JP2016203997A - 折り畳み容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】側壁の変形を抑制することが可能な折り畳み容器の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る折り畳み容器10は、矩形状の底壁11から起立する側壁10Sが互いに対向する1対の跳ね上げ側壁30,30と1対の折り曲げ側壁60,60とからなり、1対の跳ね上げ側壁30,30が折り畳まれてから、残りの1対の折り曲げ側壁60,60が折り畳まれることで、箱状をなす組立状態から平板状をなす折畳状態となる。そして、跳ね上げ側壁30の両側部には、組立状態で折り畳み容器10の内側に突出すると共に、上下方向に延在する突条リブ41が設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、底壁から起立する側壁が折り畳まれることで、箱状をなす組立状態から平板状の折畳状態となる折り畳み容器に関する。
従来、この種の折り畳み容器として、上部フレームに回動可能に連結された跳ね上げ側壁を折り畳んでから、上部フレームと底壁とに回動可能に連結されると折り曲げ側壁を内側に2つ折りにするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、別の折り畳み容器として、底壁の短辺部に回動可能に連結された短辺側壁を内側に倒してから、底壁の長辺部に回動可能に連結された長辺側壁を内側に倒すものも知られている。
特許第3491646号(段落[0009]、図2)
しかしながら、上述した従来の折り畳み容器では、側壁に上方から負荷がかかったときに、側壁が変形するという問題があった。特に、折り畳み容器においては、側壁が底壁に回動可能に連結された構造になっているので、一体的に形成される箱型容器と比較して、側壁の変形は深刻な問題であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、側壁の変形を抑制することが可能な折り畳み容器の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、矩形状の底壁から起立する側壁のうち互いに対向する1対の第1側壁が折り畳まれてから、残りの1対の第2側壁が折り畳まれることで、箱状をなす組立状態から平板状をなす折畳状態となる折り畳み容器において、前記第1側壁の両側部に、前記組立状態で前記折り畳み容器の内側に突出し且つ上下方向に延在する突条リブが設けられている折り畳み容器である。
請求項2の発明は、前記組立状態における前記折り畳み容器のコーナー部の内側を向く面には、角アール部又は平面状のC面取り部が設けられ、前記突条リブは、前記組立状態の前記折り畳み容器を上下方向から見たときに、前記角アール部を円弧とする扇形領域又は前記折り畳み容器内に位置して前記C面取り部を斜辺とする直角三角形状の三角領域に重ねて配置される請求項1に記載の折り畳み容器である。
請求項3の発明は、前記折畳状態で前記突条リブに重ねられる部分、又は、前記折畳状態の前記折り畳み容器を上下に段積みされたときに下側の前記折り畳み容器の前記突条リブに重ねられる部分には、前記突条リブとの干渉を避けるための干渉防止凹部が形成されている請求項1又は2に記載の折り畳み容器である。
[請求項1の発明]
請求項1の発明によれば、組立状態で底壁から起立する1対の第1側壁の両側部に、折り畳み容器の内側に突出し且つ上下方向に延在する突条リブが設けられているので、第1側壁の厚みを稼ぐことが可能となり、第1側壁の変形を抑制することが可能になる。しかも、第1側壁は、折り畳み容器を折畳状態にするときに、第2側壁より先に折り畳まれるので、第1側壁が折り畳まれるときに突条リブが第2側壁と干渉することがなくなる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、折り畳み容器へ収容物を収容し、又は、取り出す際に、突条リブが妨げになることが抑制可能となる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明では、折り畳み容器を折畳状態にした場合又は折畳状態の折り畳み容器を段積みした場合に、突条リブと重なる部分に形成された干渉防止凹部によって突条リブとの干渉が避けられるので、折畳状態の折り畳み容器を高さ方向でコンパクトにすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る折り畳み容器の斜視図 回動蓋が開いた状態の折り畳み容器の斜視図 折畳状態の折り畳み容器の斜視図 折畳状態の折り畳み容器の一部破断斜視図 回動蓋を下方から見た斜視図 底壁を下方から見た斜視図 跳ね上げ側壁を外側から見た斜視図 跳ね上げ側壁を内側から見た斜視図 組立状態における折り畳み容器を内側から見た一部破断斜視図 上側分割側壁を除いた折り畳み容器を跳ね上げ側壁の正面から見た図 組立状態における跳ね上げ側壁及び折り曲げ側壁の平断面図 (A)折り畳み容器のコーナー部を上方から見た図、(B)突状リブ周辺を上方から見た図 折畳状態の折り畳み容器の跳ね上げ側壁周辺の側断面図 折畳状態で段積みされた折り畳み容器の一部破断斜視図 折畳状態で段積みされた折り畳み容器の跳ね上げ側壁周辺の側断面図 (A)変形例に係る跳ね上げ側壁の平断面図、(B)変形例に係る跳ね上げ側壁の平断面図 変形例に係る跳ね上げ側壁の平断面図 (A)変形例に係る折り畳み容器のコーナー部を上方から見た図、(B)変形例に係る突状リブ周辺を上方から見た図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図15に基づいて説明する。本実施形態の折り畳み容器10は、樹脂の成形品であって、図1に示すように、矩形板状の底壁11と、底壁11と略同じ大きさの矩形枠状をなす上部フレーム20(図2参照)と、底壁11と上部フレーム20との間を連絡する側壁10Sと、を備えている。側壁10Sは、底壁11の短辺部11B,11Bと上部フレーム20の短辺部20B,20Bとの間を連絡する1対の跳ね上げ側壁30,30と、底壁11の長辺部11A,11Aと上部フレーム20の長辺部20A,20Aとの間を連絡する1対の折り曲げ側壁60,60と、からなる。折り畳み容器10は、側壁10Sが折り畳まれることで、図1に示す組立状態から、図3に示す折畳状態となる。なお、以下では、跳ね上げ側壁30又は折り曲げ側壁60の厚さ方向について、組立状態で折り畳み容器10の外側を向く方向を、跳ね上げ側壁30の外側又は折り曲げ側壁60の外側と、組立状態で折り畳み容器10の内側を向く方向を、跳ね上げ側壁30の内側又は折り曲げ側壁60の内側と、適宜、称することにする。
図4に示すように、上部フレーム20は、天井壁21の内縁部と外縁部とから内側対向壁22と外側対向壁23とが垂下した溝構造になっていて、外側対向壁23は、内側対向壁22より下方に延ばされている。図2に示すように、外側対向壁23は、上部フレーム20の周方向全体に亘って同じ高さになっている。また、上部フレーム20の短辺部20Bにおける内側対向壁22の高さは、長辺部20Aの内側対向壁22の高さよりも低くなっていて、短辺部20Bにおける内側対向壁22の下端は、長辺部20Aにおける内側対向壁22の下端より上方に配置されている。
図1及び図2に示すように、上部フレーム20における各長辺部20Aの上部には、回動蓋15が回動可能に取り付けられている。具体的には、回動蓋15に形成された回動突部15Tが、上部フレーム20の長辺部20Aにおける上面から突出した回動支持突部25の間に配置されると共に、その回動支持突部25に回動可能に連結されている。
図4に示すように、両回動蓋15,15のうち回動支点から離れた側の端部は、互いに半分ずつ上下方向で重なり合う構造になっている。具体的には、回動蓋15のうち回動支点から離れた側の縁部は、その長手方向における半分が相手側の回動蓋15に向かって突出した重合突片15Bになっていて、残り半分が重合突片15Bを受容可能な突片受容部15Aになっている。そして、各回動蓋15の重合突片15Bが相手側の回動蓋15の突片受容部15Aに上方から重ねられて、両重合突片15B,15Bの上面が面一になる。
図3及び図5に示すように、回動蓋15の上面には、外縁部を除く略全体に台形状の陥没部16Aが形成されると共に、回動蓋15の下面には、陥没部16Aに対応した下面突部16Tが形成されている。また、回動蓋15の下面の外縁部には、下面突部16Tを囲むように包囲リブ17が突出形成されている。この包囲リブ17は、回動蓋15が図1に示す閉状態のときに上部フレーム20の内側に配置される。また、包囲リブ17のうち回動蓋15の回動支点側の辺部には、回動蓋15の下面からの突出高さが低くなる切欠部18が形成されている。
図1及び図4に示すように、底壁11は、矩形状のベース壁12の外縁部から底部カバー壁13が起立した構造になっている。ベース壁12の下面には、下駄部12Aが突出形成されている。図6に示すように、下駄部12Aは、格子状に配置された複数のリブ12Lを囲む内側包囲壁12Hと、内側包囲壁12Hを外側から囲む外側包囲壁12Kと、を備えている。そして、内側包囲壁12Hと外側包囲壁12Kとの間が複数の連絡壁12Tにて連絡されることで、内側包囲壁12Hと外側包囲壁12Kとの間の環状の空間が複数の部屋12Rに区画されている。各部屋12Rには、ベース壁12の下面から突出して外側包囲壁12Kに連絡する三角リブ12Sが備えられている。詳細には、部屋12Rは、ベース壁12の内外方向が短手方向となった平面視矩形状をなし、三角リブ12Sは、部屋12Rの長手方向の中央部に配置されている。本実施形態によれば、部屋12Rに三角リブ12Sを備えたことで、底壁11の補強を図りつつ、部屋12R内に内側包囲壁12Hと外側包囲壁12Kとを連絡する連絡壁12Tを追加して設ける場合と比較して、底壁11の軽量化を図ることが可能となる。
図1に示すように、折り曲げ側壁60は、上下方向の中央で上側分割側壁61と下側分割側壁65とに2分割されている。上側分割側壁61は、全体が平板状の主板壁62で構成されると共に、その主板壁62の縁部を屈曲させる等して補強した構造になっている。上側分割側壁61の上端部は、上部フレーム20の各長辺部20A,20Aに回動可能に連結されている。具体的には、図2に示すように、上側分割側壁61の上端部に備えた回動突部61Tが、上部フレーム20の長辺部20Aに形成された長辺支持突起20ATの間に配置されると共に、その長辺支持突起20ATに回動可能に連結されている。
また、下側分割側壁65も上側分割側壁61と同様の構成になっていて、下側分割側壁65の下端部は、底壁11の各長辺部11A,11Aに回動可能に連結されている。具体的には、図2に示すように、下側分割側壁65の下端部に備えられた回動突部65Tが、底壁11の長辺部11Aに形成された長辺支持突部11ATの間に配置されると共に、その長辺支持突部11ATに回動可能に連結されている。
図1に示すように、上側分割側壁61と下側分割側壁65とは、複数のヒンジ部Hによって回動可能に連結されている。そして、図4に示すように、跳ね上げ側壁30,30を折り畳んだ状態で、各折り曲げ側壁60が内側に2つ折りにされると、上側分割側壁61と下側分割側壁65の外面同士が重ね合わされると共に、上部フレーム20と底壁11とが互いに接近し、折り畳み容器10が折畳状態になる。また、通常は、折り曲げ側壁60,60は、起立状態の跳ね上げ側壁30,30に当接して2つ折りが規制され、折り畳み容器10が組立状態に保持されている。
図7〜図9に示すように、跳ね上げ側壁30は、上側分割側壁61と同様に、全体が平板状の主板壁31で構成されると共に、その主板壁31の縁部を屈曲させる等して補強した構造になっている。具体的には、跳ね上げ側壁30の両側部には、主板壁31の一部を内側に開放した溝形構造部32にすることで、外側に突出したサイド土手部34が形成されている。サイド土手部34は、跳ね上げ側壁30の幅方向の端縁より若干中央側に配置され、跳ね上げ側壁30の幅方向の端縁からは、サイド突壁33が外側に突出している。そして、サイド土手部34とサイド突壁33との間に、外側に開放したサイド係合凹部35が形成されている。
詳細には、図9に示すように、跳ね上げ側壁30の外側へのサイド突壁33の突出高さは、サイド土手部34の突出高さよりも小さくなっている。そして、サイド係合凹部35は、溝形構造部32の溝側壁32A,32Bのうち跳ね上げ側壁30の幅方向外側に位置する溝側壁32Bの一部と、サイド突壁33との間に形成されている。
図7に示すように、跳ね上げ側壁30の下端部には、下端係合孔37が形成されている。また、下端係合孔37の両脇には、組立状態で折り畳み容器10の内外方向に延び且つ跳ね上げ側壁30の幅方向に弾性変形する1対の側壁係止爪38,38が備えられている。
跳ね上げ側壁30の上端部には、複数の回動突部30Tが形成されている。回動突部30Tは、図2に示すように、上部フレーム20の短辺部20Bに形成された短辺支持突起20BTの間に配置されて回動可能に連結される。これにより、跳ね上げ側壁30が上部フレーム20の短辺部20Bに回動可能に連結される。なお、上部フレーム20において跳ね上げ側壁30の回動中心は、上述した上側分割側壁61の回動中心より上方に位置しており、跳ね上げ側壁30は折畳状態になると折り曲げ側壁60の上方に退避する。
折り畳み容器10が組立状態(図1参照)のとき、跳ね上げ側壁30の下端部は、底壁11の底部カバー壁13に内側から当接すると共に、跳ね上げ側壁30の側縁部が、折り曲げ側壁60の側縁部から跳ね上げ側壁30側に直角曲げされた側部ストッパ壁60S(図9参照)に内側から当接する。これにより、跳ね上げ側壁30が底壁11から直立した起立状態になる。
跳ね上げ側壁30が起立状態になると、底壁11の底部カバー壁13(図1参照)から水平内側に突出した図示しない係合突部が下端係合孔37(図7参照)と係合すると共に、その係合突部の両脇に備えられた図示しない1対の底壁係止爪が1対の側壁係止爪38,38(図7参照)と係止する。また、このとき、図9及び図11に示すように、側部ストッパ壁60Sから水平内側に突出した係止爪60Kが、跳ね上げ側壁30のサイド係合凹部35に係止する。これにより、跳ね上げ側壁30が起立状態に保持される。そして、跳ね上げ側壁30の下端部を内側に押し込むように押圧又は殴打することで、跳ね上げ側壁30と底壁11の係止が解除されて跳ね上げ側壁30が上部フレーム20の下端部に収まった折畳状態になる。
ところで、本実施形態では、跳ね上げ側壁30の強度アップを図るために、上述した溝形構造部32及びサイド突壁33に加えて、図8に示す突条リブ41が設けられている。突条リブ41は、跳ね上げ側壁30の両側部から折り畳み容器10の内側へ向かうように突出する。突条リブ41は、跳ね上げ側壁30の上端寄り位置から下端寄り位置に亘って上下方向に延在し、図11に示すように、サイド突壁33と同一直線上に配置されている。また、突条リブ41の上端部と下端部とには、突条リブ41の上下方向中央から離れるに従って突出高さが小さくなるテーパ部42が形成されていて、このテーパ部42により、突条リブ41が折り畳み容器10の収容物を傷付けることが抑えられている。
また、突条リブ41は、上述の如く、跳ね上げ側壁30の上端寄り位置から下端寄り位置に亘って延在し、上側分割側壁61と下側分割側壁65とに跨るように配置される。これにより、折り曲げ側壁60,60に外側から負荷がかかっても、その負荷を突条リブ41で受け止めることが可能となり、折り曲げ側壁60の変形や破損、或いは、折り曲げ側壁60の変形に起因して折り曲げ側壁60と底壁11又は上部フレーム20との係合や上側分割側壁61と下側分割側壁65との係合が外れることを抑制可能となる。
図12(A)には、組立状態の折り畳み容器10のコーナー部10Cを上方から見た様子が示されている。同図に示されるように、突状リブ41は、上部フレーム20よりも内側に突出する。ここで、上部フレーム20のコーナー部20Cは、R形状になっていて、そのR形状部分によって、コーナー部10Cの内側を向く面に、角アール部27が形成されている。そして、突状リブ41は、図12(B)に拡大して示すように、角アール部27を円弧とする扇形領域R1に重ねて配置されている。なお、突状リブ41を上方から見たとき、突状リブ41のうち扇形領域R1内に配置される部分の面積は、扇形領域R1よりも折り畳み容器10の内側に配置される部分の面積よりも大きくなっている。
ところで、図4に示されるように、折り畳み容器10が折畳状態のとき、1対の跳ね上げ側壁30,30の下端部同士は、上下に重ねて配置される。ここで、下側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41は、上方に向かって突出するように配置されるので、下側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41が上側の跳ね上げ側壁30と干渉すると、跳ね上げ側壁30,30同士が重なる部分が上下方向に嵩張るという問題が考えられる。しかしながら、本実施形態の折り畳み容器10では、上述したように、跳ね上げ側壁30の外側へのサイド突壁33の突出高さは、サイド土手部34の突出高さよりも小さくなっている(図11参照)。従って、図13に示すように、上側の跳ね上げ側壁30には、サイド土手部34の側方且つサイド突壁33の下方に、下側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41を受容可能な第1の干渉防止凹部51が形成される。そして、この第1の干渉防止凹部51によって、下側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41と上側の跳ね上げ側壁30との干渉を避けることが可能となる。
また、折り畳み容器10が折畳状態のときには、上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41と回動蓋15との干渉も問題となり得る。図13に示す例では、回動蓋15は、突条リブ41との間に隙間を有して配置されているが、同図の例においても、回動蓋15が上方から負荷を受けて撓む等したときには、突条リブ41と回動蓋15の干渉が問題となり得る。
ここで、本実施形態の折り畳み容器10では、上述したように、回動蓋15の下面に突出形成された包囲リブ17に、包囲リブ17の突出高さを低くする切欠部18が形成されている(図5参照)。従って、回動蓋15の包囲リブ17のうち切欠部18が形成された部分には、上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41を受容可能な第2の干渉防止凹部52が形成され、この第2の干渉防止凹部52によって、上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41と回動蓋15との干渉を避けることが可能となる。
図14には、折り畳み容器10と、折り畳み容器10を変形した折り畳み容器10Vと、を折畳状態で段積みしたときの様子が示されている。折り畳み容器10Vは、本発明の「折り畳み容器」の別の例として示されていて、回動蓋15を有さず、上部フレーム20Vに回動蓋15との連結構造(例えば、図1で示した回動支持突部25)を備えない点が折り畳み容器10と異なっている。なお、折り畳み容器10Vは、折り畳み容器10と同様に、上述した底壁11、折り曲げ側壁60及び跳ね上げ側壁30を有している。
折畳状態の折り畳み容器10,10Vが段積みされた状態では、折り畳み容器10Vの上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41が、折り畳み容器10の底壁11の下駄部12Aと干渉するという問題が考えられる。ここで、図15に示すように、下駄部12Aの外側包囲壁12Kは、内側包囲壁12Hよりもベース壁12の下面からの突出量が小さくなっていて、連絡壁12Tには、外側包囲壁12K側で突出量が小さくなるテーパ部53Tが形成されている。これにより、折り畳み容器10の底壁11には、下駄部12Aの下方に、折り畳み容器10Vにおける上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41を受容可能な第3の干渉防止凹部53が形成され、この第3の干渉防止凹部53によって、折り畳み容器10の底壁11と折り畳み容器10Vの突条リブ41との干渉を避けることが可能となる。
本実施形態の折り畳み容器10,10Vの構成に関する説明は以上である。なお、本実施形態では、跳ね上げ側壁30が本発明の「第1側壁」に相当し、折り曲げ側壁60が本発明の「第2側壁」に相当する。また、第1〜第3の干渉防止凹部51〜53のそれぞれが、本発明の「干渉防止凹部」に相当する。
次に、折り畳み容器10,10Vの作用効果について説明する。本実施形態の折り畳み容器10,10Vによれば、組立状態で底壁11から起立する1対の跳ね上げ側壁30,30の両側部に、折り畳み容器10の内側に突出し且つ上下方向に延在する突条リブ41が設けられているので、跳ね上げ側壁30の厚みを稼ぐことが可能となり、跳ね上げ側壁30の変形を抑制することが可能になる。しかも、跳ね上げ側壁30は、折り畳み容器10を折畳状態にするときに、折り曲げ側壁60より先に折り畳まれるので、跳ね上げ側壁30が折り畳まれるときに突条リブ41が折り曲げ側壁60と干渉することがなくなる。
また、突条リブ41は、コーナー部10Cの内側を向く面に形成された角アール部27を円弧とする扇形領域R1に重ねて配置されるので、折り畳み容器10へ収容物を収容し、又は、取り出す際に、突条リブ41が妨げになることが抑制可能となる。
また、突条リブ41は、折り曲げ側壁60の上側分割側壁61と下側分割側壁65とに跨るように配置されるので、折り曲げ側壁60の外側から負荷がかかっても、その負荷を突状リブ41で受け止めることが可能となり、折り曲げ側壁60の変形や破損、或いは、折り曲げ側壁60と底壁11又は上部フレーム20との係合が外れることが抑制される。
さらに、本実施形態では、折り畳み容器10が折畳状態になると、上側の跳ね上げ側壁30に形成される第1の干渉防止凹部51に、下側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41が受容される。また、回動蓋15に形成される第2の干渉防止凹部52に、上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41を受容可能となる。これらにより、突条リブ41と、その突条リブ41に重ねられる跳ね上げ側壁30や回動蓋15との干渉を避けることが可能となり、折畳状態の折り畳み容器10を高さ方向でコンパクトにすることが可能となる。また、折畳状態の折り畳み容器10,10Vを段積みした場合には、折り畳み容器10の底壁11に形成される第3の干渉防止凹部53に、折り畳み容器10Vの上側の跳ね上げ側壁30の突条リブ41を受容可能となるので、折り畳み容器10Vの突条リブ41と、折り畳み容器10の底壁11との干渉を避けることが可能となり、段積み状態の折り畳み容器10,10Vを高さ方向でコンパクトにすることが可能となる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明を、側壁10Sが跳ね上げ側壁30と折り曲げ側壁60とからなる折り畳み容器10に適用した例を示したが、側壁10Sが、底壁11の短辺部11Bに回動可能に連結された短辺側壁と、長辺部11Aに回動可能に連結された長辺側壁とからなる内倒れタイプの折り畳み容器に適用してもよい。本構成では、最初に折り畳まれる短辺側壁に突状リブが設けられることになる。なお、本構成の折り畳み容器は、上部フレーム20を有さない。
(2)上記実施形態では、突条リブ41が、上下の両端部にテーパ部42を備える構成であったが、上端部又は下端部にのみ備える構成であってもよい。また、突条リブ41は、テーパ部42を備えない構成であってもよい。
(3)上記実施形態において、図16(A)に示すように、溝形構造部32(サイド土手部34)を跳ね上げ側壁30の幅方向の端縁に配置し、溝側壁32Bの一部を内側に延長して突条リブ41を形成してもよい。また、その際、図16(B)に示すように、溝形構造部32を複数備え、幅方向で一番外側の溝形構造部32について、上記構成を適用してもよい。
(4)上記実施形態では、突条リブ41は、跳ね上げ側壁30サイド突壁33と同一直線上に配置されていたが、図17に示すように、跳ね上げ側壁30のうちサイド土手部34とサイド突壁33とに挟まれた部分(即ち、サイド係合凹部35の奥壁)に配置されてもよい。
(5)上記実施形態では、突条リブ41は、跳ね上げ側壁30の両側部に1つずつ備えられていたが、複数ずつ備えられてもよい。
(6)上記実施形態において、角アール部27の代わりに、図18(A)に示すC面取り部127が形成されている場合には、突条リブ41が以下のように配置されてもよい。即ち、図18(B)に拡大して示すように、突条リブ41は、組立状態の折り畳み容器10を上下方向から見たときに、折り畳み容器10の内側に位置してC面取り部127を斜辺とし且つ跳ね上げ側壁30と折り曲げ側壁60とに平行な2辺(即ち、本発明の第1側壁と第2側壁とに平行な2辺)を有する直角三角形状の三角領域R2に重ねて配置される。なお、突状リブ41のうち三角領域R2内に配置される部分の面積は、三角領域R2よりも折り畳み容器10の内側に配置される部分の面積よりも大きくなっている。本構成においても、折り畳み容器10へ収容物を収容し、又は、取り出す際に、突条リブ41が妨げになることが抑制可能となる。
(7)上記実施形態では、角アール部27は、上部フレーム20に形成されていたが、側壁10Sや底壁11に形成されてもよい。なお、角アール部27が底壁11に形成される例としては、底壁11の長辺部11Aと短辺部11Bとに、上方へ突出する長辺土手部と短辺土手部とが設けられ、底壁11の隅部において長辺土手部と短辺土手部が交差する部分に角アール部27が形成される場合が挙げられる。また、上記(6)で説明したC面取り部127が、底壁11や側壁10Sに形成されてもよい。
10,10V 折り畳み容器
11 底壁
20,20V 上部フレーム
27 角アール部
30 跳ね上げ側壁(第1側壁)
41 突状リブ
51 第1の干渉防止凹部(干渉防止凹部)
52 第2の干渉防止凹部(干渉防止凹部)
53 第3の干渉防止凹部(干渉防止凹部)
60 折り曲げ側壁(第2側壁)
127 C面取り部
R1 扇形領域
R2 三角領域

Claims (3)

  1. 矩形状の底壁から起立する側壁が互いに対向する1対の第1側壁と1対の第2側壁とからなり、前記1対の第1側壁が折り畳まれてから、残りの1対の第2側壁が折り畳まれることで、箱状をなす組立状態から平板状をなす折畳状態となる折り畳み容器において、
    前記第1側壁の両側部に、前記組立状態で前記折り畳み容器の内側に突出し且つ上下方向に延在する突条リブが設けられている折り畳み容器。
  2. 前記組立状態における前記折り畳み容器のコーナー部の内側を向く面には、角アール部又は平面状のC面取り部が設けられ、
    前記突条リブは、前記組立状態の前記折り畳み容器を上下方向から見たときに、前記角アール部を円弧とする扇形領域又は前記折り畳み容器内に位置して前記C面取り部を斜辺とする直角三角形状の三角領域に重ねて配置される請求項1に記載の折り畳み容器。
  3. 前記折畳状態で前記突条リブに重ねられる部分、又は、前記折畳状態の前記折り畳み容器を上下に段積みしたときに下側の前記折り畳み容器の前記突条リブに重ねられる部分には、前記突条リブとの干渉を避けるための干渉防止凹部が形成されている請求項1又は2に記載の折り畳み容器。
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