JPH1162021A - 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法 - Google Patents

梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法

Info

Publication number
JPH1162021A
JPH1162021A JP9216268A JP21626897A JPH1162021A JP H1162021 A JPH1162021 A JP H1162021A JP 9216268 A JP9216268 A JP 9216268A JP 21626897 A JP21626897 A JP 21626897A JP H1162021 A JPH1162021 A JP H1162021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
bottom wall
fitting
building
wooden
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9216268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3981441B2 (ja
Inventor
敏斗 ▲よし▼雄
Toshito Yoshio
Osamu Ishiwatari
修 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP21626897A priority Critical patent/JP3981441B2/ja
Publication of JPH1162021A publication Critical patent/JPH1162021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3981441B2 publication Critical patent/JP3981441B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量な梁部材の安定供給ができると共に、現
場での梁の連結作業の手間を省くことのでき、金具自体
の強度を高めることのできる梁連結構造及び梁連結金具
付き鋼製梁並びに梁連結方法を提供すること。 【解決手段】 梁連結構造は、H型鋼20と、H型鋼2
0の側面に対してその一端が対面して配設される木製梁
40と、H型鋼20と木製梁40とを連結する梁連結金
具10と、を有する。梁連結金具10は、ウエブ部26
と対面して取り付けられる前壁11と、上フランジ部2
2の端縁を越えて突出する位置にて、木製梁40の長手
方向端部を支持する底壁17と、底壁17より立ち上が
り前壁11に連結され、木製梁40の2つの側面にて木
製梁40が取り付けられる2つの側壁15a・15bと
を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梁連結構造及び梁
連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】建屋構
造、例えば寄棟屋根、半切妻屋根、入母屋式屋根等を構
築する場合に、複数の屋根支持用梁同士を連結して、建
屋構造の骨組構築することが知られている。ここで、各
梁同士の連結構造は、例えば図11に示す建屋構造10
0のA、B、Cのような領域に生じるケースが考えられ
る。尚、同図に示す102は梁、104はベント梁を示
し、互いに連結されている。この連結構造は、詳しく
は、図9(A)(B)に示すような構造である。
【0003】すなわち、木製梁にあっては、図12
(A)に示すように、木製の連結対象物130の一側面
に木製の板132を設け、該板132に対面して木製梁
140を金具120を介在させて取り付ける。その際、
金具120は、取付部122を板132側に、梁受部1
24を木製梁140側に釘136にて取り付けられる。
【0004】鋼製梁にあっては、図12(B)に示すよ
うに、木製の連結対象物130の一側面に木製の板13
4を設け、該板134に対面して鋼製梁160を一対の
金具150a・150bを介在させて取り付ける。その
際、一対の金具150a・150bは、取付部152a
・152bを板134側に釘等にて取り付けられ、梁受
部154a・154bを鋼製梁160側に、鋼製梁16
0に穿設された穴162と一対の金具150a・150
bに穿設された穴156a・156bとをボルト・ナッ
ト等で螺合させることで取り付けられる。
【0005】ところで、木造の建物に設けられる屋根支
持用梁としては、通常むく材を用いた木製梁が使用され
ていたが、近年、建材として利用できる木材資源の減少
による木材価格の高騰や環境問題からも木材が入手しに
くくなり、部材安定供給が困難となってきている。特
に、屋根支持用梁は大型部材であるので、むく材を用い
た木製梁である場合、その重量はかなり重く軽量化が望
まれていた。
【0006】この点に鑑みて、屋根支持用梁として木製
梁に代えて、安定して入手できしかも軽量化が可能な金
属製の鋼製梁が用いられるようになってきた。
【0007】上記鋼製梁を何らかの連結対象物に連結す
る場合、例えば小屋組を構築する際に、建屋の外壁体あ
るいは内壁体等に屋根支持梁の両端を取付け、その端部
を金具を介して屋根支持体である屋切パネル等に取り付
けるような場合は、連結対象物が木製であることから図
12(B)に示すような従来の金具を用いて連結するこ
とができる。
【0008】しかしながら、連結対象物の部分が鋼製部
材特に鋼製梁である場合には、上記のような従来の金具
をそのまま適用しようとしたのでは連結が困難である。
【0009】さらに、クレーン等で吊り上げて屋根支持
用梁を建屋へ取り付ける作業は、大型部材である屋根支
持用梁に対して高所で行われる作業であるため、作業の
簡略化が望まれており、特に、金具の取り付けは、建築
現場にて連結対象物に釘打ちにて固定されるので、連結
作業に手間が掛かるという問題点があった。
【0010】また、連結対象物に取付られる取付部が分
離して形成される金具が考えられるが、強度をさらに強
化することが望まれていた。
【0011】そこで、本発明の目的とするところは、軽
量な梁部材の安定供給ができると共に、現場での梁の連
結作業の手間を省くことのでき、金具自体の強度を高め
ることのできる梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並
びに梁連結方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、本欄においては、
上記目的を達成するための手段を、本願の各請求項の各
構成要件に対して本願の実施の形態の符号を対応させて
説明する。
【0013】請求項1に記載の発明に係る梁連結構造
は、建屋を支持する梁を複数連結してなる梁連結構造に
おいて、前記建屋に掛け渡され、上面部(22)及び下
面部(24)と、該上面部及び下面部を連結する側面部
(26)と、を含む鋼製梁(20)と、前記鋼製梁の長
手方向と直交する方向に配設される梁(40)と、前記
鋼製梁と前記梁とを連結する梁連結金具(10)と、を
有し、前記梁連結金具は、前記上面部の端縁を越えて突
出する位置にて、前記梁の長手方向端部の下端面を支持
する底壁(17)と、前記底壁より立ち上がり、前記梁
の前記長手方向端部の短手方向の2つの側面と各々対面
して、前記梁が取り付けられる一対の側壁(15a・1
5b)と、前記一対の側壁間を連結すると共に、前記側
面部と対面して取り付けられる前壁(11)と、を含む
ことを特徴とする。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、以下に示
す作用・効果を有する。 (1)梁と鋼製梁との連結特に鋼製梁の側面に梁を梁連
結金具にて連結することができる。すなわち、建屋構造
において例えば寄棟屋根の例えば母屋部分に鋼製梁を使
用し、鋼製梁の側面に対面して梁例えば木製梁を連結し
たい場合には、鋼製梁と木製梁との間に梁連結金具を介
在配設することで、異材種の梁同士の連結が可能とな
る。
【0015】したがって、従来は、構造の複雑性及び組
立の困難性から、建屋構造例えば母屋領域にあっては、
全て木製梁により形成されてきたために、木材高騰の理
由からコストが高くなっていたのに対し、本願にあって
は、一部に鋼製梁を使用することでその問題点を解消で
き、コストダウンが図れる。
【0016】また、梁連結金具の構成は、一対の側壁と
前壁とが、一対の側壁と底壁とが各々連結されて形成さ
れることで、梁連結金具自体の剛性が高まり、連結強度
がきわめて増大する。
【0017】(2)梁が取り付けられる底壁が、上面部
の端縁より突出して形成されている。 このため、例えばクレーン等により上方より梁を吊り下
げ移動して取り付けを行う際には、梁の長手方向端面を
鋼製梁の側面部側へ近接させる横方向の移動を要さず、
かつ梁の長手方向端面と鋼製梁の上面部端縁とが干渉し
ないので、下方移動のみの1ステップで取り付けを簡単
に行うことができ、作業性が向上する。
【0018】請求項2に記載の発明に係る梁連結構造
は、建屋を支持する梁を複数連結してなる梁連結構造に
おいて、前記建屋に掛け渡され、上フランジ部及び下フ
ランジ部と、該上フランジ部及び下フランジ部を連結す
るウエブ部と、を有するH型鋼と、前記H型鋼の長手方
向と直交する方向に配設される梁と、前記H型鋼と前記
梁とを連結する梁連結金具と、を有し、前記梁連結金具
は、前記上フランジ部の端縁を越えて突出する位置に
て、前記梁の長手方向端部の下端面を支持する底壁と、
前記底壁より立ち上がり、前記梁の前記長手方向端部の
短手方向の2つの側面と各々対面して、前記梁が取り付
けられる一対の側壁と、前記一対の側壁間を連結すると
共に、前記ウエブ部と対面して取り付けられる前壁と、
を含むことを特徴とする。
【0019】請求項2の発明によれば、H型鋼において
も、請求項1と同様の作用・効果を奏することができ
る。
【0020】請求項3に記載の発明に係る梁連結金具
は、請求項2において、前記上フランジ部の天面には、
前記梁の天面と面一となる高さ位置にまで突設される第
1の部材(29)を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、梁連結金
具が、H型鋼と梁との間に配設される理由により、請求
項2と同様の作用・効果を奏する。これに加えて、H型
鋼上に予め第1の部材を設けておけば、施工作業の簡略
化が図れると共に作業性が向上する。特に、H型鋼にあ
っては、鋼製部材と木製部材とを連結するという困難な
作業を、現場にて行う必要がなく、施工作業の簡略化が
図れると共に作業性が向上する。
【0022】請求項4に記載の発明に係る梁連結構造
は、請求項2又は3において、前記梁連結金具の前記底
壁には、前記梁の長手方向の移動を規制するストッパー
(18)が設けられていることをを特徴とする。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、梁の長手
方向端面を底壁上に載置させると共に、ストッパーに梁
の長手方向端面を係止させるだけで、梁との連結がで
き、梁を梁連結金具に取り付ける際の梁の長手方向の位
置決め作業を要しない。
【0024】また、ストッパーが、梁連結金具の底壁に
対して設けられているので底壁の剛性が高まる。
【0025】請求項5に記載の発明に係る梁連結金具
は、請求項2又は3において、前記建屋に掛け渡される
H型鋼は、その掛け渡される水平方向に対して傾斜する
方向に配設され、前記前壁は、前記傾斜方向で異なる高
さ位置に配設される2つの取付孔(83a・83b)を
有することを特徴とする。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、前壁の2
つの取付孔を、H型鋼の傾斜に沿って取り付けることが
でき、建屋構造における傾斜する梁に対面して他の梁を
連結する場合にも、本願の梁連結構造を適用することが
できる。
【0027】請求項6に記載の発明に係る梁連結金具付
き鋼製梁は、建屋に掛け渡され、上面部及び下面部と、
該上面部及び下面部を連結する側面部と、を含む鋼製梁
と、前記鋼製梁の長手方向と直交する方向に延設される
他の梁を鋼製梁に連結可能される梁連結金具と、を有
し、前記梁連結金具は、前記上フランジ部の端縁を越え
て突出する位置にて、前記梁の長手方向端部の下端面を
支持する底壁と、前記底壁より立ち上がり、前記梁の前
記長手方向端部の短手方向の2つの側面と各々対面し
て、前記梁が取り付けられる一対の側壁と、前記一対の
側壁間を連結すると共に、前記ウエブ部と対面して取り
付けられる前壁と、を含むことを特徴とする。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、梁連結金
具が、鋼製梁と梁との間に配設される理由により、請求
項1と同様の作用・効果を奏する。
【0029】請求項7に記載の発明に係る梁連結方法
は、建屋を支持する複数の各梁を連結する梁連結方法に
おいて、予め梁連結金具を鋼製梁の側面部に固定してお
き、梁構築領域に前記鋼製梁を架設しておく工程と、前
記梁連結金具へ向けて他の梁をクレーンにより吊り下げ
移動させ、前記鋼製梁の上面部の端縁を越えて突出する
位置にて、前記梁連結金具に設けられる底壁及び一対の
側壁の間に前記梁の長手方向一端を載置させる工程と、
を含むことを特徴とする。
【0030】請求項7に記載の発明によれば、クレーン
により上方より木製梁を吊り下げ移動して取り付けを行
う際には、梁の長手方向端面を鋼製梁の側面部側へ近接
させる横方向の移動を要さず、かつ梁の長手方向端面と
鋼製梁の上面部端縁とが干渉しないので、下方移動のみ
の1ステップで取り付けを簡単に行うことができ、作業
性が向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照して具体的に説明する。[実施の形
態1]建屋構造において、本発明に係る梁連結構造を適
用した場合の連結構造について図1〜図3を用いて説明
する。図1は、本発明に係る梁連結構造を示す分解斜視
図である。図2は、梁連結構造にて使用される各構成要
素の一部を示す図であり、(A)は梁連結金具10を示
す斜視図、(B)はH型鋼20を示す斜視図である。図
3は、本実施の形態に係る建屋構造1を示す平面図であ
る。
【0032】本実施の形態の建屋構造1は、図3に示す
ように、図示しない複数の骨組としての梁構造体により
構成され、特に、母屋領域(図3に示すI領域近傍)に
あっては、母屋を受ける母屋受け梁としてのH型鋼20
と、該H型鋼20と対面してその一端が配設される木製
梁40と、を含み、さらにH型鋼20と木製梁40と
は、梁連結金具10により連結されている。
【0033】<梁連結金具について>ここで、本発明の
特徴的な構成である梁連結金具10について図1及び図
2(A)を用いて説明する。
【0034】梁連結金具10は、図1及び図2(A)に
示すように、屈曲加工した複数の金属同士を溶接等によ
り接合してなる剛性部材であり、H型鋼20と木製梁4
0とを連結する機能を有し、前壁11、一対の側壁15
a・15b及び底壁17を含み構成される。
【0035】前壁11は、H型鋼20の側面と対面当接
してH型鋼20に固定される部分であり、各々複数例え
ば2個の孔13a・13bが穿設されている。この孔1
3は、後述するボルト30(図1)が挿通可能となるよ
うにやや大きめの孔となっている。
【0036】一対の側壁15a・15bは、前壁11よ
り延設されて、木製梁40の一端をH型鋼20の長手方
向側面と直交する方向に固定せしめる機能を有し、木製
梁40の両側面に固定するための木製梁40固定用の孔
16a・16bが複数例えば2個穿設されている。尚、
図2(B)に示すように、この前壁11と一対の側壁1
5a・15bとは、溶接等にて接合され梁連結金具10
自体が十分な強度を確保できるようにしている。
【0037】また、前壁11より屈曲形成された一対の
リブ12(12a・12b)も一対の側壁15a・15
bの上端面に各々溶接等の接合により一体化されること
で、前壁11と側壁15との連結強度をさらに増大させ
て、梁連結金具10自体の剛性をさらに高める結果とな
っている。
【0038】底壁17は、一対の側壁15a・15b間
の下端位置に介在配設されて、後述するH型鋼20の上
フランジ部22の端縁を越えて突出する位置にて、木製
梁40の長手方向端部を支持可能に形成される。
【0039】したがって、この一対の側壁15a・15
b及び底壁17により形成される断面コ字状の輪郭は、
図2(B)に示すように、木製梁40の断面方形状に形
成される輪郭の一部とほぼ合致する寸法を保っている。
そして、側壁15a・15bは各々対面し、側壁15a
と側壁15bとの対向面間には、木製梁40の一端が介
在可能な空間が形成されている。尚、側壁15は、底壁
17より立ち上がり前壁11に連結される連結部領域で
は、図1及び図2(A)に示すように、各々側面略逆L
字状にて形成される。
【0040】また、底壁17には、その前壁11側の一
端には上方方向に屈曲形成されるストッパー18と、ス
トッパー18が形成される側と反対側の一端に下方方向
へ向けて屈曲形成されるリブ19と、を含み形成され
る。
【0041】ストッパー18は、木製梁40の長手方向
端面を係止させると共に、木製梁40を梁連結金具10
に取り付ける際の特に木製梁40の長手方向の位置決め
を行い、かつ、木製梁40が載置された際の底壁17自
体の剛性を高める機能を有する。
【0042】リブ19は、図2(A)に示すように、底
壁17に木製梁40の一端を載置した際の、底壁17の
強度を維持するリブとしての機能を有する。したがっ
て、底壁17は、ストッパー18とリブ19により剛性
が十分に高まることとなる。
【0043】また、底壁17が形成される側と、前壁1
1が形成される側との間には、距離lが隔てられてお
り、その距離は、H型鋼20の上下フランジ部22・2
4の横幅の半分の長さより長く形成される。すなわち、
上フランジ部22の端縁と木製梁40の長手方向端面と
の間にはクリアランスが形成される。したがって、木製
梁40がH型鋼20の上フランジ部22に干渉すること
なく木製梁40をストッパー18に係止できるように形
成される。
【0044】<梁について>H型鋼20は、建屋に掛け
渡される鋼製部材であり、図2(B)に示すように、上
下各フランジ部22・24と、該上下フランジ部22・
24を連結するウエブ部26と、を含み、上フランジ部
22にはその長手方向に亘って結合部材29が予め工場
段階で取り付けられた、いわゆる結合部材付きのH型鋼
である。
【0045】また、ウエブ部26には、長手方向に沿っ
て複数例えば10個の貫通孔27・28が穿設される。
このうち貫通孔28に関しては、図2(A)に示す梁連
結金具10の孔13a・13bと合致する位置、すなわ
ち、図2に示すように、各貫通孔28間の距離Lと孔1
3a・13b間の距離Lとが等しくなるように穿設さ
れ、後述するボルト30が挿通可能となっている。した
がって、貫通孔28は、少なくとも間隔Lを隔てた一対
の貫通孔28・28がセットになって複数穿設されるこ
ととなる。
【0046】さらに、この貫通孔28は、吊り上げ用の
図示しない吊り具を引っ掛ける孔として兼用できる。
尚、H型鋼20は、例えば他のI型鋼、L型鋼、断面コ
字状のもの等、少なくともウエブ部26を有する鋼製の
梁であれば、本発明の梁連結金具の取り付けが可能であ
る。
【0047】木製梁40は、図1に示すように、H型鋼
40の長手方向側面に対して、その一端が対面して配設
されている。尚、H型鋼を屋根梁として用いる場合、そ
の全長は、1M〜7Mが好ましい。また、木製梁の場合
は、1.5M〜5Mが好ましい。さらに、母屋用の木製
梁にあっては、全長を0.75M〜3Mとするのが好ま
しい。また、H型鋼の図2(B)に示す距離Tは、0.
25Mとするのが好ましい。さらに、H型鋼の全高は1
50mm〜250mm、幅は100mm〜125mmと
し、結合部材の全高を30mm幅を90mmとし、木製
梁の場合全高を120mm〜180mm、幅を90mm
とするのが好ましい。
【0048】<梁連結構造について>上記のような梁連
結金具10により、H型鋼20及び木製梁40を連結す
ることで、図1及び図4のような構造となる。
【0049】そして、図1及び図4に示すように、H型
鋼20と梁連結金具10とは、ウエブ部26の一面に梁
連結金具10の取付部12a・12bの一面を当接し
て、かつ、孔13、28にボルト30の軸を梁連結金具
10側より挿通させて、その反対側よりナット32を螺
合させることで、固定を行っている。
【0050】また、木製梁40と梁連結金具10とは、
例えば、ねじ、スクリューボルト、釘等を孔16に挿通
させて、木製梁40の一端に打ち込むことで取り付けを
行っている。尚、図1に示すように、結合部材29の天
面と木製梁40の天面とは面一となるように、予め貫通
孔28の穿設高さ位置及び梁連結金具10の大きさが設
定されている。
【0051】これにより、結合部材29及び木製梁40
の天面にさらに所望の屋根傾斜角を維持する図示しない
部材を固定する際の高さ寸法の調整が不要となる。
【0052】<連結方法について>次に、梁連結構造に
おける連結方法を図1〜図4を用いて説明する。
【0053】予め工場段階で梁連結金具10をH型鋼2
0に固定しておく。この時、梁連結金具10の前壁11
を、H型鋼20のウエブ部26に当接させて、ボルト3
0・ナット32により強固に取付固定を行う。また、H
型鋼20の上フランジ部22の天面に屋根下面との間に
介在される結合部材29を設けておく。
【0054】そして、建築現場にて梁構築領域の一部
(図3に示すI領域)にH型鋼20を配設しておく。
【0055】次いで、木製梁40をクレーン等の昇降手
段により吊り下げ移動し、梁連結金具10の底壁17に
木製梁40の長手方向端部を載置させる。
【0056】この時、木製梁40が載置される底壁17
が、上フランジ部22の端縁より突出して形成されてい
るので、木製梁40の長手方向端面をH型鋼20のウエ
ブ部26側へ近接させる横方向の移動を要さず、かつ木
製梁40の長手方向端面とH型鋼20の上フランジ部2
2端縁とが干渉しないので、下方移動のみの1ステップ
で取り付けを簡単に行うことができる。
【0057】さらにこの時、ストッパー18に木製梁4
0の長手方向端面が当接する。したがって、木製梁40
を梁連結金具10に連結させる際には、木製梁40の長
手方向の位置決め作業を特に必要としない。
【0058】上記のように、H型鋼20と木製梁40と
の連結には、上記のような梁連結金具10により特別な
作業を要さなくても連結できる。また、H型鋼20の天
面には結合部材29が予め接合されており、この結合部
材29の天面と木製梁40の天面とを予め面一になるよ
うに梁連結金具10が設けられていることから、現場で
の所定の屋根傾斜角を有する部材をさらに天面に取り付
ける際の高さ調整作業をも不要となる。
【0059】以上のように本実施の形態の一例によれ
ば、以下の効果を有する。
【0060】(1)木製梁が取り付けられる底壁が、上
フランジ部の端縁より突出して形成されてるので、例え
ばクレーン等により上方より木製梁を吊り下げ移動して
取り付けを行う際には、木製梁の長手方向端面をH型鋼
のウエブ部側へ近接させる横方向の移動を要さず、かつ
木製梁の長手方向端面とH型鋼の上フランジ部端縁とが
干渉しないので、下方移動のみの1ステップで取り付け
を簡単に行うことができ、作業性が向上する。
【0061】(2)木製梁とH型鋼との連結特にH型鋼
の側面に木製梁を連結することができる。すなわち、建
屋構造において例えば寄棟屋根の例えば母屋部分にH型
鋼を使用し、H型鋼の側面に対面して木製梁を連結した
い場合には、H型鋼と木製梁との間に梁連結金具を介在
配設することで、異材種の梁同士の連結が可能となる。
したがって、従来は、構造の複雑性及び組立の困難性か
ら、建屋構造例えば母屋領域にあっては、全て木製梁に
より形成されてきたために、木材高騰の理由からコスト
が高くなっていたのに対し、本願にあっては、一部にH
型鋼を使用することでその問題点を解消でき、コストダ
ウンが図れる。
【0062】また、異材種の梁同士の連結が可能となる
ことで、低コストを維持しながらも建屋構造を所望の梁
構造に形成しやすく、梁構造のバリエーションを増やす
ことができる。
【0063】(3)底壁、2つの側壁、前壁が連結され
て形成されることで、梁連結金具自体の剛性が高まり、
連結強度がきわめて増大する。
【0064】(4)H型鋼と木製梁との連結を行う際に
は、梁連結金具により連結することで、施工作業上きわ
めて有用である。すなわち、梁連結金具を予めH型鋼に
固定しておき、その後、木製梁をクレーン等により吊り
下げ移動させ底壁上に載置させることで、木製梁の側面
を側壁間に挿入でき、特に木製梁の短手方向の位置決め
作業を要さずに、木製梁を連結することが可能となり、
作業性が向上する。
【0065】(5)木製梁の長手方向端面を底壁上に載
置させると共に、ストッパーに木製梁の長手方向端面を
係止させるだけで、木製梁との連結ができ、木製梁を梁
連結金具に取り付ける際の木製梁の長手方向の位置決め
作業を要しない。また、ストッパーが、梁連結金具の底
壁に対して屈曲加工して設けられているので剛性が高ま
る。
【0066】(6)H型鋼上に予め結合部材を設けてお
けば、鋼製部材と木製部材とを連結するというの困難な
作業を、現場にて行う必要がなく、施工作業の簡略化が
図れると共に作業性が向上する。
【0067】[実施の形態2]次に、本発明に係る実施
の形態2について図5〜図8に基づいて説明する。図5
は、本実施の形態2における建屋構造2を示す平面図で
ある。図6は、建屋構造2での梁連結構造を示す図であ
り、(A)はII部分での側面方向から見た断面図、
(B)はII部分での正面方向から見た断面図、(C)は
III 部分での側面方向から見た断面図をそれぞれ示す。
図7は、本発明に係る梁連結金具の変形例を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図
である。図8は、本発明に係る梁連結金具の他の変形例
を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は側面図である。
【0068】尚、前記実施の形態1と実質的に同様の構
成を有する部材に関しては、その詳細な説明を省略し、
異なる部分について述べる。
【0069】本実施の形態2と上記実施の形態1との相
違点は、図5に示すように、建屋構造2が建屋構造1と
異なるために生じる相違点であり、より詳細には、図2
に示すH型鋼20と、図6に示す鋼製ベント梁50及び
70との形状が異なる点、一面にテーパ面を有する結合
部材59、62がさらに設けられている点、である。
【0070】本実施の形態2の建屋構造2は、図5に示
すように、図示しない複数の骨組としての梁構造体によ
り構成され、特に、母屋領域にあっては、母屋を受ける
母屋受け梁としての鋼製ベント梁70・72と、該鋼製
ベント梁70・72間に介在配設される母屋としての木
製梁60と、を含み、さらに鋼製ベント梁70と木製梁
60と、及び鋼製ベント梁72と木製梁60と、とは、
梁連結金具10により連結されている。
【0071】上記梁連結構造は、より詳細には、図5に
おけるII部は図6(A)(B)に示されており、図5に
おける III部は図6(C)に示されている。
【0072】図6(A)(B)に示す例では、鋼製ベン
ト梁50は、前記H型鋼20(図2(B)参照)と同様
の構成を有する水平部52と、該水平部52より下方に
傾斜しつつ延設される登り部54と、を含み構成され
る。そして、鋼製ベント梁50の水平部52上には、結
合部材58が取付固定され、さらに結合部材58の上に
は結合部材59が取付固定されている。一方、木製梁6
0の天面にも結合部材62が取付固定されている。
【0073】したがって、上記構造を適用すれば、複雑
な例えば異なる方向の勾配の屋根面を有する建屋構造例
えば寄棟に鋼製ベント梁50を用いた場合であっても、
本発明に係る梁連結構造が適応できる。
【0074】さらに、予め一面にテーパ面を有する結合
部材59・62を予め工場段階で設けておけば、現場作
業項目が減り、さらに作業性が向上する。
【0075】図6(C)に示す例では、鋼製ベント梁7
0の登り部72の一部がピックアップされている。そし
て、登り部72の傾斜する方向に梁連結金具10が取り
付けられている。また、木製梁60の天面には結合部材
62が取り付けられている。本第6(C)図の例でも、
上記図6(A)(B)の例同様の効果が期待できると共
に、登り部72にも梁連結金具10が連結可能であるこ
とから、さらに適応箇所が増え、作業上好ましい。
【0076】また、梁連結金具10の変形として、図7
及び図8のようなものがある。
【0077】図7に示す変形例は、前記実施の形態1で
の図2(A)に示す前壁11を、鋼製ベント梁70の登
り部72傾斜角度に従い傾斜させた配置とするものであ
る。
【0078】梁連結金具80は、鋼製ベント梁50(7
0)の登り部54(72)の側面が傾斜する方向に向か
うに従い、前壁81が傾斜する構成である。また、側壁
85も、前壁81に対応した高さ位置にまで、底壁87
より延設された構成となっている。
【0079】尚、共通部分の符号の対応は、実施の形態
1の梁連結金具10に対して、前壁11は81に対応
し、リブ12は82に対応し、孔13は83に対応し、
側壁15は85に対応し、孔16は86に対応し、底壁
17は87に対応し、ストッパー18は88に対応し、
リブ19は89に対応する。
【0080】これにより、鋼製ベント梁50(70)を
有するものにあっては、登り部54(72)の傾斜角に
対応して各々第1の取付部82b・82aを有すること
で、鋼製ベント梁50(70)と梁連結金具80との結
合力が増大し、より強固な連結が可能となる。
【0081】また、前壁81がH型鋼の傾斜に沿って傾
斜した配置とすることで、建屋構造における傾斜する梁
に対面して他の木製梁を連結する場合にも、梁連結金具
10を使用することができる。
【0082】一方、図8に示す梁連結金具90は、側壁
95a・95bの前壁91側と反対側に傾斜部95a−
1・95b−1を設けた点で、図1の梁連結金具10と
異なる。
【0083】尚、共通部分の符号の対応は、実施の形態
1の梁連結金具10に対して、前壁11は91に対応
し、リブ12は92に対応し、孔13は93に対応し、
側壁15は95に対応し、孔16は96に対応し、底壁
17は97に対応し、ストッパー18は98に対応し、
リブ19は99に対応する。
【0084】この傾斜部95a−1・95b−1によ
り、木製梁を梁連結金具に挿入するに際し、挿入しやす
くなり、梁連結金具10に比べて作業性が向上する。
【0085】尚、本実施の形態2における上記各梁連結
構造における梁連結方法は、上記実施の形態1の方法同
様、梁連結金具10・結合部材58・59を予め工場段
階で鋼製ベント梁50に取付固定しておき、一方木製梁
60にも結合部材62を取り付けておき、建築現場にて
連結させる方法を採る。
【0086】本実施の形態2ににおける効果は、前記実
施の形態1と全く同様の効果を期待できる。また、H型
鋼として鋼製ベント梁50(70)を使用し、かつ、そ
の傾斜に対応した梁連結金具80を使用することで、実
施の形態1に比べてさらに、本発明の梁連結構造が適用
できる建屋構造のバリエーションが増大する。
【0087】尚、本発明に係る装置と方法はそのいくつ
かの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者
は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の
本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能で
ある。例えば、本連結構造及び梁連結金具は、図9に示
すような構造にも適用できる。同図では、実施の形態1
で使用した通常の梁連結金具10を図9に示すMB領域
に、実施の形態2で使用した傾斜用の梁連結金具80を
図9に示すMBR領域に使用している。このようにし
て、母屋に限らず建屋の至るところで使用できる。この
場合、木製梁の一端側には、通常の第1の梁連結金具を
介してH型鋼が固定され、木製梁の他端側には、傾斜用
の第2の梁連結金具を介してベント梁の登り部が固定さ
れる梁連結構造となる。
【0088】また、図10(A)に示すように、木製梁
60の一端側で、ベント梁70に通常の梁連結金具10
を取付け、この梁連結金具10に木製梁60の一端を取
付け、木製梁60の他端側では、第3の梁連結金具とし
ての梁受金物を介して屋切パネルに取付けられる連結構
造のケースもありうる。
【0089】さらに、図10(B)に示すように、H型
鋼70の上フランジ部上には結合部材78及び結合棟木
76が形成されるものにあっては、屋根パネルXとH型
鋼70を取付固定するために、釘79を屋根パネルXの
外表面から結合部材78へ向けて打ち込むことができ、
棟部領域においてH型鋼を使用しても屋根パネルとH型
鋼とを良好に固定することができる。
【0090】また、本連結構造及び梁連結金具は、寄棟
屋根の構造に用いられるものに限らず、切妻屋根、棟違
い屋根、葺おろし屋根、大屋根、3階建、片流れ屋根
(陸屋根)、方形屋根、入母屋屋根、T型屋根、L型屋
根、無落雷屋根、半切妻屋根、マンサード屋根、腰折屋
根、M屋根、鋸屋根、越屋根、差掛屋根、招き屋根、バ
タフライ屋根等にあって、本構造が適用できる箇所に適
用してもよい。
【0091】さらに、寄棟屋根にあっては、単純寄棟、
片棟、方形、桁下り、入母屋、妻落し、ドーマー、雁行
等、切妻屋根にあっては、段棟等の構造でも適用できる
箇所に適用してもよい。
【0092】
【発明の効果】請求項1、2、3、6及び7の各発明に
よれば、第2の取付部が、上面部の端縁より突出して形
成されてため、梁の取り付けの際に横方向の移動を要さ
ず、かつ梁の長手方向端面と鋼製梁の上面部端縁とが干
渉しないので、下方移動のみの1ステップで取り付けを
簡単に行うことができ、施工作業の簡略化が図れると共
に作業性が向上する。また、建屋構造の一部に鋼製梁を
使用することでコストダウンが図れる。さらに、底壁、
2つの側壁、前壁が連結されて形成されることで、梁連
結金具自体の剛性が高まり、連結強度がきわめて増大す
る。
【0093】特に、請求項3では、予め結合部材を設け
ることで、施工作業の簡略化が図れると共に作業性が向
上する。。
【0094】請求項4の発明によれば、ストッパーによ
り位置決めを要せず、かつ剛性が高まる。
【0095】請求項5の発明によれば、第1の取付部の
取付面がH型鋼の傾斜方向に沿って異なる位置に配設さ
れることで、建屋構造における傾斜する梁に対面して他
の木製梁を連結する場合にも、梁連結金具を使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梁連結構造の一実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図2】図1の連結構造にて使用される各構成要素を示
す図であり、(A)は梁連結金具を示す斜視図、(B)
はH型鋼を示す斜視図である。
【図3】図1の連結構造が適用される建屋構造を示す平
面図である。
【図4】本発明に係る梁連結構造の一実施の形態を示す
図であり、(A)は側面図、(B)は正面図をそれぞれ
示す。
【図5】本発明に係る梁連結構造の他の実施の形態が適
用される建屋構造を示す平面図である。
【図6】図5の建屋構造での梁連結構造を示す図であ
り、(A)はII部分での側面方向から見た断面図、
(B)はII部分での正面方向から見た断面図、(C)は
III 部分での側面方向から見た断面図をそれぞれ示す。
【図7】本発明に係る梁連結金具の変形例を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図
である。
【図8】本発明に係る梁連結金具の他の変形例を示す図
であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側
面図である。
【図9】本発明に係る梁連結構造が適用される建屋構造
の他の例を示す平面図である。
【図10】同図(A)は、図9の建屋構造のIV部での
梁連結構造を示す分解斜視図である。同図(B)は、図
9の建屋構造のV部での鋼製梁と屋根部との連結構造を
示す断面図である。
【図11】従来の梁連結構造を適用した建屋構造の一例
を示した斜視図である。
【図12】図11の建屋構造での梁連結構造を示す図で
あり、(A)は木製梁を連結する場合を示す斜視図であ
り、(B)は鋼製梁を連結する場合を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 梁連結金具 11 前壁 12a、12b リブ 15a、15b 側壁 17 底壁 18 ストッパー 20 H型鋼 40 木製梁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋を支持する梁を複数連結してなる梁
    連結構造において、 前記建屋に掛け渡され、上面部及び下面部と、該上面部
    及び下面部を連結する側面部と、を含む鋼製梁と、 前記鋼製梁の長手方向と直交する方向に配設される梁
    と、 前記鋼製梁と前記梁とを連結する梁連結金具と、 を有し、 前記梁連結金具は、 前記上面部の端縁を越えて突出する位置にて、前記梁の
    長手方向端部の下端面を支持する底壁と、 前記底壁より立ち上がり、前記梁の前記長手方向端部の
    短手方向の2つの側面と各々対面して、前記梁が取り付
    けられる一対の側壁と、 前記一対の側壁間を連結すると共に、前記側面部と対面
    して取り付けられる前壁と、 を含むことを特徴とする梁連結構造。
  2. 【請求項2】 建屋を支持する梁を複数連結してなる梁
    連結構造において、 前記建屋に掛け渡され、上フランジ部及び下フランジ部
    と、該上フランジ部及び下フランジ部を連結するウエブ
    部と、を有するH型鋼と、 前記H型鋼の長手方向と直交する方向に配設される梁
    と、 前記H型鋼と前記梁とを連結する梁連結金具と、 を有し、 前記梁連結金具は、 前記上フランジ部の端縁を越えて突出する位置にて、前
    記梁の長手方向端部の下端面を支持する底壁と、 前記底壁より立ち上がり、前記梁の前記長手方向端部の
    短手方向の2つの側面と各々対面して、前記梁が取り付
    けられる一対の側壁と、 前記一対の側壁間を連結すると共に、前記ウエブ部と対
    面して取り付けられる前壁と、 を含むことを特徴とする梁連結構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記上フランジ部の天面には、前記梁の天面と面一とな
    る高さ位置にまで突設される第1の部材を設けたことを
    特徴とする梁連結構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 前記梁連結金具の前記底壁には、前記梁の長手方向の移
    動を規制するストッパーが設けられていることを特徴と
    する梁連結構造。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3において、 前記建屋に掛け渡されるH型鋼は、その掛け渡される水
    平方向に対して傾斜する方向に配設され、 前記前壁は、前記傾斜方向で異なる高さ位置に配設され
    る2つの取付孔を有することを特徴とする梁連結構造。
  6. 【請求項6】 建屋に掛け渡され、上面部及び下面部
    と、該上面部及び下面部を連結する側面部と、を含む鋼
    製梁と、 前記鋼製梁の長手方向と直交する方向に延設される他の
    梁を鋼製梁に連結可能される梁連結金具と、 を有し、 前記梁連結金具は、 前記上フランジ部の端縁を越えて突出する位置にて、前
    記梁の長手方向端部の下端面を支持する底壁と、 前記底壁より立ち上がり、前記梁の前記長手方向端部の
    短手方向の2つの側面と各々対面して、前記梁が取り付
    けられる一対の側壁と、 前記一対の側壁間を連結すると共に、前記ウエブ部と対
    面して取り付けられる前壁と、 を含むことを特徴とする梁連結金具付き鋼製梁。
  7. 【請求項7】 建屋を支持する複数の各梁を連結する梁
    連結方法において、 予め梁連結金具を鋼製梁の側面部に固定しておき、梁構
    築領域に前記鋼製梁を架設しておく工程と、 前記梁連結金具へ向けて他の梁をクレーンにより吊り下
    げ移動させ、前記鋼製梁の上面部の端縁を越えて突出す
    る位置にて、前記梁連結金具に設けられる底壁及び2つ
    の側壁の間に前記梁の長手方向一端を載置させる工程
    と、 を含むことを特徴とする梁連結方法。
JP21626897A 1997-08-11 1997-08-11 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁 Expired - Fee Related JP3981441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21626897A JP3981441B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21626897A JP3981441B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1162021A true JPH1162021A (ja) 1999-03-05
JP3981441B2 JP3981441B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=16685894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21626897A Expired - Fee Related JP3981441B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3981441B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115608A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Sumitomo Forestry Co Ltd 梁の接合構造
JP2011247062A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄骨梁と木製梁との接合構造、鉄骨梁と木製梁の接合方法および接合部材
EA021858B1 (ru) * 2011-12-23 2015-09-30 Федеральное Государственное Автономное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Сибирский Федеральный Университет" Сетчатый свод
CN116180891A (zh) * 2023-02-01 2023-05-30 江苏德力重工有限公司 钢结构连接设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101226766B1 (ko) 2010-12-31 2013-01-28 부산대학교 산학협력단 기둥-보 접합 장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321817A (en) * 1976-08-12 1978-02-28 Yuuichirou Hori Skeleton material joint for construction
JPS54105241U (ja) * 1978-01-10 1979-07-24
JPS5516104A (en) * 1978-06-30 1980-02-04 Nat Jutaku Kenzai Device for supporting main house
JPS6178904U (ja) * 1984-10-26 1986-05-27
JPH0371011U (ja) * 1989-11-15 1991-07-17
JPH08270076A (ja) * 1995-03-29 1996-10-15 Sekisui Chem Co Ltd 建築用接合金具
JPH0949286A (ja) * 1995-08-09 1997-02-18 Misawa Homes Co Ltd 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321817A (en) * 1976-08-12 1978-02-28 Yuuichirou Hori Skeleton material joint for construction
JPS54105241U (ja) * 1978-01-10 1979-07-24
JPS5516104A (en) * 1978-06-30 1980-02-04 Nat Jutaku Kenzai Device for supporting main house
JPS6178904U (ja) * 1984-10-26 1986-05-27
JPH0371011U (ja) * 1989-11-15 1991-07-17
JPH08270076A (ja) * 1995-03-29 1996-10-15 Sekisui Chem Co Ltd 建築用接合金具
JPH0949286A (ja) * 1995-08-09 1997-02-18 Misawa Homes Co Ltd 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115608A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Sumitomo Forestry Co Ltd 梁の接合構造
JP2011247062A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄骨梁と木製梁との接合構造、鉄骨梁と木製梁の接合方法および接合部材
EA021858B1 (ru) * 2011-12-23 2015-09-30 Федеральное Государственное Автономное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Сибирский Федеральный Университет" Сетчатый свод
CN116180891A (zh) * 2023-02-01 2023-05-30 江苏德力重工有限公司 钢结构连接设备
CN116180891B (zh) * 2023-02-01 2024-02-13 呼伦贝尔市华晟钢结构制造有限公司 钢结构连接设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3981441B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1162021A (ja) 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法
JP3657432B2 (ja) 小屋根の小屋組構造とその施工方法
JPH0949286A (ja) 梁連結構造及び梁連結金具付き鋼製梁並びに梁連結方法
JP4105032B2 (ja) 木造屋根パネル
US11391034B2 (en) Installation and construction method of wall panel
JPH0953278A (ja) 建築用面部の取付け構造およびその施工方法
JP2988813B2 (ja) 木質構造物の柱−梁接合構造
JPH11172836A (ja) 小屋組構造およびその施工法
JPH06185121A (ja) 組立式ユニットハウス及びその施工方法
JP2719076B2 (ja) 建物の屋根とその施工方法
JP3391916B2 (ja) 天井パネル及び屋根ユニット
JPH10169088A (ja) 屋根の構造体及び該構造体を備える屋根ユニット
JP3415967B2 (ja) 柱・梁間の接合構造
JP3202129B2 (ja) 屋根構造
JP3241878B2 (ja) 隅木受け構造
JPH10102664A (ja) 独立小屋束
JP2004044082A (ja) 小屋組の増築施工法
JP2004225301A (ja) 隅部・谷部の軒先構造及び軒先工法
JP2000154599A (ja) 木製部材接合用金具およびその金具により接合される木製部材の接合構造
JP2004124397A (ja) 屋根パネルによる住宅の屋根構造
JP2578221Y2 (ja) 小屋組の母屋受け金具
JPH06257213A (ja) 屋根パネルと壁パネルとの接合構造
JPH1030616A (ja) ワンタッチジョイント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造部材間の接合構造
JPH0921178A (ja) 柱・梁間の接合構造
JPH0754017B2 (ja) 棟の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070307

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070501

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees