JP2016204922A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼製梁と木材とを、簡易な構成を用いて容易に寸法ずれの調整を行いつつ安定して接合することができる、鋼製梁と木材の接合構造を提供する。
【解決手段】木材よりなる枠体2と、前記枠体2内部に設けられた梁受金物5と、前記梁受金物5により支持される鋼製梁3と、前記鋼製梁3の少なくとも一端と前記枠体2との間の間隙に挿入された隙間調整板4と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、鋼製梁と木材の接合構造に関するものである。
近年、建築現場において、木造建築物の木製胴差、梁、桁、柱等の部材に、鋼製の梁を接合する構造が増加している。
しかし、木造建築物の施工現場における職人(大工)は、鋼材を加工する道具を持ち合わせていない場合が多いため、寸法ずれへの対応(例えば孔開け、切断)が困難な場合がある。
そこで、木製の胴差や梁等の部材に鋼製の梁の寸法ずれを調整可能に接合する方法として、従来から種々の方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、相対する木製大梁の間に鋼製小梁を納め、木製大梁に設置した小梁用受け金物を介して鋼製小梁と木製大梁を固定具にて固着する接合構造が開示されている。
この接合構造では、小梁用受け金物と鋼製小梁には、大梁小梁の施工精度が設計値通りとなることで両孔が合致する位置に同径の調整孔が開設されている。
そして、この調整孔に尖った先端を有するボルト又はねじからなるねじ込み調整部材を差し込み回転させることで、そのトルクにより小梁、大梁相互のずれを矯正し、施工精度を確保することができる。
また、特許文献2には、軽量形鋼からなるスチール部材と木材の接合方法において、スチール部材を、木製接合部材を介して木材に接合する軽量スチール部材と木材を接合する方法であって、予め木材接合部材をスチール部材に摺動自在に挿入しておき、施工現場において木材接合部材、又は、スチール部材の一方をスライドさせ、寸法ずれがある場合にはスチール部材の長さ調節を行った後、木材にスチール部材の端部を接合手段により接合する方法が開示されている。
特開2004−316189号公報 特開2000−192543号公報
しかし、上述した特許文献1に記載されている技術において、トルクのみの力によってねじ込み調整部材を螺合させるためには、調整孔にタップを切る等、ねじ込み調整部材が螺合するための引っ掛かり部分を設ける必要がある。しかし、同文献内にはこれに関する記載が無く、単にトルクのみの力で螺入するとある。
引っ掛かり部分を設けずに螺入するとなると、ねじ込み調整部材を調整孔に押し込む力を、ねじ込み調整部材を叩き込む等することにより作用させる必要がある。しかし、鋼材は、木材と比べ非常に変形し難い材料であるため、叩き込むにしても大変な労力を要することは明白である。
また、仮にタップ等の引っ掛かり部分を設けていたとしても、小梁用受け金物と鋼製小梁にそれぞれ設けられた2つの調整孔のタップ開始部分が初期位置にある必要があり、非常に精密な加工が要求される。また、両部材を引き寄せるか又は押し開くかの何れかの方向にしか力を作用させることができないという問題点もある。
一方、特許文献2に記載されている技術は、従来の施工性を損なわず、簡便な方法で長さ調節が可能である点においては優れている。しかし、スチール部材がリップ溝形鋼等の開断面部材であることから、スチール部材に荷重がかかった際に、木製接合部材との接触部分に局所的な力が掛かり、局部変形を起こしやすい構成となっている。
そして、許容荷重が小さいため、スチール部材のピッチを広げることは難しく、部材数を削減することができないという問題点がある。
また、鋼管のような閉断面部材を代わりに用いることで、上述した局部変形の問題を解決できる可能性があるが、木材接合部材が鋼管内部に入り込んでしまい、これを取り出すことができなくなる可能性があるため、簡便な方法で寸法ずれの調節ができるという利点が失われてしまう懸念がある。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、鋼製梁と木材とを、簡易な構成を用いて容易に寸法ずれの調整を行いつつ安定して接合することができる、鋼製梁と木材の接合構造を提供することを目的とする。
第1発明に係る接合構造は、木材よりなる枠体と、前記枠体内部に設けられた梁受金物と、前記梁受金物により支持される鋼製梁と、前記鋼製梁の少なくとも一端と前記枠体との間の間隙に挿入された挿入体と、を有することを特徴とする。
第2発明に係る接合構造は、第1発明において、前記鋼製梁の少なくとも一端が垂直端面であり、前記垂直端面と前記枠体の間の間隙に前記挿入体として隙間調整板が挿入されることを特徴とする。
第3発明に係る接合構造は、第1又は第2発明において、前記鋼製梁は両端部が開放端部となっているとともに前記両端部に長手方向に沿いスリットが形成されている鋼管であって、前記梁受金物による前記鋼製梁の支持は前記スリットに前記梁受金物が挿入された状態で行われることを特徴とする。
第4発明に係る接合構造は、第3発明において、前記スリットは前記鋼製梁の両端部においてそれぞれ1ヶ所ずつ形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る接合構造は、第3発明において、前記スリットは前記鋼管の両端部においてそれぞれ対向する位置に2か所ずつ形成されていることを特徴とする。
第6発明に係る接合構造は、第3乃至第5発明の何れか1つにおいて、前記開放端部にはエンドプレートが固定され、前記エンドプレートには前記鋼製梁の前記スリットに連続するスリットが形成されていることを特徴とする。
第7発明に係る接合構造は、第2乃至第6発明の何れか1つにおいて、前記隙間調整板には切欠部が形成され、前記隙間調整板は前記切欠部内に前記梁受金物を挿通させつつ挿入されることを特徴とする。
第8発明に係る接合構造は、第1発明において、前記鋼製梁の少なくとも一端がテーパ状端部であり、前記テーパ状端部と前記枠体の間の間隙に前記挿入体として木製の楔が挿入されることを特徴とする。
第9発明に係る接合構造は、第8発明において、前記鋼製梁は両端部が開放端部となっているとともに前記両端部に長手方向に沿いスリットが形成されている鋼管であって、前記梁受金物による前記鋼製梁の支持は前記スリットに前記梁受金物が挿入された状態で行われることを特徴とする。
第10発明に係る接合構造は、第9発明において、前記スリットは前記鋼製梁の両端部においてそれぞれ1ヶ所ずつ形成されていることを特徴とする。
第11発明に係る接合構造は、第9発明において、前記スリットは前記鋼管の両端部においてそれぞれ対向する位置に2か所ずつ形成されていることを特徴とする。
第12発明に係る接合構造は、第9乃至第11発明の何れか1つにおいて、前記開放端部にはエンドプレートが固定され、前記エンドプレートには前記鋼製梁の前記スリットに連続するスリットが形成されていることを特徴とする。
第13発明に係る接合構造は、第8乃至第12発明の何れか1つにおいて、前記楔には切欠部が形成され、前記楔は前記切欠部内に前記梁受金物を挿通させつつ挿入されることを特徴とする。
第14発明に係る接合構造は、第12又は第13発明において、前記エンドプレートの前記楔に対向する面に脱落防止用凹凸部が設けられていることを特徴とする。
第15発明に係る接合構造は、第8乃至第14発明の何れか1つにおいて、前記枠体と前記楔とがねじにより固定されていることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、鋼製梁と木材とを、簡易な構成を用いて容易に寸法ずれの調整を行いつつ安定して接合することが可能となる。
第1実施形態に係る接合構造を示す上方斜視図である。 第1実施形態に係る接合構造を示す平面図である。 第1実施形態に係る接合構造を示す底面図である。 図2の接合構造のA−A断面図である。 第1実施形態に係る鋼製梁を示す(A)は斜視図、(B)はエンドプレートを外した状態を示す斜視図である。 梁受金物を介する鋼製梁の枠体への取付の様子を示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る接合構造において用いられる隙間調整板を示す斜視図である。 第1実施形態に係る接合構造の作成方法を示し、(A)は梁受金物を介して枠体に鋼製梁を支持させる工程を示す断面図、(B)は鋼製梁と枠体との間に隙間調整板を打ち込む工程を示す断面図、(C)は接合構造が完成した状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る接合構造において用いられる鋼製梁の変形例を示す(A)は側面図、(B)は側面図である。 第2実施形態に係る接合構造を示す上方斜視図である。 第2実施形態に係る接合構造を示す平面図である。 第2実施形態に係る接合構造を示す底面図である。 図12の接合構造のA−A断面図である。 第2実施形態に係る鋼製梁を示す(A)は斜視図、(B)はエンドプレートを外した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る接合構造において用いられる楔を示す(A)は斜視図、(B)は側面図である。 第2実施形態に係る接合構造の作成方法を示し、(A)は梁受金物を介して枠体に鋼製梁を支持させる工程を示す断面図、(B)は鋼製梁と枠体との間に楔を打ち込む工程を示す断面図、(C)は接合構造が完成した状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る接合構造の変形例について、(A)は鋼製梁の変形例を示す側面図、(B)は楔を示す側面図である。 第2実施形態において用いられる鋼製梁の別の変形例を示す斜視図である。 第2実施形態において用いられる鋼製梁の更に別の変形例を示す斜視図であり、(A)は梁本体とエンドプレートが組み合わされた状態を示す斜視図、(B)は梁本体とエンドプレートが分離された状態を示す斜視図である。 第2実施形態の変形例であって、打ち込み後の楔をねじにより固定している態様を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る鋼製梁と木材の接合構造について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る接合構造1を示す上方斜視図である。図2は、第1実施形態に係る接合構造1を示す平面図である。図3は、第1実施形態に係る接合構造1を示す底面図である。図4は、図2の接合構造1のA−A断面図である。図5は、第1実施形態に係る鋼製梁3を示す(A)は斜視図、(B)はエンドプレート34を外した状態を示す斜視図である。図6は、梁受金物5を介する鋼製梁3の枠体2への取付の様子を示す分解斜視図である。
本実施形態に係る接合構造1は、木製の梁や胴差等である枠体2と、枠体2内に架け渡された鋼製梁3と、鋼製梁3を枠体2内に接合する金属製の梁受金物5及び隙間調整板4とを備えて構成されている。
枠体2は、木製の胴差、梁、桁、柱等であり、木材が縦横に組み合わされて枠状や格子状に構成されている。縦横の木材同士の固定は金属製の釘やボルト、専用の接合金物等による他、木製のほぞや楔等の部材を用いて行う等、任意の方法で行うことができる。
枠体2には、梁受金物5による接合に供される円形状の凹部である取付凹部21と、取付凹部21の中央において形成された取付孔22とが形成されている(図6参照)。
鋼製梁3は、鋼管からなる梁本体31と、梁本体31の両端部にそれぞれ設けられたエンドプレート34と、後述する梁受金物5による固定に供される貫通孔36を備えて構成されている。
梁本体31は、両端部が開放端部となっている角型鋼管から形成されている。梁本体31の端部の近傍には側面を貫通して貫通孔36a、36b、36cが形成されている。
更に、梁本体31の図5における下面中央部分には、梁本体31の長手方向に沿い本体側スリット38が形成されている。
エンドプレート34は長板状の鋼板であり、その長手方向に沿いスリット342が形成されている。また、エンドプレート34の一面側には、スリット342を挟み込むようにして、2つの半円状の鋼板である半円板341が立設されている。半円板341には、貫通孔341a、341b、341cが形成されている。
なお本実施形態においてはエンドプレートに半円状の半円板341を設けているが、本発明においては半円状に限らず、板状部材であれば矩形等、任意の形状の板状部材を採用することができる。
エンドプレート34が梁本体31の両端に溶接されていることで、エンドプレート34が無い場合と比較して枠体2及び隙間調整板4と広い面積で当接することができ、安定した接合構造とすることができる。
エンドプレート34が梁本体31の両端に溶接された状態において、エンドプレート34の貫通孔341a、341b、341cは、梁本体31の貫通孔36a、36b、36cとそれぞれ対向した状態となる。
鋼製梁3の長さは、枠体2の鋼製梁3の固定方向における木材間の距離よりも短くなっている。そのため、枠体2内に鋼製梁3を挿入すると鋼製梁3と枠体2の内壁との間に間隙が形成される。その間隙に隙間調整板4が圧入されることで、鋼製梁3の枠体2への固定が行われる。
梁受金物5は金属製の固定用部材であり、枠体2への金属梁3の固定において主要な役割を果たす部材である。梁受金物5は、平板状の固定プレート51と、固定プレート51の端部において固定プレート51に垂直に取り付けられた2つの円形プレート51dと、円形プレート51dのそれぞれから突出する円筒部51fを備えて形成されている。
固定プレート51は、梁本体31のエンドプレート34に設けられたスリット342及び梁本体31の下部に設けられた本体側スリット38に挿入可能な厚さを有する金属製の平板である。
固定プレート51には、円形プレート51dの取付側端部と対向する端部近傍において、図6の上方から下方に向けて長切欠部51cが形成されている。また、長切欠部51cの延長方向において、長切欠部51cから離間して貫通孔51bが形成されている。更に、長切欠部51cよりも円形プレート51dの取付側端部に近い位置において、図6の下方から上方に向けて短切欠部51aが形成されている。
円形プレート51には、複数の貫通孔51eが形成されている。円形プレート51は、枠体2に形成されている取付凹部21に嵌合可能な大きさを有している。貫通孔51eは、枠体2への固定に用いるビス51gを挿通可能となっている。
円筒部51fは、円形プレート51の中央部分から立設されている柱状の構成である。円筒部51fは、枠体2に形成されている取付孔22に挿入可能な径を有している。
梁受金物5の枠体2への取り付けでは、まず、円筒部51fの取付孔22への挿通と、円形プレート51の取付凹部21への嵌合が行われる。
次に、ビス51gを円形プレートの貫通孔51eに挿通し、更にこれを枠体2の取付凹部21内に螺合する。
こうして梁受金物5の枠体2への取り付けが完了する。
図7は、第1実施形態に係る接合構造1において用いられる隙間調整板4を示す斜視図である。
隙間調整板4は、所定の厚さを有する矩形の平板状の調整板本体41と、調整板本体41の一辺の中央部分に設けられた矩形の切欠部42を備えて構成されている。
調整板本体41は、金属や樹脂、木材等を用いて形成されている。
切欠部42は、梁受金物5を挿通可能な大きさの切欠部42である。
こうした隙間調整板4は、梁本体31と枠体2との間の間隙に対して、上方(図4の紙面上方)から挿入される他、下方からも挿入することができる。
また、当該間隙が1枚分の隙間調整板4の厚みよりも広い場合には、複数枚の隙間調整板4を当該間隙に挿入するようにしてもよい。
次に、上述した各構成を用いて鋼製梁と木材とを接合する方法について説明する。図8は、第1実施形態に係る接合構造の作成方法を示し、(A)は梁受金物を介して枠体に鋼製梁を支持させる工程を示す断面図、(B)は鋼製梁と枠体との間に隙間調整板を打ち込む工程を示す断面図、(C)は接合構造が完成した状態を示す断面図である。
鋼製梁3と木材との接合では、まず、図8(A)に示すように、木材により形成される枠体2の内部に鋼製梁3を挿入し、梁受金物5により固定することが行われる。
枠体2には予め梁受金物5が固定されている。そして、鋼製梁3の長さが枠体2の対向する木材間の距離よりも短く形成されているため、枠体2内に鋼製梁3を挿入可能であるとともに、枠体2と鋼製梁3との間には間隙が形成される。
梁受金物5への鋼製梁3の固定では、まず、梁受金物5の固定プレート51を、エンドプレート34のスリット342及び梁本体31の下部に設けられた本体側スリット38に挿入することが行われる。
このとき、固定プレート51の短切欠部51a、貫通孔51b及び長切欠部51cは、梁3内部に位置する2つの円形プレート51dの貫通孔331a、331b、331cとそれぞれ対向した状態となる。
また、2つの円形プレート51dの貫通孔331a、331b、331cは、それぞれ梁本体31の貫通孔36a、36b、36cとそれぞれ対向した状態となる。
こうして短切欠部51a、貫通孔331a及び貫通孔36aが対向し連通した状態となる。また、貫通孔51b、貫通孔331b及び貫通孔36bが対向し連通した状態となる。また、長切欠部51c、貫通孔331c及び貫通孔36cが連通した状態となる。
そして、連通した状態の各孔や切欠きに対して固定ピン52が挿通されることで、梁受金物5により鋼製梁3の固定が完了する。
次に、図8(B)に示すように、鋼製梁3と木材2との間隙に隙間調整板4が打ち込まれる。
このとき、梁受金物5の固定プレート51が隙間調整板4に形成されている切欠部42に挿入されるため、隙間調整板4の打ち込みが可能となっている。
こうして鋼製梁3と木材2との間隙への隙間調整板4の打ち込みが完了すると、図8(C)に示す接合構造1が完成する。
上述した実施形態に係る接合構造1によると、鋼製梁3、梁受金物5及び隙間調整板4という少ない部品を用いた簡易な構成により接合構造の形成を行うことができる。
また、鋼製梁3や木材の枠体2に寸法ずれがある場合にも、枠体2内に鋼製梁3が収まりさえすればよく、あとは挿入する隙間調整板4の枚数を調整することで、容易に寸法ずれの調整を行うことができる。
なお、本発明は上述した態様に限らず、他の種々の態様を採用することができる。
図9は、第1実施形態に係る接合構造において用いられる鋼製梁の変形例を示す(A)は側面図、(B)は側面図である。
図9に示すように、この変形例に係る鋼製梁3’は、上述した実施形態及び変形例とは異なる態様の梁本体31’及びエンドプレート34’を備えて構成されている。
本変形例に係る梁本体31’は、両端部が開放端部となっている角型鋼管から形成されていて、端面が鋼管の長手方向に垂直になっている。
また、端面の近傍には側面を貫通して貫通孔36a’、36b’、36c’が形成されている。
更に、梁本体31’の図9における上下端部には、梁本体31’の長手方向に沿い上面及び下面にそれぞれスリット38a、38bが形成されている。
エンドプレート34’は、梁本体31’の端面に溶接されている鋼板である。
エンドプレート34’は、ウェブとフランジよりなるL型鋼より形成されるL字型部材341’が2つ、金属製のスペーサ349を介して所定の間隔を開けて溶接されて形成されている。この所定の間隔がスリット342’となる。L字型部材341’のウェブには、貫通孔341a’、341b’、341c’が形成されている。
エンドプレート34’が梁本体31’の両端に溶接された状態において、エンドプレート34’の貫通孔341a’、341b’、341c’は、梁本体31’の貫通孔36a’、36b’、36c’とそれぞれ対向した状態となる。
図9に示すような鋼製梁3’によると、図6に示す梁受金物5の固定プレート51への鋼製梁3’の取り付けを、固定プレート51の上側からも下側からも行うことができ、施工上の取付方向の制約が減り、施工をより容易に行うことができるようになる。
また、上述した実施形態及び変形例においては鋼製梁3(3’)の両端部にエンドプレート34(34’)が設けられていたが、本発明においては必須の構成ではない。そのかわりに鋼製梁3(3’)の両端部をエンドプレートの無い開放端部とする態様とし、隙間調整板4が、梁本体31(31’)の端面を覆う面積を有していれば上述した実施形態と同様に固定を行うことができる。
ただし、梁本体31(31’)の端面の面積よりも広い面積で当接できるエンドプレートを用いた当接の方が、より安定した固定とすることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態に係る鋼製梁と木材の接合構造について詳細に説明する。
図10は、第2実施形態に係る接合構造を示す上方斜視図である。図11は、第2実施形態に係る接合構造を示す平面図である。図12は、第2実施形態に係る接合構造を示す底面図である。図13は、図12の接合構造のA−A断面図である。
本実施形態に係る接合構造1’は、木製の梁や胴差等である枠体2と、枠体2内に架け渡された鋼製梁3と、鋼製梁3を枠体2内に接合する金属製の梁受金物5及び木製の楔4’を備えて構成されている。
枠体2は、木製の胴差、梁、桁、柱等であり、木材が縦横に組み合わされて枠状や格子状に構成されている。縦横の木材同士の固定は金属製の釘やボルト、専用の接合金物等による他、木製のほぞや楔等の部材を用いて行う等、任意の方法で行うことができる。
枠体2は、上述した第1実施形態と同様に、梁受金物5による接合に供される円形状の凹部である取付凹部21と、取付凹部21の中央において形成された取付孔22とを備えている。
鋼製梁3’は、本実施例においては鋼管を用いて形成されている。図14は、鋼製梁3’を示す(A)は斜視図、(B)はエンドプレート33、34を外した状態を示す斜視図である。
鋼製梁3’は、鋼管からなる梁本体31と、梁本体31の両端部にそれぞれ設けられたエンドプレート33、34と、後述する固定部材5による固定に供される貫通孔36、37を備えて構成されている。
梁本体31は、両端部が開放端部となっている角型鋼管から形成されていて、一端が斜めに切断されてテーパ32が形成され、他端側は鋼管の長手方向に垂直になっている。
また、梁本体31のテーパ32側の端部近傍の側面を貫通して貫通孔37a、37b、37cが形成され、他端側近傍の近傍には側面を貫通して貫通孔36a、36b、36cが形成されている。
更に、梁本体31の図14における下面中央部分には、梁本体31の長手方向に沿い本体側スリット38が形成されている。
エンドプレート33は、梁本体31のテーパ32に溶接されている鋼板であり、エンドプレート34は、梁本体31のテーパ32と反対側の端部に溶接されている鋼板である。
エンドプレート33は長板状の鋼板であり、その長手方向に沿いスリット332が形成されている。また、エンドプレート33の一面側には、スリット332を挟み込むようにして、2つの半円状の鋼板である半円板331が立設されている。半円板331には、貫通孔331a、331b、331cが形成されている。
エンドプレート34は上述した第1実施形態におけるエンドプレート34と同一の構成を備えている。
そして、これらのエンドプレート33、34が梁本体31の両端に溶接されていることで、テーパ32側の端部においては楔4’と、反対側の端部においては枠体2と、エンドプレート33、34が無い場合と比較して広い面積で当接することができ、安定した接合構造とすることができる。
エンドプレート33が梁本体31の両端に溶接された状態において、エンドプレート33の貫通孔331a、331b、331cは、梁本体31の貫通孔37a、37b、37cとそれぞれ対向した状態となる。
また、エンドプレート34が梁本体31の両端に溶接された状態において、エンドプレート34の貫通孔341a、341b、341cは、梁本体31の貫通孔36a、36b、36cとそれぞれ対向した状態となる。
鋼製梁3’の長さは、枠体2の鋼製梁3’の固定方向における木材間の距離よりも短くなっている。そのため、枠体2内に鋼製梁3’を挿入すると鋼製梁3’と枠体2の内壁との間に間隙が形成される。その間隙に楔4’が圧入されることで、鋼製梁3’の枠体2への固定が行われる。
梁受金物5は金属製の固定用部材であり、枠体2への金属梁3’の固定において主要な役割を果たす部材である。梁受金物5は、平板状の固定プレート51と、固定プレート51の端部において固定プレート51に垂直に取り付けられた2つの円形プレート51dと、円形プレート51dのそれぞれから突出する円筒部51fを備えて形成されている。
固定プレート51は、梁本体31のエンドプレート33、34に設けられたスリット332、342及び梁本体31の下部に設けられた本体側スリット38に挿入可能な厚さを有する金属製の平板である。
固定プレート51には、円形プレート51dの取付側端部と対向する端部近傍において、図6の上方から下方に向けて長切欠部51cが形成されている。また、長切欠部51cの延長方向において、長切欠部51cから離間して貫通孔51bが形成されている。更に、長切欠部51cよりも円形プレート51dの取付側端部に近い位置において、図6の下方から上方に向けて短切欠部51aが形成されている。
円形プレート51には、複数の貫通孔51eが形成されている。円形プレート51は、枠体2に形成されている取付凹部21に嵌合可能な大きさを有している。貫通孔51eには、ねじ51gを螺合可能となっている。
円筒部51fは、円形プレート51の中央部分から立設されている柱状の構成である。円筒部51fは、枠体2に形成されている取付孔22に挿入可能な径を有している。
梁受金物5の枠体2への取り付けでは、まず、円形プレート51の取付凹部21への嵌合と、円筒部51fの取付孔22への挿通が行われる。
次に、ねじ51gを円形プレートの貫通孔51eに螺合し、更に円形プレートのねじ51gを枠体2の取付凹部21内に螺合する。
こうして梁受金物5の枠体2への取り付けが完了する。
図15は、楔4’を示す、(A)は斜視図、(B)は側面図である。楔4’は木製であり、枠体2への金属梁3’の固定において補助的な役割を果たす部材である。
楔4’は、断面が台形状であって、底面41’と、底面よりも狭い面積を有する上面42’と、底面41’から上面42’へと至る側面のうち1つがテーパ43、他の側面が垂直面となっている周面と、上面42から下面41に向かう方向に形成された切欠部431を備えて形成されている木製の部材である。
なお、本実施形態において楔4’は木製の部材であるが、本発明においてはこれに限らず、樹脂や金属等からなるものであってもよい。また、本実施形態において楔4’は単一の原材料となる部材を切除、掘削等して作成されているが、本発明においては複数の薄板状の部材を積層させることで楔4’を形成してもよい。
次に、上述した各構成を用いて鋼製梁と木材とを接合する方法について説明する。図16は、本実施形態に係る接合構造1’の作成方法を示し、(A)は梁受金物5を介して枠体2に鋼製梁3’を支持させる工程を示す断面図、(B)は鋼製梁3’と枠体2との間に楔4’を打ち込む工程を示す断面図、(C)は接合構造1’が完成した状態を示す断面図である。
鋼製梁3’と木材との接合では、まず、図16(A)に示すように、木材により形成される枠体2の内部に鋼製梁3’を挿入し、梁受金物5により固定することが行われる。
枠体2には予め梁受金物5が固定されている。そして、鋼製梁3’の長さが枠体2の対向する木材間の距離よりも短く形成されているため、枠体2内に鋼製梁3’を挿入可能であるとともに、枠体2と鋼製梁3’との間には間隙が形成される。
梁受金物5への鋼製梁3’の固定では、まず、梁受金物5の固定プレート51を、エンドプレート33、34のスリット332、342及び梁本体31の下部に設けられた本体側スリット38に挿入することが行われる。
このとき、固定プレート51の短切欠部51a、貫通孔51b及び長切欠部51cは、鋼製梁3’内部に位置する2つの円形プレート51dの貫通孔331a、331b、331cとそれぞれ対向した状態となる。
また、2つの円形プレート51dの貫通孔331a、331b、331cは、それぞれ梁本体31の貫通孔37a、37b、37c及び貫通孔36a、36b、36cとそれぞれ対向した状態となる。
こうして短切欠部51a、貫通孔331a及び貫通孔37a(36a)が対向し連通した状態となる。また、貫通孔51b、貫通孔331b及び貫通孔37b(36b)が対向し連通した状態となる。また、長切欠部51c、貫通孔331c及び貫通孔37c(36c)が連通した状態となる。
そして、連通した状態の各孔や切欠きに対して固定ピン52が挿通されることで、梁受金物5により鋼製梁3’の固定が完了する。
次に、図16(B)に示すように、鋼製梁3’と木材2との間隙に楔4’が打ち込まれる。
楔4’の打ち込みは、楔4’の先細となっている上面42’を先頭として、鋼製梁3のテーパとなっているエンドプレート33と、楔4’のテーパ43とを接触させて行われる。
これらのテーパがガイド機能を発揮することにより、楔4’の打ち込みをスムーズに行うことができる。
また、梁受金物5の固定プレート51が楔4’に形成されている切欠部431に挿入されるため、楔4’の打ち込みが可能となっている。
なお、楔4’の打ち込みは、下面41’が枠体2から突出しないように行われる。
こうして鋼製梁3’と木材2との間隙への楔4’の打ち込みが完了すると、図16(C)に示す接合構造1が完成する。
上述した第2実施形態に係る接合構造1’によると、テーパ状の端部が設けられた鋼製梁3’、梁受金物5及び楔4’という少ない部品を用いた簡易な構成により接合構造の形成を行うことができる。
また、鋼製梁3’や木材の枠体2に寸法ずれがある場合にも、枠体2内に鋼製梁3’が収まりさえすればよく、あとは木製である楔4’のサイズを現場でかんな等を用いて調整することで、容易に寸法ずれの調整を行うことができる。
なお、本発明は上述した態様に限らず、他の種々の態様を採用することができる。
例えば、鋼製梁3’について他の形態を採用してもよい。
図17の(A)は鋼製梁3’の変形例を示す側面図、(B)は楔4’の変形例を示す側面図である。
変形例に係る鋼製梁3’では、図17(A)に示すように、楔4’の脱落防止のため、鋼製梁3’のエンドプレート33の表面にスパイク状の突出部35が設けられている。この突出部35は楔4’が打ち込まれた際に楔4’に食い込むことにより、楔4’が脱落しにくくなる効果がある。
また、変形例に係る楔4’では、図9(B)に示すように、テーパを形成している面上にスパイク状の突出部44が設けられている。この突出部44も楔4’の脱落防止効果を発揮し、楔4’が打ち込まれた際に突出部44が鋼製梁3のエンドプレート33の表面に引っ掛かることにより、楔4’が脱落しにくくなっている。なお、この突出部44については木製に限られず、金属製のものとしてもよい。
また、鋼製梁を更に別の態様としてもよい。図18は、鋼製梁の別の変形例を示す斜視図である。この鋼製梁3’は、上述した実施形態と異なり、梁本体31’としてウェブ311と、このウェブ311の上下から垂直に設けられたフランジ312、313により形成されたH型鋼が用いられている。
梁本体31’の一端側は、上述した実施形態と同様にテーパ32’となっていて、このテーパ32’にエンドプレート33’が溶接されている。
一方、梁本体31’の他端側は梁本体31’の長手方向に垂直な端面となっていて、ここにエンドプレート34’が溶接されている。
また、上述した第2実施形態における鋼製梁3’の貫通孔36a(37a)、36b(37b)、36c(37c)に対応し、同様の機能を発揮する貫通孔36a’(37a’)、36b’(37b’)、36c’(37c’)がウェブ311に形成されている。
こうした鋼製梁3’を用いても、上述した第2実施形態に係る接合構造1’と同様に、鋼製梁3’と枠体2とを、簡易な構成を用いて容易に寸法ずれの調整を行いつつ接合することが可能となる。
また、鋼製梁を更に異なる態様としてもよい。図19は、更に別の変形例に係る鋼製梁3’’を示す斜視図であり、(A)は梁本体31’’とエンドプレート33’、34’が組み合わされた状態を示す斜視図、(B)は梁本体31’’とエンドプレート33’、34’が分離された状態を示す斜視図である。
図19に示すように、この変形例に係る鋼製梁3’’は、上述した第2実施形態及び変形例とは異なる態様の梁本体31’及びエンドプレート33’、34’を備えて構成されている。
本変形例に係る梁本体31’は、両端部が開放端部となっている角型鋼管から形成されていて、一端が斜めに切断されてテーパ32’が形成され、他端側は鋼管の長手方向に垂直になっている。
また、梁本体31’のテーパ32’側の端部近傍の側面を貫通して貫通孔37a’、37b’、37c’が形成され、他端側近傍の近傍には側面を貫通して貫通孔36a’、36b’、36c’が形成されている。
更に、梁本体31’の図19における上下端部には、梁本体31’の長手方向に沿い上面及び下面にそれぞれスリット38a、38b’が形成されている。
エンドプレート33’は、梁本体31’のテーパ32’に溶接されている鋼板であり、エンドプレート34’は、梁本体31’のテーパ32’と反対側の端部に溶接されている鋼板である。
エンドプレート34’は、ウェブとフランジよりなるL型鋼より形成されるL字型部材341’が2つ、金属製のスペーサ349を介して所定の間隔を開けて溶接されて形成されている。この所定の間隔がスリット342’となる。L字型部材341’のウェブには、貫通孔341a’、341b’、341c’が形成されている。
一方、エンドプレート33’は、エンドプレート34’と同様にウェブとフランジよりなる2つのL字型部材331’がスペーサ339を介して所定の間隔を開けて溶接されて形成されていて、この所定の間隔がスリット332’となる点が共通している。更に、L字型部材331’のウェブに貫通孔331a’、331b’、331c’が形成されている点も共通している。
しかし、エンドプレート33’では、梁本体31’のテーパ32’に当接する必要があるため、フランジがテーパ状になっている点でエンドプレート34‘とは異なる形状となっている。
エンドプレート33’が梁本体31’の両端に溶接された状態において、エンドプレート33’の貫通孔331a’、331b’、331c’は、梁本体31’の貫通孔37a’、37b’、37c’とそれぞれ対向した状態となる。
また、エンドプレート34’が梁本体31’の両端に溶接された状態において、エンドプレート34’の貫通孔341a’、341b’、341c’は、梁本体31’の貫通孔36a’、36b’、36c’とそれぞれ対向した状態となる。
図19に示すような鋼製梁3’’によると、図6に示す梁受金物5の固定プレート51への鋼製梁3’’の取り付けを、固定プレート51の上側からも下側からも行うことができ、施工上の取付方向の制約が減り、施工をより容易に行うことができるようになる。
また、上述した実施形態及び変形例においては鋼製梁3’(3’’)の両端部にエンドプレート33(33’)、34(34’)が設けられていたが、本発明においては必須の構成ではない。そのかわりに鋼製梁3’(3’’)の両端部をエンドプレートの無い開放端部とする態様とし、楔4’のテーパ43が、梁本体31(31’)のテーパ32(32’)の断面を覆う面積を有していれば上述した実施形態と同様に固定を行うことができる。
ただし、テーパ32(32’)の断面形状である矩形又はH形の面で当接するよりも広い面積で当接できるエンドプレートを用いた当接の方が、より安定した固定とすることができる。
また、上述した第2実施形態及び各変形例において、テーパ32(32’)は梁本体31’の一端側にしか形成されていなかった。しかし、本発明においてはこれに限らず、両端部に形成し、それぞれの端部について楔4’で固定する態様としてもよい。
また、上述した第2実施形態及び各変形例において楔4’は上方から打ち込まれる態様であったが、本発明においてはこれに限らず、下方や側方から楔を打ち込む態様としてもよい。この場合、楔4’の打ち込み方向は、鋼製梁3’(3’’)のテーパが向く方向から行われるため、鋼製梁3’(3’’)の枠体2内での向きを上述した実施形態や各変形例と異なる向きとする必要がある。
この態様によっても、上述した実施形態に係る接合構造と同様に、鋼製梁3’(3’’)と枠体2とを、簡易な構成を用いて容易に寸法ずれの調整を行いつつ接合することが可能となる。
また、楔4’については断面形状が台形状のものが用いられていたが、本発明においてはこれに限らず、断面形状が三角形状のものを用いても同様の固定を行うことができる。
図20は、打ち込み後の楔4’をねじ6により固定している態様を示す断面図である。打ち込み後の楔4’について、これをねじ6や釘等、任意の固着手段を用いて枠体2に固定する態様としてもよい。これにより楔4’の脱落を防止し、より強固な接合構造とすることができる。
なお、第2実施形態について、鋼製梁3’のテーパ状の端部には楔4’が打ち込まれるが、垂直端面である他端側については上述した第1実施形態において説明した隙間調整板4を挿入してもよい。このような態様でも、鋼製梁3’と枠体2との接合を強固に行うことができる。
また、図9に示す第1実施形態の変形例について用いられているエンドプレート34’の態様は図9に示すものに限られず、同一の機能を有する限り、本発明においては他の態様のエンドプレートを採用してもよい。
なお、上述した各実施形態及び変形例においてエンドプレートは溶接により梁本体に固定されていたが、本発明においてはこれに限らず、ボルト締結等、任意の固定手段により固定する態様を採用することができる。
1 接合構造
2 枠体
3、3’ 鋼製梁
4 隙間調整板
4’ 楔
5 梁受金物
6 ねじ
21 貫通孔
31、31’ 梁本体
32 テーパ
33、33’、34、34’ エンドプレート
35 突出部
41 下面
41 調整板本体
42 上面
42 切欠部
43 テーパ
51 アングル
52 固定ピン
311 ウェブ
312、313 フランジ
521 貫通孔
531 貫通孔

Claims (15)

  1. 木材よりなる枠体と、
    前記枠体内部に設けられた梁受金物と、
    前記梁受金物により支持される鋼製梁と、
    前記鋼製梁の少なくとも一端と前記枠体との間の間隙に挿入された挿入体と、
    を有することを特徴とする接合構造。
  2. 前記鋼製梁の少なくとも一端が垂直端面であり、前記垂直端面と前記枠体の間の間隙に前記挿入体として隙間調整板が挿入されることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  3. 前記鋼製梁は両端部が開放端部となっているとともに前記両端部に長手方向に沿いスリットが形成されている鋼管であって、前記梁受金物による前記鋼製梁の支持は前記スリットに前記梁受金物が挿入された状態で行われることを特徴とする請求項1又は2記載の接合構造。
  4. 前記スリットは前記鋼製梁の両端部においてそれぞれ1ヶ所ずつ形成されていることを特徴とする請求項3記載の接合構造。
  5. 前記スリットは前記鋼管の両端部においてそれぞれ対向する位置に2か所ずつ形成されていることを特徴とする請求項3記載の接合構造。
  6. 前記開放端部にはエンドプレートが固定され、前記エンドプレートには前記鋼製梁の前記スリットに連続するスリットが形成されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項記載の接合構造。
  7. 前記隙間調整板には切欠部が形成され、前記隙間調整板は前記切欠部内に前記梁受金物を挿通させつつ挿入されることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項記載の接合構造。
  8. 前記鋼製梁の少なくとも一端がテーパ状端部であり、前記テーパ状端部と前記枠体の間の間隙に前記挿入体として木製の楔が挿入されることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
  9. 前記鋼製梁は両端部が開放端部となっているとともに前記両端部に長手方向に沿いスリットが形成されている鋼管であって、前記梁受金物による前記鋼製梁の支持は前記スリットに前記梁受金物が挿入された状態で行われることを特徴とする請求項8記載の接合構造。
  10. 前記スリットは前記鋼製梁の両端部においてそれぞれ1ヶ所ずつ形成されていることを特徴とする請求項9記載の接合構造。
  11. 前記スリットは前記鋼管の両端部においてそれぞれ対向する位置に2か所ずつ形成されていることを特徴とする請求項9記載の接合構造。
  12. 前記開放端部にはエンドプレートが固定され、前記エンドプレートには前記鋼製梁の前記スリットに連続するスリットが形成されていることを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項記載の接合構造。
  13. 前記楔には切欠部が形成され、前記楔は前記切欠部内に前記梁受金物を挿通させつつ挿入されることを特徴とする請求項8乃至12の何れか1項記載の接合構造。
  14. 前記エンドプレートの前記楔に対向する面に脱落防止用凹凸部が設けられていることを特徴とする請求項12又は13記載の接合構造。
  15. 前記枠体と前記楔とがねじにより固定されていることを特徴とする請求項8乃至14の何れか1項記載の接合構造。
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