JP6311568B2 - 電子装置 - Google Patents

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本発明は、回路基板に対して回路素子がはんだ付けされてなる電子装置に関する。
従来、回路基板に対して回路素子がはんだ付けされてなる電子装置の一例として、特許文献1に開示された技術がある。この特許文献1には、回路基板に形成された各ランドに対して、回路素子に形成された大きさの異なる複数の電極がはんだ付けされた技術が開示されている。なお、ここでの大きさは、接地面積である。
特開2011−222742号公報
ところで、回路基板の各ランドの大きさは、自身にはんだ付けされる電極の大きさに応じて異なる。よって、ランドと電極とを接合しているはんだは、電極の大きさに応じて量(はんだ量)が異なる。
また、この回路基板と回路素子とは、リフロー方式によってはんだ付けされる。ランドと電極間に配置されているはんだ材料は、はんだ付けされる際に、溶融した状態となる。以下、溶融した状態のはんだ材料は、溶融はんだとも記載する。
溶融はんだは、自身の表面張力によって中心部が盛り上がった形状となる。このとき、溶融はんだは、ランドの大きさ、つまりはんだ量によって高さに差が生じる。更に、溶融はんだ上に配置されている回路素子は、各溶融はんだにおける高さの差によって傾くことが起こりうる。そして、はんだ材料は、このように回路素子が傾いた状態で固まる。よって、回路素子は、回路基板に対して傾いた状態ではんだ付けされるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、回路基板に対してはんだ付けされた回路素子の傾きが抑制された電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
回路基板(20)に対して回路素子(10)が実装された電子装置であって、
回路素子に設けられており、回路基板に対向する面の面積が異なる複数の電極(11,12)と、
回路基板に設けられており、複数の電極の夫々に対向配置された面積が異なる複数のランド(21,22)と、
対向配置された電極とランドとを個別に接合している複数のはんだ(31,32)と、
複数の電極のうち最も面積が広い大型電極(12)と、複数のランドのうち大型電極に対向配置された大型ランド(22)との間において、回路基板から回路素子に達するように設けられた複数の凸部材(40,41)と、を備えており、
複数の凸部材は、複数のはんだのうち、大型電極と大型ランドとを接合している大型はんだ(32)内に設けられており、ランド及び電極よりもはんだ濡れ角が大きい材料によって構成されており、回路基板の回路素子が実装される実装面において交差する二軸上のそれぞれに、複数の凸部材が設けられていることを特徴とする。
このように、本発明は、大型電極と大型ランドとの間の大型はんだ内に、回路基板から回路素子に達する複数の凸部材が設けられた電子装置である。また、本発明は、大型はんだ内に複数の凸部材が配置されているため、はんだ付けする工程の溶融時に、自身の表面張力で盛り上がった際の頂点を複数個所に分散させることができる。大型はんだは、頂点が複数個所に分散された場合、頂点が一か所の場合よりも溶融時の高さを抑えることができる。このため、本発明は、溶融時における大型はんだと、その他のはんだとの高さの差を小さくできる。よって、本発明は、溶融時に回路素子が傾くことを抑えることができる。従って、本発明は、回路基板に対してはんだ付けされた回路素子の傾きを抑制できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における電子装置の概略構成を示す断面図である。 実施形態における電子装置の概略構成を示す部分平面図である。 図2のIII‐III線に沿う断面図である。 実施形態における電子装置の製造方法を説明する図面であり、はんだ材料が形成された状態を示す断面図である。 実施形態における電子装置の製造方法を説明する図面であり、半導体素子が配置された状態を示す断面図である。 実施形態における電子装置の製造方法を説明する図面であり、はんだ材料が溶融した状態を示す断面図である。 実施形態における電子装置の製造方法を説明する図面であり、溶融はんだが盛り上がった状態を示す平面図である。 実施形態における電子装置の製造方法を説明する図面であり、溶融はんだが盛り上がった状態を示す断面図である。 変形例1における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例2における電子装置の概略構成を示す断面図である。 その他の変形例における電子装置の概略構成を示す部分平面図である。 その他の変形例における電子装置の概略構成を示す部分平面図である。 その他の変形例における電子装置の概略構成を示す部分平面図である。 その他の変形例における電子装置の概略構成を示す部分平面図である。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
本実施形態では、本発明の電子装置を図1などに示す電子装置100に適用した例を採用する。電子装置100は、図2に示すように、回路基板20と、回路基板20の一面に実装された回路素子としての半導体素子10と、回路基板20の一面に設けられ半導体素子10を封止しているモールド樹脂50とを備えて構成されている。本実施形態では、一例として、車両のエンジンルーム内に搭載されてなる車載電子装置に電子装置100を適用した例を採用する。更に、電子装置100は、車載電子装置の一例として、インバータ装置に適用できる。しかしながら、電子装置100は、車載電子装置とは異なる装置に適用することもできる。
また、電子装置100は、図2に示すように、半導体素子10に加えて、回路基板20の一面に、はんだを介して複数のモールド内素子60が実装され、モールド樹脂50で封止されていてもよい。モールド内素子60は、例えばチップコンデンサやダイオードなどの回路素子である。電子装置100は、インバータ装置に適用した場合、インバータを構成する回路素子の一部として半導体素子10とモールド内素子60をモールド樹脂50内に備えていてもよい。
回路基板20は、絶縁性の樹脂基材やセラミックスなどに導電性部材からなる配線が形成されたものである。回路基板20は、例えば、コア層と、コア層に積層されたビルドアップ層とを含む所謂ビルドアップ基板を採用できる。また、回路基板20は、コア層が設けられておらず、複数のビルドアップ層が積層された所謂エニーレイヤー基板であっても採用できる。また、回路基板20は、一面に半導体素子10やモールド内素子60などが実装されるランドが設けられている。このランドは、配線と電気的に接続されている。
また、回路基板20は、樹脂基材の表面にソルダーレジスト70が形成されている。本実施形態では、図1に示すように、モールド樹脂50の縁部にソルダーレジスト70が設けられている例を採用している。しかしながら、回路基板20は、ソルダーレジスト70とは異なる位置にソルダーレジストが設けられていてもよい。
また、回路基板20は、後程説明する半導体素子10における複数の電極11,12の夫々に対向配置され、且つ、対向配置された電極11,12の面積に応じて面積が異なる複数のランド21,22を備えている。ランド21,22は、金属を主成分として構成され、樹脂基材に設けられた配線と電気的に接続されている。
ランド21,22は、半導体素子10に対向する面の面積が互い異なる。なお、ここでの面積は、ランド21,22における一面に沿う平面の面積と言うこともできる。本実施形態では、ランド21,22として、対向する電極11,12と同じ平面形状のものを採用している。つまり、ランド21は、電極11と対向配置されており、電極11と同じ平面形状を有している。一方、ランド22は、電極12と対向配置されており、電極22と同じ平面形状を有している。更に、ランド21は、回路基板20に半導体素子10が実装された場合に、電極11におけるランド21との対向面の全域と対向している。一方、ランド22は、回路基板20に半導体素子10が実装された場合に、電極12におけるランド22との対向面の全域と対向している。
半導体素子10は、回路基板20の一面に実装されている回路素子であり、自身が動作することで熱を発するものである。半導体素子10は、例えば、MOSFETやIGBTなどを採用できる。また、電子装置100がインバータ装置に適用された場合、半導体素子10は、インバータ装置におけるインバータの一部として設けられたスイッチング素子などである。なお、半導体素子10は、パワー素子と言い換えることもできる。
また、半導体素子10は、例えば、両面に電極が形成されたベアチップ状態の半導体素子である。半導体素子10は、自身の実装面が回路基板20の一面と対向した状態ではんだ31,32を介して回路基板20に実装されている。なお、実装面は、回路基板20に対向する面である。
半導体素子10は、例えば、シリコンを主成分として構成されている。また、半導体素子10は、図2に示すように、実装面に金属を主成分として構成された面積が異なる複数の電極11,12を備えている。電極11,12は、回路基板20に対向する面の面積が互い異なる。言い換えると、半導体素子10は、複数の電極11,12が非対称性に設けられている、と言うこともできる。また、ここでの面積は、電極11,12における実装面に沿う平面の面積と言うことができる。電極12は、電極11よりも面積が大きく、特許請求の範囲における大型電極に相当する。以下においては、電極12を大型電極12とも記載する。一方、電極11は、小型電極11とも記載する。また、大型電極12に対向配置されているランド22は、大型ランド22とも記載する。また、小型電極11に対向配置されているランド21は、小型ランド21とも記載する。
また、半導体素子10は、大型電極12が大型はんだ32を介して大型ランド22と接合されており、小型電極11が小型はんだ31を介して小型ランド21と接合されている。つまり、大型電極12は、大型はんだ32を介して大型ランド22と電気的及び機械的に接続されている。一方、小型電極11は、小型はんだ31を介して小型ランド21と電気的及び機械的に接続されている。このように、電子装置100は、対向配置された電極11,12とランド21,22とを個別に接合している複数のはんだ31,32を備えている。
モールド樹脂50は、例えば、エポキシ系などの樹脂にALなどのフィラーが混ぜられたものなどからなる。モールド樹脂50は、回路基板20の一面に設けられ、半導体素子10を封止している。また、モールド樹脂50は、半導体素子10に加えて、半導体素子10と回路基板20との接続部位を一体的に封止している。すなわち、モールド樹脂50は、小型電極11と、小型ランド21と、これらを接合している小型はんだ31、及び、大型電極12と、大型ランド22と、これらを接合している大型はんだ32を一体的に封止している。
また、モールド樹脂50は、半導体素子10と共に、モールド内素子60、及びモールド内素子60と回路基板20との接続部位、すなわちランドやはんだを一体的に封止している。更に、モールド樹脂50は、回路基板20における一面の少なくとも一部に密着しつつ、半導体素子10などを封止していると言うことができる。
このように、電子装置100は、回路基板20の一面側だけがモールド樹脂50で封止されている。よって、電子装置100は、ハーフモールドパッケージと言うこともできる。モールド樹脂50は、コンプレッション成形やトランスファー成形によって形成することができる。
更に、電子装置100は、図1〜図3などに示すように、大型電極12と、大型ランド22との間において、回路基板20から半導体素子10に達するように設けられた複数の凸部材40を備えている。また、複数の凸部材40は、大型はんだ32内に設けられており、ランド21,22及び電極11,12よりもはんだ濡れ角が大きい材料によって構成されている。このように、大型はんだ32は、内部に複数の凸部材40が設けられているため、大型電極12と大型ランド22との対向領域の一部に設けられていることになる。
また、図2,図3に示すように、本実施形態では、一例として、四角注形状の凸部材40が五か所に設けられている例を採用している。後程説明するが、小型はんだ31は、溶融時の表面張力で、一つの点P1を頂点として盛り上があることになる。一方、大型はんだ32は、複数の凸部材40が設けられていることによって、溶融時の表面張力で複数の点P2を頂点として盛り上があることになる。複数の凸部材40は、大型はんだ32における点P2の高さが点P1の高さと同一になるように、位置及び個数が設定されている。なお、ここでの高さとは、回路基板20を基準とした点P1や点P2の高さである。よって、点P1の高さは、点P1を通り回路基板20に垂直な仮想直線における、回路基板20の一面から点P1までの長さに相当する。一方、点P2の高さは、点P2を通り回路基板20に垂直な仮想直線における、回路基板20の一面から点P2までの長さに相当する。
また、本実施形態では、樹脂を主成分として構成された凸部材40を採用している。例えば、凸部材40は、ポリアクリル化合物などを採用できる。また、凸部材40は、はんだリフロー工程などを経るため、はんだリフロー工程後であっても形状を維持可能な程度の耐熱性を有する材料によって構成されている。
凸部材40は、はんだ付け後の弾性率が3M〜110GPa程度であると好ましい。凸部材40は、この程度の弾性率とすることによって、半導体素子10に対して必要以上に応力を加えることを抑制できる。
なお、凸部材40は、厚み及び幅などの体格が特に規定されない。しかしながら、凸部材40は、大型電極12の面積や、半導体素子10と回路基板20との間隔などを考慮すると、好ましくは0.05〜0.3mm程度が好ましい。また、電子装置100は、回路基板20から半導体素子10に達するように凸部材40が設けられているものの、製造ばらつきなどによる程度であれば、凸部材40と大型電極12との間や、凸部材40と大型ランド22との間にはんだ32が設けられてもよい。
また、凸部材40は、ソルダーレジスト70などのソルダーレジストの一部として設けられていてもよい。凸部材40は、ソルダーレジストの一部として設けられている場合、ソルダーレジスト70などと同一工程で形成することができるので好ましい。つまり、電子装置100は、ソルダーレジストの一部として凸部材40を有している場合、凸部材40のみを製造する工程を行う必要がない。
ここで、図4〜図8を用いて、電子装置100の製造方法に関して説明する。詳述すると、電子装置100の製造方法としてのはんだ付け工程を説明する。半導体素子10は、リフロー方式によって、回路基板20にはんだ付けされる。なお、以下においては、はんだ31,32の構成材料であるはんだ材料、及びはんだ材料が溶融された溶融はんだに関して、はんだ31,32と同じ符号を付与する。
まず、第1工程では、図4に示すように、ランド21,22、及び凸部材40が形成された回路基板20にはんだ材料31,32を形成する。はんだ材料31,32は、例えばスクリーン印刷などによって形成することができる。
次に、第2工程では、図5に示すように、はんだ材料31,32上に半導体素子10を配置する。この第2工程では、電極11,12が回路基板20と対向するように、半導体素子10を配置する。
次に、第3工程では、図6に示すように、はんだ材料31,32を溶融させる。図6は、はんだ溶融初期時の状態を示しており、回路基板20と半導体素子10との間に溶融はんだ31,32が形成されている。溶融はんだ31,32は、自身の表面張力によって中心部が盛り上がった形状となる。
詳述すると、溶融初期時の小型はんだ31は、図7の点P1を頂点として、図8に示すように、一つの山状に盛り上がった形状となる。一方、溶融初期時の大型はんだ32は、複数の凸部材40が設けられているため、図7に示すように複数の点P2を頂点として、盛り上がることになる。これは、凸部材40のはんだ濡れ角が大きく、溶融初期時の大型はんだ32が凸部材40表面に濡れ広がり難いためである。このように、溶融初期時の大型はんだ32は、盛り上がりが複数個所に分散して形成されることになる。通常、はんだは、量によって、溶融初期時に盛り上がった際の高さが変化する。このため、大型はんだ32は、複数の凸部材40によって、見かけ上はんだ量を少なくしているということができる。なお、図8は、図7の断面図であり、大型はんだ32の盛り上がりがわかりやすくなる線に沿った断面図である。
これによって、本発明は、溶融初期時において、小型はんだ31の高さと、大型はんだ32の高さを同一にすることができる。従って、本発明は、溶融初期時において、回路基板20に対して半導体素子10が傾くことを抑制する。つまり、半導体素子10における回路基板20との対向面と、回路基板20における半導体素子10との対向面とは、平行になっている。
第3工程後には、溶融はんだ31が小型電極11に濡れ広がり、溶融はんだ32が大型電極12に濡れ広がり固まる。このとき、半導体素子10は、上記のように回路基板20に対する傾きが抑制されているため、回路基板20に対して傾きが抑制された状態で実装される。従って、電子装置100は、回路基板に対してはんだ付けされた回路素子の傾きを抑制できる。また、電子装置100は、小型ランド21と大型ランド22との間に、半導体素子10の傾きを抑制するためのスペーサなどを設ける必要がないため、小型ランド21と大型ランド22とが短絡することを抑制できる。
更に、電子装置100は、リフロー工程時に溶融はんだ31,32が収縮した際に、半導体素子10が複数の凸部材40に接することになる。つまり、半導体素子10は、複数の凸部材40に支えられることになる。このように、複数の凸部材40は、支柱としての機能も有している。このため、電子装置100は、半導体素子10が傾くことをより一層抑制できる。また、電子装置100は、四つ以上の凸部材40が設けられている場合、少なくとも三つの凸部材40が半導体素子10及び回路基板20に接していると、半導体素子10が傾くことを抑制できる。
なお、供給するはんだ材料32は、はんだ固形分の体積をはんだ付け部の凸部材40を除く面積より算出し、凸部材40の厚みの約70〜100(%)のはんだ量とすると好ましい。これにより,はんだ材料32は、濡れ広がり時の高さが凸部材40と同一になり,かつ,小型はんだ31のはんだ高さとの差を小さくすることができる。
また、本実施形態では、自身の実装面に小型電極11と大型電極12が設けられた半導体素子10を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。本発明は、面積が異なる複数の電極が実装面に設けられた回路素子であれば採用できる。よって、本発明は、回路素子の電極に対応して、面積が異なる複数のランドが形成された回路基板であれば採用できる。更に、本発明は、対向配置された電極とランドとを個別に接合している複数のはんだが設けられていればよい。
なお、本実施形態では、大型はんだ32にのみ凸部材40が設けられており、小型はんだ31に凸部材40が設けられていない電子装置100を採用している。つまり、凸部材40は、小型ランド21には設けられておらず、大型ランド22のみに設けられている。大型はんだ32は、小型はんだ31に比べて、表面張力による盛り上がり量が大きい。大型はんだ32及び小型はんだ31は、凸部材40が設けられていると、凸部材40が設けられていない場合よりも、はんだの総量が減ることになる。このため、そもそも総量の少ない小型はんだ31には、はんだ保証性を確保するべく、凸部材40を設けたくない。つまり、小型はんだ31には凸部材40が設けられてなく、大型はんだ32のみに凸部材40が設けられている構成は、はんだ量の最適な保証と高さ制御との両立を奏することができる。
しかしながら、本発明は、小型はんだ31内に凸部材40が設けられていてもよい。この場合、大型はんだ32は、小型はんだ31よりも多くの凸部材40が設けられることになる。つまり、大型はんだ32は、小型はんだ31よりも密に凸部材40が設けられることになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例に関して説明する。上述の実施形態及び各変形例は、夫々単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(変形例1)
変形例1の電子装置は、凸部材41の構成材料が凸部材40と異なる。また、図9に示すように、変形例1の電子装置は、凸部材41の形状が凸部材40と異なる。変形例1の電子装置は、この他の点に関しては電子装置100と同様である。凸部材41は、酸化金属によって構成されている。酸化金属は、ランド21,22、電極11,12の構成材料よりも濡れ角が大きい材料である。変形例1の電子装置は、このような凸部材41を備えていても電子装置100と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
変形例2の電子装置110は、図10に示すように、電子装置100に加えて、放熱グリス80、クリップ90が設けられている。電子装置110は、この他の点に関しては電子装置100と同様である。
半導体素子10は、回路基板20への実装面の反対面である非実装面にクリップ90が機械的及び電気的に接続されている。また、半導体素子10は、放熱グリス80を介してクリップ90が接続されている。このクリップ90は、例えば銅などの金属を主成分とした部材である。
クリップ90は、半導体素子10の非実装面に対向する素子側部位と、回路基板20の一面に対向する基板側部位と、素子側部位と基板側部位とを連結している連結部位とが一体的に設けられた部材である。クリップ90は、素子側部位が半導体素子10における非実装面側の電極に電気的及び機械的に接続されており、基板側部位が回路基板20のランドに電気的及び機械的に接続されている。なお、基板側部位は、例えばはんだなどの導電性接続部材を介して、回路基板20と電気的及び機械的に接続されている。
クリップ90は、半導体素子10と回路基板20とを電気的に接続するためのターミナルとしての機能に加えて、半導体素子10から発せられた熱を放熱するためのヒートシンクとしての機能を有している。上記のように、半導体素子10は、非実装面にクリップ90が電気的及び機械的に接続されている。このため、半導体素子10から発せられた熱は、非実装面からクリップ90の素子側部位に伝達される。よって、クリップ90は、半導体素子10から発せられた熱が非実装面側から放熱されやすくなるように設けられている、と言うことができる。
なお、クリップ90は、素子側部位が半導体素子10における非実装面の全域と対向しつつ、非実装面側の電極と電気的及び機械的に接続されている。このようにすることで、クリップ90は、素子側部位が非実装面の一部のみに対向している場合よりも放熱性を向上できる。しかしながら、クリップ90は、素子側部位が非実装面の一部のみに対向しつつ、非実装面側の電極と電気的及び機械的に接続されていてもよい。
また、モールド樹脂50は、半導体素子10などと共に、クリップ90、及びクリップ90と半導体素子10の接続部位、クリップ90と回路基板20との接続部位を一体的に封止している。このようにモールド樹脂50は、クリップ90の素子側部位上にも設けられている。つまり、モールド樹脂50は、素子側部位における半導体素子10が接続されている側の反対側にも設けられている。この反対側に設けられているモールド樹脂50の厚みは、クリップ90の絶縁性が確保でき、且つ、できるだけ薄い方が好ましい。これは、電子装置100は、クリップ90及びモールド樹脂50を介して、半導体素子10から発せられた熱を放熱するためである。
(その他の変形例)
本発明は、複数の凸部材40が図11〜図14に示すように配置されていてもよい。その他の変形例における電子装置は、リフロー工程時に溶融はんだ31,32が収縮した際に、半導体素子10が傾くことなく支持可能な三か所に凸部材40が設けられている。また、凸部材40は、半導体素子10の外周近傍に配置されている。例えば、半導体素子10の辺長Lとして場合、凸部材40は、半導体素子10の端部から1/3Lまでの範囲に配置されると好ましい。
そして、図11に示すように、三つの凸部材40は、半導体素子10の外周近傍に配置され、且つ、一つの凸部材40が一辺側の左右中央部に配置され、他の二つの凸部材40が反対辺側の左右の角部に配置される。また、三つの凸部材40は、図12に示すように配置されていてもよい。また、三つの凸部材40は、図13に示すように配置されていてもよい。更に、三つの凸部材40は、図14に示すように配置されていてもよい。
このようにすることで、電子装置は、リフロー工程時に溶融はんだ31,32が収縮した際に、半導体素子10が三つの凸部材40に接することになる。よって、電子装置は、半導体素子10が傾くことを抑制できる。
10 半導体素子、11 小型電極、12 大型電極、20 回路基板、21 小型ランド、22 大型ランド、31 小型はんだ、32 大型はんだ、40,41 凸部材、50 モールド樹脂、60 電子部品、70 ソルダーレジスト、80 放熱グリス、90 クリップ、100,110 電子装置

Claims (4)

  1. 回路基板(20)に対して回路素子(10)が実装された電子装置であって、
    前記回路素子に設けられており、前記回路基板に対向する面の面積が異なる複数の電極(11,12)と、
    前記回路基板に設けられており、複数の前記電極の夫々に対向配置された面積が異なる複数のランド(21,22)と、
    対向配置された前記電極と前記ランドとを個別に接合している複数のはんだ(31,32)と、
    複数の前記電極のうち最も面積が広い大型電極(12)と、複数の前記ランドのうち前記大型電極に対向配置された大型ランド(22)との間において、前記回路基板から前記回路素子に達するように設けられた複数の凸部材(40,41)と、を備えており、
    複数の前記凸部材は、複数の前記はんだのうち、前記大型電極と前記大型ランドとを接合している大型はんだ(32)内に設けられており、前記ランド及び前記電極よりもはんだ濡れ角が大きい材料によって構成され
    前記回路基板の前記回路素子が実装される実装面において交差する二軸上のそれぞれに、複数の前記凸部材が設けられていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記凸部材(40)は、樹脂を主成分として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記回路基板は、ソルダーレジストが設けられており、
    前記凸部材は、前記ソルダーレジストの一部として設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記回路基板における前記回路素子が実装されている面に設けられ、前記回路素子を封止しているモールド樹脂(50)を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置。
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