JP7329695B2 - マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法、検出システム、および電気機械の製造方法、電気機械 - Google Patents

マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法、検出システム、および電気機械の製造方法、電気機械 Download PDF

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Description

本願は、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法、検出システム、および電気機械の製造方法、電気機械に関するものである。
モーターの固定子には、マグネットワイヤを巻き回したコイルが使用される。マグネットワイヤの被覆にピンホールあるいは傷が発生すると、稼働中に異常電流が流れ、巻線が異常に加熱され、焼損に至る可能性がある。
この問題に対して、走行するマグネットワイヤにピンホール検出用の電圧を印加する電極を設け、その上流側に数kVの電圧を印加する電極を設けて、数kVの高電圧を印加後、顕在化されたピンホールに対し数100Vの検出電圧を印加して、検出の信頼性を高める方法が開示されている(例えば、特許文献1)。
特許第5949612号公報
しかし、特許文献1の方法は、マグネットワイヤに高電圧を印加することでピンホールの検出頻度が高められるが、印加電圧が高すぎると火花放電を発生させ、正常な被膜へも損傷を与える可能性がある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の高い検出方法と検出システムを提供することを目的とする。
本願に開示されるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出する方法であって、マグネットワイヤを線方向に走行させる走行ステップと、走行中のマグネットワイヤ上の第1の測定点に交流電圧を印加し、第1の放電による放電電流を交流電圧の変動として検出する第1放電検出ステップと、第1の放電を検出した後に、マグネットワイヤ上の第2の測定点に交流電圧を印加し第2の放電による放電電流を交流電圧の変動として検出する第2放電検出ステップと、走行ステップにおいて、マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させ、第1放電検出ステップで検出した第1の放電および第2放電検出ステップで検出した第2の放電を記憶する放電記憶ステップと、マグネットワイヤの走行速度と第1の測定点から第2の測定点までの距離とから、第1の測定点から第2の測定点までマグネットワイヤが移動する時間を計算する時間計算ステップと、第1の測定点から第2の測定点までマグネットワイヤが移動する時間を計測する時間計測ステップと、
第1の放電と第2の放電とを比較して、マグネットワイヤ被覆の欠陥の有無を判定する判定ステップとを備えたものである。
本願に開示されるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出するシステムであって、マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させる繰り出し装置と巻き取り装置とをマグネットワイヤの走行路の前後に備え、走行路中のマグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検出するために印加する交流電圧を発生する交流電源と、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第1の測定点に第1放電検知電極と、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第2の測定点に第2放電検知電極を備え、第1放電検知電極が検知した放電電流を交流電圧の変動として検出する第1放電検出装置および第2放電検知電極が検知した放電電流を交流電圧の変動として検出する第2放電検出装置を備え、第1の測定点で検出された第1の放電の放電信号と第2の測定点で検出された第2の放電の放電信号とを比較して、マグネットワイヤ被覆の欠陥の有無を判定する比較部を含む評価装置を備えたものである。
本願に開示されるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出するシステムであって、マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させる繰り出し装置と巻き取り装置とをマグネットワイヤの走行路の前後に備え、走行路中のマグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検出するために印加する交流電圧を発生する交流電源と、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第1の測定点に第1放電検知電極と、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第2の測定点に第2放電検知電極とを備え、第1放電検知電極が検知した放電信号を検出する第1放電検出装置および第2放電検知電極が検知した放電信号を検出する第2放電検出装置を備え、第1の測定点で検出された第1の放電の放電信号と第2の測定点で検出された第2の放電の放電信号とを比較して、マグネットワイヤ被覆の欠陥の有無を判定する比較部を含む評価装置を備え、さらに、第1放電検出装置が検出した放電信号および第2放電検出装置が検出した放電信号を記憶する放電記憶部と、マグネットワイヤの走行速度と第1の測定点から第2の測定点までの距離とから、第1の測定点から第2の測定点までマグネットワイヤが移動する時間を計算する時間計算部と、第1の測定点から第2の測定点までマグネットワイヤが移動する時間を計測する時間計測部とを備えたものである。
本願に開示される電気機械の製造方法は、上記マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムで検査されたマグネットワイヤが巻線された鉄心を用いて電気機械を製造するステップを備えたものである。
本願に開示される電気機械は、上記マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムで検査されたマグネットワイヤが巻線された鉄心を用いて製造されたものである。
本願に開示されるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法によれば、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の高い検出方法を提供することができる。
本願に開示されるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムによれば、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の高い検出システムを提供することができる。
本願に開示される電気機械の製造方法によれば、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の高い検出システムで検査されたマグネットワイヤを使用した電気機械の製造方法を提供することができる。
本願に開示される電気機械によれば、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の高い検出システムで検査されたマグネットワイヤを使用した電気機械を提供できる。
実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの繰り出し装置と巻き取り装置の概略図である。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムのマグネットワイヤの構成の説明図である。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの放電検知電極の形状の説明図である。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの放電検知電極と放電検出装置の接続状態の説明図である。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの放電検知電極と放電検出装置の接続状態の等価回路図である。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法の基本フローチャートである。 実施の形態1によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法のフローチャートである。 実施の形態2によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である。 実施の形態3によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である。 実施の形態4によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムのノイズ除去機構の説明図である。 実施の形態5によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの走行の安定化機構の説明図である。 実施の形態6によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である。 実施の形態6よるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの放電波形のスムージング実施例である。 実施の形態6よるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの放電波形のスムージング実施例である。 実施の形態6よるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの放電波形のスムージング実施例である。 実施の形態7によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である。 実施の形態7によるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの固定子鉄心への適用例の説明図である。 マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの評価装置のハードウェア構成例のブロック図である。
実施の形態1.
実施の形態1は、マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させる繰り出し、巻き取り装置をマグネットワイヤの走行路の前後に備え、走行路中の第1の測定点および第2の測定点で、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検出するために印加する交流電圧を発生する交流電源と、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第1、第2放電検知電極を備え、第1、第2放電検知電極が検知した放電信号を検出する第1、第2放電検出装置を備え、第1、第2の測定点で検出された放電信号を比較して、マグネットワイヤ被覆の欠陥の有無を判定する評価装置を備えたマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムに関するものである。さらに、実施の形態1は、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムを用いたマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法に関するものである。
以下、実施の形態1に係るマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成、動作および検出方法について、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である図1、繰り出し装置と巻き取り装置の概略図である図2、マグネットワイヤの構成の説明図である図3、放電検知電極の形状の説明図である図4、放電検知電極と放電検出装置の接続状態の説明図である図5、放電検知電極と放電検出装置の接続状態の等価回路図である図6、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法の基本フローチャートである図7、およびフローチャートである図8に基づいて説明する。
なお、各図において、同一部分もしくは相当部分は、同一符号で示し、重複する説明は、省略する。
まず、実施の形態1のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム100の構成を図1に基づいて説明する。
実施の形態1のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム100は、走行ブロック、放電検出ブロック、および評価ブロックから構成されている。
図1において、走行ブロックは、マグネットワイヤ2の走行路1、マグネットワイヤ2を送り出す送り出しボビン3と巻き取る巻き取りボビン4、および繰り出し機5と巻き取り機6を備える。
放電検出ブロックは、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥を検出するための交流電圧を発生する交流電源10、第1放電検知電極11と第2放電検知電極12、および第1放電検出装置13と第2放電検出装置14を備える。
評価ブロックは、第1、第2放電検出装置13、14からの信号を受けて、マグネットワイヤ2の被覆の絶縁欠陥の有無を判定するものであり、評価装置30を備える。評価装置30は内部にA/D変換器31、記憶部32、計算部33、計測部34、および比較部35を備える。
まず、走行ブロックについて、図1、図2、および図3に基づいて説明する。
マグネットワイヤ2の走行路1前後には、送り出しボビン3と、巻き取りボビン4が設置されている。更に送り出しボビン3と巻き取りボビン4にはそれぞれ、繰り出し機5と巻き取り機6とが設置されている。
繰り出し機5と巻き取り機6の速度を調節して、マグネットワイヤ2を一定速度で走行させる。
繰り出し機5、巻き取り機6を図2に示すように、ターンテーブル7を用いて構成してもよい。
図2において、「RS」は走行中信号であり、繰り出し機5と巻き取り機6からこの走行中信号を評価装置30に送信する。この走行中信号の役割については、後で説明する。
ここでマグネットワイヤ2について説明する。
マグネットワイヤ2は、図3に示すようにマグネットワイヤ素線2Aとマグネットワイヤ被覆2Bによって構成されている。
マグネットワイヤ2の終端は、図1に示すようにマグネットワイヤ被覆2Bを剥離し、マグネットワイヤ素線2Aを接地する。
次に、放電検出ブロックについて、図1および図4に基づいて説明する。
マグネットワイヤ2の走行路中に、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12を設置する。
なお、特に区別する必要がない場合は、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12を放電検知電極と記載する。
放電検知電極は、図4に示すような、断面形状が円形のリング状に形成してもよい。
放電検知電極は、鉄、アルミニウム、銅などの金属材料で形成してもよい。また、導電性ゴム、または表面にアルミニウム等の金属材料を蒸着した樹脂材料等で形成してもよい。
また、放電検知電極のリングの内径を、マグネットワイヤ2の外径と合わせて、マグネットワイヤ2と接触するように形成してもよい。また、接触による擦過を避けるために、10~100μm程度の余裕を持たせて形成することもできる。
このようにして形成した第1放電検知電極11、第2放電検知電極12に交流電源10を接続して、交流電圧を印加する。交流電源10のもう一方の端子はマグネットワイヤ2の素線2Aと同じく接地する。
第1放電検知電極11で検知された放電信号は、第1放電検出装置13で検出される。
第2放電検知電極12で検知された放電信号は、第2放電検出装置14で検出される。
第1、第2放電検出装置13、14による放電信号の具体的な検出方法は後で説明する。
次に、評価ブロックについて、放電検出ブロックとの関係も含めて、図1、図5、および図6に基づいて説明する。
第1放電検出装置13および第2放電検出装置14で検出された放電信号は、評価装置30が備えるA/D変換器31で、一定のサンプリング周波数でA/D変換された後、記憶部32に保存される。
図5は、第1放電検知電極11と第1放電検出装置13を例とした接続状態の説明図である。また、図6は第1放電検知電極11と第1放電検出装置13の接続状態を表す等価回路である。
図5は、マグネットワイヤ2の被覆2Bにピンホールあるいは傷などの絶縁欠陥41が生じた状態を表している。
第1放電検出装置13は、カップリングコンデンサ42、検出インピーダンス43、および検出インピーダンス43に並列に接続された放電検出器44から構成されている。
交流電源10により、第1放電検知電極11を介して、マグネットワイヤ素線2Aと被覆2Bに対して並列に接続されているカップリングコンデンサ42と検出インピーダンス43に交流電圧を印加する。
マグネットワイヤ素線2Aから、第1放電検知電極11へ放電が発生すると、印加されている交流電圧に急峻な変動が発生する。放電検出器44は、この交流電圧の変動を検出インピーダンス43に放電電流が流れることで検出インピーダンス43の両端に発生する電圧値として検出する。
図6は、図5の接続状態に対応する等価回路である。
マグネットワイヤ被覆の正常部の静電容量45と、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥部の静電容量46とマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥部に直列につながる部分の静電容量47の直列回路と、カップリングコンデンサの静電容量48と検出インピーダンス43の直列回路とが、交流電源に並列に接続されている。
マグネットワイヤ素線2Aから第1放電検知電極11へ放電が発生すると、発生した放電電荷は、絶縁欠陥部の静電容量46、絶縁欠陥部に直列につながる部分の静電容量47、カップリングコンデンサの静電容量48、および検出インピーダンス43からなる閉回路を通して接地点へ放出される。
検出インピーダンス43に放電電荷qが流れない場合、検出インピーダンス43の両端に電圧は発生しない。しかし、放電電荷qが流れると式(1)に従って発生電圧ΔVが検知される。
ΔV=検出インピーダンス43×q (1)
尚、放電検出器44については、市販の部分放電測定装置が使用できるため、詳細は記載しない。
第1放電検知電極11が放電を検知した場合、第1放電検知電極11からの放電信号を第1放電検出装置13、A/D変換器31を経由して評価装置30の記憶部32に保存する。
また、第1放電検知電極11が放電を検知した場合、評価装置30が備える計算部33は、予め設定された走行速度Vと第1放電検知電極11と第2放電検知電極12間の距離Lから、第1放電検知電極11が放電を検知したマグネットワイヤ2上の位置(rとする)が、第2放電検知電極12に到達するまでの時間t=L/Vを計算する。
計算部33は、この計算結果を評価装置30が備える計測部34に出力する。計測部34は計算部33からのこの計算結果を受けると同時に、計算部33が計算した時間tを参照してタイマー計測を開始する。
計測部34のタイマーカウントが完了したときに、第2放電検知電極12が放電を検知しなかった場合には、ノイズと見なして記憶部32に保存した第1放電検知電極11からの放電信号を消去する。
時間t後に第2放電検知電極12が放電を検知した場合には、第2放電検知電極12からの放電信号も第2放電検出装置14、A/D変換器31を経由して記憶部32に保存する。
次に、計算部33は記憶部32に保存された最新の第1放電検知電極11、第2放電検知電極12の放電信号に基づいて、特徴量の計算を行う。
評価装置30が備える比較部35は、計算部33の計算結果に基づいて、2つの放電信号が予め設定した、一致もしくは類似の基準を満たす場合は、マグネットワイヤ2の被覆2Bに絶縁欠陥があったと判定する。
2つの放電の放電信号がこの類似の基準を満たさなかった場合には、ノイズと見なして記憶部32に保存した第1放電検知電極11からの放電信号および第2放電検知電極12からの放電信号を消去する。
なお、2つの放電信号が一致もしくは類似の基準を満たすかどうかは、2つの放電信号の差異があらかじめ設定した範囲内であるかどうかで判断する。
ここで、放電信号の特徴量による判定について説明する。
放電の特徴量としては、例えば、検知された放電のピーク放電電荷量、放電の継続時間、および検知された放電の総放電電荷量等を採用できる。
一致もしくは類似と見なす基準としては、第1放電検知電極11と第2放電検知電極12で検知された2つの放電の差異が、予め設定された比率の範囲内であるとすることができる。すなわち、放電信号の特徴量であるピーク放電電荷量、放電継続時間、または前記総放電電荷量のいずれか1つ、または2つ以上の特徴量の組み合わせによって判定を行うこともできる。
例えば、基準を80パーセントとした場合、2つの放電についてピーク放電電荷量、ピーク放電電荷量、放電の継続時間がすべて80パーセント以上一致した場合にマグネットワイヤ2の被覆2Bに絶縁欠陥があったと判定することができる。
以上説明したように、記憶部32には第1放電検知電極11が検知した放電信号と時間t後の一致または類似と見なせる第2放電検知電極12が検知した放電信号が順次保存される。このように第1放電検知電極11と第2放電検知電極12からの放電信号を一対にして保存しておくことで、保存されたデータ数から、マグネットワイヤ2の絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)を検出する作業中の発生数を把握することができる。
また、計測部34が計測を開始後、計測を完了する前に、マグネットワイヤ2の走行が停止することもあり得る。これに対して、繰り出し機5、巻き取り機6の一方、または両方から走行中信号(RS)を常時計測部34に送信し、計測部34は走行中信号を受信している間、計測を継続し走行中信号がなくなった場合、計測を停止することで対応できる。
繰り出し機5、巻き取り機6から走行中信号(RS)を常時送信する場合で説明したが、繰り出し機5、巻き取り機6から走行停止信号を発信するようにしても良い。
以上、実施の形態1のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成、機能、動作を中心に説明した。ここでマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法について、図7の基本フローチャート、および図8のフローチャートに基づいて説明する。
マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法の基本的な処理は、走行ステップ(S01)、第1放電検出ステップ(S02)、第2放電検出ステップ(S03)、第2放電検出ステップ(S03)、および判定ステップ(S04-S06)で構成される。
走行ステップ(S01)において、マグネットワイヤ2を線方向に走行させる。
第1放電検出ステップ(S02)において、走行中のマグネットワイヤ2上の第1の測定点において、交流電圧を印加し、第1の放電を検出する。
第2放電検出ステップ(S03)において、マグネットワイヤ2上の第2の測定点において、交流電圧を印加し、第2の放電を検出する。
判定ステップ(S04~S06)において、第1の放電と第2の放電とを比較して、2つの放電信号が一致あるいは類似する場合は、マグネットワイヤ2の被覆2Bに絶縁欠陥ありと判定する。一致も類似もしない場合は絶縁欠陥なしを判定する。
次に、実施の形態1で説明したマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法の全体の処理を説明する。
全体の処理は、基本処理で説明した走行ステップ(S01)から判定ステップ(S04-S06)にさらに、第1放電記憶ステップS11から第2放電記憶ステップS14を追加した構成となる。以降、基本処理以外の新たに追加された処理の内容を説明する。
第1放電記憶ステップ(S11)において、第1放電検知電極11が放電を検知した場合、放電信号を第1放電検出装置13経由で記憶部32に保存する。
時間計算ステップ(S12)において、第1放電検知電極11が放電を検知した場合、計算部33は、第1放電検知電極11が放電を検知したマグネットワイヤ2上の位置が、第2放電検知電極12に到達するまでの時間tを計算する。
時間計測ステップ(S13)において、計測部34は計算部33からのこの計算結果tを受けると同時に、タイマー計測を開始する。
第2放電記憶ステップ(S14)において、第2放電検知電極12が検知した放電信号を第2放電検出装置14経由で記憶部32に保存する。
また、図8のフローチャートには、記載していないが、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法の処理ステップとして、放電特徴量計算ステップとマグネットワイヤ走行検知ステップがある。
放電特徴量計算ステップは、第1放電検知電極11および第2放電検知電極12が検知した放電のピーク放電電荷量、継続時間、および総放電電荷量を計算する。
マグネットワイヤ走行検知ステップでは、計測部34は、繰り出し機5、巻き取り機6からの走行中信号を受信している間、計測を継続し、走行中信号がなくなった場合、計測を停止する。
上記説明のように、実施の形態1は、マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させる繰り出し、巻き取り装置をマグネットワイヤの走行路の前後に備え、走行路中の第1の測定点および第2の測定点で、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検出するために印加する交流電圧を発生する交流電源と、マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第1、第2放電検知電極を備え、第1、第2放電検知電極が検知した放電信号を検出する第1、第2放電検出装置を備え、第1、第2の測定点で検出された放電信号を比較して、マグネットワイヤ被覆の欠陥の有無を判定するマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムに関するものである。さらに、実施の形態1は、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムを用いたマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法に関するものである。
このため、実施の形態1のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムおよび検出方法は、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れる。
実施の形態2.
実施の形態2のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、マグネットワイヤの被覆上に滞留した電荷を除去するために、マグネットワイヤの走行路に除電電極を設けたものである。
実施の形態2のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムについて、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である図9に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態2の構成図において、実施の形態1と同一あるいは相当部分は、同一の符号を付している。
なお、実施の形態1と区別するために、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム200としている。
マグネットワイヤ2に交流電圧を印加した場合、マグネットワイヤ2の被覆2Bの外表面に電荷が滞留することが考えられる。実施の形態1の図1の走行路1では、第1放電検知電極11がマグネットワイヤ2上の位置(rとする)に交流電圧を印加して位置rに電荷が滞留した場合、位置rでの第2放電検知電極12の検知精度に影響を与える。
また、帯電したマグネットワイヤ2を、巻き取りボビン4で巻き取る際、滞留電荷の不均一により放電が起こり、新たに絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)を発生させる可能性がある。
図9の走行路1では、実施の形態1で説明した放電検出ブロックを構成する機器、装置に加えて、第1放電検知電極11と第2放電検知電極12の間に第1除電電極21が設置されている。第1除電電極21は、第1放電検知電極11からの交流電圧印加により、マグネットワイヤ2の被覆2Bの外表面に滞留する電荷を除去する。
また、更に第2放電検知電極12の下流に、第2除電電極22が設置されている。第2除電電極22は、第2放電検知電極12からの交流電圧印加により滞留する電荷を除去する。
これら二つの第1、第2除電電極21、22を接地し、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12間および第2放電検知電極12の下流でマグネットワイヤ被覆2Bの外表面に滞留する電荷を除電する。
以上説明したように、実施の形態2のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、マグネットワイヤの被覆上に滞留した電荷を除去するために、マグネットワイヤの走行路に除電電極を設けたものである。
したがって、実施の形態2のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れる。さらに、放電検知電極の検知精度を向上させ、新たに絶縁欠陥の発生を防止する。
実施の形態3.
実施の形態3のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、第1放電検知電極、第2放電検知電極に加えて、さらに放電検知電極を設置して3台以上とするものである。また、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、第1、第2放電検出ステップにさらに第3から第N(Nは3以上の整数)放電検出ステップを追加したものである。
実施の形態3のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成および動作について、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である図10に基づいて実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態3の構成図において、実施の形態1、2と同一あるいは相当部分は、同一の符号を付している。
なお、実施の形態1と区別するために、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム300としている。
マグネットワイヤ2の被覆2Bに存在する絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)が微小である場合、放電が不安定で、例えば、第1放電検知電極11で放電を検知しても、第2放電検知電極12では検知されない可能性がある。逆に、第1放電検知電極11では検知されず、第2放電検知電極12で検知される可能性もある。
また、第1放電検知電極11でも、第2放電検知電極12でも検知されるが、放電が不安定なため、実施の形態1で説明したピーク放電電荷量、放電継続時間、総放電電荷量等の特徴量の一致率が低く、絶縁欠陥からの放電であるとは判定できない場合も考えられる。
上記の3例は、実施の形態1ではノイズと判定され、絶縁欠陥を見逃す結果となる。その対策として放電を検知する放電検知電極を3台以上設置することが有効である。
図10は、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12に加えて、第2放電検知電極12の下流に第3放電検知電極15を設置して、放電検知電極を3台設置した例を示している。
なお、第3放電検知電極15は、第2放電検知電極12との間隔が第1放電検知電極11と第2放電検知電極12との間隔と同じになる位置に設置される。また、第3放電検知電極15は第3放電検出装置16に接続され、第3放電検知電極15で検知された放電信号は、第3放電検出装置16で検出される。
また、第3放電検知電極15の下流には、実施の形態2で説明した第3除電電極23が設置されている。マグネットワイヤ2の被覆2Bの絶縁欠陥を検出する組み合わせとしては以下の7通りが考えられる。
(1)第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15、全てが放電を検知し、全ての放電信号の特徴量が、一致もしくは類似と見なせる。
(2)第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15、全てが放電を検知し、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12の検知した放電信号が一致もしくは類似と見なせる。
(3)第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15、全てが放電を検知し、第1放電検知電極11、第3放電検知電極15の検知した放電信号が一致もしくは類似と見なせる。
(4)第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15、全てが放電を検知し、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15の検知した放電信号が一致もしくは類似と見なせる。
(5)第1放電検知電極11、第2放電検知電極12が放電を検知し、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12の検知した放電信号が一致もしくは類似と見なせる。
(6)第1放電検知電極11、第3放電検知電極15が放電を検知し、第1放電検知電極11、第3放電検知電極15の検知した放電信号が一致もしくは類似と見なせる。
(7)第2放電検知電極12、第3放電検知電極15が放電を検知し、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15の検知した放電信号が一致もしくは類似と見なせる。
上記の通り、放電検知電極を1台増やすだけで、実施の形態1では上記(1)、(2)、(5)のケースしか絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)を検出できなかったのに対し、(1)~(7)すべてのケースで検出できるため、検出能力が2.3倍に向上する。
なお、実施の形態3において、放電検知電極を1台増加させ、3台とする例を説明したが、さらに放電検知電極を増加させ、4台以上とすることもできる。すなわち放電検知電極をN台(Nは3以上の整数)以上とすることで、絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
なお、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法では、第1放電検出ステップ、第2放電検出ステップに加えて、マグネットワイヤ2上の測定点に交流電圧を印加し、放電を検出する第3から第N(Nは3以上の整数)放電検出ステップを順次備え、判定ステップにおいて、第3放電検出ステップから第N放電検出ステップで検出された放電信号をも合わせて比較して、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥の有無を判定する。
以上説明したように、実施の形態3のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、第1放電検知電極、第2放電検知電極に加えて、さらに放電検知電極を設置して3台以上としたものである。また、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、第1、第2放電検出ステップにさらに第3から第N(Nは3以上の整数)放電検出ステップを追加したものである。
このため、実施の形態3のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムおよび検出方法は、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れる。さらに、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
実施の形態4.
実施の形態4のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、ノイズを除去するために基準信号発生器を設けたものである。また、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、ノイズを除去するために基準信号発生ステップを追加したものである。
実施の形態4のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムについて、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムのノイズ信号除去機構の説明図である図11に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態4の構成図において、実施の形態1と同一あるいは相当部分は、同一の符号を付している。
なお、実施の形態4のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの説明において、実施の形態3のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である図10を適宜参照する。
また、実施の形態1と区別するために、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム400としている。
マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)の検出を阻害する要因として、次の2つの要因が考えられる。
(1)マグネットワイヤ2の素線2A、交流電源10、第1除電電極21、第2除電電極22、第3除電電極23を接地する接地点の電位が安定しない。このために、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15が放電とは関係ないノイズを検知し、放電信号の特徴量の計算、さらに各放電信号が一致もしくは類似しているかの判定において外乱要因となる。
(2)マグネットワイヤ2の正常な被覆2Bの表面からも、絶縁欠陥からの放電より低いレベルで放電が発生する。このため、第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第3放電検知電極15が検知した放電信号の特徴量の計算、さらに各放電信号が一致もしくは類似しているかの判定において外乱要因となる。
これら外乱ノイズおよびマグネットワイヤ被覆2B表面からの放電の対策として、絶縁欠陥からの放電と関係ない、不要なノイズを極力除去する必要がある。
このための方法例を図11に基づいて説明する。
交流電源10から電圧を印加しない状態で、一定電荷量、たとえば100ピコクーロンの基準信号を発生する。基準信号発生器20をマグネットワイヤ被覆2Bに対し並列となるように接続し、基準信号を発生させる。
この基準信号を第1、2、3放電検知電極11、12、15で検知させ、各第1、2、3放電検出装置13、14、16およびA/D変換器31を経由して、記憶部32に送信し記憶させる。
これ以降は記憶した基準信号強度以下の信号を保存しないようする。例えば、基準信号強度以下の信号を放電信号から除去すればよい。
このように基準信号強度以下の信号を除去することで、第1、2、3放電検知電極11、12、15でマグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥からの放電とは関係ない微弱なノイズを検知しても、除去することができる。この結果、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
なお、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法では、基準信号を発信する基準信号発信ステップを備え、第1、2、3放電検知電極11、12、15において基準信号をあらかじめ検出し、放電記憶ステップにおいて、基準信号以下の放電信号を除去する。
以上説明したように、実施の形態4のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、ノイズを除去するために基準信号発生器を設けたものである。また、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、ノイズを除去するために基準信号発生ステップを追加したものである。
したがって、実施の形態4のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムおよび検出方法は、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れる。さらに、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
実施の形態5.
実施の形態5のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、マグネットワイヤの走行路に安定化機構を設けたものである。
実施の形態5のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムについて、マグネットワイヤ走行路の安定化機構の説明図である図12に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態5の構成図において、実施の形態1と同一あるいは相当部分は、同一の符号を付している。
なお、実施の形態1と区別するために、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム500としている。
また、説明を簡素化するために、区別する必要がない場合は、第1、2、3放電検知電極11、12、15を適宜単に各放電検知電極と記載する。
マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)の検出を阻害する要因として、マグネットワイヤ2の走行路1の不安定さがある。走行路1のわずかな蛇行、あるいはわずかな振動により、マグネットワイヤ2と第1、2、3放電検知電極11、12、15との接触状態、あるいは距離が変動する。
マグネットワイヤ2が各放電検知電極と良好に接触できている時には、強度の高い放電が安定に検知できるが、接触不足もしくは接触が安定しない時には、強度の低い不安定な放電となり、第1、2、3放電検知電極11、12、15は放電を安定に検知できない。
また、マグネットワイヤ2と各放電検知電極との距離が適正に維持されている時には、強度の高い放電が安定に検知できるが、距離が遠いあるいは安定しない時には強度の低い不安定な放電となり、第1、2、3放電検知電極11、12、15は放電を安定に検知できない。
これらの問題に対して、マグネットワイヤ2の走行路1に安定化機構を設けることが有効である。
マグネットワイヤ2を図12に示すような、ガイドブロック51を設け、各放電検知電極へ誘導すればよい。
すなわち、概略、立方体形状のガイドブロック51に、上流側のガイド穴52と下流側のガイド穴53を備える貫通穴を設け、第1、2、3放電検知電極11、12、15をガイドブロック51内に格納する溝59を設ける。この溝59に第1、2、3放電検知電極11、12、15を格納する。各放電検知電極の円形面を挟んで対向する2面を貫通し、かつ中心点が各放電検知電極の中心点と一致し、内径がマグネットワイヤ2の外径より10~100μm程度大きい貫通穴を設ける。
マグネットワイヤ2をガイドブロック51の上流側のガイド穴52を通して、第1、2、3放電検知電極11、12、15に接近させ、安定な接触状態、もしくは適正な距離を保って通過させて下流側のガイド穴53から出ていくようにする。このように、マグネットワイヤ2の走行路中に安定化機構を配置すれば、第1、2、3放電検知電極11、12、15は常に強度の高い放電が安定に検知できる。
なお、図12には、一個の放電検知電極を格納するガイドブロック51の例を示したが、マグネットワイヤ2の走行方向にガイドブロックを長くし、複数の放電検知電極を格納してもよい。また、ガイドブロック51は、図示していない走行路内の架台に保持させてもよい。
ガイドブロック51は擦過によるマグネットワイヤ2の傷つきを考慮し、樹脂材料で形成することが望ましく、摩擦係数の低いPTFE(polytetrafluoroethylene)等のフッ素系樹脂等が好適である。
一方、ガイドブロック51を鉄、アルミニウム、銅等の金属材料で形成する場合には、ガイドブロック51に放電検知電極を格納するのではなく、ガイドブロックを貫通しマグネットワイヤ2の走行路1を形成する孔の内径を、マグネットワイヤ2の外径より10~100μm程度大きくなるよう調整し、これを放電検知電極として使用することもできる。
本実施の形態5では、図12にマグネットワイヤ2を誘導するガイド構造の一例を示した。しかし、ガイド構造はこれの例に限られず、同じ機能を備えるものであれば、どのような構造のものでもよい。
以上説明したように、実施の形態5のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、マグネットワイヤの走行路に安定化機構を設けたものである。
したがって、実施の形態5のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れる。さらに、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
実施の形態6.
実施の形態6のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、ノイズを低減するために放電信号に対してスムージング処理を行うものである。また、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、ノイズを低減するために判定ステップにおいてスムージング処理を追加したものである。
実施の形態6のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムについて、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である図13、および放電波形のスムージング実施例である図14~図16に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態6の構成図において、実施の形態1と同一あるいは相当部分は、同一の符号を付している。
なお、実施の形態1と区別するために、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム600としている。
マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム600では、評価ブロックに、評価装置30内の画像出力部36と画像表示装置37を追加している。
マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)の検出を阻害する要因である不要なノイズを低減する別の方法として、記憶部32に保存した放電信号に対し、スムージング処理を行うことが有効である。
図14は本願のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムで検出され、記憶部32に保存される放電信号を模擬的に表したものである。
図14において、横軸はサンプリング番号を表し、縦軸は放電電荷量を表している。図15、図16も同様である。
記憶部32へのサンプリング周波数は、計算を簡便にするため、256Hzを想定している。
図14のグラフの横軸方向、500点目近傍に、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥からの放電と考えられる強い放電ピークが認められる。400点目付近、および550点目付近のノイズが大きく、ピーク形状の全容が把握しにくい。このため、このピークに係る、放電の継続時間、および総放電電荷量等の特徴量の正確な計算が困難である。
そこで、図15に示す放電信号のスムージング処理を考える。
実施の形態6では、スムージング処理方法の例として、簡便な移動平均処理を行う。
計算部33が記憶部32に保存された最新の第1放電検知電極11、第2放電検知電極12の放電信号を基に、あらかじめ設定された移動平均点数に従って、移動平均処理を行った後、特徴量の計算を行う。
図15に移動平均点数を5点とした場合の結果を示す。また、図16に移動平均点数を9点とした場合の結果を示す。図15の放電信号波形、図16の放電信号波形ともに、主要な放電信号に対する不要ノイズの影響が除かれ、ピーク形状の全容が明確となっている。このため、図15あるいは図16の放電信号波形を用いれば、放電の継続時間、および総放電電荷量を確実に把握できる。
比較部35は計算部33の計算結果に基づいて、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥からの放電の有無を判定する。移動平均点数を増やし過ぎると放電ピークの絶対値が低下する。しかし、実施の形態6では、実施の形態1で説明したように、第1放電検知電極11が検知した放電信号と、第2放電検知電極12が検知した放電信号との相対比較により、両信号の一致もしくは類似を判定するため、絶対値の低下はマグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥の検出に影響を及ぼさない。
あらかじめマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの試験を行い、適切な移動平均点数を求めることが有効である。すなわち、検出能力の低下を起こさない範囲で、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥の検出作業を行う作業場の環境、および正常なマグネットワイヤ2の被覆2Bからの放電量に応じ、移動平均点数を設定する。
また、図13の構成図に示すように、判定を行った放電信号波形とマグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥からの放電信号の積算数を合わせて、評価装置30の画像出力部36を介して、画像表示装置37に出力して、表示するようにすることができる。
このような構成にすれば、オペレーターは随時、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥の検出状態を確認することができる。
このように実施の形態6のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムではスムージング処理を行うことで、不要なノイズを低減し、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
なお、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法では、判定ステップ内において、検出された放電信号の波形をスムージング処理する。
以上説明したように、実施の形態6のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムは、ノイズを低減するために放電信号に対してスムージング処理を行うものである。また、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法は、ノイズを低減するために判定ステップにおいてスムージング処理を追加したものである。
したがって、実施の形態6のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムおよび検出方法は、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れる。さらに、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出能力をさらに向上させることができる。
実施の形態7.
実施の形態7のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム、および検出方法は、電気機械の例として回転電機または直動機の電機子である固定子の巻線工程へ適用したものである。
実施の形態7のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムについて、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの構成図である図17、および固定子鉄心への適用例の説明図である図18に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。
実施の形態7の構成図において、実施の形態1と同一あるいは相当部分は、同一の符号を付している。
なお、実施の形態1と区別するために、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム700としている。
図17のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム700では、走行ブロックには、マグネットワイヤ2を送り出す送り出しボビン3のみが設置されている。
放電検出ブロックは、交流電源10、および第1放電検知電極11、第2放電検知電極12、第4放電検知電極17、および第1放電検出装置13、第2放電検出装置14、第4放電検出装置18を備える。放電検出ブロックは、さらに第1除電電極21、第2除電電極22、第4除電電極24を備える。なお、図17では、第3放電検知電極15、第3放電検出装置16、第3除電電極23の記載を省略している。
実施の形態1から実施の形態6で説明した、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムおよび検出方法によって、マグネットワイヤ2の走行路1を通過して、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥の検査がされたマグネットワイヤ2は、図17、図18で記号「Y」で示すように、巻き取りボビン4へは送られず、図示していない巻線機へ送られる。
巻線機は、巻線機のノズル61により検査済みのマグネットワイヤ2を固定子鉄心62に順次巻き回す。
この時、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム700が、第1、2、3、4放電検知電極11、12、15、17からの放電信号より、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥(ピンホールあるいは傷)からの放電があると判定した場合を考える。
一致もしくは類似と判定された放電信号を検知した放電検知電極の内、1回目に一致もしくは類似と判定された放電を検知した電極と巻線される固定子62間のマグネットワイヤ2の走行路長XLは確定される。計算部33は、走行速度Vと走行路長XLとから、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥が、巻線中の固定子鉄心62に到達するまでの時間T=XL/Vを計算し、計測部34に送信する。
計測部34は計算部33からの計算結果を受信すると同時に、マグネットワイヤ被覆2Bの絶縁欠陥からの放電であることが確定した時点から、タイマー計測を開始する。この結果、計測部34が計測を完了した時点で巻線作業中である固定子鉄心62が特定される。
以上説明したように巻線されて、マグネットワイヤ2に絶縁欠陥を含んでいることが特定された固定子鉄心62、あるいはこの固定子鉄心62を使用した固定子は、それ以降の工程へは流出させない。不良品として、不良品払い出しのコンベア、台車等に移載する等の手段で良品と区別することができる。
また、これら不良固定子鉄心を、個別に、公知のサージ電圧印加(インパルス電圧印加)試験等の方法で再度検査してもよい。
なお、実施の形態1で説明したように、計測部34が所定時間の計測を完了する以前に、巻線機の停止によりマグネットワイヤ2の走行が停止することがあり得る。その場合は実施の形態1と同様、巻線機から巻線作業中信号を受信し、この巻線作業中信号を受信中のみ計測を継続するようにすればよい。
また、巻線機から巻線作業停止信号を受信するようにしてもよい。
図18は、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムを適用して絶縁欠陥がないことが確認されたマグネットワイヤ2を巻線された固定子鉄心62を備えた電気機械70を示している。図18では、電気機械70の例として、回転電機を記載している。
この電気機械70は、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムを適用して絶縁欠陥がないことが確認されたマグネットワイヤ2を巻線された固定子鉄心62を用いて、この固定子鉄心62を備えた電気機械を製造するステップを備えた電気機械の製造方法によっても製造することができる。
以上説明したように、実施の形態7のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム、および検出方法は、電気機械の例として回転電機または直動機の電機子である固定子の巻線工程へ適用したものである。
したがって、実施の形態7のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムおよび検出方法は、巻線する前のマグネットワイヤ全体に、過度な高電圧を与えことなく、絶縁欠陥の検出ができ、信頼性の向上が図れたマグネットワイヤを使用した回転電機または直動機の電機子である固定子を供給できる。
以上の通り、実施の形態1から実施の形態7のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム、および検出方法によれば、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出の走行路中で、2回以上検出される放電信号から特徴量を計算し、その結果が一致もしくは類似と判定できる場合に、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥を検出したと判定する。このため、1回の放電検知でマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥を検出するために、マグネットワイヤに過度の電圧を印加して、結果的に破損を招くことはない。
したがって、実施の形態1から実施の形態7のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム、および検出方法では、巻線工程以前に巻線に供されるマグネットワイヤの全量を高精度で検査することが可能となる。
ここで、マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システムの評価装置30のハードウェアの一例を図19に示す。図19に示すようにプロセッサ1000と記憶装置1001から構成される。記憶装置は図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。
また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を備えてもよい。プロセッサ1000は、記憶装置1001から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶措置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ1000にプログラムが入力される。また、プロセッサ1000は、演算結果等のデータを記憶装置1001の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるものではなく、単独で、または様々な組合せで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組合せる場合が含まれるものとする。
1 走行路、2 マグネットワイヤ、2A マグネットワイヤ素線、2B マグネットワイヤ被覆、3 送り出しボビン、4 巻き取りボビン、5 繰り出し機、6 巻き取り機、7 ターンテーブル、10 交流電源、11 第1放電検知電極、12 第2放電検知電極、13 第1放電検出装置、14 第2放電検出装置、15 第3放電検知電極、16 第3放電検出装置、17 第4放電検知電極、18 第4放電検出装置、20 基準信号発生器、21 第1除電電極、22 第2除電電極、23 第3除電電極、24 第4除電電極、30 評価装置、31 A/D変換器、32 記憶部、33 計算部、34 計測部、35 比較部、36 画像出力部、37 画像表示装置、41 絶縁欠陥、42 カップリングコンデンサ、43 検出インピーダンス、44 放電検出器、45 マグネットワイヤ被覆の正常部の静電容量、46 絶縁欠陥部の静電容量、47 絶縁欠陥部に直列につながる部分の静電容量、48 カップリングコンデンサの静電容量、51 ガイドブロック、52 上流側のガイド穴、53 下流側のガイド穴、59 溝、61 巻線機のノズル、62 固定子鉄心、70 電気機械、100,200,300,400,500,600,700 マグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム、1000 プロセッサ、1001 記憶装置。

Claims (24)

  1. マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出する方法であって、
    マグネットワイヤを線方向に走行させる走行ステップと、
    走行中の前記マグネットワイヤ上の第1の測定点に交流電圧を印加し、第1の放電による放電電流を前記交流電圧の変動として検出する第1放電検出ステップと、
    前記第1の放電を検出した後に、前記マグネットワイヤ上の第2の測定点に前記交流電圧を印加し第2の放電による放電電流を前記交流電圧の変動として検出する第2放電検出ステップと、
    前記走行ステップにおいて、前記マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させ、
    前記第1放電検出ステップで検出した前記第1の放電および前記第2放電検出ステップで検出した前記第2の放電を記憶する放電記憶ステップと、
    前記マグネットワイヤの走行速度と前記第1の測定点から前記第2の測定点までの距離とから、第1の測定点から第2の測定点まで前記マグネットワイヤが移動する時間を計算する時間計算ステップと、
    前記第1の測定点から前記第2の測定点まで前記マグネットワイヤが移動する時間を計測する時間計測ステップと、
    前記第1の放電と前記第2の放電とを比較して、前記マグネットワイヤ被覆の欠陥の有無を判定する判定ステップとを備えたマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  2. 記判定ステップは、前記第1の放電の放電信号と前記第1の測定点で前記第1の放電が検出されてから、前記第2の測定点に到達する時間経過後に、前記第2の測定点で検出された前記第2の放電の放電信号とを比較し、比較した2つの放電信号の差異が、あらかじめ設定した範囲内である場合、前記マグネットワイヤ被覆に欠陥があると判定する請求項1に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  3. 前記判定ステップにおいて、
    前記第1の放電および前記第2の放電の前記放電信号のピーク放電電荷量、放電継続時間、または総放電電荷量を計算する放電特徴量計算ステップをさらに備え、
    前記ピーク放電電荷量、前記放電継続時間、または前記総放電電荷量のいずれか1つ、または2つ以上の特徴量の組み合わせによって判定を行い、前記特徴量の差異または前記特徴量の一致比率が、あらかじめ設定された範囲内である場合、前記マグネットワイヤ被覆に欠陥があると判定する請求項2に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  4. 前記時間計測ステップにおいて、前記マグネットワイヤが走行していることを検知するマグネットワイヤ走行検知ステップをさらに備え、前記マグネットワイヤが走行している間のみ前記マグネットワイヤが移動する時間の計測を継続し、前記マグネットワイヤが停止している間は前記移動する時間の計測を停止する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  5. 基準放電電荷量の基準信号を発信する基準信号発信ステップをさらに備え、
    前記第1の測定点の第1放電検知電極および前記第2の測定点の第2放電検知電極において前記基準信号をあらかじめ検出し、
    前記放電記憶ステップにおいて、検出した前記基準信号を参照し、前記基準信号以下の放電電荷量の信号を除去する請求項から請求項4のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  6. 前記判定ステップにおいて、検出された放電信号の波形をスムージングする波形スムージング処理をさらに行う請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  7. 前記波形スムージング処理において、前記放電信号の移動平均を計算する請求項6に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  8. Nを3以上の整数として、前記第2の放電を検出した後に、前記マグネットワイヤ上の第3の測定点から第Nの測定点に前記交流電圧を印加し、放電を検出する第3放電検出ステップから第N放電検出ステップを順次備え、
    前記判定ステップにおいて、前記第3放電検出ステップから第N放電検出ステップで検出された放電信号をも合わせて比較して、前記マグネットワイヤの欠陥の有無を判定する請求項1に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出方法。
  9. マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出するシステムであって、
    マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させる繰り出し装置と巻き取り装置とを前記マグネットワイヤの走行路の前後に備え、
    前記走行路中の前記マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検出するために印加する交流電圧を発生する交流電源と、
    前記マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第1の測定点に第1放電検知電極と、前記マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第2の測定点に第2放電検知電極を備え、
    前記第1放電検知電極が検知した放電電流を前記交流電圧の変動として検出する第1放電検出装置および前記第2放電検知電極が検知した放電電流を前記交流電圧の変動として検出する第2放電検出装置を備え、
    前記第1の測定点で検出された第1の放電の放電信号と前記第2の測定点で検出された第2の放電の放電信号とを比較して、前記マグネットワイヤ被覆の前記欠陥の有無を判定する比較部を含む評価装置を備えたマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  10. マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出するシステムであって、
    マグネットワイヤを線方向に一定速度で走行させる繰り出し装置と巻き取り装置とを前記マグネットワイヤの走行路の前後に備え、
    前記走行路中の前記マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検出するために印加する交流電圧を発生する交流電源と、
    前記マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第1の測定点に第1放電検知電極と、前記マグネットワイヤ被覆の欠陥からの放電を検知する第2の測定点に第2放電検知電極とを備え、
    前記第1放電検知電極が検知した放電信号を検出する第1放電検出装置および前記第2放電検知電極が検知した放電信号を検出する第2放電検出装置を備え、
    前記第1の測定点で検出された第1の放電の放電信号と前記第2の測定点で検出された第2の放電の放電信号とを比較して、前記マグネットワイヤ被覆の前記欠陥の有無を判定する比較部を含む評価装置を備え、
    さらに、前記第1放電検出装置が検出した放電信号および前記第2放電検出装置が検出した放電信号を記憶する放電記憶部と、
    前記マグネットワイヤの走行速度と前記第1の測定点から前記第2の測定点までの距離とから、前記第1の測定点から前記第2の測定点まで前記マグネットワイヤが移動する時間を計算する時間計算部と、
    前記第1の測定点から前記第2の測定点まで前記マグネットワイヤが移動する時間を計測する時間計測部を備えるマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  11. 前記比較部において、
    前記第1の放電の放電信号および前記第2の放電の放電信号のピーク放電電荷量、放電継続時間、または総放電電荷量を計算し、
    前記ピーク放電電荷量、前記放電継続時間、または前記総放電電荷量のいずれか1つ、または2つ以上の特徴量の組み合わせによって判定を行い、前記特徴量の差異または前記特徴量の比率の差異が、あらかじめ設定された範囲内である場合、前記マグネットワイヤ被覆に欠陥があると判定する請求項10に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  12. 前記時間計測部は、前記マグネットワイヤが走行中であることを示す走行信号を受けて、前記マグネットワイヤが走行中のみ計測を継続し、前記マグネットワイヤが停止している間は計測を停止する請求項10または請求項11に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  13. 前記第1の測定点の下流でかつ前記第2の測定点の上流と、前記第2の測定点の下流にそれぞれ、前記第1の測定点で印加された交流電圧、前記第2の測定点で印加された交流電圧によって、前記マグネットワイヤの外表面に滞留する電荷を除電する除電電極をさらに備える請求項9から請求項12のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  14. 基準放電電荷量の基準信号を発信する基準信号発生器をさらに備え、
    前記第1放電検知電極および前記第2放電検知電極において前記基準信号を検出し、前記第1放電検出装置および前記第2放電検出装置において、検出した前記基準信号を参照し、前記基準信号以下の放電電荷量の信号を除去する請求項9から請求項13のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  15. 前記第1放電検知電極および前記第2放電検知電極の前後に前記マグネットワイヤを誘導するガイドブロックをさらに備える請求項9から請求項14のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  16. 前記ガイドブロックは、立方体形状の樹脂材料からなるブロックとし、前記第1放電検知電極および前記第2放電検知電極をガイドブロック内に格納する溝を設け、この溝に前記第1放電検知電極および前記第2放電検知電極を格納し、前記第1放電検知電極および前記第2放電検知電極の円形面を挟んで対向する2面を貫通し、この溝の中心点が前記第1放電検知電極および前記第2放電検知電極の中心点と一致し、内径が前記マグネットワイヤの外径よりも10から100μm大きい貫通穴を設ける請求項15に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  17. 前記ガイドブロックの樹脂材料を、フッ素系樹脂とする請求項16に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  18. 前記比較部において、第1放電検出装置が検出した放電信号および前記第2放電検出装置が検出した放電信号の波形をスムージングする機能をさらに備える請求項9から請求項17のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  19. 前記放電信号の移動平均を計算して、前記放電信号の波形をスムージングする請求項18に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  20. 前記マグネットワイヤ被覆に欠陥有りと判定された最新の放電信号を、欠陥有りと判定された積算回数とともに画像表示するための画像出力部および画像表示装置をさらに備える請求項9から請求項19のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  21. Nを3以上の整数として、前記第2放電検知電極の下流に、第3の測定点から第Nの測定点における第3放電検知電極から第N放電検知電極と、
    前記第3放電検知電極から第N放電検知電極が検知した放電信号を検出する第3から第N放電検出装置と、をさらに備え、
    前記比較部は、前記第3の測定点から第Nの測定点で検出された前記放電信号も合わせて比較して、前記マグネットワイヤ被覆の前記欠陥の有無を判定する請求項9または請求項10に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  22. 前記マグネットワイヤ被覆の欠陥を検出する走行路を通過した後の前記マグネットワイヤを鉄心に巻線する巻線装置へ走行させて、前記巻線装置の巻線機構部で前記鉄心へ巻線する請求項9から請求項21のいずれか1項に記載のマグネットワイヤ被覆の絶縁欠陥検出システム。
  23. 請求項22に記載の前記マグネットワイヤが巻線された鉄心を用いて電気機械を製造するステップを備えた電気機械の製造方法。
  24. 請求項22に記載の前記マグネットワイヤが巻線された鉄心を備えた電気機械。
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