JP2016190754A - ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置 - Google Patents

ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】薄いガラス板であっても、折り割り切断不良の発生を抑制できるガラス板の製造方法等を提供する。【解決手段】ダウンドロー法を用いて熔融ガラスから幅方向の端部と端部に挟まれた端部より厚さが薄い幅方向中央領域とを有するガラス板を成形する成形工程と、ガラス板の端部の一部を冷却ローラにより挟持して、鉛直方向下方に搬送しながら冷却する冷却工程と、ガラス板にスクライブ線を形成するスクライブ工程と、スクライブ線を形成する反対面側からガラス板を支持しながら、スクライブ線に沿ってガラス板を反対面側方向に折り曲げることによりガラス板を切断する切断工程と、を備え、スクライブ工程では、冷却ローラにより挟持された端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度を、幅方向中央領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする。【選択図】 図8

Description

本発明は、ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置に関する。
ダウンドロー法を用いてガラス板(シートガラス)を製造する方法が用いられている。ダウンドロー法により成形されるガラス板は、板厚がほぼ一定の製品領域(幅方向中央領域)と、製品領域より板厚が厚い製品領域の幅方向の両端に位置する端部(耳部)とからなる。このガラス板を切断するために、ガラス板の表面にスクライブ線が形成される。スクライブ線は、下方向に搬送されるガラス板に対して、例えば、ガラス板に切れ込みを入れるためのカッターを、ガラス板に押し当ててガラス板の幅方向に移動させることで形成される。このスクライブ線に沿って、ガラス板が折り割り切断されることにより、ガラス板が所定のサイズに切断される。例えば、特許文献1には、カッターにかける力を制御してスクライブ線を形成し、このスクライブ線に沿って折り割り切断する方法が開示されている。
特開2009−196211号公報
しかし、ガラス板の製品領域の板厚が0.4mm未満となるような薄いガラス板において、端部は製品領域より厚く板厚が一定ではなく、また、製品領域の板厚が薄くなるにつれて、端部の板厚は製品領域の板厚に比べて相対的に厚くなるため、折り割り時に製品領域と端部とにかかる力に差が発生し、厚みのある端部に切断不良が発生する場合がある。
そこで本発明は、薄いガラス板であっても、折り割り切断不良の発生を抑制できるガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ガラス板の製造方法であって、
ダウンドロー法を用いて熔融ガラスから幅方向の端部と前記端部に挟まれた前記端部より厚さが薄い幅方向中央領域とを有するガラス板を成形する成形工程と、
前記成形されたガラス板の前記端部の一部を冷却ローラにより挟持して、鉛直方向下方に搬送しながら冷却する冷却工程と、
前記冷却されたガラス板にスクライブ線を形成するスクライブ工程と、
前記スクライブ線を形成する反対面側から前記ガラス板を支持しながら、前記スクライブ線に沿って前記ガラス板を前記反対面側方向に折り曲げることにより前記ガラス板を切断する切断工程と、を備え、
前記スクライブ工程では、前記冷却ローラにより挟持された端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度を、前記幅方向中央領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする、
ことを特徴とする。
前記スクライブ工程では、前記冷却ローラにより挟持された端部の一部にスクライブ線を形成する速度を、前記端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする、ことが好ましい。
前記ガラス板の中央領域の厚さは、0.05mm以上〜0.4mm未満である、ことが好ましい。
本発明の他の態様は、ガラス板の製造装置であって、
ダウンドロー法を用いて熔融ガラスから幅方向の端部と前記端部に挟まれた前記端部より厚さが薄い幅方向中央領域とを有するガラス板を成形する成形装置と、
前記成形されたガラス板の前記端部の一部を挟持して、鉛直方向下方に搬送しながら冷却する冷却ローラと、
前記冷却されたガラス板にスクライブ線を形成するスクライブ装置と、
前記スクライブ線を形成する反対面側から前記ガラス板を支持しながら、前記スクライブ線に沿って前記ガラス板を前記反対面側方向に折り曲げることにより前記ガラス板を切断する切断装置と、を備え、
前記スクライブ装置は、前記冷却ローラにより挟持された端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度を、前記幅方向中央領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする、
ことを特徴とする。
本発明によれば、薄いガラス板であっても、折り割り切断不良の発生を抑制できる。
実施形態に係るガラス板の製造方法のフローチャートである。 実施形態に係るガラス板の製造装置の模式図である。 実施形態に係る成形装置の正面図である。 実施形態に係る成形装置の側面図である。 冷却ロールにより挟持されたガラス板を上面側から見て示した図である。 冷却ロールにより挟持された後のガラス板の側部の拡大図である。 実施形態に係る切断装置の側面図である。 図7のスクライブ部を上面側から見て示した図である。 ガラス板の折り割り切断を説明するための図である。
(1)ガラス板の製造装置の構成
本発明に係るガラス板の製造方法、および、ガラス板の製造装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るガラス板の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図1に示されるように、本実施形態に係るガラス板の製造方法は、主として、熔解工程S1と、清澄工程S2と、攪拌工程S3と、成形工程S4と、冷却工程S5と、切断工程S6とを含む。
熔解工程S1では、ガラス原料が加熱されて熔融ガラスが得られる。熔融ガラスは、熔解槽に貯留され、所望の温度を有するように通電加熱される。ガラス原料には、清澄剤が添加される。環境負荷低減の観点から、清澄剤として、SnOが用いられる。
清澄工程S2では、熔解工程S1で得られた熔融ガラスが清澄管の内部を流れて熔融ガラスに含まれているガスが除去されることで、熔融ガラスが清澄される。最初に、清澄工程S2では、熔融ガラスの温度を上昇させる。熔融ガラスに添加されている清澄剤は、昇温により還元反応を起こして酸素を放出する。熔融ガラスに含まれるCO、N、SO等のガス成分を含む泡は、清澄剤の還元反応によって生じた酸素を吸収する。酸素を吸収して成長した泡は、熔融ガラスの液面に浮上し、破泡して消滅する。消滅した泡に含まれていたガスは、清澄管の内部の気相空間に放出されて、外気に排出される。次に、清澄工程S2では、熔融ガラスの温度を低下させる。これにより、還元された清澄剤は、酸化反応を起こして、熔融ガラスに残存している酸素等のガス成分を吸収する。
攪拌工程S3では、清澄工程S2でガスが除去された熔融ガラスが攪拌されて、熔融ガラスの成分が均質化される。これにより、ガラス板の脈理等の原因である熔融ガラスの組成のムラが低減される。
成形工程S4では、オーバーフローダウンドロー法を用いて、攪拌工程S3で均質化された熔融ガラスからガラス板が連続的に成形される。
冷却工程S5では、成形工程S4で連続的に成形されたガラス板が冷却される。冷却工程S5は、ガラス板に歪みおよび反りが生じないように、ガラス板の温度を調節しながらガラス板を徐々に冷却する徐冷工程を含む。
切断工程S6では、冷却工程S5で冷却されたガラス板が所定の寸法に切断される。その後、切断されたガラス板の端面の研削および研磨、並びに、ガラス板の洗浄が行われる。その後、ガラス板のキズ等の欠陥の有無が検査され、検査に合格したガラス板が梱包されて製品として出荷される。
図2は、本実施形態に係るガラス板の製造装置1の一例を示す模式図である。ガラス板の製造装置1は、熔解槽10と、清澄管20と、攪拌装置30と、成形装置40と、移送管50a,50b,50cとを備える。移送管50aは、熔解槽10と清澄管20とを接続する。移送管50bは、清澄管20と攪拌装置30とを接続する。移送管50cは、攪拌装置30と成形装置40とを接続する。
熔解工程S1において熔解槽10で得られた熔融ガラス2は、移送管50aを通過して清澄管20に流入する。清澄工程S2において清澄管20で清澄された熔融ガラス2は、移送管50bを通過して攪拌装置30に流入する。攪拌工程S3において攪拌装置30で攪拌された熔融ガラス2は、移送管50cを通過して成形装置40に流入する。成形工程S4では、成形装置40によって熔融ガラス2からガラス板3が成形される。冷却工程S5では、ガラス板3が下方に搬送されながら冷却される。切断工程S6では、冷却されたガラス板3が所定の大きさに切断される。切断されたガラス板の幅は、例えば、500mm〜3500mmであり、長さは、例えば、500mm〜3500mmである。ガラス板の厚みは、例えば、0.05mm〜0.8mmである。本発明に係るガラス板の製造方法、製造装置では、ガラス板の製品領域の厚みが、0.05mm以上〜0.4mm未満と薄くなるほど発明の効果が大きくなる。
ガラス板の製造装置1によって製造されるガラス板は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス板として特に適している。FPD用のガラス板としては、無アルカリガラス、アルカリ微量含有ガラス、または、低温ポリシリコン(LTPS)ガラスが用いられる。FPD用のガラス板は、高温時において高い粘性を有する。例えば、FPD用のガラス板が成形される熔融ガラスは、1500℃において、102.5poiseの粘性を有する。
熔解槽10では、ガラス原料が熔解されて、熔融ガラス2が得られる。ガラス原料は、所望の組成を有するガラス板を得ることができるように調製されている。ガラス板の組成の一例として、FPD用のガラス板として好適な無アルカリガラスは、SiO:50質量%〜70質量%、Al:0質量%〜25質量%、B:1質量%〜15質量%、MgO:0質量%〜10質量%、CaO:0質量%〜20質量%、SrO:0質量%〜20質量%、BaO:0質量%〜10質量%を含有する。ここで、MgO、CaO、SrOおよびBaOの含有量の合計は、5質量%〜30質量%である。
また、FPD用のガラス板として、アルカリ金属を微量含むアルカリ微量含有ガラスを用いてもよい。アルカリ微量含有ガラスは、0.1質量%〜0.5質量%のR’Oを含み、好ましくは、0.2質量%〜0.5質量%のR’Oを含む。ここで、R’は、Li、NaおよびKから選択される少なくとも1種である。R’Oの含有量の合計は、0.1質量%未満であってもよい。
また、ガラス板の製造装置1によって製造されるガラス板は、SnO:0.01質量%〜1質量%(好ましくは、0.01質量%〜0.5質量%)、Fe:0質量%〜0.2質量%(好ましくは、0.01質量%〜0.08質量%)をさらに含有してもよい。なお、ガラス板の製造装置1によって製造されるガラス板は、環境負荷低減の観点から、As、SbおよびPbOを実質的に含有しない。
上記の組成を有するように調製されたガラス原料は、原料投入機(図示せず)を用いて熔解槽10に投入される。原料投入機は、スクリューフィーダを用いてガラス原料の投入を行ってもよく、バケットを用いてガラス原料の投入を行ってもよい。熔解槽10では、ガラス原料は、その組成等に応じた温度に加熱されて熔解される。熔解槽10では、例えば、1500℃〜1600℃の高温の熔融ガラス2が得られる。熔解槽10では、モリブデン、白金または酸化錫等で成形された少なくとも1対の電極間に電流を流すことで、電極間の熔融ガラス2が通電加熱されてもよく、また、通電加熱に加えてバーナーの火焔によってガラス原料が補助的に加熱されてもよい。
熔解槽10で得られた熔融ガラス2は、熔解槽10から移送管50aを通過して清澄管20に流入する。清澄管20および移送管50a,50b,50cは、白金製あるいは白金合金製の管である。清澄管20には、熔解槽10と同様に加熱手段が設けられている。清澄管20では、熔融ガラス2がさらに昇温させられて清澄される。例えば、清澄管20において、熔融ガラス2の温度は、1500℃〜1700℃に上昇させられる。
清澄管20において清澄された熔融ガラス2は、清澄管20から移送管50bを通過して攪拌装置30に流入する。熔融ガラス2は、移送管50bを通過する際に冷却される。攪拌装置30では、清澄管20を通過する熔融ガラス2の温度よりも低い温度で、熔融ガラス2が攪拌される。例えば、攪拌装置30において、熔融ガラス2の温度は、1250℃〜1450℃であり、熔融ガラス2の粘度は、500poise〜1300poiseである。熔融ガラス2は、攪拌装置30において攪拌されて均質化される。
攪拌装置30で均質化された熔融ガラス2は、攪拌装置30から移送管50cを通過して成形装置40に流入する。熔融ガラス2は、移送管50cを通過する際に、熔融ガラス2の成形に適した粘度を有するように冷却される。例えば、熔融ガラス2は、1200℃付近まで冷却される。
成形装置40では、オーバーフローダウンドロー法によって熔融ガラス2からガラス板3が成形される。次に、成形装置40の詳細な構成および動作について説明する。
(2)成形装置の構成
図3は、成形装置40の正面図である。図3は、成形装置40で成形されるガラス板3の表面に垂直な方向に沿って見た成形装置40を示す。図4は、成形装置40の側面図である。
成形装置40は、炉壁(図示せず)に囲まれた空間を有する。この空間は、熔融ガラス2からガラス板3が成形されて冷却される空間であり、オーバーフローチャンバー60、フォーミングチャンバー70、及び、冷却チャンバー80の3つの空間から構成される。
成形工程S4は、オーバーフローチャンバー60で行われる。冷却工程S5は、フォーミングチャンバー70、冷却チャンバー80で行われる。オーバーフローチャンバー60は、攪拌装置30から移送管50cを介して成形装置40に供給された熔融ガラス2が、ガラス板3に成形される空間である。フォーミングチャンバー70は、オーバーフローチャンバー60の下方の空間であり、ガラス板3が、ガラスの徐冷点の近傍まで急冷される空間である。冷却チャンバー80は、フォーミングチャンバー70の下方の空間であり、ガラス板3が徐々に冷却される空間である。
成形装置40は、主として、成形体62と、上部仕切り部材64と、冷却ロール72と、温度調節ユニット74と、下部仕切り部材76と、引下げロール82と、ヒータ84と、断熱部材86と、切断装置90と、制御装置(図示せず)とから構成される。次に、成形装置40の各構成要素について説明する。
(2−1)成形体
成形体62は、オーバーフローチャンバー60に設置される。成形体62は、熔融ガラス2をオーバーフローさせてガラス板3を成形するために用いられる。図4に示されるように、成形体62は、楔形に類似した五角形の断面形状を有する。成形体62の断面形状の尖端は、成形体62の下端62aに相当する。成形体62は、耐火レンガ製である。
成形体62の上端面には、成形体62の長手方向に沿って、溝62bが形成されている。成形体62の長手方向の端部には、溝62bと連通している移送管50cが取り付けられている。溝62bは、移送管50cと連通している一方の端部から他方の端部に向かうに従って、徐々に浅くなるように形成されている。
攪拌装置30から成形装置40に送られてきた熔融ガラス2は、移送管50cを介して、成形体62の溝62bに流し込まれる。成形体62の溝62bからオーバーフローした熔融ガラス2は、成形体62の両側面を伝いながら流下し、成形体62の下端62aの近傍において合流する。合流した熔融ガラス2は、重力により鉛直方向に落下して板状に成形される。これにより、成形体62の下端62aの近傍において、ガラス板3が連続的に成形される。成形されたガラス板3は、オーバーフローチャンバー60を流下した後、フォーミングチャンバー70および冷却チャンバー80において冷却されながら下方に搬送される。
(2−2)上部仕切り部材
上部仕切り部材64は、成形体62の下端62aの近傍に設置される一対の板状の断熱部材である。図4に示されるように、上部仕切り部材64は、ガラス板3の厚み方向の両側に配置される。上部仕切り部材64は、オーバーフローチャンバー60とフォーミングチャンバー70とを仕切り、オーバーフローチャンバー60からフォーミングチャンバー70への熱の移動を遮断する。
(2−3)冷却ロール(冷却ローラ)
冷却ロール72は、フォーミングチャンバー70に設置される片持ちのロールである。冷却ロール72は、内部に空冷管を有している。冷却ロール72は、空冷管によって常に冷却されている。冷却ロール72は、ガラス板3の幅方向の両側部を挟むことでガラス板3と接触する。これにより、ガラス板3から冷却ロール72に熱が伝わるので、ガラス板3の幅方向の両側部が冷却される。また、冷却ロール72は、上部仕切り部材64の直下に設置される。図3に示されるように、冷却ロール72は、ガラス板3の幅方向の両側部(両端部)に配置される。また、図4に示されるように、冷却ロール72は、ガラス板3の厚み方向の両側に配置される。ガラス板3は、その幅方向の両側部において、冷却ロール72によって挟持されている。冷却ロール72は、オーバーフローチャンバー60から送られてきたガラス板3を冷却する。図5は、冷却ロール72により挟持されたガラス板3を上面側から見て示した図である。同図に示すように、ガラス板3は、幅方向の側部(端部、耳部)3aと側部3aに挟まれた幅方向中央領域3bとを有する。中央領域3bは、厚みがほぼ一定である製品領域となる領域であり、側部3aは、中央領域3bより厚みがあり、球根状の形状からなる領域である。フォーミングチャンバー70において、ガラス板3の幅方向の両側部3aは、2対の冷却ロール72によってそれぞれ挟まれている。ガラス板3の両側部2aの表面に向かって冷却ロール72が押し付けられることで、冷却ロール72とガラス板3との接触面積が上がり、冷却ロール72によるガラス板3の冷却が効率的に行われる。冷却ロール72は、後述する引下げロール82がガラス板3を下方に引っ張る力に対抗する力を、ガラス板3に与える。なお、冷却ロール72の回転速度と、最も上方に配置される引下げロール82の回転速度との差によって、ガラス板3の厚みが決定される。
ガラス板3と接触する冷却ロール72の表面は、ガラス板3の表面張力の影響に対抗して、側部3aを挟持して下方に搬送できるように、例えば、凹凸構造、メッシュ構造になっている。ガラス板3の側部3aは、冷却段階にあり、適度な粘性を有するため、冷却ロール72で圧延されると、側部3aの一部が冷却ロール72の表面のくぼみに入り込む。そして、側部3aが一対の冷却ロール72に挟持された状態で、冷却ロール72が回転すると、冷却ロール72の表面と側部3aとが滑りあうことなく、冷却ロール72の回転量に基づいて、ガラス板3が下方に搬送される。このため、冷却ロール72により挟持された側部3aの一部の表面には、凹凸が形成される。図6は、冷却ロール72により挟持された後の側部3aの拡大図である。冷却ロール72によって挟持され圧延された側部3aの一部は、冷却ロール72の凹凸構造、メッシュ構造のくぼみに入り込むため、同図に示すように、側部3aの表面が凹凸状にあれた凹凸部3cが形成される。ガラス板3には、板厚が一定ではない凹凸部3cがあり、また、中央領域3bの板厚が薄くなるにつれて、側部3aの板厚は中央領域3bの板厚に比べて相対的に厚くなるため、ガラス板3の折り割り時に中央領域3bと側部3aとにかかる力に差が発生し、厚みのある側部3aに切断不良が発生する場合がある。このため、切断装置90により、ガラス板3にスクライブ線を形成し、スクライブ線に沿って折り割することにより、切断不良が起きないようにする。スクライブ線を形成する方法については、後述する。ここで、凹凸部3cは、冷却ロール72により挟持された側部3aの一部であり、表面凹凸を有し、側部3a、中央領域3bより板厚変化が大きい領域である。また、中央領域3bより板厚が厚く、冷却ロール72により挟持された凹凸部3cを除いた側部の一部の領域を側部(端部)3aとする。
(2−4)温度調節ユニット
温度調節ユニット74は、フォーミングチャンバー70に設置される。温度調節ユニット74は、上部仕切り部材64の下方であって、下部仕切り部材76の上方に設置される。温度調節ユニット74は、フォーミングチャンバー70で冷却されるガラス板3の温度を調節する。温度調節ユニット74は、ガラス板3を加熱または冷却するユニットである。図3に示されるように、温度調節ユニット74は、中心部冷却ユニット74aおよび側部冷却ユニット74bから構成される。温度調節ユニット74は、制御装置によって制御される。各中心部冷却ユニット74aおよび各側部冷却ユニット74bは、制御装置によって独立して制御可能である。フォーミングチャンバー70では、ガラス板3の幅方向の中心部の温度が徐冷点近傍に低下するまでガラス板3が冷却される。
(2−5)下部仕切り部材
下部仕切り部材76は、温度調節ユニット74の下方に設置される一対の板状の断熱部材である。図4に示されるように、下部仕切り部材76は、ガラス板3の厚み方向の両側に設置される。下部仕切り部材76は、フォーミングチャンバー70と冷却チャンバー80とを鉛直方向に仕切り、フォーミングチャンバー70から冷却チャンバー80への熱の移動を遮断する。
(2−6)引下げロール
引下げロール82は、冷却チャンバー80に設置される片持ちのロールである。冷却チャンバー80では、複数の引下げロール82が、ガラス板3が搬送される方向に沿って間隔を空けて配置されている。図3に示されるように、引下げロール82は、ガラス板3の幅方向の両側部に配置される。図4に示されるように、引下げロール82は、ガラス板3の厚み方向の両側に配置される。引下げロール82は、後述するヒータ84と、ガラス板3との間に配置されている。ガラス板3は、その幅方向の両側部において、引下げロール82によって挟持されている。引下げロール82は、フォーミングチャンバー70を通過したガラス板3を鉛直方向下方に引き下げる。すなわち、引下げロール82は、ガラス板3を下方に搬送する搬送ロールである。引下げロール82は、モータ(図示せず)によって駆動される。引下げロール82は、モータによって、ガラス板3が鉛直方向下方に搬送されるように回転駆動する。
(2−7)ヒータ
ヒータ84は、冷却チャンバー80に設置される。図4に示されるように、冷却チャンバー80では、複数のヒータ84が、ガラス板3の搬送方向に沿って、ガラス板3の厚み方向の両側に配置されている。ヒータ84は、ガラス板3の表面に向かって熱を輻射してガラス板3を加熱する。ヒータ84を用いることで、冷却チャンバー80において下方に搬送されるガラス板3の温度を調節することができる。これにより、ヒータ84は、ガラス板3の搬送方向において、所定の温度分布をガラス板3に形成することができる。
(2−8)断熱部材
断熱部材86は、冷却チャンバー80に設置される。冷却チャンバー80では、複数の断熱部材86が、ガラス板3の搬送方向に沿って隣り合う2つのヒータ84の間に設置される。図4に示されるように、断熱部材86は、ガラス板3の厚み方向の両側において、水平に配置される一対の断熱板である。断熱部材86は、冷却チャンバー80を鉛直方向に仕切り、冷却チャンバー80における鉛直方向の熱の移動を抑制する。
(2−9)切断装置
切断装置90は、冷却チャンバー80の下方の空間に設置されている。切断装置90は、冷却チャンバー80を通過したガラス板3を、所定の寸法ごとに、ガラス板3の幅方向に沿って切断する。冷却チャンバー80を通過したガラス板3は、室温近傍まで冷却されている平坦なガラス板3である。
切断装置90は、所定の時間間隔でガラス板3を切断する。これにより、最終製品に近い寸法を有する複数のガラス板が製造される。切断装置90は、制御装置によって駆動される。図7は、切断装置90の側面図である。切断装置90は、同図に示すように、スクライブ部91、ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93、ガラス板吸着部94を備える。
スクライブ部(スクライブ装置)91は、ダイヤモンド砥粒等を設けたデスク形状をなす罫書きホイール91a、罫書きホイール91aをガラス板3に押圧する押圧ユニット91b、罫書きホイール91a及び押圧ユニット91bを搬送する搬送ユニット91c等を備える。図8は、図7のスクライブ部91を上面側から見て示す図である。罫書きホイール91aは、例えば、超硬合金、焼結ダイヤモンドなどの材質で製作されたカッターから構成され、図示されない制御ケーブルが接続されている。制御ケーブルは、外部の電源および制御装置に接続され、罫書きホイール91aの回転駆動を制御するためのものである。押圧ユニット91bは、加圧機構を備える空圧シリンダから構成され、罫書きホイール91aをガラス板3に押圧する押圧力を制御する。搬送ユニット91cは、モータ、モータが駆動することにより協働して回転するローラ、モータ及びローラが回転ことにより連動して動く、モータとローラとに掛け渡された環状のベルト、ベルトに接続される台座等から構成され、台座に取り付けられた押圧ユニット91b、押圧ユニット91bに取り付けられた罫書きホイール91aを搬送する。スクライブ部91は、図8上の上下方向(ガラス板3の幅方向)、左右方向(ガラス板3の厚さ方向)、紙面前後方向(ガラス板3の搬送方向)の各方向に自在に移動し、罫書きホイール91aを回転させながら、ガラス板3に押し付けた状態で、罫書きホイール91aがガラス板3の一方の端から他方の端に移動することにより、ガラス板3を幅方向に横断するスクライブ線Sを形成する。
図6及び図8に示すように、ガラス板3には中央領域3bの板厚より厚い側部3aがある。ガラス板3の中央領域3bの板厚が薄くなるにつれて、側部3aの板厚は中央領域3bの板厚に比べて相対的に厚くなるため、中央領域3bのみにスクライブ線Sを形成した状態でガラス板3の折り割り時に中央領域3bと側部3aとにかかる力に差が発生し、厚みのある側部3aに切断不良が発生する場合がある。図9は、ガラス板3の折り割り切断を説明するための図である。ガラス板吸着部94が回転動作することにより、スクライブ線Sに沿ってガラス板3が折り割り切断されるが、中央領域3bの板厚が0.4mm未満である中央領域3bと、中央領域3bより厚みを有する側部3aとからなるガラス板3を折り割り切断すると、中央領域3bはスクライブ線Sに沿って折り割り切断できるが、中央領域3bより厚みのある側部3aでは、切断不良が起きやすい。これは、側部3aの板厚が、中央領域3bの板厚と比べて、例えば2倍から10倍の厚みがあり、側部3aの板厚が中央領域3bの板厚に比べて相対的に厚く、また、側部3aの板厚が一定ではないため、折り割り時に中央領域3bと側部3aとにかかる力に差が発生し、折り割り切断時の亀裂が、図中の矢印Aの方向に進行せず、矢印Bの方向に進行するためである。つまり、中央領域3bの板厚が0.4mm未満と薄いため、折り割り切断時にかかる力が、板厚の薄い中央領域3bに流れるからである。このため、本実施形態にかかる切断装置90(スクライブ部91)は、図8に示すように、側部3aにスクライブ線Sを形成する。側部3aにスクライブ線Sを形成することにより、折り割り切断時の亀裂が、図中の矢印Bの方向に進行せず、矢印Aの方向に進行して、切断不良を抑制することができる。ここで、中央領域3bより板厚が厚い側部3aについて、中央領域3bと同じ速度でスクライブ線Sを形成すると、ガラス屑が発生しやすい。このため、ガラス屑の発生を抑制するために、スクライブ部91が、側部3aにスクライブ線Sを形成する速度Saは、中央領域3bにスクライブ線Sを形成する速度Sbより遅いことが好ましく、より好ましくは、Sa=Sb/2からSa=Sb/4である。側部3aにスクライブ線Sを形成する速度を、中央領域3bにスクライブ線Sを形成する速度より遅くすることにより、一定時間内で同じ距離(点)に掛かる罫書きホイール91aの刃先荷重が増加、安定し、切断に必要な垂直クラック(スクライブ線S)の溝高も増加し、安定する。また、罫書きホイール91aの刃先がガラス板3との接触時にスリップすることも減るため、切断に必要な垂直クラック(スクライブ線S)の溝高も増加し、安定する。このため、折り割り切断時の切断不良を抑制することができる。
中央領域3bにスクライブ線Sに形成する場合、スクライブ部91は、ガラス板3に一定の圧力Pbをかけて、一定の速度Sbでスクライブ線Sを形成する。側部3aにスクライブ線Sに形成する場合、中央領域3bにスクライブ線Sを形成するときの圧力Pbより強い圧力Paをかけて、速度Sbより遅い速度Saでスクライブ線Sを形成する。側部3aにスクライブ線Sに形成するときの圧力Paを、中央領域3bにスクライブ線Sを形成するときの圧力Pbより強くすることにより、側部3aには、中央領域3bより溝高が高い(深い)スクライブ線Sが形成される。これにより、板厚の厚い側部3aであっても、側部3aの板厚に対して、少なくとも3%以上の溝高を有するスクライブ線Sを形成することができ、折り割り切断時の亀裂が図9の矢印Aの方向に進行して、切断不良を抑制することができる。また、側部3aにスクライブ線Sに形成するときの圧力Paを、側部3aの板厚に応じて変化させることもできる。例えば、側部3aの板厚が中央領域3bの板厚の1.2倍程度であれば、圧力Pa=1.2×圧力Pbとし、側部3aの板厚が中央領域3bの板厚の3倍程度であれば、圧力Pa=3×圧力Pbとすることもできる。側部3aにスクライブ線Sに形成するときの圧力Paを側部3aの板厚に応じて変化させることにより、側部3aに安定的にスクライブ線Sを形成することができる。
本実施形態にかかる切断装置90(スクライブ部91)は、冷却ロール72により挟持されていない凹凸部3cにスクライブ線Sを形成することもできる。凹凸部3cにスクライブ線Sを形成することにより、折り割り切断時の亀裂が、図中の矢印Bの方向に進行せず、矢印Aの方向に進行するため、切断不良を抑制することができる。板厚変化が大きい領域にスクライブ線Sを形成しようとすると、罫書きホイール91aをガラス板3に押圧する押圧ユニット91bが細かく変化する板厚変化に対応できずに、ガラス屑が発生することがある。このため、スクライブ部91(罫書きホイール91a)が、凹凸部3cにスクライブ線Sを形成する速度Scを、側部3aにスクライブ線Sを形成する速度Saより遅くすることにより、凹凸部3cにスクライブ線Sを形成する際に発生するガラス屑の発生を抑制することができる。また、レーザ光を照射して凹凸部3cにスクライブ線Sを形成することにより、凹凸部3cの板厚変化によって発生するガラス屑の発生を抑制することができる。
ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93は、下方の流れながら成形されるガラス板3を両面側(表面、裏面)から挟み込む部材である。ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93は、例えば、耐熱性、柔軟性を備えるゴム等から構成される。ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93は、ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93を支持する制御装置に接続された支持部(図示せず)に接続され、支持部が下方に流れるガラス板3の動きに合わせて下方に移動しながらガラス板3に近づくことにより、ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93がガラス板3を挟み込み、スクライブ線の形成時にガラス板3が振動しないように、また、ガラス板吸着部94によりスクライブ線に沿って折り割する際に切断不良が起きないように、ガラス板3の揺れ、ひずみを抑制する。
ガラス板吸着部94は、ガラス板3の幅方向の両側の側部(端部)の近傍、幅方向の中央部を吸着してガラス板3を把持する。ここで、側部(端部)の近傍とは、側部よりガラス板3の幅方向中央に位置し、ガラス板において最終製品とならない領域である。ガラス板吸着部94は、支持部材に固定されるとともに、支持部材を移動させるアーム(図示せず)が設けられている。アームは、後述する制御装置を介して自在に移動するようになっている。具体的には、ガラス板吸着部94がガラス板3と接触してガラス板3を吸着するように、ガラス板吸着部94が設けられたアームをガラス板3の方向に前進し、スクライブ線を形成した位置より下方にあるガラス板3を、スクライブ線を形成した面と反対側の面から吸着後、ガラス板3がガラス板吸着部94に吸着された状態でスクライブ線に沿って切断されるようスクライブ線の周りに曲げモーメントを加えるように、スクライブ線が形成された反対面側方向にガラス板吸着部94が設けられたアームが回転動作する。これにより、ガラス板3が所定のサイズに切断される。
(2−10)制御装置
制御装置は、主として、CPU、RAM、ROMおよびハードディスク等から構成される。制御装置は、冷却ロール72、温度調節ユニット74、引下げロール82、ヒータ84、および切断装置90等と接続されている。制御装置は、成形装置40が備えるこれらの構成要素を制御することができる。制御装置は、冷却ロール72、引下げロール82の回転速度を制御することができる。制御装置は、温度調節ユニット74の出力、および、ヒータ84の出力を制御することができる。制御装置は、切断装置90がガラス板3を切断する時間間隔、罫書きホイール91aの回転速度、移動速度、及び、押圧力、ガラス板固定部92、ガラス板抑込部93の移動する位置、移動速度、及び、ガラス板3を挟み込む時間等を制御することができる。
以上説明したように、側部の一部にスクライブ線を形成する速度を、中央領域にスクライブ線を形成する速度より遅くすることにより、切断に必要な垂直クラック(スクライブ線)の溝高が増加し、安定するため、折り割り切断時の切断不良を抑制することができる。また、側部にスクライブ線を形成する際に発生するガラス屑を抑制することができる。また、ダウンドロー法を用いて成形される中央領域の板厚が0.4mm未満と薄いガラス板であっても、折り割り時に中央領域と側部とにかかる力に差を抑制でき、切断不良を抑制することができる。
以上、本発明のガラス板の製造方法、ガラス板の製造装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 ガラス板の製造装置
2 熔融ガラス
3 ガラス板
3a 側部(端部、耳部)
3b 中央領域
3c 凹凸部
62 成形体
72 冷却ロール(ロール)
82 引下げロール(ロール、搬送ロール)
90 切断装置
91 スクライブ部
92 ガラス板固定部
93 ガラス板抑込部
94 ガラス板吸着部

Claims (4)

  1. ダウンドロー法を用いて熔融ガラスから幅方向の端部と前記端部に挟まれた前記端部より厚さが薄い幅方向中央領域とを有するガラス板を成形する成形工程と、
    前記成形されたガラス板の前記端部の一部を冷却ローラにより挟持して、鉛直方向下方に搬送しながら冷却する冷却工程と、
    前記冷却されたガラス板にスクライブ線を形成するスクライブ工程と、
    前記スクライブ線を形成する反対面側から前記ガラス板を支持しながら、前記スクライブ線に沿って前記ガラス板を前記反対面側方向に折り曲げることにより前記ガラス板を切断する切断工程と、を備え、
    前記スクライブ工程では、前記冷却ローラにより挟持された端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度を、前記幅方向中央領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする、
    ことを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. 前記スクライブ工程では、前記冷却ローラにより挟持された端部の一部にスクライブ線を形成する速度を、前記端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記ガラス板の中央領域の厚さは、0.05mm以上〜0.4mm未満である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
  4. ダウンドロー法を用いて熔融ガラスから幅方向の端部と前記端部に挟まれた前記端部より厚さが薄い幅方向中央領域とを有するガラス板を成形する成形装置と、
    前記成形されたガラス板の前記端部の一部を挟持して、鉛直方向下方に搬送しながら冷却する冷却ローラと、
    前記冷却されたガラス板にスクライブ線を形成するスクライブ装置と、
    前記スクライブ線を形成する反対面側から前記ガラス板を支持しながら、前記スクライブ線に沿って前記ガラス板を前記反対面側方向に折り曲げることにより前記ガラス板を切断する切断装置と、を備え、
    前記スクライブ装置は、前記冷却ローラにより挟持された端部の一部を除く領域にスクライブ線を形成する速度を、前記幅方向中央領域にスクライブ線を形成する速度より遅くする、
    ことを特徴とするガラス板の製造装置。
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