JP2016177968A - 有機エレクトロルミネッセンスパネル及び照明装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンスパネル及び照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルにおいて、一方の面側に光を出射する有機エレクトロルミネッセンス層の発光の一部を他方の面側に出射させる有機エレクトロルミネッセンスパネルを提供する。【解決手段】光透過性を有するガラス基板11と、ガラス基板の上に積層された、光透過性を有する第1の電極層16と、第1の電極層の上に積層された有機エレクトロルミネッセンス層17と、有機エレクトロルミネッセンス層の上に積層され、有機エレクトロルミネッセンス層が発した光が通過する開口部18aを有すると共に有機エレクトロルミネッセンス層が発した光を反射し、有機エレクトロルミネッセンス層が発した光量において開口部を通過する全光量が、ガラス基板を通過する全光量よりも少ない第2の電極層18と、を備える有機エレクトロルミネッセンスパネル1。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、有機エレクトロルミネッセンスパネルに関する。
有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)を用いて、一方の発光面(表面)側から光を出射する片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルが知られている。
図6は、本発明に関連する有機エレクトロルミネッセンスパネルの有機エレクトロルミネッセンス素子を模式的に示す断面図である。図6に示すように、片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネル101の有機エレクトロルミネッセンス素子112は、光透過性を有する透明電極層116と、光反射性を有する反射電極層118とによって有機エレクトロルミネッセンス層117が挟まれてなる積層構造が、ガラス基板111上に設けられて構成されている。透明電極層116の端部には、電極端子125が設けられており、絶縁性を有する封止材126によって電極端子125が封止されている。有機エレクトロルミネッセンス層117は、ガラス基板111側から、正孔注入層117d、正孔輸送層117a、発光層117b、電子輸送層117c、電子注入層(不図示)の順に積層されている。
そして、図6に示すように、反射電極層118が、有機エレクトロルミネッセンス層117の上に、有機エレクトロルミネッセンス層117の面内方向の全域にわたって形成されることで、非透過型で片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネル101が構成されている。このように、有機エレクトロルミネッセンス層117が発する光を、反射電極層118によって反射することによって、発光面側である表面A側に出射される光量が増やされている。
特開2004−127942号公報
しかしながら、上述のような片面発光の有機エレクトロルミネッセンスパネル101では、有機エレクトロルミネッセンス層117の積層方向における片側の表面Aだけが発光面であり、非発光面側である裏面B側へ光を出射することができない。
また、有機エレクトロルミネッセンスパネルの表面側に加えて裏面側へも光を出射する場合には、1つの有機エレクトロルミネッセンス層を一対の透明電極層の間に挟む構成や、表面側と裏面側とに光を出射する2つの有機エレクトロルミネッセンス層を積層する構成が考えられる。
有機エレクトロルミネッセンス層を一対の透明電極層の間に挟む構成の場合、1つの有機エレクトロルミネッセンス層が発する光量が表面側と裏面側とに分配されてしまうので、表面側において十分な光量が得られなくなる不都合がある。また、2つの有機エレクトロルミネッセンス層を積層する構成の場合、製造コストがかさむと共に、有機エレクトロルミネッセンス層の積層方向に対して有機エレクトロルミネッセンスパネル全体の大型化を招く不都合がある。
そこで、本発明は、片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルにおいて、一方の面側に光を出射する有機エレクトロルミネッセンス層の発光の一部を他方の面側に出射させることができる有機エレクトロルミネッセンスパネル及び照明装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルは、光透過性を有する基板と、前記基板の上に積層された、光透過性を有する第1の電極層と、前記第1の電極層の上に積層された有機エレクトロルミネッセンス層と、前記有機エレクトロルミネッセンス層の上に積層され、前記有機エレクトロルミネッセンス層が発した光が通過する開口部を有すると共に前記有機エレクトロルミネッセンス層が発した光を反射し、前記有機エレクトロルミネッセンス層が発した光量において前記開口部を通過する全光量が、前記基板を通過する全光量よりも少ない第2の電極層と、を備える。
本発明によれば、片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルにおいて、一方の面側に光を出射する有機エレクトロルミネッセンス層の発光の一部を他方の面側に出射させることが可能になる。
図1は、第1の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルを模式的に示す断面図である。 図2は、第1の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルの有機エレクトロルミネッセンス素子を模式的に示す断面図である。 図3は、第2の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルの有機エレクトロルミネッセンス素子を模式的に示す断面図である。 図4は、第3の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルの有機エレクトロルミネッセンス素子を模式的に示す断面図である。 図5は、第4の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルの有機エレクトロルミネッセンス素子を模式的に示す断面図である。 図6は、本発明に関連する有機エレクトロルミネッセンスパネルの有機エレクトロルミネッセンス素子を模式的に示す断面図である。
以下で説明する実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと称する。)パネル1は、ガラス基板11と、第1の電極層16と、有機EL層17と、第2の電極層18とを具備する。ガラス基板11は光透過性を有する。第1の電極層16は、光透過性を有し、ガラス基板11の上に積層されている。有機EL層17は、第1の電極層16の上に積層されている。第2の電極層18は、有機EL層17の上に積層されており、有機EL層17が発した光を反射する。また、第2の電極層18は、有機EL層17が発した光が通過する開口部18aを有する。そして、有機EL層17が発した光量において、開口部18aを通過する全光量は、ガラス基板11を通過する全光量よりも少ない。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル1における第2の電極層18は、光反射性を有する電極層である。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル2では、第2の電極層18に対応する部分が、第2の電極層28と、反射層29とを含む。第2の電極層28は光透過性を有する。反射層29は、光反射性を有し、開口部29aが形成されている。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル3は、反射層39を更に具備する。反射層39は、ガラス基板11の、第1の電極層16が積層された側とは反対側に形成されている。また、反射層39は、第2の電極層18の開口部18aに対向して配置された反射部39aを含む。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル3における第2の電極層18の開口部18aは、第2の電極層18の面内方向において、反射部39aの領域内に配置されている。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置は、実施形態に係る有機ELパネル1を具備する。
(第1の実施形態)
以下、実施形態に係る有機ELパネルについて、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。図2は、第1の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。
本発明の実施形態に係る有機ELパネルは、非透過型で片面発光型の有機ELパネルである。実施形態の有機ELパネルは、片面発光型において、表面側から照明光を出射すると共に、裏面側から照明光を出射可能に構成されている。また、実施形態の有機ELパネルは、例えば、病室における直接照明と間接照明を兼ねた照明装置や、展示装置における展示物の照明装置等に用いられて好適である。
(有機ELパネルの構成)
図1に示すように、第1の実施形態の有機ELパネル1は、光透過性を有する基板としてのガラス基板11と、ガラス基板11上に形成された有機EL素子12と、封止ガラス13と、を備える。ガラス基板11及び封止ガラス13は、非透湿性及び光透過性を有するソーダライムガラスによって形成されている。封止ガラス13は、平皿状に形成されており、接着材14によって外周縁部が、ガラス基板11の外周縁部に接合されることで、内部が気密に封止されている。また、有機EL素子12を構成する後述する各電極層16,18と電気的に接続された各配線(不図示)が、封止ガラス13の外部に引き出されている。
(有機EL素子の構成)
図2に示すように、有機EL素子12は、第1の電極層16と、有機EL層17と、第2の電極層18と、を備える。
第1の電極層16は、光透過性を有しており、ガラス基板11の上に積層されている。第1の電極層16は、いわゆる透明電極層であり、例えばITO(酸化インジウム・スズ)等によって形成されている。また、図2に示すように、第1の電極層16の端部には、電極端子25が設けられており、絶縁性を有する封止材26によって電極端子25が封止されている。
有機EL層17は、第1の電極層16の上に積層されている。有機EL層17は、図2に示すように、第1の電極層16側に積層された正孔輸送層17aと、正孔輸送層17aに積層された発光層17bと、発光層17bに積層された電子輸送層17cと、を有する。発光層17bは、有機層であり、例えば、α−NPD(ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン)及びAlq(トリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム)等によって形成されている。また、有機EL層17は、第1の電極層16と正孔輸送層17aとの間に積層される正孔注入層17dと、電子輸送層17cに積層される電子注入層(不図示)と、を有する。
第2の電極層18は、有機EL層17の上に積層されている。第2の電極層18は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、有機EL層17が発した光をガラス基板11側へ反射する。そして、第2の電極層18は、積層方向に直交する面内方向において、有機EL層17が発した光が通過する開口部18aを有する。有機EL層17が発した光の一部が、開口部18aを通過して、有機ELパネル1の裏面B側に出射されるので、裏面B側において漏れ光が得られる。また、開口部18aは、例えば、直線状に延びるスリット状に形成されている。
そして、有機EL層17が発した光量において、開口部18aを通過する全光量が、ガラス基板11を通過する全光量よりも少ない。すなわち、有機ELパネル1は、裏面B側へ出射される光量が、表面A側へ出射される光量よりも少ない。有機ELパネル1では、例えば、表面A側と裏面B側との光量比に関して、(表面A側:裏面B側)が(10:1)程度に設定されており、裏面B側へ漏れ光として出射される光が視認可能にされている。
なお、開口部18aの開口形状、個数や配置は、所望の漏れ光を得るための必要に応じて、適宜設定される。例えば、第2の電極層18は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列された複数の開口部を有するストライプ状に形成されてもよい。また、第2の電極層18の面内方向において、一端側のみに複数の開口部群を配置する構成や、第2の電極層18の中央部のみに複数の開口部群を配置する構成が採られてもよい。また、第2の電極層18は、格子状の開口部や、四角形や円形の開口部群が格子状に配列されるように形成されてもよい。また、例えば、第2の電極層18の面内方向において、単位面積当たりの開口部18a群の分布率(開口部18a群の開口面積率)を、面内方向における位置に応じて変化させてもよく、面内方向において漏れ光の光量が異なるように構成されてもよい。このような構成によれば、有機ELパネル1において、間接照明光となる多様の漏れ光を得ることが可能になる。
以上のように構成された有機ELパネル1の製造工程について説明する。まず、100mm×100mm程度の正方形状で厚さが0.7mm程度のガラス基板11を用いて、ガラス基板11の表面上に、光透過性を有する第1の電極層16を、例えば、ITOを用いたスパッタリング法等によって厚さ150nm程度に成膜する。続いて、ガラス基板11上に成膜した第1の電極層16を、フォトリソグラフィ法によって所望の形状にパターニングする。次に、第1の電極層16と、後工程で成膜する第2の電極層18とを絶縁するために、第1の電極層16上に、ポリイミドを用いたスピンコート法によって、封止材26からなる絶縁層を厚さ1.5μm程度に成膜する。続いて、上述と同様にフォトリソグラフィ法によって、絶縁層を、第1の電極層16の外縁部を覆うように所望の形状にパターニングする。
次に、白色発光させる有機積層体である有機EL層17を、第1の電極層16の上に真空蒸着法等によって成膜する。このとき、有機EL層17として、まず、α−NPDによって正孔輸送層17aを厚さ60nm程度に成膜する。続いて、青色発光層を、ホストをα−NPDとし、ドーパントをペリレンとしてドーパントの濃度が1重量%となるように、厚さ20nm程度に成膜する。引き続き、赤色発光層を、ホストをAlqとし、ドーパントをDCM1としてドーパントの濃度が1重量%となるように厚さ40nmに成膜する。最後に、Alqによって電子輸送層17cを厚さ20nm程度に成膜する。
次に、有機EL層17の上に、第2の電極層18を、例えば、LiF及びAlを用いた真空蒸着法によって、有機EL層17の表面に沿って形成する。第2の電極層18を、膜厚0.7nm程度のLiF膜と、膜厚150nm程度のAl膜とによって、所定の位置にスリット状の開口部18aを有するように形成する。これにより、片面発光型の有機ELパネル1が形成される。
最後に、上述のように製造された有機EL素子12は、外気の水分に対して非常に脆弱であるので、非透湿性の保護部材を用いて有機EL素子12を覆うことで、気密に封止する。また、本実施形態の有機ELパネル1は、透過性を確保する必要があるので、透過性の保護部材を用いて有機EL素子12が覆われる。このため、保護部材である封止ガラス13として、ソーダライムガラスを用いる。そして、ドライ窒素雰囲気下において、接着材14としてUV(紫外線)硬化型の接着剤を用いて、ガラス基板11の外周縁部と封止ガラス13の外周縁部とを貼り合わせる。貼り合わせ後、有機EL素子12にUVが照射されないように遮光した状態で、接着剤の塗布部にUVを照射して接着剤を硬化させることで、有機ELパネル1の内部を気密に封止する。封止構造としては、例えば、封止ガラス13の内部に樹脂材を充填するダム・フィル封止構造や、封止ガラス13の内部を中空にする中空封止構造が適用される。
(有機ELパネルにおける光の振る舞い)
次に、第1の実施形態の有機ELパネル1において、表面A側及び裏面B側にそれぞれ出射される光の振る舞いについて説明する。まず、有機ELパネル1では、有機EL層17において、正孔注入層を介して正孔輸送層17aから供給されるホールと、電子注入層を介して電子輸送層17cから供給される電子とが発光層17bで結合することに伴って、発光層17bが光を発する。このとき、第1の電極層16と、第2の電極層18との間に挟まれた発光層17bの領域が光を発する。
発光層17bが発した光のうち、ガラス基板11側に向かって進む光は、表面A側から出射され、その一部がガラス基板11と第1の電極層16との界面で、有機EL層17側に向かって反射される。有機EL層17側に向かって反射された光は、第2の電極層18によって反射され、その一部の光が、開口部18aを通過して、裏面B側へ漏れ光として出射される。これと同様に、発光層17bが発した光のうち、第2の電極層18側に向かって進む光は、第2の電極層18で反射され、その一部の光が、開口部18aを通過して、裏面B側へ漏れ光として出射される。例えば、有機EL層17において、第2の電極層18の開口部18aの周縁部に対応する領域が発した光の一部は、第2の電極層18で反射されずに、開口部18aを通過し、裏面B側に出射されて漏れ光となる。したがって、有機ELパネル1では、有機EL層17が発する光を、主に表面A側に出射すると共に、有機EL層17が発する光の一部が、裏面B側に漏れ光として出射される。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態は、有機EL層17が発した光が通過する開口部18aを有すると共に有機EL層17が発した光を反射し、有機EL層17が発した光量において開口部18aを通過する全光量が、ガラス基板11を通過する全光量よりも少ない第2の電極層18を備える。これにより、片面発光型の有機ELパネル1において、表面A側に光を出射する有機EL層17が発する光の一部を、裏面B側に漏れ光として出射させることができる。
したがって、1つの有機EL層17によって、発光面側である表面A側に出射される光量を十分に確保できる構成において、有機EL層17が発する光の一部を、裏面B側への漏れ光として振り分ける場合に用いられて好適である。言い換えると、第1の実施形態は、1つの有機EL層17が発する光量のうち、その光量の大部分を発光面側に出射させると共に、その光量の一部だけを、非発光面側へ漏れ光として出射させるような場合に用いられる。
上述のように、第1の実施形態によれば、例えば、表面A側に加えて裏面B側も照明することが可能になり、照明の用途を広げることが可能になる。例えば、第1の実施形態が壁付け型の照明装置に適用された場合には、直接照明光に加えて、壁面側を照明する間接照明光を得ることが可能になる。その結果、表面A側の直接照明光と裏面B側の間接照明光とを組み合わせた多様な照明光を実現することが可能になる。また、第1の実施形態によれば、第2の電極層18の開口部18aの配置を変更することで、面内方向における任意の位置から所望の漏れ光を発生させることが可能であり、多種多様な間接照明光を実現することが可能になる。
また、第1の実施形態は、1つの有機EL層17によって表面A側に所定の光量を出射すると共に裏面B側に漏れ光を出射することが可能なので、表面A側と裏面B側にそれぞれ出射する2つの有機EL層を積層する構成に比べて、有機ELパネル1を薄型化することが可能になる。
以下、他の実施形態の有機ELパネルについて図面を参照して説明する。なお、他の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部材には、第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。第2の実施形態は、第2の電極層18に相当する部分の構成が、第1の実施形態と異なる。
図3に示すように、第2の実施形態の有機ELパネル2の有機EL素子22は、第1の実施形態における光反射性を有する第2の電極層18の代わりに、光透過性を有する第2の電極層28と、反射層29とを有する。
第2の電極層28は、光透過性を有しており、第1の電極層16と同様に透明電極層である。第2の電極層28は、有機EL層17の上に積層されており、例えば、ITO等によって、有機EL層17の面内方向の全域にわたって形成されている。
反射層29は、第2の電極層28の上に積層されている。反射層29は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、有機EL層17が発した光をガラス基板11側へ反射する。また、反射層29は、面内方向において、有機EL層17が発した光が通過する開口部29aを有する。開口部29aは、例えば、直線状に延びるスリット状に形成されているが、開口部29aの開口形状、個数や配置は、所望の漏れ光を得るための必要に応じて、適宜設定されてよい。
したがって、第2の実施形態における第2の電極層28及び反射層29は、第1の実施形態における第2の電極層18に相当する。
以上のように構成された第2の実施形態における製造工程は、第1の実施形態における第2の電極層18を形成する工程の代わりに、第2の電極層28を形成する工程と、反射層29を形成する工程とを有する。
第2の電極層28を形成する工程では、有機EL層17の上に、光透過性を有する第2の電極層28を、例えば、ITOを用いたスパッタリング法等によって厚さ150nm程度に成膜する。反射層29を形成する工程では、例えば、Alを用いた真空蒸着法によって、第2の電極層28の上に反射層29を成膜し、所定の位置にスリット状の開口部29aを有するように反射層29を形成する。
なお、図示しないが、必要に応じて、反射層29の開口部29a内に、開口部29aを通過する光を乱反射させる散乱層が形成されてもよい。これによれば、有機EL層17において、開口部29a内に対応する領域が発する光を散乱させて、裏面B側へ漏れ光として出射することが可能になる。
(第2の実施形態における光の振る舞い)
図3に示すように、第2の実施形態における有機EL層17は、反射層29の開口部29a内に対応する領域も、第1の電極層16と第2の電極層28との間に挟まれているので、開口部29a内に対応する領域も発光する。このため、有機EL層17において開口部29a内に対応する領域が発した光が、開口部29aを通過し、開口部29aを通過する光が増えるので、裏面B側に出射される光が増える。
(第2の実施形態の効果)
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、片面発光型の有機ELパネル2において、表面A側に光を出射する有機EL層17が発する光の一部を裏面B側に漏れ光として出射させることができる。また、第2の実施形態は、第2の電極層28及び反射層29を有することにより、有機EL層17において開口部29a内に対応する領域が発光するので、反射層29の開口部29aを通過する光を増やし、裏面B側へ漏れ光として出射する光を増やすことができる。
また、第2の実施形態によれば、開口部29a内にも第2の電極層28を有することで、開口部29a内に対応する有機EL層17の領域も発光することができる。このため、第2の実施形態は、開口部29a内に第2の電極層28を有していない構成と比べて、裏面B側へ漏れ光として出射する光を更に増やすことができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。第3の実施形態は、第2の電極層18の開口部18aに対向して、反射層が配置されている点が、第1の実施形態と異なる。
図4に示すように、第3の実施形態の有機ELパネル3の有機EL素子32は、反射層39を更に有する点を除き、第1の実施形態における有機EL素子12と同様に構成されている。
反射層39は、ガラス基板11の、第1の電極層16が積層された側とは反対側に形成されており、第2の電極層18の開口部18aに対向して配置された帯状の反射部39aを含む。反射層39は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、ガラス基板11を通過した光の一部を、ガラス基板11側へ反射する。また、第2の電極層18が複数の開口部18aを有する場合には、各開口部18aに対向して複数の反射部39aがそれぞれ配置されてもよい。
また、図4に示すように、反射層39の帯状の反射部39aは、短辺方向における幅W2が、スリット状の開口部18aの幅W1よりも十分に大きくされている。例えば、反射部39aの幅W2は、開口部18aの幅W1に対して1.5倍程度に形成されている。なお、第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、第2の電極層18の代わりに、第2の電極層28及び反射層29を有するように構成されてもよい。
以上のように構成された第3の実施形態の製造工程では、反射層39を形成する工程が追加されている。反射層39を形成する工程は、例えば、第2の電極層18を形成する工程後に行われ、第2の電極層18の開口部18aと、反射層39の反射部39aとを位置決めし、反射部39aを開口部18aに対向するように形成する。また、反射層39を形成する工程は、ガラス基板11に第1の電極層16を形成する工程の前に行われてもよい。
(第3の実施形態における光の振る舞い)
図4に示すように、第3の実施形態では、有機EL層17からガラス基板11側に向かって進む光を、開口部18a内に対向して配置された反射層39で反射させることで、反射層39で反射された光の一部が開口部18aを通過する。このため、開口部18aを通過する光が増えるので、裏面B側から出射する光が増える。
また、第3の実施形態の有機ELパネル3では、反射層39の反射部39aと、第2の電極層18の開口部18aとの面内方向における位置が一致しているので、表面A側及び裏面B側から見たときに、見かけ上、反射層39が、第2の電極層18と連続して見える。このため、有機ELパネル3は、第2の電極層18の開口部18aの存在を視認しにくく、非透過型として構成される。
(第3の実施形態の効果)
第3の実施形態においても、第1及び第2の実施形態と同様に、片面発光型の有機ELパネル3において、表面A側に光を出射する有機EL層17が発する光の一部を裏面B側に漏れ光として出射させることができる。また、第3の実施形態によれば、反射層39を有することにより、ガラス基板11を通過した光の一部が、反射層39によって反射されるので、第2の電極層18の開口部18aを通過する光を増やし、裏面B側へ漏れ光として出射する光を増やすことができる。
加えて、第3の実施形態の有機ELパネル3は、開口部18aの幅W1よりも幅W2が大きい反射層39を有することにより、表面A側及び裏面B側から見たときに、見かけ上、反射層39が、第2の電極層18と連続して見える。このため、第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態と比べて、第2の電極層18の開口部18aの存在を視認しにくくなり、非透過性が適正に保たれる。
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。第4の実施形態は、第3の実施形態と比較して、有機EL素子の構造全体が逆向きに配置されている点が、第1の実施形態と異なる。
図5に示すように、第4の実施形態の有機ELパネル4の有機EL素子42は、ガラス基板11側から、第1の電極層46、有機EL層17、第2の電極層48、反射層49の順に積層されて構成されている。
第1の電極層46は、ガラス基板11の上に積層されている。第1の電極層46は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、有機EL層17が発した光を裏面B側へ反射する。また、第1の電極層46は、面内方向において、有機EL層17が発した光が通過する開口部46aを有する。開口部46aは、例えば、直線状に延びるスリット状に形成されているが、開口部46aの開口形状、個数や配置は、所望の漏れ光を得るための必要に応じて、適宜設定されてよい。また、第1の電極層46の開口部46aの内周縁部には、第1の電極層46と第2の電極層48との短絡を防ぐための絶縁層45が形成されている。
第2の電極層48は、光透過性を有しており、透明電極層である。第2の電極層48は、有機EL層17の上に積層されており、例えば、ITO等によって、有機EL層17の面内方向の全域にわたって形成されている。なお、第4の実施形態における有機EL層17についても、正孔注入層17dから電子輸送層17cまでの積層構造が、第1の実施形態における有機EL層17とは逆向きに配置されている。
反射層49は、第2の電極層48の上に積層されており、第2の電極層48の、有機EL層17が積層された側とは反対側に形成されている。反射層49は、第1の電極層46の開口部46aに対向して配置された帯状の反射部49aを含む。反射層49は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、第2の電極層48を通過した光の一部を、第2の電極層48側へ反射する。また、第1の電極層46が複数の開口部46aを有する場合には、各開口部46aに対向して複数の反射部49aがそれぞれ配置されてもよい。
また、図5に示すように、反射層49の帯状の反射部49aは、短辺方向における幅W4が、スリット状の開口部46aの幅W3よりも十分に大きくされている。例えば、反射部49aの幅W4は、開口部46aの幅W3に対して1.5倍程度に形成されている。
以上のように構成された第4の実施形態の製造工程は、反射層49を形成する工程を除き、第3の実施形態における製造工程と逆の順序に行われる。また、反射層49を形成する工程は、例えば、第2の電極層48を形成する工程後に行われ、第1の電極層46の開口部46aと、反射層49の反射部49aとを位置決めし、反射部49aを開口部46aに対向するように形成する。また、反射層49を形成する工程は、ガラス基板11に第1の電極層46を形成する工程の前に行われてもよい。
(第4の実施形態における光の振る舞い)
図5に示すように、第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様に、反射層49によって反射された光の一部が、第1の電極層46の開口部46aを通過する。このため、開口部46aを通過する光が増えるので、非発光面である表面A側へ漏れ光として出射される光が増える。
また、第4の実施形態の有機ELパネル4においても、第3の実施形態と同様に、第1の電極層46の開口部46aと、反射層49の反射部49aとの面内方向における位置が互いに一致しているので、表面A側及び裏面B側から見たときに、見かけ上、反射部49aが、第1の電極層46と連続して見える。このため、有機ELパネル4は、第1の電極層46の開口部46aの存在を視認しにくく、非透過型の有機ELパネル4として構成される。
(第4の実施形態の効果)
第4の実施形態においても、第1ないし第3の実施形態と同様に、片面発光型の有機ELパネル4において、裏面B側に光を出射する有機EL層17が発する光の一部を表面A側に漏れ光として出射させることができる。また、第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様に、反射層49を有することにより、第2の電極層48を通過した光の一部が、反射層49によって反射されるので、第1の電極層46の開口部46aを通過する光を増やし、表面A側へ漏れ光として出射する光を増やすことができる。
加えて、第4の実施形態の有機ELパネル4においても、開口部46aの幅W3よりも幅W4が大きい反射層49を有することにより、表面A側及び裏面B側から見たときに、見かけ上、反射層49が、第1の電極層46と連続して見える。このため、第4の実施形態は、第1及び第2の実施形態と比べて、第1の電極層46の開口部46aの存在を視認しにくくなり、非透過性が適正に保たれる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 有機エレクトロルミネッセンスパネル
11 ガラス基板
12 有機エレクトロルミネッセンス素子
13 封止ガラス
14 接着材
16 第1の電極層
17 有機エレクトロルミネッセンス層
17a 正孔輸送層
17b 発光層
17c 電子輸送層
17d 正孔注入層
18 第2の電極層
18a 開口部

Claims (5)

  1. 光透過性を有する基板と;
    前記基板の上に積層された、光透過性を有する第1の電極層と;
    前記第1の電極層の上に積層された有機エレクトロルミネッセンス層と;
    前記有機エレクトロルミネッセンス層の上に積層され、前記有機エレクトロルミネッセンス層が発した光が通過する開口部を有すると共に前記有機エレクトロルミネッセンス層が発した光を反射し、前記有機エレクトロルミネッセンス層が発した光量において前記開口部を通過する全光量が、前記基板を通過する全光量よりも少ない第2の電極層と;
    を具備する有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  2. 前記第2の電極層は、光反射性を有する電極層である、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  3. 前記第2の電極層は、光透過性を有する電極層と、前記開口部が形成された光反射性を有する反射層と、を含む、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  4. 前記基板の、前記第1の電極層が積層された側とは反対側に形成され、前記開口部に対向して配置された反射部を含む反射層を更に具備する、請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネルを具備する照明装置。
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