JP2016200374A - ガスコンロ - Google Patents

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岡本 英男
Hideo Okamoto
英男 岡本
佐藤 裕康
Hiroyasu Sato
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【課題】天板1上にバーナ2を配置したガスコンロであって、天板の過熱を防止できるようにしたものを提供する。【解決手段】バーナ2は、外周形状が平面視円形又は多角形であって、外周面に周方向の間隔を存して多数の炎孔21を有する。また、バーナ2に、放射状に外方にのびる複数の五徳爪5が一体に形成され、これら五徳爪5によりバーナ2がその底面を天板から浮かせた状態で天板1上に支持される。バーナ2は、更に、中央部に上下方向の貫通穴22を有する環状に形成され、バーナ2底面と天板1との間の空隙が貫通穴22に連通する。また、天板1上に、バーナ2に混合気を供給する、バーナ2から外方にのびる導管3が配置され、この導管3は、複数の五徳爪5のうちの所定の♯1の五徳爪5で覆われる。【選択図】図4

Description

本発明は、天板上にバーナを配置したガスコンロに関する。
従来、この種のガスコンロとして、天板上に、放射状に外方にのびる複数のバーナボディを有するバーナを配置し、これらバーナボディを五徳に兼用してその上に調理容器を載置できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
然し、上記従来例のものは、各バーナボディの底面が天板に接していて、燃焼時に各バーナボディから天板への伝熱で天板の過熱を生ずることがある。
特開2009−85587号公報
本発明は、以上の点に鑑み、天板上にバーナを配置したガスコンロであって、天板の過熱を防止できるようにしたものを提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、天板上にバーナを配置したガスコンロであって、バーナは、外周形状が平面視円形又は多角形であって、外周面に周方向の間隔を存して多数の炎孔を有し、バーナに、放射状に外方にのびる複数の五徳爪が一体に形成され、これら五徳爪によりバーナがその底面を天板から浮かせた状態で天板上に支持されることを特徴とする。
本発明によれば、バーナの底面を天板から浮かせているため、燃焼時のバーナから天板への伝熱が抑制され、天板の過熱を防止できる。更に、五徳爪がバーナに一体化されているため、別途五徳を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。また、一般的に、五徳爪と同一方位に位置するバーナ外周面の部分は、五徳爪に火炎が触れないように、炎孔を形成しないか或いは小さな炎孔を形成する特定部位としているが、五徳爪をバーナに一体化すれば、バーナ外周面の特定部位と五徳爪との位置関係が保たれるので、五徳の誤セットで五徳爪が特定部位から外れるようなことがなく、五徳爪に火炎が触れることで発生する燃焼不良を確実に防止できる。
また、本発明において、バーナは、中央部に上下方向の貫通穴を有する環状に形成され、バーナ底面と天板との間の空隙が貫通穴に連通することが望ましい。これによれば、バーナ底面と天板との間の空隙に流入した空気が貫通穴を経由しバーナ上面と五徳爪に載置した調理容器の底面との間の空隙を介して炎孔に二次空気として供給される。そのため、バーナ底面と天板との間の空隙に燃焼中常に空気が流れることになり、この空気により天板が冷却され、天板の温度上昇を一層効果的に防止できる。
更に、本発明においては、天板上に、バーナに混合気を供給する、バーナから外方にのびる導管が配置されることが望ましい。これによれば、煮こぼれがかかりやすいバーナの配置部直下の天板の部分に、混合管等を挿通するための上下方向に貫通する開口を形成せずに済み、煮こぼれが開口からコンロ本体内に侵入することがなく、コンロ内部の耐久性が向上する。
また、導管は、複数の五徳爪のうちの所定の五徳爪で覆われることが望ましい。これによれば、導管が五徳爪により目隠しされ、体裁が良好になる。尚、導管を五徳爪とは別のカバーで覆うことも可能であるが、導管を五徳爪で覆えば、カバーが無い分外観がすっきりすると共に、部品点数を削減でき、有利である。
また、天板上に上記の如く導管を配置する場合は、天板の下に、導管に一次空気を供給するファンを配置することが望ましい。これによれば、導管を細くすることで通気抵抗が増えても、一次空気が不足することはない。そのため、導管を細くすることができ、見映えが良くなる。
本発明の第1実施形態のガスコンロの要部の斜視図。 図1のII−II線で切断した断面図。 本発明の第2実施形態のガスコンロの要部の斜視図。 図3のIV−IV線で切断した断面図。
図1を参照して、1は、ガスコンロの天板を示しており、この天板1上にバーナ2が配置されている。バーナ2は、外周形状が平面視円形であって、外周面に周方向の間隔を存して多数の炎孔21を有し、且つ、中央部に上下方向の貫通穴22を有する環状に形成されている。
図2も参照して、より具体的に説明すれば、バーナ2は、環状のバーナボディ2aと、バーナボディ2a上に載置される環状のバーナキャップ2bとで構成されている。そして、バーナボディ2aの外周面に炎孔21を形成している。
また、天板1上には、バーナ2に混合気を供給する導管3がバーナ2から外方にのびるように配置されている。導管3の内端部(バーナ2側の端部)はバーナボディ2aに接続され、導管3の外端部は下方に屈曲して、天板1に形成した透孔11に連通している。透孔11には、天板1の下に配置したガス供給管4の下流端のガスノズル41が臨んでいる。ガスノズル41は、一次空気吸引筒42を具備しており、ガスノズル41からの燃料ガスの噴射に伴い一次空気吸引筒42に空気が吸引されて、混合気が透孔11を介して導管3に供給される。
以上の構成によれば、煮こぼれがかかりやすいバーナ2の配置部直下の天板1の部分に、混合管等を挿通するための上下方向に貫通する開口を形成せずに済む。そのため、煮こぼれが開口からコンロ本体内に侵入することがなく、コンロ内部の耐久性が向上する。
また、本実施形態では、導管3を細くすることで通気抵抗が増えても、一次空気が不足しないように、天板1の下に、ガス供給管4を介して導管3に補助的に一次空気を供給するファン43を配置している。また、体裁を良くするため、導管3は、化粧カバー31で覆われている。尚、ファン43を設けることで導管3を細くできるが、これによれば、化粧カバー31も細くでき、見映えが良くなる。
また、本実施形態では、バーナ2、具体的には、バーナボディ2aに、放射状に外方にのびる複数の五徳爪5を一体に形成している。各五徳爪5の外端部には、下方に屈曲して天板1に着座する脚部51が形成されている。そして、これら五徳爪5によりバーナ2がその底面、即ち、バーナボディ2aの底面を天板1から浮かせた状態で天板1上に支持されるようにしている。
これによれば、バーナ2の底面を天板1に接触させるものと異なり、燃焼時のバーナ2から天板1への伝熱が抑制され、天板1の過熱を防止できる。更に、五徳爪5がバーナ2に一体化されているため、別途五徳を設ける必要がなく、部品点数を削減できる。また、一般的に、五徳爪と同一方位に位置するバーナ外周面の部分は、五徳爪に火炎が触れないように、炎孔を形成しないか或いは小さな炎孔を形成する特定部位としているが、五徳がバーナと別体であると、五徳の誤セットで五徳爪が特定部位から外れ、五徳爪に火炎が触れて燃焼不良を生ずることがある。これに対し、本実施形態の如く五徳爪5をバーナ2と一体化すれば、バーナ2外周面の特定部位と五徳爪5との位置関係が保たれるため、五徳爪5が特定部位から外れることがなく、五徳爪5に火炎が触れることで発生する燃焼不良を確実に防止できる。
また、本実施形態では、バーナ2が環状に形成されて、バーナ2底面と天板1との間の空隙がバーナ2中央部の貫通穴22に連通する。そのため、バーナ2底面と天板1との間の空隙に流入する空気が貫通穴22を経由しバーナ2上面と五徳爪5に載置した調理容器の底面との間の空隙を介して炎孔21に二次空気として供給される。その結果、バーナ2底面と天板1との間の空隙に燃焼中常に空気が流れることになり、この空気により天板1が冷却され、天板1の温度上昇を一層効果的に防止できる。
次に、図3、図4に示す第2実施形態について説明する。第2実施形態の基本的な構造は上記第1実施形態のものと特に異ならず、第1実施形態と同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。第2実施形態の第1実施形態との相違点は、バーナ2に混合気を供給する導管3を、複数の五徳爪5のうちの所定の五徳爪である♯1の五徳爪5で覆われるように設けたことである。即ち、♯1の五徳爪5の下面及び脚部51の径方向内方を向く面に凹溝52を形成して、この凹溝52に導管3を嵌め込んでいる。
これによれば、導管3が♯1の五徳爪5で目隠しされると共に、第1実施形態の如く五徳爪5とは別の化粧カバー31を設けるものと異なり、外観がすっきりして、体裁が良好になり、更に、化粧カバー31が不要になって、部品点数を削減できる。
また、第2実施形態では、♯1の五徳爪5とその対角の♯2の五徳爪5の脚部51が着座する天板1の部分に凹部12を形成して、五徳爪5及びバーナ2を位置決めできるようにしている。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上記実施形態では、バーナ2の外周形状が平面視円形であるが、六角形や八角形等の平面視多角形であってもよい。
1…天板、2…バーナ、21…炎孔、22…貫通穴、3…導管、43…ファン、5…五徳爪。

Claims (5)

  1. 天板上にバーナを配置したガスコンロであって、
    バーナは、外周形状が平面視円形又は多角形であって、外周面に周方向の間隔を存して多数の炎孔を有し、バーナに、放射状に外方にのびる複数の五徳爪が一体に形成され、これら五徳爪によりバーナがその底面を天板から浮かせた状態で天板上に支持されることを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記バーナは、中央部に上下方向の貫通穴を有する環状に形成され、バーナ底面と前記天板との間の空隙が貫通穴に連通することを特徴とする請求項1記載のガスコンロ。
  3. 前記天板上に、前記バーナに混合気を供給する、バーナから外方にのびる導管が配置されることを特徴とする請求項1又は2記載のガスコンロ。
  4. 前記導管は、前記複数の五徳爪のうちの所定の五徳爪で覆われることを特徴とする請求項3記載のガスコンロ。
  5. 前記天板の下に、前記導管に一次空気を供給するファンが配置されることを特徴とする請求項3又は4記載のガスコンロ。
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