JP2016223154A - 賦形性に優れた床材 - Google Patents

賦形性に優れた床材 Download PDF

Info

Publication number
JP2016223154A
JP2016223154A JP2015110046A JP2015110046A JP2016223154A JP 2016223154 A JP2016223154 A JP 2016223154A JP 2015110046 A JP2015110046 A JP 2015110046A JP 2015110046 A JP2015110046 A JP 2015110046A JP 2016223154 A JP2016223154 A JP 2016223154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
resin
mpa
flooring
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015110046A
Other languages
English (en)
Inventor
誉宏 柴山
Takahiro Shibayama
誉宏 柴山
西谷 浩二
Koji Nishitani
浩二 西谷
尚史 須見
Naofumi Sumi
尚史 須見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suminoe Textile Co Ltd filed Critical Suminoe Textile Co Ltd
Priority to JP2015110046A priority Critical patent/JP2016223154A/ja
Publication of JP2016223154A publication Critical patent/JP2016223154A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】床材表面に凹凸形状を形成するための賦形性に優れ、燃焼時に有害ガスを発生しにくく、施工性に優れる床材を提供する。
【解決手段】床材1は、上側樹脂層2の下面側に下側樹脂層3が積層一体化されてなる。上側樹脂層2は引張弾性率が1MPa〜50MPa、線膨張率が10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kの樹脂シートである。下側樹脂層3は、引張弾性率が10MPa〜100MPa、線膨張率が10.0×10−5/K以下の樹脂シートである。上側樹脂層2の厚さは0.6mm〜3.5mm、下側樹脂層3の厚さは0.3mm〜1.5mm、上側樹脂層側2からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ビル、マンション、家屋、商業施設等の建築物の床材、或いは鉄道、バス等の車輌の床材として好適に用いられる床材に関する。
なお、本明細書では、「引張弾性率」の語は、JIS K7161−1:2014に準拠して引張試験機を用いて、温度150℃、ダンベル状5号形、引張速度1mm/minの条件下で測定した引張弾性率を意味する。
また、本明細書では、「線膨張率」の語は、JIS K7197−1991に準拠して熱機械測定装置(TMA)を用いて、温度30℃〜60℃の条件下で測定した線膨張率を意味する。
従来、ビル、マンション、家屋、商業施設等の建築物の床材、或いは鉄道、バス等の車輌の床材としては、難燃性、耐摩耗性、耐熱性に優れることから、可塑剤を多量に含有せしめた塩化ビニル樹脂(PVC)からなる床材が多く採用されていた。
しかしながら、PVC製床材は、燃焼時において多量の発煙と共に塩化水素等の有害ガスを発生することから、火災時において避難者が該有害ガス等を吸入してしまう等の防災上の問題、また焼却廃棄処理によって環境汚染をもたらすという問題があった。また、PVC製床材は、可塑剤を多量に含有しているので、特有の臭気があるし、このような可塑剤による臭気はシックハウス症候群の原因の1つとも言われている。また、長年の使用により可塑剤が揮発減量し床材としての柔軟性が低下するという問題や、長年の使用により可塑剤が表面にブリードしてきて曇りを生じやすく外観体裁が悪くなるという問題もあった。
そこで、近年では、PVC材料に代えて、燃焼時に有害ガスの発生が少ない次のような材料を床材の構成材として用いることが提案されている。例えば、特許文献1では、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレンなどの結晶性ポリオレフィン系樹脂等を床材の構成材として用いることが提案されている。特許文献2では、オレフィン系樹脂を主成分とする二層以上の積層構造を備えた床材が提案されている。これらの樹脂を床材の構成材として用いることで、燃焼時の有害ガスの発生の問題や、可塑剤由来の特有の臭気、曇り発生の問題はほぼ解決される。
特開2002−145942号公報 特開平9−151595号公報
しかしながら、上記の従来技術では、燃焼時に有害ガスを発生しにくく、床材の反りを十分に防止でき、寸法安定性に優れると共に、膨れ発生を抑制ができ、強度に優れている床材であるが、さらに例えばエンボスロールなどを用いてエンボス加工を施して、床材表面に凹凸形状を形成するための賦形性に優れた床材が求められるようになってきた。
本発明は、かかる技術的背景を鑑みてなされたものであって、床材表面に凹凸形状を形成するための賦形性に優れ、しかも燃焼時に有害ガスを発生しにくく、強度に優れ、上反り発生(中央部に対して縁部側が上方に反る状態)を十分に防止でき、施工性に優れると共に、膨れ発生を抑制することができ、施工後の突き上げ発生も防止できる床材を提供することが目的である。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1] 樹脂層が積層されてなる床材であって、上側樹脂層の下面側に下側樹脂層が積層一体化されてなり、
前記上側樹脂層及び前記下側樹脂層は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であり、
前記上側樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kである上側樹脂シートが前記下側樹脂層の上面側に積層されたものであり、前記下側樹脂層は、引張弾性率が10MPa〜100MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K以下である下側樹脂シートが前記上側樹脂層の下面側に積層されたものであり、
前記上側樹脂層の厚さは0.6mm〜3.5mmであり、
前記下側樹脂層の厚さは0.3mm〜1.5mmであり、
前記上側樹脂層側からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されていることを特徴とする床材。
[2] 前記上側樹脂層の引張弾性率が前記下側樹脂層の引張弾性率より小さくなる前項1に記載の床材。
[3] 前記上側樹脂層の上面側に表面樹脂層が積層一体化されてなり、前記下面樹脂層の下面側に裏面樹脂層が積層一体化されてなり、
前記表面樹脂層及び前記裏面樹脂層は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であり、
前記表面樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである表面樹脂シートが前記上側樹脂層の上面側に積層されたものであり、前記裏面樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである裏面樹脂シートが前記下側樹脂層の下面側に積層されたものであり、前記表面樹脂層の厚さは、0.03mm〜1.0mmであり、前記裏面樹脂層の厚さは0.03mm〜1.0mmであり、前記表面樹脂層側からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されている前項1又は2に記載の床材。
[4] 前記上側樹脂層の下面側に補強層が積層一体化されてなる前項1〜3のいずれか1項に記載の床材。
[5] 前記表面樹脂層の厚さは、前記裏面樹脂層の厚さの0.2倍〜3.0倍であり、前記上側樹脂層の厚さは、前記下側樹脂層の0.8〜5.0倍である前項1〜4のいずれか1項に記載の床材。
[6] 前記上側樹脂層は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して、炭酸塩を40〜230質量部含有した樹脂組成物からなり、前記下側樹脂層は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して、ケイ酸塩を10〜70質量部、炭酸塩を40〜230質量部含有した樹脂組成物からなる前項1〜5のいずれか1項に記載の床材。
[1]の発明では、樹脂層が積層されてなる床材であって、上側樹脂層の下面側に下側樹脂層が積層一体化されてなり、上側樹脂層及び下側樹脂層は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であるから、燃焼時の有毒ガスの発生が少なく、燃焼安全性に優れて防災面で好都合であると共に環境保全にも十分に資することができる。また、上側樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kである上側樹脂シートが下側樹脂層の上面側に積層されたものであり、下側樹脂層は、引張弾性率が10MPa〜100MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K以下である下側樹脂シートが上側樹脂層の下面側に積層されたものであるから、上側樹脂層が柔軟性を有しており、エンボスの凹凸に追従して凹凸形状を付与することができる。さらに、上側樹脂層の厚さは0.6mm〜3.5mmであり、下側樹脂層の厚さは0.3mm〜1.5mmであるから、賦形できる十分な厚みを保持しており、賦形性に優れた床材を得ることができる。
[2]の発明では、前記上側樹脂層の引張弾性率が前記下側樹脂層の引張弾性率より小さくなるので、賦形性をより向上させることができる。
[3]の発明では、上側樹脂層の上面側に表面樹脂層が積層一体化されてなり、下面樹脂層の下面側に裏面樹脂層が積層一体化されてなり、表面樹脂層及び裏面樹脂層は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であるから、燃焼時の有毒ガスの発生が少なく、燃焼安全性に優れて防災面で好都合であると共に環境保全にも十分に資することができる。また、表面樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである表面樹脂シートが前記上側樹脂層の上面側に積層されたものであるから、表面樹脂層が柔軟性を有しており、エンボスの凹凸に表面樹脂層及び上側樹脂層が追従して凹凸形状を付与することができる。さらに、裏面樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである裏面樹脂シートが前記下側樹脂層の下面側に積層されたものであり、前記表面樹脂層の厚さは、0.03mm〜1.0mmであり、前記裏面樹脂層の厚さは0.03mm〜1.0mmであるから、表面樹脂層と同じ引張弾性率を有しており、床材の上反り発生及び逆反り発生(中央部に対して縁部側が下方に反る状態)ともに防止することができる。
[4]の発明では、上側樹脂層の下面側に補強層が積層一体化されているから、床材の寸法安定性を向上させることができる。
[5]の発明では、表面樹脂層の厚さは、裏面樹脂層の厚さの0.2倍〜3.0倍であり、上側樹脂層の厚さは下側樹脂層の0.8倍〜5.0倍であるから、表面樹脂層及び裏面樹脂層のバランスを取ると共に、上側樹脂層及び下側樹脂層のバランスを取ることで、床材の上反り発生及び逆反り発生ともに十分防止できるし、施工性に優れる。
[6]の発明では、上側樹脂層は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して、炭酸塩を40〜230質量部含有した樹脂組成物からなるから、線膨張率を10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kの範囲にすることができ、賦形性に優れると共に、床材の膨れ発生を抑制することができ、施工後の突き上げ発生も防止できる。さらに、下側樹脂層は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して、ケイ酸塩を10〜70質量部、炭酸塩を40〜230質量部含有した樹脂組成物からなるので、線膨張率を10.0×10−5/K以下にすることができ、床材の膨れ発生を抑制することができると共に、さらに施工後の突き上げ発生も防止できる。
本発明に係る床材の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る床材の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る床材の一実施形態を示す断面図である。
本発明に係る床材の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の床材1は、樹脂層が積層されてなる床材であって、上側樹脂層2の下面側に下側樹脂層3が積層一体化されてなり、前記上側樹脂層2及び前記下側樹脂層3は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であり、前記上側樹脂層2は、引張弾性率が1MPa〜50MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kである上側樹脂シートが前記下側樹脂層3の上面側に積層されたものであり、前記下側樹脂層3は、引張弾性率が10MPa〜100MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K以下である下側樹脂シートが前記上側樹脂層2の下面側に積層されたものであり、前記上側樹脂層2の厚さは0.6mm〜3.5mmであり、前記下側樹脂層3の厚さは0.3mm〜1.5mmであり、前記上側樹脂層2側からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されていることを特徴とする。
前記上側樹脂層2及び前記下側樹脂層3は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層である。化学構造中に塩素原子を有しない樹脂からなるため、燃焼時の有毒ガスの発生が少なく、燃焼安全性に優れている。
前記上側樹脂層2は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである上側中間樹脂シートが前記下側樹脂層3の上面側に積層されたものであるのが好ましい。引張弾性率が1MPa未満ではシートの硬さが低下して床材のへこみ量が大きくなり、50MPa以上ではシートが硬くなり、床材の賦形性が悪くなる。中でも10MPa〜30MPaがより好ましい。この場合、前記上側樹脂層側2からエンボス加工を施す場合に、エンボスの凹凸に前記上側樹脂層2が追従して凹凸形状を付与することができる。
前記上側樹脂層2は、線膨張率が10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kである上側樹脂シートが前記下側樹脂層3の上面側に積層されたものであるのが好ましい。線膨張率が10.0×10−5/K未満では賦形性が悪くなり、15.0×10−5/Kを超えても床材の膨れ発生を抑制することができず、さらに施工後の突き上げ発生も防止できないので好ましくない。中でも11.0×10−5/K〜13.0×10−5/Kがより好ましい。
前記下側樹脂層3は、引張弾性率が10MPa〜100MPaである下側樹脂シートが前記上側樹脂層2の下面側に積層されたものであるのが好ましい。引張弾性率が10MPa未満ではシートの硬さが低下して床材のへこみ量が大きくなり、100MPa以上ではシートが硬くなり、床材の賦形性が悪くなる。中でも30MPa〜70MPaがより好ましい。
前記下側樹脂層3は、線膨張率が10.0×10−5/K以下である下側樹脂シートが前記上側樹脂層2の下面側に積層されたものであるのが好ましい。線膨張率が10.0×10−5/Kを超えると床材の膨れ発生を抑制することができず、さらに施工後の突き上げ発生も防止できないので好ましくない。中でも5.0×10−5/K〜8.0×10−5/Kがより好ましい。
前記上側樹脂層2の厚さは、0.6mm〜3.5mmであることが好ましく、0.6mm未満では十分な賦形性を得ることができず、3.5mmを超えると重くなりコスト的にも好ましくない。中でも1.0mm〜1.5mmがより好ましい。
前記下側樹脂層3の厚さは、0.3mm〜1.5mmであることが好ましく、0.3mm未満では十分な賦形性を得ることができず、1.5mmを超えると重くなりコスト的にも好ましくない。中でも0.4mm〜0.8mmがより好ましい。
前記上側樹脂層2の引張弾性率が前記下側樹脂層3の引張弾性率より小さくすることが必要である。この場合、前記上側樹脂層側2からエンボス加工を施す場合に、エンボスの凹凸に前記上側樹脂層2が追従して凹凸形状を付与することができ、賦形性をより向上させることができる。
本発明に係る床材の一実施形態を図面に基づいて説明する。図2に示すように、本実施形態の床材1は、前記上側樹脂層2の上面側に表面樹脂層4が積層一体化されてなり、前記下面樹脂層3の下面側に裏面樹脂層5が積層一体化されてなり、前記表面樹脂層4及び前記裏面樹脂層5は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であり、前記表面樹脂層4は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである表面樹脂シートが前記上側樹脂層2の上面側に積層されたものであり、前記裏面樹脂層5は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである裏面樹脂シートが前記下側樹脂層3の下面側に積層されたものであり、前記表面樹脂層4の厚さは、0.03mm〜1.0mmであり、前記裏面樹脂層5の厚さは0.03mm〜1.0mmであり、前記表面樹脂層4側からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されていることを特徴とする。
前記表面樹脂層4及び前記裏面樹脂層5は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層である。化学構造中に塩素原子を有しない樹脂からなるため、燃焼時の有毒ガスの発生が少なく、燃焼安全性に優れている。
前記表面樹脂層4は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである表面樹脂シートが前記上側樹脂層2の上面側に積層されたものであることが好ましい。引張弾性率が1MPa未満ではシートの硬さが低下して床材のへこみ量が大きくなり、50MPa以上ではシートが硬くなり、床材の賦形性が悪くなる。中でも10MPa〜30MPaがより好ましい。前記表面樹脂層2を形成するための、引張弾性率が1MPa〜50MPaである樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、引張弾性率が1MPa〜50MPaのホモポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン−エチレン−ランダム共重合体、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。中でも、ホモポリプロピレン樹脂がより好ましい。この場合、前記表面樹脂層4側からエンボス加工を施す場合に、エンボスの凹凸に前記表面樹脂層4及び前記上側樹脂層2が追従して凹凸形状を付与することができる。
前記裏面樹脂層5は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである裏面樹脂シートが前記下側樹脂層3の下面側に積層されたものであることが好ましい。前記表面樹脂層4の引張弾性率と同じ範囲でなければならず、この場合、上反り発生、逆反り発生ともに防止することができる。前記裏面樹脂層5を形成するための、引張弾性率が1MPa〜50MPaである樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、引張弾性率が1MPa〜50MPaのホモポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン−エチレン−ランダム共重合体、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。中でも、ホモポリプロピレン樹脂がより好ましい。この場合、前記表面樹脂層4と同じ引張弾性率を有しており、床材の上反り発生及び逆反り発生(中央部に対して縁部側が下方に反る状態)ともに防止することができる。
前記表面樹脂層4の厚さは、0.03mm〜1.0mmであることが好ましく、0.03mm未満では耐摩耗性が悪くなり、1.0mmを超えると重くなりコスト的にも好ましくない。中でも0.05mm〜0.5mmがより好ましい。
前記裏面樹脂層5の厚さは、0.03mm〜1.0mmであることが好ましく、中でも0.05mm〜0.5mmがより好ましい。
本発明に係る床材の一実施形態を図面に基づいて説明する。図3に示すように、本実施形態の床材1は、前記上側樹脂層2の下面側に補強層6が積層一体化されてなることを特徴とする。
前記補強層6としては、特に限定されるものではないが、例えば、ガラス不織布、ガラス織布、ガラスネットなどが挙げられる。中でも、ガラスネットを用いるのが好ましく、この場合には、前記上側樹脂層2及び前記下側樹脂層3が前記補強層6に含浸しやすく層間剥離強度を向上させることができると共に、床材の寸法安定性を向上させることができる。
前記補強層6の目付としては、20g/m〜100g/mに設定されるのが好ましい。20g/m以上とすることで熱寸法安定性を向上させることができると共に、100g/m以下とすることで接着性試験(JIS A 5536 5.3.3 はくり接着強さに準拠)でこの補強層6の材料破壊が生じないようにすることができる。中でも、前記補強層6の目付は、30g/m〜70g/mに設定されるのがより好ましい。
前記表面樹脂層4の厚さは、前記裏面樹脂層5の厚さの0.2倍〜3.0倍であることが好ましく、0.2倍未満では逆反り発生を防止することができず、3.0倍以上では上反り発生を防止することができない。中でも0.7倍〜1.5倍がより好ましい。また、前記上側樹脂層2の厚さは、前記下側樹脂層3の厚さの0.8倍〜5.0倍であることが好ましく、0.8倍未満では逆反り発生を防止することができず、5.0倍以上では上反り発生を防止することができない。中でも1.0倍〜3.0倍がより好ましい。
前記上側樹脂層2は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して炭酸塩40〜230質量部を含有せしめることが好ましい。40質量部未満では床材の膨れ発生を抑制することができず、さらに施工後の突き上げ発生も防止できないので好ましくない。230質量部を超えると混練性が悪化し物性を維持できず、賦形性が悪くなるので好ましくない。中でも70〜130質量部であることがより好ましく、床材としての柔軟性を向上させることができる。さらに、前記表面樹脂層4側からエンボス加工を施す場合に、エンボスの凹凸に前記表面樹脂層4及び前記上側樹脂層2が追従して凹凸形状を付与することができる。
前記下側樹脂層3は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対してケイ酸塩10〜70質量部を含有せしめることが好ましい。10質量部未満では床材の膨れ発生を抑制することができず、さらに施工後の突き上げ発生も防止できないので好ましくなく、70質量部を超えると重くなるので好ましくない。中でも35〜60質量部であることがより好ましい。また、前記下側樹脂層3は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して炭酸塩40〜230質量部を含有せしめることが好ましい。40質量部未満では床材の膨れ発生を抑制することができず、さらに施工後の突き上げ発生も防止できないので好ましくなく、230質量部を超えると混練性が悪化し物性を維持できず、好ましくない。中でも80〜120質量部であることがより好ましい。
前記上側樹脂層2及び前記下側樹脂層3を構成する樹脂成分としては、オレフィン系樹脂、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等が挙げられ、中でも、オレフィン系樹脂、オレフィン系エラストマーを用いるのがより好ましい。
前記表面樹脂層4の下面に印刷層を積層してもよい。この場合、前記印刷層の下面にプライマー塗布層が形成されているのが好ましい。このようなプライマー塗布層を形成することによって、前記表面樹脂層4と前記上側樹脂層2との接着強度を向上させることができる。前記プライマー塗布層は、変性ポリオレフィン樹脂を含有してなるプライマー塗布層であるのが好ましい。前記印刷層は、例えば、インクジェット法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、転写印刷法等により形成することができる。
前記表面樹脂層4、前記上側樹脂層2、前記下側樹脂層3及び前記裏面樹脂層5には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、熱安定剤、難燃剤、耐候剤、着色剤、帯電防止剤などの各種添加剤を適宜含有せしめてもよい。
前記裏面樹脂層5の下面にプライマー塗布層が形成されているのが好ましい。これにより、施工時の敷設対象面に塗布される接着剤との接着性を向上させることができる。
床材1は、エンボス型を用いエンボス加工を施すことで凹凸形状が付与される。エンボス型としては特に限定されないが、フラットエンボス型、ロールエンボス型を挙げることができる。エンボス加工を施すには、エンボス型を加熱昇温し、温度を120℃〜200℃の範囲にするのが好ましい。温度が200℃を上回ると表面樹脂層が溶融してしまうおそれがあるので好ましくなく、一方温度が120℃を下回ると十分熱が伝わらず凹凸形状が付与できないおそれがあるので好ましくない。中でも、140℃〜160℃の範囲にするのがより好ましい。
床材1にエンボス加工が施されることで付与された凹凸形状の凹部の深さは0.2mm〜1.5mmの範囲が好ましい。中でも0.5mm〜1.2mmがより好ましい。
本発明の床材1の厚さは、特に限定されないものの、1.0mm〜8.0mmに設定されるのが好ましい。中でも1.5mm〜3.0mmがより好ましい。
本発明の床材1はタイル状床材として構成しても良いし、シート状床材(例えば幅600mm〜2500mm程度の長尺シート等)として構成しても良く、特に限定されない。
本発明に係る床材1の製造方法としては、特に限定されず、例えばカレンダー加工機、押出加工機等の公知の装置やホットラミネート加工機等の公知の積層技術を用いて積層することにより製造することができる。また、その積層順序も特に限定されない。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
オレフィン系樹脂35質量部、オレフィン系エラストマー65質量部、炭酸塩85質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ1.0mmの上側樹脂シート(上側樹脂層2)を作成した。上側樹脂シート(上側樹脂層2)の引張弾性率は20MPa、線膨張率は12×10−5/Kであった。次に、オレフィン系樹脂30質量部、オレフィン系エラストマー70質量部、ケイ酸塩40質量部、炭酸塩110質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ0.5mmの下側樹脂シート(下側樹脂層3)を作成した。下側樹脂シート(下側樹脂層3)の引張弾性率は40MPa、線膨張率は7×10−5/Kであった。
下側から、下側樹脂シート、上側樹脂シートをこの順に重ねて、さらに上側樹脂シートの上に大きさ20cm×20cmの15mm角のドーム型のエンボス金型を置いて、熱プレス機を用いて160℃、1.0MPaの条件で10分間圧縮成形を行うことによって、図1に示す厚さ2.0mmの床材1を得た。
<実施例2>
オレフィン系樹脂55質量部、オレフィン系エラストマー45質量部、炭酸塩85質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ1.0mmの上側樹脂シート(上側樹脂層2)を作成し、上側樹脂シート(上側樹脂層2)の引張弾性率を40MPaに設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示す厚さ2.0mmの床材1を得た。
<実施例3>
オレフィン系樹脂55質量部、オレフィン系エラストマー45質量部、ケイ酸塩40質量部、炭酸塩110質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ0.5mmの下側樹脂シート(下側樹脂層3)を作成し、下側樹脂シートの(下側樹脂層3)の引張弾性率を90MPaに設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示す厚さ2.0mmの床材1を得た。
<実施例4>
上側樹脂シート(上側樹脂層2)の厚さを0.8mmに設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示す厚さ1.8mmの床材1を得た。
<実施例5>
オレフィン系樹脂35質量部、オレフィン系エラストマー65質量部、炭酸塩60質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ1.0mmの上側樹脂シート(上側樹脂層2)を作成した。上側樹脂シート(上側樹脂層2)の線膨張率は14×10−5/Kに設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示す厚さ2.0mmの床材1を得た。
<実施例6>
オレフィン系樹脂30質量部、オレフィン系エラストマー70質量部、ケイ酸塩30質量部、炭酸塩65質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ0.5mmの下側樹脂シート(下側樹脂層3)を作成し、下側樹脂シートの(下側樹脂層3)の線膨張率は9×10−5/Kに設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示す厚さ2.0mmの床材1を得た。
<実施例7>
下側樹脂シート(下側樹脂層3)の厚さを0.3mmに設定した以外は、実施例1と同様にして、図1に示す厚さ1.8mmの床材1を得た。
<比較例1>
オレフィン系樹脂90質量部、オレフィン系エラストマー10質量部、炭酸塩85質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ1.0mmの上側樹脂シート(上側樹脂層2)を作成し、上側樹脂シート(上側樹脂層2)の引張弾性率を100MPaに設定した以外は、実施例1と同様にして厚さ2.0mmの床材を得た。
<比較例2>
オレフィン系樹脂80質量部、オレフィン系エラストマー20質量部、ケイ酸塩40質量部、炭酸塩110質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ0.5mmの下側樹脂シート(下側樹脂層3)を作成し、下側樹脂シートの(下側樹脂層3)の引張弾性率を150MPaに設定した以外は、実施例1と同様にして厚さ2.0mmの床材を得た。
<比較例3>
上側樹脂シート(上側樹脂層2)の厚さを0.4mmに設定した以外は、実施例1と同様にして厚さ1.4mmの床材を得た。
<比較例4>
オレフィン系樹脂35質量部、オレフィン系エラストマー65質量部、炭酸塩270質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ1.0mmの上側樹脂シート(上側樹脂層2)を作成し、上側樹脂シート(上側樹脂層2)の線膨張率を8×10−5/Kに設定した以外は、実施例1と同様にして厚さ2.0mmの床材を得た。
<比較例5>
下側樹脂シート(下側樹脂層3)の厚さを2.0mmに設定した以外は、実施例1と同様にして厚さ3.5mmの床材を得た。
<比較例6>
オレフィン系樹脂30質量部、オレフィン系エラストマー70質量部、ケイ酸塩5質量部、炭酸塩30質量部からなる樹脂組成物をバンバリーミキサーで混練し、カレンダー加工機を用いて厚さ0.5mmの下側樹脂シート(下側樹脂層3)を作成し、下側樹脂シートの(下側樹脂層3)の線膨張率を13×10−5/Kに設定した以外は、実施例1と同様にして厚さ2.0mmの床材を得た。
なお、上側樹脂シート、下側樹脂シートの引張弾性率は、下記引張弾性率測定法により測定された引張弾性率(MPa)である。
<引張弾性率測定法>
ミネベア社製の引張試験機(TGE−5kN)を用い、JIS K7161−1:2014に準拠して、各シート(上側樹脂シート、下側樹脂シート)の引張弾性率(MPa)を温度150℃、ダンベル状5号形、引張速度1mm/minの条件下で測定する。
また、上側樹脂シート、下側樹脂シートの線膨張率は、下記線膨張率測定法により測定された線膨張率(1/K)である。
<線膨張率測定方法>
セイコーインスツル社製の熱応力分析装置(TMA)「EXSTAR TMA/SS6000」を用い、JIS K7197−1991に準拠して、各シート(上側樹脂シート、下側樹脂シート)の線膨張率(1/K)を測定する。この線膨張率の測定の際には、温度30℃〜60℃の条件下で線膨張量を測定し、この30〜60℃の範囲での線膨張量の測定データに基づいて線膨張率の平均値(30℃〜60℃の測定温度範囲での線膨張率の平均値)を算出するものである。
上記のようにして得られた各床材に対して、下記評価方法に基づいて評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
<賦形性評価法>
実施例1〜7、比較例1〜6で作成した床材を23℃雰囲気下で24時間放置した後、床材の凹部の深さ(mm)をノギスで測定する。次に、下側樹脂シート及び上側樹脂シートを使用せず、大きさ20cm×20cmの15mm角のドーム型のエンボス金型の上にシリコーン系樹脂を塗布し、23℃雰囲気下で24時間放置して硬化させた後、シリコーン系樹脂で作成した床材の凹部の深さ(mm)をノギスで測定する。
下記算出式に基づいて転写率を算出し、転写率が0.9以上を「◎」とし、0.7以上0.9未満を「〇」とし、0.7未満を「×」とし、「〇」以上を合格とした。
転写率=A/B
A=実施例1〜7、比較例1〜6で作成した床材の凹部の深さ(mm)
B=シリコーン系樹脂で作成した床材の凹部の深さ(mm)
<反り防止性評価法>
JIS A1454−2010 14反り試験に準拠して床材の反り量(mm)を測定し、下記判断基準に基づき評価し、「〇」以上を合格とした。
(判定基準)
「〇」・・・反り量が−1.0mm以上0.0mm以下(例えば−0.5mm)
「△」・・・反り量が0.0mmを超えて0.5mm以下
「×」・・・反り量が0.5mmを超える、または反り量が−1.0mm未満(例えば−2.0mm)
<膨れ防止性評価法>
40cm×40cmの大きさの平面視正方形状に切り出した床材を、20℃雰囲気下で表面が平滑な木材製固定板の上にシリコーン系接着剤で接着し、20℃雰囲気下で72時間放置した後、床材の4辺を金具で固定板に固定し、さらに60℃のオーブン内に4時間放置した。しかる後、オーブン内から床材を取り出し、床材の表面を目視観察し、膨れが全く生じていないものを「◎」、膨れがほんの僅かしか認められず実質的に膨れがないと判断できるものを「○」、膨れが少し生じたものを「△」、膨れが目立って生じたものを「×」とし、「〇」以上を合格とした。
<突き上げ防止性評価法>
40cm×40cmの大きさの平面視正方形状に切り出した床材9枚を、縦3枚、横3枚ずつ碁盤目状に隙間なく整列配置した状態で、20℃雰囲気下で表面が平滑な木材製固定板の上にシリコーン系接着剤で接着し、20℃雰囲気下で72時間放置した後、これら整列配置された9枚の床材の4辺(全体としての4辺)を金具で固定板に固定し、さらに60℃のオーブン内に4時間放置した。しかる後、オーブン内から床材を取り出し、隣り合う床材同士で突き上げが全く発生しなかったものを「◎」、隣り合う床材同士で突き上げがほんの僅かな程度認められたものの実用上問題がないと判断できるものを「〇」、隣り合う床材同士で突き上げが少し発生したものを「△」、隣り合う床材同士で突き上げが目立って発生したものを「×」とし、「〇」以上を合格とした。
<へこみ性評価法>
JIS A 1454−2005の6.6残留へこみ試験のA法に準拠して残留へこみ率(%)を測定し、残留へこみ率が6.0%未満を「○」とし、6.0%以上8.0%未満を「△」とし、8.0%以上を「×」とし、「○」以上を合格とした。
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜7の床材は反り防止性に優れ、十分な強度を備え、かつ膨れ防止性及び突き上げ防止性に優れ、さらに賦形性にも優れていた。
これに対して比較例1〜4の床材は、賦形性が劣っていた。比較例5は反り防止性が劣っていた。比較例6は膨れ防止性及び突き上げ防止性が劣っていた。
本発明に係る床材は、例えば、ビル、マンション、家屋、商業施設等の建築物の床材、鉄道、バス、船舶、介護施設、地下施設、病院、浴室、トイレ、洗面室等の床材等として好適である。
1・・・床材
2・・・上側樹脂層
3・・・下側樹脂層
4・・・表面樹脂層
5・・・裏面樹脂層
6・・・補強層

Claims (6)

  1. 樹脂層が積層されてなる床材であって、上側樹脂層の下面側に下側樹脂層が積層一体化されてなり、前記上側樹脂層及び前記下側樹脂層は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であり、前記上側樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K〜15.0×10−5/Kである上側樹脂シートが前記下側樹脂層の上面側に積層されたものであり、前記下側樹脂層は、引張弾性率が10MPa〜100MPaであり、線膨張率が10.0×10−5/K以下である下側樹脂シートが前記上側樹脂層の下面側に積層されたものであり、前記上側樹脂層の厚さは0.6mm〜3.5mmであり、前記下側樹脂層の厚さは0.3mm〜1.5mmであり、前記上側樹脂層側からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されていることを特徴とする床材。
  2. 前記上側樹脂層の引張弾性率が前記下側樹脂層の引張弾性率より小さくなる請求項1に記載の床材。
  3. 前記上側樹脂層の上面側に表面樹脂層が積層一体化されてなり、前記下面樹脂層の下面側に裏面樹脂層が積層一体化されてなり、前記表面樹脂層及び前記裏面樹脂層は、樹脂成分として、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂のみが実質的に用いられてなる樹脂層であり、前記表面樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである表面樹脂シートが前記上側樹脂層の上面側に積層されたものであり、前記裏面樹脂層は、引張弾性率が1MPa〜50MPaである裏面樹脂シートが前記下側樹脂層の下面側に積層されたものであり、前記表面樹脂層の厚さは、0.03mm〜1.0mmであり、前記裏面樹脂層の厚さは0.03mm〜1.0mmであり、前記表面樹脂層側からエンボス加工が施されて凹凸形状が形成されている請求項1又は2に記載の床材。
  4. 前記上側樹脂層の下面側に補強層が積層一体化されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の床材。
  5. 前記表面樹脂層の厚さは、前記裏面樹脂層の厚さの0.2倍〜3.0倍であり、前記上側樹脂層の厚さは、前記下側樹脂層の0.8〜5.0倍である請求項1〜4のいずれか1項に記載の床材。
  6. 前記上側樹脂層は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して、炭酸塩を40〜230質量部含有した樹脂組成物からなり、前記下側樹脂層は、化学構造中に塩素原子を有しない樹脂成分100質量部に対して、ケイ酸塩を10〜70質量部、炭酸塩を40〜230質量部含有した樹脂組成物からなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の床材。
JP2015110046A 2015-05-29 2015-05-29 賦形性に優れた床材 Pending JP2016223154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015110046A JP2016223154A (ja) 2015-05-29 2015-05-29 賦形性に優れた床材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015110046A JP2016223154A (ja) 2015-05-29 2015-05-29 賦形性に優れた床材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016223154A true JP2016223154A (ja) 2016-12-28

Family

ID=57747714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015110046A Pending JP2016223154A (ja) 2015-05-29 2015-05-29 賦形性に優れた床材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016223154A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06166159A (ja) * 1992-12-02 1994-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
JP2005335336A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Dainippon Printing Co Ltd 横柄エンボス化粧シート及び横柄エンボス化粧板
US20080206583A1 (en) * 2007-02-23 2008-08-28 Tam Thi Minh Phan Olefin based compositions and floor coverings containing the same
JP2010133219A (ja) * 2008-11-07 2010-06-17 Suminoe Textile Co Ltd オレフィン系床材
JP2013113022A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Suminoe Textile Co Ltd 床材

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06166159A (ja) * 1992-12-02 1994-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
JP2005335336A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Dainippon Printing Co Ltd 横柄エンボス化粧シート及び横柄エンボス化粧板
US20080206583A1 (en) * 2007-02-23 2008-08-28 Tam Thi Minh Phan Olefin based compositions and floor coverings containing the same
JP2010133219A (ja) * 2008-11-07 2010-06-17 Suminoe Textile Co Ltd オレフィン系床材
JP2013113022A (ja) * 2011-11-30 2013-06-10 Suminoe Textile Co Ltd 床材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230100942A1 (en) Surface Covering Having An Acoustical Component
JP5913932B2 (ja) 床材
DK2650119T3 (en) Coatings with structural sound insulating properties, especially for surfaces made of wood materials
JP2013217066A (ja) 防滑性化粧シート
US10538070B2 (en) Non-polyvinylchloride surface covering
JP2016223154A (ja) 賦形性に優れた床材
JP2018062833A (ja) 接着性及び施工性に優れたオレフィン系床材
JP2018199894A (ja) 施工性に優れたオレフィン系床材
JP7427954B2 (ja) 床材
JP2020084558A (ja) 床材及びその製造方法並びにエンボス加工床材
JP5942362B2 (ja) 床材
JP2002052654A (ja) ノンハロゲン系床材
JP2014077270A (ja) 水廻り用遮音床材
JP2018127797A (ja) オレフィン系合成樹脂タイル
JP2014083750A (ja) 帯電防止機能を有するポリオレフィン系化粧シート
JP6793433B2 (ja) 車両用床表示フィルム
JP5942363B2 (ja) 床材
JP5233414B2 (ja) 内装化粧材
JP2021134548A (ja) 耐衝撃性に優れたオレフィン系床材
JP6064414B2 (ja) 床材
JP2004232334A (ja) 難燃性ノンハロゲン系床材
JP4080824B2 (ja) 非ハロゲン系床材
JP2008001753A (ja) 樹脂シート及びこれを用いた床材
JP3971652B2 (ja) ノンハロゲン系床材
JP2013209850A (ja) 床材

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190903