JP6032995B2 - 冷却ジャケット及び配管冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、配管内を流通する流体を凍結させて該配管を閉塞するアイスプラグを施工するための冷却ジャケット、及び、該冷却ジャケットを用いた配管冷却システムに関する。
原子力発電プラント等の各種プラントにおいて冷却水が流通する配管の修繕工事を施工する際には、該配管を外部から冷却して冷却水を凍結させるアイスプラグという手法が用いられる。
例えば特許文献1には、配管の外周面をドライアイスとアルコールとの混合物で冷却することでアイスプラグを実施する手法が開示されている。
また特許文献2には、内部に冷却通路を有する袋を配管の外周面に巻き付けて、冷却通路に液体窒素等の冷媒を供給することでアイスプラグを実施する手法が開示されている。
実開平4−116090号公報 特開昭60−136698号公報
ところで、上記特許文献1記載の技術では、液体であるアルコールを介して配管を冷却するため、当該アルコールが漏れ出ることのないようにシール性を確保する必要がある。よって、このようなシール性を確保するために施工準備に多くの時間を要し、特に狭隘部に施工することが困難であった。
さらに、特許文献2記載の技術では、袋の冷却通路に流通させた液体窒素を回収する必要があるため、設備が大掛かりになってしまう。液体窒素を回収することなく配管の外周面に直接的に吹きかける手法も考えられるが、この場合、液体である液体窒素を配管の外周面上に保持することは困難であるため、十分な冷却を行うことができない。
また、アイスプラグの信頼性を向上させるためには、配管の外周面を均一に冷却可能であることが好ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、施工が容易で、配管の外周面をより均一かつ確実に冷却することが可能な冷却ジャケット及び配管冷却システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供している。
即ち、本発明に係る冷却ジャケットは、冷却対象となる配管に該配管の径方向外側から巻き付けられるジャケット本体と、該ジャケット本体と前記配管の外周面との間に介在するように該配管の周方向に間隔をあけて該配管の軸線方向に延在するように複数が配置され、前記周方向に向けて開口する噴出孔から液化炭酸ガスが噴出されるスプレー管と、を備え、前記ジャケット本体は、前記配管の曲率に合わせて該配管に巻き付けられるように曲げられる材質から構成され、前記配管の周方向全周に巻き付けられるように、前記周方向の寸法が前記配管の外周面の円周の長さよりも大きく設定されていることを特徴とする。
このような特徴の冷却ジャケットによれば、アイスプラグを実施する際にジャケット本体及びスプレー管を配管の外周面に取り付ければよいため、液体のシール性等を考慮する必要がなく、容易に施工することができる。
また、各スプレー管から噴出された液化炭酸ガスは、周方向に向かって分散された後、配管の外周面に接触することでドライアイスに変化して配管の外周面に固定される。これによって、冷媒としてのドライアイスを配管外周面に保持することができるため、配管を十分に冷却することができる。
さらに、ドライアイスが気化して生成される二酸化炭素は、スプレー管によって形成されるジャケット本体と配管の外周面との間隙における軸線方向両側から外部に放出される。このように二酸化炭素が円滑に放出されるため、ジャケット本体の内側に二酸化炭素が滞留することはない。したがって、滞留した二酸化炭素によってジャケット本体の内側にドライアイスが不均一に生成されてしまうことを防止できる。即ち、配管外周面上にドライアイスをより均一に生成させることができる。
また、本発明に係る冷却ジャケットにおいては、前記ジャケット本体の前記軸線方向の寸法が、前記スプレー管の前記軸線方向の寸法よりも大きいことが好ましい。
これによって、スプレー管や配管の表面に生成されるドライアイスが外気に対して接触してしまうことを低減できる。したがって、冷却能力の低下を回避することができる。
さらに、本発明に係る冷却ジャケットは、前記ジャケット本体の前記軸線方向の両端部を前記配管の外周面から前記配管の径方向外側に離間させるスペーサ部をさらに備えることが好ましい。
これによって、ジャケット本体の軸線方向両端部と配管の外周面との間の間隙を確実に確保することができるため、ドライアイスが気化してなる二酸化炭素をより確実に外部に放出することができる。したがって、配管の外周面上に生成されるドライアイスの分布をより均一にすることができる。
また、本発明に係る冷却ジャケットにおいて、各前記スプレー管の前記噴出孔は、前記周方向かつ前記径方向内側に向かって傾斜して開口していることが好ましい。
これによって、周方向に向かって液化炭酸ガスを分散させながらも配管の外周面上に直接的に液化炭酸ガスを吹きかけることができるため、ドライアイスを円滑に生成することができる。
さらに、本発明に係る冷却ジャケットにおいて、各前記スプレー管の前記噴出孔は、前記軸線方向に間隔をあけて複数形成されていることが好ましい。
これにより、各スプレー管の複数の噴出孔から液化炭酸ガスを噴出することで、配管の外周面の軸線方向の広範囲にわたってドライアイスを生成することができる。
また、本発明に係る冷却ジャケットにおいては、各前記スプレー管における前記軸線方向に隣接する一対の前記噴出孔の一方が前記周方向一方側を向くとともに他方が前記周方向他方側を向くことが好ましい。
これによって、液化炭酸ガスの噴出領域をより分散させることができるため、配管の外周面に生成されるドライアイスの分布をより均一化させることが可能となる。
さらに、本発明に係る冷却ジャケットにおいては、前記周方向に互いに隣り合う一対の前記スプレー管における前記周方向に対向する噴出孔同士が、前記軸線方向の異なる位置に開口していることが好ましい。
これによっても、液化炭酸ガスの噴出領域をより分散させることができるため、配管の外周面に生成されるドライアイスの分布をより均一化させることが可能となる。
そして、本発明に係る配管冷却システムは、上記いずれかの冷却ジャケットと、該冷却ジャケットにおける各前記スプレー管に前記液化炭酸ガスを供給する液化炭酸ガス源と、を備えることを特徴としている。
このような特徴の配管冷却システムによれば、上記の冷却ジャケットを用いているため、該冷却ジャケットのスプレー管から噴出する液化炭酸ガスによって配管の外周面にドライアイスを生成させることができる。
本発明の冷却ジャケット及び配管冷却システムによれば、ジャケット本体及びスプレー管を配管の外周面に取り付ければよいので、施工が容易となる。また、配管の外周面に保持されるドライアイスによって該配管が冷却され、さらに、ドライアイスが気化して生成される二酸化炭素は間隙を介して外部に放出されるため、配管の外周面をより均一かつ確実に冷却することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る配管冷却システムの斜視図である。 図1の配管冷却システムにおける冷却ジャケットを配管の径方向内側から見た展開図である。 図1の配管冷却システムにおける配管及び冷却ジャケットの軸線を含む断面図である。 図1の配管冷却システムにおける配管及び冷却ジャケットの軸線に直交する断面図である。 変形例に係る冷却ジャケットの展開図である。
以下、本発明の実施形態に係る配管冷却システムについて図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、配管冷却システム100は、例えば円筒形状をなす配管200(冷却対象)を外周側から冷却することで該配管200内の水等の流体を凍結させるいわゆるアイスプラグを施工する際に使用される。
この配管冷却システム100は、図1に示すように、液化炭酸ガス源10と、冷却ジャケット20とを備えている。
液化炭酸ガス源10は、液化炭酸ガスが貯留されたタンク11と、該タンク11に一端が接続されたガス導出用ライン12とを備えている。この液化炭酸ガス源10では、タンク11又はガス導出用ライン12の少なくとも一方に設けられたバルブを閉状態から開状態とすることによって、該ガス導出用ライン12内に液化炭酸ガスが流れ込み、このガス導出用ライン12の他端から液化炭酸ガスが導出される。
冷却ジャケット20は、配管200の外周面201上に設置されており、図2から図4に示すように、ジャケット本体30と、複数のスプレー管40と、ガス分配管50と、スペーサ部70とを備えている。
ジャケット本体30は、スプレー管40を内包するようにして配管200の外周面201に配管200の径方向外側から巻き付けられる布状又はシート状の部材である。このジャケット本体30は、配管200の曲率に合わせて該配管200に巻き付けられるように、自由に曲げられる材質から構成されている。
また、ジャケット本体30は、図2の展開図に示すように、矩形状をなしている。ジャケット本体30における矩形状の一辺に沿う第一方向(配管200に巻き付けられた際における該配管200の周方向)の寸法は、配管200の周方向全周に巻き付けられることができるよう、配管200の外周面201の円周の長さよりも大きく設定されている。このようなジャケット本体30は、矩形状の上記一辺に接する他辺に沿うとともに上記第一方向に直交する第二方向を配管200の軸線O方向に一致させるように、該配管200に巻き付けられる。
なお、ジャケット本体30の内部には断熱材が設けられてもよいし、ジャケット本体20の内部を中空状、あるいは真空状としてもよい。これによって、断熱性を担保することができる。
スプレー管40は、図2〜図4に示すように、ジャケット本体30と配管200の外周面201との間に介在するように配置される管状の部材である。このスプレー管40は、直線状に延在しており、該延在方向に直交する断面形状が円形とされている。また、スプレー管40は、内部の中空部分が、液化炭酸ガスが流通するガス流路41とされるとともにその延在方向の両端が閉塞されている。
このスプレー管40は、図2の展開図に示すように、その延在方向をジャケット本体30の短手方向に一致させるようにして、ジャケット本体30の長手方向に間隔をあけて複数が該ジャケット本体30に一体に取り付けられている。即ち、各スプレー管40は、図示しない保持手段を介して、ジャケット本体30の内面(配管200に巻き付けられた際における径方向内側を向く面)に固定されている。
このようなスプレー管40が取り付けられたジャケット本体30が配管200の外周面201に巻き付けられた際には、各スプレー管40の延在方向が配管200の軸線O方向に一致し、これらスプレー管40の外周面の一部が配管200の軸線O方向にわたって該配管200の外周面201に当接する。したがって、各スプレー管40は、配管200の外周面201上に該配管200の周方向に間隔をあけて複数が設置されている。
また、図2の展開図に示すように、各スプレー管40の延在方向(配管200に巻き付けられた際の該配管200の軸線O方向)の寸法は、ジャケット本体30の短手方向(配管200に巻き付けられた際の該配管200の軸線O方向)の寸法よりも小さく設定されている。また、各スプレー管40は、その延在方向の両端をジャケット本体30の第一方向(配管200に巻き付けられた際の該配管200の周方向)に揃えた状態で配置されている。これによって、本実施形態では、ジャケット本体30の短手方向の両端部には、スプレー管40が存在しない領域が形成されている。換言すれば、各スプレー管40は、その延在方向の両端がジャケット本体30の短手方向の両端から離間するように配置されている。
このようなスプレー管40には、図2〜図4に示すように、内部のガス流路41を流通する液化炭酸ガスをスプレー管40の外部に噴出する噴出孔42が、該スプレー管40の外周面に開口している。即ち、噴出孔42は、スプレー管40のガス流路41と該スプレー管40の外周面とにわたって形成されており、該ガス流路41とスプレー管40の外周面の径方向外側の空間とを連通させている。
この噴出孔42は、図2〜図4に示すように、スプレー管40の延在方向、即ち、配管200の軸線O方向に間隔をあけて周方向を向くように複数が形成されている。
また、本実施形態では、各スプレー管40の延在方向の同一位置、即ち、配管200の軸線O方向の同一位置に一対の噴出孔42が形成されている。詳しくは図4に示すように、これら一対の噴出孔42は、スプレー管40及び配管200の接触点を通る法線、即ち、スプレー管40の中心軸線と配管200の軸線Oを通る直線を対象線として、互いに対称に形成されている。
より具体的には、これら噴出孔42は、配管200の周方向に向かうにしたがって径方向内側に傾斜して開口しており、上記法線に対して45°の角度をなすように傾斜している。そして、本実施形態では、このような一対の噴出孔42がスプレー管40の延在方向に間隔をあけて複数対形成されている。
なお、本実施形態では、互いに配管200の周方向に隣り合う各スプレー管40同士の噴出孔42は、配管200の軸線O方向の同一位置に形成されている。
ガス分配管50は、図1及び図3に示すように、配管200に巻き付けられたジャケット本体30の外面に、配管200の周方向に延びるようにして設置されている。このガス分配管50は、可撓性を有する材質で形成された管状の部材である。これにより、ガス分配管50は、図2のようにジャケット本体30を展開した状態では、ジャケット本体30の長手方向にわたって直線状に延在する一方、ジャケット本体30を配管200に巻き付けた状態では、ジャケット本体30同様に配管200の曲率に応じて曲がるようになっている。
このガス分配管50には、ガス導出用ライン12の他端が、該ガス導出用ライン12の内部とガス分配管50の内部とが連通状態となるように接続されている。これによって、ガス導出用ライン12を経由する液化炭酸ガスが、ガス分配管50内に導入されるようになっている。また、図3に示すように、ガス分配管50と各スプレー管40の間には、該ガス分配管50の内部と各スプレー管40の内部のガス流路41とを連通状態に接続する接続路60が形成されている。本実施形態では、該接続路60は、ガス分配管50を内外に貫通する孔と、ジャケットの内外を貫通する孔と、スプレー管40を内外に貫通する孔とによって形成されており、即ち、これら3つの孔が互いに連通状態とされることによって、接続路60が構成されている。
スペーサ部70は、例えばプラスチック等の可撓性を有し、かつ、ジャケット本体30よりも剛性の高い材質から形成された帯状の部材であって、図2に示すように、ジャケット本体30の内面(配管200の径方向内側を向く面)における該ジャケット本体30の短手方向両端側の部分(各スプレー管40が存在しない領域)に、該ジャケット本体30の長手方向に延びるように配置されている。このスペーサ部70は、ジャケット本体30の内面に積層されるように、該ジャケットに一体に固定されている。なお、スペーサ部70の厚さ、即ち、配管200に巻き付けられた状態における径方向の寸法は、スプレー管40の直径よりも大きく設定されている。
ジャケット本体30を配管200の外周面201に巻き付ける際には、ジャケット本体30が配管200の曲率に従って曲がるのと同時に、スペーサ部70もジャケット本体30と同様、配管200の曲率に従って円弧状に曲がる。この際、スペーサ部70は、自らの剛性によって該円弧状の形状を維持することができるようになっている。
以上のような構成の冷却ジャケット20を備えた配管冷却システム100を使用する際には、図2のように展開された状態の冷却ジャケット20を配管200の外周面201に巻き付ける。これによって、ジャケット本体30と配管200の外周面201との間には、各スプレー管40及びスペーサ部70が介在し、即ち、ジャケット本体30が各スプレー管40及びスペーサ部70を内包する円筒状をなすように、配管200の外周面201に巻き付けられる。
このようにジャケット本体30が配管200の外周面201に巻き付けられた状態では、スプレー管40の外周面の一部が配管200の外周面201に対して軸線O方向にわたって当接し、ジャケット本体30は当該スプレー管40によって配管200の外周面201の径方向外側に隔てられる。これによって、図4に示すように、ジャケット本体30と配管200の外周面201との間には、各スプレー管40によって配管200の周方向に区切られた冷却空間S1が形成される。
また、本実施形態では、スプレー管40が存在しないジャケット本体30の配管200の軸線O方向両側の部分と配管200の外周面201との間には、上記冷却空間S1と冷却ジャケット20外の外気とを隔てる隔離空間S1が形成される。
さらに、ジャケット本体30における配管200の軸線O方向両側の部分は、図3に示すようにスペーサ部70自身の剛性によって、配管200の外周面201から離間された状態が維持される。
即ち、ジャケット本体30は、その材質によって自重により屈曲してしまうため、スペーサ部70がない状況では配管200の外周面201に接触してしまう場合もある。これに対して、本実施形態では、スペーサ部70の存在により、該スペーサ部70の形状にしたがってジャケット本体30の円筒形状が維持される。これによって、ジャケット本体30における配管200の軸線O方向両側の部分が配管200の外周面201と接触してしまう状態が回避されるため、隔離空間S1が潰れてしまうことはない。即ち、冷却空間S1と冷却ジャケット20外との外気を隔離空間S1によって隔てながらも、該隔離空間S1を介しての冷却空間S1と冷却ジャケット20外の外気との連通状態を確保することができる。
このように冷却ジャケット20を配管200の外周面201に巻き付けることで取り付けた後、タンク11に貯留された液化炭酸ガスを、ガス導出用ライン12を介して冷却ジャケット20のガス分配管50に供給する。これによって、ガス分配管50に供給された液化炭酸ガスは、各接続路60を経由して各スプレー管40に導入される。そして、スプレー管40に導入された液化炭酸ガスは、図2及び図4に示すように、各噴出孔42から冷却空間S1内に噴出される。
このように噴出孔42から噴出された液化炭酸ガスは、配管200の外周面201に接触することで固体状に状態変化し、即ち、図3に示すドライアイスD(固体状の二酸化炭素)に変化する。そして、順次冷却空間S1内に液化炭酸ガスが供給され続けることで、配管200の外周面201全域にドライアイスDが層状に形成される。
このような配管200の外周面201に積層されたドライアイスDにより、配管200を介して該配管200内を流通する例えば冷却水等の液体が冷却される。その結果、配管200内の液体が凍結することにより該配管200内が閉塞されて液体の流通がなくなり、アイスプラグの施工が完了する。
また、配管200の外周面201のドライアイスDは、順次供給される液化炭酸ガスによって成長するとともに一部は順次気化して二酸化炭素になり、冷却空間S1、隔離空間S1を経由して冷却ジャケット20外に放出される。
以上のような冷却ジャケット20及びこれを用いた配管冷却システム100によれば、アイスプラグを実施する際には、冷却ジャケット20を配管200の外周面201に巻き付けるように取り付ければよい。したがって、例えば配管200を液体によって冷却する場合のように該液体のシール性等を考慮する必要がないため、容易に施工することができる。
また、各スプレー管40の噴出孔42から噴出された液化炭酸ガスは、配管200の周方向に向かって分散された後、該配管200の外周面201に接触することでドライアイスDに変化して配管200の外周面201に固定される。これによって、冷媒としてのドライアイスDを配管200の外周面201に保持することができるため、配管200を継続的かつ十分に冷却することができる。即ち、配管200を液体によって冷却する場合には、該液体を配管200の外周面201上に保持することは困難であるが、液化炭酸ガスを吹き付けてドライアイスDとすることにより、該配管200の外周面201を効率良く冷却することができる。
また、本実施形態では、ドライアイスDと配管200との温度差に基づく該ドライアイスDによる直接的な冷却のみならず、配管200の外周面201に形成されたドライアイスDが配管200との温度差によって昇華する際に配管200から奪う昇華潜熱により、該配管200を冷却することができる。したがって、より効果的に配管200の外周面201を冷却することが可能となる。
さらに、ドライアイスDが気化して生成される二酸化炭素は、スプレー管40によって形成される冷却空間S1を経由して、ジャケット本体30と配管200の外周面201との間隙における軸線O方向両側から冷却ジャケット20外に放出される。このように二酸化炭素が円滑に放出されるため、ジャケット本体30の内側に二酸化炭素が滞留することはない。
したがって、冷却空間S1に滞留した二酸化炭素によって液化炭酸ガスの噴出が妨げられることはないため、ジャケット本体30の内側にドライアイスDが不均一に生成されてしまうことを防止できる。即ち、配管200外周面上にドライアイスDをより均一に生成させることができる。
また、本実施形態では、ジャケット本体30における配管200の軸線O方向の寸法がスプレー管40における配管200の軸線O方向の寸法よりも大きく設定されているため、冷却空間S1と冷却ジャケット20外の外気とを隔離する隔離空間S1が形成される。これによって、スプレー管40や配管200の表面に生成されるドライアイスDが外気に対して接触してしまうことを低減できるため、ドライアイスDの冷却能力を高く維持することができる。
さらに、本実施形態の冷却ジャケット20は、スペーサ部70を備えているため、ジャケット本体30における配管200の軸線O方向両端部と配管200の外周面201との間の間隙、即ち、隔離空間S1を確実に確保することができる。これによって、ドライアイスDが気化してなる二酸化炭素を隔離空間S1を介して確実に冷却ジャケット20外に放出することができるため、配管200の外周面201上に生成されるドライアイスDの分布をより均一にすることができる。
また、このようなスペーサ部70の存在により、冷却ジャケット20が配管200の外周面201上における初期の設置個所から不用意に移動してしまうことを回避できる。即ち、スペーサ部70によって、冷却ジャケット20が滑って移動してしまうことを抑制することができ、冷却ジャケット20の抑え効果を発揮することが可能となる。
また、本実施形態では、各スプレー管40の噴出孔42が配管200の周方向かつ配管200の径方向内側に向かって傾斜して開口しているため、配管200の周方向に向かって液化炭酸ガスを分散させながらも該配管200の外周面201上に直接的に液化炭酸ガスを吹きかけることができる。これによって、ドライアイスDを円滑に生成して冷却能力を高めることができる。
さらに、本実施形態では、各スプレー管40の噴出孔42が、配管200の軸線O方向に間隔をあけて複数形成されているため、各スプレー管40の複数の噴出孔42から液化炭酸ガスを噴出することで、配管200の外周面201の軸線O方向の広範囲にわたってドライアイスDを生成することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、各スプレー管40における噴出孔42の開口を図5に示す変形例のように配置してもよい。この変形例では、各スプレー管40における配管200の軸線O方向に隣接する二つの噴出孔42は、その一方が配管200の周方向一方側を向き、他方が配管200の周方向他方側を向くように開口している。即ち、各スプレー管40では、該スプレー管40の延在方向に向かうにしたがって、噴出孔42が周方向一方側と他方側とに交互に開口するように形成されている。
これによって、液化炭酸ガスの噴出領域をより分散させることができるため、配管200の外周面201に生成されるドライアイスDの分布をより均一化させることが可能となる。
さらに、この変形例では、配管200の周方向に互いに隣り合う一対のスプレー管40における配管200の周方向に対向する噴出孔42同士が、配管200の軸線O方向の異なる位置に開口している。即ち、隣接する一対のスプレー管40に挟まれた冷却空間S1に液化炭酸ガスを噴出する噴出孔42は、これら一対のスプレー管40同士において軸線O方向にオフセットされた位置に形成されている。
これによって、隣接するスプレー管40同士での液化炭酸ガスの噴出領域をより分散させることができるため、配管200の外周面201に生成されるドライアイスDの分布をより均一化させることが可能となる。
また、実施形態ではスペーサ部70として該スペーサ部70の剛性によってジャケット本体30の円筒形状を保持することにより該ジャケット本体30と配管200の外周面201との接触を回避する構成としたが、ジャケット本体30と配管200の外周面201とを離間させることができる限り、他の構成のものを採用してもよい。例えば、一端がジャケット本体30内面に径方向内側から当接するとともに他端が配管200の外周面201と径方向外側から当接することで、これらジャケット本体30と配管200の外周面201とを離間させるものを採用してもよい。
10 液化炭酸ガス源
11 タンク
12 ガス導出用ライン
20 冷却ジャケット
30 ジャケット本体
40 スプレー管
41 ガス流路
42 噴出孔
50 ガス分配管
60 接続路
70 スペーサ部
100 配管冷却システム
200 配管
201 外周面
D ドライアイス
S1 冷却空間
S2 隔離空間
O 軸線

Claims (8)

  1. 冷却対象となる配管に該配管の径方向外側から巻き付けられるジャケット本体と、
    該ジャケット本体と前記配管の外周面との間に介在するように該配管の周方向に間隔をあけて該配管の軸線方向に延在するように複数が配置され、前記周方向に向けて開口する噴出孔から液化炭酸ガスが噴出されるスプレー管と、
    を備え
    前記ジャケット本体は、前記配管の曲率に合わせて該配管に巻き付けられるように曲げられる材質から構成され、前記配管の周方向全周に巻き付けられるように、前記周方向の寸法が前記配管の外周面の円周の長さよりも大きく設定されていることを特徴とする冷却ジャケット。
  2. 前記ジャケット本体の前記軸線方向の寸法が、前記スプレー管の前記軸線方向の寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の冷却ジャケット。
  3. 前記ジャケット本体の前記軸線方向の両端部を前記配管の外周面から該配管の径方向外側に離間させるスペーサ部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却ジャケット。
  4. 各前記スプレー管の前記噴出孔は、前記周方向かつ前記配管の径方向内側に向かって開口していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷却ジャケット。
  5. 各前記スプレー管の前記噴出孔は、前記軸線方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷却ジャケット。
  6. 各前記スプレー管における前記軸線方向に隣接する一対の前記噴出孔の一方が前記周方向一方側を向くとともに他方が前記周方向他方側を向くことを特徴とする請求項5に記載の冷却ジャケット。
  7. 前記周方向に互いに隣り合う一対の前記スプレー管における前記周方向に対向する噴出孔同士が、前記軸線方向の異なる位置に開口していることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の冷却ジャケット。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の冷却ジャケットと、
    該冷却ジャケットにおける各前記スプレー管に前記液化炭酸ガスを供給する液化炭酸ガス源と、
    を備えることを特徴とする配管冷却システム。
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