JPH1030616A - ワンタッチジョイント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造部材間の接合構造 - Google Patents

ワンタッチジョイント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造部材間の接合構造

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JPH1030616A
JPH1030616A JP18607296A JP18607296A JPH1030616A JP H1030616 A JPH1030616 A JP H1030616A JP 18607296 A JP18607296 A JP 18607296A JP 18607296 A JP18607296 A JP 18607296A JP H1030616 A JPH1030616 A JP H1030616A
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guide pin
roof
unit
touch joint
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JP18607296A
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Masato Yamazaki
真郷 山崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根ユニット(屋根パネル)と部屋ユニット
とを迅速確実にかつ手軽に接合できるようにする。 【解決手段】 屋根ユニット2の軒梁211に設けたガ
イド溝211bを部屋ユニット1上部に突設されたガイ
ドピン3の略真横に位置合わせして、屋根ユニット2を
水平に移動させて部屋ユニット1に重ねる。ガイドピン
3がガイド溝211bに差し込まれると、このときの差
込荷重がウィング42,43同士を弾性結合するU字形
板ばね45のばね力に打ち勝って、ガイドピン嵌合孔K
1が拡開される。ガイドピン3が、ガイドピン嵌合孔K
1に完全に差し込まれると、U字形板ばね45はガイド
ピン嵌合孔K1を収縮させ、ウィング42,43がガイ
ドピン3の軸部31を圧接する。さらに、ウィング4
2,43と係止段部31aとが互いに係止状態となっ
て、屋根ユニット2と部屋ユニット1とが接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワンタッチジョ
イント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造
部材間の接合構造に係り、詳しくは、屋根ユニット等と
部屋ユニット等との接合に用いて好適なワンタッチジョ
イント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造
部材間の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の工業生産化率を高める一方
式として、ユニット建物が広く普及している。このユニ
ット建物は、一棟の建物を予めいくつかのユニットに分
けて工場で生産した後、これらのユニットを建築現場に
輸送し、予め準備した基礎の上で施工、組立する方式の
建物である。ユニット建物を構成するユニットとして
は、建物の居間、食堂、寝室等の各部屋部分を構成する
部屋ユニットと、建物の屋根部分を構成する屋根ユニッ
トとがある。部屋ユニットBは、例えば、軸組構造によ
る場合、図13に示すように、四隅の柱B1,…と梁
(屋根(天井)梁、床梁)B2,B2,…とで組まれた
箱形六面体の躯体に床パネルや壁パネルや天井パネルが
取着されてなっている。また、屋根ユニットAは、例え
ば、切妻の軒先側屋根ユニットにあっては、相対向する
一対の三角形の妻トラス梁A1と、これらの妻トラス梁
A1間に架設された軒梁A2や継梁と、これらの軒梁A
2や継梁の上面に敷かれた野地板(屋根下地材)とから
構成されている。組立は、まず、部屋ユニットBを基礎
に据え付けて相互に連結し、次に、据え付けられた部屋
ユニットBの上部に対応する屋根ユニットAを据え付
け、これら屋根ユニットAを相互に連結することで行わ
れる。
【0003】ところで、従来、屋根ユニットAを部屋ユ
ニットBの上に据え付ける施工では、同図に示すよう
に、まず、屋根ユニットAの角隅部の底面に設けられた
ガイド穴a1に、部屋ユニットBの柱B1の上面に設け
られたテーパ状のガイドピンb1を差し込ませること
で、屋根ユニットA側の梁(妻トラス梁A1や軒梁A2
等)の底面に形成されているボルト挿通孔a2と、部屋
ユニットB側の梁A2,A2の上面に形成されているボ
ルト挿通孔b2との位置合わを行い、次いで、これら両
方のボルト挿通孔a2,a2にボルトb3を通し、通された
ボルトb3に対してナットa3を螺合することにより、両
ユニットA,Bを連結することが行われている(例えば
特開平2−153151号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の屋根ユニットAの据付施工では、作業員が天井裏
(部屋ユニットBの天井パネルの上)に登って、いくつ
かの接合箇所で、ボルト締め作業を行わなければなら
ず、煩雑であった。特に、軒部における屋根ユニット
(軒先側屋根ユニット)Aと部屋ユニットBとの接合作
業では、作業員は、極端に狭い天井裏で、腹ばいになっ
ての窮屈なボルト締め作業を強いられるため、据付作業
に時間がかかり、このことが、工期の短縮化を妨げる要
因となっていた。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、屋根ユニット等と部屋ユニット等とを、迅速確
実にかつ手軽に接合することのできるワンタッチジョイ
ント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造部
材間の接合構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、第1の建築用構造部材と、
第2の建築用構造部材とをワンタッチ式に接合するため
のワンタッチジョイントであって、上記第1の建築用構
造部材に予め固定される雄型係止具と、上記第2の建築
用構造部材に予め固定される雌型係止具とからなると共
に、これら両係止具が、所定の水平荷重で押し合うこと
により、互いに嵌合係着状態に移行する構造とされてい
ることを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のワンタッチジョイントであって、上記雄型係止具
は、係止段部を有するピン状の部材であることを特徴と
している。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のワンタッチジョイントであって、上記雌型係止具
は、拡開可能な嵌合孔を有し、該嵌合孔は、上記雄型係
止具により、上記所定の水平荷重で押されると、拡開し
て該雄型係止具を導き入れた後、閉塞することで、該雄
型係止具と互いに嵌合係着状態に移行する一方、該嵌合
係着状態では、両係止具の間に上記所定の水平荷重が逆
向きに作用しても、上記嵌合孔は拡開しない構造とされ
ていることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のワンタッチジョイントであって、上記嵌合孔は、略
半円形の湾曲部をそれぞれ有する一対のウィング部材に
よって形成され、かつ、ばね部材によって形状を保持さ
れると共に、上記両係止具の間に上記所定の水平荷重が
作用すると、一方のウィング部材と他方のウィング部材
との合わせ目が、拡開することを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のワンタッチジョイントであって、上記一対のウィン
グ部材において、上記合わせ目の外方側の端部には、上
記雄型係止具を、上記所定の水平荷重の作用下で、上記
嵌合孔に導き入れるための楔型の切込みが設けられてい
ることを特徴としている。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項4又
は5記載のワンタッチジョイントであって、上記一対の
ウィング部材は、共通の回転軸を有し、上記嵌合孔は、
上記回転軸の回りで、上記一対のウィング部材が、互い
に逆向きに回転することで、拡開すると共に、上記回転
軸は、上記一対のウィング部材を載せる台座に設けられ
た長孔部又は長溝部に挿通され、かつ、該長孔部又は長
溝部の長手方向に沿って移動可能に支持されていること
を特徴としている。
【0012】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6項のいずれか1項に記載のワンタッチジョイントを
用いた第1及び第2の建築用構造部材間の接合構造であ
って、上記第2の建築用構造部材には、上記雄型係止具
を水平方向から挿入できる程度の横幅を持つ深い切込部
が設けられ、かつ、該切込部の上部又は下部に、予め上
記雌型係止部が取着固定されている一方、上記第1の建
築用構造部材には、上記雄型係止具が予め取着固着され
ていて、これら両係止具が、互いに嵌合係着状態になっ
ていることで、上記第1及び第2の建築用構造部材が互
いに接合されていることを特徴としている。
【0013】さらにまた、請求項8記載の発明は、請求
項7記載のワンタッチジョイントを用いた建築用構造部
材間の接合構造であって、上記第1及び第2の構造用部
材は、屋根パネル、屋根ユニット又は部屋ユニットの躯
体の一部を構成していることを特徴としている。
【0014】
【作用】例えば、予め工場にて、屋根梁(第1の建築用
構造部材)に雄型係止具が取り付けられた部屋ユニット
と、枠材(第2の建築用構造部材)に雌型係止具が取り
付けられた屋根パネル又は屋根ユニットとを生産した
後、ユニット建物の建築現場に輸送し、予め準備した基
礎の上に上記部屋ユニットを据え付ける。次に、上記屋
根パネル又は屋根ユニットをクレーンで持ち上げ、上記
雌型係止具を部屋ユニットの対応する屋根梁に固着され
た雄型係止具の略真横に位置合わせした後、上記屋根パ
ネル又は屋根ユニットを上記部屋ユニットに向けて水平
に移動させていく。これに伴って、上記雄型係止具及び
雌型係止具が所定の水平荷重で押し合うことにより、互
いに嵌合係着状態に移行する。この結果、屋根パネル又
は屋根ユニットが部屋ユニットの屋根梁に固定される。
【0015】この発明のワンタッチジョイントによれ
ば、例えば、屋根パネル又は屋根ユニットに作用する鉛
直力に対しては、枠材(第2の建築用構造部材)に取り
付けられた雌型係止具と、屋根梁(第1の建築用構造部
材)に取付固定された雄型係止具とが互いに嵌合係着状
態となることで抵抗でき、屋根パネル又は屋根ユニット
に作用する水平力、すなわち、横ずれに対しては、屋根
パネル又は屋根ユニットの枠材が雄型係止具に係止され
ることで抵抗できるので、水平荷重に対しても垂直荷重
に対しても、高い接合強度を得ることができる。しか
も、屋根パネル又は屋根ユニットを、迅速確実にかつ手
軽に部屋ユニットに固定できるので、固定作業に手間が
かからず、腹ばい作業も解消する。それゆえ、工期の短
縮化が図られる。加えて、吊り荷下の作業につきまとう
危険も回避できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合前の状態を示す分解斜視図、図2は、同ワン
タッチジョイントの接合状態を示す斜視図、図3及び図
4は、同ワンタッチジョイントが接合されて行く様子を
段階的に示す水平断面図、図5は、同実施例に係る軒先
側屋根ユニットの構成を示す分解斜視図、また、図6
は、同実施例に係るユニット建物の建築現場の情景を示
す斜視図である。
【0017】まず、この実施例に係る部屋ユニット1及
び軒先側屋根ユニット2から説明する。この例に係る部
屋ユニット1は、図6に示すように、四隅の角型鋼柱の
上下端間を溝形鋼の桁側屋根大梁(以下、桁屋根梁とい
う)11,11、妻側屋根大梁(以下、妻屋根梁とい
う)12,12や図示せぬ桁側床大梁、妻側床大梁で結
び、さらに、相対向する2本の桁屋根梁11,11間
に、複数の天井小梁13,13,…を差し渡すことによ
り、箱形六面体の躯体が構成され、この躯体に壁パネル
14や窓サッシや床パネル等が取着されて、ユニット建
物Cの部屋部分を構成する。この部屋ユニット1の軒先
側の桁屋根梁11には、図1に示すように、上部フラン
ジ11aの両端部に近い部位(2箇所)に、この例のワ
ンタッチジョイントを構成する後述するガイドピン(雄
型係止具)3をねじ止め固定するための取付穴11bが
設けられている。
【0018】また、この例に係る軒先側屋根ユニット2
は、図5に示すように、一枚の屋根パネル21と、この
屋根パネル21の両妻側端を支持する一対の妻トラス2
2,22とが組まれてなるもので、ユニット建物Cの軒
先側の切妻屋根部分を構成する。上記屋根パネル21
は、いずれも溝形鋼からなる桁側軒梁211(以下、単
に軒梁という)及び桁側継梁212と、これら軒梁21
1及び桁側継梁212の上面に両梁211,212とは
直交した延在方向で並設された複数のたる木213,2
13,…と、これらのたる木213,213,…の上面
に固定された野地板(屋根下地材)214とで構成され
ている。
【0019】軒梁211には、図1に示すように、下部
フランジ211aの両端部に近い部位(つまり、部屋ユ
ニット1の軒先側の桁屋根梁11に設けられたガイドピ
ン用の取付穴11bに対応する2箇所)に、ガイドピン
3を差し込ませるためのガイド溝211bが設けられて
いる。桁側継梁212には、図示せぬウェブの両端部に
近い部位に、棟側屋根ユニット2Aの軒側継梁とボルト
接合するための固定具挿通孔が設けられている。
【0020】上記妻トラス梁22,22は、いずれも溝
形鋼製の下枠221と、縦枠222と、上枠223とを
略三角形に組付してなっている。軒先側屋根ユニット2
の組立は、まず、妻トラス22,22を所定の間隔で並
置し、次に、屋根パネル21の軒梁211と妻トラス梁
と22,22とを相互に結合すると共に、桁側継梁21
2と妻トラス梁22,22とを相互に結合することによ
り行われる。
【0021】次に、この例のワンタッチジョイントにつ
いて説明する。この例のワンタッチジョイントは、建築
現場においてユニット建物Cを組み立てる際に、軒先側
屋根ユニット2を所定の水平荷重でもって移動させるだ
けで、軒先側屋根ユニット2を部屋ユニット1の上部に
自動的に固定できる緊結金物であり、固定に先立って、
部屋ユニット1の上部(軒先側の桁屋根梁11、すなわ
ち、第1の建築用構造部材)に予め工場にて取付固定さ
れるガイドピン3と、軒先側屋根ユニット2の下部(軒
梁211、すなわち、第2の建築用構造部材)のガイド
溝211bの部位に予め取付固定される雌型係止具4と
の対構造からなっている。
【0022】上記ガイドピン3は、図1乃至図4に示す
ように、直径略10mmの軸部31の底面に、この軸部
31と軸心を共通にする雄ねじ部32を有する軟鋼(S
S400)製のピン金物であり、軸部31の中央部先端
寄りには、後述する係止機能を担う円環状の係止段部3
1aが設けられている。この係止段部31aでは、先端
側に向けて直径が不連続に大となっている。ガイドピン
3は、部屋ユニット1の上部(軒先側の桁屋根梁11の
上部フランジ11a)に軸部31を上向きにした状態で
固着され、軒先側屋根ユニット2を対応する部屋ユニッ
ト1の上部に載せて固定する際に、軒先側屋根ユニット
2の下部(軒梁211の下部フランジ211a)に略垂
直に開けたガイド溝211bに差し込まれる。この場
合、ガイドピン3の固着は、部屋ユニット1の上部(軒
先側の桁屋根梁11の上部フランジ11a)に穿孔され
た取付穴11bに、上方側から下方側に雄ねじ部32を
挿通し、挿通された雄ねじ部32にナット33を螺合す
ることで行われる。
【0023】次に、上記雌型係止具4は、同図に示すよ
うに、中央部にガイドピン3を水平方向から差し込ませ
る切欠部H1を有し、この切欠部H1がガイド溝211
bに重なる状態で下部フランジ211aの上面に溶着さ
れるテーブル41と、互いに同一形状の半円状湾曲部を
有し、これら半円状湾曲部を合わせて、拡開可能なガイ
ドピン嵌合孔K1を形成し、かつ、ガイドピン3を水平
方向から差し込ませてガイドピン嵌合孔K1へ導き入れ
る楔型切込部M1を形成する一対のウィング(羽根部
材)42,43と、テーブル41に移動可能に取着さ
れ、ウィング42,43をそれぞれ回動可能に取り付け
るためのリベット44と、一対のウィング42,43に
対してガイドピン嵌合孔K1の拡開を妨げる方向にばね
力を働かせるU字形板ばね45とを有してなっている。
【0024】ここで、ガイドピン3がガイド溝211b
に水平方向から差し込まれ、楔型切込部M1の側壁42
1b,431bに押し当てられると、まず、ウィング4
2,43の合わせ目が離れ始め、ガイドピン嵌合孔K1
が拡開して行き、ガイドピン3は、このガイドピン嵌合
孔K1において、ウィング42,43に囲われる。そし
て、ガイドピン3がガイドピン嵌合孔K1に完全に差し
込まれると、U字形板ばね45のばね力によりガイドピ
ン嵌合孔K1がガイドピン3差込み前の形状に戻り、後
述するガイドピン嵌合孔K1の内壁421a,431a
がガイドピン3の軸部31を押し付け、さらに、ウィン
グ42,43が係止段部31aによって係止されること
により、軒先側屋根ユニット2(軒梁211)が部屋ユ
ニット1(軒先側の桁屋根梁11)に自動的に係止固定
される仕組みとなっている。ここで、U字形板ばね45
以外の構成各部は、例えば軟鋼(SS400)から形成
されている。
【0025】テーブル41は、断面が略矩形の板状部材
であり、上面から所定の深さまで穿設された、リベット
44の脚部をに水平方向(軒梁211の長尺方向)に移
動可能なように挿通するための長孔41aを有し、ま
た、長孔41aの直下には、長孔41aと連通してリベ
ット44の頭部を収納するためのスペースが設けられて
いる。なお、リベット44の頭部は長孔41aの下面に
おいて係止される。
【0026】ウィング42,43は、ガイドピン3を嵌
着状態に挟みつけるための半円状湾曲部を有し、また、
後端側において、リベット44を挿通するためのリベッ
ト挿通孔を有しており、先端側においては、それぞれ、
U字形板ばね45の先端部を固定するためのストッパ部
を備えている。また、ウィング42,43は互いに略線
対称の関係にある形状を有しているが、ウィング42に
おいては、リベット44に取り付けられて使用される際
に、ウィング42がウィング43の上側で回動可能とな
るように、ウィング42はリベット44に取り付けられ
る側において段差が設けられている。ウィング42,4
3が組み合わされて使用される際、互いに相対向する側
の側端面421,431のガイド溝211bの真上に当
たる部位において、中央部は、それぞれ、略半円形に打
ち抜かれて内壁421a,431aを有する湾曲部が形
成され、上記半円の径はガイドピン3の軸部31の径と
略同一となっている。また、ウィング42,43の先端
部の、ガイドピン3を差し込ませることとなる部位にお
いては、先端側からガイドピン嵌合孔K1側にかけて次
第に幅が狭まるように切り込まれて楔型切込部M1が形
成され、この楔型切込部M1の側壁421b,431b
に沿ってガイドピン3がガイドピン嵌合孔K1へ導かれ
る。
【0027】ガイドピン3がガイド溝211bに差し込
まれていない状態では、U字形板ばね45のばね力がウ
ィング42,43に作用して、ウィング42,43は、
内壁421a,431a及び側壁421b,431bを
除く側端面421,431において互いに接触し、か
つ、上記ガイドピン嵌合孔K1を形成している。また、
ガイドピン3がガイド溝211bに差し込まれた状態で
は、軸部31が側壁421b,431bに当接した後
は、ガイドピン3は、側壁421b,431bを押し広
げながら進み、同時に、ガイドピン嵌合孔K1は割れて
いき、ガイドピン3が完全にガイドピン嵌合孔K1に差
し込まれると、U字形板ばね45のばね力によってウィ
ング42,43が内壁421a,431aにおいて、ガ
イドピン3の軸部31を圧接した状態でガイドピン3の
差込動作が終了する。なお、このときガイドピン嵌合孔
K1の大きさは、ガイドピン3がガイドピン嵌合孔K1
に差し込まれていない状態における大きさに戻ってい
る。
【0028】リベット44は、ウィング42,43のリ
ベット挿通孔及びテーブル41の長孔41aに挿通さ
れ、ウィング42,43を回動自在に取着している脚部
と、長孔41aの直下のスペースに収納され、長孔41
aの下面に係止されることによって、リベット44の上
方への突き抜けを防止する頭部と、ウィング42,43
をテーブル41に取り付けるために、リベットをテーブ
ル41の下面側から挿入した際、ウィング42のリベッ
ト挿入孔から突出した部分の脚部をかしめて形成され、
リベット44の落下を防止するかしめ部とからなってい
る。
【0029】U字形板ばね45は、組み合わされた状態
のウィング42,43の外側面の断面形状に略合わせて
長尺の板材が略U字形に成形されてなり、両先端部は鉤
状に屈曲されて、それぞれ、ウィング42,43のスト
ッパ部において係止され固定されている。このU字形板
ばね45は、両先端部が互いに近づく方向に復原力が働
く。
【0030】次に、図3及び図4を参照して、この例の
動作について説明する。まず、上記構成の部屋ユニット
1や軒先側屋根ユニット2を工場生産する際に、上部フ
ランジ11aに設けられた取付穴11bの位置にてガイ
ドピン3を予め締結固定しておくと共に、下部フランジ
211aに設けられたガイド溝211b廻りに雌型係止
具4を予め取り付けておく(図3(a))。ここで、ウ
ィング42,43をテーブル41に取り付けるには、ま
ず、テーブル41の上面にウィング42,43を両リベ
ット挿入孔が重なるように載置し、リベットをテーブル
41の下側から長孔41a及び両リベット挿入孔に挿入
し、リベットの頭部が長孔41aの下面に当接したとこ
ろで、頭部を抑えてウィング42側にリベット挿入孔か
ら突出した脚部をかしめる。そして、このウィング4
2,43を載せたテーブル41を、下部フランジ211
aの上面に、スポット溶接等により溶着して固定する。
【0031】これらの部屋ユニット1及び軒先側屋根ユ
ニット2は、他の部屋ユニット1や棟側屋根ユニット2
A等と共に、工場で生産された後、建築現場に輸送さ
れ、予め準備した基礎Gの上で組み立てられる(図6参
照)。組立は、まず、部屋ユニット1を基礎Gに据え付
けて相互に連結し、次に、据え付けられた部屋ユニット
1の上部に対応する各種屋根ユニット2,2Aを据え付
け、これら屋根ユニット2,2Aを相互に連結すること
で行われる。このとき、軒先側屋根ユニット2を部屋ユ
ニット1の上部に載置固定するには、軒先側屋根ユニッ
ト2をクレーンで持ち上げ、次に、軒先側屋根ユニット
2の下部(軒梁211)に設けられたガイド溝211b
が、部屋ユニット1の上部(軒先側の桁屋根梁11)に
取着されたガイドピン3の略真横に位置するように、軒
先側屋根ユニット2を部屋ユニット1の上に降ろしてい
き、位置合わせする。そして、この後、軒先側屋根ユニ
ット2を部屋ユニット1に完全に重なるまで水平移動さ
せる。
【0032】これに伴って、ガイドピン3がガイド溝2
11bに差し込まれるが、このとき、ガイドピン嵌合孔
K1の軸心の位置が、図3(a)に示すように、例え
ば、ガイドピン3の軸心から、差込方向である図示せぬ
ウェブの法線方向に伸ばした線上から図中上方にずれて
いても、楔型切込部M1は先端側からガイドピン嵌合孔
K1側にかけて次第に幅が狭まるように切り込まれてな
っているので、ガイドピン3の軸部31が側壁421
b,431bに当接した後は、側壁421b,431b
に沿ってガイドピン3が差し込まれるにつれて、リベッ
ト44がテーブル41の長孔41aに案内されることに
より、ウィング42,43は共に図中下方に移動し、同
図(b)に示すように、両軸心が上記法線方向に平行な
同一線上に並ぶようになる。
【0033】この後、ガイドピン3は、図4(c)に示
すように、差込荷重が、ウィング42,43に働くU字
形板ばね45の復原力に打ち勝って、側壁421b,4
31bを押し広げながらなおも進み、同時に、ガイドピ
ン嵌合孔K1は割れていき、ガイドピン3が完全にガイ
ドピン嵌合孔K1に差し込まれると、同図(d)に示す
ように、U字形板ばね45のばね力によってウィング4
2,43が内壁421a,431aにおいて、ガイドピ
ン3の軸部31を圧接する。また、これと同時に、ウィ
ング42,43が係止段部31aによって係止される。
このようにして、軒先側屋根ユニット2が部屋ユニット
1の上部(軒先側の桁屋根梁11)に自動的に係止固定
される。この後、軒先側屋根ユニット2と棟側屋根ユニ
ット2Aとを、ボルトとナットとで互いに連結すること
により、軒先側屋根ユニット2の据付作業が完結する。
【0034】上記構成のワンタッチジョイントによれ
ば、軒先側屋根ユニット2に作用する鉛直力に対して
は、軒梁211に取り付けられたガイドピン3の係止段
部31aによって、桁屋根梁11に取り付けられたウィ
ング42,43が係止されることで抵抗でき、軒先側屋
根ユニット2に作用する水平力、すなわち、横ずれに対
しては、軒梁211がガイド溝211bに差し込まれた
ガイドピン3に係止されることで、抵抗できるので、水
平荷重に対しても垂直荷重に対しても、高い接合強度を
得ることができる。しかも、ガイドピン3を雌型係止具
4に所定の差込荷重で差し込むだけで、軒先側屋根ユニ
ット2を迅速確実にかつ手軽に部屋ユニット1に固定で
きるので、固定作業に手間がかからず、腹ばい作業も解
消する。それゆえ、工期の短縮化が図られる。加えて、
吊り荷下の作業につきまとう危険も回避できる。
【0035】また、ウィング42,43が取り付けられ
たリベット44は、水平方向に移動可能なように長孔4
1aに挿通されてテーブル41に取付支持されており、
かつ、ウィング42,43は、ガイドピン3を差し込ま
せることとなる部位において、組み合わされた状態で先
端側からガイドピン嵌合孔K1側にかけて幅が狭くなる
ように切り込まれた楔型切込部M1を有しているので、
ガイドピン3がガイド溝211bに差し込まれる際に、
ガイドピン嵌合孔K1の軸心の位置が、ガイドピン3の
軸心から、差込方向である図示せぬウェブの法線方向に
伸ばした線上からずれていても、側壁421b,431
bに沿ってガイドピン3が差し込まれるにつれて、ウィ
ング42,43が共に移動し、両軸心が上記法線方向に
平行な同一線上に並ぶようになる。
【0036】◇第2実施例 図7は、この発明の第2実施例であるワンタッチジョイ
ントを構成するガイドピンの斜視図、図8は、同ワンタ
ッチジョイントの接合前の状態を示す垂直断面図、図9
は、同ワンタッチジョイントの接合状態を示す斜視図、
また、図10及び図11は、同ワンタッチジョイントが
接合されて行く様子を段階的に示す水平断面図である。
この第2実施例のワンタッチジョイントが、上述の第1
実施例と大きく異なるところは、第1実施例のガイドピ
ン3は、直径が先端側で不連続的に大となる円環状の係
止段部31aを有しているのに対して、図7及び図8に
示すように、ガイドピン5が、直径が先端側でテーパ状
にかつ急激に大となる係止段部51aを有している点で
ある。これ以外の点では、第1実施例の構成各部と略同
一構成であるので、第1実施例の構成部分と対応する各
部には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0037】同図に示すように、この例のガイドピン5
は、軸部51の底面に、この軸部51と軸心を共通にす
る雄ねじ部52を有するピン金物であり、軸部51の中
央部先端寄りには、後述する係止機能を担う係止テーパ
部51aが設けられていて、この係止テーパ部51aで
は、直径が先端側で急激に大となっている。ガイドピン
5は、上部フランジ11aに軸部51を上向きにした状
態で固着され、軒先側屋根ユニット2を対応する部屋ユ
ニット1の上部に載せて固定する際に、下部フランジ2
11aに略垂直に開けたガイド溝211bに挿通され
る。この場合、ガイドピン5の固着は、上部フランジ1
1aに穿孔された取付穴11bに、上方側から下方側に
雄ねじ部52を挿通し、挿通された雄ねじ部52にナッ
ト53を螺合することで行われる。なお、この例におい
ても、ガイドピン嵌合孔K1を形成するウィング42,
43の半円の径は、ガイドピン5の軸部51の径と略同
一となっている。
【0038】次に、図9乃至図11を参照して、この例
の動作について説明する。まず、上記構成の部屋ユニッ
ト1や軒先側屋根ユニット2を工場生産する際に、上部
フランジ11aに設けられた取付穴11bの位置にてガ
イドピン5を予め締結固定しておくと共に、下部フラン
ジ211aに設けられたガイド溝211b廻りに雌型係
止具4を予め取り付けておく(図10(a))。
【0039】軒先側屋根ユニット2を部屋ユニット1の
上部に載置固定するには、軒先側屋根ユニット2をクレ
ーンで持ち上げ、次に、軒先側屋根ユニット2の下部
(軒梁211)に設けられたガイド溝211bが、部屋
ユニット1の上部(軒先側の桁屋根梁11)に取着され
たガイドピン5の略真横に位置するように、軒先側屋根
ユニット2を部屋ユニット1の上に降ろして行き、位置
合わせする。そして、この後、軒先側屋根ユニット2を
部屋ユニット1に完全に重なるまで水平移動させる。
【0040】これに伴って、ガイドピン5がガイド溝2
11bに差し込まれるが、このとき、ガイドピン嵌合孔
K1の軸心の位置が、同図に示すように、例えば、ガイ
ドピン5の軸心から、差込方向である図示せぬウェブの
法線方向に伸ばした線上から図中上方にずれていても、
楔型切込部M1は先端側からガイドピン嵌合孔K1側に
かけて次第に幅が狭まるように切り込まれてなっている
ので、ガイドピン5の軸部51が側壁421b,431
bに当接した後は、側壁421b,431bに沿ってガ
イドピン5が差し込まれるにつれて、リベット44がテ
ーブル41の長孔41aに案内されることにより、ウィ
ング42,43は共に図中下方に移動し、同図(b)に
示すように、両軸心が上記法線方向に平行な同一線上に
並ぶようになる。
【0041】この後、ガイドピン5は、図11(c)に
示すように、差込荷重が、ウィング42,43に働くU
字形板ばね45の復原力に打ち勝って、側壁421b,
431bを押し広げながらなおも進み、同時に、ガイド
ピン嵌合孔K1は割れていき、ガイドピン5がガイドピ
ン嵌合孔K1に差し込まれると、図9及び図11(d)
に示すように、U字形板ばね45のばね力によってウィ
ング42,43が内壁421a,431aにおいて、ガ
イドピン5の係止テーパ部61aの所定の径の部位を圧
接する。そして、この状態でガイドピン5の移動は止ま
る。また、これと同時に、ウィング42,43が係止テ
ーパ部51aによって係止される。なお、このときガイ
ドピン嵌合孔K1の大きさは、ガイドピン5がガイドピ
ン嵌合孔K1に挿通されていない状態における大きさよ
りもやや広げられた大きさとなっている。このようにし
て、軒先側屋根ユニット2が部屋ユニット1の上部(軒
先側の桁屋根梁11)に自動的に係止固定される。この
後、軒先側屋根ユニット2と棟側屋根ユニット2Aと
を、ボルトとナットとで互いに連結することにより、軒
先側屋根ユニット2の据付作業が完結する。
【0042】上記構成のワンタッチジョイントによれ
ば、上述した第1実施例と略同様の効果を得ることがで
きる。加えて、ガイドピン5には勾配が急激に変化する
ように係止テーパ部51aが設けられているので、ガイ
ドピン差込後の上下方向のがたつきを抑えることができ
る。
【0043】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、軒先側の
桁屋根梁11と軒梁211との接合に限らず、棟側の桁
屋根梁と継梁との接合や妻トラス梁下枠と妻屋根梁との
接合に用いても良い。また、屋根ユニットを接合する場
合に、ボルト接合を併用しても良い。
【0044】また、接合対象となる屋根ユニットは、軒
先側屋根ユニットに限らず、棟側屋根ユニットでも良
い。同様に、切妻屋根ユニットに限らず、寄棟屋根ユニ
ットでも良い。また、上述の実施例では、トラス梁を持
つ屋根ユニットを部屋ユニットに固定する場合について
述べたが、トラス梁を持たない屋根パネルを直接部屋ユ
ニットに固定する場合にも、この発明のワンタッチジョ
イントを用いることが好ましいことは勿論である。
【0045】また、上述の実施例では、ガイドピンを部
屋ユニットの上部(軒先側の桁屋根梁11)にねじ止め
したが、ねじ止めに代えて、例えば溶接により固着する
ようにしても良い。また、上述した実施例では、テーブ
ル41を下部フランジ211aの上面に固着させたが、
テーブル41を収納するケースを下部フランジ211a
の上面に取着し、テーブル41を下部フランジ211a
の上面に載置するのみとして、上記ケースの内側で摺動
自在となるようにしても良い。
【0046】また、ウィング42,43をU字形板ばね
45を用いて抑える構成に代えて、2つの圧縮コイルば
ねをそれぞれウィング42,43の先端部に固定して、
ガイドピン嵌合孔K1を収縮させるような構成としても
良い。また、上述の実施例では、部屋ユニット1の上部
にガイドピン3(5)を取着し、軒先側屋根ユニット2
の下部に雌型係止具4を取着する場合について述べた
が、これに代えて、部屋ユニット1の上部に雌型係止具
4を取着し、軒先側屋根ユニット1の下部にガイドピン
3(5)を取着するようにしても良い。
【0047】また、上述の第1実施例においては、断面
形状が略円形のガイドピン3を用い、これに合わせて、
ガイドピン嵌合孔K1の孔形状も略円形に設定した場合
について述べたが、断面形状及び孔形状は、これに限定
されず、例えば、図12に示すように、ガイドピン6の
軸部61の断面形状を、ガイド溝211bに差し込まれ
る際に前部となる側において、曲率を大きくし、反対側
においては、逆に曲率を小さく設定すると共に、雌型係
止具7のガイドピン嵌合孔K2の形状も軸部61の断面
形状に対応させるようにしても良い。
【0048】また、この発明のワンタッチジョイント
は、部屋ユニットと屋根ユニットとの接合に限らず、上
階の部屋ユニットと下階の部屋ユニットとの接合にも用
いることができる。同様に、ユニット間接合やユニット
・パネル間接合に限らず、部材同士の接合にも適用でき
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のワンタ
ッチジョイントによれば、第1の建築用構造部材と第2
の建築用構造部材とを引き離す力に対しては、第1の建
築用構造部材に取付固定された雄型係止具と、第2の建
築用構造部材に取り付けられた雌型係止具とが互いに嵌
合係着されることで抵抗でき、上記第1の建築用構造部
材と第2の建築用構造部材とを滑らせる力、すなわち、
横ずれに対しては、第2の建築用構造部材が雄型係止具
に係止されることで抵抗できるので、水平荷重に対して
も垂直荷重に対しても、高い接合強度を得ることができ
る。
【0050】しかも、第1の建築用構造部材に取付固定
された雄型係止具を、第2の建築用構造部材に取り付け
られた雌型係止具に所定の水平荷重で差し込むだけで、
第1の建築用構造部材と第2の建築用構造部材とが確実
に接合されるので、固定作業が迅速かつ容易となる。し
たがって、部屋ユニットの上部(である第1の建築用構
造部材)に雄型係止具を取付固定すると共に、屋根パネ
ル又は屋根ユニットの下部(である第2の建築用構造部
材)に雌型係止具を取り付ける構成とすれば、屋根パネ
ル又は屋根ユニットを、迅速確実にかつ手軽に部屋ユニ
ットに固定できるので、固定作業に手間がかからず、腹
ばい作業も解消する。それゆえ、工期の短縮化が図られ
る。加えて、吊り荷下の作業につきまとう危険も回避で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合前の状態を示す分解斜視図である。
【図2】同ワンタッチジョイントの接合状態を示す斜視
図である。
【図3】同ワンタッチジョイントが接合されて行く様子
を段階的に示す水平断面図である。
【図4】同ワンタッチジョイントが接合されて行く様子
を段階的に示す水平断面図である。
【図5】同実施例に係る軒先側屋根ユニットの構成を示
す分解斜視図である。
【図6】同実施例に係るユニット建物の建築現場の情景
を示す斜視図である。
【図7】この発明の第2実施例であるワンタッチジョイ
ントを構成するガイドピンの斜視図である。
【図8】同ワンタッチジョイントの接合前の状態を示す
垂直断面図である。
【図9】同ワンタッチジョイントの接合状態を示す斜視
図である。
【図10】同ワンタッチジョイントが接合されて行く様
子を段階的に示す水平断面図である。
【図11】同ワンタッチジョイントが接合されて行く様
子を段階的に示す水平断面図である。
【図12】この発明の第1実施例の変形例であるワンタ
ッチジョイントの接合前の状態を示す水平断面図であ
る。
【図13】従来の技術を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 部屋ユニット 11 軒先側の桁屋根梁(第1の建築用構造部材) 12 妻屋根梁(第1の建築用構造部材) 2 軒先側屋根ユニット(屋根ユニット) 21 屋根パネル 211 軒梁(第2の建築用構造部材) 221 妻トラス梁下枠(第2の建築用構造部材) 211b ガイド溝(切込部) 3,5,6 ガイドピン(雄型係止具) 31,51,61 軸部(雄型係止具の一部) 31a 係止段部 51a 係止テーパ部(係止段部) 4,7 雌型係止具 41 テーブル(台座) 41a 長孔(長孔部又は長溝部) 42,43 ウィング(ウィング部材) 44 リベット(回転軸) 45 U字形板ばね(ばね部材) K1,K2 ガイドピン嵌合孔(嵌合孔) M1 楔型切込部(切込み)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の建築用構造部材と、第2の建築用
    構造部材とをワンタッチ式に接合するためのワンタッチ
    ジョイントであって、 前記第1の建築用構造部材に予め固定される雄型係止具
    と、前記第2の建築用構造部材に予め固定される雌型係
    止具とからなると共に、 これら両係止具が、所定の水平荷重で押し合うことによ
    り、互いに嵌合係着状態に移行する構造とされているこ
    とを特徴とするワンタッチジョイント。
  2. 【請求項2】 前記雄型係止具は、係止段部を有するピ
    ン状の部材であることを特徴とする請求項1記載のワン
    タッチジョイント。
  3. 【請求項3】 前記雌型係止具は、拡開可能な嵌合孔を
    有し、該嵌合孔は、前記雄型係止具により、前記所定の
    水平荷重で押されると、拡開して該雄型係止具を導き入
    れた後、閉塞することで、該雄型係止具と互いに嵌合係
    着状態に移行する一方、該嵌合係着状態では、両係止具
    の間に前記所定の水平荷重が逆向きに作用しても、前記
    嵌合孔は拡開しない構造とされていることを特徴とする
    請求項1記載のワンタッチジョイント。
  4. 【請求項4】 前記嵌合孔は、略半円形の湾曲部をそれ
    ぞれ有する一対のウィング部材によって形成され、か
    つ、ばね部材によって形状を保持されると共に、前記両
    係止具の間に前記所定の水平荷重が作用すると、一方の
    ウィング部材と他方のウィング部材との合わせ目が、拡
    開することを特徴とする請求項3記載のワンタッチジョ
    イント。
  5. 【請求項5】 前記一対のウィング部材において、前記
    合わせ目の外方側の端部には、前記雄型係止具を、前記
    所定の水平荷重の作用下で、前記嵌合孔に導き入れるた
    めの楔型の切込みが設けられていることを特徴とする請
    求項4記載のワンタッチジョイント。
  6. 【請求項6】 前記一対のウィング部材は、共通の回転
    軸を有し、前記嵌合孔は、前記回転軸の回りで、前記一
    対のウィング部材が、互いに逆向きに回転することで、
    拡開すると共に、 前記回転軸は、前記一対のウィング部材を載せる台座に
    設けられた長孔部又は長溝部に挿通され、かつ、該長孔
    部又は長溝部の長手方向に沿って移動可能に支持されて
    いることを特徴とする請求項4又は5記載のワンタッチ
    ジョイント。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6項のいずれか1項に記載
    のワンタッチジョイントを用いた第1及び第2の建築用
    構造部材間の接合構造であって、 前記第2の建築用構造部材には、前記雄型係止具を水平
    方向から挿入できる程度の横幅を持つ深い切込部が設け
    られ、かつ、該切込部の上部又は下部に、予め前記雌型
    係止部が取着固定されている一方、前記第1の建築用構
    造部材には、前記雄型係止具が予め取着固着されてい
    て、 これら両係止具が、互いに嵌合係着状態になっているこ
    とで、前記第1及び第2の建築用構造部材が互いに接合
    されていることを特徴とするワンタッチジョイントを用
    いた建築用構造部材間の接合構造。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の構造用部材は、屋根
    パネル、屋根ユニット又は部屋ユニットの躯体の一部を
    構成していることを特徴とする請求項7記載のワンタッ
    チジョイントを用いた建築用構造部材間の接合構造。
JP18607296A 1996-07-16 1996-07-16 ワンタッチジョイント及び該ワンタッチジョイントを用いた建築用構造部材間の接合構造 Pending JPH1030616A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090485A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Tobishima Corp 継手構造
CN113216406A (zh) * 2021-05-11 2021-08-06 中国十七冶集团有限公司 一种装配式建筑构件的连接锁定结构及连接方法

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