JPH0769381B2 - ケ−ブルの部分放電試験方法 - Google Patents

ケ−ブルの部分放電試験方法

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JPH0769381B2
JPH0769381B2 JP6438787A JP6438787A JPH0769381B2 JP H0769381 B2 JPH0769381 B2 JP H0769381B2 JP 6438787 A JP6438787 A JP 6438787A JP 6438787 A JP6438787 A JP 6438787A JP H0769381 B2 JPH0769381 B2 JP H0769381B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ケーブルの部分放電試験方法に関し、より
詳細には、高圧用ケーブルに製造上の欠陥によって生じ
るピンホールを試験する方法の改良に関するものであ
る。
[従来の技術] ケーブルの部分放電試験方法としては、例えば第2図に
概念的に示したケーブルの部分放電試験装置を用いた方
法がある。
即ち、供試ケーブル1は、中心に芯線導体2を有しその
外周に絶縁層3が形成され、さらにその外周に外部導体
4が形成されている。
そして、所定距離を隔てて配置された円筒状の第1およ
び第2の測定電極5,6のそれぞれの内方に対向して供試
ケーブル1の外部導体4が矢印方向に走行されるように
なっている。
また、平衡巻線7aと出力巻線7bを有する差動トランス7
が設けられている。この差動トランス7の平衡巻線7a
は、第1および第1の測定電極5,6のそれぞれに接続さ
れ、平衡巻線7aの中間タップは接地され、出力巻線7b
は、部分放電検出器8に接続されている。
さらに、上述の芯線導体2には、供試ケーブルの定格電
圧と同等もしくはこれ以上の電圧の試験電圧を生成する
高圧発生源9の一方の出力端に接続され、他方の出力端
は接地されている。
また、第1および第2の測定電極5,6のそれぞれの供試
ケーブル1の関係は、第1の測定電極5を例にすれば、
第3図に詳しく示すように、第1の測定電極5は、その
外方に円筒状の電極5aを有し、その内方に同電極5aと供
試ケーブル1の外部導体4との電気接触を確実にするた
めの制御部材5bが介挿されている。
なお、上述のように第1および第2の測定電極5,6の2
つが設けられている理由は、次のようなことに起因して
いる。即ち、ケーブルの部分放電試験をする場所におい
ては、モーター誘導ノイズ等々の電気ノイズが多いので
これらのノイズ成分が供試ケーブル1に重畳されてしま
い、本来の部分放電成分との識別が困難になり、誤動作
する虞がある。このために、第1および第2の測定電極
5,6の1組で差動検出する事によってノイズ成分を打ち
消し、部分放電成分のみを確実に検出するようにしてい
るのである。
そして、供試ケーブル1の芯線導体2に高圧発生源9か
らの試験電圧が供給された状態で、同供試ケーブル1が
第1および第2の測定電極5,6内を走行させると、供試
ケーブル1にピンホール等の欠陥があった場合には、そ
の欠陥部位において、部分放電が生じるので、差動トラ
ンス7の平衡巻線7aにおける平衡状態が保たれなくなる
ので、出力巻線7bを介して部分放電検出器8によって供
試ケーブル1の部分放電検出がなされるようになってい
る。
よって、第1および第2の測定電極5,6の位置に対応す
る部位で欠陥がある旨の判断がなされるようになってい
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来のケーブルの部分放電試験方法にお
いては、2つの測定電極を設けて差動検出することによ
って電気ノイズの影響を打ち消すようにしているのでノ
イズに強い利点があるものの、2つの測定電極のそれぞ
れに対する供試ケーブルの電極接触状態がケーブル径の
変動等々によって変化すると両測定電極の平衡状態が保
たれなくなってしまい、実質的な感度が低下すると共
に、ノイズの影響を受け易くなり、誤検出をする虞があ
る。
そこで、この発明の目的は、供試ケーブルと測定電極と
の接触状態が変動しても実質的な感度が低下したり、ノ
イズの影響を受けることの無いケーブルの部分放電試験
方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] この発明に係るケーブルの部分放電試験方法は、第1の
測定電極と第2の測定電極を所定距離を隔てて配置し、
供試ケーブルの外側を上記第1および第2の測定電極の
それぞれに対向させ、上記供試ケーブルの芯線に試験電
圧を印加し、上記第1および第2の測定電極の間に生じ
る差動信号を部分放電検出器で検出することによってケ
ーブルの部分放電試験をする方法において、上記供試ケ
ーブルの芯線に参照信号を印加したときに上記部分放電
検出器に生じる、部分放電検出出力値が最小になるよう
に制御し、この状態で供試ケーブルの部分放電試験をす
ることを特徴とする。
[作用] 供試ケーブルに参照信号を供給し、このときの測定電極
の状態の変化に対応して、測定電極状態もしくは部分放
電検出状態を制御し、確実な部分放電試験が行われるよ
うにしたものである。
[実 施 例] 以下、この発明に係るケーブルの部分放電試験方法の1
例を第1図を用いて詳細に説明する。
第1図は、この発明の試験方法に適用されるケーブルの
部分放電試験装置の1例を概念的に示す図である。図に
おいて、従来同様に第1および第2の測定電極5,6が所
定距離を隔てて配置され、供試ケーブル1の外側が上記
第1および第2の測定電極5,6のそれぞれに対向され、
芯線導体2には、高圧発生源HV出力がチョークコイル14
を介して試験電圧として印加されている。
そして、上記第1および第2の測定電極5,6の間に生じ
る差動信号が差動トランス7で検出されるようになって
いる。
また、商用周波電源15が設けられ、この出力端が部分放
電検出器10に接続され、同出力のピーク値に同期して部
分放電検出器10での正規な部分放電検出がなされるよう
になっている。
この商用周波電源15の出力端は、参照パルス発生回路12
にも接続され、同参照パルス発生回路12で部分放電の発
生が少ない課電圧位相(商用周波電源15の出力ピーク値
より若干遅れた位相)で1周期に1回もしくは整数回周
期毎に1回の割り合いで参照パルスがコンデンサ13を介
して芯線導体2に流入されるようになっている。上述の
部分放電検出器10は、商用周波電源15からの出力に基づ
いて出力巻線7bに生じる差同出力の極性とレベル差に対
応した参照出力S0を生成する機能を有して形成され、こ
の参照出力S0は電極条件制御器11に供給されている。
さらに、この電極条件制御器11の制御出力信号S1,S2
よって第1および第2の測定電極5,6のそれぞれの電極
条件が制御されるようになっている。
このような部分放電試験装置において、第1および第2
の測定電極5,6を所定距離を隔てて配置し、供試ケーブ
ル1の外側を第1および第2の測定電極5,6のそれぞれ
に対向させ、この供試ケーブル1の芯線導体2にチョー
クコイル14を介して高圧発生源HVの試験電圧を課電す
る。
この状態で供試ケーブル1を走行させると、供試ケーブ
ル1の外部に高電圧が生じ、ピンホールが無い正常な供
試ケーブル1の場合には、部分放電が生じないので第1
および第2の測定電極5,6のそれぞれに所定の微弱信号
が生じこの信号は平衡巻線7aに印加され、それぞれの信
号が平衡状態にあるので出力巻線7bには出力が生じな
い。
また、供試ケーブル1に製造上の何らかの原因によりピ
ンホールが生じた場合には、第1および第2の測定電極
5,6に大きな信号が生じ、この出力の差動成分が出力巻
線7bに生じ、この出力巻線7bに生じた信号が部分放電検
出器10に供給され、供試ケーブル1の異常が検出され
る。
なお、このような正規の部分放電試験は、供試ケーブル
1と第1および第2の測定電極5,6との状態関係が所定
の場合になされるものであり、異常な場合、例えば供試
ケーブル1の径の変動があった場合には正確な試験が出
来ない。
そこで、この発明は上述のようにしてなされる部分放電
試験をする際に、供試ケーブル1の芯線導体2に参照パ
ルス発生回路12からの参照パルスを印加したときに部分
放電検出器10に生じる、部分放電検出出力値が最小にな
るように制御したものである。即ち、参照パルス発生回
路12の参照信号出力をコンデンサ13を介して芯線導体2
に流入させ、この参照信号出力に基づいて第1および第
2の測定電極5,6のそれぞれに生じる信号が電極状態が
適正なものであった場合には、出力巻線7bの出力が零に
なり、供試ケーブル1の径の変動等で電極状態が変化し
た場合には、その差動信号の極性とレベル差に対応され
た参照出力S0が部分放電検出器10で生成される。
すると、この参照出力S0に基づいて電極条件制御器11が
作動され、制御出力信号S1,S2によって第1および第2
の測定電極5,6のそれぞれの電極条件が制御される。こ
の制御は、差動出力を零にするような、いわゆる負帰還
フィードバックである。
なお、この発明は、上述の零に限定されることなくその
用紙を逸脱しない範囲内で種々の変形実施をすることが
出来る。
例えば、参照信号の課電圧タイミングは、正規の部分放
電試験のための試験信号の位相と異なるものとしてある
が、参照信号の課電圧タイミングを試験信号の区間だけ
ゲートをかけた状態で検出するようにしてもよい。
また、参照信号を供試ケーブルの芯線導体に印加したと
きの部分放電検出出力値が最小になるように第1および
第2の測定電極の状態を制御するのみならず、電極状態
に基づく差動出力を打ち消すために、部分放電検出器に
おける第1および第2の測定電極のそれぞれに対する増
幅度を制御することによって実質的な差動出力を零にす
るようにしてもよい。
さらに、供試ケーブルとしては、3層タイプのもののみ
ならず、外部導体の無い2層タイプのものであってもよ
い。
また、部分放電試験のための試験信号としては、商用周
波電圧の場合に適用出来るのみならず、任意の周波数電
圧や直流電圧であっても適用出来る。
さらに、参照信号を芯線導体に流入するための手段とし
ては、上述の例のように芯線導体に直接に流入するのみ
ならず、別途に電極を追加して設け、この電極に参照信
号を供給することによって間接的に芯線導体に流入する
ようにしても良いことは勿論である。
[発明の効果] このようにこの発明によれば、2つの測定電極のそれぞ
れに対する供試ケーブルの電気接触状態がケーブル径の
変動等々によって変化してもこの変化に対応して両測定
電極の平衡状態が制御されるので、実質的な感度低下が
なく、ノイズの影響を受け易くなったり、誤検出をする
ことが防止されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る方法に用いられるケーブルの
部分放電試験装置の一例を概念的に示す構成図、 第2図は、従来の方法に用いられるケーブルの部分放電
試験装置の一例を概念的に示す構成図、 第3図は、測定電極と供試ケーブルの関係を示す断面図
である。 1……供試ケーブル 2……芯線導体 5……第1の測定電極 6……第2の測定電極 7……差動トランス 10……部分放電検出器 11……電極条件制御器 12……参照パルス発生回路 13……コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の測定電極と第2の測定電極を所定距
    離を隔てて配置し、供試ケーブルの外側を上記第1およ
    び第2の測定電極のそれぞれに対向させ、上記供試ケー
    ブルの芯線に試験電圧を印加し、 上記第1および第2の測定電極の間に生じる差動信号を
    部分放電検出器で検出することによってケーブルの部分
    放電試験をする方法において、 上記供試ケーブルの芯線に参照信号を印加したときに上
    記部分放電検出器に生じる、部分放電検出出力値が最小
    になるように制御し、 この状態で供試ケーブルの部分放電試験をすることを特
    徴とするケーブルの部分放電試験方法。
  2. 【請求項2】参照信号を供試ケーブルの芯線に印加した
    ときの部分放電検出出力値が最小になるように第1およ
    び第2の測定電極の状態を制御することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のケーブルの部分放電試験方
    法。
  3. 【請求項3】参照信号を供試ケーブルの芯線に印加した
    ときの部分放電検出出力値が最小になるように、部分放
    電検出器における第1および第2の測定電極のそれぞれ
    に対する増幅度を制御することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のケーブルの部分放電試験方法。
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