JP5921954B2 - 耐力壁 - Google Patents

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この発明は、木造軸組造等の柱間に設置される有孔鋼板を用いた耐力壁に関する。
従来、複数の孔が分布して設けられた有孔鋼板を用いた耐力壁として、図7のように、鉄骨軸組造の柱20,20間に有孔鋼板21を配置して、これをビス22で止め付けた構成のものが知られている。同図の場合、角形鋼管からなる柱20の側面に溝形鋼からなるパネルフレーム23を配置し、このパネルフレーム23の内向きに突出するフランジ部23aの外向き面に有孔鋼板21を重ね、これをビス22でフランジ部23aに止め付けている。
特許第3737368号公報
上記した有孔鋼板を用いた耐力壁を木造軸組工法に転用する場合、例えば図8のように、隣り合う木質の柱30,30間に配置した有孔鋼板21を、各柱30の外向き面に重ねてビス22で止め付ける構造が考えられる。しかし、この構造の場合、柱30の外向き面側にビス頭が露出するため、外装材や内装材を重ねて施工する際に納まりが悪いという問題がある。
上記課題を解決するために、例えば図9(A)のように、有孔鋼板21の両側縁を折り曲げて各柱30の側面に接する折り曲げ部21aとすることで、両柱30,30間に有孔鋼板21を真壁仕様で納まるように配置し、前記折り曲げ部21aをビス22で柱30の側面に止め付ける構造を考えた。この構造の場合、柱30の外向き面にビス頭が露出するのを解消できるが、図9(B)のように水平荷重Fを受けた場合に、有孔鋼板21の折り曲げ部21aが柱30の側面から浮き上がってしまい、止め付け強度が低下するという問題がある。さらに、柱30がやせた場合にも、柱30の側面と有孔鋼板21の折り曲げ部21aとの間に隙間が生じてしまう。
この発明の目的は、壁表面に固着具の頭が露出せず、固着具の止め付け強度も十分に確保することができる有孔鋼板を用いた耐力壁を提供することである。
この発明の耐力壁は、複数の孔が分布して設けられた有孔鋼板を、隣り合う木質の柱間に配置してなる耐力壁であって、前記有孔鋼板は両側縁に柱側面に接して固着具で固定される折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部はその先端部で内側に折り返して重ねた2重折り曲げ部とされていることを特徴とする。
この構成によると、隣り合う木質の柱間に配置される有孔鋼板が、その両側縁に、柱側面に接して固着具で固定される折り曲げ部を有するので、壁表面に固着具の頭部を露出させることなく、有孔鋼板を柱に固定することができ、外装材や内装材を重ねて施工する場合でも納まり良く施工できる。特に、前記折り曲げ部は、その先端部で内側へ折り返して重ねた2重折り曲げ部とされているので、柱の木痩せによる固着具の緩みを防ぐことができ、固着具の柱への止め付け強度を十分に確保することができる。また、有孔鋼板の主面部を薄板としたまま接合部である折り曲げ部を補強できるため、構造性能(水平荷重−変形関係など)をコントロールし易くなる。また、補助部材を併用することなく、有孔鋼板のみで柱へ固定できるので、柱の高さが変化しても容易に対応することができ、施工性が高まる。
この発明において、前記固着具が、前記有孔鋼板の前記2重折り曲げ部を貫通して前記柱にねじ込まれたドリル付き木工用ビスであっても良い。
この発明において、前記2重折り曲げ部が、前記柱への取付前の自然状態で、前記柱側面に接する外側折り曲げ片と前記内側へ折り返された内側折り返し片との間に隙間を形成した断面溝形であり、前記固着具で前記柱に固定された状態では、この固着具で固定された部分で前記内側折り返し片が前記外側折り曲げ片に接触して断面三角形状となるものとしても良い。
この構成の場合、前記折り曲げ部は、柱への取付前の自然状態で、柱側面に接する外側折り曲げ片と内側へ折り返された内側折り返し片との間に隙間を有する断面溝形とされているので、固着具で柱に固定した状態では前記隙間がなくなり、固着具の緩み止め効果が上がる。そのため、柱への止め付け強度をさらに高めることができる。さらに、前記折り曲げ部は、固着具で柱に固定された状態では、この固着具で固定された部分で前記内側折り返し片が前記外側折り曲げ片に接触して断面三角形状となることから、水平方向の荷重を受けた時に折り曲げ部が柱側面から浮き上がるのを、前記断面三角形状の構造部により軽減することができ、この点からも柱への止め付け強度をさらに高めることができる。
この発明において、隣り合う木質の柱間に、前記有孔鋼板を複数枚隙間を介して重ねて配置しても良い。
このように、必要な耐力に応じて有孔鋼板の枚数を加減することにより、耐力をコントロールすることができる。
この発明の耐力壁は、複数の孔が分布して設けられた有孔鋼板を、隣り合う木質の柱間に配置してなる耐力壁であって、前記有孔鋼板は両側縁に柱側面に接して固着具で固定される折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部はその先端部で内側に折り返して重ねた2重折り曲げ部とされているため、壁表面に固着具の頭が露出せず、固着具の止め付け強度も十分に確保することができる。
この発明の一実施形態にかかる耐力壁の水平断面図である。 (A)は同耐力壁の柱への取付前の状態を示す部分拡大断面図、(B)は同耐力壁の柱への取付後状態を示す部分拡大断面図である。 (A)は同耐力壁に用いる有孔鋼板の一例の正面図、(B)は同側面図、(C)は同底面図、(D)は(C)におけるE部の拡大図である。 (A)は図3の有孔鋼板を用いた耐力壁の具体例を示す正面図、(B)は同平面図、(C)は(A)のIVc −IVc 矢視断面図、(D)はIVd −IVd 矢視断面図である。 (A)は同耐力壁の有孔鋼板を1枚配置した例の斜視図、(B),(C)はは同耐力壁の有孔鋼板を複数枚配置した例の斜視図である。 同耐力壁の他の実施形態を示す斜視図である。 従来例の水平断面図である。 提案例の水平断面図である。 (A)は他の提案例の水平断面図、(B)は同提案例が水平荷重を受けた場合の水平断面図である。
この発明の一実施形態を図1ないし図5と共に説明する。図1はこの発明の耐力壁の一実施形態の水平断面図を示し、図2はその一部を拡大して示す。この実施形態の耐力壁1は、複数の孔2aが分布して設けられた有孔鋼板2を、木造軸組造における隣り合う木質の柱10,10間に配置して構成されたものである。有孔鋼板2は、その両側縁に前記柱10の側面に接してビスなどの固着具4で固定される折り曲げ部3を有する。折り曲げ部3は、その先端部で内側に折り返して重ねた2重折り曲げ部である。
前記折り曲げ部3は、より具体的には、図2(A)に拡大して示すように、柱10への取付前の自然状態では柱10の側面に接する外側折り曲げ片3aと、この外側折り曲げ片3aの先端から内側へ折り返された内側折り返し片3bとの間に隙間Gを有する断面溝形とされている。外側折り曲げ片3aおよび内側折り返し片3bには、互いに重なる位置に前記固着具4を挿通させる挿通孔5が設けられている。固着具4は、木ねじ等である。固着具4として、有孔鋼板2の折り曲げ部3を貫通して柱10にねじ込まれるドリル付き木工用ビスを用いた場合は、固着具4のねじ込み前の挿通孔5の形成は不要である。
前記有孔鋼板2の具体例を図3に示す。図3(A)は同有孔鋼板2の正面図、図3(B)は同側面図、図3(C)は底面図であり、図3(C)のE部を拡大して図3(D)に示している。ここでは,有孔鋼板2の孔2aは丸孔とされている。図4には、木造軸組造の建物に用いた前記耐力壁1の具体例を示す。図4(A)は同耐力壁1の正面図、図4(B)は同平面図、図4(C)は図4(A)のIVc −IVc 矢視断面図、図4(D)は図4(A)のIVd −IVd 矢視断面図である。図4において、隣り合う木質の柱10の上端は柱・梁接合金物6,7を介して木質の上側梁11に接合されている。また、各柱10の下端は、別の柱・梁接合金物8を介して形鋼などからなる下側梁12に接合されている。上側梁11および下側梁12は、木質の梁であるが、形鋼製であっても良い。また、下側梁12は形鋼製の土台であってもよい。
この耐力壁1によると、隣り合う木質の柱10,10間に配置される有孔鋼板2が、その両側縁に、柱10の側面に接して固着具4で固定される折り曲げ部3を有するので、壁表面に固着具4の頭部を露出させることなく、有孔鋼板2を柱10に固定することができる。そのため、外装材や内装材を重ねて施工する場合でも納まり良く施工できる。特に、前記折り曲げ部3は、その先端部で内側へ折り返して重ねた2重折り曲げ部とされているので、柱10の木痩せによる固着具4の緩みを防ぐことができ、固着具4の柱10への止め付け強度を十分に確保することができる。
具体的には、前記折り曲げ部3は、柱10への取付前の自然状態で、図2(A)のように柱10の側面に接する外側折り曲げ片3aと内側へ折り返された内側折り返し片3bとの間に隙間Gを有する断面溝形とされているので、固着具4で柱10に固定した状態では前記隙間Gがなくなり、固着具4の緩み止め効果が上がるので、柱10への止め付け強度をさらに高めることができる。さらに、前記折り曲げ部3は、図2(B)のように固着具4で柱10に固定された状態では、この固着具4で固定された部分で前記内側折り返し片3bが前記外側折り曲げ片3aに接触して断面三角形状となることから、水平方向の荷重を受けた時に折り曲げ部3が柱10の側面から浮き上がるのを、前記断面三角形状の構造部により軽減することができ、この点からも柱10への止め付け強度をさらに高めることができる。また、有孔鋼板2の主面部を薄板としたまま接合部である折り曲げ部3を補強できるため、構造性能(水平荷重−変形関係など)をコントロールし易くなる。また、補助部材を併用することなく、有孔鋼板2のみで柱10へ固定できるので、柱10の高さが変化しても容易に対応することができ、施工性が高まる。
なお、図1では、一枚の有孔鋼材2を、その折り曲げ部3が柱10の外向き面とは反対側に向くように配置して、有孔鋼板2の主要面を柱10の外向き面に揃えた例を示したが、図5(A)のように、折り曲げ部3が柱10の外向き面側に向くように有孔鋼板2を配置して、有孔鋼板2の主要面を柱10の外向き面から後退させても良い。また、図5(B),(C)のように、隣り合う柱10,10の間に複数枚の有孔鋼板2を重ねて配置しても良く、必要な耐力に応じて有孔鋼板2の枚数を加減することにより、耐力をコントロールすることができる。
図6は、この発明の他の実施形態を示す。この耐力壁1では、有孔鋼板2として、スッリット状の複数の孔2aが分布して設けられたものを用いている。その他の構成は、図1〜図5に示した実施形態の場合と同様である。
1…耐力壁
2…有孔鋼板
2a…孔
3…折り曲げ部
3a…外側折り曲げ片 3b…内側折り返し片
4…固着具
10…柱
G…隙間

Claims (4)

  1. 複数の孔が分布して設けられた有孔鋼板を、隣り合う木質の柱間に配置してなる耐力壁であって、
    前記有孔鋼板は両側縁に柱側面に接して固着具で固定される折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部はその先端部で内側に折り返して重ねた2重折り曲げ部とされていることを特徴とする耐力壁。
  2. 請求項1において、前記固着具が、前記有孔鋼板の前記2重折り曲げ部を貫通して前記柱にねじ込まれたドリル付き木工用ビスである耐力壁。
  3. 請求項1または請求項2において、前記2重折り曲げ部が、前記柱への取付前の自然状態で、前記柱側面に接する外側折り曲げ片と前記内側へ折り返された内側折り返し片との間に隙間を形成した断面溝形であり、前記固着具で前記柱に固定された状態では、この固着具で固定された部分で前記内側折り返し片が前記外側折り曲げ片に接触して断面三角形状となる耐力壁。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、隣り合う木質の柱間に、前記有孔鋼板を複数枚隙間を介して重ねて配置した耐力壁。
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