JP6167884B2 - 面発光ユニット - Google Patents

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本発明は、面発光ユニットに関し、特に、各々の発光面が面状に並ぶように配列された複数の面発光パネルを備えてなる面発光ユニットに関する。
近年、面発光パネルを光源として備える面発光ユニットが注目されている。面発光ユニットは、照明装置に限られず、液晶ディスプレイ、計算機モニター、または屋外広告(サイネージ)などのバックライトとしても用いられている。一般的に、面発光パネルには、有機EL(organic electro luminescence)素子などの面発光素子が用いられる。有機EL素子は、低消費電力で高い輝度を得ることができるものであり、応答性、寿命などにおいても優れた性能を発揮する。
面発光パネルにおいては、面発光素子の発光部が封止されたり、発光部に配線が接続されたりする必要があるため、発光部の周囲に非発光部が形成される。面発光素子として有機EL素子が用いられる場合、その面発光素子は、発光層に電流を流すための透明電極および反射電極を備える。透明電極および反射電極にボンディングワイヤを接続する箇所を確保するために、非発光部が発光部の外周に形成される。
そのため、複数の面発光パネルを備えた面発光ユニットにおいては、これら非発光部およびその周囲部に該当する部分の正面方向における輝度の低下が避けられない。よって、何ら対策を施していない場合には、これが輝度むらとなって現れることとなり、当該非発光部に沿って暗部が生じてしまうことになる。
特開2010−092866号公報(特許文献1)には、発光素子に関する発明が開示されている。この発光装置は、第1の光散乱能を有する第1の光取り出し領域と、第1の光散乱能よりも大きい第2の光散乱能を有する第2の光取り出し領域とを光放射面に有する。同公報は、この発光素子によれば、光の取り出し効率を最適化できると述べている。
特開2005−158369号公報(特許文献2)には、照明装置に関する発明が開示されている。この照明装置は、光学部材および複数の発光素子を備えている。同公報は、この光学部材および照明装置によれば、複数の発光素子を使用して各発光素子の正面より広い面積に輝度ムラの少ない状態で照明光を照射できると述べている。
特開2010−092866号公報 特開2005−158369号公報
本発明は、非発光部およびその周囲部に該当する部分の正面方向の輝度を向上させる面発光ユニットを提供することを目的とする。
一実施の形態に従うと、面発光ユニットは、各々の発光面が面状に並ぶように配列され、正面側に向けて光を放射する複数の面発光パネルと、隣り合う複数の面発光パネルの発光面に対向配置され、面発光パネルから放射された光を内部で反射して伝搬する透過部材と、透過部材により伝搬された光を正面側に向けて反射する反射部と、反射部により反射された光を正面側に向けて透過して散乱する透過散乱部とを備える。複数の面発光パネルの各々の発光面は、光を放射する発光領域と、発光領域の外周に位置し、光を放射しない非発光領域とを有する。反射部は、透過部材の光入射面における非発光領域と対向する部分に、面発光パネルの発光面の外縁に沿って延在するように、面発光パネルの形状に合わせたパターン形状で発光面上に印刷されている。透過散乱部は、透過部材の光射出面における非発光領域に対向する部分に、面発光パネルの発光面の外縁に沿って延在するように、面発光パネルの形状に合わせたパターン形状で印刷されている。
好ましくは、面発光ユニットは、透過部材における発光領域と対向する部分に密着しており、面発光パネルから放射された光を透過し、透過部材と複数の面発光パネルとを接着する粘着部材をさらに備える。
好ましくは、面発光パネルは、粘着部材に接し、発光領域から放射された光を透過する透明基板を有する。粘着部材の屈折率と透明基板の屈折率との差の絶対値は、0.1よりも小さい。粘着部材の屈折率と透過部材の屈折率との差の絶対値は、0.1よりも小さい。
好ましくは、反射部は、その面内において、第1の領域と、発光領域からの距離が第1の領域よりも離れている第2の領域とを有する。第1の領域の反射率は、第2の領域の反射率よりも低く構成されている。
好ましくは、複数の面発光パネルの各々について、当該面発光パネルから放射される光の発光面と垂直な平面における配光曲線を描いた場合に、発光面の法線方向に延在する光軸に沿った正面側の輝度を1とし、平面内において光軸との間で形成される角がθである方向の輝度をLとすると、配光曲線が、L>cosθの条件を満たす部分を少なくとも有する。
好ましくは、透過部材は、フィルム状またはシート状である。
好ましくは、透過散乱部の印刷には、直径100nm〜2000nmの粒子を分散した白インクが用いられている
本発明によれば、非発光部およびその周囲部に該当する部分の正面方向の輝度を向上させることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施の形態1に従う面発光ユニットを示す平面図である。 図1に示される面発光ユニットのII−II線に沿った模式断面図である。 実施の形態1に従う面発光ユニットに用いられる面発光パネル、透過部材、反射部、および透過散乱部を示す斜視図である。 反射部が透過部材の表面上に印刷されている様子を表している図である。 反射部の印刷パターンの変形例を示している図である。 反射部の印刷パターンの変形例を示している図である。 反射部の印刷パターンの変形例を示している図である。 透過散乱部が透過部材の表面上に印刷されている様子を表している図である。 透過部材から射出される光を2次元光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。 透過部材から射出される光を2次元光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。 透過部材から射出される光を2次元光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。 透過部材から射出される光を2次元光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。 実施の形態2に従う面発光ユニットの模式断面図である。 実施の形態3に従う面発光ユニットの模式断面図である。 面発光パネルに具備された有機EL素子を示す断面図である。 図1に示す面発光パネルに具備された有機EL素子の第1の構成例および第2の構成例に従う垂直面内配光分布を示す図である。 垂直面内の配光測定方法の概要を示す図である。 第1の構成例および第2の構成例に従う有機EL素子を実現する具体的な膜構成の条件例を示す表である。
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態、および/または各変形例は、選択的に組み合わされてもよい。
[実施の形態1]
図1〜図3を参照して、実施の形態1に従う面発光ユニット100について説明する。図1は、面発光ユニット100を示す平面図である。図1においては、面発光ユニット100から後述する透過部材16および透過散乱部60を取り除いた状態を示している。図2は、図1に示される面発光ユニット100のII−II線に沿った模式断面図である。図3は、面発光ユニット100に用いられる面発光パネル10A,10B、透過部材16、反射部20、および透過散乱部60を示す斜視図である。
<面発光ユニット100>
図1〜図3に示されるように、面発光ユニット100は、全体として扁平な略直方体形状の外形を有する。面発光ユニット100は、面発光パネル10A〜10Dと、透過部材16と、反射部20と、透過散乱部60を備える。なお、以下では、面発光パネル10A〜10Dを面発光パネル10と総称する場合もある。
面発光パネル10A〜10Dの各々は、その発光面が面状に並ぶように配列されており、正面側(図2および図3に示す矢印AR参照)に向けて光を放射する。面発光パネル10Aは、発光面13Aを有している。同様に、面発光パネル10Bは発光面13Bを有し、面発光パネル10Cは発光面13Cを有し、面発光パネル10Dは発光面13Dを有する。
発光面13Aは、光を放射する発光領域14Aと、発光領域14Aの外周に位置し、光を放射しない非発光領域15Aとを有する。同様に、発光面13Bは、光を放射する発光領域14Bと、発光領域14Bの外周に位置し、光を放射しない非発光領域15Bとを有する。同様に、発光面13Cは、光を放射する発光領域14Cと、発光領域14Cの外周に位置し、光を放射しない非発光領域15Cとを有する。発光面13Dは、光を放射する発光領域14Dと、発光領域14Dの外周に位置し、光を放射しない非発光領域15Dとを有する。
なお、以下では、発光面13A〜13Dを発光面13と総称する場合もある。同様に、発光領域14A〜14Dを発光領域14と総称する場合もある。同様に、非発光領域15A〜15Dを非発光領域15と総称する場合もある。
透過部材16は、面発光パネル10A〜10Dの発光面13A〜13Dに対向配置されており、面発光パネル10A〜10Dから放射された光の一部を内部で反射して伝搬する(図2における面発光パネル10Bから伸びている矢印参照)。
反射部20は、透過部材16の光入射面(面発光パネル10と透過部材16との接触面)における、面発光パネル10A〜10Dの非発光領域15A〜15Dと対向する部分に密着している。反射部20は、透過部材16により伝搬された光を正面側に向けて反射する(図2おける反射部20から伸びている矢印参照)。
透過散乱部60は、透過部材16の光射出面における非発光領域15A〜15Dに対向する部分に密着している。透過散乱部60は、反射部20により反射された光を受けて、当該光を正面側に向けて透過散乱する。
このように、面発光パネル10の非発光領域15に対向する部分に反射部20および透過散乱部60を設けることにより、透過部材16の光の射出面における非発光領域15に対向する部分から光を射出させることが可能になる。これにより、非発光領域15およびその周囲の領域が発光しているようにみせることができ、非発光領域15およびその周囲の領域の正面方向の輝度を向上させることができる。
<面発光パネル10の概要>
図1〜図3を再び参照して、面発光パネル10の概要について説明する。面発光パネル10A〜10Dの各々は、面方向に沿って延在する平板状の形状を有している。面発光パネル10A〜10Dは、各々の発光面13A〜13Dが面状に並ぶように配列されている。
面発光パネル10A〜10Dは、透明基板11A〜11Dと、有機EL素子を含む発光体12A〜12Dと、封止部材17A〜17Dの積層体にて構成されている。透明基板11A〜11Dは、透過部材16側に位置している。なお、以下では、透明基板11A〜11D、および封止部材17A〜17Dをそれぞれ、透明基板11、および封止部材17と総称する場合もある。
面発光パネル10A〜10Dは、アレイ状に配置されている。面発光パネル10A〜10Dは、相互に間隔を隔てて配置されており、隣り合う面発光パネル間には、隙間30が形成されている。面発光パネル10A〜10Dのうちの隣り合う面発光パネル間に、合計4つの隙間30が形成されている。
隙間30を設けることにより、面発光パネル10A〜10Dを相互に接触させて配置した場合に比べ、少ないパネル枚数にて光源の大面積化を図ることができる。また、より望ましくは、隙間30は可撓性を有する封止部材で埋めてもよい。可撓性を有する封止部材を設けることにより、発光パネルにかかる応力が緩和されると同時に水分や紫外線の侵入を防止することができ、発光パネルの寿命を延ばすことができる。さらに、発光パネルに接触している光散乱部の劣化を防止することで光散乱部の反射率が経年劣化することを防止できる。なお、特に光源の大面積化を図る必要がない場合には、面発光パネル10A〜10Dは、隙間30を設けずに相互に接触させて配置させても構わない。
面発光パネル10A〜10Dは、上述したように発光面13A〜13Dを有している。発光面13A〜13Dは、発光体12A〜12Dが位置する側とは反対側に位置する透明基板11A〜11Dの外表面によって構成されている。発光体12A〜12Dで発生した光は、透明基板11A〜11Dを透過することにより、当該発光面13A〜13Dを介して透過部材16側(正面側)に向けて放射される(図2および図3に示す矢印AR参照)。
発光体12A〜12Dは、それらを劣化させる水分などの侵入を防ぐために、透明基板11A〜11Dと封止部材17A〜17Dとの間に封止される。封止部材17A〜17Dは、その外周部分において透明基板11A〜11Dと接着されている。
上述したように、面発光パネル10A〜10Dは、発光面13A〜13Dが面状に並ぶように配列されている。本実施の形態に従う面発光パネル10A〜10Dは、発光面13A〜13Dが同一平面上に位置するように配列されている。
発光面13A〜13Dは、光を放射する発光領域14A〜14Dと、発光領域14A〜14Dの外周に位置する非発光領域15A〜15Dとを有している。発光領域14A〜14Dは、矩形状の形状を有している。非発光領域15A〜15Dは、矩形環状の形状を有している。非発光領域15A〜15Dは、発光体12A〜12Dに含まれる有機EL素子を封止する封止部材17A〜17Dや、有機EL素子に配線を接続したりするための部位を設けることで形成される。
面発光ユニット100においては、隣り合う面発光パネル間に形成された隙間30と、隙間30に隣接して位置する面発光パネルの非発光領域とを含む部分が、非発光部40を構成している。非発光部40は、何ら対策を施していない場合に、暗部を生じさせてしまう原因となる部位であり、隣り合う面発光パネル間に合計4つ形成されている。なお、隙間30が形成されていない場合には、隣り合う面発光パネルの非発光領域が非発光部40に対応する。
<透過部材16の概要>
図2および図3を再び参照して、透過部材16の概要について説明する。透過部材16は、面発光パネル10A〜10Dの発光面13A〜13Dに対向するように配置され、透明基板11A〜11Dから見て正面側に位置している。本実施の形態に従う透過部材16は、隙間30を跨ぐように面発光パネル10A〜10D上に設けられている。透過部材16は、透明基板11A〜11D(発光面13A〜13D)上において、光学系の透明な粘着部材などを用いてこれらに固定されている。
本実施の形態においては、透過部材16および透明基板11A〜11Dは互いに別部材として形成されている。発光体12A〜12Dは、発光部として機能し、透過部材16および透明基板11A〜11Dは、発光体12A〜12Dから射出された光を導く導光部として機能している。
発光体12A〜12Dから射出された光は、透明基板11A〜11Dの内部を通過して発光面13A〜13Dから放射された後、透過部材16の内部に入射する。入射した光は、透過部材16の内部を透過してそのまま射出されたり、透過部材16の内部で反射して伝搬されて射出されたりする。
<反射部20の概要>
反射部20は、面発光パネル10A〜10Dの発光面13A〜13Dから放射されて透過部材16の内部で伝搬された光の一部を透過することなく反射するものである。反射部20は、4つの非発光部40(図1参照)に対応して面発光ユニット100の中央部から延設された合計4つの棒状に延びる部位を有する十字形状の部材(図1参照)からなる。
反射部20の棒状に延びる部位の各々は、隣り合う面発光パネルの発光面の外縁に沿って、正面(発光面)側から見た場合に非発光領域に重なるように配置されている。より具体的には、反射部20は、隣り合う面発光パネルの発光面の外縁に跨り、かつ、これら外縁に沿って延在するように面発光パネルの発光面上に設けられている。
図2および図3を参照して、反射部20についてより詳細に説明する。反射部20の棒状に延びる4つの部位は、いずれも同一の形状を有するものであるため、以下においては、上述した面発光パネル10A〜10Dのうち、面発光パネル10Aと面発光パネル10Bとの間の部分のみに着目してその説明を行なう。
図2および図3に示されるように、反射部20は、非発光部40に対向するように、面発光パネル10Aの発光面13Aおよび面発光パネル10Bの発光面13B上に位置している。典型的には、反射部20は、透過部材16の面発光パネル10に接する面(以下、「裏面」ともいう。)に形成される。
より詳細には、反射部20は、面発光パネル10Aの発光面13Aの面発光パネル10B側の外縁に位置する非発光領域15Aと、面発光パネル10Bの発光面13Bの面発光パネル10A側の外縁に位置する非発光領域15Bとに跨り(すなわち、反射部20は、正面側から見た場合にこれら部分の非発光領域15A,15Bに重なっている)、かつ、これら非発光領域15A,15Bに沿って延在するように、面発光パネル10Aおよび面発光パネル10B上に設けられている。
(反射部20の印刷パターン)
図4〜図7を参照して、反射部20の印刷パターンについて説明する。図4は、反射部20が透過部材16の表面上に印刷されている様子を表している図である。図5〜図7は、反射部20の印刷パターンの変形例を示している図である。
反射部20は、たとえば、銀粒子を含有したインクなどから構成される。この場合、反射部20による反射面は、インクジェットヘッド301から放出されるインクを透過部材16の裏面にインクジェット印刷される。インクジェット印刷のような汎用的な方法で印刷パターンを形成することができるため、あらゆる印刷機械を用いることができ、面発光ユニット100の生産性が向上する。
また、反射部20は、面発光パネル10A〜10Dの非発光領域15A〜15Dの位置に合わせて、透過部材16の裏面に印刷される。これにより、透過部材16が面発光パネル10A〜10Dと組み合わされた場合に、反射部20は、面発光パネル10A〜10Dの非発光領域15A〜15Dの位置に合わせて密着させることが可能になる。
なお、反射部20は、面発光パネル10A〜10Dの形状、または、非発光領域15A〜15Dの形状に合わせて、様々なパターン形状で印刷され得る。たとえば、図4に示されるように、反射部20は、格子状の反射パターンで形成されてもよい。また、図5に示されるように、反射部20Aは、六角形状の反射パターンで形成されてもよい。さらに、反射部20Bは、図6に示されるように、三角形状の反射パターンで形成されてもよい。また、図7に示されるように、面発光パネル10がT字型に配置されている場合には、反射部20Cは、面発光パネル10A〜10Dの形状に合わせてT字型に形成されてもよい。
<透過散乱部60の概要>
透過散乱部60は、反射部20により反射された光を受けて、受けた光を正面方向に透過散乱するものである。透過散乱部60は、4つの非発光部40(図1参照)に対応して面発光ユニット100の中央部から延設された合計4つの棒状に延びる部位を有する十字形状の部材からなる。
透過散乱部60の棒状に延びる部位の各々は、隣り合う面発光パネルの発光面の外縁に沿って、正面(発光面)側から見た場合に非発光領域に重なるように配置されている。より具体的には、透過散乱部60は、隣り合う面発光パネルの発光面の外縁に跨りかつこれら外縁に沿って延在するように面発光パネルの発光面上に設けられている。
図2および図3を参照して、透過散乱部60についてより詳細に説明する。透過散乱部60の棒状に延びる4つの部位は、いずれも同一の形状を有するものであるため、以下においては、上述した面発光パネル10A〜10Dのうち、面発光パネル10Aと面発光パネル10Bとの間の部分のみに着目してその説明を行なう。
図2および図3に示されるように、透過散乱部60は、非発光部40に対向するように、面発光パネル10Aの発光面13Aおよび面発光パネル10Bの発光面13B上に位置している。典型的には、透過散乱部60は、透過部材16における、面発光パネル10から放射された光の射出面(以下、「表面」ともいう。)に形成される。すなわち、透過散乱部60は、反射部20が形成される透過部材16の面(裏面)とは反対の面に形成される。
より詳細には、透過散乱部60は、面発光パネル10Aの発光面13Aの面発光パネル10B側の外縁に位置する非発光領域15Aと、面発光パネル10Bの発光面13Bの面発光パネル10A側の外縁に位置する非発光領域15Bとに跨り(すなわち、透過散乱部60は、正面側から見た場合にこれら部分の非発光領域15A,15Bに重なっている)、かつ、これら非発光領域15A,15Bに沿って延在するように、面発光パネル10Aおよび面発光パネル10B上に設けられている。
(透過散乱部60の印刷パターン)
図8を参照して、透過散乱部60の印刷パターンについて説明する。図8は、透過散乱部60が透過部材16の表面上に印刷されている様子を表している図である。
透過散乱部60は、反射部20と同様の方法で印刷される。透過散乱部60は、たとえば、散乱粒子を分散した有機溶剤系の白インクから構成される。この場合、透過散乱部60による透過散乱面は、インクジェットヘッド301から放出される白インクを透過部材16の表面にインクジェット印刷される。インクジェット印刷のような汎用的な方法で印刷パターンを形成することができるため、あらゆる印刷機械を用いることができ、面発光ユニット100の生産性が向上する。
また、透過散乱部60は、面発光パネル10A〜10Dの非発光領域15A〜15Dの位置に合わせて、透過部材の表面に印刷される。これにより、透過部材16が面発光パネル10A〜10Dと組み合わされた場合に、透過散乱部60は、面発光パネル10A〜10Dの非発光領域15A〜15Dの位置に対向して構成することが可能になる。
なお、透過散乱部60は、面発光パネル10A〜10Dの形状、または、非発光領域15A〜15Dの形状に合わせて、様々なパターン形状で印刷され得る。たとえば、図8に示されるように、透過散乱部60は、格子状の透過散乱パターンで形成されてもよい。
また、図5〜図7には反射部の反射パターンの変形例が示されているが、透過散乱部60においても同様の変形が可能である。たとえば、図5に示されるように、透過散乱部60は、六角形状の透過散乱パターンで形成されてもよい。さらに、図6に示されるように、透過散乱部60は、三角形状の透過散乱パターンで形成されてもよい。また、図7に示されるように、面発光パネル10がT字型に配置されている場合には、透過散乱部60は、面発光パネル10A〜10Dの形状に合わせてT字型に形成されてもよい。
<シミュレーション結果>
図9および図10を参照して、面発光ユニット100が、非発光領域15と対向する反射部20および透過散乱部60を有することの利点について説明する。図9および図10は、透過部材16から射出される光を2次元光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。
図9および図10に示されているグラフの横軸「位置」は、図2における発光領域14A,14Bおよび非発光領域15に対応する。すなわち、当該グラフの横軸の中心(位置=0.0)が、図2に示される非発光領域15の中心と対応する。当該グラフの縦軸「強度」は、透過部材16から射出直後の光の±10°(図2中に示す矢印ARの方向が0°)に含まれる光線の強度(以下、「光強度」ともいう。)を示す。
シミュレーション条件としては、面発光パネル10A,10Bにおける発光強度の角度分布を、後述するランバーシャンとした。また、透過部材16の厚さを1mmとした。さらに、反射部20に入射した光の95%を当該反射部20が一様に反射するようにした。
図9には、面発光ユニット100が反射部20を有さない場合のシミュレーション結果210Aと、反射部20(幅2mm)を有する場合のシミュレーション結果220Aとが示される。図9に示されるように、反射部20を設けた方が反射部20を設けない場合に比べて、非発光領域15(位置:−1.0〜+1.0)における光強度が高くなっていることが分かる。
また、図10には、面発光ユニット100が反射部20および透過散乱部60を有さない場合のシミュレーション結果210Bと、反射部20および透過散乱部60の幅を1mmとした場合のシミュレーション結果220Bとが示される。図10に示されるように、反射部20および透過散乱部60を設けた方が反射部20および透過散乱部60を設けない場合に比べて、非発光領域15(位置:−0.5〜+0.5)における光強度が高くなっていることが分かる。このように、面発光ユニット100が、非発光領域15と対向する反射部20および透過散乱部60を有することで、非発光領域15の輝度を向上させることができる。
なお、反射部20の反射率は、上述した95%に限定されない。たとえば、反射部20の反射率は、95%よりも大きくてもよいし、95%よりも小さくてもよい。
(反射部20の変形例)
以下、反射部20の変形例について説明する。本変形例に従う反射部20は、入射した光を一様に反射せずに、複数の態様で反射する。
反射部20に入射する光量は、発光領域14A,14Bからの距離がより離れた位置ほど少なくなる。非発光領域15における輝度をさらに向上させるためには、反射部20は、その反射率を、当該反射部20に入射する光量に応じて変化させることが好ましい。
これを実現するため、本変形例に従う反射部20は、その面内において、第1の領域(すなわち、反射部20の縁領域)と、発光領域14A,14Bからの距離が第1の領域よりも離れている第2の領域(すなわち、反射部20の中心領域)とを有し、縁領域の反射率は、中心領域の反射率よりも低く構成される。
図11を参照して、縁領域は、たとえば、同図中に示される「位置」の−1.0〜−0.5および+0.5〜+1.0に対応する。また、中心領域は、たとえば、図11に示される「位置」の−0.5〜+0.5に対応する。
図11および図12を参照して、反射部20が2つの反射パターンを有することの利点について説明する。図11および図12は、透過部材16から射出される光を2次元光線追跡したシミュレーション結果を示す図である。図11に係るシミュレーション条件として、反射部20および透過散乱部60の幅を2.0mmとした。その他のシミュレーション条件は、図9および図10において述べた通りであるので説明を省略する。
図11には、反射部20が一様な反射パターンを有する場合のシミュレーション結果220Aと、反射部20が2つの反射パターンを有する場合のシミュレーション結果230Aとが示される。図11に示されるように、2つの反射パターンを有する反射部20の方が、一様な反射パターンの反射部20に比べて、非発光領域15(特に、位置:−0.5〜+0.5)における光強度が高くなっていることが分かる。
また、図12には、反射部20の幅を1.0mmとした場合において、反射部20が一様な反射パターンを有する場合のシミュレーション結果220Bと、反射部20が2つの反射パターンを有する場合のシミュレーション結果230Bとが示される。図12に示されるように、2つの反射パターンを有する反射部20の方が、一様な反射パターンの反射部20に比べて、非発光領域15(位置:−0.5〜+0.5)における光強度が高くなっていることが分かる。
このように、反射部20に入射する光量に応じて当該反射部20の反射率を変えることで、非発光領域15の輝度をさらに向上させることができ、さらには、輝度ムラを軽減することもできる。
なお、上記では、反射部20が中心領域と縁領域との2つの領域を有する例について説明したが、反射部20が有する領域の数は、2つに限定されない。たとえば、反射部20は、3つ以上の領域を有してもよく、発光領域14A,14Bからの距離が離れた領域ほど反射率を高くなるように構成されてもよい。また、反射部20は、必ずしも領域に分けられる必要は無い。たとえば、反射部20は、発光領域14A,14Bからの距離に応じて、当該反射部20の反射率を高くするように構成されてもよい。
[実施の形態2]
以下、実施の形態2に従う面発光ユニット100Aについて説明する。本実施の形態に従う面発光ユニット100Aは、粘着部材をさらに有する点で実施の形態1に従う面発光ユニット100と異なる。その他の点については、実施の形態1に従う面発光ユニット100と同様であるので説明を繰り返さない。
<粘着部材50>
図13を参照して、粘着部材50A、50Bについて説明する。図13は、図1に示される面発光ユニット100AのII−II線に沿った模式断面図である。面発光ユニット100Aは、面発光パネル10A〜10Dと、透過部材16と、反射部20と、粘着部材50A〜50Dと、透過散乱部60とを備える。なお、以下では、粘着部材50A〜50Dを粘着部材50と総称する場合もある。また、以下においては、上述した面発光パネル10A〜10Dのうち、面発光パネル10Aと面発光パネル10Bとの間の部分のみに着目してその説明を行なう。
粘着部材50は、面発光パネル10と透過部材16とをより確実に接着するために設けられる。粘着部材50Aは、透過部材16における、発光領域14Aと対向する部分に密着して設けられる。同様に、粘着部材50Bは、透過部材16における、発光領域14Bと対向する部分に密着して設けられる。
粘着部材50Aは、面発光パネル10の透明基板11Aに接する。同様に、粘着部材50Bは、面発光パネル10の透明基板11Bに接する。これにより、粘着部材50は、透過部材16を面発光パネル10に接着させる。また、粘着部材50は、光学的に透明であり、透過部材16と面発光パネル10から射出された光を正面側(図12中に示す矢印AR参照)に透過する。
特に、粘着部材50の望ましい性質としては、透過部材16の屈折率をn1、透明基板11A、11Bの屈折率をn2、粘着部材50の屈折率をn3とした場合に、以下の式(1)および式(2)を満たすことが望ましい。
|n1−n3|<0.1・・・(1)
|n2−n3|<0.1・・・(2)
透明基板11A、11Bは樹脂で構成される場合には、透明基板11A、11Bの屈折率n2は、たとえば、約1.5となる。この場合、粘着部材50の屈折率n3が式(2)を満たす値(すなわち、1.4<n3<1.6)を取ることにより面発光パネル10から粘着部材50へ入射する際の全反射の臨界角を70度程度に抑えることができる。すなわち、より多くの光を正面側へ伝えることが可能になり、輝度ムラを低減する効果がより顕著になる。
[実施の形態3]
以下、実施の形態3に従う面発光ユニット100Bについて説明する。本実施の形態に従う面発光ユニット100Bは、複数の面発光パネル10をまとめて封止するための封止部材を発光面の裏面に有する点で実施の形態1に従う面発光ユニット100と異なる。その他の点については、実施の形態1に従う面発光ユニット100と同様であるので説明を繰り返さない。
図14には、面発光ユニットのより実用的な構成について説明する。図14は、面発光ユニット100Bの模式断面図である。
面発光ユニット100Bは、面発光パネル10と、透過部材16と、反射部20と、透過散乱部60と、裏面封止部材70とを備える。裏面封止部材70は、複数の面発光パネル10の発光面の裏面に接着されている。また、裏面封止部材70の縁部分は、透過部材16の縁部分と接着している。複数の面発光パネル10は、透過部材16と裏面封止部材70とに真空ラミネートされている。これにより、面発光ユニット100Bの内部に、水分や紫外線の侵入を防ぐことができ、面発光ユニット100Bの耐久性が増す。
また、粘着部材50により透過部材16と面発光パネル10との間に気泡や剥離が生じることを防ぐことができる。これにより、面発光ユニット100Aを曲げた場合であっても気泡や剥離によって生じる輝度ムラを防ぐことができる。また、図14には示されていないが必要に応じて、給電用の電極が取り出される。このような構成を取ることによりフレキシブルで一様に発光する面発光光源を実現できる。
[その他]
面発光パネル10、透過部材16、反射部20、粘着部材50、および、面発光ユニット100Bの概要について上記で説明したがこれらについての理解をより深めるために、これらの詳細についてさらに説明する。なお、以下に記載の事項は、上記の各実施の形態に適用可能であることは言うまでもない。
<面発光パネル10の詳細>
図15を参照して面発光パネル10の詳細について述べる。図15は、面発光パネル10に具備された有機EL素子を示す断面図である。なお、以下では、面発光パネル10Aについて説明を行なうが、面発光パネル10B〜10Dについても同様のことが言える。
上述したように、面発光パネル10Aには、たとえば、有機EL素子で構成される面発光パネルが用いられる。図15には、有機EL素子で構成された面発光パネル10Aの典型的な構成(いわゆる、ボトムエミッション)を模式的に示す。
面発光パネル10Aは、上述したように、透明基板11Aと、有機EL素子を含む発光体12Aと、封止部材17A(図2参照)の積層体にて構成される。面発光パネル10Aは、透明基板11A(陽極)に接する発光体12Aを有する。発光体12Aは、透明電極110と、発光層120と、反射電極130(陰極)とにより構成される。発光層120は、正孔注入層(HIL:Hole Injection Layer)121と、正孔輸送層(HTL:Hole Transfer Layer)122と、光子発生層(EML:EMissive Layer)123と、電子輸送層(ETL:Electron Transfer Layer)124と、電子注入層(EIL:Electron Injection Layer)125とにより構成される。
なお、面発光パネル10Aの構成は、上記に限定されない。たとえば、面発光パネル10Aは、陽極/光子発生層123/電子輸送層124/陰極とで構成されてもよい。他にも、面発光パネル10Aは、陽極/正孔輸送層122/光子発生層123/電子輸送層124/陰極で構成されてもよい。他にも、面発光パネル10Aは、陽極/正孔輸送層122/光子発生層123/正孔阻止層/電子輸送層124/陰極で構成されてもよい。他にも、面発光パネル10Aは、陽極/正孔輸送層122/光子発生層123/正孔阻止層/電子輸送層124/陰極バッファー層/陰極で構成されてもよい。他にも、面発光パネル10Aは、陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層122/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層124/陰極バッファー層/陰極で構成されてもよい。
透明基板11Aや封止部材17Aには可撓性を有するフレキシブル樹脂基板を用いることが望ましい。また、上述では面発光パネル10Aの構成としてボトムエミッションを例に挙げて説明したが封止側に向かって光が発光するトップエミッション構成を用いてもよい。
(垂直面内配光分布)
図16は、図1に示す面発光パネルに具備された有機EL素子の第1の構成例および第2の構成例に従う垂直面内配光分布を示す図である。図17は、垂直面内の配光測定方法の概要を示す図である。図18は、第1の構成例および第2の構成例に従う有機EL素子を実現する具体的な膜構成の条件例を示す表である。図16〜図18を参照して、面発光ユニット100の面発光パネル10に具備された有機EL素子の第1の構成例および第2の構成例について詳細に説明する。
輝度ムラの低減をより効果的に実現するためには、面発光パネル10からの光が正面方向の輝度を1とした場合に垂直面内配光曲線における任意角度θの輝度Lが、以下の式(3)を満たすことが望ましい。
L>cosθ・・・(3)
図16に示されるように、第1の構成例および第2構成例に従う有機EL素子は、面発光パネル10から射出される光の発光面と垂直な平面における配光曲線を描いた場合に、発光面の法線方向に延在する光軸に沿った正面側の輝度(すなわち、図中に示すθ=0°における輝度)を1とし、当該平面内において上記光軸との間で形成される角がθである方向の輝度(すなわち、−90°<θ<90°であってθ≠0°の範囲における輝度)をLとすると、当該配光曲線が、いずれもL>cosθの条件を満たす部分を含んでいる。
すなわち、第1の構成例に従う有機EL素子は、概ね−70°≦θ≦70°(但し、θ≠0°)の範囲においてL>cosθの条件が満たされており、第2構成例に従う有機EL素子は、第2の構成例に従う有機EL素子は、概ね−80°<θ≦−50°および50°≦θ<80°の範囲においてL>cosθの条件が満たされている。
なお、図16においては、通常の光源が有する垂直面内配光分布であるランバーシャン分布(当該ランバーシャン分布は、−90°<θ<90°の範囲においてL=cosθ=1の条件を満たす)を比較として示している。また、図16に示される配光形状を計算するための方法としては、有限差分時間領域法(FDTD法)および光追跡法を用いている。配光形状の計算においては、たとえば、発光パネルの透明基板内に仮想的な検出器が設けられ、透明基板内で観測した垂直面内配光分布が求められる。
より具体的な配光の測定方法について図17を参照して説明する。実験的には、発光面に開口を有する遮光マスク(図示しない)が透明基板11Aと発光体12Aとの間に設けられる。そして、当該開口よりも十分に大きく、透明基板11Aと同じ屈折率を有する半球レンズ750が遮光マスクの開口上に光学的に設けられる。遮光マスクの開口部を介して半球レンズ750から射出される光が測定され、配光分布が求められる。なお、遮光マスクは、透明基板11Aの光の出射面に設けられてもよい。また、配光分布は、透明基板11Aなしに、半球レンズ750が発光体12A上に設けられた状態で測定されてもよい。
図18を参照して、有機EL素子を用いた面発光パネル10のより具体的な設計例について説明する。図18に示される表には、具体的な面発光パネル10の膜構成が示される。
以下では、面発光パネル10の膜構成が、透明基板11A(樹脂基板)/透明電極(ITO)110/正孔注入層(HTL)121/光子発生層(EML)123/電子輸送層(ETL)124/反射電極(Ag)130で構成されるボトムエミッションタイプの面発光パネルを例に挙げて説明する。
図18に示されるように、樹脂基板/ITO/HTL/EML/ETL/Agの厚みをそれぞれ0.7mm/150nm/50nm/20nm/20nm以下/150nmとした場合で、かつ、外部の光取り出し効率を上げるための光取り出しシートを設けた場合に概ねランバーシャン分布が得られる。
そして、電子輸送層(ETL)の厚みを50nmにし、光とり出しシートを設けない場合に、第1の構成例における垂直面内配光分布が得られる。また、電子輸送層(ETL)の厚みを300nmとすれば、第2の構成例における垂直面内配光分布が得られる。
なお、図18においては、参考として当該膜構成を採用した場合に有機EL素子から射出される発光波長のピーク値をあわせて示している。
上記第1の構成例および第2構成例に従う有機EL素子が有する垂直面内配光分布は、発光面から射出される光の角度依存性が、通常のランバーシャン分布と異なっていることを意味しており、特に、正面側の斜め方向に向けて射出される光の量が正面方向に向けて射出される光の量よりも多いことを意味している。
そのため、このような垂直面内配光分布を有する有機EL素子を具備した面発光パネルを用いることにより、ランバーシャン分布を有する有機EL素子を具備した面発光パネルを用いる場合に比較して、透過部材16の内部で全反射して伝搬される光の量が多くなることから、非発光部40に対向して設けられている反射部20で反射されて正面側に射出される光の量も多くなる。
すなわち、面発光ユニット100は、有機EL素子から発光される光のうちのより多くの光を非発光部およびその周囲部に対応する部分の透過部材16の光射出面に導くことが可能になるため、当該部分の正面方向における輝度が向上することになり、ひいては輝度の不均一性が低減されて非発光部がより目立たなくなる。
したがって、面発光ユニット100は、従来に比して非発光部40およびその周囲部に該当する部分の正面方向の輝度が向上した面発光ユニットとすることが可能になり、さらには、輝度の不均一性が低減されて非発光部が目立たなくなった面発光ユニットとすることができる。
<透過部材16の詳細>
以下、上述の透過部材16に用いられ望ましい材料についてさらに詳細に説明する。均一な面発光および高効率な面発光を実現するためには、透過部材16の透過率が高い方が望ましい。具体的には、JIS K 7361−1:1997(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した方法で測定した可視光波長領域における全光線透過率が80%以上のものが透過部材16として好ましく用いられる。また、透過部材16としては、フレキシブル性に優れている材質が好ましく用いられる。
透過部材16は、好ましくは、フィルム状またはシート状である。透過部材16としては、たとえば、樹脂基板、樹脂フィルムなどが好適に挙げられるが、生産性の観点並びに軽量性および柔軟性といった性能の観点から、透明樹脂フィルムを用いることが好ましい。透明樹脂フィルムとは、JIS K 7361−1:1997(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した方法で測定した可視光波長領域における全光線透過率が50%以上のものをいう。好ましく用いることができる透明樹脂フィルムには特に制限はなく、その材料、形状、構造、厚みなどについては公知のものの中から適宜選択することができる。
かかる透明樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、変性ポリエステルなどのポリエステル系樹脂フィルム、ポリエチレン(PE)樹脂フィルム、ポリプロピレン(PP)樹脂フィルム、ポリスチレン樹脂フィルム、環状オレフィン系樹脂などのポリオレフィン類樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのビニル系樹脂フィルム、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂フィルム、ポリサルホン(PSF)樹脂フィルム、ポリエーテルサルホン(PES)樹脂フィルム、ポリカーボネート(PC)樹脂フィルム、ポリアミド樹脂フィルム、ポリイミド樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂フィルムなどを挙げることができる。
上述した全光線透過率が80%以上である樹脂フィルムであれば、透過部材16としてより好ましく用いられる。かかる透過部材16としては、中でも透明性、耐熱性、取り扱いやすさ、強度およびコストの観点から、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテルサルホンフィルム又はポリカーボネートフィルムが好ましく、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、または二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムがより好ましい。
透過部材16には、反射部材および透過散乱部材としてのインクパターンの濡れ性および接着性を確保するために、表面処理を施すことや易接着層を設けることができる。表面処理の例としては、たとえば、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理などの表面活性化処理を挙げることができる。また、易接着層の例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ビニル系共重合体、ブタジエン系共重合体、アクリル系共重合体、ビニリデン系共重合体、エポキシ系共重合体などを挙げることができる。易接着層は単層でもよいが、接着性を向上させるために2層以上の構成にしてもよい。
また、フィルム状の基材の表面又は裏面には、無機物の被膜、有機物の被膜、又は、無機物および有機物のハイブリッド被膜が形成されていてもよく、かかる被膜が形成された基材は、JIS K 7129−1992に準拠した方法で測定した水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が、1×10−3g/(m・24h)以下のバリア性フィルムであることが好ましく、さらには、JIS K 7126−1987に準拠した方法で測定した酸素透過度が、1×10−3ml/m・24h・atm以下、水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が、1×10−3g/(m・24h)以下の高バリア性フィルムであることが好ましい。
高バリア性フィルムとするためにフィルム状の基材の表面又は裏面に形成されるバリア膜を形成する材料としては、水分、酸素などといった素子の劣化をもたらすものの侵入を抑制する機能を有する材料であればよく、例えば、酸化珪素、二酸化珪素、窒化珪素などを用いることができる。さらに当該バリア膜の脆弱性を改良するためにこれら無機層と有機材料からなる層の積層構造を持たせることがより好ましい。無機層と有機層との積層順については特に制限はないが、両者を交互に複数回積層させることが好ましい。
<反射部20の詳細>
以下、上述の反射部20についてさらに詳細に説明する。反射部20における反射パターンを形成するための材料としてのインクは、透過部材16の内部から見た、面発光パネル10の発光波長における反射率が高いことが望ましい。以下では、面発光パネル10の発光波長が可視光の場合について説明するが、面発光パネル10の発光波長がたとえば近赤外であり近赤外で均一な発光を実現する面発光光源においても同様な議論が成り立ち、本発明の効果は発揮される。
反射部20の特に望ましい特性としては、面発光パネル10の発光波長においてのインクパターンの吸収が少なく、反射率が高いことである。たとえば、反射部20は、銀粒子を含有したインクなどを用いた高反射インクパターンとして形成することが望ましい。また反射部20は、真空蒸着法などによって厚さ200nm程度の金属薄膜として蒸着されてもよい。面発光パネル10との密着性を良くするためには透過部材16に印刷される反射部20の膜厚は100μm以下であることが望ましい。
反射パターンを形成するための方法は、インクジェット塗布に限られず、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、並びに熱転写リボンを用いた熱溶融印刷、および、熱昇華印刷などのいずれの方法でもよい。中でもオフセット印刷はパターンの鮮明な印刷が可能で、さらに版が直接透明部材に触れず磨耗が少なく大量印刷に適しているため、生産効率の面で効率がよい。
また、上記の方法で印刷された反射部20は、極めて薄いため、面発光パネル10と透過部材16との間に気泡を挟まずに密着させることができ、面発光パネル10を曲げた際の強度と輝度均一性とを保つことができる。
<透過散乱部60の詳細>
以下、上述の透過散乱部60についてさらに詳細に説明する。透過散乱部60における透過散乱パターンを形成するための材料としての白インクは、透過部材16の内部から見た、面発光パネル10の発光波長における吸収率が低いことが望ましい。面発光パネル10の発光波長が可視光の場合のみでなく、面発光パネル10の発光波長が、たとえば近赤外であり近赤外で均一な発光を実現する場合においても同様な議論が成り立ち本発明の効果が発揮される。
可視光で吸収率が低い白インクの材料としては、直径100〜2000nmのTiO2粒子を分散した有機溶剤系のインクが挙げられる。可視光の範囲で望ましい均一散乱を実現するためには、上記粒径の散乱粒子を含むことが望ましい。透過散乱を実現するための白インクは、上記材料に限らず、既存の白インク材料を用いることができる。
また、透過散乱部60の透過性は、白インクの印刷パターンに応じて変更できる。たとえば、透過散乱部60の印刷パターンとして、網点のようなパターンを用いることで透過率を0〜100%の範囲で任意に変更できる。また、反射部20から受けた光を効率的に正面側に射出するために望ましい透過率は、50%以上である。
透過散乱パターンを形成するための方法は、インクジェット塗布に限られず、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、並びに熱転写リボンを用いた熱溶融印刷、および、熱昇華印刷などのいずれの方法でもよい。中でもオフセット印刷はパターンの鮮明な印刷が可能で、さらに版が直接透明部材に触れず磨耗が少なく大量印刷に適しているため、生産効率の面で効率がよい。
<粘着部材50の詳細>
以下、上述の粘着部材50についてさらに詳細に説明する。粘着部材50は、面発光ユニット100Aが可撓性を有するために、透明粘着フィルム、透明ゲル、透明光学接着剤などであることが望ましい。特に、粘着部材50として透明光学接着剤を用いた場合には面発光パネル10と透過部材16との間で生じる全反射による光学損失を低減でき、より輝度の均一化の効果が高くなる。
透明粘着フィルムの例としては、たとえば、3M社製の高透明性接着剤転写テープ、OCAテープ(Optical Clear Adhesive Tape)が挙げられる。透明ゲルの例としては、ウレタンゲルが挙げられる。透明光学接着剤の例としては、Norland社製のNOA68、NOA65、または、NOA63などが挙げられる。
このように、透明で可撓性を有する粘着部材を用いることで透過部材16と面発光パネル10の密着性を上げると共に、界面の全反射を抑制することができ、面発光ユニット100Aの輝度ムラをより低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A〜10D 面発光パネル、11,11A〜11D 透明基板、12,12A〜12D 発光体、13,13A〜13D 発光面、14,14A〜14D 発光領域、15,15A〜15D 非発光領域、16 透過部材、17,17A〜17D 封止部材、20 反射部、30 隙間、40 非発光部、50,50A 粘着部材、60 透過散乱部、70 裏面封止部材、100,100A,100B 面発光ユニット、110 透明電極、120 発光層、122 正孔輸送層、123 光子発生層、124 電子輸送層、130 反射電極、210A,210B,220A,220B,230A,230B シミュレーション結果、301 インクジェットヘッド、750 半球レンズ。

Claims (7)

  1. 各々の発光面が面状に並ぶように配列され、正面側に向けて光を放射する複数の面発光パネルと、
    隣り合う複数の前記面発光パネルの前記発光面に対向配置され、前記面発光パネルから放射された光を内部で反射して伝搬する透過部材と、
    前記透過部材により伝搬された光を正面側に向けて反射する反射部と、
    前記反射部により反射された光を正面側に向けて透過して散乱する透過散乱部とを備え、
    複数の前記面発光パネルの各々の発光面は、光を放射する発光領域と、前記発光領域の外周に位置し、光を放射しない非発光領域とを有し、
    前記反射部は、前記透過部材の光入射面における前記非発光領域と対向する部分に、前記面発光パネルの発光面の外縁に沿って延在するように、前記面発光パネルの形状に合わせたパターン形状で前記発光面上に印刷されており、
    前記透過散乱部は、前記透過部材の光射出面における前記非発光領域に対向する部分に、前記面発光パネルの発光面の外縁に沿って延在するように、前記面発光パネルの形状に合わせたパターン形状で印刷されている、面発光ユニット。
  2. 前記透過部材における前記発光領域と対向する部分に密着しており、前記面発光パネルから放射された光を透過し、前記透過部材と複数の前記面発光パネルとを接着する粘着部材をさらに備える、請求項1に記載の面発光ユニット。
  3. 前記面発光パネルは、前記粘着部材に接し、前記発光領域から放射された光を透過する透明基板を有し、
    前記粘着部材の屈折率と前記透明基板の屈折率との差の絶対値は、0.1よりも小さく、
    前記粘着部材の屈折率と前記透過部材の屈折率との差の絶対値は、0.1よりも小さい、請求項2に記載の面発光ユニット。
  4. 前記反射部は、その面内において、第1の領域と、前記発光領域からの距離が前記第1の領域よりも離れている第2の領域とを有し、
    前記第1の領域の反射率は、前記第2の領域の反射率よりも低く構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の面発光ユニット。
  5. 複数の前記面発光パネルの各々について、当該面発光パネルから放射される光の前記発光面と垂直な平面における配光曲線を描いた場合に、前記発光面の法線方向に延在する光軸に沿った正面側の輝度を1とし、前記平面内において前記光軸との間で形成される角がθである方向の輝度をLとすると、前記配光曲線が、L>cosθの条件を満たす部分を少なくとも有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の面発光ユニット。
  6. 前記透過部材は、フィルム状またはシート状である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の面発光ユニット。
  7. 前記透過散乱部の印刷には、直径100nm〜2000nmの粒子を分散した白インクが用いられている、請求項1〜のいずれか1項に記載の面発光ユニット。
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