JP5746063B2 - 折り畳み容器 - Google Patents

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Description

本発明は、上部枠と、底板と、一対の折曲側壁と、一対の側壁を有し、箱状に組立可能に構成される折り畳み容器に関する。
従来、このような折り畳み容器は、四角形状の上部枠と底板の間に、一対の折曲側壁と、一対の側壁を備えて構成されており、全体が直方体をなし、上方が開放された箱状に組み立てられる。折曲側壁は、上部枠に対して回動可能に取り付けられた上部壁と、前記底板に対して回動可能に取り付けられた下部壁を、連結部によって前記上部枠の内側に向かって折り曲げ可能に連結して構成されており、当該折り畳み容器における相互に対向する側面を構成する。そして、側壁は、上部枠又は底板に対して一端が回動可能に取り付けられており、当該折り畳み容器における他の側面を構成する。
又、このような折り畳み容器は、箱状に組み立てられた状態から、一対の側壁を折り畳み容器の内側に向かって折り畳んだ後に、当該折り畳み容器の内側に向かって、連結部を軸として、折曲側壁を2つ折りにすることで、折り畳み容器の高さ寸法を小さく折り畳むことが可能に構成されている。
そして、このような折り畳み容器では、箱状に組み立てられた折り畳み容器の内部に各種物品を収納した状態で上下に積み重ねられる場合もあるため、上下方向に圧縮荷重がかかる場合がある。この場合においても、箱状に組み立てられた状態を維持する必要があるので、このような折り畳み容器には、上下方向に係る圧縮に対する強度が要求される。
このような折り畳み容器に関する技術として、特許文献1及び特許文献2記載の技術が知られている。特許文献1及び特許文献2に記載された折り畳み容器は、上部枠と底板の間に、一対の折曲側壁と、上部枠に対して回動可能に取り付けられた一対の側壁を備えており、全体が直方体をなし、上方が開放された箱状に組立可能に構成されている。又、当該折り畳み容器は、一対の側壁を折り畳み容器の内側に向かって折り畳んだ後に、当該折り畳み容器の内側に向かって、連結部を軸として、折曲側壁を2つ折りにすることで、折り畳み容器の高さ寸法を小さく折り畳むことが可能に構成されている。
特開平08−113236号公報 実公昭58−008679号公報
ここで、特許文献1、2記載の折り畳み容器では、各折曲側壁の両側縁部にかぎ状の嵌合部材を形成し、側壁における各嵌合部材に相対する位置に嵌合凹部を形成している。そして、側壁に形成された嵌合凹部は、当該折り畳み容器を箱状に組み立てる際に、前記側壁を上部枠の内側から外側に向かって回動させることによって、折曲側壁に形成された嵌合部材と嵌合するように構成されている。これにより、当該折り畳み容器の折曲側壁は、前記嵌合部材と嵌合凹部の協働によって、前記側壁の側端面に沿って延びた状態で位置決めされる。つまり、特許文献1、2に係る折り畳み容器では、嵌合部材及び嵌合凹部は、嵌合部材と嵌合凹部が嵌合している場合に、折曲側壁を上下方向に略鉛直な状態とし、上下方向に圧縮荷重がかかった場合でも、折り畳み容器外側方向への折れ曲がりを防止する機能を果たす。
折り畳み容器に上下方向へ圧縮荷重がかかる場合、当該圧縮荷重は、一対の折曲側壁のみならず、一対の側壁に対しても作用する。特許文献1、2において、各側壁は、その上端が上部枠に対して上部枠の内側方向にのみ回動可能に取り付けられており、その下端が底板に形成された係合部に対して係合するように構成されている。従って、当該折り畳み容器に対して上下方向に圧縮荷重がかかると、各側壁は、上下方向中央部分が折り畳み容器内側に向かって突出するように湾曲変形してしまう場合がある。そして、この側壁の変形に伴って、側壁に形成された嵌合凹部は、上述した嵌合部材との嵌合が解除される方向に移動して、嵌合部材と嵌合凹部の間の嵌合が解除されてしまう。即ち、特許文献1、2に記載の折り畳み容器は、圧縮荷重がかかった場合に、箱状に組み立てられた状態を保つことができない場合があるため、このような折り畳み容器に関して、より圧縮荷重に対する強度を高めることが要望されている。
又、特許文献2記載の折り畳み容器は、各折曲側壁を構成する上部壁と下部壁における連結部近傍の端面に突出片を形成することによって、折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に、当該折曲側壁を、折り畳み容器の内側に向かって略くの字状に折れ曲がった状態にしている。このように構成することにより、箱状に組み立てられた折り畳み容器に対して圧縮荷重がかかった場合でも、折曲側壁が折り畳み容器の外側に向かって折れ曲がる事態を防止しつつ、意図せぬ方向への回動に起因する連結部の破損を防止している。
折曲側壁を上記特許文献2のように構成した場合、折曲側壁が、折り畳み容器の内側に向かって略くの字状に折れ曲がった状態になっているため、折曲側壁の一部(例えば、連結部近傍部分)が、側壁が回動する際に通過する領域に接近することになる。即ち、この構成の場合、箱状に組み立てられた折り畳み容器を折り畳む際に、前記側壁を上部枠の内側に向かって回動させると、当該側壁が折曲側壁の一部(例えば、連結部近傍部分)と接触してしまうため、折り畳み容器を折り畳む作業の妨げになってしまう。
本発明は、上部枠と、底板と、一対の折曲側壁と、一対の側壁を有し、箱状に組立可能に構成される折り畳み容器に関し、箱状に組み立てられた状態における圧縮荷重に対する強度を高めた折り畳み容器を提供すると共に、更に、折り畳み容器を折り畳む際の作業性を良好に維持し得る折り畳み容器を提供する。
請求項1に係る折り畳み容器は、四角形状に形成された上部枠と、前記上部枠と対応する四角形状に形成された底板と、前記上部枠に対して回動可能に取り付けられた上部壁と、前記底板に対して回動可能に取り付けられた下部壁を、連結部によって前記上部枠の内側に向かって折り曲げ可能に連結して構成され、相互に対向配置される一対の折曲側壁と、前記折曲側壁と異なる位置で対向配置され、前記上部枠又は底板に対して一端が回動可能に取りつけられた一対の側壁と、を有し、箱状に組立可能に構成される折り畳み容器であって、前記折曲側壁は、前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する範囲に、前記折曲側壁の内面から窪んだ凹部と、前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分に、前記側壁の側端面に当接することで、前記凹部に対する側壁の側端面の位置を調整する調整部と、を有することを特徴とする。
尚、前記調整部が、前記凹部に対する側壁の側端面の位置を調整する際に、当該側壁の側端面と当接していれば、本発明に含まれる。即ち、本発明においては、前記調整部が側壁の側端面に対して、常に当接している必要はない。例えば、当該折り畳み容器が箱状に組み立てられた状態で上下方向に所定以上の圧縮荷重がかかった場合に、調整部が側壁の側端面と当接するものであれば、圧縮荷重が所定未満であり、調整部が側壁の側端面と当接することなく、両者の間に間隙が形成されているものであっても、本発明に含まれる。
又、請求項2に係る折り畳み容器は、請求項1記載の折り畳み容器であって、前記折曲側壁は、前記上部枠又は前記底板に回動自在に取り付けられる端部と、前記連結部の間において、前記側壁の側端部分に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部を有し、前記調整部は、前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分であって、且つ、前記嵌合部よりも前記端部側に形成されていることを特徴とする。
そして、請求項3に係る折り畳み容器は、請求項1又は請求項2記載の折り畳み容器であって、前記調整部は、前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分であって、前記上部枠に取り付けられる端部寄りの位置と、前記底板に取り付けられる端部寄りの位置に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る折り畳み容器によれば、箱状に組み立てられた状態で折り畳み容器に圧縮荷重がかかると、各折曲側壁は、連結部を中心として折り畳み容器の内側方向に向かって折れ曲がる。この時、各折曲側壁は、折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する範囲に、前記折曲側壁の内面から窪んだ凹部を有しているため、当該凹部に、前記側壁の側端面がはまりこむ。ここで、折曲側壁の上端は、上部枠に対して回動可能に取り付けられており、折曲側壁の下端は、底板に対して回動可能に取り付けられている為、上下方向への圧縮荷重は、両端部における回動によって、折り畳み容器内側方向へ向かう力に変換される。そして、当該折り畳み容器によれば、折曲側壁の凹部において、前記側壁の側端面と接触することになるため、折り畳み容器内側方向へ変換された力に十分に対抗し得る。従って、当該折り畳み容器は、圧縮荷重によって各折曲側壁に作用する力に対して十分に対抗することができるので、折り畳み容器全体としての圧縮荷重に対する強度を高め得る。
又、箱状に組み立てられた状態で折り畳み容器に圧縮荷重がかかると、当該圧縮荷重は、各側壁に対して、各側壁を折り畳み容器の内側方向に向かって湾曲変形させるように作用する。この点、当該折り畳み容器においては、圧縮荷重がかかっている場合、当該側壁の側端面は、前記折曲側壁内面に形成された凹部にはまり込んでいる為、当該凹部の内面と接触することによって、当該側壁の湾曲変形を規制することができる。この結果、当該折り畳み容器によれば、圧縮荷重によって各側壁に作用する力に対しても十分に対抗することができるので、折り畳み容器全体としての圧縮荷重に対する強度を高め得る。
更に、当該折り畳み容器によれば、前記折曲側壁は、前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分に、調整部を有している。従って、調整部が前記側壁の側端面に当接することで、前記凹部に対する側壁の側端面の位置を調整し、前記側壁の側端面と、折曲側壁の内面との間に一定のクリアランスを形成することができる。これにより、当該折り畳み容器によれば、当該折り畳み容器を箱状に組み立てられた状態から折り畳む場合に、前記折曲側壁と接触することなく、前記側壁を回動させ得る。即ち、当該折り畳み容器は、箱状に組み立てられた状態における圧縮荷重に対する強度を高めつつ、折り畳み容器を折り畳む際の作業性を維持し得る。
請求項2に係る折り畳み容器によれば、前記調整部が、折曲側壁の端部と連結部の間に形成された嵌合部よりも端部側に形成されている。当該折り畳み容器に圧縮荷重がかかった場合、折曲側壁は、連結部近傍が折り畳み容器の最も内側方向となるように折れ曲がり、前記側壁は、上下方向の中央部分が折り畳み容器の最も内側に変位することが想定される。従って、調整部を嵌合部よりも端部側に形成することによって、連結部近傍における凹部に対する側壁の側端面のはまり込みを許容することができる。この結果、当該折り畳み容器は、側壁の側端面と凹部による圧縮強度の向上と、調整部による折り畳み作業時の作業性の維持を両立し得る。
請求項3に係る折り畳み容器によれば、前記調整部は、前記上部枠に取り付けられる端部寄りの位置と、前記底板に取り付けられる端部寄りの位置に形成されている。従って、当該折り畳み容器によれば、連結部近傍における凹部に対する側壁の側端面のはまり込みを許容しつつ、前記側壁の側端面の上端側及び下端側において、当該側壁の側端面と折曲側壁の内面との間に一定のクリアランスを形成することができる。この結果、当該折り畳み容器は、側壁の側端面と凹部による圧縮強度の向上と、調整部による折り畳み作業時の作業性の維持を、より適正な状態で両立し得る。
本実施形態に係る折畳コンテナの外観斜視図である。 本実施形態に係る折畳コンテナの上部枠を示す外観斜視図である。 上部枠の下面側の構成を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る折畳コンテナの跳上側壁を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る折畳コンテナの折曲側壁の内面側を示す外観斜視図である。 折曲側壁を構成する折曲上部壁、折曲下部壁の内面側構成を示す外観斜視図である。 折曲側壁を構成する折曲上部壁、折曲下部壁の外面側構成を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る折畳コンテナの底部ベースを示す外観斜視図である。 本実施形態に係る折畳コンテナを折り畳んだ状態を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る折曲側壁における凹部の構成を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る折曲側壁における凹部の構成を示す説明図である。 圧縮荷重がかかった状態の折曲側壁の状態を示す鉛直断面図である。 圧縮荷重がかかった状態における凹部近傍を示す説明図である。 圧縮荷重がかかっていない状態における凹部近傍を示す説明図である。
以下、本発明に係る折り畳み容器を、折畳コンテナ1に適用した一実施形態に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る折畳コンテナ1の構成について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係る折畳コンテナ1は、長方形状に形成された上部枠10と、上部枠10に対して回動自在に取り付けられる一対の跳上側壁20と、折曲上部壁40と折曲下部壁50を側壁ヒンジ31により連結して構成される一対の折曲側壁30と、前記上部枠10と同じ長方形状に形成された底部ベース60を有し、全体が直方体をなす箱状に組み立てられる。
図1〜図3に示すように、上部枠10は、全体が長方形をなす枠体として形成されており、一対の長辺部分11及び一対の短辺部分12を有している。そして、図2、図3及び図12に示すように、長辺部分11及び短辺部分12の断面形状は、共に溝形構造になっており、夫々上下方向に延びる枠側壁10Aと、枠側壁10Bを有している。
枠側壁10Aは、溝形構造において互いに対向する壁部の内、上部枠10の外側に位置し、枠側壁10Bは、溝形構造において互いに対向する壁部の内、上部枠10の内側に位置する。又、枠側壁10Aは、枠側壁10Bよりも下方に長く延びている。
又、上部枠10は、各長辺部分11に第1枠側軸受部13を有しており、各短辺部分12に第2枠側軸受部14を有している。第1枠側軸受部13は、長辺部分11における枠側壁10Aの内面側であって、枠側壁10B下端よりも下方に形成されている。当該第1枠側軸受部13には、折曲側壁30を構成する折曲上部壁40上端部に形成された上端枢支部43が取り付けられる。従って、折曲上部壁40は、第1枠側軸受部13を介して、上部枠10の内側方向に向かって回動可能に取り付けられている。尚、枠側壁10Aが存在している為、折曲上部壁40は、上部枠10の外側方向へ向かう回動が規制される。
第2枠側軸受部14は、上部枠10の各短辺部分12における枠側壁10Aの内面側に形成されている。当該第2枠側軸受部14には、跳上側壁20上端に形成される上端枢支部25が取り付けられる。従って、跳上側壁20は、第2枠側軸受部14を介して、上部枠10の内側方向に向かって回動可能に取り付けられている。尚、枠側壁10Aが存在している為、跳上側壁20は、上部枠10の外側方向へ向かう回動が規制される。又、第2枠側軸受部14は、上述した第1枠側軸受部13よりも上方に位置している。
続いて、本実施形態に係る折畳コンテナ1の跳上側壁20について、図4を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、跳上側壁20は、上部枠10の各短辺部分12に取り付けられ、折畳コンテナ1における相対する一対の側面を構成する板状部材である。当該跳上側壁20は、四角形の板状をなす主板部21を有しており、主板部21の外面(折畳コンテナ1の外側面を構成する面)に、上部補強部22U、側縁補強部22S、下部補強部22Lを有している。
上部補強部22Uは、主板部21の上端部分において、主板部21の外面から水平方向に延びるように立設された一対の横リブ24と、当該横リブ24を連結するように上下方向に延びる縦リブ23により構成されている。そして、側縁補強部22Sは、主板部21の両側縁部に沿って上下方向に延びる一対の縦リブ23と、縦リブ23の間を連結するように水平方向に延びる横リブ24により構成されている。下部補強部22Lは、主板部21の下端部分において、主板部21の外面から水平方向に延びるように立設された一対の横リブ24と、当該横リブ24を連結するように上下方向に延びる縦リブ23により構成されている。これら上部補強部22U、側縁補強部22S、下部補強部22Lは、跳上側壁20の剛性を高めている。
そして、跳上側壁20の上端部分には、上端枢支部25が形成されている。上端枢支部25は、上述したように、上部枠10の短辺部分12に形成された第2枠側軸受部14に対して取り付けられることで、跳上側壁20を上部枠10に対して回動可能に保持する。
又、跳上側壁20の両側縁部には、上側嵌合凹部26と、下側嵌合凹部27が形成されている。上側嵌合凹部26は、跳上側壁20の上下方向における中央部分よりも上方の所定位置に凹状に形成されている。下側嵌合凹部27は、跳上側壁20の上下方向における中央部分よりも下方の所定位置に凹状に形成されている。尚、当該折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合には、上側嵌合凹部26には、折曲側壁30に形成された嵌合突片48が嵌合され、下側嵌合凹部27には、折曲側壁30に形成された嵌合突片57が嵌合される。
そして、跳上側壁20の下端縁における中央部分には、ロック片28が形成されている。当該ロック片28は、主板部21の外面から立設されており、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合に、底部ベース60に形成されたロック片65と係合する。従って、跳上側壁20は、ロック片28とロック片65の係合によって、起立姿勢に位置決めされる。跳上側壁20の上端部であって横方向の中央部分には、図1、図4に示すように、横長四角形の持手部29が形成されている。
次に、本実施形態に係る折畳コンテナ1の折曲側壁30について、図5〜図7を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、折曲側壁30は、上部枠10の各長辺部分11と、底部ベース60との間に取り付けられ、折畳コンテナ1における相対する一対の側面を構成する板状部材である。当該折曲側壁30は、図5に示すように、折曲上部壁40と折曲下部壁50からなり、側壁ヒンジ31によって折曲上部壁40の下端部と、折曲下部壁50の上端部を回動可能に連結して構成されている。
折曲上部壁40は、折曲側壁30の上部を構成し、上部枠10の長辺部分11に対して回動可能に取り付けられる。当該折曲上部壁40は、折畳コンテナ1の長辺寸法に相当する横長四角形状の主板部41を有している。尚、以下の説明において、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合に、折畳コンテナ1の内側に位置する面を、主板部41の内面41Iといい、折畳コンテナ1の外側に位置する面を、主板部41の外面41Oという。
図7に示すように、折曲上部壁40は、主板部41の上縁に沿って上縁補強リブ42を有している。上縁補強リブ42は、主板部41の外面41Oから立設されており、折曲上部壁40の剛性を高めている。
更に、折曲上部壁40の上端部には、上端枢支部43が形成されている。上述したように、上端枢支部43は、上部枠10の長辺部分11に形成された第1枠側軸受部13に対して取りつけられる。これにより、折曲上部壁40は、上部枠10の内側方向に向かって回動可能に取り付けられる。
折曲上部壁40は、主板部41の下縁部に沿って下縁補強部44を有している。下縁補強部44は、主板部41の外面41Oから立設された横リブにより構成されており、折曲上部壁40下端部の剛性を高めている。
更に、折曲上部壁40の下端部には、折曲用枢支軸45と回動規制部46が形成されている。折曲用枢支軸45は、折曲上部壁40の下端部と、折曲下部壁50の上端部を回動可能に連結する側壁ヒンジ31を構成する。更に、回動規制部46は、主板部41の下端部を下方に延出して形成されており、折曲用枢支軸45よりも内面41I側において、折曲用枢支軸45よりも下方まで延出されている。即ち、回動規制部46は、折曲上部壁40及び折曲下部壁50が共に鉛直に起立した状態から、折畳コンテナ1の内側への屈曲(折曲上部壁40の外面41O及び折曲下部壁50の外面51O同士を向かい合わせる屈曲)を許容し、外側への屈曲を規制する。
図5〜図7に示すように、折曲上部壁40は、主板部41の両側縁部に沿って上下方向に延びた溝状補強部47を備えている。各溝状補強部47は、主板部41全体に対して外面側に膨出するように折曲形成されている(図7、図11、図13、図14参照)。即ち、図5、図6、図11に示すように、折曲上部壁40の内面側からみると、溝状補強部47は、折曲上部壁40の主板部41に対して溝状に陥没している。その溝状陥没部分の内部は、水平連結リブ47A及び調整リブ47Bによって複数の領域に仕切られている。
尚、溝状補強部47には、凹部49が形成されているが、凹部49の詳細及び調整リブ47Bの機能については後に図面を参照しつつ説明する。
そして、折曲上部壁40の長手方向の両端部には、嵌合突片48が形成されている。嵌合突片48は、折曲上部壁40の下端からやや上方において、跳上側壁20側に向けて突出形成されており、折畳コンテナ1を組み立てた場合に、跳上側壁20に側端部に形成された上側嵌合凹部26と嵌合する。折曲上部壁40の嵌合突片48と、跳上側壁20の上側嵌合凹部26が嵌合することにより、折曲上部壁40を、跳上側壁20の側端面に沿った起立状態に保持することができる。
折曲下部壁50は、折曲側壁30の下部を構成し、底部ベース60の長辺部分に対して回動可能に取り付けられる。当該折曲下部壁50は、折畳コンテナ1の長辺寸法に相当する横長四角形状の主板部51を有している。尚、以下の説明において、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合に、折畳コンテナ1の内側に位置する面を、主板部51の内面51Iといい、折畳コンテナ1の外側に位置する面を、主板部51の外面51Oという。
図6に示すように、折曲下部壁50は、主板部51の上縁に沿って上縁補強部52を有している。上縁補強部52は、主板部51の内面51Iから立設されており、折曲下部壁50の剛性を高めている。
更に、折曲下部壁50の上端部には、折曲用軸受部53が形成されている。折曲用軸受部53は、折曲上部壁40の折曲用枢支軸45と共に側壁ヒンジ31を構成し、折曲上部壁40の下端部と、折曲下部壁50の上端部を回動可能に連結する。
折曲下部壁50は、主板部51の下縁部に沿って下縁補強リブ54を有している。下縁補強リブ54は、主板部51の内面51Iから立設された横リブにより構成されており、折曲下部壁50下端部の剛性を高めている。
そして、折曲下部壁50の下端部には、下端枢支部55が形成されている。当該下端枢支部55は、底部ベース60の長辺部分に形成された底部側枢支部64に対して取り付けられる。これにより、折曲下部壁50は、底部ベース60の内側方向に向かって回動可能に取り付けられる。
又、折曲下部壁50は、主板部51の両側縁部に沿って上下方向に延びた溝状補強部56を備えている。各溝状補強部56は、主板部51全体に対して外面側に膨出するように折曲形成されている(図7、図11、図13、図14参照)。即ち、折曲下部壁50の内面側からみると、溝状補強部56は、折曲下部壁50の主板部51に対して溝状に陥没している。その溝状陥没部分の内部は、水平連結リブ56A及び調整リブ56Bによって複数の領域に仕切られている。
尚、溝状補強部56においても、凹部58が形成されているが、凹部58の詳細及び調整リブ56Bの機能については後に図面を参照しつつ説明する。
又、折曲下部壁50の長手方向の両端部には、嵌合突片57が形成されている。嵌合突片57は、折曲下部壁50の上端からやや下方において、跳上側壁20側に向けて突出形成されており、折畳コンテナ1を組み立てた場合に、跳上側壁20に側端部に形成された下側嵌合凹部27と嵌合する。折曲下部壁50の嵌合突片57と、跳上側壁20の下側嵌合凹部27が嵌合することにより、折曲下部壁50を、跳上側壁20の側端面に沿った起立状態に保持することができる。
続いて、本実施形態に係る折畳コンテナ1の底部ベース60について、図8を参照しつつ詳細に説明する。図8に示すように、底部ベース60は、折畳コンテナ1の底部を構成し、上部枠10と略同寸法の長方形状の底壁61を有している。底部ベース60においては、底部側壁62と底部側壁63が、底壁61の上面外縁部から立設されている。底部側壁62は、底部ベース60の長辺部分において立設されており、底部側壁63は、底部ベース60の短辺部分において立設されている。
各底部側壁63の短辺中央部分には、ロック片65が形成されている。当該ロック片65は、底部側壁63の内面から、折畳コンテナ1の内側に向かって突出形成されている。そして、当該ロック片65は、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合に、跳上側壁20の下端に形成されたロック片28と係合し、跳上側壁20を起立状態に保持する。
又、底部側壁62の内面には、底部側枢支部64が形成されている。当該底部側枢支部64には、折曲下部壁50の下端枢支部55が取り付けられる。従って、折曲下部壁50は、底部側枢支部64を介して、底部ベース60の内側方向に向かって回動可能に取り付けられている。
本実施形態に係る折畳コンテナ1は、上述のように構成されているので、図9に示す折畳状態に折り畳むことができる。ここで、折畳コンテナ1を図1に示す状態から折畳状態にする際の作業手順について説明する。
先ず、折畳コンテナ1の短辺部分に配設された跳上側壁20を、起立姿勢から内側に回動させる。これにより、跳上側壁20は、上部枠10内に折り畳まれる。そして、跳上側壁20を上部枠10内に収容した状態で、一対の折曲側壁30の側壁ヒンジ31同士を互いに接近させるように折曲側壁30を2つ折りにする。これにより、折曲側壁30は、折曲上部壁40の外面41Oと、折曲下部壁50の外面51Oを互いに接近させるようにして2つ折りにされ、折曲側壁30の折曲上部壁40が上部枠10のうち跳上側壁20の下側に収容される。この時、折曲側壁30の折曲下部壁50は、底部ベース60における底壁61上に折り畳まれる。この結果、図9に示すように、折畳コンテナ1は、上部枠10の下端面と底部ベース60の上端面とが接合されて、折畳状態になる。
次に、本実施形態に係る折畳コンテナ1において、折曲側壁30の両側縁部に形成される溝状補強部47、溝状補強部56の詳細な構成、及び、凹部49、凹部58について、図10、図11を参照しつつ説明する。
上述したように、溝状補強部47は、折曲上部壁40の両側縁に沿って、上下方向に延びるように形成されており、溝状補強部56は、折曲下部壁50の両側縁に沿って、上下方向に延びるように形成されている(図5、図6参照)。溝状補強部47及び溝状補強部56は、何れも、内面41I、内面51I側が開放された溝状に形成されており、その内部が水平連結リブ、及び後述する調整リブによって複数の領域に区画されている。
ここで、図1に示すように、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合、起立状態に位置決めされた跳上側壁20の側端面は、折曲側壁30の内面であって、両側縁に沿った上下方向に延びる部分と対向する。即ち、溝状補強部47及び溝状補強部56は、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合に、跳上側壁20の側端面に対向する。
図10、図11に示すように、溝状補強部47は、折曲上部壁40の内面41I側に面する開口縁に、凹部49を有している。当該凹部49は、溝状補強部47の開口縁において、主板部41の内面41I表面に対して、外面41O側に向かって凹状に窪んで形成されている。凹部49は、折曲上部壁40における水平方向内側に位置する開口縁において、主板部41の内面41Iとの間で直角を為す段差部49Aを有している。尚、凹部49の水平方向における幅は、跳上側壁20の側端面の厚みよりやや大きく形成されている。
又、上述したように、溝状補強部47の内部には、水平連結リブ47A及び調整リブ47Bが形成されている。水平連結リブ47A及び調整リブ47Bは、溝状陥没部分を複数に区画すると共に、溝状補強部47における剛性を高めている。ここで、水平連結リブ47Aにおける内面41I側の端面は、凹部49と同一面上に位置する。
図10に示すように、調整リブ47Bは、溝状補強部47において、嵌合突片48の形成位置よりも上端枢支部43側となる位置に形成されており、本実施形態において、本発明に係る調整部として機能する。そして、調整リブ47Bにおける内面41I側の端面は、図10に示すように、主板部41の内面41I表面と同一面上に位置している。
そして、溝状補強部47と同様に、溝状補強部56は、折曲下部壁50の内面51I側に面する開口縁に、凹部58を有している(図10、図11参照)。当該凹部58は、溝状補強部56の開口縁において、主板部51の内面51I表面に対して、外面51O側に向かって凹状に窪んで形成されている。凹部58は、折曲下部壁50における水平方向内側に位置する開口縁において、主板部51の内面51Iとの間で直角を為す段差部58Aを有している。尚、凹部58の水平方向における幅は、凹部49と同様に、跳上側壁20の側端面の厚みよりやや大きく形成されている。
又、溝状補強部56の内部には、水平連結リブ56A及び調整リブ56Bが形成されている。水平連結リブ56A及び調整リブ56Bは、溝状陥没部分を複数に区画すると共に、溝状補強部56における剛性を高めている。尚、水平連結リブ56Aにおける内面51I側の端面は、凹部58と同一面上に位置する。
図10、図11に示すように、調整リブ56Bは、溝状補強部56において、嵌合突片57の形成位置よりも下端枢支部55側となる位置に形成されており、本実施形態において、本発明に係る調整部として機能する。そして、調整リブ56Bにおける内面51I側の端面は、主板部51の内面51I表面と同一面上に位置している(図10、図11参照)。
続いて、本実施形態に係る折畳コンテナ1における凹部49及び調整リブ47Bの作用について、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、箱状に組み立てられた折畳コンテナ1に対して、上下方向に圧縮荷重がかかった場合について説明する。このような場合について例示すると、箱状に組み立てられた折畳コンテナ1を複数個積み上げた場合や、箱状に組み立てられた折畳コンテナ1内に物品を収容して運搬する場合等を想定し得る。
上述したように、本実施形態に係る折畳コンテナ1においては、折曲側壁30の上下両端部は、折曲上部壁40の上端枢支部43、折曲下部壁50の下端枢支部55により、上部枠10及び底部ベース60に対して、折畳コンテナ1の内側方向に回動可能に取り付けられている。更に、折曲側壁30を構成する折曲上部壁40及び折曲下部壁50は、側壁ヒンジ31によって、折畳コンテナ1の内側への屈曲(折曲上部壁40の外面41O及び折曲下部壁50の外面51O同士を向かい合わせる方向への屈曲)を許容するように連結されている。
従って、箱状に組み立てられた折畳コンテナ1に対して、上下方向に圧縮荷重がかかると、図12に示すように、折曲側壁30は、折畳コンテナ1の内側へ屈曲するように動き、側壁ヒンジ31近傍を先頭に、折畳コンテナ1の内側方向へ移動する。上述したように、折畳コンテナ1が箱状に組み立てられた状態においては、凹部49、凹部58は、跳上側壁20の側端面と対向している。従って、上下方向に圧縮荷重がかかると、跳上側壁20の側端面が凹部49、凹部58に対してはまり込む(図12、図13参照)。
そして、上述した折畳コンテナ1の内側へ屈曲するように折曲側壁30が取り付けられている為、上下方向への圧縮荷重は、折畳コンテナ1の内側方向へ向かう力に変換される。本実施形態に係る折畳コンテナ1においては、圧縮荷重がかかると、凹部49、凹部58と、跳上側壁20の側端面が接触することで、折畳コンテナ1の内側方向へ向かう力に対抗し得る。折畳コンテナ1の内側方向へ向かう力は、上下方向への圧縮荷重が変換されたものであるので、当該折畳コンテナ1は、箱状に組み立てられた場合における上下方向への圧縮荷重に対する強度を高めることができる。
又、箱状に組み立てられた折畳コンテナ1に対して、上下方向へ圧縮荷重がかかると、当該圧縮荷重は、跳上側壁20に対しても作用する。ここで、跳上側壁20の上端枢支部25は、上部枠10に対して、折畳コンテナ1の内側方向へ回動可能に取り付けられており、跳上側壁20の下端は、底部ベース60に形成されたロック片65によって係止されている。跳上側壁20の上下両端が夫々固定されているので、上下方向に圧縮荷重がかかると、跳上側壁20の上下方向中央部分が、折畳コンテナ1の内側に向かって突出するように撓むことになる。
ここで、本実施形態に係る折畳コンテナ1においては、上下方向に圧縮荷重がかかると、跳上側壁20の側端面が凹部49、凹部58内にはまり込むように構成されている。この時、跳上側壁20の内面側には、凹部49の段差部49A及び凹部58の段差部58Aが位置している(図13参照)。従って、折畳コンテナ1に対して、上下方向へ圧縮荷重がかかり、跳上側壁20が折畳コンテナ1の内側方向に撓む過程で、一定量変形した時点で、段差部49A、段差部58Aと接触する。つまり、段差部49A、段差部58Aとの接触により、跳上側壁20の湾曲変形が規制されるので、当該折畳コンテナ1は、箱状に組み立てられた場合における圧縮強度を高めることができる。
又、本実施形態に係る折畳コンテナ1によれば、箱状に組み立てられた状態で圧縮荷重がかかった場合であっても、跳上側壁20の撓み変形を規制することができるので、跳上側壁20に形成された上側嵌合凹部26、下側嵌合凹部27と、折曲側壁30に形成された嵌合突片48、嵌合突片57の嵌合が解除されてしまうことを防止し得る。つまり、本実施形態に係る折畳コンテナ1は、上下方向に圧縮荷重がかかった場合であっても、これらの嵌合によって、箱状に組み立てられた状態を維持することができ、圧縮強度を高めることができる。
次に、箱状に組み立てられた折畳コンテナ1に対して、圧縮荷重がかかっていない場合について説明する。この場合、圧縮荷重がかかっていないので、跳上側壁20は、折畳コンテナ1の内側方向に向かって撓むことはなく、起立状態にある。そして、折曲側壁30は、折曲上部壁40の凹部49に、調整リブ47Bを有しており、折曲下部壁50の凹部58に、調整リブ56Bを有している。図10に示すように、調整リブ47Bの端部は、主板部41の内面41Iと同一面上に位置し、調整リブ56Bの端部は、主板部51の内面51Iと同一面上に位置する。
従って、圧縮荷重がかかっていない場合、跳上側壁20の側端面が、調整リブ47B、調整リブ56Bの端部との接触により、凹部49、凹部58にはまりこむことはなく、跳上側壁20の側端面と、折曲側壁30の内面との間に所定のクリアランスを形成することができる。これにより、箱状に組み立てられている折畳コンテナ1を折り畳む際に、上部枠10の内側に向かって、跳上側壁20を回動させたとしても、跳上側壁20が、凹部49、凹部58及び段差部49A、段差部58Aと接触することはない。つまり、凹部49、凹部58及び段差部49A、段差部58Aが、折畳コンテナ1の折り畳み作業の障害となることはなく、良好な作業性を維持し得る。
又、当該折畳コンテナ1を箱状に組み立てる際、及び、箱状から折り畳む際には、各跳上側壁20を、上端枢支部25を軸として回動させる必要がある。この時、各跳上側壁20の側端面は、折曲上部壁40の内面41I及び折曲下部壁50の内面51Iに沿って移動する。ここで、本実施形態に係る折畳コンテナ1においては、調整リブ47Bの端部は、主板部41の内面41Iと同一面上に位置し、調整リブ56Bの端部は、主板部51の内面51Iと同一面上に位置する。従って、調整リブ47B及び調整リブ56Bは、折曲上部壁40の内面41I及び折曲下部壁50の内面51Iに沿いつつ回動する各跳上側壁20のガイドとして機能し、各跳上側壁20の円滑な回動を実現する。この結果、当該折畳コンテナ1は、当該折畳コンテナ1を箱状に組み立てる際、及び、箱状から折り畳む際における良好な作業性を、作業者に対して提供し得る。
又、調整リブ47Bは、溝状補強部47において、嵌合突片48よりも上端枢支部43側の位置に形成されており、調整リブ56Bは、溝状補強部56において、嵌合突片57よりも下端枢支部55側の位置に形成されている。従って、調整リブ47B、調整リブ56Bにより、跳上側壁20の側端面の両端部において、凹部49、凹部58に対する跳上側壁20の側端面のはまり込みを規制することができるので、当該折畳コンテナ1によれば、圧縮荷重がかかっていない場合には、凹部49、凹部58の全域に対して、一定のクリアランスを確保することができる。
そして、上述したように、圧縮荷重がかかった場合、折曲側壁30は、側壁ヒンジ31近傍を先頭として、折畳コンテナ1の内側に向かって屈曲するように移動する。従って、溝状補強部47において嵌合突片48よりも上端枢支部43側の位置に、調整リブ47Bを形成し、溝状補強部56において嵌合突片57よりも下端枢支部55側の位置に、調整リブ56Bを形成した場合であっても、圧縮荷重がかかると、跳上側壁20の側端面は、側壁ヒンジ31近傍における凹部49、凹部58にはまり込み得る。従って、本実施形態に係る折畳コンテナ1によれば、上下方向への圧縮荷重に対する強度を高めつつ、折り畳み作業時における作業性を維持することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る折畳コンテナ1によれば、箱状に組み立てられた状態で圧縮荷重がかかると、各折曲側壁30は、側壁ヒンジ31を中心として折畳コンテナ1の内側方向に向かって折れ曲がる(図10参照)。ここで、各折曲側壁30は、折畳コンテナ1を箱状に組み立てた場合に前記跳上側壁20の側端面に対向する部分に、前記折曲側壁30の内面から窪んだ凹部49、凹部58を有している。従って、当該凹部49、凹部58に、前記跳上側壁20の側端面がはまりこむ。
ここで、折曲側壁30の上端は、上部枠10に対して回動可能に取り付けられており、折曲側壁30の下端は、底部ベース60に対して回動可能に取り付けられている為、上下方向への圧縮荷重は、両端部における回動によって、折畳コンテナ1の内側方向へ向かう力に変換される。当該折畳コンテナ1によれば、折曲側壁30の凹部49、凹部58において、前記跳上側壁20の側端面と接触することになるため、折畳コンテナ1内側方向へ変換された力に十分に対抗し得る。従って、当該折畳コンテナ1は、圧縮荷重によって各折曲側壁30に作用する力に対して十分に対抗することができるので、折畳コンテナ1全体としての圧縮荷重に対する強度を高め得る。
又、箱状に組み立てられた状態で折畳コンテナ1に圧縮荷重がかかると、当該圧縮荷重は、各跳上側壁20に対して、各跳上側壁20を折畳コンテナ1の内側方向に向かって湾曲変形させるように作用する。この点、当該折畳コンテナ1においては、圧縮荷重がかかっている場合、当該跳上側壁20の側端面は、前記折曲側壁30内面に形成された凹部49、凹部58にはまり込んでいる為、当該凹部49、凹部58における段差部49A、段差部58Aと接触することによって、当該跳上側壁20の湾曲変形を規制することができる。この結果、当該折畳コンテナ1によれば、圧縮荷重によって各跳上側壁20に作用する力に対しても十分に対抗することができるので、折畳コンテナ1全体としての圧縮荷重に対する強度を高め得る。
又、当該折畳コンテナ1によれば、前記折曲側壁30は、溝状補強部47において、嵌合突片48よりも上端枢支部43側の位置に、調整リブ47Bを有し、溝状補強部56において、嵌合突片57よりも下端枢支部55側の位置に、調整リブ56Bを有している。調整リブ47B、調整リブ56Bは、跳上側壁20の側端面に当接することで、前記凹部49、凹部58に対する跳上側壁20の側端面の位置を調整し、前記跳上側壁20の側端面と、折曲側壁30の内面との間に一定のクリアランスを形成することができる。これにより、箱状に組み立てられている折畳コンテナ1を折り畳む際に、上部枠10の内側に向かって、跳上側壁20を回動させたとしても、跳上側壁20が、凹部49、凹部58及び段差部49A、段差部58Aと接触することはない。即ち、凹部49や段差部49A等が折畳コンテナ1の折り畳み作業の障害となることはなく、良好な作業性を維持し得る。
又、圧縮荷重がかかった場合、折曲側壁30は、側壁ヒンジ31近傍を先頭として、折畳コンテナ1の内側に向かって屈曲するように移動する。従って、この場合であっても、圧縮荷重がかかると、跳上側壁20の側端面は、側壁ヒンジ31近傍における凹部49、凹部58にはまり込み得る。従って、本実施形態に係る折畳コンテナ1によれば、上下方向への圧縮荷重に対する強度を高めつつ、折り畳み作業時における作業性を維持することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態において、跳上側壁20は、上部枠10に形成された第2枠側軸受部14を中心に回動可能に取り付けられていたが、この態様に限定されるものではない。例えば、底部側壁62に対して回動可能に取り付ける構成であってもよい。
又、本実施形態においては、本発明に係る調整部として、調整リブ47B、及び調整リブ56Bを用いた態様であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、本発明は、調整部として、調整面を有する構成とすることも可能である。ここで、調整面とは、前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分に、平面状に形成され、側壁の側端面に面接触することで、前記凹部に対する側壁の側端面の位置を調整する部分をいう。調整部として調整面を採用した場合、当該調整面は、上述の実施形態における調整リブと同様の効果を奏する。
更に、本実施形態においては、上側嵌合凹部26、下側嵌合凹部27を、跳上側壁20に形成し、嵌合突片48、嵌合突片57を、折曲側壁30に形成しているが、この態様に限定されるものではない。例えば、跳上側壁20に嵌合突片を形成し、折曲側壁30に嵌合凹部を形成する態様であってもよい。又、嵌合凹部、嵌合突片の組は、2つに限られるものではなく、一つであっても良いし、更に多数であってもよい。
1 折畳コンテナ
10 上部枠
20 跳上側壁
26 上側嵌合凹部
27 下側嵌合凹部
30 折曲側壁
31 側壁ヒンジ
40 折曲上部壁
45 折曲用枢支軸
47B 調整リブ
48 嵌合突片
49 凹部
50 折曲下部壁
53 折曲用軸受部
56B 調整リブ
57 嵌合突片
58 凹部
60 底部ベース


Claims (3)

  1. 四角形状に形成された上部枠と、
    前記上部枠と対応する四角形状に形成された底板と、
    前記上部枠に対して回動可能に取り付けられた上部壁と、前記底板に対して回動可能に取り付けられた下部壁を、連結部によって前記上部枠の内側に向かって折り曲げ可能に連結して構成され、相互に対向配置される一対の折曲側壁と、
    前記折曲側壁と異なる位置で対向配置され、前記上部枠又は底板に対して一端が回動可能に取りつけられた一対の側壁と、を有し、箱状に組立可能に構成される折り畳み容器であって、
    前記折曲側壁は、
    前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する範囲に、前記折曲側壁の内面から窪んだ凹部と、
    前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分に、前記側壁の側端面に当接することで、前記凹部に対する側壁の側端面の位置を調整する調整部と、
    を有すること
    を特徴とする折り畳み容器。
  2. 請求項1記載の折り畳み容器であって、
    前記折曲側壁は、
    前記上部枠又は前記底板に回動自在に取り付けられる端部と、前記連結部の間において、前記側壁の側端部分に形成された被嵌合部と嵌合する嵌合部を有し、
    前記調整部は、
    前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分であって、且つ、前記嵌合部よりも前記端部側に形成されていること
    を特徴とする折り畳み容器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の折り畳み容器であって、
    前記調整部は、
    前記折り畳み容器を箱状に組み立てた場合に前記側壁の側端面に対向する部分であって、前記上部枠に取り付けられる端部寄りの位置と、前記底板に取り付けられる端部寄りの位置に形成されていること
    を特徴とする折り畳み容器。
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