JP2016177967A - 有機エレクトロルミネッセンスパネル及び照明装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンスパネル及び照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消灯時にパネルを透かして見たときに、第2の電極層で生じるギラツキを抑制する有機エレクトロルミネッセンスパネルを提供する。【解決手段】光透過性を有する第1の電極層16と、第1の電極層に積層された有機エレクトロルミネッセンス層17と、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に有機エレクトロルミネッセンス層に積層されて光反射性を有する複数の反射電極部を含む第2の電極層18と、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部の、有機エレクトロルミネッセンス層とは反対側に積層されて反射電極部での正反射を減らす複数の反射制御部を含む反射制御層21と、を備える有機エレクトロルミネッセンスパネル1。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、有機エレクトロルミネッセンスパネルに関する。
有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)を用いて、一方の発光面(表面)側から光を出射する片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルが知られている。この種の有機エレクトロルミネッセンスパネルとしては、消灯時に表面と裏面の一方側から他方側を透かして見ることが可能な透過型で片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルがある。
透過型で片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルは、発光層を含む有機エレクトロルミネッセンス層が、光透過性を有する透明電極層と、光反射性を有する反射電極層とによって挟まれてなる積層構造が、ガラス基板上に設けられて構成されている。そして、透過型で片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルでは、反射電極層を微細なストライプ状に形成することで、表面及び裏面に平行な面内方向に対して間隔をあけて配列された複数の反射電極部を有している。これにより、ストライプ状の各反射電極部の間隔が、有機エレクトロルミネッセンスパネルの表面と裏面との間の光透過部として機能するので、表面と裏面の一方側から他方側を透かして見ることが可能な透過性(透明性)が得られる。
国際公開第2010/046833号 特開2011−249541号公報
ところで、上述した透過型で片面発光型の有機エレクトロルミネッセンスパネルでは、光反射性を有する反射電極部の表面に光沢があるので、反射電極部の表面に映り込みが生じる。この映り込みに起因して、有機エレクトロルミネッセンスパネルの外部から内部に入射した光が、反射電極部の表面で反射するので、消灯時に有機エレクトロルミネッセンスパネルを非発光面側から透かして見たときに、反射電極部の表面にギラツキが生じる問題がある。このように反射電極部の表面がギラギラ光ることにより、有機エレクトロルミネッセンスパネルの透過性(視認性)の低下を招くおそれがある。
そこで、本発明は、消灯時に有機エレクトロルミネッセンスパネルを透かして見たときに、第2の電極層で生じるギラツキを抑制することができる有機エレクトロルミネッセンスパネル及び照明装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルは、光透過性を有する第1の電極層と、前記第1の電極層に積層された有機エレクトロルミネッセンス層と、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に前記有機エレクトロルミネッセンス層に積層されて光反射性を有する複数の反射電極部を含む第2の電極層と、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に前記複数の反射電極部の、前記有機エレクトロルミネッセンス層とは反対側に積層されて前記反射電極部での正反射を減らす複数の反射制御部を含む反射制御層と、を備える。
本発明によれば、消灯時に有機エレクトロルミネッセンスパネルを透かして見たときに、第2の電極層で生じるギラツキを抑制することが可能になる。
図1は、第1の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルを模式的に示す断面図である。 図2は、第2の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルを模式的に示す断面図である。 図3は、第3の実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンスパネルを模式的に示す断面図である。
以下で説明する実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELと称する。)パネル1は、第1の電極層16と、有機EL層17と、第2の電極層18と、反射制御層21とを具備する。第1の電極層16は、光透過性を有する。有機EL層17は、第1の電極層16に積層されている。第2の電極層18は、光反射性を有する複数の反射電極部18aを含み、複数の反射電極部18aが、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に有機EL層17に積層されている。反射制御層21は、反射電極部18aでの正反射を減らす複数の反射制御部21aを含み、複数の反射制御部21aが、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部18aの、有機EL層17側とは反対側に積層されている。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル1における第2の電極層18は、複数の反射電極部18aの配列方向において、第2の電極層18全体の寸法に対する複数の反射電極部18aの幅W1の総和の比率が、10%以上、90%以下である。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル1における第2の電極層18は、複数の反射電極部18aの配列方向において、第2の電極層18幅W1が、10μm以上、10mm以下である。
また、以下で説明する実施形態に係る有機ELパネル2における有機EL層27は、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部28aにそれぞれ対向して配置された複数の有機部を含む。また、第1の電極層26は、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部28aにそれぞれ対向して配置された複数の透明電極部26aを含む。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置は、実施形態に係る有機ELパネル1を具備する。
(第1の実施形態)
以下、実施形態に係る有機ELパネルについて、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。
本発明の実施形態に係る有機ELパネルは、発光面である表面及び非発光面である裏面の一方側から他方側を透かして見ることが可能な光透過型で片面発光型の有機ELパネルである。実施形態の有機ELパネルは、例えば、展示装置における展示物の照明装置等に用いられて好適である。
(有機ELパネルの構成)
図1に示すように、第1の実施形態の有機ELパネル1は、光透過性を有する基板としてのガラス基板11と、ガラス基板11上に形成された有機EL素子12と、封止ガラス13と、を備える。ガラス基板11及び封止ガラス13は、非透湿性及び光透過性を有するソーダライムガラスによって形成されている。封止ガラス13は、平皿状に形成されており、接着材14によって外周縁部が、ガラス基板11の外周縁部に接合されることで、内部が気密に封止されている。また、有機EL素子12を構成する後述する各電極層16,18と電気的に接続された各配線(不図示)が、封止ガラス13の外部に引き出されている。
(有機EL素子の構成)
図1に示すように、有機EL素子12は、第1の電極層16と、有機EL層17と、第2の電極層18と、反射制御層21と、を備える。
第1の電極層16は、光透過性を有しており、ガラス基板11の上に積層されている。第1の電極層16は、いわゆる透明電極層であり、例えばITO(酸化インジウム・スズ)等によって形成されている。また、第1の電極層16の端部には、図示しないが、電極端子が設けられており、絶縁性を有する絶縁材によって電極端子が覆われ、電極端子は有機ELパネル1の外部(不図示)と電気的に接続されている。
有機EL層17は、第1の電極層16の上に積層されている。有機EL層17は、図示しないが、第1の電極層16側に積層された正孔輸送層と、正孔輸送層に積層された発光層と、発光層に積層された電子輸送層と、を有する。発光層は、有機層であり、例えば、α−NPD(ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン)及びAlq(トリス(8−ヒドロキシキノリノラト)アルミニウム)等によって形成されている。また、図示しないが、有機EL層17は、第1の電極層16と正孔輸送層との間に積層される正孔注入層と、電子輸送層に積層される電子注入層と、を有する。
第2の電極層18は、光反射性を有する材料、例えば、LiF(フッ化リチウム)、Al(アルミニウム)やAg(銀)、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、有機EL層17の上に積層されている。第2の電極層18は、積層方向に直交する面内方向に対して所定の間隔をあけて配列された複数の反射電極部18aを含む。したがって、第2の電極層18は、直線状の複数の反射電極部18aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。なお、第2の電極層18の形状は、ストライプ状には限定されず、千鳥格子状や、その他、非周期的な各種の配置パターンであってもよい。
反射制御層21は、例えば、MgO(酸化マグネシウム)、CaO(酸化カルシウム)、Al(酸化アルミニウム)等によって白色に形成されている。白色の場合、反射制御層21は、例えば、有機ELパネル1の外部から内部に入射する光を乱反射させることで、反射電極部18aとは反対側、すなわち裏面B側に向かう反射光を抑制する拡散反射層として機能する。また、反射制御層21は、例えば、C(カーボン)等によって黒色に形成されてもよい。黒色の場合、反射制御層21は、例えば、有機ELパネル1の外部から内部に入射する光を吸収することで、裏面B側に向かう反射光を抑制する光吸収層として機能する。なお、反射制御層21は、第2の電極層18の反射率よりも反射率が低い低反射材料によって形成されてもよい。したがって、反射制御層21は、反射電極部18aの表面での正反射(鏡面反射)を減らすように機能する。
また、反射制御層21は、積層方向に直交する面内方向に対して所定の間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部18aの、有機EL層17とは反対側にそれぞれ積層された複数の反射制御部21aを含む。したがって、反射制御層21は、直線状の複数の反射制御部21aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。
なお、必要に応じて、反射制御層21の表面に微細な凹凸が形成されてもよく、正反射を減らして乱反射を増やすことが可能になり、第2の電極層18で生じるギラツキを更に抑制することができる。
(有機ELパネルの製造工程)
以上のように構成された有機ELパネル1の製造工程について説明する。まず、100mm×100mm程度の正方形状で厚さが0.7mm程度のガラス基板11を用いて、ガラス基板11の表面上に、光透過性を有する第1の電極層16を、例えば、ITOを用いたスパッタリング法等によって厚さ150nm程度に成膜する。続いて、ガラス基板11上に成膜した第1の電極層16を、フォトリソグラフィ法によって所望の形状にパターニングする。次に、第1の電極層16と、後工程で成膜する第2の電極層18とを絶縁するために、第1の電極層16上に、ポリイミドを用いたスピンコート法によって、絶縁材からなる絶縁層(不図示)を厚さ1.5μm程度に成膜する。続いて、上述と同様にフォトリソグラフィ法によって、絶縁層を、第1の電極層16の外縁部を覆うように所望の形状にパターニングする。
次に、白色発光させる有機積層体である有機EL層17を、第1の電極層16の上に真空蒸着法等によって成膜する。このとき、有機EL層17として、まず、α−NPDによって正孔輸送層を厚さ60nm程度に成膜する。続いて、青色発光層を、ホストをα−NPDとし、ドーパントをペリレンとしてドーパントの濃度が1重量%となるように、厚さ20nm程度に成膜する。引き続き、赤色発光層を、ホストをAlqとし、ドーパントをDCM1としてドーパントの濃度が1重量%とになるように厚さ40nmに成膜する。最後に、Alqによって電子輸送層を厚さ20nm程度に成膜する。
次に、有機EL層17の上に、第2の電極層18を、例えば、LiF及びAlを用いた真空蒸着法によって、有機EL層17の表面に沿って所定の間隔をあけて形成する。第2の電極層18は、有機ELパネル1の透過率を定めるものであり、本実施形態では、一例として透過率が85%に設定されている。つまり、有機EL素子12の、積層方向に直交する方向における全面積に対して、複数の光透過部20が占める全領域が85%に設定されている。蒸着用のメタルマスクとしては、メタルマスクが有する開口部全体の面積が、メタルマスク全体の面積(開口部を含めた全面積)の15%になるように、開口部が等間隔に周期的に配列されたものを用いる。第2の電極層18を、膜厚0.7nm程度のLiF膜と、膜厚150nm程度のAl膜とによって、幅150μm程度、ピッチ400μm程度のストライプパターン状に形成する。
続いて、第2の電極層18の上に、反射制御層21を、Alを用いた真空蒸着法によって、第2の電極層18と同様に、幅150μm程度、ピッチ400μm程度のストライプパターン状の白色層として形成する。あるいは、反射制御層21は、Cを用いた真空蒸着法によってストライプパターン状の黒色層として形成されてもよい。このとき、先に形成した第2の電極層18のストライプパターンと、反射制御層21のストライプパターンとが重なるようにアライメントを行って位置決めを行う。これにより、透過型で片面発光型の有機ELパネル1が形成される。
最後に、上述のように製造された有機EL素子12は、外気の水分に対して非常に脆弱であるので、非透湿性の保護部材を用いて有機EL素子12を覆うことで、気密に封止する。また、本実施形態の有機ELパネル1は、透過性を確保する必要があるので、透過性の保護部材を用いて有機EL素子12が覆われる。このため、保護部材である封止ガラス13として、ソーダライムガラスを用いる。そして、ドライ窒素雰囲気下において、接着材14としてUV(紫外線)硬化型の接着剤を用いて、ガラス基板11の外周縁部と封止ガラス13の外周縁部とを貼り合わせる。貼り合わせ後、有機EL素子12にUVが照射されないように遮光した状態で、接着剤の塗布部にUVを照射して接着剤を硬化させることで、有機ELパネル1の内部を気密に封止する。封止構造としては、例えば、封止ガラス13の内部に樹脂材を充填するダム・フィル封止構造や、封止ガラス13の内部を中空にする中空封止構造が適用される。
(有機ELパネルにおける光の振る舞い)
次に、第1の実施形態の有機ELパネル1において、表面A側及び裏面B側にそれぞれ出射される光の振る舞いについて説明する。まず、有機ELパネル1では、有機EL層17において、正孔注入層を介して正孔輸送層から供給されるホールと、電子注入層を介して電子輸送層から供給される電子とが発光層で結合することに伴って、発光層が光を発する。このとき、第1の電極層16と、第2の電極層18の反射電極部18aとの間に挟まれた発光層の領域が光を発する。発光層が発した光のうち、ガラス基板11側に向かって進む光は、第1の電極層16、ガラス基板11を通過して、発光面である表面A側から出射される。また、発光層が発した光のうち、反射電極部18a側に向かって進む光は、反射電極部18aで反射されることで、第1の電極層16、ガラス基板11を通過して、表面A側から出射される。
そして、有機ELパネル1の消灯時、有機ELパネル1の外部から、例えば、反射電極部18aに対向する裏面B側から内部に入射する光は、反射制御層21によって反射電極部18aでの正反射が抑えられるので、裏面B側に向かって反射されることが抑制される。反射制御層21が白色である場合には、反射制御層21によって、有機ELパネル1の外部から内部に入射する光の乱反射が増える。また、反射制御層21が黒色である場合には、反射制御層21によって、有機ELパネル1の外部から内部に入射する光の吸収が増える。このため、消灯時に有機ELパネル1を裏面B側から透かして見たときに、第2の反射層18で生じるギラツキが抑制される。また、反射制御層21が第2の電極層18と同様にストライプ状に形成されているので、複数の光透過部20を介した透過性が良好に確保される。
また、第1の実施形態における第2の電極層18は、複数の反射電極部18aの配列方向において、第2の電極層18全体の寸法に対する複数の反射電極部の幅W1の総和の比率が、10%以上、90%以下に設定されている。言い換えると、有機EL素子12の、積層方向に直交する方向に対する全面積に対して、複数の反射電極部18aの領域が占める面積の比率が、10%以上、90%以下に設定されている。すなわち、この比率が10%である場合、上述の有機EL素子12の全面積に対して、複数の光透過部20の領域が占める全面積の比率が90%となる。なお、第2の電極層18の各反射電極部18aの幅W1は、10μm〜10mm程度に形成されている。
上述の比率が90%を超える場合には、複数の光透過部20全体の領域が少なくなり、透過性を適正に確保することができないので、透過型の有機ELパネルとして使用する上で好ましくない。また、第2の電極層18の各反射電極部18aの幅W1が、10mm以上になる場合は、個々の第2の電極層18による遮光性が高くなり、透過性を適正に確保することができないので、透過型の有機ELパネルとして使用する上で好ましくない。一方、比率が10%未満の場合には、有機EL層12全体の領域が少なくなり、光量が乏しく、適正に確保することができないので、有機ELパネルとして使用する上で好ましくない。また、第2の電極層18の各反射電極部18aの幅W1が、10μm未満になる場合は、反射電極部18aのパターンを適正に形成することが困難になるので、製造工程上、好ましくない。具体的には、ストライプ状の第2の電極層18は、蒸着法においてメタルマスクを用いて形成している。このため、比率が15%未満の場合、メタルマスクがねじれることなく強度を適正に保つことが困難になり、第2の電極層18をストライプ状に形成することが難しくなる。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態は、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部18aの、有機EL層17側とは反対側に積層されて反射電極部18aでの正反射を減らす複数の反射制御部21aを含む反射制御層21を備える。これにより、有機ELパネル1の消灯時に、非発光面(裏面B)側から発光面(表面A)側を透かして見たときに、第2の電極層18で生じるギラツキを抑制することが可能になる。その結果、有機ELパネル1における裏面B側からの透過性(視認性)の低下を防ぐことが可能になる。
以下、他の実施形態の有機ELパネルについて図面を参照して説明する。なお、他の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成部材には、第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。第2の実施形態は、第1の実施形態と比べて、第1の電極層から反射制御層までの積層構造が逆の配置で積層された点が、第1の実施形態と異なる。
図2に示すように、第2の実施形態の有機ELパネル2が有する有機EL素子22は、裏面B側が発光面とし、表面A側が非発光面として構成されている。有機EL素子22は、第1の電極層26と、有機EL層27と、第2の電極層28と、反射制御層25と、を備える。
反射制御層25は、第1の実施形態における反射制御層層21と同様に、例えば、MgO、CaO、Al等によって白色層、またはC等によって黒色層として形成されている。反射制御層25は、ガラス基板11の上に、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列された複数の反射制御部25aを含む。したがって、反射制御層25は、直線状の複数の反射制御部25aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。反射制御層25は、第2の電極層28で反射されて、後述する反射電極部28aとは反対側、すなわち表面A側に向かう反射光を抑制する。
第2の電極層28は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、反射制御層25の上に積層されている。第2の電極層28は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列されると共に複数の反射制御部25aにそれぞれ積層された複数の反射電極部28aを含む。したがって、第2の電極層28は、直線状の複数の反射電極部28aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。
有機EL層27は、第1の実施形態における有機EL層17と同様に、例えば、α−NPD、Alq等によって形成されており、第2の電極層28の上に積層されている。有機EL層27は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部28aにそれぞれ積層された複数の有機部27aを含む。したがって、有機EL層27は、直線状の複数の有機部27aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。
第1の電極層26は、光透過性を有しており、有機EL層27の上に積層されている。第1の電極層26は、第1の実施形態における第1の電極層16と同様に透明電極層であり、例えばITO等によって形成されている。第1の電極層26は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列されると共に複数の有機部27aにそれぞれ積層された複数の透明電極部26aを含む。したがって、第1の電極層26は、直線状の複数の透明電極部26aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。
要するに、第2の実施形態においても、反射制御層25は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列されると共に複数の反射電極部28aの、有機EL層27とは反対側にそれぞれ積層された複数の反射制御部25aを含むと言い換えることが可能である。
以上のように構成された有機ELパネル2の製造工程では、有機EL素子22を形成する各工程が、第1の実施形態における有機EL素子12を形成する各工程の順序とは逆に行われる。また、有機EL層27を形成する工程では、第2の電極層28の上に、有機EL層27をストライプパターン状に形成する。続いて、第1の電極層26を形成する工程では、有機EL層27の上に、光透過性を有する第1の電極層26をストライプパターン状に形成する。このとき、先に形成した有機EL層27のストライプパターンと、第1の電極層26のストライプパターンとが重なるようにアライメントを行って位置決めを行う。
(第2の実施形態における光の振る舞い)
第2の実施形態では、表面A側が発光する第1の実施形態とは異なり、裏面B側が発光する。すなわち、有機EL層27が発した光のうち、裏面B側に向かって進む光は、第1の電極層26、封止ガラス13を通過して、発光面となる裏面B側から出射される。また、有機EL層27が発した光のうち、反射電極部28a側に向かって進む光は、反射電極部28aで反射されることで、第1の電極層26、封止ガラス13を通過して、裏面B側から出射される。
そして、有機ELパネル2の消灯時、有機ELパネル2の外部から、例えば、反射電極部28aに対向するガラス基板11側(表面A側)から内部に入射する光は、反射制御層25によって反射電極部28aでの正反射が抑えられるので、表面A側に向かって反射されることが抑制される。このため、消灯時に有機ELパネル2を表面A側から透かして見たときに、第2の反射層28で生じるギラツキが抑制される。また、反射制御層25が第2の電極層28と同様にストライプ状に形成されると共に、光透過部20が空隙で構成されているので、複数の光透過部20を介した透過性が更に良好に確保される。
(第2の実施形態の効果)
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、有機ELパネル2の消灯時に、非発光面(表面A)側から発光面(裏面B)側を透かして見たときに、第2の電極層28で生じるギラツキを抑制することが可能になる。その結果、有機ELパネル2における表面A側からの透過性の低下を防ぐことが可能になる。
加えて、第2の実施形態では、反射制御部25a、反射電極部28a、有機部27a、透明電極部26aが積層されたストライプ状の各部分の間に、光透過部20が構成されるので、光透過部20が空隙によって構成されることになり、光透過部20の透過性を高めることができる。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態に係る有機ELパネルを模式的に示す断面図である。第3の実施形態は、ガラス基板11と第1の電極層との間に反射制御層が配置された点が、第1の実施形態と異なる。
図3に示すように、第3の実施形態の有機ELパネル3が有する有機EL素子32は、消灯時に発光面(表面A)側から透かして見たときのギラツキを抑えるように、反射制御層31を配置した構成である。有機EL素子32は、第1の電極層36と、有機EL層37と、第2の電極層38と、反射制御層31と、を備える。
反射制御層31は、有機EL層37からの発光を通過させつつ、消灯時に発光面(表面A)側から透かして見たときのギラツキを抑える必要がある。そのため第1の実施形態、第2の実施形態における反射制御層21とは異なり、例えば、MgO、CaO、Al等の微粒子を含んだポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の樹脂層によって白色層として形成されている。反射制御層31は、ガラス基板11の上に、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列された複数の反射制御部31aを含む。したがって、反射制御層31は、直線状の複数の反射制御部31aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。反射制御層31は、第2の電極層38で反射されて、表面A側に向かう反射光を抑制する。
第1の電極層36は、光透過性を有しており、反射制御層31の上に積層されている。第1の電極層36は、第1の実施形態における第1の電極層16と同様に透明電極層であり、例えばITO等によって形成されている。第1の電極層36は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列されると共に複数の反射制御部31aにそれぞれ積層された複数の透明電極部36aを含む。したがって、第1の電極層36は、直線状の複数の透明電極部36aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。
有機EL層37は、第1の実施形態における有機EL層17と同様に、例えば、α−NPD、Alq等によって形成されている。有機EL層37は、各反射制御部31a、透明電極部36aを覆うように第1の電極層36の上に積層されている。
第2の電極層38は、光反射性を有する材料、例えば、アルミニウムや銀、またはこれらの少なくとも一方を含む材料によって形成されており、有機EL層37の上に積層されている。第2の電極層38は、面内方向に対して所定の間隔をあけて配列された複数の反射電極部38aを含む。したがって、第2の電極層38は、直線状の複数の反射電極部38aが間隔をあけて配列されることで、ストライプ状に形成されている。
以上のように構成された有機ELパネル3の製造工程では、反射制御層31を形成する工程と、第1の電極層36を形成する工程とを除き、第1の実施形態における各工程がほぼ同様に行われる。反射制御層31を形成する工程では、ガラス基板11の上に、反射制御層31をストライプパターン状に形成する。続いて、第1の電極層36を形成する工程では、反射制御層31の上に、光透過性を有する第1の電極層36をストライプパターン状に形成する。このとき、先に形成した反射制御層31のストライプパターンと、第1の電極層36のストライプパターンとが重なるようにアライメントを行って位置決めを行う。以降、第1の実施形態と同様に、有機EL層37、第2の電極層38を順にそれぞれ形成する各工程を行う。
(第3の実施形態における光の振る舞い)
第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、表面A側が発光する。そして、有機ELパネル3の消灯時、有機ELパネル3の外部から、例えば、ガラス基板11側(表面A側)から内部に入射する光は、反射制御層31によって遮られるので、第2の電極層38で反射することが抑制される。また、第2の電極層38で正反射された光に関しても、反射制御層31によって遮られる。このため、有機ELパネル3の外部から内部に入射した光が、第2の電極層38から表面A側に向かって反射されることを防げる。このため、消灯時に有機ELパネル3を表面A側から透かして見たときに、第2の反射層38で生じるギラツキが抑制される。また、反射制御層31が第2の電極層38と同様にストライプ状に形成されているので、複数の光透過部20を介した透過性が良好に確保される。
(第3の実施形態の効果)
第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態と同様に、有機ELパネル3の消灯時に、発光面(表面A)側から非発光面(裏面B)側を透かして見たときに、第2の電極層38で生じるギラツキを抑制することが可能になる。その結果、有機ELパネル3における表面A側からの透過性の低下を防ぐことが可能になる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、本発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 有機エレクトロルミネッセンスパネル
11 ガラス基板
12 有機エレクトロルミネッセンス素子
13 封止ガラス
14 接着材
16 第1の電極層
17 有機エレクトロルミネッセンス層
18 第2の電極層
18a 反射電極部
20 光透過部
21 反射制御層
21a 反射制御部

Claims (5)

  1. 光透過性を有する第1の電極層と;
    前記第1の電極層に積層された有機エレクトロルミネッセンス層と;
    面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に前記有機エレクトロルミネッセンス層に積層されて光反射性を有する複数の反射電極部を含む第2の電極層と;
    面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に前記複数の反射電極部の、前記有機エレクトロルミネッセンス層側とは反対側に積層されて前記反射電極部での正反射を減らす複数の反射制御部を含む反射制御層と;
    を具備する、有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  2. 前記第2の電極層は、前記複数の反射電極部の配列方向において、前記第2の電極層全体の寸法に対する前記複数の反射電極部の幅の総和の比率が、15%以上、45%以下である、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  3. 前記第2の電極層は、前記複数の反射電極部の配列方向において、前記第2の電極層の幅が、10μm以上、10mm以下である、請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  4. 前記有機エレクトロルミネッセンス層は、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に前記複数の反射電極部にそれぞれ対向して配置された複数の有機部を含み、
    前記第1の電極層は、面内方向に対して間隔をあけて配列されると共に前記複数の反射電極部にそれぞれ対向して配置された複数の透明電極部を含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネルを具備する照明装置。
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