JP2016211335A - 移動体移動装置および窓ガラス昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ、ケーブルによる擦れ音を抑制できる、移動体移動装置を提供すること。
【解決手段】方向転換部150におけるケーブル曲げ構造を、ケーブルガイド160と、プーリー170とにより構成し、ケーブルガイド160とプーリー170が協働して、ケーブル140が所定の曲げ半径となるように曲げることにより、ケーブル140を方向転換するようにした。また、ケーブル140の張力が最も大きい頂部には、プーリー170を配置した。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば自動車の窓ガラスを昇降動作させる移動体移動装置および窓ガラス昇降装置に関する。
自動車のドアに装着される窓ガラスの昇降には、ウインドレギュレータが使用されている。ウインドレギュレータは、キャリアプレートと、駆動部と、上昇用ケーブルと、下降用ケーブルと、ガイドレールと、ケーブルの方向を転換する方向転換部とを備えている。
キャリアプレートは、窓ガラスの下端部を支持するように窓ガラスに取り付けられる。キャリアプレートは、ガイドレールに案内されて昇降移動可能になっている。キャリアプレートには、上昇用ケーブルおよび下降用ケーブルの一端が取り付けられており、上昇用ケーブルおよび下降用ケーブルの移動に伴って昇降移動される。
ガイドレールは、窓ガラスの移動方向に沿って配置されており、キャリアプレートを移動方向に沿って案内する。ガイドレールの端部には、上昇用ケーブルまたは下降用ケーブルが当接して曲げられる方向転換部が取り付けられている。
駆動部は、上昇用ケーブルおよび下降用ケーブルの他端が連結されるドラムを有し、このドラムを回転駆動するモーターにより、各ケーブルを巻き取りまたは繰り出すことによって、キャリアプレートを昇降移動させる。
方向転換部として、半円形状のケーブルガイドの湾曲部にガイド溝を設け、このガイド溝にケーブルを掛け回して、ケーブルを摺動状態で案内するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−218044号公報
上述したように、方向転換部は、ケーブルを摺動状態で案内することから、経時の使用によって、ガイド溝内においてガイド溝の底面に生じたケーブルの撚り目痕とケーブルとの擦れ音が発生するおそれがある。
このような擦れ音を抑制する一つの方法として、方向転換部にプーリーを配置することが考えられる。しかしながら、ガイドレールの幅などによって決まるケーブルの規定の配索径路を維持するようにプーリーを配置すると、プーリー径を大きくせざるを得ない欠点がある。また、プーリーからのケーブル外れや、プーリー溝側面へのケーブルの当接によるケーブルの損傷を防止するためには、プーリー幅を大きくする必要があり、この結果、プーリーの大型化や重量化を招く欠点がある。このようなプーリーの大型化は、ウインドレギュレータの大型化を招くことになる。これは、省スペースが求められるドアパネルに配置する上で大きな支障となる。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ、ケーブルによる擦れ音を抑制できる、移動体移動装置および窓ガラス昇降装置を提供する。
本発明の移動体移動装置の一つの態様は、
駆動部と、
ガイドレールと、
前記ガイドレールに対して摺動して移動することにより、移動体を移動させるキャリア部材と、
一端が前記駆動部に接続され、他端が前記キャリア部材に接続されたケーブルと、
プーリー溝を有するプーリーと、
ガイド溝を有するケーブルガイドと、
を備えた移動体移動装置であって、
前記移動体移動装置は、前記ガイドレールの先端に、前記ケーブルの延びる方向が転換されるケーブル曲げ構造を有し、
前記ケーブル曲げ構造は、前記ケーブルが前記プーリー溝と前記ガイド溝とに収められ、前記プーリーと前記ケーブルガイドとによって前記ケーブルが所定の曲げ半径となるように曲げることにより、前記ケーブルを方向転換する。
本発明によれば、プーリーとガイドレールとで協働してケーブルが所定の曲げ半径となるように曲げることによりケーブルを方向転換するので、装置の大型化を抑制しつつ、ケーブルによる擦れ音を抑制できるようになる。
自動車のドアへのウインドレギュレータの取付状態を示す概略図 実施の形態によるウインドレギュレータの全体構成を示す正面図 方向転換部を拡大して示す正面図 方向転換部を拡大して示す斜視図 方向転換部を左方向から見た側面図 方向転換部を右方向から見た側面図 ケーブルガイドのガイド溝の説明に供する側面図 プーリーの正面図 図7のA−A線断面図 図1のウインドレギュレータを右方向から見た側面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態では、本発明の移動体移動装置を自動車のウインドレギュレータに適用した例について説明する。つまり、実施の形態では、移動体移動装置が移動させる移動体は窓ガラスである。
図1は、自動車のドアへのウインドレギュレータの取付状態を示す概略図である。自動車のドアには、ドアパネル10と、窓ガラス11と、窓ガラス11を摺動自在に案内するサッシュ12と、窓ガラス11を昇降させるためのウインドレギュレータ100とが設けられている。窓ガラス11の車両前後方向に位置する縁部は、サッシュ12により上下方向に摺動自在に案内される。
図2は、ウインドレギュレータ100の全体構成を示す正面図である。ウインドレギュレータ100は、駆動部110と、ガイドレール120と、ガイドレール120に対して摺動して移動することにより窓ガラス11を移動させるキャリアプレート130と、ケーブル140と、ケーブル140の方向を転換する方向転換部150と、を有する。因みに、本実施の形態のケーブル140としては、アウターケーシングを用いずに、インナーケーブルのみを用いる。
駆動部110は、ケーブル140を巻き取るドラム(図示せず)をドラムハウジング111内に有する。また駆動部110はドラムを回転させるモーター112を有する。モーター112とドラムとの接続は、モーター112の駆動軸の回転によりドラムを正転逆転が可能に接続されていれば、公知の接続構造を用いることができる。キャリアプレート130は、係合穴131、132を介して窓ガラス11の下端部が取り付けられるとともに、ガイドレール120に対して摺動して昇降移動可能になっている。また、キャリアプレート130には上昇用ケーブル141の一端および下降用ケーブル142の一端が取り付けられており、これによりキャリアプレート130は上昇用ケーブル141がドラムによって巻き取られて下降用ケーブル142が繰り出されると上昇用ケーブル141によって引き上げられて上昇し、下降用ケーブル142がドラムによって巻き取られて上昇用ケーブル141が繰り出されると下降用ケーブル142によって引き下げられて下降する。因みに、上昇用ケーブル141および下降用ケーブル142の他端は、ドラム内に固定されている。
ウインドレギュレータ100は、ドラムが回転可能で、キャリアプレート130が昇降可能な状態で、ドアパネル10内に固定される。
方向転換部150は、上昇用ケーブル141の配索方向を転換する。方向転換部150は、ケーブルガイド160と、プーリー170とによって構成されている。ケーブルガイド160はガイドレール120の上端に差し込まれて取り付けられている。プーリー170は、ケーブルガイド160に回転自在に取り付けられている。
図3は方向転換部150を拡大して示す正面図である。図4は方向転換部150を拡大して示す斜視図である。図5は方向転換部150を左方向から見た側面図であり、図6は方向転換部150を右方向から見た側面図である。図7はケーブルガイド160のガイド溝の説明に供する側面図である。図8はプーリー170の正面図である。図9は図8のA−A線断面図である。
図3および図4からも分かるように、方向転換部150に進入するケーブル140(141、142)はケーブルガイド160のガイド溝161(図4)によって案内された後にプーリー170のプーリー溝171に進入し、さらにケーブルガイド160のガイド溝161によって案内された後に方向転換部150から退出するようになっている。これにより、本実施の形態の方向転換部150においては、ケーブルガイド160とプーリー170が協働して、ケーブル140が所定の曲げ半径となるように曲げることにより、ケーブル140を方向転換する。ここで、ケーブル140は、その強度の確保のために所定の剛性を有し、最小曲げ半径が存在する。ケーブル140が配索される際の所定の曲げ半径は、最小曲げ半径以上であって、ガイドレール、ドラム、キャリアプレートなどの各部材の設計に適した曲げ状態となる半径であるため、ウインドレギュレータの目的等に応じて適宜決定されるものである。
ここで、方向転換部150に進入および方向転換部150から退出するケーブル140の配索位置、つまり図3における上昇用ケーブル141の左右方向の配索幅は、ドラムの直径やガイドレール120の幅、キャリアプレート130のサイズなどに応じて決まる。そして、このドラムの直径やガイドレール120の幅、キャリアプレート130のサイズなどは、ウインドレギュレータ100に求められるトルクや強度によって決まってくる。よって、ケーブル140の配索位置は、ウインドレギュレータ100の仕様によって予め決まった規定のものである。
よって、もしも、方向転換部150をプーリーだけで構成した場合には、ケーブル140の規定の配索位置を維持するためにプーリー170の径を大きくする必要がある。ここで、ウインドレギュレータ100において、キャリアプレート130よりも上側部分の長さを長くすると、その部分を収めるためにドアパネル10の高さを高くしなければならない。よって、ドアパネル10の高さを低くするためには、キャリアプレート130よりも上側部分の長さをできるだけ短くすることが好ましい。しかし、プーリー170の直径が大きくなると、必然的にキャリアプレート130よりも上側部分の長さが長くなるので好ましくない。
本実施の形態の方向転換部150は、ケーブル140の張力による当接力が最も大きい頂部付近の当接部分にはプーリー170を用いることで、ケーブル140による撚り目痕が生じているなどのガイド溝の底面とケーブル140との摺動によって擦れ音が生じるのを抑制しつつ、ケーブルガイド160によってケーブル140の横方向の配索径路を確保することで、プーリー径を小さくできるようになっている。
また、本実施の形態のウインドレギュレータ100においては、プーリー170およびケーブルガイド160からなる方向転換部150に上昇用ケーブル141が掛け亘されている。これにより、下降用ケーブル142と比較して大きな張力が与えられる上昇用ケーブル141の擦れ音を有効に抑制できる。また、下降用ケーブル142は下降用ケーブル142による異音の抑制のために、キャリアプレート130の上昇時にガイドレール120と接触するように、ガイドレール120上に配索されている。また、上昇用ケーブル141はガイドレール120から離間して、ガイドレール120の両側に配索されている。
図4から分かるように、ケーブルガイド160は、基部162と、ガイド溝161を有するガイド部163と、プーリー170の回転軸172を軸支する軸支部164と、プーリー170の回転軸172をケーブルガイド160の外側から軸支部164へと導く導入部165とを有する。基部162がレールガイド120の上端に差し込まれるように嵌合部が設けられており、ガイドレール120の上端が嵌合部に嵌合することにより、ケーブルガイド160がガイドレール120に取り付けられ、ケーブルガイド160に捩れ剛性が与えられている。本実施の形態の場合、ケーブルガイド160は、上部がほぼ半円形状となっており、その左右方向の中央部分にはプーリー170を取り付けるためのU字状の切欠き(導入部)が形成されている。切欠きの下端部分はプーリーの回転軸172を支持するための軸支部164となっており、切欠きの上部の開放端はプーリー170の回転軸172をケーブルガイド160の外側から軸支部164へと導入するための導入部165となっている。軸支部164に配置されたプーリー170は、プーリー170およびケーブルガイド160に上昇用ケーブル141が掛け亘されることにより、ケーブルガイド160から抜け止めされる。そして、プーリー170は上昇用ケーブル141の移動に応じて回転する。これにより、ケーブルガイド160にプーリー170を簡単に取り付けることができ、プーリー170の交換なども容易に行うことができる。
図7から分かるように、ケーブルガイド160のガイド溝161は、ガイド溝161の溝の延在方向に、ドラム側の拡径部161aと導入部側の平行部161bとを有する。また、図5および図6から分かるように、ガイド溝161の深さ方向には、溝底を形成する底部167と壁部168を有する。拡径部161aは、上昇用ケーブル141の延出方向(つまりケーブルガイド160から上昇用ケーブル141が延出する方向)に向けて拡径するように形成されている。これにより、上昇用ケーブル141がケーブルガイド160へと進入する際に、上昇用ケーブル141がガイド溝161の壁に当接して擦れることなく拡径部161aから平行部161b、さらにはプーリー溝171へとスムーズに進入でき、この結果、上昇用ケーブル141の損傷を防止できる。また、ガイド溝161は、底部167がケーブル140を曲げ半径の外側に向かって押圧し、ケーブル140が所定の曲げ半径となるように曲げ部分の両側を支持し、ケーブルガイド160は張力を付与するようにケーブル140をガイドする。
図10は、図1のウインドレギュレータ100を右方向から見た側面図である。この図から分かるように、ガイドレール120は、ドアパネル10の形状に合わせるように、長手方向に亘って湾曲した形状となっている。そのため、このガイドレール120に沿って摺動するキャリアプレート130の昇降位置が変動すると、キャリアプレート130に取り付けられた上昇用ケーブル141の一端の位置もそれに伴って変動するので、上昇用ケーブル141はガイド溝161の幅方向に変位する。拡径部161aを設けたことにより、この変位に起因する上昇用ケーブル141のガイド溝161の壁への接触やガイド溝161からの外れを防止できる。換言すると、ガイドレール120が湾曲しており、方向転換部150からケーブル140が延出する方向と、ケーブル140の張力方向とが異なる場合であっても、拡径部161aにより、方向転換部150からの延出方向とケーブル張力方向との差に対応することができる。実施の形態のように、ガイドレール120の下端に駆動部110が設けられた下端ドライブ式ウインドレギュレータの場合には、ガイドレール120の湾曲によりプーリー170の回転平面とケーブル140との角度が大きくなるので、拡径部161aの効果が特に高い。
また、ドラムに巻き取られた上昇用ケーブル141は、巻き取り量や巻き取り状態に応じて、ドラムの幅方向に変位することがある。この変位に応じて、ケーブルガイド160のガイド溝161の位置における上昇用ケーブル141もガイド溝161の幅方向に変位する。拡径部161aを設けたことにより、この変位に起因する上昇用ケーブル141のガイド溝161の壁への接触やガイド溝161からの外れを防止できる。換言すれば、ドラムとケーブルガイド160との間におけるケーブル140のリード角が大きい場合でも衝撃がケーブルガイド160に加わらないようにすることができる。
実際には、窓ガラス11(キャリアプレート130)を上昇させる際には、上昇用ケーブル141のうち方向転換部150の右側の上昇用ケーブル141がケーブルガイド160に進入することになるが、このときの上昇用ケーブル141の変位に起因する上昇用ケーブル141のガイド溝161の壁への接触やガイド溝161からの外れが拡径部161aにより防止される。一方、窓ガラス11(キャリアプレート130)を下降させる際には、上昇用ケーブル141のうち方向転換部150の左側の上昇用ケーブル141がケーブルガイド160に進入することになるが、このときの上昇用ケーブル141の変位に起因する上昇用ケーブル141のガイド溝161の壁への接触やガイド溝161からの外れが拡径部161aにより防止される。
因みに、もしも、ケーブルガイド160を用いずに、プーリー170のみで上昇用ケーブル141の変位に起因する上昇用ケーブル141のガイド溝161の壁への接触やガイド溝161からの外れを防止しようとすると、プーリー170の厚みを大きくせざるを得ず、この結果、可動部であるプーリー170の重量増加を招き好ましくない。本実施の形態では、不可動部であるケーブルガイド160に上述した機能を受け持たせることができるので、プーリー170を薄肉化することができ、可動部であるプーリー170を軽量化できる。
加えて、本実施の形態の場合には、ケーブルガイド160のガイド溝161を覆うように外れ止め166が設けられている。外れ止め166は、ガイド溝161の拡径部161aの少なくとも一部を覆う位置に設けることが好ましい。これにより、上昇用ケーブル140のケーブルガイド160への進入時におけるケーブル外れをより確実に防止できる。なお、ケーブル140の外れ止めについては、壁部168の上側に設ければよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、方向転換部150におけるケーブル曲げ構造を、ケーブルガイド160と、プーリー170とにより構成し、ケーブルガイド160とプーリー170が協働して、ケーブル140が所定の曲げ半径となるように曲げることにより、ケーブル140を方向転換するようにしたことにより、装置の大型化を抑制しつつ、ケーブル140による擦れ音を抑制できる、ウインドレギュレータ100を実現できる。
本実施の形態のウインドレギュレータ100は、方向転換部150の中でケーブル140の張力が最も加わる頂部にプーリー170を配置することで、方向転換部材としての摺動部分を少なくすることができ、撚り目痕による擦れ音の発生を防止しつつ、ケーブルガイド160によってケーブル140の横方向の配索径路を確保することで、プーリー径を小さくできる。また、ケーブル140の湾曲部分の頂部にはプーリー170が接触し、摺動溝であるガイド溝161とは当該湾曲部分の曲りの浅い部分が接触するので、ガイド溝161への押圧力が軽減されている。方向転換部150によって達成されるべきケーブル曲げ半径は、ケーブルガイド160とプーリー170とで実現されればよいので、プーリー170の半径の自由度が高くなり、その結果、プーリー170の小型化も可能となる。
また、ケーブル140がガイド溝161の底部167に摺動するため、壁部168によりケーブル140がガイド溝161から外れるのを規制することができるので、プーリー170のケーブル溝(プーリー溝171)の壁を薄肉化して軽量化が可能で、プーリー170の回転を容易とすることもできる。また、ケーブルガイド160によってケーブル140の張力の一部を分担して支持することができるので、プーリー170の回転軸への荷重を低減でき、その結果、プーリー170の回転軸172の摩擦音を抑制できる。
なお上述の実施の形態では、プーリー170の両側でケーブル140を案内するようなケーブルガイド160を設けた場合について述べたが、これに限らず、プーリー170の片側でのみケーブル140を案内するようなケーブルガイドを設けてもよい。要は、ケーブル140がプーリー170とケーブルガイド160とによって協働して所定の曲げ半径となるように曲げることによりケーブル140を方向転換するケーブル曲げ構造を用いればよい。
また上述の実施の形態では、上昇用ケーブル141の方向を転換するために方向転換部150を用いた場合について述べたが、下降用ケーブル142の方向を転換するために方向転換部150を用いてもよい。
また上述の実施の形態では、本発明を、ガイドレール120の下端に駆動部110が設けられた下端ドライブ式ウインドレギュレータに適用した場合について述べたが、ガイドレール120の長手方向中央付近にブラケットを設け、そのブラケットに駆動部110を設けたセンタードライブ式のウインドレギュレータにも適用可能である。
また上述の実施の形態では、本発明を、窓ガラス11を上下方向に移動させる場合に用いたが、左右方向に窓ガラスを移動させる場合にも用いることができる。さらには、移動させる対象である移動体は窓ガラスに限らず、ドアなどの他の移動体を移動させる場合にも適用可能である。
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することの無い範囲で、様々な形で実施することができる。
本発明は、例えば自動車のウインドレギュレータに適用し得る。
11 窓ガラス
100 ウインドレギュレータ
110 駆動部
111 ドラムハウジング
112 モーター
120 ガイドレール
130 キャリアプレート
140 ケーブル
141 上昇用ケーブル
142 下降用ケーブル
150 方向転換部
160 ケーブルガイド
161 ガイド溝
161a 拡径部
161b 平行部
164 軸支部
170 プーリー
171 プーリー溝
172 回転軸

Claims (6)

  1. 駆動部と、
    ガイドレールと、
    前記ガイドレールに対して摺動して移動することにより、移動体を移動させるキャリア部材と、
    一端が前記駆動部に接続され、他端が前記キャリア部材に接続されたケーブルと、
    プーリー溝を有するプーリーと、
    ガイド溝を有するケーブルガイドと、
    を備えた移動体移動装置であって、
    前記移動体移動装置は、前記ガイドレールの先端に、前記ケーブルの延びる方向が転換されるケーブル曲げ構造を有し、
    前記ケーブル曲げ構造は、前記ケーブルが前記プーリー溝と前記ガイド溝とに収められ、前記プーリーと前記ケーブルガイドとによって前記ケーブルが所定の曲げ半径となるように曲げることにより、前記ケーブルを方向転換する、
    移動体移動装置。
  2. 前記ケーブル曲げ構造は、前記ケーブルの曲りの頂部において前記プーリーと前記ケーブルとが接触して、前記ケーブルを方向転換する、
    請求項1の移動体移動装置。
  3. 前記ケーブルは、一端側と他端側とが前記曲げ構造から延出するように配索され、
    前記ケーブルガイドから前記ケーブルが延出する延出部における前記ガイド溝の幅が、延出方向に向けて拡径するように設けられた拡径部を有する、
    請求項1または2に記載の移動体移動装置。
  4. 前記プーリーは、プーリー軸を有し、
    前記ケーブルガイドは、前記プーリー軸を支持する軸支部と、前記プーリー軸を前記ケーブルガイドの外側から前記軸支部へと導入する導入部とを有し、
    前記ケーブルを前記プーリーおよび前記ケーブルガイドに掛けわたすことにより、前記プーリーの前記ケーブルガイドから抜け止めがされた、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動体移動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動体移動装置が用いられ、
    前記移動体が窓ガラスであり、
    前記キャリア部材が車両の上下方向へ移動するように、前記ガイドレールに摺動可能に取り付けられている、
    窓ガラス昇降装置。
  6. 前記ガイドレールが長手方向に亘って湾曲している、
    請求項5に記載の窓ガラス昇降装置。
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