JP6429185B2 - ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置 - Google Patents

ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置に関する。
従来、ガラス板の製造方法の一つとして、ダウンドロー法が用いられている。ダウンドロー法では、成形体からオーバーフローした熔融ガラスが、分流して成形体の側面に沿って流下する。次に、熔融ガラスは、成形体の下端部で合流して、ガラス板に成形される。成形されたガラス板は、鉛直方向下方に搬送されながら冷却される。成形体の側面に沿って流下する熔融ガラスは、成形体を離れると同時に、表面張力によりガラス板が幅方向に収縮する。この収縮により、ガラス板には、歪み、板厚偏差、凹凸が生じる。特許文献1には、成形体と成形体下方の引張りローラとの間において、ガラス板の幅方向の端部の近傍において、ガラス板と離間して設けられた冷却ユニットを用いて、ガラス板の端部の温度を調整し、ガラス板の収縮を抑制する方法が開示されている。その後、収縮が抑制されたガラス板は、徐冷空間を通過して成形される。この徐冷空間では、雰囲気温度が所望の温度プロファイル(ガラス板に歪みが発生しないような温度分布)になるように制御され、ガラス板の板厚偏差、反り、歪みが抑制される。
特開平5−124827号公報
しかし、ガラス板の製品領域の板厚が0.4mm未満となるような薄いガラス板は保有熱量が小さいため、ガラス板周囲の雰囲気の変化や気流の乱れによる外乱の影響を受けて、成形体の下端部でのガラス板の粘度が高くなり、ガラス板の幅方向の収縮が起きる。ガラス板が幅方向に収縮すると、ガラス板を挟持して下流に搬送するローラが、ガラス板を挟持できなくなることがあり、板切れが発生するおそれがある。
そこで本発明は、薄いガラス板であっても、ガラス板の幅変動を抑制して、板切れの発生を防止できるガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ダウンドロー法により、溶融ガラスを成形体からオーバーフローさせてガラス板を下方に搬送しながら成形する成形工程を備えるガラス板の製造方法であって、
前記ガラス板は幅方向の端部と前記端部に挟まれた幅方向中央領域とを有し、
前記端部から離間した位置から、前記ガラス板の幅方向の収縮を抑制するよう前記ガラス板の端部を冷却装置により選択的に冷却し、
前記ガラス板の端部を選択的に冷却した後、前記幅方向中央領域の板厚より厚みを有する前記端部の一対のローラにより挟持しながら冷却し、
前記一対のローラによる挟持される前記端部の挟持部分は、前記端部の端に対して前記ガラス板の幅方向内側にあり、
前記一対のローラ間の隙間は、前記挟持部分の、挟持前の板厚よりも狭く、前記挟持部分が前記一対のローラにより押しつぶされることにより、前記挟持部分の板厚は前記一対のローラ間の隙間に相当する板厚になり、前記挟持部分に対して幅方向外側の部分の板厚は、前記一対のローラ間の隙間に相当する長さより長い板厚になる、
ことを特徴とする。
前記挟持部分の板厚は、前記一対のローラにより押しつぶされて、前記幅方向中央領域における板厚と同じになる、ことが好ましい。
前記ガラス板の前記幅方向中央領域の板厚は、0.05mm以上〜0.4mm未満である、ことが好ましい。
本発明の他の態様は、ダウンドロー法により、溶融ガラスを成形体からオーバーフローさせてガラス板を下方に搬送しながら成形する成形装置を備えるガラス板の製造装置であって、
前記ガラス板は幅方向の端部と前記端部に挟まれた幅方向中央領域とを有し、前記幅方向中央領域の板厚より厚みを有する前記端部に対向する位置に配置され、前記端部を挟持しながら冷却する一対のローラと、
前記一対のローラより上方の位置に前記端部から離間して配置され、前記ガラス板の幅方向の収縮を抑制するよう前記ガラス板の端部を選択的に冷却する冷却装置と、を備え
前記一対のローラによる挟持される前記端部の挟持部分が、前記端部の端に対して前記ガラス板の幅方向内側になるように、前記一対のローラは配置され、
前記挟持部分が前記一対のローラにより押しつぶされることにより、前記挟持部分の板厚は前記一対のローラ間の隙間に相当する板厚になり、前記挟持部分に対して幅方向外側の部分の板厚は、前記一対のローラ間の隙間に相当する長さよりも長い板厚になるように、前記一対のローラ間の隙間の寸法は、前記挟持部分の、挟持前の板厚よりも狭い、
ことを特徴とする。
前記一対のローラは、前記挟持部分を押しつぶして、前記挟持部分の板厚を前記幅方向中央領域における板厚と同じにする、ことが好ましい。
本発明によれば、薄いガラス板であっても、ガラス板の幅変動を抑制して、板切れの発生を防止できる。
実施形態に係るガラス板の製造方法のフローチャートである。 実施形態に係るガラス板の製造装置の模式図である。 実施形態に係る成形装置の正面図である。 実施形態に係る成形装置の側面図である。 冷却ロールがガラス板を挟持した状態を説明するための図である。
(1)ガラス板の製造装置の構成
本発明に係るガラス板の製造方法、および、ガラス板の製造装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るガラス板の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図1に示されるように、本実施形態に係るガラス板の製造方法は、主として、熔解工程S1と、清澄工程S2と、攪拌工程S3と、成形工程S4と、冷却工程S5と、切断工程S6とを含む。
熔解工程S1では、ガラス原料が加熱されて熔融ガラスが得られる。熔融ガラスは、熔解槽に貯留され、所望の温度を有するように通電加熱される。ガラス原料には、清澄剤が添加される。環境負荷低減の観点から、清澄剤として、SnOが用いられる。
清澄工程S2では、熔解工程S1で得られた熔融ガラスが清澄管の内部を流れて熔融ガラスに含まれているガスが除去されることで、熔融ガラスが清澄される。最初に、清澄工程S2では、熔融ガラスの温度を上昇させる。熔融ガラスに添加されている清澄剤は、昇温により還元反応を起こして酸素を放出する。熔融ガラスに含まれるCO、N、SO等のガス成分を含む泡は、清澄剤の還元反応によって生じた酸素を吸収する。酸素を吸収して成長した泡は、熔融ガラスの液面に浮上し、破泡して消滅する。消滅した泡に含まれていたガスは、清澄管の内部の気相空間に放出されて、外気に排出される。次に、清澄工程S2では、熔融ガラスの温度を低下させる。これにより、還元された清澄剤は、酸化反応を起こして、熔融ガラスに残存している酸素等のガス成分を吸収する。
攪拌工程S3では、清澄工程S2でガスが除去された熔融ガラスが攪拌されて、熔融ガラスの成分が均質化される。これにより、ガラス板の脈理等の原因である熔融ガラスの組成のムラが低減される。
成形工程S4では、オーバーフローダウンドロー法を用いて、攪拌工程S3で均質化された熔融ガラスからガラス板が連続的に成形される。
冷却工程S5では、成形工程S4で連続的に成形されたガラス板が冷却される。冷却工程S5は、ガラス板に歪みおよび反りが生じないように、ガラス板の温度を調節しながらガラス板を徐々に冷却する徐冷工程を含む。
切断工程S6では、冷却工程S5で冷却されたガラス板が所定の寸法に切断される。その後、切断されたガラス板の端面の研削および研磨、並びに、ガラス板の洗浄が行われる。その後、ガラス板のキズ等の欠陥の有無が検査され、検査に合格したガラス板が梱包されて製品として出荷される。
図2は、本実施形態に係るガラス板の製造装置1の一例を示す模式図である。ガラス板の製造装置1は、熔解槽10と、清澄管20と、攪拌装置30と、成形装置40と、移送管50a,50b,50cとを備える。移送管50aは、熔解槽10と清澄管20とを接続する。移送管50bは、清澄管20と攪拌装置30とを接続する。移送管50cは、攪拌装置30と成形装置40とを接続する。
熔解工程S1において熔解槽10で得られた熔融ガラス2は、移送管50aを通過して清澄管20に流入する。清澄工程S2において清澄管20で清澄された熔融ガラス2は、移送管50bを通過して攪拌装置30に流入する。攪拌工程S3において攪拌装置30で攪拌された熔融ガラス2は、移送管50cを通過して成形装置40に流入する。成形工程S4では、成形装置40によって熔融ガラス2からガラス板3が成形される。冷却工程S5では、ガラス板3が下方に搬送されながら冷却される。ここで、ガラス板3の搬送方向が、鉛直方向の下方、下流方向であり、搬送方向と逆方向が、鉛直方向の上方、上流方向である。切断工程S6では、冷却されたガラス板3が所定の大きさに切断される。切断されたガラス板の幅は、例えば、500mm〜3500mmであり、長さは、例えば、500mm〜3500mmである。ガラス板の厚みは、例えば、0.05mm〜0.8mmである。本発明に係るガラス板の製造方法、製造装置では、ガラス板の製品領域の厚みが、0.05mm以上〜0.4mm未満と薄くなるほど発明の効果が大きくなる。
ガラス板の製造装置1によって製造されるガラス板は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス板として特に適している。FPD用のガラス板としては、無アルカリガラス、アルカリ微量含有ガラス、または、低温ポリシリコン(LTPS)ガラスが用いられる。FPD用のガラス板は、高温時において高い粘性を有する。例えば、FPD用のガラス板が成形される熔融ガラスは、1500℃において、102.5poiseの粘性を有する。
熔解槽10では、ガラス原料が熔解されて、熔融ガラス2が得られる。ガラス原料は、所望の組成を有するガラス板を得ることができるように調製されている。ガラス板の組成の一例として、FPD用のガラス板として好適な無アルカリガラスは、SiO:50質量%〜70質量%、Al:0質量%〜25質量%、B:1質量%〜15質量%、MgO:0質量%〜10質量%、CaO:0質量%〜20質量%、SrO:0質量%〜20質量%、BaO:0質量%〜10質量%を含有する。ここで、MgO、CaO、SrOおよびBaOの含有量の合計は、5質量%〜30質量%である。
また、FPD用のガラス板として、アルカリ金属を微量含むアルカリ微量含有ガラスを用いてもよい。アルカリ微量含有ガラスは、0.1質量%〜0.5質量%のR’Oを含み、好ましくは、0.2質量%〜0.5質量%のR’Oを含む。ここで、R’は、Li、NaおよびKから選択される少なくとも1種である。R’Oの含有量の合計は、0.1質量%未満であってもよい。
また、ガラス板の製造装置1によって製造されるガラス板は、SnO:0.01質量%〜1質量%(好ましくは、0.01質量%〜0.5質量%)、Fe:0質量%〜0.2質量%(好ましくは、0.01質量%〜0.08質量%)をさらに含有してもよい。なお、ガラス板の製造装置1によって製造されるガラス板は、環境負荷低減の観点から、As、SbおよびPbOを実質的に含有しない。
上記の組成を有するように調製されたガラス原料は、原料投入機(図示せず)を用いて熔解槽10に投入される。原料投入機は、スクリューフィーダを用いてガラス原料の投入を行ってもよく、バケットを用いてガラス原料の投入を行ってもよい。熔解槽10では、ガラス原料は、その組成等に応じた温度に加熱されて熔解される。熔解槽10では、例えば、1500℃〜1600℃の高温の熔融ガラス2が得られる。熔解槽10では、モリブデン、白金または酸化錫等で成形された少なくとも1対の電極間に電流を流すことで、電極間の熔融ガラス2が通電加熱されてもよく、また、通電加熱に加えてバーナーの火焔によってガラス原料が補助的に加熱されてもよい。
熔解槽10で得られた熔融ガラス2は、熔解槽10から移送管50aを通過して清澄管20に流入する。清澄管20および移送管50a,50b,50cは、白金製あるいは白金合金製の管である。清澄管20には、熔解槽10と同様に加熱手段が設けられている。清澄管20では、熔融ガラス2がさらに昇温させられて清澄される。例えば、清澄管20において、熔融ガラス2の温度は、1500℃〜1700℃に上昇させられる。
清澄管20において清澄された熔融ガラス2は、清澄管20から移送管50bを通過して攪拌装置30に流入する。熔融ガラス2は、移送管50bを通過する際に冷却される。攪拌装置30では、清澄管20を通過する熔融ガラス2の温度よりも低い温度で、熔融ガラス2が攪拌される。例えば、攪拌装置30において、熔融ガラス2の温度は、1250℃〜1450℃であり、熔融ガラス2の粘度は、500poise〜1300poiseである。熔融ガラス2は、攪拌装置30において攪拌されて均質化される。
攪拌装置30で均質化された熔融ガラス2は、攪拌装置30から移送管50cを通過して成形装置40に流入する。熔融ガラス2は、移送管50cを通過する際に、熔融ガラス2の成形に適した粘度を有するように冷却される。例えば、熔融ガラス2は、1200℃付近まで冷却される。
成形装置40では、オーバーフローダウンドロー法によって熔融ガラス2からガラス板3が成形される。次に、成形装置40の詳細な構成および動作について説明する。
(2)成形装置の構成
図3は、成形装置40の正面図である。図3は、成形装置40で成形されるガラス板3の表面に垂直な方向に沿って見た成形装置40を示す。図4は、成形装置40の側面図である。
成形装置40は、炉壁(図示せず)に囲まれた空間を有する。この空間は、熔融ガラス2からガラス板3が成形されて冷却される空間であり、オーバーフローチャンバー60、フォーミングチャンバー70、及び、冷却チャンバー80の3つの空間から構成される。
成形工程S4は、オーバーフローチャンバー60で行われる。冷却工程S5は、フォーミングチャンバー70、冷却チャンバー80で行われる。オーバーフローチャンバー60は、攪拌装置30から移送管50cを介して成形装置40に供給された熔融ガラス2が、ガラス板3に成形される空間である。フォーミングチャンバー70は、オーバーフローチャンバー60の下方の空間であり、ガラス板3が、ガラスの徐冷点の近傍まで急冷される空間である。冷却チャンバー80は、フォーミングチャンバー70の下方の空間であり、ガラス板3が徐々に冷却される空間である。
成形装置40は、主として、成形体62と、上部仕切り部材64と、冷却ロール72と、温度調節ユニット74と、下部仕切り部材76と、引下げロール82と、ヒータ84と、断熱部材86と、切断装置90と、制御装置(図示せず)とから構成される。次に、成形装置40の各構成要素について説明する。
(2−1)成形体
成形体62は、オーバーフローチャンバー60に設置される。成形体62は、熔融ガラス2をオーバーフローさせてガラス板3を成形するために用いられる。図4に示されるように、成形体62は、楔形に類似した五角形の断面形状を有する。成形体62の断面形状の尖端は、成形体62の下端62aに相当する。成形体62は、耐火レンガ製である。
成形体62の上端面には、成形体62の長手方向に沿って、溝62bが形成されている。成形体62の長手方向の端部には、溝62bと連通している移送管50cが取り付けられている。溝62bは、移送管50cと連通している一方の端部から他方の端部に向かうに従って、徐々に浅くなるように形成されている
攪拌装置30から成形装置40に送られてきた熔融ガラス2は、移送管50cを介して、成形体62の溝62bに流し込まれる。成形体62の溝62bからオーバーフローした熔融ガラス2は、成形体62の両側面62c、両傾斜面62dを伝いながら流下し、成形体62の下端62aの近傍において合流する。合流した熔融ガラス2は、重力により鉛直方向に落下して板状に成形される。これにより、成形体62の下端62aの近傍において、ガラス板3が連続的に成形される。成形体62の長手方向の両端には、側壁から熔融ガラス2がはみ出るのを妨げるガイドが取り付けられている。このガイドは、平面視で楔形をしており、成形体62の端面全体をカバーできる大きさの板材で作られている。鉛直方向に関して、ガイドの先端の位置は、成形体62の下端62aに一致している。ガイドの働きにより、熔融ガラス2の全部を側壁に沿って流すことが可能である。溝62bから溢れ出た熔融ガラス2は、成形体62の両側面62c、両傾斜面62dを流れて、下端62aで融合してガラス板3が成形されるが、熔融ガラス2はガイドによりせき止められるため、ガイド付近、つまり、成形体62の長手方向の両端部には熔融ガラス2が溜まる。このため、成形体62の下端62aで融合したガラス板3の幅方向の端部3aは、球根状に厚みのある形状となる。ガラス板3は、幅方向の端部3a(耳部、側部)と端部3aに挟まれた幅方向中央領域3bとを有する。ここで端部3aとは、ガラス板3の幅方向中央の板厚に対して所定の厚みを有する部分をいう。また、中央領域3bとは、厚みがほぼ一定である製品領域となる領域であり、端部3aで挟まれた部分をいう。中央領域3bは、端部3aと比較して薄く、保有熱量が小さいため、温度ムラ等によって保有熱量が変化しやすく、反り、歪みが生じやすい。このため、冷却量を厳密に管理する必要がある。本発明では、成形体62の下端62aで融合する熔融ガラス2、ガラス板3の温度、粘度の精度を高めることにより、ガラス板3が幅方向に収縮するのを抑制する。以下では、成形体62の下端62aで融合する前のガラスを熔融ガラス2といい、下端62aで融合した後のガラスをガラス板3という。成形されたガラス板3は、オーバーフローチャンバー60を流下した後、フォーミングチャンバー70および冷却チャンバー80において冷却されながら下方に搬送される。オーバーフローチャンバー60で成形された直後のガラス板3の温度は1100℃以上であり、粘度は25000poise〜350000poiseである。例えば、高精細ディスプレイ向けのガラス板を製造する場合、成形体62によって成形されるガラス板3の歪点は、655℃〜750℃であり、好ましくは680℃〜730℃であり、成形体62の下端62aの近傍で融合する熔融ガラス2の粘度は、25000poise〜100000poiseであり、好ましくは32000poise〜80000poiseである。
(2−2)上部仕切り部材
上部仕切り部材64は、成形体62の下端62aの近傍に設置される一対の板状の断熱部材である。図4に示されるように、上部仕切り部材64は、ガラス板3の厚み方向の両側に配置される。上部仕切り部材64は、オーバーフローチャンバー60とフォーミングチャンバー70とを仕切り、オーバーフローチャンバー60からフォーミングチャンバー70への熱の移動を遮断する。
(2−3)冷却装置
冷却装置71は、例えば、冷却水(冷媒)を循環させることにより温度上昇を抑制する装置であり、ガラス板3の端部3aから離間した位置に配置され、端部3aを非接触で冷却する。冷却装置71は、制御装置によって制御され、例えば、冷媒の温度、冷媒量、端部3aと冷却装置71との距離等を制御することにより、任意の冷却量により端部3aを冷却する。冷却装置71により冷却されたガラス板3の幅方向の両端部の粘度は、例えば、80000poise以上である。冷却装置71は、図3、図4に示すように、成形体62の下端62aより下方に、また、冷却ロール72より上方に位置し、ガラス板3の端部3aに対向する位置に設けられる。冷却装置71が端部3aを選択的に冷却することにより、端部3aの粘性を高めて、ガラス板3が幅方向に収縮するのを抑制する。製品領域の板厚が0.4mm未満となるような薄いガラス板3は、保有熱量が小さいため、ガラス板周囲の雰囲気の変化や気流の乱れによる外乱の影響を受けて、成形体62の下端部62aでのガラス板3の粘度が高くなり、ガラス板3の幅方向の収縮が起きる。冷却ローラ72より挟持されてガラス板3が冷却される前に、ガラス板3が幅方向に収縮すると、冷却ローラ72がガラス板3を挟持できなくなることがあり、ガラス板3の搬送速度が一定せず、ガラス板3が幅方向に切れる板切れが発生するおそれがある。このため、冷却ローラ72によりガラス板3を挟持して冷却する前に、冷却装置71によりガラス板3の端部3aのみを選択的に冷却し、端部3aの粘度を高めることにより、ガラス板3が幅方向に収縮するのを抑制する。これにより、冷却ロール72がガラス板3を挟持することができ、冷却ロール72によりガラス板3を一定の速度で搬送できるため、ガラス板3の板切れを抑制することができる。
(2−4)冷却ロール
冷却ロール72は、フォーミングチャンバー70に設置される片持ちのロールである。冷却ロール72は、上部仕切り部材64の直下に設置される。図3に示されるように、冷却ロール72は、ガラス板3の幅方向の両端部に配置される。また、図4に示されるように、冷却ロール72は、ガラス板3の厚み方向の両側に配置される。ガラス板3は、その幅方向の両端部において、冷却ロール72によって挟持されている。冷却ロール72は、オーバーフローチャンバー60から送られてきたガラス板3を冷却する。冷却ロール72は、制御装置によって制御され、例えば、ガラス板3を挟み込む圧力、ガラス板3を挟み込む位置、冷却量、回転速度等を制御することにより、ガラス板3を冷却する。冷却ロール72は、ガラス板3と接触するロールヘッドと、ロールヘッドを回転させるロールシャフトとからなり、ロールヘッドが、ロールシャフトに嵌められ、取り付けられる。ロールヘッドは、ロールシャフトに嵌められ、取り付けられる円筒または管であり、ロールシャフトの回転と共に回転し、ロールヘッドが、ガラス板3を厚さ方向の両側から挟み込み、ガラス板3の端部の厚みを低減するように圧延する。ロールシャフトは、内部に通された空冷管または水冷管により冷され、ロールシャフトが冷やされた冷気が、ロールヘッドに伝わり、ロールヘッドと接触するガラス板3が冷却される。
冷却ロール72は、内部に冷管を有し、冷管によって冷却されている。冷却ロール72は、ガラス板3の幅方向の両端部を挟むことでガラス板3と接触する。これにより、ガラス板3の幅方向の両端部が冷却される。冷却ロール72と接触して冷却されたガラス板3の幅方向の両端部の粘度は、例えば、109.0poise以上である。図5は、冷却ロール72がガラス板3を挟持した状態を説明するための図である。ガラス板3の端部3aは、冷却ロール72より上方に位置し、ガラス板3の端部3aに対向する位置にある冷却装置71により冷却され、ガラス板3が下方に流れて冷却ロール72に到達すると、冷却ロール72に接触することによりさらに冷却される。冷却ロール72の一対のロールヘッド72aは、同図に示すように、ガラス板3の端部3aの板厚が、中央領域3bの板厚と等しくなるように、端部3aを押しつぶしながら冷却する。また、冷却ロール72のロールヘッド72aは、端部3aの端から離間した位置でガラス板3を挟持する。冷却ロール72のロールヘッド72aが、端部3aの端から離間した位置で端部3aを挟持し、端部3aを押しつぶすことにより、ロールヘッド72aのロールシャフト72b側において、ロールヘッド72aにより押しつぶされていない端部3aの端を含む領域3cができる。ガラス板3の端部3aの板厚が中央領域3bの板厚と等しくなるように、ロールヘッド72aが端部3aを挟み込む場合、一対のロールヘッド72aの間隔は、ロールヘッド72aにより挟持されていない領域3cの板厚より狭くなっている。ロールヘッド72aにより端部3aが挟持された領域の板厚と、ロールヘッド72aにより挟持されていない領域3cの板厚との差が広がるように、ロールヘッド72aが端部3aの一部を押しつぶすことにより、ロールヘッド72aが領域3cにより抑え込まれ、ロールヘッド72aがガラス板3の幅方向外側にずれて外れるのを防止する。このため、収縮によりガラス板3の幅が縮小しても、領域3cが押さえとなりロールヘッド72aがガラス板3から抜けることを防止でき、ロールヘッド72aがガラス板3を挟持し続けることができるため、ガラス板3に板切れが発生するのを抑制できる。また、ガラス板3の端部3aは、冷却ロール72により冷却される前に冷却装置71により冷却されており、粘度が高くなっているため、ロールヘッド72aと端部3aとの接触抵抗が大きくなり、ガラス板3の幅が縮小しても、冷却ロール72はガラス板3を挟持し続けることができる。
フォーミングチャンバー70において、ガラス板3の幅方向の両側部は、2対の冷却ロール72によってそれぞれ挟まれている。ガラス板3の両側部の表面に向かって冷却ロール72が押し付けられることで、冷却ロール72とガラス板3との接触面積が上がり、冷却ロール72によるガラス板3の冷却が効率的に行われる。冷却ロール72は、後述する引下げロール82がガラス板3を下方に引っ張る力に対抗する力を、ガラス板3に与える。なお、冷却ロール72の回転速度と、最も上方に配置される引下げロール82の回転速度との差によって、ガラス板3の厚みが決定される。
(2−5)温度調節ユニット
温度調節ユニット74は、フォーミングチャンバー70に設置される。温度調節ユニット74は、上部仕切り部材64の下方であって、下部仕切り部材76の上方に設置される。
フォーミングチャンバー70では、ガラス板3の幅方向の中心部の温度が徐冷点近傍に低下するまでガラス板3が冷却される。温度調節ユニット74は、フォーミングチャンバー70で冷却されるガラス板3の温度を調節する。温度調節ユニット74は、ガラス板3を加熱または冷却するユニットである。図3に示されるように、温度調節ユニット74は、中心部冷却ユニット74aおよび側部冷却ユニット74bから構成される。中心部冷却ユニット74aは、ガラス板3の幅方向の中心部の温度を調節する。側部冷却ユニット74bは、ガラス板3の幅方向の両側部の温度を調節する。ここで、ガラス板3の幅方向の中心部は、ガラス板3の幅方向の両側部に挟まれた領域を意味する。
フォーミングチャンバー70では、図3に示されるように、複数の中心部冷却ユニット74aおよび複数の側部冷却ユニット74bが、それぞれ、ガラス板3が流下する方向である鉛直方向に沿って配置されている。中心部冷却ユニット74aは、ガラス板3の幅方向の中心部の表面に対向するように配置されている。側部冷却ユニット74bは、ガラス板3の幅方向の両側部の表面に対向するように配置されている。
温度調節ユニット74は、制御装置によって制御される。各中心部冷却ユニット74aおよび各側部冷却ユニット74bは、制御装置によって独立して制御可能である。
(2−6)下部仕切り部材
下部仕切り部材76は、温度調節ユニット74の下方に設置される一対の板状の断熱部材である。図4に示されるように、下部仕切り部材76は、ガラス板3の厚み方向の両側に設置される。下部仕切り部材76は、フォーミングチャンバー70と冷却チャンバー80とを鉛直方向に仕切り、フォーミングチャンバー70から冷却チャンバー80への熱の移動を遮断する。
(2−7)引下げロール
引下げロール82は、冷却チャンバー80に設置される片持ちのロールである。冷却チャンバー80では、複数の引下げロール82が、ガラス板3が搬送される方向に沿って間隔を空けて配置されている。図3に示されるように、引下げロール82は、ガラス板3の幅方向の両側部に配置される。図4に示されるように、引下げロール82は、ガラス板3の厚み方向の両側に配置される。引下げロール82は、後述するヒータ84と、ガラス板3との間に配置されている。ガラス板3は、その幅方向の両側部において、引下げロール82によって挟持されている。引下げロール82は、ガラス板3を挟持することにより、冷却チャンバー80に発生する気流等の外乱の影響を受けてガラス板3が前後方向に揺れることを抑制する。また、引下げロール82は、フォーミングチャンバー70を通過したガラス板3を鉛直方向下方に引き下げる。すなわち、引下げロール82は、ガラス板3を下方に搬送する搬送ロールである。引下げロール82は、モータ(図示せず)によって駆動される。引下げロール82は、モータによって、ガラス板3が鉛直方向下方に搬送されるように回転駆動する。
(2−8)ヒータ
ヒータ84は、冷却チャンバー80に設置される。図4に示されるように、冷却チャンバー80では、複数のヒータ84が、ガラス板3の搬送方向に沿って、ガラス板3の厚み方向の両側に配置されている。
ヒータ84は、ガラス板3の表面に向かって熱を輻射してガラス板3を加熱する。ヒータ84を用いることで、冷却チャンバー80において下方に搬送されるガラス板3の温度を調節することができる。これにより、ヒータ84は、ガラス板3の搬送方向において、所定の温度分布をガラス板3に形成することができる。
各ヒータ84の出力は、制御装置によって独立して制御可能である。また、ヒータ84は、ガラス板3の幅方向に沿って複数のヒータユニット(図示せず)に分割され、各ヒータユニットの出力も、制御装置によって独立して制御可能であってもよい。この場合、各ヒータ84は、ガラス板3の幅方向の位置に応じて発熱量を変化させることで、ガラス板3の幅方向に所定の温度分布を形成することができる。
なお、それぞれの各ヒータ84の近傍には、冷却チャンバー80の雰囲気の温度を測定する熱電対(図示せず)が設置されている。熱電対は、例えば、ガラス板3の幅方向の中心部近傍の雰囲気温度と、両側部近傍の雰囲気温度とを測定する。ヒータ84は、熱電対によって測定される冷却チャンバー80の雰囲気の温度に基づいて制御されてもよい。
(2−9)断熱部材
断熱部材86は、冷却チャンバー80に設置される。冷却チャンバー80では、複数の断熱部材86が、ガラス板3の搬送方向に沿って隣り合う2つのヒータ84の間に設置される。図4に示されるように、断熱部材86は、ガラス板3の厚み方向の両側において、水平に配置される一対の断熱板である。断熱部材86は、冷却チャンバー80を鉛直方向に仕切り、冷却チャンバー80における鉛直方向の熱の移動を抑制する。
断熱部材86は、下方に搬送されるガラス板3と接触しないように設置されている。また、断熱部材86は、対向するガラス板3の表面までの距離が可能な限り小さくなるように設置されている。すなわち、断熱部材86は、断熱部材86の上方の空間と断熱部材86の下方の空間との間の熱の移動が可能な限り抑制されるように設置されている。
(2−10)切断装置
切断装置90は、冷却チャンバー80の下方の空間に設置されている。切断装置90は、冷却チャンバー80を通過したガラス板3を、所定の寸法ごとに、ガラス板3の幅方向に沿って切断する。冷却チャンバー80を通過したガラス板3は、室温近傍まで冷却されている平坦なガラス板3である。
切断装置90は、所定の時間間隔でガラス板3を切断する。これにより、最終製品に近い寸法を有する複数のガラス板が製造される。切断装置90は、制御装置によって駆動される。切断装置90は、スクライブ部91、ガラス板吸着部92等を備える。
スクライブ部(スクライブ装置)91は、ダイヤモンド砥粒等を設けたデスク形状をなす罫書きホイール、罫書きホイールをガラス板3に押圧する押圧ユニット、罫書きホイール及び押圧ユニットを搬送する搬送ユニット等を備える。スクライブ部91は図示されない制御ケーブルが接続されている。制御ケーブルは、外部の電源および制御装置に接続され、罫書きホイールの回転駆動を制御するためのものである。スクライブ部91は、ガラス板3の幅方向、ガラス板3の厚さ方向、ガラス板3の搬送方向の各方向に自在に移動し、罫書きホイールを回転させながら、ガラス板3に押し付けた状態で、罫書きホイールがガラス板3の一方の端から他方の端に移動することにより、ガラス板3を幅方向に横断するスクライブ線を形成する。スクライブ部91が、ガラス板3の搬送に連動して下流側に移動しながら、ガラス板3の一方の端から他方の端に移動することにより、ほぼ水平なスクライブ線を形成することができる。
ガラス板吸着部92は、ガラス板3の幅方向の両側の端部の近傍、幅方向の中央部を吸着してガラス板3を把持する。ここで、端部の近傍とは、端部よりガラス板3の幅方向中央に位置し、ガラス板において最終製品とならない領域である。ガラス板吸着部92は、支持部材に固定されるとともに、支持部材を移動させるアーム(図示せず)が設けられている。アームは、後述する制御装置を介して自在に移動するようになっている。具体的には、ガラス板吸着部92がガラス板3と接触してガラス板3を吸着するように、ガラス板吸着部92が設けられたアームをガラス板3の方向に前進し、スクライブ線を形成した位置より下方にあるガラス板3を、スクライブ線を形成した面と反対側の面から吸着後、ガラス板3がガラス板吸着部92に吸着された状態でスクライブ線に沿って切断されるようスクライブ線の周りに曲げモーメントを加えるように、スクライブ線が形成された反対面側方向にガラス板吸着部92が設けられたアームが回転動作する。これにより、ガラス板3が所定のサイズに切断される。
(2−11)制御装置
制御装置は、主として、CPU、RAM、ROMおよびハードディスク等から構成される。制御装置は、冷却ロール72、温度調節ユニット74、引下げロール82、ヒータ84、および切断装置90等と接続されている。制御装置は、成形装置40が備えるこれらの構成要素を制御することができる。制御装置は、冷却ロール72、引下げロール82の回転速度を制御することができる。制御装置は、温度調節ユニット74の出力、および、ヒータ84の出力を制御することができる。制御装置は、冷却装置71の位置、冷却装置71による冷却量等を制御することができる。制御装置は、切断装置90がガラス板3を切断する時間間隔、罫書きホイールの回転速度、移動速度、及び、押圧力等を制御することができる。
以上、説明したように、保有熱量が小さい薄いガラス板3であっても、ガラス板3が幅方向に収縮するのを抑制することができる。また、ガラス板3の幅方向への収縮を抑制することにより、冷却ロール72によりガラス板3を挟持し、ガラス板3を一定の速度で搬送できるため、ガラス板3の板切れを抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
冷却装置71の設置位置は、成形体62の下端62aより下方であり、冷却ロール72より上方の位置であれば任意である。成形体62の下端62aから冷却ロール72までの間には、上部仕切り部材64が設けられるが、冷却装置71の設置位置は、上部仕切り部材64が設けられた位置より上方でもよく、また下方でもよい。冷却装置71は、冷却ロール72によってガラス板3が冷却される前に、ガラス板3の端部3aを冷却することにより、ガラス板3が幅方向に収縮するのを抑制するものであるため、冷却ロール72より上方の位置であれば冷却装置71の設置位置は任意である。また、冷却装置71を、ガラス板3の端部3aを覆って囲むように設けてもよく、また、端部3aの厚さ方向に対向する位置に設けてもよい。
冷却装置71がガラス板3の端部3aを冷却する方法は任意であり、例えば、ヒートシンク、冷却ファン、ペルティエ素子等を用いて冷却することもできる。ガラス板3の端部3aを非接触で冷却することにより、ガラス板3が急冷されてガラス板3が割れることを防ぎつつ、ガラス板3が幅方向に収縮するのを抑制することができる。
一対の冷却ロール72がガラス板3を挟持する位置は、ガラス板3がロールヘッド72aから外れず、ロールヘッド72aがガラス板3を挟持し続けることができる位置であれば任意である。冷却ロール72がガラス板3を挟持し続け、ガラス板3を下方に搬送することにより、ガラス板3の板切れを抑制することができる。また、ロールヘッド72aにより押しつぶされていない端部3aの端を含む領域3cが押さえとなって、ロールヘッド72aがガラス板3から外れる(ガラス板3を挟持できなくなる)のを防げればよく、ロールヘッド72aが挟持した端部3aの板厚と、ロールヘッド72aにより押しつぶされていない端部3aの端を含む領域3cの板厚との差は、任意である。
以上、本発明のガラス板の製造方法、ガラス板の製造装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 ガラス板の製造装置
2 熔融ガラス
3 ガラス板
62 成形体
71 冷却装置
72 冷却ロール(ロール)
82 引下げロール(ロール、搬送ロール)
90 切断装置
91 スクライブ部
92 ガラス板吸着部

Claims (5)

  1. ダウンドロー法により、溶融ガラスを成形体からオーバーフローさせてガラス板を下方に搬送しながら成形する成形工程を備えるガラス板の製造方法であって、
    前記ガラス板は幅方向の端部と前記端部に挟まれた幅方向中央領域とを有し、
    前記端部から離間した位置から、前記ガラス板の幅方向の収縮を抑制するよう前記ガラス板の端部を冷却装置により選択的に冷却し、
    前記ガラス板の端部を選択的に冷却した後、前記幅方向中央領域の板厚より厚みを有する前記端部の一対のローラにより挟持しながら冷却し、
    前記一対のローラによる挟持される前記端部の挟持部分は、前記端部の端に対して前記ガラス板の幅方向内側にあり、
    前記一対のローラ間の隙間は、前記挟持部分の、挟持前の板厚よりも狭く、前記挟持部分が前記一対のローラにより押しつぶされることにより、前記挟持部分の板厚は前記一対のローラ間の隙間に相当する板厚になり、前記挟持部分に対して幅方向外側の部分の板厚は、前記一対のローラ間の隙間に相当する長さより長い板厚になる、
    ことを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. 前記挟持部分の板厚は、前記一対のローラにより押しつぶされて、前記幅方向中央領域における板厚と同じになる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記ガラス板の前記幅方向中央領域の板厚は、0.05mm以上〜0.4mm未満である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
  4. ダウンドロー法により、溶融ガラスを成形体からオーバーフローさせてガラス板を下方に搬送しながら成形する成形装置を備えるガラス板の製造装置であって、
    前記ガラス板は幅方向の端部と前記端部に挟まれた幅方向中央領域とを有し、前記幅方向中央領域の板厚より厚みを有する前記端部に対向する位置に配置され、前記端部を挟持しながら冷却する一対のローラと、
    前記一対のローラより上方の位置に前記端部から離間して配置され、前記ガラス板の幅方向の収縮を抑制するよう前記ガラス板の端部を選択的に冷却する冷却装置と、を備え
    前記一対のローラによる挟持される前記端部の挟持部分が、前記端部の端に対して前記ガラス板の幅方向内側になるように、前記一対のローラは配置され、
    前記挟持部分が前記一対のローラにより押しつぶされることにより、前記挟持部分の板厚は前記一対のローラ間の隙間に相当する板厚になり、前記挟持部分に対して幅方向外側の部分の板厚は、前記一対のローラ間の隙間に相当する長さよりも長い板厚になるように、前記一対のローラ間の隙間の寸法は、前記挟持部分の、挟持前の板厚よりも狭い、
    ことを特徴とするガラス板の製造装置。
  5. 前記一対のローラは、前記挟持部分を押しつぶして、前記挟持部分の板厚を前記幅方向中央領域における板厚と同じにする、
    ことを特徴とする請求項4に記載のガラス板の製造装置。
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