JP6435823B2 - スライドドアモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、電動でスライドドアを移動させるスライドドアモジュールに関する。
車両のスライドドアをモータで移動させるドア移動装置(スライドドア装置)が知られている(例えば、特許文献1)。ドア移動装置は、スライドドアのドアパネルに取り付けられている。一方、ドア移動装置のインナーパネルへの取り付け構造として、インナーパネルに開口部を設けて、この開口部に、ドア移動装置を収容可能な凹部を有する鉄製のブラケットを嵌め込む構造が提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−336352号公報 特開2004−142681号公報
ところで、スライドドア内には、ドア移動装置だけでなく、様々な装置が実装される。例えば、窓ガラスを昇降させる窓ガラス昇降装置がスライドドア内に収容される。
従来、これらの装置はスライドドアに個々に取り付けられている。これらの取付作業は手間を要することから、スライドドアの生産効率の向上が課題となっている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライドドアの生産効率の向上に寄与するスライドドアモジュールを提供することにある。
(1)上記課題を解決するスライドドアモジュールは、スライドドアのインナーパネルに取り付けられる樹脂製のベースと、窓ガラスを昇降する窓ガラス昇降装置と、前記スライドドアを移動させるドア移動装置とを備え、前記ベースは車幅方向の外側に窪む凹部を有し、前記窓ガラス昇降装置は前記ベースに取り付けられて、前記ドア移動装置の駆動機構は前記凹部に収容されており、前記凹部の後側壁には、前記ドア移動装置のケーブルを挿通させる貫通孔が設けられている
この構成によれば、スライドドアモジュールは、窓ガラス昇降装置とドア移動装置とを含むアセンブリとなっている。このため、これら装置をインナーパネルに個々に取り付ける必要がなく、スライドドアの生産効率が向上する。
上記構成によれば、ケーブルをドア移動装置から車両本体まで直線的に延長することができる。これによりドア移動用ドラムによるケーブルの巻取りが円滑になる。
(2)上記スライドドアモジュールにおいて、前記ドア移動装置は、2本のケーブルと、ドア移動用モータと、前記ドア移動用モータにより回転して前記ケーブルを巻くドア移動用ドラムと、前記ケーブルを前記ドア移動用ドラムに案内するガイドプーリとを備え、前記ドア移動装置は、前記スライドドアモジュールが前記インナーパネルに取り付けられたときに前記ドア移動用ドラムの少なくとも一部が前記スライドドアモジュールの支持するセンターガイドレールの延長上に位置し、かつ前記ドア移動装置が車両前後方向における前記センターガイドレール側に位置する。上記構成によれば、ドア移動装置を全体としてコンパクトになる。これにより、スライドドアモジュールを従来に比べて小型にすることができる。
(3)上記スライドドアモジュールにおいて、前記ドア移動用ドラムと前記ガイドプーリとは、車両前後方向に並べられて、前記ケーブルのうちの一方が前記ガイドプーリを介さずに前記ドア移動用ドラムに巻かれ、前記ケーブルのうちの他方が前記ガイドプーリを介さずに前記ドア移動用ドラムに巻かれる。この構成によれば、2本のケーブルそれぞれに対応するガイドプーリを備えるスライドドアモジュールに比べて、スライドドアモジュールが簡単な構造となる。
(4)上記スライドドアモジュールにおいて、前記ガイドプーリは金属製のブラケットに固定される。
この構成によれば、ガイドプーリが金属製のブラケットに固定されるため、組立時に生じるガイドプーリの位置ずれまたはベースの経時変化によるガイドプーリの位置ずれが小さくなる。
上記スライドドアモジュールによれば、スライドドアの生産効率の向上に寄与する。
車両の模式図。 スライドドアの模式図。 スライドドアモジュールの模式図。 ドア移動装置のドラム及びガイドプーリの模式図。 凹部の斜視図。 凹部へのドア移動装置の組み付け構造を示す斜視図。
図1〜図6を参照して、スライドドアモジュール30について説明する。
図1は、車両1を俯瞰した平面図である。図1では、ステアリングホイール1aの配置側が車両1の前側を示す。なお、以降の説明では、スライドドア10が車両本体2に取り付けられた状態で車両1の上下方向と一致する方向をスライドドアモジュール30の「上下方向DZ」と規定する。車両1の前後方向と一致する方向をスライドドアモジュール30の「前後方向DY(車両前後方向)」と規定する。車両1の車幅方向と一致する方向をスライドドアモジュール30の「車幅方向DX」と規定する。
スライドドア10は、アッパーガイドレール5a、ロアガイドレール5b及びセンターガイドレール5cを介して車両本体2の乗降口3に摺動可能に取り付けられる。
アッパーガイドレール5aは、ガイドローラを介してスライドドア10の上部を支持する。ロアガイドレール5bは、ガイドローラを介してスライドドア10の下部を支持する。センターガイドレール5cは、ローラユニット6を介してスライドドア10の中央部を支持する。
スライドドア10は、乗降口3を閉鎖する全閉位置から、乗降口3を全開する全開位置までの範囲で、車両本体2に敷設されたドアレールに沿って移動する。スライドドア10は、全閉位置から車幅方向DXに移動可能に、かつ全閉位置から外側に移動した状態で前後方向DYに移動可能に、車両本体2に取り付けられている。
図2は、スライドドア10の内部構造を示す模式図である。
スライドドア10は、アウターパネル11と、インナーパネル12と、インナーパネル12に取り付けられるスライドドアモジュール30と、窓ガラス4とを備えている。インナーパネル12の内側(車内側)には内装パネルが取り付けられる。
インナーパネル12は、アウターパネル11の内側に取り付けられる。インナーパネル12には、スライドドアモジュール30が配置される開口部12aが設けられている。窓ガラス4は、インナーパネル12及びスライドドアモジュール30により構成されるインナー部材と、アウターパネル11との間の空間に収容され得る。
スライドドア10には、スライドドア10の前側に配置される第1ロック装置13と、スライドドア10の後側に配置される第2ロック装置14と、スライドドア10の下部に配置される第3ロック装置15とが設けられる。第1〜第3ロック装置13〜15は、アウターパネル11とインナーパネル12との間に配置される。
第1ロック装置13は、車両本体2の乗降口3の前縁部に設けられたストライカ16a(図1参照)に係合する。
第2ロック装置14は、車両本体2の乗降口3の後縁部に設けられたストライカ16b(図1参照)に係合する。
第3ロック装置15は、車両本体2の乗降口3の下縁部に設けられたストライカ(図示省略)に係合する。
スライドドア10は、全閉位置に位置するとき、第1〜第3ロック装置13〜15に拘束される。また、スライドドア10は、全開位置に位置するとき、第3ロック装置15に拘束される。スライドドア10は第1及び第2ロック装置13,14または第3ロック装置15により拘束されることによりその移動が制限される。
図3を参照して、スライドドアモジュール30について説明する。
スライドドアモジュール30は、樹脂製のベース31と、窓ガラス4を昇降させる窓ガラス昇降装置40と、スライドドア10を移動させるドア移動装置50と、第1〜第3ロック装置13〜15を操作するドア開閉装置60とを備える。窓ガラス昇降装置40、ドア移動装置50、及びドア開閉装置60は、ベース31に取り付けられている。
窓ガラス昇降装置40は、窓ガラス4を牽引する第1及び第2ケーブル41,42と、第1及び第2ケーブル41,42を巻くドラム43と、ドラム43と協働して第1及び第2ケーブル41,42を張るプーリ44と、ドラム43を回転させる窓ガラス昇降用モータ45と、窓ガラス4の下端に取り付けられるキャリア46とを備える。
ドラム43及びプーリ44は、ベース31の外面に配置される。窓ガラス昇降用モータ45は、ベース31の内面(車幅方向DXにおける車内側の面。以下、同じ。)に配置される。窓ガラス昇降用モータ45とドラム43とは減速機47を介して接続される。なお、減速機47の出力軸は、ベース31に設けられた貫通孔を挿通して、ドラム43に接続される。
第1ケーブル41はプーリ44で折り返されるように張られる。第1ケーブル41の一端はドラム43に、他端はキャリア46に接続される。
第2ケーブル42は、キャリア46に対して第1ケーブル41とは反対方向に延びるように張られる。第2ケーブル42の一端はキャリア46に、他端はドラム43に接続される。
ドラム43の回転により第1ケーブル41または第2ケーブル42がドラム43に巻かれると、第1ケーブル41及び第2ケーブル42の移動に伴ってキャリア46が移動する。これにより、窓ガラス4が所定移動範囲内で昇降する。
ドア移動装置50は、スライドドア10を牽引する第3及び第4ケーブル51,52と、これらケーブル51,52を巻いたり繰り出したりする駆動機構53とを備える。駆動機構53は、第3及び第4ケーブル51,52を巻くドラム54(ドア移動用ドラム)と、第3及び第4ケーブル51,52のうちの一方のケーブルをドラム54に案内するガイドプーリ55と、ドラム54を回転させるドア移動用モータ56と、ドア移動用モータ56の回転数を減速させる減速機57とを備える。駆動機構53のこれら構成要素はケース58a,58bに収容される(図6参照)。
第3ケーブル51の一端は車両本体2に固定されたセンターガイドレール5cの前端側に接続される。第4ケーブル52の一端は車両本体2に固定されたセンターガイドレール5cの後端側に接続される。第3ケーブル51及び第4ケーブル52それぞれの他端はドラム54に接続される。
ガイドプーリ55は、スライドドアモジュール30がインナーパネル12に取り付けられたときにガイドプーリ55の一部がセンターガイドレール5cの延長上に位置するように、配置される。同様に、ドラム54は、スライドドアモジュール30がインナーパネル12に取り付けられたときにドラム54の一部が、センターガイドレール5cの延長上に位置するように、配置される。そして、ガイドプーリ55は、ドラム54よりもベース31の縁側に配置される。ドア移動用モータ56は、ドラム54の下方に配置される。減速機57は、ドア移動用モータ56及びドラム54の外側(車幅方向の外側)に配置される(図6参照)。ドア移動装置50は、ベース31内において、前後方向DYにおけるセンターガイドレール5c側(すなわち後方側)に位置する。
第3ケーブル51及び第4ケーブル52は次のように取り付けられる。
第3ケーブル51及び第4ケーブル52は、後述の凹部35の貫通孔35fを挿通し、ローラユニット6を介してセンターガイドレール5cに沿うように敷設されている。
また、図4に示されるように、第3及び第4ケーブル51,52のうちの一方のケーブルはガイドプーリ55に案内されてドラム54に巻かれ、他方のケーブルはガイドプーリ55に案内されずにドラム54に巻かれる。すなわち、第3ケーブル51のドラム54に対する巻き方向と第4ケーブル52のドラム54に対する巻き方向とが逆にされている。この構成により、ドラム54の回転に基づいて第3ケーブル51及び第4ケーブル52は次のようにドラム54に巻かれる。すなわち、ドラム54が所定方向に回転すると第3ケーブル51及び第4ケーブル52の一方のケーブルが巻かれるとともに他方のケーブルが繰り出される。ドラム54が所定方向とは逆方向に回転すると、巻かれるケーブルと繰り出されるケーブルとが、所定方向に回転する場合に対して逆になる。このようにして、スライドドア10が車両1の前方または後方に移動する。
ドア開閉装置60は、インナーハンドル61と、各種の動作に基づいて第1〜第3ロック装置13〜15を動作させる伝達機構63とを備える。スライドドア10の外側に取り付けられるアウターハンドル62はドア開閉装置60に接続される。
インナーハンドル61は、回転可能にスライドドアモジュール30のベース31に取り付けられている。インナーハンドル61は、内装パネルから車幅方向DXの内側(座席側)に突出するように設けられている。
第1の所定操作(以下、「閉操作」という。)によりインナーハンドル61が第1の所定方向に回転するとき、この回転動作が伝達機構63を介して第3ロック装置15に伝達されて、第3ロック装置15が操作される。
また、第2の所定操作(以下、「開操作」という。)によりインナーハンドル61が第2の所定方向に回転するとき、この回転動作が伝達機構63を介して第1及び第2ロック装置13,14それぞれに伝達され、第1及び第2ロック装置13,14が操作される。
所定操作によりアウターハンドル62が所定方向に回転するとき、この回転動作が伝達機構63を介して第1〜第3ロック装置13〜15に伝達されて、伝達された動力により第1〜第3ロック装置13〜15が操作される。
次に、図3を参照して、ベース31における各装置の配置を説明する。
ベース31は樹脂で成形される。例えば、ベース31は、発泡樹脂により形成される。発泡樹脂によれば、発泡しない樹脂に比べて、ベース31の厚みを増すことができ、これによりベース31の強度及び剛性が高まる。
ベース31の上縁部には、中央に向かって入り込む部分(切り欠いて形成されたように見えるため、以下では「切欠き部32」という。)が設けられている。切欠き部32には窓ガラス昇降装置40のプーリ44を支持する支持部33が突出するように設けられている。
窓ガラス昇降装置40は次のようにベース31に配置される。すなわち、ベース31の中央下部における内面に、窓ガラス昇降用モータ45及び減速機47が配置され、その外面には、窓ガラス昇降装置40のドラム43が配置される。
ベース31の上方前部の内面にはドア開閉装置60が配置される。ドア開閉装置60の伝達機構63は複数のレバーにより構成されている。このうちの第1のレバーは、動力伝達ケーブル17,17を介して第1及び第2ロック装置13,14に接続され、第2のレバーは、他の動力伝達ケーブル17を介して第3ロック装置15に接続されている。これら動力伝達ケーブル17は、ドア開閉装置60から延びてベース31の切欠き部32を通過してベース31の外面側に引き渡されて、ベース31に設けられた案内溝34に沿うように延ばされる。そして、動力伝達ケーブル17は第1〜第3ロック装置13〜15にそれぞれ接続される。
ベース31の下方後部の内面には、ドア移動装置50のドラム54及びドア移動用モータ56を収容する凹部35が設けられている。凹部35は、ベース31の内面(減速機47が配置される部分の面)から車幅方向DXの外側に窪むように構成されている。凹部35は、窓ガラス4の移動範囲の下限端よりも下方に設けられている。この構成により、ドラム54及びドア移動用モータ56は、窓ガラス4の移動範囲の下限端よりも下方に配置されるようになる。
図5に参照して、凹部35の一例を説明する。
凹部35は、下方に向かって浅くなるように傾斜する底壁35aと、底壁35aを囲む周壁35bとを備える。周壁35bは、少なくとも上側壁35rと、前側壁35sと、後側壁35tと、下側壁35uとを有する。上側壁35r、前側壁35s、後側壁35t及び下側壁35uは、ベース31の内面に対して実質的に垂直(成形型からベース31を抜くことが可能な角度であって垂直に近い角度。)に延びる。また、上側壁35rと後側壁35tとの間の角度は略90度に構成されている。前側壁35sは、窓ガラス昇降装置40のドラム43の配置部分と重ならない程度にドラム43側に寄っている。すなわち、ドラム43と凹部35とは平面視(視線が車幅方向DXに沿う視点)で隣り合う(図3参照)。
底壁35aには、後述のモータユニット53aを位置決めするための位置決め凹部35eが設けられている。
後側壁35tには、ドア移動装置50の第3及び第4ケーブル51,52が挿通する貫通孔35fが設けられている。ドア移動装置50のドラム54は、凹部35内における上側に配置されている。また、ドア移動用モータ56は、凹部35内における下側に配置される(図6参照)。
図6を参照して、ドア移動装置50の組み付け構造を説明する。
図6に示されるように、ドア移動用モータ56と減速機57とは、第1ケース58aに収容されて、1つのモータユニット53aを構成する。モータユニット53aは、凹部35に収容される。モータユニット53aの出力部53xは、ブラケット36によりベース31側に押さえ付けられる。
ブラケット36は、金属(例えば、鉄またはアルミ合金)により形成される。ブラケット36は、モータユニット53aの出力軸を挿通する孔36aと、ガイドプーリ55の軸を支持する支持部36bと、孔36aの周縁から突出する第1締結部36cと、支持部36bから突出する第2締結部36dとを有する。
ブラケット36は、第1及び第2締結部36c,36dを介してベース31に固定される。ガイドプーリ55は、ブラケット36の支持部36bに取り付けられる。ドラム54がモータユニット53aの出力軸に取り付けられる。ドラム54とガイドプーリ55とは、第2ケース58bに収容される。
上述したように、ブラケット36は、複数の締結部36c,36dを介して、モータユニット53aの出力部53xを囲む複数箇所で締結される。この構成により、モータユニット53aの出力軸に対するブラケット36の位置ずれが抑制される。また、この結果、ブラケット36の支持部36bとモータユニット53aの出力軸との間の位置ずれが、ガイドプーリ55の支持部36bがベース31に設けられる場合に比べて、小さくなる。
次に、本実施形態に係るスライドドアモジュール30の効果を説明する。
(1)本実施形態では、スライドドアモジュール30は、樹脂製のベース31と、窓ガラス昇降装置40と、ドア移動装置50とを備える。ベース31は車幅方向DXの外側に窪む凹部35を有する。ドア移動装置50の駆動機構53はこの凹部35に収容される。窓ガラス昇降装置40はベース31に取り付けられる。
この構成によれば、スライドドアモジュール30は、窓ガラス昇降装置40とドア移動装置50とを含むアセンブリとなっている。このため、これら装置をインナーパネル12に個々に取り付ける必要がなく、スライドドア10の生産効率が向上する。
また、従来、各種の装置をインナーパネル12に取り付けるためのベース31は鉄で形成されていたが、上記構成では、樹脂製のベース31が用いられている。樹脂製のベース31によれば、深みがありかつテーパ(周壁35bの車幅方向における延長方向とベース31の内面に対して垂直な線との間の角度)が小さい凹部35を、ベース31のいかなる場所でも容易に形成することができる。一方、鉄製のベース31では、深絞り加工の限界から深みがありかつテーパが小さい凹部35を作ることが難しく、また形成可能であったとしても凹部35の形成場所がベース31の縁部周辺に限られる。このように、上記構成によれば、鉄製のベース31に比べて、製造上の困難性が解消されるため製造上有利な効果が得られる。更に、鉄製のベース31に比べて、凹部35の配置自由度が大きいという効果すなわちドア移動装置50の配置自由度が増すという効果が得られる。
(2)上記実施形態では、スライドドアモジュール30がインナーパネル12に取り付けられたときにドラム54の少なくとも一部が、センターガイドレール5cの延長上に位置し、かつベース31におけるセンターガイドレール5c側に位置するように、ドア移動装置50がベース31に配置される。
従来構造では、ドラム54がセンターガイドレール5cの延長から遠くに離れた位置に配置されている。このため、ドア移動装置50のケーブル51,52の敷設距離が長くなり、ベース31においてケーブル51,52を敷設するための領域の確保が必要となっている。この点、上記構成によれば、ドラム54がセンターガイドレール5cの近くに配置されるようになり、ケーブル51,52の敷設距離も短くなるため、ドア移動装置50を全体としてコンパクトにすることができる。これにより、スライドドアモジュール30を従来に比べて小型にすることができる。
(3)上記実施形態では、ドラム54とガイドプーリ55とが前後方向DY(車両前後方向)に並べられて、一方のケーブルがガイドプーリ55を介さずにドラム54に巻かれ、他方のケーブルがガイドプーリ55を介さずにドラム54に巻かれる。
従来構造では、ドラム54がセンターガイドレール5cの延長上から外れた位置に配置されるため、2本のケーブル51,52のそれぞれは対応するガイドプーリ55でドラム54に案内される。この点、上記構成では、一方のケーブルがガイドプーリ55を介さずにドラム54に巻かれることから、ガイドプーリ55が1個となっている。このため、従来構造のスライドドアモジュール30に比べて、スライドドアモジュール30が簡単な構造となっている。
(4)上記実施形態では、ドア移動装置50のガイドプーリ55が金属製のブラケット36に固定される。
ガイドプーリ55が樹脂製のベース31に固定される場合、組立時におけるガイドプーリ55の位置ずれに起因してまたは温度または湿度変化による樹脂膨張に起因して、ドラム54とガイドプーリ55との間の離間距離が変化するおそれがある。このようなことから、ガイドプーリ55が樹脂製のベース31に固定されると、ケーブル51,52の移動の円滑性が損なわれるおそれがある。
この点、上記構成によれば、金属製のブラケット36にガイドプーリ55が固定されるため、組立時に生じるガイドプーリ55の位置ずれまたはベース31の経時変化によるガイドプーリ55の位置ずれが小さくなる。これにより、ケーブル51,52の移動の円滑性が損なわれるといった事態の発生が少なくなる。
(5)上記実施形態では、凹部35の後側壁35tには、ドア移動装置50のケーブル51,52を挿通させる貫通孔35fが設けられている。
ドア移動装置50は凹部35に収容されているため、このような貫通孔35fがなければケーブル51,52を屈曲させてドア移動装置50から車両本体2まで延長する必要がある。この点、上記構成によれば、ケーブル51,52をドア移動装置50から車両本体2まで直線的に延長することができる。これによりドラム54によるケーブル51,52の巻取りが円滑になる。
なお、その他の実施形態を説明する。
・上記実施形態において、スライドドアモジュール30のベース31には、上記に示した装置とは別の装置が取り付けられ得る。例えば、ベース31に取り付けられる各装置に電力を供給するための給電装置、音響用のスピーカユニットが取り付けられ得る。
・上記実施形態では、窓ガラス昇降装置40のドラム43と凹部35とは平面視で隣り合うように構成されているが、ドラム43と凹部35との並びの方向は限定されない。図3に示されるスライドドアモジュール30では、窓ガラス昇降装置40のドラム43と凹部35とは斜め方向で隣り合うが、上下方向DZまたは前後方向DYに隣り合うように配置され得る。
・上記実施形態では、ドア開閉装置60は複数本のレバーにより構成されているが、ドア開閉装置60の構造はこれに限定されない。また、インナーハンドル61の構造も実施形態に限定されない。
・上記実施形態では、窓ガラス昇降装置40は、1個のプーリ44とドラム43とでケーブル41,42を張るものであるが、窓ガラス昇降装置40の構成はこれに限定されない。例えば、窓ガラス昇降装置40は、2個のプーリとドラム43とによりケーブル41,42を張るもの、または4個のプーリとドラム43とによりケーブル41,42を張るものとして構成され得る。
1…車両、1a…ステアリングホイール、2…車両本体、3…乗降口、4…窓ガラス、5a…アッパーガイドレール、5b…ロアガイドレール、5c…センターガイドレール、6…ローラユニット、10…スライドドア、11…アウターパネル、12…インナーパネル、12a…開口部、13…第1ロック装置、14…第2ロック装置、15…第3ロック装置、16a…ストライカ、16b…ストライカ、17…動力伝達ケーブル、30…スライドドアモジュール、31…ベース、32…切欠き部、33…支持部、34…案内溝、35…凹部、35a…底壁、35b…周壁、35r…上側壁、35s…前側壁、35t…後側壁、35u…下側壁、35e…位置決め凹部、35f…貫通孔、36…ブラケット、36a…孔、36b…支持部、36c…第1締結部、36d…第2締結部、40…窓ガラス昇降装置、41…第1ケーブル、42…第2ケーブル、43…ドラム(窓ガラス昇降用ドラム)、44…プーリ、45…窓ガラス昇降用モータ、46…キャリア、47…減速機、50…ドア移動装置、51…第3ケーブル、52…第4ケーブル、53…駆動機構、53a…モータユニット、53x…出力部、54…ドラム(ドア移動用ドラム)、55…ガイドプーリ、56…ドア移動用モータ、57…減速機、58a…第1ケース、58b…第2ケース、60…ドア開閉装置、61…インナーハンドル、62…アウターハンドル、63…伝達機構。

Claims (4)

  1. スライドドアのインナーパネルに取り付けられる樹脂製のベースと、窓ガラスを昇降する窓ガラス昇降装置と、前記スライドドアを移動させるドア移動装置とを備え、
    前記ベースは車幅方向の外側に窪む凹部を有し、前記窓ガラス昇降装置は前記ベースに取り付けられて、前記ドア移動装置の駆動機構は前記凹部に収容されており、
    前記凹部の後側壁には、前記ドア移動装置のケーブルを挿通させる貫通孔が設けられている
    スライドドアモジュール。
  2. 前記ドア移動装置は、2本のケーブルと、ドア移動用モータと、前記ドア移動用モータにより回転して前記ケーブルを巻くドア移動用ドラムと、前記ケーブルを前記ドア移動用ドラムに案内するガイドプーリとを備え、
    前記ドア移動装置は、前記スライドドアモジュールが前記インナーパネルに取り付けられたときに前記ドア移動用ドラムの少なくとも一部が前記スライドドアモジュールの支持するセンターガイドレールの延長上に位置し、かつ前記ドア移動装置が車両前後方向における前記センターガイドレール側に位置する
    請求項1に記載のスライドドアモジュール。
  3. 前記ドア移動用ドラムと前記ガイドプーリとは、車両前後方向に並べられて、前記ケーブルのうちの一方が前記ガイドプーリを介さずに前記ドア移動用ドラムに巻かれ、前記ケーブルのうちの他方が前記ガイドプーリを介さずに前記ドア移動用ドラムに巻かれる
    請求項2に記載のスライドドアモジュール。
  4. 前記ガイドプーリは金属製のブラケットに固定される
    請求項2または請求項3に記載のスライドドアモジュール。
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