JPH09280219A - ワンタッチジョイント - Google Patents
ワンタッチジョイントInfo
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- JPH09280219A JPH09280219A JP15119096A JP15119096A JPH09280219A JP H09280219 A JPH09280219 A JP H09280219A JP 15119096 A JP15119096 A JP 15119096A JP 15119096 A JP15119096 A JP 15119096A JP H09280219 A JPH09280219 A JP H09280219A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide pin
- unit
- roof
- hole
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 屋根ユニット(屋根パネル)を当該屋根ユニ
ットの自重を利用するだけで、迅速確実にかつ手軽に部
屋ユニットの上に固定できるようにする。 【解決手段】 ユニット建物の建築現場において、屋根
ユニット2をクレーンで持ち上げ、位置合わせした後、
部屋ユニット1の上に降ろす。ガイドピン3がガイド穴
211bに挿入され、このときの挿入荷重の水平成分
が、2つの半円形のピースからなる分解型の嵌合雌部材
41を締めつけるリングばね42の圧縮力に打ち勝っ
て、ガイドピン貫通孔41aの係止段部31aを拡開さ
せる。この結果、ガイドピン3は、ガイドピン貫通孔4
1aを通過でき、通過直後に、今度はリングばね42
が、ガイドピン貫通孔41aを締め付けるので、嵌合雌
部材41が、ガイドピン3の係止段部31aに嵌合係止
される。このようにして、軒先側屋根ユニット2が部屋
ユニット1の上部に自動的に固定される。
ットの自重を利用するだけで、迅速確実にかつ手軽に部
屋ユニットの上に固定できるようにする。 【解決手段】 ユニット建物の建築現場において、屋根
ユニット2をクレーンで持ち上げ、位置合わせした後、
部屋ユニット1の上に降ろす。ガイドピン3がガイド穴
211bに挿入され、このときの挿入荷重の水平成分
が、2つの半円形のピースからなる分解型の嵌合雌部材
41を締めつけるリングばね42の圧縮力に打ち勝っ
て、ガイドピン貫通孔41aの係止段部31aを拡開さ
せる。この結果、ガイドピン3は、ガイドピン貫通孔4
1aを通過でき、通過直後に、今度はリングばね42
が、ガイドピン貫通孔41aを締め付けるので、嵌合雌
部材41が、ガイドピン3の係止段部31aに嵌合係止
される。このようにして、軒先側屋根ユニット2が部屋
ユニット1の上部に自動的に固定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワンタッチジョ
イントに係り、例えば、所定の荷重条件を満たす屋根パ
ネルや屋根ユニット等を部屋ユニットの上に荷降ろしす
るだけで、屋根パネルや屋根ユニット等を部屋ユニット
の上にワンタッチで固定することのできるワンタッチジ
ョイントに関する。
イントに係り、例えば、所定の荷重条件を満たす屋根パ
ネルや屋根ユニット等を部屋ユニットの上に荷降ろしす
るだけで、屋根パネルや屋根ユニット等を部屋ユニット
の上にワンタッチで固定することのできるワンタッチジ
ョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の工業生産化率を高める一方
式として、ユニット建物が広く普及している。このユニ
ット建物は、一棟の建物を予めいくつかのユニットに分
けて工場で生産した後、これらのユニットを建築現場に
輸送し、予め準備した基礎の上で施工、組立する方式の
建物である。ユニット建物を構成するユニットとして
は、建物の居間、食堂、寝室等の各部屋部分を構成する
部屋ユニットと、建物の屋根部分を構成する屋根ユニッ
トとがある。
式として、ユニット建物が広く普及している。このユニ
ット建物は、一棟の建物を予めいくつかのユニットに分
けて工場で生産した後、これらのユニットを建築現場に
輸送し、予め準備した基礎の上で施工、組立する方式の
建物である。ユニット建物を構成するユニットとして
は、建物の居間、食堂、寝室等の各部屋部分を構成する
部屋ユニットと、建物の屋根部分を構成する屋根ユニッ
トとがある。
【0003】部屋ユニットBは、例えば、軸組構造によ
る場合、図12に示すように、四隅の柱B1,…と梁
(屋根(天井)梁、床梁)B2,B2,…とで組まれた
箱形六面体の躯体に床パネルや壁パネルや天井パネルが
取着されてなっている。また、屋根ユニットAは、例え
ば、切妻の軒先側屋根ユニットにあっては、相対向する
一対の三角形の妻トラス梁A1と、これらの妻トラス梁
A1間に架設された軒梁A2や継梁と、これらの軒梁A
2や継梁の上面に敷かれた野地板(屋根下地材)とから
構成されている。組立は、まず、部屋ユニットBを基礎
に据え付けて相互に連結し、次に、据え付けられた部屋
ユニットBの上部に対応する屋根ユニットAを据え付
け、これら屋根ユニットAを相互に連結することで行わ
れる。
る場合、図12に示すように、四隅の柱B1,…と梁
(屋根(天井)梁、床梁)B2,B2,…とで組まれた
箱形六面体の躯体に床パネルや壁パネルや天井パネルが
取着されてなっている。また、屋根ユニットAは、例え
ば、切妻の軒先側屋根ユニットにあっては、相対向する
一対の三角形の妻トラス梁A1と、これらの妻トラス梁
A1間に架設された軒梁A2や継梁と、これらの軒梁A
2や継梁の上面に敷かれた野地板(屋根下地材)とから
構成されている。組立は、まず、部屋ユニットBを基礎
に据え付けて相互に連結し、次に、据え付けられた部屋
ユニットBの上部に対応する屋根ユニットAを据え付
け、これら屋根ユニットAを相互に連結することで行わ
れる。
【0004】ところで、従来、屋根ユニットAを部屋ユ
ニットBの上に据え付ける施工では、同図に示すよう
に、まず、屋根ユニットAの角隅部の底面に設けられた
ガイド穴a1に、部屋ユニットBの柱B1の上面に設け
られたテーパ状のガイドピンb1を差し込ませること
で、屋根ユニットA側の梁(妻トラス梁A1や軒梁A2
等)の底面に形成されているボルト挿通孔a2と、部屋
ユニットB側の梁A2,A2の上面に形成されているボ
ルト挿通孔b2との位置合わを行い、次いで、これら両
方のボルト挿通孔a2,a2にボルトb3を通し、通された
ボルトb3に対してナットa3を螺合することにより、両
ユニットA,Bを連結することが行われている(例えば
特開平2−153151号公報参照)。
ニットBの上に据え付ける施工では、同図に示すよう
に、まず、屋根ユニットAの角隅部の底面に設けられた
ガイド穴a1に、部屋ユニットBの柱B1の上面に設け
られたテーパ状のガイドピンb1を差し込ませること
で、屋根ユニットA側の梁(妻トラス梁A1や軒梁A2
等)の底面に形成されているボルト挿通孔a2と、部屋
ユニットB側の梁A2,A2の上面に形成されているボ
ルト挿通孔b2との位置合わを行い、次いで、これら両
方のボルト挿通孔a2,a2にボルトb3を通し、通された
ボルトb3に対してナットa3を螺合することにより、両
ユニットA,Bを連結することが行われている(例えば
特開平2−153151号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の屋根ユニットAの据付施工では、作業員が天井裏
(部屋ユニットBの天井パネルの上)に登って、いくつ
かの接合箇所で、ボルト締め作業を行わなければなら
ず、煩雑であった。特に、軒部における屋根ユニット
(軒先側屋根ユニット)Aと部屋ユニットBとの接合作
業では、作業員は、極端に狭い天井裏で、腹ばいになっ
ての窮屈なボルト締め作業を強いられるため、据付作業
に時間がかかり、このことが、工期の短縮化を妨げる要
因となっていた。
来の屋根ユニットAの据付施工では、作業員が天井裏
(部屋ユニットBの天井パネルの上)に登って、いくつ
かの接合箇所で、ボルト締め作業を行わなければなら
ず、煩雑であった。特に、軒部における屋根ユニット
(軒先側屋根ユニット)Aと部屋ユニットBとの接合作
業では、作業員は、極端に狭い天井裏で、腹ばいになっ
ての窮屈なボルト締め作業を強いられるため、据付作業
に時間がかかり、このことが、工期の短縮化を妨げる要
因となっていた。
【0006】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、例えば、屋根パネル又は屋根ユニットを当該屋
根パネル又は屋根ユニットの自重を利用するだけで、迅
速確実にかつ手軽に部屋ユニットの上に固定することの
できるワンタッチジョイントを提供することを目的とし
ている。
もので、例えば、屋根パネル又は屋根ユニットを当該屋
根パネル又は屋根ユニットの自重を利用するだけで、迅
速確実にかつ手軽に部屋ユニットの上に固定することの
できるワンタッチジョイントを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、第1の建築用構造部材に取
付固定され、対応する第2の建築用構造部材に設けられ
たガイド穴に挿通されるガイドピンを、該ガイドピンに
対応して上記第2の建築用構造部材の上記ガイド穴の部
位に取り付けられるワンタッチ式係止具に所定の荷重を
越える挿入荷重で挿入すると、上記ガイドピンとワンタ
ッチ式係止具とが係止状態となることで上記第1の建築
用構造部材と第2の建築用構造部材とを接合するワンタ
ッチジョイントであって、上記ガイドピンの周面には係
止段部が設けられ、かつ、上記ワンタッチ式係止具は、
半径方向に分割されたガイドピン貫通孔を有する嵌合雌
部材と、該嵌合雌部材を半径方向に伸縮可能に締め付け
るリング状のばね部材と、上記嵌合雌部材を上記第2の
建築用構造部材に上記ガイド穴に重ねる態様で取り付け
るための取付部材とを備えてなり、上記ガイドピンによ
って加えられる前記挿入荷重で、上記ガイドピン貫通孔
が拡開して、上記ガイドピンが上記ガイドピン貫通孔に
挿通され、上記ガイドピンの係止段部が挿通されると、
上記ばね部材の締め付けにより上記ガイドピン貫通孔が
収縮することで、上記嵌合雌部材と上記ガイドピンの係
止段部とが互いに係止状態となることを特徴としてい
る。
に、請求項1記載の発明は、第1の建築用構造部材に取
付固定され、対応する第2の建築用構造部材に設けられ
たガイド穴に挿通されるガイドピンを、該ガイドピンに
対応して上記第2の建築用構造部材の上記ガイド穴の部
位に取り付けられるワンタッチ式係止具に所定の荷重を
越える挿入荷重で挿入すると、上記ガイドピンとワンタ
ッチ式係止具とが係止状態となることで上記第1の建築
用構造部材と第2の建築用構造部材とを接合するワンタ
ッチジョイントであって、上記ガイドピンの周面には係
止段部が設けられ、かつ、上記ワンタッチ式係止具は、
半径方向に分割されたガイドピン貫通孔を有する嵌合雌
部材と、該嵌合雌部材を半径方向に伸縮可能に締め付け
るリング状のばね部材と、上記嵌合雌部材を上記第2の
建築用構造部材に上記ガイド穴に重ねる態様で取り付け
るための取付部材とを備えてなり、上記ガイドピンによ
って加えられる前記挿入荷重で、上記ガイドピン貫通孔
が拡開して、上記ガイドピンが上記ガイドピン貫通孔に
挿通され、上記ガイドピンの係止段部が挿通されると、
上記ばね部材の締め付けにより上記ガイドピン貫通孔が
収縮することで、上記嵌合雌部材と上記ガイドピンの係
止段部とが互いに係止状態となることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のワンタッチジョイントであって、上記取付部材は、
内部に上記嵌合雌部材を収納状態に保持するための中空
保持部を有すると共に、該中空保持部の相対向する所定
の一対の面には、上記ガイドピンを、上記中空保持部内
の上記嵌合雌部材に挿通させるための開口がそれぞれ設
けられていることを特徴としている。
載のワンタッチジョイントであって、上記取付部材は、
内部に上記嵌合雌部材を収納状態に保持するための中空
保持部を有すると共に、該中空保持部の相対向する所定
の一対の面には、上記ガイドピンを、上記中空保持部内
の上記嵌合雌部材に挿通させるための開口がそれぞれ設
けられていることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のワンタッチジョイントであって、上記ガイド
ピンが、直径が先端側で不連続的に大となる円環状の上
記係止段部を有すると共に、該係止段部から先端部に向
けて先細りの形状となっていて、かつ、上記嵌合雌部材
のガイドピン貫通孔が、上記ガイドピンの入り口側から
出口側に向けて先細りの形状となっていることを特徴と
している。
は2記載のワンタッチジョイントであって、上記ガイド
ピンが、直径が先端側で不連続的に大となる円環状の上
記係止段部を有すると共に、該係止段部から先端部に向
けて先細りの形状となっていて、かつ、上記嵌合雌部材
のガイドピン貫通孔が、上記ガイドピンの入り口側から
出口側に向けて先細りの形状となっていることを特徴と
している。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載のワンタッチジョイントであって、第1の
建築構造部材に取付固定される前記ガイドピンは、第1
の建築構造部材の直上に位置する外径d2 が係止段部の
直下の外径d1 より大になされていることを特徴として
いる。
2又は3記載のワンタッチジョイントであって、第1の
建築構造部材に取付固定される前記ガイドピンは、第1
の建築構造部材の直上に位置する外径d2 が係止段部の
直下の外径d1 より大になされていることを特徴として
いる。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
2,3又は4記載のワンタッチジョイントであって、上
記ガイドピンが、第1の部屋ユニット、屋根ユニット、
又は屋根パネルに組み込まれた上記第1の建築用構造部
材に予め取付固定されて使用されると共に、上記ワンタ
ッチ式係止具が、対応する第2の部屋ユニット、屋根ユ
ニット、又は屋根パネルに組み込まれた上記第2の建築
用構造部材に予め取付固定されて使用され、ユニット建
物を組み立てる際に、上層側の上記第2,第1の部屋ユ
ニット、屋根ユニット又は屋根パネルを下層側の上記第
1又は第2の部屋ユニットの上に荷降ろしすると、上記
ガイドピンと上記ワンタッチ式係止具とが互いに係止状
態となって、上層側の上記第2,第1の部屋ユニット、
屋根ユニット又は屋根パネルと、下層側の上記第1又は
第2の部屋ユニットとを接合することを特徴としてい
る。
2,3又は4記載のワンタッチジョイントであって、上
記ガイドピンが、第1の部屋ユニット、屋根ユニット、
又は屋根パネルに組み込まれた上記第1の建築用構造部
材に予め取付固定されて使用されると共に、上記ワンタ
ッチ式係止具が、対応する第2の部屋ユニット、屋根ユ
ニット、又は屋根パネルに組み込まれた上記第2の建築
用構造部材に予め取付固定されて使用され、ユニット建
物を組み立てる際に、上層側の上記第2,第1の部屋ユ
ニット、屋根ユニット又は屋根パネルを下層側の上記第
1又は第2の部屋ユニットの上に荷降ろしすると、上記
ガイドピンと上記ワンタッチ式係止具とが互いに係止状
態となって、上層側の上記第2,第1の部屋ユニット、
屋根ユニット又は屋根パネルと、下層側の上記第1又は
第2の部屋ユニットとを接合することを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】請求項1〜5記載の本発明において、例えば、
予め工場にて、屋根梁(第1の建築用構造部材)に上記
ガイドピンの付いた部屋ユニットと、枠材(第2の建築
用構造部材)に開けたガイド穴の位置に上記ワンタッチ
式係止具の付いた屋根パネル又は屋根ユニットとを生産
した後、ユニット建物の建築現場に輸送し、予め14し
た基礎の上に上記部屋ユニットを据え付ける。次に、上
記屋根パネル又は屋根ユニットをクレーンで持ち上げ、
枠材に開けた上記ガイド穴を部屋ユニットの対応する屋
根梁に固着されたガイドピンに位置合わせした後、上記
屋根パネル又は屋根ユニットを上記部屋ユニットの上に
降ろす。これに伴って、ガイドピンが、ガイド穴に挿入
され、さらに、ワンタッチ式係止具を構成する嵌合雌部
材のガイドピン貫通孔に挿入されるが、このときの挿入
荷重の水平成分が、分割型の上記嵌合雌部材を締め付け
る上記ばね部材の圧縮力に打ち勝つように設計しておけ
ば、ガイドピンの挿入により、ガイドピン貫通孔が拡開
する。それゆえ、ガイドピンが、嵌合雌部材のガイドピ
ン貫通孔に、特別の荷重を必要とすることなく、屋根パ
ネル又は屋根ユニットの自重のみで、挿通される。そし
て、ガイドピンの先端から係止段部までが、ガイド穴を
通り抜けると、途端に、ガイドピンの直径が小さくなる
ので、ばね部材の圧縮力が働いてガイドピン貫通孔の穴
径を縮める。この結果、嵌合雌部材が、ガイドピンの係
止段部に嵌合係止されて、上記屋根パネル又は屋根ユニ
ットが上記部屋ユニットの上記屋根梁に固定される。
予め工場にて、屋根梁(第1の建築用構造部材)に上記
ガイドピンの付いた部屋ユニットと、枠材(第2の建築
用構造部材)に開けたガイド穴の位置に上記ワンタッチ
式係止具の付いた屋根パネル又は屋根ユニットとを生産
した後、ユニット建物の建築現場に輸送し、予め14し
た基礎の上に上記部屋ユニットを据え付ける。次に、上
記屋根パネル又は屋根ユニットをクレーンで持ち上げ、
枠材に開けた上記ガイド穴を部屋ユニットの対応する屋
根梁に固着されたガイドピンに位置合わせした後、上記
屋根パネル又は屋根ユニットを上記部屋ユニットの上に
降ろす。これに伴って、ガイドピンが、ガイド穴に挿入
され、さらに、ワンタッチ式係止具を構成する嵌合雌部
材のガイドピン貫通孔に挿入されるが、このときの挿入
荷重の水平成分が、分割型の上記嵌合雌部材を締め付け
る上記ばね部材の圧縮力に打ち勝つように設計しておけ
ば、ガイドピンの挿入により、ガイドピン貫通孔が拡開
する。それゆえ、ガイドピンが、嵌合雌部材のガイドピ
ン貫通孔に、特別の荷重を必要とすることなく、屋根パ
ネル又は屋根ユニットの自重のみで、挿通される。そし
て、ガイドピンの先端から係止段部までが、ガイド穴を
通り抜けると、途端に、ガイドピンの直径が小さくなる
ので、ばね部材の圧縮力が働いてガイドピン貫通孔の穴
径を縮める。この結果、嵌合雌部材が、ガイドピンの係
止段部に嵌合係止されて、上記屋根パネル又は屋根ユニ
ットが上記部屋ユニットの上記屋根梁に固定される。
【0013】請求項1〜5記載の本発明のワンタッチジ
ョイントによれば、例えば、屋根パネル又は屋根ユニッ
トに作用する鉛直力に対しては、枠材(第2の建築用構
造部材)に取り付けられた嵌合雌部材と、屋根梁(第1
の建築用構造部材)に取付固定されたガイドピンの係止
段部とが互いに嵌合係止されることで抵抗でき、屋根パ
ネル又は屋根ユニットに作用する水平力に対しては、屋
根パネル又は屋根ユニットの枠材が、ガイド穴に挿通さ
れたガイドピンに係止されることで、抵抗できるので、
水平荷重に対しても垂直荷重に対しても、高い接合強度
を得ることができる。しかも、屋根パネル又は屋根ユニ
ットを当該屋根パネル又は屋根ユニットの自重を利用す
るだけで、迅速確実にかつ手軽に部屋ユニットに固定で
きるので、固定作業に手間がかからず、腹ばい作業も解
消する。それゆえ、工期の短縮化が図られる。
ョイントによれば、例えば、屋根パネル又は屋根ユニッ
トに作用する鉛直力に対しては、枠材(第2の建築用構
造部材)に取り付けられた嵌合雌部材と、屋根梁(第1
の建築用構造部材)に取付固定されたガイドピンの係止
段部とが互いに嵌合係止されることで抵抗でき、屋根パ
ネル又は屋根ユニットに作用する水平力に対しては、屋
根パネル又は屋根ユニットの枠材が、ガイド穴に挿通さ
れたガイドピンに係止されることで、抵抗できるので、
水平荷重に対しても垂直荷重に対しても、高い接合強度
を得ることができる。しかも、屋根パネル又は屋根ユニ
ットを当該屋根パネル又は屋根ユニットの自重を利用す
るだけで、迅速確実にかつ手軽に部屋ユニットに固定で
きるので、固定作業に手間がかからず、腹ばい作業も解
消する。それゆえ、工期の短縮化が図られる。
【0014】また、請求項4記載の本発明のワンタッチ
ジョイントによれば、第1の建築構造部材に取付固定さ
れる前記ガイドピンは、第1の建築構造部材の直上に位
置する外径d2 が係止段部の直下の外径d1 より大にな
されている。従って、ガイドピンと前記ワンタッチ式係
止具とが係止状態において、第2の建築用構造部材が第
1の建築用構造部材に対して水平方向に横ズレしても、
前記外径d2 を有する部分が第2の建築用構造部材に設
けられたガイド穴に当接され、嵌合雌部材の外周面が取
付部材の内周面と接触することを防止する。この結果、
横ズレによる嵌合雌部材の損傷を防止できると同時に、
水平方向のガタツキも小さくなる。
ジョイントによれば、第1の建築構造部材に取付固定さ
れる前記ガイドピンは、第1の建築構造部材の直上に位
置する外径d2 が係止段部の直下の外径d1 より大にな
されている。従って、ガイドピンと前記ワンタッチ式係
止具とが係止状態において、第2の建築用構造部材が第
1の建築用構造部材に対して水平方向に横ズレしても、
前記外径d2 を有する部分が第2の建築用構造部材に設
けられたガイド穴に当接され、嵌合雌部材の外周面が取
付部材の内周面と接触することを防止する。この結果、
横ズレによる嵌合雌部材の損傷を防止できると同時に、
水平方向のガタツキも小さくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合状態を示す垂直断面図、図2は、同ワンタッ
チジョイントの接合前の状態を示す垂直断面図、図3
は、同ワンタッチジョイントの接合前の状態を示す分解
斜視図、図4は、同ワンタッチジョイントが接合されて
行く様子を段階的に示す断面図、図5は、同実施例に係
るユニット建物の建築現場の情景を示す斜視図、また、
図6は、同実施例に係る軒先側屋根ユニットの構成を示
す分解斜視図である。まず、この実施例に係る部屋ユニ
ット1及び軒先側屋根ユニット2から説明する。この例
に係る部屋ユニット1は、図5に示すように、四隅の角
型鋼柱の上下端間を溝形鋼の桁側屋根大梁(以下、桁屋
根梁という)11,11、妻側屋根大梁(以下、妻屋根
梁という)12,12や図示せぬ桁側床大梁、妻側床大
梁で結び、さらに、相対向する2本の桁側屋根大梁1
1,11間に、複数の天井小梁13,13,…を差し渡
すことにより、箱形六面体の躯体が構成され、この躯体
に壁パネル14や窓サッシや床パネル等が取着されて、
ユニット建物Cの部屋部分を構成する。この部屋ユニッ
ト1の軒先側の桁屋根梁11には、図1に示すように、
上部フランジ11aの両端部に近い部位(2箇所)に、
この例のワンタッチジョイントを構成するガイドピン
(後述)3をねじ止め固定するための取付穴11bが設
けられている。同様に、妻屋根梁12,12の上部フラ
ンジ中央部にも、ガイドピン3をねじ止め固定するため
の取付穴が設けられている。
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合状態を示す垂直断面図、図2は、同ワンタッ
チジョイントの接合前の状態を示す垂直断面図、図3
は、同ワンタッチジョイントの接合前の状態を示す分解
斜視図、図4は、同ワンタッチジョイントが接合されて
行く様子を段階的に示す断面図、図5は、同実施例に係
るユニット建物の建築現場の情景を示す斜視図、また、
図6は、同実施例に係る軒先側屋根ユニットの構成を示
す分解斜視図である。まず、この実施例に係る部屋ユニ
ット1及び軒先側屋根ユニット2から説明する。この例
に係る部屋ユニット1は、図5に示すように、四隅の角
型鋼柱の上下端間を溝形鋼の桁側屋根大梁(以下、桁屋
根梁という)11,11、妻側屋根大梁(以下、妻屋根
梁という)12,12や図示せぬ桁側床大梁、妻側床大
梁で結び、さらに、相対向する2本の桁側屋根大梁1
1,11間に、複数の天井小梁13,13,…を差し渡
すことにより、箱形六面体の躯体が構成され、この躯体
に壁パネル14や窓サッシや床パネル等が取着されて、
ユニット建物Cの部屋部分を構成する。この部屋ユニッ
ト1の軒先側の桁屋根梁11には、図1に示すように、
上部フランジ11aの両端部に近い部位(2箇所)に、
この例のワンタッチジョイントを構成するガイドピン
(後述)3をねじ止め固定するための取付穴11bが設
けられている。同様に、妻屋根梁12,12の上部フラ
ンジ中央部にも、ガイドピン3をねじ止め固定するため
の取付穴が設けられている。
【0016】また、この例に係る軒先側屋根ユニット2
は、図6に示すように、一枚の屋根パネル21と、この
屋根パネル21の両妻側端を支持する一対の妻トラス2
2,22とが組まれてなるもので、ユニット建物Cの軒
先側の切妻屋根部分を構成する。上記屋根パネル21
は、いずれも溝形鋼からなる桁側軒梁211(以下、単
に軒梁という)及び桁側継梁212と、これら軒梁21
1及び桁側継梁212の上面に両梁211,212とは
直交した延在方向で並設された複数のたる木213,2
13,…と、これらのたる木213,213,…の上面
に固定された野地板(屋根下地材)214とで構成され
ている。軒梁211には、図1に示すように、下部フラ
ンジ211aの両端部に近い部位(つまり、部屋ユニッ
ト1の軒先側の桁屋根梁11に設けられたガイドピン用
の取付穴11bに対応する2箇所)に、ガイドピン3を
差し込ませるためのガイド穴211bが設けられてい
る。桁側継梁212には、図示せぬウェブの両端部に近
い部位に、棟側屋根ユニット2Aの軒側継梁とボルト接
合するための固定具挿通孔が設けられている。上記妻ト
ラス梁22,22は、いずれも溝形鋼製の下枠221
と、縦枠222と、上枠223とを略三角形に組付して
なっている。この例では、妻トラス梁下枠221の下部
フランジ中央部(部屋ユニット1の妻屋根梁12,12
の中央部に設けられたガイドピン用の取付穴に対応する
箇所)にも、ガイドピン3を差し込ませるためのガイド
穴が設けられている。軒先側屋根ユニット2の組立は、
まず、妻トラス22,22を所定の間隔で並置し、次
に、屋根パネル21の軒梁211と妻トラス梁と22,
22とを相互に結合すると共に、桁側継梁212と妻ト
ラス梁22,22とを相互に結合することにより行われ
る。
は、図6に示すように、一枚の屋根パネル21と、この
屋根パネル21の両妻側端を支持する一対の妻トラス2
2,22とが組まれてなるもので、ユニット建物Cの軒
先側の切妻屋根部分を構成する。上記屋根パネル21
は、いずれも溝形鋼からなる桁側軒梁211(以下、単
に軒梁という)及び桁側継梁212と、これら軒梁21
1及び桁側継梁212の上面に両梁211,212とは
直交した延在方向で並設された複数のたる木213,2
13,…と、これらのたる木213,213,…の上面
に固定された野地板(屋根下地材)214とで構成され
ている。軒梁211には、図1に示すように、下部フラ
ンジ211aの両端部に近い部位(つまり、部屋ユニッ
ト1の軒先側の桁屋根梁11に設けられたガイドピン用
の取付穴11bに対応する2箇所)に、ガイドピン3を
差し込ませるためのガイド穴211bが設けられてい
る。桁側継梁212には、図示せぬウェブの両端部に近
い部位に、棟側屋根ユニット2Aの軒側継梁とボルト接
合するための固定具挿通孔が設けられている。上記妻ト
ラス梁22,22は、いずれも溝形鋼製の下枠221
と、縦枠222と、上枠223とを略三角形に組付して
なっている。この例では、妻トラス梁下枠221の下部
フランジ中央部(部屋ユニット1の妻屋根梁12,12
の中央部に設けられたガイドピン用の取付穴に対応する
箇所)にも、ガイドピン3を差し込ませるためのガイド
穴が設けられている。軒先側屋根ユニット2の組立は、
まず、妻トラス22,22を所定の間隔で並置し、次
に、屋根パネル21の軒梁211と妻トラス梁と22,
22とを相互に結合すると共に、桁側継梁212と妻ト
ラス梁22,22とを相互に結合することにより行われ
る。
【0017】次に、この例のワンタッチジョイントにつ
いて説明する。この例のワンタッチジョイントは、建築
現場においてユニット建物Cを組み立てる際に、軒先側
屋根ユニット2を、当該軒先側屋根ユニット2の自重を
利用するだけで、部屋ユニット1の上部に自動的に固定
できる接合金物であり、固定に先立って、部屋ユニット
1の上部(軒先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,1
2)に予め工場にて取付固定されるガイドピン3と、軒
先側屋根ユニット2の下部(軒梁211、妻トラス梁下
枠221,221)に予め取付固定されるワンタッチ式
係止具4との対構造からなっている。
いて説明する。この例のワンタッチジョイントは、建築
現場においてユニット建物Cを組み立てる際に、軒先側
屋根ユニット2を、当該軒先側屋根ユニット2の自重を
利用するだけで、部屋ユニット1の上部に自動的に固定
できる接合金物であり、固定に先立って、部屋ユニット
1の上部(軒先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,1
2)に予め工場にて取付固定されるガイドピン3と、軒
先側屋根ユニット2の下部(軒梁211、妻トラス梁下
枠221,221)に予め取付固定されるワンタッチ式
係止具4との対構造からなっている。
【0018】上記ガイドピン3は、図1乃至図3に示す
ように、軸部31の底面に、この軸部31と軸心を共通
にする雄ねじ部32を有する軟鋼(SS400)製のピ
ン金物であり、軸部31の長手方向中央部には、円環状
の係止段部31aが設けられている。この係止段部31
aでは先端側に向けて直径が不連続に大となり、さら
に、この係止段部31aから先端部にかけては、軒先側
屋根ユニット2と部屋ユニット1との位置合わせが容易
かつ確実に行われるように、つまり、ガイド機能を効果
的に発揮できるように、先細りの形状となっている。ガ
イドピン3は、部屋ユニット1の上部(軒先側の桁屋根
梁11や妻屋根梁12,12の上部フランジ11a)に
軸部31を上向きにした状態で固着され、軒先側屋根ユ
ニット2を対応する部屋ユニット1の上部に載せて固定
する際に、軒先側屋根ユニット2の下部(軒梁211や
妻トラス梁下枠221,221の下部フランジ211
a)に略垂直に開けたガイド穴211bに挿通される。
この場合、ガイドピン3の固着は、部屋ユニット1の上
部(軒先側の桁屋根梁1や妻屋根梁12,12の上部フ
ランジ11a)に穿孔された取付穴11bに、上方側か
ら下方側に雄ねじ部31を挿通し、挿通された雄ねじ部
32にナット33を螺合することで行われる。
ように、軸部31の底面に、この軸部31と軸心を共通
にする雄ねじ部32を有する軟鋼(SS400)製のピ
ン金物であり、軸部31の長手方向中央部には、円環状
の係止段部31aが設けられている。この係止段部31
aでは先端側に向けて直径が不連続に大となり、さら
に、この係止段部31aから先端部にかけては、軒先側
屋根ユニット2と部屋ユニット1との位置合わせが容易
かつ確実に行われるように、つまり、ガイド機能を効果
的に発揮できるように、先細りの形状となっている。ガ
イドピン3は、部屋ユニット1の上部(軒先側の桁屋根
梁11や妻屋根梁12,12の上部フランジ11a)に
軸部31を上向きにした状態で固着され、軒先側屋根ユ
ニット2を対応する部屋ユニット1の上部に載せて固定
する際に、軒先側屋根ユニット2の下部(軒梁211や
妻トラス梁下枠221,221の下部フランジ211
a)に略垂直に開けたガイド穴211bに挿通される。
この場合、ガイドピン3の固着は、部屋ユニット1の上
部(軒先側の桁屋根梁1や妻屋根梁12,12の上部フ
ランジ11a)に穿孔された取付穴11bに、上方側か
ら下方側に雄ねじ部31を挿通し、挿通された雄ねじ部
32にナット33を螺合することで行われる。
【0019】次に、上記ワンタッチ式係止具4は、図1
乃至図3に示すように、伸縮自在のガイドピン貫通孔4
1aが組まれる分割型の嵌合雌部材41と、この嵌合雌
部材41を締め付けて、組まれたガイドピン貫通孔41
aを保持するリングばね42と、リングばね42付き嵌
合雌部材41を摺動自在に収納して、軒先側屋根ユニッ
ト2の下部(軒梁211、妻トラス梁下枠221,22
1)に開けられたガイド穴211bに重ねた状態で取り
付けるための取付具であるケース43とから構成され、
所定の荷重を越える挿入荷重で、ガイドピン3がガイド
穴211bとガイドピン貫通孔41aとに挿通されれ
ば、嵌合雌部材41が、ガイドピン3の係止段部31a
に嵌合係止されることで、軒先側屋根ユニット2(軒梁
211、妻トラス梁下枠221,221)が部屋ユニッ
ト1(軒先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,12)に
自動的に固定される仕組みとなっている。ここで、リン
グばね42は、ばね鋼から形成され、嵌合雌部材41及
びケース43は、例えば軟鋼(SS400)から形成さ
れている。
乃至図3に示すように、伸縮自在のガイドピン貫通孔4
1aが組まれる分割型の嵌合雌部材41と、この嵌合雌
部材41を締め付けて、組まれたガイドピン貫通孔41
aを保持するリングばね42と、リングばね42付き嵌
合雌部材41を摺動自在に収納して、軒先側屋根ユニッ
ト2の下部(軒梁211、妻トラス梁下枠221,22
1)に開けられたガイド穴211bに重ねた状態で取り
付けるための取付具であるケース43とから構成され、
所定の荷重を越える挿入荷重で、ガイドピン3がガイド
穴211bとガイドピン貫通孔41aとに挿通されれ
ば、嵌合雌部材41が、ガイドピン3の係止段部31a
に嵌合係止されることで、軒先側屋根ユニット2(軒梁
211、妻トラス梁下枠221,221)が部屋ユニッ
ト1(軒先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,12)に
自動的に固定される仕組みとなっている。ここで、リン
グばね42は、ばね鋼から形成され、嵌合雌部材41及
びケース43は、例えば軟鋼(SS400)から形成さ
れている。
【0020】上記嵌合雌部材41は、半円環状の2つの
互いに同形のピース411,412からなり、これら2
つのピース411,412を円環状に組み合わせれば、
先端側に向けて先細りの形状のガイドピン貫通孔41a
が出来上がる。上記リングばね42は、嵌合雌部材41
の構成部分である半円環状の2つのピース411,41
2を互いに円環状に組み合わせた状態で締め付けて、ガ
イドピン貫通孔41aを伸縮可能に保持する。すなわ
ち、テーパ最狭部であるガイドピン貫通孔41aの上部
開口の大きさは、ガイドピン3の係止段部31a直下の
部位と略同径に設定されるが、ある大きさの挿入荷重が
加えられれば、挿入荷重の水平成分が、各ピース41
1,412を締め付けるリングばね42の圧縮力に打ち
勝って、ガイドピン貫通孔41aを拡開させることがで
きるように、リングばね42の材質形状特性等が設定さ
れている。一方、テーパ最広部であるガイドピン貫通孔
41aの下部開口の大きさは、軒先側屋根ユニット2の
下部に開けられたガイド穴211bと略同径に設定され
ている。なお、各ピース411,412には、リングば
ね42の脱輪防止等のために、上縁に沿ってフランジF
が突設されている。
互いに同形のピース411,412からなり、これら2
つのピース411,412を円環状に組み合わせれば、
先端側に向けて先細りの形状のガイドピン貫通孔41a
が出来上がる。上記リングばね42は、嵌合雌部材41
の構成部分である半円環状の2つのピース411,41
2を互いに円環状に組み合わせた状態で締め付けて、ガ
イドピン貫通孔41aを伸縮可能に保持する。すなわ
ち、テーパ最狭部であるガイドピン貫通孔41aの上部
開口の大きさは、ガイドピン3の係止段部31a直下の
部位と略同径に設定されるが、ある大きさの挿入荷重が
加えられれば、挿入荷重の水平成分が、各ピース41
1,412を締め付けるリングばね42の圧縮力に打ち
勝って、ガイドピン貫通孔41aを拡開させることがで
きるように、リングばね42の材質形状特性等が設定さ
れている。一方、テーパ最広部であるガイドピン貫通孔
41aの下部開口の大きさは、軒先側屋根ユニット2の
下部に開けられたガイド穴211bと略同径に設定され
ている。なお、各ピース411,412には、リングば
ね42の脱輪防止等のために、上縁に沿ってフランジF
が突設されている。
【0021】また、上記ケース43は、図3に示すよう
に、円板状の底板431と、天板432付きの円筒部材
433とから構成され、円筒部材433は、ガイドピン
3挿通時の嵌合雌部材41の最大拡開外径と同等か、そ
れよりも幾分大きめの内径を有している。また、底板4
31及び天板432には、ガイド穴3と略同径に設定さ
れたガイドピン3挿通用の開口Kが穿設されている。ガ
イドピン貫通孔41aを有するリングばね42付き嵌合
雌部材41を、ケース43に摺動自在に収納するには、
まず、リングばね42付き嵌合雌部材41を底板431
に載置し、次に、底板431の周縁部と天板432付き
の円筒部材433の下縁部とを合わせ、合わせ目を溶接
により固着する。このようにして、図2に示すように、
リングばね42付き嵌合雌部材41がケース43に摺動
自在に収納されてなるワンタッチ式係止具4が出来上が
る。
に、円板状の底板431と、天板432付きの円筒部材
433とから構成され、円筒部材433は、ガイドピン
3挿通時の嵌合雌部材41の最大拡開外径と同等か、そ
れよりも幾分大きめの内径を有している。また、底板4
31及び天板432には、ガイド穴3と略同径に設定さ
れたガイドピン3挿通用の開口Kが穿設されている。ガ
イドピン貫通孔41aを有するリングばね42付き嵌合
雌部材41を、ケース43に摺動自在に収納するには、
まず、リングばね42付き嵌合雌部材41を底板431
に載置し、次に、底板431の周縁部と天板432付き
の円筒部材433の下縁部とを合わせ、合わせ目を溶接
により固着する。このようにして、図2に示すように、
リングばね42付き嵌合雌部材41がケース43に摺動
自在に収納されてなるワンタッチ式係止具4が出来上が
る。
【0022】次に、図4を参照して、この例の動作につ
いて説明する。まず、上記構成の部屋ユニット1や軒先
側屋根ユニット2を工場生産する際に、部屋ユニット1
の上部(軒先側の桁屋根梁11及び妻屋根梁12,12
の上部フランジ11a)に開けられた取付穴11bの位
置にてガイドピン3を予め締結固定しておくと共に、軒
先側屋根ユニット2の下部(軒梁211、妻トラス梁下
枠221,221の下部フランジ211a)に開けられ
たガイド穴211bの位置にワンタッチ式係止具4を予
め取り付けておく(同図(a))。ワンタッチ式係止具
4の取付は、ケース43の開口K,Kの軸心をガイド穴
211bの軸心に概略合わせた状態で、ワンタッチ式係
止具4を下部フランジ211aの上面に載置した後、ケ
ース43の底板431を下部フランジ211aの上面に
溶接により固着することで行われる。
いて説明する。まず、上記構成の部屋ユニット1や軒先
側屋根ユニット2を工場生産する際に、部屋ユニット1
の上部(軒先側の桁屋根梁11及び妻屋根梁12,12
の上部フランジ11a)に開けられた取付穴11bの位
置にてガイドピン3を予め締結固定しておくと共に、軒
先側屋根ユニット2の下部(軒梁211、妻トラス梁下
枠221,221の下部フランジ211a)に開けられ
たガイド穴211bの位置にワンタッチ式係止具4を予
め取り付けておく(同図(a))。ワンタッチ式係止具
4の取付は、ケース43の開口K,Kの軸心をガイド穴
211bの軸心に概略合わせた状態で、ワンタッチ式係
止具4を下部フランジ211aの上面に載置した後、ケ
ース43の底板431を下部フランジ211aの上面に
溶接により固着することで行われる。
【0023】これらの部屋ユニット1及び軒先側屋根ユ
ニット2は、他の部屋ユニット1や棟側屋根ユニット2
A等と共に、工場で生産された後、建築現場に輸送さ
れ、予め準備した基礎Gの上で組み立てられる(図5参
照)。組立は、まず、部屋ユニット1を基礎Gに据え付
けて相互に連結し、次に、据え付けられた部屋ユニット
1の上部に対応する各種屋根ユニット2,2Aを据え付
け、これら屋根ユニット2,2Aを相互に連結すること
で行われる。このとき、軒先側屋根ユニット2を部屋ユ
ニット1の上部に載置固定するには、軒先側屋根ユニッ
ト2をクレーンで持ち上げ、軒先側屋根ユニット2の下
部(軒梁211、妻トラス梁下枠221,221)に設
けられたガイド穴211bを部屋ユニット1の上部(軒
先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,12)に取着され
たガイドピン3に位置合わせした後、軒先側屋根ユニッ
ト2を部屋ユニット1の上に降ろす。
ニット2は、他の部屋ユニット1や棟側屋根ユニット2
A等と共に、工場で生産された後、建築現場に輸送さ
れ、予め準備した基礎Gの上で組み立てられる(図5参
照)。組立は、まず、部屋ユニット1を基礎Gに据え付
けて相互に連結し、次に、据え付けられた部屋ユニット
1の上部に対応する各種屋根ユニット2,2Aを据え付
け、これら屋根ユニット2,2Aを相互に連結すること
で行われる。このとき、軒先側屋根ユニット2を部屋ユ
ニット1の上部に載置固定するには、軒先側屋根ユニッ
ト2をクレーンで持ち上げ、軒先側屋根ユニット2の下
部(軒梁211、妻トラス梁下枠221,221)に設
けられたガイド穴211bを部屋ユニット1の上部(軒
先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,12)に取着され
たガイドピン3に位置合わせした後、軒先側屋根ユニッ
ト2を部屋ユニット1の上に降ろす。
【0024】これに伴って、ガイドピン3がガイド穴2
11bに挿入されるが、このとき、リングばね42付き
嵌合雌部材41のガイドピン貫通孔41aの軸心が、図
4(a)に示すように、例えばガイドピン3の軸心から
図中左方にずれていても、ガイドピン貫通孔41aの内
周壁がテーパ状になっているので、ガイドピン3の挿入
が進むにつれて、同図(b)に示すように、リングばね
42付き嵌合雌部材41が、右方に摺動して、互いの軸
心が一致するようになる。なお、リングばね42付き嵌
合雌部材41の上方には、ケース43の天板432が被
せられているので、ガイドピン3の下方からの突き上げ
によって、リングばね42付き嵌合雌部材41が、ケー
ス43から飛び出して離脱することはない。次に、この
ときの挿入荷重によって、同図(c)に示すように、挿
入荷重の水平成分が、各ピース411,412を締め付
けるリングばね42の圧縮力に打ち勝って、ガイドピン
貫通孔41aの係止段部31aを拡開させる。この結
果、同図(d)に示すように、ガイドピン3は、ガイド
ピン貫通孔41aを通過できるようになり、係止段部3
1aが拡開したガイドピン貫通孔41aを通過した直後
では、今度はリングばね42の締め付けが働いて、ガイ
ドピン貫通孔41aの穴径を縮め、これにより、ガイド
ピン3の係止段部31aに嵌合係止される。このように
して、軒先側屋根ユニット2が部屋ユニット1の上部
(軒先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,12)に自動
的に固定される。この後、軒先側屋根ユニット2と棟側
屋根ユニット2Aとを、ボルトとナットとで互いに連結
することにより、軒先側屋根ユニット2の据付作業が完
結する。
11bに挿入されるが、このとき、リングばね42付き
嵌合雌部材41のガイドピン貫通孔41aの軸心が、図
4(a)に示すように、例えばガイドピン3の軸心から
図中左方にずれていても、ガイドピン貫通孔41aの内
周壁がテーパ状になっているので、ガイドピン3の挿入
が進むにつれて、同図(b)に示すように、リングばね
42付き嵌合雌部材41が、右方に摺動して、互いの軸
心が一致するようになる。なお、リングばね42付き嵌
合雌部材41の上方には、ケース43の天板432が被
せられているので、ガイドピン3の下方からの突き上げ
によって、リングばね42付き嵌合雌部材41が、ケー
ス43から飛び出して離脱することはない。次に、この
ときの挿入荷重によって、同図(c)に示すように、挿
入荷重の水平成分が、各ピース411,412を締め付
けるリングばね42の圧縮力に打ち勝って、ガイドピン
貫通孔41aの係止段部31aを拡開させる。この結
果、同図(d)に示すように、ガイドピン3は、ガイド
ピン貫通孔41aを通過できるようになり、係止段部3
1aが拡開したガイドピン貫通孔41aを通過した直後
では、今度はリングばね42の締め付けが働いて、ガイ
ドピン貫通孔41aの穴径を縮め、これにより、ガイド
ピン3の係止段部31aに嵌合係止される。このように
して、軒先側屋根ユニット2が部屋ユニット1の上部
(軒先側の桁屋根梁11、妻屋根梁12,12)に自動
的に固定される。この後、軒先側屋根ユニット2と棟側
屋根ユニット2Aとを、ボルトとナットとで互いに連結
することにより、軒先側屋根ユニット2の据付作業が完
結する。
【0025】上記構成のワンタッチジョイントによれ
ば、軒先側屋根ユニット2に作用する鉛直力に対して
は、嵌合雌部材41が、ガイドピン3の係止段部31a
に嵌合係止されることで抵抗でき、軒先側屋根ユニット
2に作用する水平力に対しては、軒梁211や妻トラス
梁下枠221,221の下部フランジ211aがガイド
ピン3に係止されることにより、抵抗できるので、水平
荷重に対しても垂直荷重に対しても、高い接合強度を得
ることができる。しかも、軒先側屋根ユニット2を当該
軒先側屋根ユニット2の自重(ガイド穴112bに対す
るガイドピン3の挿入荷重)を利用するだけで、迅速確
実にかつ手軽に部屋ユニット1に固定できるので、固定
作業に手間がかからず、腹ばい作業も解消する。それゆ
え、工期の短縮化を図ることができる。
ば、軒先側屋根ユニット2に作用する鉛直力に対して
は、嵌合雌部材41が、ガイドピン3の係止段部31a
に嵌合係止されることで抵抗でき、軒先側屋根ユニット
2に作用する水平力に対しては、軒梁211や妻トラス
梁下枠221,221の下部フランジ211aがガイド
ピン3に係止されることにより、抵抗できるので、水平
荷重に対しても垂直荷重に対しても、高い接合強度を得
ることができる。しかも、軒先側屋根ユニット2を当該
軒先側屋根ユニット2の自重(ガイド穴112bに対す
るガイドピン3の挿入荷重)を利用するだけで、迅速確
実にかつ手軽に部屋ユニット1に固定できるので、固定
作業に手間がかからず、腹ばい作業も解消する。それゆ
え、工期の短縮化を図ることができる。
【0026】◇第2実施例 図7は、この発明の第2実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合状態を示す垂直断面図、また、図8は、同ワ
ンタッチジョイントの接合前の状態を示す分解斜視図で
ある。この第2実施例のワンタッチジョイントが、上述
の第1実施例のそれと異なるところは、リングばね42
付き嵌合雌部材41の収納時にケース43の溶接工程を
必要とするワンタッチ式係止具4(図3)に代えて、リ
ングばね42付き嵌合雌部材41の収納時にはケース5
の溶接工程を必要としないワンタッチ式係止具4Aを用
いるようにした点である。すなわち、この例のケース5
は、図8に示すように、雌ねじ部材51と、この雌ねじ
部材51と螺合可能な雄ねじ53aの切られた天板52
付きの円筒部材53とから構成され、上記円筒部材53
は、ガイドピン3挿通時の嵌合雌部材41の最大拡開外
径と同等か、それよりも幾分大きめの内径を有してい
る。また、上記天板52には、ガイド穴3と略同径に設
定されたガイドピン3挿通用の開口Kが穿設されてい
る。
ントの接合状態を示す垂直断面図、また、図8は、同ワ
ンタッチジョイントの接合前の状態を示す分解斜視図で
ある。この第2実施例のワンタッチジョイントが、上述
の第1実施例のそれと異なるところは、リングばね42
付き嵌合雌部材41の収納時にケース43の溶接工程を
必要とするワンタッチ式係止具4(図3)に代えて、リ
ングばね42付き嵌合雌部材41の収納時にはケース5
の溶接工程を必要としないワンタッチ式係止具4Aを用
いるようにした点である。すなわち、この例のケース5
は、図8に示すように、雌ねじ部材51と、この雌ねじ
部材51と螺合可能な雄ねじ53aの切られた天板52
付きの円筒部材53とから構成され、上記円筒部材53
は、ガイドピン3挿通時の嵌合雌部材41の最大拡開外
径と同等か、それよりも幾分大きめの内径を有してい
る。また、上記天板52には、ガイド穴3と略同径に設
定されたガイドピン3挿通用の開口Kが穿設されてい
る。
【0027】この例のワンタッチ式係止具4Aを、軒先
側屋根ユニット2の軒梁211等に取り付けるには、予
め工場にて、雌ねじ部材51を、その軸心をガイド穴1
1bの軸心を合わせた状態で、下部フランジ211aの
上面に溶接により固着しておく。この後、適当な時期
に、工場又は建築現場において、軒梁211等の下部フ
ランジ211aの上面であって、溶着された雌ねじ部材
51の内側にリングばね42付き嵌合雌部材41を載置
する、そして、この後、天板52付きの円筒部材53を
被せ、雄ねじ53aを雌ねじ部材51に螺合すること
で、リングばね42付き嵌合雌部材41をケース5内に
収納する(図7)。なお、図7及び図8において、第1
実施例(図1及び図3)の構成部分と同一の構成各部に
ついては、同一の符号を付してその説明を省略する。
側屋根ユニット2の軒梁211等に取り付けるには、予
め工場にて、雌ねじ部材51を、その軸心をガイド穴1
1bの軸心を合わせた状態で、下部フランジ211aの
上面に溶接により固着しておく。この後、適当な時期
に、工場又は建築現場において、軒梁211等の下部フ
ランジ211aの上面であって、溶着された雌ねじ部材
51の内側にリングばね42付き嵌合雌部材41を載置
する、そして、この後、天板52付きの円筒部材53を
被せ、雄ねじ53aを雌ねじ部材51に螺合すること
で、リングばね42付き嵌合雌部材41をケース5内に
収納する(図7)。なお、図7及び図8において、第1
実施例(図1及び図3)の構成部分と同一の構成各部に
ついては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0028】この第2実施例の構成によれば、第1実施
例において上述したと略同様の効果を得ることができ
る。加えて、リングばね42付き嵌合雌部材41を建築
現場において取り付けることができるので、輸送時に、
リングばね42付き嵌合雌部材41を傷めない。
例において上述したと略同様の効果を得ることができ
る。加えて、リングばね42付き嵌合雌部材41を建築
現場において取り付けることができるので、輸送時に、
リングばね42付き嵌合雌部材41を傷めない。
【0029】◇第3実施例 図9は、この発明の第3実施例であるワンタッチジョイ
ントに使用するガイドピンの斜視図、また、図10
(a)図は、同ワンタッチジョイントの接合状態を示す
垂直断面図、(b)図は横ズレしたときの同ワンタッチ
ジョイントの接合状態を示す垂直断面図である。
ントに使用するガイドピンの斜視図、また、図10
(a)図は、同ワンタッチジョイントの接合状態を示す
垂直断面図、(b)図は横ズレしたときの同ワンタッチ
ジョイントの接合状態を示す垂直断面図である。
【0030】この第3実施例のワンタッチジョイント
が、前述の第1実施例のそれと異なるところは、ガイド
ピン3(図2、図3)に代えて、ガイドピン3Aは、係
止段部31aの下方に拡径部31bが設けられ、第1の
建築構造部材11に取付固定されたとき、第1の建築構
造部材11の直上に位置する拡径部31bの外径d2 が
係止段部31aの直下の外径d1 より大になされている
点である。
が、前述の第1実施例のそれと異なるところは、ガイド
ピン3(図2、図3)に代えて、ガイドピン3Aは、係
止段部31aの下方に拡径部31bが設けられ、第1の
建築構造部材11に取付固定されたとき、第1の建築構
造部材11の直上に位置する拡径部31bの外径d2 が
係止段部31aの直下の外径d1 より大になされている
点である。
【0031】このガイドピン3Aとワンタッチ式係止具
4とが係止されたワンタッチジョイントの接合状態を図
10(a)図に示す。図において軒梁211(第2の建
築用構造部材)が符号Yで示す矢印の方向に横ズレする
と、同時に軒梁211に溶接されているケース43(取
付部材)も横ズレする。この際、図10(b)図に示す
ように、第1の建築構造部材11に取付固定される前記
ガイドピン3Aは、第1の建築構造部材11の直上に位
置する拡径部31bの外径d2 が係止段部31aの直下
の外径d1 より大になされているので、ガイドピン3A
と前記ワンタッチ式係止具4とが係止状態において横ズ
レしても、前記外径d2 を有する拡径部31bが第2の
軒梁211に設けられたガイド穴211bに当接され、
嵌合雌部材41の外周面が取付部材43の内周面と接触
することを防止する。従って、この第3実施例の構成に
よれば、第1実施例において上述したと同様の効果を得
ることができる。加えて、横ズレによる嵌合雌部材41
の損傷を防止できると同時に、水平方向のガタツキが小
さくなる。
4とが係止されたワンタッチジョイントの接合状態を図
10(a)図に示す。図において軒梁211(第2の建
築用構造部材)が符号Yで示す矢印の方向に横ズレする
と、同時に軒梁211に溶接されているケース43(取
付部材)も横ズレする。この際、図10(b)図に示す
ように、第1の建築構造部材11に取付固定される前記
ガイドピン3Aは、第1の建築構造部材11の直上に位
置する拡径部31bの外径d2 が係止段部31aの直下
の外径d1 より大になされているので、ガイドピン3A
と前記ワンタッチ式係止具4とが係止状態において横ズ
レしても、前記外径d2 を有する拡径部31bが第2の
軒梁211に設けられたガイド穴211bに当接され、
嵌合雌部材41の外周面が取付部材43の内周面と接触
することを防止する。従って、この第3実施例の構成に
よれば、第1実施例において上述したと同様の効果を得
ることができる。加えて、横ズレによる嵌合雌部材41
の損傷を防止できると同時に、水平方向のガタツキが小
さくなる。
【0032】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、屋根ユニ
ットを接合する場合に、ボルト接合を併用しても良い。
逆に、屋根ユニットの軒梁と部屋ユニットとの接合だけ
で充分な接合強度が得られる場合には、妻トラス梁と部
屋ユニットとの接合を省略しても良い。また、接合対象
となる屋根ユニットは、軒先側屋根ユニットに限らず、
棟側屋根ユニットでも良い。同様に、切妻屋根ユニット
に限らず、寄棟屋根ユニットでも良い。また、上述の実
施例では、トラス梁を持つ屋根ユニットを部屋ユニット
に固定する場合について述べたが、トラス梁を持たない
屋根パネルを直接部屋ユニットに固定する場合にも、こ
の発明のワンタッチジョイントを用いることが好ましい
ことは勿論である。また、上述の実施例では、ガイドピ
ンを部屋ユニットの上部(軒先側の桁屋根梁11、妻屋
根梁12,12)にねじ止めしたが、ねじ止めに代え
て、例えば溶接により固着するようにしても良い。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、屋根ユニ
ットを接合する場合に、ボルト接合を併用しても良い。
逆に、屋根ユニットの軒梁と部屋ユニットとの接合だけ
で充分な接合強度が得られる場合には、妻トラス梁と部
屋ユニットとの接合を省略しても良い。また、接合対象
となる屋根ユニットは、軒先側屋根ユニットに限らず、
棟側屋根ユニットでも良い。同様に、切妻屋根ユニット
に限らず、寄棟屋根ユニットでも良い。また、上述の実
施例では、トラス梁を持つ屋根ユニットを部屋ユニット
に固定する場合について述べたが、トラス梁を持たない
屋根パネルを直接部屋ユニットに固定する場合にも、こ
の発明のワンタッチジョイントを用いることが好ましい
ことは勿論である。また、上述の実施例では、ガイドピ
ンを部屋ユニットの上部(軒先側の桁屋根梁11、妻屋
根梁12,12)にねじ止めしたが、ねじ止めに代え
て、例えば溶接により固着するようにしても良い。
【0033】また、上述の実施例では、部屋ユニット1
の上部にガイドピン3を取着し、軒先側屋根ユニット2
の下部にワンタッチ式係止具4を取着する場合について
述べたが、これに代えて、部屋ユニット1の上部にワン
タッチ式係止具4を取着し、軒先側屋根ユニット1の下
部にガイドピン3を取着するようにしても良い。また、
この発明のワンタッチジョイントは、部屋ユニットと屋
根ユニットとの接合に限らず、上階の部屋ユニットと下
階の部屋ユニットとの接合にも用いることができる。同
様に、ユニット間接合やユニット・パネル間接合に限ら
ず、部材同士の接合にも適用できる。
の上部にガイドピン3を取着し、軒先側屋根ユニット2
の下部にワンタッチ式係止具4を取着する場合について
述べたが、これに代えて、部屋ユニット1の上部にワン
タッチ式係止具4を取着し、軒先側屋根ユニット1の下
部にガイドピン3を取着するようにしても良い。また、
この発明のワンタッチジョイントは、部屋ユニットと屋
根ユニットとの接合に限らず、上階の部屋ユニットと下
階の部屋ユニットとの接合にも用いることができる。同
様に、ユニット間接合やユニット・パネル間接合に限ら
ず、部材同士の接合にも適用できる。
【0034】また、上述の第1実施例では、嵌合雌部材
41が、半円環状の2つのピース411,412の組み
合わせからなる場合について述べたが、これに限らず、
図11に示すように、円弧状の3つのピース61,6
2,63の組み合わせからなる嵌合雌部材6を用いても
良く、4つ以上のピースの組み合わせからなるように構
成しても良い。
41が、半円環状の2つのピース411,412の組み
合わせからなる場合について述べたが、これに限らず、
図11に示すように、円弧状の3つのピース61,6
2,63の組み合わせからなる嵌合雌部材6を用いても
良く、4つ以上のピースの組み合わせからなるように構
成しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5記載
の本発明のワンタッチジョイントによれば、上記第1の
建築用構造部材と第2の建築用構造部材とを引き離す力
に対しては、嵌合雌部材と、ガイドピンの係止段部とが
互いに嵌合係止されることで抵抗でき、上記第1の建築
用構造部材と第2の建築用構造部材とを滑らせる力に対
しては、第2の建築用構造部材が、ガイド穴に挿通され
たガイドピンに係止されることで、抵抗できるので、高
い接合強度を得ることができる。しかも、第1の建築用
構造部材に取付固定されたガイドピンを、第2の建築用
構造部材に取り付けられたワンタッチ式係止具に所定の
挿入荷重で挿入するだけで、第1の建築用構造部材と第
2の建築用構造部材とが確実に接合されるので、固定作
業が迅速かつ容易となる。したがって、部屋ユニットの
上部(である第1の建築用構造部材)にガイドピンを取
付固定すると共に、屋根パネル又は屋根ユニットの下部
(である第2の建築用構造部材)にワンタッチ式係止具
を取り付ける構成とすれば、屋根パネル又は屋根ユニッ
トを当該屋根パネル又は屋根ユニットの自重を利用する
だけで、迅速確実にかつ手軽に部屋ユニットに固定でき
るので、固定作業に手間がかからず、腹ばい作業も解消
する。それゆえ、工期の短縮化が図られる。
の本発明のワンタッチジョイントによれば、上記第1の
建築用構造部材と第2の建築用構造部材とを引き離す力
に対しては、嵌合雌部材と、ガイドピンの係止段部とが
互いに嵌合係止されることで抵抗でき、上記第1の建築
用構造部材と第2の建築用構造部材とを滑らせる力に対
しては、第2の建築用構造部材が、ガイド穴に挿通され
たガイドピンに係止されることで、抵抗できるので、高
い接合強度を得ることができる。しかも、第1の建築用
構造部材に取付固定されたガイドピンを、第2の建築用
構造部材に取り付けられたワンタッチ式係止具に所定の
挿入荷重で挿入するだけで、第1の建築用構造部材と第
2の建築用構造部材とが確実に接合されるので、固定作
業が迅速かつ容易となる。したがって、部屋ユニットの
上部(である第1の建築用構造部材)にガイドピンを取
付固定すると共に、屋根パネル又は屋根ユニットの下部
(である第2の建築用構造部材)にワンタッチ式係止具
を取り付ける構成とすれば、屋根パネル又は屋根ユニッ
トを当該屋根パネル又は屋根ユニットの自重を利用する
だけで、迅速確実にかつ手軽に部屋ユニットに固定でき
るので、固定作業に手間がかからず、腹ばい作業も解消
する。それゆえ、工期の短縮化が図られる。
【0036】また、請求項4記載の本発明のワンタッチ
ジョイントによれば、第1の建築構造部材に取付固定さ
れる前記ガイドピンは、第1の建築構造部材の直上に位
置する外径d2 が係止段部の直下の外径d1 より大にな
されている。従って、ガイドピンと前記ワンタッチ式係
止具とが係止状態において、第2の建築用構造部材が第
1の建築用構造部材に対して水平方向に横ズレしても、
前記外径d2 を有する部分が第2の建築用構造部材に設
けられたガイド穴に当接され、嵌合雌部材の外周面が取
付部材の内周面と接触することを防止する。この結果、
横ズレによる嵌合雌部材の損傷を防止できると同時に、
水平方向のガタツキも小さくなる。
ジョイントによれば、第1の建築構造部材に取付固定さ
れる前記ガイドピンは、第1の建築構造部材の直上に位
置する外径d2 が係止段部の直下の外径d1 より大にな
されている。従って、ガイドピンと前記ワンタッチ式係
止具とが係止状態において、第2の建築用構造部材が第
1の建築用構造部材に対して水平方向に横ズレしても、
前記外径d2 を有する部分が第2の建築用構造部材に設
けられたガイド穴に当接され、嵌合雌部材の外周面が取
付部材の内周面と接触することを防止する。この結果、
横ズレによる嵌合雌部材の損傷を防止できると同時に、
水平方向のガタツキも小さくなる。
【図1】この発明の第1実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合状態を示す垂直断面図である。
ントの接合状態を示す垂直断面図である。
【図2】同ワンタッチジョイントの接合前の状態を示す
垂直断面図である。
垂直断面図である。
【図3】同ワンタッチジョイントの接合前の状態を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図4】同ワンタッチジョイントが接合されて行く様子
を段階的に示す図である。
を段階的に示す図である。
【図5】同実施例に係るユニット建物の建築現場の情景
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図6】同実施例に係る軒先側屋根ユニットの構成を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図7】この発明の第2実施例であるワンタッチジョイ
ントの接合状態を示す垂直断面図である。
ントの接合状態を示す垂直断面図である。
【図8】同ワンタッチジョイントの接合前の状態を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図9】この発明の第3実施例であるワンタッチジョイ
ントに使用するガイドピンの斜視図である。
ントに使用するガイドピンの斜視図である。
【図10】(a)図は、同ワンタッチジョイントの接合
状態を示す垂直断面図、(b)図は横ズレしたときの同
ワンタッチジョイントの接合状態を示す垂直断面図であ
る。
状態を示す垂直断面図、(b)図は横ズレしたときの同
ワンタッチジョイントの接合状態を示す垂直断面図であ
る。
【図11】同第1実施例の変形例であるワンタッチジョ
イントの接合状態を示す水平断面図である。
イントの接合状態を示す水平断面図である。
【図12】従来の技術を説明するための斜視図である。
【符号の説明】 1 部屋ユニット 11 軒先側の桁屋根梁(第1の建築用構造部材) 12 妻屋根梁(第1の建築用構造部材) 11a 上部フランジ 2 軒先側屋根ユニット(屋根ユニット) 21 屋根パネル 22 妻トラス梁(第2の建築用構造部材) 211 軒梁(第2の建築用構造部材) 211a 下部フランジ 221 妻トラス梁下枠(第2の建築用構造部材) 211b ガイド穴 3、3A ガイドピン 31 軸部(ガイドピンの一部) 31a 係止段部 31b 拡径部 32 雄ねじ部(ガイドピンの一部) 33 ナット 4,4A ワンタッチ式係止具 41 嵌合雌部材 411,412 ピース(嵌合雌部材の構成部分) 41a ガイドピン貫通孔 42 リングばね(リング状のばね部材) 43,5 ケース(取付部材、中空保持部) 431 底板(取付部材・中空保持部の一部) 432,52 天板(取付部材・中空保持部の一
部) 433,53 円筒部材(取付部材・中空保持部の
一部) K ガイドピン挿通用の開口 51 雌ねじ部材 53a 雄ねじ
部) 433,53 円筒部材(取付部材・中空保持部の
一部) K ガイドピン挿通用の開口 51 雌ねじ部材 53a 雄ねじ
Claims (5)
- 【請求項1】 第1の建築用構造部材に取付固定され、
対応する第2の建築用構造部材に設けられたガイド穴に
挿通されるガイドピンを、該ガイドピンに対応して前記
第2の建築用構造部材の前記ガイド穴の部位に取り付け
られるワンタッチ式係止具に所定の荷重を越える挿入荷
重で挿入すると、前記ガイドピンと前記ワンタッチ式係
止具とが係止状態となることで前記第1の建築用構造部
材と第2の建築用構造部材とを接合するワンタッチジョ
イントであって、 前記ガイドピンの周面には係止段部が設けられ、 かつ、前記ワンタッチ式係止具は、 半径方向に分割されたガイドピン貫通孔を有する嵌合雌
部材と、 該嵌合雌部材を半径方向に伸縮可能に締め付けるリング
状のばね部材と、 前記嵌合雌部材を前記第2の建築用構造部材に前記ガイ
ド穴に重ねる態様で取り付けるための取付部材とを備え
てなり、 前記ガイドピンによって加えられる前記挿入荷重で、前
記ガイドピン貫通孔が拡開して、前記ガイドピンが前記
ガイドピン貫通孔に挿通され、前記ガイドピンの係止段
部が挿通されると、前記ばね部材の締め付けにより前記
ガイドピン貫通孔が収縮することで、前記嵌合雌部材と
前記ガイドピンの係止段部とが互いに係止状態となるこ
とを特徴とするワンタッチジョイント。 - 【請求項2】 前記取付部材は、内部に前記嵌合雌部材
を収納状態に保持するための中空保持部を有すると共
に、該中空保持部の相対向する所定の一対の面には、前
記ガイドピンを、前記中空保持部内の前記嵌合雌部材に
挿通させるための開口がそれぞれ設けられていることを
特徴とする請求項1記載のワンタッチジョイント。 - 【請求項3】 前記ガイドピンは、直径が先端側で不連
続的に大となる円環状の前記係止段部を有すると共に、
該係止段部から先端部に向けて先細りの形状となってい
て、かつ、前記嵌合雌部材のガイドピン貫通孔は、前記
ガイドピンの入り口側から出口側に向けて先細りの形状
となっていることを特徴とする請求項1又は2記載のワ
ンタッチジョイント。 - 【請求項4】 第1の建築構造部材に取付固定される前
記ガイドピンは、第1の建築構造部材の直上に位置する
外径d2 が係止段部の直下の外径d1 より大になされて
いることを特徴とする請求項1,2または3記載のワン
タッチジョイント。 - 【請求項5】 前記ガイドピンは、第1の部屋ユニッ
ト、屋根ユニット、又は屋根パネルに組み込まれた前記
第1の建築用構造部材に予め取付固定されて使用される
と共に、前記ワンタッチ式係止具は、対応する第2の部
屋ユニット、屋根ユニット、又は屋根パネルに組み込ま
れた前記第2の建築用構造部材に予め取付固定されて使
用され、 ユニット建物を組み立てる際に、上層側の前記第2,第
1の部屋ユニット、屋根ユニット又は屋根パネルを下層
側の前記第1又は第2の部屋ユニットの上に荷降ろしす
ると、前記ガイドピンと前記ワンタッチ式係止具とが互
いに係止状態となって、上層側の前記第2,第1の部屋
ユニット、屋根ユニット又は屋根パネルと、下層側の前
記第1又は第2の部屋ユニットとを接合することを特徴
とする請求項1,2,3又は4記載のワンタッチジョイ
ント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15119096A JPH09280219A (ja) | 1996-02-14 | 1996-06-12 | ワンタッチジョイント |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-26576 | 1996-02-14 | ||
JP2657696 | 1996-02-14 | ||
JP15119096A JPH09280219A (ja) | 1996-02-14 | 1996-06-12 | ワンタッチジョイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09280219A true JPH09280219A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=26364381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15119096A Pending JPH09280219A (ja) | 1996-02-14 | 1996-06-12 | ワンタッチジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09280219A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
- 1996-06-12 JP JP15119096A patent/JPH09280219A/ja active Pending
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