JP2016216351A - 板ガラス作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】割断時のガラス粉による板ガラスの傷を抑制し、異なる方向に沿ってマザーガラスの割断を行い、効率的に板ガラスを作製するガラス割断システムの提供。【解決手段】互いに交差する第1方向D1及び第2方向D2に沿って延びるスクライブ線Sx,Syが形成されたマザーガラスGを割断して板ガラスG1〜G4を作製する板ガラス作製方法であって、搬送方向Xに沿って搬送されたマザーガラスGを第1方向D1に沿って延びるスクライブ線Sxに沿って割断する第1マザーガラス割断工程100Aと、第1マザーガラス割断工程100Aによって割断されたマザーガラスGs、Gtが搬送方向Xに沿って搬送された後、マザーガラスGs、Gtを第2方向D2に沿って延びるスクライブ線Syに沿って割断する第2マザーガラス割断工程100Bを備える、板ガラス作製方法。【選択図】図7

Description

本発明は、板ガラス作製方法に関する。
板ガラスは液晶パネルまたはプラズマディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイに好適に用いられる。このような板ガラスは、比較的大きな板ガラス(「マザーガラス」とも呼ばれる。)を、所定のサイズに割断することによって作製される。特に比較的薄い板ガラスの割断を行う場合、典型的には、板ガラスの割断は、板ガラスの一方の主面にスクライブ線(分割線)を形成した後、スクライブ線の設けられた主面を押圧した状態で、他方の主面に折割部材で力を付与することによって行われる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、薄板ガラスのスクライブ線の設けられた上側主面に対して押圧バーを下降させて板ガラスを押圧した状態で、薄板ガラスの下側主面に折割バーで力を付与する折割装置(割断装置)が記載されている。また、特許文献1には、押圧バーの下面にゴムシートを貼着することが記載されている。
特開2007−099563号公報
典型的には、割断装置は板ガラスの割断を繰り返し行う。しかしながら、特許文献1の折割装置では、板ガラスを割断した際のガラス粉が押圧バーまたはゴムシートに付着してしまい、後に割断すべき板ガラスをこの押圧バーまたはゴムシートで押圧すると、板ガラスの表面に傷が発生してしまうことがある。
また、上述したように大きな板ガラスの割断を行う場合、1枚の大きな板ガラスを異なる方向に沿って2回以上割断し、比較的小さい複数の板ガラスを作製することがある。しかしながら、特許文献1の折割装置では、板ガラスの異なる方向に沿った割断を効率的に行うことができない。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、板ガラスの割断時におけるガラス粉による板ガラスの傷を抑制させた板ガラス割断装置、板ガラス割断方法、板ガラス作製方法および板ガラス割断システムを提供することにある。また、本発明の別の目的は、異なる方向に沿った板ガラスの割断を効率的に行うことができる板ガラス割断システムを提供することにある。
本発明による板ガラス作製方法は、互いに交差する第1方向および第2方向に沿って延びるスクライブ線が形成されたマザーガラスを割断して板ガラスを作製する板ガラス作製方法であって、搬送方向に沿って搬送された前記マザーガラスを前記第1方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第1マザーガラス割断工程と、前記第1マザーガラス割断工程によって割断されたマザーガラスが前記搬送方向に沿って搬送された後、前記マザーガラスを前記第2方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第2マザーガラス割断工程とを備えている。
ある実施形態において、前記第1マザーガラス割断工程に搬送される前の前記マザーガラスには、前記第1方向および前記第2方向のいずれかの方向として前記搬送方向と直交する方向に沿って延びた複数のスクライブ線が形成されており、前記第1マザーガラス割断工程および前記第2マザーガラス割断工程のうちの一方のマザーガラス割断工程は、前記複数のスクライブ線のうちの一部のスクライブ線に沿って前記マザーガラスを割断し、前記一方のマザーガラス割断工程によって割断されたマザーガラスが前記搬送方向に搬送された後、前記複数のスクライブ線のうちの前記一方のマザーガラス割断工程によって割断されなかったスクライブ線に沿って前記マザーガラスを割断する第3マザーガラス割断工程をさらに備えている。
ある実施形態において、前記第1マザーガラス割断工程では、前記マザーガラスを前記搬送方向と平行な方向に沿って割断し、前記第2マザーガラス割断工程では、前記マザーガラスを前記搬送方向と直交する方向に沿って割断する。
ある実施形態において、前記第1マザーガラス割断工程によって割断される前の前記マザーガラスには、前記第1方向に沿って延びた2以上のスクライブ線が形成されており、前記第1マザーガラス割断工程は、前記第1方向に沿って延びた複数のスクライブ線に沿って前記マザーガラスを一度に割断する。
ある実施形態において、前記第1マザーガラス割断工程および前記第2マザーガラス割断工程の少なくとも一方が前記スクライブ線に沿って前記マザーガラスを割断した後に、前記割断されたマザーガラスの両端の少なくとも一方に位置するマザーガラスを廃棄するためのコンベアをさらに備える。
ある実施形態において、前記第1マザーガラス割断工程が前記マザーガラスを割断する前に、前記マザーガラスに対して、前記第1方向および前記第2方向に沿って延びるスクライブ線を形成するスクライブ線形成工程をさらに備える。
なお、本願は以下の発明も含む。
本発明による板ガラス割断装置は、第1主面およびスクライブ線の形成された第2主面を有する板ガラスのうちの前記第1主面に力を付与する折割部材と、前記板ガラスの前記第2主面を押圧する押圧部材とを備える、板ガラス割断装置であって、前記押圧部材は、ブラシ形状を有している。
ある実施形態において、前記押圧部材は、前記第2主面の法線方向から見て、前記スクライブ線に沿った長方形状を有している。
ある実施形態において、前記押圧部材は、前記板ガラスを鉛直方向に押圧する。
ある実施形態において、前記押圧部材は複数の毛を有しており、前記複数の毛のそれぞれの径は0.05mm以上0.30mm以下である。
ある実施形態において、前記複数の毛のそれぞれの長さは5.0mm以上20.0mm以下である。
本発明による板ガラス割断システムは、上記に記載の板ガラス割断装置を複数備える。
ある実施形態において、前記板ガラスには、互いに交差する第1方向および第2方向に沿って延びるスクライブ線が形成されており、前記複数の板ガラス割断装置は、搬送方向に沿って搬送された前記板ガラスを前記第1方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第1板ガラス割断装置と、前記第1板ガラス割断装置によって割断された板ガラスが前記搬送方向に沿って搬送された後、前記板ガラスを前記第2方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第2板ガラス割断装置とを含む。
本発明による板ガラス割断方法は、第1主面およびスクライブ線の形成された第2主面を有する板ガラスのうちの前記第2主面を押圧する工程と、前記板ガラスの第1主面に力を付与することによって前記板ガラスを折り割る工程とを包含する板ガラス割断方法であって、前記押圧する工程において、前記板ガラスの第2主面は、ブラシ形状の押圧部材で押圧される。
本発明による板ガラス作製方法は、マザーガラスを割断して板ガラスを作製する板ガラス作製方法であって、第1主面と、スクライブ線の形成された第2主面とを有するマザーガラスを用意する工程と、前記マザーガラスの前記第2主面を押圧する工程と、前記マザーガラスの前記第1主面に力を付与して前記マザーガラスを割断することによって作製された板ガラスを取り出す工程とを包含する、板ガラス作製方法であって、前記押圧する工程において、前記板ガラスの第2主面は、ブラシ形状の押圧部材で押圧される。
本発明による板ガラス割断システムは、互いに交差する第1方向および第2方向に沿って延びるスクライブ線が形成された板ガラスを割断する板ガラス割断システムであって、搬送方向に沿って搬送された前記板ガラスを前記第1方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第1板ガラス割断装置と、前記第1板ガラス割断装置によって割断された板ガラスが前記搬送方向に沿って搬送された後、前記板ガラスを前記第2方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第2板ガラス割断装置とを備える。
ある実施形態において、前記第1板ガラス割断装置に搬送される前の前記板ガラスには、前記第1方向および前記第2方向のいずれかの方向として前記搬送方向と直交する方向に沿って延びた複数のスクライブ線が形成されており、前記第1板ガラス割断装置および前記第2板ガラス割断装置のうちの一方の板ガラス割断装置は、前記複数のスクライブ線のうちの一部のスクライブ線に沿って前記板ガラスを割断し、前記板ガラス割断システムは、前記一方の板ガラス割断装置によって割断された板ガラスが前記搬送方向に搬送された後、前記複数のスクライブ線のうちの前記一方の板ガラス割断装置によって割断されなかったスクライブ線に沿って前記板ガラスを割断する第3板ガラス割断装置をさらに備える。
ある実施形態において、前記第1板ガラス割断装置は、前記板ガラスを前記搬送方向と平行な方向に沿って割断し、前記第2板ガラス割断装置は、前記板ガラスを前記搬送方向と直交する方向に沿って割断する。
ある実施形態において、前記第1板ガラス割断装置によって割断される前の前記板ガラスには、前記第1方向に沿って延びた2以上のスクライブ線が形成されており、前記第1板ガラス割断装置は、前記第1方向に沿って延びた複数のスクライブ線に沿って前記板ガラスを一度に割断する。
ある実施形態において、前記板ガラス割断システムは、前記第1板ガラス割断装置および前記第2板ガラス割断装置の少なくとも一方が前記スクライブ線に沿って前記板ガラスを割断した後に、前記割断された板ガラスの両端の少なくとも一方に位置する板ガラスを廃棄するためのコンベアをさらに備える。
ある実施形態において、前記板ガラス割断システムは、前記第1板ガラス割断装置が前記板ガラスを割断する前に、前記板ガラスに対して、前記第1方向および前記第2方向に沿って延びるスクライブ線を形成するスクライブ線形成装置をさらに備える。
本発明によれば、板ガラスの割断時におけるガラス粉による板ガラスの傷を抑制することができる。また、本発明によれば、異なる方向に沿った板ガラスの割断を効率的に行うことができる。
本発明による板ガラス割断装置の実施形態を示す模式図である。 (a)〜(c)は本発明による板ガラス割断方法を説明するための模式図である。 本実施形態の板ガラス割断装置を示す模式図である。 本実施形態の板ガラス割断装置を示す模式図である。 本実施形態の板ガラス割断装置を示す模式図である。 本発明による板ガラス割断システムの実施形態を示す模式図である。 本実施形態の板ガラス割断システムを示す模式図である。 本実施形態の板ガラス割断システムを示す模式図である。 図8に示した板ガラス割断システムにおける第1板ガラス割断装置の一部の近傍を示す模式図である。 図8に示した板ガラス割断システムにおける第2板ガラス割断装置の一部の近傍を示す模式図である。 本実施形態の板ガラス割断システムを示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明による板ガラス割断装置、板ガラス割断方法、板ガラス作製方法および板ガラス割断システムの実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1は本発明による板ガラス割断装置の実施形態の模式図である。板ガラス割断装置100は、折割部材10と、押圧部材20とを備えている。板ガラス割断装置100は、主面Ga、Gbを有する板ガラスGを割断する。板ガラスGの主面Gbにはほぼ直線状に延びた溝がスクライブ線Sとして形成されている。典型的には、スクライブ線Sの延びている方向に直交する断面を見た場合、スクライブ線SはV字形状またはU字形状を有している。スクライブ線Sは溝から延びたメディアンクラックを含むこともある。また、図1において、板ガラスGの主面Gaのうちの、スクライブ線Sに対応(対向)する線S’を破線で示している。なお、スクライブ線Sは溝形状に形成されているのに対して、線S’には溝が設けられていない。本明細書において、主面Gaを第1主面Gaと記載することがあり、主面Gbを第2主面Gbと記載することがある。
折割部材10は板ガラスGの第1主面Gaに力を付与する。典型的には、折割部材10は、板ガラスGの第1主面Gaの線S’に沿って、または、その近傍に力を付与する。折割部材10が板ガラスGの主面Gaに力を付与することにより、スクライブ線Sの近傍に曲げ応力が発生する。
また、押圧部材20は、板ガラスGの第2主面Gbに力を付与する。典型的には、押圧部材20は、板ガラスGの第2主面Gbにおけるスクライブ線Sに沿ってその両側に力を付与する。押圧部材20が板ガラスGの第2主面Gbに力を付与した後、折割部材10が板ガラスGの第1主面Gaに力を付与することで、スクライブ線Sの近傍に曲げ応力が発生し、板ガラスGが割断される。
本実施形態の板ガラス割断装置100では、押圧部材20は、ブラシ形状を有している。このように押圧部材20がブラシ形状であるため、押圧部材20で押圧する際にガラス粉によって板ガラスGに発生する傷を抑制させることができる。
また、仮に、押圧部材20にガラス粉が付着したり食い込んだりしている場合でも、ブラシの毛は弾性を有しており、板ガラスGと接触した際に毛先が撓るため、板ガラスGの表面に傷をつけることが抑制される。また、ブラシの弾性効果により、折割時の衝撃が吸収されるため、板ガラスGの破損を抑制することができる。更に、ブラシ形状の押圧部材20は、板ガラスGを押圧した状態であっても、折割時に発生する板ガラスの横方向及び上下方向への微小な動きに対してブラシの毛先が追従するため、板ガラスGに対する押圧位置を厳密に調整しなくても、板ガラスGに無理な力を付与することなく板ガラスGを割断することができる。そのため、割断時に板ガラスGを無理に引っ張ることなく、スクライブ線Sの深さ方向(板ガラスGの主面Ga、Gbに垂直な方向)に割断することができ、板ガラスGの主面Ga、Gbに対してほぼ直角な破断面が得られる。
ここでは、押圧部材20として2つのチャンネルブラシ20a、20bが用いられている。チャンネルブラシ20a、20bは、板ガラスGの第2主面Gbの法線方向から見てスクライブ線Sに沿った長方形状を有している。チャンネルブラシ20a、20bの長手方向の長さは板ガラスGのスクライブ線Sの長さよりも大きい。
ここで、図2を参照して、本実施形態の板ガラス割断方法を説明する。まず、図2(a)に示すように、板ガラスGを用意する。板ガラスGは第1主面Ga、第2主面Gbを有しており、第2主面Gbにスクライブ線Sが形成されている。
次に、図2(b)に示すように、押圧部材20によって第2主面Gbに力を付与する。このとき、押圧部材20は、板ガラスGを鉛直方向に沿って押圧することが好ましい。ここでは、押圧部材20を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って下降させる。なお、ブラシ20a、20bはスクライブ線Sに対して互いにほぼ等しい距離で押圧してもよく、異なる距離で押圧してもよい。
次に、図2(c)に示すように、押圧部材20が板ガラスGに力を付与した状態で、折割部材10によって板ガラスGの第1主面Gaに力を付与する。ここでは、折割部材10を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って上昇させる。これにより、板ガラスGのスクライブ線S近傍に曲げ応力が発生し、板ガラスGが割断される。本実施形態では、板ガラスGをマザーガラスとして用いており、マザーガラスGの割断により、マザーガラスGから、マザーガラスGよりも小さい板ガラスを取り出すことができる。
上述したように、折割部材10は、押圧部材20が板ガラスGを押圧した状態で板ガラスGに力を付与する。ただし、折割部材10が板ガラスGと接触するタイミングと、押圧部材20が板ガラスGと接触するタイミングとの差はほとんどなくてもよい。
本実施形態の板ガラス割断装置100において、押圧部材20は、複数の毛を有している、例えば、押圧部材20として、樹脂製繊維を連続して植毛したチャンネルブラシが好適に用いられる。樹脂製繊維として、例えばナイロン66、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン612、ポリプロピレン、塩化ビニール、ポリエステル、フッ素繊維などの化学繊維を用いることができ、これらの中でも、傷抑制の観点から、ナイロン66を用いることが好ましい。
また、樹脂製繊維の径は0.05mm以上0.30mm以下であることが好ましい。この場合、押圧部材20で板ガラスGを押圧する力をそれほど厳密に制御しなくても、板ガラスGに傷がつきにくく、また、板ガラスGを確実に押圧することができる。なお、樹脂製繊維の径が0.5mm以上の場合、押圧部材20で板ガラスGを押圧する力が強すぎると、板ガラスGに傷がつくことある。また、樹脂製繊維の径が0.05mmよりも小さい場合、割断時の板ガラスGへの押圧が十分に行われないことがある。
また、樹脂製繊維の長さは5.0mm以上20.0mm以下であることが好ましい。この場合、押圧部材20で板ガラスGを押圧する力をそれほど厳密に制御しなくても、割断時に発生する板ガラスGの微小な動きに対して毛先が追従するとともに、板ガラスGを確実に押圧することができる。なお、樹脂製繊維の長さが5.0mmよりも短い場合、押圧する力を適切に制御しないと、割断時に発生する微小な動きに対して毛先が十分に追従できないことがある。また、樹脂製繊維の長さが20.0mmよりも大きい場合、割断時の板ガラスGへの押圧が十分に行われないことがある。
なお、図1および図2を参照した上述の説明では、板ガラスGのスクライブ線Sによって規定された2つの領域の一方をチャンネルブラシ20aで押圧し、他方をチャンネルブラシ20bで押圧したが、本発明はこれに限定されない。板ガラスGのスクライブ線Sによって規定された2つの領域の一方の領域がブラシ形状の部材で押圧され、他方は別の部材で押圧されてもよい。このように、板ガラスGのスクライブ線Sによって規定された2つの領域の少なくとも一方の領域がブラシ形状以外の部材で押圧されてもよい。ただし、この場合でも、板ガラスGのスクライブ線Sによって規定された2つの領域はそれぞれほぼ等しい力で押圧されることが好ましい。
また、上述した説明では、ブラシ20a、20bは、第2主面Gbの法線方向から見て、スクライブ線Sに沿った長方形状を有しており、板ガラスGのスクライブ線Sによって規定された2つの領域の一方を長手方向に延びたブラシ20aで押圧し、他方を長手方向に延びたブラシ20bで押圧したが、本発明はこれに限定されない。板ガラスGのスクライブ線Sによって規定された2つの領域の少なくとも一方の領域は、複数に分離されたブラシ形状の押圧部材で押圧されてもよい。
また、上述した説明では、板ガラス割断装置100は、板ガラスGのほぼ中央に位置するスクライブ線Sに沿って板ガラスGの割断を行ったが、本発明はこれに限定されない。板ガラス割断装置100は、板ガラスGの端に位置するスクライブ線Sに沿って板ガラスGの割断を行ってもよい。
また、上述した説明では、板ガラスGの上方に設置した押圧部材20を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って下降させ、板ガラスGの下方に設置した折割部材10を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って上昇させたが、本発明はこれに限定されない。板ガラスGの下方に設置した押圧部材20を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って上昇させた後、板ガラスGの上方に設置した折割部材10を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って下降させてもよい。この場合、板ガラスGのスクライブ線Sは下面に形成されており、スクライブ線Sの形成に伴うガラス粉の除去を容易に行うことができる。
また、上述した説明では、折割部材10および押圧部材20を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って移動させたが、本発明はこれに限定されない。主面Ga、Gbが鉛直方向に平行になるように板ガラスGを把持した状態で、押圧部材20を板ガラスGの第2主面Gbに向かって水平方向に沿って移動させた後、折割部材10を板ガラスGの第1主面Gaに向かって水平方向に沿って移動させてもよい。ただし、板ガラスGが比較的大きい場合、板ガラスGを鉛直方向に保持して搬送するよりも、板ガラスGを水平方向に搬送する方が容易である。このため、板ガラスGの割断の際に、折割部材10および押圧部材20を板ガラスGに対して鉛直方向に沿って移動させることが好ましい。
以下、図3〜図6を参照して、本実施形態の板ガラス割断装置100のより具体的な例を説明する。図3に、本実施形態の板ガラス割断装置100の模式図を示す。図3に示した板ガラス割断装置100は、折割部材10および押圧部材20に加えて板ガラス搬送装置30を備えている。
板ガラス搬送装置30は、所定の間隔、例えば100mmの距離だけ離れたベルトコンベア30a、30bを有する。ここでは、ベルトコンベア30aは定盤32aの周囲を円周状に回転し、ベルトコンベア30bは定盤32bの周囲を円周状に回転する。定盤32a、32bは、板ガラスGを真空吸着可能なように構成されていることが好ましい。ベルトコンベア30a、30bは、スクライブ線Sの形成された板ガラスGを搬送する。
ここでは、板ガラスGは、スクライブ線Sの長手方向とほぼ直交する方向に沿って、ベルトコンベア30a、30bの一方から他方に向かって搬送される。搬送された板ガラスGが停止した後、板ガラスGの割断が行われる。折割部材10は、板ガラスGの下方に位置する、ベルトコンベア30aとベルトコンベア30bとの間に設置されている。折割部材10は、棒(バー)形状を有しており、折割部材10は、板ガラスGのスクライブ線Sとほぼ平行になるように設置されている。折割部材10は、昇降装置12によって板ガラスGに対して距離が変化するように移動する。
押圧部材20は、押圧部材20が板ガラス搬送装置30の上方に位置している。押圧部材20は、直線状のチャンネルブラシ20a、20bを有している。例えば、ブラシ20a、20bの樹脂製繊維の径は約0.07mmであり、長さは約10.0mmであり、樹脂製繊維の植え込み幅(隣接する毛の間隔)は約8.0mmであり、長手方向の長さは約3000mmである。
チャンネルブラシ20a、20bは、それぞれ、ベルトコンベア30a、30bの上方に、所定の間隔をおいて配置されている。チャンネルブラシ20a、20bは板ガラスGのスクライブ線Sとほぼ平行になるように設置されている。チャンネルブラシ20aは、昇降装置22a1、22a2によって鉛直方向に沿って移動する。チャンネルブラシ20bは、昇降装置22b1、22b2によって鉛直方向に沿って移動する。なお、チャンネルブラシ20aの対応する位置に定盤32aが配置されていることが好ましく、チャンネルブラシ20aが下降した場合、板ガラスGはチャンネルブラシ20aと定盤32aとの間に挟まれることが好ましい。同様に、チャンネルブラシ20bの対応する位置に定盤32bが配置されていることが好ましく、チャンネルブラシ20bが下降した場合、板ガラスGはチャンネルブラシ20bと定盤32bとの間に挟まれることが好ましい。
板ガラスGの割断は以下のように行われる。まず、板ガラス搬送装置30がスクライブ線Sの形成された板ガラスGを搬送する。例えば、板ガラスGは、スクライブ線形成装置(ここでは図示せず)によってスクライブ線Sが形成された後、板ガラス搬送装置30によって折割部材10および押圧部材20の配置された場所まで搬送される。板ガラスGは、ピッチ送りで搬送され、スクライブ線Sがベルトコンベア30aとベルトコンベア30bとの間に到達したことが検出されると、停止する。
次に、押圧部材20のチャンネルブラシ20a、20bが昇降装置22a1、22a2、22b1、22b2によって下降し、板ガラスGを押圧する。その後、折割部材10が昇降装置12によって上昇し、板ガラスGに力を付与することによって、板ガラスGが割断される。なお、板ガラスGがスクライブ線Sに沿って2等分される場合、チャンネルブラシ20a、20bはスクライブ線Sに対して互いにほぼ等しい距離で押圧することが好ましい。
図4に、本実施形態の別の板ガラス割断装置100の模式図を示す。図4に示した板ガラス割断装置100は、板ガラスGの搬送方向およびそれに関連した構成を除いて図3を参照して上述した板ガラス割断装置100と同様の構成を有しており、冗長を避けるために重複する記載を省略する。ここでは、割断前または割断後の板ガラスGが、スクライブ線Sの長手方向と平行にベルトコンベア30a、30bで搬送される。
なお、図3および図4を参照した上述の説明では、板ガラス割断装置100は、板ガラスGのほぼ中央に位置するスクライブ線Sに沿って板ガラスGの割断を行ったが、本発明はこれに限定されない。板ガラス割断装置100は、板ガラスGの端に位置するスクライブ線Sに沿って板ガラスGの割断を行ってもよい。
図5に、本実施形態の別の板ガラス割断装置100の模式的な断面図を示す。図5に示した板ガラス割断装置100において、チャンネルブラシ20aは、吸引ダクト42に連結された吸引ノズル44に取り付けられている。チャンネルブラシ20aの押圧時および板ガラスGの割断時に発生するガラス粉は吸引ノズル44および吸引ダクト42を介して除去される。昇降装置22aは、チャンネルブラシ20aおよび吸引ノズル44を鉛直方向に移動させる。
また、チャンネルブラシ20bは昇降装置22bに取り付けられており、昇降装置22bは走行装置52によって水平方向に移動可能である。このため、チャンネルブラシ20bは、昇降装置22bおよび走行装置52により、鉛直方向および水平方向に移動可能である。
板ガラスGのスクライブ線Sによって規定される2つの領域の一方の側に、ベルトコンベア30a、30b、吸着定盤32a、32bおよびエアフロート板36a、36bが配置されており、他方の側に、ベルトコンベア30c、吸着定盤32cおよびエアフロート板36cが配置されている。ベルトコンベア30aは、吸着定盤32aの周囲を回転する。吸着定盤32aは吸着用ダクト34aに連結されている。例えば、ベルトコンベア30a、30bに通気孔を設けておくことにより、板ガラスGの割断時に、板ガラスGは吸着定盤32aによって吸着されて固定される。エアフロート板36aはエアーダクト38aに連結されており、板ガラスGにエアを噴出する。例えば、板ガラスGの搬送時にエアフロート板36aは板ガラスGにエアを噴出する。エアフロート板36aはベルトコンベア30aの近傍に配置されている。同様に、ベルトコンベア30bは、吸着定盤32bの周囲を回転する。吸着定盤32bは吸着用ダクト34bに連結されている。エアフロート板36bはエアーダクト38bに連結されており、板ガラスGにエアを噴出する。エアフロート板36bはベルトコンベア30bの近傍に配置されている。また、ベルトコンベア30cは、吸着定盤32cの周囲を回転する。吸着定盤32cは吸着用ダクト34cに連結されている。エアフロート板36cはエアーダクト38cに連結されており、板ガラスGにエアを噴出する。エアフロート板36cはベルトコンベア30cの近傍に配置されている。このような板ガラス割断装置100により、板ガラスGの端部を好適に割断することができる。なお、この場合、必要に応じて、チャンネルブラシ20a、20bはスクライブ線Sに対して異なる距離で押圧してもよい。
また、図5に示した板ガラス割断装置100において、チャンネルブラシ20aの対応する位置にエアフロート板36bが配置されており、チャンネルブラシ20aが下降した場合、板ガラスGはチャンネルブラシ20aとエアフロート板36bとの間に挟まれることが好ましい。同様に、チャンネルブラシ20bの対応する位置にエアフロート板36cが配置されており、チャンネルブラシ20bが下降した場合、板ガラスGはチャンネルブラシ20bとエアフロート板36cとの間に挟まれることが好ましい。
なお、上述した説明では、板ガラスGを1回割断したが、本発明はこれに限定されない。板ガラスGを複数回割断してもよい。
以下、図6を参照して本実施形態の板ガラス割断システム200を説明する。板ガラス割断システム200は上述した板ガラス割断装置100を複数備えている。ここでは、板ガラス割断システム200は4つの板ガラス割断装置100を備えており、板ガラスGの割断を行う順番に、板ガラス割断装置100A〜100Dと記載する。なお、図6では、板ガラスGは搬送方向Xに沿って搬送され、板ガラス割断装置100A〜100Dによって割断される板ガラスGを実線で示しており、板ガラスGを搬送する板ガラス搬送装置30A〜30Dを点線で示している。また、ここでは、図面が過度に複雑になることを避けるために、板ガラス割断装置100A〜100Dの間の搬送装置を省略している。
ここでは、板ガラス割断システム200に投入された板ガラスGから4枚の板ガラスが作製される。まず、板ガラス割断装置100Aは、搬送方向とほぼ平行に板ガラスGの両端を割断する。割断された両端は任意の手段で廃棄または再利用される。板ガラス搬送装置30Aは、板ガラス割断装置100Aによって板ガラスGを割断する方向とほぼ平行に板ガラスGを搬送する。
次に、板ガラス割断装置100Bは、搬送方向に対してほぼ垂直に板ガラスGの両端を割断する。割断された両端は任意の手段で廃棄または再利用される。板ガラス搬送装置30Bは、板ガラス割断装置100Bによって板ガラスGを割断する方向とほぼ垂直な方向に板ガラスGを搬送する。
次に、板ガラス割断装置100Cは、搬送方向とほぼ平行に板ガラスGを割断する。板ガラス割断装置100Cは、搬送された板ガラスGを、ほぼ2等分するように割断する。板ガラス搬送装置30Cは、板ガラス割断装置100Cによって板ガラスGを割断する方向とほぼ平行に板ガラスGを搬送する。
次に、板ガラス割断装置100Dは、搬送方向に対してほぼ垂直に板ガラスGを割断する。板ガラス割断装置100Dは、搬送された板ガラスGを、ほぼ2等分するように割断する。板ガラス搬送装置30Dは、板ガラス割断装置100Aによって板ガラスGを割断する方向とほぼ垂直な方向に板ガラスGを搬送する。以上のように、板ガラス割断装置100A〜100Dによって複数の板ガラスGを作製することができる。
なお、比較的大きな板ガラスの一部に欠陥がある場合でも、その板ガラスを割断して複数枚の板ガラスを作製することにより、欠陥の存在しない比較的小さな板ガラスとして利用できる。例えば、近年、フラットパネルディスプレイ(例えば、液晶パネルディスプレイ)では画面サイズの大型化のために、1辺が2mを超える大型の板ガラスが要望されているが、このような大型の板ガラスに数μmサイズの欠陥が存在していると、その板ガラスは大型の板ガラスとして使用できない。しかしながら、微小な欠陥のある大きな板ガラスを割断して比較的小さな板ガラスを複数作製し、欠陥のない板ガラスを小型の板ガラスとして用いることにより、板ガラスの有効利用を図ることができる。
ここで、図7を参照して本実施形態の板ガラス割断システム200を説明する。板ガラス割断システム200は、板ガラス割断装置100Aおよび板ガラス割断装置100Bを備えている。本実施形態の板ガラス割断システム200において、板ガラス割断装置100A、100Bは、板ガラスGに対してこの順番に割断を行う。本明細書において、板ガラス割断装置100Aを第1板ガラス割断装置と記載することがあり、板ガラス割断装置100Bを第2板ガラス割断装置と記載することがある。
第1板ガラス割断装置100Aおよび第2板ガラス割断装置100Bのそれぞれは、図1〜図5を参照して上述した折割部材10および押圧部材20を備えており、板ガラスGの割断は上述したように行われる。ただし、図7では、図面が過度に複雑になることを避けるために折割部材10および押圧部材20を省略して示すとともに、板ガラス割断装置100Aの板ガラス搬送装置30Aおよび板ガラス割断装置100Bの板ガラス搬送装置30Bを簡略化して図示している。例えば、板ガラス搬送装置30Aは、図4に示した板ガラス割断装置100の板ガラス搬送装置30と同様の構成を有しており、板ガラス搬送装置30Bは、図3に示した板ガラス割断装置100の板ガラス搬送装置30と同様の構成を有している。なお、図7において、板ガラス割断装置100A、100Bによって割断される板ガラスおよびスクライブ線を実線で示しており、板ガラスの搬送を行う板ガラス搬送装置30A、30Bを点線で示している。
板ガラスGは、上流から下流に向かって搬送方向Xに沿って搬送される。典型的には、板ガラスGは、主面の法線方向を変化させることなく同一の姿勢のまま、回転せずに上流から下流に向かって搬送方向Xに沿って搬送される。
まず、互いに交差する方向D1、D2に沿って延びるスクライブ線Sx、Syの形成された板ガラスGが、板ガラス割断装置100Aに搬送される。板ガラスGのスクライブ線Sx、Syは、板ガラスGが搬送方向Xに沿って板ガラス割断装置100Aに搬送される途中に形成されてもよく、あるいは、スクライブ線Sx、Syの予め形成された板ガラスGが板ガラス割断装置100Aに搬送されてもよい。なお、本実施形態において、板ガラスGのスクライブ線Sxは搬送方向Xと平行な方向D1に沿って形成されており、スクライブ線Syは搬送方向Xと直交する方向D2に沿って形成されている。
板ガラスGが搬送方向Xに沿って板ガラス割断装置100Aに搬送されると、板ガラス割断装置100Aは板ガラスGを方向D1に沿って延びるスクライブ線Sxに沿って割断する。ここでは、方向D1は搬送方向Xと平行であり、板ガラス割断装置100Aは板ガラスGを搬送方向Xと平行な方向D1に沿って割断する。板ガラス割断装置100Aの割断により、板ガラスGから板ガラスGs、Gtが作製される。
その後、板ガラスGs、Gtが搬送方向Xに沿って板ガラス割断装置100Bに搬送されると、板ガラス割断装置100Bは板ガラスGs、Gtを方向D2に沿って延びるスクライブ線Syに沿って割断する。ここでは、方向D2は搬送方向Xと直交しており、板ガラス割断装置100Bは板ガラスGs、Gtを搬送方向Xと直交する方向D2に沿って一度に割断する。板ガラス割断装置100Bの割断により、板ガラスGsから板ガラスG1、G2が作製され、板ガラスGtから板ガラスG3、G4が作製される。このように、板ガラス割断システム200は、板ガラスGから板ガラスG1〜G4を作製する。
なお、上述した説明では、板ガラス割断システム200は、先に、板ガラスGの搬送方向Xと平行な方向D1に沿って板ガラスGを割断し、その後、板ガラスGの搬送方向Xと直交する方向D2に沿って板ガラスGを割断したが、本発明はこれに限定されない。板ガラス割断システム200は、先に、板ガラスGの搬送方向Xと直交する方向D2に沿って板ガラスGを割断し、その後、板ガラスGの搬送方向Xと平行な方向D1に沿って板ガラスGを割断してもよい。
また、上述した説明では、板ガラス割断システム200における板ガラス割断装置100の押圧部材20としてブラシ形状の部材を用いたが、本発明はこれに限定されない。押圧部材としてゴム状の部材を用いてもよい。
なお、板ガラス割断システム200にて割断される前の板ガラスGの端面は比較的荒れていることがある。この場合、板ガラス割断システム200は、板ガラスGを割断した後に、端面部分を少なくとも一旦廃棄し、必要に応じて再利用することが好ましい。
ここで、図8〜図10を参照して、本実施形態の板ガラス割断システム200を説明する。図8に、本実施形態の板ガラス割断システム200の模式図を示す。板ガラス割断システム200は、板ガラス割断装置100Aおよび板ガラス割断装置100Bに加えて、廃棄コンベア112、114、122、124および廃棄口113、115、123、125を備えている。板ガラス割断装置100Aおよび板ガラス割断装置100Bのそれぞれは板ガラスGの端部付近を割断し、板ガラスGの端部は廃棄される。
板ガラス割断装置100Aおよび板ガラス割断装置100Bは、折割部材および押圧部材を備えており、板ガラスGの割断は上述したように行われるが、図7と同様に、図8でも、図面が過度に複雑になることを避けるために折割部材および押圧部材を省略して示している。なお、本実施形態の板ガラス割断システム200は、図7を参照して上述した板ガラス割断システム200とは異なり、板ガラス割断装置100A、100Bのそれぞれが3つの折割部材および6つの押圧部材とを有しており、各折割部材に対して2つの押圧部材が対向して設けられている。このため、板ガラス割断装置100Aは、3本のスクライブ線に沿って板ガラスを一度に割断でき、また、板ガラス割断装置100Bは、3本のスクライブ線に沿って板ガラスを一度に割断できる。なお、上述したように、押圧部材としてブラシ形状の部材を用いてもよく、ゴム状の部材を用いてもよい。
板ガラス搬送装置30Aはベルトコンベア30Aa、30Ab、30Ac、30Adを有している。ベルトコンベア30Aa、30Ab、30Ac、30Adのそれぞれは搬送方向Xに沿って板ガラスを搬送可能であり、ベルトコンベア30Aa、30Ab、30Ac、30Adは、方向D2に沿って若干の間隔だけ離れて配置されている。折割部材は、ベルトコンベア30Aa、30Ab、30Ac、30Ad間の間隔に対応して配置される。例えば、板ガラス搬送装置30Aのベルトコンベア30Aa〜30Adは、図4に示した板ガラス割断装置100の板ガラス搬送装置30のベルトコンベア30a、30bと同様の構成を有している。
また、板ガラス搬送装置30Bはベルトコンベア30Ba、30Bb、30Bc、30Bdを有している。ベルトコンベア30Ba、30Bb、30Bc、30Bdのそれぞれは搬送方向Xに沿って板ガラスを搬送可能であり、ベルトコンベア30Ba、30Bb、30Bc、30Bdは、方向D1に沿って若干の間隔だけ離れて配置されている。折割部材はベルトコンベア30Ba、30Bb、30Bc、30Bd間の間隔に対応して配置される。例えば、板ガラス搬送装置30Bのベルトコンベア30Ba〜30Bdは、図3に示した板ガラス割断装置100の板ガラス搬送装置30のベルトコンベア30a、30bと同様の構成を有している。
なお、例えば、ベルトコンベア30Aa〜30Adは互いの間隔を変更させるように方向D2に沿って移動することにより、板ガラスに応じてスクライブ線の位置が異なっても、割断位置を適切に変更させることができる。同様に、ベルトコンベア30Ba〜30Bdは互いの間隔を変更させるように方向D1に沿って移動することにより、板ガラスに応じてスクライブ線の位置が異なっても、割断位置を適切に変更させることができる。
廃棄コンベア112、114は、板ガラス搬送装置30Aの外側に配置されており、方向D1に平行な搬送経路を有している。また、廃棄コンベア122、124は、板ガラス搬送装置30Bの外側に配置されており、方向D2に平行な搬送経路を有している。廃棄口113、115、123、125は、廃棄コンベア112、114、122、124の搬送経路の終端にそれぞれ位置している。
本実施形態の板ガラス割断システム200は以下のように板ガラスGを割断する。まず、板ガラス割断装置100Aに搬送される板ガラスGには、方向D1に沿って延びる複数のスクライブ線Sx1、Sx2、Sx3が形成されているとともに、方向D2に沿って延びる複数のスクライブ線Sy1、Sy2、Sy3が形成されている。板ガラスGの方向D2に平行な断面を見る場合、スクライブ線Sx1、Sx3は端部近傍に位置しており、スクライブ線Sx2は中央に位置している。また、板ガラスGの方向D1に平行な断面を見た場合、スクライブ線Sy1、Sy3は端部近傍に位置しており、スクライブ線Sy2は中央に位置している。
板ガラスGが板ガラス割断装置100Aに搬送されると、板ガラス割断装置100Aは、板ガラスGを方向D1に沿って延びるスクライブ線Sx1、Sx2、Sx3に沿って一度に割断する。板ガラス割断装置100Aの割断により、板ガラスGから板ガラスGs、Gt、Gu、Gvが作製される。
板ガラス割断装置100Aは、板ガラスGを割断した後、スクライブ線Sx1〜Sx3の一端に位置するスクライブ線Sx1に沿って割断された板ガラスGs、Guのうちの端部側に位置する板ガラスGuをベルトコンベア30Aaから廃棄コンベア112に移動させる。その後、廃棄コンベア112は板ガラスGuを廃棄口113まで搬送する。また、板ガラス割断装置100Aは、板ガラスGを割断した後に、スクライブ線Sx1〜Sx3の他端に位置するスクライブ線Sx3に沿って割断された板ガラスGt、Gvのうちの端部側に位置する板ガラスGvをベルトコンベア30Adから廃棄コンベア114に移動させる。その後、廃棄コンベア114は板ガラスGvを廃棄口115まで搬送する。
板ガラスGs、Gtが板ガラス割断装置100Bに搬送されると、板ガラス割断装置100Bは、板ガラスGs、Gtを方向D2に沿って延びるスクライブ線Sy1、Sy2、Sy3に沿って一度に割断する。板ガラス割断装置100Bの割断により、板ガラスGsから板ガラスG1、G2、G5、G6が作製され、板ガラスGtから板ガラスG3、G4、G7、G8が作製される。
板ガラス割断装置100Bは、板ガラスGs、Gtを割断した後、スクライブ線Sy1〜Sy3の一端に位置するスクライブ線Sy1に沿って割断された板ガラスG1、G5、G3、G7のうちの端部側に位置する板ガラスG5、G7をベルトコンベア30Baから廃棄コンベア122に移動させる。その後、廃棄コンベア122は板ガラスG5、G7を廃棄口123まで搬送する。また、板ガラス割断装置100Bが板ガラスGs、Gtを割断した後に、スクライブ線Sy1〜Sy3のうちの他端に位置するスクライブ線Sy3に沿って割断された板ガラスG2、G6、G4、G8のうちの端部側に位置する板ガラスG6、G8をベルトコンベア30Bdから廃棄コンベア124に移動させる。その後、廃棄コンベア124は板ガラスG6、G8を廃棄口125まで搬送する。以上のようにして、板ガラス割断システム200は、板ガラスGの端面部分を廃棄して板ガラスG1〜G4を作製する。
ここで、図8および図9を参照して、図8に示した板ガラス割断システム200における板ガラス割断装置100Aのベルトコンベア30Ac、30Ad近傍の構成を具体的に説明する。図9に、板ガラス割断装置100Aのベルトコンベア30Ac、30Ad近傍の模式図を示す。図9に示した板ガラス割断装置100Aにおいて、チャンネルブラシ20aは、吸引ダクト42に連結された吸引ノズル44に取り付けられている。チャンネルブラシ20aの押圧時および板ガラスGの割断時に発生するガラス粉は吸引ノズル44および吸引ダクト42を介して除去される。昇降装置22aは、チャンネルブラシ20aおよび吸引ノズル44を鉛直方向に移動させる。チャンネルブラシ20aは押圧部材として用いられる。
直線状に延びたゴム20bは昇降装置22bに取り付けられており、昇降装置22bは走行装置52によって水平方向に移動可能である。ゴム20bは押圧部材として用いられる。
また、吸着パット24は昇降装置22cに取り付けられており、昇降装置22cは走行装置52によって水平方向に移動可能である。このため、ゴム20bおよび吸着パット24は、昇降装置22b、22cおよび走行装置52により、鉛直方向および水平方向に移動可能である。
板ガラスGのスクライブ線Sx3によって規定される2つの領域の一方の側に、ベルトコンベア30Ac、吸着定盤32cおよびエアフロート板36cが配置されており、他方の側に、ベルトコンベア30Ad、吸着定盤32dおよびエアフロート板36dが配置されている。ベルトコンベア30Acは、吸着定盤32cの周囲を回転する。吸着定盤32cは吸着用ダクト34cに連結されている。例えば、ベルトコンベア30Ac、30Adに通気孔を設けておくことにより、板ガラスGの割断時に、板ガラスGは吸着定盤32cによって吸着されて固定される。エアフロート板36cはエアーダクト38cに連結されており、板ガラスGにエアを噴出する。例えば、板ガラスGの搬送時にエアフロート板36cは板ガラスGにエアを噴出する。エアフロート板36cはベルトコンベア30Acの近傍に配置されている。同様に、ベルトコンベア30Adは、吸着定盤32dの周囲を回転する。吸着定盤32dは吸着用ダクト34dに連結されている。エアフロート板36dはエアーダクト38dに連結されており、板ガラスGにエアを噴出する。エアフロート板36dはベルトコンベア30Adの近傍に配置されている。
廃棄コンベア114はベルトコンベア30Adと平行な搬送経路を有している。廃棄コンベア114の上面の高さは、ベルトコンベア30Ac、30Adの上面とほぼ等しい。
板ガラス割断装置100Aが板ガラスGを割断して、板ガラスGs、Gt、Gu、Gvが作製された(図8参照)後、吸着パッド24が板ガラスGvを吸着した状態で昇降装置22cは吸着パッド24に吸着されている板ガラスGvをわずかに上昇させる。その後、吸着パッド24によって板ガラスGvを吸着させたまま走行装置52は廃棄コンベア114の上方まで水平方向に移動し、板ガラスGvは廃棄コンベア114上に載置される。その後、廃棄コンベア114は廃棄口115(図8参照)まで板ガラスGvを搬送する。
次に、図8および図10を参照して、図8に示した板ガラス割断システム200における板ガラス割断装置100Bのベルトコンベア30Bc、30Bd近傍の構成を具体的に説明する。図10に、板ガラス割断装置100Bのベルトコンベア30Bc、30Bd近傍の模式図を示す。図10に示した板ガラス割断装置100Bにおいて、チャンネルブラシ20aは、吸引ダクト42に連結された吸引ノズル44に取り付けられている。チャンネルブラシ20aの押圧時および板ガラスGtの割断時に発生するガラス粉は吸引ノズル44および吸引ダクト42を介して除去される。昇降装置22aは、チャンネルブラシ20aおよび吸引ノズル44を鉛直方向に移動させる。チャンネルブラシ20aは押圧部材として用いられる。
直線状に延びたゴム20bは昇降装置22bに取り付けられており、昇降装置22bは走行装置52によって水平方向に移動可能である。ゴム20bは押圧部材として用いられる。
また、吸着パット24は昇降装置22cに取り付けられており、昇降装置22cは走行装置52によって水平方向に移動可能である。このため、ゴム20bおよび吸着パット24は、昇降装置22b、22cおよび走行装置52により、鉛直方向および水平方向に移動可能である。
板ガラスGtのスクライブ線Sy3によって規定される2つの領域の一方の側に、ベルトコンベア30Bc、吸着定盤(図示せず)およびエアフロート板36cが配置されており、他方の側に、ベルトコンベア30Bd、吸着定盤(図示せず)およびエアフロート板36dが配置されている。板ガラスGtの割断時に、板ガラスGtは吸着定盤によって吸着されて固定される。エアフロート板36cはエアーダクト38cに連結されており、板ガラスGtにエアを噴出する。例えば、板ガラスGtの搬送時にエアフロート板36cは板ガラスGtにエアを噴出する。エアフロート板36cはベルトコンベア30Bcの近傍に配置されている。同様に、エアフロート板36dはエアーダクト38dに連結されており、板ガラスGtにエアを噴出する。エアフロート板36dはベルトコンベア30Bdの近傍に配置されている。
廃棄コンベア124はベルトコンベア30Bdと直交する搬送経路を有している。廃棄コンベア124は、ベルトコンベア30Bc、30Bdよりも高い位置に配置されている。
板ガラス割断装置100Bが板ガラスGs、Gtを割断して、板ガラスG2、G4、G6、G8が作製された(図8参照)後、吸着パッド24が板ガラスG6、G8を吸着した状態で昇降装置22cは吸着パッド24に吸着されている板ガラスG6、G8を比較的高い位置まで上昇させる。その後、吸着パッド24によって板ガラスG6、G8を吸着させたまま走行装置52は廃棄コンベア124の上方まで水平方向に移動し、板ガラスG6、G8は廃棄コンベア124上に載置される。その後、廃棄コンベア124は廃棄口125(図8参照)まで板ガラスG6、G8を搬送する。
上述し、かつ、図9および図10に示したように、板ガラス割断システム200における板ガラス割断装置100A、100Bの押圧部材として、チャンネルブラシ20aおよびゴム20bのいずれを用いてもよい。ただし、押圧部材20としてゴム20bを用いる場合、上述したように、板ガラスに傷が生じることがあるため、ゴム20bは、廃棄予定の板ガラスとなる部分を押圧するために用いられることが好ましい。
なお、図8〜図10を参照した上述の説明では、板ガラス割断システム200は、板ガラスGのすべての端部部分を廃棄したが、本発明はこれに限定されない。板ガラスGの一部の端部部分のみを廃棄してもよく、また、廃棄コンベア112、114、122、124は、板ガラスGの廃棄される端部部分に応じて必要な箇所にのみ配置されればよい。
また、図8〜図10を参照した上述の説明では、板ガラス割断装置100Aがスクライブ線Sx1〜Sx3に沿って板ガラスを割断した後に、板ガラス割断装置100Bがスクライブ線Sy1〜Sy3に沿って板ガラスを割断したが、本発明はこれに限定されない。例えば、板ガラス割断装置100Aがスクライブ線Sy1〜Sy3に沿って板ガラスを割断した後に、板ガラス割断装置100Bがスクライブ線Sx1〜Sx3に沿って板ガラスGを割断してもよい。
また、図8〜図10を参照した上述の説明では、板ガラス割断装置100A、100Bの一方が板ガラスGの方向D1に沿って延びた複数のスクライブ線のすべてに沿って割断を行い、板ガラス割断装置100A、100Bの他方が板ガラスGにおける方向D2に沿って延びた複数のスクライブ線のすべてに沿って割断を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、ある板ガラス割断装置が板ガラスGにおける方向D1および方向D2のうちの一方の方向に沿って延びた複数のスクライブ線の一部に沿って割断を行い、別の板ガラス割断装置が板ガラスGにおける当該方向に沿って延びた複数のスクライブ線の残りに沿って割断を行ってもよい。
なお、上述したように、図8を参照して説明した板ガラス割断システム200では、板ガラスGに応じてスクライブ線の位置が異なっても、板ガラス搬送装置30A、30Bのベルトコンベア30Aa〜30Ad、30Ba〜30Bdの移動により、割断箇所を移動させることができる。しかしながら、例えば、搬送方向Xに長い板ガラスGを、スクライブ線Sy1〜Sy3に沿って割断する場合、ベルトコンベア30Ba〜30Bdの間隔が広くなりすぎると、板ガラスを適切に搬送できないことがある。この場合、ベルトコンベア30Ba〜30Bd間の間隔が所定の値を超えないように調整した上で、板ガラス割断装置100Bが板ガラスをスクライブ線Sy1〜Sy3の一部に沿って1度割断した後、板ガラス搬送装置30Bの移動等によって板ガラスの割断位置を変更した上で板ガラス割断装置100Bが再度板ガラスをスクライブ線Sy1〜Sy3の残りに沿って割断すると、スクライブ線Sy1〜Sy3のすべてに沿った割断を行うことができる。
また、板ガラス割断システム200において、板ガラスGの割断を行う板ガラス割断装置100Aに板ガラスGが搬送される前に、板ガラスGにスクライブ線Sx、Syを形成してもよい。
以下に、図11を参照して、本実施形態の板ガラス割断システム200を説明する。図11に、本実施形態の板ガラス割断システム200の模式図を示す。
板ガラス割断システム200は、板ガラス割断装置100A、100B、100C、廃棄コンベア112、114、122、124、廃棄口113、115、123、125およびスクライブ線形成装置130を備えている。スクライブ線形成装置130は、板ガラス割断装置100Aが板ガラスGを割断する前に、板ガラスGに、方向D1に沿って延びるスクライブ線Sx1〜Sx3および方向D2に延びたSy1〜Sy3を形成する。
スクライブ線形成装置130は、方向D1に沿って延びるスクライブ線Sx1〜Sx3を形成するカッター部132と、方向D2に沿って延びるスクライブ線Sy1〜Sy3を形成するカッター部134とを有している。カッター部132には所定の間隔で3つのカッター136が固定的に支持されており、カッター部134には所定の間隔で3つのカッター136が固定的に支持されている。カッター部132が板ガラスGに対して相対的に移動することでスクライブ線Sx1〜Sx3が同時に形成され、また、カッター部134が板ガラスGに対して相対的に移動することでスクライブ線Sy1〜Sy3が同時に形成される。
その後、板ガラスGが搬送方向Xに沿って板ガラス割断装置100Aに搬送されると、板ガラス割断装置100Aは板ガラスGをスクライブ線Sx1〜Sx3に沿って割断する。板ガラス割断装置100Aの割断により、板ガラスGから板ガラスGs、Gt、Gu、Gvが作製される。次に、板ガラス割断装置100Aは、スクライブ線Sx1に沿って割断された板ガラスGs、Guのうちの端部側に位置する板ガラスGuを廃棄コンベア112に移動させ、スクライブ線Sx3に沿って割断された板ガラスGt、Gvのうちの端部側に位置する板ガラスGvを廃棄コンベア114に移動させる。その後、廃棄コンベア112は板ガラスGuを廃棄口113まで搬送し、廃棄コンベア114は板ガラスGvを廃棄口115まで搬送する。
次に、板ガラスGs、Gtが搬送方向Xに沿って板ガラス割断装置100Bに搬送されると、板ガラス割断装置100Bは、板ガラスGs、Gtを方向D2に沿って延びるスクライブ線Sy1〜Sy3のうちのスクライブ線Sy1、Sy2に沿って割断する一方で、スクライブ線Sy3に沿っては割断しない。板ガラス割断装置100Bの割断により、板ガラスGsから板ガラスGs’、G1、G5が作製され、板ガラスGtから板ガラスGt’、G3、G7が作製される。
次に、板ガラス割断装置100Bは、スクライブ線Sy1に沿って割断された板ガラスG1、G3、G5、G7のうちの端部側に位置する板ガラスG5、G7を廃棄コンベア122に移動させる。その後、廃棄コンベア122は板ガラスG5、G7を廃棄口123まで搬送する。
次に、板ガラスGs’、Gt’、G1、G3が板ガラス割断装置100Cに搬送されると、板ガラス割断装置100Cは板ガラスGs’、Gt’をスクライブ線Sy3に沿って割断する。板ガラス割断装置100Cの割断により、板ガラスGs’から板ガラスG2、G6が作製され、板ガラスGt’から板ガラスG4、G8が作製される。その後、板ガラス割断装置100Cは、スクライブ線Sy4に沿って割断された板ガラスG2、G4、G6、G8のうちの端部側に位置する板ガラスG6、G8を廃棄コンベア124に移動させ、廃棄コンベア124は板ガラスG6、G8を廃棄口125まで搬送する。このように、板ガラス割断装置100A〜100Cにより、板ガラスGから板ガラスG1〜G4が作製される。
本実施形態の板ガラス割断システム200では、スクライブ線Sy1〜Sy3に沿った割断は板ガラス割断装置100B、100Cで行うため、板ガラスGのサイズが異なる場合でも、板ガラスGの割断を効率的に行うことができる。なお、ここでは、板ガラス割断装置100Bは、スクライブ線Sy1〜Sy3のうち搬送方向Xに沿って比較的上流側に位置するスクライブ線Sy1、Sy2に沿って板ガラスGを割断しており、板ガラス割断装置100Cは、スクライブ線Sy1〜Sy3のうち搬送方向Xに沿って最も下流側に位置するスクライブ線Sy3に沿って板ガラスGを割断している。
なお、図11に示した板ガラス割断システム200では、先に、1つの板ガラス割断装置が板ガラスGのスクライブ線Sx1〜Sx3に沿ってガラスGを割断し、その後、2つの板ガラス割断装置が板ガラスGのスクライブ線Sy1〜Sy3に沿ってガラスGを割断したが、本発明はこれに限定されない。先に、2つの板ガラス割断装置が板ガラスGのスクライブ線Sy1〜Sy3に沿ってガラスGを割断し、その後に、1つの板ガラス割断装置が板ガラスGのスクライブ線Sx1〜Sx3に沿ってガラスGを割断してもよい。また、図6〜図11を参照した上述の説明において、板ガラス割断システム200は、割断によって1つの比較的大きな板ガラスGから板ガラスG1〜G4を作製したが、本実施形態の板ガラス割断システム200が、板ガラスGから4より多い数の板ガラスを作製できることは当業者には明らかである。
本発明によれば、板ガラスの割断時におけるガラス粉による板ガラスの傷を抑制させることができる。また、本発明によれば、異なる方向に沿った板ガラスの割断を効率的に行うことができる。このようにマザーガラスを割断することによって得られた板ガラスは、液晶パネルまたはプラズマディスプレイパネルなどのフラットパネルディスプレイに好適に用いられる。
10 折割部材
20 押圧部材
100 板ガラス割断装置

Claims (6)

  1. 互いに交差する第1方向および第2方向に沿って延びるスクライブ線が形成されたマザーガラスを割断して板ガラスを作製する板ガラス作製方法であって、
    搬送方向に沿って搬送された前記マザーガラスを前記第1方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第1マザーガラス割断工程と、
    前記第1マザーガラス割断工程によって割断されたマザーガラスが前記搬送方向に沿って搬送された後、前記マザーガラスを前記第2方向に沿って延びるスクライブ線に沿って割断する第2マザーガラス割断工程と
    を備える、板ガラス作製方法。
  2. 前記第1マザーガラス割断工程に搬送される前の前記マザーガラスには、前記第1方向および前記第2方向のいずれかの方向として前記搬送方向と直交する方向に沿って延びた複数のスクライブ線が形成されており、
    前記第1マザーガラス割断工程および前記第2マザーガラス割断工程のうちの一方のマザーガラス割断工程は、前記複数のスクライブ線のうちの一部のスクライブ線に沿って前記マザーガラスを割断し、
    前記一方のマザーガラス割断工程によって割断されたマザーガラスが前記搬送方向に搬送された後、前記複数のスクライブ線のうちの前記一方のマザーガラス割断工程によって割断されなかったスクライブ線に沿って前記マザーガラスを割断する第3マザーガラス割断工程をさらに備える、請求項1に記載の板ガラス作製方法。
  3. 前記第1マザーガラス割断工程では、前記マザーガラスを前記搬送方向と平行な方向に沿って割断し、
    前記第2マザーガラス割断工程では、前記マザーガラスを前記搬送方向と直交する方向に沿って割断する、請求項1または2に記載の板ガラス作製方法。
  4. 前記第1マザーガラス割断工程によって割断される前の前記マザーガラスには、前記第1方向に沿って延びた2以上のスクライブ線が形成されており、
    前記第1マザーガラス割断工程は、前記第1方向に沿って延びた複数のスクライブ線に沿って前記マザーガラスを一度に割断する、請求項1から3のいずれかに記載の板ガラス作製方法。
  5. 前記第1マザーガラス割断工程および前記第2マザーガラス割断工程の少なくとも一方が前記スクライブ線に沿って前記マザーガラスを割断した後に、前記割断されたマザーガラスの両端の少なくとも一方に位置するマザーガラスを廃棄するためのコンベアをさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の板ガラス作製方法。
  6. 前記第1マザーガラス割断工程が前記マザーガラスを割断する前に、前記マザーガラスに対して、前記第1方向および前記第2方向に沿って延びるスクライブ線を形成するスクライブ線形成工程をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の板ガラス作製方法。
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