JP2016188083A - スクイズ容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 容器本体へと装着されるベースキャップ部と吐出口の設けられたノズル部とをそれぞれ個別の部材とし、これらの部材間の間隙を通じて液体通路が形成されるように設計するとともに、加熱された液体製品の充填後にベースキャップ部の上端を密封することによって、容器を転倒させる転倒殺菌処理を行なった際に、従来十分な殺菌処理を行なうことの難しかった液体通路内の隅々にまで加熱された液体製品を容易に行き渡らせることができ、容易且つ十分な殺菌効果が得られる。
【選択図】 図2
Description
可撓性を有する素材からなる容器本体と、該容器本体の口部に装着される蓋体とを有し、前記容器本体を外部から加圧することによって、該容器本体内に収容された液体を前記蓋体内を通じて吐出口部分から吐出するスクイズ容器において、
前記蓋体が、
前記容器本体の口部外面へと上方から嵌合する筒状の外壁部分と、前記容器本体内へと垂下した筒状をなし、その上方開口部分が外側方向へ延び広がって前記外壁部分へと連続した大径筒状部分とを有するベースキャップ部と、
前記ベースキャップの外壁部分へと上方から嵌合可能な筒状の外壁部分と、前記ベースキャップ部分の大径筒状部分へと上方から嵌入してその内部と連通可能な小径筒状部分と、該小径筒状部分の内部と連通する筒状の吐出通路部分と、該吐出通路部分の外側方向末端に設けられ、前記容器本体内の液体を吐出する吐出口部分とを有するノズル部と
を備え、
前記容器本体内に液体が収容された状態で、前記ベースキャップ部の筒状の外壁部分が上から密封されており、
前記ベースキャップ部の上端の密封を解除するとともに、前記ノズル部の外壁部分を前記ベースキャップ部の外壁部分へと上方から完全に嵌合し、且つ前記ノズル部の小径筒状部分を前記ベースキャップ部の大径筒状部分へと上方から嵌入して、前記ベースキャップ部と前記ノズル部とを一体化することで、前記小径筒状部分と前記大径筒状部分との間隙を通じて、前記容器本体内から前記吐出口部分までを連通する液体通路が形成され、前記吐出口部分からの液体の吐出が可能となる
ことを特徴とするものである。
前記蓋体において、さらに前記ベースキャップ部の外壁部分の上端と前記ノズル部の外壁部分の下端との間に挟み込まれた着脱可能なスペーサー部を備えている
ことが好適である
また、前記スクイズ容器は、
前記蓋体内において、前記容器本体内の液体と該容器本体の上部空間内の空気とを混合して泡を形成し、前記吐出口部分から泡を吐出するスクイズ容器であって、
前記ベースキャップ部の大径筒状部分に、その内部と容器本体内の上部空間とを連通するための空気孔が設けられており、
前記ノズル部の外壁部分を前記ベースキャップ部の外壁部分へと上方から嵌合し、且つ前記ノズル部の小径筒状部分を前記ベースキャップ部の大径筒状部分へと上方から嵌入して、前記ベースキャップ部と前記ノズル部とを一体化することで、前記小径筒状部分と前記大径筒状部分との間隙を通じて、前記容器本体内から前記吐出口までを連通する液体通路と、前記容器本体上部空間内から前記吐出口までを連通する空気通路とが形成され、前記吐出口部分からの泡の吐出が可能となる
ことが好適である。
また、前記スクイズ容器において、
前記ノズル部の小径筒状部分が有底筒状をなし、その底部から所定高さを有する側面に液体及び空気を内部に導入するための気液連通孔が設けられている
ことが好適である。
図1に示すように、本実施形態にかかるスクイズ容器10は、起泡性液体が収容される容器本体12と、該容器本体12の口部に装着される蓋体14と、該蓋体14内部と連通して容器本体12内へと延びた管体16とを備えている。前記蓋体14には、ベースキャップ部20とノズル部30と、これらの間に挟まれたスペーサー50とを備えており、ノズル部30の先端にはノズルキャップ40が嵌め込まれている。そして、このスクイズ容器10を使用する際には、ノズル部30を一旦取り外して、スペーサー50を取り除くとともに、後述するベースキャップ部20の上端のアルミシールを開封した上で、ノズル部30をベースキャップ部20へと完全に嵌合させる。ノズルキャップ40を取り外し、スクイズ容器10を正立状態にして容器本体12の胴部を外部から加圧することによって、前記容器本体12内に収容された起泡性液体と、前記容器本体12内の上部空間に存在する空気とが、前記蓋体14内で混合されて泡を形成し、この泡が前記蓋体14の吐出口から吐出する。
本実施形態の蓋体14は、例えば、搬送時や商品陳列時等、スクイズ容器10の使用前の状態では、図2に示すように、ベースキャップ部20とノズル部30とは完全には嵌合しておらず、これらの間にはスペーサー50が挟み込まれ、互いに離された状態で固定されている。また、ベースキャップ部20の上面は、容器本体12内に液体製品が収容された状態でアルミシール26によって密封されている。そして、スクイズ容器10を使用する際には、図2の状態から、ノズル部30を一旦取り外してスペーサー50を取り除くとともに、アルミシール26を開封して、ノズル部30をベースキャップ部20へと上方から完全に嵌合させて一体化させ、図3に示した状態にする。
容器本体12の胴部が加圧されると、容器本体12内に収容された起泡性液体は、管体16及びベースキャップ部の管体接続部分24aを通じて、中央筒状部24bの内部に導入される。大径筒状部分24の中央筒状部24bの内側には、小径筒状部分34の下方筒状部分34aが上方から嵌入されているものの、中央筒状部24bの上方に設けられた段部と上方筒状部34bの下方に設けられた段部とが当接しており、小径筒状部分34の有底筒状をなした下方筒状部34aの底面と大径筒状部分24の中央筒状部24bの内面との間にはわずかな空間が残されている。また、大径筒状部分24の中央筒状部24bの内面には所定本数の溝24eが設けられているため、小径筒状部34との内接面においても部分的に空間が存在している。そして、中央筒状部24bに導入された起泡性液体は、これらの空間、すなわち、ベースキャップ部20の大径筒状部分24とノズル部30の小径筒状部分34との間隙を通過し、さらにノズル部30の上方筒状部分34bの側面に設けられた気液連通口34cを通って上方筒状部分34bの内部(気液混合部)へと導入される(液体導入路)。他方、容器本体12の上部空間内に存在する空気は、容器本体12の胴部が加圧されることで、大径筒状部分24に設けられた空気導入口24dから、大径筒状部分24と小径筒状部分34との間隙へと導入される。そして、液体の場合と同様、大径筒状部分24と小径筒状部分34との間隙を通じ、さらに気液連通口34cを通って上方筒状部分34bの内部(気液混合部)へと導入される(空気導入路)。上方筒状部分34bの内部(気液混合部)に導入された起泡性液体及び空気は混合されて泡となり、先に述べたように、メッシュ34d及び吐出通路36を通じて、吐出口部分38から外部へと吐出される。
(a)工程では、予め内外面を水洗いした容器本体12の内部へと容器内面を殺菌可能な温度まで加熱された液体製品が充填される。製品充填後の容器本体12は、(b)工程において、その口部に、予めアルミシール26が固定されたベースキャップ部20が上方から装着されることより密封される。つづく(c)工程において、液体製品を充填・密封後の容器本体12は、転倒された状態とすることにより、加熱された液体製品によって、容器本体12内及びベースキャップ部20の内側が加熱殺菌される。また、(d)工程では、加熱殺菌後の容器本体12に対して、ベースキャップ部20の上方からスペーサー50が被せられ、さらに別途殺菌処理を施されたノズル部30及びノズルキャップ40が装着されて、製品とされる。なお、これら(a)〜(d)の各工程は、通常、ベルトコンベアー等によって搬送しながら、順次行なわれる。
12 容器本体
14 蓋体
16 管体
20 ベースキャップ部
30 ノズル部
40 ノズルキャップ
50 スペーサー
Claims (4)
- 可撓性を有する素材からなる容器本体と、該容器本体の口部に装着される蓋体とを有し、前記容器本体を外部から加圧することによって、該容器本体内に収容された液体を前記蓋体内を通じて吐出口部分から吐出するスクイズ容器において、
前記蓋体が、
前記容器本体の口部外面へと上方から嵌合する筒状の外壁部分と、前記容器本体内へと垂下した筒状をなし、その上方開口部分が外側方向へ延び広がって前記外壁部分へと連続した大径筒状部分とを有するベースキャップ部と、
前記ベースキャップの外壁部分へと上方から嵌合可能な筒状の外壁部分と、前記ベースキャップ部分の大径筒状部分へと上方から嵌入してその内部と連通可能な小径筒状部分と、該小径筒状部分の内部と連通する筒状の吐出通路部分と、該吐出通路部分の外側方向末端に設けられ、前記容器本体内の液体を吐出する吐出口部分とを有するノズル部と
を備え、
前記容器本体内に液体が収容された状態で、前記ベースキャップ部の筒状の外壁部分が上方から密封されており、
前記ベースキャップ部の上端の密封を解除するとともに、前記ノズル部の外壁部分を前記ベースキャップ部の外壁部分へと上方から完全に嵌合し、且つ前記ノズル部の小径筒状部分を前記ベースキャップ部の大径筒状部分へと上方から嵌入して、前記ベースキャップ部と前記ノズル部とを一体化することで、前記小径筒状部分と前記大径筒状部分との間隙を通じて、前記容器本体内から前記吐出口部分までを連通する液体通路が形成され、前記吐出口部分からの液体の吐出が可能となる
ことを特徴とするスクイズ容器。 - 前記蓋体において、さらに前記ベースキャップ部の外壁部分の上端と前記ノズル部の外壁部分の下端との間に挟み込まれた着脱可能なスペーサー部を備えている
ことを特徴とする請求項1記載のスクイズ容器。 - 前記蓋体内において、前記容器本体内の液体と該容器本体の上部空間内の空気とを混合して泡を形成し、前記吐出口部分から泡を吐出するスクイズ容器であって、
前記ベースキャップ部の大径筒状部分に、その内部と容器本体内の上部空間とを連通するための空気孔が設けられており、
前記ノズル部の外壁部分を前記ベースキャップ部の外壁部分へと上方から嵌合し、且つ前記ノズル部の小径筒状部分を前記ベースキャップ部の大径筒状部分へと上方から嵌入して、前記ベースキャップ部と前記ノズル部とを一体化することで、前記小径筒状部分と前記大径筒状部分との間隙を通じて、前記容器本体内から前記吐出口までを連通する液体通路と、前記容器本体上部空間内から前記吐出口までを連通する空気通路とが形成され、前記吐出口部分からの泡の吐出が可能となる
ことを特徴とする請求項1又は2記載のスクイズ容器。 - 前記ノズル部の小径筒状部分が有底筒状をなし、その底部から所定高さを有する側面に液体及び空気を内部に導入するための気液連通孔が設けられている
ことを特徴とする請求項3記載のスクイズ容器。
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