JP2016180629A - 部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法 - Google Patents

部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016180629A
JP2016180629A JP2015060171A JP2015060171A JP2016180629A JP 2016180629 A JP2016180629 A JP 2016180629A JP 2015060171 A JP2015060171 A JP 2015060171A JP 2015060171 A JP2015060171 A JP 2015060171A JP 2016180629 A JP2016180629 A JP 2016180629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partial discharge
insulated wire
insulating layer
voltage
traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015060171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6507767B2 (ja
Inventor
秀仁 花輪
Hidehito Hanawa
秀仁 花輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP2015060171A priority Critical patent/JP6507767B2/ja
Priority to US15/055,325 priority patent/US9891263B2/en
Publication of JP2016180629A publication Critical patent/JP2016180629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507767B2 publication Critical patent/JP6507767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/12Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing
    • G01R31/14Circuits therefor, e.g. for generating test voltages, sensing circuits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/12Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing
    • G01R31/1227Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing of components, parts or materials
    • G01R31/1263Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing of components, parts or materials of solid or fluid materials, e.g. insulation films, bulk material; of semiconductors or LV electronic components or parts; of cable, line or wire insulation
    • G01R31/1272Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing of components, parts or materials of solid or fluid materials, e.g. insulation films, bulk material; of semiconductors or LV electronic components or parts; of cable, line or wire insulation of cable, line or wire insulation, e.g. using partial discharge measurements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/58Testing of lines, cables or conductors
    • G01R31/59Testing of lines, cables or conductors while the cable continuously passes the testing apparatus, e.g. during manufacture

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

【課題】絶縁電線の絶縁層における部分放電開始電圧を絶縁電線の全長にわたって測定する。
【解決手段】表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行工程と、走行する絶縁電線の絶縁層に対して電源に接続された電極を接触させ、絶縁電線を走行させながら絶縁層に所定の試験電圧を印加する電圧印加工程と、試験電圧の印加により絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出工程と、検出工程の結果に基づき、試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定工程と、を有する、部分放電測定方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法に関する。
絶縁電線は導体の外周を被覆するように絶縁層を備えて構成されている。絶縁電線では、導体に高電圧が印加されることにより絶縁層の周囲に電界が形成され、その電界強度が高くなると、絶縁層から部分放電が発生するようになる。部分放電が発生すると、絶縁層が劣化し、最終的には絶縁破壊するおそれがある。
そこで、絶縁電線を電気機器などに用いる際に部分放電による絶縁破壊を防ぐには、どの程度の電圧を印加したときに部分放電が発生するのか、つまり部分放電が発生し始めるときの電圧、いわゆる部分放電開始電圧(以下、PDIVともいう)がどの程度であるか、を事前に把握することが必要となる。特に、近年、モータ等の電気機器は高効率化の観点からインバータ制御され、モータ等を構成する絶縁電線にはサージ電圧の発生により高い電圧が印加されるようになっているため、絶縁層のPDIVの把握がより重要となっている。
PDIVを測定する方法としては、例えば、製造された絶縁電線の一部を試料として抜き出して、その端子間に電圧を印加し、電圧の印加による部分放電の発生の有無を光学センサ(主に光電子増倍管や電磁波センサなど)や放電電荷量、電流値などで測定する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2008−82904号公報
しかしながら、従来のPDIVの測定方法では、製造された絶縁電線の一部をサンプルとして抜き出し、その試料のPDIVを測定するため、測定されるPDIVが絶縁電線の一部で得られた値であって絶縁電線の全長にわたって保証される値ではない、という問題があった。
具体的に説明すると、絶縁電線では絶縁層の膜厚が長さ方向でばらつくことがあり、このような絶縁層のPDIVを測定すると、厚い箇所で測定される数値は比較的高くなり、薄い箇所で測定される数値は比較的低くなる。この厚い箇所で測定される高い数値を絶縁電線の全体のPDIVとすると、そのPDIVに近い電圧を絶縁電線に印加したときに、膜厚の比較的薄い箇所で部分放電が発生するおそれがある。そのため、PDIVとしては、絶縁電線の全体で膜厚が最も薄い箇所で測定される最小値を把握する必要がある。PDIVの最小値は、最小値よりも低い電圧を印加する場合であれば、絶縁電線の全長にわたって部分放電を抑制できることを保証する保証値となり得る。この点、従来のように絶縁電線の一部をサンプルとして抜き出し、そのPDIVを測定する場合、膜厚の最も薄い箇所を測定できるとも限らないため、測定される数値はPDIVの保証値としては不十分となってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、絶縁層の部分放電を絶縁電線の全長にわたって測定できる技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行工程と、
走行する前記絶縁電線の前記絶縁層に対して電源に接続された電極を接触させ、前記絶縁電線を走行させながら前記絶縁層に所定の試験電圧を印加する電圧印加工程と、
前記試験電圧の印加により前記絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出工程と、
前記検出工程の結果に基づき、前記試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定工程と、を有する、部分放電測定方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
上述の部分放電測定方法を、導体の外周上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程の後にインラインにて行う、絶縁電線の製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行部と、
所定の試験電圧を生成する電源に接続され、走行する前記絶縁電線の前記絶縁層に接触するように配置されて、前記絶縁層に前記試験電圧を印加する電極と、
前記試験電圧の印加により前記絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出部と、
前記検出部での結果に基づき、前記試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定部と、を備える部分放電測定装置が提供される。
本発明によれば、絶縁層の部分放電を絶縁電線の全長にわたって測定することができる。
本発明の一実施形態に係る部分放電測定装置が組み込まれる絶縁電線の製造装置の概略図である。 断面が略円形状である絶縁電線と電極との接触について説明するための図である。 断面が略矩形状である絶縁電線と電極との接触について説明するための図である。
上述したように、従来のPDIVの測定方法では、絶縁電線から切り出した一部分をサンプルとして測定していた。例えば、まず、このサンプルに周波数50Hzの電圧を昇圧させながら印加する。次に、電圧の印加によりサンプルの絶縁層からは部分放電が発生することになるが、この部分放電のうち、放電電荷量が100pC以上となる部分放電の回数を計測する。そして、部分放電の回数が毎秒50回以上となるときの電圧をPDIVとして測定する。この方法では絶縁層のPDIVを測定できるが、そのPDIVは、絶縁電線の一部で測定される数値であるので、絶縁電線の全長にわたって保証する保証値としては信頼性が低い。
本発明者は上記課題について検討を行った結果、絶縁電線を一定の速度で動かしながら、絶縁層に電圧を印加し、その部分放電を測定すれば、絶縁電線の全長にわたって部分放電を測定することができ、絶縁電線のPDIVの保証値を得られることを見出した。
また、動いている絶縁電線の絶縁層に対して従来の方法と同様の条件で電圧を印加するには、移動する絶縁電線の絶縁層と電極との接触時間、印加する電圧の周波数などを所定の関係を満足するように適宜設定するとよいことを見出した。
本発明は上記知見に基づいて成されたものである。
以下、本発明の一実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る部分放電測定装置が組み込まれる絶縁電線の製造装置の概略図である。図2は、断面が略円形状である絶縁電線と電極との接触について説明するための図である。図3は、断面が略矩形状である絶縁電線と電極との接触について説明するための図である。
<測定対象>
まず、部分放電測定装置の説明に先立ち、測定対象となる絶縁電線について説明する。
絶縁電線1は、例えば図2に示すように、断面が略円形状の導体2と、導体2の外周を被覆するように設けられる絶縁層3と、を備えて構成されている。
導体2としては、通常用いられる金属線、例えば銅線、銅合金線の他、アルミニウム線、銀線、ニッケル線などを用いることができる。また、金属線の外周にニッケルなどの金属めっきを施したものを用いてもよい。さらに、金属線を撚り合わせた集合撚り導体を用いることもできる。なお、導体2の断面形状は、円形に限定されず、略矩形状(平角形状)であってもよい。例えば、図3に示すような断面が略矩形状の導体2´を用いることもできる。
絶縁層は、例えばポリエステルイミド、ポリアミドイミド及びポリイミドなどを含む絶縁塗料(いわゆるエナメル塗料)を用いて形成されている。絶縁層の膜厚は、例えば30μm以上150μmである。
<絶縁電線の製造装置>
次に、本発明の一実施形態に係る部分放電測定装置が組み込まれる絶縁電線の製造装置について説明する。
図1に示すように、絶縁電線の製造装置200は、搬送される導体2の外周上に絶縁層3を形成して絶縁電線1を製造する絶縁層形成装置210と、製造された絶縁電線1の部分放電を測定する部分放電測定装置100とを備える。
<部分放電測定装置>
部分放電測定装置100は、表面に絶縁層3が形成された絶縁電線1を走行させながら、試験電圧を印加し、発生する部分放電を検出することで、部分放電の発生頻度を絶縁電線1の全長にわたって測定するものである。部分放電測定装置100は、図1に示すように、走行部110と、電極120と、検出部130と、判定部140とを備えて構成されている。
走行部110は、絶縁電線1を繰り出し、その長さ方向に所定の速度で走行させるものである。
電極120は、繰り出される絶縁電線1の走行パス上に設けられ、絶縁電線1の表面(絶縁層3)に接触するように配置されている。電極120は、所定の試験電圧を生成する電源121に接続されており、電極120を通過する絶縁電線1の絶縁層3に対して所定の試験電圧を印加する。試験電圧としては、交流電圧が好ましく、例えば、周期的に変化する正弦波電圧を用いることができる。
電極120は、図1に示すように、走行する絶縁電線1の絶縁層3が電極120と接触したときに、その電極120との接触領域に対して試験電圧としての交流電圧を印加する。つまり、絶縁層3の所定領域に対して、その領域が電極120に接触してから通過するまでの間に、交流電圧を印加する。このとき、絶縁電線1を走行させる速度をv[m/min]および電極120の長さをL[mm]とすると、絶縁層3の所定領域が電極120に接触してから電極120を通過するまでの時間、つまり絶縁層3の所定領域が電極120と接触している時間は、L/1000v[min]、つまり60L/1000v[s]となる。交流電圧の周波数をf[Hz]とすると、絶縁層3の所定領域は、電極120と接触している間に、交流電圧を下記一般式(1)に示す周期数T分、印加されることになる。このように、長さLを有する電極120は、速度vで走行する絶縁電線1の絶縁層3に対して周波数fの交流電圧を印加することにより、交流電圧の周期数T分を、絶縁層3の長さ方向にわたって一様に印加することができる。
Figure 2016180629
電極120としては、走行する絶縁電線1の絶縁層3に対して試験電圧を一様に印加できるようなものであれば、特に限定されない。電極120には、接触する絶縁層3を損傷しないように、図2に示すような、例えばカーボンからなり、可とう性を有する導電性ブラシ122が絶縁層3との接触面側に設けられていることが好ましい。
なお、電極120の長さLは、電極120において絶縁電線1が走行する方向に沿った長さを示す。
検出部130は、絶縁電線1の走行パスに沿って設けられ、絶縁層3から発生する部分放電を検出できるように電極120の近傍に配置されている。検出部130は、試験電圧の印加により絶縁層3で発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出するように構成されている。例えば、検出部130は、部分放電に伴う信号を捉えるセンサ部131と、センサ部131に接続され、センサ部131で捉えた信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する部分放電モニタ部132と、を備える。
センサ部131は、部分放電に伴う信号として、部分放電で発生する放電光や電磁波を捉え、それらを強度に応じた放電電荷量に変換する。センサ部131としては、走行する絶縁電線1で発生する部分放電を検出できるようなものであれば、特に限定されないが、発光センサなどを用いることが好ましい。発光センサとしては、例えば、光電子増倍管や電磁波センサ(パッチアンテナ)などを用いることができる。
部分放電モニタ部132は、センサ部131に接続されており、センサ部131で捉えられた信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する。センサ部131で捉えられる信号には、部分放電に由来する信号以外に、例えば外部から到来する信号なども含まれるおそれがあるため、部分放電モニタ部132は、部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を、部分放電に由来する部分放電信号として検出する。例えば、部分放電モニタ部132は、放電電荷量が100pC以上となる放電光を部分放電として検出する。そして、部分放電モニタ部132は、検出される部分放電信号の検出回数Nを計測する。
判定部140は、検出部130での結果に基づき、絶縁層3に所定の試験電圧を印加させたときに発生する部分放電の発生頻度を判定する。例えば、判定部140は、検出部130で検出された部分放電信号の検出回数Nを参照し、検出回数Nが多いほど、試験電圧での部分放電の発生頻度が高いと判定する。
判定部140は、部分放電の発生頻度を精度よく判定する観点から、電極120で絶縁層3に印加される交流電圧の周期数Tと、検出部130で検出される部分放電信号の検出回数Nとを参照し、T≦Nのときに、部分放電の発生頻度が高いと判定することが好ましい。T≦Nとなる場合、印加する交流電圧の1周期あたりに1回以上の部分放電信号が検出されることとなり、部分放電が発生する頻度が高いことを示す。部分放電の発生頻度が高いと、所定の試験電圧を印加したときに絶縁層3が絶縁破壊しやすくなるため、部分放電の発生がありと総合的に判定する。一方、T>Nとなる場合、部分放電の発生頻度が低く、部分放電が発生したとしても、絶縁層3が絶縁破壊するおそれがないため、部分放電の発生がなし、と総合的に判定する。
本実施形態の部分放電測定装置100においては、上記式(1)で示される周期数Tが50以上となるように、電極120の長さL、走行部110が絶縁電線1を走行させる速度v、および交流電圧の周波数fを調整することが好ましい。これにより、絶縁電線1を走行させずに一部を切り出したサンプルを測定する場合と同様の測定精度を得ることができる。すなわち、走行させずに測定する場合、切り出したサンプルに周波数50Hzの交流電圧を印加しており、サンプルに対して交流電圧を50周期分、印加していた。この点、本実施形態では、電極120の長さL、速度v、および周波数fを調整することにより周期数Tを50以上に設定できるので、絶縁電線1を走行させずに測定する場合と同様の測定精度を得ることができる。
電極120の長さLは、特に限定されないが、25mm以上200mm以下であることが好ましい。電極120の長さLを25mm以上とすることにより、絶縁層3の電極120との接触時間を十分に確保することが可能となり、部分放電を精度よく測定することができる。一方、電極120の長さLを200mm以下とすることにより、装置サイズを縮小することができる。
走行部110が絶縁電線1を走行させる速度vは、特に限定されないが、5m/min以上40m/min以下であることが好ましい。速度vを5m/min以上として絶縁電線1を速く走行させることにより、絶縁電線1の全長にわたって部分放電を測定する時間を短縮して測定効率を向上させることができる。一方、速度vを40m/min以下とすることにより、絶縁層3の電極120との接触時間を十分に確保することができるので、部分放電を精度よく測定することができる。
電源121が試験電圧として生成する交流電圧の周波数fは、特に限定されないが、10Hz以上1000Hz以下であることが好ましい。周波数fを10Hz以上1000Hz以下とすることにより、周波数Tを増大させることができ、部分放電を精度よく測定することができる。
<部分放電測定方法>
次に、上述した部分放電測定装置100を用いた部分放電測定方法について説明する。
本実施形態の部分放電測定方法は、走行工程と、電圧印加工程と、検出工程と、判定工程と、を有する。
まず、走行部110により絶縁電線1を所定の速度v[m/min]で走行させる。
続いて、絶縁電線1を電極120に引き込み、絶縁層3に長さL[mm]の電極120を接触させる。具体的には、図2に示すように、一方の面に導電性ブラシ122を備える一対の電極120を、導電性ブラシ122で絶縁電線1の外周を取り囲むように対向させて配置し、その一対の電極120の間に絶縁電線1を挿通させ、絶縁層3に電極120を接触させる。そして、試験電圧として、最大値V[Vp]を有する周波数f[Hz]の交流電圧を電源121から電極120を介して絶縁層3に印加する。これにより、走行する絶縁電線1の絶縁層3に対して交流電圧の式(1)に示す周波数T分を一様に印加する。
Figure 2016180629
続いて、検出部130のセンサ部131で、試験電圧の印加により絶縁層3から発生する部分放電に伴う信号を捉える。そして、検出部130の部分放電モニタ部132で、センサ部131で捉えた信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する。具体的には、放電電荷量が100pC以上となる放電光を部分放電として検出する。そして、その部分放電の検出回数Nを計測する。本実施形態では、絶縁電線1を走行しながら、部分放電信号の検出および検出回数Nの計測を行うことで、絶縁電線1の全長にわたって絶縁層3の検出回数Nを計測する。
続いて、判定部140において、検出部130での結果に基づき、絶縁層3に所定の試験電圧を印加したときの部分放電の発生頻度を判定する。この判定では、上述の電圧印加工程で絶縁層3に印加される交流電圧の周期数Tと、検出工程で検出される部分放電信号の検出回数Nとを参照し、T≦Nのときに、部分放電の発生頻度が高いと判定する。これにより、総合的に部分放電がありと判定する。この判定を、絶縁電線3を走行させながら行うことで、絶縁電線1の全長にわたって部分放電の発生頻度を判定する。
この判定により、最大値Vの試験電圧を印加したときに、部分放電の発生頻度が絶縁電線1の全長にわたって低いようであれば、この絶縁電線1に電圧Vで印加した場合であっても部分放電が発生しにくく、絶縁破壊しにくいことを保証することができる。つまり、この電圧Vを絶縁電線1のPDIVの保証値とすることができる。
これに対して、最大値Vの試験電圧を印加したときに、絶縁電線1で部分放電の発生頻度が高くなる箇所があれば、絶縁電線1のPDIVの保証値は電圧Vよりも低いことが分かる。この場合、例えば、試験電圧の最大値をVから徐々に降圧して測定し、絶縁電線1の全長にわたって部分放電の発生頻度が低くなるときの最大値Vを求め、それを保証値と設定するとよい。
また、上述の判定では、絶縁電線1の全長にわたって計測された部分放電信号の検出回数Nから、検出回数Nが多く計測された箇所(部分放電の発生頻度が高い箇所)は、少なく計測された箇所(部分放電の発生頻度が低い箇所)よりも、絶縁層3の膜厚が薄いことが分かる。そして、検出回数Nが最も多くなる箇所における膜厚を絶縁電線1における最小膜厚として判断することができる。このように絶縁電線1の全長にわたって部分放電の発生頻度を判定することにより、絶縁電線1における絶縁層3の膜厚の最小値を把握することが可能となる。
<絶縁電線の製造方法>
次に、上述した部分放電測定方法を、導体2の外周上に絶縁層3を形成する絶縁層形成工程の後にインラインにて行う、絶縁電線1の製造方法について説明する。ここで、インラインとは、絶縁電線1の製造と同じ工程にて部分放電測定方法を行うことであり、導体2の外周上に絶縁層3を形成して絶縁電線1を製造しつつ、製造された絶縁電線1を連続的に部分放電測定することを示す。
まず、走行部110により導体2を所定の速度v[m/min]で走行させる。
続いて、導体2を絶縁層形成部210に導入し、走行する導体2の外周上に、例えばポリエステルイミド、ポリアミドイミド又はポリイミドなどを含む絶縁塗料を塗布する。その後、絶縁塗料を加熱する(焼き付ける)ことにより所定の膜厚の絶縁層3を形成する。そして、絶縁塗料の塗布・焼付を、絶縁層3が所望の膜厚(例えば、30μm〜150μm)となるまで繰り返し行い、絶縁電線1を製造する。
次に、製造された絶縁電線1を巻き取る前に、部分放電測定装置100に導入し、絶縁電線1を走行させながら、上述した部分放電測定方法を行う。これにより、所定の試験電圧を印加したときに部分放電が発生する発生頻度を絶縁電線1の全長にわたって測定する。以上により、絶縁電線1を製造しつつ、その絶縁電線1の部分放電を測定することができる。
なお、本実施形態では、部分放電測定方法をインラインにて行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。本実施形態の部分放電測定方法は、絶縁電線1の製造とは独立してオフラインにて行ってもよい。
また、本実施形態では、絶縁塗料の塗布および焼付を繰り返しすることにより所望の膜厚の絶縁層3を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、導体2を走行させて、その導体の外周上に熱可塑性樹脂などを押出機により押し出して絶縁層3を形成してもよい。
次に、本発明の実施例を説明する。
[実施例1〜4]
まず、導体径φ0.80mmの銅線を走行させつつ、銅線の外周上にポリエステルイミド樹脂塗料を塗布し、塗料を焼き付けることで、膜厚35μmの絶縁層を形成して絶縁電線を製造した。この絶縁電線を所定の速度で走行させながら、カーボン製ブラシが内在する電極(絶縁電線の走行方向に沿った長さが150mm)に接触させ、絶縁層に対して所定の正弦波電圧を印加した。電極から約10cm下流側に設置した電磁波センサにより、絶縁層で発生する部分放電に伴う信号のうち、放電電荷量が100pC以上となる信号を部分放電信号として検出した。そして、その結果から部分放電の発生頻度を測定した。実施例1〜4では、同一の絶縁電線に対して、下記表1に示すように、絶縁電線を走行させる速度、正弦波電圧の最大値および周波数を適宜変更して部分放電を測定した。なお、実施例1〜4では、絶縁層に印加される正弦波電圧の周期数Tが50周期分となるように、正弦波電圧を印加した。
Figure 2016180629
実施例1に示すように、800Vpの正弦波電圧を印加する場合であれば、絶縁電線の全長にわたって部分放電の発生頻度が低いことが確認されたので、部分放電の発生がないと総合的に判断した。このことから、絶縁電線のPDIVの保証値が800Vpであることが分かる。
一方、実施例2に示すように、1000Vpの正弦波電圧を印加した場合、部分放電の発生頻度が高いことが確認されたので、部分放電の発生がありと総合的に判断した。このことから、絶縁電線のPDIVの保証値は1000Vpよりも低いことが分かった。
実施例3,4では、実施例1,2よりも絶縁電線を走行させる速度を大きくしたが、正弦波電圧の周期数Tが50周期となるように、正弦波電圧の周波数fを変更することにより、実施例1,2と同様に部分放電を測定できることが確認された。
[実施例5〜8]
まず、導体径φ0.80mmの銅線を走行させつつ、銅線の外周上にポリエステルイミド樹脂塗料を塗布し、塗料を焼き付けることで、膜厚35μmの絶縁層を形成して絶縁電線を製造した。この絶縁電線を所定の速度で走行させながら、カーボン製ブラシが内在する電極(絶縁電線の走行方向に沿った長さが150mm)に接触させ、絶縁層に対して所定の正弦波電圧を印加した。電極から約10cm下流側に設置した電磁波センサにより、絶縁層で発生する部分放電に伴う信号のうち、放電電荷量が100pC以上となる信号を部分放電信号として検出した。そして、部分放電信号の検出回数Nを計測し、検出回数Nと正弦波電圧の周期数Tとを比較して検出頻度に基づいて、部分放電の発生頻度を測定した。実施例5〜8では、同一の絶縁電線に対して、下記表2に示すように、正弦波電圧の最大値および周波数を適宜変更して部分放電を測定した。なお、実施例5〜8では、絶縁層に印加される正弦波電圧の周期数Tが50周期分となるように、正弦波電圧を印加した。
Figure 2016180629
実施例5に示すように、印加電圧を800Vpとすると、部分放電の検出回数が0回であり、部分放電が検出されなかった。実施例6に示すように、印加電圧を850Vpに昇圧すると、部分放電の検出回数Nが15回に増えることが確認された。ただし、検出回数Nが周期数Tよりも小さいため、部分放電の発生頻度が少ないと判定した。実施例7,8に示すように、印加電圧を900Vp以上に昇圧させると、検出回数Nが50回以上となることが確認された。この場合、検出回数Nが周期数T以上となり、部分放電の発生頻度が高いと判定した。実施例5〜8の結果から、絶縁電線のPDIVの保証値としては850Vp〜900Vpの範囲内にあることが推測された。
[比較例1,2]
比較例1では、まず、実施例1と同様に、導体を速度20m/minで走行させながら、絶縁塗料を塗布・焼付することにより、膜厚35μmの絶縁層を備える絶縁電線を製造した。
比較例2では、絶縁電線を製造するときに導体の走行速度を20m/minから30m/minに変更した以外は比較例1と同様に絶縁電線を製造した。
比較例1,2では、得られた絶縁電線のPDIVを以下の方法により測定した。まず、製造した絶縁電線を600mmに切り出し、撚り部が120mmとなるようにツイストペアを作製し、その端部から10mmの位置までの絶縁層を削って端末処理を施すことで、測定サンプルを作製した。続いて、この測定サンプルを10本準備し、それぞれの端末処理された端部に電極を接続した。そして、温度25℃、湿度50%の雰囲気下で、50Hzの正弦波電圧を10V/sで昇圧させ、測定サンプルに放電電荷量が100pC以上の放電光が50回発生するときの電圧を測定した。ここでは、これを3回繰り返し、それぞれで得られた電圧の平均値からPDIVを求めた。
測定により求められた絶縁電線のPDIVは、比較例1が855Vで、比較例2が860Vであることが確認された。
以上のように、実施例5〜8では、絶縁電線を走行させながら部分放電を測定することで、絶縁電線のPDIVが850〜900Vpの範囲内にあることが確認された。一方、同一の絶縁電線を走行させずに一部を切り出して部分放電を測定した比較例1,2では、PDIVが855Vp、860Vpであることが確認された。このことから、実施例では比較例と同様の測定精度で部分放電を測定できることが確認された。しかも、実施例では、絶縁電線の一部分だけではなく、全長にわたって部分放電を測定することができる。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
[付記1]
本発明の一態様によれば、
表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行工程と、
走行する前記絶縁電線の前記絶縁層に対して電源に接続された電極を接触させ、前記絶縁電線を走行させながら前記絶縁層に所定の試験電圧を印加する電圧印加工程と、
前記試験電圧の印加により前記絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出工程と、
前記検出工程の結果に基づき、前記試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定工程と、を有する、部分放電測定方法が提供される。
[付記2]
付記1の部分放電測定方法において、好ましくは、
前記電圧印加工程では、
前記試験電圧として交流電圧を印加し、
前記交流電圧の周波数をf[Hz]、前記絶縁電線を走行させる速度をv[m/min]および前記電極の長さをL[mm]としたとき、前記絶縁層における前記電極との接触領域に対して前記交流電圧を、下記式(1)に示す周期数Tが50以上となるように、印加する。
Figure 2016180629
[付記3]
付記2の部分放電測定方法において、好ましくは、
前記検出工程では、前記部分放電信号の検出される検出回数Nを計測し、
前記判定工程では、前記周期数Tと前記検出回数Nとを参照し、T≦Nのときに部分放電の発生頻度が高いと判定する。
[付記4]
付記2又は3の部分放電測定方法において、好ましくは、
前記電圧印加工程では、前記電極の長さLを25mm以上200mm以下とする。
[付記5]
付記2又は3の部分放電測定方法において、好ましくは、
前記電圧印加工程では、前記周波数fを10Hz以上1000Hz以下とする。
[付記6]
付記2又は3の部分放電測定方法において、好ましくは、
前記走行工程では、前記速度vを5m/min以上40m/min以下とする。
[付記7]
付記1〜6のいずれかの部分放電測定方法において、好ましくは、
前記判定工程では、前記絶縁層において部分放電の発生頻度が高い領域は発生頻度が低い領域よりも前記絶縁層の膜厚が薄いと判定する。
[付記8]
本発明の他の態様によれば、
導体の外周上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程の後、付記1〜7のいずれかの部分放電測定方法をインラインにて行う、絶縁電線の製造方法が提供される。
[付記9]
本発明の他の態様によれば、
表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行部と、
所定の試験電圧を生成する電源に接続され、走行する前記絶縁電線の前記絶縁層に接触するように配置されて、前記絶縁層に前記試験電圧を印加する電極と、
前記試験電圧の印加により前記絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出部と、
前記検出部での結果に基づき、前記試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定部と、を備える部分放電測定装置が提供される。
[付記10]
付記9の部分放電測定装置において、好ましくは、
前記電源は、前記試験電圧として交流電圧を生成し、
前記電極は、前記交流電圧の周波数をf[Hz]、前記走行部の前記絶縁電線を走行させる速度をv[m/min]および前記電極の長さをL[mm]としたとき、前記絶縁層における前記電極との接触領域に対して前記交流電圧を、下記式(1)に示す周期数Tが50以上となるように、印加する。
Figure 2016180629
[付記11]
付記10の部分放電測定装置において、好ましくは、
前記検出部は、前記部分放電信号の検出される検出回数Nを計測し、
前記判定部は、前記周期数Tと前記検出回数Nとを参照し、T≦Nのときに部分放電の発生頻度が高いと判定する。
1 絶縁電線
2 導体
3 絶縁層
100 部分放電測定装置
110 走行部
120 電極
130 検出部
140 判定部
200 絶縁電線の製造装置
210 絶縁層形成部

Claims (11)

  1. 表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行工程と、
    走行する前記絶縁電線の前記絶縁層に対して電源に接続された電極を接触させ、前記絶縁電線を走行させながら前記絶縁層に所定の試験電圧を印加する電圧印加工程と、
    前記試験電圧の印加により前記絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出工程と、
    前記検出工程の結果に基づき、前記試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定工程と、を有する、部分放電測定方法。
  2. 前記電圧印加工程では、
    前記試験電圧として交流電圧を印加し、
    前記交流電圧の周波数をf[Hz]、前記絶縁電線を走行させる速度をv[m/min]および前記電極の長さをL[mm]としたとき、前記絶縁層における前記電極との接触領域に対して前記交流電圧を、下記式(1)に示す周期数Tが50以上となるように、印加する、請求項1に記載の部分放電測定方法。
    Figure 2016180629
  3. 前記検出工程では、前記部分放電信号の検出される検出回数Nを計測し、
    前記判定工程では、前記周期数Tと前記検出回数Nとを参照し、T≦Nのときに部分放電の発生頻度が高いと判定する、請求項2に記載の部分放電測定方法。
  4. 前記電圧印加工程では、前記電極の長さLを25mm以上200mm以下とする、請求項2又は3に記載の部分放電測定方法。
  5. 前記電圧印加工程では、前記周波数fを10Hz以上1000Hz以下とする、請求項2又は3に記載の部分放電測定方法。
  6. 前記走行工程では、前記速度vを5m/min以上40m/min以下とする、請求項2又は3に記載の部分放電測定方法。
  7. 前記判定工程では、前記絶縁層において部分放電の発生頻度が高い領域は発生頻度が低い領域よりも前記絶縁層の膜厚が薄いと判定する、請求項1〜6のいずれかに記載の部分放電測定方法。
  8. 導体の外周上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程の後、請求項1〜7のいずれかに記載の部分放電測定方法をインラインにて行う、絶縁電線の製造方法。
  9. 表面に絶縁層を備える絶縁電線を走行させる走行部と、
    所定の試験電圧を生成する電源に接続され、走行する前記絶縁電線の前記絶縁層に接触するように配置されて、前記絶縁層に前記試験電圧を印加する電極と、
    前記試験電圧の印加により前記絶縁層から発生する部分放電に伴う信号のうち、閾値以上の信号を部分放電信号として検出する検出部と、
    前記検出部での結果に基づき、前記試験電圧での部分放電の発生頻度を判定する判定部と、を備える部分放電測定装置。
  10. 前記電源は、前記試験電圧として交流電圧を生成し、
    前記電極は、前記交流電圧の周波数をf[Hz]、前記走行部の前記絶縁電線を走行させる速度をv[m/min]および前記電極の長さをL[mm]としたとき、前記絶縁層における前記電極との接触領域に対して前記交流電圧を、下記式(1)に示す周期数Tが50以上となるように、印加する、請求項9に記載の部分放電測定装置。
    Figure 2016180629
  11. 前記検出部は、前記部分放電信号の検出される検出回数Nを計測し、
    前記判定部は、前記周期数Tと前記検出回数Nとを参照し、T≦Nのときに部分放電の発生頻度が高いと判定する、請求項10に記載の部分放電測定装置。

JP2015060171A 2015-03-23 2015-03-23 部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法 Active JP6507767B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060171A JP6507767B2 (ja) 2015-03-23 2015-03-23 部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法
US15/055,325 US9891263B2 (en) 2015-03-23 2016-02-26 Partial discharge measurement method, partial discharge measurement device, and method of producing insulated wire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015060171A JP6507767B2 (ja) 2015-03-23 2015-03-23 部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016180629A true JP2016180629A (ja) 2016-10-13
JP6507767B2 JP6507767B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=56975132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015060171A Active JP6507767B2 (ja) 2015-03-23 2015-03-23 部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9891263B2 (ja)
JP (1) JP6507767B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018194422A1 (ko) * 2017-04-20 2018-10-25 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) 절연물의 결함 검출장치, 이의 측정대상 절연물을 고정하기 위한 지그 및 절연물의 결함 검출방법
WO2022014072A1 (ja) * 2020-07-15 2022-01-20 三菱電機株式会社 マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法、検出システム、および電気機械の製造方法、電気機械
CN114184904A (zh) * 2021-11-05 2022-03-15 西南交通大学 一种动车组乙丙橡胶电缆绝缘损伤程度的评估方法
WO2022085358A1 (ja) * 2020-10-19 2022-04-28 三菱電機株式会社 マグネットワイヤ被覆の検査装置、マグネットワイヤ被覆の検査方法、および電気機械の製造方法
WO2022145269A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 三菱電機株式会社 被覆欠陥検出装置と被覆欠陥検出方法、および回転電機の製造方法
JPWO2022153821A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21
US11402340B2 (en) 2017-04-20 2022-08-02 Hyundai Electric & Energy Systems Co., Ltd. Method for detecting defect in insulating material
WO2023139910A1 (ja) * 2022-01-24 2023-07-27 三菱電機株式会社 巻線負荷再現装置、マグネットワイヤ絶縁被膜の検査装置、マグネットワイヤ絶縁被膜の検査方法、および回転電機の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3644074A1 (en) * 2018-10-26 2020-04-29 Tyco Electronics Raychem GmbH Optical detector for a high-voltage cable accessory and method of optically measuring electrical discharges
US20220244320A1 (en) * 2021-01-29 2022-08-04 Texas Instruments Incorporated Low cost method-b high voltage isolation screen test
US11573258B1 (en) * 2021-08-16 2023-02-07 Aptiv Technologies Limited Apparatus and method for testing insulated high voltage devices

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57199873U (ja) * 1981-06-16 1982-12-18
JPS63182580A (ja) * 1987-01-24 1988-07-27 Hitachi Cable Ltd ケ−ブルの部分放電測定方法
JPH01100470A (ja) * 1987-10-13 1989-04-18 Hitachi Cable Ltd ケーブルの部分放電試験方法
JP2009236887A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁不良検出用電極構造および絶縁不良検出方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3005150A (en) * 1960-11-15 1961-10-17 Samuel H Behr Apparatus for determining the condition of electrical insulation
SE436951B (sv) * 1981-02-19 1985-01-28 Asea Ab Kontrollforfarande vid tillverkning av transformator eller reaktor samt anordning for tillverkningskontroll av transformator eller reaktor
US5530364A (en) * 1994-12-27 1996-06-25 The University Of Connecticut Cable partial discharge location pointer
US5760590A (en) * 1996-02-20 1998-06-02 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Cable integrity tester
US6313640B1 (en) * 1998-02-03 2001-11-06 Abb Power T & D Company, Inc. System and method for diagnosing and measuring partial discharge
US6184691B1 (en) * 1999-02-04 2001-02-06 General Electric Company Apparatus and method for testing coating of an electrical conductor
JP4840050B2 (ja) 2006-09-28 2011-12-21 富士電機株式会社 部分放電測定装置
AU2009278834B2 (en) * 2008-08-06 2014-06-05 Eskom Holdings Limited Partial discharge monitoring method and system

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57199873U (ja) * 1981-06-16 1982-12-18
JPS63182580A (ja) * 1987-01-24 1988-07-27 Hitachi Cable Ltd ケ−ブルの部分放電測定方法
JPH01100470A (ja) * 1987-10-13 1989-04-18 Hitachi Cable Ltd ケーブルの部分放電試験方法
JP2009236887A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Furukawa Electric Co Ltd:The 絶縁不良検出用電極構造および絶縁不良検出方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11402340B2 (en) 2017-04-20 2022-08-02 Hyundai Electric & Energy Systems Co., Ltd. Method for detecting defect in insulating material
WO2018194422A1 (ko) * 2017-04-20 2018-10-25 현대일렉트릭앤에너지시스템(주) 절연물의 결함 검출장치, 이의 측정대상 절연물을 고정하기 위한 지그 및 절연물의 결함 검출방법
WO2022014072A1 (ja) * 2020-07-15 2022-01-20 三菱電機株式会社 マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法、検出システム、および電気機械の製造方法、電気機械
JPWO2022014072A1 (ja) * 2020-07-15 2022-01-20
JP7329695B2 (ja) 2020-07-15 2023-08-18 三菱電機株式会社 マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法、検出システム、および電気機械の製造方法、電気機械
JP7329698B2 (ja) 2020-10-19 2023-08-18 三菱電機株式会社 マグネットワイヤ被覆の検査装置、マグネットワイヤ被覆の検査方法、および電気機械の製造方法
WO2022085358A1 (ja) * 2020-10-19 2022-04-28 三菱電機株式会社 マグネットワイヤ被覆の検査装置、マグネットワイヤ被覆の検査方法、および電気機械の製造方法
JPWO2022085358A1 (ja) * 2020-10-19 2022-04-28
WO2022145269A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 三菱電機株式会社 被覆欠陥検出装置と被覆欠陥検出方法、および回転電機の製造方法
JPWO2022145269A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07
JP7374348B2 (ja) 2020-12-28 2023-11-06 三菱電機株式会社 被覆欠陥検出装置と被覆欠陥検出方法、および回転電機の製造方法
JP7378649B2 (ja) 2021-01-14 2023-11-13 三菱電機株式会社 欠陥検出装置、欠陥検出方法、欠陥検出システムおよび回転電機の製造方法
WO2022153821A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 三菱電機株式会社 欠陥検出装置、欠陥検出方法、欠陥検出システムおよび回転電機の製造方法
JPWO2022153821A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21
CN114184904B (zh) * 2021-11-05 2022-07-08 西南交通大学 一种动车组乙丙橡胶电缆绝缘损伤程度的评估方法
CN114184904A (zh) * 2021-11-05 2022-03-15 西南交通大学 一种动车组乙丙橡胶电缆绝缘损伤程度的评估方法
WO2023139910A1 (ja) * 2022-01-24 2023-07-27 三菱電機株式会社 巻線負荷再現装置、マグネットワイヤ絶縁被膜の検査装置、マグネットワイヤ絶縁被膜の検査方法、および回転電機の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160282403A1 (en) 2016-09-29
US9891263B2 (en) 2018-02-13
JP6507767B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6507767B2 (ja) 部分放電測定方法および部分放電測定装置、並びに絶縁電線の製造方法
CN104054142B (zh) 缆线
CN110672644A (zh) 电缆缓冲层状态评价方法及系统
CN107797035A (zh) 基于宽频介电阻抗谱法的xlpe 电缆绝缘性能评估方法
TWI498571B (zh) 絕緣檢測裝置及絕緣檢測方法
CA2863038A1 (en) Detection of cut stranded wires
CN112485617B (zh) 一种电缆的绝缘老化状态评估方法和装置
JP2012154879A (ja) 部分放電計測装置
JP5617179B2 (ja) 被膜付電線の絶縁破壊試験装置及び絶縁破壊試験方法
JP2016095926A (ja) 絶縁電線及びその製造方法
JP2018174154A (ja) 絶縁電線の製造方法
JP4313625B2 (ja) 二次電池の製造方法および二次電池前駆体の検査装置
CN104062556A (zh) 绝缘特性的检查装置及检查方法、绝缘电线的制造方法
CN111103506B (zh) 一种异形板件击穿电压的检测方法
JP6958863B2 (ja) 電気的接続部の劣化度合診断装置、及び、劣化度合診断方法
CN113721111A (zh) 电缆绝缘层老化程度的测试方法和装置
JP2013105566A (ja) 平角絶縁電線
CN108710066A (zh) 一种界面放电检测装置及其方法
JP7329698B2 (ja) マグネットワイヤ被覆の検査装置、マグネットワイヤ被覆の検査方法、および電気機械の製造方法
He et al. Study on the effects of defects on the AC corona characteristics of stranded conductors
JP2020057462A (ja) 二重被覆電線及び二重被覆電線の試験方法
JP2019113534A (ja) 腐食環境測定装置、並びにそれを用いた液膜厚さ及び電気伝導率の測定方法
JP4474874B2 (ja) アルミ電解コンデンサの製造方法及びこれを用いた接続抵抗検査装置
US20240019338A1 (en) Disconnection detection method and disconnection detection device
JP6911875B2 (ja) 電力ケーブルの製造方法および電力ケーブルの検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6507767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350