患者介護を容易にする技術が開示される。この技術は、例えば、例示的な一実施形態による、監視クライアントに通信可能に結合された1つ以上の患者介護デバイスを有するシステムにおいて実施することができる。患者介護デバイスは、あらゆる数の多様な機能を備えることができ、および/または異なる製造業者によって製造することができる。このような1つの場合では、クライアント監視局と様々な多様な患者介護デバイスとの間の通信インターフェースは、発見およびプロトコル変換とともに、様々な他の機能、例えばいくつか挙げると、電源プロビジョニング、各種規格の順守およびユーザ・インターフェースなどをも可能にする。患者介護デバイスは、注入ポンプ、マイクロインフュージョン・ポンプ、インスリン・ポンプ、シリンジ・ポンプ、丸薬ディスペンサ、透析器、人工呼吸器、超音波診断器、ECGモニタ、血圧モニタ、パルス・オキシメータ、CO2カプノメータ、点滴カウンタ、点滴流量計、光学ドップラー・デバイス、心拍数モニタ、静脈内バッグ、血液透析器、腹膜透析器、腸透析器、患者体温計および/または他のベッドサイド患者介護デバイスであってもよい。
2007年2月9日出願の「流体送達システムおよび方法」という名称の米国特許出願第11/704,899号であり、その後2007年10月4日に公開された米国特許出願公開第2007−0228071A1号(代理人整理番号:E70)、2007年2月9日出願の「ポンプ流体送達システムおよび力を加えるアセンブリを使用する方法」という名称の米国特許出願第11/704,896号であり、その後2007年9月20日に公開された米国特許出願公開第2007−0219496号(代理人整理番号:E71)、2007年2月9日出願の「パッチ・サイズ流体送達システムおよび方法」という名称の米国特許出願第11/704,886号であり、その後2007年9月20日に公開された米国特許出願公開第2007−0219481号(代理人整理番号:E72)、2007年2月7日出願の「接着材および周辺システムおよび医療デバイス用の方法」という名称の米国特許出願第11/704,897号であり、その後2007年9月20日に公開された米国特許出願公開第2007−0219597号(代理人整理番号:E73)、2008年12月31日出願の「注入ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/347,985号であり、その後2009年12月3日に公開された米国特許出願公開第2009−0299277号(代理人整理番号:G75)、2008年12月31日出願の「ウェアラブル・ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/347,982号であり、その後2009年11月12日に公開された米国特許出願公開第2009−0281497号(代理人整理番号:G76)、2008年12月31日出願の「注入ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/347,981号であり、その後2009年11月5日に公開された米国特許出願公開第2009−0275896号(代理人整理番号:G77)、2008年12月31日出願の「スイッチを備えたポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/347,984号であり、その後2009年12月3日に公開された米国特許出願公開第2009−0299289号(代理人整理番号:G79)、2008年10月10日出願の「注入ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/249,882号であり、その後2010年4月15日に公開された米国特許出願公開第2010−0094222号(代理人整理番号:F51)、2008年10月10日出願の「注入可能流体を投与するためのシステムおよび方法」という名称の米国特許出願第12/249,636号であり、その後2010年4月15日に公開された米国特許出願公開第2010−0094261号(代理人整理番号:F52)、2008年10月10日出願の「閉塞検出システムおよび方法」という名称の米国特許出願第12/249,621号であり、その後2010年4月15日に公開された米国特許出願公開第2010−0090843号(代理人整理番号:F53)、2008年10月10日出願の「マルチ言語/マルチ・プロセッサ注入ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/249,600号であり、その後2010年4月15日に公開された米国特許出願公開第2010−0094221号(代理人整理番号:F54)、2011年11月29日発行の「バックアップ電源を備えた注入ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許第8,066,672号(代理人整理番号:F55)、2011年9月13日発行の「取り外し可能なカバー・アセンブリを備えたポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許第8,016,789号(代理人整理番号:F56)、2007年12月11日発行の「注入ポンプ用ロード機構」という名称の米国特許第7,306,578号(代理人整理番号:C54)の以上の全ては、その全体を参照として本明細書に援用する。これらの技術を使用して、シームレス通信およびフェイルセーフ動作を可能にすることができる。多数の他の特徴、機能および応用例が、本開示に照らして自明であろう。
全般的概要
上記したように、総合的介護を患者に提供する過程、例えば治療を指示し、送達することは、いくつかの重要な問題と関連している。例えば、重要な情報が誤って通信されること、治療決定が完全な情報に直ちにアクセスすることなしに行なわれること、および/または不必要なほどに冗長かつ非効率な手続きに起因する処方箋の実施の遅れ、が生じる大きい可能性が存在する。
さらに詳細には、投薬過誤は、数百件の死の原因となることがあり、米国だけでも毎年、数千またはさらには数百万人を苦しめている可能性がある。財政的圧迫を受けている病院は、多くの投薬過誤の事故を経験している可能性がある。最も危険な過誤につながる投薬としては、インスリン、麻薬、ヘパリンおよび化学療法が挙げられる。投薬過誤の原因としては、誤った薬剤を投与すること、誤った濃度の薬剤を投薬すること、誤った速度で薬剤を送達すること、または誤った経路により薬剤を送達すること(薬剤は、経口で、静脈に、筋肉に、皮下に、直腸内に、皮膚、眼または耳に対して局所的に、髄腔内に、腹腔内に、またはさらには膀胱内に投与することができる)が挙げられる。適切な指示および適切なラベル付をしても、判読できない手書き、薬剤の処方箋の誤った伝達、および同じような名前を有する薬剤の誤った発音により、薬剤はなお不適切に投与される可能性がある。投薬過誤の事故を減らすために、電子医療録(EMR)および薬剤用のバーコード・システムを使用する傾向が現れてきた。EMRシステムは、例えば患者の診断、アレルギー、体重および/または年齢に適合しないコンピュータ・プロバイダ指示入力(CPOE)およびフラグ処方箋を拙速に進めることがある。しかし、これらのシステムは幅広く採用されるまでには至っておらず、また、その実施は、薬剤を指示、調製、および投与する際のかなりの遅延および非効率性をもたらす可能性がある。
加えて、薬剤注入デバイス、例えば、注入ポンプは、かなりの損傷につながる全ての投薬過誤のうちの相当数(例えば、最大3分の1)に関連するものである。誤った薬剤が吊り下げられる、正しくないパラメータ(例えば、薬剤濃度または注入速度)が入力される、または既存の注入パラメータが不適切に変更される可能性がある。注入ポンプに関連する死亡のうち、半分近くはユーザの過誤によるものであり、これらの過誤の多くは注入ポンプをプログラムする際の過誤によるものであることがある。
有効な監視システムは、薬剤の指示および投与過程のいずれの局面も監視し不一致をなくして、その治療からもたらされる可能性がある多くの有害事象のうちのいずれをも最小化するのを支援することができる。薬剤治療過程は概念的に、3つの段階、処方段階、薬剤調製段階、および薬剤投与段階に分けることができる。薬剤の処方箋が書かれるまたは入力されるとき、薬剤が使用のために読み出され、または溶液に混合されるとき、または薬剤が患者に投与されるときに、過誤が起こる可能性がある。
したがって、本開示の実施形態によると、少なくとも1つの患者介護パラメータを通信するように構成された監視クライアント、少なくとも1つの患者介護パラメータを通信するように構成された患者介護デバイス、および少なくとも1つの患者介護デバイスの存在を発見し、そのデバイスからの通信シグナルを監視クライアントに関連付けられた通信プロトコルに変換することによって、監視クライアントと少なくとも1つの患者介護デバイスとの間の通信を容易にするように構成された通信インターフェースを備えた、電子患者介護システムが開示される。いくつかの実施形態では、監視クライアントは、患者介護デバイスの動作を受動的に監視する。通信インターフェースは、以下に記載した通信モジュールによって実施することができる。通信インターフェースはさらに、互いに異なる他の追加の患者介護デバイス(例えば、多様な製造業者、機能、および/または通信プロトコルなど)の存在を発見し、これらのデバイスからの通信シグナルを監視クライアントまたはハブに関連付けられた通信プロトコルに変換するように構成することができる。したがって、通信インターフェースにより、タブレット・コンピュータなどの監視クライアントを、監視クライアントに関連付けられた患者に治療を提供する場合にヘルスケア・プロバイダが使用することができる共通の一般的ユーザ・インターフェースとして効果的に使用することが可能になる。監視クライアントによってアクセス可能な1つ以上のデータベースは、(ヘルスケア設備またはデータベース保守管理業者によって所望の、あらゆるフォーマットおよびデータベース構造で)患者情報の中央記憶と、監視クライアントに関連付けられた患者の治療の際にヘルスケア・プロバイダによって使用することができる情報のダウンロードを可能にする。通信インターフェースは、有線および/または無線技術を使用して、いくつかの方法で実施することができ、多数の患者介護デバイスのシームレス通信およびフェイルセーフ動作を可能にする。いくつかの患者介護デバイス、ハブ、ドック、および/または監視クライアントは、2つ以上の通信リンク上で同時に、および/または2つの周波数チャネル上で同時に通信することができる(いくつかの実施形態では、データは冗長である可能性がある)。いくつかの実施形態では、通信モジュールは、例えば患者介護デバイス、例えば注入ポンプなどの移動動作用の電池および十分な回路を備えることによって、該患者介護デバイスがポータブルに使用されることを可能にする。それに加えて、または代替として、患者リスト・バンドは、通信モジュールに差し込むことができる電池を備えて、患者介護デバイスに動力を与えることができる(または、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスに直接差し込むことができる)。通信モジュールは、無線で充電することができる。
いくつかの実施形態では、患者介護パラメータ(例えば、いくつかの実施形態では、リアルタイム・パラメータ)などのデータを、記憶のためにクラウド・サーバに伝達することができ、非識別化することができる。
システム・アーキテクチャ
図1に示すように、電子患者介護システム100は、それぞれ個別の患者2に割り当てられ患者2に物理的に近接していることができる1つ以上の監視クライアント1、4と、いくつかの様々な監視クライアント1、4から情報をアップロードし、様々なソースから監視クライアント1、4に情報および指示をダウンロードする遠隔監視サーバ3とを備えている。患者の部屋に居るときは、ヘルスケア・プロバイダは、監視クライアント1と直接相互作用して、患者2に関する情報を得、または患者2に関する指示を入力することができる。多数の監視クライアント1は、1つの監視サーバ3と相互作用することができる。監視サーバ3は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を備えることができる。それに加えて、または代替として、遠隔位置(例えば、医師の診察室、ナース・ステーション5、病院の薬局6)に居るプロバイダは、監視サーバ3との通信リンクを通して、または各監視クライアント1、4をノードとして有する病院ローカル・エリア・ネットワークを介して直接、個別の監視クライアント1と相互作用することができる。
遠隔コミュニケータ11、他の監視クライアント4、ナース・ステーション5、または医師の診察室は、患者のパーソナルEHR19を更新するために送信されたまたは調剤のために薬局6に送信された処方箋を入力してもよい。処方箋は、丸薬のため、流体を注入するためまたは他の治療のための処方箋であってもよい。処方箋は、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126またはマイクロインフュージョン・ポンプ130を使用して流体を注入するための、または丸薬ディスペンサ128を使用して丸薬を分配するための処方箋であってもよい。
薬局6は、ネットワーク、例えばインターネットに接続された1つ以上のコンピュータを備えて、処方箋を受信し、該処方箋を該1つ以上のコンピュータ内の待ち行列に入れることができる。薬局は該処方箋を使用して以下のことをすることができる:(1)(例えば、該1つ以上のコンピュータに結合された、流体を配合しまたは丸薬を生成することができる自動配合デバイスを使用して、または該1つ以上のコンピュータの待ち行列を監視する薬剤師によって手動で)薬物を配合する;(2)シリンジ・ポンプ126の流体リザーバを予め充填する;(3)シリンジ・ポンプ126をプログラムする(例えば、治療計画がシリンジ・ポンプ126内にプログラムされる);(4)マイクロインフュージョン・ポンプ130を予め充填する;(5)マイクロインフュージョン・ポンプ130をプログラムする;(6)静脈内バッグ170を予め充填する;(7)注入ポンプ7をプログラムする;(8)丸薬ディスペンサ128を予め充填する;または(9)処方箋に従って薬局で丸薬ディスペンサ128をプログラムする。自動配合デバイスは、シリンジ・ポンプ126、静脈内バッグ170またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の1つ以上に流体を自動的に充填することができる、および/または丸薬ディスペンサ128に丸薬を自動的に充填することができる。自動配合デバイスは、バーコード、RFIDタグおよび/またはデータを生成することができる。バーコード、RFIDタグおよび/またはデータ内の情報としては、治療計画、処方箋、および/または患者情報を挙げることができる。
自動配合デバイスは、(1)バーコードを注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130、丸薬ディスペンサ128または静脈内バッグ170に取り付ける、(2)RFIDタグを注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130、丸薬ディスペンサ128または静脈内バッグ170に取り付ける、および/または(3)情報またはデータで注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130、丸薬ディスペンサ128、または静脈内バッグ170内のRFIDタグまたはメモリをプログラムすることができる。データまたは情報は、例えば、バーコード、RFIDタグ、またはメモリ内のシリアル番号または他の識別情報を使用して、処方箋を注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130、丸薬ディスペンサ128または静脈内バッグ170に関連付けるデータベース(例えば、患者のEHR19または患者のパーソナルEHR19’)に送信することができる。
注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または丸薬ディスペンサ128は、(1)シリンジ・ポンプ126または静脈内バッグ170が正しい流体を有するかどうか、(2)マイクロインフュージョン・ポンプ130が正しい流体を有するかどうか、(3)丸薬ディスペンサ128が正しい丸薬を有するかどうか、(4)注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または静脈内バッグ170内にプログラムされた治療が、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または静脈内バッグ170内の流体に対応しているかどうか、(5)丸薬ディスペンサ128内にプログラムされた治療が、丸薬ディスペンサ128内の丸薬に対応しているかどうか、および/または(6)注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または丸薬ディスペンサ128内にプログラムされた治療が、(例えば、患者のバーコード、RFIDまたは他の患者識別情報から判断された)特定の患者に対して正しいかどうか判定する、スキャナ(例えば、RFID呼掛器またはバーコード・スキャナ)を有することができる。すなわち、いくつかの特定の実施形態では、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130および/または丸薬ディスペンサ128は、RFIDタグまたはバーコードから1つ以上のシリアル番号を読み取り、値が内部メモリ内で見られる(例えば、自動配合デバイスを介してダウンロードされた)値と一致すること、またはその値が患者の電子診療録で見られる値(例えば、患者のEHR19または患者のパーソナルEHR19’内に記憶された、または患者のRFIDタグのスキャンまたは患者によるバーコードのスキャンによって決定された患者のシリアル番号)と一致することを保証することができる。
例えば、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または丸薬ディスペンサ128のスキャナは、患者介護デバイスのシリアル番号を得るために別の患者介護デバイスのバーコードを、および患者のシリアル番号を決定するために患者のバーコードをスキャンすることができ、患者介護デバイスのシリアル番号が、(例えば、薬局22または薬局の自動配合デバイスによって更新された可能性がある)電子診療録内に記憶された患者のシリアル番号に対応するかどうか判定するために電子診療録データを照会することができる。
それに加えて、または代替として、監視クライアント6は、(1)シリンジ・ポンプ126または静脈内バッグ170が正しい流体を有するかどうか、(2)マイクロインフュージョン・ポンプ130が正しい流体を有するかどうか、(3)丸薬ディスペンサ128が正しい丸薬を有するかどうか、(4)注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または静脈内バッグ170内にプログラムされた治療が、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または静脈内バッグ170内の流体に対応しているかどうか、(5)丸薬ディスペンサ128内にプログラムされた治療が、丸薬ディスペンサ128内の丸薬に対応しているかどうか、および/または(6)注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または丸薬ディスペンサ128内にプログラムされた治療が、(例えば、患者のバーコード、RFIDまたは他の患者識別情報から決定されるように)特定の患者に対して正しいかどうか判定するために、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、丸薬ディスペンサ128、マイクロインフュージョン・ポンプ130または静脈内バッグ170をスキャンすることができる。それに加えて、または代替として、監視クライアント1、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130または丸薬ディスペンサ128は、例えば、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、マイクロインフュージョン・ポンプ130、丸薬ディスペンサ128または静脈内バッグ170上のバーコード・シリアル番号を使用して、処方箋を検証しまたは処方箋をダウンロードするために、電子診療録データベース19または19’および/または薬局22に問い合わせることができる。
任意選択では、指示または要求を患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148に送信するために、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、または送達流量プロファイルを注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130に送信するために、監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11を使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュールおよび/または最大丸薬分配基準などの指示または要求を丸薬ディスペンサ7に送信するために、監視クライアント1、4、11の1つ以上を使用することができる。最大丸薬分配基準は、所定の時間内に送達することができる薬剤の最大量であり、例えば、特定の薬剤が必要に応じて(すなわち、必要になったら)摂取されるが、過剰に摂取される場合には薬剤は安全でない可能性があり、最大丸薬分配基準は、例えば「所定の時間内に所定量を」のように、薬剤が患者によって安全でない量で摂取されることを防ぐことができる。
任意選択では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148はまた、アラームまたは警戒を発するまたは送信するべきであるかどうか判定する、治療または状態が患者にとって安全であるかどうか判定する、システム100が適切にまたは所定の境界で作動しているかどうか判定する、および/または監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイ上にデータを表示するために、データを監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。例えば、任意選択では、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130は、上流側圧力、上流側圧力の変化、患者2に対する下流側圧力、患者2に対する下流側圧力の変化、注入ライン内の空気の有無、送達された実際のボーラス量、実際の注入流量、送達された実際の合計流体、薬物送達の実際の開始時間、薬物送達の実際の停止時間、または実際の送達流量プロファイルを、監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11の1つ以上に(当てはまる場合に)通信することができる。別の実施形態では、丸薬ディスペンサ128は任意選択では、例えば分配された実際の丸薬、分配された実際の丸薬タイプ、分配された時の実際の丸薬分配スケジュール、または最大丸薬分配基準を超えたかどうかなどのデータを、監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。
患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148から受信したデータは、アラームおよび/または警戒を発するために、あらゆる所定の状態に対して分析することができる。例えば、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の下流側圧力の増加を、患者へのチューブの過剰な凝固、浸透、閉塞または折れ曲がり、または例えば、静脈内バッグ170内に見出される汚染などの物質によって下流側で生じる閉塞のうちの1つの表れであるとして使用することができる。下流側圧力の急激な増加に応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的にアラームまたは警戒を発することができる。これらのアラームおよび/または警戒はまた、看護師に、他の適切な動作、例えば患者に対する下流側の圧力が所定の閾値より上に上昇した場合に閉塞(例えば、凝固によって生じたもの)に応じて針を交換する提案、または患者に対する下流側の圧力が所定の閾値より上に上昇した場合にライン内の折れ曲がりをチェックする提案を行なうように知らせることができる。
それに加えて、または代替として、患者2に対する下流側の圧力の急激な低下は、チューブが針から外れた、および/または針が患者から今外れていることの表れであり、これに応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、継続注入のために、チューブを針に再び取り付ける、または新しい針を挿入するように、ユーザに視覚的にまたは聴覚的にアラームまたは警戒を発することができる。アラームはまた、例えば、チューブが針から外れたときなどに患者が出血している可能性があり、患者が取り付けられていないニードルカプラにより出血しているため動作を迅速に行なう必要があることを示す可能性がある。
いくつかの実施形態では、それに加えて、または代替として、1つ以上の注入ポンプ7に対する上流側の圧力を、あらゆる上流側閉塞に対して監視することができる。例えば、静脈内バッグ170内の汚染は、注入ポンプ7の上流側のチューブを塞ぐ可能性がある。注入ポンプ7が流体を静脈内バッグ170からポンプ注入しようと試みるたびに、注入ポンプ7に対する上流側の圧力は、上流側に閉塞がない場合に起こるのより低く下がる可能性がある。したがって、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、上流側圧力が所定の閾値より下がった場合にアラームまたは警戒を発し、例えば、介護人にチューブまたは静脈内バッグ170を交換することによって閉塞を軽減するように提案または要求することがある。
監視クライアント1、4、11の1つ以上は任意選択では、患者2に対する下流側圧力の急激な上昇および/または低下に応じて、流体の送達を停止するために、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の1つ以上に指示を送信してもよい。
図1に示すように、またいくつかの実施形態と同様に、システム100は、監視クライアント・ドック102およびデバイス・ドック104を備えている。監視クライアント・ドック102は、監視クライアント1を受けるように構成されており、デバイス・ドック104は、1つ以上の患者介護デバイスを受けて、ベッドサイドの患者介護を容易にするように構成されている(以下に、より詳細に記載する)。デバイス・ドック104は、いくつかの患者介護デバイスを受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、デバイス・ドック104は、1つの患者介護デバイス、複数の患者介護デバイス、またはあらゆる任意の数の患者介護デバイスを受けることができる。加えて、監視クライアント・ドック102は1つの監視クライアント1を受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、監視クライアント・ドック102は、2つの監視クライアント1、3つ以上の監視クライアント1、またはあらゆる任意の数の監視クライアント1を受けることが可能である。
この例示的な実施形態では、ケーブル110は、両方のドック102、104に結合されて、その間に通信リンクを提供する。ケーブル110は、ドック102、104の一方または両方に永久的に取り付けることができる、または取り付け可能である。それに加えて、または代替として、ケーブル110は、ケーブルをドック102、104の一方または両方に差し込むために1つ以上のコネクタ(明示的には図示せず)を備えていてもよい。
いくつかの実施形態では、ドック102、104は、ケーブル110内で1つ以上のワイヤおよび/または導波路を使用して、互いに通信することができる。例えば、本開示の実施形態では、ケーブル110は光ファイバ導波路を備えて、ドック102、104の間に光通信リンクを提供する。他の実施形態では、本開示に照らして分かるように、ケーブル110は、所望の場合には、1つ以上の無線通信リンク(例えば、ブルートゥースなど)に置き換えることができる。さらに他の実施形態は、ドック102、104の間で有線および無線通信チャネルの組合せを利用してもよい。あらゆる数の適切な有線接続タイプを、様々な実施形態で使用することができる。
いくつかの実施形態では、ドック102、104の間の通信リンクは、直列通信、並列通信、同期通信、非同期通信、パケット・ベースの通信、仮想回路ベースの通信などのあらゆる知られている通信リンクを使用することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、ドック102、104の間に確立された通信リンクは、無線通信、有線通信、コネクションレス・プロトコル、例えばユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、または接続ベースのプロトコル、例えば通信制御プロトコル(TCP)を利用することができる。例えば、ドック102、104の間の通信は、ユニバーサル・シリアル・バス標準、SATA、eSATA、ファイヤワイヤ、イーサネット基準、ファイバ・チャネル、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、WiFi、任意の物理層技術、任意のOSI層技術などの1つ以上に基づくことができる。
監視クライアント1が監視クライアント・ドック102にドッキングされているときは、監視クライアント1は、ドック102、104の間の通信へのアクセスを有する。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、監視クライアント1は、ケーブル110によって提供される通信リンクを介して、デバイス・ドック104内の電子回路、例えばメモリと通信することができる。それに加えて、または代替として、監視クライアント1は、ケーブル110によって提供される通信リンク、および/または1つ以上の無線通信リンクを通して、デバイス・ドック104にドッキングされたあらゆるデバイスと通信することができる(以下に、より詳細に記載する)。
図1に示す例示的な実施形態をさらに参照すると、デバイス・ドック104は、それぞれ任意である、取付可能ディスプレイ134、カメラ136、およびマイクロフォン138などの様々な付属品を備えることができる。同様に、監視クライアント・ドック102は、それぞれ任意である、カメラ140およびマイクロフォン142などの様々な付属品を備えることができる。監視クライアント1は、それぞれ任意である、カメラ144およびマイクロフォン146などの様々な付属品を備えることができる。カメラ136、140、144は、例えば、プロバイダ(例えば、看護師、ナース・プラクティショナ、医師など)および/または患者の存在を認証または識別するために、顔認識ソフトウェアによって使用することができる。それに加えて、または代替として、マイクロフォン138、142、および146は、例えば、プロバイダおよび/または患者の存在を認証または識別するために、音声認識ソフトウェアによって使用することができる。本開示に照らして分かるように、カメラ136、140、144およびマイクロフォン138、142、146は、例えば、正しい患者が正しい治療を確実に受けるように、治療を開始する前に、患者が遠隔介護プロバイダと通信する、および/または(例えば、音声および/または顔認識技術、網膜スキャンなどを使用して)患者の識別情報を確認することを可能にするために使用することもできる。
図1に示すように、いくつかの実施形態では、監視クライアント1、監視クライアント・ドック102、およびデバイス・ドック104はそれぞれ、無線通信用のアンテナ112、106、および108を有する(各アンテナ112、106、および/または108は任意である)。ケーブル110が抜かれた、またはケーブル110を介したドック102、104間の通信が他様に遮断されまたは損なわれた場合、監視クライアント・ドック102およびデバイス・ドック104は、アンテナ106、108を通して確立された無線通信リンクを使用して、互いに通信し続けることができる。それに加えて、監視クライアント1が監視クライアント・ドック102から取り外された場合、監視クライアント1は、例えばデバイス・ドック104に直接通信することができる、および/または監視クライアント1は、ケーブル110を介して、またはドック102、104の間の無線通信リンクを介して通信を中継する監視クライアント・ドック102と無線通信することによって、デバイス・ドック104と通信することができる。前に記載したように、デバイス・ドック104にドッキングされた様々なデバイスと通信するために、監視デバイス1とデバイス・ドック104との間の通信を監視クライアント1によって利用することができる。
いくつかの実施形態では、監視クライアント1は、例えば監視クライアント・ドック102へのドッキングのために、および監視クライアント・ドック102と監視クライアント1との間に電気通信を提供するために使用される監視クライアント1のコネクタの2つの電気接点間の電圧またはインピーダンスを測定することによって、1つ以上のコネクタの1つ以上の電気接点が監視クライアント・ドック102と電気係合しているかどうかを電気的に決定して、ケーブル110が通信リンクとして利用可能であるかどうか判定することができる。また、監視クライアント1は、監視クライアント1がケーブル110に電気結合されていないと決定した場合には、ケーブル110は利用可能ではないと判定することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、ドック102内の磁力は、監視クライアント1のホール効果センサと係合し、次に、監視クライアント1が該センサを使用して、監視クライアント1がドッキングされていない場合にケーブル110が通信リンクとして利用可能ではないと監視クライアント1が推定するようにそれがドッキングされているかどうか判定する。それに加えて、または代替として監視クライアント・ドック102内の回路は、ケーブルが通信リンクとして利用可能でない場合に監視クライアント1にシグナルを送ることができる。いくつかの実施形態では、監視クライアント1は周期的に、ケーブル110を介してデバイス・ドック104の「ネットワーク接続を確認(ping)する」ことができる。監視クライアントが所定の時間内にデバイス・ドック104から応答を受信しない場合に、監視クライアント1は、ケーブル110が通信リンクとして利用可能ではないと推定する。
監視クライアント1が、ケーブル110が通信リンクとして利用可能でないと判定した場合、監視クライアント1は、スピーカおよび/または振動モータを使用してアラームまたは警戒を発してもよく、アラームまたは警戒を遠隔コミュニケータ11に送信して、スピーカおよび/または振動モータを使用して遠隔コミュニケータにアラームまたは警戒を発してもよく、および/または監視クライアント1は、他の通信リンクを介して患者介護デバイスと通信するように試みてもよい。本明細書で使用される用語「警戒」とは、例えば、所定の時間が経過した後も警戒の原因がなお残っているまでは人に注目させないような「ソフト」の警戒を含むことを意図している。
本開示のいくつかの実施形態では、監視クライアント・ドック102は、最小の回路を使用したまたは回路を使用していない、監視クライアント1からケーブル110までの1つ以上のワイヤまたは導波路を備える。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、監視クライアント・ドック102は、監視クライアント1からケーブル110に直接電気結合を与えるクレードルである。それに加えて、または代替として、本開示のいくつかの実施形態では、デバイス・ドック104は、最小の回路を使用したまたは回路を使用していない、監視クライアント・ドック102を介した様々なドッキングされたデバイスおよび/または監視クライアント1の間の通信を容易にする1つ以上のワイヤまたは導波路を備える。デバイス・ドック104は、いくつかの実施形態では、クレードルであってもよい。
本開示の実施形態では、各監視クライアント1は、特定の患者2に割り当てられ、デスク・ベースの、ポータブルの、または手持ち式のものであってもよく、表示およびユーザ入力能力を有することができる。監視クライアント1は、ポータブルであってもよく、効率的なデータ閲覧およびデータ入力を容易にすることができ、監視クライアント1は、タッチスクリーンを備えたまたは備えていない、ノートブックPC、ネットブックPC、タブレットPC、「スマートフォン」であってもよい。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、監視クライアント1、および/または遠隔コミュニケータ11は、はるかに大きいディスプレイに接続されたケーブルにドッキングまたは結合し、それによってはるかに大きいディスプレイ(例えば、24インチ・ディスプレイ)を監視クライアント1および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイにすることができ、はるかに大きいディスプレイは、監視クライアント1および/または遠隔コミュニケータ11に通信されるタッチスクリーン能力、タッチペン入力能力、キーボード入力能力、遠隔制御入力能力などの入力能力を有することができる。例えば、X線または患者画像化ファイルの閲覧は、監視クライアント1および/または遠隔コミュニケータ11をより大きいディスプレイに結合された監視ドックにドッキングさせることによって容易にすることができ、それによって、介護人はより大きいディスプレイを使用して患者画像化ファイルを見ることができる。閲覧ドックはまた、監視クライアントおよび/または遠隔コミュニケータ11を充電することができる。
監視クライアント1は、Linuxベースのオペレーティング・システム、アンドロイドベースのオペレーティング・システム、ブラックベリーベースのオペレーティング・システム、タブレットベースのオペレーティング・システム、iOS、iPad OS、iPhone OSなどを実行することができる。特定の患者2への特定の監視クライアント1の指定は、(これに限らないが)例えばリスト・バンド118内に埋め込まれたバーコード114またはRFIDタグ116上で符号化された固有の患者識別子を含む、いくつかの方法のいずれかを使用して行なうことができる。デバイス・ドック104は、バーコード114またはRFIDタグ116の固有の患者識別子を判断するために、スキャナ120を備えている。スキャナ120は、レーザ・バーコード・スキャナ、CCDベースのバーコード・スキャナ、近距離コミュニケータまたは呼掛器、RFIDリーダなどであってもよい。他の実施形態では、固有の患者識別子は患者の生体データに基づくことができる。このような1つの例示的場合では、生体能力(例えば、顔および/または音声認識、網膜スキャン、血液型モニタ、指紋スキャンなど)を、監視クライアント1内に埋め込むことができる、あるいは他様に関連付けることができる。デバイス・ドック104は、固有の患者識別子を監視クライアント・ドック102、監視クライアント1、監視サーバ3、遠隔コミュニケータ11、他の監視クライアント4、別のサーバまたは電子演算装置に通信して、患者2の治療を容易にすることができる。
監視クライアント1は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、論理デバイス、デジタル回路、アナログ回路などの1つ以上を備えて、患者2の介護、状態、疾病または治療に関連する情報を通信(例えば、送信または受信)することができる。例えば、監視クライアント1は、患者状態パラメータおよび/または患者治療パラメータなどの患者介護パラメータを送信または受信することができる。いくつかの例示的な患者状態パラメータは、血圧、体温、心拍数、パルス・オキシメータ、CO2レベル、血中酸素レベル、患者の覚醒、患者の意識、患者の応答などの測定値である。いくつかの例示的な患者治療パラメータとしては、投与される薬物、薬物または液体の流量、薬物投与スケジュール、または他のベッドサイド治療パラメータが挙げられる。
いくつかの実施形態では、例えば、監視クライアント1は、注入ポンプ7に物理的に関連付けることができ、永久的に取り付けることができ、取付可能であり、そこから取り外し可能であり、または取付可能に取り外すことができる。これは、2つのデバイス、例えば監視クライアント・ドック102とデバイス・ドック104との間のドッキング・インターフェースによって達成することができる。このような1つの実施形態では、監視クライアント1は、例えば、ドック102、104との電気的接触を通して、電気コネクタにより、またはそれぞれのアンテナ112、122Aを使用して各デバイス上のトランシーバにより無線で、を含むいくつかの方法で、ポンプ7(または他の患者介護デバイス)と通信する。それに加えて、または代替として、注入ポンプは、注入ポンプ7が監視クライアント1と動作可能に通信する場合に、監視クライアント1にアップロードされる特定の患者に対する特定の治療を示す予めプログラムされた治療データを備えていてもよい。
監視クライアント1はまた、設備8内の1つ以上のデータベースと、設備9、10の外部のデータベースと、および/または(例えば、内科医、看護師および薬剤師を含む)ポータブル・コミュニケータ11を使用するヘルスケア・プロバイダと通信することができる。これは、(例えば、カテゴリ5ローカル・エリア・ネットワーク・コネクタ、USB、有線イーサネットなどの)患者の部屋内のコネクタを通した設備サーバ8への有線接続によって、または(例えば、WiFi、3G、4G、EVDO、WiMaxなどの)無線12で、達成することができる。1つの実施形態では、イントラおよびエクストラ設備データベースへのアクセスは、監視サーバ3を通して(例えば、ミドルウェアを使用して)仲介13され、次に、ソフトウェアおよびアプリケーション・プログラミング・インターフェースを集中させて、異種組織、フォーマット化、および通信プロトコルを有するデータベースと通信することができる。したがって、本開示の実施形態では、あらゆるソフトウェア更新を、監視サーバ3に概ね限ることができ、個別の監視クライアント1、4、11上の保守要件を少なくすることができる。任意選択では、監視クライアント1は、注入ポンプ7などの患者治療デバイスと通信して、(動作パラメータなどの)治療の進行に関する情報を受信し、動作指示を患者治療デバイスに与えることができる。別の実施形態では、監視クライアント1はまた、診断または監視の目的のために患者介護デバイスと通信して、患者状態パラメータ(例えば、心電図(ECG)モニタ14、血圧(BP)モニタ15、パルス・オキシメータまたはCO2カプノメータ16、または温度モニタなどの他のデバイスなど)を受信し、該デバイスから読み出し情報を受信し、および潜在的にデバイス14、15、16、17にプロバイダによってまたはアルゴリズムによって望まれる場合に読み取りを行なうように指示してもよい。
本開示の実施形態では、設備サービス8および/または薬物有害事象ネットワーク9はまた、誤薬低減システム(DERS)を備えることができる。DERSシステムは、ソフト・アラームを始動するための第1のセットの所定の基準、および/またはハード・アラームを始動するための第2のセットの所定の基準を含んでいてもよい。ソフト・アラームは、注入ポンプ7および/または監視クライアント1のユーザ・インターフェースを使用して介護人によって無効にする(例えば、止める)ことができる(また、可聴および/または振動アラームのみであってもよい)、他方、ハード・アラームは、その原因が取り除かれるまで治療を中断させる。
本開示のさらに追加の実施形態では、DERSシステムは、ソフト・リミットを規定する第1のセットの所定の基準、および/またはハード・リミットを規定する第2のセットの所定の基準を含んでいてもよい。ハードおよびソフト・リミットは、体格、体重、年齢、他の患者パラメータまたは他の基準に基づいて、薬物投与量リミットなどの治療リミットを規定する。ソフト・リミットは、治療が第1のセットの所定の基準外であるにも関わらず、注入ポンプ7および/または監視クライアント1のユーザ・インターフェースを使用して介護人によって無効にされて、その治療を開始することができ、他方、ハード・リミットは、ハード・リミットを規定する第2のセットの所定の基準に合うように設定が変更されるまで、治療が開始するのを防ぐ。
図1の例示的な実施形態でさらに分かるように、システム100はまた、通信モジュール124A〜124Kを備えており、それぞれがそれぞれのアンテナ122A〜122Kを有する。いくつかの実施形態では、通信モジュール124A〜124Kのそれぞれは任意選択であり、および/またはそれぞれのデバイスが一体型通信能力を有していてもよい。通信モジュール124A〜124Kのそれぞれは、それぞれのデバイスに結合するためのコネクタを備えている。他の実施形態では、通信モジュール124A〜124Kのそれぞれは、図1に取り付けられているように示されているデバイスと永久的に一体化されている。
通信モジュール124A〜124Kのそれぞれは、任意選択で、1つ以上の無線リンクを通して、互いに、デバイス・ドック104に、監視クライアント・ドック102に、監視クライアント1に、遠隔コミュニケータ11に、監視サーバ3に、ローカル・エリア・ネットワークおよび/またはワイド・エリア・ネットワーク(例えば、インターネット)を通して、ハブ802(図8参照)に、通信するための、および/またはそうでなければ十分な無線通信能力を有する任意の他のデバイスと通信するための、1つ以上のトランシーバを備えている。いくつかの特定の実施形態では、通信モジュール124A〜124Kは、例えば、IEEE802.14.4、Zigbee、XBee、Wibree、IEEE802.11などを使用して、例えば無線メッシュ・ネットワークとして動作することができる。より一般的な意味では、モジュール124A〜124Kとシステム100の他のコンポーネント(例えば、ドック102および104、監視クライアント1、4、11など)との間の通信は、例えば、(例えば、監視クライアント1、4、11および/またはドック104に関連付けられた様々な医療デバイスの移動性に対応するために)静的、動的、またはアドホック・トポロジーのいずれであれ、本明細書に記載するようにデバイス発見、ハンドシェイク、および/またはインターデバイス通信を可能にするあらゆる無線通信プロトコルを使用して実施することができる。
他の実施形態では、各患者介護デバイスは、モジュールを備えていなくてもよく、または3つ以上のモジュール(例えば、通信モジュールを)備えていてもよい。例えば、各モジュールは、特定の機能、例えばWiFiを有することができ、ユーザは特定の機能をそれぞれ有する複数のモジュールを選択し、これらを互いに結合することができる。モジュールのグループはその後、患者介護デバイス、例えば注入ポンプに適用することができる。さらに別の実施例を検討すると、各モジュールは、一次プロセッサ、バックアップ・プロセッサ、および機能回路を有してもよく、これらは全て、互いに動作可能に通信する。機能回路は、無線トランシーバ、電池、タッチスクリーンまたはディスプレイに対するインターフェース(ディスプレイをハウジングに取り付けることができる)、ワイヤ接続、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、WiFi、3G、4G、コプロセッサ、(例えば、注入ポンプを制御するための)制御システム、流体測定回路を用いた投薬などであってもよい。選択したモジュールを、互いに、例えばデイジー・チェーン内で接続することができ、その後、注入ポンプに接続することができる。選択したモジュールは、本実施例では、例えばCANバス、有線通信、無線および/またはその他を介して、その動作および/または機能を調整するために、互いに動作可能に通信することができる。
モジュールはそれぞれ、スピーカおよびマイクロフォンを備えることができる。いくつかのモジュールが互いに接続されている場合、これらのモジュールは、1つのモジュールがスピーカに可聴的にシグナルを送り、他方、別のモジュールがマイクロフォンを使用するというようにその動作を調整して、スピーカが適切に機能しているかどうか判定することができる。いくつかのモジュールはそれぞれ、異なる周波数でそのスピーカを使用することができ、それによってモジュールのいずれの1つも、そのマイクロフォンを介して音声を感知し、その異なる周波数を復調して、スピーカのいくつかを同時に検査することができる。検査は、第1のモジュールによって第2のモジュールに要求されてもよく、第2のモジュールは検査の結果を第1のモジュールに送信することができる。
続けて図1を参照すると、通信モジュール124A〜124Kの1つ以上はまた、任意選択では、1つ以上の電池を備えて、それに結合されたデバイスに電力を与えることができる。例えば、通信モジュール124Aは注入ポンプ7に結合されて、それに電力を与えることができる。通信モジュール124A〜124Kの他の構造および機能が、それらに関連付けられたデバイスの目的および機能に応じて備えられることができる。例えば、いくつかの実施形態では、注入の制御が注入ポンプで行われ、所望の送達に関する入力が注入ポンプで行われ、このように、本開示のいくつかの実施形態では、通信モジュール124Aは、制御アルゴリズム、例えば比例積分微分(PID)制御ループを実行して、注入ポンプ7を制御する。このような場合、監視クライアント1は、例えば、(例えば、無線リンクを介して)通信モジュール124Aに流体流量シグナルを通信することができ、その後、注入ポンプ7のモータ(明示的には図示せず)に結合された電気接点を通して流体流量シグナルに対応するシグナルを印加して、所望の流量を達成する。いくつかの実施形態では、注入ポンプ7は、注入ポンプ7内に設けられた流量計から通信モジュール124Aに1つ以上のフィードバックシグナルを提供し、それによって、通信モジュール124Aは注入ポンプ7の動作(例えば、PID制御システムなどの動作のいくつかの態様)を制御することができる。その結果は、監視クライアント1に送達されて、QTベースのGUIなどのGUIを使用してユーザに表示されることができる(いくつかの実施形態では、監視クライアント1はタブレットである)。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、点滴流量計148を使用して、点滴流量計148に関連付けられた通信モジュール124Kおよびアンテナ122Kを介して、通信モジュール124Aに流量を無線通信することができる。
本開示に照らして分かるように、通信モジュール124A〜124Kは、様々な患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、148に動作可能に結合することができる。例えば、さらに図1を参照すると、通信モジュール124Bはシリンジ・ポンプ126と動作可能に結合し、通信モジュール124Cは丸薬ディスペンサ128に動作可能に結合している。それに加えて、または代替として、通信モジュール124EはECGモニタ12に動作可能に結合しており、通信モジュール124Fは血圧モニタ15に動作可能に結合しており、通信モジュール124Gはパルス・オキシメータ/CO2カプノメータ16に動作可能に結合しており、通信モジュール124Hは他のモニタ17に動作可能に結合しており、通信モジュール124Iは患者の静脈内アクセス35に動作可能に結合しており、通信モジュール124Kは点滴流量計148に動作可能に結合している。それぞれの通信モジュール124A〜124Kは、それに結合されたそれぞれの患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128または148に、例えば、適切な制御システム、制御アルゴリズム、電池電源または他の機能を提供することができる。
それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、通信モジュール124Dは、デバイス・ドック104内にドッキングされ、例えば、バスまたはバックプレーンを介してデバイス・ドック104に動作可能に結合して、デバイス・ドック104に取り付けられたあらゆるデバイスと通信し、それとともにデバイス・ドック104内の電子回路、監視クライアント・ドック102内の電子回路、および/または監視クライアント1と通信する。任意選択では、通信モジュール124Dは、デバイス・ドック104内にドッキングされたあらゆるデバイス、例えば注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、丸薬ディスペンサ128またはマイクロインフュージョン・ポンプ130に、通信および/または電力を与えることができる。通信モジュール124Dの機能はまた、デバイス・ドック104自体の回路内に一体化させることができることに留意されたい。
それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、通信モジュール124をそれぞれ、1つ以上の有線電源、例えば、デバイス・ドック104内のバスまたはバックプレーンを通してアクセス可能な電源によって補充することができるそれぞれのデバイス7、14、15、16、17、35、126、148に十分な電源供給を与えるように構成することは任意選択である。上記したように、本開示のいくつかの実施形態では、通信モジュール124Dは、十分な電力をデバイス7、126、128、130および133に提供する。
上記したように、いくつかの実施形態では、通信モジュール124はそれぞれ、十分な電力を対応するデバイス7、126、128、および130に提供する電力回路(例えば、電圧変換器、調整回路、整流およびフィルタリング回路、バック回路、ブースト回路、バック・ブースト回路、スイッチ・モード電源など)で構成されている。このようないくつかの場合、この電力回路は、異なる様々な患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、148に関連付けられた様々な電力供給特徴(例えば、電圧レベル、最大負荷/電流要件、およびA/C周波数)の提供を可能にするように構成することが可能である。あらゆる数の電力提供および管理スキームは、本開示に照らして自明のことである。
任意選択では、本開示の他の実施形態では、1つ以上の電池セル、例えばリチウム・イオン電池セルを有する電力モジュール132が、デバイス・ドック104に取り付けられて、全治療持続時間にわたって十分な電力をデバイス7、126、128、130、133に与える。それに加えて、または代替として、電力モジュール132は、利用可能な場合に(一般的に図1にAC源として示された)患者の部屋内のアウトレットに差し込むことができる。このような場合、アウトレット電力が利用可能であれば使用されて、ドック104内のデバイスに電力を与え、また電力モジュール132内に含まれる電池を充電することができる(これは同時に行われてもよい)。アウトレット電力が失われた、またはそうでなければ利用可能でない場合、電力モジュール132および/または通信モジュール124A、124B、124C内の電池は、ドッキングされたデバイスに電力を提供することができる。
例示的なシステム100は任意選択では、ドングル133を備えることができる。ドングル133は、図1に示すデバイス・ドック104内にドッキングされている、または他の実施形態では、デバイス・ドック104および/または監視クライアント1に対して遠隔であってもよい。ドングル133は、他様には利用可能でない、無線デバイス用の通信リンクまたはプロトコルを提供することができる。例えば、新しい無線プトロコル、テクノロジー、基準、および技術が時間の経過と共に利用可能になると、ドングル133を使用して、新しい通信プロトコル間にブリッジ、ルータまたはリピータを提供し、1つのプロトコルにおいて伝達された情報を他のプロトコルに変換することができ、それによって、新しいプロトコル・デバイスは、患者介護デバイス7、14、15、17、35、126、128、130、デバイス・ドック104、通信モジュール124D、監視クライアント・ドック102、監視クライアント1、図8のハブ802および/または他のデバイスと通信することができる。ドングル133は、例えば、監視サーバ3または監視クライアント1などの互いに知られているまたは使用されているフォーマットで、患者介護デバイス7、14、15、17、35、126、128、130、デバイス・ドック104、通信モジュール124D、監視クライアント・ドック102、監視クライアント1、図8のハブ802および/または他のデバイスのいずれか1つ以上によって使用される無線プロトコル、テクノロジー、基準または技術を使用して、新しい通信リンクから受信したデータを再伝達することができる。ドングル133はまた、通信ブリッジを、EVDOまたはCDMAベースの携帯システムなどの、携帯ベースの通信リンクに提供することができる。
いくつかの実施形態では、ドングル133は、1つ以上の患者介護デバイスからの患者介護パラメータ、例えば患者治療パラメータまたは患者状態パラメータを通信し、これらを監視クライアント1、図8のハブ802、および/または監視サーバ3に再伝達することができ、また逆も同様である。任意選択では、いくつかの実施形態では、ドングル133は、有線取付コネクタ、例えばRS−232コネクタを備えることができ、レガシー・デバイスに接続可能であって、該レガシー・デバイスからの通信を1つ以上の他の患者介護デバイス、監視クライアント1、図8のハブ802および/または監視サーバ3などに提供する。レガシー・デバイスは例えば、レガシー患者介護デバイス、レガシー演算デバイス、レガシー有線通信プロトコルを使用した他のデバイスなどであってもよい。
任意選択では、システム100はまた、様々なデバイス、ドック、監視クライアントおよび/またはサーバの動作を監視するためのウェアラブル・システム・モニタ131を備えることができる。監視クライアント1、遠隔コミュニケータ11、および/または図8のハブ802を使用して、ウェアラブル・システム・モニタ131をプログラムする、これと相互作用する、および/またはこれとペアリングすることができる。ウェアラブル・システム・モニタ131は、患者2またはプロバイダによって着用することができ、多数のウェアラブル・システム・モニタ131を使用することができる。ウェアラブル・システム・モニタ131は、適切な動作を保証するために、様々なデバイスに問い合わせることができる。例えば、例示的な1つの実施形態では、ウェアラブル・システム・モニタ131は、患者介護デバイス14、15、16、17、35、126、128、130、監視クライアント1、監視クライアント・ドック102、デバイス・ドック104および/または図8のハブ802と通信して、何らかの故障、過誤、不正、データ破損、通信劣化、不完全動作、遅い動作または他の問題が存在するかどうか判定する。
ウェアラブル・システム・モニタ131からの通信は、1つ以上の問合せシグナルを含み、問合せを受けているデバイスが適切に機能しているか、所定の動作パラメータ内で機能しているか、および/またはそうでなければ、望ましくない状態または状況にあるかどうか判定することができる。システム・モニタ131は、監視サーバ3、監視クライアント1または図8のハブ802などの1つ以上のデバイスに検出した状態または過誤を通信して、プロバイダに警戒を発し、シャットダウン手続を開始し、および/または正常に動作しないデバイスに指示された他の適切な治療動作を開始させることができる。例えば、システム・モニタ131は、監視クライアント1、ネットワークおよび/またはインターネットに結合されたWiFiルータを介して監視サーバ3、他の監視クライアント4、通信モジュール124または遠隔コミュニケータ11で構成された他のデバイスと通信する通信モジュール124Jのトランシーバを使用して、異常な問合せ応答または問合せ応答がないことによる警戒および/またはアラームのシグナルを送ることができる。警戒および/またはアラームは、デバイスに警戒および/またはアラームを可聴的に鳴らさせるまたは可視的に示させることができる。本開示のいくつかの実施形態では、システム・モニタ131は、患者2が介護プロバイダに要求することを可能にするためのコール・ボタン(明示的に図示せず)を備えている、例えば、デバイスを所有しているユーザに要求を可視的におよび/または可聴的に示すために、要求は監視クライアント1または遠隔コミュニケータ11にルーティングされる。
システム・モニタ131は、例えば、(1)所定の時間内に問合せに対する応答を予測すること、(2)問合せを受けているデバイス内でカウンタを増分し、増分された後にデバイスからカウンタの値を要求すること、(3)チャレンジ・レスポンス方式の問合せ、および/または(4)他のシステム監視技術または方法を含む、様々な方法でその機能を実施することができる。
上記したように、いくつかの実施形態では、システム・モニタ131は、システム・モニタ131にペアリングされた患者介護デバイスに問い合わせた後に、所定の時間内に問合せに対する応答を予測する。例えば、システム・モニタ131は、「システム・モニタ問合せ」のテキスト文字列メッセージを注入ポンプ7に送信することができる。本実施例では、注入ポンプ7は、「システム・モニタ問合せ」とラベルが付けられたメッセージをシステム・モニタ131から受信し、その中の1つ以上のプロセッサを使用してメッセージを処理する。注入ポンプ7がメッセージを処理する場合、その中のソフトウェア・ルーチンは、システム・モニタ131に再び応答メッセージを送信するコードを実行する、例えば、応答メッセージは、システム・モニタ131に送信される「システム・モニタ応答」のテキスト文字列メッセージであってもよい。本実施例では、システム・モニタ131は、2秒などの所定の時間内に応答メッセージを受信することを予測することができ、システム・モニタ131が2秒以内に応答メッセージを受信しない場合に、システム・モニタ131が他のデバイスに警告しおよび/または警戒を送信する(例えば、システム・モニタ131は警戒または過誤・メッセージを放送することができる、またはアラームまたは警戒を可聴的にまたは可視的に遠隔コミュニケータ11を介してプロセッサに提供させることができる)。
上記したように、いくつかの実施形態では、システム・モニタ131は、問合せを受けているデバイス内のカウンタを増分させ、増分された後にデバイスにカウンタの値を要求する。例えば、システム・モニタ131は、「増分カウンタ」などのメッセージをデバイスに送信することによって、要求を患者介護デバイス、例えば注入ポンプ7に送信することができる。デバイスのプロセッサは、「増分カウンタ」メッセージを受信し、デバイスのメモリ位置から値を読み取り、メモリ位置で見出した値を増分させ、前の値を上書きすることによって同じメモリ位置に新しい値を記憶する。その後、本実施例では、プロセッサは、メモリ位置から新しい値を読み取り、新しい値をシステム・モニタ131に、例えば問合せを受けているデバイス上の無線トランシーバを介して送信する。システム・モニタ131は、本実施例では、問合せを受けているデバイスから特定の値を予測する(この予測された値は、例えばテーブル内などの、システム・モニタのメモリ内に記憶することができる)。例えば、システム・モニタ131は、デバイスから前に受信した48の値をそのメモリ内に記憶することができ、値を問合せを受けたデバイス内で更新することを要求した後に、デバイスから49の値を受信することを予測する。
また、上記したように、チャレンジ・レスポンス方式の問合せを、システム・モニタ131によって使用することができる。例えば、システム・モニタ131は、暗号化されたメッセージを患者介護デバイスに送信することができる。患者介護デバイスはその後、例えば、暗号キーを使用してメッセージを解読し、メッセージをシステム・モニタ131に再び送信するようにタスクが与えられる。システム・モニタ131は、暗号化されていないメッセージが所定の時間内に戻ることを予測することができる。本実施例では、システム・モニタ131が所定の時間内に応答メッセージを受信しない場合、システム・モニタ131は、他のデバイスに警告し、および/または警戒を送信する(例えば、システム・モニタ131は警戒またはアラーム・メッセージを放送することができる、および/またはこれらを監視クライアント1、監視サーバ3、図8のハブ802または遠隔コミュニケータ11に伝達することができ、その後、警戒またはアラームを表示または可聴的に示す)。
本開示の実施形態では、監視クライアント1は、手持ち式またはポータブル遠隔コミュニケータ11(例えば、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、PDA、ラップトップまたは他のポータブル演算デバイスであってもよい)を使用して、ヘルスケア・プロバイダと通信し、直接相互作用する能力を有する。これは、無線12によって達成することができ、それによって、設備内の患者の位置、または設備内あるいはその外のプロバイダの位置にかかわらず、通信を維持することができる。1つの態様では、患者2に固有の情報は監視クライアント1内にローカルに記憶されることができ、それによって、患者のヘルスケア・プロバイダは、監視サーバ3にアクセスする必要なく、情報に直接アクセスすることができる。
いくつかの実施形態では、任意選択では、適切な安全およびセキュリティ・チェックを組み込むことによって、接続された注入ポンプ7または患者監視デバイス14〜17、35、126、128、130、148の設定または流量パラメータに対する変更は、(有線または無線通信を介して)プロバイダの監視クライアント11と監視クライアント1との間で直接達成することができ、選択された変更はまた、監視サーバ3、したがって任意選択ではナース・ステーション5および/または薬局6などの他の適切な位置に通信することができる。さらに、患者2に関する任意の新しい指示を、指示するプロバイダの遠隔コミュニケータ11(例えば、スマートフォン)に入力し、監視クライアント1に伝達することができ、次に、介護人独自のポータブル・コミュニケータ11を介して介護人(例えば、看護師、ナース・プラクティショナ、医師、内科医、または他のヘルスケア専門家)に知らせることができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、新しい指示を注入ポンプ7または患者監視デバイス14〜17、35、126、128、130、148に通信することができ、それによって、その中にあるまたはそこに結合された制御システムは、新しい指示に応じて、その動作、例えば設定点を変更することができる。いくつかの実施形態では、監視クライアント1内で取得および記憶された任意の情報を、監視サーバ3に周期的にアップロードし、患者特有のデータベースに記憶する。したがって、患者の監視クライアント1が動作停止している場合、新しいデバイスを患者2に割り当て、監視サーバ3からの患者の現在の情報を迅速に再び追加することができる。患者の取り付けられたデバイスからの指示、薬剤、進行ノート、監視データ、治療データ、患者治療パラメータ、患者監視パラメータおよび/または動作パラメータはまた、永久的、一時的または一過性の記憶のために、および/または所定の基準、例えば範囲、閾値などに従っていることを確認するための分析のために、監視クライアント1から患者のEHR19、任意の適用可能な遠隔コミュニケータ11、図8のハブ802および/または監視サーバ3にアップロードすることができる。
いくつかの実施形態では、監視サーバ3は、設備8内のいくつかの監視クライアント1、4、11に対する制御のいくつかの要素と通信し、これを提供することができるコンピュータを備えてもよい。監視サーバ3は、監視クライアント1、4、11に、設備内8および設備外9の両方の多数のデータベースから抽出したデータを提供してもよい。本開示の実施形態では、監視サーバ3は、患者2に関するターゲット情報について設備のEHRシステム19に問い合わせ、その後、その患者の監視クライアント1に所定のセットの情報(例えば、患者の年齢、身長、体重、疾病のカテゴリ、現在の薬剤および薬剤カテゴリ、薬剤アレルギーおよび過敏症など)を追加することができる。このような1つの実施例によると、監視サーバ3は、例えば、監視クライアント1が患者2に割り当てられた場合に、設備内にEHR19、研究室20、放射線科21、薬局22および/または他のシステム(例えば、心臓病23またはスケジューリング・データベース24など)に対する通信リンクを確立してもよい。固有の患者識別子で、監視サーバ3は、患者特有のデータをこれらのシステムから受信し、システムに送信するための電子アクセス(許可)を得ることができる。データの所定の(選択可能な)サブセットは、監視クライアント1のメモリ(図1には明示的には図示せず)内にダウロード可能である。
このように取得した情報は次に、新しい指示をこれとの対比で分析することができるキー・データベースとしての役割をすることができる。監視クライアント1内に入力される指示は、監視サーバ3によって得られる患者特有の情報との適合性をチェックすることができる。任意選択では、安全の重複のため、コミュニケータ11から遠隔で入力された指示は、監視サーバ3によって傍受することができ、同様にチェックすることができる。監視サーバ3はまた、設備の薬局22または外部9にある薬剤データベースから情報を得て、新しい患者指示が例えば患者の既存の薬剤との不適合性を生じる可能性があるかどうか判定することができる。本開示の実施形態では、監視サーバ3は、一般に利用可能なインターネット・サイト25にアクセスするようにプログラムされて、患者の指示された薬剤に関する新しい情報をダウンロードして、患者のヘルスケア・プロバイダ(複数可)に警戒またはアラームとして伝達13すべきかどうか判定することができる。監視サーバ3はまた、遠隔ポータブル・コミュニケータ11と患者の監視クライアント1との間に情報をルーティングすることができる。
本開示の実施形態では、患者の内科医、看護師または薬剤師は、患者2に関する新しい指示(例えば、薬剤指示など)を中継または受信するために、患者の監視クライアント1へのアクセスを有することができる。監視クライアント1またはサーバ3はその後、新しい指示を記録し、要求を薬剤師6ならびに患者の看護師に、看護師のポータブル・コミュニケータ11を介して、および/またはナース・ステーション5の固定端末を介して中継してもよい。監視クライアント1とのカスタマイズされた通信アプリケーションを有する「スマートフォン」(例えば、特に、グーグルのNexus One phone、アップルのiPhone、またはRIMのブラックベリーOS)は、(オフィスまたは遠隔ナース・ステーションのような)固定位置に居ないプロバイダに対して便利なポータブル・コミュニケータ11として働くことができる。タブレットPC、ネットブック、またはラップトップ・コンピュータはまた、ポータブルまたは固定位置の両方に対して便利なポータブル・コミュニケータ11として働くことができる。PCは、固定またはデスクトップ位置に対して便利な通信デバイス11として働くことができる。プロバイダが患者の部屋に居る場合、プロバイダは監視クライアント1上のキーボードまたはタッチスクリーンを通した直接入力を使用して、患者2に関する情報を入力または受信してもよい。
監視クライアント1は、割り当てられたまたは指定された特定の患者2に関する情報を受信し、処理し、伝達することができる。監視クライアント1は、注入ポンプ7、または患者2を接続または関連付けることができるあらゆる他のデバイスと通信するように、監視クライアント・ドック102に最も便利に取り付け可能またはドッキング可能である。監視クライアント1は、例えば、ほぼ無線電話またはタブレット式ネットブックの大きさの手持ち式デバイスであってもよい。監視クライアント1は、患者のプロバイダによって使用されるタッチスクリーン・インターフェースを有していると便利である。また、有線または無線接続のいずれかを通して、患者の部屋内、またはナース・ステーション5または他の便利な場所にある、より大きい固定ディスプレイに出力を提供することが可能である。各監視クライアント1は、中央監視サーバ3と通信することができ、これを通して設備のEHRデータベース19、研究室データベース20、放射線科データベース21、薬局データベース22、または様々な他の設備部門の他のデータベースから患者のデータにアクセスすることができる。いくつかの場合では、監視クライアント1は、監視サーバ3を介して患者のEHR19に患者監視デバイス14〜17から、またはプロバイダ入力から受信する情報をアップロードすることができる。監視クライアント1、4はまた、インターネット接続25を有する監視サーバ3を通して、設備外のデータベースから情報を受けることができる。したがって、有害薬剤関連事象を取り扱う様々な薬物情報データベースおよび警戒ネットワークを含む、様々な外部データベース9がアクセス可能である。
監視サーバ3は、例えば、監視クライアント1の内容をできるだけ最新に保つ際の助けとなる様々なレベルの外部データベース情報を管理するように手配されることができる。これは、例えば利用可能になった場合に患者に関連する安全および薬物情報を比較し、データ転送スケジュール上の更新/ダウンロードに優先順位を付けることによって達成することができる。監視クライアント1、4はまた、看護師、内科医および薬剤師などのヘルスケア・プロバイダによって使用されるポータブル・コミュニケータ11と直接、あるいは監視サーバ3を通して通信することができる。いくつかの場合では、これらのデバイスは、(例えば、病院の薬局またはナース・ステーションなどの固定位置で使用される場合)監視サーバ3への有線接続を有することができる。他の場合では、ポータブル・コミュニケータ11は、コンピュータおよびデバイス11との有線または無線(例えば、ブルートゥースまたはWiFi802.11)接続13を使用して、安全なインターネット接続(例えば、VPNベースのインターネット接続、UPN、Https、プライベート・キー機構など)を通して監視サーバ3と通信することができる。代替として、(スマートフォンまたはタブレット・ネットブックなどの)手持ち式遠隔コミュニケータ11は、携帯電話ネットワークを介して設備の監視クライアント1と直接通信12してもよく、および/または設備は、WiFiネットワーク(例えば、2.4GHzから2.4835GHz無認可ISMバンド)を含むことができるプライベート・セル・ネットワークを備えてもよい。
いくつかの実施形態では、監視クライアント1、4と監視サーバ3との間の通信リンクが、設備内で幅広く利用可能な場合にイーサネット・ネットワークを介して、またはいくつかの規格の1つを使用した無線伝達を介して存在して、全ての患者特有の監視クライアント1、4を中央監視サーバ3にリンクさせることができる。サーバ3はその後、他の設備サーバ8、ウェブをベースとするサーバ25、および医療介護プロバイダが持っている設備内および設備外ポータブル・コミュニケータ11との通信用のリレーとして働くことができる。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、設備内で患者2がどこに居るかにかかわらず、監視サーバ3と通信することが可能な追加の機能を提供する。
設備全体を無線範囲で覆う1つの方法は、設備にプライベート携帯電話ネットワークのライセンスを取得させる必要がある。設備全体を通してローカル通信ネットワークを提供するために、1つ以上のマイクロ携帯周波数を取得しまたは借りることができる。このような配置は、患者および監視クライアント1、4が設備内の1つの位置から別の位置まで移動する場合に通信を保持して、監視サーバ3、様々な病院内および病院外データベース8、25および固定ステーション(例えば、いくつかの実施形態では、ナース・ステーション5および薬局6)のユーザとの、または病院の内側または外側いずれかの監視クライアント11(例えば、携帯スマートフォン、ラップトップ、またはタブレット・タイプ・デバイス)との接続を維持することができる。いくつかの実施形態では、このタイプのシステムは、許可された携帯通信インフラを介して追加のセキュリティを提供する。それに加えて、いくつかの実施形態では、アクティブ無線システムは、エリア内での使用強度を監視し、そのエリアに追加のチャネル周波数を指示することができる。しかし、いくつかの実施形態では、ネットワークの帯域幅容量は、例えば放射線画像を含むものなどの、大きいデータ・ファイルの効率的な伝達を可能にしないことがある。このような帯域幅大量データ・ファイルは、有線接続を介してより効率的に通信することができる。
代替としてまたは加えて、病院は、インターネットまたはイントラネット・ベースの通信システムを実施することができ、その中で、802.11WiFiタイプ・プロトコルが個別の監視クライアント1、4と監視サーバ3との間の無線通信に使用される。設備全体を通して適切なシグナル受信を保証するために、ブロードバンド・アンテナを、ローカル無線電話会社からの携帯電話シグナルを集めるために、建物の屋根の上に取り付けることができる。光ファイバまたはケーブル・ネットワークはその後、設備全体を通してシグナルを分配することができる。それに加えて、または代替として、監視サーバ3は、上に記載したプライベート携帯電話ネットワークを使用することができる。このようなシステムは典型的には、安全な通信を提供することが可能であり、例えば、放射線データベース21内に記憶された放射線画像などの、大きいファイルを効率的に通信することが可能である。家庭またはオフィスをベースとするユーザは、例えば、VPNまたは有線または光ファイバケーブルを使用した別の安全アクセス、またはDSL電話線を通して病院サーバに接続することが可能である。データ暗号化を使用して、患者データ・セキュリティを提供することができる。いくつかの応用例では、インフラ能力を最適化するために、非対称帯域幅通信ネットワークを実施することが有利であることがある。この実施例は、監視クライアント1から監視サーバ3までの「上流側」方向に認可携帯周波数、および監視サーバ3から監視クライアント1までの「下流側」方向に無認可802.11WiFi周波数を使用している。この実施例では、上流側帯域幅およびデータ転送速度要件は、下流側要件と比較して比較的小さい。優先度が低い上流側伝達では、監視クライアント1は、例えばZigBeeネットワーク、ブルートゥース・ネットワーク、メッシュ・ネットワークなどの、より分散型の費用効率が良いネットワークを通してデータを送信することを可能にする。
上記したように、患者介護デバイス14、15、16、17、35などの様々な監視デバイスと監視クライアント1との間の通信は、例えば、ZigBee無線メッシュ・ネットワークおよび/またはブルートゥース・ネットワークを使用して、費用効果の良い方法で達成することができる。例示的な監視デバイスとしては、特にECGモニタ14、血圧モニタ15、パルス・オキシメータ/カプノメータ16、体温計および体重計が挙げられる。ほとんどのこれらのデバイスの共通の特徴は、単一のまたは少数のパラメータの定期的な読出しを行なうことである。無線メッシュ・ネットワークなどの病院内デバイス通信システムは、デバイスの間に低電力デジタル無線接続性を提供し、幅広く利用可能なライセンス・フリー周波数帯域(例えば、いくつかの管轄では2.4GHz)を利用することができる。高レベル通信プロトコルを利用して、例えば、TCP、UDPなどのデータ忠実性およびセキュリティを保証することができる。例えば、対称暗号キーを使用して、Twofish、Serpent、AES(Rijndael)、Blowfish、CAST5、RC4、3DES、IDEAなどの暗号アルゴリズムに対して生成されるものなどの、監視クライアントと患者介護デバイスとの間の通信を保証することができる。それに加えて、または代替として、例えば、CRC、奇数パリティ・ビット・チェック、または偶数パリティ・ビット・チェックなどの、様々なデータ整合性技術を使用することができる。
メッシュ・ネットワークは高度に拡張可能であり、多くのデバイスを単一の自己形成、自己回復メッシュ・ネットワーク上で使用することを可能にする。ネットワークに接続されたデバイスは、互いに通信し、データを転送するためにリピータとして働くことができる。メッシュ・ネットワークは、比較的低コストであり、拡張可能であり、監視されている患者に対して移動可能である。いくつかの実施形態では、無線メッシュ・ネットワークにリンクされたデバイスに対する無線範囲は、設備内のシステムの各ノードから70メートルまでに到達することができる。患者の監視クライアント1、4を通して、ヘルスケア・プロバイダが持っているポータブル・コミュニケータ11とその割り当てられた患者の間で設備内に無線リンクを提供する際に、同様のネットワークを使用してもよい。
多くの場合、監視クライアント1に伝達される情報は、単一のパラメータ値(例えば、血圧など)およびタイム・スタンプを含むことができる。監視クライアント1は、値が所定範囲外であるかどうか判定し、値を患者のEHR19内に記録し、その監視クライアント11を介して適切なプロバイダに知らせるようにプログラムすることができる。さらに、ネットワークは双方向通信を可能にし、監視クライアント1が患者監視デバイス(例えば、BPモニタ15)に照会し、スケジュールされていない読み取りを行なうように指示することができる。これは、例えば、異常読み取りが受信され、その信憑性を検証する必要がある場合に有用であり得る。監視クライアント1は、繰返し読み取りを要求するようにプログラムして、異常読み取りを検証することができる。別の実施形態では、監視クライアント1は、監視デバイス14〜17から受信した、読み取り値によって、注入ポンプ7の流量、動作パラメータおよび/または治療パラメータを中断または調節するようにプログラムすることができる。例えば、BPモニタ15が所定の許容範囲より下の血圧を示す場合、監視クライアント1は、注入ポンプ7に注入を停止することを指示するようにプログラムすることができ、緊急通知12を(1つ以上の)ヘルスケア・プロバイダの監視クライアント11に伝達することができる。別の実施形態では、注入ポンプ7が患者2に送達されている流体の量(例えば、ある期間にポンプ注入された流体の流量または累積量)を決定することが可能である場合、監視クライアント1内のプロセッサは、送達された累積量を追跡し、薬剤バッグ170内に残っている流体の量を推測することができる。(代替として、監視クライアント1または注入ポンプ7内のプロセッサは、注入速度および注入の経過時間から送達された量を算出してもよい。)
推測された残留量が所定の量に到達すると、監視クライアント1は、注入ポンプ7にシグナルを送って、その流量を減らして患者の静脈内アクセス35を空にさせないようにすることができる。例えば、監視クライアント1は、看護師がバッグを交換するために特定の時間に戻るように予定されていると判断し、静脈内流体が看護師の予定された戻り時間前になくなることを警告しおよび/またはそのアラームを送信するよりもむしろ、監視クライアント1は、看護師が到着するときにまたは看護師の予定された戻り時間から所定の時間後に静脈内バッグが空になるように、注入速度が遅くするように注入ポンプ7にシグナルを送ってもよい。また、静脈内バッグ17の補充を薦める通知を看護師の監視クライアント11に送信してもよい。
いくつかの実施形態では、患者介護デバイスの動作の進行は、監視クライアント1のディスプレイの外縁によって表示されて、該患者介護デバイスの状態および/または進行を示す。例えば、ライトアップされる外縁の割合(例えば、外縁が埋まるに連れて、完全に埋まった外周部を形成し始める)が患者介護デバイス、例えば注入ポンプ7によって達成された治療の進行度を表示するように、外縁が監視クライアント1のディスプレイに表示される。この外縁は画像形式(例えば、JPEG、BMPなど)で注入ポンプ7から監視クライアント1に送られてもよく、および/または埋められた割合値として監視クライアント1に送られてもよく、後者の場合には監視クライアント1が外縁を作成する。
いくつかの実施形態では、GPSおよび/または測距モジュール(例えば、飛行時間型推測を使用する超音波測距モジュール)を、注入ポンプ7、監視クライアント1、介護人および/または患者に設置されてもよい。所定の設定は、注入ポンプ7、監視クライアント1、図8のハブ802、介護人および/または患者の所定の一群が、この特定の実施形態では、治療を開始する前に、および/または注入ポンプ7および/または監視クライアント1のうちの1つを構成する前に、互いに所定の距離内に居なければならないことを要求してもよい。
いくつかの実施形態では、患者介護デバイス7、170、126、128、130、14、15、16、17、124または148、ドック102または104、監視クライアント1、図8のハブ802は、(例えば、患者を混乱させることなくアラームの原因を取り除くための解決法を介護人が見つけることを可能にするように)所定の時間が経過してしまうまで、アラームを発するデバイスで、および/または監視クライアント1で警告することなく、ソフト・アラーム、ハード・アラーム、および/または重大ではないアラームを遠隔コミュニケータ11に送信してもよい。所定の時間前にアラームの原因が取り除かれた場合には、アラームを発するデバイスおよび/または監視クライアント1が警告しないこともあり、それによって患者の追加の混乱を防ぐことができる。
いくつかの実施形態では、図1のACケーブルはクリップを備えており、それによって静脈管をそこにクリップ留めすることができる。
いくつかの実施形態では、注入ポンプ7は、以下の1つ以上を表示するLED灯を備える:安全点検を通過したこと;ポンプが注入していること;閉塞があること;および/またはポンプが切られていること。ユーザは、監視クライアント1を使用して、(例えば、カメラ144またはカメラ136、および/またはスキャナ120を使用して)静脈内バッグ170上のバーコードを読み取ることができ、その時に、プラグ上のLEDは点滅して、静脈内バッグ170に接続されたチューブをその中に挿入すべきことをユーザに示すことができる。
いくつかの実施形態では、図1に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、各アイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスは、任意選択である。例えば、いくつかの実施形態では、監視クライアント1は任意選択であり、監視サーバ3は任意選択であり、設備サービス8は任意選択であり、各サービス19、20、21、22、23、24は任意選択であり、クラウド・サーバ25は任意選択であり、他の監視クライアント4はそれぞれ任意選択であり、オンライン薬物データベース9は任意選択であり、薬物有害事象ネットワークは任意選択であり、患者のパーソナルEHR19’は任意選択であり、および/または治療結果データベース10は任意選択である。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、各患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は任意選択である。同様に、システム・モニタ131、リスト・バンド118、RFID116、バーコード114、スキャナ120、ディスプレイ134および/またはAC電源はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態では任意選択である。
それに加えて、いくつかの実施形態では、図1に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、いくつかのアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスが、単一のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックまたは演算デバイスとして示されているけれども、複数のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスが意図されている。例えば、単一の注入ポンプ7が図1に示されているけれども、いくつかの実施形態では、2つの注入ポンプ7を使用することができる、多数の注入ポンプ7を使用することができる、またはあらゆる任意の数の注入ポンプ7を使用することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、多数のデバイス・ドック104および/または多数の監視クライアント・ドック102を使用することができる。
それに加えて、または代替として、特定の患者介護デバイス7、14、15、16、17、126、128、130、148が示されているけれども、特定の患者介護デバイスの他の組合せ、サブセット、多数のもの、またはその組合せを使用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスのうち注入ポンプ7だけが使用されており、この特定の実施例では、他の患者介護デバイス14、15、16、17、126、128、130、148は、無効にされ、システム使用のためには存在しないまたは利用可能でなく、電源を落とされ、または図1のシステム100の一部ではないことがある。それに加えて、または代替として、いくつかの特定の実施形態では、使用される患者介護デバイスだけがデバイス・ドック104にドッキング可能である。例えば、この特定の実施形態では、注入ポンプ7はデバイス・ドック104内にドッキングされた唯一のデバイスであり、デバイス・ドック104は1つのデバイス、例えば注入ポンプ7だけを受ける。それに加えて、代替として、または任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は、ドッキング可能であり、ドッキングしないで動作することができ、および/またはドッキング可能でないことがあり、スタンドアロンの患者介護デバイスとして動作することができる。
いくつかの実施形態では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130および/または148、監視クライアント1、遠隔コミュニケータ11、およびドック102および/または104は、例えばAPIを介して、安全データ・クラスを備えてもよい。
図1を参照して説明したあらゆる機能は、いくつかの実施形態では、図8のハブ802によって行なわれてもよい。
図2は、本開示の実施形態による、監視クライアント、例えば図1の監視クライアント1と患者介護デバイスの1つ以上、例えば図1の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148の1つ以上との間で通信を維持するための方法150を示すフローチャート図を示す。本実施例の方法150は、行為152〜169を含む。監視クライアント1は、通信がペアリングおよび/または指定された患者介護デバイスに確立された場合を示すアイコンを表示することができる。監視クライアント1は、ペアリングおよび/または指定された患者介護デバイスとの通信が所定の間隔で利用可能であると決定するためにチェックすることができ、ペアリングまたは指定された患者介護デバイスへの通信が所定の時間の間利用可能でない場合に、監視クライアント1はアラームまたは警戒を鳴動することができる。
行為152は、監視クライアント・ドックが、ドック・コネクタを通して監視クライアントと監視クライアント・ドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為152の通信リンクが利用可能である場合、方法150は行為154に進み、そうでなければ、方法150は行為156に進む。
行為156は、監視クライアント・ドックが、無線リンクを通して監視クライアントと監視クライアント・ドックの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為156のリンクが利用可能である場合、方法150は行為154に進み、そうでなければ、方法150は行為158に進む。
行為154は、監視クライアント・ドックが、ケーブルを使用して監視クライアント・ドックとデバイス・ドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為154の通信リンクが利用可能である場合、方法150は行為160に進み、そうでなければ、方法150は行為158に進む。行為160は、デバイス・ドックが、デバイス・ドックと患者介護デバイスとの間の通信リンクとして、例えば無線または有線通信リンクを通して利用可能であるか判定する。行為160の通信リンクが利用可能である場合、方法150は行為166に進み、そうでなければ、方法150は行為162に進む。行為162は、患者介護デバイスが直接無線リンクを通して監視クライアントと患者介護デバイス・ドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為162の通信リンクが利用可能である場合、方法は行為166に進み、そうでなければ、方法150は行為164に進む。
行為158は、デバイス・ドックが無線リンクを通して監視クライアントとデバイス・ドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為158の通信リンクが利用可能でない場合、方法150は行為162に進み、そうでなければ、方法150は行為160に進む。
行為166は、利用可能な通信リンクを使用して、監視クライアントと患者介護デバイスとの間のハンドシェイクを試みる。代替実施形態では、ハンドシェイクが使用されておらず、例えば、全てのプロトコルが通信端点間のハンドシェイクを使用するわけではない。判断行為168は、行為166のハンドシェイクが成功したかどうか判定する。判断行為168が行為166のハンドシェイクが成功しなかったと判定した場合、行為164は、患者介護デバイスとの通信が利用可能ではないと判定し、および/または方法150は他のリンク(明示的には図示せず)を使用して通信を確立しようと試みる。そうでなければ、判断行為168が行為166のハンドシェイクが成功したと判定した場合、行為169は、方法150によって利用可能であると判定された十分な数の通信リンクを使用してデータを通信する。
方法150は、監視クライアントと1つ以上の患者介護デバイスとの間の通信を維持するための方法を記載した、本開示の例示的な実施形態である。いくつかの実施形態では、方法150は通信リンクのスケジュールを含むが、他のスケジュールを使用することができ、放送、エニーキャスト、マルチキャストまたはユニキャストを使用することができ、ルーティング・アルゴリズムを使用することができ、距離ベクトル・ルーティング・プロトコルを使用することができ、リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、最適化リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、パス・ベクトル・プロトコルを使用することができ、所定の代替通信パスでの静的ルーティングを使用することができ、および/または適応ネットワークを使用することができる。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、ウェイトが各通信パスに割り当てられてもよく、ダイクストラアルゴリズムが監視クライアント1と1つ以上の患者ケアデバイスとの間で通信するために使用されてもよい。ウェイトは任意の公知の方法で、例えば帯域幅、シグナルの質、ビットエラー率の関数として決定されてもよく、利用可能なデータスループットまたは待ち時間、および/または同様なものに線形であってもよい。
図面を参照すると、図3は、本開示の別の実施形態による、2つのドック102、104を有して、その間で無線通信をする電子患者介護システム300のブロック図を示す。システム300は、図1のシステム100と同様であるが、監視クライアント・ドック102とデバイス・ドック104との間の通信は無線リンクを通してのものである。例えば、いくつかの実施形態では、図3のシステム300は、図1のケーブル110が存在しないまたは動作していない状態の図1のシステム100であり、それに加えて、または代替では、図3のシステム300はケーブルを使用して一緒に接続可能ではないドック102および104を有することができる。
任意選択では、指示または要求を患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148に送信するために、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、または送達流量プロファイルを注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130に送信するために、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11を使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュール、および/または最大丸薬分配基準などの、指示または要求を丸薬ディスペンサ128に送信するために、監視クライアント1、4、11の1つ以上を使用することができる。最大丸薬分配基準は、所定の時間内に送達することができる薬剤の最大量であり、例えば、特定の薬剤が必要に応じて(すなわち、必要になったら)摂取されるが、過剰に摂取される場合には薬剤は安全でない可能性があり、最大丸薬分配基準は、例えば「所定の時間内に所定量を」のように、薬剤が患者によって安全でない量で摂取されることを防ぐことができる。
いくつかの実施形態では、遠隔コミュニケータ11を使用して、遠隔コミュニケータ11と監視クライアント1との間の2方向音声/視覚通信(例えば、ビデオ・コール)を開始することができる。それに加えて、または代替では、監視クライアント1を使用して、監視クライアント1と監視クライアント遠隔コミュニケータ11との間の2方向音声/視覚通信を開始することができる。
任意選択では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148はまた、アラームまたは警戒を発するまたは送信するべきであるかどうか判定し、治療または状態が患者にとって安全であるかどうか判定し、システム300が適切にまたは所定の境界で作動しているかどうか判定し、および/または監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイ上にデータを表示するために、データを監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。例えば、任意選択では、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130は、上流側圧力、上流側圧力の変化、患者2に対する下流側圧力、患者2に対する下流側圧力の変化、注入ライン内の空気の有無、送達された実際のボーラス量、実際の注入流量、送達された実際の合計流体、薬物送達の実際の開始時間、薬物送達の実際の停止時間、または実際の送達流量プロファイルを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11の1つ以上に(当てはまる場合に)通信することができる。別の実施形態では、丸薬ディスペンサ128は任意選択では、例えば分配された実際の丸薬、分配された実際の丸薬タイプ、分配された時の実際の丸薬分配スケジュール、または最大丸薬分配基準を超えたかどうかなどのデータを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。
患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148から受信したデータは、アラームおよび/または警戒を発するために、あらゆる所定の状態に対して分析することができる。例えば、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の下流側圧力の増加を、患者へのチューブの過剰な凝固、浸透、閉塞または折れ曲がり、または静脈内バッグ170内の他の物質による閉塞の1つの表れであるとして使用することができる。下流側圧力の急激な増加に応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。それに加えて、または代替として、患者2に対する下流側の圧力の急激な低下は、チューブが針から外れた、および/または針が患者から今外れていることの表れであり、これに応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。監視クライアント1、4、11の1つ以上は任意選択では、患者2に対する下流側圧力の急激が上昇および/または低下に応じて、流体の送達を停止するために、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の1つ以上に指示を送信することができる。
いくつかの実施形態では、図3に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、各アイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスは任意選択である。例えば、いくつかの実施形態では、監視クライアント1は任意選択であり、監視サーバ3は任意選択であり、設備サービス8は任意選択であり、各サービス19、20、21、22、23、24は任意選択であり、クラウド・サーバ25は任意選択であり、他の監視クライアント4はそれぞれ任意選択であり、オンライン薬物データベース9は任意選択であり、薬物有害事象ネットワークは任意選択であり、患者のパーソナルEHR19’は任意選択であり、および/または治療結果データベース10は任意選択である。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、各患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は任意選択である。同様に、システム・モニタ131、リスト・バンド118、RFID116、バーコード114、スキャナ120、ディスプレイ134、および/またはAC電源はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態では任意選択である。
それに加えて、いくつかの実施形態では、図3に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、いくつかのアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスが、単一のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックまたは演算デバイスとして示されているけれども、複数のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスが意図されている。例えば、単一の注入ポンプ7が図3に示されているけれども、いくつかの実施形態では、2つの注入ポンプ7を使用することができ、多数の注入ポンプ7を使用することができ、またはあらゆる任意の数の注入ポンプ7を使用することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、多数のデバイス・ドック104および/または多数の監視クライアント・ドック102を使用することができる。
それに加えて、または代替として、特定の患者介護デバイス7、14、15、16、17、126、128、130、148が示されているけれども、特定の患者介護デバイスの他の組合せ、サブセット、多数のもの、またはその組合せを使用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスのうち注入ポンプ7だけが使用されており、この特定の実施例では、他の患者介護デバイス14、15、16、17、126、128、130、148が、無効にされ、システム使用のために存在または利用可能ではなく、電源を落とされ、または図3のシステム300の一部ではないことがある。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、使用される患者介護デバイスだけがデバイス・ドック104にドッキング可能である。例えば、ある特定の実施形態では、注入ポンプ7はデバイス・ドック104内にドッキングされた唯一のデバイスであり、デバイス・ドック104は1つのデバイス、例えば注入ポンプ7だけを受ける。それに加えて、代替として、または任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は、ドッキング可能であり、ドッキングしないで動作することができ、および/またはドッキング可能でなく、スタンドアロンの患者介護デバイスとして動作することができる。
図3では、デバイス・ドック104はいくつかの患者介護デバイスを受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、デバイス・ドック104は、1つの患者介護デバイス、複数の患者介護デバイス、またはあらゆる任意の数の患者介護デバイスを受けることができる。また、ドックの区画が使用されていないことがあり、例えば、図3に示すように、空の区画170がデバイス・ドック104内に示されている。それに加えて、監視クライアント・ドック102は1つの監視クライアント1を受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、監視クライアント・ドック102は、2つの監視クライアント1、3つ以上の監視クライアント1、またはあらゆる任意の数の監視クライアント1を受けることができる。
図4は、本開示の実施形態による、監視クライアント、例えば監視クライアント1とデバイスの1つ以上、例えば図3の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148の1つ以上との間で通信を維持するための方法202を示すフローチャート図を示す。
行為204は、監視クライアント・ドックがドック・コネクタを通して監視クライアントと監視クライアント・ドックの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為204の通信リンクが利用可能である場合、方法202は行為206に進み、そうでなければ、方法202は行為208に進む。行為208は、監視クライアント・ドックが無線リンクを通して監視クライアントと監視クライアント・ドックの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為208の通信リンクが利用可能である場合、方法202は行為206に進み、そうでなければ、方法202は行為210に進む。
行為206は、監視クライアント・ドックが無線リンクを通して監視クライアント・ドックとデバイス・ドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為206の通信リンクが利用可能である場合、方法202は行為212に進み、そうでなければ、方法202は行為210に進む。
行為210は、デバイス・ドックが無線リンクを通して監視クライアントとデバイス・ドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為210の通信リンクが利用可能である場合、方法202は行為212に進み、そうでなければ、方法202は行為214に進む。
行為212は、デバイス・ドックがデバイス・ドックと患者介護デバイスとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為212の通信リンクが利用可能である場合、方法202は行為216に進み、そうでなければ、方法202は行為214に進む。
行為214は、患者介護デバイスが直接無線リンクを通して監視クライアントと患者介護デバイスとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為214の通信リンクが利用可能である場合、方法202は行為216に進み、そうでなければ、行為218は、患者介護デバイスとの通信が利用可能ではないと判定する。
行為216は、(1つ以上の)利用可能な通信リンクを使用して、監視クライアントと患者介護デバイスの間のハンドシェイクを試みる。代替実施形態では、ハンドシェイクは試みられておらず、例えば、いくつかの通信プロトコルはハンドシェイクを利用しない。判断行為220は、ハンドシェイクが成功したか、および監視クライアントとデバイスの間の通信が確立したか判定する。行為220が通信リンクが確立されたと判定した場合、方法202は、(1つ以上の)利用可能な通信リンクを使用して、行為222中に監視クライアントとデバイスとの間にデータを通信する。判断行為220が、ハンドシェイクが成功しなかったと判定した場合、方法202は、行為218においてデバイスとの通信が利用可能ではないと判定する、または方法202は、検証されていない通信リンク(明示的には図示せず)を通した監視クライアント間の通信を試みる。
方法202は、監視クライアントと1つ以上の患者介護デバイスとの間で通信を維持する方法を記載した、本開示の例示的な実施形態である。いくつかの実施形態では、方法202は通信リンクのスケジュールを含むが、他のスケジュールを使用することもでき、放送、エニーキャスト、マルチキャストまたはユニキャストを使用することができ、ルーティング・アルゴリズムを使用することができ、距離ベクトル・ルーティング・プロトコルを使用することができ、リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、最適化リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、パス・ベクトル・プロトコルを使用することができ、所定の代替通信パスでの静的ルーティングを使用することができ、および/または適応ネットワークを使用することができる。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、ウェイトが各通信パスに割り当てられてもよく、ダイクストラアルゴリズムが監視クライアント1と1つ以上の患者ケアデバイスとの間で通信するために使用されてもよい。ウェイトは任意の公知の方法で、例えば帯域幅、シグナルの質、ビットエラー率の関数として決定されてもよく、利用可能なデータスループットまたは待ち時間、および/または同様なものに線形であってもよい。
次に図5を参照すると、本開示のさらに別の実施形態による、監視クライアント1および様々な患者介護デバイス(例えば、患者介護デバイス7、126、128、または130)を一緒にドッキングするためのドック502、通信モジュール124D、およびドングル133を有する、ブロック図の形の電子患者介護システム500が示される。図5の電子患者介護システム500は、図1の電子患者介護システム100と同様であるが、監視クライアント1、患者介護デバイス7、126、128、130、通信モジュール124D、およびドングル133のそれぞれは全て、ドック502にドッキング可能である。本開示に照らして分かるように、ドック502は、通信を容易にするために、1つ以上のバス、バックプレーン、通信パス、電子回路などを備えることができる。
任意選択では、指示または要求を患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148に送信するために、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、または送達流量プロファイルを注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130に送信するために、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11を使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュール、および/または最大丸薬分配基準などの、指示または要求を丸薬ディスペンサ128に送信するために、監視クライアント1、4、11の1つ以上を使用することができる。最大丸薬分配基準は、所定の時間内に送達することができる薬剤の最大量であり、例えば、特定の薬剤が必要に応じて(すなわち、必要になったら)摂取されるが、過剰に摂取される場合には薬剤は安全でない可能性があり、最大丸薬分配基準は、例えば「所定の時間内に所定量を」のように、薬剤が患者によって安全でない量で摂取されることを防ぐことができる。
任意選択では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148はまた、アラームまたは警戒を発するまたは送信するべきであるかどうか判定し、治療または状態が患者にとって安全であるかどうか判定し、システム500が適切にまたは所定の境界で作動しているかどうか判定し、および/または監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイ上にデータを表示するために、データを監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。例えば、任意選択では、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130は、上流側圧力、上流側圧力の変化、患者2に対する下流側圧力、患者2に対する下流側圧力の変化、注入ライン内の空気の有無、送達された実際のボーラス量、実際の注入流量、送達された実際の合計流体、薬物送達の実際の開始時間、薬物送達の実際の停止時間、または実際の送達流量プロファイルを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11の1つ以上に(当てはまる場合に)通信することができる。別の実施形態では、丸薬ディスペンサ128は任意選択では、例えば分配された実際の丸薬、分配された実際の丸薬タイプ、分配された時の実際の丸薬分配スケジュール、または最大丸薬分配基準を超えたかどうかなどのデータを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。
患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148から受信したデータは、アラームおよび/または警戒を発するために、あらゆる所定の状態に対して分析することができる。例えば、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の下流側圧力の増加を、患者へのチューブの過剰な凝固、浸透、閉塞または折れ曲がり、または静脈内バッグ170内の他の材料による閉塞の1つの表れであるとして使用することができる。下流側圧力の急激な増加に応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。それに加えて、または代替として、患者2に対する下流側の圧力の急激な低下は、チューブが針から外れた、および/または針が患者から今外れていることの表れであり、これに応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。監視クライアント1、4、11の1つ以上は任意選択では、患者2に対する下流側圧力の急激な上昇および/または低下に応じて、流体の送達を停止するために、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の1つ以上に指示を送信することができる。
いくつかの実施形態では、図5に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、各アイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスは任意選択である。例えば、いくつかの実施形態では、監視クライアント1は任意選択であり、監視サーバ3は任意選択であり、設備サービス8は任意選択であり、各サービス19、20、21、22、23、24は任意選択であり、クラウド・サーバ25は任意選択であり、他の監視クライアント4はそれぞれ任意選択であり、オンライン薬物データベース9は任意選択であり、薬物有害事象ネットワークは任意選択であり、患者のパーソナルEHR19’は任意選択であり、および/または治療結果データベース10は任意選択である。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、各患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は任意選択である。同様に、システム・モニタ131、リスト・バンド118、RFID116、バーコード114、スキャナ120、ディスプレイ134、および/またはAC電源はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態では任意選択である。
それに加えて、いくつかの実施形態では、図5に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、いくつかのアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスが、単一のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックまたは演算デバイスとして示されているけれども、複数のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスが意図されている。例えば、単一の注入ポンプ7が図5に示されているけれども、いくつかの実施形態では、2つの注入ポンプ7を使用することができ、多数の注入ポンプ7を使用することができ、またはあらゆる任意の数の注入ポンプ7を使用することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、多数のドック502を使用することができる。
それに加えて、または代替として、特定の患者介護デバイス7、14、15、16、17、126、128、130、148が示されているけれども、特定の患者介護デバイスの他の組合せ、サブセット、多数のもの、またはその組合せを使用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスのうち注入ポンプ7だけが使用されており、この特定の実施例では、他の患者介護デバイス14、15、16、17、126、128、130、148は、無効にされ、システム使用のために存在または利用可能ではなく、電源を落とされ、または図5のシステム500の一部ではないことがある。それに加えて、または代替として、いくつかの特定の実施形態では、使用される患者介護デバイスだけがドック502にドッキング可能である。例えば、ある特定の実施形態では、注入ポンプ7はデバイス・ドック502内にドッキングされる唯一のデバイスであり、デバイス・ドック502は1つのデバイス、例えば注入ポンプ7だけを受ける。それに加えて、代替として、または任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は、ドッキング可能であり、ドッキングしないで動作することができ、および/またはドッキング可能でなく、スタンドアロンの患者介護デバイスとして動作することができる。
図5では、ドック502はいくつかの患者介護デバイスを受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、ドック502は、1つの患者介護デバイス、複数の患者介護デバイス、またはあらゆる任意の数の患者介護デバイスを受けることができる。また、ドックの区画が使用されていないことがあり、例えば、図5に示すように、空の区画170がドック502内に示されている。それに加えて、ドック502は1つの監視クライアント1を受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、ドック502は、2つの監視クライアント1、3つ以上の監視クライアント1、またはあらゆる任意の数の監視クライアント1を受けることができる。
図6は、本開示の実施形態による、監視クライアント、例えば図5の監視クライアント1と1つ以上の患者介護デバイス、例えば図5の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148の1つ以上との間で通信を維持するための方法304を示すフローチャート図である。
該方法は、行為306中にドックがドック・コネクタを通して監視クライアントとドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為306の通信リンクが利用可能でない場合、方法304は行為308に進み、そうでなければ、方法304は行為310に進む。行為310は、ドックがドックと患者介護デバイスの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為310の通信リンクが利用可能でない場合、方法304は行為312に進み、そうでなければ、方法304は行為314に進む。
行為308は、ドックが無線リンクを通して監視クライアントとドックとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為308の通信リンクが利用可能でない場合、方法304は行為310に進み、そうでなければ、方法304は行為312に進む。
行為312は、患者介護デバイスが直接無線リンクを通して監視クライアントと患者介護デバイスとの間の通信リンクとして利用可能であるか判定する。行為312の通信リンクが利用可能でない場合、行為316は、監視クライアントと患者介護デバイスとの間の通信が利用可能ではないと判定する。
行為314は、(1つ以上の)利用可能な通信リンクを使用して、監視クライアントとデバイスとの間のハンドシェイクを試みる。代替実施形態では、ハンドシェイクは利用されず、例えば、いくつかのプロトコルはハンドシェイクを利用しない。判断行為318は、ハンドシェイクが成功したかどうか判定し、成功した場合、方法304は、行為320に進んで、(1つ以上の)利用可能な通信リンクを使用してデータを通信する。判断行為318がハンドシェイクが行為314で成功しなかったと判定した場合、行為316は、デバイスとの通信が利用可能ではないと判定する。他の実施形態では、判断行為318が、ハンドシェイクが行為314で成功しなかったと判定した場合、方法304は、検証されていない通信リンク(明示的には図示せず)を介して患者介護デバイスと通信することを試みる。
方法304は、監視クライアントと1つ以上の患者介護デバイスとの間で通信を維持する方法を記載した、本開示の例示的な実施形態である。いくつかの実施形態では、方法304は通信リンクのスケジュールを含むけれども、他のスケジュールを使用することができ、放送、エニーキャスト、マルチキャストまたはユニキャストを使用することができ、ルーティング・アルゴリズムを使用することができ、距離ベクトル・ルーティング・プロトコルを使用することができ、リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、最適化リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、パス・ベクトル・プロトコルを使用することができ、所定の代替通信パスでの静的ルーティングを使用することができ、および/または適応ネットワークを使用することができる。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、ウェイトが各通信パスに割り当てられてもよく、ダイクストラアルゴリズムが監視クライアント1と1つ以上の患者ケアデバイスとの間で通信するために使用されてもよい。ウェイトは任意の公知の方法で、例えば帯域幅、シグナルの質、ビットエラー率の関数として決定されてもよく、利用可能なデータスループットまたは待ち時間、および/または同様なものに線形であってもよい。
次に図7を参照すると、本開示のさらに別の実施形態による、患者介護デバイス7、126、128、130をそこにドッキングするための一体型ドック702を備えた監視クライアント1を有する電子患者介護システム700のブロック図が示される。それに加えて、いくつかの実施形態では、通信モジュール124D、およびドングル133は全て、ドック702にドッキング可能である。図7の患者介護システム700は、図1の患者介護システム100と同様であるが、患者介護システム700は一体型ドック702を備えている。いくつかの実施形態では、監視クライアント1は、ドックを介してドッキングされた場合に、患者介護デバイスと通信するが、監視クライアント1が患者介護デバイス、例えば患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148と通信することができない場合、監視クライアント1は無線で、例えば監視クライアント1のアンテナ112を使用して通信することができる。
任意選択では、指示または要求を患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148に送信するために、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、または送達流量プロファイルを注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130に送信するために、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11を使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュール、および/または最大丸薬分配基準などの、指示または要求を丸薬ディスペンサ128に送信するために、監視クライアント1、4、11の1つ以上を使用することができる。最大丸薬分配基準は、所定の時間内に送達することができる薬剤の最大量であり、例えば、特定の薬剤が必要に応じて(すなわち、必要になったら)摂取されるが、過剰に摂取される場合には薬剤は安全でない可能性があり、最大丸薬分配基準は、例えば「所定の時間内に所定量を」のように、薬剤が患者によって安全でない量で摂取されることを防ぐことができる。
任意選択では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148はまた、アラームまたは警戒を発するまたは送信するべきであるかどうか判定する、治療または状態が患者にとって安全であるかどうか判定する、システム700が適切にまたは所定の境界で作動しているかどうか判定する、および/または監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイ上にデータを表示するために、データを監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。例えば、任意選択では、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130は、上流側圧力、上流側圧力の変化、患者2に対する下流側圧力、患者2に対する下流側圧力の変化、注入ライン内の空気の有無、送達された実際のボーラス量、実際の注入流量、送達された実際の合計流体、薬物送達の実際の開始時間、薬物送達の実際の停止時間、または実際の送達流量プロファイルを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11の1つ以上に(当てはまる場合に)通信することができる。別の実施形態では、丸薬ディスペンサ128は任意選択では、例えば分配された実際の丸薬、分配された実際の丸薬タイプ、分配された時の実際の丸薬分配スケジュール、または最大丸薬分配基準を超えたかどうかなどのデータを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。
患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148から受信したデータは、アラームおよび/または警戒を発するために、あらゆる所定の状態に対して分析することができる。例えば、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の下流側圧力の増加を、患者へのチューブの過剰な凝固、浸透、閉塞または折れ曲がり、または静脈内バッグ170内の他の材料による閉塞の1つの表れであるとして使用することができる。下流側圧力の急激な増加に応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。それに加えて、または代替として、患者2に対する下流側の圧力の急激な低下は、チューブが針から外れた、および/または針が患者から今外れていることの表れであり、これに応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。監視クライアント1、4、11の1つ以上は任意選択では、患者2に対する下流側圧力の急激が上昇および/または低下に応じて、流体の送達を停止するために、注入ポンプ7、シリンジ・ポンプ126、および/またはマイクロインフュージョン・ポンプ130の1つ以上に指示を送信することができる。
いくつかの実施形態では、図7に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、各アイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスは任意選択である。例えば、いくつかの実施形態では、監視クライアント1は任意選択であり、監視サーバ3は任意選択であり、設備サービス8は任意選択であり、各サービス19、20、21、22、23、24は任意選択であり、クラウド・サーバ25は任意選択であり、他の監視クライアント4はそれぞれ任意選択であり、オンライン薬物データベース9は任意選択であり、薬物有害事象ネットワークは任意選択であり、患者のパーソナルEHR19’は任意選択であり、および/または治療結果データベース10は任意選択である。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、各患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は任意選択である。同様に、システム・モニタ131、リスト・バンド118、RFID116、バーコード114、スキャナ120、ディスプレイ134、および/またはAC電源はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態では任意選択である。
それに加えて、いくつかの実施形態では、図7に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、いくつかのアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスが、単一のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックまたは演算デバイスとして示されているけれども、複数のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスが意図されている。例えば、単一の注入ポンプ7が図7に示されているけれども、いくつかの実施形態では、2つの注入ポンプ7を使用することができ、多数の注入ポンプ7を使用することができ、またはあらゆる任意の数の注入ポンプ7を使用することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、一体型ドック702を使用することができる。
それに加えて、または代替として、特定の患者介護デバイス7、14、15、16、17、126、128、130、148が示されているけれども、特定の患者介護デバイスの他の組合せ、サブセット、多数のもの、またはその組合せを使用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスのうち注入ポンプ7だけが使用されており、この特定の実施例では、他の患者介護デバイス14、15、16、17、126、128、130、148は、無効にされ、システム使用のために存在または利用可能ではなく、電源を落とされ、または図7のシステム700の一部ではないことがある。それに加えて、または代替として、いくつかの特定の実施形態では、使用される患者介護デバイスだけが一体型ドック702にドッキング可能である。例えば、ある特定の実施形態では、注入ポンプ7は一体型ドック702内にドッキングされた唯一のデバイスであり、一体型ドック702は1つのデバイス、例えば注入ポンプ7だけを受ける。それに加えて、代替として、または任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148は、ドッキング可能であり、ドッキングしないで動作することができ、および/またはドッキング可能でなく、スタンドアロンの患者介護デバイスとして動作することができる。
図7では、一体型ドック702はいくつかの患者介護デバイスを受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、一体型ドック702は、1つの患者介護デバイス、複数の患者介護デバイス、またはあらゆる任意の数の患者介護デバイスを受けることができる。また、ドックの区画が使用されていないことがあり、例えば、図7に示すように、空の区画170が一体型ドック702内に示されている。それに加えて、一体型ドック702は1つの一体型監視クライアント1を受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、一体型ドック702は、2つの一体型監視クライアント1、3つ以上の一体型監視クライアント1、またはあらゆる任意の数の一体型監視クライアント1を受けることができる。
図8は、本開示のさらに別の実施形態による、ハブ802を有する電子患者介護システム800のブロック図である。任意選択では、いくつかの実施形態では、ハブ802は、監視クライアント・ドック102とデバイス・ドック804、806との間に通信インターフェースを提供する。さらに追加の実施形態では、ハブ802は、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11なしで、患者介護デバイスを制御する。例えば、ハブ802は、監視サーバ3、設備サービス8、ナース・ステーション5、薬局6、クラウド・サーバ25、オンライン薬物データベースまたは薬物有害事象ネットワーク9、患者のパーソナルEHR19’および/または治療結果データベース10と通信することができる。ハブ802は、そこに接続された全てのデバイス(例えば、患者介護デバイス、監視クライアント、遠隔コミュニケータなど)がハブ802のクロックを使用し、リアルタイム・デバイスがハブ802のクロックを使用し、またはタイムクリティカルなデバイスがハブ802のクロックを使用するように、クロックを提供することができる。
いくつかの実施形態では、GPSおよび/または測距モジュール(例えば、超音波測距モジュール)を、注入ポンプ830、監視クライアント1、ハブ802、介護人および/または患者に設置することができる。所定の設定は、注入ポンプ830、監視クライアント1、ハブ802、介護人および/または患者の所定の一群が、この特定の実施形態では、治療を開始する前に、および/または注入ポンプ830、ハブ802、および/または監視クライアント1の1つを構成する前に、互いに所定の距離内に居なければならないことを要求することがある。
いくつかの実施形態では、ハブ802は、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を備えて、監視クライアント1、および/または遠隔コミュニケータ11の上にGUI、ウィンドウ、データなどを表示する。APIは、セキュアなデータ・クラスを含むことができる。さらに追加の実施形態では、ドック102、804、および/または806は、APIを備えて、監視クライアント1、または遠隔コミュニケータ11の上にGUI、ウィンドウ、データなどを表示する。さらに追加の実施形態では、ドック102、804、または806、またはハブ802は、APIを備えて、患者介護デバイス830、810、および/または814の上にGUI、ウィンドウ、データなどを表示する。
いくつかの実施形態では、ハブ802および/またはドック102、804、および/または806は、関連付けられた患者介護デバイス(そこにペアリングされたデバイス、ハブ802および/またはドック102、804、および/または806に差し込まれたまたはドッキングされたデバイス)のタイプに基づいて、そこに関連付けられた患者介護デバイスのタイプを識別し、構成データをロードすることができる。
いくつかの実施形態では、ハブ802および/またはドック102、804、および/または806は、そこに関連付けられた患者介護デバイスのタイプを識別し、html、CSS、JavaScriptなどを使用してUIを構成することができる。いくつかの実施形態では、ハブ802および/またはドック102、804、および/または806は、分散型UIシステムを有することができる。
本明細書に記載したユーザ・インターフェースは、要求アクションフレームワークを利用してもよい。
任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、ハブ802は、監視クライアント1と通信するためのセーフティ・クリティカル回路およびソフトウェアの全てを備える。例えば、この特定の実施形態では、ハブ802は監視クライアント1から治療パラメータを受信し、ハブ802は、どこかで、例えば監視クライアント1上で行なわれた何らかの安全点検とは独立に、治療パラメータが患者2にとって安全であることを保証する。さらに追加の特定の実施形態では、システム800は、任意選択では、監視クライアント1に完全にフォールト・トレラントであり、例えば、監視クライアント1で行なわれた独立した安全点検が所定の基準、例えば注入ポンプ7の薬物送達の所定の安全範囲を満たしていない場合に、監視クライアント1からの指示、要求またはパラメータを無視することができる。
任意選択では、さらに追加の特定の実施形態では、静脈内バッグ170に取り付けられたバーコードを、スキャナ120によってスキャンすることができ、これは所定の処方箋を(例えば、患者のパーソナルEHR19’から)ダウンロードし、および/または注入ポンプ830が、ハブ802がドック804にドッキングされているときにハブ802にアップロードされた所定の処方箋を含んでいる。その後、この特定の実施形態では、また任意選択では、ハブ802は患者2に静脈内バッグ170の注入を開始し、治療の進行を監視して患者2の安全を保証する。それに加えて、代替として、または任意選択では、この特定の実施形態では、介護人はハブ802のみを介して図8に示すようにシステム800と相互作用することができる。任意選択では、いくつかの実施形態では、ハブ802は、治療、状態、または患者情報を監視クライアント1にアップロードする。例えば、ハブ802は、注入ポンプ830から受信した治療情報、または静脈内バッグ170上のスキャンされたバーコードに対応する患者のパーソナルEHR19’から受信した治療情報を監視クライアント1にアップロードして、ユーザに表示し、ユーザによってその情報を確認し、監視クライアント1内に記憶などをすることができる。
いくつかの実施形態では、デバイス・ドック804は、注入ポンプ830、810および812を受ける。いくつかの実施形態では、デバイス・ドック804は、1つの、2つ以上の、または複数の患者介護デバイスを受ける。デバイス・ドック806は、丸薬ディスペンサ814を受ける。いくつかの実施形態では、デバイス・ドック806は、丸薬ディスペンサ806などの1つの、2つ以上の、または複数の患者介護デバイスを受ける。デバイス・ドック804は、無線通信用のアンテナ816を備えており、デバイス・ドック806は、無線通信用のアンテナ818を備えている。同様に、ハブ802は、無線通信用のアンテナ820を備えている。それに加えて、または代替として、デバイス・ドック804、ハブ802および/または監視クライアント1は、有線接続を使用して互いに通信する。ハブ802ならびにドック804および806のそれぞれは、例えば、USBケーブルを使用して、イーサネット・ケーブルを使用して、および/または無線リンクを介して、互いに通信することができる。任意選択では、ハブ802は、ディスプレイ822、カメラ824、マイクロフォン826、スキャナ120、着脱可能ディスプレイ(図示せず)などの追加の付属品を備えていてもよい。上記したように、ハブ802は、全ての患者セーフティ・クリティカル機能を提供することができ、監視クライアント1および/または監視クライアント・ドック102とは独立して動作することができる。
任意選択では、指示または要求を患者介護デバイス14、15、16、17、35、830、810、812、814、148に送信するために、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、または送達流量プロファイルを注入ポンプ830、810、812の1つ以上に送信するために、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11を使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュールおよび/または最大丸薬分配基準などの、指示または要求を丸薬ディスペンサ814に送信するために、監視クライアント1、4、11の1つ以上を使用することができる。最大丸薬分配基準は、所定の時間内に送達することができる薬剤の最大量であり、例えば、特定の薬剤が必要に応じて(すなわち、必要になったら)摂取されるが、過剰に摂取される場合には薬剤は安全でない可能性があり、最大丸薬分配基準は、例えば「所定の時間内に所定量を」のように、薬剤が患者によって安全でない量で摂取されることを防ぐことができる。
任意選択では、患者介護デバイス14、15、16、17、35、830、810、812、814、148はまた、アラームまたは警戒を発しまたは送信するべきであるかどうか判定する、治療または状態が患者にとって安全であるかどうか判定する、システム800が適切にまたは所定の境界内で作動しているかどうか判定する、および/または監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイ上にデータを表示するために、データを監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11に返信してもよい。例えば、任意選択では、注入ポンプ830、810、812の1つ以上は、上流側圧力、上流側圧力の変化、患者2に対する下流側圧力、患者2に対する下流側圧力の変化、注入ライン内の空気の有無、送達された実際のボーラス量、実際の注入流量、送達された実際の合計流体、薬物送達の実際の開始時間、薬物送達の実際の停止時間または実際の送達流量プロファイルを、監視クライアント1、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11の1つ以上に(当てはまる場合に)通信することができる。別の実施形態では、丸薬ディスペンサ814は任意選択では、例えば分配された実際の丸薬、分配された実際の丸薬タイプ、分配された時の実際の丸薬分配スケジュールまたは最大丸薬分配基準を超えたかどうかなどのデータを、監視クライアント1、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11に返信することができる。
患者介護デバイス14、15、16、17、35、830、810、812、814、148から受信したデータは、アラームおよび/または警戒を発するために、あらゆる所定の状態に対して分析してもよい。例えば、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、注入ポンプ830、810、812の1つ以上の下流側圧力の増加を、患者へのチューブの過剰な凝固、浸透、閉塞または折れ曲がり、または静脈内バッグ170内の他の材料による閉塞の1つの表れであるとして使用することができる。下流側圧力の急激な増加に応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。それに加えて、または代替として、患者2に対する下流側圧力の急激な低下は、チューブが針から外れた、および/または針が患者から今外れていることの表れであり、これに応じて、監視クライアント1、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。監視クライアント1、4、11の1つ以上は、任意選択では、注入ポンプ830、810、812の1つ以上に指示を送信して、患者2に対する下流側圧力の急激な上昇および/または低下に応じて、流体の送達を停止することができる。
いくつかの実施形態では、図8に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、各アイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスは任意選択である。例えば、いくつかの実施形態では、監視クライアント1は任意選択であり、監視サーバ3は任意選択であり、設備サービス8は任意選択であり、各サービス19、20、21、22、23、24は任意選択であり、クラウド・サーバ25は任意選択であり、他の監視クライアント4はそれぞれ任意選択であり、オンライン薬物データベース9は任意選択であり、薬物有害事象ネットワークは任意選択であり、患者のパーソナルEHR19’は任意選択であり、および/または治療結果データベース10は任意選択である。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、各患者介護デバイス830、810、812は任意選択である。同様に、システム・モニタ131、リスト・バンド118、RFID116、バーコード114、スキャナ120、ディスプレイ808および/またはAC電源はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態では任意選択である。
それに加えて、いくつかの実施形態では、図8に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、いくつかのアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスが、単一のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックまたは演算デバイスとして示されているけれども、複数のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドックおよび演算デバイスが意図されている。例えば、単一の丸薬ディスペンサ814が図8に示されているけれども、いくつかの実施形態では、2つの丸薬ディスペンサ814を使用することができる、多数の丸薬ディスペンサ814を使用することができる、またはあらゆる任意の数の丸薬ディスペンサ814を使用することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、多数のドック804または806、および/または多数の監視クライアント・ドック102を使用することができる。
それに加えて、または代替として、特定の患者介護デバイス830、810、812が示されているけれども、特定の患者介護デバイスの他の組合せ、サブセット、多数のものまたはその組合せを使用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスのうち注入ポンプ830だけが使用されており、この特定の実施例では、他の患者介護デバイス810、812、814は、無効にされ、システム使用のために存在または利用可能ではなく、電源を落とされ、または図8のシステム800の一部ではないことがある。それに加えて、または代替として、いくつかの特定の実施形態では、使用される患者介護デバイスだけがドック804または806にドッキング可能である。例えば、特定の1つの実施形態では、注入ポンプ830が、ドック804内にドッキングされた唯一のデバイスであり、ドック804は1つのデバイス、例えば注入ポンプ830だけを受ける。
図8では、ドック804はいくつかの患者介護デバイスを受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、デバイス・ドック804は、1つの患者介護デバイス、複数の患者介護デバイス、またはあらゆる任意の数の患者介護デバイスを受けることができる。また、ドックの区画が使用されないことがある(図8には図示せず)。それに加えて、監視クライアント・ドック102は1つの監視クライアント1を受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、監視クライアント・ドック102は、2つの監視クライアント1、3つ以上の監視クライアント1、またはあらゆる任意の数の監視クライアント1を受けることができる。それに加えて、代替として、または任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、患者介護デバイス14、15、16、17、35、830、810、812、814がドッキング可能であり、ドッキングしないで動作することができ、および/またはドッキング可能でなく、スタンドアロンの患者介護デバイスとして動作することができる。
図8のシステム800は、任意の知られている通信方法を使用して、それとの通信を維持することができる。例えば、いくつかの実施形態では、任意の通信のスケジュールを使用することができ、放送、エニーキャスト、マルチキャストまたはユニキャストを使用することができ、ルーティング・アルゴリズムを使用することができ、距離ベクトル・ルーティング・プロトコルを使用することができ、リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、最適化リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、パス・ベクトル・プロトコルを使用することができ、所定の代替通信パスでの静的ルーティングを使用することができおよび/または適応ネットワークを使用することができる。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、ウェイトが各通信パスに割り当てられてもよく、ダイクストラアルゴリズムが監視クライアント1またはハブ802と1つ以上の患者介護デバイス(例えば、患者介護デバイス830、810、812、および814)のと間で通信するために使用されてもよい。ウェイトは任意の公知の方法で、例えば帯域幅、シグナルの質、ビットエラー率の関数として決定されてもよく、利用可能なデータスループットまたは待ち時間、および/または同様なものに線形であってもよい。
本開示の実施形態では、設備サービス8および/または薬物有害事象ネットワーク9はまた、誤薬低減システム(DERS)を備えてもよい。DERSシステムは、ソフト・アラームを始動するための第1のセットの所定の基準、および/またはハード・アラームを始動するための第2のセットの所定の基準を含むことができる。ソフト・アラームは、注入ポンプ830のユーザ・インターフェース、ハブ802のユーザ・インターフェース808および/または監視クライアント1のユーザ・インターフェースを使用して介護人によって無効にされる(例えば、止められる)ことができ(また、可聴および/または振動アラームのみであってもよく)、他方、ハード・アラームは該ハード・アラームの原因が取り除かれるまで治療を中断させる。
本開示のさらに追加の実施形態では、DERSシステムは、ソフト・リミットを規定する第1のセットの所定の基準、および/またはハード・リミットを規定する第2のセットの所定の基準を含んでいてもよい。ハードおよびソフト・リミットは、体格、体重、年齢、他の患者パラメータまたは他の基準に基づいて、薬物投与量などの治療リミットを規定する。ソフト・リミットは、注入ポンプ830のユーザ・インターフェース、監視クライアント1のユーザ・インターフェース、および/またはハブ802のユーザ・インターフェース808を使用して介護人によって無効にされて、治療が第1のセットの所定の基準外であるにも関わらず治療を開始することができ、他方、ハード・リミットは、設定がハード・リミットを規定する第2のセットの所定の基準に合うように変更されるまで、治療が開始されるのを阻止する。
いくつかの実施形態では、患者介護デバイス830、810、812、814、14、15、16、17、35および/または148、監視クライアント1、遠隔コミュニケータ11、およびドック102および/または804、および/またはハブ802は、例えばAPIを介して、セキュアなデータ・クラスを備えてもよい。
再び図面を参照すると、図9は、本開示のさらに別の実施形態による、積み重ね可能な監視クライアント902、積み重ね可能な注入ポンプ904、積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906および別の積み重ね可能な患者介護デバイス908を有する電子患者介護システム900のブロック図を示す。積み重ね可能なデバイス902〜908は、バックプレーンおよび/またはバスを使用して通信してもよい(いくつかの実施形態では、積み重ね可能なデバイス902〜908は通信モジュールを介して通信する)。
任意選択では、指示または要求を患者介護デバイス14、15、16、17、35、128、904、906、908、148に送信するために、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、または送達流量プロファイルを積み重ね可能な注入ポンプ904、積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906、および/または他の積み重ね可能な患者介護デバイス908に送信するために、監視クライアント902、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11を使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュール、および/または最大丸薬分配基準などの、指示または要求を丸薬ディスペンサ128に送信するために、監視クライアント902、4、11の1つ以上を使用することができる。最大丸薬分配基準は、所定の時間内に送達することができる薬剤の最大量であり、例えば特定の薬剤が必要に応じて(すなわち、必要になったら)摂取されるが、過剰に摂取される場合には薬剤は安全でない可能性があり、最大丸薬分配基準は、例えば「所定の時間内に所定量を」のように、薬剤が患者によって安全でない量で摂取されることを防ぐことができる。
任意選択では、患者介護デバイス14、15、16、17、35、128、904、906、908、148はまた、データを監視クライアント902、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11に返信して、アラームまたは警戒を発しまたは送信するべきであるかどうか判定する、治療または状態が患者にとって安全であるかどうか判定する、システム900が適切にまたは所定の境界で作動しているかどうか判定する、および/または監視クライアント902、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11のディスプレイ上にデータを表示することができる。例えば、任意選択では、積み重ね可能な注入ポンプ904、積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906および/または他の積み重ね可能な患者介護デバイス908は、上流側圧力、上流側圧力の変化、患者2に対する下流側圧力、患者2に対する下流側圧力の変化、注入ライン内の空気の有無、送達された実際のボーラス量、実際の注入流量、送達された実際の合計流体、薬物送達の実際の開始時間、薬物送達の実際の停止時間、または実際の送達流量プロファイルを、監視クライアント902、他の監視クライアント4、および/または遠隔コミュニケータ11の1つ以上に(当てはまる場合に)通信することができる。別の実施形態では、丸薬ディスペンサ128は任意選択では、例えば分配された実際の丸薬、分配された実際の丸薬タイプ、分配された時の実際の丸薬分配スケジュール、または最大丸薬分配基準を超えたかどうかなどのデータを、積み重ね可能な監視クライアント902、他の監視クライアント4および/または遠隔コミュニケータ11に返信してもよい。
患者介護デバイス14、15、16、17、35、128、904、906、908、148から受信したデータは、何らかの所定の状態の有無が分析されて、アラームおよび/または警戒を発することができる。例えば、監視クライアント902、4、11の1つ以上は、積み重ね可能な注入ポンプ904および/または積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906の下流側圧力の増加を、患者へのチューブの過剰な凝固、浸透、閉塞または折れ曲がり、または静脈内バッグ170内の他の材料による閉塞の1つの表れであるとして使用することができる。下流側圧力の急激な増加に応じて、監視クライアント902、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。それに加えて、または代替として、患者2に対する下流側圧力の急激な低下は、チューブが針から外れた、および/または針が患者から今外れていることの表れであり、これに応じて、監視クライアント902、4、11の1つ以上は、ユーザに視覚的にまたは聴覚的に警告または警戒を発することができる。監視クライアント902、4、11の1つ以上は、任意選択では、積み重ね可能な注入ポンプ904および/または積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906の1つ以上に指示を送信して、患者2に対する下流側圧力の急激な上昇および/または低下に応じて、流体の送達を停止することができる。
積み重ね可能な監視クライアント902、積み重ね可能なデバイス908、積み重ね可能な注入ポンプ904および積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906は、各デバイスの上部および底部に結合されたコネクタを介して一緒にデイジー・チェーン接続することができる。例えば、積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906を代わりに、監視クライアント902の上部に積み重ねることができ、それによって、積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906の底部コネクタは監視クライアント902の上部のコネクタに電気結合される。
デイジー・チェーンは、例えば、積み重ね可能な監視クライアント902、積み重ね可能な患者介護デバイス908、積み重ね可能な注入ポンプ904および積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906のそれぞれ内の電気導体を通して作成することができ、それによって連続電気接触がこれらのデバイスのそれぞれの間に維持される。
それに加えて、または代替として、積み重ね可能なデバイス902、908、904、906は任意選択では、互いに無線通信を維持してもよい。例えば、積み重ね可能な監視クライアント902は、デイジー・チェーン接続された導体が積み重ね可能なデバイス902、908、904、906のうちの1つの積み重ね可能なデバイス内の内部短絡により電気的に無反応であることを検出することができ、積み重ね可能な監視クライアント902は、各積み重ね可能なデバイス908、904、906に問い合わせて、どのデバイスが故障したのか判定することができる。この判断を行なった後に、積み重ね可能な監視クライアント902は、積み重ね可能なデバイス902、908、904、906のうちの故障したデバイス内の絶縁された切断回路と無線通信して、故障したデバイスをデイジー・チェーン接続された導体から電気的に係脱させることができる。それに加えて、または代替として、積み重ね可能なデバイス902、908、904、906の1つ以上は、積み重ね可能なデバイス902、908、904、906の1つが故障している、および/または積み重ね可能なデバイス902、908、904、906の1つがデイジー・チェーン接続された有線通信リンクを介してではなく無線で通信していることを、警告し、警戒を送信し、および/またはメッセージを表示することができる。
それに加えて、または代替として、積み重ね可能な監視クライアント902、積み重ね可能なデバイス908、積み重ね可能な注入ポンプ904および積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906はそれぞれ、デイジー・チェーン内でその下または上でそれぞれのデバイスに情報を中継しまたは再伝達してもよい。例えば、積み重ね可能な注入ポンプ904は、内部メモリ内のデータをバッファリングし、積み重ね可能な患者介護デバイス908が追加のデータを受信する準備ができていることを示すシグナルを積み重ね可能な患者介護デバイス908から受信した場合にその情報を通信することによって、積み重ね可能なシリンジ・ポンプ906から受信したデータを全て通信することができる。いくつかの実施形態では、図8に示すような、またはここで記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、各アイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイス、ドック、および演算デバイスは任意選択である。例えば、いくつかの実施形態では、監視クライアント1は任意選択であり、監視サーバ3は任意選択であり、設備サービス8は任意選択であり、各サービス19、20、21、22、23、24は任意選択であり、クラウド・サーバ25は任意選択であり、他の監視クライアント4はそれぞれ任意選択であり、オンライン薬物データベース9は任意選択であり、薬物有害事象ネットワークは任意選択であり、患者のパーソナルEHR19’は任意選択であり、および/または治療結果データベース10は任意選択である。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、各患者介護デバイス830、810、812は任意選択である。同様に、システム・モニタ131、リスト・バンド118、RFID116、バーコード114、スキャナ120、ディスプレイ808および/またはAC電源はそれぞれ、本開示のいくつかの実施形態では任意選択である。
それに加えて、いくつかの実施形態では、図9に示すような、またはそれとともに記載されたような、番号が付けられたものも付けられていないものも、いくつかのアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイスおよび演算デバイスが、単一のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイスまたは演算デバイスとして示されているけれども、複数のアイテム、コンポーネント、デバイス、患者介護デバイスおよび演算デバイスが意図されている。例えば、単一の丸薬ディスペンサ128が図9に示されているけれども、いくつかの実施形態では、2つの丸薬ディスペンサ128を使用することができ、多数の丸薬ディスペンサ128を使用することができ、またはあらゆる任意の数の丸薬ディスペンサ128を使用することができる。
それに加えて、または代替として、特定の患者介護デバイス904、906、908が示されているけれども、特定の患者介護デバイスの他の組合せ、サブセット、多数のものまたはその組合せを使用することもできる。例えば、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスのうち積み重ね可能な注入ポンプ904だけが使用されており、この特定の実施例では、他の患者デバイス906、908は、無効にされ、システム使用のために存在または利用可能ではなく、電源を落とされ、または図9のシステム900の一部ではないことがある。それに加えて、または代替として、いくつかの特定の実施形態では、使用される患者介護デバイスだけが積み重ねられる。例えば、特定の1つの実施形態では、注入ポンプ904が、積み重ねられた唯一のデバイスである。それに加えて、または代替として、積み重ねられていない患者介護デバイス、例えば患者介護デバイス904、906および/または908は、スタンドアロンのデバイスとして動作している場合に動作し続けることができる。それに加えて、代替として、または任意選択では、いくつかの特定の実施形態では、患者介護デバイス14、15、16、17、35、904、906、908、128、148はドッキング可能であり、ドッキングしないで動作することができ、および/またはドッキング可能でなく、スタンドアロンの患者介護デバイスとして動作することができる。
図9では、スタックはいくつかの患者介護デバイスを積み重ねることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、スタックは1つの患者介護デバイス、複数の患者介護デバイス、またはあらゆる任意の数の患者介護デバイスを受けてもよい。それに加えて、スタックは1つの監視クライアント902を受けることが可能であるように示されているけれども、他の実施形態では、2つの積み重ね可能な監視クライアント902、3つ以上の積み重ね可能な監視クライアント902、またはあらゆる任意の数の積み重ね可能な監視クライアント902が、システム900内で一緒に積み重ねられる。
図9のシステム900は、任意の知られている通信方法を使用して、それとの通信を維持することができる。例えば、いくつかの実施形態では、任意の通信のスケジュールを使用することができ、放送、エニーキャスト、マルチキャストまたはユニキャストを使用することができ、ルーティング・アルゴリズムを使用することができ、距離ベクトル・ルーティング・プロトコルを使用することができ、リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、最適化リンク状態ルーティング・プロトコルを使用することができ、パス・ベクトル・プロトコルを使用することができ、所定の代替通信パスでの静的ルーティングを使用することができ、および/または適応ネットワークを使用することができる。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、ウェイトを各通信パスに割り当てることができ、ダイクストラアルゴリズムを使用して監視クライアント902と1つ以上の患者介護デバイス(例えば、患者介護デバイス904、906、908)との間で通信することができ、ウェイトは任意の公知の方法で、例えば帯域幅、シグナルの質、ビットエラー率の関数として決定されてもよく、利用可能なデータスループットまたは待ち時間、および/または同様なものに線形であってもよい。
図1、3、5、7、8および9を参照すると、様々な更新技術および/または手法を利用して、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスを更新してもよい。例えば、患者介護デバイスは、例えばいくつかの実施形態では、RS232フォーマット・データを、例えばI2Cフォーマット・データに変換するバス変換器により、演算デバイス(いくつかの実施形態では、パーソナル・コンピュータ、またはパーソナル・コンピュータと同様の方法で使用することができる任意のデバイス、例えばこれに限らないがタブレットであってもよい)に結合することができる。ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイス内のプロセッサは、いくつかの実施形態では、更新プログラムを実行して、例えばスーパーバイザ・プロセッサおよび/またはコマンド・プロセッサによってフラッシュ・メモリ内にソフトウェアをダウンロードすることを制御しまたは組織化してもよい。いくつかの実施形態では、演算デバイスが、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスのフラッシュ・メモリ内にソフトウェアをダウンロードすることを組織化してもよい。演算デバイスによって得られたソフトウェア更新は、スーパーバイザ・プロセッサおよび/またはコマンド・プロセッサによってアクセス可能なフラッシュ・メモリ(図示せず)内に送ることができる。上記ソフトウェア更新は、いくつかの実施形態では、スクリプト・プロセスによって自動的に呼び出すことができるコマンド・ライン・プログラムであってもよい。
いくつかの実施形態では、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスは、これに限らないが、ウェブをベースとするセキュア・ポータルを通して、および/または電子メールを通して、および/または無線通信プロトコルにより、これに限らないが、アプリケーションをダウンロードし、ソフトウェア更新をダウンロードし、情報をアップロードし、および/または情報を様々なマシンに送信する能力を含むことができるウェブ接続遠隔インターフェースであってもよく、またはこの能力を有するであってもよい。したがって、様々な実施形態では、遠隔インターフェース・アプリケーションは、任意の機能デバイス上で実行することができ、いわゆる専用デバイスに限るものではない。さらに、いくつかの実施形態では、遠隔インターフェースは、これに限らないが、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプ、患者介護デバイス、ブルートゥースまたは他の通信デバイス、患者介護デバイス、および/または任意の他のデバイスの1つ以上を含むことができる1つ以上のデバイスと、例えば無線周波数(「RF」)通信を使用して通信することが、ブルートゥースで可能にされても、または他様に可能にされてもよい。
いくつかの実施形態では、充電ステーションは、USBプラグを備えることができる遠隔インターフェースに対する、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスの充電領域を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、充電ステーションはUSBポートを備えてもよく、いくつかの実施形態では、ミニUSBポートを備えてもよく、それによって、いくつかの実施形態では、USBを通してハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプ、患者介護デバイスおよび/または遠隔インターフェースを充電するために、充電ステーションが電力を受けることを可能にすることができる。それに加えて、および/または代替では、USBポートは、コンピュータまたは他のデバイス、および/またはコンピュータ・タイプの装置への接続によって、遠隔インターフェース、および/またはハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスへの/そこからのデータ転送用に構成することができる。USBポートを含む実施形態では、遠隔インターフェースが充電されている間に、システムは、パーソナル・コンピュータおよび/またはウェブ・ポータルを呼び出して、更新ソフトウェアの有無をチェックし、利用可能な更新ソフトウェアがある場合、例えばUSB接続を介してソフトウェア更新をダウンロードしてもよい。これらの更新は次に、ペアリングの際に、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスに転送することができる。
したがって、ユーザは、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスの遠隔インターフェースをパーソナル・コンピュータに接続することができ、および/または、いくつかの実施形態では、データを遠隔インターフェースからウェブ・ポータルなどにアップロードすることができる。いくつかの実施形態では、これは遠隔インターフェースの「再充電」中に達成されてもよく、この再充電は、いくつかの実施形態では、パーソナル・コンピュータへのUSB接続を使用して行われてもよく、これは、遠隔インターフェースを充電/再充電することに加えて、パーソナル・コンピュータ、1908および/またはウェブ・ポータルからのデータを同期し、および/またはアップロード/ダウンロードしてもよい。この時、システムは、デバイスの1つ以上および/または遠隔インターフェースに対するソフトウェア更新が利用可能であるか判定することができる。ユーザは「更新をダウンロードする」を選択することができ、これらの更新は、充電のとき、および/または遠隔インターフェースが直接にあるいは間接にパーソナル・コンピュータにおよび/またはそのシステム用に特に設計されたウェブ・ポータルに接続されている任意のときに、ハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスの遠隔インターフェースにダウンロードすることができる。上記のように、遠隔インターフェースは、様々なデバイスと通信する能力を有する。したがって、ソフトウェア更新は、遠隔インターフェースによって任意の1つ以上のデバイスに伝えることができる。このことは多くの利点を有し、例えば、これに限らないが、デバイスの全てからのデータ/情報をアップロードすること、および/またはパーソナル・コンピュータからおよび/またはインターネット/ウェブ・ポータルから任意のデバイスに更新および/またはアプリケーションをダウンロードすることの両方のために、遠隔インターフェースをパーソナル・コンピュータ/ウェブ・ポータルに接続させるだけで済むことが挙げられる。このことは多くの理由から望ましい可能性があり、例えば、これに限らないが、1つの接続から全てのデバイスを効率的かつ容易に更新することができること、および/または1つの場所において全てのデバイスからのデータの全てを見ることができること、および/または遠隔インターフェースを通してパーソナル・コンピュータ/ウェブ・ポータルから任意のデバイスに情報および/または設定をダウンロードすることができることが挙げられる。
したがって、いくつかの実施形態では、パーソナル・コンピュータ/ウェブ・ポータルが、これに限らないが、遠隔インターフェースを含む全てのデバイスからの情報全てを含むので、いつでも、新しい「遠隔インターフェース」をシステムに導入することができる。これは、新しい遠隔インターフェースをパーソナル・コンピュータ/ウェブ・ポータルに接続し、システムに関する全ての情報を遠隔インターフェースにダウンロードすることによって達成することができる。いくつかの実施形態では、これは最初に、古い遠隔インターフェースを「認証されたデバイス」から取り除く必要があることがあるが、他の実施形態では、システムはユーザからの許可によって追加の遠隔インターフェースを「許可」することができる。したがって、システムは、デバイスに通信することが可能な、および/またはパーソナル・コンピュータおよび/またはウェブ・ポータルを接続することが可能な任意のインターネット接続および/または遠隔インターフェースに、全ての情報およびアプリケーションをダウンロードするための能力を備える。
また、これにより、遠隔インターフェースが、インターネットから任意のアプリケーションをシステム内の任意のデバイスにダウンロードすることが可能になる。したがって、システムの様々な実施形態では、ユーザは、(パーソナル・コンピュータおよび/またはウェブ・ポータルに無線通信し、これらに接続する能力などのいくつかのパラメータを含む)任意の装置を、様々なデバイス、例えば注入ポンプを制御し、および/またはCGMセンサ/トランシーバおよび/または他の検体センサおよび/またはハブ、ドック、デバイス、インスリン・ポンプ、注入ポンプおよび/または患者介護デバイスなどの他のデバイスからデータを受信し、および/またはこれらを制御することができ得るデバイスに、変えることができる。いくつかの実施形態では、遠隔インターフェースおよび/または遠隔インターフェース上の1つ以上のアプリケーションは、パスワードなどで保護することができ、1つ以上のデバイスとペアにされ、例えば注入ポンプおよび/またはCGMセンサおよび/または1つ以上の他のデバイスとペアにされる。
いくつかの実施形態では、遠隔インターフェース上の情報は、アップロードし、および/または別のデバイスおよび/またはコンピュータおよび/または機械と同期し、例えば、これに限らないが、パスワード保護されていてもよいインターネット・サイト(ウェブ・ポータル)にデータをアップロードしてもよい。したがって、ユーザは、任意のデバイスから情報にアクセスすることができ、および/または任意のデバイス特定アプリケーションを含む情報を任意のデバイスにダウンロードすることができ、したがって、これに限らないが、履歴、好ましい設定などの情報を含むユーザ情報を任意のデバイスにダウンロードすることができる。
図10は、本開示の実施形態による、監視サーバに患者介護デバイスの患者介護パラメータを通信するための方法600のフローチャート図である。方法600は、行為602〜608を含む。方法600の患者介護デバイスは任意選択では、本明細書に開示された任意の患者介護デバイス、例えば、図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908または本明細書に開示された他の患者介護デバイスであってもよい。
行為602は、患者介護デバイスと監視サーバとの間の通信リンクを確立する。行為604は、患者介護パラメータを監視サーバに、例えばローカル・エリア・ネットワークおよび/またはインターネット上でWiFiを通して、監視クライアント、1つ以上のハブまたはドックなどを通して通信する。行為606は、患者介護パラメータを非識別化する。行為606は、例えば図1、3、5、7、8および/または9の監視サーバ3内で、自動的におよび電子的に行なうことができる。例えば、患者の名前を取り除き、そして監視サーバ内の患者の識別情報を判断するために使用することができないランダムなシリアル番号または他の標識と交換してもよい。行為608は、非識別化された患者介護パラメータを、データベース内、例えばSQLデータベース、関係データベース、連想データベース、クラウド・サーバなどの監視サーバ内に記憶する。
図11は、本開示の実施形態による、監視サーバ内で患者介護デバイスから判断された多数の患者からの患者介護パラメータを集める方法701のフローチャート図である。方法701は、行為703〜713を含む。いくつかの実施形態では、行為703〜713は全て任意選択である。患者介護デバイスは、本明細書に開示された任意の患者介護デバイス、例えば図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、90、または本明細書に開示された他の患者介護デバイスであってもよい。
行為703は、監視サーバ、例えば図1、3、5、7、8または9の監視サーバ3と、複数の患者に関連付けられた複数の患者介護デバイスとの間に通信リンクを確立する。任意選択では、多数の患者介護デバイスは単一の患者に関連付けることができ、および/または多数の患者介護デバイスは異なるそれぞれの患者に関連付けることができる。
行為705は、複数の患者介護パラメータを複数の患者介護デバイスから監視サーバに通信する。行為707は患者介護パラメータを非識別化し、行為709は、これらの患者介護パラメータを、監視サーバ内、例えばSQLデータベース、関係データベース、連想データベースなどのデータベース内に記憶する。行為707は、自動的におよび/または電子的に行なうことができる。行為711は、複数の患者のうちの患者のサブセットを治療する。例えば、高血圧の患者は、血圧を下げるように指定された薬剤で治療することができる。行為713は、複数の患者に関連付けられた複数の患者介護パラメータのサブセットを分析して、治療の有効性を判定する。例えば、行為711の血圧薬剤を受けた全ての患者は、彼らの血圧が所定の時間、例えば6か月後の血圧読み取り値と比較されて、その治療が1人以上の患者に対して効果的であるかどうか判定することができる。
図12は、本開示の実施形態による、患者介護デバイスの動作が中断されたときの患者介護デバイスの回復の方法801のフローチャート図である。例えば、患者介護デバイスは、ドックから引き抜かれ、電力が遮断され、ハードウェアまたはソフトウェア障害が患者介護デバイス内の1つ以上のプロセッサまたは他の回路を一時的に無効にするなどの可能性がある。それに加えて、または代替として、患者介護デバイス上の1つ以上のプロセッサは、患者介護デバイスがホットスワップ可能であるように、方法801を実施してもよい。
方法801は、行為803〜823を含む。各行為803〜823は、いくつかの実施形態では、任意選択である。行為803は、患者介護デバイスに関連付けられた1つ以上の患者介護パラメータを受信する。方法801の患者介護デバイスは、本明細書で開示された任意の患者介護デバイスであってもよく、例えば、図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814または図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908の1つ以上であってもよい。
行為805は、患者介護デバイスの不揮発性メモリ内に1つ以上の患者介護パラメータを記憶する。患者介護パラメータは、患者治療パラメータまたは患者状態パラメータを含む患者介護に関連付けられた任意の値であってもよく、例えば、注入ポンプの注入速度は患者治療パラメータである。
行為807は、患者介護デバイス用の1つ以上の動作パラメータを受信する。動作パラメータは、デバイスの動作に関連するどんなものであってもよい。例えば、動作パラメータは、注入ポンプのモータの速度の制限、注入ポンプ速度、無線通信上のワット制限、電池放電速度または速度制限、更新頻度などであってもよい。行為809は、患者介護デバイスの不揮発性メモリ内に1つ以上の動作パラメータを記憶する。
行為811は、患者介護デバイスについての1つ以上の追加の動作パラメータを算出する。算出された動作パラメータは、患者介護デバイスを動作するために算出された任意のパラメータ、例えば、自動ゲイン制御で使用される適応ゲイン係数を有する比例積分微分(PID)制御ループのゲイン係数である。行為813は、患者介護デバイスの不揮発性メモリ内に1つ以上の追加の動作パラメータを記憶する。
行為815は、患者介護デバイスの動作が中断されたこと、例えば患者介護デバイスへの電力が失われた、患者介護デバイスに故障が起こった、電圧低下CPUリセットが起こったことなどを判断する。行為817は、患者介護デバイスの動作が再開することができることを判断する。
行為819は、患者介護デバイスの作動しているメモリ内に1つ以上の受信または算出された動作パラメータをロードし、行為821は、患者介護デバイスの作動しているメモリ内に1つ以上の患者介護パラメータをロードする。行為823は、患者介護デバイスの動作を再開する。
次に図13を参照すると、本開示の実施形態による、ユーザ・インターフェースを有する監視クライアントを患者介護デバイスにペアリングする方法900のフローチャート図が示される。方法900は、行為902〜912を含む。方法900の監視クライアントは、図1、3、5、7または8の監視クライアント1、または遠隔コミュニケータ11、図9の監視クライアント902、図1、3、5、7、8または9の遠隔コミュニケータ11、携帯電話、手持ち式コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ、携帯情報端末などであってもよい。方法900は監視クライアントと患者介護デバイスとの間のペアリングを記載しているけれども、いくつかの実施形態では、方法900を使用して、ハブ(例えば、図8のハブ802)を患者介護デバイス(例えば、患者介護デバイス830、810、812および814)にペアリングし、第1の患者介護デバイス(例えば、図8の患者介護デバイス830)を第2の患者介護デバイス(例えば、図8の患者介護デバイス814)にペアリングし、それによって第1の患者介護デバイスのユーザ・インターフェースが第2の患者介護デバイスを制御し、および/またはシステム・モニタ(例えば、図1、3、5、7、8または9のシステム監視131)を患者介護デバイス(例えば、図1、3、5および7に示すような患者介護デバイス7、170、126、128、148、14、15、16、17または170、または図8の患者介護デバイス830、810、812、814、14、15、16、17または148、および/または図9の患者介護デバイス904、906、908、14、15、16、17または148)にペアリングするために使用することができる。
行為902は、ユーザ・インターフェース(例えば、ディスプレイ、タッチスクリーン、ディスプレイ、ボタン、ユーザ入力用加速度計など)を有する監視クライアントを患者介護デバイスの動作距離内に配置する。行為904は、患者介護デバイスの識別情報をユーザ・インターフェース上に表示する。患者介護デバイスは、例えばシリアル番号、デバイス・タイプ、または標準またはカスタム発見プロトコルを使用した患者介護デバイスのユーザ入力上の視覚的表示によって、識別することができる。行為906は、ユーザ・インターフェースを使用してペアリングするために患者介護デバイスを選択する。例えば、行為906中のユーザは、監視クライアントのタッチスクリーンに触れて、患者介護デバイスの選択を表示してもよい。
行為908は、患者介護デバイスを監視クライアントにペアリングする。例えば、監視クライアントへの患者介護デバイスのペアリングは、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー(I.E.E.E.802.15.1)、WiFi、赤外線通信、近距離通信(NFC ISO 13157)、IR通信または光学的方法を利用することができる。本開示に照らして明らかなように、カスタム・ペアリング・プロトコルを同様に利用してもよく、これは、ハンドシェイク・シークエンスの使用を利用しても、または利用しなくてもよい。行為910は、患者介護パラメータを患者介護デバイスと監視クライアントとの間で通信し、例えばそれによって患者介護デバイスを監視クライアントによって制御しまたは監視してもよい。
行為912は、任意選択では、患者介護デバイスを通して、別の患者介護デバイスの追加の患者介護パラメータを動作可能に通信する。行為912では、患者介護デバイスが別の患者介護デバイスと動作可能に結合され、または動作可能に通信するならば、患者介護デバイスはリレーまたはルータとして働くことができ、それによって監視クライアントは別の患者介護デバイスと通信することができる。それに加えて、または代替として、患者介護デバイスは、その動作のために別の患者介護デバイスからの情報を使用することができ、例えば、注入ポンプは、流量計によって決定された流量、または温度プローブからの温度を使用することができる、および/または注入ポンプは、流量計から監視クライアントに情報を中継することができる。それに加えて、監視クライアントは任意選択では、並列または直列のいずれかで、ペアリングされた患者介護デバイスに結合された多数の患者介護デバイスと通信することができる。それに加えて、または代替として、本開示のいくつかの実施形態では、方法900で、監視クライアントは静脈チューブを使用して患者介護デバイスと通信する。該通信は、静脈チューブに埋め込まれた、または取り付けられた電気導体を介して、静脈チューブ内の流体を導電媒体として使用した電気通信を介して、静脈チューブを通して進む音波を使用して、または管内の流体を光導波路として光学的に使用することによって行われてもよい。静脈チューブを介した通信を使用して、別の通信リンク、例えばブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、WiFiなどを使用する(例えば、監視クライアント、ハブ、ドック、患者介護デバイスおよび/または監視クライアント、ハブ、ドック、患者介護デバイスおよび/またはシステム・モニタの1つ以上を備えたシステム・モニタの間の)ペアリングを設定してもよい。
本開示のさらに追加の実施形態では、第1のデバイス(例えば、監視クライアント、ハブ、患者介護デバイスまたはシステム・モニタ)から第2のデバイス(例えば、監視クライアント、ハブ、患者介護デバイスまたはシステム・モニタ)とのペアリングは、第1の通信リンクを使用して構成および/または初期化されて、それによって、これらのデバイスは第2の通信リンクを使用してペアリングされてもよい。例えば、近距離通信またはIR通信が、例えばブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギーまたはWiFiを使用してこれらのデバイス間にペアリングを設定してもよい。(例えば、近距離通信またはIR通信を介した)ペアリング設定は、例えば、ブルートゥースを介したペアリングなど、デバイスのペアリングのユーザ確認の要求を監視する監視クライアント、ハブ、患者介護デバイスおよび/またはシステムへの要求を促すことができる。いくつかの実施形態では、患者介護デバイスがハブ、監視クライアントおよび/またはドックにペアリングされると、IDおよびソフトウェア・バージョン番号が、ハブ、監視クライアントおよび/またはドックに送信され、これらは、サーバ、例えば監視サーバ3、ミドルウェア、クラウド・サーバまたは他のサーバを調べて、患者介護デバイス上のソフトウェアが最新のものであるかどうか判定する。ソフトウェアが最新のものでない場合、ハブ、監視クライアント、ドックまたは患者介護デバイス自体が(例えば、直接に)更新ソフトウェアをダウンロードして、患者介護デバイスをプログラムする。患者介護デバイスは、ユーザにソフトウェアが最新であるかどうか通知することができ、および/またはユーザにタッチスクリーン上にオプションを与えて、ソフトウェアが最新でない場合には任意選択で患者介護デバイスを更新することができる。ペアリングを設定する通信リンク(例えば、NFC)および/またはペアリングを使用する通信リンク(例えば、ブルートゥースまたはブルートゥース・ロー・エネルギー)は、更新ソフトウェア、ID、ソフトウェア・バージョン番号を通信し、その通知などを提供することができる。例えば、ポンプ患者介護デバイスまたはインスリン・ポンプとともに使用することができる1つのペアリングは、(1)2010年3月25日出願の、Mandro他の「注入ポンプ方法およびシステム」という名称の特許出願第12/731,843号(代理人整理番号:I06)、(2)2009年4月4日出願の、Bryant他の「注入ポンプを制御する方法およびシステム」という名称の特許出願第12/416,662号(代理人整理番号:G98)、および/または(3)2009年12月31日出願の、Kamen他の「注入ポンプ・アセンブリ」という名称の特許出願第12/347,985号(代理人整理番号:G75)に見ることができ、これらの3つ全ては全体を参照として本明細書に援用する。
図14は、本開示の実施形態による、患者介護デバイスにペアリングされたウェアラブル・システム・モニタを使用した患者介護デバイスの動作を監視する方法1000のフローチャート図である。方法1000は、行為1014〜1040を含み、様々なデバイス1002、1004、1006、1008、1100、1112を利用して、患者介護デバイスと方法1000のウェアラブル・システム・モニタとのペアリングを容易にすることができる。いくつかの実施形態では、各行為1014〜1040は任意選択である。
方法1000のウェアラブル・システム・モニタは、図1、3、5、7、8および9のウェアラブル・システム・モニタ131であってもよい。1つ以上の患者介護デバイスを監視するための方法1000のシステム・モニタのペアリングは、デバイス1002〜1012のいずれか1つ以上を使用して、または本明細書に開示した任意の十分なデバイスを使用して行なうことができる。例えば、監視デバイス1002のユーザ・インターフェース、遠隔コミュニケータ1004のユーザ・インターフェース、通信デバイス1006のユーザ・インターフェース、患者介護デバイス1008のユーザ・インターフェース、別の患者介護デバイス1010のユーザ・インターフェースまたはウェアラブル・システム・モニタ1012のユーザ・インターフェースを使用して、方法1000のウェアラブル・システム・モニタを患者介護デバイスにペアリングさせることができる。
方法1000の患者介護デバイスは、図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908または本明細書に開示された他の患者介護デバイスなどの、本明細書に開示された任意の患者介護デバイスであってもよい。
方法1000のシステム・モニタを、図1のシステム100、図3のシステム300、図5のシステム500、図7のシステム700、図8のシステム800、図9のシステム900で使用することができ、スタンドアロンのシステムで使用することができ、および/または本明細書に開示したデバイスの任意の他の十分なシステムまたはグループで使用することができる。
行為1014は、音声認識アルゴリズム、顔認識アルゴリズム、バーコード、RFIDタグ、近距離通信、単純ログイン、セキュアな署名などの1つ以上を使用して介護人(例えば、プロバイダ)を識別する。例えば、行為1040における介護人の識別は、搭載カメラおよび/またはマイクロフォンを使用して、監視クライアント、監視クライアント・ドッキング・ステーション、デバイス・ドッキング・ステーション、通信モジュール、他のドックまたはハブによって行なうことができる。また、安全点検として、監視クライアント、ハブ、ドックまたは患者介護デバイスは、ユーザが表示された通りのフォントで入力することを要求して、フォント破損過誤を防ぐことができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、ログインまたは認証が1回以上失敗した後に、デバイスが写真を撮りその写真を記憶することがある場合、その写真はミドルウェア・サーバに記憶するために伝達されることがある。行為1016は、デバイス1002〜1012の1つ以上において介護人の存在を記録する。ログ入力は、デバイス1002〜1012、本明細書に記載された患者介護デバイス、本明細書に記載された監視クライアント、本明細書に記載されたウェアラブル・システム・モニタ、本明細書に記載された遠隔コミュニケータおよび/または本明細書に記載されたハブのいずれか1つに記憶されてもよい。行為1016のログは、介護人コンプライアンス、診断の目的などのためである可能性がある。例えば、介護人が現れる予定であるのに現れない場合、行為1016は、予定された時間に介護人が現れなかったことを記録してもよい。
行為1014の顔認識アルゴリズムは、相対的体格、外形、眼、鼻、顎、頬骨の位置または他の顔の特徴を分析することなどの、どのような介護人の顔の特徴をも中継することができる。行為1014の顔認識アルゴリズムは、3次元顔認識、肌の質感の分析または他の顔認識アルゴリズムを使用してもよい。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、行為1014の音声認識アルゴリズムは、隠れマルコフモデル、ダイナミック・タイム・ワーピング・ベースの音声認識または他の音声認識アルゴリズム(複数可)を使用してもよい。
行為1018は、ウェアラブル・ドックからウェアラブル・システム・モニタを取り外す。例えば、図1のシステム・モニタ131は、時計のリスト・バンドと同じようなリスト・バンドを患者に取り付けるように、患者の腕に着用することができ、ウェアラブル・システム・モニタの一部分は、リスト・バンド、およびウェアラブル・システム・モニタがスナップ嵌合するスナップ嵌めベース部材を備えたドック(本明細書では「ウェアラブル・ドック」とも呼ぶ)から取り外すことが可能である。ウェアラブル・システム・モニタがそのドックから取り外されると、行為1020がタイマをスタートさせる。タイマおよび関連する行為はそれぞれ、図14の方法1000では任意選択である。
行為1020のタイマは、ウェアラブル・システム・モニタがそのドック外にある時間の経過を追跡する。行為1022は、ウェアラブル・システム・モニタがウェアラブル・ドックからドッキングを外された後、所定の時間が経過したときに治療を止める。例えば、方法1000のウェアラブル・システム・モニタは、注入ポンプにシグナルを送って、ポンプ注入を止めることができる。ウェアラブル・システム・モニタが再びドッキングされると、行為1024は、例えば、ウェアラブル・システム・モニタがそのウェアラブル・ドックからドッキングを外されたことにより治療が中断されている場合に、所定の時間が経過した後に治療を再開する。
上記したように、行為1018は、ウェアラブル・ドックからウェアラブル・システム・モニタを取り外す。行為1026は、例えば音声認識アルゴリズム、顔認識アルゴリズム、バーコード、RFIDタグ、近距離通信、単純ログイン、介護人入力などの1つ以上を使用して患者を識別する。行為1026は、行為1014と同様であってもよく、行為1014で利用されるのと同じソフトウェアを利用してもよく、および/またはデバイス1002〜1020の1つを利用してもよい。しかし、いくつかの実施形態では、患者に対する識別手続は、例えば、生体認証または他の識別患者特有の情報を使用することによって、介護人の識別情報より多くのものを含むことができることに留意されたい。このような患者識別基準を使用して、特定の治療が正しい患者に与えられていることを保証し、および/または所与の規則とのコンプライアンスを提供することができる。行為1014および/または1026は、患者および/または介護人上のパスキー・デバイスを使用して行なってもよい。
行為1028は、介護人がウェアラブル・システム・モニタをペアリングする、例えばウェアラブル・システム・モニタを患者介護デバイスにペアリングする権限を与えられているかどうか判定する。介護人が権限を与えられていない場合には、方法1000は、ウェアラブル・システム・モニタの追加のペアリング(または、ペアリング設定の編集)を防ぐ。介護人がウェアラブル・システム・モニタをペアリングする権限を与えられている場合、行為1030は、介護人がウェアラブル・システム・モニタとペアリングするための1つ以上の患者介護デバイスを選択することを許可する。介護人の権限確認を使用して、例えば特定の治療が正しい患者に与えられていることを保証し、および/または所与の規則とのコンプライアンスを提供することができる。
介護人には、デバイス1002〜1012の1つ以上のユーザ・インターフェース上でのペアリングに利用可能な患者介護デバイスのリストを提供することができる。行為1030中に、介護人は互いにペアリングするためにウェアラブル・システム・モニタ(例えば、行為1018の患者ウェアラブル・システム・モニタ)および患者介護デバイスを選択する。行為1032は、ウェアラブル・システム・モニタを患者介護デバイスとペアリングし、行為1034は、ウェアラブル・システム・モニタ内に行為1032のペアリングを、介護人および患者の識別情報を含めて記録する。追加の特定の実施形態では、患者介護デバイスとのウェアラブル・システム・モニタのペアリングは、別のデバイス(例えば、監視クライアント、ハブ、別の患者介護デバイスなど)との患者介護デバイスの並列または直列ペアリングで使用されてもよい。本開示に照らして分かるように、任意の適切なペアリング・プロトコル(例えば、ブルートゥースまたはIEEE802.11)を使用することができる。それに加えて、または代替として、行為1034は、デバイス1002〜1012の1つ以上内にペアリングを記録することができる。
行為1036は、ウェアラブル・システム・モニタをウェアラブル・ドックに再び取り付ける。行為1038は、ウェアラブル・システム・モニタを使用してウェアラブル・ドックへのドッキングを識別および認証して、例えばウェアラブル・システム・モニタおよびウェアラブル・ドックが互いにドッキングするように権限を与えられているかどうか判定する。例えば、行為1038は、ウェアラブル・システム・モニタが、正しい患者のウェアラブル・ドックにドッキングされていることを保証することができる。例えば、ウェアラブル・システム・モニタが誤った患者のウェアラブル・ドックにドッキングされていた場合、ウェアラブル・システム・モニタは過誤を認識し、(いくつかの実施形態では)動作を停止するように、誤った患者に関連付けられた患者介護デバイスにシグナルを送ることによって関連付られた治療が進行しないようにし、監視クライアント、例えば図1、3、5、7、8の監視クライアント1、4、または11、図9の監視クライアント9、4または11、または本明細書で開示された他の監視クライアントに警戒を送信することができる。行為1024は、治療が中断された場合に治療を再開することができ、または行為1040は、任意の更新設定1040に従って患者を治療することができる。
いくつかの特定の実施形態では、介護人が行為1016で識別され、および/または患者が行為1026で識別された場合、介護人は、例えば監視クライアント、ハブ、遠隔コミュニケータまたは患者介護デバイス上で治療設定を更新することができる。
図15は、本開示の実施形態による、ユーザ・インターフェース・テンプレートを使用してユーザ・インターフェースを表示するための方法1100のフローチャート図である。方法1100は、行為1102〜1132を含む。いくつかの実施形態では、各行為1102〜1132は任意選択である。
方法1100の監視クライアントは、図1、3、5、7、8の監視クライアント1、4、または11、図9の監視クライアント9、4または11、または本明細書で開示された他の監視クライアントの1つ以上であってもよい。方法1100の患者介護デバイスは、図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908または本明細書に開示された他の患者介護デバイスの1つ以上であってもよい。
方法1100は監視クライアントでユーザ・インターフェース・テンプレートを使用することを記載しているけれども、監視クライアントは、ハブ、通信モジュール、別の患者介護デバイスまたはユーザ・インターフェースを有する他の十分なデバイスに置き換えることができる。方法1100のユーザ・インターフェースのユーザ・インターフェース・テンプレートは、患者介護パラメータを表示するための特定の領域を所定のディスプレイに提供する。例えば、注入ポンプ用ユーザ・インターフェース・テンプレートは、現在の流体流量などの、GUI上に表示するための特定の領域を規定することができる。ユーザ・インターフェース・テンプレートはまた、注入ポンプから受ける現在の流体流量を表示するための監視クライアントのディスプレイ上のエリアを規定することができる。ユーザ・インターフェース・テンプレートは、どのように情報を表示するかの指示、様々なウィジェットの記載、様々なウィジェット、グラフ、グラフ軸に対するラベル、ディスプレイに対するラベル、ボタン、および/または1つ以上の患者介護デバイスの制御または視覚情報をユーザに提供するためのラベルなどのレイアウト情報を含むことができる。ユーザ・インターフェース・テンプレートは、QTベースのテンプレートを記載したテンプレートであってもよく、および/またはHTMLまたはCSSを使用してもよい。
行為1102は、ユーザ・インターフェースを有する監視クライアントと通信するために、患者介護デバイスを識別または選択する。例えば、行為1102では、監視クライアントは、患者の治療のためにプロバイダによって以前に指定された所定の注入ポンプを自動的に識別することができる。それに加えて、または代替として、行為1102では、プロバイダは、選択した患者介護デバイス(複数可)の動作に関する情報を監視クライアントのユーザ・インターフェース上に表示するために、それから選択すべき患者介護デバイスのリストを与えられてもよい。
行為1104は、患者介護デバイスが、記憶されたユーザ・インターフェース・テンプレートを有するかどうか判定する。例えば、注入ポンプは、中にユーザ・インターフェース・テンプレートが記憶されたフラッシュ・メモリを備えることができる。患者介護デバイスが、記憶されたユーザ・インターフェース・テンプレートを有する場合、行為1106は、ユーザ・インターフェースを有する監視クライアントに患者介護デバイスから、記憶されたユーザ・インターフェース・テンプレートを通信する。行為1108は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上にユーザ・インターフェース・テンプレートを表示する。行為1110は、患者介護パラメータを患者介護デバイスと監視クライアントとの間で通信する。行為1112は、ユーザ・インターフェース・テンプレートに従って、表示されたユーザ・インターフェース・テンプレート上に患者介護パラメータを表示する。例えば、注入ポンプ用ユーザ・インターフェース・テンプレートは、現在の注入速度に対するスペースを含むことができ、行為1112は、本実施例では、ユーザ・インターフェース・テンプレートを使用して、ディスプレイ上に現在の注入速度(患者介護パラメータ)を表示する。
行為1104が、患者介護デバイスには、記憶したユーザ・インターフェース・テンプレートがないと判断した場合、方法1100は、監視クライアントが患者介護デバイスの患者介護パラメータを表示するのに使用するユーザ・インターフェース・テンプレートを有するかどうか判定する。それに加えて、または代替として、行為1104は、監視クライアントおよび/または患者介護デバイスを介してアラームを発することができる。行為1114は、患者介護デバイスのタイプを判断する。タイプが決定された場合、行為1116はユーザ・インターフェース・テンプレートが患者介護デバイスのタイプに従って、監視クライアント内に記憶されたかどうか判定する。ユーザ・インターフェース・テンプレートがある場合、行為1118は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上にユーザ・インターフェース・テンプレートを表示する。行為1120は、患者介護パラメータを患者介護デバイスと監視クライアントとの間で通信する。行為1122は、ユーザ・インターフェース・テンプレートに従って、表示されたユーザ・インターフェース・テンプレート上に患者介護パラメータを表示する。例えば、注入速度などの患者介護パラメータを、ユーザ・インターフェース・テンプレートによって指定されたユーザ・インターフェースの所定のエリア内に表示してもよい。
該タイプが行為1114で決定されず、またはユーザ・インターフェース・テンプレートが決定したタイプに基づいて監視クライアント内に置かれていない場合には、行為1124は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上に複数のユーザ・インターフェース・テンプレートの選択可能なリストを表示し、それに加えて、または代替として、行為1114は、監視クライアントおよび/または患者介護デバイスを介してアラームまたは警戒を発することができる。行為1126は、ユーザが、監視クライアントのユーザ・インターフェースを使用して、複数のユーザ・インターフェース・テンプレートからユーザ・インターフェース・テンプレートを選択することを可能にする。行為1128は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上にユーザ・インターフェース・テンプレートを表示する。行為1130は、患者介護パラメータを患者介護デバイスと監視クライアントとの間で通信する。行為1132は、ユーザ・インターフェース・テンプレートに従って、表示されたユーザ・インターフェース・テンプレート上に患者介護パラメータを表示する。
本開示のいくつかの実施形態では、方法1100の患者介護デバイスはまた、例えば、上記したユーザ・インターフェース・テンプレートを使用して、監視クライアント上に表示するための1つ以上のフォントを記憶することができる。フォントは、JPEG、BMP、画像フォーマット、プリストア・フォントなどの任意のフォーマットで記憶することができ、領域内での使用のために伝達されて、動作パラメータの表示を提供することができる(例えば、値を伝達するよりは、数または値を示す画像が伝達されて、次にそれが監視クライアント上に表示される)。いくつかの実施形態では、監視クライアント内に記憶されたフォントを使用することができ、それによって、動作パラメータの値が監視クライアントに送信されて、監視クライアント内に記憶されたフォントを使用してテンプレート内に表示される。
図16は、本開示の実施形態による、患者介護デバイスを制御するためのアプリケーションをダウンロードする方法1134のフローチャート図である。図16の方法1134では、監視デバイスが、患者介護デバイスを制御するための例示的なデバイスとして記載されているが、監視デバイスは、ドック、ハブ、通信モジュール、遠隔コミュニケータ、通信デバイスなどと置き換えることができ、および/またはこれらによって補完することができる。
方法1134は、行為1136〜1146を含む。いくつかの実施形態では、各行為1136〜1146は任意選択である。方法1134の監視クライアントは任意選択では、図1、3、5、7、8の監視クライアント1、4、または11、図9の監視クライアント9、4または11、または本明細書で開示された他の監視クライアントの1つであってもよい。方法1134の患者介護デバイスは任意選択では、図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908、または本明細書に開示された他の患者介護デバイスの1つであってもよい。方法1134のサーバは任意選択では、図1、3、5、7、8または9の監視サーバ3の1つであってもよい。
行為1136は、患者介護デバイスをドック内にドッキングする。例えば、図1、3、5または7の注入デバイス7、図8の注入デバイス830、810または812、または図9の注入デバイス904を、それぞれのドック内にドッキングさせることができる。行為1138では、監視クライアントが患者介護デバイスを識別する。例えば、患者介護デバイスは、例えばID番号、シリアル番号、説明、処方箋、治療計画、患者治療パラメータなどを、例えば発見プロトコルにより監視クライアントに通信することができる。ドッキングされた患者介護デバイスは、治療情報(例えば、薬剤量、注入速度、合計流体量または他の患者治療パラメータ)を中に記憶してもよく、このそれぞれは患者に関連付けられまたは対応することができる。
行為1140では、監視クライアントが、患者介護デバイスを制御するための(例えば、注入速度を設定するための)アプリケーションをサーバに照会する。行為1142では、監視クライアントがアプリケーションをダウンロードする。監視クライアントとサーバとの間の通信を暗号化してもよい。例えば、サーバは、監視クライアントに送信する前にアプリケーションを暗号化してもよく、監視クライアントは十分な暗号キーを使用してアプリケーションを解読することができる。それに加えて、または代替として、全ての通信を暗号化してもよい。行為1144中に、監視クライアントがアプリケーションを実行する。行為1146では、監視クライアントは、1つ以上のプロセッサ上でアプリケーションを実行することによって、アプリケーションを通して患者介護デバイスに通信可能および動作可能に結合される。監視クライアントは、サンドボックス内にアプリケーションを置くことができる(以下に記載する)。このような1つの実施形態では、アプリケーションは、監視クライアント上で1つ以上のプロセッサにより実行するように構成されたプロセッサ実行可能な指示の動作可能な1セットを含む。アプリケーションは、例えば図15の方法1100のユーザ・インターフェース・テンプレートを使用して、監視クライアントのディスプレイ上にユーザ・インターフェースを表示するための指示を含むことができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、患者介護デバイスにパラメータまたは数値、例えばボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、送達流量プロファイル、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュール、および/または最大丸薬分配基準を任意選択で送信することによって、患者介護デバイスを制御するためにアプリケーションを使用することができる。
図17は、本開示の実施形態による、患者介護デバイス用のデータ(例えば、要求)を通信する場合にデータ整合性を保証する方法1200のフローチャート図である。方法1200は行為1202〜1222を含む。いくつかの実施形態では、各行為1202〜1222は任意選択である。方法1200の患者介護デバイスは、本明細書で開示した任意の患者介護デバイス、例えば図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908または本明細書に開示された他の患者介護デバイスであってもよい。
該要求は任意選択では、例えば図1、3、5、7または8の監視クライアント1または4、図1、3、5、7、8、または9の遠隔コミュニケータ11、携帯電話、手持ち式コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ、携帯情報端末などの任意の権限が与えられ、認証され、および/または識別された監視クライアントから行われてもよい。
行為1202は、監視クライアントのユーザ・インターフェースを使用して、患者介護デバイスに要求を提示する。例えば、図1の監視クライアント1のタッチスクリーンを使用して、ユーザは注入ポンプ7に対して注入速度を提示する。いくつかの実施形態では、要求は任意選択では、患者介護デバイスに関連するパラメータ、例えば、ボーラス量、注入流量、合計送達用流体、薬物送達の開始時間、薬物送達の停止時間、送達流量プロファイル、丸薬を分配するための丸薬分配指示、丸薬タイプ、丸薬分配スケジュール、および/または最大丸薬分配基準であってもよい。
行為1204は任意選択であり、行為1204は監視クライアントのユーザ・インターフェース上に「ペンディング・要求」を表示する。行為1206は、患者介護デバイス用にリスエストをフォーマットする。例えば、行為1206は、患者介護デバイスの通信要件に合うように要求を準備することができる。
行為1208は、要求のチェック値を決定する。例えば、周期的冗長性チェック・アルゴリズムを使用して、要求に対応するチェック値を決定する。周期的冗長性チェック・アルゴリズムによって算出されたチェック値は、要求に依存している。要求の1ビットの変化はまた、周期的冗長性チェック・アルゴリズムによって算出されるチェック値を変化させる。同様に、数ビットの変化はまた、チェック値を変化させる。それに加えて、または代替として、他の実施形態では、パリティ・ビット(偶数または奇数)または他のデータ整合性チェックを使用することができる。
行為1210は、チェック値を要求に付加する。行為1212は任意選択であり、行為1212は、ユーザ・インターフェースを使用して要求を通信するために、ユーザからの確認を要求する。確認の要求は、「確認」を選択するためのボックスを有する「90ミリリットル/時の注入速度を確認したか?」と表示するタッチスクリーン上のポップアップ・ダイアログ・ボックスであってもよい。行為1212に示すテキストおよびフォーマットは、悪い表示画素、破損したフォント・テーブル、ユーザの誤解などに対する追加のセーフガードを提供するために、例えば、要求の入力中に表示されるまたは他様に表示される、他の表示情報とは異なるフォント、異なるフォント・サイズ、および/または異なる表示位置であってもよい。行為1214は、要求を確認して、ユーザ・インターフェースを使用してその要求を通信する。ユーザは、本開示のいくつかの実施形態に従って、「確認」ボックスに触れて、その要求を通信するための要求を確認することができる。
行為1216は、要求を患者介護デバイスに通信する。通信は、有線、無線、誘導または光ファイバ通信などを介して行なってもよい。行為1216中に、患者介護デバイスは要求を受信する。要求が伝達される間に、要求内の1つ以上のビットが破損してしまう、例えばビットの値が変化してしまう、ビットが失われてしまう、ビットが加えられてしまうなどが起こる可能性があり、このようなまたは他のデータ破損は望ましくない。
方法1200の行為1218は、破損データの検出を容易にする。行為1218中、患者介護デバイスが、要求に従ってチェック値を認証する。行為1218で、患者介護デバイスは、該要求について動作1208におけるのと同じ周期的冗長性チェック・アルゴリズムを使用して、追加のチェック値を算出することができる。患者介護デバイスによって算出されるような行為1216のチェック値は、要求内のデータが同一である場合にのみ、動作1208で算出されたチェック値と同一になる。すなわち、行為1216のチェック値と行為1208のチェック値とは、要求のデータが破損した、より少ないまたはより多いビットを有する、あるいは他の理由で行為1208のチェック値を決定するために使用されたデジタル・データと同一ではない場合にのみ、異なることとなる。
要求のチェック値が認証されなかった場合、行為1222では、患者介護デバイスが、監視クライアントからの要求の再伝達を要求する。図17は方法1200の行為1204に進むものとして行為1222を示すけれども、他の実施形態では、方法1200は、行為1202〜2116のいずれかに進むことができる。要求の再伝達が成功しない場合、方法1200はエラー、アラームまたは警戒(図示せず)を監視クライアントに通信することができる。あるいは、チェック値がデータ破損を示さないと認証された場合、動作1220で、患者介護デバイスは要求を実行する。
代替の実施形態では、行為1218の要求はさらに、患者介護デバイスからの認証の後に監視クライアントに再び送信され、伝達中に追加のCRCチェックを含むことができる。認証中の患者介護デバイスは、この代替実施形態では、要求が所定の範囲内にあるかどうか(例えば、特定の薬物に対する注入速度が安全であるかなど)判定するためのチェックを行なう。監視クライアントは、この代替実施形態では、患者介護デバイスから受信した要求をメモリ内に記憶された元の要求と比較することができる(要求を互いに関連付けることができる)、および/または監視クライアントは、確認のために要求をユーザに表示することができる。確認に対する要求は、「確認」を選択するためのボックスを有する「90ミリリットル/時の注入速度を確認したか?」と表示するタッチスクリーン上のポップアップ・ダイアログ・ボックスであってもよい。確認のためのこの代替実施形態で示されるテキストおよびフォーマットは、悪い表示画素、破損したフォント・テーブル、ユーザの誤解などに対する追加のセーフガードを提供するために、例えば、要求の入力中に表示されるまたは他様に表示される、他の表示情報とは異なるフォント、異なるフォント・サイズ、および/または異なる表示位置であってもよい。この代替実施形態では、ユーザは、要求を確認して、ユーザ・インターフェースを使用して要求を通信することができる。ユーザは、本開示のいくつかの実施形態により、「確認」ボックスに触れて、その要求を通信するための要求を確認することができる。
その後、この代替実施形態では、要求は患者介護デバイスに再送信されて実行される。それに加えて、または代替として、この代替実施形態では、動作メッセージが患者介護デバイスに送信され、該動作メッセージは、これを元の要求とリンクさせる情報(例えば、「これは、ついさっき送信した90ミリリットル/時の要求についての「動作」である」)を含む。
図18は、本開示のさらに別の実施形態による、電子患者介護システム1300のブロック図である。システム1300は、監視クライアント1302、ドック1304および無線ドック1306を備えている。任意選択では、いくつかの実施形態では、ドック1304は本明細書に記載したハブとして働くことができる。
患者介護デバイスは、図1、3、5または7の患者介護デバイス7、14、15、16、17、35、126、128、130、148、図8の患者介護デバイス14、15、16、17、830、810、812、814、または図9の患者介護デバイス14、15、16、17、904、906、908のうちの1つなどの、本明細書に開示された任意の患者介護デバイスであってもよい。監視クライアント1302は、図1、3、5、7、8の監視クライアント1、4または11、図9の監視クライアント9、4または11、タブレット、スマートフォン、PDAなどの、本明細書に記載した任意の監視クライアントに置き換えることができる。
ドック1304は、監視クライアント1302を受けるような形状の受信部を備えて、ケーブル1308を通してドック1304に監視クライアント1302の電気接点を接続することができる。ケーブル1308は、ドック1304および/または監視クライアント1302と一緒に一体化することができる。ケーブル1308は、例えばドック1304と監視クライアント1302との間にUSBまたは他の標準的通信を提供することができる。
ドック1304は任意選択では、プロセッサ1301、センサ1309、ウォッチドッグ1310、充電器1312、電池1314および交流(「AC」)電力コード1316を備えている。プロセッサ1301は、ドック1304の動作を制御する。患者介護デバイス1318は、ドック1304にドッキング可能である。システム1300はまた、患者介護デバイス1320をドッキングさせた無線ドック1306を備えている。無線ドック1306は、ドック1304と同一または類似であってもよいが、無線ドック1306は、いくつかの実施形態では、監視クライアント1302と無線通信する。
電池1314は、AC電力コード1316がACアウトレット(図示せず)から抜かれたときに、ドック1304および患者介護デバイス1318に電力を与えることができる。いくつかの実施形態では、ドック1304は、監視クライアント1302または患者介護デバイス1318に対する唯一の電源であってもよい。それに加えて、または代替として、監視クライアント1302および/または患者介護デバイス1318は、搭載電池または別個のAC電力コード(図示せず)を備えていてもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、ドック1304は、患者介護デバイス1318にIEC−60601準拠電力を与えることができる。それに加えて、または代替として、ドック1304は、患者介護デバイス1318によって要求されるような可変DC電圧を提供することができる。例えば、ドック1304は、コネクタ1322の特定のコネクタ・ピンに対して、患者介護デバイス1318によって要求されるような1ボルトから24ボルトまでのDC電圧を提供することができるプログラム可能バック・ブースト電源(図示せず)を備えていてもよい。
電池1314は、電力コード1316がACアウトレット(図示せず)に差し込まれた場合に、充電器1312によって充電することができる。電池1314は、AC電力コード1316がACアウトレット(図示せず)から抜かれた場合に、患者介護デバイス1318に中断しない電力を提供する。例えば、患者介護デバイス1318は、AC電力コード1316が抜かれた後にも動作し続ける注入ポンプであってもよい。というのは、電池1314は、AC電力コード1316が抜かれた後にも患者介護デバイス1318に交換用電力を自動的に供給するからである。
センサ1308としては任意選択では、大気温度センサ、大気圧力センサ、大気湿度センサなどの1つ以上を挙げることができる。センサ1308は任意選択では、2つの温度センサなどの重複したセンサを備えることがあり、ドック1304は、重複したセンサを使用して、例えば2つのセンサの読み取り値を互いに比較することによって、1つまたは両方が故障しているかどうか判定してもよい。ドック1304は、センサ1308および/または他の周辺機器と通信して、その適切な動作を保証し、データ整合性チェックを行い、患者介護デバイス1318にその測定結果、例えば大気温度を提供することができる。
ウォッチドッグ1310は任意選択では、上記の問合せを行ない、かつ、患者介護デバイス1318の出力を監視することによって、患者介護デバイス1318が適切に動作していることを確実にして、それらが所定の範囲(例えば、物理的に可能なまたはありそうな範囲)内であるかどうか、加えられた入力に合致したフィードバックを有するかどうか、および他様に適切に動作しているかどうか判定することができる。それに加えて、または代替として、システム・モニタ1310は任意選択では、ケーブル1308を通して監視クライアント1302の動作を監視することができる。1つのウォッチドッグ1310が本明細書に記載されているけれども、1つ以上のウォッチドッグ1310、例えば複数のウォッチドッグ1310を使用してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、患者介護デバイス1318は、固定間隔でウォッチドッグ1310と通信する。該固定間隔は任意選択では、監視クライアント1302のユーザ・インターフェースを使用して、またはケーブル1308に取り付けられたコンピュータを使用して構成可能である。患者介護デバイス1318が固定間隔中にウォッチドッグ1310と通信できない場合、ウォッチドッグ1310は、患者介護デバイス1318内でエラーが起こったと判断し、警戒またはアラーム、例えばスピーカ1324を使用して可聴音を発する、またはLED1326を赤く点滅させる。該間隔内に通信を受信しないことへの応答動作は、例えば、監視クライアント1302のユーザ・インターフェースを使用して、またはケーブル1308に取り付けられたコンピュータを使用して構成可能であり、および/またはこれらの使用をプログラムすることができる。例えば、重大でない患者介護デバイスでは、ウォッチドッグ1310に応答しないと、LED1326を赤く点滅させることがあり、重大な患者介護デバイスへの動作はさらに、ドック1304および/または監視クライアント1302に聴覚的および視覚的に警告を発させ、ナース・ステーション、および/または遠隔コミュニケータ、例えば図1、3、5、7、8または9の遠隔コミュニケータ11、スマートフォン、ラップトップ・コンピュータ、別の患者介護デバイスなどに通知を送信させてもよい。それに加えて、または代替として、LED1326は、任意選択では、患者介護デバイス1326が適切に動作し、または患者を現在治療している場合に、緑に点滅することがある。それに加えて、または代替として、監視クライアント1302内のスピーカは可聴警戒またはアラームを発することができる。適切な場合、患者介護デバイスは、エラー状態が解消されるまで、無効にするまたは交換することができる。
それに加えて、または代替として、ウォッチドッグ1310は、監視クライアント1302に、固定の、所定のまたは予めプログラムした間隔でウォッチドッグ1310と通信することを要求することによって、監視クライアント1302が適切に動作していることを保証してもよい。監視クライアント1302が固定間隔中にウォッチドッグ1310と通信しない場合、ウォッチドッグ1310は、監視クライアント1302内でエラーが起こったと判断し、患者介護デバイス1318に関して上記したのと同様の警戒またはアラームを発する、例えばスピーカ1324を使用して可聴音を発する、またはLED1326を赤く点滅させる。いくつかの実施形態では、監視クライアント1302内のスピーカは可聴警戒を発することができる。いくつかの実施形態では、監視クライアント1302内のスピーカは、ドック1304に対するバックアップ・スピーカとして働くことができ、ドック1304のスピーカ1324は、監視クライアント1302に対するバックアップ・スピーカとして働くことができる。
充電器1312は、AC電力コード1316を通して供給されるAC電力を使用して、電池1314を充電することができる。それに加えて、または代替として、充電器1312は、患者介護デバイス1318内の電池1328を充電することができる。
いくつかの実施形態では、無線ドック1306は、ドック1304と同じハードウェアを備えることができ、AC電力コード1316を備えていてもいなくともよい。例えば、無線ドック1306は、再充電クレードル内に該無線ドックを配置するための複数の接点を備え、該再充電クレードルは、中で電池を充電するために無線ドック1306の接点と係合させる複数の接点を備える。
図19は、本開示の別の実施形態による、電子患者介護システム1400のブロック図である。システム1400は、監視クライアント1402、ドック1404、大容量ポンプ1406、シリンジ・ポンプ1408およびセンサ1410を備えている。システム1400はまた、USBケーブルを通してドック1404に結合されたUSBセンサ1412、ドック1404と無線通信する無線センサ1414、サーバ1416および病院情報サーバ1418を備えている。監視クライアント1402は、図1、3、5、7、8の監視クライアント1、4、または11、図9の監視クライアント9、4または11、タブレット、スマートフォン、PDA、ラップトップのうちの1つなどの任意の監視クライアントであってもよい。ドック1404は、図19に示す電気導体を介して、および/または無線を介して、1つ以上の大容量ポンプ1406、1408および/またはセンサ1410と通信して、パラメータを受信する、および/またはデバイスを制御することができる。
ドック1404は、ACアウトレット1422からAC電力1420を受ける。ドック1404は、監視クライアント・アダプタ1424を使用して、監視クライアント1402と動作可能に通信する。監視クライアント・アダプタ1424は、UIコネクタ1426、1428を通してドック1404に結合されている。UIコネクタ1426、1428は、監視クライアント・アダプタ1424に電力を、およびUSBリンクを通してデータを提供する。監視クライアント・アダプタ1424は、いくつかのコネクタ1430、1432、1434、1436を通して監視クライアント1402に結合されている。コネクタ1430、1434の2つは、電力を監視クライアント・アダプタ1424から監視クライアント1402に提供し、他方、他の2つのコネクタ1434、1436はその間にUSB接続を提供して、ドック1404と監視クライアント1402との間のデジタル通信を容易にする。他の実施形態は、USBタイプ以外の接続を利用することができることに留意されたい。
コネクタ1438〜1450により、ドック1404が電力を大容量ポンプ1406、シリンジ・ポンプ1408およびセンサ1410に動作可能に供給することが可能になる。それに加えて、または代替として、コネクタ1438および1440はドック1404と大容量ポンプ1406との間に直列通信を提供し、コネクタ1442および1444は大容量ポンプ1406とシリンジ・ポンプ1408との間に直列通信を提供し、コネクタ1446および1448はシリンジ・ポンプ1408とセンサ1410との間に直列通信を提供する。コネクタ1450は、追加のデバイス(図示せず)に対して任意選択の拡張を提供する。
システム1400は、いくつかのデバイスを一緒に結合するデイジー・チェーン・システムを示す。各デバイスは、別のデバイスに向けられたデータをそれに続くデバイスにデジタルでルーティングするか、あるいは各デバイスは、電気導体を、そのコネクタの両方がそれぞれのピンへの電気接続を含むように備える。
ドック1404は、例えば、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、Zigbee、Xbee、ANT、ANT Plusなどを使用して、無線センサ1414と通信することができる。センサ1412、1414および/または1410は、患者監視デバイス、または温度センサ、湿度センサ、カメラ、マイクロフォン、周囲光センサ、振動センサなどの1つ以上の環境センサであってもよい。
サーバ1416は、病院情報システム1418と通信することができる。サーバ1416は、WiFiルータを提供し、それによって、ドック1404は病院情報システム1418と動作可能に通信する。情報は、サーバ1416を通して病院情報システム1418に、およびそこから転送することができ、サーバ1416はドック1404のプロトコルを、病院情報システム1418またはヘルス・レベル7(「HL7」)に、およびそこから変換することができる。サーバ1416(および/または病院情報システム1418)は、誤薬低減システム(「DERS」)を備え、該誤薬低減システムは、システム1400を使用して、患者に適用されている何らかの治療が患者にとって安全であるとチェックして判断することができる。サーバ1416は監視サーバ3であってもよく、病院情報システム1418は、図1、3、5、7、8および/または9の設備サービス8であってもよい。
図20は、本開示の実施形態による、図19の電子患者介護システム1400のドック1404のブロック図である。いくつかの実施形態では、図20に示される各コンポーネントは任意選択である。
ドック1404は、AC電力1420を受けるAC/DC変換器1452を備えている(図19参照)。AC/DC変換器1452は、整流回路、円滑化回路、スイッチ・モード電源、線形レギュレータなどを備えて、AC電力をDC電力1454に変換してもよい。本開示のいくつかの実施形態では、AC/DC変換器1452はドックの外部にあってもよい。他の実施形態では、AC/DC変換器1452はドック1404内に置かれる。
DC電力1454はDC電力入力1456において受けられ、これは、DC電力1454の正および負のリードをPCBボードの電力供給および接地面にそれぞれ接続するためのコネクタであってもよい。DC電力入力1456は、ドック1404の回路に電力を提供する。DC電力入力1456はまた、無線電力1458を受けてもよい。
DC電力入力1456を介して受けた電力は、充電回路1460に送信される。充電回路1460は、一次電池1462およびバックアップ電池または超コンデンサ1464を充電する。充電回路1460は、様々な充電技術、例えば、定電流/定電圧充電アルゴリズムを利用することができる。
ドック1404は、一次プロセッサ1466および安全性プロセッサ1468を備えている。一次プロセッサ1466は、一次電池1462によって電力が与えられる。安全性プロセッサ1468も一次電池1462によって電力が与えられるが、バックアップ電池または超コンデンサ1464から電力を受けることもできる。
この例示的な実施形態では、一次プロセッサ1466は、バーコード・リーダ1470、カメラ1472、ドック・センサ1474、スピーカ1476、WiFiトランシーバ1478、ブルートゥーストランシーバ1480、USBコントローラ1482、LED状態光1484、および3つの内部拡張スロット1486、1488および1490(それぞれ任意選択である)とインターフェース接続する。
内部拡張スロット1486、1488および1490は、追加の回路を受けることができる。例えば、図20に示すように、内部拡張スロット1486は、通信/測距モジュール1492を有し、内部拡張スロット1488は、RFIDリーダ1494およびその中に挿入された近距離コミュニケータ1488(それぞれ任意選択である)を有する。
安全性プロセッサ1468は、ウォッチドッグ機能を一次プロセッサ1466に提供する。例えば、安全性プロセッサ1468は、所定の間隔で一次プロセッサと通信することができ、または所定の間隔で一次プロセッサ1466からの通信を予測する。安全性プロセッサ1468が予測した応答または通信を受信しない場合、エラーが起こったと判断することができる。安全性プロセッサ1468は該エラーに応答して、LED故障状態ライト1401を使用して故障を表示し、バックアップ・スピーカ1403を使用して可聴音を生起し、または振動モータ1405を使用してドック1404を振動させることができる。本開示に照らして分かるように、多数の故障通知(例えば、電話、Eメール、テキスト・メッセージなど)を多数の職員(例えば、看護師および/または内科医、設備保守など)に発することができる。
安全性プロセッサ1468は、電流感知回路1407を使用して、デバイス・コネクタを通して供給される電力を監視することができる。安全性プロセッサ1468が、デバイス・コネクタ1438に供給される電流が所定の閾値を超えた、あるいは他様に規格外であると判断した場合、安全性プロセッサ1468は、電力許可回路1409にシグナルを送って、一次電池1462からデバイス・コネクタ1438に供給される電力を解除する。電力許可回路1409は、リレー、スイッチ、ソリッド・ステート・スイッチ、コンタクタなどを備えて、一次電池1462をデバイス・コネクタ1438に接続し、およびそこから切断してもよい。
一次プロセッサ1466はまた、任意選択の充電状態ディスプレイ1411および任意選択のディスプレイ1413に電気結合される。充電状態ディスプレイ1411は、一次電池1462の充電状態を表示することができる。ディスプレイ1413はタッチスクリーンであってもよく、および/またはドック1404の動作状態を表示してもよい。ドック1404は、任意選択のボタン1415を介してユーザ入力を受ける。
通信/測距モジュール1492は、他の通信/測距モジュール1492と、例えば患者介護デバイス、他のドック、または監視クライアント上で通信して、これらの間の距離を判断することができる。例えば、2つの通信/測距モジュール(例えば、通信/測距モジュール1492および別の通信/測距モジュール)は、例えば超音波、RF、UHF、電磁エネルギー、光学的方法などを介して無線通信して、これらの間の距離を判断してもよい。1つの実施形態によると、患者介護デバイス、監視クライアント、患者のウォッチドッグ、遠隔コミュニケータなどの1つ以上は、通信/測距モジュール1492を有するこれらのそれぞれが、互いに対して所定の距離内に居ると判断しない限り、動作しないことがある。
図21はシステム2100の例示的配置を示しており、そこでは、監視クライアント2102がドック2120を介して多数の患者介護デバイスにリンクされており、例えば小さい方の流体バッグ2118に接続され、そこから送達する注入ポンプ2106と、大きい方の流体バッグ2116に接続され、そこから送達する注入ポンプ2108と、小さい方のバッグ2118からチューブに接続された点滴検出デバイス2112と、丸薬ディスペンサ2114と、マイクロインフュージョン・ポンプ2110とが示されている。監視クライアント2102は、これらの患者介護デバイスと、注入ポンプ2106、2108、マイクロインフュージョン・ポンプ2110(ドック2120、2104を介して)、および丸薬ディスペンサ2114について示したように、有線で通信することができる。代替として、監視クライアントは、患者介護デバイスと、点滴検出デバイス2112と監視クライアント2102との間に有線接続がないことによって示唆されるように、無線通信することができる。1つの実施形態では、監視クライアント2102と患者介護デバイスとの間の有線接続はまた、電力が監視クライアント2102から患者介護デバイスに供給される機会を提供する。この場合、監視クライアント2102は、電圧を変換するのに必要な電子回路を備えて、監視クライアント2102に取り付けられた電池からか、あるいは患者の部屋の電力アウトレット(図示せず)から監視クライアント2102に供給されるライン電圧から患者介護デバイスに電力を与えることができる。それに加えて、または代替として、ドック2104は、注入ポンプ2106、2108およびマイクロインフュージョン・ポンプ2110に電力を供給する。
1つの実施形態では、各患者介護デバイスにリンクされている監視クライアント2102は、各患者介護デバイスに関する情報を、該デバイス自体から直接にか、あるいはドッキング・ステーション、例えば患者介護デバイスを上に取り付けることができるドック2104を介して、受信することが可能である。ドック2104は、標準的な接続マウントを介して、またはいくつかの場合では、特定のデバイスに個別化された接続マウントを介して、1つ以上の患者介護デバイスを受けるように構成することができる。例えば、図21では、注入ポンプ2106および2108は、同じような接続マウントを介してドック2104に取り付けることができ、他方、マイクロインフュージョン・ポンプ2110は、例えばマイクロインフュージョン・ポンプ2110のハウジングの特定の寸法のために構成された接続マウントを介してドック2104に取り付けることができる。
ドック2104は、ドッキング・ステーションに取り付けられている特定の患者介護デバイスを電子的に識別し、この識別情報を監視クライアント2102に無線でか、あるいは有線接続を介して伝達するように構成することができる。それに加えて、特定の患者介護デバイスは、監視クライアント2102に伝達される治療情報(例えば、所定の注入流体についての注入速度などの患者治療パラメータ)を予めプログラムすることができる。本開示のいくつかの実施形態では、監視クライアント2102はEMR記録と通信して、予めプログラムされた治療情報が識別した患者に安全であること、および/または予めプログラムした治療情報がEMR記録に記憶された処方された治療と一致することを認証する。
いくつかの実施形態では、点滴検出デバイス2112は、無線または有線接続でのいずれかで、監視クライアント2102と通信することができる。(例えば、患者へのチューブが閉塞したことによる)異常な流体流れ状態が検出された場合、以下のシグナルを監視クライアント2102に伝達することができる:(1)監視クライアント2102上でローカルに、またはナース・ステーションもしくは手持ち式通信デバイスでのユーザ・インターフェースにより遠隔でのいずれかで、ユーザ・インターフェース内で流体容器2118からの流体の流量を表示することができるシグナル;(2)聴覚的または視覚的アラームを始動することができるシグナル;(3)注入を終了させる、あるいはポンプ速度を変更するいずれかによって、バッグ2118に接続されたポンプ2108の注入速度を変更することができるシグナル;または(4)注入ポンプ2106上で聴覚的アラーム(および/または振動アラーム)を発生させることができるシグナル。アラームは、いくつかのデバイス上で同時に発生させることができ、または所定のスケジュールをたどることができる。例えば、閉塞が注入ポンプ2106に接続されたライン内で起こった場合、(1)点滴検出デバイス2112がその内部スピーカおよび内部振動モータを使用して警告し、(2)その後、注入ポンプ2106がその内部スピーカおよび内部振動モータを使用して警告し、(3)次に、監視クライアント2102がその内部スピーカおよび内部振動モータを使用して警告し、(4)最後に、遠隔コミュニケータ11(例えば、図1、3、5、7、8、9を参照)がその内部スピーカおよび内部振動モータを使用して警告する。
いくつかの実施形態では、監視クライアント2102内、監視クライアント2102とポンプとの間の通信チャネル内、またはポンプ自体内のいずれかでの故障により、通信が監視クライアント2102とポンプとの間で失敗した場合に、所定のポンプ速度での継続動作を可能にするように、個別のポンプをプログラムすることができる。いくつかの実施形態では、注入されている薬剤が、システムの他の部分の故障の場合に中断されないまたは持続されないように予め指定されている場合には、このような独立した機能オプションは有効にされる。いくつかの実施形態では、フェイル・セーフ・モードで独立して動作するようにプログラムされたポンプはまた、監視クライアント2102を通してではなく、直接点滴検出デバイス2112から情報を受信するように構成することができる。このオプションでは、ポンプは、いくつかの実施形態では、点滴検出デバイス2112が異常な流れ状態(例えば、自由流状態または注入ライン内に存在する気泡など)を検出した場合に、注入を止めるようにプログラムすることができる。いくつかの実施形態では、ポンプ2106、2108および2110の1つ以上は、内部流体流量計を有することができ、スタンドアロンのデバイスとして独立に動作することができる。
図22は、本開示の実施形態による、患者介護デバイス2106、2108、2110、2112、2114と無線通信するためにドック内にドッキングされたタブレット2102を有する電子患者介護システム2200を示す。監視クライアント2102は、無線で、またはドック2120上の無線トランシーバを通して、患者介護デバイス2106、2108、2110、2112と通信することができる。例えば、監視クライアント2102は、ドック2104内でトランシーバと通信することができる。それに加えて、または代替として、ドック2120は、ドック2104と通信するために監視クライアント2102により、および/または患者介護デバイス2106、2108、2110、2112、2114への無線接続を介して直接使用するためのトランシーバを備えている。
図23は、本開示の実施形態による、格納式ユーザ・インターフェースを備えた監視クライアント2312を有するドック2310内にドッキングするモジュール式注入ポンプ2302、2304、2306、2308を有する電子患者介護システム2300を示す。モジュール式注入ポンプ2302、2304、2306、2308は、標準コネクタを有し、それによってドック2310内にスナップ嵌めすることができる。モジュール式注入ポンプ2302、2304、2306、2308はそれぞれ、ユーザ・インターフェースを備えている。例えば、モジュール式注入ポンプ2302は、タッチスクリーン2314、開始ボタン2316、停止ボタン2316、注入速度増加ボタン2320および注入速度低下ボタン2322を備えている。図24は、図23の電子患者介護システム2300の側面図であり、キャビティ2400の輪郭を示しており、取付支柱2402が移動可能であり、それによって監視クライアント2312を旋回軸2404に沿って回転させ、キャビティ2400内に押し下げることができるので、監視クライアント2312を中に格納することができる。
図25は、本開示の別の実施形態による、互い違いに配置され、格納式ユーザ・インターフェースを備えた監視クライアント2512を有するドック2510内にドッキングするモジュール式注入ポンプ2502、2504、2506、2508を有する電子患者介護システム2500を示す。図25のシステム2500は、互い違いに配置されたモジュール式注入ポンプ2502、2504、2506、2508を有する以外は、図23のシステム2300と同様であってもよい。モジュール式注入ポンプ2502、2504、2506、2508の互い違いの配置により、チューブの配置に、より大きい余裕を与えることができる。
図26は、ドック2608内に共通の水平面に沿ってドッキングするモジュール式注入ポンプ2602、2604、2606を有する電子患者介護システム2600を示す。ドック2608は、ドック2608内に格納可能な監視クライアント2610を備えている。監視クライアント2610は、ドック2608内に全体的に格納可能であり、および/またはいくつかの監視クライアント2610の回路をドック2608内に格納することができる。図26の電子患者介護システム2600の側面図を示す図27から容易に分かるように、監視クライアント2610は、旋回軸2700に沿って旋回して、ドック2608の内側のキャビティ2702内に監視クライアント2610を格納する。
図28は、デバイス・ドック2904に結合されたハブ2902を備えた電子患者介護システム2900の別の実施形態を示す。図29は、図28の電子患者介護システム2900の側図面を示す。監視クライアント2901は、ハブ2902と一体化されている。代替の実施形態では、ハブ2902は監視クライアント2901用のクレードルであり、ドック2904およびスキャナ2912への電気接続のみを提供する。モジュール式注入ポンプ2906、2908、2910は、デバイス・ドック2904内にドッキングされているように示される。システム2900はまた、ハブ2902に結合されたスキャナ2912を備えている。ドック2904は、ドック2904の左右側にそれぞれ、簡易脱着ハンドル2914および2916を備えている。また、各モジュール式注入ポンプ2906、2908、2910の左上隅部に示されているのは、それぞれのボタン2918、2920および2922であり、これらは、その患者介護デバイスが監視クライアント2901(監視クライアントの1タイプである、タブレットとして示されている)上の相互作用の焦点であるか、またはユーザによる制御のために選択されている場合に点灯する。タブレットが特定のモジュール式注入ポンプを選択して、またはユーザがモジュール式注入ポンプ2906、2908、および2910のボタン2918、2920、および2922のそれぞれのボタンを押してのいずれかで、監視クライアント2901上の操作のためにそれを選択することができる。
図30〜32は、本開示の実施形態による、支柱上に電子患者介護システムを取り付けるためのクラッチ・システムを示すいくつかの図を示す。図30は、支柱3104を受けるための穴3102を有するドック3100の上面図を示す。クラッチ3110および3112が、図31に示されている。いくつかの実施形態では、クラッチ3110、3112はクリート3114、3116を備えている。ハンドル3106および3107を、個別または一緒に使用して、(例えば、ハンドルを引っ張ることによって)クラッチ3110および3112を支柱3104から解放することができる。それに加えて、または代替として、ハンドル3106および3107を使用して、(例えば、ハンドル3106、3107を押すことによって)クラッチ3110および3112を支柱3104に係止することができる。図31から容易に分かるように、例えば重力による下向きの力はさらに、クラッチ3110、3112を支柱3104に対して押し付ける。2つのクラッチ3110、3112が図31に示されているけれども、1つのクラッチを使用して、支柱3104を摩擦表面に対して押すことができる。図32は、2つのファスナ3302および3304を使用して支柱3104を締め付ける、代替支柱取付構造3300を示す。
図33は、本開示の実施形態による、注入ポンプ3400および格納可能コネクタ3402、3406を示す。図33〜35では、ハブ3401は、格納可能コネクタ3402および3406を有するように示されている。ハブ3401はそれ自体をドックにするドッキング・コネクタを有する。格納可能コネクタ3402および3406は、図33では閉じられているように示されている。しかし、代替の実施形態では、格納可能コネクタ3402および3406は、注入ポンプ3400、注入ポンプ3412および/または追加の注入ポンプに直接接続させることができる。ハブ3401は、ハブ3401によって囲まれた支柱取付機構を有してもよい(図36参照)。ハブ3401は、いくつかの実施形態では、ドックまたはクレードルであってもよく、任意選択では、その上部に結合されたハンドルを備えることができる。ハンドルは、支柱取付機構内に一体化させることができ、それによってハンドルを持ち上げることにより、ハブ3401が支柱から解放される。代替として、いくつかの実施形態では、ハブ3401はクレードルを支持して、これを監視クライアント、例えばタブレットに取り付けることができる、または監視クライアントを別に支柱に取り付けることができる。格納式コネクタ3402および3406は、いくつかの実施形態では、格納可能コネクタ3402および3406の底部上に支持機構(例えば、リップ)を有して、注入ポンプが取り付けられた場合にそれを支持することができる。この例示的な実施形態では、リップはまた、電気接続のための機構であってもよい。
図34では、格納可能コネクタ3402が開いて示されており、コネクタ3408および3410が示される。コネクタ3408および3410は格納可能コネクタ3402上に示されているけれども、他の実施形態では、コネクタ3408および3410はハブ3401上にあり、または注入ポンプ3400および3402はコネクタ3408および3410を覆うためのカバーである。格納可能コネクタ3406は、そこにドッキングされた注入ポンプ3412を有する。図35は、格納可能コネクタ3402にドッキングされた注入ポンプ3416を示しており、注入ポンプ3412は格納可能コネクタ3406にドッキングされている。注入ポンプ3400、3412、および3416は、ハブ3401を介して図35で一緒に電気接続されている。図36は、図33〜35の支柱3420に取り付けられた注入ポンプ3400およびハブ3401の上面図を示す。格納可能コネクタ3402および3406は、開構成で示される。
図37は、本開示の実施形態による、いくつかのコネクタ3703、3705、3707、3709を有する四角形のハブ3701を示す。各コネクタ3703、3705、3707および3709を使用して、追加の電池、通信モジュール、スキャナ、監視クライアント、監視クライアントのUI、患者介護デバイスなどを接続することができる。各コネクタ3703、3705、3707および3709は、標準的ピン配列を使用して、そこに取り付けられたモジュールがサブセットを使用することができる。いくつかの実施形態では、各コネクタ3703、3705、3707および3709は、例えばシグナルから決定されるような、デバイスのタイプに基づいて接続されるそのデバイスに特有の利用可能なピンのサブセットを使用することができる。支柱取付機構は、四角形のハブ3701の背面に配置することができる。四角形のハブ3701はまた、前面コネクタ3711および背面コネクタ3713を備えることができる。各コネクタ3703、3705、3707、3709、3711、3712に関連付けられた機械的取付具は、永久的取付具(例えば、ねじ)または簡易着脱取付部(例えば、ラッチ)であってもよい。
図38は、本開示の別の実施形態による、支柱3715に結合されたハブ3701を有する電子患者介護システムを示す。図38は、左側に連接型監視クライアント3721、上部に拡張電池/通信モジュール3717、底部にバーコード・スキャナ・モジュール3719、およびハブ3701の右側にポンプ・ドック3723を示す。ポンプ・ドック3723は、取り付けられた全ての注入ポンプ3725、3727、3729とともに、全て1つのユニットとして運ばれることができるように、輸送のために取り外し可能である。ハブ3701から容易な取り外しすることができるように、簡易着脱ハンドル3731がポンプ・ドック3727の上部に置かれてもよい。代替として、他の実施形態では、注入ポンプ3725、3727、3729は、互いにデイジー・チェーン接続することができる。連接型監視クライアント3721(例えば、タブレット)は、ハブ3701に永久的に取り付けることができ、ドック3723が取り外された場合に「ゼロ・チャネル・ポンプ」になることができる。例えば、監視クライアント3721は、ポンプが監視クライアント3721に取り付けられていない、および/または監視クライアント3721と動作可能に通信していない場合に、様々な患者介護デバイスを動作させおよび監視し続けることができる。
図39は、本開示の別の実施形態による、ポータブル・ドック3733をハブ3701から取り外すための簡易脱着ハンドル3731を備えた、支柱3715およびポータブル・ドック3733に結合されたハブ3701を有する電子患者介護システムを示す。ハブ3701により、図40に示すように、アダプタ・プレート3735を使用してデバイスをそこに接続することが可能になる。
図40は、本開示の別の実施形態による、支柱3715に結合されたハブ3701、およびハブ3701に結合されたドック3735を有する電子患者介護システムを示す。図40のドック3735は、コネクタ・プレートとして示されている。すなわち、ドック3735は、ハブ3701によって提供される一般的コネクタを使用して、ハブ3701への注入ポンプ3725、3727、3729の接続を容易にするように適合されたアダプタまたはコネクタ・プレートとして示されている。ドック3701は、ドック3735に接続するために十分なシグナルおよび十分な機械的アラインメントおよび方向付けを提供する、および/または逆も同様である。
図41は、本開示の別の実施形態による、支柱4105に結合されたハブ4103を有する電子患者介護システム4101を示す。ハブ4103は、3つのそれぞれの注入ポンプ、例えば注入ポンプ4113および/または4115を受けるためのコネクタ4107、4109および4111を備えている。患者介護システム4101は、支柱4105の一方側に監視クライアント4117、例えばタブレット、およびコネクタ4107、4109および4111を介して支柱4105のもう一方側に取り付け可能な注入ポンプを備えている。3つのコネクタ4107、4109、4111が示されているけれども、任意の好みの数のコネクタを使用することができる。電子患者介護システム4101は、監視クライアント4117、および注入ポンプ、例えばコネクタ4107、4109、4111に取り付けられた注入ポンプ4113および4115を見ることを容易にする。それに加えて、電子患者介護システム4101は、チューブのルーティングを容易にする。チューブは、注入ポンプの上部から底部に挿入することができ、または支柱4105の側部で監視クライアント4117の側から(例えば、支柱4105上のチューブオーガナイザを使用して)ルーティングすることができる。監視クライアント4117は連接させることができる。ハブ4103の支柱マウントは、支柱4105に固定され、または支柱4105の、調節可能な支柱で利用可能な段差上を滑ることができる。ハブ4103の支柱マウントはここでは、管形状として示されているが、他の実施形態では、長方形であってもよく、および/または電源、ハンドルおよび/またはハブ・ハードウェアを備えることができる。いくつかの実施形態では、ハブ4103は、電気接続をルーティングするためのクレードルであってもよい。
図42は、本開示の別の実施形態による、患者介護デバイス、例えば注入ポンプ4713を受けるためのノッチ4207、4709、4711を有するハブ4205に結合された監視クライアント4203を有する電子患者介護システム4201を示す。この注入ポンプ4713は、ノッチ4207、4709、4711の1つの内をスライドするスライド・コネクタ4715を備えている。コネクタ4715は、構造的に十分なものであってもよく、および/または追加の構造サポートを加えてもよい。監視クライアント4203は折り畳まれ、例えばドック4205と平らになってもよい。ドック4205は、例えば左から右にまたは上から下に、チューブをルーティングするための逃げを含むことができる。代替の実施形態では、注入ポンプ4713はドック4205に取り付けることができ、それによってドック4205の前面の前で持ち上げられて、チューブの垂直ルーティングが容易になる。図43は、同図に示すようにハブ4205のノッチ4207、4709、4711と接続するための、T字形コネクタ、例えば図42のコネクタ4715の拡大図である。
図44は、本開示の別の実施形態による、積み重ね可能な患者介護デバイス4403、4405、および注入バッグ、例えば注入バッグ4411および4408を格納するための積み重ね可能な容器4407を有する電子患者介護システム4401を示す。積み重ね可能な容器4407は、中にバッグ4411、4409を固定するための蓋4413を備えている。電子患者介護システム4401は、折り畳むことができるスクリーンを備えた監視クライアント4415、および携帯のために引き上げることができるハンドル4417を備えている。
注入バッグ4411および4407はマイクロバッグであってもよく、一体型流量モニタ、および/またはバッグ4411および/または4407の内容物に関連付けられたシリアル番号またはデータ(例えば、患者データ)を中に埋め込まれて有するRFIDタグを備えてもよい。この特定の実施形態では、マイクロバッグ4411および4407は、一体型流量計、点滴カウンタ、一体型点滴チャンバ、静脈管を介して通信するための通信リンクを備えることができ、電池またはAC/DC変換器を備えたまたは備えていない電源を備えて、その上で電子部品に電力を与えることができる。静脈内通信は、静脈管内に埋め込まれたまたは取り付けられた電気導体を介して;導電媒体として静脈管内の流体を使用する電気通信を介して;静脈管を通して進む音波を使用して;または光導波路として管内の流体を使用することによって光学的に;行われてもよい。静脈内通信は、例えば対称または非対称キー暗号を使用して暗号化することができる。マイクロバッグ4411および/または4407は、流量および/または中に入れられた液体の内容を記載したデータを(注入チューブを介して)注入ポンプに通信する光学コミュニケータを備えることができる。マイクロバッグ4411および/または4407は、点滴カウンタとインターフェース接続することができるピグテイルにRFIDおよび/またはNFCタグを備えて、リーダはそれを使用してマイクロバッグ4411および/または4407内の液体の内容および/または量(例えば、その情報がその中に符号化されている)を判断することができる。マイクロバッグ4411および/または4407は、気泡センサ(容量式または超音波式)を備えてもよく、これは、気泡サイズの推定を監視クライアントおよび/またはハブに通信する。マイクロバッグ4411および/または4407は、これらが動作する(例えば、バルブを開く、および/または一体型流量計、点滴カウンタまたは点滴チャンバ、通信リンク、電源などをアクティブにする)前に、NFCおよび/または測距モジュールによって判断された、患者から所定の距離内にある必要があることがある。
図45は、本開示のさらに別の実施形態による、患者介護デバイスの別のスタックの隣に積み重ね可能である積み重ね可能な患者介護デバイス4503、4505、4507、4509、4511、4513、4515、4517を有する電子患者介護システム4501を示す。電子患者介護システム4501は、折り畳むことができるスクリーン、および携帯のために引き上げることができるハンドル4520を含む監視クライアント4519を備える。
図46は、本開示の別の実施形態による、単一のシリンジ4609を有するシリンジ・ポンプ患者介護デバイス4607を備えた積み重ね可能な患者介護デバイス4603、4605、4607を有する電子患者介護システム4601を示す。
図47は、本開示の別の実施形態による、2つのシリンジ4711、4713を有するシリンジ・ポンプ患者介護デバイス4707を備えた積み重ね可能な患者介護デバイス4703、4705、4707、4709を有する電子患者介護システム4701を示す。
図48は、本開示の別の実施形態による、ディスプレイ(すなわち、ディスプレイ4811、4813、4815、4817)をそれぞれ有する積み重ね可能な患者介護デバイス4803、4805、4807、4809を有する電子患者介護システム4801を示す。図49は、図48の電子患者介護デバイスのハンドル4901の拡大図である。図50は、図48の電子患者介護システム4801の注入ライン・ポート5001の拡大図であり、その中を通って配置された注入ライン5003を示す。
図51〜52は、本開示の別の実施形態による、電子患者介護システム5101の別の実施形態を示し、取り外し可能、積み重ね可能な患者介護デバイス5103を示している。図52は、支柱5105とともに電子患者介護システム5101を移動させるための移動の配置に動かされているハンドル5105を示す。
図53は、本開示の別の実施形態による、支柱5317に結合され、ドック・コネクタ5305を介してハブ5303に結合された積み重ね可能な患者介護デバイス5307、5309、5311、5313、5315を有する電子患者介護システム5301を示す。ハブ5303は、監視クライアント5305に結合されている。ドック・コネクタ5305は、患者介護デバイス5307および5309に接続し、これらは、デイジー・チェーン接続を介して患者介護デバイス5311、5313および5315に接続される。
図54は、本開示の別の実施形態による、底部から上に積み重ね可能である積み重ね可能な患者介護デバイス5403、5405、5407を有する電子患者介護システム5401を示す。図55は、本開示の別の実施形態による、上部から下に積み重ね可能である積み重ね可能な患者介護デバイス5503、5505、5507を有する電子患者介護システム5501を示す。
図56は、本開示の別の実施形態による、支柱5605を摩擦力で把持するための、解放ハンドル5603を有するクラッチ・システム5601の斜視図を示す。図57は、図56のクラッチ・システム5601の背面図を示し、クラッチ5607および5609を係合するためのハンドル5603の使用法を例示する、透明な背面を示している。図58は、図56のクラッチ・システムの上面断面図を示す。
図59は、本開示の実施形態による、注入ポンプを制御するためのシステム3400のブロック図である。システム3400は、ユーザ・インターフェース・コンポーネント3402、ポンプ・エンジン・コンポーネント3404、データ管理治療層コンポーネント3406、流体測定/安全性モニタ・コンポーネント3408を備えている。
コンポーネント3402、3404、3406、および3408は、例えばハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェアで、デジタル論理で、ファームウェア、バイトコード、仮想化で、PLD、FPGAまたはPLAを使用して、1つ以上のプロセッサを使用して、またはこれらのある組合せを使用して、実施することができる。例えば、コンポーネント3402、3404、3406および3408は、デバイス3401上で1つ以上のプロセッサによって実行するように構成されたプロセッサ実行可能な指示の動作可能な1セットであってもよく、例えば、デバイス3401は本明細書に開示された監視クライアントであってもよい。コンポーネント3402、3404、3406および3408は、1つ以上のプロセッサによって実行するために1つ以上のプロセッサによって読み取り可能な非一過性コンピュータ可読媒体上に記憶させることができ、例えば、1つ以上のプロセッサは、非一過性コンピュータ可読媒体と動作可能に通信することができる。
ユーザ・インターフェース3402は、ユーザ入力、例えば注入速度を受けるように構成されたタッチスクリーン(または、タッチスクリーンを制御するためのプロセッサ実行可能コード)であってもよい。ユーザ・インターフェース3402は、オペレータによって使用されて、治療パラメータを設定し、治療状態を見ることができる。ユーザ・インターフェース3402は、治療中に患者治療パラメータを調節するために、システム3400の設定上の案内のために、および/またはシステム3400の治療後の分解のために使用されることができる。ユーザ・インターフェース3402は、タッチスクリーンおよびボタンを備えることができる。ユーザ・インターフェース3402は、デバイス3401上の常駐ソフトウェア・アプリケーションであってもよく、または手持ち式デバイスまたはナース・ステーションのコンピュータなどの遠隔または別のコンポーネントによって実行されてもよい。例えば、ユーザ・インターフェース3402は、遠隔コミュニケータ11、または図1、3、5、7、8または9の他の監視クライアント1、4、スマートフォン、タブレット、PC、タブレット・コンピュータなどによって実施されてもよい。
データ管理治療コンポーネント3406は、1つ以上の外部データ・システム3410と通信することができる。例えば、データ管理治療コンポーネント3406は、患者3412のIDと電子診療録3410とを比較して、ユーザ・インターフェース・コンポーネント3402を介して入力された治療(例えば、注入速度)が、以下のものかどうか判定することができる:(1)患者にとって安全であること、(2)患者3412の病気、状態、疾病、および/または治療計画に合致すること、(3)別の薬剤または治療と禁忌でないこと、(4)(RFIDタグ、音声認証、顔認識、ユーザ名/パスワード識別または認証、セキュアな署名などによって決定される)患者3412の近接範囲内に居ると判断できる専門家の存在を必要としないこと。
データ管理治療コンポーネント3406は、全ての治療設定を含むことができ、外部データ・システム3410で設定を認証することができ、流量、薬物設定、バイタル・サインなどの治療履歴を外部データ・システム3410の電子診療録に記録することができる。データ管理治療コンポーネント3406はまた、あらゆる安全性モニタについてパラメータを設定することができる。データ管理治療コンポーネント3406が治療を確認した場合、この設定はポンプ・エンジン・コンポーネント3404に送信される。
ポンプ・エンジン・コンポーネント3404は、患者治療パラメータ、例えば注入速度を注入ポンプ3414に送信する。注入ポンプ3414は、本明細書に開示する任意の注入ポンプであってもよい。本開示のいくつかの実施形態では、ポンプ・エンジン・コンポーネント3404だけが、注入速度をポンプ3414に送信する。該ポンプは、流量計に対して重複する流量測定能力を有することができ、またはシステム3406の一次流量測定である。
流量測定/安全性モニタ・コンポーネント3408は、他のポンプ・エンジン・コンポーネント3404に対するウォッチドッグとして働くことができ、流量計(図示せず)から流量データを受信することができ、ポンプ3414に対するウォッチドッグとして働くことができる。流量測定/安全性モニタ・コンポーネント3408は、故障またはエラー状態が存在するかどうか、例えば測定した注入速度が所定の範囲外または閾値を超えているかどうか判定することができ、停止コマンドをポンプ3414に通信して、ポンプ3414を停止することができる。それに加えて、または代替として、流量測定/安全性モニタ・コンポーネント3408は、機械的閉塞デバイス(図示せず)と通信して、患者3412への注入流体の流れを止めることができる。
それに加えて、または代替として、流量測定/安全性モニタ・コンポーネント3408は、流量とともに患者状態パラメータ、例えば心拍数、体温、バイタル・サインなどに関するフィードバックを受信することができる。流量測定/安全性モニタ・コンポーネント3408によって監視されたパラメータのいずれかが所定の範囲外である場合、テキスト・メッセージまたはEメールなどの警戒が、例えば、監視デバイス、遠隔コミュニケータ、他の監視クライアント、スマートフォン、タブレット、PC、タブレット・コンピュータなどに発せられる。それに加えて、または代替として、流量測定/安全性モニタ・コンポーネント3408は、機械的閉塞デバイス(図示せず)と通信して、患者3412への注入流体の流れを止めることができる。
図60は、本開示の実施形態による、いくつかの電子患者介護デバイス3502、3504、3506、3508、3510と通信するためのシステム3500のブロック図である。
システム3500は、無線またはUSBベースのドックまたはハブ3518を備えている。ドック3518は、点滴カウンタ3502、注入ポンプ3504、ウェアラブル・システム・モニタ3506、丸薬ディスペンサ3508および他のデバイス3510に結合されている。他のデバイスは、例えば、パルス・オキシメータ・デバイス、心拍モニタ・デバイス、血圧デバイス、および体温デバイスなどの様々な患者状態デバイスであってもよい。デバイス3502、3504、3506、3508、3510は、監視クライアント、例えばタブレット3514と通信し、次に監視クライアント、例えばタブレット3514が、1つ以上のサーバ3516と通信する。1つ以上のサーバ3516は、例えば図1、3、5、7または8の設備サービス8、オンライン薬物データベース9または薬物有害事象ネットワーク9、患者のパーソナルEHR19’、または治療結果データベース10のサーバであってもよい。
無線またはUSBドック3518とデバイス3502、3504、3506、3508、3510との間の無線通信は、例えば、WiFi、ブルートゥース、ロー・エネルギー・ブルートゥース、Zigbee、測距が可能な通信リンク、近距離通信、RFID通信などであってもよい。
タブレット3514は、本開示のいくつかの実施形態では、一次プログラムおよび監視インターフェースであってもよい。タブレット3514は、単一の患者に対して構成することができ、またはドック3518内にドッキングされた場合、またはタブレット3514が患者を識別した場合に構成することができる(例えば、患者のIDがタブレット3514に手動で、RFIDリーダ、バーコード・リーダなどを通して入力された後に、タブレット3514が患者治療パラメータをダウンロードすることができる)。
タブレット3514は、患者状態パラメータまたは患者治療パラメータを1つ以上のサーバ3516に通信することができる。1つ以上のサーバ3516は、患者状態パラメータまたは患者治療パラメータを記憶することができる。タブレット3514は、患者介護パラメータ、例えば患者状態パラメータまたは患者治療パラメータをリアルタイムで(すなわち、期限などの少なくとも1つの時間制約で)通信することができる。
タブレット3514は、無線で、USBケーブルを通してドック3518に接続することができる、またはそこにドッキングすることができる。タブレット3514は、いくつかの実施形態では、ドック3518から1つ以上の有線通信を通して電力およびデータを受ける。
注入ポンプ3504は、低流量注入ポンプ(例えば、毎時0.1〜10ミリリットルを送達することができるもの)、中流量注入ポンプ(例えば、毎時10〜300ミリリットルを送達することができるもの)、高流量注入ポンプ(例えば、毎時300〜1000ミリリットルを送達することができるもの)、様々な流量設定の間で切り替わる注入ポンプ、またはそのある組合せであってもよい。注入ポンプ3504は、ハブ3518内に受信部を通して挿入することができる。すなわち、ハブ3518はまたドック(図60には図示せず)であってもよい。注入ポンプ3504は、本開示のいくつかの実施形態では、ハブ3518から1つ以上の有線通信を通して電力およびデータを受ける。注入ポンプ3504は、ハブ3518からドッキングを外すように構成することができ、患者が所持している間、動作し続けることができる。注入ポンプ3504は、配置のために、および/または注入バッグ(静脈内バッグとも呼ばれる)に取り付けるために、薬局に送られることができる。いくつかの実施形態では、注入ポンプ3504は、特定のバッグおよび/または特定の患者とのみ動作するように構成することができる。
ウェアラブル・システム・モニタ3506は、図1、3、5、7、8または9のウェアラブル・システム・モニタ131であってもよい。いくつかの実施形態では、ウェアラブル・システム・モニタ3506は、例えばRFIDを介して、スマート・アーム・バンドから患者の識別情報を読み出すことができ、他のデバイス3502、3504、3508、3510のいずれにもウォッチドッグ機能を提供することができ、流量を追跡し、空気を検出し、人体器官を監視することができ、またはその上に一体化されたコール・ボタンを含むことができる。ウェアラブル・システム・モニタ3506は、エラー状態に応じて流れを閉塞することができる。ウェアラブル・システム・モニタ3506は、ハブ3518または注入ポンプ3504と無線通信することができる。
図61は、本開示の実施形態による、USB接続により患者介護デバイス3704、3706A〜3706Cに接続可能なドック3702を有する電子患者介護システム3700のブロック図である。システム3700は、タブレット3708を受けるドック3702を備えている。ドック3702は、USB接続を含むハブ3710に結合され、USB接続を通してドック3712および3714に接続することができる。ドック3712は、丸薬ディスペンサ3704を受ける。ドック3714は、注入ポンプ3706A〜3706Cを受ける。ドック3712および3714は、そこにドッキングされたデバイス3704、3706A〜3706Cに電力を提供する。
ドック3702は、タブレット3708の内部電池に電力を供給し、これを充電する。ドック3702はまた、USBハブ3710に結合され、これに対してはタブレット3708がホストである。流量計3716、例えば点滴カウンタ、およびウェアラブル・システム・モニタ3718は、タブレット3708上のアンテナおよびトランシーバを介して、および/またはドック3702上のトランシーバおよびアンテナを介して、タブレット3708に無線通信することができる。本開示に照らして分かるように、流量計3716およびウェアラブル・システム・モニタ3718は、タブレット3708との無線通信を容易にするように、図1の通信モジュール124およびアンテナ122などのトランシーバおよびアンテナと動作可能に結合することができる、または他様にその中に一体化することができる。
図62は、本開示の実施形態による、電子患者介護のいくつかの段階を示すプロセス図3800である。プロセス図3800は、例えば図1、3、5、7、8および9の例示的なシステムで使用するための電子患者介護の方法であってもよい。プロセス図3800は、段階3802〜3810を含む。段階3802は、内科医が電子診療録内の患者データおよび以前の治療履歴を検討し、コンピュータ化内科医指示エントリ・サーバ3812内に処方箋を入力するステップを含む。
段階3804は、薬剤師が薬物容器を準備し、印刷されたラベルおよび/またはRFIDで容器を識別し、そして送達デバイスを選択するステップを含む。段階3806は、容器を患者または外科病棟に運び、容器、例えば制御された物質を追跡するステップを含む。段階3808は、看護師が治療を設定しおよび調節し、5R(正しい患者、正しい薬物など)をチェックするステップを含む。段階3810は、薬剤を送達し、電子医療録に治療歴を記録し、警戒またはアラームを発し、患者の観察、例えば患者を監視するステップを含む。
図63は、ドック3904にドッキングされた注入ポンプ3902、ドック3908内にドッキングされた丸薬ディスペンサ3906、およびUSBケーブルを介してドック3904および3908とインターフェース接続するためのハブ3910を有するシステム3900を示す。ハブ3910はまた、タブレット3914を受けるタブレット・ドック3912とインターフェース接続する。それに加えて、または代替として、タブレット3914はハブ3910と無線通信する。タブレット3914は、通信に使用されるモードまたはテクノロジーが変わった場合、例えば有線から無線にまたは無線から有線に変わった場合に、警戒および/またはアラームを発することができる。
ハブ3910は、ディスプレイ3916を備えており、ドック3912を通してタブレット3914との間にインターフェースを提供する。ハブ3910は、プログラム、セットアップ・ガイダンス、状態、表示警戒、表示アラームなどのために、ディスプレイ3916(タッチスクリーンであってもよい)上に表示されたGUIをサポートすることができる。
本開示のいくつかの実施形態では、ハブ3910は、システム3900を、タブレット3914内でまたはそれに関して起こり得る何らかの故障またはエラーに完全にフォールト・トレラントにすることができる患者安全回路を全て備えており、患者の安全に必要なユーザ・インターフェースは、ハブ3910上、または患者介護デバイス3906および3902のディスプレイ上のいずれかである(例えば、注入ポンプ3902は、ディスプレイ3918を備えているが、明示的に示されたデバイス3906ではない)。例えば、ハブ3910は、送達されるべき注入速度および薬物の(例えば、ハブ3910のタッチスクリーンを介しての)ユーザ確認を、注入ポンプ3902に注入速度の要求または指示を送信する前に、要求してもよい。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、注入ポンプ3902は、動作の前に、送達されるべき注入速度および薬物のユーザ確認を(例えば、注入ポンプ3902のタッチスクリーンを介して)要求する。
ハブ3910は、ヘルプ・ガイダンス、警戒プロンプト、アラーム・プロンプトに対する可聴表示を鳴動することができ、独立の安全システムを備えて、セーフティ・クリティカル・タスクを監視することができ、警戒またはアラーム状態が起きた場合に患者介護デバイスを安全な状態に置くためのフェイル・セーフ・システムであることができ、クリティカル・センサ用の独立のセンサを備えることができ、タイム・クリティカルな患者介護デバイス、例えばリアルタイムの患者介護デバイス用の独立のタイム・ベースのまたはリアルタイムのクロックを備えることができ、電池バックアップを備えて、USBケーブルを通して患者介護デバイスに電力を与えることができ、および回路に充電する電池を備えて、その中の内部電池を充電することができる。
ハブ3910は、ACまたはDC電源用電力入力モジュールを備えてもよく、標準的AC電力アウトレットから電力を受けることができる。ハブ3910は、IEC−60601に従った絶縁および電磁互換性の要件を満たしてもよい。ハブ3910は、内部バックアップ電池を充電し、その中の様々な回路に電力を提供し、または患者介護デバイス3906、3902にそれぞれのUSBケーブルを介して電力を与えるために、使用されることができる調整DC電力に、AC電力を変換する。
ハブ3910は、選択可能またはプログラム可能なIEC−60601対応電源を備えて、取り付けられた患者介護デバイスが、電力パラメータ、例えば、電圧、デューティ・サイクル、DCまたはAC電力などをハブ3910に要求することができるようにしてもよい。ハブ3910は、IEC−60601によって規定された一次電源とは独立した1つ以上の独立電源を備えてもよい。
ハブ3910は、USBケーブルまたは他のケーブル(明示的には図示せず)を介して電力を供給するために使用することができるバックアップ電池を備えている。ハブ3910は、その独自の電池充電回路、例えば定電圧/定電流充電回路を備えてもよい。
ハブ3910のディスプレイ3916は、患者介護デバイス3902、3906、3920から受信したシグナルに基づいて、アラームまたは警戒を表示することができる。例えば、ハブ3910は患者介護デバイス3902、3906、3920に周期的に照会することができ、ハブ3910が、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット3914の1つ以上から応答を受けない場合、あるいは、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット3914の1つ以上が無反応になった場合、ディスプレイ3914は警戒またはアラームを表示する。アラームは、患者介護デバイスが無反応であることをユーザに示すことができる。患者介護デバイスは、シリアル番号、注入ポンプ経路、注入ポンプによって送達されている薬物、患者介護デバイス上に表示されている文字または数字を介して、監視デバイス上の患者介護デバイスの視覚的マッピングなどを介して、監視クライアントによって識別されることができる。例えば、監視クライアント3914は、患者介護デバイス3902、3906、3920のレイアウト図をそのスクリーン上に表示して、これらのデバイスの視覚的マッピングを提供することができる。その後、問題のあるデバイス、ドック、またはハブは、点滅する赤色デバイスとして表示されて、ユーザにそのデバイスが警戒および/またはアラームの対象であるデバイスであることを示すことができる。ハブ3910はまた、状態表示灯、LED、スピーカ、バイブレータまたは他の視覚/音声表示器を備えてもよい。
ハブ3910は、例えばボタン、またはスイッチ、タッチペン入力などの他の入力デバイスを備えることができる。本開示のいくつかの実施形態では、ハブ3910のみが、患者介護デバイスの警戒および/またはアラームを発する。しかし、他の実施形態では、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット3914が警戒および/またはアラームを発する。
ハブ3910は、それぞれ互いに対するウォッチドッグである2つの別個のプロセッサを備えることができる。ハブ3910はまた、大気温度センサ、圧力センサ、湿度センサなどの様々なセンサを備えることができる。ハブ3910のセンサは、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット3914上のセンサに対して冗長であってもよく、またはハブ3910は、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット3914に、ハブ3910のセンサによって行なわれた測定へのアクセスを与えてもよい。
ハブ3910は、例えば、WiFi能力、Zigbee、ブルートゥース、ロー・エネルギー・ブルートゥース、Xbee、近距離通信、測距デバイスなどを含むことができる。ハブ3910はまた、例えばRS−232、SPI、CAN、USB、イーサネット接続などの様々な有線インターフェースを含むことができる。
ハブ3910はまた、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット・ドック3912の1つ以上に結合されたフェイルセーフ・ラインを備え、これが引き下げられると、安全回路が、患者介護デバイス3902、3906、3920またはタブレット・ドック3912の全て、または故障を生じる特定のデバイスをフェイル・セーフ・モードに入れることが起こり得る。例えば、電気導体(すなわち、ワイヤまたはライン)が、ハブ3910と抵抗器を介して電圧源に結合された1つ以上のものと間に存在することがあり(すなわち、そのラインが「高い」)、別の回路は導体を接地表面に結合させることができる(その導体は、いわゆる「引き下げられ」ることができる)。本開示の全ての実施形態ではないが、いくつかの実施形態では、患者介護デバイス3902、3906、3920の1つ以上などの本明細書に開示した監視クライアント、またはタブレット3914などの監視クライアントがフェイル・セーフ・モードに入ると、ソフトウェア・ルーチンのうちの重要なもの(所定の1セット)だけが有効にされ、および/または重要な回路(所定のセット)だけに電力が与えられる。全てではないが、いくつかの実施形態では、注入ポンプのモータ・ドライバ回路を除く全ての回路、例えばラジオ、ディスプレイ、ディスプレイ・ドライバまたは他の回路を無効にすることができる。それに加えて、または代替として、全ての実施形態ではないが、いくつかの実施形態では、特定のフェイル・セーフ・モードが、例えば注入ポンプなどに入力された場合に、必要ではないいくつかのソフトウェア・ルーチンまたは機能を無効にすることができ、構成情報を表示するソフトウェアを無効にすることができる。
ハブ3910はまた、カメラ3922を備え、これは、システム3900へのアクセスを許可し、または顔認識ソフトウェアを使用してまたはバーコード(2Dまたは3D)を読み取ることによって、患者、看護師、または薬物を識別するために使用することができる。ハブ3910のカメラ3922はまた、薬物情報を読み取り、それを1つ以上のサーバ3926に照らして正確かどうかチェックし、薬物が正しい患者に送達されていることを保証することができる。それに加えて、または代替として、ハブ3910はまた、マイクロフォン3924を備えて、音声認識ソフトウェアを使用して、患者、看護師または介護人を識別することができる。
ハブ3910はまた、バーコード・リーダ、RFIDリーダまたは磁気ストリップ・リーダであるスキャナ3928を備えることができる。スキャナ3928を使用して、システム3900へのアクセスを許可し、または患者、看護師または薬物を識別することができる。ハブ3910のスキャナ3928はまた、薬物情報を読み取り、それを1つ以上のサーバ3926に照らして正確かどうかチェックし、薬物が正しい患者に送達されていることを保証することができる。
ハブ3910はまた、1つ以上のコンポーネントを備えて、その中の1つ以上のプロセッサによって実行することができる。ハブ3910は、以下のものを備えることができる:所与の間隔で、患者介護デバイスが通信照会(例えば、5秒毎または他の適切な間隔で各患者介護デバイスにコールアンドレスポンスの投げ掛けをして、ハブ3910が応答を受信しない場合、ハブ3910は安全ラインを「引く」、すなわちエラー状態が存在することを表示する)に応答していることを認証するためのウォッチドッグ・コンポーネント;様々な電源電圧の健康を監視し、電圧レベルをチェックするためのウォッチドッグ回路;ハブ3910を通して伝達されているデータが破損していないことを認証し、タブレット3914または本明細書で開示される患者介護デバイスに送信される内部および送り届けられたパケットをチェックするためのデータ整合性チェック;またプログラムされた閾値のチェックを可能にする範囲チェッカ。ハブ3910は、データ整合性チェックを使用してもよい。
ハブ3910は、タブレット3914を監視することができ、エラーが患者介護デバイスに起こった場合に別個に警告することができる。本開示のいくつかの実施形態では、ハブ3910は、セーフティ・クリティカル回路およびソフトウェアの全てを含むことができ、それによって、システム3900はタブレット3914の故障に完全にフォールト・トレラントであり、および/またはタブレット3514のあらゆる故障モードに完全にフォールト・トレラントである。
ハブ3910は、ディスプレイ3916またはタブレット3914上にデータを表示するために、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(「API」)を含むことができる。APIはセキュアなデータ・クラスを備えることができる。患者介護デバイスは、APIを使用して、ハブ3910のディスプレイ3916上に表示することができる。患者介護デバイスは、患者介護デバイスに対してインターフェースをどのように表示するかをタブレット3914に指示するメッセージをタブレット3914に送信することができる。それに加えて、または代替として、ハブ3910は、タブレット3914上にユーザ・インターフェースを表示するために1つ以上のサーバ3926からアプリケーションをダウンロードするようにタブレット3914に指示するメッセージをタブレット3914に送信し、ハブ3910は、USBケーブルを介して、または無線で(例えば、本明細書に記載したペアリングを使用して)のいずれかで、患者介護デバイスがハブ3910に最初に接続されたときに、このメッセージを送信することができる。それに加えて、または代替として、ハブ3910は、識別された患者介護デバイスとインターフェース接続するためのユーザ・インターフェースを表示するようにタブレット3914に指示を送信する。
図64はシステム4000を示し、これは、1つ以上のサーバ4002の電子診療録サーバが、処方箋を入力し、該処方箋を注入ポンプ4004A〜4004Cの1つの注入ポンプに送信することを可能にし、それをスキャナ4006を使用し、および/または注入ポンプ4004A〜4004Cの1つ以上のインターフェースを使用して確認する。処方箋は、サーバ4002上のEMR記録から、アプリケーションを介して注入ポンプ4004A〜4004Cに送信することができる。アプリケーションはベッドサイド・コンピュータ4008上にあって、臨床医の処方箋とのコンプライアンスを判断するために使用することができる。いくつかの実施形態では、アプリケーションは監視クライアント上にある。ベッドサイド・コンピュータ4008は、標準的APIを通して1つ以上のサーバ4002のEMRサーバとインターフェース接続するアプリケーションを備えて、注入ポンプ4004A〜4004C上で使用するための処方箋および/または治療計画をダウンロードすることができる。APIはセキュアなデータ・クラスを含むことができる。いくつかの追加の実施形態では、ハブは上に記載したようにミドルウェアを通してサーバ4001と通信する。それに加えて、または代替として、図65を参照すると、EMRサーバとインターフェース接続するためのアプリケーションは、図65に示すようにタブレット4102上にあってもよい。スキャナ4104はハブ4106に結合されているように示されているけれども、患者介護デバイス4108A〜4108C、またはタブレット・ハブ4110に取り付けることもできる。薬剤を識別するためにスキャナ4104を使用しないで、カメラ4112を使用して、薬剤、例えば注入バッグまたは丸薬容器の上の2Dまたは3Dバーコードを読み取ることによって薬剤を識別してもよい。
図66に、システム4200が示される。患者介護デバイス4202A〜4202Cのうちの1つの患者介護デバイスは、患者介護パラメータ、例えば注入速度などの患者治療パラメータを認可されたデバイスまたはペアリングされたデバイスに放送することができる(図67参照)。例えば、注入ポンプ4202A、ハブ4204、遠隔コミュニケータ4206、ナース・ステーション4208またはベッドサイド・コンピュータ4210は、温度プローブなどから放送されたシグナルを受信することができる(例えば、注入ポンプ4202Aは温度プローブに認可されている)。データは、異なるレベルの暗号を有することができ、それによって、全てのデータが全てのクライアントによってアクセス可能なわけではない(例えば、別のデバイスに認可されたデバイスは、必要なセキュリティ優先度が最小レベルであってもよい)。放送されるシグナルは、タブレット4212またはそのサブセットによって受信されるのと同じシグナルであってもよい。放送されたメッセージは、クロスプラットフォーム・プロトコル、例えばhttp、httpsなどを使用することができる。
図67は、本開示の実施形態による、図66のシステム4200に対する通信のタイミング図4300を示す。タイミング図4300は、タブレット4212で実行される電子診療録アプリケーション・プログラミング・インターフェースを使用した通信を示す。本開示のいくつかの実施形態では、誤薬低減システムおよび/またはガードレイル(または、そのキャッシュ・バージョン)は、ハブ4204または注入ポンプ4202A〜4202Cのうちの1つの注入ポンプ上に存在して、システム4200が1つ以上のサーバ4214上で電子診療録と動作可能に通信していない場合に、冗長な患者安全を提供することができる。
タイミング図4300は、行為4302〜4354を含む。行為4302中、ユーザは、コンピュータまたは監視クライアント、例えばタブレット内のアプリケーション(「アプリ」)内の処方箋を更新する。行為4304では、更新された処方箋は、EMR内の1つ以上のサーバに通信される。行為4306は、DERS内の処方箋をチェックして、例えば所定の基準を使用して、任意の患者または特定の患者に対して安全であるかどうか判定する。行為4308は、安全情報をDERSシステムから監視クライアントまたはコンピュータ・アプリケーション上のアプリケーションに通信する。行為4310は、安全情報を受信する。行為4312は、処方箋をタブレットまたはコンピュータ・アプリケーションからハブのAPIに、行為4314のハブのEMRアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を介して通信する。APIは、セキュアなデータ・クラスを含むことができる。行為4316は、処方箋を行為4318におけるポンプに通信し、これは次に、処方箋を行為4320におけるポンプに通信する。行為4322は、例えばタッチスクリーンを介して、ポンプ・ユーザ・インターフェース上の処方箋のユーザ確認を要求する。確認後、この確認は行為4324においてポンプに通信され、行為4326において受信される。行為4326中、治療が開始され、状態情報は、行為4328を介してポンプ状態UIに通信され、行為4330においてユーザに表示される。
また、状態情報は、行為4332および4334において通信される。行為4326では、状態情報はハブによって受信され、ハブは行為4338においてWiFiを介してその状態を放送する。タブレット・アプリケーションは、行為4340中の状態情報を行為4342中の状態の通信から受信する。行為4346中、状態情報はEMR APIを介してインターフェース接続され、行為4348を介してタブレットまたはコンピュータ・アプリに通信され、行為4350において受信される。状態情報は、行為4352においてEMRデータベースに通信され、行為4354においてEMRデータベースを更新する。いくつかの実施形態では、EMRとAllscriptタブレット/コンピュータ・アプリまたはハブとの間の通信は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を通したものである。
図68A〜68Bは、本開示の実施形態による、図67のタイミング図を示す方法4335のフローチャート図を示す。方法4335は行為4301〜4333を含む。
行為4301は、アプリケーション内の患者用処方箋を更新する。行為4303は、患者用の更新された処方箋の安全を決定するために、サーバ上の電子診療録をアプリケーションから照会する。行為4305は、アプリケーションにサーバから患者用の更新された処方箋の決定された安全性を通信する。行為4307は、ハブのAPIにアプリケーションから更新された処方箋を通信する。APIはセキュアなデータ・クラスを含むことができる。いくつかの実施形態では、行為4307の通信は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を通して起こる。行為4309は、更新された処方箋の安全をハブ内で決定する(例えば、いくつかの実施形態では、DERSチェックおよび/または処方箋チェック)。いくつかの実施形態では、行為4309は任意選択である。いくつかの実施形態では、行為4311は、ポンプにハブから更新された処方箋を通信する。いくつかの実施形態では、行為4311は任意選択である。
行為4313は、ポンプのユーザ・インターフェース上に更新された処方箋の確認要求を表示する。行為4315は、ポンプのユーザ・インターフェース上の更新された処方箋を確認する。行為4317は、更新された処方箋に従って流体をポンプで注入する。行為4319は、ポンプのユーザ・インターフェース上にパラメータを表示する。行為4321は、ハブにポンプからパラメータを通信する。行為4323は、ハブからパラメータを無線放送する。行為4325は、監視クライアント、例えばタブレットにハブからパラメータを通信する。行為4327は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上にパラメータを表示する。行為4329は、ハブのAPIを使用して、アプリケーションにハブからパラメータおよび/または更新された処方箋を通信する。行為4331は、サーバにアプリケーションからパラメータおよび/または更新された処方箋を通信する。行為4333は、サーバ内の電子診療録内にあるパラメータおよび/または更新された処方箋を更新する。いくつかの実施形態では、行為4333は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を通して通信する。
図69は、電子患者介護システム4400を示し、図70は電子患者介護システム4500を示す。いくつかの実施形態では、電子診療録アプリケーションは、図69に示すようにタブレット4402上に、および/または図70のベッドサイド・コンピュータ4502上に常駐することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、電子診療録アプリケーションは、ハブ、注入ポンプ、タブレット、患者介護デバイス、いくつかの他のデバイスまたは装置、そのいくつかの組合せ内に常駐することができる、またはそれを利用しなくてもよい。スキャナ4404を使用して、薬剤、例えば注入バッグが識別された患者に処方された処方箋と一致するかどうか判定することができる、例えば、スキャナ4404を使用して患者を識別することができる。
図71はタイミング図4600を示し、これは、注入ポンプ4408Aおよび/またはハブ4406が、タブレット4402から、タブレット4402上で実行される電子診療録アプリケーションに照会することによって、どの処方箋が患者に処方されたのかを要求する方法を、本開示のいくつかの実施形態により図示する。ユーザは、患者の識別情報を入力することができ、または患者の識別情報がスキャナ4404を使用してスキャンされる。タブレット4402上で実行される電子診療録アプリケーションは、1つ以上のサーバ4410から処方された薬剤を要求することができる。タブレット・アプリケーションは、多数の処方箋、例えば多数の注入ポンプ・ベースの処方箋がある場合に、利用可能な処方箋のリストから選択することをユーザに要求することができる。
タイミング図4600は、行為4602〜4652を示す。行為4602は、行為4604中に監視クライアントを使用して、患者を識別した後に患者用の処方箋のリストを要求する。行為4602は、監視クライアントから処方箋情報を「引き込む」。患者は、バーコード・スキャナ、RFID呼掛器、音声または顔認識を使用して、または手動入力により識別されることができる。タブレットは、行為4606の間に患者のIDをEMR APIを使用して、4608のタブレットまたはコンピュータ・アプリケーションに通信する。APIは、セキュアなデータ・クラスを含むことができる。患者の識別情報は、行為4610においてEMRデータベースに通信され、行為4612において、これは、EMR APIに処方箋のリストを行為4614中に通信し、これは、行為4616において監視クライアントまたはコンピュータ・アプリ上で実行しているEMRプログラムによって受信され、これが次に、行為4618においてこれらを監視クライアント・アプリケーションに通信する。EMRタブレット/コンピュータ・アプリケーションとEMRデータベースとの間の通信は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を介したものであってもよい。
監視クライアント、例えばタブレットは、行為4620において、ユーザ選択のために患者用の様々な処方箋を表示することができる。選択された処方箋は、行為4622においてハブに通信され、行為4624において処方箋をチェックすることができ、行為4626において処方箋をポンプに通信することができる。ポンプは、行為4628において、処方箋が例えばDERSを使用して所定の基準内にあることを保証することによって自動的に、またはユーザ認証を要求することによって有効になる。それに加えて、または代替として、ユーザは、ポンプUIを使用して処方箋を有効にすることができる。
行為4628の有効にされた処方箋は、行為4630においてハブに通信され、行為4632では、これを監視クライアント・アプリケーションに行為4634において通信する。行為4636では、ユーザは処方箋を承認することができ、その後、行為4638においてハブに通信される。承認された処方箋の通信は、行為4640で起こり、これを行為4642によりポンプに通信する。行為4644では、ポンプは処方箋をポンプUIに行為4646において通信し、ユーザは、行為4642において処方箋を確認することができる。確認は行為4650においてポンプに送信される。行為4652は治療を行なう。
図72A〜72Bは、本開示の実施形態による、図71のタイミング図を図示した方法4653のフローチャート図を示す。方法4653は行為4655〜4691を含む。
行為4655は、監視クライアント、例えばタブレット内で監視クライアント・アプリケーションを使用して患者の識別情報を判断する。行為4657は、APIに監視クライアント・アプリケーションから患者の識別情報を通信する。行為4659は、サーバ上の電子診療録をAPIから照会して、患者用の少なくとも1つの処方箋を判断する。いくつかの実施形態では、行為4659は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を通して電子診療録に照会する。行為4661は、APIにサーバから患者用の決定された少なくとも1つの処方箋を通信する。行為4663は、監視クライアント内の監視クライアント・アプリケーションにAPIから患者用の決定された少なくとも1つの処方箋を通信する。行為4665は、任意選択では、少なくとも1つの処方箋のユーザ選択可能なリストを監視クライアントのユーザ・ディスプレイ上に表示する。行為4667は、任意選択では、監視クライアント上の表示を使用して、少なくとも1つの処方箋の処方を選択する。行為4669は、ハブに監視クライアントから選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を通信する。
行為4671は、ポンプにハブから選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を通信する。行為4673は、選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を有効にする。行為4675は、ハブへポンプから選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を通信する。行為4677は、監視クライアントの監視クライアント・アプリケーションへハブから選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を通信する。行為4679は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上に有効にされた処方箋の確認要求を表示する。行為4681は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上で有効にされた処方箋を確認する。行為4683は、ハブに監視クライアントの監視クライアント・アプリケーションから有効にされた処方箋を通信する。行為4685は、ポンプへハブから有効にされた処方箋を通信する。行為4687は、ポンプのユーザ・インターフェース上に有効にされた処方箋の確認要求を表示する。行為4689は、ポンプのユーザ・インターフェース上で有効にされた処方箋を確認する。行為4691は、有効にされた処方箋に従って流体をポンプで注入する。
図73は、処方箋が注入ポンプ4408Aにプ送信されるタイミング図4700を示す。それに加えて、または代替として、電子診療録アプリケーションはまた、多数のデバイスにわたって電子医療録アプリケーション・プログラミング・インターフェースを維持するデバイス・ハブ4406上に置くことができる。方法4700は、行為4702〜4726を含む。いくつかの実施形態では、EMRデータベースとEMRタブレット/コンピュータ・アプリケーションとの間で、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を利用することができる。
行為4702では、ユーザは監視クライアント、例えばタブレットまたはコンピュータ上のEMRアプリケーション内で処方箋を更新する。更新は、変更した処方箋の新しい処方箋であってもよい。更新された処方箋は、行為4704においてアプリケーションに通信される。アプリケーションは、行為4706において更新を処理し、行為4719においてEMRデータベースにこれを通信する。行為4708では、DERSは更新された処方箋をチェックする。更新された処方箋は、行為4710において、EMR監視クライアントまたはコンピュータ・アプリケーションに通信され、行為4712において処理される。処理後に、行為4714では、更新された処方箋は、EMR APIを介して、監視クライアント・アプリケーションに通信され、行為4721において処理される。監視クライアントは、行為4716において、これをポンプに通信する。ポンプは、行為4718において更新された処方箋を処理し、これを行為4720においてポンプに通信する。ユーザは行為4722において更新された処方箋を確認し、行為4724においてポンプに通信される。行為4726において治療が行なわれる。
図74は、本開示の実施形態により、図73のタイミング図を図示した方法4701のフローチャート図を示す。方法4701は、行為4703〜4717を含む。
行為4703は、アプリケーション内で患者用の処方箋を更新する。行為4705は、サーバ上の電子診療録をアプリケーションから照会して、患者用の更新された処方箋の安全を確認する。行為4707は、アプリケーションにサーバから患者用の更新された処方箋の判断された安全を通信する。行為4709は、監視クライアントのAPIにアプリケーションから更新された処方箋を通信する。行為4711は、ポンプへ監視クライアントから更新された処方箋を通信する。行為4713は、ポンプのユーザ・インターフェース上に更新された処方箋の確認要求を表示する。行為4715は、ポンプのユーザ・インターフェース上で更新された処方箋を確認する。行為4717は、更新された処方箋に従って流体をポンプ注入する。
図75は、処方箋のユーザ確認のためにハブ4406が注入ポンプ4408Aに通信するタイミング図4800を示す。すなわち、図75の方法4800は、図73の方法4700に類似している。しかし、ハブはEMR APIを含んでおり、これを行為4802で処理する。
図76は、本開示の実施形態による図75のタイミング図を図示した方法4801のフローチャート図を示す。方法4801は、行為4803〜4817を含む。
行為4803は、アプリケーション内で患者用の処方箋を更新する。行為4805は、患者用の更新された処方箋の安全を確認するために、サーバ上の電子診療録をアプリケーションから照会する。行為4807は、アプリケーションにサーバから患者用の更新された処方箋の判断された安全性を通信する。行為4809は、ハブのAPIにアプリケーションから更新された処方箋を通信する。行為4811は、ポンプへハブから更新された処方箋を通信する。行為4813は、ポンプのユーザ・インターフェース上に更新された処方箋の確認要求を表示する。行為4815は、ポンプのユーザ・インターフェース上で更新された処方箋を確認する。行為4817は、更新された処方箋に従って流体をポンプ注入する。
図77および78は、例えば処方箋が患者などに対して安全であるかどうか判定するために、ハブ4406が1つ以上のサーバ4410と通信する実施形態を示す。
図79は、ポンプ4408Aのユーザ・インターフェース上の処方箋のユーザ確認のためのタイミング図5100を示す。タイミング図5100は、行為5102〜5130を含む方法を実施する。行為5102は、監視クライアントのアプリを使用してEMRから処方箋を要求し、行為5104において通信され、行為5106において処理される。要求5102は、患者識別を介して行なうことができる。タブレットは、行為5108において要求をEMR APIを介してEMRデータベースに通信する。行為5110は、要求を処理し、行為5112においてEMR APIを介して返信する。監視クライアントは、行為5114においてEMRデータベースから受信した処方箋を処理する。
監視クライアントは、行為5116において処方箋をポンプに通信し、行為5118において処方箋を有効にし、行為5120においてこれを監視クライアントのアプリケーションに通信する。ユーザは、行為5122において処方箋を承認することができ、行為5124においてポンプおよびポンプのUIに通信される。行為5126では、ユーザはポンプ上で処方箋を確認することができる。確認は、行為5128においてポンプに通信され、その後、行為5130において実行される。
図80A〜80Bは、本開示の実施形態による、図79のタイミング図を図示した方法5101のフローチャート図を示す。方法5101は、行為5103〜5129を含む。
行為5103は、監視クライアント、例えばタブレット内で監視クライアント・アプリケーションを使用して患者の識別情報を判断する。行為5105は、患者用の少なくとも1つの処方箋を決定するために、サーバ上の電子診療録をAPIから照会する。行為5107は、監視クライアント・アプリケーションにサーバから患者用の判断された少なくとも1つの処方箋を通信する。行為5109は、任意選択では、少なくとも1つの処方箋のユーザ選択可能なリストを監視クライアントのユーザ・ディスプレイ上に表示する。行為5111は、任意選択では、監視クライアント上の表示を使用して、少なくとも1つの処方箋の処方を選択する。行為5113は、ポンプに監視クライアントから選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を通信する。行為5115は、選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を有効にする。行為5117は、監視クライアントへポンプから有効にされた処方箋を通信する。行為5119は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上の有効にされた処方箋の確認要求を表示する。
行為5121は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上で有効にされた処方箋を確認する。行為5123は、ポンプへ監視クライアントから有効にされた処方箋を通信する。行為5125は、ポンプのユーザ・インターフェース上に有効にされた処方箋の確認要求を表示する。行為5127は、ポンプのユーザ・インターフェース上で有効にされた処方箋を確認する。行為5129は、有効にされた処方箋に従って流体をポンプで注入する。
図81は、ハブ4406が1つ以上のサーバ4410と通信して、電子診療録と通信するタイミング図5200を示す。タイミング図5200によって実施される方法は、行為5202〜5238を含む。いくつかの実施形態では、EMRデータベースとEMRタブレット/コンピュータ・アプリケーションとの間で、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を利用することができる。
行為5202では、ユーザは監視クライアント・アプリケーションを介してEMRから処方箋を要求し、行為5204において通信され、行為5206によって処理される。監視クライアント・アプリケーションは、行為5208においてハブのEMR APIとインターフェース接続し、行為5210によって処理される。EMR APIは、行為5212において、処方箋を要求し、行為5214において処理される。
処方箋は、行為5216においてハブに通信され、行為5218においてこれらを処理し、行為5220においてこれらを監視クライアントのアプリケーションに通信して、行為5222で処理する。処方箋は、行為5224においてポンプに通信されて、行為5226において有効にされる。有効化は、行為5228において通信されて、行為5230においてユーザ承認され、行為5232においてポンプに通信される。ユーザは、行為5234において処方箋を確認することができ、行為5236で通信されて、行為5238においてポンプ内で治療を開始する。
図82A〜82Bは、本開示の実施形態により、図81のタイミング図を図示した方法5201のフローチャート図を示す。方法5201は、行為5203〜5233を含む。
行為5203は、監視クライアント、例えばタブレット内で監視クライアント・アプリケーションを使用して患者の識別情報を決定する。行為5205は、ハブ上のAPIに監視クライアント・アプリケーションから患者の識別情報を通信する。行為5207は、患者用の少なくとも1つの処方箋を判断するために、サーバ上の電子診療録をAPIから照会する。行為5205および/または5207は、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を利用することができる。行為5209は、ハブのAPIにサーバから患者用の判断された少なくとも1つの処方箋を通信する。行為5211は、監視クライアント・アプリケーションにハブのAPIから決定された少なくとも1つの処方箋を通信する。行為5213は、任意選択では、少なくとも1つの処方箋のユーザ選択可能なリストを監視クライアントのユーザ・ディスプレイ上に表示する。行為5215は、任意選択では、監視クライアント上の表示を使用して、少なくとも1つの処方箋の処方を選択する。行為5217は、ポンプに監視クライアントから選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を通信する。行為5219は、選択された処方箋および/または少なくとも1つの処方箋を有効にする。行為5221は、監視クライアントへポンプから有効にされた処方箋を通信する。行為5223は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上に有効にされた処方箋の確認要求を表示する。
行為5225は、監視クライアントのユーザ・インターフェース上で有効にされた処方箋を確認する。行為5227は、有効にされた処方箋を監視クライアントからポンプに通信する。行為5229は、ポンプのユーザ・インターフェース上に有効にされた処方箋の確認要求を表示する。行為5231は、ポンプのユーザ・インターフェース上で有効にされた処方箋を確認する。行為5233は、有効にされた処方箋に従って流体をポンプ注入する。
図83〜89は、本開示のいくつかの実施形態による、電子患者介護システムのいくつかの追加の実施形態を示す。図83はシステム5300を示し、電子診療録アプリケーションが1つ以上のサーバ3516上で電子診療録とインターフェース接続して、タブレット3514および/またはハブ3804のユーザ・インターフェース上に患者の電子診療録のいくつかを表示する。1つ以上のサーバ3516から受信した電子診療録からのデータのサブセット(例えば、注入ポンプ3504によって送達されている薬剤)を、注入ポンプ3504上のディスプレイに表示することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、電子診療録からのデータのサブセットをハブ上でキャッシュ格納することができる。いくつかの実施形態では、ハブは、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を通して医療用ITシステムと通信そてもよい。
図84はシステム5400を示し、電子診療録アプリケーションが1つ以上のサーバ4410上で電子診療録とインターフェース接続して、ベッドサイド・コンピュータ4204および/またはハブ4406のユーザ・インターフェース上に患者の電子診療録のいくつかを表示する。1つ以上のサーバ4410から受信した電子診療録からのデータのサブセット(例えば、注入ポンプ4408Aによって送達されている薬剤)を、注入ポンプ4408A上のディスプレイに表示することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、電子診療録からのデータのサブセットをハブおよび/またはベッドサイド・コンピュータ上でキャッシュ格納することができる。いくつかの実施形態では、ハブは、ミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)を通して医療用ITシステムと通信してもよい。
図85はシステム5500を示し、これは1つ以上のサーバ4410との通信が中断された場合に、独立システムであってもよく、または図84のシステム5400である。図86はシステム5600を示し、これは1つ以上のサーバ4410との通信が中断された場合に、独立システムであってもよく、または図84のシステム5400である。図85〜86では、1つ以上のサーバ4410の電子診療録サーバへのアクセスなしで、システム5500、5600内に処方箋をプログラムすることができる。処方箋は、タブレット4402、ベッドサイド・コンピュータ4502または注入ポンプ4408A上で調節することができる。ハブ5804は、スキャナ、ベッドサイド・コンピュータ4502および/または注入ポンプ4408A〜4408Cと無線でおよび/または有線接続を介して通信することができる。いくつかの特定の実施形態では、監視クライアント4402、ハブおよび/またはベッドサイド・コンピュータは、EMRデータなしでプログラムすることができるが、ガードレイルのローカル・バージョンと比較することもできる。
図面を参照すると、図87は、患者を電子治療するためのシステム5700を示す。ハブ5702は、1つ以上のサーバへの通信を取り扱う常駐電子診療録アプリケーションへのネットワーキングAPIまたはローカルAPIを使用して、1つ以上のサーバ5704と通信する。ポンプ5706A〜5706Cは、治療をプログラムし、実行するために使用される。ハブ5702は、無線でおよび/または有線接続を介して、スキャナおよび/または医療用ITシステム5704と通信することができる。
図88は、タブレットまたはベッドサイド・コンピュータを有していないシステム5800を示す。システム5800は、1つ以上のサーバ5704への通信が利用可能でない5704場合に、図87のシステム5700であってもよい。注入ポンプ5802Aは、ポンプ5802A上のユーザ・インターフェースを使用してプログラムされ、所定の安全基準(例えば、ガードレイル)のキャッシュされたセットが、ハブ5804またはポンプ5802A〜5802C内に存在する。所定の安全基準は、送達される薬物、患者、アレルギー、または記憶された薬物禁忌に基づくことができ、安全でない治療設定が患者に送達されるのを防ぐことができる。ハブ5804は、スキャナおよび/または注入ポンプ5802A、5802Bおよび/または5802Cと無線で、および/または有線接続を介して通信することができる。
図89は、いくつかの注入ポンプを備えたシステム5900を示す。システム5900は、ハブとの通信が利用可能でない場合に、図88のシステム5800であってもよい。注入ポンプ5902A〜5902Cは、ポンプ上の各それぞれのユーザ・インターフェースを使用して直接制御されることができ、所定の基準のセット(例えば、DERS)が中にキャッシュされて、薬剤が所定の基準外で送達されないことを確実にすることができる。いくつかの実施形態では、DERSは注入ポンプ5902A〜5902C内にキャッシュされず、および/または永久DERSデータが不揮発性メモリ内部に記憶される。
図90は、本明細書で開示したハブの回路6000のブロック図を示す。それに加えて、または代替として、回路6000を、本明細書の他所で開示されたドック、通信モジュール、またはポンプ内で使用することができる。回路6000は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。回路6000は、デバイス・プロセッサ・サブシステム6004によって起動させることができる第1のフェイルセーフ・ライン6002、およびインターフェース・プロセッサ・サブシステム6008によって起動させることができる第2のフェイルセーフ・ライン6006を備える。第1および第2のフェイルセーフ・ライン6002、6006は、ORゲート6010内に供給され、ORゲート6010は出力フェイルセーフ・ライン6012に対する出力を有する。デバイス・プロセッサ・サブシステム6004またはインターフェース・プロセッサ・サブシステム6008のいずれかが故障またはエラーを検出した場合、第1または第2のフェイルセーフ・ライン6002、6006は、出力フェイルセーフ・ライン6012を起動させることができる。フェイルセーフ・ライン6012は、出力フェイルセーフ・ライン6012、例えば出力フェイルセーフ・ライン6012からシグナルを受信したときに静脈ラインを通して流体が流れるのを自動的に防ぐことができる自動閉塞デバイスに応答して、適切な回路および/またはデバイスに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、デバイス・モジュール・インターフェースに結合された患者介護デバイスは、調整電源から1つ以上の電圧を要求することができ、該調整電源はそれぞれバック、ブーストまたはバック・ブースト電源であってもよい。
図91は、注入ポンプとインターフェース接続するための回路6100のブロック図である。それに加えて、または代替として、回路6100は、本明細書に開示された、ポンプに接続するドックまたはハブの内にあってもよく、および/または回路6100は、注入ポンプに取り付けることができる取付可能モジュール、例えば通信モジュールにであってもよい。回路6100は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。いくつかの実施形態では、インターフェース・プロセッサ・サブシステムは、無線リンクおよび/または近距離通信を使用して、デバイス・ハブ・インターフェースと結合されたデバイスと通信することができる。
図92は、タブレット・ドック6202、注入ポンプ6204A〜6204D、注入ポンプ6204A〜6204Dを受けるためのドック6206、およびタブレット6208を備えた電子患者介護システム6200のブロック図を示す。代替の実施形態では、タブレット6208はタブレット・ドック6202内に一体化される。追加の実施形態では、ドック6202および6206は互いに一体化される。さらに追加の代替実施形態では、ドック6202、ドック6206およびタブレット6208は互いに一体化される。タブレット6208は、ディスプレイ6210を使用して一次ユーザ・インターフェースを提供する。ドック6202は、ユーザ・インターフェース・テンプレートをキャッシュまたは記憶するためのメモリ、または患者介護デバイス、例えば注入ポンプ6204A〜6204Dに対してディスプレイ6210上でユーザ・インターフェースを表示するためのユーザ・インターフェース・プログラムを備えている。誤薬低減システムを有する1つ以上のサーバ6212を使用して、例えばスキャナ6214を使用して、処方箋を指示するまたは処方箋を検証するために、タブレット6208を使用することができる。いくつかの実施形態では、医療用ITシステム6212とドック6206との間にミドルウェア(例えば、図1の監視サーバ3上のミドルウェア)があってもよい。ユーザ・インターフェース・テンプレートまたはユーザ・インターフェース・プログラムは、注入ポンプ6204A〜6204Dからの集合データをディスプレイ6210上に表示するように構成され、注入ポンプ6204A〜6204Dの1つ以上が故障した場合にバックアップ・アラームとして働く。それに加えて、または代替として、ドック6206は、注入ポンプ6204A〜6204Dの1つ以上が故障した場合、内部スピーカおよび/または内部振動モータを使用して警告する。
ドック6206は、注入ポンプ6204A〜6204Dからデータを集めることができ、集合させたデータをタブレット6208に通すことができる。各注入ポンプ6204A〜6204Dは、それぞれのディスプレイ6216A〜6216Dを備えている。ディスプレイ6216A〜6216Dを使用して、注入中に流量を調節することができる(タブレット6208を通して処方箋をプログラムする際に、所定の安全基準をロードすることができる)。ディスプレイ6216A〜6216D上に表示されたユーザ・インターフェース上で流量をゼロから調節することによって、誤薬低減システムの所定の安全性基準なしで注入を開始させることができる。ディスプレイ6216A〜6216Dはまた、視覚的、または聴覚表示での両方で、警戒およびアラームを表示することができる。
ドック6206は、電力入力モジュール、医療グレード電源およびバックアップ電池を備えている。ドック6206はまた、これらの通信ハードウェアの全てを備えて、タブレット6208に、および医療用ITシステム、すなわち1つ以上のサーバ6212にインターフェース接続する。ドック6206は、移動用ハードウェア、例えば支柱および支柱取付ハードウェアを備えていてもよい。
処方箋をプログラムする際に、個人別の誤薬低減システム設定、例えば所定の安全基準が、1つ以上のサーバ6212から直接受信される。タブレット6208を使用して、患者のIDおよび薬剤内の入力を容易にすることができる。タブレット6208と1つ以上のサーバ6212との間の通信は、ドック6206を通して行われてもよい。一般誤薬低減システムからの所定の安全基準は、ドック6206上に、または注入ポンプ6204A〜6204Dの1つ以上内にキャッシュされる。誤薬低減システムが1つ以上のサーバ6212から利用可能でない場合、誤薬低減システムからローカルにキャッシュされた所定の安全基準は、ネットワーク(例えば、WiFi)が再び利用可能になったときに、それを通して更新される。
ドック6206は、ハブ・ドック6206および注入ポンプ6114A〜6114Dの8時間の動作をサポートするのに十分な電池を有する。タブレット6110は、それ自体の電池を有していても、有していなくてもよい。いくつかの実施形態では、注入ポンプ6204A〜6204Dは、ドック6206から抜き出されたときにデータ保存をサポートするのにおよびそれを警告するのに十分な電池(または、他のバックアップ電力)を有することができる。この警告能力および別の電池は、ドック6206に移されてもよい。
ディスプレイ6216A〜6216Dのディスプレイ上のポンプのUIディスプレイは、小さくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ディスプレイ6216A〜6216Dは、流量のみを調節することができるのにちょうど十分な大きさであってもよい。これにより、他の情報を何も入力することなく注入を開始することが可能になる。EMRにアクセスする前に患者のIDおよび/または薬剤名は入力することができるので、タブレット6208なしで注入を開始した場合には、誤薬低減システムからのまたは1つ以上のサーバ6212からのガードレイルのデータは限定される。注入がタブレットでプログラムされ、その後にタブレットがシステムから取り除かれた場合、ポンプは現在の処方箋に関するガードレイル特性を実施し続けることができる。
図93は、図92のハブ6206用、または図1、3、5、7、8または9の通信モジュール124A〜124K用の回路6300のブロック図を示す。それに加えて、または代替として、回路6300は、本明細書に記載したポンプまたはドックで使用することができる。回路6300は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。タブレットUIインターフェース6302に結合されたタブレット(図示せず)は、それ自体の電源(明示的には図示せず)を有することができる。本開示のいくつかの実施形態では、回路6300は電力をタブレットに供給することができる。
図94は、図92のハブ6206用、または図1、3、5、7、8または9の通信モジュール124A〜124K用の回路6400のブロック図を示す。それに加えて、または代替として、回路6400は、本明細書に記載したドックまたはポンプで使用することができる。回路6400は、バスまたはハブとインターフェース接続して、ディスポーザブル・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。本開示のいくつかの実施形態では、回路6400は電力をタブレットに供給することができる。
図95は、拡張電池6502、注入ポンプ6504および電源アダプタ6506を有するシステム6500を示す。システム6500は、サーバからの誤薬低減システムなしで動作することができる。注入ポンプ6504上のディスプレイ6508を使用して、薬物情報を入力し、注入速度を制御することができる。いくつかの実施形態では、誤薬低減システム・データは、注入ポンプ6504のメモリ内にキャッシュされ、ドッキングを通して更新される。
図96は、デバイス・ハブ6602に結合された注入ポンプ6504を有するシステム6600を示す。注入ポンプ6504は、送達を開始する能力を有する。リストから簡便に選ばれた薬物のサブセットに基いた、限定された一般誤薬低減システムによる緊急モードが、デバイス・ハブ6602および/または注入ポンプ6504上にキャッシュすることができる。誤薬低減システムからのデータなしで、注入ポンプ6504を開始することができる。
図97は、タブレット6702のインターフェースを通して注入ポンプ6504へのアクセスを可能にするタブレット6702を有するシステム6700を示す。タブレット6702のユーザ・インターフェースは、デバイス・ハブ6602内に常駐することができる。DERSは、タブレット6702上、デバイス・ハブ上、および/または注入ポンプ6504上に常駐することができる。電源アダプタ6506は、タブレット6702、デバイス・ハブ6602および/または注入ポンプ6504に電力を供給することができる。
デバイス・ハブ6602は、タブレット6702への物理的接続または無線接続を有してもよい。デバイス・ハブ6602は、タブレット6702用のクレードル(図示せず)を備えてもよい。タブレット6702は任意選択では、デバイス・ハブ6602に堅く結合されることができる。
図面を参照すると、図98はシステム6800を示し、システム6800は、ドック6804(いくつかの実施形態では、クレードルであってもよい)、ポンプ・モジュール6802A〜6802C、デバイス・ハブ6602、およびドック6804(またはいくつかの実施形態では、クレードル)のバックプレーンに差し込まれるタブレット6762を有する。加えて、電力モジュール6804は、ドック6806に差し込むことができ、またはそれと一体化させることができる電力入力および予備電池を備えている。デバイス・ハブ6602は、1つ以上のサーバ(図示せず)を介した全ての他のモジュールとともにITシステムの間の通信用マスタである。注入ポンプ6802A〜6802Cは、図98に示す実施形態では取り外し可能であるけれども、他のコンポーネントは他の実施形態では、モジュール式または一体化されていてもよい。
注入ポンプ3802A〜3802Cは一般に、ポンプ機構およびポンプ機構を作動させることができる電子部品を備える。特定の1つの実施形態では、デバイス・ハブ6602は、1つ以上の注入ポンプ3802A〜3802C用バックアップ電力;データを集め、タブレット6702のUIモデル(例えば、ユーザ・インターフェース・テンプレート)をホスティングするプロセッサ;およびモジュール式通信ハードウェアを備えている。
タブレット6762は、タッチスクリーン6808を備えることができる。電源アダプタ6506は、ACからDC変換を行ない、電力入力モジュールおよびAC/DC電源を含む電力モジュール6804に結合されている。電源アダプタ6506は、任意選択であり、および/またはACからDC変換され、電力モジュール6804内に組み込むことができる。電力モジュール6804はまた、拡張電池を備えて、多数のポンプ・モジュールを作動させることができる。ドック6806は、様々なコンポーネントを互いに接続するバックプレーンを備えている。
図99は、本開示の1つの実施形態による、デバイス・ハブ、例えば図96のデバイス・ハブ6602の電子回路6900を示す。これに加えて、または代替として、回路6900は、本明細書に記載したポンプ、ドックまたは通信モジュールで使用することができる。回路6900は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス患者介護インターフェース6916を介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。回路6900は、様々な電源、ユーザ・インターフェース、通信、センサおよびアクチュエータを備えている。回路6900は、ACメイン6902、DC電力6904、無線電力6906、例えば誘導、および外部電池接続6908を備えている。
ACメイン6902は、配電線への直接接続、たとえばACアウトレットを通した直接接続であってもよい。ACメイン6902は、ACメイン6902からのACシグナルを整流し、DCシグナルに変換することができる電力入力および充電回路6910に結合されている。電力入力AC/DCユニバーサル・サプライ6910からのDCシグナルは、DC電力入力および充電回路6912に供給される。
DC電力6904は、図95の電源アダプタ6506などのDC電源から、またはバックプレーンまたは別の外部電池(明示的には図示せず)からDC電力を受ける。
無線電力6906は、エネルギーを無線で受けることができる。例えば、無線電力6906は、時変磁場を受けるコイルを備えることができ、それによってコイルにわたる電圧が誘導され、誘導されたACシグナルは円滑化回路を介して整流および円滑化され、DC電力入力/充電回路6910に結合される。
回路6900はまた、一次電池6914、外部電池6908および二次電池6920を備えている。一次電池6914は、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された1つ以上の患者介護デバイス、およびタブレット・インターフェース6918に結合されたタブレット(図示せず)に電力を供給するために使用される。インターフェース6916は、1つ以上の通信テクノロジーを通して患者介護デバイスと接続しなくてもよく、または患者介護デバイスの1つ以上と接続することができる。タブレット・インターフェース6918は、タブレットに直接結合することができ、またはタブレットのユーザ・インターフェースに結合される。外部電池接続6908は、電子回路6900の別個のハウジング内に置かれた1つ以上の電池セルと電気結合するように適合されている電気コネクタ(明示的には図示せず)であってもよい。外部電池6908は、一次電池6914が故障した場合に、一次電池6914を補完する、または一次電池6914と置き換えることができる。二次電池6920は、超コンデンサ6920であってもよい。いくつかの実施形態では、二次電池6920は、電力が他様に利用可能ではない故障モードでのみ、例えばACメイン6902が故障し、外部電池6908が取り外されており、または故障している故障モードでのみ使用することができる。二次電池6920は、デバイス・プロセッサ・サブシステム6922に十分な電力を供給して、二次ブザー6824を介して警告する。
回路は、ハブ調整電源6926、調整デバイス電源6928からのゲート化独立電源、およびタブレット調整電源6930などの様々な電源を備えている。
ハブ調整電源6926は、回路6900の電気センサに電力を与えるために使用される。例えば、ハブ調整電源6926は、インターフェース・プロセッサ・サブシステム6932に電圧を提供するために使用される。
調整デバイス電源6928は、ゲート化することができ、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された1つ以上の患者介護デバイスに送られる1つ以上の独立調整電圧源を提供することができる。患者介護デバイス・インターフェース6916を介して1つ以上の患者介護デバイスに送られる1つ以上の調整デバイス電源6928は、電流センサ6934によって監視され、デバイス・プロセッサ・サブシステム6922によって有効にされる。それに加えて、または代替として、調整デバイス電源6928はプログラム可能であり、それによって、患者介護デバイスは、デバイス・プロセッサ・サブシステム6922からの電圧を要求し、次にそれが調整デバイス電源6928をプログラムして、要求された電圧を患者介護デバイスに供給する。
タブレット調整電源6930は、タブレット・インターフェース6918に結合されたタブレットにDC電力を供給する。それに加えて、または代替として、回路6900は、タブレットの内部電源(図99には図示せず)によって使用するために、ACメイン6902を通して、ACシグナルを通す。
回路6900はまた、電池表示器6938、状態表示灯6940、LCDタッチスクリーン6942を備えたユーザ・インターフェース6936を備えている。電池表示器6938は、一次電池6914の充電状態および電池状態を示す。状態表示灯6940は、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合されたハブ、タブレット、および任意の患者介護デバイスの状態を示す。状態表示灯6940は、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された各患者介護デバイス用の1つ以上の灯、例えばLEDを含むことができる。例えば、状態表示灯6940は、アラーム状態を示すためのLED、および動作状態を示すための別のLEDを含むことができる。
本開示のいくつかの実施形態では、LCDタッチスクリーン6942は、ディスプレイを備えない患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された患者介護デバイス用のメイン表示および入力方法であってもよい。それに加えて、または代替として、LCDタッチスクリーン6942は、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合されたハブ、ハブの回路6900、および/または患者介護デバイスに関する詳細な情報を表示する。加えて、LCDタッチスクリーン6942は、外部TVスクリーンなどの大きいディスプレイに状態情報を受動的に出力するように構成することができる。
一次スピーカ6944を使用して、タブレットがタブレット・インターフェース6918に接続されておらず、および/または他様に利用可能でない場合に、ディスプレイまたはアラームを有していない患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された患者介護デバイスに対して音声ガイダンスを提供することができる。二次ブザー6924は、バックアップ・ブザーであり、一次スピーカ6944が利用可能ではない、または破損されている、および/またはインターフェース・プロセッサ・サブシステム6932が利用可能ではない、または破損されている状態において安全を提供する。
本開示のいくつかの実施形態では、ハードウェア・ボタン6946を追加の安全性入力のために使用して、それ自体のディスプレイを有しておらず、タブレットが利用可能でない患者介護デバイスを停止する、または入力を提供することができる。
タブレット・インターフェース6918はインターフェース6932に結合され、インターフェース・プロセッサ・サブシステム6932は、タブレット・インターフェース6918に結合されたタブレットと通信することができる。タブレット・インターフェース6918は、USBインターフェース6947およびブルートゥース・インターフェース6948(ブルートゥース・インターフェース6948は、ブルートゥース・ロー・エネルギー・インターフェースであってもよい)に結合されている。
患者介護デバイス・インターフェース6916は、SPI、I2C、RS232、RS485、またはあらゆる他のシリアル・プロトコルであってもよい、シリアル・インターフェース6949を含む患者介護デバイスにインターフェースを提供する。患者介護デバイス・インターフェース6916はまた、CANインターフェース6950、USBインターフェース6951、イーサネット・インターフェース6952、WiFi無線インターフェース6953、およびブルートゥース・インターフェース6954を提供する。
患者介護デバイス・インターフェース6916は、患者介護デバイスのタイプ、シリアル番号、クラス、または性能特徴、およびマルチチャネル・クレードル、ドックおよび/またはハブ内の位置の患者介護デバイス発見を容易にする有線デバイスID6955を含むことができる。有線デバイスID6955を使用して、所定の基準に基づいて、最適または好ましい通信プロトコルを判断することができる。それに加えて、または代替として、電力を与える方法は、所定の基準に基づいて有線デバイスID6955の機能として選択することができる。有線デバイスID6955は、「1ワイヤ」デバイスを使用して患者介護デバイス・インターフェース6916に取り付けられた患者介護デバイスと通信することによって判断することができる。それに加えて、または代替として、患者介護デバイス・インターフェース6916はまた、RFID呼掛器、近距離通信、または他の無線通信リンクを利用することができる患者介護デバイス発見を容易にする無線デバイスID6958を備えて、患者介護デバイスのタイプ、シリアル番号、クラス、または性能特徴、およびマルチチャネル・クレードル、ドックおよび/またはハブ内の位置の患者介護デバイス発見を容易にする。
患者介護デバイス・インターフェース6916はまた、デジタルI/Oインターフェース6956を備える。デジタルI/Oインターフェース6956は、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された患者介護デバイス毎に多数のラインを含むことができ、これは、アクチュエータを始動し、安全システムの一部としてピンを有効にし、または、ハブまたはクレードル上の状態光での使用のために、使用することができる。
患者介護デバイスはまた、フェイルセーフ・ライン6957を備えている。インターフェース・プロセッサ・サブシステム6932またはデバイス・プロセッサ・サブシステム6922のいずれかは、論理OR6977に供給されるフェイルセーフ・ライン6957の1つを始動することができる。論理OR6977の出力は、患者介護デバイス・インターフェース6916に結合された電気機械閉塞デバイス(図示せず)に結合することができる。代替の実施形態では、論理ANDは、論理OR6977の代わりに使用され、それによって、インターフェース・プロセッサ・サブシステム6932またはデバイス・プロセス・サブシステム6922は両方とも、「真である」シグナルがフェイルセーフ・ラインとして患者介護デバイス・インターフェース6916に送信される前に、この特定の実施形態では一致しなければならない(すなわち、両方とも論理的な真を提示する)。
回路6900は、ITシステムまたは1つ以上のサーバ6967へのいくつかの通信リンクを備える。回路6900は、WiFiインターフェース6960、3G/4Gインターフェース6961、およびイーサネット・ハブまたはスイッチ・インターフェース6956を含む。3G/4Gインターフェース6961は、ホーム環境内で回路6900を有するハブの動作を容易にする。3G/4Gインターフェース6961は、任意の携帯テクノロジーまたは長距離通信トランシーバ、例えばコード分割多重アクセス(CDMA)、時間分割多重化(TDM)、WiMax、エボリューション・データ・オプティマイズ(EVDO)、直交周波数分割多重化(OFDM)、空間分割多重アクセス(SDMA)、時間分割二重化(TDD)、時間分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割二重化(FDD)などであってもよい。
回路6900は、(例えば、カメラを使用して2Dバーコードを読み取ることによって)患者認証、臨床医認証、および/または解法/薬物認証のために使用することができる、バーコード・リーダまたはカメラ6962を備えている。
回路6900はまた、患者認証、臨床医認証、および/または解法/薬物認証のために、または患者介護デバイスの位置を判断するために、RFID、NFC、または他の通信プロトコル用のトランシーバ6963を備えることができる。
回路6900はまた、通信拡張スロット6964を備えることができ、それによって将来の有線または無線テクノロジーを、スロット6964内にモジュール式に挿入することができる。スロット6964は、1つ以上の拡張コネクタを備えることができ、そこに外部接続可能なハブのケースに対して内部にある。それに加えて、または代替として、拡張スロット6964は、複数の機能、例えば、無線通信機能、有線通信などを有する追加のモジュールに対する接続であってもよい。
回路6900はまた、温度センサ、圧力センサ、湿度センサおよび加速度計などのハブ・センサ6965を備えることができる。回路6900はまた、例えば、タブレット・インターフェース6918に結合されたタブレット上のGUIを介して選択するようにユーザに警告または指示する場合に、触覚フィードバック用の振動モータ6966を備えることができる。
図100は、ポンプなどの患者介護デバイスで使用することができる機構の1つの実施形態を示す回路7000のブロック図を示す。すなわち、デバイス・モジュール・インターフェースは、例えば図1の注入ポンプ7とインターフェース接続することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、回路7000は、本明細書に記載したハブ、通信モジュール、ドックまたは注入ポンプ上にあってもよい。回路7000は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。回路7000はまた、様々な安全システムを備えている。回路7000は、タブレットおよびITシステムへ電源バックアップ電力および通信の方法を供給する。回路7000は、ハブおよびタブレットに対する外部電源アダプタ(図示せず)電源から電力を受ける。いくつかの実施形態では、デバイス・ハブ・プロセッサ・サブシステムは、ITシステムへのイーサネット接続を含む。いくつかの実施形態では、デバイス・ハブ・プロセッサ・サブシステムは、イーサネット、WiFi、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、近距離通信などを使用して監視クライアント・インターフェースと通信する。
図101は、回路7100のブロック図を示す。回路7100はハブ上にあってもよい。また、デバイス・モジュール・インターフェースは、例えば図1の注入ポンプ7とインターフェース接続することができる。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、回路7100は、本明細書に記載したハブ、通信モジュール、ドックまたは注入ポンプ上にあってもよい。回路7100は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。回路7100は、本開示の1つの実施形態によるフレキシビリティのために、(例えば、本明細書に記載したような)ITシステムと通信するためのWiFi回路7102およびイーサネット接続7104を備えている。スピーカ7106はまた、ハブでの不具合またはITシステムへの接続落ちを明瞭に発声するために有用であり得る。タブレット調整電源は、唯一つの外部電源の使用を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、デバイス・ハブ・プロセッサ・サブシステムは、ブルートゥース、WiFi、ブルートゥース・ロー・エネルギー、近距離通信などを使用して監視クライアント・インターフェースを介して通信する。いくつかの実施形態では、デバイス・ハブ・プロセッサ・サブシステムは、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、USB、近距離通信などを使用して患者介護デバイス・インターフェースと通信する。図102は、電池専用バージョン、すなわち上記した拡張電池を示す。すなわち、図102の回路7200は、図95の拡張電池6502であってもよく、例えばシステム6500をウェアラブルにしてもよい。図95の拡張電池6502は、互いに積み重ね可能であってもよく(例えば、回路7200はSPIまたはCANなどのトランシーバを含む)、それによって図95の多数の拡張電池6502を互いに積み重ねて、注入ポンプ6504に電力を与えることができる。回路7200は、バスまたはハブ内にインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイス(例えば、患者介護デバイス)に電力を提供することができる。
図103は、拡張のためのフレキシビリティをもって多数の注入ポンプを制御する回路7300のブロック図を示す。例えば、デバイス・モジュール・インターフェースは、多数の注入ポンプ、1つの注入ポンプとインターフェース接続することができ、または注入ポンプとインターフェース接続しなくてもよい。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、回路7300を、本明細書に記載したドック、注入ポンプ、通信モジュール、および/またはハブ内で使用することができる。回路7300は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイスと通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。いくつかの実施形態では、監視クライアント・インターフェースは、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、または他の通信テクノロジーを利用することができる。いくつかの実施形態では、デバイス・モジュール・インターフェース(すなわち、患者介護デバイス・インターフェース)は、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、WiFiおよび/または近距離通信を介して患者介護デバイスに結合することができる。本実施例から分かるように、CAN通信を有線プロトコルとして使用して、注入ポンプと通信することができる。いくつかのデジタルが、IO利用されて、必要に応じて、ポンプ・クレードルにいくつかの機能を加える。電力入力およびAC/DC供給7302は、ハブの内側(すなわち、回路7300の内側)にあり、タブレット、ハブ、および1つ以上の注入ポンプに電力を供給する。回路7300に結合された注入ポンプは、「独立して」安全であってもよい。RFIDリーダ7304およびバーコード・リーダ/カメラ7306が備えられて、患者またはプロバイダを認証する。通信拡張スロット7308は、他の方法が開発された場合に通信機能(例えば、認証および位置に対するピーナツ)を拡張するために含まれている。
図104は、フェイルセーフ・ライン7402および2つのプロセッサ7404、7406を備えた、本明細書に記載したハブ用の回路7400を示す。それに加えて、または代替として、いくつかの実施形態では、回路7400を、本明細書に記載したように、ドック、注入ポンプおよび/または通信モジュール内で使用することができる。回路7400は、バスまたはハブとインターフェース接続して、デバイス・モジュール・インターフェースを介していくつかのデバイス(例えば、患者介護デバイス)と通信し、および/またはそこに電力を提供することができる。プロセッサ7406は安全性プロセッサであってもよい。フェイルセーフ・ライン7402は、2つのプロセッサ7404、7406のいずれかによって起動させることができる。いくつかの実施形態では、WiFi無線はイーサネット・インターフェースであってもよい。いくつかの実施形態では、CANインターフェースは、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、WiFiまたは他の通信テクノロジーであってもよい。
追加の安全が、フェイルセーフ・ライン7402によってもたらされる。例えば、パルス・オキシメータ・モニタは、脈拍が上昇しまたは高すぎる場合にラインをクランプ締めすることができる。すなわち、フェイルセーフ・ライン出力は、電気機械式閉塞器に結合することができる。ハブ回路7400は、ウォッチドッグとして働くことができ、さらには範囲チェックのために出力を監視し、パルス・オキシメータ内のプロセスがエラーであり、または故障状態である場合に、クランプを始動するためにフェイルセーフシグナルを送信することができる。タブレットとの通信は、タブレットUIインターフェース7408を介した無線であってもよい。回路7400は、無線電力7410を介して無線で充電することができる。振動モータは、アラームがある場合に、肝臓のフィードバックを与えるために追加されてもよい。回路7400は任意選択では、アラームまたは警戒が発せられた場合に、ユーザに警告するための方法を実施する2つのプロセッサ7404、7406を備えている。二次電池または超コンデンサ7412は、電力故障がある場合に、バックアップ電力を提供することができる。回路7400は、ポンプ・モジュール、例えば通信モジュール、および/またはクレードルに取り付けるためのハブであってもよい。
図105は、本開示のさらに別の実施形態による、電子患者介護用のシステム7500を示す。システム7500は、監視クライアント、より詳細には積み重ね可能な監視クライアント7502、および積み重ね可能な患者介護デバイス、例えば積み重ね可能な注入ポンプ7504A〜7504Dを備えている。積み重ね可能な監視クライアント7502は、旋回軸7508に沿って旋回するディスプレイ7506を備えている。ディスプレイ7506は、タッチスクリーンであってもよい。積み重ね可能な監視クライアント7502は、傾斜センサ、例えば加速度計を備えて、常にユーザが見ることができるようにディスプレイ7506の向きを変えることができる。同様に、各積み重ね可能な注入ポンプ7504A〜7504Dは、その傾斜に基づいて向きを変えるそれぞれのディスプレイ7510A〜7510Dを備えることができ、例えば、ディスプレイは、積み重ね可能な注入ポンプ7504A〜7504Dが水平の向きまたは垂直の向きで配置されているかどうかにかかわらず、垂直位置に文字を示すことができる。それに加えて、または代替として、各積み重ね可能な注入ポンプ7504A〜7504Dは、傾斜センサ、例えば加速度計を含むことができる。
ディスプレイ7510A〜7510Dは、タッチスクリーンであってもよい。各ディスプレイまたはディスプレイ7510A〜7510Dは、内部傾斜によって示されるように、傾斜に基づいて向きを変える1つ以上のボタンを含むことができる。例えば、図105に示すように、ボタン7512は積み重ね可能な注入ポンプ7504Aの細長い長さに対して直立位置にあるように示されている。図106を参照すると、システム7500は傾斜しているように示されており、それによってボタン7512は、積み重ね可能な注入ポンプ7504Aの長さに対して直立位置にあるように示されている。ディスプレイ7507はさらに旋回軸7508に沿って旋回されることにも留意されたい。図107は、監視クライアント7502に対して旋回されたディスプレイ7506を示す。図108は、静脈内注入用の穴7807A〜7807Dを示す。図109は、旋回軸7408に沿って旋回する追加の範囲を示す。図110は、スタック内にスライド可能な注入ポンプ7504Bを示す。
図111〜112は、積み重ね可能な注入ポンプ8102A〜8102Dがそれぞれ上部コネクタ(例えば、コネクタ81004)および底部コネクタ(明示的には図示せず)を通して互いに接続され、それによって積み重ね可能な注入ポンプ8102A〜8102Dが互いにデイジー・チェーン接続される、積み重ね可能な電子患者介護システム8100の追加の実施形態を示す。図111は、システム8100の1つの構成を示す。図112は、注入ポンプ8102Dがシステム8100から取り外し可能であることを示す。注入ポンプ8102Dは、動作を続けるためにそれ自体の内部電池を備えることができ、例えば、注入ポンプ8102Dは、所定の時間にわたって注入流体を患者内に送り込み続けるのに十分な電池電力を有することができる。
図113は、監視クライアント8106がコネクタを備えて、注入ポンプ8102Dを受けることができることを示す。監視クライアント8106は、取付可能/取外可能ディスプレイ8110を有することができる。図114は、別の監視クライアント8108を積み重ね可能な注入ポンプ8102Dの上に積み重ねることができることを示す。監視クライアント8106、8108は、その動作を調整することができる。例えば、監視クライアント8106、8108は、注入ポンプへの電力供給を調整することができ、それによって、注入ポンプ8106、8106の電池は両方とも、システム8000に電力を供給する。
図115は、積み重ね可能な注入ポンプ8422、8424および監視クライアント8426をデイジー・チェーン構成で互いに結合することを可能にする接続8402〜8420を示す。図116は、積み重ね可能な注入ポンプ8422、8424および監視クライアント8426が互いにデイジー・チェーン接続されている、スライド可能接続8502、8504、8506、8508を示す。スライド可能接続8502、8504、8506、8508は、積み重ね可能な注入ポンプ8422、8424および監視クライアント8426を互いに通信可能にする電気コネクタを含むことができる。
図117は、バックプレーン・パネル8606、8608を介して互いに接続する、積み重ね可能な注入ポンプ8604を備えた積み重ね可能な監視クライアント8602のシステム8600を示す。バックプレーン・パネル8606は、バックプレーン・パネル8608のコネクタ8612と噛み合い係合するコネクタ8610を備えている。バックプレーンに加えられる監視クライアント8602または注入ポンプ8604の数に従って、追加のバックプレーン・パネル(図示せず)を追加してもよい。図118は、図117のバックプレーン・パネル8608の断面図を示す。
図119は、監視クライアント、より詳細には積み重ね可能な監視クライアント8806、および積み重ね可能な患者介護デバイス、例えば積み重ね可能な注入ポンプ8802を備えたシステム8800を示す。積み重ね可能な注入ポンプ8802は、ドック8804内で方向「A」にスライドする。
図120は、積み重ね可能な注入ポンプ8902Bがコネクタ8509を介して、方向「B」に動かされた場合に、ドック8904と係合するシステム8900を示す。
図121は、本開示の実施形態による通信モジュール9000を示す。通信モジュール9000は、コネクタ9002、LED状況リング9004、RFアンテナ9004、スナップ・オン・コネクタ9006、無線充電コイル9008、電池充電および安全性プロセッサ9010、無線通信およびセンサ・プロセッサ9012および電池9014を備えている。図121の通信モジュール9000は、図1、3、5、7または8の通信モジュール124A〜124Kであってもよい。図122は、患者介護デバイス9100に結合された通信モジュール9000を示す。図123は、本開示の実施形態による、図121の通信モジュール9000の電子回路9200の図を示す。
図124は、近距離呼掛器(例えば、約13.56MHzで動作するもの)が900MHz UHF RFIDタグを読み取ることを可能にする電子回路9300を示す。電子回路9300は、ヘテロダイン式転送オシレータを備えている。回路9300は、近距離問合せシグナルをRFID問合せシグナルに変換する。電子回路9300は、図90の通信モジュール9000、および/または図1、3、5、7または8の通信モジュール124A〜124Kによって使用されることができ、近距離通信回路がRFIDタグに問い合わせることが可能になる。各アンテナは、RF回路と置き換えることができ、回路を呼掛器または受信機上で使用することが可能になる。それに加えて、または代替として、別の実施形態では、UHF RFID呼掛器を使用して、近距離通信デバイスと通信するように、電子回路を配置することができる。
図125〜127は、本開示の追加の実施形態によるいくつかのアンテナを示す。図125および126は、スキャナで使用することができ、例えばRFIDまたは近距離呼掛器および/またはアンテナ(送受信用)の前に置くことができる2つの分割リング共振回路12500、12600を示す。共振器12500、12600は、0.5オンスの銅を有する0.028インチの厚さのFR−4単一側ボードを使用して作られている。(図示するように)共振器を整調するためにトリミングを使用することができる。
図127は、リーダ・チップで近距離パターンに焦点を合わせる、UHFリーダ(例えば、915MHZ RFIDリーダ)用の近距離アンテナ12700を示す。電力増幅器なしで、約1.5インチの読み取り範囲が達成される。アンテナ12700は、銅バッキングを備えた、0.028インチ厚さのFR−4で作られている。アンテナ12700は、10pFシャント・マッチング素子で使用することができる。
図128は、本開示の実施形態により、RFIDタグ12802が取り付けられた患者リスト・バンド12800を示す。RFIDタグ12802が患者のリスト・バンドに取り付けられた場合にキャパシタンスが観察されるので、患者から0.01インチ離れているような、分割リング共振回路(SRR)12804を使用することができる。患者のキャパシタンスからの誘電負荷が、RFIDタグ12802の周波数を下げ、それによって、SRR12804は、RFIDタグ12802をアンテナのより近くに結合することによって、RFIDタグ12802を整調するのを助ける。SRR12804の共振周波数は、RFIDタグ12802の動作周波数より僅かに上であるべきである。図129は、図128のリスト・バンド上で使用するための、分割リング共振回路12804の拡大図を示す。
患者のリスト・バンド12800のRFIDタグ12802は書込み可能である。ハブ、ドック、患者介護デバイスおよび/または監視クライアントは、(1)流量、薬物設定、生体信号などの治療履歴、(2)使用統計(患者介護パラメータ、患者治療パラメータ、患者介護デバイス動作パラメータ、ドック、ハブおよび監視クライアントからの診断情報など)、(3)静脈ポンプ流量パラメータ、ECGパラメータ、血圧パラメータ、パルス・オキシメータ・パラメータ、CO2カプノメータ・パラメータ、静脈内バッグ・パラメータ、および点滴流量計値、(4)注入ポンプ、心電図シグナル、血圧シグナル、パルス・オキシメータシグナル、CO2カプノメータシグナルおよび温度シグナルの治療経過の少なくとも1つを含む患者パラメータ、(5)注入速度または注入圧力を含む注入設定などの患者治療パラメータを含む、患者に関連するデータをRFIDタグ12802内に書き込むことができ、そこから、例えば注入ライン内の空気の存在、接続されている静脈内バッグ内に残っている溶液の量、または注入ライン内の流体の圧力などの様々な動作パラメータを受けることができる。いくつかの実施形態では、RFIDタグ12802は、所定の経過時間(すなわち、ローリング履歴)のみをそのメモリ内に、例えばいくつかの特定の実施形態では、RFIDタグ12802の32キロバイトまたは56キロバイト・メモリ上に6時間から14時間の履歴を含む。さらに追加の実施形態では、RFIDタグ12802は、患者IDおよび/またはデータを受けるための近距離通信受信機を備えることができる。
図130は、本開示の実施形態による分割リング共振回路13000を示す。高いQの分割リング共振回路13000は、コンデンサ13002を備えており、これは空隙に代わる作用をする。SRR13000は、13.56MHZ NFCループ・アンテナから約8インチ離れて配置されて、10dBと同じ程度だけループ・アンテナを良くすることができる。SRR13000は、13.8MHZで動作するように設計されて、グループ遅延歪みを13.56MHZデジタル変調シグナルに下げることができる。図131は、本開示の実施形態による、図130のSRR13000用の等価回路13100を示す。
図132は、本明細書に開示された任意のディスプレイ上に表示することができる5Rチェックリストを示す。図133は、本明細書に開示された任意のディスプレイ上で開示することができる閉塞チェックリストを示す。図134は、いくつかの注入ポンプ、例えば図1、3、5、7、8または9の監視クライアント1または11と動作可能に通信するディスプレイを示す。
図135は、本開示の実施形態による、ヘルス・ケア・プロバイダのポータブル監視クライアント上の表示の例示であり、患者の情報にプロバイダがアクセスすることができるその患者のリストを示す。
図136は、本開示の実施形態による、ヘルス・ケア・プロバイダのポータブル監視クライアント上の表示の例示であり、特定の患者に関連付けられたデバイスとともに、該デバイスからの現在のデータおよび該患者のいくつかの診療情報へのワンタッチ・アクセスを示す。図137は、本開示の実施形態による、ヘルス・ケア・プロバイダのポータブル監視クライアント上の表示の例示であり、静脈注入ポンプで使用する薬剤用の処方箋のデータ入力領域を示す。図138は、本開示の実施形態による、ヘルス・ケア・プロバイダのポータブル監視クライアント上の表示の例示であり、監視クライアントによって作成された、指示された薬剤に関連付けられたリスク・プロファイルおよび提案された行動指針を示す。図139は、本開示の実施形態による、ヘルス・ケア・プロバイダのポータブル監視クライアント上の表示の例示であり、指示プロバイダによって提示する準備ができた薬剤処方箋を示す。図140は、本開示の実施形態による、ヘルス・ケア・プロバイダのポータブル監視クライアント上の表示の例示であり、処方箋が薬剤師に伝えられたという指示プロバイダへの確認を監視システムがどのように表示することができるかを示す。
監視アシスト指示入力の実施例
患者監視システムの機能は、指示プロバイダが患者に対する新しい薬剤処方箋を入力する実施例によって例示することができる。このシナリオでは、内科医は、自分の手持ち式デバイス上で、適切なセキュリティ・パス・コードを入力した後、許可された患者のリストを見ることができる。本実施例では、該内科医の患者は、図97に示すように、例えば年齢、診断、および診療録番号などの、各患者に関する限定されたユーザ選択可能情報26とともにリストアップされることができる。例えば、患者2に対する指示が不完全であり、看護師が注意のためにその患者にフラグを付けた場合、または監視クライアント1が、内科医に通知するための所定の閾値を超えたという入力をデータベースまたは患者監視デバイス14〜17から受信した場合は、警戒記号27を監視クライアント1によって内科医のデバイス11に伝達することができる。
内科医がさらに検討するために患者を選択した後に、図135に示すような表示を、内科医のデバイス11に伝達することができる。内科医は、該患者が接続されているモニタ14〜17を源とするユーザ選択可能データを見ることができ、内科医は、患者特有の情報を含む多数のデータベース19〜21、23へのワンタッチ・アクセスを有することができる。1つの実施形態では、監視クライアント1は、患者2で使用するために利用可能な注入ポンプ7に接続またはドッキングすることができる。図136に示すシナリオでは、内科医は、注入ポンプ7を表示」するアイコンを押して、患者2に対して静脈内投薬を指示することができる。
図137は、多数の可能な処方箋指示スクリーンの1つを示し、これを用いて内科医は投薬を遠隔で指示することができる。図示した実施例では、内科医は静脈内薬物ニトログリセリン28を入力し、これはタイピング、または監視サーバ3を介して監視クライアント1によってアクセス可能である病院の薬局の処方集22によって追加されたドロップ・ダウン表示を介して入力することができる。「PDR」ボタン29は、詳細な薬物情報のために病院内22または専用の薬物データベース9に内科医がワンタッチ・アクセスすることを示すことができる。内科医は、直接に、または監視サーバ3を介して監視クライアント1によって提供されるデフォルト標準開始投薬量30を受け入れることによって、薬物の用量を指示することができる。内科医はまた、薬剤師が注入用バッグ内に適切な濃度の薬物を調製するのを助けるために、注入ポンプ7に対する最大流体注入速度31を特定することができる。
図138は、内科医が処方箋を入力した後に、患者監視システムが副作用のリスクをどのように検出するかの実施例を示す。監視クライアント1は、新しい薬剤28を、EHR19からダウンロードした患者の既存の薬剤および薬物アレルギーのリストと比較することができる。監視サーバ3は、好ましくは、監視クライアント1内に適切な患者特有のデータを追加し、クライアント1は、新しい薬剤指示が入力された後に、この情報を検索するようにプログラムされる。監視クライアント1は、監視サーバ3から各患者の薬剤および新しい薬剤28に関連付けられた顕著な副作用および薬物相互作用のリストを要求するようにプログラムすることができる。サーバ3は、次に、この情報を求めて薬局データベース22または外部データベース9にアクセスすることができる。既存の薬剤または新しい薬剤28に共通する潜在的な薬物相互作用または副作用が検出された場合、図138に示すように、監視クライアント1は警告32を発し、これを、指示する内科医に伝達することができる。潜在的副作用が新しい薬剤および既存の薬剤の両方に共通する影響によるものである場合、監視クライアント1は、これを潜在的な追加副作用として分類し、初期薬物投与量を、例えば50%だけ減らす提案33を発することができる。
図139に示すように、指示する内科医は、提案33を受け入れ、または提案された投与量を別の値に編集するオプションを有する。いずれの場合でも、監視クライアント1は、警告32のレポート34および内科医によってとられた何らかの修正動作33があればそれを、作成し、記録することができ、患者のEHR19に記録しまたは入力する前に、内科医が該レポートをさらに編集するオプションもある。
薬剤投与量が最終的に決定されると、監視クライアント1は、指示を病院薬剤師6および患者の看護師5の両方の通信デバイスに転送することができる。図140に示すように、このタスクの達成のレポートはその後、指示する内科医11に再び伝達することができる。薬剤師は、指示する内科医によって提供された情報を使用して、溶液バッグ内に適切な濃度の薬剤を混合することができる。薬剤瓶および溶液バッグは両方とも、識別タグ、例えばバーコード識別子を有することができ、これは、薬剤師の監視クライアント6内に読み込まれることができ、監視クライアント1によって(監視サーバ3によってアクセスされる薬局データベース22を使用して)正しいと認証することができる。薬剤師はその後、薬剤バッグに永久的に取り付けられることになるバーコード・ラベルなどの固有の識別ラベルを作成することができ、該コードは、薬剤28が調製された患者2に固有にリンクされる。ラベル上の識別コードは、後で看護師が薬剤28を投与しようとするときの突き合わせのために監視クライアント1に伝達することができる。
調製した薬剤28が患者のフロアに到着した後、看護師は、これを患者2に投与する準備をすることができる。この例示的なシナリオでは、監視クライアント1は、バーコード・リーダなどの入力デバイスを備え、看護師はこれを使用して、薬剤バッグ上の識別コードがそれを処方された患者2の識別情報と一致することを検証することができる。識別情報が薬剤師によって監視クライアント1内に入力された情報と一致する場合、看護師は、デバイス1から離れて、薬剤バッグを吊るし、注入ポンプ7を介して注入を開始することができる。1つの実施形態では、監視クライアント1は、投与量、患者に対する最大流体速度、バッグ内の薬物の濃度およびポンプの注入速度(任意選択では、監視クライアント1内でプロセッサによって算出することができる)を含む、処方箋を看護師に表示する。この情報により、看護師は、ポンプ7について監視クライアント1によって設定された注入速度が正しいことを手で計算して検証することができる。
図141は、本開示の実施形態による、アダプタ14102に結合されたマイクロインフュージョン・ポンプ14104によって形成された装置14100を示す。アダプタ14102は、マイクロインフュージョン・ポンプ14104の動作を制御するために使用することができるタッチスクリーン14106を備えている。マイクロインフュージョン・ポンプ14104は、チューブ14108から流体を注入する。
アダプタ14102は、図3、5、7、8の監視クライアント1、図9の監視クライアント902、図1のドック102または104、図3のドック102または104、図5のドック502、図8のハブ802、図8のドック804、806または102、図1、3、5または7のドングル133、または本明細書に開示された任意の患者介護デバイスと無線通信することができる。
アダプタ14102は、様々な電気コネクタを備えることができ、それによってマイクロインフュージョン・ポンプ14104をアダプタ4102にドッキングすることができる。アダプタ14102は、裏側に電気コネクタを備えて、患者介護デバイス・ドック104とインターフェース接続することができる。例えば、アダプタ14102は、ドッキングするようにコネクタを備えることができる。
タッチスクリーン4106を使用して、注入速度、ボーラス量または拡張ボーラス設定などを設定することができる。それに加えて、または代替として、タッチスクリーン4106を使用して、マイクロインフュージョン・ポンプ14104内に残った液体薬剤量を推定することができる。
図142は、本開示の実施形態による、データを患者介護デバイスから監視クライアント、別のハブまたはドックに無線中継する無線ハブ・デバイス14200の斜視図を示す。
無線ハブ・デバイス14200は、タッチスクリーン14204に結合された本体1402およびホルダ14206を備えている。無線ハブ・デバイス1420は、別の患者介護デバイスから患者介護デバイスへのデータを、監視クライアント、別のハブ、ドックなどに通信することができる。例えば、無線ハブ・デバイス14200は、第1の無線プロトコルに従って、患者介護デバイスとデータを通信し、別の無線プロトコルを介して情報を監視クライアント、別のハブ、ドックなどに中継することができる。例えば、無線ハブ・デバイス14200は、ブルートゥースを介して患者介護デバイスと通信することができ、近距離通信を介してドック(例えば、図1のドック104)にデータを中継する。この特定の実施形態では、ホルダ14206は、ホルダ14206がドック、例えば図1のドック104内にあるような形状にすることができる。
図143は、本開示の実施形態による、アダプタ14316およびドック14314を介して監視クライアント1430に結合されたモジュール式患者介護デバイス14304、14306、14308および14310を有する電子患者介護システム14300の正面斜視図を示す。ドック14314は、支柱14312に結合されている。アダプタ14316は、ドック14314と患者介護デバイス14304、14306、14308および14310との間に電気接続を提供する。すなわち、アダプタ14316は、使用される患者介護デバイス14304、14306、14308および14310のタイプに基づいて変更することができる。
図144は、本開示の実施形態による、図143の電子患者介護システムの側面斜視図を示す。図143〜144を参照すると、患者介護デバイス14306は、レール14318および14320を介してアダプタ14316の上でスライドする。注入ポンプ14304は、ばね装填フランジ14322上にスナップ嵌めすることができる。アダプタ14316の裏側のレバーを引いて、注入ポンプ14304からフランジを引き離すことができる。
図145は、本開示の実施形態による、図143に示した患者介護デバイスの1つのインターフェースの拡大斜視図を示す。ここで図144および145を参照すると、レール14318はトラック14502と係合し、レール14320はレール14504と係合する。空間14506はフランジ14322を受け、それによって注入ポンプ14304がアダプタ14316内の定位置にスナップ嵌めされる。
図146は、本開示の実施形態による、図143の電子患者介護システム14300の上面図を示す。ドック14314は、2つのアダプタ14602および14316に結合されている。ドック14314は、クランプ14606を介して支柱14312に結合されている。ポンプ14304は、ポンプ・ドア14604が開いて示されている。
図147は、本開示の実施形態による、電子患者介護用のシステム14700の図を示す。システム14700は、中央サーバ14702、中央サーバ・クライアント14703、病院サーバ14704、1つ以上の医療用ITシステム14705、ドック/ハブ14707、14708および14709および病院サーバ・クライアント14706を備えている。
中央サーバ14702は、企業レベル・サーバ、病院レベル・サーバ、またはグローバル・サーバ(例えば、クラウド・サーバ)であってもよい。中央サーバ14702は、ソフトウェア更新、ファームウェア更新および/または構成ファイルを提供することができる。例えば、中央サーバ14702は、病院サーバ14704、ドック/ハブ14707、14708および14709、ドック/ハブ14707、14708および14709に結合された患者介護デバイス、またはデバイスIDに基づいてドック/ハブ14707、14708および14709と動作可能に通信する監視クライアントに対して更新を提供することができる。それに加えて、または代替として、中央サーバ14702は、以下に記載するようにサンドボックスにダウンロードするためにソフトウェアを提供することができる(図148参照)。それに加えて、または代替として、中央サーバ14702は、使用統計(患者介護パラメータ、患者治療パラメータ、患者介護デバイス動作パラメータ、ドック、ハブおよび監視クライアントからの診断情報など)を受信することができる。中央サーバ14702は、データをデータベース、例えばSQLデータベース、関連データベースなどに記録することができる。
中央サーバ・クライアント14703は、中央サーバ14702と通信して、中央サーバ14702の動作を監視し、その中のログ・ファイルを閲覧し、または上記の薬物の有効性に関するデータを閲覧することができる。本開示のいくつかの実施形態では、中央サーバ・クライアント1403は、ナース・ステーションのソフトウェアであり、それによって看護師はドック/ハブ、患者および/または患者介護デバイスを監視することができる。
病院サーバ14704は、病院、病院の治療室(例えば、新生児集中治療処置室(「NICU」)、集中治療室(「ICU」)など)、病院のフロアに、または病院のグループ(例えば、病院の管理グループ)用に設置することができる。
病院サーバ14704は、(1)DERSのカスタム・セットを含むことができ、患者介護デバイス、ドック/ハブまたは監視クライアントを追跡することができ、(2)不適合の患者介護デバイス、ドック/ハブならびに/もしくは監視クライアントを識別し、記録することができ、および/または(3)(例えば、中央サーバ14702からの更新ソフトウェアファイル、構成ファイルまたはファームウェア・ファイルにより)ドック/ハブ、監視クライアントおよび/または患者介護デバイスを構成または更新することができる。
1つ以上の医療用ITシステム14705は、病院サーバ14704と通信して、それに機能を与える。医療用ITシステム14705は、コンピュータ化プロバイダ指示エントリ(CPOE)、薬物ライブラリ、電子診療録(EMR)、コンピュータ化保守管理システム(CMMS)、または他のデータベースもしくはコンピュータ化システムを提供することができる。
ドック/ハブ14707、14708および14709は、病院サーバ14704と通信する。患者の部屋にはドック/ハブ14707、14708および14709の1つ以上があってもよい。
病院サーバ・クライアント14706により、ユーザまたは技術者が、病院サーバ14704とインターフェース接続し、ソフトウェアの更新を容易にし、その中のログ・ファイルを監視し、または継続的品質改善(CQI)を容易にすることを助けることが可能になる。
図148は、本開示の実施形態による、電子患者介護システム14802のブロック図を示す。システム14802は、企業サーバ・システム14804、アプリケーション・ストア14806、デバイス・マネージャ14808、1つ以上のハブ1426、1つ以上タブレット14810、1つ以上の注入ポンプ14814および1つ以上の無線センサ14816を備えている。タブレットとドック/ハブ14812との間、ドック/ハブ14816と無線センサ14816との間、ドック/ハブ14812と注入ポンプ14814との間、ドック/ハブ14812とデバイス・マネージャ14808との間、デバイス・マネージャ14808とアプリケーション・ストア14806との間および/またはデバイス・マネージャ14840と(1つ以上の)企業サーバ14804との間の通信は、WiFi、イーサネット、ブルートゥース、USB、3G、4G、HALO、SOAP、XMLデータを使用して、自己記述データ、HL7、TCP/IP、ブルートゥース・テンプレート、専用および/または非専用通信リンクを使用して行なうことができる。
企業サーバ・システム14804は、いくつかの実施形態では、CMMSデータベース14832、CPOE14834、EMR14836および/または課金サーバ14838を備えることができる。企業サーバ・システム14804は、キャリブレーション・データ、電池寿命などを含む機器健康情報をCMMS14832で受信することができる。
アプリケーション・ストア14806は、1つ以上のデバイス・アプリケーション(または、プログラム)14850、14851、14852および/または14853を含むことができ、1つ以上の患者介護デバイス、1つ以上のセンサ、1つ以上の注入ポンプ14814を制御またはプログラムすることができ、患者診断機能などを提供することができる。アプリケーション・ストア14806は、暗号化通信を提供して、デバイス・アプリケーション14850〜14853の1つ以上のダウンロードを容易にすることができる。
デバイス・マネージャ14808は、グローバルDERS14840およびローカル・ポリシー14842を提供する病院レベル・サーバであってもよい。ローカル・ポリシー14842は、例えば、病院(例えば、ER、NICU、ICUなど)内の特定のドック/ハブ14812の位置に基づいて、追加のハードまたはソフト・リミット(例えば、薬物に関するもの)を含むことができる。
ドック/ハブ14812は、1つ以上の有線または無線センサ14816、1つ以上の注入ポンプ14814に結合することができ、および/または他の患者介護デバイスに接続することができる。ドック/ハブ14812は、専用または非専用通信リンクを介してWiFi、イーサネット、ブルートゥース、ブルートゥース・ロー・エネルギー、USB、3G、4G、HL7、TCP/IP、ブルートゥース・テンプレートまたは他のプロトコルを使用して、1つ以上の無線センサ14816と通信することができ、自己記述データを使用するものであってもよい。無線センサは、上に記載した通信モジュールの1つを使用することができる(例えば、無線センサ14914は、SPIなどのシリアル・リンクを介して通信モジュールに結合することができる)。タブレット14810は、ドック/ハブ14812とインターフェース接続することができる。ドック/ハブ14812は、デバイス・マネージャ14808からDERS14840によって周期的に更新することができるDERS14826のローカル・コピーを含むことができる。それに加えて、または代替として、ドック/ハブは、デバイス・マネージャ14808によって周期的に更新することができるローカル・ポリシー14828のローカル・コピーを含むことができる。
タブレット14810は、介護人または患者にその日の活動のチェックリストを提供する介護フロー・シートを提供することができ、体重計、バイタル・モニタ、入浴に関するデータ、着替え、患者介護デバイスからの食事情報を記録し、記録することができ、またはタブレット14810に手動で入力することができ、EMR14836内の患者のEMRファイル内で更新および記憶することができる。タブレット14810は、どのようにおよびいつ着替えるのか、尿出力を測定するのか、または血糖値読み取りを行なうのかなどの特定の介護動作に対するリマインダーとして働くように、家の患者または介護人への指導を提供することができる。それに加えて、または代替として、タブレット14810は、介護人、患者、またはユーザにソフト・アラームおよび/またはハード・アラームの原因をどのように解消するのかを指示することができる。
患者介護デバイス、例えば注入ポンプ14814は、注入ポンプ14814がドック/ハブ14812に近接して存在し、例えば、デバイスをペアリングし、構成データを通過させ、またはドック/ハブ14812が関連付けられた患者に対して注入ポンプ14814パラメータを設定する場合に、ドック/ハブ14812と通信する近距離通信(NFC)を含むことができる。NFC通信の後、注入ポンプ14814は、ドック/ハブ14812と無線でまたは無線リンクを介して通信することができる。例えば、注入ポンプ14814は、ドック/ハブ14812と近接(または接触)することができ、NFC通信を使用して、注入ポンプ14814をドック/ハブ14812とブルートゥース通信リンクを使用してペアリングする。
ドック/ハブ14812は、デバイス・アプリケーション14820〜14824をサンドボックス14814内で実行することができる。サンドボックス14814は、アプリケーションを所定の基準で書き込む必要があることがある。いくつかの実施形態では、サンドボックス14814は、セキュアなデータ・クラスを有するAPIを含むことができる。さらに別の実施形態では、サンドボックス14814は、監視クライアント14810上にあってもよい。サンドボックス14814は、仮想機械であってもよく、デバイス・アプリケーション14820〜14824が利用することができるリソース(例えば、APIを介して利用可能なハードウェアまたはソフトウェア・リソース)を制御するプログラムであってもよく、デバイス・アプリケーション14820〜14824によってアクセス可能なグローバル変数を有することができ、インタープリタ・ベースのものであってもよい。すなわち、サンドボックス14812は、デバイス・アプリケーション14820〜14824が、制御および制限されたリソース環境において実行することを可能にする保護領域である。サンドボックス14812は、デバイス・マネージャ14808またはアプリケーション・ストア14806からダウンロードすることができる。サンドボックス14812は、例えば、バージョン番号、シリアル番号、ロット番号、ハードウェア・バージョン番号、ソフトウェア・バージョン番号、オペレーティング・システム・タイプ、オペレーティング・システム・サービス・パック、他の識別子などのあらゆる1つまたは組合せに基づいて、特定のドック/ハブ・タイプに対して予め構成することができる。
例えば、ドック/ハブは、シリアル番号によって注入ポンプ14814を識別し、アプリケーション・ストアからデバイス・アプリケーション14850をドック/ハブ14812(例えば、デバイス・アプリケーション14820)にダウンロードすることができる。デバイス・アプリケーション14820〜14824は、注入ポンプ14814を制御しおよび/またはこれと通信して、表示のためにタブレット14810に注入ポンプ14814に関する情報を(例えば、XMLを介して)中継することができる。それに加えて、または代替として、デバイス・アプリケーション14820〜14824の1つ以上は、デバイスからのデータを表示し、複雑な経験則を使用して、いくつかのソースなどからのデータを組み合わせることができる。サンドボックス14818はまた、メモリ、不揮発性メモリ、ハード・ドライブ、ネットワーク・インターフェース、入力デバイス、出力デバイス、ブザーなど様々なリソースへのアクセスを制御することができる。いくつかの実施形態では、サンドボックス14818は、デバイス・アプリケーション14820〜14824がシステム・ファイルなどの特定のファイルを読み取り、および/またはそこに書き込むことを制限しまたは禁止することができる。サンドボックス14818は、「メモ帳」のメモリ空間および/またはメモ帳ハードディスク空間などの、一時および/または保護リソースをデバイス・アプリケーション14820〜14824に提供することができる。
デバイス・アプリケーション14820による、DERS14826、ローカル・ポリシー14828に違反し、またはドック/ハブ14812がその一次機能(例えば、指定された高優先度の機能)を行なうのを妨げようとする何らかの試みは、ドック/ハブ14812上で実行されている他のソフトウェア(例えば、スレッド・プールからの1つ以上のプロセス・ブロックまたは1つ以上のスレッドを介してサンドボックスの実行を制御する、アンドロイド・オペレーティング・システム、IOs,Linux、ウィンドウズ、またはウィンドウズCEなどのオペレーティング・システム)によって防止される。
ここまで
サンドボックス14818は、デバイス・アプリケーション14820〜14824の1つ以上の開始を制御することができる。例えば、サンドボックス14818は、ルールまたはリンク(例えば、ダイナミック・リンク・ライブラリ・コール)をチェックして、実行するように指定されたデバイス・アプリケーション14820〜14824のデバイス・アプリケーションが何らの破損リンクも有しておらず、サンドボックス14818によって制御される所定の基準に適合することを確実にすることができる。例えば、サンドボックス14818は、ドック/ハブ14812のソフトウェア内の共有ライブラリに対するデバイス・アプリケーション14850からの参照の全てが、特定の「安全な」共有ライブラリ内に存在すること、ライブラリ内の特定の関数または変数が存在すること、およびデバイス・アプリケーション14820〜14824によって要求され、またはデバイス・アプリケーション14820〜14824によって通信された変数およびデータ・タイプがライブラリと一致し、またはその中に存在することをチェックすることができる。
本開示のいくつかの実施形態では、サンドボックス14818はリソースへのアクセスに優先順位を付ける。例えば、複数のデバイス・アプリケーション14820〜14824が、アラーム状態を表示するアラーム・デバイス(例えば、スピーカ)または変数へのアクセスを要求した場合、サンドボックス14812は、該要求のソースに優先順位を付け、タブレット14810上にアラーム原因の優先リストを表示することができ、介護人が特定のアラーム状態を無効にし、複数のアラーム原因に対処し、および/または患者の状態を評価することが可能になる。
本開示のいくつかの実施形態では、ドック/ハブ14812は、2つのコアを有するプロセッサを備えており、それによってコアの1つがサンドボックス14818を実行し、他方、別のコアが、デバイス・アプリケーション14820〜14824の1つを介してサンドボックス14818によって使用されるリソースの割り当てを制御するオペレーティング・システムを実行する。
本開示のいくつかの実施形態では、ドック/ハブ14812は2つのプロセッサを備えており、それによってプロセッサの1つがサンドボックス14818を実行し、他方、別のプロセッサが、デバイス・アプリケーション14820〜14824の1つを介してサンドボックス14818によって使用されるリソースの割り当てを制御するオペレーティング・システムを実行する。
本開示のいくつかの実施形態では、ドック/ハブ14812は2つのプロセッサを備えており、それによってプロセッサの1つがサンドボックス14818を実行し、他方、別のプロセッサが、ウォッチドッグ機能を実行して、デバイス・アプリケーション14820〜14824の1つを介してサンドボックス14818によって使用されるリソースの安全動作を保証する。
本開示のいくつかの実施形態では、ドック/ハブ14812は2つのプロセッサを備えており、それによってプロセッサの1つがリアルタイム安全性プロセッサを実行し、他方、別のプロセッサが、サンドボックス14818、およびデバイス・アプリケーション14820〜14824の1つを介してサンドボックス14818によって使用されるリソースの割り当てを制御するオペレーティング・システムを実行する。
本開示のいくつかの実施形態では、ドック/ハブ14812はそれぞれ1つ以上のコアを有する1つ以上のプロセッサを備えており、それによって少なくとも1つのプロセス制御ブロックがサンドボックス14818を実行し、他方、
少なくとも別のプロセス制御ブロックが、デバイス・アプリケーション14820〜14824の1つを介してサンドボックス14818によって使用されるリソースの割り当てを制御するオペレーティング・システムを実行する。
ドック/ハブ14812は、患者介護デバイスからのデータを非識別化し、該データをデータベース14830(例えば、クラウドベースのデータベース)にアップロードすることができる。該データは、病院または病院システム内での病気の流行検出、リソース計画および展開計画を促進するために、国家レベルで集められたリアルタイムデータであってもよい。
図149は、本開示の実施形態による、図147および/または図148の電子患者システムのベッドサイド部のブロック図14900を示す。図14900は、監視クライアント14902(タブレット148120であってもよい)、監視クライアント14902がドック/ハブ14906(ドック/ハブ14812であってもよい)とインターフェース接続することができるような監視クライアント・アダプタ14904、およびいくつかの注入ポンプ14910を備えている。ドック/ハブ14906は、WiFi、Zigbee、ブルートゥース、メッシュ・ネットワーク、ポイント・ツゥ・ポイント・プロトコル(例えば、WiFiに基づく)などを介して、注入ポンプ14910と通信することができる。注入ポンプ14910は、ACアウトレット14908(図示せず)を介して直接に、および/またはドック/ハブ14906から直接に電力を受けることができる。ドック/ハブ14906は、(無線または有線で)無線センサ14814に、およびUSBケーブルを介してUSBセンサ14912に結合されている。
本開示のいくつかの実施形態では、例えば、ハブ、監視クライアント、コンピュータなどの他の室内ディスプレイが存在してもよく、これは、専用または非専用通信リンクを介して、WiFi、イーサネット、ブルートゥース、USBまたは他のプロトコルを介して、ドック/ハブ14812および/またはタブレット14810と通信することができる。
図150は、本開示の実施形態による、図147、148および/または149のドック/ハブ15000のブロック図を示す。ドック/ハブ15000は、一次プロセッサ15003および安全性プロセッサ15002を備えている(一方または両方とも、プロセッサ、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、例えばスナップドラゴン・プロセッサであってもよい)。
安全性プロセッサ15002は、バックアップ・スピーカ15012を制御するスピーカ・ドライバ15011に結合されている。安全性プロセッサ15002はまた、デバイス・コネクタ15014を介して、患者介護デバイスに接続された2X CANバスに結合されている。いくつかの実施形態では、デバイス・コネクタ15014は、Zigbee、ブルートゥース、WiFi、CANバス、またはSPI通信リンクを介して患者介護デバイスと通信する。
安全性プロセッサ15002は、バックアップ電池15017からおよび/または電池充電器15009から電力を受ける電圧調節器15010に結合されている。安全性プロセッサ15002はイネーブル・スイッチ15016に結合されており、イネーブル・スイッチ15016はデバイス・コネクタ15014に結合された患者介護デバイスへの電源を無効にすることができる。電流リミッタ15015も、デバイス・コネクタ15014に結合された患者介護デバイスへの電流を制限することができる。
安全性プロセッサ15002はまた、デバイス・コネクタ15014を介して結合された患者介護デバイスへの5ボルト電源を有効/無効にするイネーブル・スイッチ15020に結合されている。患者介護デバイスへの5Vシグナルは電圧調節器15010から通信され、電圧調節器15010は一次電池セル15018および/または電池充電器15009からその電力を受ける。電池充電器は、ACアウトレット15007に結合されたAC/DC変換器15008を介して電力を受ける。
一次プロセッサ15003は、カメラ15024、WiFiトランシーバ15025、ブルートゥーストランシーバ15026、RFID呼掛器15027、LED状態灯15029、ボタン15028および近距離通信トランシーバ15030に結合されている。
一次プロセッサ15003は、UIコネクタ15022を介してUSBポート15023および/または監視クライアントに結合するUSBケーブルに結合されている。いくつかの実施形態では、一次プロセッサ15003は、WiFiまたは他の無線通信リンクを介してタブレットと通信することができる。一次プロセッサ15003は、USB接続15023を介して患者介護デバイスと、および/またはUIコネクタ15022を介してUSBポートにより監視クライアントと、通信することができる。一次プロセッサ15003は、一次スピーカ15005を駆動するスピーカ・ドライバ15006にシグナルを通信する。
図151は、本開示の実施形態による、図148および/または149の注入ポンプ回路15100を示すブロック図である。回路15100は、ポンプ・ディスプレイ15104を制御し、データを不揮発性メモリ15105内に記録するUI/安全性プロセッサ15102を備えている。UI/安全性プロセッサ15102は、デバイス・コネクタ15108に結合されたCANバスを介してハブ/ドックと通信する。いくつかの実施形態では、リアルタイム・プロセッサ15103および/またはUI/安全性プロセッサ15102は、ブルートゥース、無線または有線通信リンクを使用して、デバイス・コネクタ15108を介してハブ/ドックと通信する。UI/安全性プロセッサ15102は、カメラからの画像を処理するための画像処理ライブラリを備えることができる。それに加えて、または代替として、UI/安全性プロセッサ15102は、(タッチスクリーンであってもよい)ポンプ・ディスプレイ15104上にGUIインターフェースを表示するためのライブラリを備えることができる。
UI/安全性プロセッサ15102は、定位置閉塞器センサ15116、ラッチ・センサ15117、ライン内エア・センサ15118、モータ・ホール・センサ15119、ボタン15120、および状態灯15112に結合されている。安全性プロセッサ15102は、リアルタイム・プロセッサ15103(プロセッサ、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、例えばスナップドラゴン・プロセッサであってもよい)にウォッチドッグ機能を提供し、モータ・ドライブ15107を有効にすることができる。
リアルタイム・プロセッサ15103(その一方または両方は、プロセッサ、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラ、例えばスナップドラゴン・プロセッサであってもよい)は、モータ・ドライブ15107を介してポンプのモータ15106の動作を制御する。リアルタイム・プロセッサ15103は、シリアル・インターフェースを介して(例えば、ポンプ設定を受信するために)UI/安全性プロセッサ15102と通信する。リアルタイム・プロセッサ15103は、不揮発性メモリ15122からポンプ・キャリブレーション・データをロードする。不揮発性メモリ15122および/または不揮発性メモリ15105は、SDカードおよび/またはRFIDタグであってもよい。
リアルタイム・プロセッサ15103は、モータ電流センサ15109、モータ・ハウジング温度15110、閉塞圧力センサ15111、カム・シャフト位置センサ15112、カム・フォロワ位置センサ1513および/または加速度計15114から注入ポンプに関するデータを受信する。
図151および152では、2008年10月10日出願の「マルチ言語/マルチ・プロセッサ注入ポンプ・アセンブリ」という名称の米国特許出願第12/249,600号であり、その後2010年4月15日に公開された米国特許出願公開第2010−0094221号(代理人整理番号:F54)に開示されたのと同一および/または類似の方法で、2つのプロセッサを使用して、(1つ以上の)指示を確認し、安全点検または他の機能(例えば、患者治療パラメータのユーザ確認)を行なうことができ、同文献は全体を参照として本明細書に援用する。
図152は、本開示の実施形態による、図151の注入ポンプ回路で使用するための、注入ポンプの機構に結合されたセンサを示すブロック図1500である。注入ポンプは、チューブ15207を介して流体を注入する。モータ15204は、モータ・ホール効果センサ15205、モータ・ハウジング温度センサ15206、スライド・クランプ機構15220の動作を検出するためのホール効果センサ15201および15202、出口バルブに対するホール効果センサ15211、プランジャ位置に対するホール効果センサ15212および15213、入口バルブに対するホール効果センサ15214ならびにホール効果回転位置センサ15208を備えている。
図153A、153Bは、本開示の実施形態による、タブレットとベースとの間で通信する方法20001を例示するフローチャート図である。いくつかの実施形態では、タブレットは、図153A、153Bの方法20001に関しては、本明細書に記載された監視クライアントであってもよい。例えば、方法20001は、タブレットと血液透析装置または注入ポンプ、例えば蠕動注入ポンプとの間で通信するための方法であってもよい。
図153A、153Bで、ベースは、本明細書に開示されまたは記載された医療デバイス、ドック、クレードル、ハブ、丸薬ディスペンサ、シリンジ・ポンプ、注入ポンプ、蠕動ポンプ、フィンガーポンプ、マイクロインフュージョン・ポンプ、通信モジュール、ECGモニター、血圧モニター、パルス・オキシメータ、CO2カプノメータ、通信リレー、流量計、ドリップチャンバモニタ、ドリップチャンバ流量計などであってもよい。
上記したように、図153A、153Bのフローチャート図は、方法20001を例示し、この方法では医療デバイス(例えば、血液透析装置または注入ポンプ)は監視クライアント、例えばタブレットと通信してもよい。タブレットはユーザインターフェースを有してもよい。タブレットは以下のことに使用されてもよい:(1)ベースの動作を監視する、(2)ベースの動作を制御する、(3)ベースからエラー状態を受信する、(4)ベースの動作を監視して、何らかのエラー状態が存在するかどうか判断する、(5)ベースの動作を監視して、不安全な状態が存在するかどうか判断する、(6)サーバに送信するために、エラーまたは作動パラメーターを記憶する、(7)エラーまたは作動パラメーターをベースに送信してそこに記憶し、またはそれをサーバに中継するために、該エラーまたは作動パラメーターを記憶する、および/または(8)患者が治療を受けている間、該患者に娯楽(例えば、ビデオゲーム、映画、音楽またはウェブ・ブラウジング)を提供する。
本開示のいくつかの実施形態では、タブレットは、ベース機器につながれた重複したユーザインターフェース、例えば重複したグラフィカルユーザインターフェースを有するベース機器とともに使用される。すなわち、タブレットはベースのためにグラフィカルユーザインターフェースを提供し、ベースもまたそれ自身のグラフィカルユーザインターフェースを含んでいる。本開示のさらに追加の実施形態では、タブレットはグラフィカルユーザインターフェースを備えており、ベースはボタンおよび表示灯を備えているが、グラフィカルユーザインターフェースを備えていない。
方法20001は、1台以上のプロセッサによって実行するように構成された、プロセッサ実行可能な指示の動作可能な1セットによって実現されてもよい(例えば、プロセッサによって実現される方法)。この1台以上のプロセッサは、ベース上および/またはタブレット上にあってもよい。このプロセッサ実行可能な指示の動作可能な1セットは、非一時的なプロセッサ読み取り可能メモリ、例えばランダム・アクセス・メモリ、読み出し専用メモリ、ディスク・メモリ、EEPROM、オプティカル・ベースのドライブまたは他のメモリに格納されてもよい。このメモリは、ベースの中にまたはタブレットの中にあってもよく、および/またはベースおよびタブレットのそれぞれは、それぞれのメモリおよび1台以上のそれぞれのプロセッサを有してもよい。1台以上のプロセッサは、メモリと動作可能な通信をして、このメモリからプロセッサ実行可能な指示の動作可能な1セットを読み出してもよい。フローチャート図20001は、方法またはプロセスとして実現されてもよい。1台以上のプロセッサは、該指示を実行して、図153A、153Bの方法20001を達成することができる。
1台以上のプロセッサは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、アセンブリー・ベースのプロセッサ、MIPSプロセッサ、RISCプロセッサ、CISCプロセッサ、並列またはマルチコアプロセッサ、CPLD、PLA、FPGA、仮想プロセッサ、同種のもの、またはこれらのある組み合わせの1つ以上であってもよい。
方法20001は、有線接続を使用することによってタブレットとベースとの間の通信を容易にして、ペアリングプロトコルを通した無線接続を確立することができる。例えば、タブレットはベースに、ブルートゥースプロトコルを使用して通信するためにこれらの2つの機器を一緒にペアにするのに使用されるUSBケーブルを通して物理的に接続されてもよく、ペアリングの後、これらのデバイスはブルートゥースプロトコルを使用して互いに無線で通信することができる。タブレットは、ベースにユーザインターフェースを供給してもよい。例えば、タブレット上で作動するインターフェースプログラムは、血液透析装置にインターフェースを供給して、患者の透析治療を制御しおよび/もしくは監視してもよく、または注入ポンプにインターフェースを供給して、患者の治療の間その注入ポンプを制御しおよび/もしくは監視してもよい。
いくつかの実施形態では、無線通信は、ブルートゥースLE、WiFi、Zigbee、X−bee、超広帯域通信、広帯域通信、符号分割多重アクセス、時分割多重化、衝突回避方式のまたはそうでない搬送波感知多重アクセス多重化、空間分割多重化、周波数分割多重化、回路モード無線多重化、無線統計的多重化、直交周波数分割多重化などのうちの1つによるものであってもよい。
本開示のいくつかの実施形態では、方法20001は行為20002〜20015を含んでいる。行為20002は、タブレットが物理的接続を通してベースに接続されているかどうか判定する。例えば、タブレットは、ドック、ケーブル、ワイヤー、光ファイバーリンクなどを通して、血液透析装置にまたは注入ポンプに連結可能であってもよい。タブレットおよび/またはベースは、例えば、タブレットおよびベースがUSB接続を通して互いに物理的に接続されていることを判定してもよい。ドックは、タブレットとベースとの間の物理的な有線接続(例えば、USB接続)を提供してもよい。
行為20003は、物理的接続を通してタブレットとベースとの間に第1の通信リンクを確立する。例えば、行為20003は、適切なソフトウェア・インタフェースを確立してもよく、および/またはタブレットとベースとの間のハンドシェイクを、データをその間で通信することができるように、行なってもよい。
行為20004は、必要ならば、第1の通信リンクを通してタブレット上のインターフェースプログラムを更新する。この更新は、該インターフェースプログラムが最新のバージョンでない場合に必要であり、その場合には該インターフェースプログラムは更新される必要がある。この更新はまた、いくつかの実施形態では、該インターフェースプログラムがリリースの準備ができているソフトウェア・パッチおよび/またはアップデートのすべてを有しているとは限らないならば、必要がある。図154は、行為20004の1つの特定の実施形態を例示し、以下に説明される。行為20004は、例えばタブレットがインターフェースプログラムの最新のバージョンを含んでいるかどうか判定してもよい。タブレットがインターフェースプログラムの最新のバージョンを含んでいない場合、ベースおよび/またはタブレットは、インターフェース・ソフトウェアの最新のバージョンを(例えば、サーバから)ダウンロードし、これはインターフェース・ソフトウェアの古いバージョンを取り換える(例えば、上書きする)。タブレット上のインターフェース・ソフトウェアは、ユーザインターフェース(例えば、タッチスクリーン、キーボードおよび/または音声コマンドを受け取るマイクロフォン)およびユーザがタブレットを使用してベースと通信するための機能を提供する。
ベースがタブレット用の最新のソフトウェアをダウンロードし格納することができるように、ベースはインターネットに(例えば、WiFiまたはポータブル電話サービスを介して)つながれてもよい。いくつかの実施形態では、ベースはバージョン番号のリストを備えていてもよく、行為20004の間に、ベースはソフトウェアの最新のバージョン番号をタブレットに通知し、そしてタブレットは(例えば、WiFiまたはポータブル電話サービス接続を通して)その最新のバージョンを(例えば、WiFiまたはポータブル電話サービスを介して)ダウンロードする。
さらに追加の実施形態では、タブレットは、ベース上のソフトウェアが最新のバージョンではないことを判定し;その後、タブレットは最新のバージョンを(例えば、WiFiまたはポータブル電話サービスを介して)ダウンロードし、その最新のバージョンを、ベースのソフトウェアを更新することができるように、ベースに伝える。
行為20005は、第1の通信リンクを使用してタブレットとベースとの間に第2の通信リンクを確立する。図155は、行為20005の1つの実施形態を例示する。1つの特定の実施形態では、行為20005は、ブルートゥースプロトコルを使用した通信のためにタブレットおよびベースを一緒にペアリングすることによって、第2の通信リンクを確立する。ペアリング後は、データは第2の通信リンクを使用して通信されてもよい。データは、第2の通信リンクを通して、任意の公知の暗号化アルゴリズム、例えば対称キー暗号化、非対称キー暗号化、公開キー基盤暗号化などを使用して通信されてもよい。行為20006は、第2の通信リンクを使用してベースからタブレットにデータを送信する。このデータは、ベースの治療の進行、ベースの動作および/またはベースからの何らかのエラーメッセージに関する情報を含んでいてもよい。行為20007は、ベースから通信されたデータ(例えば、デバイスの状態情報)に従ってタブレット上にデータを表示する。行為20008は、タブレットを使用して患者の治療を初期化する。例えば、ユーザはベースを使用して、患者を治療するための治療パラメータ、例えば血液透析パラメータまたは注入パラメータを選択してもよい。治療パラメータは、第1のまたは第2の通信リンクを介して通信されてもよい。いくつかの実施形態では、治療パラメーターは、第1のおよび第2の通信リンクのうちの所定の好ましい1つを使用して通信されてもよい。例えば、第1の通信リンクが利用不可能であるときは、第2の通信リンクが治療パラメータを通信してもよい。しかし、別の特定の実施形態では、治療パラメータは、第2の通信リンクを介して常に通信される。
行為20009では、ベースは動作へと進む。例えば、ベースは注入ポンプであってもよく、タブレットは該注入ポンプにスタートコマンドを伝える。別の典型的な実施形態では、注入ポンプのスタートボタンが押されて、患者の治療が開始されてもよい。さらに追加の実施形態では、ユーザは動作を開始することを要求されないで、注入ポンプが自動的に動作し始める。
行為20010は、タブレットとベースとの間の物理的接続を取り除く。例えば、ユーザは、タブレットとベースとの間の物理的接続を切りまたはドッキングを解いてもよい。ここで図153Bを参照すると、第2の通信リンクのリンク品質値が閾値を超えている限り、行為20011はタブレットとベースとの間でデータを通信する。リンク品質値が閾値未満に下る場合、行為20012はスクリーン表示がない状態に入る。スクリーン表示がない状態は、図156および157を参照して以下に記載される。リンク品質値が閾値未満に下がると、タブレットおよびベースは両方ともまたは個別に、スクリーン表示がない状態に入ってもよい。リンク品質値は、ブルートゥース基準の一部であってもよく、ビットエラー率、スループット率もしくはシグナル強度に基づいてもよく、または当業者に知られた任意の測定基準を使用してもよい。
タブレットとベースとの間の無線リンクの品質を表すリンク品質指標が、所定の閾値未満に下がると、タブレットまたはベースはスクリーン表示がない状態に入ってもよい。スクリーン表示がない状態では、ベースは患者を治療し続け、タブレットからの通信を無視する。アラームが発されると、そのアラームが医療デバイスの停止レベルのアラームでない限り、ベースは動作し続けることになる。
行為20013では、リンク品質値が閾値未満に留まる限り、タブレットおよび/またはベースはスクリーン表示がない状態に留まる。行為20014はリンク品質値が所定の閾値超に戻るかどうか判定し、行為20015は、リンク品質値が所定の閾値超に戻ると、スクリーン表示がない状態から脱する。いくつかの実施形態では、タブレットまたはベースがいったんスクリーン表示がない状態に入ると、第1のリンク品質値より大きい第2のリンク品質値が、タブレットおよび/またはベースをスクリーン表示がない状態から脱出させる。
図154は、図153Bの行為20004の実施形態のフローチャート図を示す。図154では、行為20004は、行為20016〜20019をサブ行為として含む。行為20016は、第1の通信リンクを通してタブレットからベースにインターフェースプログラムのバージョン番号を伝える。行為20017は、タブレット上のインターフェースプログラムが最新のバージョンであるかどうか判定する。例えば、ベースはサーバと通信して、どのバージョン番号がインターフェースプログラムの最新のバージョンであるか判断してもよい。行為20018では、ベースは、サーバから、インターフェースプログラムの更新バージョンを、例えばインターフェースプログラムの更新バージョンがあるかどうか検索する。行為20019は、インターフェースプログラムをインターフェースプログラムの更新バージョンに更新する(例えば、上書きする)。例えば、タブレットは、ベースから更新インターフェースプログラムを読み出し、以前のインターフェースプログラムを更新インターフェースプログラムで上書きすることができるプログラムを備えていてもよい。
図155は、図153Aの行為20005の実施形態のフローチャート図を示す。図155の行為20005は、行為20020〜20025をサブ行為として含む。行為20020は、ベースが別のタブレット(例えば、第2のタブレット)とペアにされているかどうか判定する。行為20021は、必要ならば、別のタブレットとベースとの間のいかなるペアリングも中断させる。例えば、行為20021では、ベースに物理的に接続されているタブレットがそのベースとペアになることができるように、別のタブレットとベースとの間のいかなる他のペアリングも中断される。行為20022では、ベースは、第1の通信リンクを使用して行為20023においてベースからタブレットまで伝えられる構成ファイルを作成する。行為20024では、タブレットは構成ファイルを読み、該構成ファイルは行為20025で、無線通信のためにベースをタブレットとペアにするのに使用されて、該構成ファイルに従ってタブレットとベースとの間に第2の通信リンクを確立する。
図156は、図153Bの行為20012の実施形態を説明するフローチャート図を示す。図156で、行為20011は、行為20026〜20027をサブ行為として含んでいる。行為20026は、ベースとタブレットとの間のデータの通信を保留する。行為20027では、タブレットは、タブレットをベースにもっと近づけるようにユーザに要求するメッセージをユーザインターフェースに表示する。
図157は、図153Bの行為20012の実施形態を説明するフローチャート図を示す。図156の行為20012は、行為20027〜20028を含む。行為20028は、ベースとタブレットとの間のデータの通信を保留する。行為20029は、ベースがスクリーン表示がない状態に入ったことを表示する。例えば、ベースは表示灯をフラッシュさせ、スピーカーにビープ音を発させてもよい。図156の行為20026〜20027と図157の行為20028〜20029との組み合わせは、いくつかの実施形態では、図153Bの行為20012であってもよい。
様々な代替および変更が、本開示から逸脱することなく当業者によって考え出されることができる。したがって、本開示は、そのようなすべての代替、変更および変形を含むことを意図している。加えて、本開示のいくつかの実施形態が図面に示され、および/または本明細書で検討されているが、本開示は当技術分野が許す限り広い範囲であるべきであり、本明細書も同様に読まれるべきであることが意図されているので、本開示はこれらに限定されることを意図したものではない。したがって、上記記載は限定的に解釈されるべきではなく、単に特定の実施形態の例示として解釈されるべきものである。また、当業者は、本明細書に添付した特許請求の範囲の範囲および精神内の他の変更を想像できるだろう。上記したものおよび/または添付した特許請求の範囲に記載したものと実質的に異ならない他の要素、ステップ、方法、および技術もまた、本開示の範囲内にあることを意図したものである。
図面に示した実施形態は、本開示の特定の実施例を実証するためだけに提示されている。また、記載した図面は単に例示的なものであり、限定的なものではない。図面では、例示する目的で、要素のいくつかのサイズを誇張していることがあり、特定の尺度では描かれていない。それに加えて、同じ番号を有する図面内に示された要素は、内容によって、同一の要素であってよく、同様の要素であってもよい。
用語「含んでいる」が本明細書および特許請求の範囲で使用されているが、他の要素またはステップを排除するものではない。単数名詞に言及する場合に不定冠詞または定冠詞、例えば「a」、「an」または「the」が使用されているが、これは特にそうでないと記されていない限り、その名詞の複数をも含む。したがって、用語「含んでいる」は、それ以下に挙げたアイテムに限定されるものと解釈すべきではなく、他の要素またはステップを排除するものではない。したがって、表現「アイテムAおよびBを含んでいるデバイス」の範囲は、コンポーネントAおよびBだけから成るデバイスに限るべきものではない。このような表現は、本開示に関しては、単にデバイスの関連するコンポーネントが、AおよびBであるということを意味する。
さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、明細書または特許請求の範囲のどちらで使用されていても、同様の要素間を区別するために与えられたものであり、必ずしも順次または時間順を記載するために与えられたものではない。そのように使用された用語は、適切な状況において(そうでないと明らかに開示されていない限り)交換可能であり、本明細書に記載された発明の実施形態は、本明細書で記載または図示した以外の順序および/または配置で動作可能である。