50mL)中の286−7(2.94g、10mmol)の溶液に、室温でNMO(2.4g、20mmol)とOsO4(500mg、0.2mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を飽和Na2SO3水溶液でクエンチし、2時間撹拌した。混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA、3:1)で精製して286−8(2.94g、89.6%)を得た。+ESI−MS:m/z 328.9[M+H]+.
DCM(20mL)中の286−8(3.28g、10mmol)とTEA(4.45g、44.1mmol)の溶液に、0℃でMsCl(2.2g、20mmol)をゆっくりと加えた。溶液を30分間撹拌し、次いでDCM(20mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機相を低圧下で濃縮して粗製の286−9(4.06g、100.0%)を得た。
アンモニア水とエタノール(10mL:10mL)中の286−9(4.0g、10mmol)の溶液を封管し室温で1時間撹拌した。溶液を40℃まで15時間加熱した。混合物を減圧下で乾燥するまで濃縮して粗製の286−10(1.6g、50%)を得、これを精製せずに用いた。+ESI−MS:m/z 327.9[M+H]+.
無水DMF(5mL)中の4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(214mg、1mmol)、HATU(456mg、1.2mmol)、及びDIPEA(258mg、2mmol)の溶液に、25℃で286−10(327mg、1mmol)を加えた。溶液を25℃で2時間撹拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液(40mL)でクエンチし、次いでEAで抽出した(20mL×2回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、3:1)で精製して286−11(201mg、38.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 524.0[M+H]+.
ジオキサン(6mL)中の286−11(150mg、0.3mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(105mg、0.6mmol)、及びK2CO3(84mg、0.6mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(22mg、0.03mmol)を加えた。混合物を脱気し、次いでN2を再充填した(3回)。混合物をN2下、マイクロ波で120℃まで2時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、EA(20mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA、1:1)で精製して286−12(123mg、65%)を得た。
DCM(2mL)中の286−12(123mg、0.2mmol)の溶液に室温でTFA(4mL)を加えた。混合物を30分間撹拌し、乾燥するまで濃縮し、EA(20mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して黄色固体の286(80mg、77.6%)を得た。+ESI−MS:m/z 518.1[M+H]+.
実施例129
化合物287の調製
7−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インドールと287−1を用い、本質的に286の調製の記載と同じように化合物287を調製した。白色固体として化合物287を得た。+ESI−MS:m/z 507.9[M+H]+.
実施例130
化合物288及び289の調製
THF(10mL)中の135(400mg、0.80mmol)の溶液に、N2下でMeMgBr(3mL、1.3N THF中)を加えた。N2下で混合物を室温で1時間撹拌した。反応を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EAで抽出した(20mL×3回)。一つにまとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を分取HPLCで精製し、288−1(150mg)を得た。
288−1のSFC分離により化合物288(39mg)と289(41mg)を得た。288:+ESI−MS:m/z 519.3[M+H]+.289:+ESI−MS:m/z 519.3[M+H]+.
実施例131
化合物290の調製
DCM(20mL)中の286(400mg、0.77mmol)の溶液に、室温でMnO2(336mg、3.86mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌した。沈殿物を濾過で除去し、濾液を低圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、黄色固体として290(150mg、37.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 515.9[M+H]+.
実施例132
化合物291及び292の調製
291−1を用い、本質的に288と289の調製に関して記載した方法で化合物291と292を調製した。化合物291(31mg)と292(30mg)を白色固体として得た。291:+ESI−MS:m/z 524.1[M+H]+.292:+ESI−MS:m/z 524.1[M+H]+.
実施例133
化合物293及び294の調製
化合物286(60mg)をSFC分離により分離して2つの鏡像異性体293(24mg)と294(22mg)を得た。293: +ESI−MS:m/z 517.9[M+H]+. 294: +ESI−MS:m/z 517.9[M+H]+.
実施例134
化合物295及び296の調製
化合物290(65mg)をSFC分離により分離して2つの鏡像異性体295(21mg)と296(18mg)を得た。295: +ESI−MS:m/z 515.9[M+H]+.296: +ESI−MS:m/z 515.9[M+H]+.
実施例135
化合物297の調製
THF(20mL)中の297−1(1.4g、5.0mmol)と2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(700mg、5.0mmol)の溶液に、0℃でi−PrMgCl(3mL、2.0M THF中)を滴下して加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EA(20mL×3回)で抽出した。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して297−2(1.0g、87%)を得た。+ESI−MS:m/z 232.0[M+H]+.
THF(4mL)中の297−2(460mg、2.0mmol)の溶液に、0℃でシクロプロピルマグネシウムブロミド(4mL、0.5M THF中)を滴下して加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(20mL×3回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。化合物297−3はさらに精製することなく用いた。
297−3を用い、本質的に286の調製の記載と同じように化合物297を調製した。白色固体として化合物297(98mg)を得た。+ESI−MS:m/z 548.3[M+H]+.
実施例136
化合物298の調製
化合物298−2を2009年2月5日公開の国際公開第2009/016460号に記載の手順に従って調製した。同文献は298−2の調製の記述という限定された目的のため本明細書に参照により組み入れられる。DCM(10mL)中の298−2(1.8g、8.3mmol)の溶液に、0℃でDAST(2mL)を滴下して加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。反応を0℃で飽和NaHCO3溶液でクエンチしEAで抽出した(30mL×3回)。一つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE:EA、30:1)によるカラムクロマトグラフィーで精製し、白色固体として298−3(1.4g、77.8%)を得た。
THF(10mL)中の298−3(1.4g、6.4mmol)の溶液に、N2下、−78℃でn−BuLi(3.3mL、2.5N ヘキサン中)を滴下して加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌した。2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.6g、9.4mmol)を−78℃で加え、混合物を室温になるまで放置し、10分間撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EAで抽出した。一つにまとめた有機溶液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、50:1)で精製して、油として298−4(1.0g、58.9%)を得た。
298−4を用い、本質的に286の調製の記載と同じように化合物298を調製した。化合物298(70mg)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 555.1[M+H]+.
実施例137
化合物299の調製
298とシクロプロピルマグネシウムブロミドを用い、本質的に288と289の調製の記載と同じように化合物299を調製した。化合物299(30mg)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 597.2[M+H]+.
実施例138
化合物300及び301の調製
化合物229(28mg、0.047mmol)をSFC分離により分離し2つの鏡像異性体300(3.8mg)と301(4.5mg)を白色固体として得た。300:+ESI−MS:m/z 595.0[M+H]+.301:+ESI−MS:m/z 595.0[M+H]+.
実施例139
化合物335の調製
THF(50mL)中の335−1(5.2g、20mmol)の溶液にN2下、−78℃でn−BuLi(16mL、20mmol、2.5M)を加えた。−78℃で0.5時間撹拌した後、I2(5.1g、20mmol)のTHF(25mL)溶液をゆっくりと加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(50mL×3回)。一つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、10:1)で精製して335−2(7.5g、95%)を得た。+ESI−MS:m/z 388.9[M+H]+.
DMF(50mL)中の335−2(3.88g、10.0mmol)の溶液に、室温で水素化ナトリウム(480mg、10mmol、60% 鉱油中)を加えた。混合物を0.5時間撹拌し、3−クロロ−2−メチルプロパ−1−エン(1.0g、11mmol)を滴下して加えた。混合物を2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EAで抽出した(30mL×2回)。一つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮して粗製の335−3(4.4g、99%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
N2雰囲気下で、DMF(95mL)中の335−3(4.4g、10mmol)、LiCl(420mg、10mmol)、蟻酸ナトリウム(1.36g、20mmol)、及びPd(OAc)2(111mg、0.1mmol)の混合物を100℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をEA(50mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、10:1)で精製して335−4(1.5g、50%)を得た。+ESI−MS:m/z 316.9[M+H]+.
N2雰囲気下で、トルエン(15mL)中の335−4(1.5g、5mmol)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(3.6g、10mmol)、及びPd(dppf)Cl2(180mg、0.25mmol)の混合物を140℃で0.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、10:1)で精製して335−5(1.5g、88%)を得た。+ESI−MS:m/z 352.9[M+H]+.
THF/H2O(30mL/1mL)中の335−5(1.5g、1.35mmol)の溶液に、NBS(2.70g、15mmol)を複数回に分けて加えた。混合物を水で希釈し、EAで抽出した(30mL×3回)。一つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、10:1)で精製して335−6(1.5g、75%)を得た。
DMF(5mL)中の335−6(400mg、1.0mmol)の溶液にCF3TMS(1mL)とLiOAc(10mg、0.02当量)を加えた。添加後、335−6が消費されるまで室温で混合物を撹拌した。混合物をアンモニア水(5mL)で処理し、次いで室温で0.5時間撹拌した。混合物をEA(50mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA、1:1)で精製して335−7(205mg、50%)を得た。+ESI−MS:m/z 410.0[M+H]+.
4−シクロプロポキシ−3−メトキン安息香酸と335−7を用い、本質的に286の調製の記載と同じように化合物335を調製した。白色固体として化合物335(25mg)を得た。+ESI−MS:m/z 594.1[M+H]+.
実施例140
化合物302の調製
DMF(2mL、使用前に脱酸素化した)中の302−1(460mg、1.6mmol)の撹拌混合物に、PdCl2(PPh3)2(114mg、0.16mmol)とトリブチル(ビニル)スタンナン(500mg、1.6mmol)を加えた。マイクロ波照射下で80℃で2時間反応させた。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した。混合物をブライン:水:NaHCO3で洗浄した。混合物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の302−2をシリカゲルカラムで精製した。LCMS:m/z 186.05[M+H]+.
DMF(3mL)中の302−2(170mg、0.915mmol)の撹拌混合物にNaH(37mg、0.915mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌した後、臭化アリル(96μL、1.09mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いでEtOAcと10%NaHCO3水溶液で希釈した。仕上げに混合物をEtOAcで処理した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製して黄色油として302−3を得た。LCMS:m/z 226.05[M+H]+.
CH2Cl2(3.5mL)中の302−3(100mg、0.44mmol)の撹拌混合物に、室温で、ベンジリデン−ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ジクロロルテニウム(12mg、0.014mmol)を加えた。混合物を3時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製して黄褐色固体の302−4を得た。LCMS:m/z 198.0[M+H]+.
DME(2mL、使用前に脱酸素化した)中の302−4(70mg、0.35mmol)の撹拌混合物に、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(74mg、0.43mmol)、PdCl2(PPh3)2、及びCs2CO3溶液(0.4mL、2.65M)を加えた。マイクロ波照射下で110℃で1時間混合し、次いでEtOAcと水で希釈した。仕上げに通常の水性処理を行った。粗生成物をシリカゲルカラムで精製して白色固体として302−5を得た。LCMS:m/z 292.0[M+H]+.
CH2Cl2(2mL)中の302−5(70mg、0.24mmol)の撹拌混合物に、室温で、NaHCO3(114mg、1.7mmol)とデス・マーチン・ペルヨージナン(509mg、1.2mmol)を加えた。混合物を室温でアルコールが消費されるまで撹拌した。反応を5%NaHSO3と飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をEtOAc(25mL×2回)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製して302−6を得た。LCMS:m/z 290.0[M+H]+.
THF(2mL)中の302−6(40mg、0.138mmol)の撹拌混合物に、K2CO3とニトロメタン(25mg、0.42mmol)を加えた。混合物を室温で一夜撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し水とブラインでクエンチした。水層をEtOAc(25mL×2回)で抽出した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、白色固体として302−7を得た。LCMS:m/z 351.0[M+H]+.
EtOAc(0.5mL)中の302−7(55mg、0.158mmol)の撹拌混合物にSnCl2・2H2O(106mg、0.47mmol)を加えた。混合物を1時間加熱還流した。混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムで精製し、無色油として302−8を得た。LCMS:m/z 321.0[M+H]+.
DMF(0.5mL)中の4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(33.8mg、0.156mmol)の撹拌混合物に、HATU(59.3mg、0.156mmol)とDIPEA(40mg、0.26mmol)を加えた。混合物を室温で10分間撹拌した。DMF(0.5mL)中の化合物302−8(50mg、0.156mmol)を加え、次いで混合物を10分間撹拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、仕上げにDCMで通常の水性処理を行った。粗生成物を分取HPLCで精製し、白色固体として302−9を得た。LCMS:m/z 517.10[M+H].
DCM(1mL)中の302−9(30mg、0.058mmol)の撹拌混合物に、室温でデス・マーチン・ペルヨージナン(172mg、0.41mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、反応を5%NaHSO3と飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をEtOAc(25mL×2回)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCで精製して白色固体として302を得た。LCMS:m/z 515.05[M+H].
実施例141
化合物303の調製
水素化反応条件下で、EtOAc/EtOH中のPd/Cを使用して302を反応させることによって、化合物303を合成した。LCMS:m/z 517.1[M+H].
実施例142
化合物304の調製
DMF(0.5mL)中の3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸(40mg,0.12mmol)の攪拌混合物へ、HATU(36mg,0.096mmol)、及びDIPEA(25mg,0.192mmol)を加えた。混合物を、室温で10分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の化合物304−1(31mg,0.096mmol)を加え、混合物を10分間攪拌した。反応物を、10%NaHCO3(3mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、その後に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物を、分取HPLCによって精製し、304−2を白色固体として得た。LCMS:m/z 635.1[M+H].
室温で、DCM(1mL)中の304−2(30mg,0.047mmol)の攪拌混合物へ、デス−マーチンペルヨージナン(200mg,0.47mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、反応物を5%NaHSO3、及び飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層を、EtOAc(2x25mL)で抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、HPLCによって精製し、304−3を白色固体として得た。LCMS:m/z 633.15[M+H]+.
EtOH/EtOAc(1:1,10mL)中の304−3(20mg,0.031mmol)の攪拌混合物へ、Pd/C(10mg)を加えた。混合物を、H2の気球下で反応させた。混合物をセライトのプラグでろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。粗生成物304−4を、さらなる精製をせずに使用した。LCMS:m/z 635.15[M+H]+.
0℃で、DCM(1mL)中の304−4の攪拌混合物へ、TFA(0.3mL)を滴下して加えた。混合物を室温で10分間攪拌し、次に、EtOAcで希釈した。反応物を飽和NaHCO3でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。生成物を分取HPLCによって精製し、304を白色固体として得た。LCMS:m/z 515.10[M+H]+.
実施例143
化合物305の調製
0℃で、DMF(8.8mL)中の305−1(500mg,1.75mmol)の攪拌混合物へ、NaH(144mg,3.6mmol)を加えた。混合物を0℃で5分間攪拌した。臭化アリル(222mg,1.75mmol)を加え、混合物を0℃で20分間攪拌した。混合物を室温に温め、5分間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、305−2を得た。LCMS:m/z 325.9[M+H]+.
Ar下で還流させながら、トルエン(3.5mL)中の305−2(280mg,1.4mmol)、及びAIBN(23mg,0.14mmol)の攪拌混合物へ、トルエン(1mL)中の水素化トリブチルスズ(407mg,1.4mmol)溶液を5分かけて滴下して加えた。混合物を還流させながら2時間攪拌し、次に、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、305−3を無色油として得た。LCMS:m/z 200.05[M+H]+.
DME(2.4mL,使用前に、脱酸素化した)中の305−3(170mg,0.85mmol)の攪拌混合物へ、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(163mg,0.94mmol)、PdCl2(PPh3)2(93mg,0.13mmol)、及びCs2CO3(0.6mL,4.25M)の溶液を加えた。マイクロ波照射下で110℃で1時間、反応を行った。混合物をEtOAc、及び水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、305−4を白色固体として得た。LCMS:m/z 294.0[M+H].
化合物305−7を、302の合成に関して記載した方法と同様の3つの工程で調製した。305−7と3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸とのカップリング、次いでアルコール酸化、及び脱保護を行い、305を得た。LCMS:m/z 515.10[M+H]+.
実施例144
化合物306の調製
室温でAr下で、THF(0.45mL)中の306−1(30mg,0.047mmol)の攪拌混合物へ、シクロプロピルマグネシウムブロミド(1.9mL,0.95mmol)を加えた。混合物を30分間攪拌し、次に、EtOAcで希釈した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。次に、EtOAcを用いて、通常の水性ワークアップを行った。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、306−2を得た。LCMS:m/z 675.20[M+H]+.
室温で、DCM(1mL)中の306−2(30mg,0.052mmol)の攪拌混合物へ、TFA(0.2mL)を加えた。混合物を10分間攪拌し、次に、低温の飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水溶液をDCMで抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、306を白色固体として得た。LCMS:m/z 555.10[M+H]+.
実施例145
化合物307−312の調製
室温でAr下で、THF(1mL)中の313−1(45mg,0.092mmol)の攪拌混合物へ、THF中のt−BuMgClの溶液(0.91mL,0.91mmol)を加えた。混合物を室温へ冷却し、EtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液でクエンチした。混合物を室温で20分間攪拌し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製し、さらに、分取HPLCによって精製して、313を白色固体として得た。LCMS:m/z 549.15[M+H]+.
実施例147
化合物314の調製
0℃で、臭化メチルマグネシウム(27mL,THF中で3.2M,87mmol)を、Et2O中(80mL)の314−1(5.0g,29mmol)の溶液へ加えた。1時間の攪拌後、チタンイソプロポキシド(8.2mL,29mmol)を加え、反応物を50℃で2時間加熱した。多量のセライトを、室温に冷却した混合物に加えた。混合物を2N NaOHで塩基性化し、セライトでろ過し、CH2Cl2で洗浄した。層を分離し、有機層を濃縮した。混合物をCH2Cl2に再溶解し、1N HCl(3x)で抽出した。水性抽出物を固体のK2CO3で塩基性化し、EAで逆抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、粗生成物314−2を得た(3.25g)。
粗生成物314−2(3.28g,16mmol)をCH2Cl2中に溶解した。クロロギ酸ベンジル(2.3mL,16mmol)、及びDIPEA(3.0mL,18mmol)を加え、反応物を室温で3時間攪拌した。混合物を1N HCl、ブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、314−3を白色固体として得た。
DME(10mL,使用前に脱酸素化)中の314−3(2g,5.9mmol)の攪拌混合物へ、4,4,6−トリメチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボリナン(1.32g,5.9mmol)、及びCs2CO3の溶液(6M,3mL)、PdCl2(dppf)(461mg,0.59mmol)を加えた。混合物を、110℃でマイクロ波の反応条件下で1時間攪拌した。混合物をEtOAc、及び水で希釈した。次に、EtOAcを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:hex 0−20%)によって精製し、314−4(1.3g)を得、さらなる精製をせずに使用した。
DME(5mL,使用前に脱酸素化)中の314−4(1.3g,3.2mmol)の攪拌混合物へ、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(550mg,3.2mmol)、Cs2CO3の溶液(6M,1.5mL)、及びPdCl2(dppf)(230mg,0.32mmol)を加えた。混合物を110℃でマイクロ波の反応条件下で1時間攪拌した。混合物をEtOAc、及び水で希釈した。次に、EtOAcを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:hex 0−20%)によって精製し、314−5を得た。LCMS:m/z 493.05[M+H]+.
0℃で、THF(10mL)中のヒドロキシカルバミン酸tert−ブチル(2g,15mmol)の攪拌混合物へ、TsCl(2.8g,15mmol)、及びTEA(2.2mL,15.8mmol)を加えた。混合物を、0℃で20分間攪拌し、次に、室温へと5分間温めた。混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物をシリカゲルによって精製し、トシルオキシカルバミン酸tert−ブチルを白色固体として得た。
室温で、t−BuOH:水(3:1,全体積3mL)中の314−5(950mg,1.9mmol)の攪拌混合物へ、オスミウム酸カリウム二水和物(105mg,0.3mmol)、及びトシルオキシカルバミン酸tert−ブチル(1g,3.8mmol)を加えた。混合物を室温で一夜攪拌し、次に、水、及びDCMで希釈した。次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、314−6(1.3g,純度80%)を得た。LCMS:m/z 626.20[M+H]+.
室温で、化合物314−6を、ジオキサン(10mL)中のHCl(4N)の溶液に溶解した。混合物を室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物314−7を得、さらなる精製をせずに使用した。LCMS:m/z 526.05[M+H]+.
DMF(1.5mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(350mg,1.69mmol)の攪拌混合物へ、HATU(642mg,1.69mmol)、及びDIPEA(735mL,4.2mmol)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(2mL)中の化合物314−7を加え、次に10分間攪拌した。反応物をNaHCO3(10mL)の10%水溶液でクエンチし、次に、DCMで希釈した。次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物を分取HPLCによって精製して、314−8を白色固体として得た。LCMS:m/z 716.2[M+H]+.
室温で、AcCN(3mL)中の314−8(602mg,0.84mmol)の攪拌混合物へ、NaI(630mg,4.2mmol)、及びTMSCl(453mg,4.2mmol)を加えた。混合物を、60℃へ、出発物質が消失するまで温めた。混合物を室温へ冷却し、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc:hex 0−50%、次に、MeOH:DCM 0−20%)によって精製した。生成物を、分取HPLCによってさらに精製し、次に、HCl塩へ変えて、314を得た。LCMS:m/z 582.2[M+H]+.
実施例148
化合物315−317の調製
EtOAc:EtOH:HOAc(5mL:1.0mL:0.1mL)中の318−1(40mg,0.028mmol)の攪拌溶液へ、Pd/C(20mg)を加えた。混合物をH2の気球下に置いた。混合物を、数時間、出発物質が消費されるまで攪拌した。混合物をセライトのプラグでろ過し、プラグをEtOAc(2x10mL)で洗浄した。混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLCによって精製して、318を白色固体として得た。LCMS:m/z 548.15[M+H]+.
実施例150
化合物319−322の調製
0℃で、THF(10mL)、及びMeOH(10mL)中の323−1(2.5g,14.2mmol)の溶液へ、NaBH4(1.6g,42.1mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した。反応物を1.0N HClでクエンチし、EtOAcで抽出した。1つにまとめた有機溶液を乾燥し(MgSO4)、減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラム(PE:EA 5:1)で精製し、323−2を無色油(2.0g,79.1%)として得た。
323−2(2.0g,11.2mmol)、4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸メチル(2.1g,11.5mmol)、及びPPh3(4.5g,17.3mmol)の溶液を、無水THF(40mL)中で、0℃で、N2雰囲気下で攪拌した。DIAD(3.5g,17.5mmol)を5分間かけて滴下して加え、溶液を50℃で3時間攪拌させた。出発物質の消失後、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)で精製して、323−3を白色固体(2.8g,73.7%)として得た。1H−NMR(CDCl3,400MHz),δ=7.62−7.60(dd,J=1.6Hz,J=10.0Hz,1H),7.53(s,1H),7.34−7.25(m,5H),6.66(d,J=8.4Hz,1H),4.96−4.93(m,1H),4.44(s,2H),4.36−4.32(m,1H),3.93(s,3H),3.87(s,3H),2.59−2.54(m,4H).
炭素(10%,500mg)上で、N2下で、MeOH(15mL)中の323−3(2.8g,8.2mmol)の混合物へ、Pd(OH)2を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、H2(3x)でパージした。混合物を、H2(40ポンド/平方インチ)下で室温で3時間攪拌した。懸濁液をセライトのパッドでろ過し、固形物をMeOHで洗浄した。1つにまとめたろ液を濃縮して、粗生成物323−4(1.7g,84.5%)を得、精製せずに使用した。
0℃で、DCM(10mL)中の323−4(1.7g,6.7mmol)の混合物へ、DAST(3mL)を加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した。0℃で反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、次に、EtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 15:1)によって精製して、323−5を白色固体(800mg,47.1%)として得た。
THF(5mL)中の323−5(254mg,1.0mmol)、及び水酸化リチウム水溶液(2N,1mL)の溶液を、室温で1時間攪拌した。混合物を2N HClを用いて中和し、EtOAcで抽出した。1つにまとめた有機溶液を乾燥し(MgSO4)、減圧下で蒸発させて、323−6を白色固体(100mg,41.6%)として得た。
化合物323を、314の調製と同様に調製した。LCMS:m/z 614.15[M+H]+.
実施例152
化合物324の調製
トルエン(2mL)中の324−1(360mg,1.73mmol)、及びNaF(7.3mg,0.173mmol)の攪拌混合物へ、還流させながら、トリメチルシリル−2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルフォニル)酢酸塩を1時間かけて滴下して加えた。混合物を還流させながら1時間加熱し、次に、室温へ冷却した。混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムに入れて、324−2を得た。LCMS:m/z 259.05[M+H]+.
室温で、THF:水(1.0mL:0.2mL)中の324−2(320mg,1.24mmol)の攪拌混合物へ、LiOH水溶液(155mg,3.7mmol)を加えた。混合物を2日間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、10%HCl水溶液で酸性化した。次に、EtOAcを用いて通常の水性ワークアップを行った。粗生成物324−3をさらなる精製をせずに使用した。
化合物324を、314の調製と同様に調製した。LCMS:m/z 618.15[M+H]+.
実施例153
化合物325の調製
DMF(7mL)中の325−1(0.5g,2.75mmol)の攪拌混合物へ、Cs2CO3(1.35g,4.12mmol)、及び2,2,2−トリフルオロエチル1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン−1−スルホン酸塩(837mg,2.2mmol)を加えた。混合物を55℃で一夜加熱し、次に、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、325−2を白色固体として得た。LCMS:m/z 265.05[M+H]+.
THF:水(1mL:0.1mL)中の325−2(300mg,1.13mmol)の攪拌混合物へLiOH水溶液を加えた。混合物を室温で一夜攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl水溶液で酸性化した。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物325−3をさらなる精製をせずに使用した。
化合物325を、314の調製と同様に調製した。LCMS:m/z 624.1[M+H]+.
実施例154
化合物326の調製
DMF(0.2mL)中の酢酸(5mg,0.083mmol)の攪拌混合物へ、HATU(3.1mg,0.083)、及びDIPEA(17mg,0.13mmol)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。DMF(0.8mL)中の326−1の溶液を加え、混合物を10分間攪拌した。反応物を10%NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物を分取HPLCによって精製して、326を白色固体として得た。LCMS:m/z 624.15[M+H]+.
実施例155
化合物327−329の調製
DCM(0.4mL)中の330−1(20mg,0.034mmol)の攪拌混合物へ、TEA(7mg,0.069mmol)、及びMsCl(1滴)を加えた。混合物を20分間攪拌し、ゆっくりと室温へ温めた。混合物をDCMで希釈し、反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、330を白色固体として得た。LCMS:m/z 660.10[M+H]+.
実施例157
化合物332の調製
DMF(0.2mL)中の332−1(8mg,0.014mmol)の攪拌混合物へ、DMF.DMA(0.2mL)を加えた。混合物を90℃で、出発物質が消費されるまで攪拌した。粗生成物の混合物を減圧下で濃縮し、さらなる精製をせずに使用した。
0℃で、DCM(0.5mL)中の前の工程からの粗生成物の攪拌混合物へ、ヒドラジン一水和物(0.1mL)、及びHOAc(0.05mL)を加えた。混合物を室温へ温め、次に、30分間還流させた。混合物を室温へ冷却し、反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、還元した生成物下で濃縮した。粗生成物を、分取HPLCによって精製して、332を白色固体として得た。LCMS:m/z 595.1[M+H]+.
実施例158
化合物342の調製
0℃で、t−BuOH:水(3:1,1.3mL)中の342−1(50mg,0.15mmol)の攪拌混合物へ、NMO(26mg,0.23mmol)、及びオスミウム酸カリウム二水和物(5.5mg,0.016mmol)を加えた。混合物を、室温へ一夜温め、次に、DCM、及び水で希釈した。水層をDCMで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲルカラムで精製して、342−2を褐色油(50mg,収率91%)として得た。LCMS:m/z 366.0[M+H]+.
0℃で、DCM(1mL)中の342−2(50mg,0.136mmol)の攪拌混合物へ、TsCl(52mg,0.273mmol)、TEA(60μL,0.41mmol)、及びDMAP(2つの結晶)を加えた。混合物を室温へ1時間温め、次に、DCMで希釈した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出して、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、342−3(65mg,収率92%)を得た。LCMS:m/z 520.0[M+H]+.
アセトン(1mL)中の342−3(128mg,0.246mmol)の攪拌混合物へ、LiBr(64mg,0.74mmol)を加えた。混合物を還流させながら、2時間攪拌し、シリカゲルカラムに入れて、342−4を無色油(75mg,収率71%)として得た。LCMS:m/z 427.95[M+H]+.
0℃で、DCM(1mL)中の342−4の攪拌混合物へ、DAST(58mL,0.44mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間攪拌し、次に、室温へ5分間温めた。反応物を低温のNaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、342−5(56mg,収率74%)を得た。LCMS:m/z 429.95[M+H]+.
DMF(2mL)中の342−5(50mg,0.116mmol)の攪拌混合物へ、テトラブチルアンモニウムアジド(330mg,1.2mmol)、及びテトラブチルアンモニウムヨージド(5mg)を加えた。混合物を95℃で4時間攪拌した。混合物をシリカゲルカラムに入れ、ヘキサン:EtOAcで溶出させて、342−6を無色油として得た。LCMS:m/z 393.0[M+H]+.
THF:水(10:1,1.1mL)中の342−6(25mg,0.064mmol)の攪拌混合物へ、トリフェニルホスフィン(ポリマーに結合,167mg,0.64mmol)を加えた。混合物を70℃で30分間攪拌し、室温へ冷却し、セライトのプラグでろ過した。プラグを数回EtOAcで洗浄した。混合物を減圧下で濃縮し、342−7をさらなる精製をせずに使用した。LCMS:m/z 367.0[M+H]+.
DMF(0.5mL)中の(R)−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシ安息香酸(18mg,0.079mmol)の攪拌混合物へ、HATU(36mg,0.095mmol)、及びDIPEA(35μL,0.191mmol)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の342−7の溶液を加え、混合物を10分間攪拌した。反応物を10%NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物を分取HPLCによって精製して、342を白色固体として得た。LCMS:m/z 575.15[M+H]+.
実施例159
化合物343の調製
化合物343を342に関して記載した方法に従って調製した。LCMS:m/z 574.10[M+H]+.
実施例160
化合物344の調製
DMF(0.5mL)中の3−メトキシ−4−((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸(35mg,0.095mmol)の攪拌混合物へ、HATU(45mg,0.114mmol)、及びDIPEA(35μL,0.19mmol)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の344−1の溶液を加え、混合物を10分間攪拌した。反応物を10%NaHCO3水溶液(5mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、344−2を無色油として得た。LCMS:m/z 637.15[M+H]+.
DCM(1mL)中の344−2の攪拌混合物へ、TFA(0.4mL)を加えた。混合物を、室温で、344−2が消費されるまで攪拌した。反応物を低温の飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、344−3を無色油として得た。LCMS:m/z 517.1[M+H]+.
DCM中の344−3(30mg,0.058mmol)の攪拌混合物へ、Cs2CO3(47mg,0.145mmol)、及び3−ブロモピロリジン−2−オン(11.4mg,0.07mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波照射下で、70℃で1時間加熱した。混合物をセライトのプラグでろ過し、数回DCMで洗浄した。混合物を減圧下で濃縮し、さらにHPLCによって精製して、344を白色固体として得た。LCMS:m/z 600.15[M+H]+.
実施例161
化合物350の調製
0℃で、THF(1mL)中の350−1(57mg,0.21mmol)の攪拌混合物へ、NaH(17mg,0.43mmol)を加えた。混合物を0℃で5分間攪拌し、次に、ヨウ化メチル(61mg,0.43mmol)を加えた。混合物を室温へ温め、次に、EtOAcで希釈した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、350−2を得た。LCMS:m/z 280.05[M+H]+.
室温で、THF:MeOH:水(1:0.4:0.1)中の350−2(50mg,0.17mmol)の攪拌混合物へ、LiOH水溶液(36mg,0.86mmol)を加えた。混合物を一夜室温で攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl溶液で酸性化した。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物350−3をさらなる精製をせずに使用した。LCMS:m/z 266.05[M+H]+.
化合物350を349に関する方法に従って同様に調製した。LCMS:m/z 612.1[M+H]+.
実施例162
化合物351の調製
0℃で、DCM(1mL)中の351−1(15mg,0.0295mmol)の攪拌混合物へ、無水酢酸(10mg,0.09mmol)、TEA(20μl)、及びDMAP(1つの結晶)を加えた。混合物を、室温で、アルコールが消費されるまで、攪拌した。反応物を飽和NaHCO3(5mL)でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCによって精製して、352を白色固体として得た。LCMS:m/z 549.10[M+H]+.
実施例163
化合物352の調製
DMF(0.1mL)中の352−1(25mg,0.047mmol)の攪拌混合物へ、DMF.DMA(0.1mL)を加えた。混合物を、60℃で、出発物質が消費されるまで攪拌した。混合物を室温へ冷却し、減圧下で濃縮した。粗生成物をさらなる精製をせずに使用した。0℃で、DCM中の攪拌粗生成物へ、HOAc(3滴)、及びメチルヒドラジン(3滴)を加えた。混合物を室温へ20分間温め、加熱して還流させた。混合物を室温へ冷却し、DCMで希釈し、低温の飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCM(3x10mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、352を白色固体として得た。LCMS:m/z 582.15[M+H]+.
実施例164
化合物353の調製
THF(4mL)中の353−1(53mg,0.11mmol)の溶液へ、MeMgCl(1mL)を加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、353(20mg,40%)を白色固体として得た。LCMS:m/z 469.3[M+H]+.
実施例165
化合物354の調製
THF中のi−PrMgCl(2.75mL,3.84mmol)の溶液を、354−1(1g,3.66mmol)の攪拌混合物へ、−45℃で5分間かけて滴下して加えた。混合物を1時間攪拌し、次に、THF(1mL)中のシクロブタノン(256mg,3.66mmol)を加えた。混合物を室温へ温め、一夜攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、354−2を無色油として得た。LCMS:m/z 218[M+H]+.
0℃で、CH3CN(4mL)中の354−2(0.4g,1.83)の攪拌混合物へ、(濃)H2SO4(490μL,9.2mmol)を5分間かけて滴下して加えた。混合物を室温へ1時間温め、次に、80℃へ30分間温めた。混合物を室温へ冷却し、次に、EtOAcで希釈した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、354−3を白色固体として得た。LCMS:m/z 258.95[M+H]+.
工程3−6を314と同様に実施して、354を得た。LCMS:m/z 636.15[M+H]+.
実施例166
化合物355の調製
ジオキサン(2mL)中で、4N HCl中の354(16mg,0.025mmol)の攪拌混合物へ、6N HCl水溶液を加えた。混合物を、マイクロ波照射下で120℃で1時間加熱した。混合物を室温へ冷却し、DCMで希釈し、低温の飽和NaHCO3溶液で中和した。水層をDCMで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、355を白色固体として得た。LCMS:m/z 594.10[M+H]+.
実施例167
化合物356の調製
室温で、DMF中の356−1(0.3g,1mmol)の攪拌混合物へ、Cs2CO3(488mg,1.5mmol)、NaI(15mg)、及び1−ブロモ−2−フルオロエタン(127mg,1mmol)を加えた。混合物を45℃へ一夜加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、356−2を得た。LCMS:m/z 345.1[M+H]+.
化合物356を、314と同様の方法を使用して、4つの工程で調製した。LCMS:m/z 628.15[M+H]+.
実施例168
化合物357−361、及び363の調製
室温で、DCM(1mL)中の336(20mg,0.035mmol)の攪拌混合物へ、デス‐ マーチンペルヨージナン(150mg,0.175mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、次に、5%NaHSO3、及び飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をEtOAc(2x25mL)で抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をHPLCによって精製して、362を白色固体として得た。LCMS:m/z 571.1[M+H]+.
実施例170
化合物364の調製
0℃で、臭化メチルマグネシウム(THF中で1.4M,0.50mL,0.68mmol)をTHF(2mL)中のブロモケトン(0.163g,0.45mmol)の溶液へ加えた。30分後、反応物をNH4Clでクエンチし、EAで抽出し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製し、364−2(0.115g,68%)を得た。LCMS:m/z 375.95[M+H]+.
0℃で、CH2Cl2(3mL)中の364−2(0.115g,0.31mmol)の溶液へ、DAST(81μL,0.61mmol)を加えた。溶液を1時間攪拌した。混合物を飽和NaHCO3で希釈し、EAで抽出した。1つにまとめた有機相を無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、364−3(0.071g,61%)を得た。LCMS:m/z 377.95[M+H]+.
DMF(1mL)中の364−3(0.071g,0.19mmol)の溶液へ、テトラブチルアンモニウムアジド(0.7g,0.94mmol)を加えた。溶液を3時間90℃で攪拌し、次に、EAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、364−4(0.054g,84%)を得た。LCMS:m/z 339.05[M+H]+.
THF(1mL)、及び水(1滴)中の364−4(0.054g,0.16mmol)の溶液へ、ポリマー担持トリフェニルホスフィン(0.5g,1.5mmol)を加えた。溶液を2時間60℃で攪拌した。混合物をEAで希釈し、ろ過して樹脂を除去した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮して、粗生成物364−5(0.032g,63%)を得、さらなる精製をせずに使用した。LCMS:m/z 313.00[M+H]+.
ジイソプロピルエチルアミン(52μL,0.31mmol)を、DMF(1mL)中の4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(33mg,0.15mmol),364−5(32mg,0.10mmol)、HBTU(62mg,0.16mmol)の溶液へ加えた。溶液を室温で3時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和Na2CO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、364(10.4mg,20%)を得た。LCMS:m/z 509.05[M+H]+.
実施例171
化合物365の調製
ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)を、DMF(1mL)中の3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸(33mg,0.15mmol)、365−1(78mg,0.25mmol)、HATU(0.15g,0.40mmol)の溶液へ加えた。溶液を室温で3時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和Na2CO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、365−2を得た。LCMS:m/z 627.20[M+H]+.
化合物365−2を、室温で8分間、CH2Cl2(1.0mL)中のTFA(0.25mL)を用いて脱保護した。反応物を低温のNaHCO3でクエンチして、CH2Cl2で抽出した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、365(10.4mg,8%)を得た。LCMS:m/z 507.01[M+H]+.
実施例172
化合物368の調製
化合物368−1(5.0g,39mmol)、及び固体のNaHCO3(5.0g,60mmol)を、水(40mL)中で懸濁し、90℃へ加熱した。ホルムアルデヒド(10mL)を8時間かけて複数回に分けて加え、反応物を90℃で一夜加熱した。混合物を0℃へ冷却し、6N HClでpH1へ酸性化した。溶液を0℃で1時間攪拌した。反応物をろ過し、ろ液をEAで抽出して、368−2(4.9g,79%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.21(d,J=4.6,1H),7.20(d,J=4.6,1H),4.4(s,2H).
ヨードメタン(4.5mL,72mmol)を、DMF(60mL)中の368−2(7.7g,48mmol)、及び炭酸カリウム(13g,144mmol)の溶液へ加えた。混合物を50℃で1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、368−3(2.57g,31%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.20(s,2H),4.6(d,J=6.0,2H).
0℃で、メタンスルホニルクロリド(1.4mL,0.18mmol)を、CH2Cl2(30mL)中の368−3(2.57g,15mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(3.9mL,22mmol)の溶液へ加えた。30分後、混合物をCH2Cl2で希釈し、1N HCl、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をDMF(10mL)に溶解し、シアン化ナトリウム(2.2g,44mmol)で80℃で3時間処理した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、368−4(1.13g,41%)を得た。LCMS:m/z 183.03[M+H]+.
Pd(dppf)Cl2(0.45g,0.61mmol)を、CH3CN(10ml)、及び1M K2CO3(5ml)中の368−4(0.56g,3.1mmol)、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(0.80g,4.6mmol)の溶液へ加えた。反応容器を、マイクロ波照射下で3時間120℃で加熱した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、368−5(0.70g,81%)を得た。LCMS:m/z 277.05[M+H]+.
水素化ナトリウム(76mg,1.9mmol)を、DMF(1mL)中の368−5(0.21g,0.76mmol)の溶液へ加えた。5分後、ヨードメタン(0.14mL,2.3mmol)を加え、混合物を30分間攪拌した。反応物をNH4Clでクエンチし、EAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、368−6(0.19g,81%)を得た。LCMS:m/z 305.00[M+H]+.
水素化リチウムアルミニウム(1.8mL,THF中で1M,1.8mmol)を、THF(5mL)中の368−6(0.19g,0.61mmol)の溶液へ加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を固体の硫酸ナトリウム十水和物を加えることによってクエンチし、10分間攪拌した。固体をろ過し、ろ液を濃縮して、368−7(0.16g,85%)を得た。LCMS:m/z 309.05[M+H]+.
化合物368−8、及び368を365と同様に調製した。化合物368−8:LCMS:m/z 624.3[M+H]+.化合物368:LCMS:m/z 503.15[M+H]+.
実施例173
化合物369の調製
バニリン酸メチル(0.25g,1.4mmol)、及び酢酸ビニル(0.25mL,2.7mmol)を、トルエン(1mL)中の[IrCl(cod)]2(9mg,0.014)、及び炭酸ナトリウム(52mg,0.49mmol)へ加えた。混合物をArで洗浄し、110℃で1.5時間攪拌し、次に、EAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、369−1(0.159g,55%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.61(dd,J=1.6,8.0,1H),7.0(d,J=8.4,1H),6.63(dd,J=6.0,14,1H),4.87(dd,J=2.4,14,1H),4.55(dd,J=2.0,6.0,1H),2.92(s,2H),3.91(s,3H).
0℃で、ジエチル亜鉛(9mL,9.0mmol)を、ジクロロエタン(3mL)中の369−1(0.234g,1.1mmol)、及びジヨードエタン(0.72mL,9.0mmol)の溶液へ滴下して加えた。混合物を室温で一夜攪拌し、次に、EAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製し、369−2(0.121g,55%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.61(dd,J=1.6,8.0,1H),7.0(d,J=8.4,1H),6.63(dd,J=6.0,14,1H),4.87(dd,J=2.4,14,1H),4.55(dd,J=2.0,6.0,1H),3.92(s,3H).
2N水酸化ナトリウム(1mL)を、メタノール(3mL)中の369−2(58mg)の溶液へ加え、混合物を室温で一夜攪拌した。混合物を1N HClで酸性化し、EAで抽出して、369−3(50mg,86%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.78(d,J=1.95,1H),7.58(s,1H),7.30(d,J=1.95,1H),3.91(s,3H),3.80−3.83(m,1H),0.85−0.89(m,4H).
化合物369を364と同様に調整した。LCMS:m/z 501.1[M+H]+.
実施例174
化合物371の調製
密閉容器内で、−40℃で、イソブチレン(10mL,105mmol)を、CH2Cl2(15mL)中のバニリン酸メチル(1g,5.5mmol)、及びH2SO4(3滴)の溶液へ加えた。混合物を室温へ温め、2−3日かけて攪拌した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、371−2(0.161g,12%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.71(d,J=6.26,1H),7.63(d,J=1.96,1H),7.09(d,J=8.26,1H),3.88(s,3H),3.87(s,3H),1.41(s,9H).
化合物371を364と同様に調製した。LCMS:m/z 517.2[M+H]+.
実施例175
化合物372調製
フッ化カリウム(0.10g,1.7mmol)、及びバニリン酸メチル(0.31g,1.7mmol)を、メタノール(5mL)中で15分間混合した。混合物を濃縮して、ジエチルエーテル(2x)で同時蒸発させた。残渣をDMSO(2.0mL)に溶解し、小ビン中のジフルオロヨードエタン(0.36g,1.9mmol)へ加えた。小ビンをArで洗浄し、密閉し、120℃で一夜加熱した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、372−1(0.060g,14%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 766(dd,J=1.95,8.41,1H),7.59(d,J=1.95,1H),6.92(d,J=8.41,1H),6.00−6.30(m,1H),4.24−4.31(m,2H),3.91(s,3H),3.91(s,3H).
化合物372を364と同様に調製した。LCMS:m/z 525.10[M+H]+.
実施例176
化合物374の調製
ヨウ化ナトリウム(1mg)を、NMP(1.5mL)中のバニリン酸メチル(0.26g,1.4mmol)、ブロモシクロブタン(0.40mL,4.3mmol)、炭酸カリウム(0.98g,4.3mmol)の溶液へ加えた。混合物を、マイクロ波照射下で180℃で1.5時間加熱し、次に、EAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、374−1(0.18g,54%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ 7.3(d,J=8.41,1H),7.53(s,1H),6.74(d,J=8.41,1H),4.4−4.7(m,1H),3.92(s,3H),3.89(s,3H).
化合物372−2を369と同様に加水分解し、372を364と同様に調製した。LCMS:m/z 568.9[M+H]+.
実施例177
化合物375の調製
テトラブチルアンモニウムアジド(0.33g,0.57mmol)を、DMF(1mL)中の375−1(60mg,0.16mmol)へ加え、混合物を80℃で5時間加熱した。混合物をEAで希釈した。有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、375−2(0.052g,96%)を得た。LCMS:m/z 337.05[M+H]+.
NaH(12mg,0.31mmol)を、DMF(1mL)中の375−2(52mg,0.15mmol)へ加えた。混合物を室温で15分間攪拌した。ヨードメタン(30μL,0.46mmol)を加え、混合反応物を2時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、375−3(0.052g,98%)を得た。LCMS:m/z 351.05[M+H]+.
化合物375を364と同様に調製した。LCMS:m/z 539.15[M+H]+.
実施例178
化合物377の調製
Pd(dppf)Cl2(20mg,0.02mmol)を、CH3CN(0.5mL)、及び1M K2CO3(0.25mL)中の2,6−ジクロロ−3−フルオロピリジン(0.20g,0.78mmol)、及び1−(トリフルオロメチル)ビニルボロン酸ヘキシレングリコールエステル(0.18g,0.86mmol)の溶液へ加えた。混合物を、マイクロ波照射下で1時間110℃で加熱した。反応物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、377−1(0.10g,47%)を得た。LCMS:m/z 271.90[M+H]+.
Pd(dppf)Cl2(75mg,0.091mmol)を、CH3CN(2ml)、及び1M K2CO3(0.5ml)中の377−1(0.493g,1.8mmol)、及び3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(0.38g,2.7mmol)へ加えた。混合物を、マイクロ波照射下で110℃で30分間加熱した。混合物を、マイクロ波照射下で1時間110℃で加熱した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、377−2(0.286g,33%)を得た。LCMS:m/z 319.95[M+H]+.
オスミウム酸カリウム(50mg,0.13mmol)を、t−ブタノール(2mL)、及び水(0.6mL)中の377−2(0.286g,0.89mmol)、及びtert−ブチル(トシルオキシ)カルバミン酸塩(0.36g,1.3mmol)の懸濁液へ加え、混合物を一夜室温で攪拌した。粗生成物をシリカゲルカラムへ直接注ぎ、クロマトグラフィー(EA:ヘキサン)を行い、377−3(0.162g,40%)を得た。LCMS:m/z 398.83[M+H]+.
ジオキサン(2mL)中の4N HClを、377−3(0.16g)へ加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮して、377−4を得、さらなる精製をせずに使用した。化合物377を364と同様に調製した。LCMS:m/z 506.20[M+H]+.
実施例179
化合物378の調製
NaH(0.13g,3.1mmol)を、DMF(3.0mL)中のバニリン酸メチル(0.44g,2.4mmol)、及び2−ヨードプロパン(1.2mL,12mmol)の溶液へ加え、混合物を65℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、378−1(0.50g,93%)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.65(dd,J=1.95,8.6,1H),7.55(d,J=1.96,1H),6.90(d,J=8.6,1H),4.61−4.66(m,1H),3.91(s,3H),3.58(s,3H),1.41(s,3H),1.39(s,3H).
化合物378−1を369と同様に加水分解して、378−2を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl3):δ7.74(dd,J=1.95,8.6,1H),7.60(d,J=1.96,1H),6.92(d,J=8.6,1H),4.65−4.68(m,1H),3.92(s,3H),1.41(s,3H),1.39(s,3H).化合物378を364と同様に調整した。LCMS:m/z 557.10[M+H]+.
実施例180
化合物379の調製
NaH(0.13g,3.1mmol)を、DMF(3.0mL)中のバニリン酸メチル(0.44g,2.4mmol)、及びクロロメチルメチルスルフィド(0.24mL,2.8mmol)の溶液へ加え、混合物を1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、379−1(0.57g,92%)を得た。
MCPBA(0.9g,5.2mmol)を、CH2Cl2(3mL)中の379−1(0.576g,2.4mmol)へ加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をNa2CO3で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、379−2(0.40g,70%)を得た。
化合物379−2を369と同様に加水分解し、379−3を得た。化合物379を364と同様に調製した。LCMS:m/z 553.10[M+H]+.
実施例181
化合物380の調製
2−ブロモアセトアミド(0.46g,3.4mmol)を、DMF(1mL)中の3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.29g,1.7mmol)、及び炭酸カリウム(0.70g,5.0mmol)へ加え、混合物を65℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。化合物380−1をEAから結晶化し、ろ過によって収集した(0.27g,71%)。1H NMR(400 MHz,dmso−d6):δ7.67−7.42)(m,2H),7.50(br.s,1H),7.38(br.s,1H),7.11(t,J=8.62,1H),4.62(s,2H),3.79(s,3H).
化合物380−1を369と同様に加水分解して、380−2を得た。1H NMR(400MHz,dmso−d6):δ7.63−7.69(m,2H),7.49(br.s,1H),7.38(br.s,1H),7.08−7.11(m,1H),4.61(s,2H).化合物380を364と同様に調製した。LCMS:m/z 560.05[M+H]+.
実施例182
化合物381の調製
2−ブロモアセトアミド(0.46g,3.4mmol)を、DMF(1mL)中の3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.46g,1.7mmol)、及び炭酸カリウム(0.70g,5.0mmol)へ加え、混合物を65℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、381−1(0.091g,24%)を得た。1H NMR(400MHz,dmso−d6):δ7.95(d,J=2.34,1H),7.90(dd,J=2.34,8.61,1H),7.45(br.s,1H),7.34(br.s,1H,7.06(d,J=8.61,1H),4.65(s,2H),3.78(s,3H).
381−1を、369−2と同様に加水分解して、381−2を得た。1H NMR(400MHz,dmso−d6):δ8.12(d,J=2.34,1H),7.87(dd,J=2.35,6.0,1H),7.15(d,J=6.0,1H),4.87(s,2H).
化合物381を364と同様に調製した。LCMS:m/z 621.76[M+H]+.
実施例183
化合物382の調製
ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL,0.84mmol)を、DMF(1mL)中の382−1(0.10g,0.34mmol)、3−メトキシ−4−(2−((メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸(0.15g,0.51mmol)、及びHATU(0.25g,0.67mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、382−2(0.15g,76%)を得た。LCMS:m/z 581.15[M+H]+.
化合物382−2を368と同様に脱保護して、382−3を得た。LCMS:m/z 461.10[M+H]+.
炭酸セシウム(0.11g,0.33mmol)を、DMF(1mL)中の382−3(0.050g,0.11mmol)、及び2−(Boc−アミノ)エチルブロミド(0.048g,0.22mmol)の溶液へ加えた。混合物を、マイクロ波照射下で70℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、382−4(39mg,60%)を得た。LCMS:m/z 604.20[M+H]+.
ジオキサン(1.5mL,4N)中の塩酸を、382−4(39mg,0.077mmol)へ加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、382(8mg,25%)を得た。LCMS:m/z 503.95[M+H]+.
実施例184
化合物383の調製
化合物383−1を、364と同様に調整して、383−2を得た。LCMS:m/z 487.10[M+H]+.
デス−マーチンペルヨージナン(0.58g,1.4mmol)を、CH2Cl2(10mL)中の383−2(0.337g,0.69mmol)へ加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、Na2CO3、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、383−3(0.144g,43%)を得た。LCMS:m/z 485.10[M+H]+.
カリウムtert−ブトキシド(40mg,0.36mmol)を、DMSO(1mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(65mg,0.30mmol)へ加え、混合物を室温で30分間攪拌した。DMSO(0.5mL)中の化合物383−3(0.144g,0.30mmol)を加え、混合物を1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、383−4(0.050g,33%)を得た。LCMS:m/z 499.15[M+H]+.
化合物383−4(0.050g,0.10mmol)を、6N HCl(1mL)、及びMeOH(1mL)に溶解し、60℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、粗生成物を逆相HPLCによって精製して、383(14mg,28%)を得た。LCMS:m/z 517.10[M+H]+.
実施例185
化合物384の調製
カリウムtert−ブトキシド(81mg,0.72mmol)を、DMSO(1mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(0.13g,0.60mmol)へ加え、混合物を室温で30分間攪拌した。DMSO(0.5mL)中の化合物384−1(0.329g,0.60mmol)を加え、混合物を1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、有機相を水、及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、384−2(0.11g,37%)を得た。LCMS:m/z 499.15[M+H]+.
化合物384−2(0.11g,0.22mmol)を、6N HCl(1mL)、及びMeOH(1mL)に溶解し、60℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、MeOH(2mL)中の2N NaOH(2mL)で2時間処理した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、384(17mg,5%)を得た。LCMS:m/z 517.10[M+H]+.
実施例186
化合物385の調製
LDA(THF中で2M,1.4mL,2.8mmol)を、−78℃で、THF(10mL)中の385−1(0.93g,2.5mmol)の溶液へ滴下して加え、混合物を−78℃で15分間攪拌した。N−フルオロベンゼンスルホンイミド(1.2g,3.8mmol)を加え、混合物を3時間攪拌した。混合物を室温へ温め、反応物を1N HClでクエンチした。混合物をEAで抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、385−2(0.57g,59%)を得た。LCMS:m/z 386.10[M+H]+.
水素化ホウ素ナトリウム(0.12g,3.1mmol)を、EtOH中の385−2(0.14g,0.36mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を1N HClでクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、385−3(0.040g,33%)を得た。LCMS:m/z 330.00[M+H]+.
THF(1mL)中の化合物385−3(25mg,0.076mmol)を、THF(0.5mL)中のNaH(3.0mg,0.076mmol)へ加え、混合溶液を30分間攪拌した。TBDMSCl(11mg,0.076mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を1N HClでクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、385−4(0.014g,41%)を得た。LCMS:m/z 444.10[M+H]+.
−78℃で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(45μL,0.27mmol)を、CH2Cl2(1mL)中の385−4(60mg,0.14mmol)、及び2,6−ルチジン(47μL,0.40mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温へ温めた。反応物を1N HClでクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗トリフラートを直ぐにNMP(0.5mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムアジド(0.39g,1.4mmol)を加え、混合物を65℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈し、有機抽出物を水、及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、385−5(0.057g,114%)を得た。LCMS:m/z 355.05[M+H]+.
化合物385−5を、364と同様に還元して、385−6を得た。LC/MS:[M+H]329.00.ジイソプロピルエチルアミン(62μL,0.36mmol)を、DMF(1mL)中の385−6(54mg,0.12mmol),4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(37mg,0.18mmol)、及びHBTU(81mg,0.21mmol)の溶液へ加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、1N HCl、重炭酸ナトリウム、水、及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、385(14mg,22%)を得た。LCMS:m/z 520.15[M+H]+.
実施例187
化合物386の調製
0℃で、臭化メチルマグネシウム(THF中で1.4M,6.0mL,8.4mmol)を、THF(20mL)中の2,6−ジクロロイソニコチン酸エチル(0.74g,3.4mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を1N HClでクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、386−2(0.63g,88%)を得た。LCMS:m/z 206.00[M+H]+.
TBDMSOTf(2.6mL,12mmol)を、CH2Cl2(20mL)中の386−2(0.80g,3.9mmol)、及び2,6−ルチジン(2.3mL,19mmol)の溶液へ滴下して加え、混合物を室温で3時間攪拌した。反応物を1N HClでクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、386−3(1.2g,96%)を得た。LCMS:m/z 320.05[M+H]+.
化合物386−4,386−5,386−6,386−7、及び386−8を、377と同様に調整した。386−4:LCMS:m/z 350.10[M+H]+.386−5:LCMS:m/z 474.15[M+H]+.386−6:LCMS:m/z 607.20[M+H]+.386−7:LCMS:m/z 507.15[M+H]+.386−8:LCMS:m/z 697.25[M+H]+.
TBAF(THF中で1M,0.13mL,0.13mmol)を、386−8(25,mg,0.043mmol)の溶液へ加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮し、386を逆相HPLC(5mg,20%)によって精製した。LCMS:m/z 583.20[M+H]+.
実施例188
化合物387の調製
化合物314(10mg,0.021mmol)をCH2Cl2(1mL)に溶解した。イソシアン酸エチル(10μL,0.12mmol)を加え、混合物を室温で5時間攪拌した。反応物をメタノール(2mL)でクエンチし、濃縮した。化合物314をHPLCによって精製した(4.1mg,40%)。LCMS:m/z 653.20[M+H]+.
実施例189
化合物388の調製
トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム(48mg,0.23mmol)を、CH2Cl2(1mL)中の318(28mg,0.051mmol)、及びアセトアルデヒド(9μL,0.16mmol)の溶液へ加えた。追加のアセトアルデヒド、及び還元剤を5時間の間30分おきに加えた。反応物を塩化アンモニウムでクエンチし、CH2Cl2で抽出した。化合物388を逆相HPLCによって精製した(14mg,50%)。LCMS:m/z 576.20[M+H]+.
実施例190
化合物393の調製
NaH(9mg,0.22mmol)を、DMF(1mL)中の393−1(72mg,0.15mmol)の溶液へ加え、15分間攪拌した。ヨードメタン(18μL,0.29mmol)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、EAで抽出した。1つにまとめた有機抽出物を水、及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、393−2(51mg,66%)を得た。LCMS:m/z 507.10[M+H]+.
オスミウム酸カリウム(6mg,0.015mmol)を、t−ブタノール(1mL)、及び水(0.33mL)中の393−2(51mg,0.10mmol)、及びtert−ブチル(トシルオキシ)カルバミン酸塩(41mg,0.15mmol)の溶液に加え、溶液を一夜室温で攪拌した。粗生成物をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、393−3(0.025g,50%)を得た。LCMS:m/z 640.20[M+H]+.
HCl(ジオキサン中で4N,1mL)を393−3(0.025g,0.039mmol)へ加え、混合物を1時間攪拌した。溶媒を蒸発によって除去し、4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(24mg,0.12mmol)、HATU(60mg,0.16mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(40μL,0.23mmol)を加え、混合物を室温で1.5時間攪拌した。粗生成物をEAで希釈し、1N HCl、重炭酸ナトリウム、及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、393−4(12mg,41%)を得た。LCMS:m/z 730.15[M+H]+.
Pd/C(10%,3mg)を、EtOH(3mL)中の393−4(12mg,0.025mmol)の溶液へ加え、混合物を水素雰囲気下で2時間攪拌した。触媒をろ過によって除去し、粗生成物を逆相HPLCによって精製して、393(2.5mg,28%)を得た。LCMS:m/z 563.20[M+H]+.
実施例191
化合物394の調製
ヨウ化ナトリウム(40mg,0.27mmol)を、アセトニトリル(3mL)中の393−4(40mg,0.55mmol)、及びクロロトリメチルシラン(35μL,0.27mmol)の溶液へ加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物をEAで希釈し、飽和Na2(SO2)3、及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。生成物を逆相HPLCによって精製して、394を得た。LCMS:m/z 597.15[M+H]+.
実施例192
化合物395の調製
化合物395−2を364と同様に調製した。LCMS:m/z 706.20[M+H]+.化合物395を396と同様に調製した。LCMS:m/z 607.10[M+H]+.
実施例193
化合物396の調製
化合物396−2を364と同様に調整した。LC/MS:m/z 714.20[M+H].HCl(ジオキサン中で4N,2mL)を、396−2(80mg,0.11mmol,)へ加え、混合物を2時間攪拌した。混合物を濃縮して、揮発性の成分を除去し、396を逆相HPLCによって精製した(11mg,15%)。LCMS:m/z 615.15[M+H]+.
実施例194
化合物397の調製
メタンスルホニルクロリド(0.30mL,4.0mmol)を、CH2Cl2(30mL)中の397−1(0.70g,2.7mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.93mL,5.3mmol)の溶液へ、0℃で、30分間滴下して加えた。混合物を1N HCl、及びブラインで洗浄し、NaSO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、397−2(0.59g,85%)を得た。LCMS:m/z 349.95[M+H]+.
シアン化ナトリウム(0.14g,2.8mmol)を、エタノール(10mL)、及び水(2mL)中の397−2(0.59g,2.3mmol)の溶液へ加えた。混合物を50℃で30分間加熱した。混合物をEAで希釈し、水、及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、397−3(0.15g,23%)を得た。LCMS:m/z 280.95[M+H]+.
NaH(65mg,1.6mmol)をDMF(1mL)中の397−3(0.15g,0.54mmol)の溶液へ加え、5分間攪拌した。ヨードメタン(0.16mL,3.0mmol)を滴下して加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応物をNH4Clでクエンチし、EAで抽出した。有機抽出物を、水、及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出剤:EA:ヘキサン)によって精製して、397−4(0.123g,72%)を得た。LCMS:m/z 308.95[M+H]+.
ボラン−ジメチルスルフィド(0.11mL,0.11mmol)を、THF(2mL)中の397−4(0.123g,3.9mmol)の溶液へ滴下して加え、混合物を55℃で1時間加熱した。反応物を6N HClでクエンチし、55℃で15分間加熱した。揮発性の成分を蒸発によって除去し、397−5をさらなる精製をせずに使用した。LCMS:m/z 313.00[M+H]+.
クロロギ酸ベンジル(85μL,0.59mmol)を、CH2Cl2(2mL)中の397−5(3.9mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.20mL,1.2mmol)の溶液へ滴下して加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、水、及びブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)によって精製して、397−6(0.15g,87%)を得た。LCMS:m/z 447.05[M+H]+.
化合物397−7を364と同様に調製した。LCMS:m/z 507.10[M+H]+.化合物397−8を377と同様に調製した。LCMS:m/z 640.15[M+H]+.化合物397−9を377と同様に調整した。LCMS:m/z 730.15[M+H]+.化合物397を394と同様に調製した。LCMS:m/z 597.20[M+H]+.
実施例195
化合物366、367、370、373、376、389、390、391、及び392の調製
化合物370(270mg,0.49mmol)をSFCによって分離し、2つの鏡像異性体を得た:246(100mg,74.0%)、及び247(110mg,81.5%)。246:+ESI−MS:m/z 555.1[M+H]+.247:+ESI−MS:m/z 555.1[M+H]+.
実施例197
化合物398の調製
DMF(1.5mL)中の4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(70mg,0.31mmol)の攪拌混合物へ、HATU(90mg,0.237mmol)、及びDIPEA(84μL,0.474mmol)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の2−アミノ−1−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)−1−シクロプロピルエタン−1−オールを加えた。混合物を10分間攪拌し、次に、10%NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、次に、DCMを用いた通常の水性ワークアップを行った。粗生成物を分取HPLCによって精製して、398を白色固体として得た。LCMS:m/z 544.15[M+H]+.
実施例198
化合物399の調製
化合物399を398と同様に調整した。LCMS:m/z 716.2[M+H]+.
実施例199
化合物400の調製
DMF(2.0mL)中の400−1(50mg,0.088mmol,314の調製中に得られた)の攪拌混合物へ、Cs2CO3(143mg.0.44mmol)、及びMeI(38mg.0.264mmol)を加えた。混合物を、室温で、出発物質が消費されるまで攪拌した。粗生成物をEtOAc、及び水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。化合物400をHPLCによって精製して、400を白色固体として得た。LCMS:m/z 610.15[M+H]+.
実施例200
化合物401の調製
DMF(2.5mL,脱酸素化されている)中の401−1(460mg,1.6mmol)の攪拌混合物へ、PdCl2(PPh3)2(32mg,0.045mmol)、CuI(26mg,0.136mmol)、ピペリジン(0.35mL)、及びトリメチル(プロパ−2−イン−1−イル)シラン(180mg,1.6mmol)を加えた。混合物を、60℃で3時間、マイクロ波照射に付した。混合物を室温へ冷却し、EtOAcで希釈した。混合物をブライン、水、及びNaHCO3で洗浄した。混合物をMgSO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、401−2を黄色固体として得た。LCMS:m/z 198.05[M+H]+.
DME(3mL,脱酸素化されている)中の401−2(110mg,0.56mmol)の攪拌混合物へ、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(191mg,1.1mmol)、PdCl2(dppf)2、及びCs2CO3の溶液(0.6mL,3.7M)を加えた。混合物を、110℃で4時間、マイクロ波照射に付した。混合物をEtOAc、及び水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムによって精製して、401−3を白色固体として得た。LCMS:m/z 292.0[M+H]+.
化合物401−6を、302の調製のための方法と同じ方法を使用して、3つの工程で調製した。LCMS:m/z 321.0[M+H]+.化合物401−6を3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸とカップリングさせ、次いでアルコールの酸化、及び脱保護を行い、401を得た。LCMS:m/z 513.05[M+H]+.
実施例201
化合物402の調製
ジイソプロピルエチルアミン(24μL,0.14mmol)を、DMF(1mL)中の402−1(21mg,0.045mmol)、3−メトキシ−4−[(メチルカルバモイル)メトキシ]安息香酸(22mg,0.090mmol)、及びHATU(38mg,0.099mmol)の溶液へ加え、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、1N HCl、水、及びブラインで洗浄し、NaSO4上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、402(7.5mg)を得た。LCMS:m/z 586.05[M+H]+.
実施例202
化合物403、404、及び405の調製
DMF(50mL)中の403−1(6.0g,32.97mmol)、及びK2CO3(9.12g,66.1mmol)の溶液へ、2−ブロモアセトニトリル(4.98g,39.52mmol)を滴下して加えた。混合物を80℃で4時間攪拌した。混合物を水で希釈し、EA(3x100mL)で抽出した。1つにまとめた有機層を、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(5〜10%EA:PE)によって精製して、402−2を無色油(5.1g,70%)として得た。
MeOH:H2O(2:1,90mL)中の402−2(8.0g,36.2mmol)の溶液へ、NaOH(2.9g,72.4mmol)を加え、混合物を50℃で1時間攪拌した。混合物を水で希釈し、EA(2x50mL)で抽出した。水層を、2.0M HCl溶液を使用してpH4.0へ酸性化した。水相をEA(2x150mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮して、403−3(5.6g,70%)を得た。
DMF(15mL)中の403−3(530mg,2.35mmol)の溶液へ、DIPEA(590mg,7.04mmol)、及びHATU(885mg,2.35mmol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。混合物を2−アミノ−1−(6−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)エタノール(403−4,800mg,2.35mmol)で処理し、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を水で希釈し、EA(3x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、403−5(1.0g,77.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 547.9[M+H]+.
DCM(20mL)中の403−5(600mg,1.10mmol)の溶液へ、DMP(948mg,2.2mmol)を複数回に分けて加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を飽和Na2S2O3溶液、及びブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーによって精製して、403−6を白色固体(400mg,66.7%)として得た。+ESI−MS:m/z 546.1[M+H]+.
THF(20mL)中の403−6(400mg,0.73mmol)の溶液へ、CH3MgBr(2.4mL,7.3mmol)を滴下して加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、403(60mg)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 562.1[M+H]+.
化合物403(〜45mg)をSFC分離によって分離して、2つの異性体を得た:404(10.0mg)、及び405(12.5mg)。404:+ESI−MS:m/z 562.1[M+H]+.405:+ESI−MS:m/z 562.0[M+H]+.
実施例203
化合物406及び407の調製
0℃で、THF(4mL)中の406−1(540mg,1.53mmol)の溶液へ、シクロプロピルマグネシウムブロミド(4mL,THF中で0.5M)を滴下して加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機層を、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、406−2(400mg,70%)を得た。
オートクレーブ中で、化合物406−2(400mg,1.0mmol)を、濃アンモニア水(10mL)及びエタノール(10mL)で処理した。密閉後、混合物を、80℃へ10時間、攪拌しながら加熱した。混合物を室温へ冷却し、EA(30mL)で希釈した。混合物をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮して、406−3を得、さらなる精製をせずに使用した。+ESI−MS:m/z 337.1[M+H]+.
化合物406−6を、403の調製の記載と本質的に同じように、4−(2−フルオロエトキシ)−3−メトキシ安息香酸、及び406−3を使用して調製した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA:PE 1:1)によって精製して、406−4を白色固体(201mg,73%)として得た。+ESI−MS:m/z 533.1[M+H]+.化合物406−4をSFC分離によって分離して、2つの異性体を得た:406(60mg)、及び407(65mg)。406:+ESI−MS:m/z 533.1[M+H]+.407:+ESI−MS:m/z 533.1[M+H]+.
実施例204
化合物408及び409の調製
THF(4mL)中の408−1(560mg,0.2mmol)の溶液へ、MeMgCl(1mL,Et2O中で3M)を加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。反応物をTHF(10mL)中のCBr4(5g)でクエンチした。混合物をEA(50mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルによって精製して、408−2(402mg,70%)を得た。+ESI−MS:m/z 577.1[M+H]+.
N2雰囲気下で、磁気攪拌子を入れた50mLフラスコを、208−3(300mg,0.75mmol)、408−2(290mg,0.5mmol)、Pd(dppf)Cl2(8mg,1mmol%)、KF(180mg,3.0mmol)、及びジオキサン:H2O(20mL:5mL)で満たした。混合物を10時間100℃で攪拌した。混合物を室温へ冷却し、水(50mL)及びEA(50mL)で希釈した。有機層を分離し、水相をEA(2x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、408−3を固体(280mg,70%)として得た。+ESI−MS:m/z 774.5[M+H]+.
ジオキサン(8mL)中の408−3(280mg,0.36mmol)の溶液へ、濃HCl(2mL)を加えた。混合物を80℃で1時間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、水(15mL)及びEA(20mL)で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、408−4(189mg)を得た。
化合物408−4(189mg)を、SFC分離によって分離して、2つの鏡像異性体を得た:408(60mg)、及び409(65mg)。408:+ESI−MS:m/z 524.1[M+H]+.409:+ESI−MS:m/z 524.1[M+H]+.
実施例205
化合物410及び411の調製
化合物410−3を、403の調製の記載と本質的に同じように、410−1及び410−2を使用して調製した。粗生成物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:アセトン 5:1)によって精製して、410−3(1.8g,89%)を得た。+ESI−MS:m/z 628.1[M+H]+.
化合物410−4を、403の調製の記載と本質的に同じように調製した。粗生成物410−4を得た(0.8g,52.3%)。+ESI−MS:m/z 626.1[M+H]+.化合物410−5を403の調製の記載と本質的に同じように調製した。粗生成物410−5をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:アセトン 5:1)によって精製して、410−5(496g,51%)を得た。+ESI−MS:m/z 642.1[M+H]+.化合物410−5を、403の調製の記載と本質的に同じように調製した。粗生成物410−6を分取HPLCによって精製して、410−6(302mg,70%)を得た。+ESI−MS:m/z 512.1[M+H]+.化合物410−5を、SFC分離によって分離して、410(30mg)、及び411(28mg)を得た。410:+ESI−MS:m/z 512.1[M+H]+.411:+ESI−MS:m/z 512.1[M+H]+.
実施例206
化合物412及び413の調製
化合物412及び413を、403の調製の記載と本質的に同じように、412−1、及びエチニルマグネシウムブロミドを使用して調製した。生成物を分取HPLC、及びSFC分離によって精製した。412(30mg)及び413(32mg)を、白色固体として得た。412:+ESI−MS:m/z 516.9[M+H]+.413:+ESI−MS:m/z 516.9[M+H]+.
実施例207
化合物414、415、及び416の調製
ラセミ体の414を、403の調製の記載と本質的に同じように、412−1、及び(R)−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。化合物414を白色固体(150mg)として得た。化合物414をSFC分離によって分離して、2つの鏡像異性体を得た:415(35mg)、及び416(38mg)。415:+ESI−MS:m/z 519.1[M+H]+.416:+ESI−MS:m/z 519.0[M+H]+.
実施例208
化合物417及び418の調製
化合物417及び418を403の調製の記載と本質的に同じように、412−1、及び(S)−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。化合物417(36mg)及び418(39mg)。417:+ESI−MS:m/z 518.9[M+H]+.418:+ESI−MS:m/z 518.9[M+H]+.
実施例209
化合物419、420、及び421の調製
ジオキサン:H2O(4:1,20mL)中の419−1(1.0g,2.32mmol)の溶液へ、NaHCO3(584.6mg,6.96mmol)を一度に加え、Boc2O(657.5mg,3.02mmol)複数回に分けて加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、次に、水(50mL)、及びEA(50mL)で希釈した。水相をEA(2x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、真空内で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 4:1)によって精製して、419−2(1.2g,97%)を得た。+ESI−MS:m/z 532.3[M+H]+.
DCM(20mL)中の419−2(1.2g,2.26mmol)の溶液へ、DMP(1.95g,4.52mmol)を複数回に分けて加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を飽和Na2SO3溶液(50mL)でクエンチし、CH2Cl2(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーによって精製して、419−3を白色固体(1.0g,83.3%)として得た。+ESI−MS:m/z 530.3[M+H]+.
0℃で、THF(15mL)中の419−3(1.0g,1.89mmol)の溶液へ、CH3MgBr(6.30mL,18.90mmol)を滴下して加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 3:1〜2:1)によって精製して、419−4を白色固体(605mg,58.3%)として得た。+ESI−MS:m/z 546.2[M+H]+.
ジオキサン(16mL)中の419−4(600mg,1.1mmol)の溶液へ、濃HCl(8mL)を加えた。混合物を80℃で一夜攪拌した。室温へ冷却後、混合物を飽和NaHCO3溶液で中和し、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮して、419−5(301mg,87%)を得た。
化合物419を、403の調製の記載と本質的に同じように、419−5、及び4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。化合物491を白色固体(90mg)として得た。+ESI−MS:m/z 523.1[M+H]+.
化合物419(90mg,0.172mmol)を、SFC分離によって分離して、2つの鏡像異性体を得た:420(15.0mg)及び421(22.0mg)。420: +ESI−MS:m/z 523.1[M+H]+. 421:+ESI−MS:m/z 523.1[M+H]+.
実施例210
化合物422及び423の調製
THF(10mL)中の422−1(100mg,0.575mmol)の溶液へ、NaBH4(44mg,1.1mmol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を水によってクエンチし、EA(3x20mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィー(PE:EA 20:1から5:1)によって精製して、422−2(90mg,89.1%)を得た。
0℃で、THF(15mL)中の422−2(534mg,3.0mmol)、4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸メチル(546mg,3.0mmol)、及びPPh3(786mg,3.0mmol)の溶液へ、DIAD(606mg,3.0mmol)を滴下して加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。混合物をDCM(3x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、422−3(667mg,66%)を得た。
MeOH(20mL)中の422−3(2.0g,5.85mmol)及びPd(OH)2(0.2g)の溶液を、H2雰囲気(50ポンド/平方インチ)下で、室温で一夜攪拌した。混合物をろ過し、ろ液を蒸発させて、粗生成物422−4(1.5g)を得、さらなる精製をせずに使用した。
0℃で、THF(10mL)中の422−4(150mg,0.597mmol)の溶液へ、NaH(47.8mg,1.195mmol)を加え、混合物を0℃で0.5時間攪拌した。混合物をSEMCl(149mg,0.896mmol)で処理し、混合物を室温へ30分かけて温めた。反応物を水でクエンチし、EA(2x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA20:1)によって精製して、422−5(110mg,48.2%)を得た。
共溶媒THF:H2O(1:1,10mL)中の422−5(600mg,1.57mmol)の溶液へ、NaOH(126mg,2mLの水中で3.14mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。有機溶媒を減圧下で蒸発させ、水層を、1M HCl溶液でpH4〜5へ酸性化した。混合物をEA(2x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮して、422−6(480mg,83.0%)を得た。
化合物422−8を、403の調製の記載と本質的に同じように、422−6、及び422−7を使用して調製した。化合物422−8を白色固体(180mg,66.9%)として得た。+ESI−MS:m/z 661.0[M+H]+.
HCl:ジオキサン(4M,15mL)中の422−8(180mg,0.273mmol)の懸濁液を、室温で30分間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物422−9を得た。残渣を飽和NaHCO3(10mL)で希釈し、EA(2x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1から1:1)によって精製して、422−9(90mg,62.3%)を得た。
化合物422−9(90mg)を、SFC分離によって分離して、2つの鏡像異性体を得た:422(25mg)、及び423(27mg)。422: +ESI−MS:m/z 531.0[M+H]+. 423: +ESI−MS:m/z 531.0[M+H]+.
実施例211
化合物424の調製
CH3CN(50mL)中の424−1(1.05g,3.0mmol)、及び18−クラウン−6(800mg,3.1mmol)の溶液へ、CsF(900mg,6.0mmol)を加えた。混合物を1時間加熱して還流させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、424−2を白色固体(360mg,40%)として得た。
磁気攪拌子を入れた50mLの丸底フラスコを、424−2(360mg,1.2mmol)、MeNO2(5mL)、及びEt3N(303mg,3.0mmol)で満たした。混合物を室温で10時間攪拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:DCM 2:1)によって精製して、424−3(270mg,63%)を得た。
MeOH(10mL)中の424−3(271mg,0.75mmol)、及びNiCl2(127mg,1mmol)の攪拌した混合物へ、出発物質が消費されるまで、NaBH4(380mg,1.0mmol)を複数回に分けて加えた。混合物を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(EA:EtOH 10:1)によって精製して、424−4を無色油(130mg,50%)として得た。+ESI−MS:m/z 328.8[M+H]+.
化合物424を、403の調製の記載と本質的に同じように、424−4、及び4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。生成物を分取HPLCによって精製した。化合物424を白色固体(180mg,66.9%)として得た。+ESI−MS:m/z 523.2[M+H]+.
実施例212
化合物425の調製
化合物425−3を、403の調製の記載と本質的に同じように、425−1及び425−2を使用して調製した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、425−3(190mg)を得た。+ESI−MS:m/z 654.9[M+H]+.
ジオキサン(15mL)中の425−3(190mg,0.29mmol)の溶液へ、濃HCl(5.0mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、飽和NaHCO3溶液で中和し、EA(3x10mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、425(21mg,13.5%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 534.9[M+H]+.
実施例213
化合物426の調製
0℃で、HCl(6N,300mL)中の426−1(16.2g,90mmol)の攪拌した溶液へ、水(15mL)中のNaNO2(6.90g,99mmol)の溶液を滴下して加えた。混合物を0℃で1時間攪拌し、次に、水(150mL)中のKI(75g,450mmol)の溶液で処理した。混合物を30分間攪拌し、次に、EA(4x100mL)で抽出した。1つにまとめた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、426−2(21.2g,80.5%)を淡黄色固体として得た。
THF(150mL)中の426−2(8.77g,30mmol)、CuI(1.14g,6mmol)、PdCl2(PPh3)2(1.05g,1.5mmol)、及びNEt3(21mL,150mmol)の懸濁液へ、プロピオールアルコール(propiolic alcohol)(3.36g,60mmol)をN2雰囲気下で加えた。混合物を室温で一夜攪拌し、次に、セライトパッドでろ過した。ろ液を乾燥するまで濃縮し、残渣をEA(200mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、426−3(5.1g,77.3%)を淡黄色固体として得た。
MeOH(100mL)中の426−3(2.2g,10mmol)の溶液へ、Pd/C(0.5g)をN2下で加えた。混合物を脱気し、水素(3x)で再び満たした。混合物をH2雰囲気(40ポンド/平方インチ)下で一夜攪拌した。混合物をセライトパッドでろ過し、ろ液を真空内で濃縮して、粗生成物426−4を得た。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、426−4(1.62g,72.3%)を淡黄色油として得た。
EtOH(7.5mL)及び水(2.5mL)中の426−4(0.67g,3mmol)の溶液へ、NaOH(0.48g,12mmol)を加えた。混合物を50℃で1時間攪拌し、0℃へ冷却し、HCl(2M)溶液でpH5へ酸性化した。混合物をEA(4x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空内で濃縮して、426−5(0.50g,80.0%)を黄色固体として得、さらなる精製をせずに使用した。
化合物426を403の調製の記載と本質的に同じように、426−5、及び2−アミノ−1−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−メトキシピリジン−2−イル)−1−シクロプロピルエタノールを使用して調製した。粗生成物を分取HPLCによって精製して、426(35mg,13.3%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 529.0[M+H]+.
実施例214
化合物427の調製
ジオキサン(30mL)中の427−1(1.0g,4.67mmol)の懸濁液へ、427−2(2.37g,9.346mmol)、AcOK(1.37g,14.0mmol)、及びPd(dppf)Cl2(0.346g,0.467mmol)を加えた。混合物を80℃でN2雰囲気下で16時間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、水(100mL)に注ぎ、DCM(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 50:1)によって精製して、427−3(1.4g,0.3−0.4gの427−2を含有)を得た。
0℃で、THF(10mL)中の427−4(310mg,0.554mmol)の溶液へ、シクロプロピルマグネシウムブロミド(11mL,THF中で0.5M)を滴下して加えた。混合物を1時間攪拌し、次に、室温へ温めた。反応物を飽和NH4Cl(10mL)溶液でクエンチし、EA(2x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機相を飽和NaHCO3溶液、及びブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE中で30%EA)によって精製して、427−5(170mg,51.0%)を得た。+ESI−MS:m/z 601.1[M+H]+.
ジオキサン及びH2Oの混合物(9:1,10mL)中の427−5(120mg,0.2mmol)の懸濁液へ、CS2CO3(195.6mg,0.6mmol)、427−3(108.6mg,0.3mmol)、及びPd(dppf)Cl2(16.3mg,0.02mmol)をN2雰囲気下で加えた。混合物を70℃で2時間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、水(50mL)に注ぎ、EA(2x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE中で10〜30%EA)によって精製して、427−6(121mg,92.2%)を得た。+ESI−MS:m/z 657.1[M+H]+.
MeOH(20mL)中の427−6(121mg,0.184mmol)、及びPd/C(20mg)の懸濁液を、H2雰囲気(バルーン)下で室温で一夜攪拌した。溶液をろ過し、ろ液を真空内で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、427(17mg,10.1%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 539.1[M+H]+.
実施例215
化合物428の調製
化合物428−2を、428−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、Mello et al.,J.Am.Chem.Soc.(2005)127(29):10124−10125において与えられるように調製した。化合物428−3を、428−3の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、2002年5月2日に公開された、PCT公開番号、国際公開第2002/034745号において与えられるように調製した。
室温で、DMF(100mL)中の428−3(8g,38mmol)の溶液へ、K2CO3(9.5g,69mmol)、及びNaN3(3g,46mmol)を加えた。溶液を2時間攪拌し、H2O(100mL)に注ぎ、EA(3x100mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、428−4(5.1g,66.1%)を得た。
EtOH(50mL)中の428−4(5g,23.4mmol)の溶液へ、Boc2O(6.11g,28mmol)、及びPd/C(1g)を室温でN2下で加えた。溶液を脱気し、H2(3x)で再び満たした。混合物を、室温でH2雰囲気(気球)下で18時間攪拌した。溶液をろ過し、ろ液を乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、428−5(2.2g,34.4%)を得た。
ジオキサン及びH2Oの混合物(20mL/5mL)中の428−5(2.2g,7.9mmol)、及び(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(1.39g,7.9mmol)の溶液へ、Pd(dppf)Cl2(289g,0.395mmol)、及びK2CO3(1.63g,11.85mmol)を加えた。混合物を脱気し、N2(3x)で再び満たした。混合物をN2下で40度で3時間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、EA(100mL)、及び水(100mL)で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、428−6(2.923g,100%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 370.8[M+H]+.
DMF(15mL)中の428−6(1.2g,3.24mmol)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(2.34g,6.48mmol)、及びKF(751mg,12.96mmol)の溶液へ、Pd(dppf)Cl2(237mg,0.324mmol)をN2下で加えた。混合物を80℃で2時間攪拌した。室温へ冷却後、混合物をEA(100mL)、及び水(50mL)で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮して、粗生成物428−7(粗製で1.35g)を得、次の工程に直接使用した。+ESI−MS:m/z 407.1[M+H]+.
化合物428−7(1.315g,3.24mmol)をTHF(20mL)及びH2O(2mL)に溶解した。室温で、溶液をNBS(1.13g,6.4mmol)で処理し、20分間攪拌した。混合物を低圧で濃縮し、残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、428−8(1.4g,94.5%)を得た。+ESI−MS:m/z 459.1[M+H]+.
化合物428−9を、406の調製の記載と本質的に同じように、428−8を使用して調製した。粗生成物428−9(410mg,63%)を直接次の工程で使用した。化合物428−10を、406の調製の記載と本質的に同じように、粗生成物428−9を使用して調製した。粗生成物428−10(205mg,57.6%)を直接次の工程で使用した。+ESI−MS:m/z 436.3[M+H]+.化合物428−11を、406の調製の記載と本質的に同じように、粗生成物428−10、及び3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸を使用して調製した。粗生成物428−11をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE中で50%EA)によって精製して、精製428−11(106mg,30.1%)を得た。
ジオキサン(2mL)中の428−11(100mg,0.13mmol)の溶液へ、濃HCl(2mL)を室温で加え、混合物を30分間攪拌した。混合物を飽和Na2CO3溶液を使用して中和し、EA(3x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、428(15mg,21.2%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 530.0[M+H]+.
実施例216
化合物429、430、及び431の調製
化合物429を、403の調製の記載と本質的に同じように、403−3、及び406−3を使用して調製した。化合物429を白色固体(50mg)として得た。+ESI−MS:m/z 544.1[M+H]+.
化合物429を、SFC分離によって分離して、2つの鏡像異性体を得た:430(3.22mg,12.9%)、及び431(3.45mg,13.8%)。430:+ESI−MS:m/z 544.1[M+H]+. 431:+ESI−MS:m/z 544.1[M+H]+.
実施例217
化合物432の調製
DMF(20mL)中の432−1(2.0g,10.99mmol)の溶液へ、ClCF2COONa(3.0g,19.74mmol)及びK2CO3(4.4g,31.88mmol)を加えた。混合物を95℃で5時間攪拌した。室温へ冷却後、混合物を水(100mL)に注ぎ、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE中で5〜20%EA)によって精製して、432−2(1.3g,51.0%)を得た。
化合物432−3を、426の調製の記載と本質的に同じように、432−2を使用して調製した。化合物432−3を白色固体(1.19g,97.5%)として得た。化合物432を、406の調製の記載と本質的に同じように、432−3及び432−4を使用して調製した。化合物432を、分取HPLCによる精製後、白色固体(70mg,21.7%)として得た。+ESI−MS:m/z 537.1[M+H]+.
実施例218
化合物433の調製
MeOH(30mL)中の433−1(2g,6.8mmol)、カリウムトリフルオロ(ビニル)ボラート(0.917mg,6.8mmol)、及びEt3N(1.73g,17.12mmol)の溶液へ、Pd(dppf)Cl2(497mg,0.68mmol)をN2下で加えた。混合物をN2下で70℃で15時間攪拌した。溶液を室温へ冷却し、EA(100mL)、及び水(50mL)で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(PE中で3%EA)によって精製して、433−2を無色油(1.1g,84.6%)として得た。
0℃で、THF(15mL)中の433−2(730mg,3.84mmol)の溶液へ、BH3・THF(4mL,1M)を加え、反応物を0℃で1時間攪拌した。0℃で、溶液を、NaOH(10mL,水中で1M)及びH2O2(3mL)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌し、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、433−3(320mg.40.4%)を得た。
化合物433−4を、426の調製の記載と本質的に同じように、433−3を使用して調製した。化合物433−4を白色固体(210mg,70.7%)として得た。化合物433を、406の調製の記載と本質的に同じように、433−4及び433−5を使用して調製した。化合物433を分取HPLCによる精製後に、白色固体(32mg,8.2%)として得た。+ESI−MS:m/z 515.0[M+H]+.
実施例219
化合物434の調製
化合物434−2を、434−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、2009年4月30日に公開された、PCT公開番号、国際公開第2009/055077号に記載されているように調製した。
0℃で、DMF(15mL)中の1,2,4−トリアゾール(0.52g,7.51mmol)、及びK2CO3(2.57g,20.49mmol)の懸濁液へ、434−2(1.77g,6.83mmol)を加え、室温で一夜攪拌した。混合物を水(100mL)に注ぎ、EA(4x100mL)によって抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製した。
化合物434−4を、426の調製の記載と本質的に同じように、434−3を使用して調製した。化合物434−4を白色固体(0.4g,57.2%)として得た。化合物434を406の調製の記載と本質的に同じように、434−4及び434−5を使用して調製した。化合物434を分取HPLCによる精製後に白色固体(135mg,27.2%)として得た。+ESI−MS:m/z 552.1[M+H]+.
実施例220
化合物435の調製
DCM(10mL)中の435−1(270mg,0.75mmol)の溶液へ、BAST(220mg,1.0mmol)を室温で加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液(20mL)でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物435−2(271mg,99%)をさらなる精製をせずに使用した。
MeOH(10mL)中の435−2(271mg,0.75mmol)及びNiCl2(127mg,1mmol)の溶液へ、NaBH4(380mg,1.0mmol)を、出発物質が消費されるまで複数回に分けて加えた。反応物を水(10mL)によってクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(EA中で10%EtOH)によって精製して、435−3を無色油(130mg,50%)として得た。+ESI−MS:m/z 331.1[M+H]+.
化合物435を、406の調製の記載と本質的に同じように、435−4及び435−5を使用して調製した。化合物435を分取HPLCによる精製後に、白色固体(85mg,47%)として得た。+ESI−MS:m/z 525.2[M+H]+.
実施例221
化合物436の調製
−78℃でN2雰囲気下で、THF(10mL)中の436−1(800mg,2.02mmol)及びPhSO2CHF2(465mg,2.42mmol)の攪拌した溶液へ、LDA(2mL,4mmol)を滴下して加えた。混合物を−78℃で2時間攪拌し、0℃へ30分間温めた。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 3:1)によって精製して、436−2(610mg,51.6%)を得た。+ESI−MS:m/z 587.1[M+H]+.
DMF(5mL)中の436−2(610mg,1.04mmol)の溶液へ、HOAc(1mL)及びH2O(1mL)を室温で加えた。混合物をマグネシウム(250mg,10.4mmol)で複数回に分けて処理した。室温で6時間攪拌後、混合物を氷水(50mL)に注ぎ、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮して、436−3(320mg,68.9%)を得た。+ESI−MS:m/z 446.9[M+H]+.
EA(3mL)中の436−3(320mg,0.72mmol)の溶液へ、HCl/EA(3mL,4M)を加えた。溶液を室温で30分間攪拌し、次に、乾燥するまで濃縮した。粗生成物436−4(220mg,90.9%)をさらなる精製をせずに使用した。
化合物436を、406の調製の記載と本質的に同じように、436−4、及び4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。化合物436を分取HPLCによる精製後に、白色固体(40mg,11.7%)として得た。+ESI−MS:m/z 541.0[M+H]+.
実施例222
化合物437の調製
0℃で、CH3CN(10mL)及びH2O(2mL)の混合物中の437−1(1.0g,5.5mmol)及びK2CO3(1.0g,7.3mmol)の溶液へ、2−ブロモ−1,1−ジフルオロエテン(10.0mL,アセトニトリル中で〜2M)を加えた。混合物を50℃で10時間攪拌した。室温へ冷却後、混合物を水(50mL)に注ぎ、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、437−2を油(粗製で0.4g)として得た。
MeOH(20mL)中の437−2(0.4g,1.2mmol)の溶液へ、Pd/C(0.3g)をN2下で加えた。懸濁液を脱気し、H2(3x)で再び満たした。混合物をH2(50ポンド/平方インチ)下で室温で5時間攪拌した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、ろ液を乾燥するまで濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 9:1)によって精製して、437−3を白色固体(250mg,84.7%)として得た。
化合物437−4を、426の調製の記載と本質的に同じように、437−3を使用して調製した。化合物437−4を、白色固体(201mg,85.1%)として得た。化合物437を406の調製の記載と本質的に同じように、437−4及び437−5を使用して調製した。化合物437を分取HPLCによる精製後に、白色固体(50mg,36.4%)として得た。+ESI−MS:m/z 551.2[M+H]+.
実施例223
化合物438の調製
化合物438−1を434と同様に調製した。化合物438−4を406と同様に調製した。化合物438を、434の調製の記載と本質的に同じように、438−3及び438−4を使用して調製した。化合物438を分取HPLCによる精製後に、白色固体(230mg,23%)として得た。+ESI−MS:m/z 551.0[M+H]+.
実施例224
化合物439の調製
DMF(20mL)中の439−6(2.334g,6mmol)の溶液へ、N,O−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(873mg,9mmol)、DIPEA(2.322g,18mmol)、及びHATU(3.42g,9mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を水(50mL)に注ぎ、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE中で20〜50%EA)によって精製して、439−7(2.4g,92.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 433.1[M+H]+.
化合物439−2を、428の調製の記載と本質的に同じように、439−1、及び3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。化合物439−2を白色固体(0.61g,69.0%)として得た。化合物439−3を、426の調製の記載と本質的に同じように、439−2を使用して調製した。化合物439−3を白色固体(0.97g,58.8%)として得た。
0℃で、無水THF(20mL)中の439−3(1.6g,4.8mmol)及び439−7(2.1g,4.8mmol)の溶液へ、イソプロピルマグネシウムクロリド(18.5mL,24.1mmol)を滴下して加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を水でクエンチし、EA(2x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE中で10〜50%EA)によって精製して、439−4(1.2g,64%)を得た。+ESI−MS:m/z 578.0[M+H]+.
化合物439−5を、403の調製の記載と本質的に同じように、439−4を使用して調製した。化合物439−5を白色固体(160mg,27.0%)として得た。+ESI−MS:m/z 594.0[M+H]+.化合物439を、425の調製の記載と本質的に同じように、439−5を使用して調製した。化合物439を白色固体(101mg,79.2%)として得た。+ESI−MS:m/z 473.8[M+H]+.
実施例225
化合物440の調製
化合物440を、406の調製の記載と本質的に同じように、2−ブロモ−1−(6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−エチルピリジン−2−イル)エタノンを使用して調製した。化合物440を白色固体(197mg,73%)として得た。+ESI−MS:m/z 523.1[M+H]+.
実施例226
化合物441の調製
化合物441を、428の調製と本質的に同じように、2,4−ジブロモチアゾールを使用して調製した。化合物441を白色固体(60mg,35.7%)として得た。+ESI−MS:m/z 480.8[M+H]+.
実施例227
化合物442の調製
化合物442−1を、436の調製の記載と本質的に同じように調製した。化合物442−2を、403の調製の記載と本質的に同じように調製した。化合物442を、406の調製の記載と本質的に同じように、442−1及び442−2を使用して調製した。粗生成物442を、分取HPLCによって精製して、442を白色固体(65mg,13.3%)として得た。+ESI−MS:m/z 554.1[M+H]+.
実施例228
化合物443の調製
室温で、無水DMF(5mL)中の443−1(511mg,1.27mmol)の溶液へ、TMS−CF3(217mg,1.53mmol)及びLiOAc(8.4mg,0.127mmol)を加え、混合物を24時間攪拌した。混合物をHCl(1.5mL,1M)溶液で処理し、室温で1時間攪拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、EA(2x40mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、443−2(131mg,21.8%)を得た。
化合物443を、428の調製の記載と本質的に同じように、443−2及び442−2を使用して調製した。化合物443を白色固体(92mg,53.2%)として得た。+ESI−MS:m/z 616.0[M+H]+.
実施例229
化合物444の調製
化合物444を、406の調製の記載と本質的に同じように、444−1及び444−2を使用して調製した。化合物444を分取HPLCによって精製して、444を白色固体(55mg,25.4%)として得た。+ESI−MS:m/z 555.0[M+H]+.
実施例230
化合物445の調製
化合物445を、406の調製の記載と本質的に同じように、445−1及び445−2を使用して調製した。化合物445を分取HPLCによって精製して、445を白色固体(56mg,36.3%)として得た。+ESI−MS:m/z 537.0[M+H]+.
実施例231
化合物446及び447の調製
化合物442(60mg)を、SFC分離によって分離して、2つの異性体を得た:446(25mg)、及び447(25mg)。446: +ESI−MS:m/z 554.0[M+H]+.447: +ESI−MS:m/z 554.1[M+H]+.
実施例232
化合物448の調製
化合物448−2を、448−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、Jang et al.,Tet.Lett.(2006)47(50):8917−8920における記載と本質的に同じように調製した。室温で、CH3CN(40mL)中の448−2(6.0g,22.9mmol)及びK2CO3(6.3g,45.6mmol)の懸濁液へ、MeI(6.5g,45.6mmol)を加えた。溶液を80℃へ加熱し、8時間攪拌した。沈殿物をろ過によって除去し、有機層を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 20:1)によって精製して、448−3(5.5g,87.3%)を白色固体として得た。
化合物448を、428及び443の調製の記載と本質的に同じように、448−3及び448−4を使用して調製した。粗生成物448を分取HPLCによって精製して、448を白色固体(40mg,51.9%)として得た。+ESI−MS:m/z 554.0[M+H]+.
実施例233
化合物449及び450の調製
工程1及び工程3を、232の調製の記載と本質的に同じように実施した。工程2を、426の調製の記載と本質的に同じように実施した。AcOH(10mL)中の449−4(1.0g,2.06mmol)の溶液へ、Fe(576mg,10.3mmol)の粉末を複数回に分けて加えた。混合物を80℃で2時間攪拌した。室温へ冷却後、混合物を飽和Na2CO3溶液で中和し、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラム(PE:EA 3:1)によって精製して、449−5(435mg,46.4%)を得た。+ESI−MS:m/z 457.0[M+H]+.
化合物449−6を、406の調製の記載と本質的に同じように、449−5、及び(R)−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。粗生成物449−6を分取HPLCによって精製して、449−6(92mg,40.4%)を得た。+ESI−MS:m/z 665.0[M+H]+.化合物449−6(92mg)を、SFC分離によって分離して、2つの異性体を得た:449(32mg)、及び450(33mg)。449: +ESI−MS:m/z 665.0[M+H]+. 450: +ESI−MS:m/z 665.1[M+H]+.
実施例234
化合物451の調製
化合物451を、443及び448の調製の記載と本質的に同じように、451−1を使用して調製した。粗生成物451を分取HPLCによって精製して、451を白色固体(42mg,16.0%)として得た。+ESI−MS:m/z 553.9[M+H]+.
実施例235
化合物452の調製
化合物452−1を、259の調製の記載と本質的に同じように調製した。化合物452−2を、471の調製の記載と本質的に同じように調製した。化合物452を、406の調製の記載と本質的に同じように、452−1及び452−2を使用して調製した。粗生成物452を分取HPLCによって精製して、452を白色固体(90mg,19%)として得た。+ESI−MS:m/z 564.0[M+H]+.
実施例236
化合物453の調製
0℃で、SOCl2(3mL)中の453−1(100mg,0.493mmol)の溶液へ、DMF(1滴)を加え、室温で1時間攪拌した。混合物をトルエン(2x)で同時蒸発させ、無水DCM(5mL)に再溶解させた。溶液をTEA(99.6mg,0.986mol)及び453−3(164.2mg,0.493mol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、453(42mg,収率:16.7%)を得た。+ESI−MS:m/z 512.1[M+H]+.
実施例237
化合物454の調製
化合物454−2を、406の調製の記載と本質的に同じように、454−1、及びプロパ−1−エン−2−イルマグネシウムブロミドを使用して調製した。粗生成物454−2をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 8:1)によって精製して、454−2を固体(0.8g)として得た。+ESI−MS:m/z 401.9[M+H]+.
室温で、DMSO(10mL)中の454−2(800mg,2.0mmol)の溶液へ、NaN3(650mg,10.0mmol)を加え、混合物を5時間攪拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EA(3x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 6:1)によって精製して、454−3(402mg,55.1%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 362.9[M+H]+.
−78℃で10分間、オゾンを、無水メタノール(20mL)中の454−3(402mg,1.1mmol)の溶液中にバブリングした。過剰のオゾンを窒素パージした後、NaBH4(125mg,3.3mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、454−4を油(303mg,74.6%)として得た。
化合物454を、428の調製の記載と本質的に同じように、454−4及び454−7から調製した。粗生成物454を分取HPLCによって精製して、454を白色固体(40mg,31.4%)として得た。+ESI−MS:m/z 531.0[M+H]+.
実施例238
化合物455、456、457、及び458の調製
化合物455−2を、455−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み入れられる、2012年5月3日に公開された、PCT公開番号、国際公開第2012/057247号における記載と本質的に同じように調製した。0℃で、DCM(50mL)中の455−2(2.0g,9.17mmol)の溶液へ、DAST(6.0g,36mmol)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を水(50mL)でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 100:1)によって精製して、455−3(1.2g,60%)を得た。
−78℃で、無水THF(40mL)中の455−3(1.2g,5.4mmol)の溶液へ、n−BuLi(3mL,ヘキサン中で2.5M)を滴下して加え、溶液を1時間攪拌した。2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.5g,8.1mmol)を滴下して加え、混合物を−78℃で1時間攪拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EA(2x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 100:1)によって精製して、455−4(0.4g,28%)を得た。
化合物455−5から455−7を、449の調製の記載と本質的に同じように、455−4を使用して調製した。粗生成物455−7を、ゲルカラムによって精製して、455−7(0.9g,67%)を得た。EA(15mL)中の455−7(1.0g,2.9mmol)、及びSnCl2・2H2O(2.6g,12mmol)の懸濁液を70℃で一夜攪拌した。室温へ冷却後、NH3・H2O(5mL)を加え、混合物を30分間攪拌した。白色の沈殿物を形成させ、ろ過によって除去した。ろ液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。化合物455−8(0.8g)を、さらなる精製をせずに使用した。
化合物455−9を、406の調製の記載と本質的に同じように、455−8、及び4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−3−メトキシ安息香酸を使用して調製した。粗生成物455−9を分取HPLCによって精製して、455−9を白色固体(570mg,41%)として得た。+ESI−MS:m/z 521.8[M+H]+.化合物455−9(570mg,1.09mmol)をSFC分離によって分離して、2つの鏡像異性体を得た:455−10(230mg)、及び455−11(220mg,42%)。
ジオキサン(4mL)及びH2O(0.5mL)の共溶媒中の455−10(100mg,0.19mmol)及び455−4(150mg,0.56mmol)の溶液へ、Pd(dppf)Cl2(10mg,0.012mmol)、及びK2CO3(55mg,0.4mmol)を加えた。混合物を脱気し、次に、N2(3x)で再び満たした。混合物を、マイクロ波によって50分間150℃へ加熱した。混合物を室温へ冷却し、EA(30mL)及び水(30mL)で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、455−12を白色固体(80mg,70%)として得た。
化合物455−12(80mg,0.15mmol)を、SFC分離によって分離して、2つの異性体を得た:457(30mg)、及び458(29mg)。457: +ESI−MS:m/z 584.1[M+H]+.458: +ESI−MS:m/z 584.1[M+H]+.
化合物456を、455−11及び455−4を使用して調製した。粗生成物456を分取HPLCによって精製して、456を白色固体(75mg,65%)として得た。+ESI−MS:m/z 584.1[M+H]+.化合物455を、455−9及び455−4を使用して調製した。粗生成物455を分取HPLCによって精製して、455を白色固体(40mg,23.3%)として得た。+ESI−MS:m/z 584.1[M+H]+.
実施例239
化合物459の調製
化合物459−2を、459−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、Hay et al.,J.Med.Chem.(2010)53(2):787−797における記載と本質的に同じように調製した。化合物459−3を、459−3の調製に関する記載という制限された目的のために本明細書に参照によって組みこまれる、2012年2月16日に公開された、PCT公開番号、国際公開第2012/020786号における記載と本質的に同じように調製した。
THF(5mL)及びMeOH(1mL)の混合物中のNaBH4(60mg,1.58mmol)の溶液へ、459−3(150mg,0.794mol)を複数回に分けて加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を水(10mL)でクエンチし、EA(3x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE中で10〜20%EA)によって精製して、459−4(97mg,63.8%)を得た。
0℃でN2下で、無水THF(15mL)中の459−4(573mg,3.0mmol)、イソインドリン−1,3−ジオン(441mg,3.0mmol)、及びPPh3(943mg,3.0mmol)の溶液へ、DIAD(727mg,3.0mmol)を滴下して加えた。混合物を2時間室温で攪拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液(30mL)でクエンチした。混合物をDCM(3x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、459−5(604mg,62.9%)を得た。
化合物459−5から459−12を、428の調製の記載と本質的に同じように調製した。粗生成物459−12をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE中で10〜20%EA)によって精製して、459−12(127mg,65.8%)を得た。N2H4・H2O(10mL)中の459−12(127mg,0.326mmol)の懸濁液を、室温で2時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、459(35mg,33.9%)を得た。+ESI−MS:m/z 568.0[M+H]+.
実施例240
化合物460の調製
化合物460−1から460−6を、272及び403の調製の記載と本質的に同じように調製した。粗生成物460−6を分取HPLCによって精製して、460−6を白色固体(67mg,50%)として得た。DCM(5mL)中の460−6(100mg,0.16mmol)の溶液へ、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、次に、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、460(30mg,60%)を得た。+ESI−MS:m/z 528.1[M+H]+.
実施例241
化合物461の調製
化合物461−2を、461−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、2013年4月18日に公開された、PCT公開番号、国際公開第2013/055645号における記載と本質的に同じように調製した。化合物461−3を、461−3の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、Podlech et al.,Helv.Chimica Acta(1995)78(5):1238−1246における記載と本質的に同じように調製した。化合物461−4を、461−4の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、2009年12月23日に公開された、PCT公開番号、国際公開第2009/154780号における記載と本質的に同じように調製した。
無水DMF(50mL)中の461−4(9.0g,39.3mmol)の溶液へ、DIPEA(15.2g,117.9mmol)及びHATU(14.9g,39.3mmol)を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン(3.85g,39.3mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、EA(3x100mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、461−5(8.5g,70.7%)を得た。
0℃で、無水THF(120mL)中の461−5(8.0g,31.0mmol)、及び2−ブロモ−6−ヨード−3−メトキシピリジン(9.7g,31.0mmol)の溶液へ、i−PrMgCl(23.5mL,46.51mmol)を滴下して加え、混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、EA(3x150mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 8:1)によって精製して、461−6(6.0g,49.6%)を得た。+ESI−MS:m/z 385.01[M+H]+.
化合物461−7を、428の調製と本質的に同じように、461−6を使用して調製した。化合物461−7(4.2g)をカラムクロマトグラフィーによる精製後に得た。
0℃でN2下で、トルエン(20mL)中のCH3P+Ph3Br−(2.46g,6.92mmol)の懸濁液へ、NaHMDS(6.92mL,THF中で1M)を滴下して加えた。混合物を30分間攪拌した。混合物を−78℃へ冷却し、461−7(2.0g,4.6mmol)を加え、次に、−78℃で攪拌して一夜還流させた。反応物を水(30mL)によってクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、461−8(1.2g,61.0%)を得た。
DCM(20mL)中の461−8(1.3g,3.0mmol)の溶液へ、NMO(1.05g,9.0mmol)、及びOsO4(38.4mg,0.15mmol)を加え、混合物を室温で一夜攪拌した。反応物を飽和Na2SO3溶液(50mL)でクエンチし、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 3:1)によって精製して、461−9(0.85g,60.7%)を得た。
無水DCM(20mL)中の461−9(265mg,0.725mmol)及びTEA(220mg,2.2mmol)の氷冷の溶液へ、MsCl(1.0g,8.7mmol)を滴下して加え、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、461−10(250mg,63.4%)を得た。
化合物461を、428の調製の記載と本質的に同じように、461−10から得た。粗生成物461を分取HPLCによって精製して、461を白色固体(36mg,20.2%)として得た。+ESI−MS:m/z 556.1[M+H]+.
実施例242
化合物462の調製
25℃で、DMSO(30mL)中の462−1(3.56g,10.0mmol)の溶液へ、NaN3(1.95g,30.0mmol)を複数回に分けて加え、混合物を30分間攪拌した。混合物を水(50mL)に注ぎ、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、462−2(2.4g,75.1%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 320.9[M+H]+.
−30℃でN2下で、無水THF(30mL)中の462−2(2.4g,7.5mmol)の溶液へ、ビニルマグネシウムブロミド(7.5mL,THF中で1.0M)を滴下して加え、混合物を30分間攪拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液(50mL)でクエンチした。混合物を室温へ温め、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、462−3を白色固体(2.0g,76.9%)として得た。+ESI−MS:m/z 349.0[M+H]+.
−78℃で10分間、オゾンを、無水MeOH(20mL)中の462−3(2.0g,5.7mmol)の溶液中にバブリングした。過剰なオゾンをN2パージした後、NaBH4(800mg,21.1mmol)を室温で複数回に分けて加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、EA(2x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、462−4を油(1.6g,80.1%)として得た。+ESI−MS:m/z 352.9[M+H]+.
0℃で、無水DCM(20mL)中の462−4(1.6g,4.5mmol)及びTEA(900mg,8.9mmol)の溶液へ、MsCl(500mg,4.4mmol)を滴下して加えた。溶液を室温で30分間攪拌した。反応物をH2O(30mL)でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 4:1)によって精製して、462−5を固体(1.6g,84.2%)として得た。+ESI−MS:m/z 431[M+H]+.
室温で、CH3CN(20mL)中の462−5(1.6g,3.7mmol)の溶液へ、アゼチジン塩酸塩(1.6g,17.2mmol)を加えた。溶液を70℃へ加熱し、8時間攪拌した。室温へ冷却後、反応物をH2O(30mL)でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、462−6を油(500mg,35.7%)として得た。+ESI−MS:m/z 391.9[M+H]+.
化合物462を、428の調製の記載と本質的に同じように、462−6を使用して調製した。粗生成物462を分取HPLCによって精製して、462を白色固体(10mg,6.5%)として得た。+ESI−MS:m/z 556.1[M+H]+.
実施例243
化合物463の調製
化合物463を、461の調製の記載と本質的に同じように、1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸を使用して調製した。化合物463を白色固体(40mg,40%)として得た。+ESI−MS:m/z 542.1[M+H]+.
実施例244
化合物464の調製
化合物464−2を、464−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み込まれる、Zornik et al.,Chem.Eur.J.(2011)17(5):1473−1484及びS1473/1−S1473/121における記載と本質的に同じように調製した。化合物464−10を、272の調製の記載と本質的に同じように、464−2を使用して調製した。化合物464−10を白色固体(300mg,68.5%)として得た。+ESI−MS:m/z 582.9[M+H]+.
封管中で、1,4−ジオキサン(5mL)中の464−10(50mg,0.086mmol)の溶液へ、アンモニア水(2mL)を加えた。次に、混合物を100℃で一夜攪拌した。室温へ冷却後、混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、464(15mg,30.8%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 568.0[M+H]+.
実施例245
化合物465の調製
0℃で、THF(5mL)中の465−1(87.3mg,0.15mmol)の攪拌した溶液へ、LAH(5.7mg,0.15mmol)をN2下で加えた。0℃で1時間攪拌後、反応物を水(10mL)によってクエンチし、EA(3x10mL)によって抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、乾燥するまで濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、465(50mg,60.2%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 555.0[M+H]+.
実施例246
化合物466の調製
化合物466を、459の調製の記載と本質的に同じように、1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)エタノンを使用して調製した。化合物466を白色固体(20mg,18.5%)として得た。+ESI−MS:m/z 582.1[M+H]+.
実施例247
化合物467の調製
0℃で、THF(4mL)中の467−1(60mg,0.12mmol)の溶液へ、MeMgCl(1mL,エーテル中で3M)を滴下して加え、混合物を1時間攪拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EA(3x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、467(30mg,47%)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 531.3[M+H]+.
実施例248
化合物468の調製
−78℃でN2下で、無水THF(50mL)中の468−1(2.4g,20mmol)の溶液へ、n−BuLi(8mL,ヘキサン中で2.5M)を加え、混合物を0.5時間攪拌した。混合物をトリブチルクロロスタンナン(6.5g,20mmol)で複数回に分けて処理し、−78℃で1時間攪拌した。反応物を水(50mL)によってクエンチし、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1)によって精製して、468−2(6g,74%)を得た。
N2下で、468−2(2.02g,5.0mmol),Pd(dppf)Cl2(90mg,2%当量)、及び1−(6−ブロモ−5−メトキシピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(1.5g,5mL)の混合物を、乾燥したDMF(10mL)に溶解した。混合物をマイクロ波によって130℃へ加熱し、0.5時間攪拌した。室温へ冷却後、混合物を水(50mL)に注ぎ、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 5:1)によって精製して、468−3(1.4g,82%)を得た。
化合物468を、424の調製の記載と本質的に同じように、468−3を使用して調製した。粗生成物468を分取HPLCによって精製して、468を白色固体(50mg,20%)として得た。+ESI−MS:m/z 547.9[M+H]+.
実施例249
化合物469の調製
化合物469を、176の調製において記載された方法に従って調製した。LCMS:m/z 553.10[M+H]+.
実施例250
化合物135の調製
化合物135−2を、135−2の調製に関する記載という制限された目的のために参照によって本明細書に組み入れられる、Granzhan et al.,Angew.Chem.Int’l Ed.(2010)49(32):5515−5518,S5515/1−S5515/30における記載と本質的に同じように調製した。
−78℃でN2下で、無水THF(60mL)中の135−2(10.0g,57.8mmol)の溶液へ、n−BuLi(35mL,ヘキサン中の2.5M)を滴下して加えた。混合物を−78℃で30分間N2下で攪拌し、オキシラン(15.5mL,289mmol)を加えた。混合物を室温へ温め、2時間攪拌した。反応物をH2Oでクエンチし、EA(3x100mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 3:1)によって精製して、135−3(3.5g,28%)を得た。+ESI−MS:m/z 217.9[M+H]+.
室温で、MeOH(60mL)中の135−3(3.5g,16.1mmol)の溶液へ、濃HCl溶液(15mL,12N)を加え、60℃で5時間攪拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、135−4(1.02g,36%)を得た。
THF(10mL)及びH2O(10mL)の混合物中の135−4(1.02g,5.7mmol)及びK2CO3(1.5g,11.5mmol)の溶液へ、I2(1.5g,6.0mmol)を複数回に分けて加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応物を飽和NaS2O3溶液でクエンチし、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 2:1)によって精製して、135−5(1.1g,62.5%)を得た。
室温でN2下で、無水THF(10mL)中の135−5(1.1g,3.7mmol)及びPPh3(1.5g,5.7mmol)の溶液へ、DIAD(1.2g,5.7mmol)を加えた。混合物を70℃へ1時間加熱し、次に、室温へ冷却した。反応物をH2Oでクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾繰し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 2:1)によって精製して、135−6(0.8g,78%)を得た。+ESI−MS:m/z 281.8[M+H]+.
N2下で、THF(10mL)中の135−6(0.8g,7.1mmol)及び135−7(2.2g,7.1mmol)の溶液へ、i−PrMgBr(21mL,THF中で1.0M)を滴下して加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 1:1)によって精製して、135−8(1.2g,77%)を得た。+ESI−MS:m/z 408.9[M+H]+.
N2下で、ジオキサン(5mL)及び水(1mL)中の135−8(408mg,1.0mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(175mg,1.0mmol)、及びCs2CO3(276mg,2.0mmol)の溶液へ、Pd(dppf)Cl2(82mg,0.1mmol)を加えた。混合物をマイクロ波照射下で120℃へ加熱し、30分間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、低温のH2Oに注ぎ、EA(3x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、135(80mg)を白色固体として得た。+ESI−MS:m/z 502.9[M+H]+.
実施例251
化合物470の調製
0℃で、DCM(10mL)中の470−1(1.7g,6.7mmol)の溶液へ、DAST(3mL)を加え、混合物を0℃で30分間攪拌した。0℃で、生成物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3x20mL)によって抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 15:1)によって精製して、470−2を白色固体(800mg,47.1%)として得た。
MeOH(5mL)中の470−2(254mg,1.0mmol)の溶液へ、NaOH(5mL,2N)を加え、混合物を還流させながら1時間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、HCl(2M)を使用してpH4〜5へ酸性化した。混合物をEA(3x20mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮して、470−3を白色固体(100mg,41.6%)として得た。
25℃で、無水DCM(5mL)中の470−3(100mg,0.42mmol)、HATU(190mg,0.5mmol)、及びDIPEA(129mg,1.0mmol)の溶液へ、470−4(140mg,0.39mmol)を加えた。溶液を1時間攪拌し、次に、NaHCO3水溶液でクエンチした。水相をDCM(2x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、470を白色固体(60mg,24.5%)として得た。+ESI−MS:m/z 586.9[M+H]+.
実施例252
化合物471の調製
N2下で、ジオキサン(50mL)中の臭化物471−1(5.0g,28.9mmol)、及び(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(5.5g,31.8mmol)の溶液へ、Pd(dppf)Cl2(816mg,1.0mmol)及び新しく調製したCs2CO3溶液(50mLの水中で11g)を加えた。混合物を70℃で3時間攪拌した。溶液を室温へ冷却し、氷水中に注ぎ、EA(3x100mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1〜5:1)によって精製して、471−2(5.5g)を白色固体として得た。
室温で、DMF(50mL)中の471−2(3.9g,17.4mmol)及びK2CO3(3.0g,21.7mmol)の溶液へ、I2(1.4g,5.5mmol)を複数回に分けて加え、混合物を2時間攪拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 50:1〜25:1)によって精製して、471−3を白色固体(2.1g,50%)として得た。+ESI−MS:m/z 349.8[M+H]+.
0℃で、DMF(25mL)中の471−3(2.0g,5.7mmol)及びK2CO3(790mg,5.7mmol)の溶液へ、MeI(1.5g,11mmol)を滴下して加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x50mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 50:1)によって精製して、471−4を白色固体(1.1g,55%)として得た。
N2下で、DMF(20mL)中の471−4(1.1g,3.0mmol)、ピコリン酸塩酸塩(240mg,1.5mmol)、Cs2CO3(2.8g,8.7mmol)、及びCuI(165mg,0.75mmol)の溶液へ、2−シアノ酢酸エチル(650mg,6.0mmol)を加えた。混合物をマイクロ波照射下で130℃へ加熱し、30分間攪拌した。混合物を室温へ冷却し、水に注ぎ、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 10:1〜5:1)によって精製して、471−5を黄色固体(720mg,65%)として得た。+ESI−MS:m/z 348.8[M+H]+.
0℃で、無水DMF(15mL)中の471−5(720mg,2.04mmol)の溶液へ、NaH(130mg,3.12mmol)を複数回に分けて加えた。30分間攪拌後、MeI(840mg,6mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA 25:1)によって精製して、471−6を白色固体(468mg,65%)として得た。+ESI−MS:m/z 362.8[M+H]+.
0℃でN2下で、無水THF(15mL)中の471−6(460mg,1.27mmol)の溶液へ、LAH(250mg,5mmol)を加え、混合物を0℃で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3x30mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLCによって精製して、471−7(150mg,36%)を得た。+ESI−MS:m/z 324.8[M+H]+.
DCM(15mL)中の4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(60mg,0.3mmol)、HATU(70mg,0.5mmol)、及びDIEA(300mg,0.7mmol)の溶液へ、アミン471−7(100mg,0.3mmol)を加えた。室温で30分間攪拌後、反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、DCM(3x10mL)で抽出した。1つにまとめた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、471を白色固体(55mg,32%)として得た。+ESI−MS:m/z 519.0[M+H]+.
実施例253
化合物509−513の調製
水(210mL)中の509−1(14.0g,108mmol)の懸濁液へ、炭酸カリウム(29.8g,216mmol)、及びトリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(19mL,162mmol)を続けて加えた。反応物を100℃で一夜攪拌した。追加のトリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(19mL,162mmol)を加えた。反応物を100℃で7時間攪拌し、トリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(19mL,162mmol)をさらに加えた。100℃で16時間後、反応物を0℃へ冷却し、1M HCl水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から70:30)によって、509−2(24.0g,純度80% A/A UV)を得た。
ヨウ素(40.1g,158mmol)を、水(350mL)中の509−2(24.0g)及び炭酸カリウム(28.9g,210mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で一夜攪拌した。1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた。混合物を、3N HCl水溶液で、白色固体が形成されるまで処理した。EtOAcを加え、層を分離した。水相をEtOAc(3x)で抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から70:30)によって、509−3を白色固体(21.0g,2工程で50%)として得た。UPLC/MS(ES+)m/z:354.03[M+H]+.
クロロアセトン(2.6mL,32.8mmol)を、アセトン(170mL)中の509−3(10.5g,29.8mmol)及び炭酸カリウム(6.18g,44.8mmol)の溶液へ加えた。反応物を50℃で一夜攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を、水とEtOAcとの間に分配させた。層を分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCMで粉末化し、沈殿物を乾燥させて、509−4を白色固体(6.80g,55%)として得た。UPLC/MS(ES+)m/z:409.92[M+H]+.上澄みを減圧下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から0:100)に付し、未反応の509−3(1.20g,11%)を得た。
反応を8回に分けて実施した。THF(16mL)中の509−4(841mg,2.05mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(273mg,2.26mmol)、及びチタン(IV)エトキシド(1.03g,4.51mmol)の混合物を、70℃へ加熱した(密閉したビン、脱気し、N2パージした)。混合物を70℃で3時間攪拌した。8回分を1つにまとめた。EtOAc、及び水を加えた。混合物を5分間攪拌し、次に、セライトのパッドでろ過した。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,50:50から0:100)によって、509−5(5.36g,63%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 513.10[M+H]+.
n−ブチルリチウム(THF中で1.6M溶液,6.60mL,10.5mmol)を、0℃へ予冷したTHF(15mL)中のEtMgBr(THF中で1M,5.23mL,5.23mmol)の溶液へ加えた。10分後、混合物を−78℃へ冷却した。THF(15mL)中の509−5(2.68g,5.23mmol)の溶液を滴下して加えた。反応物を−78℃で15分間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機部分をブラインで洗浄し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、509−6を黄色ろう(2.60g,64%)として得た。
デス−マーチンペルヨージナン(3.14g,7.46mmol)を、DCM(36mL)中の509−6(2.60g,6.73mmol)の攪拌した溶液へ加えた。反応物を室温でN2雰囲気下で3時間攪拌した。反応物を2M Na2S2O3水溶液、及び飽和NaHCO3水溶液の1:1混合物でクエンチした。30分間の激しい攪拌後、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、509−7を白色固体(2.11g,81%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 385.16[M+H]+,403.18[M+H3O]+.
反応を2回に分けて実施した。事前に脱気したCH3CN(50mL)中のtBuOK(305mg,2.73mmol)の混合物へ、トリメチルスルホキソニウムヨージド(601mg,2.73mmol)を一度に加えた。混合物を、さらに脱気し、室温で30分間攪拌した。イリドを含む溶液を、固体からろ過し、事前に脱気したCH3CN(50mL)中の509−7(1.05g,2.73mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。2回分をまとめ、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、509−8を無色ろう(1.45g,66%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 399.14[M+H]+.
7M NH3−MeOH(800mL)中の509−8(1.45g,3.64mmol)の溶液を室温で2時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、509−9(1.43g)を得、次の工程で使用した。
方法A:DCM(18mL)中の509−9(750mg)、EDC(448mg,2.35mmol)、HOBT(317mg,2.35mmol)、TEA(500μL,3.60mmol)、及び酸(1.80mmol)の混合物を室温で2時間攪拌した。水を加え、混合物を10分間攪拌した。層を分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)によって、509−10を得た。
方法B:DMF又はDCM(1mL)中の酸(0.120mmol)、HATU(44mg)、及びDIPEA(110μL)の溶液を室温で15分間攪拌した。DMF(又はDCM,1mL)中の509−9(50mg)の溶液を反応物へ加えた。混合物を室温で20分間攪拌した。大部分の揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOAcに取り、有機部分を1M NaOH水溶液及び1M HCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、509−10を得た。
DME:EtOH:H2Oの混合物(5:3:1,9mL)中の509−10(0.582mmol)、ボロン酸(0.872mmol)、K3PO4(247mg,1.16mmol)、KH2PO4(158mg,1.16mmol)、及びPd(dbpf)Cl2(13.8mg,0.029mmol)の混合物を脱気し、50℃へ6時間温めた。DCM及び水を加えた。層を分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)によって、509−11を得た。
4M HCl−ジオキサン溶液(1mL)を、MeOH(5mL)中の509−11(0.508mmol)の溶液へ加えた。15分後、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をDCMに溶解した。有機部分を5%NaHCO3水溶液及び水で洗浄し、Na2O4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、509−12を得た。
方法Aに従った、509−9と4−シクロプロポキシ−3−メトキン安息香酸とのカップリングによって、509−10Aを白色固体(85%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 606.24[M+H]+.509−10Aと、4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解を行い、509を白色固体(2工程で53%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+.
509(53mg)を、DCMに溶解した。溶液を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。アミンを分取HPLC[Chiralpak AD−H(25x3cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール+0.1%ipa)80:20 % v/v,流速:32mL/分,UV検出 DAD 220nm]によって分離した。2つ分画を、滞留時間に基づいて回収した:510、512、及び513の混合物:tR=21.0分;並びに、511:白色固体(7.3mg,tR=28.5分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+.
510,512、及び513の混合物を、分取HPLC[Chiralpak IC(25x3cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール+0.1%ipa)70/30 % v/v,流速:32mL/分,UV検出 DAD 220nm]によって分離した。2つの分画を、滞留時間に基づいて回収した:512、及び513の混合物:tR=8.2分;並びに、510:白色固体(7.1mg,tR=10.6分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+.
512及び513の混合物を、分取HPLC[Chiralpak OJ−H(25x3cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール/MeOH 1/1+0.1%ipa)65/35 % v/v,流速:38mL/分,UV検出 DAD 220nm]によって分離した。2つの分画を、滞留時間に基づいて回収した:512:白色固体(6.0mg,tR=7.2分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+;及び、513:白色固体(6.0mg,tR=11.3分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+.
あるいは、509(220mg)を、分取HPLC[Chiralpak IC(25x2cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール/メタノール 1/1+0.1%ipa)86/14%v/v,流速:16mL/分,UV検出 DAD 220 nm]によって分離した。3つ分画を、滞留時間に基づいて回収した:512及び513の混合物:(104mg,tR=13.4分);511:(40mg,14%,tR=15.0分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+;並びに、510:(35mg,12%,tR=17.5分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+.
512及び513の混合物を、分取HPLC[Chiralcel OJ−H(25x3cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール/メタノール 1/1+0.1%ipa) 65/35%v/v,流速:40mL/分,UV検出 DAD 220nm]によって分離した。2つの分画を、滞留時間に基づいて回収した:512(41mg,14%,tR=7.5分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+;及び、513(46.6mg,16%,tR=12.0分)。UPLC/MS(ES+):m/z 562.20[M+H]+.
実施例254
化合物542の調製
509−10Aと4−シアノフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミド生成物の加水分解を行い、542(2工程で78%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 569.40[M+H]+.
実施例255
化合物539の調製
方法Bに従った、509−9(50mg)と4−(2−(4−メトキシベンジルオキシ)エトキシ)−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、509−10Bを得た。509−10Bと4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解、及びPMB基の除去を行い、539をオフホワイトの固体(10mg)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 566.30[M+H]+.
実施例256
化合物543の調製
方法Bに従った、509−9(80mg)と4−(カルバモイルメトキシ)−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、509−10Cを得た。509−10Cと4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解を行い、543をオフホワイトの固体(8.7mg)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 579.40[M+H]+.
実施例257
化合物556の調製
方法Aに従った、509−9と4−[(2R)−2−ヒドロキシプロポキシ]−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、509−10Dを得た。UPLC/MS(ES+):m/z624.20[M+H]+.509−10Dと4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解を行い、556をオフホワイトの固体(2工程で50%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 580.33[M+H]+.
実施例258
化合物494、498、482、及び483の調製
DCE(250mL)中の509−2(5.00g,22.0mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(7.66g,44.0mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.60g,2.20mmol)、及びNa2CO3(2M水溶液,22.0mL,44.0mmol)の混合物を、脱気し、16時間加熱して還流させた。追加のPd(dppf)Cl2(0.05当量)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(1当量)、及びNa2CO3水溶液(1当量)を加えた。反応物を4時間還流させ、次に、水を加えた。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:DCM,70:30から0:100)によって、494−13を黄色固体(2.74g)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 322.10[M+H]+.
ヨウ素(1.77g,6.98mmol)を、水(100mL)中の494−13(2.24g,6.98mmol)及び炭酸カリウム(2.89g,20.9mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた。混合物を、3N HCl水溶液で、白色固体が形成されるまで処理した。EtOAcを加え、層を分離した。水相をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧下で除去した。残渣(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から80:20)のクロマトグラフィーによって、494−14を淡黄色固体(2.80g,90%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 448.05[M+H]+.
クロロアセトン(548μL,6.89mmol)を、アセトン(40mL)中の494−14(2.80g,6.26mmol)及び炭酸カリウム(1.30g,9.40mmol)の溶液へ加えた。反応物を50℃で24時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を水とEtOAcとの間に分配させた。層を分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:DCM,60:40から30:70)によって、494−15を白色固体(2.38g,75%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 504.27[M+H]+.
THF(30mL)中の494−15(1.87g,3.72mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(495mg,4.09mmol)、及びチタン(IV)エトキシド(1.86g,8.18mmol)の混合物を、70℃へ加熱した(封管、脱気し、N2パージした)。混合物を70℃で一夜攪拌した。EtOAc及び水を加えた。混合物をセライトのパッドでろ過した。層を分離し、有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20から20:80)によって、494−16を淡黄色固体(1.00g,45%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 607.07[M+H]+.
n−ブチルリチウム(THF中で1.6M溶液,2.07mL,3.32mmol)を、0℃へ予冷したTHF(5mL)中のEtMgBr(THF中で1M溶液,1.66mL,1.66mmol)の溶液へ加えた。10分後、混合物を−78℃へ冷却した。THF(5mL)中の494−16(1.00g,1.66mmol)の溶液を滴下して加え、反応物を−78℃で15分間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機部分をブラインで洗浄し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,50:50から0:100)によって、494−17(775mg,純度70% A/A UV)を得た。
デス−マーチンペルヨージナン(822mg,1.94mmol)を、DCM(7mL)中の494−17(775mg)の攪拌した溶液へ加えた。反応物を室温で2時間攪拌し、2M Na2S2O3水溶液及び飽和NaHCO3水溶液の1:1混合物でクエンチした。20分の激しい攪拌後、層を分離した。水性部分をDCMで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,50:50から0:100)によって、494−18(480mg,2工程で60%)を得た。
事前に脱気したCH3CN(5mL)中のtBuOK(29.2mg,0.261mmol)の混合物へ、トリメチルスルホキソニウムヨージド(57.5mg,0.261mmol)を一度に加えた。混合物をさらに脱気し、室温で30分間攪拌した。イリドを含む溶液を固体からろ過し、事前に脱気したCH3CN(4mL)中の494−18(125mg,0.261mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で15分間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20から0:100)によって、494−19を無色ろう(51mg,40%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 493.20[M+H]+.
7M NH3−MeOH(30mL)中の494−19(51mg)の溶液を室温で18時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、494−20(62mg)を得、直接次の工程で使用した。
DCM(2mL)中の酸(0.136mmol)、HATU(51.7mg,0.136mmol)、及びDIPEA(43μL,0.246mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。DCM(2mL)中の494−20(62mg)の溶液を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。反応物をDCMと水との間に分配させ、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーによって、494−21を得た。
4M HCl−ジオキサン溶液(1mL)を、MeOH(5mL)中の494−21(0.060mmol)の溶液へ加えた。30分後、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製して、494−22を得た。
494−20と3−クロロ−4−エトキシ安息香酸とのカップリング、次いで、得られたスルフィンアミドの加水分解を行い、494(3工程で42%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 588.20[M+H]+.
494−20と4−エトキシ−3−メトキシ安息香酸とのカップリング、次いで、得られたスルフィンアミドの加水分解を行い、498(3工程で28%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 584.30[M+H]+.
494−19と4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、482(2工程で68%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 700.32[M+H]+.
一般的な手順による482の加水分解によって、483を白色固体(ギ酸塩,76%)として得た。あるいは、483を509−10Aと3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いで、得られたスルフィンアミドの加水分解を行って調製した(2工程で53%)。UPLC/MS(ES+):m/z 596.29[M+H]+.
483(100mg)を、分取HPLC[Chiralpak AD−H(25x2cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール+0.1%ipa) 80/20% v/v,流速:14mL/分,UV検出 DAD 220nm]によって分離した。2つの分画を、滞留時間に基づいて回収した:498a及び498bの混合物:32mg(tR=14.3分);並びに、498c、及び498dの混合物:31mg(tR=19.0)。
498a及び498b(32mg)の混合物を、分取HPLC[Chiralcel OJ−H(25x2cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(エタノール/メタノール+0.1%ipa) 55/45% v/v,流速:17mL/分,UV検出 DAD 220 nm]によって分離した。2つの分画を、滞留時間に基づいて回収した:498a:9.3mg(tR=5.7分)。UPLC/MS(ES+):m/z 596.25[M+H]+;及び、498b:10.2mg(tR=8.8分)。UPLC/MS(ES+):m/z 596.25[M+H]+.
498c及び498d(31mg)の混合物を、分取HPLC[Chiralpak IC(25x2cm,5μm),移動相:n−ヘキサン/(2−プロパノール+0.1%ipa) 55/45% v/v,流速:18mL/分,UV検出 DAD 220 nm]によって分離した。2つの分画を、滞留時間に基づいて回収した:498c:10mg(tR=6.7分)。UPLC/MS(ES+):m/z 596.25[M+H]+;及び498d:8mg(tR=10.5分)。UPLC/MS(ES+):m/z 596.25[M+H]+.
実施例259
化合物499の調製
MeOH(1.5mL)中の483(30mg)及びクロロアセトアルデヒド(50%水溶液,30μL)の溶液を、室温で1時間攪拌した。NaBH3CN(2mg)を加え、混合物を室温で18時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、499−1及び未反応の出発物質(2:1)の混合物を得、DMF(1.5mL)に溶解した。NaN3(10mg)を加えた。反応物を70℃で20時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20から0:100)によって、499−2を淡黄色油(20mg)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 665.30[M+H]+.
2:1のTHF−H2O(1.5mL)中の499−2(20mg)及びPPh3(10mg)の混合物を、2時間60℃へ加熱しながら、攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をSCXカラムに入れ、2M NH3−MeOHで溶出して、499(7mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 639.30[M+H]+.
実施例260
化合物530及び531の調製
化合物530及び531を、509に関して記載した手順に従う方法を使用して調製した。
1−ブロモ−2−ブタノン(300mg,1.98mmol)を、アセトン(16.5mL)中の509−3(1.00g,2.84mmol)及び炭酸カリウム(520mg,4.26mmol)の溶液へ加えた。反応物を50℃で1時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を水とEtOAcとの間に分配させた。層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM−シクロヘキサンで粉末化して、530−1を白色固体(1.02g,85%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 423.93[M+H]+.
反応を2回に分けて行った。THF(9.5mL)中の530−1(510mg,1.20mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(160mg,1.32mmol)、及びチタン(IV)エトキシド(602mg,2.64mmol)の混合物を、70℃へ加熱した(封管、脱気し、N2パージした)。混合物を70℃で4時間攪拌した。2回分をまとめ、EtOAc及び水を加えた。混合物をセライトのパッドでろ過した。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,95:5から60:40)によって、530−2(850mg,67%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 527.00[M+H]+.
EtMgBr(THF中で1M溶液,1.61mL,1.61mmol)を、0℃へ予冷した、無水THF(5mL)中のn−BuLi(THF中で1.6M溶液,2.01mL,3.23mmol)の溶液へ加えた。30分後、混合物を−78℃へ冷却した。無水THF(4mL)中の530−2(850mg,1.61mmol)の溶液を滴下して加え、反応物を−78℃で20分間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機部分を水で洗浄し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から30:70)によって、530−3を白色泡(441mg)として得た。
デス−マーチンペルヨージナン(932mg,2.20mmol)を、DCM(5mL)中の530−3(441mg)の攪拌した溶液へ加えた。反応物を室温で1時間攪拌し、1M Na2S2O3水溶液及び5%NaHCO3水溶液の1:1混合物でクエンチした。20分の激しい攪拌後、層を分離した。水性部分をDCMで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から0:100)によって、530−4を白色泡(320mg,2工程で50%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 417.10[M+H3O]+.
事前に脱気したCH3CN(15mL)中のtBuOK(88mg,0.790mmol)の混合物へ、トリメチルスルホキソニウムヨージド(175mg,0.790mmol)を一度に加えた。混合物をさらに脱気し、室温で30分間攪拌した。イリドを含む溶液を固体からろ過し、事前に脱気したCH3CN(15mL)中の530−4(317mg,0.790mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、530−5を無色ろう(207mg,64%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 413.12[M+H]+.
7M NH3−MeOH(142mL)中の530−5(207mg)の溶液を、室温で2時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、粗生成物530−6(203mg)を得、直接次の工程に進ませた。
DCM(2mL)中の酸(0.233mmol)、HATU(86mg,0.252mmol)、及びDIPEA(58μL,0.336mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。DCM(2mL)中の530−6(100mg)の溶液を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。反応物をDCMと水との間に分配させ、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーによって精製して、530−7又は530−8を得た。
DME:EtOH:H2Oの混合物(10:5:3,3.6mL)中の530−7又は530−8(0.134mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(38mg)、K3PO4(29mg)、KH2PO4(18mg)及びPd(dbpf)Cl2(17mg)の混合物を、脱気し、50℃−70℃へ温めた。DCM及び水を加えた。層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィーによって精製した。4M HCl−ジオキサン中のスルフィンアミド(80mg)の溶液を、室温で10分間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製した。
530−6と4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、530−7を得、本明細書に記載の鈴木カップリング及びスルフィンアミドの加水分解に付して、531を白色固体(ギ酸塩,全体で25%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 576.30[M+H]+.
530−6と4−(2−(4−メトキシベンジルオキシ)エトキシ)−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、530−8を得、本明細書に記載の鈴木カップリング及び保護基の除去に付して、530を白色粉末(全体で26%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 580.34[M+H]+.
実施例261
化合物560、565、及び568の調製
化合物560、565、及び531を、509に関して記載された手順に従う方法を使用して調製した。
1−ブロモ−3−メチルブタン−2−オン(659mg,3.99mmol)を、アセトン(34mL)中の509−3(2.01g,5.71mmol)及び炭酸カリウム(1.18g,8.56mmol)の溶液へ加えた。反応物を50℃で1時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を水とEtOAcとの間に分配させた。層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をシクロヘキサンで粉末化し、沈殿物を乾燥して、560−1を白色固体(1.38g,55%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 438.10[M+H]+.
THF(25mL)中の560−1(1.38g,3.15mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(419mg,3.46mmol)、及びチタン(IV)エトキシド(1.58g,6.93mmol)の混合物を、70℃へ加熱し(封管、脱気し、N2パージした)、70℃で4時間攪拌した。EtOAc及び水を加えた。混合物をセライトのパッドでろ過した。層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:Et2O,90:10から60:40)によって、560−2(841mg,50%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 541.10[M+H]+.
n−ブチルリチウム(THF中で1.6M溶液,1.93mL,3.10mmol)を、0℃へ予冷したTHF(5mL)中のEtMgBr(THF中で1M溶液,1.55mL,1.55mmol)の溶液へ加えた。10分後、混合物を−78℃へ冷却した。THF(4mL)中の560−2(841mg,1.55mmol)の溶液を滴下して加え、反応物を−78℃で20分間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機部分をブラインで洗浄し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から30:70)によって、560−3を白色泡(580mg,90%)として得た。
デス−マーチンペルヨージナン(1.19g,2.80mmol)を、DCM(10mL)中の560−3(580mg,1.40mmol)の攪拌した溶液へ加えた。反応物を室温で1時間攪拌し、2MNa2S2O3水溶液及び飽和NaHCO3水溶液の1:1混合物でクエンチした。20分の激しい攪拌後、層を分離した。水性部分をDCMで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から0:100)によって、560−4を白色泡(520mg,90%)として得た。
事前に脱気したCH3CN(20mL)中のtBuOK(141mg,1.26mmol)の混合物へ、トリメチルスルホキソニウムヨージド(277mg,1.26mmol)を一度に加えた。混合物を、さらに脱気し、室温で30分間攪拌した。イリドを含む溶液を固体からろ過し、事前に脱気したCH3CN(20mL)中の560−4(520mg,1.26mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で15分間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20から50:50)によって、560−5を無色油(311mg,58%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 427.28[M+H]+.
7M NH3−MeOH(140mL)中の560−5(311mg,0.730mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、560−6(313mg)を得、直接次の工程に進ませた。
方法A:DCM(5mL)中の560−6(155mg,0.350mmol)、酸(0.350mmol)、EDC(86.3mg,0.450mmol)、HOBT(61.4mg,0.450mmol)、及びTEA(97μL,0.700mmol)の混合物を、室温で2時間攪拌した。水を加え、混合物を室温で10分間攪拌した。層を分離し、有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)によって、560−7を得た。
方法B:DMF(1mL)中の酸(0.169mmol)、HATU(96.5mg,0.254mmol)、及びDIPEA(59μL,0.338mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。DMF(1mL)中のアミノール560−6(100mg)の溶液を加え、反応物を室温で1時間攪拌した。EtOAcを加え、有機部分を2度飽和NH4Cl水溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、ろ過し、減圧下で濃縮して、560−7を得、直接次の工程に進ませた。
DME:EtOH:H2Oの混合物(5:3:1,18mL)中の560−7(0.250mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(104mg,0.740mmol)、K3PO4(106mg,0.500mmol)、KH2PO4(68mg,0.500mmol)、及びPd(dbpf)Cl2(11mg,0.017mmol)の混合物を、脱気し、80℃へ温めた。3時間後、EtOAcを加えた。有機部分を飽和NH4Cl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)によって、560−8を得た。
方法A:塩酸(ジオキサン中で4M溶液,2mL)を、MeOH(4mL)中の560−8(152mg)の溶液へ加えた。10分後、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製して、560−9を得た。
方法B:4M HCl−ジオキサン(4mL)中の560−8(0.089mmol)の溶液を、室温で40分間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水−CH3CN,100:0から50:50)によって精製して、560−9を得た。
方法Aに従った、560−7と4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、560−8A(70%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 634.33[M+H]+.
560−8Aと4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解(方法A)を行い、560を白色固体(2工程で43%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 590.40[M+H]+.
方法Bに従った、560−7と4−(2−(4−メトキシベンジルオキシ)エトキシ)−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、560−8Bを得、あらゆる精製をせずに次の工程に進ませた。
560−8Bと4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解(方法B)を行い、565をオフホワイトの固体(全体で13%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z594.40[M+H]+.
方法Aに従った、560−7と4−[(2R)−2−ヒドロキシプロポキシ]−3−メトキシ安息香酸とのカップリングによって、560−8C(43%)を得た。
560−8Cと4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング、次いでスルフィンアミドの加水分解(方法A)を行い、568(全体で52%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 608.50[M+H]+.
実施例262
化合物473、474、及び475の調製
90℃へ予熱した、水(120mL)中の473−1(15.0g,116mmol)及びNaHCO3(14.6g,174mmol)の混合物へ、ホルムアルデヒド(37%水溶液,30.4mL,407mmol)を4回に分けて加えた。反応物を90℃で16時間加熱した。追加のホルムアルデヒド(37%水溶液,232mmol)を加え、反応物を90℃で1時間攪拌した。室温へ冷却後、反応物を減圧下で濃縮した。粗生成物473−2を直接次の工程で使用した。
ヨウ素(25g,98.4mmol)を、水(100mL)中の473−2(13g)及びK2CO3(22.0g,159mmol)の混合物へ加えた。混合物を室温で4時間攪拌した。反応物を、0℃へ予冷した1M HCl水溶液に注いだ。水性部分をEtOAc(3x)で抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から0:100)によって、473−3をオフホワイトの固体(5.4g)として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm4.41(s,2H),7.77(s,1H),10.37(s,1H).
クロロアセトン(750μL)を、アセトン(50mL)中の473−3(2.41g)及びK2CO3(1.69g)の混合物へ加えた。混合物を50℃へ温め、50℃で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOAcと水との間に分配させた。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。DCM:シクロヘキサンを用いた残渣の粉末化によって、473−4を白色固体(2.33g)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 342.00[M+H]+.
EtMgBr(2−メチルテトラヒドロフラン中で1M溶液,4.39mL,4.39mmol)を、0℃へ予冷したTHF(10mL)中のn−BuLi(ヘキサン中で1.6M溶液,5.48mL,8.78mmol)の溶液へ加えた。10分後、混合物を−78℃へ冷却した。THF(8mL)中の473−4(1.35g,3.96mmol)の溶液を滴下して加え、反応物を−78℃で2時間攪拌した。反応物をMeOHでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機部分を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,70:30から0:100)によって、473−5(619mg,72%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 216.10[M+H]+.
アルコール473−5を、2回分(2x305mg)に分け、以下に記載するように、別々に処理した。ワークアップ及び精製の手順のために、2つの反応物を1つにまとめた。DCE(10mL)中の473−5(305mg,1.42mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(617mg,3.54mmol)、Pd(dppf)Cl2(104mg,0.142mmol)、及び炭酸ナトリウム(2M水溶液,2.49mL,5.00mmol)の混合物を脱気し、マイクロ波照射下で1.5時間100℃へ加熱しながら攪拌した。DCM及び水を加えた。層を分離し、水性部分をDCMで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,50:50から0:100)によって、473−6(315mg,35%)、及び若干量の未反応の473−5(94mg)を得た。473−6:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm1.74(s,3H),4.48(d,J=10.3Hz,1H),4.66(d,J=10.3Hz,1H),4.75(d,J=14.1Hz,1H),4.79(d,J=14.1Hz,1H),7.22(s,1H),7.23(t,J=8.7Hz,1H),8.18(ddd,J=8.7,4.7,2.3Hz,1H),8.36(dd,J=7.3,2.3Hz,1H).
デス−マーチンペルヨージナン(365mg,0.861mmol)を、DCM(5mL)中の473−6(315mg,1.02mmol)の攪拌した溶液へ加えた。反応物を室温で1.5時間攪拌した。1:1の1M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液の混合物を、反応物へ加え、混合物を室温で20分間攪拌した。層を分離し、水性部分をDCMで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン−EtOAc,90:10から0:100)によって、473−7(266mg,85%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm1.57(s,3H),4.60(d,J=10.3Hz,1H),4.82(d,J=10.3Hz,1H),7.30(t,J=8.7Hz,1H),8.02(s,1H),8.32(ddd,J=8.7,4.6,2.3Hz,1H),8.50(dd,J=7.3,2.3Hz,1H),10.11(s,1H).
トリメチルスルホキソニウムヨージド(191mg,0.866mmol)を、DMSO(3mL)中のtBuOK(97mg,0.866mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。DMSO(3mL)中の473−7(266mg,0.866mmol)の溶液を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。反応物をEtOAc及び水で希釈した。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20から0:100)によって、473−8(81mg,29%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm1.75(2xs,3H),3.00−3.04(m,1H),3.24(dd,J=5.1,4.4Hz,1H),4.11−4.15(m,1H)4.48(d,J=10.0Hz,1H),4.68(d,J=10.0Hz,1H),7.20−7.28(m,2H),8.21−8.28(m,1H),8.40−8.46(m,1H).
7M NH3−MeOH(50mL)中の473−8(81mg,0.252mmol)の溶液を、室温で20時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。粗生成物473−9を直接次の工程で使用した。
DMF(1mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(63mg,0.302mmol)、HATU(144mg,0.378mmol)、及びDIPEA(88μL,0.504mmol)の混合物を、室温で30分間攪拌した。DMF(2mL)中の473−9の溶液を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。EtOAcを加えた。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH,100:0から80:20)によって、473−10(82mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 529.30[M+H]+.
デス−マーチンペルヨージナン(65mg,1.57mmol)を、DCM(5mL)中の473−10(80mg,0.151mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で10分間攪拌した。1:1の1MNa2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液の混合物を加えた。混合物を室温で20分間攪拌した。層を分離し、水性部分をDCMで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,70:30から0:100)によって、473(24mg,3工程で18%)、及び474(19mg,3工程で15%)を得た。473:白色固体;UPLC/MS(ES+):m/z 527.30[M+H]+.474:オフホワイトの固体;UPLC/MS(ES+):m/z 509.30[M+H]+.
MeMgBr(Et2O中で3M溶液,30μL,0.090mmol)を、THF(2.5mL)中の473(16mg,0.030mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温でN2雰囲気下で30分間攪拌した。EtOAc及び水を加えた。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,30:70から0:100)によって、475を白色固体(6mg,37%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 543.30[M+H]+.
実施例263
化合物479及び480の調製
DCE(70mL)中の479−1(1.00g,7.75mmol)、(4−フルオロフェニル)ボロン酸(2.17g,15.5mmol)、Pd(dppf)Cl2(566mg,0.775mmol)、及び炭酸ナトリウム(2M水溶液,7.75mL,15.5mmol)の混合物を、脱気し、一夜85℃へ加熱しながら攪拌した。水及びDCMを加えた。層を分離し、有機相を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、479−2を白色固体(990mg,67%)として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm7.16−7.29(m,3H),7.34(dd,J=8.2,1.4Hz,1H),8.04−8.12(m,2H),8.15(dd,J=4.4,1.4Hz,1H),10.22(s,1H).
炭酸カリウム(1.15g,8.34mmol)及びトリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(740μL,6.26mmol)を、水(15mL)中の479−2(790mg,4.17mmol)の懸濁液へ加えた。混合物を100℃で一夜攪拌した。追加のトリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミアセタール(327μL,2.70mmol)を加え、反応物を100℃で一夜攪拌した。反応物を0℃へ冷却し、1M HCl水溶液で中和し、EtOAcで抽出した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、479−3を白色固体(1.08g,90%)として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm5.00−5.14(m,1H),6.83(d,J=6.3Hz,1H),7.23−7.30(m,2H),7.42(s,2H),8.07−8.15(m,2H),10.48(s,1H).
NaH(195mg,4.87mmol)を、0℃へ予冷したDMF(11mL)中の479−3(1.08g,3.75mmol)の攪拌した溶液へ加えた。混合物を0℃で10分間攪拌し、次に、室温へ温め、30分間攪拌した。反応物を0℃へ冷却し、クロロアセトニトリル(260μL,4.13mmol)を滴下して加えた。混合物を徐々に室温に到達させ、攪拌を20時間続けた。EtOAc及び飽和NH4Cl水溶液を加えた。層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、479−4を無色ろう(1.10g,90%)として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm5.12−5.25(m,1H),5.33(s,2H),7.02(d,J=6.0Hz,1H),7.30−7.37(m,2H),7.67(d,J=8.7Hz,1H),7.83(d,J=8.7Hz,1H),7.91−7.98(m,2H).
LiAlH4(THF中で1M溶液,3.17mL,3.17mmol)を、0℃へ予冷したTHF(20mL)中の479−4(940mg,2.80mmol)の攪拌した溶液へ滴下して加えた。混合物を室温へ温め、30分間攪拌した。反応物を0℃へ冷却した。水(3mL)をゆっくりと加え、次いで、1N NaOH水溶液(3mL)、及び追加の水(9mL)を加えた。次に、EtOAcを加え、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物479−5を直接次の工程で使用した。
二炭酸ジ−tert−ブチル(610mg,2.80mmol)及びDMAP(34.0mg,0.280mmol)を、DCM(10mL)中の479−5の溶液へ加えた。2時間後、水を加え、層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、二重保護された(di−protected)化合物を得た。この二重保護された(di−protected)化合物をCH3CN(2mL)に溶解した。1M NaOH水溶液(2mL)を加え、反応物を50℃で1時間攪拌した。大部分の溶媒を減圧下で除去し、得られた溶液のpHを、1M HCl水溶液で7に調整した。水性部分をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させた。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、479−6を白色固体(235mg)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 431.38[M+H]+.
デス−マーチンペルヨージナン(274mg,0.640mmol)を、DCM(9mL)中の479−6(235mg,0.540mmol)の攪拌した溶液へ加えた。反応物を、室温でN2雰囲気下で一夜攪拌し、1:1の2M Na2S2O3水溶液:飽和NaHCO3水溶液の混合物でクエンチした。30分後、層を分離した。有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、479−7を白色固体(144mg,62%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 447.29[M+H3O]+.
トリメチルスルホキソニウムヨージド(57.0mg,0.260mmol)を、DMSO(3mL)中のtBuOK(29.0mg,0.260mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。THF(3mL)中の479−7(112mg,0.260mmol)の溶液を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈し、層を分離した。水層をEtOAcで抽出した。
1つにまとめた有機部分をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から50:50)によって、479−8(44mg)及び未反応の479−7(53mg)を得た。479−8:UPLC/MS(ES+):m/z 443.29[M+H]+.
7M NH3−MeOH(2mL)中の479−8(44mg)の溶液を、45℃へ40分間加熱しながら攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。粗生成物479−9(45mg)を直接次の工程で使用した。
DCM(1mL)中の479−9(45mg)、EDC(23mg,0.12mmol)、HOBT(17mg,0.12mmol)、TEA(33μL,0.24mmol)、及び4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(20mg,0.098mmol)の混合物を、室温で2時間攪拌した。水を加え、混合物を10分間攪拌した。層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から40:60)によって、479−10を白色固体(53mg)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 650.40[M+H]+.
TFA(350μL)を、DCM(2mL)中の479−10(53mg,0.081mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。水を加え、層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN,100:0から40:60)によって精製して、479(A/1587/35/1)を白色固体(30mg,67%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 550.32[M+H]+.
ホルムアルデヒド(37%水溶液,3μL)を、MeOH(200μL)中の479(17mg,0.030mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.8mg,0.030mmol)を加え、反応物を室温で10分間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。水及びDCMを加えた。層を分離した。有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM:MeOH,100:0から90:10)によって、480を白色固体(2mg,10%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 578.40[M+H]+.
実施例264
化合物506及び507の調製
LDA(2M溶液,39.4mL,78.7mmol)を、−78℃に予冷した無水THF(100mL)中の507−1(5.00g,39.4mmol)の溶液へ加えた。混合物を−78℃で1時間攪拌した。炭酸ジメチル(8.0mL,95.0mmol)を加え、温度を0℃へ上げた。反応物を0℃で30分間攪拌し、次に、EtOAcと飽和NH4Cl水溶液との間に分配させた。有機相を、クロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から80:20)によって精製して、507−2を黄色油(4.8g,66%)として回収した。
N2をバブリングすることによって事前に脱気した、1:1のジオキサン−H2O(60mL)中の507−2(3.8g,20.5mmol)、(4−フルオロフェニル)ボロン酸(4.30g,30.8mmol)及びNa2CO3(5.4g,51.3mmol)の混合物へ、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.18g,1.03mmol)を加えた。反応物を120℃で2時間攪拌した。反応物のUPLC分析は、鈴木カップリングの後に、メチルエステルの加水分解が起こったことを示した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeOHに溶解し、濃H2SO4を加えた。反応物を50℃へ温め、50℃で2時間攪拌した。EtOAcを加えた。混合物を0℃へ冷却し、飽和K2CO3水溶液でクエンチした(最終的にpH8)。層を分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM:シクロヘキサン,50:50)によって、507−3(2.66g,53%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 246.20[M+H]+.
−78℃へ予冷した、THF(40mL)中の507−3(2.66g,10.8mmol)の溶液へ、LHMDS(THF中で1M溶液,11.9mL,11.9mmol)を滴下して加えた。混合物を−78℃で1時間攪拌した。ヨウ化メチル(740μL,11.9mmol)を加え、反応物を徐々に室温に到達させた。室温で16時間攪拌後、反応物を0℃へ冷却し、飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。水性部分をEtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20)によって、507−4(1.70g,61%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 260.10[M+H]+.
−78℃へ予冷した、THF(12mL)中の507−4(1.70g,6.56mmol)の溶液へ、LHMDS(THF中で1M溶液,7.22mL,7.22mmol)を滴下して加えた。混合物を−78℃で1時間攪拌した。THF(12mL)中のブロモアセトニトリル(503μL,7.22mmol)の溶液を加え、反応物を徐々に室温に到達させた。室温で2時間攪拌後、反応物を0℃へ冷却し、飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。水性部分をEtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,50:50)によって、507−5(1.91g,98%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)d ppm 1.76(s,3H),3.37(d,J=17.0Hz,1H),3.44(d,J=17.0Hz,1H),3.72(s,3H),7.31−7.40(m,3H),7.90(d,J=1.5Hz,1H),8.15−8.23(m,2H),8.68(d,J=5.3Hz,1H).
ラネーニッケル(Nickel Raney)(0.600mmol)を、MeOH(50mL)中の507−5(1.91g,6.40mmol)の溶液へ加えた。反応物を、60℃でH2雰囲気(5バール)下で3時間攪拌した。反応物をセライトのパッドでろ過し、溶液を4時間還流させた。DIPEA(1当量)を加え、混合物を30分間還流させた。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOAcに溶解した。有機部分を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH,100:0から95:5)によって、507−6(870mg,50%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 271.20[M+H]+.
0℃へ予冷した、THF(18mL)中の507−6(820mg,3.03mmol)の溶液へ、LiAlH4(THF中で2M溶液,3.03mL,6.06mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌し、次に、70℃へ温め、70℃で30分間攪拌した。反応物を0℃へ冷却し、Na2SO4・10H2O、及びEt2Oを加えた。混合物をセライトのパッドでろ過し、溶液を減圧下で濃縮した。粗生成物507−7(720mg)を直接次の工程で使用した。
ジオキサン(9mL)中の507−7(720mg)及び飽和NaHCO3水溶液(16mL)の混合物を、0℃へ冷却した。ジオキサン(9mL)中のFmocCl(764mg,2.95mmol)の溶液を加え、反応物を室温に到達させた。1時間後、反応物をEtOAcで希釈した。有機部分を水及びブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,50:50)によって、507−8(1.10g,2工程で49%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 479.40[M+H]+.
m−クロロ過安息香酸(797mg,4.62mmol)を、DCM(30mL)中の507−8(1.10g,2.31mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で一夜攪拌した。EtOAcを加えた。有機相を飽和K2CO3水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物507−9(1.17g)を直接次の工程で使用した。
507−9(1.17g)及びPOCl3(50mL)の混合物を、60℃で12時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。EtOAc及び水を加え、飽和KHCO3水溶液を加えて、混合物を塩基性にした(最終的にpH8)。層を分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(90:10から0:100のシクロヘキサン:EtOAc、次に、80:20のEtOAc:MeOH)によって、507−10(700mg,58%)、及び未反応の出発物質507−9(300mg)を得た。507−10:UPLC/MS(ES+):m/z 513.27[M+H]+.
N2をバブリングすることによって事前に脱気した、ジオキサン(4mL)中の507−10(700mg,1.36mmol)の溶液へ、トリブチル[1−エトキシエテニル]スタンナン(552μL,1.63mmol)及びPd(PPh3)Cl2(199mg,0.284mmol)を続けて加えた。混合物をさらに脱気し、100℃で1時間攪拌した。室温へ冷却後、混合物をEtOAcと飽和KF水溶液との間に分配させた。層を分離した。有機部分を1M HCl水溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,80:20)によって、507−11(670mg,95%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 521.32[M+H]+.
臭化水素酸(AcOH中で33%溶液,377μL,2.08mmol)及び臭素(53μL,1.04mmol)を、0℃に予冷した、ジオキサン(10mL)中の507−11(541mg,1.04mmol)の溶液へ加えた。反応物を室温で2時間攪拌した。追加の臭素(0.5当量,27μL)を加え、攪拌を2時間延長した。反応物を水でクエンチし、飽和NaHCO3水溶液で中和した。水性部分をDCMで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM:EtOAc,60:40)によって、507−12を得た。
THF(12mL)中の507−12(90mg)の溶液へ、TMSCF3(430mg,3.00mmol)及びCsF(91mg)を続けて加えた。反応物を室温で20分間攪拌した。混合物をEtOAcと1M HCl水溶液との間に分配させた。層を分離し、有機部分を減圧下で濃縮した。粗生成物507−13を直接次の工程に使用した。
アンモニア(MeOH中で7M溶液,5mL)中の507−13の溶液を、室温で1.5時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc−MeOH,60:30:10)によって、507−14(44mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 606.40[M+H]+.
DCM(4mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(20.0mg,0.095mmol)、DIPEA(50μL,0.270mmol)、及びHATU(39.0mg,0.102mmol)の溶液を、室温で30分間攪拌した。DCM(1mL)中の507−14(41.0mg,0.068mmol)の溶液を加えた。反応物を16時間攪拌し、MeOH(10mL)でクエンチし、1時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から60:40)によって、507−15を無色油(23mg,42%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 796.50[M+H]+.
モルフォリン(1mL)を、DMF(1mL)中の507−15(23mg,0.029mmol)の溶液へ加え、溶液を1時間攪拌した。揮発院物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(NH−カートリッジ,シクロヘキサン:EtOAc:MeOH,100:0:0から60:30:10)によって、507(10mg,60%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 574.30[M+H]+.
ホルムアルデヒド(37%水溶液,30μL,0.350mmol)及びNaBH(OAc)3(22.0mg,0.105mmol)を、DCM(2mL)中の507(4.0mg,0.007mmol)の溶液へ加えた。反応物を、一夜激しく攪拌し、1M NaOH水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をSCX−クロマトグラフィーによって精製して、506を無色油(2.4mg,58%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 588.50[M+H]+.
実施例265
化合物519、520、521、527、及び523の調製
方法A:DME:H2O:EtOH(1:0.5:0.3,1.8mL)中の519−1(70mg,0.112mmol)、ボロネート/ボロン酸(0.170mmol)、KH2PO4(15.3mg,0.112mmol)、K3PO4(24.0mg,0.112mmol)、及びPd(dbpf)Cl2(7.5mg,0.011mmol)の混合物を脱気し、24時間50℃へ加熱した。混合物をEt2Oと水との間に分配させた。有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)によって、519−2を得た。
方法B:ジオキサン(1mL)−水(300μL)中の519−1(90mg,0.145mmol)、ボロン酸(0.322mmol)、Pd2(dba)3(15mg,0.016mmol)、PCy3(10mg,0.038mmol)、及びK3PO4(85mg,0.402mmol)の混合物を脱気し、100℃へ12時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)によって、519−2を得た。
保護基の除去:
方法A:HCl水溶液(6M溶液,4mL)を、イソプロパノール(2.5mL)中の519−2(0.056mmol)の溶液へ加えた。反応物を3時間95℃へ加熱した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製して、519−3を得た。
方法B:MeOH(4.7mL)中の519−2(0.047mmol)及びPd/C(9mg)の混合物を、H2雰囲気下で5時間攪拌した。混合物を触媒からろ過し、溶液をEt2O中の1M HCl溶液で処理した。揮発性物質を減圧下で除去した。Et2Oで残渣を粉末化して、519−3をその塩酸塩として得た。
方法C:CH3CN(4mL)中の519−2(0.089mmol)の溶液へ、TMSCl(32μL)及びNaI(39mg)を続けて加えた。反応物を室温で1時間攪拌し、45℃ヘ温め、その温度で16時間攪拌した。追加のTMSCl(64μL)及びNaI(80mg)を加え、反応物を45℃で5時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を、EtOAcと5%NaHCO3水溶液:1MNa2S2O3水溶液の1:1混合物との間に分配させた。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製して、519−3を得た。
方法D:臭化水素酸(AcOH中で33%溶液,30μL)を、4M HCl−ジオキサン(2mL)中の519−2(20mg)の溶液へ加えた。反応物を70℃へ温めた。完全なCbzの除去がUPLCによって観察されたとき、反応物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製して、519−3を得た。
方法E:4M HCl−ジオキサン(2mL)中の519−2(9.1mg)の混合物を、70℃(又は、100℃)へ温めた。完全なCbzの除去がUPLCによって観察されたとき、反応物を減圧下で濃縮し、残渣を逆相クロマトグラフィーによって精製して、519−3を得た。
519−1と1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インドールとの鈴木カップリング(方法A)、次いで方法Aに従った保護基の除去を行い、519をその塩酸塩(白色固体,全体で16%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 587.36[M+H]+.
519−1と4−クロロフェニルボロン酸との鈴木カップリング(方法A)、次いで方法Aに従ったCbzの除去を行い、520をその塩酸塩(白色固体,全体で24%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 564.30[M+H]+.
519−1と4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸との鈴木カップリング(方法A)、次いで方法Bに従ったCbzの除去を行い、521をその塩酸塩(全体で45%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 616.38[M+H]+.
519−1と4−シアノフェニルボロン酸との鈴木カップリング(方法A)、次いで方法Cに従ったCbzの除去を行い、527をそのギ酸塩(白色固体,全体で37%)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 555.40[M+H]+.
519−1と4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸との鈴木カップリング(方法A)、次いで方法Bに従ったCbzの除去を行い、523(全体で5%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 598.30[M+H]+.
実施例266
化合物524の調製
519−1(310mg)と2−(4−フルオロ−3−ニトロフェニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナンとの鈴木カップリング(実施例265の方法A)によって、519−2A(35mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 727.30[M+H]+.
鉄粉(8mg,0.144mmol)を、2:2:1のEtOH:AcOH−H2O(2.5mL)中の519−2A(35mg,0.05mmol)の溶液へ加えた。混合物を80℃へ1時間加熱した。反応物をセライトのパッドでろ過し、揮発性物質を減圧下で蒸発させた。粗生成物をEtOAcとNaHCO3水溶液との間に分配させ、有機部分をクロマトグラフィーによって精製して、519−4(30mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 697.40[M+H]+.
N2雰囲気下で、アニリン519−4(30mg)をCH3CN(2mL)に溶解した。t−BuONO(14mg,0.129mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。CuBr(6.2mg,0.043mmol)を加え、混合物を2.5時間攪拌した。反応物をDCMと飽和NH4Cl水溶液との間に分配させた。有機相をクロマトグラフィーによって精製して、519−5(12mg)を回収した。
実施例265の方法Aに従った519−5の脱保護によって、524をその塩酸塩(1.2mg)として得た。UPLC/MS(ES+):m/z 626.30[M+H]+.
実施例267
化合物557及び567の調製
519−1と2−クロロピリジン−5−ボロン酸との鈴木カップリング(実施例265の方法B)を行い、次いで、実施例265の方法Cに従って、得られたCbzで保護されたアミノをTMSCl/NaIで処理して、557(全体で5%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z found 657.32[M+H]+.
実施例265の方法Eに従った519−2Bの脱保護によって、567(16%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 565.40[M+H]+.
実施例268
化合物558の調製
519−1と2−クロロピリジン−4−ボロン酸との鈴木カップリング(実施例265の方法B)、次いで実施例265の方法Dに従ったCbzの除去を行い、558(全体で3%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 565.30[M+H]+.
実施例269
化合物559の調製
519−1と3−シアノ−4−フルオロフェニルボロン酸との鈴木カップリング(実施例265の方法A)、次いで実施例265の方法Dに従ったCbzの除去を行い、559(全体で10%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 573.42[M+H]+.
実施例270
化合物514の調製
NaBH4(808mg,21.3mmol)を、0℃へ予冷したMeOH(22mL)中の514−1(3.10g,17.7mmol)の溶液へ加えた。混合物を室温へ到達させ、攪拌を30分間延長した。1M HCl水溶液を加え、有機溶媒を減圧下で除去した。水相をDCM(3x)で抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過した。揮発性物質を減圧下で除去して、514−2(3.01g)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 178.00[M+H]+.
クロロメチルメチルエーテル(704μL,9.27mmol)及びTEA(1.75mL,12.6mmol)を、DCM(12mL)中の514−2(1.5g)の溶液へ加えた。反応物を45℃へ温めた。完全な変換がUPLCによって観察されたときに、反応物を室温へ冷却し、DCMで希釈し、水で洗浄した。有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,70:30)によって、514−3(1.48g)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 222.00[M+H]+.
ジオキサン(40mL)中の514−3(1.38g,6.24mmol)、Pd(PPh3)Cl2(438mg,0.624mmol)、及びトリブチル[1−エトキシエテニル]スタンナン(2.11mL,6.24mmol)の混合物を脱気し、90℃へ温め、その温度で3時間攪拌した。室温へ冷却後、反応物をEtOAcで希釈した。有機部分を飽和KF水溶液及び水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物514−4を得、直接次の工程で使用した。
NBS(888mg,4.99mmol)を、0℃へ予冷したTHF(40mL)中の514−4の溶液へ加えた。反応物を0℃で1時間攪拌し、次に、室温へ温め、2時間攪拌した。EtOAcを加えた。有機部分を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,100:0から70:30)によって、514−5(1.11g)を得た。
CF3TMS(6mL)を、THF(15mL)中の514−5(1.11g)の溶液へ加えた。CsF(2.74g,18.0mmol)を、一度に加えた。1時間後、反応物をEtOAcと飽和NH4Cl水溶液との間に分配させた。層を分離し、水性部分をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機部分をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物514−6を直接次の工程で使用した。
514−6及び7M NH3−MeOH(50mL)の溶液を室温で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN,100:0から50:50)によって精製して、514−7(214mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 315.30[M+H]+.
DCM(6mL)中の514−7(291mg,0.928mmol)、EDC(212mg,1.11mmol)、HOBT(150mg,1.11mmol)、TEA(310μL,2.23mmol)、及び4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(193mg,0.924mmol)の混合物を室温で2時間攪拌した。1M HCl水溶液を加え、混合物を2分間攪拌した。層を分離した。有機部分を1N NaOH水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,70:30)によって、514−8(140mg,30%)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 505.20[M+H]+.
DME−H2O−EtOH(5:3:1,5mL)中の514−8(67.6mg,0.134mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(28mg,0.201mmol)、KH2PO4(21mg,0.134mmol)、K3PO4(29.0mg,0.134mmol、及びPd(dbpf)Cl2(9mg,0.013mmol)の混合物を脱気し、50℃へ48時間加熱した。混合物をDCMと水との間に分配させた。有機部分を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc,70:30)によって、514−9(50.7mg)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ ppm 0.80−0.90(m,4H),3.36(s,3H),3.72−3.81(m,1H),3.85(s,3H),3.97(dd,J=14.0,3.5Hz,1H),4.58(s,2H),4.62−4.73(m,3H),6.43(dd,J=7.9,3.5Hz,1H),6.67(s,1H),7.08(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),7.14−7.22(m,3H),7.25(d,J=1.8Hz,1H),7.53−7.61(m,2H),7.78(d,J=8.1Hz,1H),8.05(d,J=8.1Hz,1H).
1:1のDCM−TFA(700μL)中の514−9(50.7mg,0.09mmol)の溶液を室温で12時間攪拌した。反応物をDCMで希釈した。有機部分を2M NaOH水溶液で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物514−10(45mg)を直接次の工程で使用した。UPLC/MS(ES+):m/z 521.30[M+H]+.
0℃に予冷したDCM(1mL)中の514−10(45mg)溶液へ、TEA(19μL,0.136mmol)及びMsCl(10μL,0.133mL)を続けて加えた。反応物を室温に到達させ、12時間攪拌し、DCMで希釈した。有機部分を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物514−11(36mg)を直接次の工程で使用した。
7M NH3−MeOH(1mL)中の514−11(36mg)の溶液を、室温で12時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN,100:0から67:33)によって精製して、514(19.6mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z 520.30[M+H]+.
実施例271
化合物538の調製
トルエン(5.7mL)中の538−1(465mg、1.14mmol)の0.2M溶液を脱気した(mwバイアル)。Pd(Q−phos)2(80mg、0.052mmol)を加えた。バイアルを密閉し、N2置換し、100℃まで6時間加熱した。追加のPd(Q−phos)2(30mg)を加えた。バイアルをN2置換し、100℃まで4時間加熱した。混合物はシリカゲルのクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、95:5から70:30)でそのまま精製し、538−2を得た(414mg、96%)。UPLC−MS(ES+):m/z408.10[M+H]+。
DMF(4mL)中の538−2(340mg)およびNaN3(288mg)の混合物を65℃に加熱し、上記温度で16時間攪拌した。減圧下で揮発性物質が除去された。未精製の残渣をEtOAcと飽和NH4Cl水溶液とで分液した。層を分離した。有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮して538−3(245mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z323.10[M+H]+。
DCM(4mL)中の538−3(245mg)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(484mg、1.14mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌して、1:1の1M Na2S2O3水溶液:5%NaHCO3水溶液でクエンチした。混合物を、1時間勢いよく攪拌した。層を分離し、水相をDCMで抽出した。1つにまとめた有機相を、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc)により538−4(206mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z339.10[M+H3O]+。
トリメチルスルホキソニウムヨージド(141mg、0.643mmol)を、予め脱気しておいたCH3CN(4mL)中のtBuOK(72mg、0.643mg)の混合物へ一度に加えた。20分後、溶液をろ過して固体と分離し、予め脱気しておいたCH3CN(4mL)中の538−4(206mg)の溶液に加えた。反応物を室温で15分間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から50:50)により538−5を得た。UPLC/MS(ES+)m/z335.10[M+H]+。
7M NH3−MeOH(60mL)中の538−5(100mg)の溶液を室温で1時間攪拌した。減圧下で揮発性物質が除去されて、未精製の538−6(108mg)を得て、次の工程でそのまま使用した。UPLC/MS(ES+):m/z352.10[M+H]+。
DCM(4mL)中の538−6(108mg)、EDC(89mg、0.462mmol)、HOBT(63mg、0.462mmol)、4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(64mg、0.307mmol)およびTEA(86μL、0.616mmol)の混合物を室温で16時間攪拌した。反応物をDCMで希釈した。有機相を1M HCl水溶液で洗浄し(2回)、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から50:50)で538−7(136mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z542.20[M+H]+。
予め脱気しておいた5:3:1のDME:EtOH:H2O(2.7mL)中の538−7(136mg)、K3PO4(107mg、0.503mmol)、KH2PO4(68mg、0.503mg)および4−フルオロフェニルボロン酸(74mg、0.503mmol)の混合物に、Pd(dbpf)Cl2(16mg、0.025mmol)を加えた。反応物を65℃に温め、上記温度で10時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、72時間攪拌させた。反応物をEtOAcで希釈し、飽和NH4Cl水溶液で洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水/0.1%HCOOH:CH3CN/0.1%HCOOH、100:0から50:50)で精製し、白色固体として538(ギ酸塩、33mg、dr 1:1)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z576.40[M+H]+。
実施例272
化合物522の調製
m−クロロ過安息香酸(56.0g、328mmol)を、DCM(520mL)中の2−クロロ−4−メチルピリジン(20.0g、156mmol)の溶液に数回に分けて加えた。混合物を8時間還流してDCMで希釈した。有機相を飽和K2CO3水溶液で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(DCM:MeOH、100:0から80:20)で黄色油として522−1を得た(9.50g、42%)。UPLC/MS(ES+):m/z144.00[M+H]+。
トルエン(20mL)中の522−1(9.50g、66.0mmol)の溶液にPOCl3(130mL)を加えた。反応物を70℃に加熱して、上記温度で20時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去した。残渣を氷に投入した。混合物を飽和K2CO3水溶液で中和して、DCMで抽出した(3回)。1つにまとめた有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで522−2を得た(3.80g、36%)。UPLC/MS(ES+):m/z162.10[M+H]+。
新たに調製した溶液であるLDA溶液(THF−ヘキサン中で1M、44.6mL、44.6mmol)を、予め−78℃に冷却しておいたTHF(110mL)中の522−2(3.61g、22.3mmol)の溶液に加えた。反応物を−78℃で1時間攪拌した。炭酸ジメチル(4.5mL、53.5mmol)を加えた。反応物を0℃にして、上記温度で1時間攪拌し、水でクエンチした。減圧下で揮発性物質を除去した。残渣をEtOAcに取った。有機相を飽和NH4Cl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、100:0から60:40)で黄色油として522−3を得た(3.0g、61%)。UPLC/MS(ES+):m/z220.0[M+H]+。
2:1のTHF:水(9mL)中の522−3(450mg、2.00mmol)、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(285mg、1.60mmol)、NaHCO3(515mg、6.10mmol)およびPd(PPh3)4(95mg、0.080mmol)の混合物を脱気して、50℃に加熱した。2時間後、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(0.2当量)を加えて、混合物を50℃で2時間攪拌した。室温まで冷却後、反応物をDCMで希釈した。有機相を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、70:30から10:90)により精製して黄色油として522−4を得た(180mg、29%)。UPLC/MS(ES+):m/z314.10[M+H]+。
522−4(860mg、2.70mmol)を、0℃で、7M NH3−MeOH(14mL)中に溶解させた。反応物を室温で3時間、40℃で20時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去して、粗製の522−5を得て(775mg)、次の工程でそのまま使用した。
ボラン−THF錯体(THF中の1M溶液、7.77mL、7.77mmol)をTHF(14mL)中の522−5(775mg)の溶液に加えた。反応物を3時間還流した。追加のボラン−THF錯体(4当量、2回)を加えて、混合物を一晩還流した。反応を2M HCl水溶液でクエンチして、混合物を30分間攪拌した。水相を飽和NaHCO3水溶液で塩基性にして、EtOAcで抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣をSCXカラムにロードして2M NH3−MeOHで溶出し、522−6を得た(610mg、82%)。UPLC/MS(ES+):m/z285.10[M+H]+。
トリエチルアミン(590μL、4.26mmol)およびBoc2O(700mg、3.20mmol)を、DCM(11mL)中の522−6(610mg、2.13mmol)の溶液に順に加えた。反応物を、室温で1時間攪拌し、DCMで希釈して0.5M HCl水溶液で洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、90:10から50:50)により白色固体として522−7を得た(580mg、71%)。UPLC/MS(ES+):m/z385.20[M+H]+。
ジオキサン(8mL)中の522−7(580mg、1.50mmol)、Pd(PPh3)Cl2(105mg、0.150mmol)およびトリブチル[1−エトキシエテニル]スタンナン(560μL、1.65mmol)の混合物を脱気し、100℃に温めて上記温度で6時間攪拌した。室温まで冷却後、飽和KF水溶液を加えた。混合物を10分間攪拌して、水相をEtOAcで抽出した。有機相はNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮し、粗製の522−8を得て、次の工程でそのまま使用した。
N−ブロモスクシンイミド(293mg、1.65mmol)を、予め0℃に冷却しておいたTHF(8mL)中の522−8の溶液に加えた。反応物を0℃で1時間攪拌し、水でクエンチしてEtOAcで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、90:10から50:50)で白色固体として522−9を得た(330mg、2工程で47%)。1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm1.45(s,9H),3.00(t,J=6.5Hz,2H),3.50(q,J=6.5Hz,2H),4.58−4.69(m,1H),4.95(s,2H),7.30(t,J=8.0Hz,1H),7.79(br.s,1H),7.92(s,1H),7.95−8.02(m,1H),8.15(dd,J=6.9,2.1Hz,1H)。
CF3TMS(1.03mL、7.00mmol)を、THF(5mL)中の522−9(330mg、0.700mmol)の溶液に加えた。CsF(531mg、3.50mmol)を一度に加えた。1時間後、反応物をEtOAcと飽和NH4Cl水溶液とで分配した。層を分離して、水相をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機相をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。粗製の522−10を次の工程でそのまま使用した。
522−10と7M NH3−MeOH(10mL)との溶液を室温で3時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、95:5から30:70)により精製して522−11(56mg)を得た。
DCM(1mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(49.0mg、0.230mmol)、HATU(108mg、0.280mmol)およびDIPEA(122μL、0.700mmol)の混合物を室温で30分間攪拌した。DCM(1mL)中の522−11(56mg)の溶液を加えて、反応物を室温で2時間攪拌して、水でクエンチした。EtOAcを加えた。有機相を1M HCl水溶液、2M NaOH水溶液および食塩水で洗浄して、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー(シクロヘキサン:EtOAc、90:10から40:60)により522−12(65mg)を得た。
4M HCl−ジオキサン(1mL)中の522−12の溶液を0℃で1時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去した。残渣を逆相クロマトグラフィー(水:CH3CN、95:5から40:60)により精製して522(14mg)を得た。UPLC/MS(ES+):m/z568.30[M+H]+。
実施例273
化合物477の調製
271−10(50mg、0.1mmol)、477−1(16mg、0.1mmol)およびTEA(1mmol)の混合物を、無水DCM(4mL)中で攪拌しながら溶解させた。混合物をHATU(38mg、0.1mmol)で一度に処理した。室温で30分間攪拌後、TFA(1mL)を加えた。溶液を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮乾燥した。残渣を逆分取HPLC(reverse prep−HPLC)により精製して白色固体として477を得た(28mg、48%)。+ESI−MS:m/z537.1[M+H]+。
実施例274
化合物478の調製
化合物478を、477の基本的な調製手順に従って、2−クロロオキサゾール−4−カルボン酸および271−10を用いて調製した。粗製の478を分取HPLC(prep−HPLC)により精製して、白色固体として得た(20mg、36%)。+ESI−MS:m/z520.9[M+H]+。
実施例275
化合物485の調製
室温で、無水DMF(95mL)中の485−1(6g、15.4mmol)の溶液にNaH(640mg、16mmol、鉱油中60%)を少しずつ加えた。10分間攪拌後、DMF(5mL)中のMeI(2.3g、16mmol)溶液を液滴で加えて、反応物を1時間攪拌した。485−1の変換が完了した後、混合物を水でクエンチして、EtOAc(150mLで2回)で抽出した。有機層は無水Na2SO4で乾燥して、減圧下で濃縮した。残渣を、(PE:EtOAc:100:0から80:20)を用いたクロマトグラフィーにより残渣を精製して485−2を得た(5.8g、93.5%)。
272の基本的な調製手順に従って、485−2および(S)−3−メトキシ−4−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)安息香酸を用いて、化合物485(白色固体、27mg)を調製した。+ESI−MS:m/z639.1[M+H]+。
実施例276
化合物486の調製
485の基本的な調製手順に従って、486−1および271−10を用いて化合物486(白色固体、34mg)を調製した。+ESI−MS:m/z614.1[M+H]+。
実施例277
化合物487の調製
485の基本的な調製手順に従って、487−1および271−10を用いて化合物487(白色固体、27.5mg)を調製した。+ESI−MS:m/z613.1[M+H]+。
実施例278
化合物488の調製
485の基本的な調整手順に従って、488−1および271−10を用いて化合物488(白色固体、26mg)を調製した。+ESI−MS:m/z591.1[M+H]+。
実施例279
化合物489の調製
485の基本的な調製手順に従って、489−1および271−10を用いて化合物489(白色固体、23mg)を調製した。+ESI−MS:m/z586.0[M+H]+。
実施例280
化合物490の調製
485の基本的な調製手順に従って、490−1および271−10を用いて化合物490(白色固体、41mg)を調製した。+ESI−MS:m/z656.0[M+H]+。
実施例281
化合物491の調製
485の基本的な調製手順に従って、491−1および491−2を用いて化合物491を調製した(白色固体、25mg、44%)。+ESI−MS:m/z600.1[M+H]+。
実施例282
化合物495および496の調製
室温、N2下で、MeOH(50mL)中の495−1(850mg、1.73mmol)の溶液に、Pd/C(210mg、5%)を加えた。懸濁液を数回水素置換した。水素下(15psi)で、混合物を室温で12時間攪拌した。495−1の変換が完了した後、混合物をセライトパッドでろ過して、ろ液を濃縮乾燥した。残渣が495−2であって(750mg、94.6%)、さらに精製することなくそのまま使用した。+ESI−MS:m/z458.2[M+H]+。
495−2(750mg、1.64mmol)、カルボキシル酸3(340mg、1.64mmol)およびTEA(1mmol)の混合物を無水DMF(10mL)中で攪拌しながら溶解させた。溶液をHATU(623mg、1.64mmol)で一度に処理した。室温で1〜2時間攪拌後、混合物を冷水に投入し、EA(20mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して、減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、油として495−3を得た(910mg、86%)。+ESI−MS:m/z648.1[M+H]+。
DCM(10mL)中の495−3(910mg、1.41mmol)の攪拌溶液に、室温で、TFA(5mL)を液滴で加えた。反応物を30分間攪拌して、減圧下で濃縮乾燥した。残渣を飽和炭酸ナトリウム溶液で中和してEA(15mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、SFCで分離し、白色固体として495(93mg)および496(82mg)を得た。495:+ESI−MS:m/z548.1[M+H]+および496:+ESI−MS:m/z548.1[M+H]+。
実施例283
化合物497の調製
無水DCM(5mL)中の314(116mg、0.2mmol)、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(35mg、0.20mmol)およびDIPEA(90mg、0.7mmol)の攪拌溶液に、25℃で、HATU(76mg、0.2mmol)を一度に加えた。溶液を1時間攪拌した。混合物を水およびDCMで希釈した。有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮し、未精製の497−1(110mg)を得て、精製せずにそのまま使用した。+ESI−MS:m/z739.1[M+H]+。
EA(10mL)中の粗製497−1(110mg)の攪拌溶液に、室温で、HCl:EA(4M、5mL)を加えた。TLCで観察しながら反応物を30分間攪拌した。497−1が変換した後、反応を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチして、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮乾燥した。残渣を分取HPLCで精製して白色固体として497を得た(50mg、52.6%)。+ESI−MS:m/z639.2[M+H]+。
実施例284
化合物500の調製
DMF(1mL)中の314(58mg、0.1mmol)およびK2CO3(27mg、0.2mmol)の溶液に、室温で、ブロモ酢酸メチル(methyl2−bromoacetate)(23mg、0.15mmol)を加えた。混合物を60℃に加熱して、2時間攪拌した。反応物を室温に冷却してH2OおよびEAで希釈した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して、白色固体として500を得た(30mg、46.2%)。+ESI−MS:m/z654.1[M+H]+。
実施例285
化合物501の調製
MeOH(10mL)中の500(90mg、0.14mmol)の溶液に、NH3:MeOH(7M、10mL)を加えた。バイアルを密閉して60℃まで2時間加熱した。反応物を室温に冷却してH2O(20mL)およびEA(20mL)で希釈した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮乾燥した。残渣を分取HPLCで精製し、白色固体として501を得た(49mg、54.7%)。+ESI−MS:m/z639.1[M+H]+。
実施例286
化合物502の調製
THF(2mL)およびMeOH(2mL)の共溶媒中の500(65mg、0.1mmol)の溶液に、室温で、LiBH4(10mg、0.5mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。反応をH2OでクエンチしてEA(10mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して低圧で濃縮乾燥した。残渣を分取HPLCで精製して、白色固体として502を得た(40mg、64.5%)。+ESI−MS:m/z626.0[M+H]+。
実施例287
化合物503の調製
トルエン(8mL)中の503−1(1.0g、2.5mmol)の溶液に、0℃で、ピリジン(590mg、7.5mmol)を加えた。混合物を0℃で5分間攪拌して、SOCl2(820mg、7.0mmol)を液滴で加えた。添加後、混合物を0℃で30分間攪拌した。反応をH2Oでクエンチして、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE:EA=5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として503−2を得た(0.8g、85.1%)。+ESI−MS:m/z377.1[M+H]+。
DMSO(6mL)中の503−2(0.8g、2.1mmol)の溶液に、0℃で、アンモニア水(1mL)を加えた。混合物を、室温で30分間攪拌した。混合物をH2Oで希釈して、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE:EA=3:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として503−3を得た(650mg、78.7%)。+ESI−MS:m/z394.1[M+H]+。
MeOH(10mL)中の503−3(650mg、1.7mmol)の溶液に、N2下でラネーニッケル(0.7g)を加えた。懸濁液を真空下で脱気して、数回H2置換した。反応物をH2(バルーン)下で、室温で30分間攪拌した。混合物はセライトパッドでろ過して、ろ液を濃縮して503−4(550mg)を得て、精製せずにそのまま使用した。
無水DCM(3mL)中の503−4(37mg、0.10mmol)、4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(21mg、0.10mmol)およびDIPEA(39mg、0.3mmol)の溶液に、25℃で、HATU(39mg、0.10mmol)を一度に加えた。溶液をこの温度で1時間攪拌した。反応物をH2Oで希釈して、DCM(10mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して低圧で濃縮乾燥した。残渣を分取HPLCで精製して、白色固体として503を得た(35mg、63.6%)。+ESI−MS:m/z553.9[M+H]+。
実施例288
化合物504の調製
503の基本的な調製手順に従って、503−1を用いて化合物504(白色固体、49mg)を調製した。+ESI−MS:m/z581.2[M+H]+。
実施例289
化合物505の調製
500の基本的な調製手順に従って、原料として314および1−ブロモ−2−メトキシエタンを用いて化合物505(白色固体、9mg)を調製した。+ESI−MS:m/z640.1[M+H]+。
実施例290
化合物508の調製
THF(5mL)中の314(290mg、0.5mmol)の溶液に、室温で、2−クロロアセトアルデヒド(0.5g、H2O中40%)を加えた。混合物を30分間攪拌して、NaBH3CN(160mg、2.5mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。反応をH2Oでクエンチして、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として508−1を得た(210mg、65.4%)。
DMSO(5mL)中の508−1(210mg、0.33mmol)の溶液に、室温でNaN3(60mg、0.92mmol)を加えた。混合物を60℃で30分間攪拌した。混合物を室温に冷却して、H2OおよびEA(10mLで3回)で希釈した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濃縮して淡黄色固体として粗製の508−2(190mg)を得て、精製せずにそのまま使用した。+ESI−MS:m/z651.1[M+H]+。
MeOH(15mL)中の508−2(190mg、0.29mmol)の溶液に、室温で、N2下でPd/C(0.2g)を加えた。懸濁液を真空下で脱気して、数回にわたりH2置換した。混合物をH2バルーン下で、室温で30分間攪拌した。混合物はセライトパッドでろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して、白色固体として508を得た(101mg、55.5%)。+ESI−MS:m/z625.0[M+H]+。
実施例291
化合物515の調製
MeOH(5mL)中の500(180mg、0.28mmol)の溶液に、室温で、H2O中(5mL)中のNaOH(50mg、1.25mmol)水溶液を加えた。混合物を60℃で1時間攪拌した。MeOHを蒸発させて、1N HCl溶液を加えることによって水相をpH=1に酸性化した。溶液をEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して低圧で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して白色固体として515を得た(80mg、45.0%)。+ESI−MS:m/z640.0[M+H]+。
実施例292
化合物516の調製
DCM(2mL)中の314(100mg、0.17mmol)の溶液に、0℃で、CCl3CONCO(36mg、0.189mmol)を加えた。溶液を20分間攪拌した。溶液をDCM(10mL)およびH2O(10mL)で希釈した。有機相を分離して減圧下で濃縮し、粗製の516−1を得て(78mg、60.0%)、精製せずにそのまま使用した。
MeOH(1mL)中の516−1(78mg、粗製)の溶液に飽和NaHCO3溶液(1mL)を加えて、室温で1時間攪拌した。混合物をEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して低圧で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製して、白色固体として516(28mg、44.4%)を得た。+ESI−MS:m/z625.1[M+H]+。
実施例293
化合物517の調製
232および504の基本的な調製手順に従って、517−1および2,2−ジフルオロ酢酸エチル(ethyl2,2−difluoroacetate)を用いて、化合物517(白色固体、87mg、35.3%)を調製した。+ESI−MS:m/z536.0[M+H]+。
実施例294
化合物518の調製
MeCN(15mL)中の518−1(3.56g、10.0mmol)およびCsF(3.0g、20.0mmol)の溶液に、室温で、18−クラウン−6(3.6g、13.6mmol)を加えた。混合物を100℃に加熱して、100℃で5時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、固体をろ過により除去した。ろ液を濃縮して、展開溶媒としてPE:EA=5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより精製して、固体として518−2を得た(2.01g、67.3%)。+ESI−MS:m/z297.9[M+H]+。
503の基本的な調製手順に従って、518−2を用いて、化合物518(白色固体、21mg、45.3%)を調製した。+ESI−MS:m/z518.0[M+H]+。
実施例295
化合物525の調製
CCl4(20mL)中の525−1(2.8g、10.0mmol)およびAIBN(168mg、1.0mmol)の溶液に、室温で、NBS(1.9g、10.7mmol)を加えた。混合物を70℃に加熱して、3時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=15:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として525−2を得た(2.5g、69.8%)。+ESI−MS:m/z359.9[M+H]+。
DMSO(15mL)中の525−2(2.5g、7.0mmol)の溶液に、室温で、NaN3(1.1g、16.9mmol)を加えた。反応物を60℃に加熱して1時間攪拌した。反応物を室温に冷却した。混合物をH2Oで希釈して、EA(60mLで3回)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥して、減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として525−3を得た(1.8g、81.8%)。+ESI−MS:m/z322.8[M+H]+。
MeOH(15mL)中の525−3(1.8g、5.6mmol)の溶液に、室温で、SnCl2・2H2O(2.5g、11.1mmol)を加えた。TLCで観察しながら、混合物を1時間攪拌した。525−3が消費された後で、反応を飽和NaHCO3でクエンチして、EA(30mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機溶液を無水Na2SO4で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗製の525−4(1.0g)を、さらに精製することなくそのまま使用した。
DCM(15mL)中の525−4(1.0g、3.4mmol)の溶液に、室温で、Boc2O(1.4g、6.4mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌して、その後濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE:EA=5:1を用いたクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として525−5を得た(0.8g、61.5%)。
THF(10mL)中の525−5(0.8g、2.0mmol)およびCF3COOEt(1.7g、11.9mmol)の溶液に、室温で、イソプロピルマグネシウムクロリド(4mL、THF中2.0M)をN2下で、液滴で加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。反応をNH4Cl水溶液でクエンチして、EA(20mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機溶液を無水Na2SO4で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗製の525−6(0.6g)を、精製せずにそのまま使用した。
272の基本的な調製手順に従って、525−6を用いて、化合物525(白色固体、130mg)を調製した。+ESI−MS:m/z582.1[M+H]+。
実施例296
化合物526の調製
無水DCM(100mL)中の526−1(10g、0.05mol)の溶液にオキサリルジクロリド(12.7g、0.1mmol)および数滴のDMFを加えた。混合物を1時間攪拌して減圧下で蒸発させて526−2を得た。
無水DCM(100mL)中の2−メチルブチ−3−イン−2−アミン(4.4g、52.5mmol)およびEt3N(10.1g、0.1mmol)の溶液に、室温で、DCM(50mL)中の粗製526−2の溶液を液滴で加えた。溶液を1時間攪拌し、水および食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮して526−3を得た。残渣は、さらに精製することなくそのまま使用した。
PhNO2(10mL)中の526−3(2.58g、10mmol)をマイクロウェーブチューブに入れた。溶液をマイクロ波照射で210℃に加熱して、5分間攪拌した。反応物を室温に冷却して、低圧で濃縮した。PE:EA=10:1〜1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、526−4を得た(610mg、31.1%)。+ESI−MS:m/z197.1[M+H]+。
THF(10mL)中のDMAE(1.068g、12mmol)の攪拌溶液に、−78℃で、n−BuLi(10mL、25mmol)を加えた。5分後、−78℃で、無水THF(3mL)中の526−4(588mg、3mmol)の溶液を液滴で加えた。混合物を10分間攪拌して、−78℃で、THF中のI2(6.35g、25mmol)の溶液を、液滴で加えた。20分後、反応を飽和Na2SO3水溶液でクエンチした。溶液をEA(50mLで2回)で抽出した。有機相を食塩水で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥した。有機相を低圧で濃縮して、展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、526−5を得た(650mg、51.0%)。+ESI−MS:m/z322.9[M+H]+。
無水THF(5mL)中の526−5(642mg、2mmol)およびCF3COOEt(468mg、4mmol)の溶液に、室温で、iPrMgCl(3mL、6mmol)を液滴で加えた。溶液を10分間攪拌した。反応を水でクエンチして、EA(20mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して、濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、526−6を得た(302mg、51.3%)。
DME/H2O(4mL/1mL)中の526−6(300mg、1.03mmol)の溶液に、室温で、Cs2CO3(502mg、1.55mmol)、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(270mg、1.87mmol)およびPd(dppf)Cl2(50mg、65mmol)をN2下で加えた。バイアルを密閉して、マイクロ波照射により40分間100℃に加熱した。室温に冷却後、混合物をEA(10mL)および食塩水(10mL)で希釈した。水層をEA(10mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、526−7を得た(310mg、73.7%)。+ESI−MS:m/z386.9[M+H]+。
乾燥THF(5mL)中の526−7(310mg、0.76mmol)の溶液に、室温で、BH3・Me2S(1mL、10mmol)を加えた。80℃に予熱した油浴中で、溶液を2時間攪拌した。溶液を室温に冷却して、反応をH2Oでクエンチした。混合物をEA(20mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、灰色固体として526−8を得た(140mg、49.2%)。
トルエン(3mL)中の526−8(140mg、0.37mmol)の溶液に、室温で、Et3N(75mg、0.74mmol)およびBoc2O(87mg、0.44mmol)を加えた。100℃に予熱した油浴中で、溶液を3時間攪拌した。溶液を室温に冷却して、EA(20mL)および水(20mL)で希釈した。有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、526−9を得た(90mg、51.0%)。+ESI−MS:m/z474.9[M+H]+。
DMSO(2mL)中の526−9(90mg、0.189mmol)の攪拌溶液に、IBX(212mg、0.75mmol)を一度に加えて、40℃で2時間攪拌した。溶液をNaHCO3水溶液に投入して、EA(10mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE中の0〜30%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、526−10を得た(60mg、66.7%)。
272の基本的な調製手順に従って、526−10を用いて、化合物526(白色固体、4mg、13.7%)を調製した。+ESI−MS:m/z594.1[M+H]+。
実施例297
化合物528の調製
無水THF(1.2L)中の528−1(50g、310mmol)の攪拌溶液に、−78℃で、LDA(310mL、620mmol)をN2下でゆっくりと加えて、混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。乾燥THF(150mL)中の炭酸ジメチル(67.1g、750mmol)の溶液を液滴で加えた。溶液を0℃まで温めて、0℃以下で1時間攪拌した。反応をNH4Cl水溶液(500mL)でクエンチして、EA(500mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濃縮乾燥して、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により残渣を精製して、無色油として528−2を得た(50g、73.5%)。
ジオキサン:H2O(6:1)(1L)中の粗製528−2(50g、230mmol)の溶液に、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(40g、230mmol)、Cs2CO3(223.3g、680mmol)およびPd(dppf)Cl2(16.8g、23mmol)をN2下で加えた。混合物を3回脱気して、N2を再充填した。予熱した油浴中で、反応物を80℃で4時間攪拌した。室温に冷却後、混合物を水(1.5L)で希釈して、EA(1Lで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1〜15:1)により残渣を精製して、淡黄色固体として528−3(42g、58.7%)を得た。
HOAc(100mL)中の528−3(9.39g、30.00mmol)の溶液に、室温で、Br2(5.28g、33mmol)を液滴で加えた。混合物を60℃で5時間加熱した。反応物を室温に冷却して減圧下で乾燥濃縮した。残渣はさらに精製することなくそのまま使用した。+ESI−MS:m/z393.7[M+H]+。
MeOH(100mL)中の粗製528−4(10.0g)の溶液に、25℃で、NaN3(3.3g、50.8mmol)を加えて、混合物を25℃で1時間攪拌した。混合物をH2O(150mL)で希釈して、EA(150mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=20:1〜5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、528−5を得た(8.02g、88%)。
MeOH(100mL)中の528−5(8.02g、22.6mmol)およびBoc2O(14.8g、67.77mmol)の溶液に、Pd/C(3.0g、10%)をN2下で加えた。懸濁液を脱気して数回H2置換した。H2バルーン下で、混合物を25℃で3時間攪拌した。TLCで、原料が完全に消費されたことが示された。混合物をセライトパッドでろ過して、ろ液を減圧下で濃縮した。PE:EA=50:1〜5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して528−6(5.5g)を得た。+ESI−MS:m/z428.9[M+H]+。
272の基本的な調製手順に従って、528−6を用いて、528−13(白色固体、80mg)を調製した。+ESI−MS:m/z712.1[M+H]+。
MeOH(5mL)およびTHF(5mL)共溶媒中の528−13(80.00mg粗製)溶液に、NaBH4(40mg、1.05mmol)を加えて、混合物を25℃で2時間攪拌した。反応をH2Oでクエンチして、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して低圧で濃縮した。残渣を分取TLCにより精製して528−14(51mg)を得た。+ESI−MS:m/z684.1[M+H]+。
272の基本的な調製手順に従って、528−14を用いて、化合物528(白色固体、18mg、39.9%)を調製した。+ESI−MS:m/z584.0[M+H]+。
実施例298
化合物529の調製
MeOH(50mL)中の529−1(150.00mg)の溶液に、Ra−Ni(0.15g)をN2下で加えた。懸濁液を脱気して数回H2置換した。H2バルーン下で、混合物を25℃で2時間攪拌した。TLC(PE:EA=1:1)で、原料が消費されたことが示された。混合物をろ過して、ろ液を濃縮して529−2(90mg、粗製)を得て、さらに精製することなくそのまま使用した。
528の基本的な調製手順に従って、529−2を用いて、化合物529(白色固体、13mg)を調製した。+ESI−MS:m/z550.1[M+H]+。
実施例299
化合物532の調製
501および272の基本的な調製手順に従って、532−1を用いて、化合物532(白色固体、13mg)を調製した。+ESI−MS:m/z597.1[M+H]+。
実施例300
化合物533の調製
無水THF(100mL)中の533−1(10g、31.9mmol)の溶液に、LiHMDS(63.9mL、63.9mmol)を液滴で加えて、−78℃で30分間攪拌した。乾燥THF(50mL)中のMeI(9.07g、63.9mmol)の溶液を液滴で加えた。混合物を0℃に温めて、0℃で1時間攪拌した。反応を水(100mL)でクエンチして、EA(150mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により残渣を精製して、淡黄色固体として533−2(3.5g、32%)を得た。
501の基本的な調製手順に従って、2を用いて、533−4(粗製、黄色油)を調製した。+ESI−MS:m/z369.0[M+H]+。
MeOH(30mL)中の533−4(500.00mg、1.35mmol)の溶液に、室温で、N2下でSnCl2・2H2O(760.40mg、3.39mmol)を一度に加えて、混合物を2時間攪拌した。TLCで、反応が完了したことが示された。混合物を水(20mL)で希釈した。溶液をEA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。残渣は、精製せずに次の工程で使用した。
DCM(15mL)中の533−5(0.5g、1.46mmol)およびCbzCl(745.56mg、4.37mmol)の溶液に、NaHCO3(489.61mg、5.83mmol)を一度に加えて、混合物を室温で1時間攪拌した。溶液を氷水(15mL)に投入して20分間攪拌した。水相をEA(40mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=30:1〜10:1)により残渣を精製して、黄色固体として533−6(0.4g)を得た。+ESI−MS:m/z477.1[M+H]+。
THF(40mL)中の533−6(0.4g、0.84mol)の溶液にLiBH4(55mg、2.5mmol)を一度に加えて、混合物を室温で1時間攪拌した。TLCで、反応が完了したことが示された。混合物を氷水(15mL)に投入して20分間攪拌した。水相をEA(40mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して低圧で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=30:1〜2:1)により残渣を精製し、黄色固体として533−7を得た(320.00mg、85%)。+ESI−MS:m/z448.6[M+H]+。
DME(5mL)およびH2O(1mL)中の533−7(320mg、0.71mmol)の溶液に、4,4,6−トリメチル−2−[1−(トリフルオロメチル)ビニル]−1,3,2−ジオキサボリナン(320mg、1.42mmol)、Cs2CO3(0.7g、2.13mmol)およびPd(dppf)Cl2(52mg、0.07mol)を、N2下で加えた。反応フラスコを密閉してマイクロ波照射により110℃で1時間攪拌した。反応物を室温に冷却して、EAおよび水で希釈した。有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE中の3〜20%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、533−8を得た(220mg、60%)。+ESI−MS:m/z508.9[M+H]+。
t−BuOH(1.5mL)およびH2O(0.5mL)中の533−8(100.00mg、0.2mmol)の混合物に、K2OsO4H2O(11mg、0.06mmol)およびBocHN−OTs(113mg、0.39mmol)を加えて、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を氷水に投入し、20分間攪拌してEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜20:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として533−9を得た(50mg、40%)。+ESI−MS:m/z642.1[M+H]+。
DCM(2mL)中の533−9(50.00mg、0.078mmol)の溶液にTFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。溶液を氷水(5mL)に投入して、飽和NaHCO3溶液で中和した。水相をEA(5mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として533−10を得た(30.00mg、71%)。+ESI−MS:m/z542.1[M+H]+。
272の基本的な調製手順に従って、533−11を用いて、533−11(黄色固体、30mg、74%)を調製した。+ESI−MS:m/z732.3[M+H]+。
CH3CN(1mL)中の533−11(30mg)の溶液に、室温で、TMSIを一滴加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。混合物を水に投入して、飽和NaHCO3溶液で中和してEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCにより残渣を精製して、白色固体として533(23.00mg)を得た。+ESI−MS:m/z597.9[M+H]+。
実施例301
化合物534の調製
THF(60mL)中の534−1(6g、18.3mmol)およびTEA(18.5g、183mmol)の溶液に、25℃で、HCHO水溶液(15g、183mmol)をN2下で加えた。混合物を25℃で2時間攪拌した。TLC(PE:EA=5:1)で、反応が完了したことが示された。混合物を水で希釈してEA(100mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色油として534−2を得た(5.1g、77%)。+ESI−MS:m/z358.1[M+H]+。
DCM(20mL)中の534−2(1.76g、4.91mmol)の溶液に、−78℃で、DAST(7.91g、49.10mmol)をN2下で、液滴で加えた。混合物をゆっくりと25℃に温めて12時間攪拌した。TLC(PE:EA=5:1)で、反応が完了したことが示された。混合物を0℃に冷却して、飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水相をEA(20mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して低圧で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=100:1〜60:1を用いてカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色油として534−3を得た(0.6g、34%)。+ESI−MS:m/z360.1[M+H]+。
MeOH(6mL)中の534−3(590mg、1.64mmol)の溶液に、室温で、H2O(6mL)中のNaOH(260mg、6.6mmol)の水溶液を加えた。混合物を60℃に加熱して2時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、有機溶媒を減圧下で除去した。2M HClを用いて水相のpHを〜3に調節して、EA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧濃縮して、白色固体として534−4を得た(503mg、88%)
トルエン(5mL)中の534−4(438mg、1.27mmol)、DIPEA(655mg、5.07mmol)およびBnOH(274mg、2.53mmol)の溶液に、室温で、DPPA(698mg、2.54mmol)をN2下で加えた。混合物を80℃に加熱して、12時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜5:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色固体として534−5を得た(450.00mg、78.52%)。
533の基本的な調製手順に従って、534−5を用いて、化合物534(白色固体、21mg、45.9%)を調製した。+ESI−MS:m/z600.0[M+H]+。
実施例302
化合物535の調製
MeOH(20mL)中の535−1(2.0g、4.2mmol)の溶液に、室温で、NaBH4(476mg、12.6mmol)を少しずつ加えた。溶液を30分間攪拌して、H2Oでクエンチした。混合物をEA(50mL)で抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧濃縮した。PE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色固体として535−2を得た(1.6g、85%)。+ESI−MS:m/z449.1[M+H]+。
THF(20mL)中の535−2(1.40g、3.1mmol)の溶液に、室温で、Ag2O(723mg、3.1mmol)およびMeI(1.77g、12.5mmol)を加えた。混合物を密閉し
て40℃に加熱した。反応物を一晩攪拌して低圧で濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE:EA=10:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、535−3(450mg、31%)を得た。+ESI−MS:m/z463.1[M+H]+。
533の基本的な調製手順に従って、535−3を用いて、化合物535(白色固体、11mg、22%)を調製した。+ESI−MS:m/z612.1[M+H]+。
実施例303
化合物536の調製
533および501の基本的な調製手順に従って、536−1を用いて、化合物536(白色固体、65mg、83%)を調製した。+ESI−MS:m/z611.2[M+H]+。
実施例304
化合物537の調製
THF(8mL)中の537−1(0.7g、2.1mmol)の溶液に、−78℃で、LiHMDS(3.2mL、THF中1M)をN2下で1分間の間に加えた。−78℃で10分間攪拌後、THF(2mL)中のMOMCl(340mg、4.2mmol)の溶液を、−78℃で、N2下で1分間の間に加えた。反応混合物を室温まで温めて、20分間攪拌した。LCMSで、537−1が完全に消費されたことが示された。反応を水でクエンチしてEA(20mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮して、無色油として537−2を得た(720mg、82%)。+ESI−MS:m/z372.1[M+H]+。
533の基本的な調製手順に従って、537−2を用いて、537−8(白色固体、45mg、78%)を調製した。+ESI−MS:m/z746.1[M+H]+。
TFA(1mL)中の537−8(45mg、0.06mmol)の溶液に、室温で、HBr/HOAc(1mL、40%)を加えた。すべての原料が消費されるまで(LCMSで追跡)、反応混合物を室温で攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO3水溶液で中和して、EAで抽出した。1つにまとめた有機相を減圧下で濃縮した。残渣をPre−HPLCにより精製して白色固体として537(9mg、16.3%)を得た。+ESI−MS:m/z654.1[M+H]+。
実施例305
化合物540の調製
534の基本的な調製手順に従って、540−1を用いて、化合物540(白色固体、175mg、71%)を調製した。+ESI−MS:m/z604.1[M+H]+。
実施例306
化合物541の調製
537および528の基本的な調製手順に従って、541−1を用いて、化合物541(白色固体、13mg、18.4%)を調製した。+ESI−MS:m/z616.0[M+H]+。
実施例307
化合物544の調製
トルエン(200mL)中のCH3CN(24.6g、600mmol)の溶液に、−78℃で、n−BuLi(120mL、ヘキサン中2.5M)をN2下で、液滴で加えた。混合物を−78℃で30分間攪拌した。混合物を、トルエン(200mL)中の544−1(36.0g、120mmol)の溶液で処理した。混合物を室温まで温めて2時間攪拌した。反応を飽和NH4Cl水溶液でクエンチして、EA(200mLで4回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して低圧で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体として544−2を得た(31.5g、85.0%)。+ESI−MS:m/z308.9[M+H]+。
MeOH(600mL)中の544−2(30.9g、100mmol)の溶液に、0℃で、NaBH4(19g、500mmol)を複数回に分けて加えて、0℃で4時間攪拌した。混合物を水でクエンチして、EA(300mLで4回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣をさらに精製して、淡黄色固体として544−3を得た(28.0g、90.0%)。+ESI−MS:m/z310.9[M+H]+。
MeOH(100mL)中の544−3(5g、16.08mmol)の溶液に、0℃で、SOCl2(20mL)を液滴で加えた。混合物を加熱して還流し、48時間攪拌した。混合物を室温に冷却した。溶液を飽和NaHCO3水溶液で中和して、EA(300mLで4回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、淡黄色固体として544−4を得た(3.32g、60.0%)。
544−3の基本的な調製手順に従って、544−4を用いて、化合物544−5(淡黄色固体、2.65g、90%)を調製した。+ESI−MS:m/z315.7[M+H]+。
DCM(20mL)中の544−5(2.65g、8.38mmol)およびTEA(2.54g、25.15mmol)の溶液に、0℃で、MsCl(2.88g、25.15mmol)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液でクエンチして、EA(100mLで4回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して低圧で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、淡黄色固体として544−6を得た(3.2g、80.8%)。
トルエン(50mL)中の544−6(3.2g、8.4mmol)の溶液に、室温で、BnNH2(5.4g、50.3mmol)、K2CO3(6.9g、50.3mmol)およびKI(100mg)を加えた。混合物を160℃で6時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、水で希釈した。溶液をEA(100mLで4回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して低圧で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して淡黄色固体として544−7を得た(1.1g、33.9%)。+ESI−MS:m/z386.9[M+H]+。
528の基本的な調製手順に従って、544−7を用いて、化合物544(白色固体、450mg、40.3%)を調整した。+ESI−MS:m/z670.3[M+H]+。
実施例308
化合物545および546の調製
495および496の基本的な調製手順に従って、545−1および545−2を用いて、化合物545(白色固体、112mg)および546(白色固体、107mg)を調製した。545:+ESI−MS:m/z566.2[M+H]+および546:+ESI−MS:m/z566.2[M+H]+。
実施例309
化合物547および548の調製
271および272の基本的な調製手順に従って、547−1および547−2を用いて、化合物547(白色固体、45mg)および548(白色固体、48mg)を調製した。547:+ESI−MS:m/z599.1[M+H]+および548:+ESI−MS:m/z599.1[M+H]+。
実施例310
化合物549および550の調製
271および272の基本的な調製手順に従って、549−1および549−2を用いて、化合物549(白色固体、102mg)および550(白色固体、108mg)を調製した。549:+ESI−MS:m/z585.9[M+H]+および550:+ESI−MS:m/z586.0[M+H]+。
実施例311
化合物551および552の調製
271および272の基本的な調製手順に従って、551−1および551−2を用いて、化合物551(白色固体、78mg)および552(白色固体、72mg)を調製した。551:+ESI−MS:m/z600.2[M+H]+および552:+ESI−MS:m/z600.2[M+H]+。
実施例312
化合物553および554の調製
495および496の基本的な調製手順に従って、553−1および553−2を用いて、化合物553(白色固体、35mg)および554(白色固体、45mg)を調製した。553:+ESI−MS:m/z552.2[M+H]+および554:+ESI−MS:m/z552.1[M+H]+。
実施例313
化合物555の調製
無水THF(30mL)中の555−1(2.74g、10mmol)の溶液に、−78℃で、n−BuLi(4.8mL、ヘキサン中2.5M)をN2下で、液滴で加えた。混合物を−78℃で20分間攪拌して、その後−78℃で、無水THF(5mL)中の1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−アゼチジノン(tert−butyl3−oxoazetidine−1−carboxylate)(1.71g、10.00mmol)の溶液で処理した。溶液を−78℃で30分間攪拌した。反応を水でクエンチして、EA(50mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=9:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、555−2を得た(1.05g、33%)。+ESI−MS:m/z319.1[M+H]+。
ジオキサン:H2O(10:1mL)中の555−2(0.8g、2.52mmol)および(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸(440mg、2.52mmol)の溶液に、Cs2CO3(1.23g、3.78mmol)およびPd(dppf)Cl2(185.00mg、0.25mmol)をN2下で加えた。油浴中で混合物を80℃に加熱して、1時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、H2O(20mL)に投入してEA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=9:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、555−3(780mg)を得た。+ESI−MS:m/z413.1[M+H]+。
DCM(8mL)中の555−3(780mg、1.89mmol)の溶液にTFA(2mL)を加えて、混合物を室温で30分間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮して、残渣をDCM(10mL)およびEt3N(572mg、5.65mmol)中に溶解させた。室温で、CbzCl(643mg、3.77mmol)をゆっくりと加えて、混合物を2時間攪拌した。溶液を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=4:1を用いてカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、555−5(720.00mg)を得た。+ESI−MS:m/z447.1[M+H]+。
533の基本的な調製手順に従って、555−5を用いて、化合物555(白色固体、3.5mg、16.3%)を調製した。+ESI−MS:m/z595.9[M+H]+。
実施例314
化合物561および562の調製
495および496の基本的な調製手順に従って、561−1および561−2を用いて、化合物561(白色固体、50mg)および562(白色固体、48mg)を調製した。561:+ESI−MS:m/z565.1[M+H]+および562:+ESI−MS:m/z565.1[M+H]+。
実施例315
化合物563の調製
無水THF(60mL)中の563−1(3.00g、10.56mmol)およびテトラエトキシチタン(7.23g、31.68mmol)の溶液を、5分間攪拌した。溶液を2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.92g、15.84mmol)で処理して、70℃で5時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、チタン塩の白色沈殿が析出するまで、反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。懸濁液をセライトパッドでろ過して、ケーキをEAで洗浄した。水溶液をEAで抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、563−2を得た(3.50g、85.6%)。+ESI−MS:m/z387.0[M+H]+。
無水THF(15mL)中の563−2(3.50g、9.0mmol)の溶液に、−78℃で、アリルマグネシウムブロミド(13.6mL、THF中1.0M)をN2下で加えて、混合物を−78℃で1時間攪拌した。混合物を25℃まで温めて、さらに1時間攪拌した。反応をNH4Cl水溶液でクエンチして、EA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣はカラムクロマトグラフィーで精製して、黄色固体として563−3を得た(1.20g、31%)。+ESI−MS:m/z429.1[M+H]+。
無水MeOH(30mL)中の563−3(1.2g、2.8mmol)の溶液に、−78℃で、10分間オゾンをバブリングした。過剰なO3を窒素で置換し、25℃で、NaBH4(420mg 11.2mmol)を複数回に分けて加えた。溶液を、室温で30分間攪拌した。反応をH2Oでクエンチして、EA(60mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=2:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として563−4を得た(1.02g、83%)。+ESI−MS:m/z433.1[M+H]+。
無水THF(20mL)中の563−4(1.01g、2.5mmol)およびPPh3(1.0g、3.8mmol)の溶液に、25℃で、DIAD(870mg、4.3mmol)を液滴でN2下で加えた。混合物を70℃に加熱し、4時間攪拌した。混合物を25℃に冷却して、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製し、固体として563−5を得た(902mg、85%)。
ジオキサン(8mL)中の563−5(902mg 2.2mmol)の溶液に濃HCl(1mL、12M)を一度に加えて、25℃で1時間攪拌した。混合物を濃縮して563−6(750mg)を得て、さらに精製することなく次の工程で使用した。
563−6(750mg)およびNaHCO3(607mg、7.2mmol)を、DCM(10mL)およびH2O(1mL)中に溶解させた。溶液を、室温で、CbzCl(617mg 3.6mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を水で希釈して、EA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、563−7を得た(990mg、93%)。+ESI−MS:m/z444.9[M+H]+。
533の基本的な調製手順に従って、563−7を用いて、化合物563−8(白色固体、1.1g、16.3%)を調製した。+ESI−MS:m/z595.9[M+H]+。563−8(1.1g)をSFCで分離して、563−9(402mg)を得た。
533の基本的な調製手順に従って、563−9を用いて、化合物563(白色固体、20mg、33%)を調製した。+ESI−MS:m/z593.9[M+H]+。
実施例316
化合物564の調製
564−3は、Franck,D.et al.,Bioorganic & Medicinal Chemistry(2013)21(3):643−652に記載されているように調製した。
無水THF(200mL)中の564−4(11.22g、35.7mmol)の溶液に、−78℃で、LiHMDS(286mL THF中1M)をN2下で複数回に分けて加えた。混合物を−78℃で30分間攪拌した。混合物を無水THF(50mL)中の564−3(22g、71.4mmol)の溶液の液滴で処理した。混合物を室温に温めて、3時間攪拌した。反応を氷水(150mL)でクエンチした。水相をEA(200mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜10:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、淡黄色油として564−5を得た(11.0g、純度70%)。+ESI−MS:m/z460.0[M+H]+。
無水THF(60mL)中の564−5(11.0g、23.9mmol)の溶液に、0℃で、LiAlH4(907mg、23.9mmol)をN2下で複数回に分けて加えた。混合物を、0℃で30分間攪拌した。反応を氷水でクエンチして、セライトパッドでろ過した。ろ液をEA(100mLを3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜20:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、淡黄色油として564−6を得た(3.8g、収率28%、純度81%)。+ESI−MS:m/z432.1[M+H]+。
DCM(10mL)中の564−6(0.8g、2.34mmol)およびTEA(0.71g、7.01mmol)の溶液に、0℃で、MSCl(270mg、2.34mmol)を液滴で加えて、混合物を20℃で30分間攪拌した。混合物を氷水(50mL)に投入して、EA(20mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮して黄色油として564−7を得て(0.6g、粗製)、そのまま次の工程で使用した。+ESI−MS:m/z509.9[M+H]+。
DMSO(6mL)中の粗製564−7(0.6g、1.43mmol)の溶液に、室温で、NaBH4(270mg、7.14mmol)をN2下で一度に加えた。混合物を50〜60℃で12時間攪拌した。反応物を室温に冷却し、氷水でクエンチして、EA(20mLを3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜8:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として564−8を得た(0.3g、純度78%)。+ESI−MS:m/z415.9[M+H]+。
533の基本的な調製手順に従って、564−8を用いて、化合物564(白色固体、2.7mg)を調製した。+ESI−MS:m/z609.1[M+H]+。
実施例317
化合物569の調製
495の基本的な調製手順に従って、569−1および569−2を用いて、化合物569(白色固体、53mg、74%)を調製した。+ESI−MS:m/z519.1[M+H]+。
実施例318
化合物570の調製
495の基本的な調製手順に従って、570−1および570−2を用いて、化合物570(白色固体、25mg、32%)を調製した。+ESI−MS:m/z517.1[M+H]+。
実施例319
化合物571の調製
495の基本的な調製手順に従って、571−1および571−2を用いて、化合物571(白色固体、21mg、23%)を調製した。+ESI−MS:m/z517.1[M+H]+。
実施例320
化合物604a〜dの調製
H2O(25mL)中の604−1(12.0g、92.6mmol)および2,2,2−トリフルオロエタン−1,1−ジオール(32.3g、277.9mmol)の溶液に、室温で、K2CO3(25.6g、185.2mmol、2.00当量)を一度に加えた。フラスコを密閉し、125℃に加熱して16時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、1M HCl溶液で中和して、EA(100mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を無水Na2SO4で乾澡し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣をDCMおよびPEで洗浄して、白色固体として604−2を得た(17.0g、81%)。
H2O(800mL)中の604−2(130g、571.2mmol)およびNa2CO3(121g、1.1mol)の攪拌溶液に、I2(174g、685.5mmol)を複数回に分けて加えた。混合物を、25℃で48時間攪拌した。飽和亜硫酸ナトリウム溶液(500mL)を、反応物のクエンチに用いた。混合物を3M HClで酸性化して、EA(1L)で希釈した。有機相を分離して、水相をEA(500mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色固体として604−3を得た(180g、89%)。
DMF(200mL)中の604−3(88g、249mmol)および1−クロロプロパン−2−オン(55.9g、605.0mmol)の溶液に、室温で、NaHCO3(62.7g、746.1mmol)をN2下で一度に加えた。混合物を25℃で25時間攪拌して、固体をろ過により除去した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、残渣をDCM中に溶解させてPEで粉末化して、白色固体として604−4を得た(66g、65%)。
無水THF(18.00mL)中の604−4(9.0g、22mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(S配置、2.66g、22mmol)およびチタン(IV)エトキシド(10.5g、46.1mmol)を80℃に加熱して(バイアルを密閉し、脱気してN2置換)、1時間攪拌した。EA(150mL)および水(10mL)を攪拌しながら加えた。混合物を5分間攪拌してセライトパッドでろ過した。ろ液を減圧下で濃縮して、展開溶媒としてEA:DCM=1:9を用いたシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、604−5を得た(6.8g、60%)。
乾燥THF(50mL)中のEtMgBr(4.4mL、13.2mmol、エーテル中3M)の溶液に、n−BuLi(10.6mL、26.5mmol、ヘキサン中2.5M)を加えて、混合物を0℃で攪拌した。10分間攪拌後、混合物を−78℃に冷却した。乾燥THF(50mL)中の604−5(6.8g、13.26mmol)の溶液に、液滴で加えて、反応物を−78℃で15分間攪拌した。H2O(50mL)で、反応をクエンチして、EA(100mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:DCM中0〜10%EA)により残渣を精製して、604−6を得た(3.10g、60%)。
DCM(50mL)中の604−6(6.8、17.6mmol)の攪拌溶液に、デス−マーチン試薬(8.95g、21.1mmol)を加えて、混合物を室温、N2下で1時間攪拌した。飽和Na2SO3水溶液および飽和NaHCO3水溶液で、反応をクエンチした。勢いよく30分間攪拌後、有機層を分離して、水層をEA(100mLを2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:DCM中0〜10%EA)により残渣を精製して、604−7を得た(5.1g、75.4%)。
CH3CN(150mL)中のt−BuOK(1.64g、14.58mmol)の溶液に、Me3SOI(3.21g、14.58mmol)を加えた。混合物を脱気して室温で30分間攪拌した。イリドを含有する溶液をろ過で固体と分け、予め脱気しておいたCH3CN(150mL)中の604−7(5.1g、13.25mmol)の溶液に加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。減圧下で揮発性物質が除去された。展開溶媒としてDCM:EA=9:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して604−8を得た(3.2g、60.5%)。
MeOH(300mL)中の604−8(3.2g、8.02mmol)の溶液に、アンモニア水(10mL)を一度に加えた。溶液を、25℃で18時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去し、粗製の604−9を得た(3.1g、93%)。
DCM(6mL)中の4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(460mg、2.17mmol)の溶液に、室温で、HATU(985mg、2.59mmol)およびDIPEA(558mg、4.32mmol)を一度に加えた。10分間攪拌後、604−9(900mg、2.16mmol)を加えた。混合物を、室温で1時間攪拌した。溶液を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:PE中の10〜100%EA)により残渣を精製して、604−10を得た(890mg、67.5%)。
604−10(300mg、0.49mmol)、(4−シアノフェニル)ボロン酸(88mg、0.6mmol)およびCs2CO3(240mg、0.74mmol)をマイクロウェーブチューブ内に、共溶媒DME:H2O(12mL、v:v=5:1)中に取った。溶液を脱気して、Pd(PPh3)4(57mg、0.05mmol、0.10当量)を加えた。密閉したチューブをマイクロ波照射で110℃に加熱して、1時間攪拌した。溶液を室温に冷却して、水に投入した。混合物をEA(20mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して604−11を得た(320mg、96.2%)。
ジオキサン(3mL)中の604−11(300mg、0.44mmol)の溶液に、室温で、HCl/ジオキサン(1mL、4M)を加えた。すべての原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣をEA中に溶解させて、飽和NaHCO3溶液により塩基性化した。有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮して、粗製の604−12を得た(〜200mg、収率71%、純度90%)。
604−12(〜200.00mg、純度90%)を、SFCで分離して(“カラム:Chiralcel OJ−H 250×4.6mm I.D.、5μm;移動相:CO2中5%から40%のメタノール(0.05%DEA);流速:2.35mL/min、波長:220nm”)、ピーク1、ピーク2、ピーク3およびピーク4を得た。ピーク1のCH3CNおよび水の溶液をHCl(2M、0.2mL)で処理して、凍結乾燥して604a(25mg)を得た。+ESI−MS:m/z573.1[M+H]+。ピーク2のCH3CNおよび水の溶液をHCl(2M、0.2mL)で処理して、凍結乾燥して604b(25mg)を得た。+ESI−MS:m/z573.1[M+H]+。ピーク3のCH3CNおよび水の溶液をHCl(2M、0.2mL)で処理して、凍結乾燥して604c(19mg)を得た。+ESI−MS:m/z573.1[M+H]+。ピーク4のCH3CNおよび水の溶液をHCl(2M、0.2mL)で処理して、凍結乾燥して604d(22mg)を得た。+ESI−MS:m/z573.3[M+H]+。
実施例321
化合物605a〜dの調製
DME(3mL)およびH2O(1mL)中の604−10(400mg、0.66mmol)および(4−フルオロフェニル)ボロン酸(138mg、984mmol)の溶液に、マイクロウェーブチューブ内でPd(dppf)Cl2(24mg、0.033mmol)およびCs2CO3(641mg、2.0mmol)をN2下で加えた。反応混合物を100℃に加熱して1時間攪拌した。室温に冷却後、反応混合物を水(30mL)に投入して5分間攪拌した。水相をEA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色固体として605−1(310mg)を得た。+ESI−MS:m/z670.1[M+H]+。
605aの基本的な調製手順に従って、605−1を用いて、化合物605a、605b、605cおよび605dを調製した。粗生成物を分取HPLCおよびSFCの分離により精製した。605a(白色固体、20mg):m/z566.2[M+H]+、605b(白色固体、18mg):m/z566.1[M+H]+、605c(白色固体、12.8mg):m/z566.1[M+H]+および605d(白色固体、12.7mg):m/z566.2[M+H]+。
実施例322
化合物629〜632の調製
605dの基本的な調製手順に従って、604−10、629−1および(4−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて、化合物629、630、631および632を調製した。629(白色固体、14.1mg):m/z580.1[M+H]+、630(白色固体、18.6mg):m/z580.1[M+H]+、631(白色固体、25.8mg):m/z580.1[M+H]+および632(白色固体、34.5mg):m/z580.1[M+H]+。
実施例323
化合物633a〜633bの調製
633−1(9.0g、25.5mmol)およびNaHCO3(6.4g、76.4mmol)を、DMF(80mL)中で溶解させた。3−ブロモ−2−メチルプロプ−1−エン(4.5g、33.1mmol)をシリンジで加えて、混合物を70℃まで3時間加熱した。室温に冷却後、反応をH2Oでクエンチして、EAで抽出した。有機相を食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(展開溶媒はPE:EA=30:1〜8:1)により残渣を精製して、白色固体として633−2を得た(8.02g、77%)。+ESI−MS:m/z407.8[M+H]+。
密閉したチューブに、トルエン(50mL)中の633−2(7.0g、17.2mmol)の溶液を装入した。Pd2(dba)3(580.0mg、1.0mmol)およびQ−phos(1.0g、1.4mmol)をN2下で加えた。油浴中で、密閉したチューブを100℃で攪拌した。7時間攪拌後、混合物を室温に冷却して、低圧で濃縮した。展開溶媒としてPE中の2〜5%EAを用いたフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として633−3を得た(3.5g、50%)
DMF(50mL)中の633−3(3.5g、8.6mmol)の溶液に、室温で、NaN3(12.4g、190.7mmol)を加えた。溶液を70℃まで加熱して、16時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、水に投入することでクエンチした。混合物をEA(50mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE中の5〜12%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、油として633−4を得た(2.4g、86.6%)。+ESI−MS:m/z322.9[M+H]+。
604aの基本的な調製手順に従って633−4を用いて、633−8を調製した。
633−8(500mg、0.92mmol)、(4−フルオロフェニル)ボロン酸(167mg、1.2mmol)、Cs2CO3(450mg、1.4mmol)およびPd(PPh3)4(106mg、0.092mmol)を、マイクロウェーブチューブ内に、共溶媒ジオキサン(15mL)およびH2O(3mL)中に取った。密閉したチューブを、マイクロ波照射により110℃に加熱して、1時間攪拌した。〜30%の所望の生成物を形成したことが、LCMSで示された。溶液を減圧下で濃縮して、TLCにより残渣を精製して、さらに分取HPLCにより精製して、純粋な633a(〜80mg)および633b(〜70mg)を得た。633a:+ESI−MS:m/z580.2[M+H]+および633b:+ESI−MS:m/z580.1[M+H]+。
実施例324
化合物638の調製
604aの基本的な調製手順に従って604−10および(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて、化合物638(白色固体、15mg)を調製した。+ESI−MS:m/z600.1[M+H]+。
実施例325
化合物653および654の調製
2−クロロ−4−ヨード−6−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−
CH3CN(150mL)中の2−クロロ−4−ヨード−6−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)ピリジン−3−オール(16g、45.3mmol)の溶液に、K2CO3(12.5g、90.5mmol)を一度に加えた。室温で5分間攪拌後、CH3CN(10mL)中の653−3(9.8g、54.3mmol)の溶液をN2下でゆっくり加えた。予熱した油浴中で、混合物を90℃で1時間攪拌した。室温に冷却後、混合物を水(150mL)に投入して、5分間攪拌した。混合物をEA(150mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して真空中で濃縮した。展開溶媒として、PE中の2〜5%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として653−4を得た(10.9g、49%)。
604aの基本的な調製手順に従って653−4を用いて、653−8を調製した。
CH3NO2(15mL)中の653−8(1.0g、1.9mmol)の溶液に、室温で、TEA(2.0mL)を一度に加えた。反応混合物を2時間攪拌して、減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE中の10〜20%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として653−9を得た(0.8g、72%)。+ESI−MS:m/z593.9[M+H]+。
EtOH(10mL)およびH2O(10mL)中の653−9(400mg、0.67mmol)の溶液に、Fe(188mg、3.4mmol)粉末およびNH4Cl(180mg、3.4mmol)を一度に加えた。混合物を80℃で2時間攪拌した。室温に冷却後、混合物を水(20mL)に投入して、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して真空中で濃縮した。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として653−10を得た(250mg、66%)。+ESI−MS:m/z564.1[M+H]+。
DMF(6.0mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(75mg、0.36mmol)の溶液に、HATU(137mg、0.36mmol)およびDIPEA(47mg、0.36mmol)を加えた。室温で5分間攪拌後、653−10(203mg、0.36mmol)を加えた。混合物を1時間攪拌して、それから水に投入した。混合物をEA(10mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して真空中で濃縮した。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として653−11を得た(120mg、44.2%)。+ESI−MS:m/z754.2[M+H]+。
無水MeOH(10mL)中の653−11(120mg、0.16mmol)の溶液に、−78℃で6分間オゾンをバブリングした。過剰なO3をN2で置換後、室温で、NaBH4(18.1mg、0.48mmol)を加えた。反応物を0.5時間攪拌して、水でクエンチした。混合物をEA(10mLで2回)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗生成物を得た。展開溶媒としてEAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色固体として653−12(70mg、65%)を得た。+ESI−MS:m/z682.1[M+H]+。
MeOH(10mL)中の653−12(70mg、0.1mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(3mL、4M)を加えた。混合物を、室温で20分間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮した。分取HPLCにより残渣を精製して、白色固体として、653(12mg)および654(18mg)を得た。653:+ESI−MS:m/z578.1[M+H]+および654:+ESI−MS:m/z578.1[M+H]+。
実施例326
化合物606の調製
606−2(45mg、0.1mmol)、606−1(16mg、0.1mmol)およびTEA(1mmol)の混合物を、攪拌しながら無水DCM(4mL)中に溶解させた。溶液をHATU(38mg、0.1mmol)で一度に処理した。室温で30分間攪拌後、TFA(1mL)を加えた。溶液を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮乾燥した。残渣を酸性分取HPLCにより単離して、白色固体として606を得た(26mg、45%)。+ESI−MS:m/z452.0[M+H]+。
実施例327
化合物607の調製
606の基本的な調製手順に従って、607−1および606−2を用いて、化合物607を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、白色固体(66mg、75%)として607(66mg、75%)を得た。+ESI−MS:m/z466.9[M+H]+。
実施例328
化合物608の調製
606の基本的な調製手順に従って、608−1および606−2を用いて、化合物608を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、白色固体として608を得た(46.5mg、84%)。+ESI−MS:m/z466.9[M+H]+。
実施例329
化合物609の調製
606の基本的な調製手順に従って、609−1および606−2を用いて、化合物609を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、白色固体として609を得た(13.5mg、34%)。+ESI−MS:m/z465.9[M+H]+。
実施例330
化合物610の調製
606の基本的な調製手順に従って、610−1および606−2を用いて、化合物610を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、白色固体として610を得た(34mg、57%)。+ESI−MS:m/z518.9[M+H]+。
実施例331
化合物613の調製
606の基本的な調製手順に従って、613−1および606−2を用いて、化合物613を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、白色固体として613を得た(29mg、50%)。+ESI−MS:m/z451.9[M+H]+。
実施例332
化合物623aおよび623bの調製
無水トルエン(200mL)中の623−1(20g、116mmol)の溶液に、0℃で、MeMgBr(3M、115.61mL)をN2下でゆっくりと加えた。加えて30分間攪拌後、Ti(i−PrO)4(36.1g、127.2mmol)を液滴で加えた。混合物を100℃で30分間加熱した。室温に冷却後、大量の珪藻土を混合物に加えた。混合物をNaOH水溶液(2M)で塩基性化して、珪藻土パッドでろ過した。ケーキをEAで洗浄し、ろ液を分離して濃縮し、粗製の2−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)プロパン−2−アミン(〜25g)を得た。
粗製の2−(2,6−ジクロロ−4−ピリジル)プロパン−2−アミンを無水DCM(250mL)中で溶解させた。溶液をCbzCl(20.79g、121.90mmol)およびDIPEA(31.51g、243.80mmol)で処理した。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE中の3〜10%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色固体として623−2を得た(15g、3工程で収率36%)。+ESI−MS:m/z338.8[M+H]+。
ジオキサン(100mL)および水(10mL)中の623−2(5.0g、14.7mmol)の攪拌溶液に、(4−シアノフェニル)ボロン酸(2.17g、14.7mmol)、Cs2CO3(9.6g、29.5mmol)およびPd(dppf)Cl2(1.08g、1.47mmol)をN2下で加えた。混合物を80℃で1時間、N2下で攪拌した。室温に冷却後、混合物をEA(100mL)および水(100mL)で希釈した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。展開溶媒としてPE中の3〜20%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、白色固体として623−3を得た(2.0g、収率33%)。
533の基本的な調製手順に従って、623−3を用いて、化合物623−8を調製した。ラセミ体の623−8をSFCおよび分取HPLCにより分離して、白色固体として、623a(62mg)および623b(29mg)を得た。623a:+ESI−MS:m/z559.4[M+H]+および623b:+ESI−MS:m/z559.0[M+H]+。
実施例333
化合物624aおよび624bの調製
623aおよび623bの基本的な調製手順に従って、624−1および624−2を用いて、化合物624a(白色固体、62mg)および624b(白色固体、62mg)を調製した。624a:+ESI−MS:m/z573.1[M+H]+および624b:+ESI−MS:m/z573.1[M+H]+。
実施例334
化合物625の調製
623aおよび623bの基本的な調製手順に従って、625−1および624−2を用いて、化合物625(白色固体、32mg)を調製した。+ESI−MS:m/z572.1[M+H]+。
実施例335
化合物634の調製
406の基本的な調製手順に従って、634−1および634−2を用いて、化合物634(白色固体、10mg)を調製した。+ESI−MS:m/z524.1[M+H]+。
実施例336
化合物639の調製
639−6は、Pascal,R.,et al.,Eur.J.Org.Chem.(2000)2000(22):3755−3761で提供されるように調製した。
H2O(10mL)中の639−6(1.1g、5.3mmol)の溶液に、NaOH(426mg、10.7mmol)を一度に加えた。混合物を25℃で17時間攪拌した。濃HCl(37%)でpH1まで酸性化することにより、固体を形成させた。沈殿物をろ過により収集し、水で洗浄して真空中で乾燥して、白色固体として639−7を得て(0.5g、49%)、さらに精製することなく次の工程で使用した。+ESI−MS:m/z193.1[M+H]+。
606の基本的な調製手順に従って、639−7を用いて化合物639(28mg、45%)を調製した。+ESI−MS:m/z532.0[M+H]+。
実施例337
化合物643の調製
DMF(20mL)中の643−1(1.5g、6.9mmol)の溶液に、25℃で、2−ベンジルオキシルエタノール(6.3g、41mmol)を加えた。溶液を6時間攪拌して、その後H2O(20mL)に投入した。混合物をEA(40mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE中の5〜10%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、643−2および643−2Aの混合物(1.50g)を得た。
EtOH/H2O(20/10mL)中の643−2Aおよび643−2A(1.50g、未精製混合物)の溶液に、25℃で、Fe(1.5g、26.7mmol)およびNH4Cl(1.5g、28mmol)を加えた。溶液を80℃に加熱して2時間攪拌した。混合物をろ過して、ろ液を濃縮して643−3および643−3Aの混合物(1.20g、未精製)を得た。生成物は、さらに精製することなく次の工程で使用した。
H2SO4/H2O(1:1)(10mL)中の643−3および643−3Aの混合物(1.2g、未精製)を−5℃まで冷却した。−5℃で、NaNO2(376mg、5.45mmol)を複数回に分けて加えた。溶液を−5℃で0.5時間攪拌した。溶液を120℃まで加熱した。120℃で0.5時間攪拌後、溶液を氷水(20mL)に投入して、EA(20mLを2回)で抽出した。有機相を低圧で濃縮した。クロマトグラフィーにより残渣を精製して643−4(0.3g、未精製)を得た。
DMF(5mL)中の643−4(0.3g、未精製)の溶液に、室温で、K2CO3(320mg、2.3mmol)、CH3I(2.14g、15.1mmol)を液滴で加えた。溶液を3時間攪拌した。混合物をH2O(10mL)に投入してEA(20mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮し、未精製の643−5(210mg)を得て、そのまま次の工程で使用した。
MeOH(2mL)中の643−5(210mg、未精製)の混合物に、25℃で、NaOH水溶液(2mL、2M)を一度に加えた。混合物を60℃に加熱して2時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、1M HCl水溶液を加えることによりpH=3〜4に酸性化した。混合液をEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。分取TLC(EA)により残渣を精製して643−6を得た(110mg、56%)。
606の基本的な調製手順に従って、643−6を用いて化合物643(白色固体、14mg、24%)を調製した。+ESI−MS:m/z553.1[M+H]+。
実施例338
化合物644の調製
644−2は、2013年1月17日発行の国際公開第2013/007663号のPCT公開公報で提供されるように調製した。
272の基本的な調製手順に従って、644−2を用いて化合物644−4を調製した。
i−PrOH(10mL)中の644−4(1.5g、5.5mmol)、カリウムビニルトリフルオロボラート(1.6g、11.1mmol)、Cs2CO3(1.8g、5.5mmol)およびPd(dppf)Cl2(0.4g、0.5mmol)の混合物を脱気した。N2下で、混合物を80℃まで15時間加熱した。室温に冷却後、混合物を減圧下で濃縮した。PE中の5〜20%DCMを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、644−5を得た(0.9g、74.5%)。
無水MeOH(10mL)中の644−5(0.87g、4mmol)の溶液に、−78℃で10分間、オゾンをバブリングした。過剰なオゾンをN2で置換後、25℃で、NaBH4(304mg、8mmol)を加えた。溶液を25℃で30分間攪拌した。反応をH2Oでクエンチして、EA(20mLを3回)で抽出した。1つにまとめた有機溶液を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。PE中の10〜25%DCMのカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、固体として644−6を得た(0.7g、79%)。
MeOH(3mL)中の644−6(0.5g、2.3mmol)の溶液に、H2O(3mL)中のNaOH(0.5g、12.5mmol)を加えた。60℃で1時間攪拌後、2M HCl溶液を加えることにより、混合物をpH=3〜4に酸性化した。混合物をEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機溶液を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮し、644−7を得た(0.4g、85.3%)。
606の基本的な調製手順に従って、644−7を用いて化合物644(白色固体、27mg、42%)を調製した。+ESI−MS:m/z548.0[M+H]+。
実施例339
化合物657の調製
606の基本的な調製手順に従って、657−1を用いて化合物657−6を調製した。
EtOH(40mL)中の657−6(2g、4.3mmol)の攪拌溶液に、SnCl2・2H2O(3.9g、17.3mmol)および濃HCl(5.4mL、12M)を加えた。60℃で12時間攪拌後、混合物を室温に冷却して、減圧下でEtOHを除去した。残渣を水(10mL)で希釈して、飽和Na2CO3水溶液で中和した。水相をEA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE中の50〜100%EAを用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色油として657−7を得た(0.82g、44%)。+ESI−MS:m/z432.3[M+H]+。
無水DMF(30mL)中の4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メトキシ安息香酸(1.5g、7.2mmol)の溶液に、HATU(2.7g、7.2mmol)およびDIEA(2.3g、18mmol)を加えた。25℃で30分間攪拌後、DMF(5mL)中の657−7(2.5g、6.0mmol)の溶液を液滴で加えた。混合物を25℃で1〜2時間攪拌した。溶液を水(50mL)に投入してEA(30mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてDCM:MeOH=200:1〜80:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製して、黄色油として657−8を得た(2.2g、59%)。
657−8(100mg、0.16mmol)、4−Cl−フェニルボロン酸(50mg、0.32mmol)およびCs2CO3(156mg、0.48mmol)を、マイクロウェーブチューブ内に、共溶媒ジオキサン:H2O(1.2mL、v:v=5:1)中に取った。溶液を脱気して、Pd(dppf)Cl2(3.5mg、0.05mmol)を加えた。密閉したチューブを、マイクロ波照射により110℃まで加熱して、1時間攪拌した。溶液を室温に冷却して、水(10mL)に投入した。混合物をEA(5mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取TLCにより残渣を精製して、657−9を得た(49mg、44%)。
CH3CN(1mL)中の657−9(49mg)の溶液に、室温で、TMSIを1滴加えて、混合物を室温で10分間攪拌した。混合物を水に投入し、飽和NaHCO3溶液で中和して、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCにより残渣を精製して、白色固体として657(15mg)を得た。+EIS−MS:m/z567.9[M+H]+。
実施例340
化合物658の調製
657の基本的な調製手順に従って、658−1および4−CF3−フェニルボロン酸を用いて、化合物658(白色固体、8mg)を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。+ESI−MS:m/z602.1[M+H]+。
実施例341
化合物659の調製
657の基本的な調製手順に従って、659−1および2−メトキシ−4−ピリジルボロン酸を用いて、化合物659(白色固体、11mg)を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。+ESI−MS:m/z565.1[M+H]+。
実施例342
化合物660の調製
657の基本的な調製手順に従って、660−1および2−メトキシ−4−ピリジルボロン酸を用いて、化合物659(白色固体、10mg)を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。+ESI−MS:m/z565.1[M+H]+。
実施例343
化合物614の調製
614−1(23mg、0.1mmol)、614−2(50mg、0.1mmol)およびTEA(1mmol)の混合物をDCM(4mL)中に溶解させた。HATU(38mg、0.1mmol)を加えて、混合物を30分間攪拌した。混合物を食塩水(5mL)で希釈して、水相をDCM(5mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(10mL)中に溶解させ、15psiで17時間、Pd/C(10mg、10%)で水素化した。触媒をろ過により除去して、ケーキをMeOH(5mL)で洗浄した。1つにまとめたろ液を濃縮して分取HPLCで精製し、614を得た(28mg、45%)。+ESI−MS:m/z584.0[M+H]+。
実施例344
化合物615の調製
614の基本的な調製手順に従って、615−1および615−2を用いて、化合物615(白色固体、43mg)を調製した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。+ESI−MS:m/z583.1[M+H]+。
実施例345
化合物626の調製
MeOH(2mL)中の540(160mg、0.26mmol)の溶液に、Pd/C(150mg)をN2下で加えた。懸濁液を真空下で脱気して、数回H2置換した。混合物を25℃で12時間攪拌した。混合物をセライトパッドでろ過して、パッドをMeOHで洗浄した。1つにまとめたろ液を減圧下で濃縮した。HClで酸性にした分取HPLCで残渣を精製して、626を得た(69mg、43%)。+ESI−MS:m/z570.0[M+H]+。
実施例346
化合物627の調製
627−1(66mg、0.3mmol)、627−2(150mg、0.3mmol)およびTEA(1mmol)の混合物をDCM(4mL)中に溶解させた。HATU(120mg、0.2mmol)を加えて、混合物を30分間攪拌した。反応物を食塩水(5mL)で希釈して、水相をDCM(5mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮し、未精製の627−2を得て、さらに精製することなく次の工程で使用した。+ESI−MS:m/z764.1[M+H]+。
MeOH(20mL)中の627−2(0.7g、未精製)の溶液に、室温で、LiBH4(59mg、2.8mmol)を一度に加えた。混合物を1時間攪拌した。反応を2N HCl溶液でクエンチして、EA(20mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=30:1〜3:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製し、油として627−3を得た(0.6、89%)。+ESI−MS:m/z736.0[M+H]+。
540の基本的な調製手順に従って、627−3を用いて化合物627(白色固体、180mg)を調製した。+ESI−MS:m/z568.1[M+H]+。
実施例347
化合物655および656の調製
化合物615(30mg)をSFCにより分離して、ピーク1およびピーク2の溶液を得た。2つのピークは、HCl水溶液(2M)により酸性化して凍結乾燥し、白色固体として、655(9.2mg)および656(8.9mg)を得た。655:+ESI−MS:m/z583.1[M+H]+および656:+ESI−MS:m/z583.1[M+H]+。
実施例348
化合物622の調製
536の基本的な調整手順に従って、622−1(白色固体、610mg)を調製した。+ESI−MS:m/z760.1[M+H]+。
581の基本的な調製手順に従って622−1を用いて、化合物622(12mg)を調製した。LCMS:m/z592.15[M+H]+。
実施例349
化合物650の調製
563の基本的な調製手順に従って、650−1および4−F−フェニルボロン酸を用いて、650−17(白色固体、210mg)を調製した。+ESI−MS:m/z698.1[M+H]+。
CH3CN(2mL)中の650−17(200mg、0.28mmol)の攪拌混合物に、NaI(215mg、1.4mmol)およびTMSCl(152mg、1.4mmol)を加えた。混合物を65℃で20分間攪拌した。混合物を室温に冷却して、EtOAcで希釈した。反応を10%Na2S2O3水溶液でクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。粗生成物の混合物を、分取HPLCを介して精製し、白色固体として650(10mg)を得た。LCMS564.20m/z[M+H]+。
実施例350
化合物667の調製
THF(1mL)中の667−1(100mg、0.16mmol)の溶液に、室温で、シクロプロピルマグネシウムクロリド(2mL、1mmol)を液滴で加えた。混合物を2時間攪拌した。反応をNH4Cl水溶液でクエンチして、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。分取TLC(PE:EA=1:1)で残渣を精製し、667−2を得た(62mg、58.4%)。
DCM(2mL)中の667−2(62mg、0.1mmol)の溶液に、室温で、TFA(2mL)を加えた。混合物を30分間攪拌した。混合物をNaHCO3水溶液で中和して、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。分取HPLCで残渣を精製し、白色固体として667を得た(9mg、16.3%)。+ESI−MS:m/z554.0[M+H]+。
実施例351
化合物603の調製
ラセミ体の603−1(1.1g)をSFCで分離することにより、鏡像異性体である603−2(270mg)を得た。
2−メチルプロパン−2−オール(6mL):H2O(2mL)中の603−2(270mg 0.8mmol)の攪拌混合物に、0℃でBocN−OTs(308mg 1.07mmol)を、室温でK2OsO4・H2O(60mg、0.16mmol)を加えた。混合物を室温で30時間攪拌した混合物を水で希釈してDCM(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーにより残渣を精製し、603−3を得た(〜200mg、〜60%)。+ESI−MS:m/z638.1[M+H]+。
DCM(6mL)中の603−3(200mg、0.32mmol)の混合物に、室温で、TFA(3mL)を加えた。混合物を30分間攪拌し、NaHCO3水溶液で中和してEA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥して減圧下で濃縮し、未精製の603−4(110mg)を得て、さらに精製することなく使用した。+ESI−MS:m/z538.1[M+H]+。
無水DMF(3mL)中の4−(シクロプロポキシ)−3−メトキシ−安息香酸(37mg、0.17mmol)、HATU(100mg 0.26mmol)およびDIPEA(57mg、0.44mmol)の溶液に、室温で、603−4(110mg 未精製)を加えた。TLCで観察しながら、溶液を室温で5時間攪拌した。混合物を1.0N NaHCO3水溶液で希釈して、EA(10mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して、減圧下で濃縮した。展開溶媒としてPE:EA=1:1を用いたカラムクロマトグラフィーおよび分取HPLCにより残渣を精製し、603−5を得た(43mg、28.7%)。+ESI−MS:m/z728.1[M+H]+。
CH3CN(1mL)中の603−5(15mg、0.041mmol)の攪拌混合物に、室温で、NaI(32mg、0.2mmol)およびTMSCl(22mg、0.2mmol)を加えた。混合物を55℃で15分間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈して、10%Na2S2O3水溶液で洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。反応物を濃縮して粗生成物を分取HPLCで精製し、603を得た。+ESI−MS:m/z594.20[M+H]+。
実施例352
化合物575の調製
シクロブタノン(17μL、0.22mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(47mg、0.22mmol)を、6時間で30分毎に、314(43mg、0.074mmol)の溶液に加えた。混合物をEtOAcで希釈し、1N HClおよび食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥して減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCで精製して575を得た(14mg、23%)。LCMS:m/z637.20[M+H]+。
実施例353
化合物577の調製
575の基本的な調製手順に従って、化合物577を調製した。LCMS:m/z639.10[M+H]+。
実施例354
化合物581の調製
577(12mg、0.019mmol)を、EtOH(2mL)中で1時間、10%Pd/C(3mg)で水素化した。触媒をろ過により除去して、粗生成物を逆相HPLCで精製し、581を得た(8mg、66%)。LCMS:m/z604.20[M+H]+。
実施例355
化合物576の調製
Pd(dppf)Cl2(66mg、0.091mmol)を、ジメトキシエタン(10mL)および水(1mL)中の2,4−ジクロロ−4−ヨードピリジン(0.50g、1.8mmol)、(1−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ボロン酸(0.54g、1.8mmol)および炭酸セシウム(1.8g、5.5mmol)の溶液に加えた。マイクロ波照射下で、混合物を110℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈し、食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、576−1を得た(0.47g、72%)。LCMS:m/z329.00[M+H]+。
EtOH中の576−1(0.83g、2.5mmol)および酸化白金(83mg)の溶液を、H2雰囲気下で1時間攪拌した。混合物をろ過して触媒を除去し、濃縮した。生成物(0.80g、96%)は、さらに精製することなく使用した。LCMS:m/z331.05[M+H]+。
HCl(ジオキサン中4N、3mL)を576−2(0.80g、2.4mmol)に加えた。混合物を室温で30分間攪拌して、減圧下で濃縮した。粗生成物をCH2Cl2(10mL)に溶解させ、DIEA(1.1mL、6.0mmol)およびクロロギ酸ベンジル(0.41mL、2.9mmol)を加えた。反応物を室温で1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、1N HClおよび食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、576−3を得た(0.49g、54%)。LCMS:m/z365.05[M+H]+。
Pd(dppf)Cl2(0.45g、0.61mmol)を、DME(3mL)および水(0.3mL)中の576−3(0.49g、1.3mmol)、1−(トリフルオロメチル)ビニルボロン酸ヘキシレングリコールエステル(0.30g、1.3mmol)、Cs2CO3(1.3g、4.0mmol)の溶液に加えた。反応容器を、110℃で20分間、マイクロ波照射下で加熱した。混合物をEAで希釈した。有機相を水および食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、576−4を得た(0.23g、41%)。LCMS:m/z425.05[M+H]+。
Pd(dppf)Cl2(20mg、0.027mmol)を、DME(2mL)および水(0.2mL)中の576−4(0.23g、0.54mmol)、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸(95mg、0.54mmol)、Cs2CO3(0.53g、1.6mmol)の溶液に加えた。反応容器を、110℃で1時間、マイクロ波照射下で加熱した。混合物をEAで希釈した。有機相を水および食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製して、576−4を得た(0.11g、38%)。LCMS:m/z519.10[M+H]+。
オスミウム酸カリウム(11mg、0.029mmol)を、t−ブタノール(1mL)および水(0.33mL)中の576−5(0.11g、0.21mmol)およびtert−ブチル(トシルオキシ)カルバミン酸(91mg、0.33mmol)の溶液に加えた。溶液を室温で一晩攪拌した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により粗混合物を精製して、576−6を得た(0.12g、85%)。LCMS:m/z652.20[M+H]+。
HCl(2mL、ジオキサン中4N)を、576−6(0.12g、0.18mmol)に加えて、混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を蒸発により除去し、アミン塩をDMF(1mL)中に再び溶解させた。4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(57mg、0.28mmol)、HATU(0.14g、0.37mmol)およびDIEA(0.14mL、0.74mmol)を加えて、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をEAで希択した。有機相を1N HCl、水および食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、576−7を得た(35mg、26%)。LCMS:m/z742.20[M+H]+。
クロロトリメチルシラン(23μL、0.24mmol)を、CH3CN(1mL)中の576−7(35mg、0.047mmol)およびNaI(28mg、0.24mmol)の溶液に液滴で加えて、混合物を30分間攪拌した。混合物をEAで希釈し、Na2S2O3および食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。逆相HPLCにより粗生成物を精製して576を得た(13mg、37%)。LCMS:m/z609.15[M+H]+。
実施例356
化合物579の調製
アセトイミド酸エチル塩酸塩(150mg、1.2mmol)を、EtOH(3mL)中の314(50mg、0.086mmol)の溶液に加えた。混合物は24時間還流で加熱した。混合物をEAで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥して濃縮した。逆相HPLCにより粗生成物を精製して、579を得た(8mg、16%)。LCMS:m/z624.15[M+H]+。
実施例357
化合物585の調製
579の基本的な調製手順に従って、318およびアセトイミド酸エチルを用いて、化合物585を調製した。LCMS:m/z590.20[M+H]+。
実施例358
化合物580の調製
576−7の基本的な手順に従って、ベンジル(2−2(3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリジン−4−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸を、4−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−3−メトキシ安息香酸と結合させた。581の基本的な調製手順に従って、580−1を水素化した。LCMS:m/z565.15[M+H]+。
実施例359
化合物586の調製
576−7の基本的な羽頃に従って、586−1を調製した。ジオキサン(3mL)中のHClを568−1(92mg、0.18mmol)に加えて、混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を濃縮して、逆相HPLCにより粗生成物を精製して586を得た(43mg、47%)。LCMS:m/z566.20[M+H]+。
実施例360
化合物592の調製
586の基本的な手順に従って、4−アセトアミド−3−メトキン安息香酸を用いて、化合物592を調製した。LCMS:m/z583.15[M+H]+。
実施例361
化合物593の調製
586の基本的な手順に従って、化合物593を調製した。LCMS:m/z619.00[M+H]+。
実施例362
化合物596の調製
586の基本的な手順に従って、4−(3−ヒドロキシシクロブトキシ)−3−メトキシ安息香酸を用いて、化合物596を調製した。LCMS:m/z578.20[M+H]+。
実施例363
化合物616の調製
DMF(5mL)中の4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸メチル(methyl4−hydroxy−3−methoxybenzoate)(1g、5.49mmol)の攪拌混合物に、室温で、K2CO3(1.14g、8.24mmol)および2−ブロモアセトニトリルを加えた。混合物を室温で数時間攪拌して、その後EtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物の混合物を精製し、白色固体として616−1を得た。
DMF(2mL)中の616−1(190mg、0.856mmol)の攪拌混合物に、NaN3(71.5mg、1.1mmol)およびNH4Cl(59mg、1.1mmol)を加えた。混合は、マイクロ波照射下で、100℃で45分間行った。混合物を、EtOAcおよび水で希釈して、層を分離した。水層に、10%HCl水溶液を白色沈殿が析出するまで加えた。テトラゾール生成物を濾別し、その後NaOH水溶液(1.5mL、2N)中にそのまま溶解させた。混合物を80℃で30分間加熱した。混合物を室温に冷却して、10%HCl水溶液で酸性化した。白色固体を濾別して減圧下で乾燥した。未精製の616−2は、さらに精製することなく使用した。LCMS:m/z265.05[M+H]+。
586の基本的な手順に従って、616−2を用いて化合物616を調製した。LCMS:m/z624.15[M+H]+。
実施例364
化合物599の調製
576−7の基本的な手順に従って、599−1を調製した。Pd(dppf)Cl2(12mg、0.016mmol)を、ジメトキシエタン(2mL)および水(0.2mL)中の599−1(0.23g、0.32mmol)、ピリジン−4−ボロン酸(65mg、0.016mmol)および炭酸セシウム(0.31g、0.96mmol)の溶液に加えた。混合物をマイクロ波照射下で、110℃で20分間加熱した。混合物をEAで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥して濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、599−2を得た(0.11g、50%)。
586の基本的な手順に従って599−2を調製して、599を得た。LCMS:m/z569.20[M+H]+。
実施例365
化合物601の調製
DIEA(87μL、0.50mmol)を、DMF中の317(0.10g、0.16mmol)、酢酸(20mL、0.33mmol)およびHATU(0.14g、0.35mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。逆相HPLCにより粗生成物を精製し、601を得た(17mg、17%)。LCMS:m/z642.15[M+H]+。
実施例366
化合物611の調製
601の基本的な手順に従って、320を用いて化合物611を調製した。LCMS:m/z594.20[M+H]+。
実施例367
化合物612の調製
601の基本的な手順に従って、322を用いて化合物612を調製した。LCMS:m/z641.15[M+H]+。
実施例368
化合物621の調製
601の基本的な手順に従って、580を用いて化合物621を調製した。LCMS:m/z607.20[M+H]+。
実施例369
化合物620の調製
601の基本的な手順に従って、586を用いて化合物620を調製した。LCMS:m/z608.2[M+H]+。
実施例370
化合物595の調製
イソプロピルマグネシウムクロリド(THF中2M、2.0mL、4.0mmol)を、−40℃で、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(1.0g、3.7mmol)の溶液に液滴で加えた。溶液を30分間攪拌した。3−オキセタノン(0.28mL、4.4mmol)を液滴で加えた。混合物を攪拌して、室温まで2時間温めた。反応を1N HClでクエンチし、EAで抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、595−1を得た(0.42g、51%)。
メタンスルホニルクロリド(1.1mL、15mmol)を、CH2Cl2中の595−1(2.14g、9.7mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(3.4mL、19mmol)の溶液に液滴で加えた。混合物を0℃で1時間攪拌した。混合物を1N HClおよび食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(EA:ヘキサン)により残渣を精製し、595−2を得た(1.91g、66%)。
アジ化ナトリウム(0.83g、1.3mmol)を、DMSO(3mL)中の595−2(1.91g、0.64mol)の溶液に加えて、混合物を70℃で2時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、水および食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により生成物を精製し、595−3を得た(0.67g、42%)。
トリメチルホスフィン(THF中1M、2.2mL、2.2mmol)を、EA(5mL)中の595−3(0.357g、1.5mmol)の溶液に加えた。混合物を20分間攪拌した。水(0.5mL)を加えて、混合物を70℃で1時間攪拌した。混合物を食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮し、595−4を得て(0.31g、93%)、さらに精製することなく使用した。
クロロギ酸ベンジル(0.98mL、6.9mmol)を、THF(15mL)および飽和炭酸ナトリウム(15mL)中の595−4(4.6mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で一晩攪拌して、水層を分離した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。シリカゲルのクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により生成物を精製し、595−5を得た(1.4g、87%)。
576−4の基本的な手順に従って、化合物595−6を調製した。LCMS:m/z413.05[M+H]+。576−5の基本的な手順に従って、化合物595−7を調製した。LCMS:m/z473.10[M+H]+。576−6の基本的な手順に従って、化合物595−8を調製した。LCMS:m/z606.15[M+H]+。
595−8(75mg、0.12mmol)をヘキサフルオロイソプロパノール(1.5mL)中に溶解させた。溶液を、マイクロ波照射下で、150℃で65分間加熱した。混合物を濃縮して、未精製の595−9は、さらに精製することなく使用した。LCMS:m/z505.46[M+H]+。
576−7の基本的な手順に従って、595−10を調製した。LCMS:m/z696.20[M+H]+。580の基本的な手順に従って、595−10を用いて化合物595を調製した。LCMS:m/z562.15[M+H]+。
実施例371
化合物602の調製
クロロギ酸ベンジル(0.61mL、4.3mmol)を、CH2Cl2(10mL)中の602−1(0.86g、2.9mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.7mmol)の溶液に液滴で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を1N HClおよび食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。クロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により、未精製の602−2(0.73g、58%)を精製した。LCMS:m/z433.05[M+H]+。
576−4の基本的な手順に従って、602−3を調製した。LCMS:m/z439.10[M+H]+。576−6の基本的な手順に従って、602−4を調製した。LCMS:m/z572.15[M+H]+。576−7の基本的な手順に従って、602−5を調製した。LCMS:m/z679.20[M+H]+。580の基本的な手順に従って、602−5を用いて化合物602を調製した。LCMS:m/z511.15[M+H]+。
実施例372
化合物578の調製
トリフルオロ酢酸(0.3mL)を、CH2Cl2中の578−1(55mg、0.069mmol)に加えて、混合物を室温で4分間攪拌した。反応を冷却した炭酸水素ナトリウムでクエンチして、CH2Cl2で抽出した。1つにまとめた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥、濃縮し、さらに精製することなく使用した。
炭酸カリウム(50mg、0.35mmol)を、DMF(1mL)中の578−2(0.069mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(30μL、0.21mmol)の溶液に加えた。混合物を55℃で1時間加熱した。混合物をEAで希釈して、水および食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により粗生成物を精製し、578−3を得た。LCMS:m/z790.20[M+H]+。
576の基本的な手順に従って、578−3を用いて、化合物578を調製した。LCMS:m/z600.15[M+H]+。
実施例373
化合物619の調製
576の基本的な手順に従って、619−1を調製した。580の基本的な手順に従って、化合物619を調製した。LCMS:m/z525.15[M+H]+。
実施例374
化合物635の調製
DIEA(90μL、0.52mmol)を、635−1(72mg、0.17mmol)、8−メトキシキノリン−6−カルボン酸(45mg、0.21mmol)およびHATU(98mg、0.26mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。逆相HPLCにより混合物を精製し、635−2(50mg、48%)を得た。LCMS:m/z601.10[M+H]+。
Pd(dppf)Cl2(3mg、0.0041mmol)を、DME(1mL)、EtOH(0.6mL)および水(0.2mL)中の635−2(50mg、0.083mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(17mg、0.12mmol)、K3PO4(0.11mg、0.22mmol)、KH2PO4(45mg、0.22mmol)の溶液に加えた。溶液を、マイクロ波照射下で、110℃で4時間加熱した。混合物をEAで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥して濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(MeOH:EtOAc)により未精製の635−3を精製した。LCMS:m/z661.20[M+H]+。
635−3(27mg)をMeOH(1mL)中に溶解させた。この攪拌混合物へ、ジオキサン(0.2mL)中のHClの溶液を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。混合物を濃縮して、635(5mg、25%)を逆相HPLCにより精製した。LCMS:m/z557.15[M+H]+。
実施例375
化合物637の調製
クロロメタンスルホニルクロリド(0.4mL、4.4mmol)を、0℃で、アンモニア(ジオキサン中0.5M、8.8mL、4.4mmol)およびDIEA(0.92mL、5.3mmol)の溶液に液滴で加えた。溶液を1時間攪拌した。反応物を1N HClおよび食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。粗生成物は、さらに精製することなく使用した。
炭酸カリウム(1.2g、8.8mmol)を、DMF(2.0mL)中のバニリン酸メチル(0.40g、2.2mmol)および637−1(4.4mmol)の溶液に加えた。混合物を65℃で一晩攪拌した。反応物をEAで希釈し、水および食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により粗生成物を精製し、637−2(50mg、8%)を得た。
NaOH(2N、1mL)を、MeOH(3mL)中の637−2(50mg、0.18mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を2N HClを加えることにより酸性化して、EAで抽出した。有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。未精製の637−3は、さらに精製することなく使用した。
576−7の基本的な手順に従って、637−4を調製した。586の基本的な手順に従って、化合物637を調製した。LCMS:m/z635.15[M+H]+。
実施例376
化合物618の調製
90%MeOH水溶液(20mL)中に懸濁したバニリン酸(2.0g、12mmol)に加えるものとしての炭酸セシウム(1.0g、5.9mmol)。混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を除去して、粗生成物をトルエンとの共蒸発(2回)により乾燥した。セシウム塩をDMF(15mL)中に再び溶解させた。ベンジルブロミドを加えて、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をEAで希釈し、水および食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により生成物を精製し、618−1(0.4g、12%)を得た。
ブロモ酢酸エチル(0.34mL、3.1mmol)を、DMF(3mL)中の618−1(0.4g、1.5mmol)および炭酸カリウム(0.64g、4.6mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を水および食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により粗生成物を精製し、618−2(0.177g、34%)を得た。
618−2(0.177g 0.51mmol)を、EtOH中で45分間、10%Pd/C(35mg)で水素化した。触媒をろ過により除去して、混合物を濃縮して618−3(0.13g、100%)を得て、さらに精製することなく使用した。
576−7の基本的な手順に従って、618−4を調製した。LCMS:m/z728.20[M+H]+。NaOH(2N、2mL)を、MeOH(10mL)中の618−4(0.302g、0.43mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を1N HClで酸性化して、EAで抽出した。有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥して濃縮し、618−5(0.29g、92%)を得た。LCMS:m/z700.20[M+H]+。
DMAPを、DMF(1mL)中の618−5(50mg、0.071mmol)、メチルスルホンアミド(10mg、0.11mmol)およびEDCI(16mg、0.086mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。逆相HPLCにより生成物を精製し、618−6(27mg)を得た。LCMS:m/z777.05[M+H]+。化合物618は、586の基本的な手順に従って調製した。LCMS:m/z677.05[M+H]+。
実施例377
化合物617の調製
化合物617は、586の基本的な手順に従って調製した。LCMS:m/z628.15[M+H]+。
実施例378
化合物641の調製
t−BuOH:水(3:1、全量3mL)中の641−1(950mg、1.9mmol)の攪拌混合物に、室温で、オスミウム酸カリウム二水和物(105mg、0.3mmol)およびtert−ブチルトシルオキシカルバミン酸(1g、3.8mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水およびDCMで希釈した。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、少量の生成物として641−3を得た(200mg、10%)。LCMS:m/z527.2[M+H]+。
tert−ブチルトシルオキシカルバミン酸は、以下の通りに調製した。THF(10mL)中のtert−ブチルヒドロキシカルバミン酸(2g、15mmol)の攪拌混合物に、0℃で、TsCl(2.8g、15mmol)およびTEA(2.2mL、15.8mmol)を加えた。混合物を0℃で20分間攪拌して、それからすぐに、5分間で室温まで温めた。混合物をDCMで希釈して水で洗浄した。DCMで仕上げた水溶液で粗生成物が得られ、シリカゲルで精製して、白色固体としてtert−ブチルトシルオキシカルバミン酸を得た。
CH2Cl2(2mL)中の641−3(200mg、0.39mmol)の攪拌混合物に、室温で、TsCl(376mg、1.96mmol)およびTEA(320μL、2.34mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌した。反応を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。層を分離した。水層をEtOAc(25mLで2回)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。粗生成物のクロマトグラフィーで、無色油として641−4(128mg)を得た。LCMS:m/z681.10[M+H]+。
アセトン(2mL)中の641−4(128mg、0.188mmol)の攪拌混合物に、室温で、LiBrを加えた。混合物を1時間還流で加熱し、それから室温まで冷却した。混合物を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで、無色油として641−5を得た(80mg、収率72%)。LCMS:m/z589[M+H]+。
DCM(1.5mL)中の641−5(80mg、0.135mmol)の攪拌混合物に、0℃で、DAST(58μL、0.41mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間攪拌して、その後すぐに5分間で室温まで温めた。反応を、冷却したNaHCO3水溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。粗生成物の混合物をシリカゲルカラムで精製し、641−6を得た(56mg、収率74%)。LCMS:m/z591.0[M+H]+。
DMF(1mL)中の641−6(50mg、0.084mmol)の攪拌混合物に、テトラブチルアンモニウムアジド(240mg、0.84mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(12mg)を加えた。混合物を100℃で数時間攪拌した。混合物をシリカゲルカラムにそのままロードし、ヘキサン:EtOAcで溶出し、無色油として641−7(30mg、64%)を得た。LCMS:m/z554.10[M+H]+。
THF:水(10:1、1.1mL)中の641−7(30mg、0.054mmol)の攪拌混合物に、トリフェニルホスフィン、ポリマー担持(triphenylphosphine,polymer−bound)(142mg、0.54mmol)を加えた。混合物を70℃で30分間攪拌して、それから室温まで冷却した。混合物をセライトプラグでろ過した。プラグはEtOAcで数回洗浄した。未精製の混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物はさらに精製することなく次の工程で使用した。
DMF(1mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキン安息香酸の攪拌混合物に、HATU(21mg、0.054mmol)およびDIPEA(15μL、0.11mmol)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の641−8の溶液を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈して、DCMで仕上げた水溶液が結果として得られた。分取HPLCで粗生成物を精製し、白色固体として641−9を得た(20mg、52%、2工程)。LCMS:m/z718.2[M+H]+。
AcCN(1mL)中の641−9(20mg、0.0286mmol)の攪拌混合物に、室温で、NaI(22mg、0.143mmol)およびTMSCl(19mg、0.143mmol)を加えた。原料が消費されるまで、混合物を60℃に温めた。混合物を室温まで冷却してCH2Cl2で希釈した。混合物を10%Na2S2O3水溶液で洗浄した。水層をDCM(10mLで2回)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物をさらに精製して、641を得た。LCMS:m/z584.15[M+H]+。
実施例379
化合物573の調製
EtOAc:EtOH(5mL:5mL)中の573−1(30mg、0.41mmol)の攪拌溶液に、Pd/C(20mg)を加えた。混合物をH2バルーン下に配置した。原料が消費されるまで、混合物を数時間攪拌した。未精製の混合物をセライトプラグでろ過して、プラグをEtOAc(20mLで2回)で洗浄した。混合物を減圧下で濃縮して、さらに精製することなく使用した。
ジオキサン中の4N HCl中に、N−Boc保護アミンを溶解させた。混合物を室温で一晩攪拌した。粗生成物の混合物を減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物の混合物を精製し、白色固体として573を得た。LCMS:m/z590.15[M+H]+。
実施例380
化合物598の調製
Et2O中の2,6−ジクロロイソニコチノニトリル(1g、5.78mmol)の攪拌混合物に、室温で、Ti(OiPr)4(1.97mL、6.65mmol)をAr下で加えた。混合物を10分間攪拌して、その後0℃に冷却した。2−メチルテトラフラン中のEtMgBr(3.54mL、12.14mmol)の溶液を、10分間かけて加えた。混合物を室温で1時間攪拌して、それから0℃に冷却した。BF3・OEt(1.3mL、10.58mmol)を加えた。混合物を室温に温めて、30分間攪拌する。1N HCl(5mL)で、次いで2N NaOH(10mL)で反応をクエンチした。混合物をDCMで希釈した。水層をDCMで抽出し、MgSO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで、無色油として598−1(100mg、8.5%)を得た。LCMS:m/z203.1[M+H]+。
DCM(1mL)中の598−1(100mg、0.49mmol)の攪拌混合物に、0℃で、CBzCl(84.2mg、0.49mmol)およびDIPEA(86μL、0.49mmol)を加えた。混合物を室温まで20分間温めた。反応を冷却した飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで、N−CBz保護アミンを得る(100mg、60%)。LCMS:m/z337.0[M+H]+。
DME(2mL、使用前に脱酸素化したもの)中のベンジル(1−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)シクロプロピル)カルバミン酸(100mg、0.297mmol)の攪拌混合物に、4,4,6−トリメチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボリナン(132mg、0.59mmol)、Cs2CO3の溶液(290mg、0.3mLの水に0.89mmol)およびPdCl2(dppf)(45mg、0.062mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波照射下で、110℃で1時間加熱した。粗生成物の混合物をEtOAcおよび水で希釈した。EtOAcで仕上げた水溶液が結果として得られた。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、所望の生成物を得た。混合物は、さらに精製することなく次の工程で使用した(70mg)。LCMS:m/z397.10[M+H]+。
DME(1.5mL、使用前に脱酸素化したもの)中の前工程からの生成物(70mg、0.176mmol)の攪拌混合物に、4−フルオロフェニルボロン酸(36mg、0.259mmol)、Cs2CO3の溶液(171mg、0.3mLの水に0.52mmol)およびPdCl2(dppf)(26mg、0.035mmol)を加えた。混合は、マイクロ波照射下で、110℃で1時間行った。粗生成物をEtOAcおよび水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、MgSO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、所望の生成物としてベンジル(1−(2−(4−フルオロフェニル)−6−(3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エン−2−イル)ピリジン−4−イル)シクロプロピル)カルバミン酸を得た。LCMS:m/z457.[M+H]+。
t−BuOH:水(3:1、1.3mL)中の598−2(50mg、0.085mmol)の攪拌混合物に、室温で、オスミウム酸カリウム二水和物(8mg、0.0215mmol)およびtert−ブチルトシルオキシカルバミン酸(62mg、0.215mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌して、その後水およびDCMで希釈した。水層をDCMで抽出し、MgSO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製して598−3(24mH、37%)を得た。LCMS:m/z590.20[M+H]+。
N−Boc保護アミンを、室温で、ジオキサン(2mL、4N)中のHClの溶液に溶解させた。原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、未精製のアミノアルコールを得て、さらに精製することなく使用した。LCMS:m/z490.10[M+H]+。
DMF(0.5mL)中の(R)−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシ安息香酸(9mg、0.04mmol)の攪拌混合物に、HATU(15.2mg、0.04mmol)およびDIPEA(17μL、0.1mmol)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(0.2mL)中の未精製のアミノアルコールの溶液を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(1mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈して、DCMで仕上げた水溶液が結果として得られた。分取HPLCを介して粗生成物を精製し、白色固体としてベンジル(1−(2−(4−フルオロフェニル)−6−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−3−(4−((R)−2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシベンズアミド)プロパン−2−イル)ピリジン−4−イル)シクロプロピル)カルバミン酸(7mg、2工程で24%)を得た。LCMS:m/z698.2[M+H]+。
AcCN(0.5mL)中の598−4(7mg、0.01mmol)の攪拌混合物に、室温で、NaI(7.5mg、0.05mmol)およびTMSCl(5.4mg、0.05mmol)を加えた。原料が消費されるまで、混合物を60℃に温めた。混合物を室温に冷却して、CH2Cl2で希釈した。混合物を10%Na2S2O3水溶液で洗浄した。水層をDCM(10mLで2回)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物をさらに精製し、598を得た。LCMS:m/z564.20[M+H]+。
実施例381
化合物600の調製
EtOAc:EtOH(5mL:1mL)中の533(10mg、0.016mmol)の攪拌溶液に、Pd/C(15mg)を加えた。混合物をH2バルーン下に配置した。原料が消費されるまで、混合物を数時間攪拌した。未精製の混合物をセライトプラグでろ過して、プラグをEtOAc(20mLで2回)で数回洗浄した。混合物を減圧下で濃縮して、分取HPLCを介して精製し、白色固体として600を得た(3mg、32%)。LCMS:m/z564.2[M+H]+。
実施例382
化合物594の調製
ヨードメタン(0.66mL、11mmol)を、DMF(8mL)中の2−クロロ−3−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−4−ヨードピリジン(2.03g、7.1mmol)および炭酸カリウム(2.0g、14mmol)の溶液に液滴で加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。混合物をEAで希釈し、水および食塩水で洗浄し、ろ過して濃縮した。生成物(1.77g、64%)は放置により結晶化した。
DIPEA(2.0mL、12mmol)を、CH2Cl2(10mL)中の(6−クロロ−4−ヨード−5−メトキシピリジン−2−イル)メタノール(1.77g、5.91mmol)、tert−ブチルクロロジメチルシラン(1.3g、8.9mmol)および触媒量のイミダゾールの溶液に液滴で加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、1N HClおよび食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により粗生成物を精製し、白色固体として生成物(2.18g、75%)を得た。
シアン化銅(1.0g、12mmol)を、ジメチルアセトアミド(3mL)中の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−クロロ−4−ヨード−3−メトキシピリジン(1.0g、2.4mmol)の溶液に加えた。混合物を140℃で2時間加熱し、その後DCMで希釈した。10%NH4OH水溶液を加えた。混合物を室温で20分間攪拌して、層を分離した。EtOAcで仕上げた水溶液が結果として得られた。残渣のクロマトグラフィーで、無色油として6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−クロロ−3−メトキシイソニコチノニトリル(520mg、70%)を得た。
Et2O(3.9mL)中の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−クロロ−3−メトキシイソニコチノニトリル(520mg、1.66mmol)の攪拌混合物に、0℃で、2−メチルテトラフラン中のMeMgBrの溶液(1.47mL、4.71mmol)を加えた。室温での攪拌1時間後、Ti(OiPr)4を加えた。混合物を還流で2時間加熱し、その後CH2Cl2で希釈した。混合物を室温に冷却し、大量のセライトを加えた。未精製の混合物をNaOH溶液(2mL、2N)で塩基性化して、セライトプラグでろ過した。プラグをDCMで数回洗浄した。ろ液を10%HCl水溶液で洗浄した。層を分離して、有機層を飽和NaHCO3溶液で洗浄した。水層をEtOAc(25mLで2回)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで無色油として594−1(147mg、26%)を得た。LCMS:m/z345.15[M+H]+。
DCM(1.5mL)中の594−1(147mg、0.45mmol)の攪拌混合物に、0℃で、CBzCl(114mg、0.67mmol)およびDIPEA(233μL、0.49mmol)を加えた。混合物を10分間で室温まで温めた。反応物を冷却した飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで白色固体として594−2(110mg、57%)を得た。
THF(762μL)中の594−2(110mg、0.25mmol)の攪拌混合物に、室温で、THF中のTBAF(0.85mL)の溶液を液滴で加えた。原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。シリカゲルを加えて、混合物を室温で10分間攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィー594−3は、さらに精製することなく使用した。LCMS:m/z365.05[M+H]+。
CH2Cl2(1.3mL)中の594−3(110mg、〜0.3mmol)の攪拌混合物に、室温で、デス−マーチンペルヨージナン(383mg、0.9mmol)を加えた。アルコールが消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。反応を5%NaHSO3溶液および飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をEtOAc(25mLで2回)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物の混合物を精製し、594−4を得た(90mg、2工程で55%)。LCMS:m/z363.05[M+H]+。
DMF(0.5mL)中の594−4(90mg、0.248mmol)の攪拌混合物に、TMSCF3(53mg、0.37mmol)およびTHF(37μL)中のTBAFの溶液を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。シリカゲルを加えて、混合物を10分間攪拌した。未精製の混合物を減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで、594−5(86mg、80%)を得た。LCMS:m/z433.05[M+H]+。
CH2Cl2(1.0mL)中の594−5(86mg、0.198mmol)の攪拌混合物に、室温で、デス−マーチンペルヨージナン試薬(421mg、0.99mmol)を加えた。アルコールが消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。反応を5%NaHSO3水溶液および飽和NaHCO3溶液でクエンチした。水層をEtOAc(25mLで2回)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムを介して粗生成物の混合物を精製し、594−6(80mg、90%)を得た。LCMS:m/z449.05[M+H2O+H]+。
MeNO2(0.5mL)中の594−6(30mg、0.074mmol)の攪拌混合物に、TEA(20μL、0.147mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、その後DCMで希釈して水で洗浄した。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで、白色固体として594−7(30mg、82%)を得る。LCMS:m/z492.05[M+H]+。
EtOAc(0.3mL)中の594−7(30mg、0.061mmol)の攪拌混合物に、室温で、SnCl2・2H2O(166mg、0.74mmol)を加えた。混合物を1時間還流で加熱して、その後室温に冷却した。混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物の混合物は、シリカゲルカラムにそのままロードし、594−8を得た。LCMS:m/z462.05[M+H]+。
DMF(0.5mL)中の4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸(12.6mg、0.06mmol)の攪拌混合物に、HATU(23mg、0.06mmol)およびDIPEA(16μL、0.09mmol)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。DMF(0.2mL)中の594−8の溶液を加えて、混合物を室温で10分間攪拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈して、DCMで仕上げた水溶液が結果として得られた。分取HPLCで粗生成物を精製し、白色固体としてベンジル(2−(2−クロロ−6−(3−(4−シクロプロポキシ−3−メトキシベンズアミド)−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3−メトキシピリジン−4−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸(30mg、定量)を得た。LCMS:m/z652.15[M+H]+。
DME(2mL、使用前に脱酸素化したもの)中のベンジル(2−(2−クロロ−6−(3−(4−シクロプロポキシ−3−メトキシベンズアミド)−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3−メトキシピリジン−4−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸(30mg、0.046mmol)の攪拌混合物に、4−フルオロフェニルボロン酸(8mg、0.055mmol)、Cs2CO3の溶液(45mg、0.3mLの水に0.14mmol)およびPdCl2(dppf)(5mg、0.007mmol)を加えた。混合物を、マイクロ波反応条件下で、110℃で1時間攪拌した。粗生成物の混合物をEtOAcおよび水で希釈した。EtOAcで仕上げた水溶液が結果として得られた。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物の混合物を精製し、生成物および未反応の原料を得た(25mg)。LCMS:m/z712.20[M+H]+。
EtOAC:i−PrOH:HOAc(5mL:1mL:1mL)中の前工程からのN−Cbz保護アミンおよび未反応の原料(25mg)の攪拌溶液に、Pd/C(20mg)を加えた。混合物をH2バルーン下に配置した。原料が消費されるまで、混合物を数時間攪拌した。未精製の混合物をセライトプラグでろ過して、プラグをEtOAc(20mLで2回)で洗浄した。混合物を減圧下で濃縮した。HPLCで粗生成物の混合物を精製し、白色固体として594を得た。LCMS:m/z578.15[M+H]+。
実施例383
化合物582、583および589の調製
無水THF(1.2L)中の582−1(50g、310mmol)の攪拌溶液に、−78℃で、LDA(310mL、620mmol)をN2下で加えた。混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。乾燥THF(150mL)中の炭酸ジメチル(67.1g、750mmol)の溶液を、液滴で加えた。溶液を0℃まで温めて、0℃以下で1時間攪拌した。反応をNH4Cl水溶液(500mL)でクエンチし、EA(1Lで3回)で抽出した。1つにまとめた有機相を、a.炭酸水素ナトリウム(1L)および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濃縮乾燥して、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により残渣を精製して、無色油として582−2(50g、73.5%)を得た。
ジオキサン:H2O(6:1)(1L)中の未精製の582−2(50g、230mmol)の溶液に、4−フルオロ−3−クロロ−フェニルボロン酸(40g、230mmol)、Cs2CO3(223.3g、680mmol)およびPd(dppf)Cl2(16.8g、23mmol)をN2下で加えた。混合物を脱気して(3回)、N2を再充填した。予熱した油浴中で、混合物を80℃で4時間攪拌した。室温に冷却後、混合物を水(1.5L)で希釈して、EA(1Lで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1〜15:1)により残渣を精製し、淡黄色固体として582−3を得た(42g、58.7%)。
無水THF(100mL)中の582−3(10g、31.9mmol)の溶液に、−78℃で、LiHMDS(63.9mL、63.9mmol)を液滴で加えた。混合物を−78℃で30分間攪拌した。乾燥THF(50mL)中のMeIの溶液(9.07g、63.9mmol)を液滴で加えた。混合物を0℃まで温めて0℃で1時間攪拌した。反応を水(100mL)でクエンチして、EA(150mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により残渣を精製し、淡黄色固体として582−4(3.5g、32%)を得た。
無水THF(20mL)中の582−4(3.2g、10.22mmol)の溶液に、−78℃で、NaHMDS(20.44mL、20.44mmol)を液滴で加えた。混合物を−78℃で30分間攪拌した。乾燥THF(10mL)中のBnOCH2Cl(3.19g、20.44mmol)の溶液を液滴で加えた。混合物を0℃まで温めて1時間攪拌した。反応を水(50mL)でクエンチしてEA(50mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により残渣を精製し、黄色油として582−5(2.7g、59%)を得た。
無水THF(150mL)中の582−5(16.22g、36.29mmol)の攪拌溶液に、N2下、0℃で、LiAlH4(1.38g、36.29mmol)粉末を10〜15分の間に複数回に分けて加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌した。反応を水(100mL)でクエンチし、セライトプラグでろ過した。ろ液をEA(100mLで3回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧下で濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により残渣を精製し、黄色油として582−6(13.5g、89%)を得た。
無水DCM(50mL)中の582−6(5g、11.93mmol)の攪拌した溶液に、室温で、FeCl3(19.4g、119.3mmol)粉末を一度に加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を水(100mL)で希釈して、セライトベッドのベッドでろ過した。ろ液をEA(150mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して減圧下で濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により残渣を精製し、褐色油として582−7(3.6g、92%)を得た。
無水DCM(20mL)中の582−7(3.5g、10.6mmol)の攪拌した溶液に、室温で、TEA(5.4g、53mmol)を加えた。MsCl(4.8g、42.4mmol)を液滴で加えて、混合物を室温で1時間攪拌した。溶液を水(20mL)および食塩水(20mL)で洗浄して、その後濃縮乾燥した。カラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により残渣を精製し、黄色油として582−8(3.6g、69%)を得た。
582−8(480mg、0.987mmol)を、ベンジルアミン(3mL)中に溶解させた。混合物を、マイクロ波照射下で、135℃で5時間加熱した。未精製の混合物を室温に冷却し、シリカゲルカラムにそのままロードして、生成物の混合物を得た。この混合物をさらに分取HPLCで精製し、無色油として582−9(100mg、収率25%)を得た。LCMS:m/z401.05[M+H]+。
DME(2mL、使用前に脱酸素化したもの)中の582−9(100mg、0.249mmol)の攪拌溶液に、4,4,6−トリメチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボリナン(111mg、0.498mmol)、Cs2CO3の溶液(243mg、0.5mLの水に0.75mmol)およびPdCl2(dppf)(36mg、0.005mmol)を加えた。混合物をマイクロ波反応条件下で、110℃で2時間攪拌した。粗生成物の混合物をEtOAcおよび水で希釈した。EtOAcで仕上げた水溶液が結果として得られた。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物の混合物を精製し、582−10(114mg、定量収量)を得た。LCMS:m/z461.05[M+H]+。
t−BuOH:水(3:1、全量1.3mL)中の582−10(26mg、0.056mmol)の攪拌混合物に、室温で、オスミウム酸カリウム二水和物(3mg、0.008mmol)およびtert−ブチルトシルオキシカルバミン酸(32mg、0.112mmol)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、DCMで希釈した。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物の混合物を精製し、582−11(15mg、45%)を得た。LCMS:m/z594.2[M+H]+。
N−Boc保護アミンを、ジオキサン中のHCl(3mL、4N)中に溶解させた。原料が消費されるまで、混合物を室温で数時間攪拌した。粗生成物を減圧下で濃縮して、さらに精製することなくそのまま次の工程で使用した。598の基本的な手順に従って、未精製のアミンと4−シクロプロポキシ−3−メトキシ安息香酸との結合より、白色固体として589を得た。LCMS:m/z684.20[M+H]+。
EtOAc:iPrOH:HOAc(5mL:1mL:1mL)中の589(38mg、0.064mmol)の攪拌溶液に、10%Pd/C(40mg)を加えた。混合物をH2バルーン下に配置した。原料が消費されるまで、混合物を数時間攪拌した。未精製の混合物をセライトプラグでろ過して、プラグをEtOAc(20mLで2回)で洗浄した。混合物を減圧下で濃縮して分取HPLCで精製し、583および582を得た。583:LCMS:m/z560.15[M+H]+および582:LCMS:m/z594.15[M+H]+。
実施例384
化合物590の調製
583の基本的な手順に従って、(R)−4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メトキシ安息香酸およびHATUを用いて、化合物590を調製した。LCMS:m/z578.15[M+H]+。
実施例385
化合物584の調製
583の基本的な手順に従って、3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸およびHATUを用いて、584−1を調製した。
DCM(1mL)中の584−1の攪拌混合物に、TFA(0.2mL)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌して、その後DCMで希釈した。反応は、冷却したNaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物の混合物を精製し、白色固体として584を得た。LCMS:m/z606.25[M+H]+。
実施例386
化合物588の調製
DCE(1mL)中の2−(2−クロロ−6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリジン−4−イル)プロパン−2−アミン(200mg、0.67mmol)の攪拌混合物に、室温で、アセトン(78mg、1.33mmol)、HOAc(10mg)およびNa(OAc)3BH(280mg)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をDCMで希釈して、反応を冷却したNaHCO3溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物の混合物を精製し、無色油として588−1(180mg、79%)を得た。LCMS:m/z341.0[M+H]+。
582および583の基本的な手順に従って、化合物588を調製した。LCMS:m/z607.2[M+H]+。
実施例387
化合物597の調製
DMF(1mL)中の4−(3−ヒドロキシシクロブトキシ)−3−メトキシ安息香酸(70mg、0.168mmol)の攪拌混合物に、HATU(64mg、0.168mmol)およびDIPEA(60μL、0.336mmol)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の597−1の溶液を加えて、混合物を室温で10分間攪拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(1mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈して、DCMで仕上げた水溶液が結果として得られた。粗生成物を分取HPLCで精製し、白色固体として597−2(80mg、75%)を得た。LCMS:m/z636.15[M+H]+。
DME:EtOH:H2O(1.5mL:0.5mL:0.2mL、使用前に脱酸素化したもの)中の597−2(40mg、0.063mmol)の攪拌混合物に、4−フルオロフェニルボロン酸(9mg、0.063mmol)、K3PO4・7H2O(64mg、0.19mmol)、KH2PO4(25mg、0.16mmol)およびPdCl2(dppf)(7.5mg、0.01mmol)を加えた。混合はマイクロ波照射下で、110℃で5時間行った。粗生成物の混合物をEtOAcおよび水で希釈した。EtOAcで仕上げた水溶液が結果として得られた。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物の混合物を精製し、597−3を得た。LCMS:m/z696.20[M+H]+。
MeOH(5mL)中の597−3の攪拌混合物に、室温で、ジオキサン中のHClの溶液(4N、1mL)を加えた。混合物を10分間攪拌して、その後減圧下で濃縮した。HPLCで粗生成物を精製し、白色固体として597(30mg、70%)を得た。LCMS:m/z592.1[M+H]+。
実施例388
化合物574の調製
THF(2mL)中の574−1(130mg、0.21mmol)の攪拌混合物に、室温で、トルエン中のMeMgBrの溶液(0.91mL、1.27mmol)を液滴で加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、その後EtOAcで希釈した。反応は、飽和NH4Cl溶液でクエンチした。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、574−2を含む混合物を得た。LCMS:m/z628.20[M+H]+。
574−2(40mg)を、EtOAc:EtOH(それぞれ5mL)中の10%Pd/C(35mg)で2時間水素化した。触媒をろ過により除去して、粗生成物はさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:m/z594.25[M+H]+。
ジオキサン中のHCl(5mL、4N)に574−3(20mg)を加えて、混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を濃縮して、分取HPLCにより粗生成物を精製し、574を得た。LCMS:m/z494.20[M+H]+。
実施例389
化合物572の調製
ピリジン(1mL)中の572−1(25mg、0.0357mmol)の攪拌混合物に、トルエン中のクロロギ酸イソプロピル(110μL、0.101mmol)の溶液を加えた。混合物を室温で2時間攪拌した。混合物をDCMで希釈して、反応は飽和NaHCO3溶液でクエンチした。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、無色油として572−2を得た。LCMS:m/z786.25[M+H]+。
AcCN(1mL)中の572−2(22mg、0.032mmol)の攪拌混合物に、0℃で、NaI(24mg、0.15mmol)およびTMSCl(25μL、0.15mmol)を加えた。混合物を10分間攪拌して、その後室温に温めた。混合物をEtOAcで希釈して、10%Na2S2O3水溶液で洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。混合物を濃縮し、粗生成物は分取HPLCにより精製し、572を得た。LCMS:m/z686.2[M+H]+。
実施例390
化合物591の調製
HOAc:EtOAc(6mL、5:1)中の544(50mg、0.075mmol)の攪拌混合物にPd/C(30mg)を加えた。混合物をH2バルーン下に数時間配置した。混合物をセライトプラグでろ過して、プラグをEtOAcで数回洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮して分取HPLCで精製し、544を得た。LCMS:m/z582.10[M+H]+。
実施例391
化合物640の調製
640−1(50mg)と4−クロロフェニルボロン酸との鈴木カップリングの後にスルフィンアミドの加水分解が続き、白色固体として640(20mg)を得た。LCMS:m/z582.15[M+H]+。
実施例392
化合物646の調製
640の基本的な手順に従って646−1(25mg)を用いて、化合物646(白色固体、11.6mg)を調製した。LCMS:m/z596.10[M+H]+。
実施例393
化合物666の調製
640の基本的な調製手順に従って646−1(20mg)および4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸を用いて、化合物666(白色固体、6.7mg)を調製した。LCMS:m/z614.15[M+H]+。
実施例394
化合物649の調製
640の基本的な手順に従って640−1(40mg)および(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)ボロンを用いて、化合物649(白色固体、19.6mg)を調製した。LCMS:m/z565.15[M+H]+。
実施例395
化合物665の調製
640の基本的な手順に従って、646−1(35mg)および(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸を用いて、化合物649(白色固体、9.2mg)を調製した。LCMS:m/z648.15[M+H]+。
実施例396
化合物628の調製
DMF(5mL)中の4−メトキシ安息香酸メチル(methyl−4−methoxybenzoate)(1g、5.49mmol)の攪拌混合物に、室温で、K2CO3(1.14g、8.24mmol)および2−ボロモアセトニトリル(653mg、5.49mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌して、その後EtOAcおよび水で希釈した。水層をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、白色固体として628−1を得た。
THF(6mL)中の628−1(600mg、2.72mmol)の攪拌混合物に、室温で、THF中のボランおよびDMS錯体の溶液(0.26mL、2.72mmol)を液滴で加えた。混合物をゆっくりと60℃まで1時間で温めた。混合物を室温に冷却してEtOAcで希釈した。反応をHCl水溶液(1N)でクエンチした。混合物を室温で10分間攪拌し、その後飽和NaHCO3溶液で中和した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、白色固体として628−2を得た。LCMS:m/z226.1[M+H]+。
DCM(0.6mL)中の628−2(40mg、0.177mmol)の攪拌混合物に、0℃で、ジホスゲン(32mg、0.177mmol)およびDIPEA(42μL、0.27mmol)を加えた。混合物を20分間で室温まで温め、その後減圧下で濃縮した。粗生成物をトルエン(0.5mL)中に溶解し、アジドトリメチルシラン(0.14mL)および1滴のBF3・OEt2を加えた。混合物を還流で1時間加熱した。未精製の混合物を室温まで冷却し、DCMで希釈した。反応を水でクエンチして、DCMで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、白色固体として628−3を得た(18mg、2工程で36%)。
628−3を、ジオキサン(1mL)中のHClの溶液に溶解させた。HCl水溶液(6N、1mL)を加え、混合物を80℃で一晩加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。水層をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物を精製し、白色固体として628−4を得た。LCMS:m/z302.85[M+Na]+。
DCM(0.3mL)中のtert−ブチル(2−(2−(3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−6−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリジン−4−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸(8mg、0.0163mmol)および628−4(前工程より)の攪拌混合物に、EDCI(6.2mg、0.032mmol)、HOAt(4.5mg、0.033mmol)およびTEA(20μL)を加えた。混合物を5分間攪拌し、反応を2滴のHCl溶液(1N)でクエンチした。有機層を別のフラスコに移し、減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物を精製し、白色固体として所望の生成物を得た。LCMS:m/z754.20[M+H]+。
ジオキサン中のHClの溶液(5mL、4N)に、628−5を溶解させた。原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。未精製の混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLCで精製し、白色固体として628を得た(8.5mg)。LCMS:m/z654.1[M+H]+。
実施例397
化合物636の調製
DMF(1mL)中の636−1(130mg、0.192mmol)の攪拌混合物に、K2CO3(80mg、0.576mmol)および2−ブロモアセトニトリル(46mg、0.38mmol)を加えた。原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。混合物をEtOAcで希釈して食塩水で洗浄した。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物を精製し、無色油として636−2を得た(40mg)。LCMS:m/z715.15[M+H]+。
ピリジン(0.3mL)中の636−2(20mg、0.028mmol)の攪拌混合物に、NH2OH・HCl(10mg)を加えた。混合物を数時間還流して攪拌した。混合物を室温に冷却し、トルエンで希釈して減圧下で濃縮した。この工程を2回繰り返した。シリカゲルカラムで粗生成物を精製し、無色油として636−3を得た(10mg)。
EtOAc:HOAc:EtOH(5:1:1、7mL)中の636−3(10mg、0.013mmol)の攪拌混合物に、Pd/C(20mg)を加えた。混合物を数時間H2バルーン下に配置した。混合物をセライトプラグでろ過して、プラグをEtOAcで数回洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮して分取HPLCで精製し、白色固体として636(4.0mg)を得た。LCMS:m/z580.15[M+H]+。
実施例398
化合物652の調製
652−1(750mg、2.12mmol)の攪拌混合物に、アセトン(4.0mL)中の1−クロロヘキサ−5−エン−2−オン(390mg、2.33mmol)および炭酸カリウム(410mg、2.97mmol)を加えた。混合物を50℃で2時間攪拌した。減圧下で揮発性物質が除去されて、残渣は水とEtOAcとで分液した。層を分離して、有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物を精製し、白色固体として652−2を得た(480mg、50%)。LCMS:m/z449.90[M+H]+。
THF(7mL)中の652−2(420mg、1.18mmol)、2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(157mg、1.31mmol)およびチタン(IV)エトキシド(770μL、2.6mmol)の混合物を70℃に加熱した(バイアルを密閉し、脱気してN2で置換した)。混合物を70℃で3時間攪拌した。混合物をEtOAcで希釈して水を加えた。混合物を5分間攪拌し、その後セライトパッドでろ過した。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥してろ過した。減圧下で揮発性物質を除去した。未精製の652−3は、さらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:m/z552.95[M+H]+。
n−ブチルリチウム(2.5M ヘキサン溶液、0.64mL、1.6mmol)を、予め0℃に冷却しておいたTHF(2.5mL)中のエチルマグネシウムブロミドの溶液(2−MeTHF中3.42M、0.24mL、0.8mmol)に加えた。10分後、混合物を−78℃に冷却した。THF(1mL)中の652−3(460mg、0.83mmol)の溶液を液滴で加えて、混合物を−78℃で15分間攪拌した。反応をMeOHでクエンチしてEtOAcで希釈した。有機層を食塩水で洗浄し、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。残渣のクロマトグラフィーで褐色油として652−4を得た。LCMS:m/z427.05[M+H]+。
DCM(2mL)中の652−4(180mg、0.42mmol)の攪拌混合物に、デス−マーチン試薬(537mg、1.26mmol)を加えた。原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。混合物をEtOAcで希釈した。反応は5%NaHSO3および飽和NaHCO3溶液でクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物を精製し、白色固体として652−5を得た。LCMS:m/z443.1[M+H+H2O]+。
ニトロメタン(0.5mL)中の652−5(135mg、0.305mmol)の攪拌混合物に、室温で、TEA(63μL、0.46mmol)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌して、その後DCMで希釈した。反応を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。層を分離して、水層をDCMで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物を精製し、白色固体として652−6を得た(140mg、94%)。LCMS:m/z486.05[M+H]+。
EtOH:水(10:1、1.1mL)中の652−6(50mg、0.1mmol)の攪拌混合物に、Fe(28mg、0.5mmol)およびNH4Cl(27mg、0.5mmol)を加えた。混合物を80℃で30分間加熱して、その後室温に冷却した。混合物をDCM(5mL)で希釈して、反応をNaOH溶液(2N、1mL)でクエンチした。層を分離して、水層をDCM(5mLで2回)で抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムを介して粗生成物を精製し、白色固体として652−7を得た。LCMS:m/z456.1[M+H]+。
DMF(0.2mL)中の3−メトキシ−4−(2−((4−メトキシベンジル)オキシ)エトキシ)安息香酸(14.5mg、0.044mmol)の攪拌混合物に、HATU(17mg、0.044mmol)およびDIPEA(17μL、0.088mmol)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。DMF(0.1mL)中の652−7(20mg、0.044mmol)の溶液を加えて、混合物を10分間攪拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(1mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈し、DCMで仕上げた水溶液が結果として得られた。分取HPLCを介して粗生成物を精製し、白色固体として652−8(6.5mg、19%)を得た。LCMS:m/z770.25[M+H]+。
DME:EtOH:H2O(1.0mL:0.3mL:0.1mL、使用前に脱酸素化したもの)中の652−8(6.5mg、0.008mmol)の攪拌混合物に、4−フルオロフェニルボロン酸(9mg、0.063mmol)、K3PO4・7H2O(14.3mg、0.04mmol)、KH2PO4(5.5mg、0.04mmol)およびPdCl2(dppf)(6.0mg、0.008mmol)を加えた。混合は、マイクロ波照射下で、110℃で5時間行った。粗生成物を減圧下で濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、652−9を得た。LCMS:m/z830.2[M+H]+。
t−BuOH:H2O(3:1、0.4mL)中の652−9の攪拌混合物に、K2OsO4・2H2O(1mg)を加えた。混合物を2時間攪拌して、NaIO4(5mg)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をシリカゲルカラムにそのままロードし、652−10を得た。LCMS:m/z832.3[M+H]+。
MeOH(1.0mL)中の652−10の攪拌混合物に、ジオキサン(0.2mL)中のHClの溶液を加えた。混合物を室温で10分間攪拌して減圧下で濃縮した。未精製の652−11は、さらに精製することなく次の工程で使用した。
652−11をMeOH(0.5mL)中に溶解させNaBH4(1.6mg)を加えた。混合物を室温で10分間攪拌して、その後EtOAcで希釈した。反応を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。未精製の652−12は、さらに精製することなく次の工程で使用した。
DCM(1.0mL)中の652−12の攪拌混合物に、TFA(0.1mL)を加えた。原料が消費されるまで、混合物を室温で攪拌した。混合物をDCMで希釈して、反応を冷却した飽和NaHCO3溶液でクエンチした。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。1つにまとめた有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。分取HPLCで粗生成物を精製し、白色固体として652(1.0mg)を得た。LCMS:m/z592.20[M+H]+。
実施例399
化合物645の調製
635−2の基本的な手順に従って、645−2を調製した。LCMS:m/z610.10[M+H]+。635−3の基本的な手順に従って645−3を調製した。LCMS:m/z720.20[M+H]+。635の基本的な手順に従って、645−3(45mg、0.063mmol)を用いて、化合物645(15.7mg)を調製した。LCMS:m/z616.15[M+H]+。
実施例400
化合物662の調製
645の基本的な手順に従って、化合物662(5.7mg)を調製した。LCMS:m/z616.10[M+H]+。
実施例401
化合物663の調製
645の基本的な手順に従って、化合物663(11.4mg)を調製した。LCMS:m/z584.15[M+H]+。
実施例402
化合物647の調製
635−3の基本的な手順に従って、647−3を調製した。LCMS:m/z839.25[M+H]+。635の基本的な手順に従って、647−4を調製した。647−4(51mg、0.084mmol)は、THF(2mL)中のTBAF(THF中で1M、0.1mL、0.1mol)で、70℃で2時間処理した。混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2:MeOH:NH3)で粗生成物を精製して、647(10mg、19%)を得た。LCMS:m/z605.15[M+H]+。
実施例403
化合物648の調製
637−4の基本的な手順に従って、648−2を調製した。LCMS:m/z629.05[M+H]+。635−3の基本的な手順に従って、648−3を調製した。LCMS:m/z719.15[M+H]+。635の基本的な手順に従って、648−3(27mg、0.038mmol)を用いて、化合物648(13.5mg)を調製した。LCMS:m/z615.15[M+H]+。
実施例404
化合物651の調製
637−2の基本的な手順に従って、651−2を調製した。LCMS:m/z730.20[M+H]+。637−3の基本的な手順に従って、651−3を調製した。LCMS:m/z787.30[M+H]+。
CH3CN(0.5mL)中の651−3(15mg、0.019mmol)の溶液を、65℃で、CH3CN(1mL)中の亜硝酸イソペンチル(4μL、0.029mmol)および臭化銅(3mg、0.023mmol)の溶液に液滴で加えた。混合物を65℃で1時間攪拌し、その後0℃に冷却した。反応を1N HClを加えることによりクエンチした。水層を炭酸水素ナトリウムで塩基性化し、EAで抽出した。生成物は、さらに精製することなく使用して651−4を得た。LCMS:m/z748.15[M+H]+。
トリフルオロ酢酸(0.1mL)を、CH2Cl2(0.9mL)中の651−4の溶液に加えて、反応物を室温で5分間攪拌した。混合物を0℃に冷却した。反応を重炭酸塩でクエンチし、EAで抽出した。逆相HPLCにより生成物を精製し、651(4.0mg)を得た。LCMS:m/z628.05[M+H]+。
実施例405
化合物661の調製
651の基本的な手順に従って、化合物661を調製した。LCMS:m/z563.15[M+H]+。
実施例406
化合物493の調製
397の基本的な手順に従って(S)−3−メトキシ−4−((2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ)安息香酸を用いて、化合物493を調製した。LCMS:m/z640.15[M+H]+。
実施例407
化合物587の調製
DCE(1mL)中の587−1(200mg、0.67mmol)の攪拌混合物に、室温で、アセトン(78mg、1.33mmol)、HOAc(10mg)およびNa(OAc)3BH(280mg)を加えた。混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をDCMで希釈して、冷却したNaHCO3溶液で反応をクエンチした。水層をDCMで抽出し、Na2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムで粗生成物を精製し、無色油として587−1(180mg、79%)を得た。LCMS:m/z341.0[M+H]+。
化合物587(35mg)を、587−2(180mg)から4工程で調製した。LCMS:m/z641.15[M+H]+。
実施例408
化合物664の調製
化合物664は、626の単一のジアステレオマーであって、SFCシステムでの626のキラル分離により得た。+ESI−MS:m/z570.15[M+H]+。
実施例409
化合物642の調製
DMF(5mL、使用前に脱酸素化したもの)中の642−1(540mg、1.76mmol)の攪拌混合物に、Pd(OAc)2(119mg、0.17mmol)、PPh3(102mg、0.387mmol)、TEA(0.3mL、2.11mmol)およびアクリル酸エチル(0.42mL、3.87mmol)を加えた。混合物を85℃で一晩攪拌した。混合物をEtOAcで希釈して食塩水で洗浄した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーで粗生成物を精製し、黄色固体として642−2を得た(410mg、83%)。LCMS:m/z280.05[M+H]+。
ジオキサン(3mL)中のHClの溶液中の642−2の攪拌混合物に、濃HCl(1mL)を加えた。混合物を90℃で一晩攪拌した。粗生成物を室温に冷却して、減圧下で濃縮し、褐色固体として642−3を得た。固体をトルエン中に溶解させて、減圧下で濃縮した(2回)。未精製の642−3を、さらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:m/z220.0[M+H]+。
DMF(0.5mL)中の642−3(63mg、0.144mmol)の攪拌混合物に、EDCI(33mg、0.173mmol)、HOAt(23mg、0.173mmol)およびTEA(41μL、0.088mmol)を加えた。混合物を室温で5分間攪拌した。DMF(0.5mL)中の642−4(60mg、0.144mmol)の溶液を加えた。混合物を室温で10分間攪拌した。反応を10%NaHCO3水溶液(1mL)でクエンチした。混合物をDCMで希釈して、DCMで仕上げた水溶液が結果として得られた。粗生成物を分取HPLCで精製し、白色固体として642−5(20mg)を得た。LCMS:m/z617.1[M+H]+。
DME:EtOH:H2O(1.0mL:0.3mL:0.1mL、使用前に脱酸素化したもの)中の642−5(20mg、0.032mmol)の攪拌混合物に、4−フルオロフェニルボロン酸(9mg、0.063mmol)、K3PO4・7H2O(43mg、0.128mmol)、KH2PO4(17.4mg、0.128mmol)およびPdCl2(dppf)(20mg)を加えた。混合は、マイクロ波照射下で、110℃で5時間行った。粗生成物を減圧下で濃縮し、その後シリカゲルクロマトグラフィーで精製し、やや褐色の油として642−6を得た。LCMS:m/z677.15[M+H]+。
MeOH(1mL)中の642−6の攪拌混合物に、室温で、ジオキサン中のHClの溶液(0.2mL、4N)を加えた。混合物を、室温で5分間攪拌し、その後減圧下で濃縮した。粗生成物は分取HPLCを介して精製し、白色固体として642(8.5mg)を得た。LCMS:m/z573.1[M+H]+。
実施例410
化合物476の調製
ジイソプロピルアザジカルボン酸(Diisopropylazadicarboxylate)(0.29mL、1.5mmol)を、THF(5mL)中の3−フルオロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル(methyl 3−fluoro−4−hydroxybenzoate)(0.21g、1.2mmol)、エチルグリコールモノ−tert−ブチルエーテル(0.32mL、2.5mmol)およびポリマー担持トリフェニルホスフィン(1.1g、1.9mmol)の溶液に加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。樹脂をろ過により除去して、混合物を濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EA)により、生成物を476−1(0.34g、98%)へと精製した。
NaOH(2N、3mL)を、MeOH(10mL)中の476−1(0.34g、1.2mmol)の溶液に加えて、混合物を還流で1.5時間加熱した。混合物を1N HClで酸性化し、EAで抽出した。有機性抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥および濃縮して476−2(0.29g、91%)を得た。
635−2の基本的な手順に従って、476−2を用いて、476−3を調製した。635−3の基本的な手順に従って、476−3を用いて、476−4を調製した。
HCl(ジオキサン中4N、1mL)を、CH2Cl2(1mL)中の476−4(32mg、0.049mmol)の溶液に加えて、混合物を室温で5時間攪拌した。混合物を濃縮して、HPLCにより粗生成物を精製し、476を得た。LCMS:m/z555.05[M+H]+。
実施例411
化合物481の調製
645の基本的な手順に従って、化合物481(8.7mg)を調製した。LCMS:m/z562.15[M+H]+。
実施例412
以下の化合物は、本明細書で与えられる1つまたは複数の方法に従って調製した。
Sidwell and Huffman et al.,Appl.Microbiol.(1971)22(5):797−801の記載にわずかな変形を加えて、CPE抑制試験を行う。試験の1日前に、HEp−2細胞(ATCC#、CCL−23)を、384ウェル細胞プレート(Corning#3701)に、1500cells/30μl/wellの密度で播種する。化合物を、Labcyte POD 810 Plate Assembler systemの384ウェル細胞プレートに加える。9点での1/3段階希釈を用いた100μMまたは1μMから開始する最終的な濃度で、各試験化合物を384ウェル細胞プレートのウェルに2つずつ用意する。呼吸器多核体ウイルス(RSV)Long株(ATCC#VR−26)を37℃のウォーターバスで急速解凍する。使用するまで氷に配置する。ウイルスは、培地に対して100TCID50/30μLとなる濃度まで薄め、30μLの薄めたRSVを384ウェル細胞プレートの関連ウェルに加えた。各プレートにおいて、16ウェルを非感染、非処理の細胞コントロール(CC)として取っておき、試験プレートにつき9ウェルはウイルス増殖のコントロール(VC)としてのみウイルスを受けるものとする。全ウェルの最終的なDMSO濃度は1%である。プレートを37℃、5%CO2で5日間配置する。
インキュベート5日後、全ウェルの細胞のCPEを観察する。細胞コントロールは自然のままで、細胞融合を持たないはずであり、ウイルスコントロールウェル内の細胞は、細胞病理学上のウイルスのサイン(巨細胞形成、シンシチウム)を示すはずである。6μlのCell counting kit−8試薬(CCK−8、Dojindo Molecular Technologies Inc.、CK04−20)を各ウェルに加え、これにより比色分析法で、デヒドロゲナーゼ活性検出により生細胞数の決定が可能となる。3〜4時間インキュベーション後、波長450nmで、製造元の指示に従ってバックグラウンドとして630nmフィルタを用いて、各ウェルの吸光度を分光光度プレートリーダーで測定する。化合物の各濃度において、平均O.D.に基づいて、回帰分析を用いて50%効果濃度(EC50)が算出される。
表AおよびBに示すように、式(I)の化合物は、RSVウイルスに対する試験において有効である。表Aは、1μM未満のEC50値を持つ化合物を含む。表Bは、1μM以上で50μM未満のEC50値を持つ化合物を含む。本明細書に開示する他の試験化合物は、50μM以上のEC50値を有する。
表A
化合物の細胞障害性を判定するために、並行して、各化合物を、ウイルス添加なしで、7点での1/2段階希釈を用いた100μMから開始する最終的な濃度で、各化合物を384ウェル細胞プレートのウェルに2つずつ加える。細胞を37℃、5%CO2で5日間インキュベートする。6μLのCCK−8を各ウェルに加えて、37℃で3〜4時間、CO2インキュベーター中でインキュベートする。プレートを読み取り、50%細胞障害性濃度(CC50)の算出に用いる光学濃度を得る。
表CおよびDに示すように、式(I)の化合物に細胞障害性はない。表Cは、100μMより大きいCC50値の化合物を含む。表Dは,100μM以下および10μMより大きいCC50値の化合物を含む。本明細書に開示する他の試験化合物は、10μM未満のCC50値を有する。
表C
標準RSVポリメラーゼ試験は、Tris−HCl pH7.5、6mM MgCl2およびRNAオリゴヌクレオチドならびに放射性核種を含む他の添加剤や基質を含有する反応緩衝液中の10nM組み換えRSV複合体の存在中で行った。標準反応は、阻害剤濃度が上昇する中で、96ウェルプレートフォーマットで、30℃で2時間培養した。90μLの0.1M EDTAで反応を止め、反応生成物を、“読み取り用(reading)”96ウェルプレートに移した。プレートの洗浄後、Trilux Topcountシンチレーションカウンタで標準的な手順により放射性標識RNA生成物を検出した。酵素触媒比が50%まで減少する化合物濃度(IC50)を、非線形回帰(シグモイド)へのデータフィッティングにより算出した。IC50値は、いくつかの独立した実験の平均より導かれて、表EおよびFに示している。
表Eは、IC50が<1μMである化合物を含む。表Fは、IC50が<10μMである化合物を含む。表Gは、IC50値が<100μMである化合物を含む。
表E
RSVサブゲノムレプリコン395HeLaおよびAPC126は、Apath(ニューヨーク州ブルックリン)により許諾されて、オハイオ州コロンバスのNationwide Children’s Hospital、Research Institute、Center for Vaccines & ImmunityのMark Meeples博士により最初に開発された。サブゲノムRSVレプリコンを生成するために、完全長の組み換えGFP発現(rg)RSVアンチゲノムcDNAから、3つの糖タンパク質遺伝子、SH、G、およびFのそれらを除いた。それらの場所に、ブラストサイジンSデアミナーゼ(bsd)遺伝子を挿入した。いくつかのステップを介して、RSVレプリコンが、HeLa細胞(395Hela)内に、またはBHK細胞(APC126)内に樹立された。395HeLa細胞およびAPC126細胞は、いずれも4500mg/LのD−グルコース、L−グルタミンおよび110mg/Lのピルビン酸ナトリウムを含有するDulbecco’s Modified Eagle Medium(DMEM)(Invitrogen、カタログ#11995−040)で培養した。培地に、10%(v/v) ウシ胎児血清(FBS)(Mediatech、カタログ#35−010−CV)、1%(v/v) ペニシリン/ストレプトマイシン(Mediatech、カタログ#30−002−CI)および10μg/mLのブラストサイジン(BSD)(Invivogen、カタログコードant−bl−1)をさらに補った。細胞は、加湿した5%CO2雰囲気内で37℃に維持した。
RSVレプリコン細胞における50%阻害濃度(EC50)、90%阻害濃度(EC90)および50%細胞障害濃度(CC50)の決定を、以下の手順で行った。第1日目に、96ウェルプレートに、ウェルごとに5000RSVレプリコン細胞を撒いた。翌日、被験化合物を、所望の最終試験濃度の100倍となるように100%DMSO中に溶解させた。各化合物を、9つまでの異なる濃度に段階的に希釈した(1:3)。100%DMSO中の化合物を、細胞培養培地中での1:10希釈により10%(v/v)DMSOまで減少させた。細胞培養培地に対して10%(v/v)DMSOに希釈した化合物サンプル10μLを、96ウェルフォーマット中でのRSVレプリコン細胞の処理に用いた。最終DMSO濃度は1%(v/v)であった。細胞は、5%CO2雰囲気下、37℃で7日間(395Helaの場合)または3日間(APC126の場合)、化合物とともにインキュベートした。各試験には、RSVレプリコン試験において予め特徴づけられた陽性コントロールが含まれた。
Renilla Luciferase Assay System(Promega、カタログ#E2820)を用いて抗RSVレプリコン活性を測定した。試験プレートを先に述べたように準備した。Perkin ElmerのマルチラベルカウンタVictor3Vを用いて発光を記録した。非処理の細胞コントロールの値に関して、RSVレプリコンRNAの50%減少に必要となる薬物濃度EC50を、Microsoft Excelのforecast関数を用いて薬物濃度に対して光学密度(OD)値の減少率のプロットしたものより算出した。
395HeLa細胞またはAPC126細胞の増殖アッセイ(Promega、CellTiter−Glo Luminescent Cell Viability Assay、カタログ#G7572)を用いて細胞生存性を測定した。CellTiter−Glo(登録商標) Luminescent Cell Viability Assayは、代謝活性細胞の存在のシグナルとなる存在するATPの定量に基づき、培地中の生細胞数を決定する均一法である。試験プレートは、上述のレプリコン試験と同様のフォーマットに準備した。CellTiter−Glo試薬(100μL)を各ウェルに加えて、室温で8分間インキュベートした。Perkin ElmerのマルチラベルカウンタVictor3Vを用いて発光を記録した。非処理の細胞コントロールの値に関して、生存細胞が50%まで減少するのに必要となる薬物濃度CC50を、MicrosoftExcelのforecast関数を用いて、薬物濃度に対して発光値の減少率のプロットしたものより算出した。
表Hは、1μM未満のEC50値の化合物を含む。表1は、1μM以上および50μM未満のEC50値の化合物を含む。本明細書に開示する他の試験化合物は、50μM以上のEC50値を有していた。
表H
実施例15
組み合わせ試験
RSVとRenilla Reporter
RSV発現Renilla luciferase(A2−RL−line19F)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタのエモリー大学、Martin Moore博士により生成された。A2−RL−line19Fの生体外ウイルス動態は、野生型RSVのそれと同様である(Hotard,A.L.,Virology(2012)434(1):129−136を参照のこと)。
宿主細胞HEp−2は、ATCC(カタログ#CCL−23)より購入し、細胞をL−グルタミンおよび15mM HEPES含有のDMEM/Ham’s F−12 50/50 1X(Mediatech、カタログ#10−092−CM)中で培養した。培地はさらに、5%(v/v)FBS(Mediatech、カタログ#35−010−CV)および1%(v/v)ペニシリン/ストレプトマイシン(Mediatech、カタログ#30−002−CI)で補った。HEp−2細胞は、加湿した5%CO2雰囲気内で37℃に維持した。
薬物処理およびウイルス投与
化合物組み合わせの効果を決定するため、以下の手順を続けて行った。第1日目に、96ウェルプレートにおいて、ウェルごとに20000のHEp−2細胞を撒いた。翌日、被験物質を、所望の最終的な試験濃度の200倍に、100%DMSO(化学物質の場合)中に、または1xPBS(生物の場合)中に溶解させた。続いて、化合物(A)またはそれらの薬剤的に許容可能な塩を、96ウェルプレート内の“横方向に”おいて、9つの異なる濃度に段階的に希釈(1:3)し、かつ、化合物(B)またはそれらの薬剤的に許容可能な塩を、96ウェルプレート内の“縦方向に”おいて、7つの異なる濃度に段階的に希釈(1:3)した。段階的に希釈した200倍の被験物質は、その後細胞培養培地に1:10で希釈し、20倍の被験物質を生成した。20倍の試験物の5μL分注を、チェッカーボード状に90μLの発現培地とともに細胞に加えた。スペースもまた、参照コントロールとして用いるために、それぞれの化合物単独でのタイトレーションのために割り当てられた。被験物質のプレインキュベーションの12時間後、MOI 0.5でA2−RL−line19Fをプレートに加えて、さらに2日間、37℃、5%CO2内でインキュベートした。
抗RSV活性の決定
Renilla Luciferase Assay System(Promega、カタログ#E2820)を用いて、抗RSVレプリコン活性を測定した。試験プレートを先に述べたように準備した。Perkin ElmerのマルチラベルカウンタVictor3Vを用いて発光を記録した。
細胞生存性試験
PromegaのCellTiter−Glo Luminescent Cell Viability Assay カタログ#G7572)を用いて細胞生存性を測定した。CellTiter−Glo(登録商標) Luminescent Cell Viability Assayは、代謝活性細胞の存在を示す、存在するアデノシン三リン酸(ATP)の定量をもとに培地中の生細胞数を決定する均一法である。細胞生存性試験ではウイルスを添加しないことを除き、試験プレートは、抗RSV試験と同様のフォーマットで準備した。CellTiter−Glo試薬の100μL分注を各ウェルに加えて、室温で8分間インキュベートした。Perkin ElmerのマルチラベルカウンタVictor3Vを用いて発光を記録した。
データ解析
抗RSV活性および細胞生存性の両方について、各実験をN=5で行った。5実験からレプリコンの阻害率の平均値を出し、抗RSV活性については、薬物相互作用の2つの解析モデルであるアイソボログラム解析(Isobologram Analysis)および/またはPrichardモデル(Prichard’s Model)を用いて解析した。
アイソボログラム解析
薬物併用の効果は、Chou−Talalay法に基づくコンピュータプログラムであるCalcusyn(Biosoft、ミズーリ州ファーガソン)を用いて実験データを解析するものであるLoewe相加モデル(Loewe additivity model)により評価した。実験組み合わせそれぞれについてCombination index(CI)値およびアイソボログラムを算出した。<1、1および>1のCI値は、それぞれ、相乗効果(synergy)、相加効果(additive effect)、拮抗(antagonism)を意味する。相乗効果カテゴリでは、CI<0.1は、きわめて強い相乗作用;CI 0.1〜0.3は、強い相乗作用;CI 0.3〜0.7は相乗作用;CI 0.7〜0.85は穏やかな相乗作用であると考えられる。相加、相乗および拮抗の薬物効果を図表で示すアイソボログラム解析もまた抗ウイルス活性の相互作用のモデルに用いられる。この図表において、第1の薬物の効果濃度(EC)値が第1の軸上にプロットされ、第2の薬物の対応するEC値が第2の軸上にプロットされ、これらの2つのプロットを結んだ線が、それらの効果が相加であることを与えるものであることに匹敵するEC値を得るために必要とされる併用時の各薬物量を意味している。
Prichardモデル(MacSynergy II)
ソフトウェアMacSynergy IIは、M.Prichard博士(ミシガン大学)により提供していただいた。このプログラムは、Bliss Independenceモデルを用いた2つの阻害剤の上記チェッカーボードでの組み合わせから得たすべてのデータポイントにおける薬物相互作用の3次元的試験を可能とする。複製データより信頼区間が決定される。95%信頼限界(CL)が理論的な相加の面と重ならない場合、その場合2薬物間の相互作用は相加とは有意に異なる。相乗または拮抗量が決定され、かつ、3次元で図表的に図示されて、2つの薬物濃度における変化に対する相乗作用または拮抗の相対量を表すことが可能である。相乗および拮抗量は、異なる対象において両化合物は独立して振舞うものと仮定するBliss independenceモデルに基づく。Bliss independenceモデルにおいて予測した一連のfractional response、faABは、例えば阻害率%であるような、量をそれぞれdAおよびdBとする化合物AおよびBの考えられる分別的な反応を表すfaAおよびfaBを用いてfaAB=faA+faB−faA・faBとして算出され、かつ、量(dA+dB)での化合物AおよびBの併用での阻害率%を示している。faAB>faA+faB−faA・faBであれば、その場合Bliss synergyであり、faAB<faA+faB−faA・faBであれば、その場合Bliss antagonismである。95% synergy/antagonism量は、観測された阻害とBliss independenceモデルで予測したfaABの95%信頼限界との差の合計である。MacSynergy IIをデータ解析に用いた。
MacSynergy IIの量の説明としては、<25μM2%=相加、25−50μM2%=弱い相乗効果、50−100μM2%=有意な相乗効果、および、>100μM2%=強い相乗効果である。574およびBMS−433771(融合タンパク質阻害剤)の組み合わせはsynergy量24.9μM2%(相加/わずかな相乗効果)を有した。
実施例F
パラインフルエンザウイルス−3(PIV−3)プラーク試験
MA−104細胞を、10%ウシ胎児血清および抗生物質(C−EMEM)を補った基礎培地(MEM)の存在中で、90%コンフルエントまで24ウェルプレート中で増殖させる。その後細胞を非完全な基礎培地(NC−EMEM)で2回洗浄する。10mMの原液濃度となるように被験物質をDMSOに溶解させる。
その後、様々な濃度の被験物質の0.5mL分注を3ウェルに播種し、被験物質がMA−104細胞に拡散するために、60分間37℃で、5%CO2とともにインキュベートする。インキュベーション時間後、ヒトPIVタイプ3のストックを解凍し、NC−EMEMで希釈してウイルス濃度104pfu/mLにする。その後、陰性ウェルおよび被験物質の毒性コントロールウェルを除いた全ウェルに、0.1mL分注を播種する。感染には、プレートを37℃、5%CO2で72時間インキュベートする。インキュベーション後、プレートを顕微鏡で調べ、細胞毒性を記録する。指標細胞としてMA−104細胞を用いた標準プラーク試験を用いたウイルス定量化のために、上清を収集する。
プラーク試験を行うため、MA−104細胞を24ウェルプレートでコンフルエントまで増殖させる。上清試料の段階10倍希釈で2ウェルに播種する前に、細胞を無血清培地で洗浄する。37℃で1時間インキュベーション後、サンプルを吸引して、各ウェルに1.0mLのメチルセルロースの重層培地を加えた。6日間培養後、細胞を固定し、1%グルタルアルデヒド中の0.06%クリスタルバイオレットで染色し、ウイルスプラークを数える。データはPrism softwareで、ウイルスコントロール(VC)からウイルス量を50%減少させる薬物濃度として規定されるEC50を用いて解析される。
実施例G
ヒトメタニューモウイルス(hMPV) TCID 50 試験
LLC−MK2細胞を、10%ウシ胎児血清および抗生物質(C−EMEM)を補った基礎培地(MEM)の存在中で、90%コンフルエントまで24ウェルプレート中で増殖させる。その後細胞を非完全な基礎培地(NC−EMEM)で2回洗浄する。10mMの原液濃度となるように被験物質をDMSOに溶解させる。
その後、被験物質の様々な濃度での0.5mL分注を3ウェルに播種して、被験物質がLLC−MK2細胞に拡散するために、60分間37℃で、5%CO2とともにインキュベートする。インキュベーション時間の後、ヒトメタニューモウイルスのストックを解凍し、NC−EMEMで希釈してウイルス濃度104pfu/mLにする。その後、陰性ウェルおよび被験物質の毒性コントロールウェルを除いたすべてのウェルに0.1mLずつ播種する。感染には、プレートを37℃、5%CO2で7日間インキュベートする。インキュベーション後、プレートを顕微鏡で調べ、細胞毒性を記録する。指標細胞としてLLC−MK2細胞を用いた標準TCID50試験を用いたウイルス定量化のために、上清を収集する。データはPrism softwareで、ウイルスコントロール(VC)からのウイルス量を50%減少させる薬物濃度として規定されるEC50を用いて解析される。
また、前述は、明確化および理解を目的とする例示および実施例として多少詳しく開示されているが、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、多くのおよび様々な変形がなされうることは当業者により理解されるであろう。従って、本明細書に開示した形態は、単に例示であり、本開示の範囲を限定することを意図していないものであるが、発明の真の範囲および主旨とともにもたらされるすべての変形および代替もまた包含していることが明らかに理解されるべきである。