JP2016529691A - 複数の基板を位置合わせする装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数の検出装置を用いて第1の基板(15)を第2の基板(15’)に位置合わせして接触させる方法、並びに、この方法に対応する装置に関する。

Description

本発明は、請求項1記載の、第1の基板を第2の基板に位置合わせして接触させる方法、並びに、請求項4記載の、相応の装置に関する。
半導体産業では、数年前から、複数の基板を相互に接続することが知られている。このとき、たいてい、本来の接続過程であるボンディングの前に、各基板を相互に位置合わせする必要がある。基板相互の位置合わせは位置合わせ装置によって行われる。位置合わせ装置は、各基板の複数の位置合わせマークを検出し、対応する位置合わせマークどうしが補い合うように基板を相互に位置合わせする装置である。なお、位置合わせマークは多くの場合に相補性を有する。
2つの基板を相互に正確に位置合わせするには、それぞれの基板に2つずつ、少なくとも4つの位置合わせマークが必要である。各位置合わせマークは、位置合わせ精度を高めるために、好ましくは、できるだけ基板縁近くに設けられる。
位置合わせプロセスでは、1つの基板の境界層の表面とその反対側の表面とがつねに区別される。境界層の表面とは、後にボンディング界面の一部となる基板表面である。境界層の一方の面に設けられた位置合わせマークはフェイスサイドマークと称され、対応する反対側の面に設けられた位置合わせマークはバックサイドマークと称される。したがって、基本的には、「バック‐ツー‐バック」「フェイス‐ツー‐フェイス」「フェイス‐ツー‐バック」「バック‐ツー‐フェイス」の4つの位置合わせ形態が存在する。
「バック‐ツー‐バック」の位置合わせでは、重大な問題は発生しない。なぜなら、全ての光学装置に対して、各位置合わせマークがつねに外側へ向いた面に存在しており、いわばアクセス可能に露出されているからである。
位置合わせ技術における特別な問題は、「フェイス‐ツー‐フェイス」の位置合わせ形態で生じる。この形態では、位置合わせマークはつねに、ボンディング界面すなわち2つの基板の間の平面を向いている。透過方式の検出及び測定及び位置合わせの手段も存在するが、これらは、基板自体を含めた基板上の全ての層がそのつど使用される電磁スペクトルの電磁波に対して透過性を有する場合にしか使用できない。ただし、特に赤外放射及び可視光についてはこの限りでない。
別の第3のアプローチが、墺国特許第405775号明細書の位置合わせ装置から得られる。この特許文献には、相互に位置合わせされる2つの基板の“フロント面”どうしをほとんど接触する程度まで近づけうることが示されている。上側及び下側の基板が対応するプローブホルダによって上側及び下側のキャリッジに固定され、それぞれ交互に位置合わせステーションから測定ステーションへ並進移動される。こうして、それぞれの上側及び下側の基板の左方及び右方の位置合わせマークの各X位置及び各Y位置を正確に測定できる。当該特許文献すなわち墺国特許第405775号明細書の利点は、特に、位置合わせプロセス前もしくは位置合わせプロセス中、基板どうしがZ方向にきわめて小さい距離しか有さないため、2つの基板が相互に接近し、これらを相互に接触させるためのZ方向の移動距離がきわめて小さくて済むということである。こうした距離がきわめて小さい場合、X方向又はY方向における所望の位置合わせ精度からの偏差をほとんど考慮しなくてよい。
最大の技術的問題の1つは、基板の運動によって生じる位置決め誤差である。この問題は特には排気可能な環境において発生する。こうした条件のもとでは、各キャリッジの摩擦なしでの本来のスライド運動を保証するための空気軸受を使用できない。
したがって、本発明の課題は、複数の基板を位置合わせして接触させる装置及び方法を提供し、正確かつ効率的な基板の位置合わせ及び接触を可能にすることである。
この課題は、請求項1及び請求項4に記載された各特徴によって解決される。本発明の有利な実施形態は従属請求項に記載されている。明細書及び/又は特許請求の範囲及び/又は図面に示されている種々の特徴のうち少なくとも2つの特徴の組み合わせも全て本発明の範囲に該当する。なお、値領域の提示については、提示されている範囲内にある値も限界値とされ、任意の組み合わせでクレームアップ可能である。
本発明は、特に整合位置よりも外側に複数の検出位置を設けることにより、基板の移動距離を最小としたうえで2つの基板の相対位置の検出を実現するというアイデアを基礎としている。好ましくは検出中に基板間の距離Aが変化せず、検出後に基板を相互にZ方向すなわち上下方向に運動させるだけで接触させることができる。この場合、基板間の距離Aは最小限であり、基板上の指標(好ましくは位置合わせマーク)を検出位置で検出する際に検出手段が基板間に入らない。つまり、検出過程及び位置合わせ過程でのX方向及びY方向の移動距離と、位置合わせ後の接触過程までのZ方向の移動距離との双方が最小化される。
本発明によれば、特に、基板の位置合わせ及び接触を真空中で高精度に行える、新規性及び進歩性を有する装置が提供される。
この場合、本発明によれば、各基板をX‐Y平面のそれぞれ異なる方向の少なくとも2つの検出位置へ移動させることにより、好ましくは、各基板を平行に反対向きにずらすことにより、検出が行われる。
本発明の有利な実施形態によれば、第1の位置合わせマークと第4の位置合わせマークとがZ方向で対向配置され、及び/又は、第2の位置合わせマークと第3の位置合わせマークとがZ方向で対向配置される。特に、本発明によれば、それぞれの位置合わせマークが向かい合わない面(好ましくは基板の各接触面の各裏面)に配置され、及び/又は、検出装置の検出器対としての各検出器がそれぞれ接触面の反対側の検出面を検出するように構成される。このように、特には、各検出器は、位置合わせ装置の対応する調整ユニットの側方に並んで、相互に平行に、好ましくは向かい合う対として配置される。
第1の位置合わせマークと第2の位置合わせマークとの検出、及び/又は、第3の位置合わせマークと第4の位置合わせマークとの検出が、まとまったプロセスステップで、特には同時に、特に第1の位置合わせマーク及び/又は第2の位置合わせマークを検出する第1の検出装置と、第3の位置合わせマーク及び/又は第4の位置合わせマークを検出する第2の検出装置とによって行われる場合、2つの検出位置しか有さないきわめて短い移動距離を実現することができる。
また、本発明により、第1の調整ユニット及び/又は第2の調整ユニットを接触手段として設けると有利である。好ましくは、各調整ユニットは相互に反対向きに運動可能なように配置され、それぞれ基板を収容した収容部の位置合わせ及び運動、特に回転運動を含む運動のために用いられる。
本発明の別の有利な実施形態によれば、検出手段は、第1の位置合わせマーク及び/又は第2の位置合わせマークを検出する第1の検出装置と、第3の位置合わせマーク及び/又は第4の位置合わせマークを検出する第2の検出装置とを備える。この場合、第2の検出装置は、特には、収容部を基準として、第1の検出装置に向かい合う側に配置される。
この場合、特に有利には、第1の検出装置は、電磁的に動作する複数のユニット、特には対向配置された2つの第1の検出器、好ましくは複数の顕微鏡を含み、及び/又は、第2の検出装置は、電磁的に動作する複数のユニット、特には対向配置された2つの第2の検出器、好ましくは複数の顕微鏡を含む。
第1の検出装置が各第1の検出器を取り付けるための第1の光学系固定部を含み、及び/又は、第2の検出装置が各第2の検出器を取り付けるための第2の光学系固定部を含む場合、各検出装置乃至各検出器は特に先行の較正過程後、相互に相対的に位置固定されるので、本発明の較正は複数回の測定に対して1回だけ行えばよい。さらに有利には、各第1の検出器は第1の光学系固定部を収容した第1の固定並進ユニットによって共通に運動可能であり、及び/又は、各第2の検出器は第2の光学系固定部を収容した第2の固定並進ユニットによって共通に運動可能である。こうした構成により、較正された光学系固定部と検出器とは、較正後にも共通に運動可能である。
さらに、本発明の一実施形態によれば、各第1の検出器は、第1の光学系固定部の第1の光学系並進ユニットによってそれぞれ別個に運動可能であり、及び/又は、各第2の検出器は、第2の光学系固定部の第2の光学系並進ユニットによってそれぞれ別個に運動可能である。
本発明は、特に、2つの基板の周縁領域の、好ましくは相互にできるだけ離れた側縁に位置する位置合わせマークを、X方向及び/又はY方向(すなわち接触面に沿った方向)での比較的短い移動距離において測定する装置(位置合わせ装置)に関する。さらに、本発明は、2つの基板の、好ましくは相互にできるだけ離れた側縁に位置する位置合わせマークを、X方向及び/又はY方向での比較的短い移動距離で測定する方法に関する。「比較的短い」とは、本発明では特に、測定ステップもしくは検出ステップごとの基板直径の1/2よりも短いことを意味する。移動距離とは、ここでは、それぞれの各整合位置からX方向及び/又はY方向及び/又はZ方向の検出位置までの距離として定義される。
基板とは、半導体産業で使用される製品もしくは支持体基板のことであると理解されたい。支持体基板は、種々の加工ステップでの機能性基板(製品基板)の補強部材、特に機能性基板のエッチバック時の補強部材として用いられる。基板として、特には、平坦部(フラット部)もしくは凹部(ノッチ部)を有するウェハが扱われる。
本発明の装置の複数の機能要素、例えば、キャリッジ、モータ、光学系、支承部などは、好ましくは、1つのケーシング内に組み込まれる。ケーシングは、特には、周囲に対して機密に閉鎖可能である。ケーシングは、好ましくは、各機能要素へのアクセスを可能にするカバーを有する。特に、ケーシングの少なくとも1つの側面にはロックドアが設けられる。ロックドアには相応のロックを前置及び/又は後置できる。ロックドアの前方及び/又は後方でロックを使用することにより、好ましくは、ケーシング内に、ケーシング周囲とは異なる雰囲気を調整することができる。当該雰囲気は、好ましくは負圧雰囲気である。
本発明の位置合わせ過程中、ケーシング内の圧力は1barに等しく、好ましくは10−1mbar未満、さらに好ましくは10−3mbar未満、より好ましくは10−5mbar未満、特に好ましくは10−8mbar未満である。
本発明の位置合わせ過程中、ケーシング外の圧力は1barに等しく、好ましくは10−1mbar未満、さらに好ましくは10−3mbar未満、より好ましくは10−5mbar未満、特に好ましくは10−8mbar未満である。
全ての基板はロックドアもしくはカバーを通して内室へ導入される。好ましくは、各基板はロックドアを通して内室へ搬入される。
特別の実施形態によれば、1つの基板、又は、相互に位置合わせされた複数の基板から成る基板積層体が、ロボットによってケーシングから搬出される。
位置合わせ装置は特に2つの調整ユニットを含み、各調整ユニット上でそれぞれの収容部がX方向及び/又はY方向及び/又はZ方向及び/又はそれぞれ対応する回転方向に運動可能なように、特には調整可能に、配置されている。各収容部には基板を収容可能であり、位置合わせ装置は基板の位置合わせ及び接触のために用いられる。
本発明によれば、特に、対応する並進ユニット及び/又はゴニオメータ上に配置されたそれぞれ2つずつの検出器(好ましくは光学系)が、特にはU字状の光学系固定部を介して相互に機械的に結合され、特には相互に相対的に固定可能である。これらを以下では検出手段とも称する。
本発明によれば、個々の検出器全て、ひいては特にその光軸の全てが、光学系と並進ユニットとの間に配置された通常3軸のゴニオメータによって、空間内で配向される。検出器と光学系固定部との間の並進ユニット又はゴニオメータは、各検出器を他の検出器に対して個別かつ独立にずらす際に用いられる。
検出器が個々に移動される際の精度は、1mmより良好であり、好ましくは100μmより良好であり、さらに好ましくは10μmより良好であり、より好ましくは1μmより良好であり、きわめて好ましくは100nmより良好であり、特に好ましくは10nmより良好である。
光学系固定部は、特には、それぞれ対応する検出器を備えた光学系固定部の全体の並進を担当する、別の固定並進ユニット上に配置される。
本発明によれば、少なくとも1つの検出手段が一方の収容部の側に配置され、少なくとも1つの別の検出手段が他方の側、特には反対側に配置される。
光学系固定部が個々に移動される際の精度は、1mmより良好であり、好ましくは100μmより良好であり、さらに好ましくは10μmより良好であり、より好ましくは1μmより良好であり、きわめて好ましくは100nmより良好であり、特に好ましくは10nmより良好である。
3つの並進装置の各光学系固定部の移動距離は、10μm以上、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは10mm以上、特に好ましくは100mm以上であり、ただし第1の基板及び/又は第2の基板の接触面の直径の2/3未満、好ましくは1/2未満である。
固定用部材によって結合された全ての要素の集合体である光学系固定部とこの固定部用の並進ユニットとは、本発明では検出装置又は検出手段と称される。
位置合わせ装置には、特に、その上側及び下側に、2つの基板に対する1つずつの調整ユニットが存在する。各調整ユニットには収容部としてプローブホルダが存在する。各プローブホルダは、特には6つの自由度、すなわち、X方向及びY方向及びZ方向に沿った並進の3自由度と、X軸及びY軸及びZ軸を中心とした回転の3自由度(以下では角度α,角度β,角度γと称する)とを有する。並進の自由度は、プローブホルダひいては基板をX方向及びY方向に広がるX−Y平面内でずらす移動と、2つの基板をZ方向に沿って相互に近づける接近とに利用される。X軸及びY軸及びZ軸を中心とした回転の自由度は、本発明によれば、楔誤差の補償及び/又は各基板の配向を実行する際に利用される。X軸及びY軸及びZ軸を中心とした回転は、特には小さな回転角での回転であるので傾動とも称される。
本発明によれば、プローブホルダは基板の収容部として、特には、
・真空プローブホルダ、
・静電プローブホルダ、
・接着面を有するプローブホルダ、
・ベンチュリ効果及びベルヌーイ効果を基礎としたプローブホルダ、
・磁気プローブホルダ、
・機械固定部を有するプローブホルダ
など、固定機構をともなって使用される。
ただし、本発明の実施形態を真空環境において適用する場合、真空プローブホルダ及び/又はベンチュリ式プローブホルダ及び/又はベルヌーイ式プローブホルダの使用は制限され、極端なケースでは全く使用できない。本発明の一実施形態として、第1の真空ポンプの制御回路からの第2の真空ポンプで雰囲気を形成し、この雰囲気に対して内室から第1の真空ポンプで排気を行う場合には、真空プローブホルダを使用することも考えられる。
本発明によれば、本来の位置合わせ過程の前に検出手段の較正が行われると有利である。較正の目的は、特に、それぞれ対向する2つの検出器の各光軸の交点を較正用基板の位置合わせマークの中心に位置させることにある。こうした較正は、好ましくは、検出装置の全ての検出器に対して別々に行われる。較正により、検出装置の対向する各検出器(上側及び下側の検出器)が共通の焦点領域を有することが保証される。
好ましい実施形態では、対向する2つの検出器の各光軸が同一線となる。このために、各光学系は、好ましくはゴニオメータ上に配置されることにより、特に複数の回転自由度を有する。
複数の検出器の各光軸の1つもしくは複数の交点は、本発明によれば、特に、位置合わせすべき基板の対応する位置合わせマークがX方向及びY方向及びZ方向の検出位置の一点で少なくともフォーカシング可能及び/又は配置可能となるか又は配置されるように調整される。一般に、位置合わせマークの位置は基板対ごとに変化する。こうした措置により、本発明によれば、移動距離はさらに低減される。
各光軸の交点は、好ましくは、光学系の焦点面に存在する。分解能と焦点深度とは相互に対立する2つのパラメータである。分解能が高くなればなるほど焦点深度は小さくなり、逆も真である。したがって、使用されるのは、高分解能を有し、相応に焦点深度の小さい光学系である。このため、鮮鋭な結像を得るには、上側及び下側の基板の位置合わせマークをきわめて小さい焦点深度内に同時に維持しなければならない。本発明によれば、各光軸の交点は対応する検出器の焦点深度の領域に配置される。
本発明によれば、接触面及び/又は基板の位置合わせマークが焦点深度の領域内のそれぞれの検出装置の検出位置に位置するよう、検出器を較正すると有利である。こうして、本発明によれば、後からのフォーカシングを省略することができる。
対向配置された2つの光学系の各光軸は、好ましくは位置合わせマークに対して位置合わせされるので、少なくとも各光軸の交点は位置合わせマークの領域ひいては焦点領域に位置する。各光軸がどのような理由であれ焦点領域内の一点で交差しない場合、少なくとも光軸間の距離が既知でなければならない。つまり、後の位置合わせプロセスで一方の光軸が一方の基板の位置合わせマークに対して位置合わせされる場合、2つの光軸間の距離が特定されるよう、当該基板に対向する基板をずらすことで、第1の基板に対向する基板をいっそう正確に配向できる。
以下に、2つの対向する光学系の各光軸が時間の経過につれてドリフトし、光軸と焦点面との交点がずれる幾つかの例を説明する。
光軸は、動作中しばしば、系全体の振動及び/又は熱膨張に基づいてずれる。よって、所定の時間が経過して、例えば光学系のメンテナンスもしくは拡張もしくは交換、又は、本発明の実施形態を実行したソフトウェアもしくはハードウェアのアップデートなどが行われる場合には、大きな変化がなくても、あらためて系を完全に較正しなければならない。ただし、多くの場合、熱ドリフトや小さな振動に起因する偏差はきわめて小さい。このため、単純に較正マスクを所定の位置へ移動させ、上側又は下側の光学系によって測定された位置合わせマークの差を記録すれば充分である。こうした“ずらし”は、後にウェハを位置合わせする際にももちろん考慮されなければならない。多くの場合、本発明の実施形態を動作させるための当該ずらし量はソフトウェアに示されている。ソフトウェアは、下側及び/又は上側のプローブホルダが相応にずらし量分だけ+x/−xもしくは+y/−y方向に移動するように制御する。なお、当業者には、基礎となる問題点及びこれを解決するための技術が公知である。
少なくとも2つの検出装置が較正された後、2つのX‐Y基準位置が検出され、これらを基準として基板の並進運動及び回転運動の制御が行われる。基板の運動制御及び/又は検出手段の制御は、特にソフトウェア支援を有する制御装置によって行われる。
完全を期すために言及するなら、各光軸の交点と較正用基板の位置合わせマークとを一致させるようにすれば確かに有利であるが、各光軸が焦点面に交わる点間の距離が既知となるかぎり、本発明では計算の実行を必ずしも要さない。当該焦点面に、後に、相互に配向される基板の位置合わせマークが位置することになるからである。
本発明によれば、特に系の較正後、第1の基板を第1の収容部(プローブホルダ)に固定し、第2の基板を第2の収容部に固定することができる。第1の収容部及び第2の収容部は、2つの固定の基板を、特には同時に及び/又は対称に、それぞれ異なる別個の検出位置へ移動させる。各検出位置は、特には位置合わせ装置の向かい合う側に配置される。
その後、位置合わせマークを各視野に有する検出装置がそれぞれ位置合わせマークのX‐Y位置を検出/測定する。検出後、2つの基板のそれぞれの位置合わせマークの測定が行われ、第1の測定過程において測定を行わなかった検出装置が、第1の測定過程で検出されなかった位置合わせマークを検出する。本発明により、それぞれ2つの位置合わせマークを1つのステップで検出する検出ステップが、特には2回連続して設けられる。
このようにして求められた、それぞれX位置とY位置とで4つずつの位置合わせマークについての8つの測定値から、2つの基板のX‐Y位置を求めることができる。続いて、上側及び下側の調整ユニットにより、2つの収容部ひいては基板がそれぞれ整合位置へ移動するよう、制御が行われる。その後、2つの基板を相互に接近させることにより、2つの基板が接触される。このことは、上側及び/又は下側のプローブホルダをZ方向で相互に運動させることにより行われる。
本発明の有利な態様では、2つの収容部の一方は相対的な接近中には移動されないか又は位置合わせ装置に対して相対的に固定される。これにより、運動軸及び運動モータに対して生じうる並進誤差が制限される。
本発明は、位置合わせプロセスに必要な検出手段を位置決めし、特に、位置合わせ装置の両側に向かい合うように2つの検出器を配置することによって、各基板の位置合わせマークのX‐Y位置が検出されるようにするというアイデアを基礎としている。これにより、本発明の方法では、2つの基板の移動距離が最小化される。
本発明の方法で2つの収容部が特にX軸に沿ってのみ移動される場合、各並進ユニットをきわめて高い精度及び再現性で使用できる。Y方向のドリフトが生じても、本発明によれば、測定可能及び補償可能であるので有利である。
本発明によれば、基板どうしのZ方向での間隔は、検出前、位置合わせまで、一定に調整され及び/又は最小化される。当該間隔は例えば1cm未満、好ましくは1mm未満、特に好ましくは100μm未満である。
本発明の利点は、特に、装置が真空中でも動作可能であるということである。本発明によれば、上側及び/又は下側の収容部、ひいては第1の(下側の)及び/又は第2の(上側の)基板の移動距離が比較的短いため、真空環境に適した機械的要素を、キャリッジ/軸受/ステップモータに使用できる。こうして、新たに、ボンディングモジュール及び位置合わせモジュールを真空クラスタ、好ましくは高真空クラスタ内へ組み込み、排気可能な領域内で位置合わせモジュールからボンディングモジュールへの基板の搬送を行うことができる。その際、基板が再び雰囲気に曝露されることはない。
別の利点は、可視光の利用手段が得られることである。本発明によれば、透過技術の使用を省略できる。さらに、電磁スペクトルの広い領域に対して不透明な基板を含む全ての基板を測定できる。なぜなら、基板を透過照明しなくても、上面の位置合わせマークを探索できるからである。
全図において、調整ユニットはつねにケーシング内に示されている。もちろん、調整ユニットをケーシング外に設け、相応の真空導入部を通してプローブホルダがケーシング内へ導入されるように調整してもよい。同じことが検出手段にも当てはまる。最適ではあるが技術的に実現困難な実施形態として、相互に位置合わせすべき2つの基板のみを真空中に存在させることも考えられる。
本発明の実施形態は、好ましくは真空クラスタ、さらに好ましくは高真空クラスタ、特に好ましくは超高真空クラスタにおいて、他のモジュールとともに用いられる。他のモジュールとは、例えば、
・加熱モジュール、
・冷却モジュール、
・レジストモジュール、
・ボンディングモジュール、
・デボンディングモジュール、
・検査モジュール、
・ラミネートモジュール、
・表面処理モジュール、
・プラズマモジュール
のうちの少なくとも1つである。
特に有利な実施形態では、本発明の実施形態で相互に位置合わせされた基板が、特許文献である国際出願第2013/056620号明細書(PCT/EP2013/056620)に記載されている方法によって相互に関連づけられ、クランプされる。当該クランプ法によれば、小さな磁性体を利用して、相互に位置合わせされ接触される2つの基板を、迅速かつ効率的かつ容易に固定できる。また、2つの基板を分子力によって前もって固定してもよい。クランプを純粋に機械的に行うこともできる。
装置発明の特徴が上述の説明及び/又は以下の図の説明に開示されている場合、同じことが方法発明の特徴にも当てはまる。逆も同様である。
本発明のさらなる特徴及び利点及び具体例を好ましい実施形態及び図に即して詳細に説明する。
本発明の装置の実施形態を示す概略図であり、aはその斜視図、bはその断面図である。 図1の実施形態の装置に較正用基板がロードされた、較正の第1ステップを示す概略的な断面図である。 図1の実施形態の装置に較正用基板がロードされた、較正の第2ステップを示す概略的な断面図である。 図2bのステップで生じうる3つの較正状況の拡大図である。 図1の実施形態の装置に較正用基板がロードされた、較正の第3ステップを示す概略的な断面図である。 図2dのステップで生じうる3つの較正状況の拡大図である。 図1の実施形態の装置に2つの基板がロードされた、本発明の方法の第1ステップを示す概略的な断面図である。 図1の実施形態の装置に2つの基板がロードされた、本発明の方法の第2ステップを示す概略的な断面図である。 図1の実施形態の装置に2つの基板がロードされた、本発明の方法の第3ステップを示す概略的な断面図である。 図1の実施形態の装置に2つの基板がロードされた、本発明の方法の第4ステップを示す概略的な断面図である。 aは第1の検出装置の較正の第1ステップでの視野を示す概略図であり、bは第1の検出装置の較正の第2ステップでの視野を示す概略図であり、cは第1の検出装置の較正の第3ステップでの視野を示す概略図であり、dは第2の検出装置の較正の第1ステップでの視野を示す概略図であり、eは第2の検出装置の較正の第2ステップでの視野を示す概略図であり、fは第2の検出装置の較正の第3ステップでの視野を示す概略図である。
図では、本発明の複数の実施形態に即し、それぞれ識別のための記号乃至番号を付して、本発明の特徴及びその利点を示している。ここで、同一の要素もしくは特徴又は同様の機能を有する要素もしくは特徴には同様の参照番号を付してある。
図1には、本発明の装置の一実施形態が示されている。本発明の方法を実行するのに必要な各要素は、好ましくは、一方側がカバー2によって開放可能かつ真空密に閉鎖可能な真空密のケーシング1内に配置される。ここで、相互に位置合わせすべき第1の基板15及び第2の基板15’のローディング及びアンローディングは、好ましくはロックドア10を介して行われる。ロックドア10は、真空密であり、ケーシング1及びカバー2によって形成される内室16を周囲大気から分離する。内室16と周囲大気との間で支配的な圧力の比が種々に異なりうる場合、ロックドア10には(図示されていない)ロックを前置及び/又は後置することができる。
カバー2は好ましくは内室16へのアクセスを容易にするために用いられる。特別な実施形態として、ロックドア10を省略し、その代わりにカバー2を介して基板15,15’をローディング及びアンローディングしてもよい。
ケーシング1の中央には、第1の調整ユニット4及び第2の調整ユニット4’を含む位置合わせ装置3が配置されている。第1の調整ユニット4には、この第1の調整ユニット4によって移動可能な第1の収容部9が取り付けられている。当該移動は制御装置によって制御される。第1の調整ユニット4はケーシング1の底部に固定されている。第2の調整ユニット4’には、この第2の調整ユニット4’によって移動可能な第2の収容部9’が取り付けられている。当該移動も同様に制御装置によって制御可能である。第2の調整ユニット4’はカバー2に固定されている。
第1の収容部9の第1の収容面すなわち接触面9oは、第2の収容部9’の第2の収容面すなわち接触面9o’に向き合いかつこれに対して平行となるように、配置される。第1の収容部9は第1の基板15を第1の接触面9oに収容及び固定するために用いられ、第2の収容部9’は第2の基板15’を第2の接触面9o’に収容及び固定するために用いられる。第1の接触面9oは第1の接触平面を規定し、第2の接触面9o’は第2の接触平面を規定している。平行な位置合わせが行われる場合、接触面9o,9o’は、X方向及びY方向を有するX‐Y平面とこれに直交して延在するZ方向とを規定する。
位置合わせ装置3の向かい合う両側に、第1の検出装置11と第2の検出装置11’とが配置されている。各検出装置11,11’は、それぞれ上部に第1の光学系固定部6及び第2の光学系固定部6’が取り付けられた第1の固定並進ユニット5及び第2の固定並進ユニット5’から成っている。
光学系固定部6,6’はU字状に構成されており、それぞれの脚部6u,6o,6u’,6o’は、底部6b,6b’から位置合わせ装置3の方向へ延在するか又は延在可能であって、特にはX‐Y平面に対して平行に配置されるか又は配置可能である。
光学系固定部6,6’には、それぞれ、向かい合った対として配置可能、かつ、光学系並進ユニット7,7’,7”,7'''によって運動可能な、検出器8,8’,8”,8'''が取り付けられている。各検出器8,8’,8”,8'''は好ましくは光学系として構成される。
固定並進ユニット5,5’は、それぞれ、上部に配置された光学系固定部6,6’をそのつど広範囲に運動させるために設けられる。固定並進ユニット5,5’の駆動により、既に相互較正の行われた2つずつの検出器8,8’;8”,8'''が相互の較正を失わずに並進移動される。
これに対して、光学系並進ユニット7,7’,7”,7'''は、特に検出器8,8’,8”,8'''の較正のために、特には共通の焦点面の一点へ検出器を移動させるために用いられる。焦点面は、検出器8,8’,8”,8'''のフォーカシングによって定義され、特には焦点面経路を有する。特には、「共通」とは、好ましくは全検出器8,8’,8”,8'''を含む検出装置11,11’ごとに別々の、2つずつの検出器8,8’;8”,8'''から成る各検出器対の1個の焦点面を意味する。好ましくは、焦点面は第1の接触面及び/又は第2の接触面及び/又はX‐Y平面に対して平行に存在する。特には、焦点面は、第1の接触面と第2の接触面との間に位置する。
較正の第1ステップでは、上面12oに位置合わせマーク13,13’が設けられた較正用基板12が、第1の収容部9に収容されて固定される。位置合わせマーク13,13’は、好ましくは、較正用基板12の重心よりも側方の周囲輪郭12kに少なくとも2倍程度、特には少なくとも4倍程度近い周縁領域に配置される。較正用基板12は、好ましくは、第1の収容部の側方に配置された検出器8’,8'''が上面12oとは反対側の下面12uから位置合わせマーク13,13’を測定できるよう、透明に形成されている(図2a)。
整合位置では、第1の位置合わせマーク13は、第1の検出装置11の光軸14,14’からX方向で距離dの間隔を有しており、第2の位置合わせマーク13’は第2の検出装置11’の光軸14”,14'''からX方向で特には距離dに対応する距離d’の間隔を有する。
図2bの較正の第2ステップでは、第1の収容部9が、第1の調整ユニット4により、X‐Y平面に沿ったX方向で、距離dに対応する移動距離だけ第1の較正位置へ向かって移動される。第1の較正位置では、第1の位置合わせマーク13が第1の検出装置11の2つの検出器8,8’の視野19,19’(図4のaからfを参照)内に存在している。
検出器8,8’の2つの光軸14,14’の交点が第1の位置合わせマーク13内に位置しない場合、2つの検出器8,8’は、光学系並進ユニット7,7’によって、2つの光軸14,14’の交点が較正用基板12の第1の位置合わせマーク13と合一するまで移動される(図2cの中央を参照)。特に有利な実施形態では、2つの光軸14,14’は光学系並進ユニット7,7’によって同一線となるように位置合わせされる(図2cの右方を参照)。
較正の第3ステップでは、第1の収容部9が、第1の調整ユニット4によって、X‐Y平面に沿ったX方向で、距離d’に対応する移動距離だけ、第1の較正位置の反対側の第2の較正位置へ向かって移動される。これにより、第2の位置合わせマーク13’が第2の検出装置11’の2つの検出器8”,8'''の視野19”,19'''内に位置するようになる(図2d)。
検出器8”,8'''の2つの光軸14”,14'''の交点が第2の位置合わせマーク13’内に位置しない場合、2つの検出器8”,8'''は、光学系並進ユニット7”,7'''によって、2つの光軸14”,14'''の交点が較正用基板12の第2の位置合わせマーク13’と合一するまで移動される(図2eの中央を参照)。特に有利な実施形態では、2つの光軸14”,14'''は光学系並進ユニット7”,7'''によって同一線となるように位置合わせされる(図2eの右方を参照)。
較正プロセスは、検出器8,8’,8”,8'''から、それぞれの視野19,19’,19”,19'''によって観察される。図4のa−fには、上述した較正の各ステップが示されている。較正の第1ステップでは、位置合わせマーク13,13’は視野19,19’,19”,19'''内に位置しないので、これらの視野は空いている(図4のa,dを参照)。
較正の第2ステップでは、位置合わせマーク13が2つの光学系8,8’の視野19,19’内へ移動してきている(図4のb)。視野19,19’内の位置合わせマーク13の結像が不鮮明な場合及び/又はセンタリングされていない場合には、対応する光学系並進ユニット7,7’による各検出器8,8’の並進調整及び/又は回転調整によって、及び/又は、フォーカシングによって、鮮鋭度の調整及び/又はセンタリングが行われる(図4のcを参照)。これらは制御装置によって制御される。
較正の第2ステップと同様に、第3ステップが、向かい合う側の検出装置11’によって行われる(図4のe,fを参照)。
較正プロセスで求められたデータ、特に、焦点面のX位置及び/又はY位置及び/又はZ位置、及び、光軸14,14’,14”,14'''の交点は、制御装置において、以下に説明する本発明の方法の計算/制御に用いられる。
本発明の位置合わせの第1ステップでは、第1の基板15が第1の収容部9へロードされて固定され、第2の基板15’が第2の収容部9’へロードされて固定される。第1の基板15は、特にはその周縁に対向配置された2つの位置合わせマーク20’,20'''を有する。第2の基板15’は、特にはその周縁に対向配置された2つの位置合わせマーク20,20”を有し、この位置合わせマーク20,20”は第1の基板の位置合わせマーク20’,20'''に対応する。位置合わせマーク20,20’,20”,20'''は、好ましくは、基板15,15’の重心よりも基板15,15’の側方の周囲輪郭15k,15k’に少なくとも2倍、特には少なくとも4倍近い周縁領域に配置される。第1の基板15と、調整ユニット4,4’によって当該第1の基板15に対して平行に位置合わせされる第2の基板15’との間には、1mm未満の設定距離Aが置かれている。
整合位置では、位置合わせマーク20,20’はX方向で第1の検出装置11の光軸14,14’から距離Dの間隔を有しており、位置合わせマーク20”,20'''はX方向で第2の検出装置11’の光軸14”,14'''から特には距離Dに対応する距離D’の間隔を有している。
なお、較正用基板12の距離d,d’は、好ましくは、視野19,19’,19”,19'''の直径より小さい値だけ距離D,D’と異なる。
本発明の位置合わせの第2ステップでは、第1の収容部9が第1の検出装置11へ向かって(図3bの左方)第1の検出位置へ移動され、第2の収容部9’が、特には同時に、第2の検出装置11’へ向かって(図3bの右方)、第1の検出位置の反対側の第2の検出位置へ移動される。各検出位置で各検出器8’,8”が光軸14’,14”の各視野19’,19”内へ位置させることにより、第1の基板15の位置合わせマーク20’と第2の基板15’の位置合わせマーク20”とが検出器8’,8”によって検出される。
本発明の位置合わせの第3ステップでは、第1の収容部9が第2の検出装置11’へ向かって(図3cの右方)第2の検出位置へ移動され、第2の収容部9’が特には同時に第1の検出装置11へ向かって(図3cの左方)第1の検出位置へ移動される。各検出位置において検出器8''',8を光軸14''',14の各視野19''',19内へ位置させることにより、第1の基板15の位置合わせマーク20'''と第2の基板15’の位置合わせマーク20とが検出器8''',8によって検出される。
位置合わせの第2ステップ及び第3ステップの基板15,15’のX位置及び/又はY位置及び/又はZ位置は、検出装置11,11’に対して較正された調整ユニット4,4’によって記録される。また、これらのX位置及び/又はY位置及び/又はZ位置から、基板15,15’の回転位置が求められる。さらに、これらのX位置及び/又はY位置及び/又はZ位置から基板15,15’の整合位置が計算される。
本発明の位置合わせの第4ステップでは、基板15,15’が調整ユニット4,4’によって求められた整合位置へ移動される。その後、接触面15o,15o’をZ方向で接近させることにより、接触が行われる(図3dを参照)。
このように、本発明のアイデアは、特には、検出位置から整合位置までの移動距離を相対的に小さくし、これによって位置誤差を最小化するという点にある。
1 ケーシング、 2 カバー、 3 位置合わせ装置、 4,4’ 第1の調整ユニット及び第2の調整ユニット、 5,5’ 第1の固定並進ユニット及び第2の固定並進ユニット、 6,6’ 第1の光学系固定部及び第2の光学系固定部、 6u,6u’,6o,6o’ 脚部、 7,7’,7”,7''' 光学系並進ユニット、 8,8’,8”,8''' 検出器、 9,9’ 第1の収容部及び第2の収容部、 10 ロックドア、 11,11’ 第1の検出装置及び第2の検出装置、 12 較正用基板、 12o 上面、 12u 下面、 12k;15k,15k’ 周囲輪郭、 14,14’,14”,14''' 光軸、 15,15’ 第1の基板及び第2の基板、 15o,15o’ 第1の接触面及び第2の接触面、 16 内室、 19,19’,19”,19''' 視野、 20’,20”,20''',20 位置合わせマーク、 A;d,d’;D,D’ 距離

Claims (9)

  1. 第1の基板(15)を第2の基板(15’)に位置合わせして接触させる方法であって、特に、
    ・前記第1の基板(15)を第1の収容部(9)に固定し、前記第2の基板(15’)を前記第1の収容部(9)に対向配置された第2の収容部(9’)に固定するステップであって、前記第1の基板及び前記第2の基板(15,15’)を、前記第1の収容部と前記第2の収容部(9,9’)との間のZ方向に、前記第1の基板(15)の第1の接触面から前記第2の基板(15’)の第2の接触面までの距離Aを置いて配置するステップと、
    ・第1の接触面(15o)に沿ってX方向及び/又はY方向に移動した第1の検出位置において、前記第1の基板(15)の周縁領域に設けられている第1の位置合わせマーク(20’)の第1のX‐Y位置を検出するステップと、
    ・第2の接触面(15o’)に沿ってX方向及び/又はY方向に移動した第2の検出位置において、前記第2の基板(15’)の周縁領域に設けられている第2の位置合わせマーク(20”)の第2のX‐Y位置を検出するステップと、
    ・前記第2の検出位置において、前記第1の基板(15)の周縁領域に設けられている第3の位置合わせマーク(20''')の第3のX‐Y位置を検出するステップと、
    ・前記第1の検出位置において、前記第2の基板(15’)の周縁領域に設けられている第4の位置合わせマーク(20)の第4のX‐Y位置を検出するステップと、
    ・調整ユニット(4,4’)により、各検出するステップで検出された前記第1のX‐Y位置及び前記第2のX‐Y位置及び前記第3のX‐Y位置及び前記第4のX‐Y位置に基づいて、前記第1の基板(15)を前記第2の基板(15’)に対して位置合わせするステップと、
    ・前記第2の基板(15’)に対して位置合わせされた前記第1の基板(15)を前記第2の基板(15’)に接触させるステップと
    を含む、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記第1の位置合わせマーク及び前記第4の位置合わせマーク(20’,20)をZ方向で対向配置し、及び/又は、前記第2の位置合わせマーク及び前記第3の位置合わせマーク(20”,20''')をZ方向で対向配置する、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記第1の位置合わせマークと前記第2の位置合わせマーク(20’,20”)との検出、及び/又は、前記第3の位置合わせマークと前記第4の位置合わせマーク(20”,20''')との検出を、まとまったプロセスステップで、特には同時に、特に前記第1の位置合わせマーク及び/又は前記第2の位置合わせマーク(20’,20”)を検出する第1の検出装置(11)と、前記第3の位置合わせマーク及び/又は前記第4の位置合わせマーク(20”,20''')を検出する第2の検出装置(11’)とによって、行う、
    請求項1又は2記載の方法。
  4. 第1の基板(15)を第2の基板(15’)に位置合わせして接触させる装置であって、
    前記第1の基板(15)を固定するための第1の収容部(9)と、該第1の収容部(9)に対向配置された、前記第2の基板(15’)を固定するための第2の収容部(9’)が設けられており、ただし、前記第1の基板及び前記第2の基板(15,15’)は、前記第1の収容部と前記第2の収容部(9,9’)との間のZ方向に、前記第1の基板(15)の第1の接触面から前記第2の基板(15’)の第2の接触面までの所定の距離を有するように配置可能であり、さらに、
    少なくとも、Z方向に対する横方向に延在するX方向及び/又はY方向において、前記第1の収容部(9)を移動させる第1の調整ユニット(4)と、
    少なくとも前記X方向及び/又は前記Y方向において、前記第2の収容部(9’)を移動させる第2の調整ユニット(4’)と、
    検出手段、すなわち、
    a)第1の接触面(15o)に沿ってX方向及び/又はY方向に移動した第1の検出位置において、前記第1の基板(15)の周縁領域に設けられている第1の位置合わせマーク(20’)の第1のX‐Y位置を検出し、
    b)第2の接触面(15o’)に沿ってX方向及び/又はY方向に移動した第2の検出位置において、前記第2の基板(15’)の周縁領域に設けられている第2の位置合わせマーク(20”)の第2のX‐Y位置を検出し、
    c)前記第2の検出位置において、前記第1の基板(15)の周縁領域に設けられている第3の位置合わせマーク(20''')の第3のX‐Y位置を検出し、
    d)前記第1の検出位置において、前記第2の基板(15’)の周縁領域に設けられている第4の位置合わせマーク(20)の第4のX‐Y位置を検出する
    ように構成された検出手段と
    が設けられており、
    前記調整ユニット(4,4’)は、各検出によって検出された前記第1のX‐Y位置及び前記第2のX‐Y位置及び前記第3のX‐Y位置及び前記第4のX‐Y位置に基づいて、前記第1の基板(15)を前記第2の基板(15’)に対して位置合わせするように構成されており、さらに、
    前記第2の基板(15’)に対して位置合わせされた前記第1の基板(15)を、前記第2の基板(15’)にZ方向で接触させる接触手段が設けられている
    ことを特徴とする装置。
  5. 前記接触手段は、前記第1の調整ユニット及び/又は前記第2の調整ユニット(4,4’)を含む、
    請求項4記載の装置。
  6. 前記検出手段は、前記第1の位置合わせマーク及び/又は前記第2の位置合わせマーク(20,20’)を検出する第1の検出装置(11)と、特には前記収容部(9,9’)を基準として前記第1の検出装置(11)に向かい合う側に配置された、前記第3の位置合わせマーク及び/又は前記第4の位置合わせマーク(20”,20''')を検出する第2の検出装置(11’)とを含む、
    請求項4又は5記載の装置。
  7. 前記第1の検出装置(11)は、電磁的に動作する複数の第1の検出器(8,8’)、特には対向配置された2つの第1の検出器(8,8’)、好ましくは複数の顕微鏡を備え、
    及び/又は、
    前記第2の検出装置(11’)は、電磁的に動作する複数の第2の検出器(8”,8''')、特に対向配置された2つの第2の検出器(8”,8''')、好ましくは複数の顕微鏡を備える、
    請求項6記載の装置。
  8. 前記第1の検出装置(11)が前記複数の第1の検出器(8,8’)を取り付けるための第1の光学系固定部(6)を含み、及び/又は、前記第2の検出装置(11’)が前記複数の第2の検出器(8”,8''')を取り付けるための第2の光学系固定部(6’)を含み、
    前記複数の第1の検出器(8,8’)は、前記第1の光学系固定部(6)を収容した第1の固定並進ユニット(5)によって共通に運動可能であり、及び/又は、前記複数の第2の検出器(8”,8''')は、前記第2の光学系固定部(6’)を収容した第2の固定並進ユニット(5’)によって共通に運動可能である、
    請求項7記載の装置。
  9. 前記複数の第1の検出器(8,8’)は、前記第1の光学系固定部(6)の第1の光学系並進ユニット(7,7’)によってそれぞれ別個に運動可能であり、及び/又は、前記複数の第2の検出器(8”,8''')は、前記第2の光学系固定部(6’)の第2の光学系並進ユニット(7”,7''')によってそれぞれ別個に運動可能である、
    請求項8記載の装置。
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