JP2016211787A - 家電機器およびこれに用いる装飾外装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】艶や色に深み感のある質感の高い外観を持つ家電機器と装飾外装材を提供する。
【解決手段】外観を構成する家電機器本体の着脱可能な外装材7は、複数の塗膜層16,18,19を形成し、塗膜層のうち最外層の塗膜層19は紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料で形成した構成としてある。これにより、一般的な塗装やフィルム装着等では表現できない艶と深み感をもつ家電機器および装飾外装材とすることができるとともに、状況に応じた意匠変更が容易であり、当該家電機器および装飾外装材を短時間に、かつ、低価格で提供することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷凍・空調・調理・家事・美容・健康等を対象とした家電製品の各種の機器およびこれに用いる装飾外装材に関するものである。
一般に冷蔵庫、エアコン、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、掃除機、空気清浄機、電動歯ブラシ等、の家電機器は、その外観に装飾外装板等の装飾外装材が用いてある。この装飾外装材は、外装を構成する金属板もしくは樹脂成型体等の表面に塗装もしくは着色フィルムを装着して構成している(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−278891号公報 特開2008−101805号公報
しかしながらこのような従来の装飾外装材は色や模様等に艶や深み感がなく、質感を向上させることが課題であった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、艶と深み感のある質感の高い外観を持つ家電機器およびこれに用いる装飾外装材の提供を目的としたものである。
上記目的を達成するため、本発明の家電機器は、外観を構成する外装部材に含漆塗料を有する塗膜層が形成された部材を備え、前記外装部材が着脱可能に形成されたものである。
これにより、一般的な塗装やフィルム装着等では表現できない艶と深み感をもつ家電機器の外装部材を容易に変更、取り外しをすることができる。
本発明の家電機器は、外観を構成する外装部材に含漆塗料を有する塗膜層が形成された部材を備え、前記外装部材が着脱可能に形成されたことにより、容易に意匠性の向上、清掃性の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1における機器の一例として示す冷蔵庫の外観斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉の一つを示す断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉の概略正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉に用いた装飾外装板の斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉に用いた装飾外装板の拡大断面図 (a)(b)(c)同実施の形態1における冷蔵庫の扉の装飾例を示す正面図 (a)本発明の実施の形態2における装飾外装板の拡大断面図、(b)蒔絵部分の拡大正面図 本発明の実施の形態3における装飾外装板の拡大断面図 本発明の実施の形態4における装飾外装板の拡大断面図 本発明の実施の形態5における装飾外装板の拡大断面図 本発明の実施の形態6における装飾外装板の拡大断面図 本発明の実施の形態7における装飾外装板の拡大断面図
第1の発明は、外観を構成する外装部材に含漆塗料を有する塗膜層が形成された部材を備え、前記外装部材が着脱可能に形成されたことにより、同一の本体に対し意匠変更が容易に行なうことができるとともに、清掃等のお手入れも容易ですることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記塗装膜が紫外線硬化型含漆塗料を主成分としたことにより、一般的な塗装やフィルム装着等では表現できない艶と深み感をもつ機器とすることができるとともに、当該機器を短時間に、かつ、低価格で提供することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記部材が前記外装部材と一体に形成されたことにより、含漆塗料を有する塗膜層の塗布を前記外装部材自体に施すことができるので、複雑な模様や色彩を与えることができるの、高い意匠性を備えることができる。
第4の発明は、第1から第2の発明において、前記部材が前記外装部材と別体に形成されたことにより、含漆塗料を有する塗膜層の形成を部材単体で行なうことができるので、生産性の向上やコストの抑制を図ることができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、前記外装部材が曲面で形成されたことにより、着脱し易い構成することができるとともに、正面から側面へと繋がる柄やグラデーションを施すことができ意匠性の向上を図ることができる。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明において、複数の塗膜層の少なくともひとつは光加輝材を含む構成としたものであり、艶と深み感とともに鮮やかさも持たせることができ、機器の意匠性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態では家電機器として冷蔵庫を例にして説明するが、これに限られるものではないし、装飾外装材の構成もこの実施の形態のような板材のみに限定されるものでもない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における家電機器としての冷蔵庫を示す外観斜視図、図2は同実施の形態1における冷蔵庫の扉の一つを示す断面図、図3は図2に示す実施の形態1における冷蔵庫の扉の概略正面図、図4は図2に示す実施の形態1における冷蔵庫の扉に用いた装飾外装板の斜視図、図5は図2に示す実施の形態1における冷蔵庫の扉に用いた装飾外装板の拡大断面図である。
図1において、この冷蔵庫は冷蔵庫本体1に冷蔵室、冷凍室、パーシャル室、野菜室等と称される貯蔵室を有し、その前面にそれぞれ開閉自在な扉2,3,4,5,6が設けてある。そして上記扉2〜6のうち、冷蔵室を開閉する扉2は観音開き式扉となっていて、その他の扉3〜6は引き出し式の扉となっている。
上記各扉2〜6はいずれも略同様の構成からなる断熱扉となっていて、その一例を図2〜図4を用いて説明する。
図2〜図4は扉2〜6、例えば引き出し式の扉5の断面を示し、この扉5は、着脱可能な装飾外装材となる扉表面を構成する装飾外装板7と扉内面を構成する合成樹脂製の内面板8、およびこれら両者間の上下に設けた合成樹脂製の装飾カバー9,10と、前記装飾外装板7、内面板8、装飾カバー9,10の間に充填したウレタン等の発泡断熱材11とで構成してある。なお、装飾カバー9,10のうち、上側に位置する装飾カバー9には発泡断熱材11側に窪む把手部12が形成してある。
上記扉表面を構成する装飾外装板7は図4に示すように正面部7aの両側に側面部7bを折り曲げて一体形成してあり、その表面に漆塗装が施してある。
一般に漆塗装は、その表面に特有の艶や深みがあり、年月を経るに従ってますますその深みが加わるという特徴があるが、高湿度雰囲気下で長時間乾燥させる必要があり、しかも、湿度と温度の管理に細心の注意を必要とし、生産性が悪いという課題を有している。これは漆中に含まれる酵素(ラッカーゼ)によるウルシオールの脱水素反応及び空気中の酸素による自動酸化によるためで、反応が遅いために塗装工程は多大な手間と時間がかかる作業となっている。
そこでこの発明においては、このような低い作業性を改善した含漆塗料、例えば、特許第2821110号公報や特許第3833202号公報に開示されているアクリル酸エステル骨核を有するモノマーまたはオリゴマーを含む光重合型漆塗料や漆印刷インキあるいは、特開平8−41166号公報に開示されているカシューオイルのエポキシ誘導体より化学反応によりアクリル酸エステル誘導体に変換し、このモノマーからなる光重合型の含漆塗料、さらには特許第4868390号公報に開示されているカチオン重合性化合物、光重合開始剤、及び漆及びカシューオイルからなる群から選択された自動酸化塗膜成分を含有する光硬化性含漆塗料を用いている。
図5は漆液を10%以上含んだ上記紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料を用いて構成した前記装飾外装板7の拡大断面図である。
図5において、装飾外装板7の外装基材15は、合成樹脂板、ステンレスやアルミ等の金属製板、例えばこの実施の形態ではステンレス鋼板で構成してある。外装基材15の表面は研磨や光沢保有材の追加工、または化学処理等によって光加輝処理が施してある。
外装基材15の光加輝処理面上に形成した樹脂塗膜層16は無色透明もしくは着色したウレタン系樹脂塗料で形成してあり、この実施の形態ではベースとなる色で薄く着色してある。蒔絵等の加飾層17は金粉、色粉、螺鈿、箔等で形成してある。加飾層17およびベース着色層となる樹脂塗膜層16の上に形成した第2樹脂塗膜層18は無色透明のウレタン系樹脂塗料で形成してある。第2樹脂塗膜層18の上に形成した含漆塗膜層19は漆液を10%以上含んだ紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料で形成してある。
以上のような構成の装飾外装板7は、まず外装基材15の表面を研磨や光沢保有材の追加工または化学処理等によって光加輝処理を施し、その表面にベース着色層となる樹脂塗膜層16を塗布または印刷し、乾燥硬化させる。次に前記樹脂塗膜層16の適所に金粉、色粉、螺鈿、箔等をまいて蒔絵と称される加飾層17を形成する。この状態で前記加飾層17および樹脂塗膜層16の上に中塗りとなる第2樹脂塗膜層18を形成する。その後、前記第2樹脂塗膜層18の表面に前記した紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料を塗装もしくは印刷し、この状態で紫外線を照射して乾燥硬化させ、完成する。
なお、上記装飾外装板7への樹脂塗膜層及び含漆塗膜層19の形成は、装飾外装板として成形させる前の平面状態の段階でおこなっても、あるいは曲げや絞りや成型加工後の完
成させたのちに行ってもよいものであり、適宜選択すればよい。
このようにして形成した装飾外装板7は紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料を用いて含漆塗膜層19を形成しているから、紫外線を照射することによって数十秒程度で乾燥硬化させることができ、従来型の漆塗料を用いた場合に比べ格段にその生産性が向上し、量産が可能となる。しかも上記含漆塗膜層19は数十秒程度で乾燥硬化させることができるから、漆塗料を数回重ね塗りして深み感を上げることができるとともに、数回重ね塗りしてもその生産性は従来型の漆塗料を用いた場合に比べ優れたものとすることができる。
また、含漆塗膜層19は樹脂塗膜層16を介して形成してあるから外装基材15が金属板であっても強固に接着保持されるようになり、十分な耐久性が確保できる。
特にこの実施の形態では樹脂塗膜層16および第2樹脂塗膜層18はともに接着力の強いウレタン樹脂で構成してあるから、より十分な接着耐久性を確保することができる。
また、上記ベース着色層となる樹脂塗膜層16と第2樹脂塗膜層18は、それぞれの樹脂材料や樹脂配合比を異ならせている。すなわちベース着色層となる樹脂塗膜層16は外装基材15の材料に対して接着力の大きい樹脂材料や樹脂配合比にしている。第2樹脂塗膜層18は紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料と接着性がよくベース着色層となる樹脂塗膜層16とも接着性の良い樹脂材料や樹脂配合比のものにすることができる。これにより、どのような材質の外装基材15に対しても接着耐久性の高い装飾外装板7とすることができる。
また、ベース着色層となる樹脂塗膜層16は加飾層17を接着保持し、第2樹脂塗膜層18を施工するときに加飾層17を構成する金粉や色粉が位置ずれするのを防止し蒔絵の図柄を精度の高いものとする。一方、前記第2樹脂塗膜層18は加飾層17を覆っているので含漆塗膜層19との接着面を加飾層17と樹脂塗膜層16との2種類の異なる材料ではなく第2樹脂塗膜層18のみの単独材料としている。本実施の形態ではウレタン系樹脂塗料層のみの同質材料とすることにもなり、異種材料上に漆塗料を塗装等して形成する含漆塗膜層に比べその接着耐久性の信頼性をより高いものとすることができる。
さらに、外装基材15の表面に樹脂塗膜層16を形成しているので、これを本実施の形態のようにベース着色層とすることによって多種多様な色彩を持つ装飾外装板とすることができる。例えば図6(a)(b)(c)に示すように各扉単体もしくは扉全体で色の濃淡Xをつけたり、色の変化をつけたりするグラデーションを施したり、同図(c)のYに示すように各扉間で一体的な模様(加飾層)をつけたりすることができる。
また、色の濃淡はベース着色層となる樹脂塗膜層16の着色を一定濃度としておいて紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする漆塗料を部分的に何層も塗り重ねるなどして含漆塗膜層19の膜厚を変えることによりつけることもできる。この場合は、含漆塗膜層19の膜厚に応じて光の透過率が異なることから、外部から見たときに濃淡がついて見えるようになる。さらに上記濃淡等のグラデーションはベース着色層となる樹脂塗膜層16の表面に着色粉を塗布して当該塗布量を変えることによっても形成することができ、この場合は濃淡に加え模様を形成することもでき、必要に応じて適宜選択すればよい。
さらに、外装基材15の表面には光加輝処理を施してあるから、ベース着色層となる樹脂塗膜層16を第2樹脂塗膜層18と同様無色透明もしくは淡い色とすることによって、表面から見たときの含漆塗膜層19の見栄えを鮮やかなものとすることができ、さらに質感の高いものとすることができる。
上記光加輝処理は本実施の形態では外装基材15の表面を研磨や光沢保有材の追加工または化学処理等することによって形成している。しかし、これに限られるものではなく、最外層となる含漆塗膜層19の下層側のいずれかの樹脂塗膜層に形成すればよい。例えば本実施の形態の場合ではベース着色層となる樹脂塗膜層16もしくは第2樹脂塗膜層18に金属粉等からなる光加輝材を添加して形成してもよい。
また、上記扉の表面を構成することになる装飾外装板7はその両端部を屈曲して正面部7aと側面部7bを一体形成し、当該正面部7aと側面部7bにわたって塗布境界線なく樹脂塗膜層と含漆塗膜層を施した構成としてあるから、正面部7aと側面部7bとの間で柄やグラデーションが面を跨いで表現でき良好な意匠性をもつことができる。
さらに、装飾外装板7の外装基材15は表面側のみ含漆塗膜層19を施す構成としてあるから、塗装時に外装基材15の裏面側を治具で保持して塗装を行うことができ、生産性が向上する。
また、装飾外装板7は、最外層の含漆塗膜層19を含めた塗装工程完了後に、外郭を構成するためのトリミングや曲げ加工等の成形を行なった構成としてあり、加工前の平板状態での梱包を行ない、一度に多くの量の配送が可能となるため、装飾外装板7の一枚あたりのコスト抑制を行なうことができ、また扱い易さが向上することによる品質向上を行なうことができる。
(実施の形態2)
図7(a)(b)は実施の形態2における装飾外装板の拡大断面図、拡大正面図である。なお、同図において前記実施の形態1と同じ部分には同一番号を付記して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
装飾外装板7は、ベース着色層となる樹脂塗膜層16の表面に形成した加飾層17を複数層としたものである。すなわち、加飾層17は例えば17−1,17−2,17−3の3層で構成してあり、これらは金粉、色粉、螺鈿、箔等を用いて形成してある。さらにこの実施の形態では含漆塗膜層19の表面にも第2加飾層20が形成してある。
これによって、この装飾外装板7では、加飾層17、例えば蒔絵が17−1,17−2,17−3と重なっているため図柄に遠近感を出すことができる。加えて、含漆塗膜層19の表面にも第2加飾層20が形成してあるから、この17−1,17−2,17−3の加飾層と第2加飾層20との間でも遠近感を表現することができる。したがって、装飾外装板7の質感をより高いものとすることができる。
(実施の形態3)
図8は実施の形態3における装飾外装板の断面図である。なお、同図においても前記実施の形態1と同じ部分には同一番号を付記して説明を資料略し、異なる部分のみ説明する。
装飾外装板7は、第2樹脂塗膜層18の更に表面側に第3加飾層21を形成し、その上から樹脂塗膜層16、第2樹脂塗膜層18と同様のウレタン系樹脂塗料からなる中塗りとしての第3樹脂塗膜層22を形成し、その表面に含漆塗膜層19が形成してある。また、上記第3樹脂塗膜層22はウレタン樹脂粒子の調整等によって光の屈折率が含漆塗膜層19の屈折率よりも低くなるように設定してある。
これによって、装飾外装板7は、含漆塗膜層19と第3樹脂塗膜層22との屈折率の違
いにより深み感が増し、さらに質感の高いものとなる。しかも、含漆塗膜層19の下層に屈折率の低い第3樹脂塗膜層22が存在することによって、第2樹脂塗膜層18あるいは、ベース着色層となる樹脂塗膜層16、あるいは外装基材15に形成した光加輝の層の反射を抑えてコクのある深み感を出すことができ、さらに質感を上げることができる。
(実施の形態4)
図9は実施の形態4における装飾外装板の断面図である。なお、同図においても前記実施の形態1と同じ部分には同一番号を付記して説明を資料略し、異なる部分のみ説明する。
実施の形態4の装飾外装板7は、外装基材15の表面にレーザー加工等によって凹部23を形成し、その上にベース着色層となる樹脂塗膜層16、加飾層17、第2樹脂塗膜層18、含漆塗膜層19を形成したものである。
これによって、装飾外装板7では、凹部23の凹面による光の反射が含漆塗膜層19の光屈折の仕方が見る角度によって異なるので、凹部23で形成した模様の見え方に変化をつけることができて、さらに質感を向上させることができる。特に凹部23に着色加工しておけば見え方の変化を鮮明なものとすることができ、効果的である。
(実施の形態5)
図10は実施の形態5における装飾外装板の断面図である。なお、同図においても前記実施の形態1と同じ部分には同一番号を付記して説明を資料略し、異なる部分のみ説明する。
実施の形態5の装飾外装板7は、外装基材15の表面にラミネート加工したフィルムで樹脂フィルム層24を形成し、樹脂フィルム層24に着色や柄の転写25を施したものである。
これによって、装飾外装板7では、樹脂フィルム層24を間に挟むことで、含漆塗膜層と樹脂フィルム層との屈折率や透過率の違いにより変化がおこることで深み感が増し、さらに質感の高い装飾外装材とすることができる。
また、樹脂フィルム層24を備えた外装基材とすることによって、外装基材15に樹脂塗装による膜層形成する場合よりも成形性が向上し、コストの抑制や品質の向上を図ることができる。
(実施の形態6)
図11は実施の形態6における装飾外装板の断面図である。なお、同図においても実施の形態1と同じ部分には同一番号を付記して説明を資料略し、異なる部分のみ説明する。
実施の形態6の装飾外装板7は、樹脂フィルム層24と外装基材15の間に着色や柄を施した印刷層26を形成したものである。
これによって、装飾外装板7では、装飾外装板7全体でのデザイン性を向上させることができ、また印刷によって容易に大きな面積に対する加飾加工ができるためコストの抑制ができ、さらに加飾等が施された印刷層26への傷付きや汚れを防止行なうことができ品質向上を行なうこともできる。
(実施の形態7)
図12は実施の形態7における装飾外装板の断面図である。なお、同図においても前記
実施の形態1と同じ部分には同一番号を付記して説明を資料略し、異なる部分のみ説明する。
実施の形態7の装飾外装板7は、樹脂フィルム層24の上側に加飾等が施された印刷層26、第2樹脂塗膜層18、含漆塗膜層19を備え、樹脂フィルム層24の下側に接着層28を備えたフィルム部材30としたものである。このフィルム部材30をインサート成型により外装基材15と一体化をおこなうものである。
これにより、塗膜の構成をフィルム部材30の状態で形成できるため生産性を向上させることができコストの抑制を図ることができる。
なお、上記各実施の形態における装飾外装板7は扉表面に対して着脱可能に形成されたものであるが、具体的には家電機器の外郭表面の端面あるいは端部に枠体を備え、前記枠体を介して着脱可能としても良い。また、外郭表面に備えた凹部に装飾外装板7の裏面に形成した凸を嵌合してもよい。すなわち、着脱仕様には拘らず、装飾外装板7が家電機器の外郭表面に対して着脱可能にできればよい。
また、上記各実施の形態では、外装基材15をベースに各塗膜層および含漆塗膜層19を形成したもので説明したが、外装基材15を除く各塗膜層をフィルム状に形成し、内装基材31に貼り付ける仕様としてもよい。この場合、各塗膜層の品質が均一化し、低コスト化を図ることができる。
また、外装基材15を除く各塗膜層をフィルム状に形成し、前記フィルム自身を家電機器の外郭表面に着脱可能にしてもよい。この場合、手軽に安価に家電機器の外郭表面のデザインを変更することができる。
1 冷蔵庫本体(家電機器本体)
2,3,4,5,6 扉
7 装飾外装板
8 内面板
9,10 装飾カバー
11 発泡断熱材
12 把手部
15 外装基材
16 樹脂塗膜層
17 加飾層
18 第2樹脂塗膜層
19 含漆塗膜層
20 第2加飾層
21 第3加飾層
22 第3樹脂塗膜層
23 凹部
24 樹脂フィルム層
25 着色や柄の転写
26 印刷層
28 接着層
30 フィルム部材

Claims (6)

  1. 外観を構成する外装部材に含漆塗料を有する塗膜層が形成された部材を備え、前記外装部材が着脱可能に形成された家電機器。
  2. 前記塗装膜が紫外線硬化型含漆塗料を主成分とする請求項1に記載の家電機器。
  3. 前記部材が前記外装部材と一体に形成された請求項1または2に記載の家電機器。
  4. 前記部材が前記外装部材と別体に形成された請求項1または2に記載の家電機器。
  5. 前記外装部材が曲面で形成された請求項1から4のいずれか一項に記載の家電機器。
  6. 前記塗膜層を含む複数塗膜層が前記部材に形成され、前記複数塗膜層の少なくとも一つが光加輝材を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の家電機器。
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