JP2016195187A - 半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも寿命特性の良好な半導体発光素子を提供する。【解決手段】 半導体発光素子は、基板上に、第一半導体層と、活性層と、第二半導体層が形成されており、第一半導体層よりも基板に近い位置に形成された絶縁層と、絶縁層とは基板の面に平行な方向に離間した状態で第一半導体層に接触して形成された第一電極と、第二半導体層に接触し基板の面に直交する方向に関して絶縁層と対向する位置に形成された第二電極と、絶縁層と第一電極に挟まれた領域において第一半導体層に接触して形成された保護層とを有する。【選択図】 図1A

Description

本発明は、半導体発光素子に関する。
近年、窒化物半導体を用いた発光素子の開発が進められている。この発光素子は、n型半導体層と、p型半導体層と、これらn型半導体層及びp型半導体層に挟まれるように形成された活性層とを含んで構成される。n型半導体層とp型半導体層の間に電位差が設けられることで両者間に電流が流れ、活性層内で電子と正孔が再結合して発光する。活性層内で生成されたこの光を有効に利用すべく、種々の研究開発が進められている。
例えば、下記特許文献1には、いわゆる「縦型構造」を有する発光素子が開示されている。縦型構造の素子とは、活性層に対して基板に直交する方向に電圧が印加されることで、活性層が発光する素子を指す。
図6は、特許文献1に開示された発光素子の断面図を模式的に示したものである。従来の発光素子90は、基板91上に導電層92、反射膜93、絶縁層94、反射電極95、半導体層99、及びn側電極100を備えて構成される。半導体層99は、p型半導体層96、活性層97、及びn型半導体層98が基板91側から順に積層されて構成される。
絶縁層94の下層には金属材料からなる反射膜93が形成されているが、この反射膜93はオーミック性を有さず電極としての機能を奏さない。一方、反射電極95は金属材料からなり、p型半導体層96の間でオーミック接触が実現されることで電極(p側電極)として機能している。
反射電極95は、活性層97で生成された光のうち、基板91に向かう方向(図面下向き)に放射された光を反射させてn側半導体層98側(図面上向き)に取り出すことで、光の取り出し効率を高める目的を兼ねている。反射膜93も同様の目的で形成されており、反射電極95が形成されていない箇所を通過して下向きに進行した光を反射させてn側半導体層98側に進行方向を変えることで、光の取り出し効率が高められる。
特許第4207781号公報
しかし、本発明者の鋭意研究により、図6に示される従来の半導体発光素子90によれば、所定の時間以上を点灯させると、急激に光束維持率が低下することが確認された。
本発明は、上記の課題に鑑み、寿命特性の良好な半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明は、n型又はp型の第一半導体層、前記第一半導体層の上層に形成された活性層、及び前記活性層の上層に形成され前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層を含む半導体層が、基板上に形成されてなる半導体発光素子であって、
前記第一半導体層よりも前記基板に近い位置に形成された絶縁層と、
前記絶縁層とは前記基板の面に平行な方向に離間した状態で、前記第一半導体層に接触して形成された第一電極と、
前記第二半導体層に接触し、前記基板の面に直交する方向に関して前記絶縁層と対向する位置に形成された第二電極と、
前記絶縁層と前記第一電極に挟まれた領域において、前記第一半導体層に接触して形成された保護層とを有することを特徴とする。
本発明者は、従来の半導体発光素子が、所定の時間以上を点灯させると、急激に光束維持率を低下させた理由を以下のように推察している。この内容につき、図6の一部拡大図である図7を参照して説明する。
半導体発光素子90に電流を供給して点灯させると、n側電極100の端部近傍(例えば領域101)に最も電流が集中する(電流密度が高い)。これにより、当該領域101が高温化する。点灯が長時間にわたって継続すると、n側電極100の端部近傍に位置する半導体層99が長時間にわたって高温下に晒されることで、半導体層99の一部が劣化する。更に、劣化した半導体層99の構成材料が大気中の酸素と結合することで酸化物が生成される。この酸化物は、まだ劣化が進行していない半導体層99の領域と比べて高抵抗を示すため、点灯時には、当該高抵抗領域を回避するように半導体層99内を電流が流れ、電流密度が更に上昇する。この結果、半導体層99の劣化が更に進行する。図7では、半導体層99の劣化が進行することを破線で模式的に示している。
半導体層99の劣化は、電流経路に沿って進行し(矢符A1)、やがて絶縁層94との接触箇所に達する。このとき、半導体層99と絶縁層94の界面に応力が発生し、両者間の密着性が低下する。この結果、絶縁層94と半導体層99の間に隙間が生じる(領域A2)。すると、半導体層99の劣化箇所や、絶縁層94と半導体層99の隙間を通じて流入した大気が、反射電極95の面に容易に接触する。
このように、反射電極95が大気に暴露した状態で半導体発光素子90の点灯状態が継続すると、反射電極95の場所に応じた電位差と、反射電極95の表面に吸着した大気中に含まれる水分の存在により、反射電極95がイオンマイグレーションを起こす。例えば、反射電極95がAgで構成される場合、以下のような電離が生じる。
(化1)
Ag → Ag+
O → H+ + OH-
例えば以下の(化2)により、反射電極95の陽極側(基板91側)においてAgOHが析出される。
(化2)
Ag+ + OH- → AgOH
例えば以下の(化3)により、AgOHは分解されて、反射電極95の陽極側でAg2Oとなり、コロイド状に分散される。
(化3)
2AgOH ←→ Ag2O + H
更に、水分が加えられると、例えば以下の(化4)のような反応が進行し、Ag+が生成されて陰極側(半導体層99側)に移動する。
(化4)
Ag2O + H2O ←→ 2AgOH ←→ 2Ag+ + 2OH-
以上の(化1)〜(化4)の反応を繰り返し、Ag+が半導体層99側へと移動してしまう(マイグレーション)。上記反応の進行中において、反射電極95内においてAgとは別の材料が生成される結果、反射電極95の反射率が低下する。これにより、光束維持率が低下する。
更に、点灯状態が継続されると、上記のマイグレーションが進行し、析出したAgによってp型半導体層96とn型半導体層98とを短絡する場合がある。この場合、もはや通電しても点灯しなくなってしまう。
すなわち、本発明者は、従来の半導体発光素子90に対して長時間点灯を持続すると、絶縁層94と半導体層99との密着性が低下して、反射電極95が大気に暴露され、これによって反射電極95の構成材料のマイグレーションを招いたことが、光束維持率の低下の原因であると結論付けた。
これに対し、本発明に係る構成によれば、仮に点灯状態が継続されて、電流が集中する第二電極の端部近傍の位置から半導体層の劣化が進行した場合において、この劣化が絶縁層に達して絶縁層と半導体層の密着性が低下したとしても、絶縁層と第一電極に挟まれた領域に保護層が形成されているため、第一電極が大気に暴露されるのを防止できる。この結果、従来の発光素子に比べて、第一電極を構成する材料がマイグレーションを起こしにくくなり、反射率が低下する速度を抑制することができる。更に、このマイグレーションが第二電極まで進行して短絡するのを防止できる。
よって、この構成によれば、従来よりも寿命特性の良好な半導体発光素子が実現される。実際に良好な寿命特性が得られることについては、実施例を参照して後述される。
また、上記の構成において、前記保護層は、前記第一電極に接触して形成されているものとすることができる。
この構成によれば、第一電極が大気に暴露するのを更に防ぐことができ、第一電極の構成材料のマイグレーションを抑制する効果が高められる。
前記保護層は、前記第一電極の面のうち、前記第一半導体層と接触している面以外の面を覆うように形成されていても構わない。
この構成によれば、第一電極の構成材料のマイグレーションを抑制する効果が更に高められる。
前記半導体発光素子は、前記保護層よりも前記基板に近い位置に形成された接合層を有するものとしても構わない。
接合層を構成する材料が第一電極側に拡散すると、第一電極の反射率が低下してしまう。しかし、上記の構成によれば、保護層を備えることで、第一電極の構成材料のマイグレーションを抑制すると共に、接合層の構成材料の拡散を防止することができる。これにより、光取り出し効率が低下する速度を抑制することができる。
第一電極はAgを含む材料で構成されるものとしても構わない。Agは活性層から放射される光に対する反射率が高い反面、マイグレーションを起こしやすい材料である。しかし、上記の構成によれば、保護層を備えることでAgのマイグレーションが抑制されるため、高い反射率を長時間にわたって維持することができる。これにより、高い光取り出し効率を長期間にわたって維持することのできる半導体発光素子が実現される。
本発明によれば、従来よりも良好な寿命特性を示す半導体発光素子が実現される。
半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。 半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 半導体発光素子の製造方法を模式的に示す工程断面図の一部である。 参考例の半導体発光素子の構成を模式的に示す図面である。 参考例の半導体発光素子の光束維持率の時間変化を示すグラフである。 実施例の半導体発光素子の光束維持率の時間変化を示すグラフである。 半導体発光素子の別実施形態の構成を模式的に示す図面である。 半導体発光素子の別実施形態の構成を模式的に示す図面である。 従来の発光素子の構成を模式的に示す図面である。 図6の一部分を拡大した図面である。
本発明の窒化物半導体発光素子につき、図面を参照して説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しない。また、以下において、「AlGaN」という記述は、AlGa1−mN(0<m<1)という記述と同義であり、AlとGaの組成比の記述を単に省略して記載したものであって、AlとGaの組成比が1:1である場合に限定する趣旨ではない。「InGaN」という記述についても同様である。
[構成]
図1A及び図1Bは、本発明の半導体発光素子の一実施形態の構成を模式的に示す図面である。図1Bは光取り出し方向から見たときの平面図に対応し、図1Aは図1B内におけるX−X線で切断したときの断面図に対応する。半導体発光素子1は、基板3、半導体層5、第一電極13、第二電極15、及び絶縁層24を含んで構成される。以下では、半導体発光素子1を単に「発光素子1」と適宜略記する。
(基板3)
基板3は、例えばCuW、W、Moなどの導電性基板、又はSiなどの半導体基板で構成される。
(半導体層5)
本実施形態では、半導体層5は、基板3に近い側からp型半導体層11、活性層9及びn型半導体層7が順に積層されて形成されている。本実施形態では、p型半導体層11が「第一半導体層」に対応し、n型半導体層7が「第二半導体層」に対応する。
p型半導体層11は、例えばMg、Be、Zn、又はCなどのp型不純物がドープされた窒化物半導体層で構成される。窒化物半導体層としては、例えばGaN、AlGaN、AlInGaN等を利用することができる。
活性層9は、例えばInGaNで構成される発光層及びn型AlGaNで構成される障壁層が周期的に繰り返されてなる半導体層で形成される。これらの層はアンドープでもp型又はn型にドープされていても構わない。活性層9は、少なくともエネルギーバンドギャップの異なる2種類の材料からなる層が積層されて構成されていればよい。活性層9の構成材料は、生成したい光の波長に応じて適宜選択される。
n型半導体層7は、例えばSi、Ge、S、Se、Sn、又はTeなどのn型不純物がドープされた窒化物半導体層で構成される。この窒化物半導体層としては、例えばGaN、AlGaN、AlInGaN等を利用することができる。なお、n型半導体層7は、p型半導体層11と異なる組成の材料で構成されているものとしても構わない。
(第一電極13)
第一電極13は、p型半導体層11に接触して形成されており、p型半導体層11との間でオーミック接触が形成されている。本実施形態では、第一電極13はp側電極を構成する。
本実施形態において、第一電極13は、活性層9から放射される光に対して高い反射率(例えば80%以上であり、より好ましくは90%以上)を示す導電性の材料で構成される。より具体的には、例えばAg、Al、又はRhを含む材料で構成される。
(第二電極15)
第二電極15は、n型半導体層7の上面に形成されており、例えばCr−Auで構成される。本実施形態では、第二電極15はn側電極を構成する。
図1Bに示すように、本実施形態の発光素子1では、基板3とは反対側から、すなわち光取り出し方向から見たときに、第二電極15は、n型半導体層7によって構成される光取り出し面を取り囲むように形成されている。より詳細には、第二電極15は、離間した3箇所において、所定の方向に延伸するように構成されている。ただし、この第二電極15の延伸する本数については、3本に限られるものではなく4本以上であっても構わない。図1Bに示した第二電極15の形状はあくまで一例であって、設計に応じて適宜変更して構わない。
なお、図1Bに示す例では、第二電極15が、一部の箇所において光取り出し方向から見て幅広な領域15aを有している。この領域15aは、例えばAu、Cuなどで構成されるワイヤ(不図示)が連結されることで、パッド電極を構成するものとしても構わない。このとき、ワイヤの他端はパッケージ基板の給電パターンなどに接続されるものとして構わない。なお、第二電極15は、この幅広な領域15aを必ずしも備えなければならないというものではない。
第一電極13と第二電極15の間に電圧を印加することで、活性層9内を電流が流れ、活性層9が発光する。
第一電極13は、上述したように、活性層9で生成される光に対して高い反射率を示す材料で構成される。図1Aに示す発光素子1は、活性層9から放射された光をn型半導体層7側に取り出すことが想定されている。第一電極13は、活性層9から基板3側に向けて放射された光をn型半導体層7側に向けて反射させることで、光取り出し効率を高める機能を果たしている。
なお、第二電極15に囲まれた領域において、n型半導体層7が最上面に位置するが、図1Bでは、説明の便宜のため、n型半導体層7よりも下層に位置する第一電極13、絶縁層24、及び保護層17も図面上に表示させている。
(絶縁層24)
絶縁層24は、例えばSiO2、SiN、Zr23、AlN、Al23などで構成される。この絶縁層24は、本実施形態では、p型半導体層11と接触する箇所において、第一電極13が形成されていない領域の一部に形成されている。より詳細には、絶縁層24は、基板3の面に直交する方向(以下、一例として「鉛直方向」と記載する。)に関して、第二電極15に対向する位置に形成されている。
仮に、鉛直方向に第二電極15と対向する位置において、p型半導体層11との接触抵抗が低い層が形成されている場合、発光素子1に対して電圧を印加すると、鉛直方向に第二電極15と対向する領域内に大部分の電流が流れてしまう。この結果、活性層9の特定の領域のみが発光してしまい、発光効率が低下する。絶縁層24は、活性層9を流れる電流を基板3の面に平行な方向に拡げることで、活性層9の発光効率を高める機能を有している。
更に、本実施形態では、絶縁層24は、半導体層5の端部領域において、p型半導体層11の一部と接触している。絶縁層24をこのように形成することで、製造方法の項で後述するように、素子分離時におけるエッチングストッパとして機能させることができる。
(導電層20)
導電層20は、基板3の上層に形成されている。本実施形態では、導電層20は、保護層23、接合層21、接合層19及び保護層17の多層構造で構成されている。
接合層19及び接合層21は、例えばAu−Sn、Au−In、Au−Cu−Sn、Cu−Sn、Pd−Sn、Snなどで構成される。後述するように、これらの接合層19と接合層21は、基板3上に形成された接合層21と、別の基板(後述する成長基板25)上に形成された接合層19を対向させた後に、両者を貼り合わせることで形成されたものである。これらの接合層19及び接合層21は、単一の層として一体化されているものとしても構わない。
保護層17は、例えばTi/Ptの多層構造で構成される。図1Aに示すように、保護層17は、絶縁層24と第一電極13に挟まれた領域内においてp型半導体層11と接触するように構成されている。つまり、図1A及び図1Bに示すように、保護層17が介在することで、第一電極13と絶縁層24は接触せずに離間して配置される。
本実施形態において、保護層17には2つの機能が存在する。第一の機能は、接合層(19,21)を構成する材料が第一電極13側に拡散するのを防止する機能である。接合層(19,21)を構成する材料が第一電極13に拡散すると、第一電極13の反射率が低下してしまい、光取り出し効率が低下する。図1Aに示すように、保護層17が、接合層(19,21)と第一電極13の間に形成されることで、上記第一の機能が実現される。
保護層17が有する第二の機能は、第一電極13が大気暴露するのを防止する機能である。「課題を解決するための手段」の項において、図7を参照して上述したように、長時間にわたって発光素子1の点灯が継続されると、絶縁層24と半導体層5(より詳細にはp型半導体層11)との密着性が低下するおそれがある。しかし、この密着性が低下した場合においても、第一電極13と絶縁層24の間に保護層17が設けられているため、保護層17が大気暴露するに留まり、第一電極13が大気暴露することはない。これにより、第一電極13を構成する材料のマイグレーションの進行を大幅に抑制することができる。
なお、上記の観点から、保護層17はp型半導体層11との間で高い密着性を実現することのできる材料で構成されるのが好ましい。かかる観点から、本実施形態の発光素子1では、TiやPtといった高密着性を示す材料からなる保護層17を備えている。なお、密着性の観点からは、保護層17は、p型半導体層11と接触する最表面をTiで構成するのがより好ましい。
また、保護層17の構成材料として、更にNiを含むものとしても構わない。Niも高い密着性を有すると共に、Tiの拡散を抑制する機能を有する。保護層17がTiを含む場合において、この保護層17に含まれるTiが第一電極13側に拡散すると、第一電極13の反射率を低下するおそれがある。保護層17の最上面にNiを構成することで、Tiが第一電極13側に拡散するのを抑制する効果が得られる。
保護層23は、例えば保護層17と同一の材料で構成され、接合層(19,21)を構成する材料が基板3側に拡散するのを抑制する目的で設けられている。ただし、保護層23は必ずしも備えられていなくても構わない。
なお、図1Aでは図示していないが、半導体層5の側面に保護膜としての絶縁層を形成しても構わない。
発光素子1によれば、従来よりも光取り出し効率が向上する点については、発光素子1の製造方法の説明を行った後に説明される。
[製造方法]
次に、発光素子1の製造方法の一例につき、図2A〜図2Jに模式的に示す工程断面図を参照して説明する。なお、以下で説明する製造条件や膜厚等の寸法はあくまで一例である。
(ステップS1)
図2Aに示すように、成長基板25を準備する。成長基板25としては、一例としてC面を有するサファイア基板を用いることができる。
準備工程として、成長基板25のクリーニングを行う。このクリーニングは、より具体的な一例としては、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属化学気相蒸着)装置の処理炉内に成長基板25を配置し、処理炉内に流量が例えば10slmの水素ガスを流しながら、炉内温度を例えば1150℃に昇温することにより行われる。
(ステップS2)
図2Bに示すように、成長基板25の上層に、アンドープ層27、n型半導体層7、活性層9、及びp型半導体層11を順に形成する。このステップS2は、例えば以下の手順で行われる。
まず、成長基板25の上面に、GaNよりなる低温バッファ層を形成し、その上層にGaNよりなる下地層を形成する。これらの低温バッファ層及び下地層がアンドープ層27に対応する。具体的なアンドープ層27の形成方法は、例えば以下の通りである
まず、МОCVD装置の炉内圧力を100kPa、炉内温度を480℃とする。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量がそれぞれ5slmの窒素ガス及び水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が50μmol/minのトリメチルガリウム(TMG)及び流量が250000μmol/minのアンモニアを処理炉内に68秒間供給する。これにより、成長基板25の表面に、厚みが20nmのGaNよりなる低温バッファ層を形成する。
次に、MOCVD装置の炉内温度を1150℃に昇温する。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量が20slmの窒素ガス及び流量が15slmの水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が100μmol/minのTMG及び流量が250000μmol/minのアンモニアを処理炉内に30分間供給する。これにより、低温バッファ層の表面に、厚みが1.7μmのGaNよりなる下地層を形成する。
次に、アンドープ層27の上層にn型半導体層7を形成する。n型半導体層7の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
まず、引き続き炉内温度を1150℃とした状態で、MOCVD装置の炉内圧力を30kPaとする。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量が20slmの窒素ガス及び流量が15slmの水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が94μmol/minのTMG、流量が6μmol/minのトリメチルアルミニウム(TMA)、流量が250000μmol/minのアンモニア及び流量が0.013μmol/minのテトラエチルシランを処理炉内に60分間供給する。これにより、例えばAl0.06Ga0.94Nの組成を有し、厚みが2μmのn型半導体層7がアンドープ層27の上層に形成される。
なお、この後、TMAの供給を停止すると共に、それ以外の原料ガスを6秒間供給することにより、n型AlGaN層の上層に、厚みが5nm程度のn型GaNよりなる保護層を有してなるn型半導体層7を実現してもよい。
上記の説明では、n型半導体層7に含まれるn型不純物をSiとする場合について説明したが、n型不純物としては、Si以外にGe、S、Se、Sn又はTe等を用いることができる。
次に、n型半導体層7の上層に活性層9を形成する。活性層9の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
まずMOCVD装置の炉内圧力を100kPa、炉内温度を830℃とする。そして、処理炉内にキャリアガスとして流量が15slmの窒素ガス及び流量が1slmの水素ガスを流しながら、原料ガスとして、流量が10μmol/minのTMG、流量が12μmol/minのトリメチルインジウム(TMI)及び流量が300000μmol/minのアンモニアを処理炉内に48秒間供給するステップを行う。その後、流量が10μmol/minのTMG、流量が1.6μmol/minのTMA、0.002μmol/minのテトラエチルシラン及び流量が300000μmol/minのアンモニアを処理炉内に120秒間供給するステップを行う。以下、これらの2つのステップを繰り返すことにより、厚みが2nmのInGaNよりなる発光層、及び厚みが7nmのn型AlGaNよりなる障壁層が15周期積層されてなる活性層9が、n型半導体層7の上層に形成される。
次に、活性層9の上層にp型半導体層11を形成する。p型半導体層11の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
具体的には、MOCVD装置の炉内圧力を100kPaに維持し、処理炉内にキャリアガスとして流量が15slmの窒素ガス及び流量が25slmの水素ガスを流しながら、炉内温度を1025℃に昇温する。その後、原料ガスとして、流量が35μmol/minのTMG、流量が20μmol/minのTMA、流量が250000μmol/minのアンモニア及びp型不純物をドープするための流量が0.1μmol/minのビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を処理炉内に60秒間供給する。これにより、活性層9の表面に、厚みが20nmのAl0.3Ga0.7Nの組成を有する正孔供給層を形成する。その後、TMAの流量を4μmol/minに変更して原料ガスを360秒間供給することにより、厚みが120nmのAl0.13Ga0.87Nの組成を有する正孔供給層を形成する。これらの正孔供給層によりp型半導体層11が形成される。
なお、この工程の後、TMAの供給を停止すると共に、Cp2Mgの流量を0.2μmol/minに変更して原料ガスを20秒間供給することにより、厚みが5nm程度で、p型不純物濃度が1×1020/cm3程度のp型GaN層を有してなるp型半導体層11を実現してもよい。
(ステップS3)
ステップS2で得られたウェハに対して活性化処理を行う。具体的な一例としては、RTA(Rapid Thermal Anneal:急速加熱)装置を用いて、窒素雰囲気下中650℃で15分間の活性化処理を行う。
(ステップS4)
p型半導体層11の上面の所定箇所に絶縁層24を形成する(図2C参照)。
より具体的には、例えばAl23をスパッタリング法によって200nm程度の膜厚で成膜することで絶縁層24を形成する。なお、成膜する材料は絶縁性材料であればよく、Al23の他、SiNやSiO2でも構わない。
(ステップS5)
p型半導体層11の上面のうち、絶縁層24が形成されていない領域の一部に第一電極13を形成する(図2C参照)。第一電極13の具体的な形成方法は、例えば以下の通りである。
p型半導体層11の上面の所定領域に、導電性材料で構成された材料膜を成膜する。一例としては、スパッタリング法によってp型半導体層11の上面の所定の領域に、膜厚195nm程度のAg及び膜厚5nm程度のNiを成膜する。このとき、成長基板25の面に平行な方向に関して、絶縁層24と離間B1を有するように材料膜を成膜する。
ここで、材料膜に含まれるAgは、活性層9から放射される光に対して高い反射率(90%以上)を示す材料の例である。活性層9から放射される光に対して高い反射率を示す材料であれば、Ag以外の材料(例えばAlやRhなど)が含まれるものとしても構わない。また、これらの高反射率を示す材料を含む合金で構成されていても構わない。
また、材料膜に含まれるNiは、他の層との密着性を高める目的で成膜されているものであるが、十分な密着性が確保されていればこの材料膜にNiを含めなくても構わない。また、密着性を確保するための他の材料が含まれるものとしても構わない。
上記の材料膜を成膜した後に、RTA装置等を用いてドライエア又は不活性ガス雰囲気中で例えば400℃〜550℃、60秒〜300秒間のコンタクトアニール処理を行う。これにより、p型半導体層11との間でオーミック接触が形成された、第一電極13が形成される。
なお、本ステップS5を、ステップS4の前に行っても構わない。
(ステップS6)
図2Dに示すように、第一電極13及び絶縁層24の上面を覆うように、全面に保護層17を形成する。このとき、ステップS5の終了時において、露出しているp型半導体層11の上面にも保護層17が形成される。
より具体的には、例えば電子線蒸着装置(EB装置)を用いて、膜厚100nmのTiと膜厚200nmのPtを3周期成膜することで保護層17を形成する。なお、最上面に膜厚100nm程度のNiを成膜するものとしても構わない。
(ステップS7)
図2Eに示すように、保護層17の上面に接合層19を形成する。
より具体的には、保護層17の上面に、膜厚10nmのTiを蒸着させた後、Au80%Sn20%で構成されるAu−Snハンダを膜厚3μm蒸着させることで接合層19を形成する。
(ステップS8)
成長基板25とは別に準備された基板3の上面に、ステップS6及びS7と同様の方法で、保護層23及び接合層21を形成する(図2F参照)。基板3としては、上述したようにCuW、W、Mo等の導電性基板、又はSi等の半導体基板を利用することができる。なお、保護層23については形成しないものとしても構わない。
(ステップS9)
図2Gに示すように、成長基板25の上層に形成された接合層19と、基板3の上層に形成された接合層21を貼り合わせることで、成長基板25と基板3の貼り合わせを行う。具体的な一例としては、280℃の温度、0.2MPaの圧力下で、貼り合わせ処理が行われる。
この工程により、接合層19及び接合層21が溶融して接合されることで、基板3と成長基板25が表裏面に貼り合わされた構造が形成される。つまり、接合層19と接合層21は、本ステップ以後においては一体化されているものとして構わない。そして、本ステップS9の実行前の段階で保護層23及び保護層17が形成されていることで、接合層(19,21)の構成材料の拡散が抑制されている。
(ステップS10)
次に、成長基板25を剥離する(図2H参照)。より具体的には、成長基板25を上に向け、基板3を下に向けた状態で、成長基板25側からレーザ光を照射する。ここで、照射するレーザ光を、成長基板25の構成材料(本実施形態ではサファイア)を透過し、アンドープ層27の構成材料(本実施形態ではGaN)によって吸収されるような波長の光とする。これにより、アンドープ層27でレーザ光が吸収されるため、成長基板25とアンドープ層27の界面が高温化してGaNが分解され、成長基板25が剥離される。
その後、ウェハ上に残存しているGaN(アンドープ層27)を、塩酸等を用いたウェットエッチング、又はICP装置を用いたドライエッチングによって除去し、n型半導体層7を露出させる。なお、本ステップS10においてアンドープ層27が除去されて、p型半導体層11、活性層9、及びn型半導体層7が、基板3側からこの順に積層されてなる半導体層5が残存する(図2I参照)。
(ステップS11)
次に、図2Jに示すように、隣接する素子同士を分離する。具体的には、隣接素子との境界領域に対し、ICP装置を用いて絶縁層24の上面が露出するまで半導体層5をエッチングする。このとき、上述したように絶縁層24はエッチングストッパーとして機能する。
なお、図2Jでは、半導体層5の側面が鉛直方向に対して傾斜を有するように図示しているが、これは一例であって、このような形状に限定する趣旨ではない。
(ステップS12)
次に、n型半導体層7の上面の所定の領域、より詳細には、n型半導体層7の上面のうち、第一電極13に対して鉛直方向に対向しない領域の一部、すなわち絶縁層24に対して鉛直方向に対向する領域の一部に、第二電極15を形成する。具体的な方法の一例としては、n型半導体層7の上面のうち、第二電極15を形成する予定の領域以外をレジスト等でマスクした状態で、n型半導体層7の上面に膜厚100nmのCrと膜厚3μmのAuを蒸着する。その後、マスクを剥離して、窒素雰囲気中で250℃、1分間程度のアニール処理を行う。
(ステップS13)
次に、各素子同士を例えばレーザダイシング装置によって分離し、基板3の裏面を例えばAgペーストにてパッケージと接合する。その後は、第二電極15の一部領域に対してワイヤボンディングを行う。以上の工程を経て、図1A及び図1Bに示す発光素子1が製造される。
[作用]
上述した発光素子1によれば寿命特性が向上する点につき、データを参照して説明する。
(実施例)上述したステップS1〜S13を経て製造された発光素子1を実施例の素子とした。
(参考例)図3に示す発光素子40を参考例の素子とした。参考例の素子は、ステップS5において、絶縁層24と接触するように第一電極13を形成した点が、実施例の素子異なる。言い換えれば、参考例の素子は、図2Cにおける離間B1が存在しないように第一電極13を形成した点が、実施例の素子と異なる。
同一のウェハから製造された複数個の発光素子40(参考例)及び、同一のウェハから製造された複数個の発光素子1(実施例)に対して、それぞれ供給電流500mAの下でて連続点灯をして光束維持率を測定した。この結果を、図4A及び図4Bに示す。これらの図は、連続点灯を行った時間に応じて光束を測定し、初期光束に対する比率を算出してグラフ化したものであり、図4Aが参考例の結果に対応し、図4Bが実施例の結果に対応する。
図4Aによれば、参考例の素子は、連続点灯時間が1000時間を超えると光束維持率の低下が現れ始めている。そして、2000時間以上が経過すると、その低下速度が高い素子が含まれている。なお、参考例の各素子においては、連続点灯時間が4000時間を経過すると、光束維持率が70%を下回っている。
これに対し、図4Bによれば、実施例の各素子は、連続点灯時間が1000時間を経過するまでについては、参考例の各素子とほぼ同様の光束維持率の変化を示すが、以後、5000時間経過時まで、光束維持率がほぼ一定に保たれている。図4Bによれば、連続点灯時間が5000時間を経過した時点においても、実施例の各素子は光束維持率が80%を超えていることが確認される。
この結果からも、第一電極13と絶縁層24の間に保護層17を介在させたことで、第一電極13を構成する材料のマイグレーションが防止され、寿命特性が向上していることが確認される。
[別実施形態]
以下、別実施形態につき説明する。
〈1〉 上記の実施形態では、保護層17に、接合層(19,21)を構成する材料の拡散を防止する機能と、第一電極13が大気に暴露されるのを防止する機能を兼ね備えさせていた。しかし、例えば、図5A又は図5Bに示す発光素子1のように、後者の機能を実現させるための保護層17とは別の材料で、前者の機能を実現させるための保護層17aを備えるものとしても構わない。この場合、保護層23は、保護層17aと同一の材料としても構わない。
図5A又は図5Bに示す発光素子1を製造するに際しては、例えばステップS6において、p型半導体層11と第一電極13の間に介在するように保護層17を形成した後、更に保護層17の上面を覆うように保護層17aを形成すればよい。
〈2〉 上記の実施形態では、保護層17が第一電極13に接触するように構成されているが、保護層17と第一電極13の間に別の層が介在していても構わない。このような構成であっても、保護層17が存在することで第一電極13が大気に暴露する事態が防止される。
〈3〉 上記の実施形態では、絶縁層24がp型半導体層11と接触するように構成されていたが、p型半導体層11と絶縁層24の間に別の層が介在していても構わない。このような構成であっても、活性層9内を流れる電流を、基板3の面に平行な方向に拡げる効果が実現される。
〈4〉 上記の実施形態では、半導体層5の端部領域、及び第二電極15に対して基板3の面に直交する方向に対向する領域に絶縁層24を有する構成とした。ここで、前者の領域に形成される絶縁層と、後者の領域に形成される絶縁層は、別の材料で構成されていても構わない。
〈5〉 上記の実施形態では、第一電極13と絶縁層24の膜厚がほぼ同等である構成(図1A参照)を例示して説明した。しかし、第一電極13と絶縁層24の層の厚みの関係は設計に応じて適宜設定されるものとして構わない。
〈6〉 図1A、図5A又は図5Bに示した発光素子1において、更に光取り出し効率を向上させる目的でn型半導体層7の上面に微細な凹凸形状を形成するものとしても構わない。
〈7〉 上記の実施形態で説明した保護層17を構成する材料は、第一電極13を構成する材料と比較して、活性層9から放射される光に対する反射率が低い。このため、光取り出し面から見た場合において、p型半導体層11に接触する保護層17の面積が広くなればなるほど、p型半導体層11に接触する第一電極13の面積が狭くなるため、光取り出し効率が低下する。このため、保護層17は、基板3の面に平行な方向に係る幅をなるべく狭くするのが好ましい。例えば、光取り出し面を構成するn型半導体層7の幅に対して、保護層17の幅は数%未満とするのが好ましく、1%未満とするのがより好ましい。
〈8〉 上記の実施形態では、半導体層5を構成する層のうち、基板3に近い側をp型半導体層11、基板3から遠い側をn型半導体層7として説明したが、これらの導電型を反転させても構わない。
また、上記の実施形態では、発光素子1が窒化物半導体からなる素子である場合について説明したが、GaAs系の発光素子等、他の化合物半導体からなる発光素子に対しても本発明は適用が可能である。
1 : 半導体発光素子
3 : 基板
7 : n型半導体層
9 : 活性層
11 : p型半導体層
13 : 第一電極
15 : 第二電極
15a : パッド電極
17 : 保護層
17a : 保護層
19 : 接合層
20 : 導電層
21 : 接合層
23 : 保護層
24 : 絶縁層
25 : 成長基板
27 : アンドープ層
40 : 参考例の半導体発光素子
90 : 従来の半導体発光素子
91 : 基板
92 : 導電層
93 : 反射膜
94 : 絶縁層
95 : 反射電極
96 : p型半導体層
97 : 活性層
98 : n型半導体層
99 : 半導体層
100 : n側電極
101 : n側電極の近傍領域

Claims (5)

  1. n型又はp型の第一半導体層、前記第一半導体層の上層に形成された活性層、及び前記活性層の上層に形成され前記第一半導体層とは導電型の異なる第二半導体層を含む半導体層が、基板上に形成されてなる半導体発光素子であって、
    前記第一半導体層よりも前記基板に近い位置に形成された絶縁層と、
    前記絶縁層とは前記基板の面に平行な方向に離間した状態で、前記第一半導体層に接触して形成された第一電極と、
    前記第二半導体層に接触し、前記基板の面に直交する方向に関して前記絶縁層と対向する位置に形成された第二電極と、
    前記絶縁層と前記第一電極に挟まれた領域において、前記第一半導体層に接触して形成された保護層とを有することを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記保護層は、前記第一電極に接触して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記保護層は、前記第一電極の面のうち、前記第一半導体層と接触している面以外の面を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記保護層よりも前記基板に近い位置に形成された接合層を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体発光素子
  5. 前記第一電極はAgを含む材料で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
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