JP2016196340A - 油圧ウインチ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制し、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させる。
【解決手段】モータ速度調整部50は、クラッチ板23・23を離間させた状態で油圧モータ13を巻下側に回転させるときに、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する。モータ速度調整部50は、操作レバー45が巻下側に最大操作量に操作されたときの巻下モータ速度よりも小さく巻下モータ速度を調整可能である。モータ速度調整部50は、操作レバー45およびフットペダル33の操作量にかかわらず、巻下モータ速度を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】モータ速度調整部50は、クラッチ板23・23を離間させた状態で油圧モータ13を巻下側に回転させるときに、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する。モータ速度調整部50は、操作レバー45が巻下側に最大操作量に操作されたときの巻下モータ速度よりも小さく巻下モータ速度を調整可能である。モータ速度調整部50は、操作レバー45およびフットペダル33の操作量にかかわらず、巻下モータ速度を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、油圧ウインチ制御装置に関する。
例えば特許文献1の図1などに従来の油圧ウインチ制御装置が記載されている。この装置では、ウインチドラムと油圧モータとが湿式のクラッチを介して連結される(同文献の請求項1参照)。ウインチドラムには、吊荷を吊るためのワイヤーロープが巻かれる。この装置では、油圧モータとウインチドラムとの連結を解除することで、吊荷を自重により降下(自由落下)させる、フリーフォールが行われる(同文献の段落0002〜0004参照)。この装置では、フリーフォール時に油圧モータを巻下側に回転させる、フリー増速が行われる(同文献の段落0029参照)。フリー増速では、クラッチの冷却油の粘性抵抗により、油圧モータの回転力がウインチドラムに伝達し、油圧モータの回転に対してウインチドラムが連れ回りする。このフリー増速により、吊荷の降下速度を、通常のフリーフォールよりも速くすることが図られる(同文献の段落0036参照)。
特許文献2(同文献の要約の解決手段を参照)には、フリー増速時にペダル(同文献におけるブレーキペダル)の操作量に応じて、油圧モータの巻下側の回転速度(以下、巻下モータ速度)を変える技術が記載されている。
特許文献3(同文献の要約の解決手段を参照)には、フリー増速時にレバー(同文献における巻下側リモコン弁)の操作量に応じて、油圧モータの巻下モータ速度を変える技術が記載されている。
特許文献3(同文献の要約の解決手段を参照)には、フリー増速時にレバー(同文献における巻下側リモコン弁)の操作量に応じて、油圧モータの巻下モータ速度を変える技術が記載されている。
特許文献1の図1に記載の技術では、フリー増速が行われるとき、最大レバー操作量に相当するパイロット圧が、油圧モータを制御する弁(同文献における方向切換弁)に作用する。そのため、ウインチドラムが、吊荷の降下量よりも大きくワイヤーロープを繰り出し、ワイヤーロープの緩みや乱巻きが発生するおそれがある。また、この問題を回避するために、フリー増速を行わずに(油圧モータを巻下側に回転させずに)通常のフリーフォールを行うと、吊荷の降下速度が遅く、フリーフォール時の作業効率が悪化するおそれがある。
特許文献2および3に記載の技術では、フリー増速が行われるとき、ペダルやレバーの操作量に応じて、油圧モータの巻下モータ速度が変わり、ウインチドラムの回転速度が変わる。そのため、油圧モータの巻下モータ速度が操作者により速く操作されすぎると、上記と同様にワイヤーロープの緩みや乱巻きが発生するおそれがある。また、油圧モータの巻下モータ速度が操作者に遅く操作されすぎると、フリーフォール時の作業効率が悪化するおそれがある。
そこで本発明は、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる、油圧ウインチ制御装置を提供することを目的とする。
本発明の油圧ウインチ制御装置は、ワイヤーロープが巻かれるウインチドラムと、前記ウインチドラムを駆動する油圧モータと、クラッチと、モータ操作手段と、クラッチ操作手段と、モータ速度調整部と、を備える。前記クラッチは、前記ウインチドラムと前記油圧モータとの連結および連結解除を、クラッチ板の圧接および離間により切り換え、湿式である。モータ操作手段は、前記油圧モータの作動を操作者が操作するための手段である。クラッチ操作手段は、前記クラッチの作動を操作者が操作するための手段である。モータ速度調整部は、前記クラッチ板を離間させた状態で前記油圧モータを巻下側に回転させるときに、前記油圧モータの巻下モータ速度を調整する。前記モータ速度調整部は、前記モータ操作手段が巻下側に最大操作量に操作されたときの前記巻下モータ速度よりも小さく前記巻下モータ速度を調整可能である。前記モータ速度調整部は、前記モータ操作手段および前記クラッチ操作手段の操作量にかかわらず前記巻下モータ速度を調整する。
上記構成により、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
(第1実施形態)
図1を参照して第1実施形態の油圧ウインチ制御装置1について説明する。
図1を参照して第1実施形態の油圧ウインチ制御装置1について説明する。
油圧ウインチ制御装置1は、吊荷の巻上および巻下を行う油圧ウインチ10(下記)を制御する装置であり、クレーンに設けられる。油圧ウインチ制御装置1は、油圧ウインチ10と、クラッチ制御回路30と、モータ駆動回路40と、を備える。
油圧ウインチ10は、ワイヤーロープを介して、吊荷の巻上および巻下を行う。油圧ウインチ10は、ウインチドラム11と、油圧モータ13と、減速機15と、クラッチ20と、を備える。
ウインチドラム11には、吊荷を吊るためのワイヤーロープが巻かれる。
油圧モータ13は、ウインチドラム11を駆動する(回転させる)。
減速機15は、油圧モータ13の回転速度を減速し、油圧モータ13からウインチドラム11に回転力を伝える。減速機15は、例えば遊星歯車機構を有する。
油圧モータ13は、ウインチドラム11を駆動する(回転させる)。
減速機15は、油圧モータ13の回転速度を減速し、油圧モータ13からウインチドラム11に回転力を伝える。減速機15は、例えば遊星歯車機構を有する。
クラッチ20は、油圧モータ13とウインチドラム11との連結および連結解除を切り換える。クラッチ20は、ウインチドラム11の回転を制動する制動装置として用いられる。クラッチ20は湿式であり、クラッチ20にはポンプP1から冷却油C(潤滑油)が供給される。クラッチ20は、ハウジング21と、クラッチ板23と、クラッチシリンダ25と、バネ27と、を備える。
ハウジング21は、クレーンの上部本体またはブームに固定される。
クラッチ板23(摩擦板)は、ハウジング21内に配置され、冷却油C内に配置される。クラッチ板23には、油圧モータ13と連動して回転可能な回転クラッチ板と、ハウジング21に対して回転不可能な固定クラッチ板と、がある。これらのクラッチ板23・23どうしが圧接および離間(圧接解除)することで、油圧モータ13とウインチドラム11との連結および連結解除が切り換わる。
クラッチシリンダ25は、クラッチ板23・23どうしの圧接と離間とを切り換える。クラッチシリンダ25は、油圧シリンダであり、クラッチ板23を押圧可能なピストン25aと、圧接室25bと、離間室25cと、を備える。
バネ27は、クラッチ板23・23どうしが圧接するように付勢し、具体的には、ハウジング21に対してクラッチシリンダ25を付勢する。
クラッチ板23(摩擦板)は、ハウジング21内に配置され、冷却油C内に配置される。クラッチ板23には、油圧モータ13と連動して回転可能な回転クラッチ板と、ハウジング21に対して回転不可能な固定クラッチ板と、がある。これらのクラッチ板23・23どうしが圧接および離間(圧接解除)することで、油圧モータ13とウインチドラム11との連結および連結解除が切り換わる。
クラッチシリンダ25は、クラッチ板23・23どうしの圧接と離間とを切り換える。クラッチシリンダ25は、油圧シリンダであり、クラッチ板23を押圧可能なピストン25aと、圧接室25bと、離間室25cと、を備える。
バネ27は、クラッチ板23・23どうしが圧接するように付勢し、具体的には、ハウジング21に対してクラッチシリンダ25を付勢する。
クラッチ制御回路30は、クラッチ20を制御する回路である。クラッチ制御回路30は、クラッチ電磁弁31と、フットペダル33と、圧力スイッチ35と、圧力センサ37と、を備える。
クラッチ電磁弁31は、クラッチ20の状態(モード)を切り換える切換弁であり、電磁弁である。クラッチ電磁弁31の切換位置には、連結位置31aと、フリーフォール位置31bと、がある。連結位置31aは、油圧モータ13とウインチドラム11とを連結させるときに選択され、フットペダル33を介さずに油圧源P2と圧接室25bとを連通させる。フリーフォール位置31bは、油圧モータ13とウインチドラム11との連結を解除可能にするときに選択され、フットペダル33を介して油圧源P2と圧接室25bとを接続する。
フットペダル33(クラッチ操作手段)は、クラッチ20の作動を操作者が操作するための手段であり、具体的にはペダルである。フットペダル33は、クラッチ20の制動力を変える手段であり、クラッチ板23・23どうしの圧接の度合いを変える手段である。フットペダル33の踏込量が大きいほど、クラッチ20によるウインチドラム11の制動力が強くなる。フットペダル33が解放されたとき、クラッチ20によるウインチドラム11の制動が解放される。
圧力スイッチ35は、フットペダル33の踏込および解放を検出するスイッチであり、さらに詳しくは、フットペダル33の踏込および解放の操作を油圧の変化として検出するスイッチである。
圧力センサ37は、フットペダル33の踏込量を検出するセンサであり、さらに詳しくは、フットペダル33の踏込量に応じて変わる圧接室25bの油圧を検出するセンサである。
圧力センサ37は、フットペダル33の踏込量を検出するセンサであり、さらに詳しくは、フットペダル33の踏込量に応じて変わる圧接室25bの油圧を検出するセンサである。
モータ駆動回路40は、油圧モータ13の駆動を制御する回路である。モータ駆動回路40は、油圧モータ13に作動油を供給する油圧ポンプ41と、方向切換弁43(油圧モータ制御弁)と、操作レバー45と、巻上側レバー圧力センサ47と、巻下側レバー圧力センサ49と、モータ速度調整部50と、を備える。
方向切換弁43(油圧モータ制御弁)は、油圧ポンプ41と油圧モータ13との間(間の配管)に配置される。方向切換弁43は、パイロット圧に応じて油圧モータ13の回転速度を制御する。方向切換弁43は、パイロット圧に応じて油圧モータ13の回転方向を切り換える、切換弁である。方向切換弁43の切換位置には、油圧モータ13を停止させる中立位置43aと、油圧モータ13を巻上側(吊荷が巻き上げられる側)に回転させる巻上位置43bと、油圧モータ13を巻下側に回転させる巻下位置43cと、がある。方向切換弁43は、巻下パイロットポート43pを備える。巻下パイロットポート43pには、方向切換弁43を巻下位置43cに切り換えるためのパイロット圧が作用する(入力される)。
操作レバー45(モータ操作手段)は、油圧モータ13の作動を操作者が操作するための手段であり、具体的にはレバーである。操作レバー45は、操作レバー45の操作位置(操作量および方向)に応じて、油圧モータ13の回転速度および回転方向の指令(具体的にはパイロット圧)を方向切換弁43に出力する。
巻上側レバー圧力センサ47は、操作レバー45の巻上側の操作量を検出するセンサであり、さらに詳しくは、操作レバー45が巻上側に操作されたときに方向切換弁43に作用するパイロット圧を検出する。
巻下側レバー圧力センサ49は、操作レバー45の巻下側の操作量を検出するセンサであり、さらに詳しくは、操作レバー45が巻下側に操作されたときに方向切換弁43に作用するパイロット圧を検出する。
巻上側レバー圧力センサ47は、操作レバー45の巻上側の操作量を検出するセンサであり、さらに詳しくは、操作レバー45が巻上側に操作されたときに方向切換弁43に作用するパイロット圧を検出する。
巻下側レバー圧力センサ49は、操作レバー45の巻下側の操作量を検出するセンサであり、さらに詳しくは、操作レバー45が巻下側に操作されたときに方向切換弁43に作用するパイロット圧を検出する。
モータ速度調整部50は、フリー増速が行われるときに、油圧モータ13の巻下側の回転速度(巻下モータ速度)を調整する部分である。フリー増速とは、クラッチ20のクラッチ板23・23を離間させた状態で油圧モータ13を巻下側に回転させる、油圧ウインチ10の動作である(詳細は下記)。モータ速度調整部50は、パイロット配管51と、フリー増速電磁弁53と、可変リリーフ弁55と、シャトル弁57と、コントローラー61と、フリーフォール切換スイッチ71と、フリー増速スイッチ73と、を備える。
パイロット配管51は、パイロット圧源P3から巻下パイロットポート43pにパイロット圧を供給する配管である。パイロット配管51のうち、フリー増速電磁弁53とシャトル弁57との間の配管をパイロット配管51aとする。
フリー増速電磁弁53は、フリー増速を行うか否かを切り換える切換弁(フリー増速弁)であり、電磁弁である。フリー増速電磁弁53には、フリー増速オフ位置53aと、フリー増速オン位置53bと、がある。フリー増速オフ位置53aは、パイロット圧源P3と巻下パイロットポート43pとを遮断する。フリー増速オン位置53bは、パイロット圧源P3と巻下パイロットポート43pとを連通させる。パイロット圧源P3は、フリー増速電磁弁53に供給されるパイロット圧の圧源である。パイロット圧源P3は、操作レバー45から方向切換弁43に作用するパイロット圧の圧源でもある。
可変リリーフ弁55は、フリー増速が行われるときの油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する(モータ速度調整機能)。さらに詳しくは、可変リリーフ弁55は、パイロット配管51aに接続され、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧を調整する。可変リリーフ弁55は、可変リリーフ弁55に設定された設定圧力を超えないように、このパイロット圧を調整(規制、制限)する。可変リリーフ弁55の設定圧力は、手動により可変である。
シャトル弁57は、フリー増速が行われないときに、操作レバー45の巻下側の操作に応じて油圧モータ13を適切に(モータ速度調整部50の影響を受けることなく)動作させるための弁である。シャトル弁57は、2つの入口と1つの出口とを備える高圧選択弁である。シャトル弁57の一方の入口は、操作レバー45の巻下側のパイロット配管に接続される。シャトル弁57の他方の入口は、フリー増速電磁弁53に接続される。シャトル弁57の出口は、巻下パイロットポート43pに接続される。
コントローラー61は、信号の入出力および判定などを行う。コントローラー61には、圧力スイッチ35、圧力センサ37、巻上側レバー圧力センサ47、および巻下側レバー圧力センサ49から検出結果が入力される。コントローラー61には、フリーフォール切換スイッチ71、およびフリー増速スイッチ73から、オンかオフかを示す信号(スイッチ信号)が入力される。コントローラー61は、クラッチ電磁弁31、およびフリー増速電磁弁53に、弁を切り換える指令を出力する。
フリーフォール切換スイッチ71(フリーフォール切換操作手段)は、クラッチ20の作動の状態(モード)を操作者が切り換えるための手段であり、具体的にはスイッチである。
フリー増速スイッチ73(フリー増速切換操作手段)は、フリー通常(下記)とフリー増速とを操作者が切り換えるための手段であり、具体的にはスイッチであり、例えば操作レバー45の上端部のノブなどに設けられる。
(作動)
油圧ウインチ制御装置1は次のように作動する。油圧ウインチ10の作動の状態(モード)には、連結モードと、フリーフォールモードと、がある。
油圧ウインチ制御装置1は次のように作動する。油圧ウインチ10の作動の状態(モード)には、連結モードと、フリーフォールモードと、がある。
連結モードは、油圧モータ13とウインチドラム11とが連結されるモードであり、さらに詳しくは、クラッチ板23・23どうしが圧接されるモードである。クラッチ20は、次のように連結モードになる。コントローラー61が、クラッチ電磁弁31を連結位置31aに切り換え、具体的にはクラッチ電磁弁31を励磁させない。すると、圧接室25bと離間室25cとに同圧がかかり、バネ27によりクラッチ板23・23どうしが圧接される。その結果、油圧モータ13とウインチドラム11とが、減速機15を介して連結される。この連結モードのときに操作レバー45が操作されると、油圧モータ13がウインチドラム11を回転させる(動力運転モード)。連結モードのときに操作レバー45が中立になると、油圧モータ13にブレーキが自動的にかかり、ウインチドラム11が制動され、吊荷が降下しないように保持される(ブレーキモード)。
フリーフォールモードは、油圧モータ13の回転に対しウインチドラム11の略自由な回転が許容されるモードであり、さらに詳しくは、クラッチ板23どうしが離間可能なモードである。油圧ウインチ10は、次のようにフリーフォールモードになる。コントローラー61は、例えば次の[条件a]〜[条件c]が満たされているか判定する(条件は変更されてもよい)。[条件a]フリーフォール切換スイッチ71がオンである。[条件b]フットペダル33が踏み込まれている。具体的には、圧力スイッチ35がオンである。[条件c]操作レバー45が中立である。具体的には、巻上側レバー圧力センサ47および巻下側レバー圧力センサ49が、巻上および巻下の操作を検出していない。上記の[条件a]〜[条件c]が満たされている場合、コントローラー61が、クラッチ電磁弁31をフリーフォール位置31bに切り換え、具体的にはクラッチ電磁弁31を励磁させる。このとき、フットペダル33の踏込が解放されると、圧接室25bの圧力が下がり、クラッチ板23・23どうしが離間する。すると、油圧モータ13とウインチドラム11との連結が解除され、ウインチドラム11が略自由に回転可能となり、吊荷が自重により降下する(フリーフォールする、自由落下する)。このフリーフォールモードには、フリー通常と、フリー増速と、がある。
フリー通常は、油圧モータ13を回転させることなく吊荷をフリーフォールさせる動作(油圧ウインチ10の動作)である。このときコントローラー61は、フリー増速電磁弁53をフリー増速オフ位置53aに切り換え、具体的にはフリー増速電磁弁53を励磁させない。その結果、油圧モータ13は回転しない。
フリー通常では、フットペダル33の踏込量に応じてウインチドラム11が制動される。さらに詳しくは、フットペダル33の踏込量が大きいほど、クラッチ板23・23どうしの圧接力が高くなり、ウインチドラム11が制動され、吊荷の降下速度が減速される。このとき、クラッチ板23・23どうしが滑ると、大量の熱が発生する。この熱によってクラッチ板23・23どうしが焼きつくことがないように、クラッチ板23・23は冷却油Cにより常に冷却される。
フリー通常では、フットペダル33の踏込量に応じてウインチドラム11が制動される。さらに詳しくは、フットペダル33の踏込量が大きいほど、クラッチ板23・23どうしの圧接力が高くなり、ウインチドラム11が制動され、吊荷の降下速度が減速される。このとき、クラッチ板23・23どうしが滑ると、大量の熱が発生する。この熱によってクラッチ板23・23どうしが焼きつくことがないように、クラッチ板23・23は冷却油Cにより常に冷却される。
フリー増速は、油圧モータ13を巻下側に回転させ、冷却油Cの粘性抵抗により油圧モータ13に対してウインチドラム11を連れ回りさせながら、吊荷をフリーフォールさせる動作(油圧ウインチ10の動作)である。フリー増速が行われるとき、油圧ウインチ制御装置1は、次のように作動する。コントローラー61は、例えば次の[条件d]〜[条件f]が満たされているか判定する(条件は変更されてもよい)。[条件d]油圧ウインチ10が(クラッチ制御回路30が)フリーフォールモードである。具体的には、クラッチ電磁弁31がフリーフォール位置31bであることを、コントローラー61(フリーフォールモード検出手段)が検出している。[条件e]クラッチ板23・23どうしが離間している。具体的には、フットペダル33が解放されている。さらに具体的には、圧力センサ37が所定値以下の圧力を検出していることをコントローラー61が検出している。[条件f]フリー増速スイッチ73がONであることを、コントローラー61(フリー増速検出手段)が検出している。上記の[条件d]〜[条件f]が満たされている場合、コントローラー61が、フリーフォールモード信号を出力し、油圧モータ13を巻下側に回転させる。さらに詳しくは、コントローラー61が、フリー増速電磁弁53をフリー増速オン位置53bに切り換え、具体的にはフリー増速電磁弁53を励磁させる。すると、パイロット圧源P3のパイロット圧が、シャトル弁57を介して、巻下パイロットポート43pに作用する。すると、方向切換弁43が巻下位置43cに切り換えられ、油圧モータ13が巻下方向に回転する。すると、油圧モータ13の回転力が、冷却油Cの粘性抵抗により、ウインチドラム11に伝達され、吊荷の降下速度が増速される。
このフリー増速が行われるとき、モータ速度調整部50は、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する。さらに詳しくは、モータ速度調整部50は、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧を調整する。
このフリー増速が行われるとき、モータ速度調整部50は、操作レバー45が巻下側に最大操作量に操作されたときの巻下モータ速度(最大巻下モータ速度)よりも小さく巻下モータ速度を調整する。さらに詳しくは、モータ速度調整部50は、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧を、パイロット圧源P3の圧力よりも小さく調整する。具体的には、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧は、可変リリーフ弁55の設定圧力を超えないように調整される(制限される)。この設定圧力は、手動で任意に調整される。よって、フリー増速のときの巻下モータ速度が任意に調整され、ウインチドラム11の巻下側の回転速度(繰り出し速度)が任意に調整される。
このフリー増速が行われるとき、モータ速度調整部50は、操作レバー45およびフットペダル33の操作量にかかわらず、巻下モータ速度の調整を行う。さらに詳しくは、モータ速度調整部50は、フットペダル33が操作されなくても、フリー増速時の巻下モータ速度を調整する。また、モータ速度調整部50は、操作レバー45が操作されなくても、フリー増速時の巻下モータ速度を調整する。なお、フリー増速中にフットペダル33または操作レバー45が操作された場合、例えばフリー増速が停止され、例えばフリー通常になる。また例えば、フリー増速中にフットペダル33または操作レバー45が操作された場合、操作が無効にされ、フリー増速が継続されてもよい。
(効果1)
図1に示す油圧ウインチ制御装置1による効果は次の通りである。油圧ウインチ制御装置1は、ワイヤーロープが巻かれるウインチドラム11と、ウインチドラム11を駆動する油圧モータ13と、クラッチ20と、操作レバー45と、フットペダル33と、モータ速度調整部50と、を備える。クラッチ20は、ウインチドラム11と油圧モータ13との連結および連結解除を、クラッチ板23の圧接および離間により切り換え、湿式である。操作レバー45は、油圧モータ13の作動を操作者が操作するための手段である。フットペダル33は、クラッチ20の作動を操作者が操作するための手段である。モータ速度調整部50は、クラッチ板23・23を離間させた状態で油圧モータ13を巻下側に回転させるときに(フリー増速のときに)、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する。
[構成1−1]モータ速度調整部50は、操作レバー45が巻下側に最大操作量に操作されたときの巻下モータ速度(最大巻下モータ速度)よりも小さく巻下モータ速度を調整可能である。
[構成1−2]モータ速度調整部50は、操作レバー45およびフットペダル33の操作量にかかわらず、巻下モータ速度を調整する。
図1に示す油圧ウインチ制御装置1による効果は次の通りである。油圧ウインチ制御装置1は、ワイヤーロープが巻かれるウインチドラム11と、ウインチドラム11を駆動する油圧モータ13と、クラッチ20と、操作レバー45と、フットペダル33と、モータ速度調整部50と、を備える。クラッチ20は、ウインチドラム11と油圧モータ13との連結および連結解除を、クラッチ板23の圧接および離間により切り換え、湿式である。操作レバー45は、油圧モータ13の作動を操作者が操作するための手段である。フットペダル33は、クラッチ20の作動を操作者が操作するための手段である。モータ速度調整部50は、クラッチ板23・23を離間させた状態で油圧モータ13を巻下側に回転させるときに(フリー増速のときに)、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する。
[構成1−1]モータ速度調整部50は、操作レバー45が巻下側に最大操作量に操作されたときの巻下モータ速度(最大巻下モータ速度)よりも小さく巻下モータ速度を調整可能である。
[構成1−2]モータ速度調整部50は、操作レバー45およびフットペダル33の操作量にかかわらず、巻下モータ速度を調整する。
上記[構成1−1]により、フリー増速時に油圧モータ13が最大巻下モータ速度になる場合よりも、ウインチドラム11の繰り出し速度を抑制できる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制できる。その結果、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
この効果の詳細は次の通りである。従来技術(特許文献1参照)では、例えばワイヤーロープにかかる負荷が軽負荷の場合などにフリー増速を行うと、吊荷の降下速度に対してウインチドラム11の繰り出し速度が速すぎることにより、ワイヤーロープの緩みや乱巻が生じるおそれがあった。そのため、上記の軽負荷の場合などには、フリー増速を使えず、作業効率が悪いという問題があった。特に、複策バケット作業ではフリーフォールが多く用いられるので、フリー増速が使えないことは問題となる。一方、本実施形態では、フリー増速を使ったときのワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制できるので、上記の軽負荷の場合などでも、フリー増速を使うことができるとともに、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
この効果の詳細は次の通りである。従来技術(特許文献1参照)では、例えばワイヤーロープにかかる負荷が軽負荷の場合などにフリー増速を行うと、吊荷の降下速度に対してウインチドラム11の繰り出し速度が速すぎることにより、ワイヤーロープの緩みや乱巻が生じるおそれがあった。そのため、上記の軽負荷の場合などには、フリー増速を使えず、作業効率が悪いという問題があった。特に、複策バケット作業ではフリーフォールが多く用いられるので、フリー増速が使えないことは問題となる。一方、本実施形態では、フリー増速を使ったときのワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制できるので、上記の軽負荷の場合などでも、フリー増速を使うことができるとともに、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
上記[構成1−2]により、操作レバー45やフットペダル33の操作量にかかわらず、ウインチドラム11の繰り出し速度が調整される。よって、従来技術(特許文献2および特許文献3参照)のような、油圧モータ13の巻下モータ速度が操作者に速く操作されすぎることによるワイヤーロープの緩みや乱巻きの発生を回避できる。また、従来技術のような、油圧モータ13の巻下モータ速度を操作者が遅く操作しすぎることによる、フリーフォール時の作業効率の悪化を回避できる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率の悪化を抑制できる。
(第2実施形態)
図2を参照して、第2実施形態の油圧ウインチ制御装置201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、油圧ウインチ制御装置201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。油圧ウインチ制御装置201は、第1実施形態のモータ速度調整部50(図1参照)とは異なるモータ速度調整部250を備える。第1実施形態のモータ速度調整部50は、可変リリーフ弁55(図1参照)を備えた。しかし、第2実施形態のモータ速度調整部250は、可変リリーフ弁55を備えず、可変絞り弁255(緩始動機能)を備える。
図2を参照して、第2実施形態の油圧ウインチ制御装置201について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、油圧ウインチ制御装置201のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については他の実施形態の説明も同様)。油圧ウインチ制御装置201は、第1実施形態のモータ速度調整部50(図1参照)とは異なるモータ速度調整部250を備える。第1実施形態のモータ速度調整部50は、可変リリーフ弁55(図1参照)を備えた。しかし、第2実施形態のモータ速度調整部250は、可変リリーフ弁55を備えず、可変絞り弁255(緩始動機能)を備える。
可変絞り弁255(緩始動機能)は、パイロット配管51aに設けられる。可変絞り弁255は、絞り255aと、バイパスチェック弁255bと、を備える。絞り255aの開度は、手動により可変である。バイパスチェック弁255bは、油圧モータ13を速やかに停止させるための弁であり、巻下パイロットポート43pからフリー増速電磁弁53に向かう向きにのみ油を流す。バイパスチェック弁255bは、絞り255aと並列に配置され、可変絞り弁255に内蔵される(内蔵されなくてもよい)。
(作動)
モータ速度調整部250は次のように作動する。モータ速度調整部250は、フリー増速の開始時に、油圧モータ13が緩やかに始動(緩始動)するように巻下モータ速度を調整する、緩始動機能を有する。フリーフォールの開始直後は、吊荷の降下速度がほぼゼロである。よって、吊荷の降下速度から要求されるウインチドラム11の繰り出し速度(要求繰り出し速度)もほぼゼロである。そのため、フリーフォールの開始時またはその直後に、フリー増速が開始される場合は、油圧モータ13を徐々に始動させることが好ましい。そこで、モータ速度調整部250は、緩始動機能を有する。
モータ速度調整部250は次のように作動する。モータ速度調整部250は、フリー増速の開始時に、油圧モータ13が緩やかに始動(緩始動)するように巻下モータ速度を調整する、緩始動機能を有する。フリーフォールの開始直後は、吊荷の降下速度がほぼゼロである。よって、吊荷の降下速度から要求されるウインチドラム11の繰り出し速度(要求繰り出し速度)もほぼゼロである。そのため、フリーフォールの開始時またはその直後に、フリー増速が開始される場合は、油圧モータ13を徐々に始動させることが好ましい。そこで、モータ速度調整部250は、緩始動機能を有する。
この緩始動機能は可変絞り弁255により実現される。緩始動機能の詳細は次の通りである。第1実施形態と同様に、フリー増速電磁弁53がフリー増速オン位置53bに切り換わると、パイロット圧源P3のパイロット圧が巻下パイロットポート43pに作用する。このとき、パイロット配管51aが可変絞り弁255(絞り255a)により絞られ、圧力損失が生じる。よって、フリー増速電磁弁53がフリー増速オン位置53bに切り換わったとき(フリー増速の開始時)から、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧力がパイロット圧源P3と同じになるまでには、時間差(所定時間)を必要とする。よって、油圧モータ13が緩やかに始動し、さらに詳しくは、油圧モータ13の巻下モータ速度が所定時間をかけてゼロから徐々に大きくなる。この所定時間は、絞り255aの開度により変えられる。この開度は手動で任意に調整される。
フリー増速の開始から所定時間が経過すると、油圧モータ13の巻下モータ速度は一定になり、例えば最大巻下モータ速度(操作レバー45が巻下側に最大操作量に操作されたときの巻下モータ速度と同じ巻下モータ速度)になる。よって、フリーフォールの開始から所定時間経過したとき(吊荷の降下速度が十分速くなったとき)の、ウインチドラム11の要求繰り出し速度に合うように、巻下モータ速度が調整される。
フリー増速の停止時、モータ速度調整部250は次のように作動する。コントローラー61が、フリー増速電磁弁53をフリー増速オフ位置53aに切り換える。すると、パイロット配管51aのパイロット油が、絞り255aを通らずに、バイパスチェック弁255bによりバイパスされ、タンクに戻る。よって、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧が速やかに低下する。よって、油圧モータ13が速やかに停止する。
(効果2)
第2実施形態の油圧ウインチ制御装置201による効果は次の通りである。
[構成2]モータ速度調整部250は、油圧モータ13が緩やかに始動するように巻下モータ速度を調整する緩始動機能(可変絞り弁255)を有する。
第2実施形態の油圧ウインチ制御装置201による効果は次の通りである。
[構成2]モータ速度調整部250は、油圧モータ13が緩やかに始動するように巻下モータ速度を調整する緩始動機能(可変絞り弁255)を有する。
この[構成2]により、フリー増速の開始時に、油圧モータ13はウインチドラム11を徐々に増速させる。よって、例えばフリーフォールの開始時またはその直後にフリー増速を開始させる場合などに、ウインチドラム11の要求繰り出し速度に合うように、巻下モータ速度を調整できる。よって、ワイヤーロープの緩みや乱巻を抑制できる。
(第3実施形態)
図3を参照して、第3実施形態の油圧ウインチ制御装置301について、第2実施形態との相違点を説明する。第3実施形態のモータ速度調整部350は、図2に示す第2実施形態のモータ速度調整部250の可変絞り弁255(緩始動機能)に代えて、図3に示すアキュムレーター355(緩始動機能)を備える。アキュムレーター355は、パイロット配管51aに接続され、パイロット油を蓄える容器である。
図3を参照して、第3実施形態の油圧ウインチ制御装置301について、第2実施形態との相違点を説明する。第3実施形態のモータ速度調整部350は、図2に示す第2実施形態のモータ速度調整部250の可変絞り弁255(緩始動機能)に代えて、図3に示すアキュムレーター355(緩始動機能)を備える。アキュムレーター355は、パイロット配管51aに接続され、パイロット油を蓄える容器である。
(作動)
モータ速度調整部350の緩始動機能の詳細は次の通りである。第2実施形態と同様に、フリー増速電磁弁53がフリー増速オン位置53bに切り換わると、パイロット圧源P3のパイロット圧が巻下パイロットポート43pに作用する。このとき、パイロット配管51aのパイロット油がアキュムレーター355に充填されるにしたがって、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧力が徐々に高くなる。よって、フリー増速の開始時から、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧力がパイロット圧源P3と同じになるまでには、時間差(所定時間)を必要とする。よって、油圧モータ13が緩始動する。この所定時間は、アキュムレーター355の容量およびガス圧を変えることにより調整される。
モータ速度調整部350の緩始動機能の詳細は次の通りである。第2実施形態と同様に、フリー増速電磁弁53がフリー増速オン位置53bに切り換わると、パイロット圧源P3のパイロット圧が巻下パイロットポート43pに作用する。このとき、パイロット配管51aのパイロット油がアキュムレーター355に充填されるにしたがって、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧力が徐々に高くなる。よって、フリー増速の開始時から、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧力がパイロット圧源P3と同じになるまでには、時間差(所定時間)を必要とする。よって、油圧モータ13が緩始動する。この所定時間は、アキュムレーター355の容量およびガス圧を変えることにより調整される。
(第4実施形態)
図4を参照して、第4実施形態の油圧ウインチ制御装置401について、第1実施形態との相違点を説明する。第4実施形態のモータ速度調整部450の構成は、第1実施形態のモータ速度調整部50(図1参照)の構成と異なる。モータ速度調整部450は、第1実施形態の可変リリーフ弁55(図1参照)を備えず、電磁比例減圧弁455と、温度センサ459と、クレーンコントローラー463と、を備える。
図4を参照して、第4実施形態の油圧ウインチ制御装置401について、第1実施形態との相違点を説明する。第4実施形態のモータ速度調整部450の構成は、第1実施形態のモータ速度調整部50(図1参照)の構成と異なる。モータ速度調整部450は、第1実施形態の可変リリーフ弁55(図1参照)を備えず、電磁比例減圧弁455と、温度センサ459と、クレーンコントローラー463と、を備える。
電磁比例減圧弁455は、コントローラー61から出力された電気信号に応じて、パイロット配管51のパイロット圧を調整することで、方向切換弁43の巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧を調整する。電磁比例減圧弁455は、クレーンの安全装置を構成する弁であり、クレーンの安全装置としてのウインチドラム11の自動停止を制御する弁である。電磁比例減圧弁455は、パイロット配管51aに配置される。
温度センサ459は、冷却油Cの温度を検出する。温度センサ459は、例えばクラッチ20の外部に配置され、ポンプP1とクラッチ20との間の配管に設けられる。
クレーンコントローラー463は、吊荷やワイヤーロープに関する情報の入出力などを行い、コントローラー61に接続される。
温度センサ459は、冷却油Cの温度を検出する。温度センサ459は、例えばクラッチ20の外部に配置され、ポンプP1とクラッチ20との間の配管に設けられる。
クレーンコントローラー463は、吊荷やワイヤーロープに関する情報の入出力などを行い、コントローラー61に接続される。
(作動)
油圧ウインチ制御装置401は次のように作動する。モータ速度調整部450には、冷却油温度連動機能と、吊荷連動機能と、がある。
油圧ウインチ制御装置401は次のように作動する。モータ速度調整部450には、冷却油温度連動機能と、吊荷連動機能と、がある。
冷却油温度連動機能は、クラッチ板23を潤滑および冷却させる冷却油Cの温度に応じて、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する機能である。冷却油Cの温度は、例えばクレーンが暖機前であるか否か、また例えばクレーンの周囲の気温などによって異なる。冷却油Cの温度が高いほど、冷却油Cの粘性抵抗が小さく、油圧モータ13からウインチドラム11への伝達トルクが低い。そのため、冷却油Cが高温低粘度であるほど、巻下モータ速度を高くすることが好ましい。そこで、モータ速度調整部450は冷却油温度連動機能を有する。
この冷却油温度連動機能は、コントローラー61と、電磁比例減圧弁455と、温度センサ459と、により実現される。冷却油温度連動機能の詳細は次の通りである。フリー増速が行われるときに、コントローラー61が、温度センサ459により検出された冷却油Cの温度(検出温度)と、コントローラー61に予め設定された閾値と、を比較する。この閾値は、1つのみ設定されても、複数設定されてもよい。冷却油Cの検出温度が閾値よりも低い場合は、油圧モータ13の巻下モータ速度が低くなるように、コントローラー61が制御する。具体的には、コントローラー61が、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧を下げるように電磁比例減圧弁455を制御する。また、冷却油Cの検出温度が閾値よりも高い場合は、油圧モータ13の巻下モータ速度が高くなるように、コントローラー61が制御する。具体的には、コントローラー61が、巻下パイロットポート43pに作用するパイロット圧を上げるように電磁比例減圧弁455を制御する。
吊荷連動機能は、ワイヤーロープに取り付けられた吊荷に関する状態に応じて、油圧モータ13の巻下モータ速度を調整する機能である。具体的には、吊荷連動機能は、吊荷の質量、および、ワイヤーロープの掛け数に応じて、巻下モータ速度を調整する機能である。フリーフォールでは、吊荷の質量に関係なく、吊荷の降下速度は同じになるはずである。しかし、ウインチドラム11やシーブによる抵抗により、ワイヤーロープの繰り出しに抵抗がかかる。この抵抗の影響により、吊荷の質量が小さいほど、吊荷の降下速度が遅く、ウインチドラム11の要求繰り出し速度も遅い。また、ワイヤーロープの掛け数(ブームおよびフックへの巻き掛け数)が多いほど、シーブによる抵抗が大きくなり、ワイヤーロープの繰り出しに抵抗が大きくかかる。そのため、ワイヤーロープの掛け数が多いほど、吊荷の降下速度が遅く、ウインチドラム11の要求繰り出し速度も遅い。そのため、吊荷に関する状態に応じて巻下モータ速度を変えることが好ましい。そこで、モータ速度調整部450は吊荷連動機能を有する。
この吊荷連動機能は、コントローラー61と、電磁比例減圧弁455と、クレーンコントローラー463と、により実現される。なお、コントローラー61および電磁比例減圧弁455は、吊荷連動機能と冷却油温度連動機能とに兼用される。吊荷連動機能の詳細は次の通りである。吊荷の質量に関する情報がクレーンコントローラー463に入力される。具体的には例えば、図示しないロードセルなどの負荷検出、または、起伏シリンダ(ブームを起伏させるシリンダ)の圧力検出などの検出結果が、クレーンコントローラー463に入力される。さらに、ワイヤーロープの掛け数に関する情報が、例えば手動入力され、クレーンコントローラー463に入力される。クレーンコントローラー463は、入力された情報をコントローラー61に出力する。フリー増速が行われるときに、コントローラー61は、入力された情報からワイヤーロープの張力を演算し、演算された張力と、クレーンコントローラー463に予め設定された閾値とを比較する。演算された張力が閾値よりも低い場合は、コントローラー61は、油圧モータ13の巻下モータ速度が低くなるように電磁比例減圧弁455を制御する。演算された張力が閾値よりも高い場合は、コントローラー61は、油圧モータ13の巻下モータ速度が高くなるように電磁比例減圧弁455を制御する。
(効果3)
第4実施形態の油圧ウインチ制御装置401による効果は次の通りである。
[構成3]モータ速度調整部450は、クラッチ板23を潤滑および冷却させる冷却油Cの温度に応じて巻下モータ速度を調整する冷却油温度連動機能を有する。
第4実施形態の油圧ウインチ制御装置401による効果は次の通りである。
[構成3]モータ速度調整部450は、クラッチ板23を潤滑および冷却させる冷却油Cの温度に応じて巻下モータ速度を調整する冷却油温度連動機能を有する。
上記[構成3]により、冷却油Cの温度によって異なる適切な巻下モータ速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
(効果4)
[構成4]モータ速度調整部450は、ワイヤーロープに取り付けられた吊荷に関する状態に応じて巻下モータ速度を調整する吊荷連動機能を有する。
この[構成4]により、吊荷に関する状態によって異なる要求繰り出し速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
[構成4]モータ速度調整部450は、ワイヤーロープに取り付けられた吊荷に関する状態に応じて巻下モータ速度を調整する吊荷連動機能を有する。
この[構成4]により、吊荷に関する状態によって異なる要求繰り出し速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
(効果5)
[構成5]吊荷連動機能は、吊荷の質量に応じて巻下モータ速度を調整する。
この[構成5]により、吊荷の質量によって異なる要求繰り出し速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
[構成5]吊荷連動機能は、吊荷の質量に応じて巻下モータ速度を調整する。
この[構成5]により、吊荷の質量によって異なる要求繰り出し速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
(効果6)
[構成6]吊荷連動機能は、ワイヤーロープの掛け数に応じて巻下モータ速度を調整する。
この[構成6]により、ワイヤーロープの掛け数によって異なる要求繰り出し速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
[構成6]吊荷連動機能は、ワイヤーロープの掛け数に応じて巻下モータ速度を調整する。
この[構成6]により、ワイヤーロープの掛け数によって異なる要求繰り出し速度に合うように、油圧モータ13はウインチドラム11を増速させることができる。よって、フリーフォール時のワイヤーロープの緩みや乱巻きを抑制でき、かつ、フリーフォール時の作業効率を向上させることができる。
(効果7)
油圧ウインチ制御装置401は、パイロット圧に応じて油圧モータ13の巻下モータ速度を制御する方向切換弁43を備える。
[構成7]モータ速度調整部450は、コントローラー61から出力された電気信号に応じて上記パイロット圧(方向切換弁43に作用するパイロット圧)を調整する電磁比例減圧弁455を備える。
この[構成7]により、コントローラー61から電磁比例減圧弁455に出力される電気信号(指令)により、方向切換弁43に作用するパイロット圧を緻密に制御できる。よって、油圧モータ13の巻下モータ速度を任意の速度に緻密に制御できる。
油圧ウインチ制御装置401は、パイロット圧に応じて油圧モータ13の巻下モータ速度を制御する方向切換弁43を備える。
[構成7]モータ速度調整部450は、コントローラー61から出力された電気信号に応じて上記パイロット圧(方向切換弁43に作用するパイロット圧)を調整する電磁比例減圧弁455を備える。
この[構成7]により、コントローラー61から電磁比例減圧弁455に出力される電気信号(指令)により、方向切換弁43に作用するパイロット圧を緻密に制御できる。よって、油圧モータ13の巻下モータ速度を任意の速度に緻密に制御できる。
(効果8)
[構成8]電磁比例減圧弁455は、クレーンの安全装置としてのウインチドラム11の自動停止を制御する弁である。
この[構成8]のように、クレーンの安全装置としての電磁比例減圧弁455と、フリー増速が行われるときに巻下モータ速度を調整するための電磁比例減圧弁455と、が兼用される。よって、これらが別個に設けられる場合に比べ、コストを抑制できる。また、クレーンの安全装置としての電磁比例減圧弁455は、既存のクレーンが通常備えている弁であるので、既存の機器を流用しやすい。
[構成8]電磁比例減圧弁455は、クレーンの安全装置としてのウインチドラム11の自動停止を制御する弁である。
この[構成8]のように、クレーンの安全装置としての電磁比例減圧弁455と、フリー増速が行われるときに巻下モータ速度を調整するための電磁比例減圧弁455と、が兼用される。よって、これらが別個に設けられる場合に比べ、コストを抑制できる。また、クレーンの安全装置としての電磁比例減圧弁455は、既存のクレーンが通常備えている弁であるので、既存の機器を流用しやすい。
(変形例)
上記の各実施形態は、様々に変形されてもよい。
互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。緩始動機能がない第1実施形態や第4実施形態に対し、第2実施形態や第3実施形態の緩始動機能を付加してもよい。具体的には例えば、図1に示す第1実施形態の可変リリーフ弁55を備える油圧ウインチ制御装置1に対して、図2に示す第2実施形態の可変絞り弁255を付加してもよい。
図1に示すクラッチ電磁弁31を、パイロット圧により切り換わる弁に代えてもよい。フリー増速電磁弁53を、パイロット圧により切り換わる弁に代えてもよい。
上記実施形態では、可変リリーフ弁55の設定圧力は手動により変えられたが、この設定圧力は自動的に(例えばコントローラー61などにより)変えられてもよい。
上記実施形態では、図2に示す可変絞り弁255の絞り255aの開度は手動により変えられたが、この開度は自動的に変えられてもよい。
上記実施形態では、図4に示す電磁比例減圧弁455は、モータ速度調整部450と、クレーンの安全装置と、に兼用されたが、兼用されなくてもよい。
上記実施形態では、モータ速度調整部450は、冷却油温度連動機能および吊荷連動機能を有したが、これらのうち一方の機能のみを有してもよい。
上記実施形態では、コントローラー61および電磁比例減圧弁455は、冷却油温度連動機能と吊荷連動機能とに兼用されたが、兼用されなくてもよい。
上記実施形態のモータ速度調整部450の吊荷連動機能では、巻下モータ速度の制御が、吊荷の質量およびワイヤーロープの掛け数に応じて行われた。しかし、これらのうち一方のみに応じて巻下モータ速度の制御が行われてもよい。また、クレーンの能力に対する負荷率などに応じて、巻下モータ速度の制御が行われてもよい。
各実施形態のモータ速度調整部50などは、パイロット配管51のパイロット圧を調整することにより、フリー増速時の巻下モータ速度を調整した。しかし、モータ速度調整部50などは、例えば油圧モータ13の容量、油圧モータ13に供給される作動油の流量、または油圧ポンプ41の吐出量などを調整することにより、フリー増速時の巻下モータ速度を調整してもよい。
上記の各実施形態は、様々に変形されてもよい。
互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。緩始動機能がない第1実施形態や第4実施形態に対し、第2実施形態や第3実施形態の緩始動機能を付加してもよい。具体的には例えば、図1に示す第1実施形態の可変リリーフ弁55を備える油圧ウインチ制御装置1に対して、図2に示す第2実施形態の可変絞り弁255を付加してもよい。
図1に示すクラッチ電磁弁31を、パイロット圧により切り換わる弁に代えてもよい。フリー増速電磁弁53を、パイロット圧により切り換わる弁に代えてもよい。
上記実施形態では、可変リリーフ弁55の設定圧力は手動により変えられたが、この設定圧力は自動的に(例えばコントローラー61などにより)変えられてもよい。
上記実施形態では、図2に示す可変絞り弁255の絞り255aの開度は手動により変えられたが、この開度は自動的に変えられてもよい。
上記実施形態では、図4に示す電磁比例減圧弁455は、モータ速度調整部450と、クレーンの安全装置と、に兼用されたが、兼用されなくてもよい。
上記実施形態では、モータ速度調整部450は、冷却油温度連動機能および吊荷連動機能を有したが、これらのうち一方の機能のみを有してもよい。
上記実施形態では、コントローラー61および電磁比例減圧弁455は、冷却油温度連動機能と吊荷連動機能とに兼用されたが、兼用されなくてもよい。
上記実施形態のモータ速度調整部450の吊荷連動機能では、巻下モータ速度の制御が、吊荷の質量およびワイヤーロープの掛け数に応じて行われた。しかし、これらのうち一方のみに応じて巻下モータ速度の制御が行われてもよい。また、クレーンの能力に対する負荷率などに応じて、巻下モータ速度の制御が行われてもよい。
各実施形態のモータ速度調整部50などは、パイロット配管51のパイロット圧を調整することにより、フリー増速時の巻下モータ速度を調整した。しかし、モータ速度調整部50などは、例えば油圧モータ13の容量、油圧モータ13に供給される作動油の流量、または油圧ポンプ41の吐出量などを調整することにより、フリー増速時の巻下モータ速度を調整してもよい。
1、201、301、401 油圧ウインチ制御装置
11 ウインチドラム
13 油圧モータ
20 クラッチ
23 クラッチ板
33 フットペダル(クラッチ操作手段)
43 方向切換弁(油圧モータ制御弁)
45 操作レバー(モータ操作手段)
50、250、350、450 モータ速度調整部
61 コントローラー
455 電磁比例減圧弁
C 冷却油
11 ウインチドラム
13 油圧モータ
20 クラッチ
23 クラッチ板
33 フットペダル(クラッチ操作手段)
43 方向切換弁(油圧モータ制御弁)
45 操作レバー(モータ操作手段)
50、250、350、450 モータ速度調整部
61 コントローラー
455 電磁比例減圧弁
C 冷却油
Claims (8)
- ワイヤーロープが巻かれるウインチドラムと、
前記ウインチドラムを駆動する油圧モータと、
前記ウインチドラムと前記油圧モータとの連結および連結解除を、クラッチ板の圧接および離間により切り換える湿式のクラッチと、
前記油圧モータの作動を操作者が操作するためのモータ操作手段と、
前記クラッチの作動を操作者が操作するためのクラッチ操作手段と、
前記クラッチ板を離間させた状態で前記油圧モータを巻下側に回転させるときに、前記油圧モータの巻下モータ速度を調整するモータ速度調整部と、
を備え、
前記モータ速度調整部は、前記モータ操作手段が巻下側に最大操作量に操作されたときの前記巻下モータ速度よりも小さく前記巻下モータ速度を調整可能であり、
前記モータ速度調整部は、前記モータ操作手段および前記クラッチ操作手段の操作量にかかわらず前記巻下モータ速度を調整する、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項1に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
前記モータ速度調整部は、前記油圧モータが緩やかに始動するように前記巻下モータ速度を調整する緩始動機能を有する、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項1または2に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
前記モータ速度調整部は、前記クラッチ板を潤滑および冷却させる冷却油の温度に応じて前記巻下モータ速度を調整する冷却油温度連動機能を有する、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
前記モータ速度調整部は、前記ワイヤーロープに取り付けられた吊荷に関する状態に応じて前記巻下モータ速度を調整する吊荷連動機能を有する、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項4に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
前記吊荷連動機能は、前記吊荷の質量に応じて前記巻下モータ速度を調整する、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項4または5に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
前記吊荷連動機能は、前記ワイヤーロープの掛け数に応じて前記巻下モータ速度を調整する、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
パイロット圧に応じて前記油圧モータの前記巻下モータ速度を制御する油圧モータ制御弁を備え、
前記モータ速度調整部は、コントローラーから出力された電気信号に応じて前記パイロット圧を調整する電磁比例減圧弁を備える、
油圧ウインチ制御装置。 - 請求項7に記載の油圧ウインチ制御装置であって、
前記電磁比例減圧弁は、クレーンの安全装置としての前記ウインチドラムの自動停止を制御する弁である、
油圧ウインチ制御装置。
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