JP2005247599A - 板ガラス切断方法および板ガラス切断装置 - Google Patents

板ガラス切断方法および板ガラス切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 板ガラス切断時の直線精度に優れた、かつ、切断設備が簡略できる板ガラス切断の方法と装置の提供。
【解決手段】 水平な板ガラス10の裏面jに板ガラス幅方向全長に亘り導入傷20を形成してから、板ガラス端部10cを上下から弾性体30と加圧体40で挟持して加圧体40で板ガラス端部10cと弾性体30を弾性変形させる。この弾性変形で板ガラス端部10cの導入傷20の端部からクラックが板ガラス表面iに向けて垂直に発生し、このクラックを導入傷20に沿って進行させて板ガラス10を切断する。板ガラス10に加える加圧体40の加圧力を適値に設定することで、板ガラス10が導入傷20に沿って直線精度よく切断できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、1枚の板ガラスを複数枚に分断する板ガラス切断方法と切断装置に関する。
PDP(プラズマディスプレイパネル)用板ガラスなどの板ガラスの切断は、板ガラスの表面または裏面に形成した直線状の導入傷に基づいて行われるのが通常である。この板ガラス切断方法には、導入傷に熱を加えることで導入傷からクラックを発生させて切断する方法と、導入傷に曲げ荷重を加えて導入傷からクラックを発生させて切断する方法がある。
前者板ガラス切断方法を図13(A)(B)で説明する。矩形の板ガラス1の裏面中央の片端部に板ガラス幅方向に平行な導入傷2を付け、板ガラス1の裏面中央に幅方向全長に亘りシーズヒータなどの棒状加熱体3を当接して、板ガラス1の裏面中央を約100℃に局部加熱する。この加熱で板ガラス1の裏面の導入傷2から熱歪で板ガラス表面まで垂直にクラックが発生し、このクラックが加熱体3で加熱されている加熱線に沿って導入傷2と反対側の板ガラス端面まで進行して、板ガラス1が2枚に切断される。
後者板ガラス切断方法は、図14(A)(B)に示すようなくさび状加圧ブロック4で荷重を掛ける方法や、図15(A)(B)に示すような一対のローラ6、7で曲げ荷重を掛ける方法(例えば、非特許文献1参照)が公知である。
図14(A)(B)の切断方法は、超硬カッターロールなどの切削ブレード5で板ガラス1の裏面の中央に幅方向全長に亘り直線状の導入傷2を付け、板ガラス1の片端部の表面をくさび状の加圧ブロック4の先端で導入傷2に向け加圧して、導入傷2の約10mmの長さの片端部にクラックを垂直に発生させると共に、板ガラス1の図14(A)で右半分を左半分に対して導入傷2の中央部分を基点に持ち上げて導入傷2に曲げモーメントを加え、この曲げモーメントで導入傷2片端部のクラックを導入傷2に沿って他の片端部へと進行させて、板ガラス1を2枚に切断する。
図15(A)(B)の切断方法は、幅の小さな板ガラス1を幅方向で2分割する方法で、板ガラス1の裏面中央に全長方向に直線状の導入傷2を形成して、板ガラス1の一部の裏面に受けローラ6を、表面に加圧ローラ7を押し当てて両ローラ6、7で板ガラス1を挟持した状態で、両ローラ6、7を板ガラス1の全長方向に回転移動させる。受けローラ6は板ガラス1の幅より長い剛性ローラであり、加圧ローラ7は板ガラス1の中央部を局部的に加圧する幅狭な剛性ローラで、加圧ローラ7の加圧による荷重で板ガラス1の中央部が押し込まれて両側部が図15(A)の鎖線で示すように逆ヘ字状に湾曲し、裏面の導入傷2から表面に向けて垂直にクラックが発生する。このクラックが両ローラ6、7の移動と共に導入傷2に沿って進行して、板ガラス1が2枚に切断される。
特許第2765488号(特開平8−91860号)公報
しかしながら、図13の熱歪を利用した板ガラス切断方法は、板ガラスの内部熱歪の状態が不安定なために直線性よく切断することが難しく、PDP用板ガラスのように板厚が数mm前後で、縦横サイズが100mm×100mmを超える大形サイズの板ガラスを切断すると、切断箇所の直線性に±2mm程度のばらつきが発生することがある。このような直線性の精度は、PDP用板ガラス製造において目標とされる要求精度の±0.3mmを大きく超えて、PDP用板ガラスの製造に適さない。また、シーズヒータなどの加熱体を必要とし、加熱体は板ガラスの材質、サイズにより変化する不具合がある。
また、図14の板ガラス切断方法は、板ガラス端部をくさび状加圧ブロック4の先端で加圧するときに不具合が発生することがある。例えば、図14(B)に示すように、板ガラス1の表面の片端部をくさび状加圧ブロック4の先端で加圧し、裏面の導入傷2から垂直にクラックを発生させる際に、導入傷2から垂直に進行するクラックの進行方向が図14(B)の鎖線9で示す方向に横ずれして、屈曲したクラックとなることがある。この屈曲したクラックは、板ガラス切断後に切断された板ガラス1の隅部に1mm程度の微小突起として残る。このような微小突起は研磨して除去することができるが、PDP用板ガラスのような高精度が要求される板ガラスにおいては大きな欠陥となり、製造歩留まりを低下させる要因となる。また、板ガラス1の導入傷2のある中央部分に曲げモーメントを加えて導入傷2から切断する際に、2枚に切断された板ガラスの切断端面同士が擦り合ってガラス屑が発生し、このガラス屑を排除するための特別な設備を板ガラス切断装置に組み込むことが設置スペースの点で難しい問題があった。さらに、板ガラス1の中央部分に平均して適度な曲げモーメントを加える作業が難しく、板ガラス1の全体を曲げるための設備が複雑、高価となる。
また、図15の板ガラス切断方法の場合も、板ガラスを導入傷の箇所から上下のローラで挟持して加圧し、導入傷から垂直にクラックを発生させるときに垂直に進行するクラックが横ずれして屈曲し、このクラックがローラの進行と共に導入傷に沿って蛇行的に進行することがあって、切断箇所の直線精度が不安定になる不具合がある。また、PDP用板ガラスのような板厚に対して幅がかなり大きな大形サイズの板ガラスに適用することが難しい。さらに、板ガラスの表裏両面にローラを転動させるため、PDP用板ガラスのように表面側に外部物体を接触させずに切断することが要求される板ガラスにおいては適用が難しい。また、板ガラスの上下で一対のローラを安定した挟持力で挟持して転動させる機構が複雑となり、切断設備が複雑、高価となる。
本発明は、切断時の直線精度に優れた、かつ、切断設備が簡略できる板ガラス切断方法、切断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明方法は、板ガラスの片面にこの片面の一端から他端に達するガラス切断用導入傷を形成する工程と、板ガラス片面の導入傷の端部とその近傍に弾性体を当接させ、板ガラス片面と反対の板ガラス片面側から加圧体で板ガラス端部を弾性体に加圧して、板ガラス端部と弾性体を弾性変形させることで、板ガラス端部に導入傷から板ガラス板厚方向にクラックを発生させ、このクラックを導入傷に沿って進行させる工程とを有することを特徴とする(請求項1の発明)。
ここで、板ガラスは、縦横サイズが1000mm×1000mmを超えるPDP用板ガラスのような大形サイズのものも適用できる。板ガラスの片面に形成する導入傷は、切削ブレードなどで付ける微小な直線状の傷であり、罫書装置のような既存の設備を使って形成できる。例えば、矩形の板ガラスの裏面に幅方向全長に亘り導入傷を一直線状に形成すると、この導入傷の長さ10mm以下と短い端部の在る板ガラス端部の裏面に弾性体を当接させ、板ガラス端部の表面に非弾性の加圧体を当接させて挟持し、加圧体で板ガラス端部を弾性体に向け加圧する。この加圧は、板ガラス端部を挟持する弾性体と加圧体の一方を他方に接近させることで行うか、弾性体と加圧体の双方を共に相手に接近させることで行うことができる。加圧体は板ガラス端部の表面を局部的に加圧するが、弾性体は板ガラス裏面の幅方向全長に亘り接触するものであってもよい。
また、加圧体で板ガラス端部を弾性体に向けて加圧すると、弾性体が板厚方向に圧縮変形すると共に、板ガラス裏面と平行で直線状導入傷端部を境とした導入傷両側方に展延変形し、前者圧縮変形で板ガラス端部に導入傷端部を基点とした曲げモーメントが作用し、後者展延変形で板ガラス端部に導入傷端部を境とした導入傷両側方に引張力が作用して、板ガラス端部に導入傷端部から板ガラス表面まで垂直にクラックが発生する。加圧体で板ガラス端部に加える荷重(加圧力)を経験に基づいた適値に設定することで、板ガラス端部のクラックが導入傷に沿って板ガラスの他の端部に向けて直線性よく進行する。このときのクラック進行速度は加圧体で板ガラス端部に加える加圧力にほぼ比例し、クラック進行の直線精度が導入傷を形成する際の導入傷の直線精度の限界値にほぼ一致して、板ガラスの高精度な切断が可能となる。
本発明においては、弾性体と加圧体で挟持される板ガラス端部は、板ガラス端面の上下エッジが面取りされていない非面取り端部と、上下エッジまたは上下エッジの一方が面取りされた面取り端部のいずれも可能である。板ガラス端部が非面取り端部の場合は、板ガラス端部の片面に加圧体を面接触させて、板ガラス端面の上エッジの割れ、欠けを防止する。板ガラス端部が面取り端部の場合は、その面取り部(面取り斜面または面取り曲面)のみに加圧体を接触させることができる(請求項2の発明)。
また、本発明においては、板ガラスの片面に形成した導入傷の両端部の在る板ガラス両端部をそれぞれの弾性体と加圧体で同時に挟持し加圧することで板ガラスを切断することができる(請求項3の発明)。このように板ガラス両端部をそれぞれの弾性体と加圧体で加圧して垂直クラックを発生させると、板ガラス両端部の垂直クラックが板ガラス中央部へと進行して一致し、板ガラスが2枚に切断される。この場合、板ガラス両端部を加圧する加圧力が、板ガラス片端部のみを加圧する際の加圧力の半分で済み、加圧時に板ガラスに与える負荷が少なくなる。
また、上記目的を達成する本発明装置は、矩形の板ガラスを幅方向と直交する長さ方向に水平送りする搬送機構と、搬送機構で位置決め保持された板ガラスの下面に板ガラス幅方向にガラス切断用導入傷を形成する傷形成機構と、導入傷の在る板ガラス端部を上から加圧体、下から弾性体で挟持して、板ガラス端部を加圧体で弾性体に向け加圧して変形させる加圧駆動系を有する切断機構とを具備する(請求項4の発明)。
ここでの搬送機構は、複数の板ガラスを連続して水平送りするローラコンベアなどが適用できる。搬送機構で板ガラスが所定の切断位置に水平送りされると、ストッパーやセンサなどを使って定位置に位置決めされ、板ガラスの下面から真空吸引手段などで吸着保持してから、板ガラス下面に傷形成機構で導入傷を形成する。傷形成機構は、罫書装置のような既存設備が適用でき、例えば水平な板ガラスの下方で切削ブレードを板ガラスの幅方向に往復移動させ、往動時または復動時に板ガラス下面に切削ブレードを転動させて導入傷を一直線状に形成する。
また、弾性体は、ウレタンゴム板のような前後左右厚さの全方向に弾性を有する所定厚さの矩形弾性板が適用できる。加圧体は、板ガラス上面を傷付けない程度の硬質の金属または樹脂ブロックが適用できる。弾性体は、水平な板ガラス下面の導入傷端部とその両側方近傍に面接触する矩形体が好適であり、加圧体は板ガラス端部を弾性体の中央部に集中して加圧する幅狭なものが好適である。弾性体と加圧体を駆動させる加圧駆動系は、弾性体と加圧体をそれぞれに独自に上下動させるエアーシリンダまたは電動モータを有する構造簡単な機構が適用できる。
また、本発明においては、弾性体が、板ガラス下面に接触する平滑面を有する弾性カバー材を一体に有する構造とすることができる(請求項5の発明)。
ここでの弾性カバー材は、表面が凹凸の少ない平滑面であり、かつ、弾性体と一体に弾性変形する薄い可撓性のあるばね鋼板、プラスチックシートが適用できる。弾性体に弾性カバー材を一体化する必要性は、弾性体の材質、表面形態によって決めることができる。すなわち、弾性体自体の表面が凹凸の少ない平滑面で、この表面に板ガラス切断時に生じたガラス屑が付着しても後で容易に排除することができる場合は、弾性体の表面に別体の弾性カバー材は必要としない。また、弾性体がウレタンゴムなどのゴム板で、その表面に微小な凹凸があると、この表面に板ガラス切断時に生じたガラス屑が付着すると後で排除することが難しくなることから、弾性体表面に弾性カバー材を取付けることが有効となる。この場合、弾性カバー材を介して弾性体が板ガラスに当接し、板ガラス切断時に発生したガラス屑は弾性カバー材の表面上に付着する。弾性カバー材の表面は凹凸の少ない平滑面であるので、ガラス屑が付着しても排除が容易である。
なお、1枚の板ガラスの切断時に弾性体側にガラス屑が付着したまま、弾性体を次の1枚の板ガラスの切断に使用すると、この2枚目の板ガラスに弾性体のガラス屑が転着し、また、2枚目の板ガラス切断時に発生したガラス屑が弾性体側に付着して堆積する不具合が生じるが、この不具合は弾性体側の平滑面にガラス屑を付着させて排除しやくすることで軽減させることができる。
また、本発明においては、弾性体が、板ガラス下面に当接したときに導入傷端部と対向する箇所に分割部分を有する構造とすることができる(請求項6の発明)。
この弾性体の分割部分は、2枚の独立した弾性体の突合わせ部分や、1枚の弾性体の中央に形成した溝やスリットが適用できる。2枚の独立した弾性体の場合、例えば同一板厚の2枚の矩形のゴム板を微小空隙の分割部分をもって並列に並べる。この2枚のゴム板の微小間隙の分割部分に板ガラス端部の導入傷が一致するようにして、板ガラス端部を加圧体で2枚のゴム板の分割部分に向けて加圧すると、2枚のゴム板が微小空隙の分割部分から互いに反対方向に展延変形して、板ガラス端部の導入傷端部から垂直方向にクラックを発生させる。このような2枚ゴム板の弾性体は、非分割の1枚ゴム板の弾性体に比べて、板ガラス端部に垂直クラックを発生させるための展延変形がしやすいため、板ガラス端部の垂直方向のクラック発生をより確実なものにする。また、分割構造の弾性体の場合は、表面全体に1枚板の弾性カバー材を被着させて分割部分の微小間隙を被覆し、分割部分に板ガラス切断時に発生するガラス屑が侵入しないようにする。
また、本発明においては、傷形成機構が、板ガラス下面に導入傷を形成する動作に連動して切断機構の弾性体に付着した異物を排除する清掃手段を有する構造とすることができる(請求項7の発明)。
ここでの清掃手段は、板ガラス切断時に発生して弾性体に付着したガラス屑を主として排除する手段で、弾性体表面の平滑面または弾性体に一体化した弾性カバー材上を相対移動してガラス屑などの異物を掃き落として排除するゴムへら、ゴムブラシの他、弾性体側の異物を真空吸引して排除するバキュームノズル、これらゴムへらとバキュームノズルを組合わせたものが適用できる。清掃手段を傷形成機構の一部に組み付け、傷形成機構が板ガラス下面に対して往復移動して導入傷を付ける動作に清掃手段を連動させることにより、清掃手段と傷形成機構の駆動系が共用でき、また、傷形成機構が1枚の板ガラスに導入傷を形成する毎に確実に弾性体に付着した異物を排除することができて、常に弾性体をクリーンな状態で板ガラス切断動作に向わせることができる。
本発明によれば、板ガラスの裏面に板ガラス幅方向に形成した導入傷の端部を弾性体と加圧体で局部的に挟持し加圧して、弾性体の弾性変形で板ガラス端部を変形させることで、導入傷端部に発生したクラックが導入傷に沿って進行して板ガラスが切断されるので、導入傷に沿った直線精度のよい高品質な板ガラス切断ができる。また、板ガラスを静止させて板ガラス端部の特定の局部を弾性体と加圧体で挟持し加圧するだけでよいので、切断装置全体をエアーシリンダなどの簡単で少数の動力源を使用した安価な小規模設備とすることができる。さらに、加圧体は板ガラスの端部の特定の局部のみを加圧するだけのため、板ガラス表面のほとんど全域に外部物体を接触させることなく板ガラス切断ができて、PDP用板ガラスのような表面保護が重要視される板ガラスの切断に好適で実施効果に優れた方法、装置が提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1の平面図に示される板ガラス10は、例えば図1で左右方向の長さが1600mm、上下方向の幅が1200mmであり、板厚が2.8mmの矩形のPDP用板ガラスである。この板ガラス10を図1で左右半分ずつに二分割する本発明切断方法を、図1と図2〜図5に基づき説明する。なお、板ガラス10の図1で左半分を第1板ガラス部10a、右半分を第2板ガラス部10bと称すると、各板ガラス部10a、10bは特定された表面iと裏面jを有し、各々の表面iの図1鎖線で示される矩形枠状の周縁部11a、11bを除く大部分が電極パターン形成領域とされ、周縁部11a、11bを除く表面iに外部物体が接触しないよう板ガラス10を二分割することが要求される。このような各板ガラス部10a、10bのそれぞれの矩形枠状の周縁部11a、11bの幅wは、約10mm未満の同一幅である。
1600mm×1200mmの長方形の板ガラス10の裏面j中央に、図1の破線で示す直線状の導入傷20を1200mmの長さで形成する。例えば、図3に示すような超硬カッターローラなどの切削ブレード21を板ガラス10の裏面jに転動させて、板ガラス10の二長辺の中間点を結ぶ一直線の導入傷20を形成する。この導入傷20の両側方に第1板ガラス部10aと第2板ガラス部10bの周縁部11a、11bがそれぞれ幅wで並ぶ。なお、図3に示す板ガラス10は水平で、この板ガラス10の上面が表面iであり、下面が裏面jである。裏面jに導入傷20を形成することで、導入傷形成時に微細なガラス切削屑が発生しても自然落下して板ガラス側に残らない。
図1の板ガラス10において、導入傷20の両端部の在る板ガラス10の中央両端部を10c、10dとすると、切削ブレード21は例えば一方の端部10cから他方の端部10dに移動する間に導入傷20を形成する。この導入傷形成時に、図3に示すように、一方の端部10cの真下に弾性体30を配備し、真上に加圧体40を配備して、導入傷形成後に図5に示すように、弾性体30を上昇させ、加圧体40を下降させて板ガラス端部10cを弾性体30と加圧体40で上下から挟持し、加圧体40で端部10cを弾性体30に向け加圧する。
弾性体30は、例えば長方形のウレタンゴム板で、水平な昇降台32上に固定される。弾性体30の板厚は板ガラス10と同程度か少し大きく、図3で左右方向の長さが40mm程度、図5で左右方向の幅が30mm程度の長方形である。また、ウレタンゴム製弾性体30の上面に微細な凹凸があることを仮定して、この上面に1枚の弾性カバー材31を固着する。弾性カバー材31は弾性体30の弾性変形を妨げない可撓性と弾性を有し、かつ、上面が平滑面仕上げされた、例えば0.5mm厚のばね鋼板である。このばね鋼板の板厚は0.1mmと小さくても問題ない。弾性カバー材31の上面は、後述する板ガラス切断時に発生するガラス屑が付着しても、後で簡単に排除できる程度の平滑面である。
加圧体40は金属ブロックで、幅広な上端部40aと幅狭な矩形ブロックの下端部40bを有する。下端部40bの図3で左右方向の幅は約50mm、図5で左右の長さは約150mmであり、下面は水平な平坦面である。
上記形状の弾性体30と加圧体40による板ガラス切断動作を図4(A)(B)と図5に基づき説明する。まず、図4(A)と図5に示すように、板ガラス10の端部10cを弾性体30と加圧体40で上下から挟持する。このとき、弾性体30の上面中央部を板ガラス端部10cの裏面jの導入傷20に当接させ、加圧体40の下面中央部を板ガラス端部10cの表面iの導入傷20真上に当接させる。また、図5に示すように、弾性体30と加圧体40が板ガラス10の端面から少し食み出すようにして、板ガラス10が多少位置ずれしていても板ガラス端部10cが弾性体30と加圧体40で確実に挟持されるようにする。
図4(A)の状態で弾性体30を静止させ、加圧体40を所定ストロークだけ下降させて板ガラス端部10cを弾性体30に向けて加圧する。すると、図4(B)に示すように、加圧体40から板ガラス10を介して加わる加圧力で板ガラス端部10cと弾性体30が弾性変形する。この弾性変形は、板ガラス裏面jと平行で導入傷20を境とした導入傷両側方の展延方向P1、P2と、導入傷20を基点とした上方への曲げ方向Q1、Q2との三次元で行われる。また、このように板ガラス端部10cと弾性体30が弾性変形するように、加圧体40で加える加圧力を経験に基づいて適値に設定し、上記サイズの板ガラス10においては300N(ニュートン)が適値である。なお、弾性カバー材31は、弾性体30に追従して曲げ方向Q1、Q2のみに弾性変形する。
弾性体30が、板ガラス端部10cの裏面jに沿って導入傷20を境に互いに反対の方向P1、P2に展延変形することで、板ガラス端部10cに導入傷20を境として互いに反対方向に引張力が作用する。同時に、板ガラス端部10cに加わる曲げ方向Q1、Q2により導入傷20を基点とした曲げモーメントが作用する。このような引張力と曲げモーメントが板ガラス端部10cに同時に作用して、板ガラス裏面jの導入傷20の端部から板ガラス表面iまで垂直にクラックが発生する。この垂直クラックは、上記した引張力と曲げモーメントの相乗効果で瞬間的にして常に直線性よく行われ、かつ、クラック発生で分断された左右の板ガラス部10a、10bの端面同士が、図4(B)に示すようにハ字状に離反して端面同士の擦れ合いがなくなり、ガラス屑が発生する確率が低下する。なお、垂直クラックの発生で仮にガラス屑が発生すると、このガラス屑は真下の弾性体30の弾性カバー材31上に落下して、後述するように排除される。
加圧体40による板ガラス端部10cの加圧で垂直クラックが発生すると同時に、この垂直クラックが導入傷20に沿って図2の矢印で示すように板ガラス端部10cから他の端部10dに進行して、板ガラス10が第1板ガラス部10aと第2板ガラス部10bに分断される。板ガラス10の加圧を受ける端部10cから他の端部10dまでのクラック進行速度は、加圧体40による加圧力にほぼ比例し、加圧力が300Nの場合は1200mmの長さの導入傷20を1秒程度で進行する。このときのクラック進行は、一直線の導入傷20に沿って直線性よく行われ、実験による直線精度は±0.05mmである。このような直線精度は、導入傷20を形成するときの導入傷直線精度の限界値にほぼ一致しており、板ガラス10を常に最高の直線精度で切断することが可能となる。
また、加圧体40は、板ガラス端部10cの表面iに50mm幅で当接する。この加圧体40は、図1で示す各板ガラス部10a、10bの周縁部11a、11bに接触するが、周縁部11a、11bから食み出す虞がなくて、外部物体の接触が許容されていない表面iに接触する虞がない。しかも、加圧体40が接触するのは板ガラス端部10cにある周縁部11a、11bの極小面積の一部だけである。そのため、1枚のPDP用板ガラス10を、その表面iを外部物体との接触から確実に保護して切断することができ、PDP用板ガラスの品質改善、製造歩留りの向上を図ることができる。
以上の本発明方法で切断される板ガラス10は、図5に示すような非面取り端部の他、図6(A)(B)に示すような面取り端部も適用できる。図5の非面取り端部においては、その表面iに加圧体40を面接触させて加圧すれば、上述のように板ガラス10が直線性よく切断される。
図6(A)は板ガラス端部10c、10dの端面の上エッジと下エッジを面取りしたもので、加圧体40の下面に傾斜面41を形成し、この傾斜面41を板ガラス端部10cの上エッジを面取りした傾斜面取り部12aに面接触させて加圧する。この場合も板ガラス10の端部10cは裏面の導入傷から垂直にクラックが発生し、このクラックが導入傷に沿って進行する。板ガラス10の端部10cと加圧体40の接触面積が図5の場合に比べて小さいため、板ガラス端部10cに加える加圧力は図5の場合の300Nより小さくてよい。
図6(B)は板ガラス端部10c、10dの端面の上エッジと下エッジをアール状に面取りしたもので、加圧体40の下面の傾斜面41を板ガラス端部10cのアール状面取り部12bに線接触させて加圧する。この線接触部分に加圧体40で加圧すれば、板ガラス10の端部10cに裏面の導入傷から垂直にクラックが発生し、このクラックが導入傷に沿って進行して板ガラス10が2枚に切断される。
図7(A)(B)は弾性体30の変形例を説明するためのもので、同図の弾性体30は2枚の同一サイズのウレタンゴム板30a、30bで構成した分割構造体である。共通の昇降台32上に2枚のウレタンゴム板30a、30bを微少間隙gをもって横一列に固定し、両者の上面に共通の1枚板の弾性カバー材31を固着して、分割部分である微少間隙gの上端開口を弾性カバー材31で塞ぐ。
図7(A)に示すように、板ガラス端部10cを上下から弾性体30と加圧体40で挟持し、加圧体40を下降させて板ガラス端部10cと弾性体30を弾性変形させると、図7(B)に示すように弾性体30の展延方向P1、P2の弾性変形が各ウレタンゴム板30a、30bにおいて独自に生じるため、展延方向P1、P2の弾性変形が図4(B)の展延変形時よりも顕著となり、導入傷20から垂直クラックが発生しやすくなる。なお、2枚のウレタンゴム板30a、30bの分割部分である微少隙間gは1mm未満の微少に限定され、1mmを超えて大きくなるほど展延方向P1、P2の弾性変形が難しくなる。
次に、上記本発明切断方法を実施する板ガラス切断装置を説明する。
図8は、PDP用板ガラス10を二分割する切断装置の要部平面図で、この要部の正面略図を図9に示す。また、図9の板ガラス切断ポジションを側方から見た側面略図を図10に示す。この板ガラス切断装置は、長方形の板ガラス10をその長辺の長さ方向に水平送りする搬送機構50と、定位置で板ガラス10の下面である裏面jに板ガラス長さ方向と直交する幅方向に導入傷20を形成する傷形成機構60と、弾性体30と加圧体40で板ガラス10を上下から挟持して加圧するために弾性体30と加圧体40の双方を駆動させる加圧駆動系70を備える。傷形成機構60は図3で示した切削ブレード21を備えると共に、弾性体30を適宜に清掃する清掃手段65を一体に有する。
搬送機構50は複数の自転するローラコンベア51を水平方向に平行に並べたもので、ローラコンベア51上に複数枚の板ガラス10が連続して供給され、ローラコンベア51が同一方向に自転して板ガラス10が定位置の切断ポジションへと順に水平送りされる。表面処理などされた1枚の板ガラス10が所定の切断ポジションに搬入されると、図示しないセンサが検知してローラコンベア51の回転を停止させ、板ガラス10が切断ポジションに位置決めされ、例えば図9の鎖線で示すような真空吸着ノズル52が水平な板ガラス10の下面である裏面jを真空吸着して、板ガラス10が定位置に保持される。
切断ポジションに傷形成機構60と加圧駆動系70が設置される。傷形成機構60は図10に示すように、切削ブレード21を上下動可能に支持するスライダー61を板ガラス幅方向に水平なガイドロッド62に沿って往復移動させる。切削ブレード21が図10の実線位置にある状態で、スライダー61に対して切削ブレード21を定ストローク上昇させ、スライダー61を図示しない搬送チェーンなどで図10で右方向に水平移動(往動)させる間に、切削ブレード21で板ガラス10の裏面jに幅方向全長に亘り導入傷20を形成する。その後、スライダー61に対して切削ブレード21を下げ、スライダー61が図10実線の元の位置に復動して、次の板ガラスが切断ポジションに搬入されるまで待機する。
傷形成機構60の往復動作するスライダー61に清掃手段65の1つである例えばゴムへら66が下向きに固定される。また、スライダー61が往復動する軌道の下方に、この軌道で発生するガラス屑などの異物を下方に真空吸引して外部に強制排除する吸引ダクト67が設置される。吸引ダクト67は上端開口有底の箱で、底の複数箇所に真空吸引管68が連接される。ゴムへら66がスライダー61と共に水平方向に往動する間に弾性体30の上面を摺動して、この弾性体30の上面(弾性カバー材31がある場合は弾性カバー材31の上面)に付着したガラス屑などの異物を吸引ダクト67の中に掃き落とし、掃き落とされた異物は真空吸引管68から強制的に外部へと排除される。
加圧駆動系70はローラコンベア51の下方で弾性体30を上下駆動させる第1駆動部71と、ローラコンベア51の上方で加圧体40を上下駆動させる第2駆動部72を備える。第1駆動部71は、例えばエアーシリンダ73で上下動する水平な昇降板74の両端部に一対の弾性体30、30を設置した構造である。一対の弾性体30、30は板ガラス10の幅方向に所定の間隔で同一高さに配置され、切断ポジションに搬入される板ガラス10の幅変更によって一対の弾性体30、30のいずれか一方が板ガラス切断に使用される。この選択的な使用のことは、図11及び図12で後述する。
第2駆動部72は、例えばエアーシリンダ75で上下動する昇降ブロック76の下面に取付ヘッド77を板ガラス幅方向に往復移動可能に設置した構造である。取付ヘッド77の下方に1つの加圧体40が取り付けられて、ヘッド77と共に加圧体40が図10の実線位置と鎖線(細線)位置の間で往復動する。この実線位置と鎖線位置は、第1駆動部71における一対の弾性体30、30の真上に設定される。
1枚の板ガラス10がローラコンベア51で切断ポジションに搬入されて位置決め保持されると、まず傷形成機構60が作動して板ガラス10の裏面jに導入傷20が形成される。この傷形成の動作と連動してスライダー61のゴムへら66が一対の弾性体30、30の上面を往復して、ガラス屑などの異物を排除する。この異物排除は、ゴムへら66の往動時、又は、復動時のみで行うようにしてもよい。
次に、第1駆動部71と第2駆動部72が作動して板ガラス10の端部を上下から弾性体30と加圧体40で挟持し、加圧して板ガラス切断が行われる。図10の切断装置においては、一対の弾性体30、30の内の図10で左側の弾性体30と、この弾性体30の真上に位置する図10で実線位置の加圧体40が板ガラス切断に使用され、図10で右側の弾性体30は板ガラス10の裏面途中個所に当接して保持する。この右側の弾性体30は、切断ポジションに搬入される板ガラスの幅が小さく変更された場合に、この板ガラスの端部を加圧体40とで挟持できるように対応させてある。
図10の板ガラス10を切断すると、ガラス切断端面にガラス屑が生じることがあり、このガラス屑は自重で落下して弾性体30の上面に付着する。弾性体30の上面にガラス屑を付着させたまま、次の板ガラスの挟持、加圧に使用すると、ガラス屑で次の板ガラスが損傷を受けるなどの各種トラブル発生の原因となる。しかし、次の板ガラスに導入傷を形成する際に、上述したように弾性体30の上面が清掃手段65で清掃されてガラス屑などが綺麗に排除されているので、ガラス屑発生に伴う各種トラブル発生がなくなる。弾性体30自体の上面が平滑面仕上げされているか、弾性体30の上面に表面が平滑な弾性カバー材31を取り付けていることで、清掃手段65のガラス屑排除の清掃効果がより確実となる。
図11と図12は、切断ポジションにおける板ガラス10の幅方向両端部に一対の加圧駆動系70、70を設置して、板ガラス10の両端部をそれぞれに弾性体30と加圧体40で挟持し加圧して切断する装置を示す。なお、図11は幅の大きな板ガラス10に対応させたものであり、図12は幅の小さな板ガラス10に対応させたものである。
図11と図12に示すように、1枚の板ガラス10の両端部をそれぞれに弾性体30と加圧体40で挟持し、加圧すると、両端部で同時に垂直方向にクラックが発生し、この両端部のクラックがそれぞれに板ガラス10の中央部へと進行して一致し、板ガラス10が切断される。この場合、板ガラス端部からクラックを進行させる距離が、図10の板ガラス全幅方向に進行させる距離の半分で済むので、板ガラス両端部のそれぞれの加圧力が板ガラス片端部のみの加圧力の半分で済み、板ガラス両端部それぞれに加わる負荷を少なくすることができる。
本発明方法を説明するための板ガラスの平面図である。 図1の板ガラスの切断時の平面図である。 図2の板ガラスを切断する装置の要部の一部断面を含む正面図である。 図3の板ガラス切断装置の動作例を示し、(A)は板ガラス切断直前の要部正面図、(B)は切断直後の要部正面図である。 図4(A)の要部の側面図である。 (A)と(B)は板ガラスの2つの変形例を示す板ガラス切断時の要部の側面図である。 弾性体の変形例を説明するためのもので、(A)は板ガラス切断直前の要部正面図、(B)は切断直後の要部正面図である。 本発明装置を説明するための要部の平面図である。 図8装置の要部の正面図である。 図8装置の要部の側面図である。 本発明装置の他の実施の形態を示す要部の側面図である。 本発明装置の他の実施の形態を示す要部の側面図である。 (A)は従来の板ガラス切断方法を説明するための板ガラスの斜視図、(B)は部分拡大図である。 (A)は他の従来の板ガラス切断方法を説明するための板ガラスの斜視図、(B)は部分拡大図である。 (A)はさらに他の従来の板ガラス切断方法を説明するための板ガラス切断装置の正面図、(B)は側面図である。
符号の説明
10 板ガラス
10c 板ガラス端部
12a、12b 面取り部
20 導入傷
21 切削ブレード
30 弾性体
31 弾性カバー材
40 加圧体
50 搬送機構
51 ローラコンベア
52 吸着ノズル
60 傷形成機構
65 清掃手段
67 吸引ダクト
70 加圧駆動系
71 第1駆動部
72 第2駆動部
73 エアーシリンダ
74 昇降板
75 エアーシリンダ
76 昇降ブロック
g 分割部分、微少間隙
i 板ガラス表面
j 板ガラス裏面
P1、P2 展延方向
Q1、Q2 曲げ方向

Claims (7)

  1. 板ガラスの片面に当該片面の一端から他端に達するガラス切断用導入傷を形成する工程と、
    前記板ガラス片面の前記導入傷とその近傍に弾性体を当接させ、前記板ガラス片面と反対の板ガラス片面側から加圧体で板ガラスの端部を前記弾性体に加圧して、加圧された板ガラス端部と弾性体を弾性変形させることで板ガラス端部に導入傷から板ガラス板厚方向にクラックを発生させ、このクラックを導入傷に沿って進行させる工程と、
    を有することを特徴とする板ガラス切断方法。
  2. 前記加圧体で板ガラス端部の面取り部を加圧することを特徴とする請求項1記載の板ガラス切断方法。
  3. 前記導入傷の両端部の在る板ガラス両端部をそれぞれの弾性体と加圧体で同時に挟持し加圧することを特徴とする請求項1または2に記載の板ガラス切断方法。
  4. 矩形の板ガラスを幅方向と直交する長さ方向に水平送りする搬送機構と、
    前記搬送機構で位置決め保持された板ガラスの下面に板ガラス幅方向にガラス切断用導入傷を形成する傷形成機構と、
    前記導入傷の在る板ガラス端部を上から加圧体、下から弾性体で挟持して、板ガラス端部を前記加圧体で前記弾性体に向け加圧して弾性変形させる加圧駆動系を有する切断機構と、
    を具備したことを特徴とする板ガラス切断装置。
  5. 前記弾性体が、前記板ガラス下面に接触する平滑面を有する弾性カバー材を一体に有することを特徴とする請求項4に記載の板ガラス切断装置。
  6. 前記弾性体が、前記板ガラス下面に当接したときに導入傷端部と対向する箇所に分割部分を有することを特徴とする請求項5に記載の板ガラス切断装置。
  7. 前記傷形成機構は、前記板ガラス下面に導入傷を形成する動作に連動して前記切断機構の弾性体に付着した異物を排除する清掃手段を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の板ガラス切断装置。
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