JP2016178261A - ハンダ付け構造 - Google Patents

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裕輔 中田
Yusuke Nakata
裕輔 中田
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Abstract

【課題】比較的簡易な構成で引け巣の発生を抑制することのできるハンダ付け構造を提供する。
【解決手段】半導体素子4を実装する回路基板10と、回路基板を冷却する冷却用金属部材(ヒートシンク)7と、回路基板と冷却用金属部材とに設けられるハンダ接合面5A、7aの間に介在されて両部材を接合するハンダ層6と、冷却用金属部材のハンダ接合面側に形成され、溶融時のハンダの一部を保持する窪み50とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板とヒートシンク等の接合に適用されるハンダ付け構造に関する。
従来におけるパワーモジュールは、一般的に半導体素子としてのSiチップと、Siチップを実装する回路基板(絶縁基板)と、回路基板を介してSiチップを冷却するヒートシンク(冷却用金属部材)で構成されており、各部材がそれぞれハンダ層を介してハンダ接合されている。
パワーモジュール等についてハンダ接合を適用したハンダ付け構造に関する技術は種々提案されている(特許文献1等)。
特開2014−160799号公報
パワーモジュール等に適用されるハンダ接合のような面積接合の場合には、体積に対し解放面積(側面)が小さいことから、冷却時の収縮による周縁部等のハンダの「引け」を吸収できず、比較的大きな引け巣(クラック)が発生してしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な構成で引け巣の発生を抑制することのできるハンダ付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るハンダ付け構造は、半導体素子を実装する回路基板と、前記回路基板を冷却する冷却用金属部材と、前記回路基板と前記冷却用金属部材とに設けられるハンダ接合面の間に介在されて両部材を接合するハンダ層と、前記冷却用金属部材のハンダ接合面側に形成され、溶融時のハンダの一部を保持する窪みとを備えることを要旨とする。
本発明に係るハンダ付け構造によれば、冷却用金属部材のハンダ接合面に形成された窪みが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による周縁部等のハンダの「引け」の分を窪みに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層に引け巣が発生することを抑制することができる。
第1の実施の形態に係るハンダ付け構造を適用したパワーモジュールの構成例を示す分解断面図である。 第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の要部を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第1実施例を示す平面図(a)および窪みの形状を示す斜視図(b)である。 第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第2実施例を示す平面図(a)および窪みの形状を示す斜視図(b)である。 第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第3実施例を示す平面図(a)および窪みの形状を示す斜視図(b)である。 第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第4実施例を示す平面図(a)および窪みの形状を示す斜視図(b)である。 第2の実施の形態に係るハンダ付け構造の第1実施例を示す平面図である。 第2の実施の形態に係るハンダ付け構造の第2実施例を示す平面図である。 本実施の形態に係るハンダ付け構造の製造工程の例を示す工程図である。 比較対象に係るハンダ付け構造の製造工程の例を示す工程図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
[第1の実施の形態に係るハンダ付け構造]
図1から図6を参照して、第1の実施の形態に係るハンダ付け構造100Aについて説明する。
(ハンダ付け構造の構成例について)
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るハンダ付け構造100Aを適用したパワーモジュールPM1の構成例について説明する。
図1は、実施の形態に係るハンダ付け構造100Aを適用したパワーモジュールPM1の構成例を示す分解断面図である。
パワーモジュールPM1は、セラミック等で形成される絶縁基板1と、絶縁基板1の一側面にハンダ層3および金属層2を介して接合されるパワーMOSFETやIGBTなどで構成されるパワー半導体素子4と、絶縁基板1の他側面に金属層5およびハンダ層6を介して接合される冷却用金属部材(以下、ヒートシンクという)7とを備える。
ヒートシンク7は、空冷式あるいは液冷式の何れであってもよい。
なお、絶縁基板1および金属層2、5とによって、回路基板10が構成されている。
また、回路基板10とヒートシンク7とに設けられるハンダ接合面5A、7Aの間にハンダ層6が介在されて両部材が接合される。
そして、ヒートシンク7のハンダ接合面7Aには、溶融時のハンダの一部を保持する窪み50(或いは第2の実施の形態で示す溝状の窪み60)が形成されている。
第1の実施の形態における窪み50は、少なくとも回路基板10の隅部の位置に合わせて形成される。なお、具体的な実施例については図3〜図6を参照して後述する。
本実施の形態に係るハンダ付け構造100Aによれば、ハンダ付け構造100Aの製造工程において、窪み50が、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による周縁部等のハンダの「引け」の分を窪み50に保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。なお、本実施の形態に係るハンダ付け構造100Aの製造工程の例については後述する。
(ハンダ付け構造の要部について)
ここで、図2を参照して、本実施の形態に係るハンダ付け構造100Aの要部の構成について説明する。
窪み50(60)は、例えば、ヒートシンク7の接合面7Aにエッチング処理を施すなどして形成される。
ここで、窪み50(60)は、ヒートシンク7と対向する金属層5の端部5Bから外側に当該金属層5の膜厚Lm以上の幅Laを有するように形成するとよい。即ち、図2において、La≧Lmの関係にあるとよい。なお、図2では左端側を示すが、図示しない右端側においても同様である。
また、窪み50(60)は、ヒートシンク7と対向する金属層5の端部5Bから内側に前記ハンダ層の膜厚Ls以上の幅Lb(図2ではハンダ層6の先端部6aの長さに相当する)を有するように形成するとよい。即ち、図2において、Lb≧Lsの関係にあるとよい。なお、図2では左端側を示すが、図示しない右端側においても同様である。
また、窪み50(60)は、ヒートシンク7と対向する金属層5の端部5Bから内側に1mm以上の幅Lbを有するように形成するようにしてもよい。即ち、図2において、Lb≧1mmの関係としてもよい。なお、図2では左端側を示すが、図示しない右端側においても同様である。
また、窪み50(60)の深さLcは、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
(実施例について)
図3から図6を参照して、本実施の形態に係るハンダ付け構造100Aの第1から第4実施例について説明する。
(第1実施例)
図3(a)は、第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第1実施例を示す平面図、図3(b)は窪み50Aの形状を示す斜視図である。
図3に示す第1実施例に係るハンダ付け構造100Aaでは、回路基板10の金属層5の角部に沿って平面視で「く字状」の窪み50Aが、金属層5の四隅に対応させてヒートシンク7に形成されている。
ここで、窪み50Aの内側の外形線50Aaと金属層5の端部5aとの距離L1は、図2で示す距離Lbに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Aは、L1≧Ls(ハンダ層の膜厚)の関係となるように形成するとよい。また、L1≧1mmとしてもよい。
また、窪み50Aの外側の外形線50Abと金属層5の端部5aとの距離L2は、図2で示す距離Laに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Aは、L2≧Lm(金属層5の膜厚)の関係となるように形成するとよい。
また、図3(b)に示す窪み50Aの深さLcは、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
これにより、窪み50Aが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による隅部のハンダの「引け」の分を窪み50Aに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6の四隅に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。
(第2実施例)
図4(a)は、第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第2実施例を示す平面図、図4(b)は窪み50Bの形状を示す斜視図である。
図4に示す第2実施例に係るハンダ付け構造100Abでは、回路基板10の金属層5の角部に三角柱状の窪み50Bが、金属層5の四隅に対応させてヒートシンク7に形成されている。
ここで、窪み50Bの内側の外形線50Baと金属層5の端部5aとの距離L3は、図2で示す距離Lbに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Bは、L3≧Ls(ハンダ層の膜厚)の関係となるように形成するとよい。また、L3≧1mmとしてもよい。
また、窪み50Bの外側の外形線50Bbと金属層5の端部5aとの距離L4は、図2で示す距離Laに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Bは、L4≧Lm(金属層5の膜厚)の関係となるように形成するとよい。
また、図4(b)に示す窪み50Bの深さLcは、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
これにより、窪み50Bが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による隅部のハンダの「引け」の分を窪み50Bに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6の四隅に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。
(第3実施例)
図5(a)は、第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第3実施例を示す平面図、図5(b)は窪み50Cの形状を示す斜視図である。
図5に示す第3実施例に係るハンダ付け構造100Acでは、回路基板10の金属層5の角部に四角柱状の窪み50Cが、金属層5の四隅に対応させてヒートシンク7に形成されている。
ここで、窪み50Cの内側の外形線50Caと金属層5の端部5aとの距離L5は、図2で示す距離Lbに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Cは、L5≧Ls(ハンダ層の膜厚)の関係となるように形成するとよい。また、L5≧1mmとしてもよい。
また、窪み50Cの外側の外形線50Cbと金属層5の端部5aとの距離L6は、図2で示す距離Laに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Cは、L6≧Lm(金属層5の膜厚)の関係となるように形成するとよい。
また、図5(b)に示す窪み50Cの深さLcは、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
これにより、窪み50Cが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による隅部のハンダの「引け」の分を窪み50Cに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6の四隅に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。
(第4実施例)
図6(a)は、第1の実施の形態に係るハンダ付け構造の第4実施例を示す平面図、図6(b)は窪み50Dの形状を示す斜視図である。
図6に示す第4実施例に係るハンダ付け構造100Adでは、回路基板10の金属層5の角部に円柱状の窪み50Dが、金属層5の四隅に対応させてヒートシンク7に形成されている。
ここで、窪み50Dの円周50Daと金属層5の端部5aとの内側の距離L7は、図2で示す距離Lbに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Dは、L7≧Ls(ハンダ層の膜厚)の関係となるように形成するとよい。また、L7≧1mmとしてもよい。
また、同様に外側の距離L8は、図2で示す距離Laに相当する。
したがって、先に説明したように、各窪み50Dは、L8≧Lm(金属層5の膜厚)の関係となるように形成するとよい。
また、図6(b)に示す窪み50Dの深さLcは、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
これにより、窪み50Dが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による隅部のハンダの「引け」の分を窪み50Dに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6の四隅に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。
なお、第1から第4の実施例における窪み50A〜50Dは、溶融時のハンダの一部を保持するように空の状態としてもよいし、或いは所定のハンダを予め配置するようにしてもよい。
窪み50A〜50Dに予め配置するハンダとしては、例えば、粒状や粉状のハンダや、ペースト状のハンダなどが考えられる。
また、ハンダ層6を構成するハンダとしては、板状ハンダやペースト状のハンダを用いるようにできる。
[第2の実施の形態に係るハンダ付け構造]
図7および図8を参照して、第2の実施の形態に係るハンダ付け構造100Bの実施例(100Ba、100Bb)について説明する。
第2の実施の形態に係るハンダ付け構造100Bでは、窪み60(60A、60B)は、回路基板10の周縁5aの全部または一部に沿って形成される溝状の窪みとされる。
(第1実施例)
図7は、第2の実施の形態に係るハンダ付け構造100Baの第1実施例を示す平面図である。
図7に示す第1実施例に係るハンダ付け構造100Baでは、回路基板10の金属層5の全周に沿うような溝状の窪み60Aが、ヒートシンク7に形成されている。
ここで、窪み60Aの内側の側部60Aaと金属層5の端部5aとの距離L9は、図2で示す距離Lbに相当する。
したがって、先に説明したように、窪み60Aは、L9≧Ls(ハンダ層の膜厚)の関係となるように形成するとよい。また、L9≧1mmとしてもよい。
また、窪み60Aの外側の側部60Abと金属層5の端部5aとの距離L10は、図2で示す距離Laに相当する。
したがって、先に説明したように、窪み60Aは、L10≧Lm(金属層5の膜厚)の関係となるように形成するとよい。
また、窪み60Aの深さLc(図示せず)は、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
これにより、窪み60Aが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による隅部のハンダの「引け」の分を窪み60Aに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6の周縁部等に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。
(第2実施例)
図8は、第2の実施の形態に係るハンダ付け構造100Bbの第2実施例を示す平面図である。
図8に示す第2実施例に係るハンダ付け構造100Bbでは、回路基板10の金属層5の周縁に沿うような分割された溝状の窪み60Ba〜60Bcが、ヒートシンク7に形成されている。
なお、窪み60Ba〜60Bcの幅に関する寸法は、第1実施例に係る窪み60Aと同様である。
また、窪み60Ba〜60Bcの深さLc(図示せず)は、ヒートシンク7の厚さLhの10%以上とするとよい。
これにより、窪み60Ba〜60Bcが、溶融時のハンダの一部を保持するので、冷却時の収縮による隅部のハンダの「引け」の分を窪み60Ba〜60Bcに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6の周縁部等に引け巣(クラック)が発生することを抑制することができる。
なお、窪み60Bの分割数等は、図8に示す例(計8個に分割)に限定されず、任意の数とすることができる。
また、第1実施例および第2実施例における窪み60A、60B(60Ba〜60Bc)は、溶融時のハンダの一部を保持するように空の状態としてもよいし、或いは所定のハンダを予め配置するようにしてもよい。
窪み60A、60B(60Ba〜60Bc)に予め配置するハンダとしては、例えば、粒状や粉状のハンダや、ペースト状のハンダなどが考えられる。
(ハンダ付け構造の製造工程)
図9および図10の工程図を参照して、上記実施の形態に係るハンダ付け構造100A、100Bの製造工程の例および比較対象に係るハンダ付け構造の製造工程の例について簡単に説明する。
図9(a)は、上記実施の形態に係るハンダ付け構造100A、100Bについて、リフロー炉によるハンダ付け処理を行う前の状態を示す。
次いで、図9(b)は、構造物をリフロー炉においてD1方向に搬送して加熱処理を行う工程を示す。これにより、ハンダ層6を構成するハンダは溶融された状態となる。この際に、ハンダ層6の両端のハンダの一部は、窪み60A、60Bに流れ込んで保持される。
次いで、図9(c)は、構造物を冷却してハンダ層6を凝固させる工程を示す。
この際に、ハンダ層6には、冷却時の収縮(仮想線200より内側に収縮する)によるハンダの「引け」が生じるが、このハンダの「引け」の分を窪み60A、60Bに保持されたハンダで補うことができ、ハンダ層6に引け巣が発生することが抑制される。
なお、上述のように窪み60A、60Bに、予めハンダを配置する場合にも、ハンダの「引け」の分を窪み60A、60Bに存在するハンダで補うことができ、ハンダ層6に引け巣が発生することを一層抑制することができる。
一方、図10(a)は、ヒートシンク7に窪み60A、60Bを設けない比較対象に係るハンダ付け構造500について、リフロー炉によるハンダ付け処理を行う前の状態を示す。
次いで、図10(b)は、構造物をリフロー炉においてD1方向に搬送して加熱処理を行う工程を示す。これにより、ハンダ層6を構成するハンダは溶融された状態となる。
次に、図10(c)は、構造物を冷却してハンダ層6を凝固させる工程を示す。
この際に、ハンダ層6には、冷却時の収縮(仮想線200より内側に収縮する)によるハンダの「引け」が生じるが、比較対象に係るハンダ付け構造500では、そのハンダの「引け」を吸収できず、比較的大きな引け巣(クラック)Cが発生してしまうことがある。
このような引け巣は、ハンダ層6の熱伝導率を低下させたり、電気抵抗が高くなるという不都合を生じさせる。
これに対して、本実施の形態に係るハンダ付け構造100A、100Bでは、このような引け巣(クラック)Cの発生を抑制することができるので、ハンダ層6の熱伝導率が低下したり、電気抵抗が高くなるという事態を有効に回避することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載にしたがって解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
1…絶縁基板
2…金属層
3…ハンダ層
4…半導体素子(パワー半導体素子)
5…金属層
5A…ハンダ接合面
5B…端部
5a…周縁(端部)
6…ハンダ層
6a…先端部
7…冷却用金属部材(ヒートシンク)
7A…ハンダ接合面
10…回路基板
50、60…窪み
100A、100B…ハンダ付け構造
PM1…パワーモジュール

Claims (8)

  1. 半導体素子(4)を実装する回路基板(10)と、
    前記回路基板を冷却する冷却用金属部材(7)と、
    前記回路基板と前記冷却用金属部材とに設けられるハンダ接合面(5A、7A)の間に介在されて両部材を接合するハンダ層(6)と、
    前記冷却用金属部材のハンダ接合面側に形成され、溶融時のハンダの一部を保持する窪み(50)と、
    を備えることを特徴とするハンダ付け構造。
  2. 前記窪みは、少なくとも前記回路基板の隅部の位置に対応させて形成されることを特徴とする請求項1に記載のハンダ付け構造。
  3. 前記窪みは、前記回路基板の周縁(5a)の全部または一部に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載のハンダ付け構造。
  4. 前記回路基板は、絶縁層の両面側に金属層(2、5)を備えた構成とされ、
    前記窪みは、前記冷却用金属部材と対向する前記金属層(5)の端部(5B)から外側に当該金属層の膜厚以上の幅(La)を有するように形成されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のハンダ付け構造。
  5. 前記回路基板は、絶縁層の両面側に金属層(2、5)を備えた構成とされ、
    前記窪みは、前記冷却用金属部材と対向する前記金属層(5)の端部(5B)から内側に前記ハンダ層の膜厚(Ls)以上の幅(Lb)を有するように形成されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のハンダ付け構造。
  6. 前記回路基板は、絶縁層の両面側に金属層(2、5)を備えた構成とされ、
    前記窪みは、前記冷却用金属部材と対向する前記金属層(5)の端部から内側に1mm以上の幅(Lb)を有するように形成されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のハンダ付け構造。
  7. 前記窪みの深さ(Lc)は、前記冷却用金属部材の厚さ(Lh)の10%以上とされることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載のハンダ付け構造。
  8. 前記窪みに、ハンダが予め配置されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のハンダ付け構造。
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