JP2016194368A - 断熱構造体 - Google Patents
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Description
低温流体により冷却される円筒状又は中空球状の断熱対象物の周方向に複数の断熱部材を並設して、前記複数の断熱部材により前記断熱対象物の外周を覆う状態で前記断熱対象物を断熱する断熱構造体であって、
前記複数の断熱部材が、前記断熱対象物に面する円弧状の内表面と、外部空間に面する前記内表面よりも径の大きい円弧状の外表面と、前記内表面と前記外表面とを接続しかつ前記周方向に並設された他の断熱部材に面する側面とを有し、
前記複数の断熱部材は、可撓性を有しかつ冷却により収縮する材質で形成され、
隣接する前記断熱部材同士を接続する接続部材を備え、
前記接続部材が有する取付部と、前記断熱部材の前記側面に形成される被取付部とが着脱自在に構成されている点にある。
前記断熱対象物が内部に前記低温流体が通流する円筒管とされ、
前記複数の断熱部材の夫々が、円筒状の部材を軸方向に沿って分割した長手形状の円弧状断熱部材で構成され、
前記円弧状断熱部材の前記側面に前記被取付部が前記軸方向に沿って形成され、
前記接続部材が長手部材で形成されている点にある。
前記接続部材が、可撓性を有しかつ冷却により収縮する材質で形成されている点にある。
隣接する前記断熱部材における前記内表面側の側面同士が当接し、かつ、前記外表面側の側面同士が離間する状態で、隣接する前記断熱部材同士が前記接続部材により接続されている点にある。
前記被取付部が前記断熱部材の径方向の断面視において前記側面に開口するL字状の凹部により構成され、前記取付部が前記接続部材の長手方向に直交する断面視においてL字状の凸部により構成されている点にある。
これにより、並設される複数の断熱部材の外表面側の側面同士が密着する状態となるので、断熱対象物を良好に断熱することができる。
前記複数の断熱部材がウレタン樹脂により形成されている点にある。
以下、図面に基づいて、本発明の第1実施形態に係る断熱構造体について説明する。図1に示すように、第1実施形態に係る断熱構造体100は、内部に低温流体Wが通流する断熱対象物としての円筒管1の周方向に並設された複数の断熱部材としての複数の円弧状断熱部材2と、複数の円弧状断熱部材2を接続する複数の接続部材6とを備え、複数の円弧状断熱部材2により円筒管1の外周を覆う状態で円筒管1を断熱するものである。低温流体Wの例として、LNGやLPG等が挙げられる。
これにより、一対の円弧状断熱部材2を円筒管1から取外すことができる。
図6は、円筒管1に液体窒素の供給を開始し、内部温度センサT1、中間下側温度センサT3及び端部温度センサT4により温度計測を行った結果であり、円筒管1への液体窒素の供給開始時から各温度センサにおいて計測された温度履歴を示したものである。なお、液体窒素の円筒管1への供給量は、1.1L/minとした。これにより、円筒管1の内部表面温度が−160℃程度となる。つまり、円筒管1の内部表面温度を、LNGの沸点程度となるようにして断熱試験を行った。
本発明の第2実施形態に係る断熱構造体は、円筒管1が低温流体Wにより冷却されていない非冷却状態において、夫々の円弧状断熱部材2の内表面3側の側面5同士が当接し、かつ、一対の円弧状断熱部材2の外表面4側の側面5同士が離間する状態で、夫々の円弧状断熱部材2が接続部材6により接続されている点で第1実施形態に係る断熱構造体100と異なるものである。以下に、第2実施形態に係る冷却時における断熱構造体100の状態の変化について説明する。
上記実施形態においては、円筒管1の径方向において、円筒管1の外周を単数の円弧状断熱部材2によって覆う状態で断熱した。本実施形態では、円筒管1の径方向において、円筒管1の外周を複数の円弧状断熱部材2によって覆う状態で断熱している。なお以下の実施形態では、上述の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
低温流体により冷却される円筒管1の周方向に複数の円弧状断熱部材2を並設して、複数の円弧状断熱部材2により円筒管1の外周を覆う状態で断熱対象物を断熱する断熱構造体であって、
複数の円弧状断熱部材2が、円筒管1に面する円弧状の内表面3と、外部空間に面する内表面3よりも径の大きい円弧状の外表面4と、内表面3と外表面4とを接続しかつ周方向に並設された他の円弧状断熱部材2に面する側面5とを有し、
複数の円弧状断熱部材2は、可撓性を有しかつ冷却により収縮する材質で形成され、
隣接する円弧状断熱部材2同士を接続する接続部材6を備え、
接続部材6が有する取付部と、円弧状断熱部材2の側面に形成される被取付部5aとが着脱自在に構成されている。
図11に示すように、本実施形態に係る断熱構造体100では、バルブ20の下部の樽状の円筒管1および一対のフランジ21が、断熱材8で覆われ、その周囲が二層の円弧状断熱部材2によって覆われている。バルブ20から前後に延びる円筒管1も同様に、断熱材8で覆われ、その周囲が二層の円弧状断熱部材2によって覆われている。そして複数の円弧状断熱部材2および接続部材6は、第1実施形態と同様に構成されている。
図12に示すように、本実施形態に係る断熱構造体100では、フランジ30の中央部の樽状の円筒管1が、断熱材8で覆われ、その周囲が一層の円弧状断熱部材2によって覆われている。フランジ30から前後に延びる円筒管1も同様に、断熱材8で覆われ、その周囲が一層の円弧状断熱部材2によって覆われている。そして複数の円弧状断熱部材2および接続部材6は、第1実施形態と同様に構成されている。
図13に示すように、本実施形態に係る断熱構造体100では、円筒管1が、三層の円弧状断熱部材2によって覆われている。複数の円弧状断熱部材2および接続部材6は、第1実施形態と同様に構成されている。
図14〜図16に第7実施形態に係る断熱構造体100を示す。本実施形態に係る断熱構造体100では、円筒管1はL字状に90度曲がった形状となっている。その円筒管1が、90度の曲げの部位を含めて、三層の円弧状断熱部材2によって覆われている。複数の円弧状断熱部材2および接続部材6は、第1実施形態と同様に構成されている。
図17に第8実施形態に係る断熱構造体100を示す。本実施形態に係る断熱構造体100では、T字状に接続された管が一層の円弧状断熱部材2によって覆われている。すなわち本実施形態では断熱対象物は、3つの円筒管1がT字管50によりT字状に接続された管である。複数の円弧状断熱部材2は、T字状の断熱対象物の形状に合わせてT字状に形成されており、その余は第1実施形態と同様に構成されている。接続部材6は、第1実施形態と同様に構成されている。
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態においては、円弧状断熱部材2の形状が、円筒状の部材を軸方向に沿って二分割した形状としたが、これに限らず、複数の円弧状断熱部材2を、円筒状の部材を軸方向に沿って三分割以上の分割数で分割した形状としてもよい。
2 円弧状断熱部材(断熱部材)
2a L字状断熱部材(断熱部材)
3 内表面
4 外表面
5 側面
5a 被取付部
6 接続部材
6a 取付部
40 エルボ管(円筒管、断熱対象物)
50 T字管(断熱対象物)
100 断熱構造体
Claims (6)
- 低温流体により冷却される円筒状又は中空球状の断熱対象物の周方向に複数の断熱部材を並設して、前記複数の断熱部材により前記断熱対象物の外周を覆う状態で前記断熱対象物を断熱する断熱構造体であって、
前記複数の断熱部材が、前記断熱対象物に面する円弧状の内表面と、外部空間に面する前記内表面よりも径の大きい円弧状の外表面と、前記内表面と前記外表面とを接続しかつ前記周方向に並設された他の断熱部材に面する側面とを有し、
前記複数の断熱部材は、可撓性を有しかつ冷却により収縮する材質で形成され、
隣接する前記断熱部材同士を接続する接続部材を備え、
前記接続部材が有する取付部と、前記断熱部材の前記側面に形成される被取付部とが着脱自在に構成されている断熱構造体。 - 前記断熱対象物が内部に前記低温流体が通流する円筒管とされ、
前記複数の断熱部材の夫々が、円筒状の部材を軸方向に沿って分割した長手形状の円弧状断熱部材で構成され、
前記円弧状断熱部材の前記側面に前記被取付部が前記軸方向に沿って形成され、
前記接続部材が長手部材で形成されている請求項1に記載の断熱構造体。 - 前記接続部材が、可撓性を有しかつ冷却により収縮する材質で形成されている請求項1又は2に記載の断熱構造体。
- 隣接する前記断熱部材における前記内表面側の側面同士が当接し、かつ、前記外表面側の側面同士が離間する状態で、隣接する前記断熱部材同士が前記接続部材により接続されている請求項1〜3の何れか1項に記載の断熱構造体。
- 前記被取付部が前記断熱部材の径方向の断面視において前記側面に開口するL字状の凹部により構成され、前記取付部が前記接続部材の長手方向に直交する断面視においてL字状の凸部により構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の断熱構造体。
- 前記複数の断熱部材がウレタン樹脂により形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の断熱構造体。
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