JP2016174183A - インプリント装置、インプリント方法およびインプリント装置の制御方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法およびインプリント装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パーティクル等の異物がモールドに付着することを防止することが可能なインプリント装置およびインプリント方法を提供する。【解決手段】インプリント装置10は、チャンバ11と、チャンバ11内に配置され、基材40を保持する基材保持部23を有するとともに、水平方向に移動可能なステージユニット13と、チャンバ11内にそれぞれ配置された、アライメントカメラ16と、ディスペンサヘッド17と、モールド50を保持するモールド保持部18とを備えている。チャンバ11内に一側から他側に向かう気流Fを形成する気流形成部19が配置されている。ディスペンサヘッド17およびアライメントカメラ16はいずれも、モールド保持部18に対して気流Fの下流側に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法およびインプリント装置の制御方法に関する。
近年、フォトリソグラフィ技術に替わる微細なパターン形成技術として、インプリント方法を用いたパターン形成技術が注目されている。インプリント方法は、微細な凹凸構造を備えた型部材(モールド)を用い、凹凸構造を被成型物に転写することで微細構造を等倍転写するパターン形成技術である。例えば、光硬化性樹脂を用いたインプリント方法では、被加工体表面に被成型物として光硬化性樹脂の液滴を供給し、所望の凹凸構造を有するモールドと被加工体とを所定の距離まで近接させて凹凸構造内に光硬化性樹脂を充填し、この状態でモールド側から光を照射して光硬化性樹脂を硬化させ、その後、モールドを樹脂層から引き離すことにより、モールドが備える凹凸が反転した凹凸構造(凹凸パターン)を有するパターン構造体を形成する。
上述したインプリント方法に用いられるモールドは、被加工体に近接させて使用される。このため、加工プロセスを繰り返すにつれて、モールドにナノサイズの微粒子が付着してしまうおそれがある。このような場合、付着部分の影響が被加工体側に転写され、加工欠陥を生じさせてしまう。ナノサイズの加工を行うためのモールドはその構造がナノサイズであり、その製造には高いコストを有するため、それらの表面にナノサイズの微粒子を付着させないようにすることが求められている。これに対して、インプリント方法等の微細加工プロセスにおいて発生するナノサイズの微粒子を、対象物に付着させないようにするため、気体流入部からの気体を被加工基板に対して導入する技術が知られている(特許文献1)。
特開2006−13401号公報 特開2012−49471号公報
ところで、実際のインプリント方法においては、精度良い加工を行うために様々な計測や調整を行っている。例えば、基材をロードした後、基材の高さ方向および水平方向の位置決めを行い、基材に光硬化性樹脂の液滴を滴下し、その後、基材上の光硬化性樹脂にモールドの凹凸構造を転写している。しかしながら、光硬化性樹脂にモールドの凹凸構造を転写する前の様々な工程の間、基材およびその他の機器がモールドの下方を通過し、このときモールドと基材およびその他の機器とは近接する。このとき、基材およびその他の機器等の影響により、パーティクルがモールドに付着するおそれがある。この場合、モールドの凹凸構造を転写した際、光硬化性樹脂の形状が意図しない形状となるおそれがある。
また、モールドに付着したパーティクル等の異物によって、モールドの凹凸構造を転写した際、モールドが破壊されてしまうおそれもある。
また、インプリント方法における光硬化性樹脂は、例えば、インクジェット方式により液量が数pL〜数十pLの液滴として供給される。しかし、このような微量液滴は揮発性が高く、光硬化性樹脂の揮発成分や、モールドと被加工体が位置する転写部に供給される気体等がインプリント装置外に漏洩することによる環境汚染が問題であった。また、インプリント装置外の環境からインプリント装置に微細粒子等の汚染物質が侵入することによるパターン欠陥の発生も問題であった。このため、インプリント装置を覆うチャンバを設け、チャンバ内に転写部(モールド、被加工体、インクジェット装置等)を配置し、転写部中への気体や汚染物質の漏洩、侵入を防止することが行われている(特許文献2)。
ところでインクジェット方式による樹脂液滴の供給では、インクジェットヘッドの目詰まりを防止して吐出性能を維持するために、樹脂供給を目的とした液滴の吐出の間に、樹脂供給を目的としない液滴の予備吐出(ダミーの吐出)を定期的に行う必要がある。しかし、pL単位の微量液滴は容易に揮発しやすく、また、液滴自体も空気中にミストとして漂いやすい。このように元は樹脂液滴中に含まれていた一部あるいは全ての成分が揮発したもの(以下、揮発成分と記す)やミストが、モールドと被加工体が位置する転写部へ拡散すると、とりわけ被加工体のうち、意図しない箇所へ揮発成分やミストが付着することになり、例えば、揮発成分が局所的に付着した部位の樹脂の濡れ広がり方が他の部位の樹脂と異なること、あるいは、ミストが付着することにより適切に管理された樹脂量からずれてしまうことが原因で、膜厚分布が生じたり、モールドの意図した凹部パターンへの樹脂充填が阻害されたり、あるいは、モールドと樹脂層との引き離しに影響が及んでパターン欠陥が生じたりするという問題があった。また樹脂中の成分が揮発してしまうことにより樹脂が固形化、あるいはゲル化してしまうことによりパターン欠陥を生じてしまうという問題があった。更に、転写中は転写部近傍において気流が乱れ、異物を巻き上げることがある。また、モールドと樹脂層とを引き離す際、モールドに静電気が帯電するが、巻き上げられた異物が帯電したモールドに引付けられて、モールドを汚染することがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、パーティクル等の異物がモールドに付着することを防止することが可能なインプリント装置およびインプリント方法を提供することを目的とする。また、本発明は、被加工体に対して樹脂のミストが付着することなく、またモールドに異物が付着することがなく、このことにより高精度のパターン構造体の形成が可能なインプリント装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置は、インプリント装置であって、チャンバと、前記チャンバ内に配置され、基材を保持する基材保持部を有するとともに、水平方向に移動可能なステージユニットと、前記チャンバ内にそれぞれ配置された、アライメントカメラと、ディスペンサヘッドと、モールドを保持するモールド保持部と、前記チャンバ内に一側から他側に向かう気流を形成する気流形成部とを備え、前記ディスペンサヘッドおよび前記アライメントカメラはいずれも、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側に位置することを特徴とする。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、少なくとも前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てこの順に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見て一直線状に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てL字状に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記ステージユニットに複数の線条部材が接続され、前記複数の線条部材は、前記ステージユニットに対して前記気流の下流側に延びていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記チャンバ内に、前記モールドを除電する除電装置が設けられ、前記除電装置は、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側とならない位置に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記除電装置は軟X線型イオナイザであり、前記ディスペンサヘッドと前記除電装置との間に、前記除電装置から照射された軟X線を遮る遮蔽部材が配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記軟X線型イオナイザは、前記基材保持部に保持された前記基材が前記モールド保持部に保持された前記モールドの下方に位置するとき、前記基材と前記モールドとの間に形成される空間に向けて軟X線を照射してもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記モールド保持部に対して前記軟X線型イオナイザの反対側に、前記軟X線型イオナイザから照射された軟X線を検出する軟X線センサが配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置において、前記基材の高さ方向位置を測定するレベリング部を更に備え、前記レベリング部は、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側に位置してもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント方法は、インプリント方法であって、チャンバ内に配置され、水平方向に移動可能なステージユニットの基材保持部上に基材を保持する基材保持工程と、前記ステージユニットを移動することにより、前記基材をアライメントカメラの下方に移動するアライメント位置移動工程と、前記アライメントカメラを用いて前記基材の位置調整を行うアライメント工程と、前記ステージユニットを移動することにより、前記基材をディスペンサヘッドの下方に移動するディスペンサ位置移動工程と、前記基材に前記ディスペンサヘッドから光硬化性樹脂の液滴を吐出して供給する液滴供給工程と、前記ステージユニットを移動することにより、前記基材をモールド保持部に保持されたモールドの下方に移動するモールド位置移動工程と、前記モールドと前記基材とを近接させることにより、前記モールドと前記基材との間に前記液滴を展開して光硬化性樹脂層を形成する接触工程と、光照射を行い前記光硬化性樹脂層を硬化させることにより、前記光硬化性樹脂層に前記モールドの凹凸構造を転写させる硬化工程と、前記光硬化性樹脂層と前記モールドとを引き離す離型工程とを備え、前記チャンバ内に一側から他側に向かう気流が形成されており、前記基材保持工程、前記アライメント位置移動工程、前記アライメント工程、前記ディスペンサ位置移動工程、および前記液滴供給工程はいずれも、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側で行われることを特徴とする。
本発明の一実施の形態によるインプリント方法において、少なくとも前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てこの順に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント方法において、前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見て一直線状に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント方法において、前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てL字状に配置されていてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント方法において、前記基材保持工程、前記アライメント位置移動工程、前記アライメント工程、前記ディスペンサ位置移動工程、および前記液滴供給工程を行う間、前記ステージユニットは前記モールド保持部の下方に位置することがなくてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント方法において、前記基材の高さ方向位置を計測するレベリング工程を更に備え、前記レベリング工程は、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側で行われてもよい。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置の制御方法は、モールド保持部と、基板保持部と、インクジェットヘッドを有する液滴供給部と、ダミー吐出受け部と、これらモールド保持部と、基板保持部と、液滴供給部と、ダミー吐出受け部とを収納するチャンバと、制御部とを備えたインプリント装置の制御方法において、前記チャンバ内へモールドを搬入し、前記モールド保持部により前記モールドを保持して位置合せする工程と、前記チャンバ内へ基板を搬入し、前記基板保持部により前記基板を保持して位置合せする工程と、前記基板上へ前記インクジェットヘッドから樹脂を吐出する工程と、前記基板上の前記樹脂に対して前記モールドを押し付けて前記樹脂にパターンを転写する工程と、前記基板を前記チャンバから搬出する工程とを備え、前記基板を前記チャンバ内へ搬入する前に、前記インクジェットヘッドから前記ダミー吐出受け部へ樹脂を吐出するダミー吐出を行うとともに、少なくとも前記樹脂にパターンを転写してから、前記基板を前記チャンバから排出するまで、ダミー吐出を控えることを特徴とする。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置の制御方法は、モールド保持部と、基板保持部と、インクジェットヘッドを有する液滴供給部と、ダミー吐出受け部と、これらモールド保持部と、基板保持部と、液滴供給部と、ダミー吐出受け部とを収納するチャンバと、制御部とを備えたインプリント装置の制御方法において、前記チャンバ内へモールドを搬入し、前記モールド保持部により前記モールドを保持して位置合せする工程と、前記チャンバ内へ基板を搬入し、前記基板保持部により前記基板を保持して位置合せする工程と、前記基板上へ前記インクジェットヘッドから樹脂を吐出する工程と、前記基板上の前記樹脂に対して前記モールドを押し付けて前記樹脂にパターンを転写する工程と、前記基板を前記チャンバから搬出する工程と、前記モールドに対して除電する工程とを備え、前記基板を前記チャンバ内へ搬入する前に、前記インクジェットヘッドから前記ダミー吐出受け部へ樹脂を吐出するダミー吐出を行うとともに、少なくとも前記樹脂にパターンを転写してから、前記モールドに対して除電するまで、ダミー吐出を控えることを特徴とする。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置の制御方法において、前記モールドを保持して位置合せした後、前記基板を前記チャンバ内へ搬入する前に、前記インクジェットヘッドから前記ダミー吐出受け部へ樹脂を吐出するダミー吐出を行っても良い。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置の制御方法において、前記モールドを保持して位置合せする間、またはその前にも前記インクジェットヘッドから前記ダミー吐出受け部へ樹脂を吐出するダミー吐出を行っても良い。
本発明の一実施の形態によるインプリント装置の制御方法において、前記チャンバ内へ基板を搬入し、前記基板保持部により前記基板を保持して位置合せした後、前記樹脂にパターンを転写する間もダミー吐出を控えても良い。
本発明によれば、パーティクル等の異物がモールドに付着することを防止することができる。また、本発明によれば、揮発の影響が最小限に抑えられた正常な樹脂が充填され、転写後のモールドおよび基板に異物が付着することがなく、このためこのモールドを用いて、高精度のパターン構造体を形成することができ、また2枚目以降のインプリントでのモールド破壊も防ぐことが出来る。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント装置を示す側面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント装置を示す平面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法を示すフロー図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法のうち、アライメント位置移動工程を示す側面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法のうち、アライメント工程を示す側面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法のうち、液滴供給工程を示す側面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法のうち、モールド位置移動工程を示す側面図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法のうち、接触工程および硬化工程を示す側面図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態に係るインプリント方法のうち、離型工程を示す側面図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係るインプリント装置を示す平面図である。 図11は、本発明の第3の実施の形態に係るインプリント装置を示す平面図である。 図12は、本発明の第4の実施の形態に係るインプリント装置を示す平面図である。 図13は、本発明の第5の実施の形態に係るインプリント装置を示す平面図である。 図14は、本発明の第6の実施の形態に係るインプリント装置を示す側面図である。 図15は、本発明の第6の実施の形態に係るインプリント装置を示す平面図である。 図16は本発明の第7の実施の形態によるインプリント装置を示す側面図である。 図17は本発明の第7の実施の形態によるインプリント装置の制御方法を示すフローチャートである。 図18(A)(B)(C)(D)は本発明の第7の実施の形態によるインプリント方法を説明するための工程図である。 図19は本発明の第8の実施の形態によるインプリント装置を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の各実施の形態について説明する。図面は例示であり、説明のために特徴部を誇張することがあり、実物とは異なる場合がある。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下の各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図9を参照して説明する。
[インプリント装置]
図1は本実施の形態によるインプリント装置を示す側面図であり、図2は図1に示されるインプリント装置の平面図である。
図1に示すように、本実施の形態によるインプリント装置10は、チャンバ11と、チャンバ11内に固定されたステージ定盤12と、チャンバ11内でステージ定盤12上に配置され、インプリント用の基材40を保持するとともに水平方向に移動可能なステージユニット13と、チャンバ11内に配置され、ステージユニット13の上方に配置された支持部14とを備えている。
このうち支持部14には、レベリング部15と、アライメントカメラ16と、ディスペンサヘッド17と、モールド保持部18とが、それぞれ取り付けられて固定されている。
モールド保持部18には、モールド50が保持されている。また、チャンバ11内に一側から他側(本実施の形態においてはX軸方向マイナス側からX軸方向プラス側)に向かう気流Fを形成する気流形成部19が配置されている。さらに、モールド保持部18の上方には、光(例えば、紫外光)を、ディスペンサヘッド17から基材40の上に供給された光硬化性樹脂に向けて照射する照射部21が設けられている。
図2に示すように、チャンバ11内には、モールド保持部18、ディスペンサヘッド17、アライメントカメラ16およびレベリング部15が配置されている。また、チャンバ11内には、基材40が搬入されるとともに、基材40をステージユニット13上に保持する領域であるロード領域20が設けられている。なお、図2において、ステージ定盤12、支持部14、照射部21等のいくつかの要素について、図示を省略している。
本実施の形態において、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とはいずれも、モールド保持部18に対して気流Fの下流側(X軸方向プラス側)に位置している。これにより、ディスペンサヘッド17、アライメントカメラ16、レベリング部15又はロード領域20で発生したパーティクル等の異物が、気流Fによってモールド50側へ運ばれることを防止し、異物がモールド50に付着することを防止している。なお、本明細書中、「部材Aが部材Bに対して気流の下流側に位置する」とは、「部材Aのうち最も気流の上流側に位置する部分が、部材Bのうち最も気流の下流側に位置する部分よりも、気流Fの下流側に位置する」ことを意味している。また本明細書中、「モールド保持部に対して気流の下流側で行われる」とは、「各工程での動作がモールド保持部の最下流部よりも気流の下流側で動作されることを示しており、各工程の動作時におけるステージユニット13の最上流部位置が、モールド保持部の最下流部よりも気流の下流側に位置している」ことを意味している。
また、図2に示すように、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とは、平面から見てこの順に配置されている。すなわち、図2に示すように、ディスペンサヘッド17はモールド保持部18よりも気流Fの下流側(X軸方向プラス側)に位置し、アライメントカメラ16はディスペンサヘッド17よりも気流Fの下流側に位置し、レベリング部15はアライメントカメラ16よりも気流Fの下流側に位置し、ロード領域20はレベリング部15よりも気流Fの下流側に位置している。
この場合、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15とは、この順に一直線状に並んで配置されている。これにより、ステージユニット13は、後述する接触工程より前の各工程の間、気流Fの上流に向かって遡る方向に移動し、モールド50の下方を通過することがない。この結果、ステージユニット13の影響によってパーティクル等の異物がモールド50に付着することが防止される。
以下、インプリント装置10を構成する各要素について更に説明する。
(ステージユニット13)
図1に示すように、ステージユニット13は、ステージユニット13をステージ定盤12上で水平方向に移動させる移動ステージ22と、移動ステージ22上に設けられ、インプリント用の基材40を保持する基材保持部(チャック)23とを有している。このうち移動ステージ22は、水平方向に沿って基材保持部23を移動して、基材40を所定の位置に位置決めするものである。また、移動ステージ22は、基材40のXY方向位置の調整を行うほか、θ(Z軸周りの回転)方向の位置を調整(補正)する機能、基材40のZ軸方向の位置を調整する機能、および基材40の傾きを調整する機能を有していても良い。これら移動ステージ22と基材保持部23とは、移動ステージ22によって駆動され、一体となって水平方向に移動可能となっている。本実施の形態において、基材保持部23は、吸引による保持機構を用いて基材40を保持しているが、これに限らず、例えば、機械挟持による保持機構、静電気による保持機構等により基材40を保持しても良い。なお、ステージユニット13には、図示しない基準マーク、モールド側レベリングセンサ、ステージ位置計測ユニットなどが設けられていても良い。
また、ステージユニット13には、ケーブルや配管等の複数の線条部材24、26、27が接続されている。例えば、移動ステージ22には、制御系ケーブル24が接続されている。この移動ステージ22は、制御系ケーブル24を介してステージ制御部25に接続されている。また、基材保持部23には、真空制御配管26と圧空制御配管27とが接続されている。この基材保持部23は、真空制御配管26および圧空制御配管27を介して、それぞれ真空制御部28および圧空制御部29に接続されている。このほかにも図示しない多数のケーブルや配管等の線条部材がステージユニット13に接続されている。この場合、各線条部材24、26、27は、ステージユニット13に対して気流Fの下流側(X軸方向プラス側)に延びている。これにより、ステージユニット13の移動に伴って、線条部材24、26、27同士が擦れ合って発塵した場合であっても、パーティクル等の異物がモールド50側に運ばれることが防止される。
(基材40)
インプリント用の基材40は、平坦な表面および平坦な裏面を有する平板状基板からなっている。この基材40は、例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等のガラスや、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン等の樹脂等、またはこれらの任意の積層材からなる透明基板等であっても良い。また、基材40としては、ニッケル、チタン、アルミニウム等の金属基板、シリコン、窒化ガリウム等の半導体基板等も用いることができる。このような基材40は、例えばマスターテンプレートであるモールド50のレプリカを作製するためのレプリカブランクであっても良い。あるいは、基材40は、光学素子又は磁気記録媒体等であっても良い。
(レベリング部15)
レベリング部15は、例えば、レーザー変位センサー等のレベリングセンサによって構成されている。このレベリング部15は、基材保持部23に保持された基材40の高さ(平坦度)を計測する機能を有している。
(アライメントカメラ16)
アライメントカメラ16は、基材40上に設けられた図示しないアライメントマークを検出することにより、ステージユニット13上の基材40の水平方向の位置決めを行うものである。具体的には、アライメントカメラ16によって基材40に形成されたアライメントマークを計測して、インプリント装置10に対する基材40の水平方向の位置ずれを求める。そして、インプリント装置10に対する基材40の位置ずれに基づいて、例えば移動ステージ22によって基材40の位置を調整する。
(ディスペンサヘッド17)
ディスペンサヘッド17は、基材保持部23に保持された基材40上にインクジェット式で光硬化性樹脂の液滴41を吐出するものである。ディスペンサヘッド17は、例えばインクジェットヘッドからなっている。また、ディスペンサヘッド17には、ディスペンサヘッド17の所望の動作、例えば、水平方向動作等を可能とする駆動部、ディスペンサヘッド17へのインク供給部、および、ディスペンサヘッド17、駆動部およびインク供給部を制御する制御部等が設けられていても良い。あるいはディスペンサヘッド17の下で、基材40を基材保持部23で固定した移動ステージ22を移動させながら、光硬化性樹脂を吐出させることにより所望のパターンに光硬化性樹脂を塗付しても良い。
(モールド保持部18)
モールド保持部18は、モールド50の凹凸構造51を有する面をステージユニット13方向に向けた状態で、モールド50を保持するものである。このモールド保持部18は、例えば、吸引による保持機構、機械挟持による保持機構、静電気による保持機構等によりモールド50を保持するものであり、保持機構の具体的構成には特に制限はない。
モールド保持部18には、高さ制御機構31が取り付けられており、これによりモールド50の高さ方向(Z軸方向)位置を制御ないし調整可能となっている。高さ制御機構31は、モールド50を下方向に駆動することによって、基材40上の光硬化性樹脂にモールド50を押し付ける。また、高さ制御機構31は、モールド50を上方向に駆動することによって、基材40上の光硬化性樹脂からモールド50を剥離(離型)する。
(モールド50)
モールド50は、その下面の中央領域に形成された微細な凹凸構造51を有している。
この凹凸構造51は、例えば電子線リソグラフィ法によって形成されたものである。モールド50は、照射部21からの光を透過する材料で構成され、例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。またモールド50は、基材40に転写すべき凹凸構造51が形成されたパターン面を有する。このモールド50は、モールド用基板の表面に電子線レジストを塗布し、電子線レジストに電子線描画を行ってレジストパターンを形成し、このレジストパターンをエッチングマスクとしてモールド用基板をエッチングして凹凸構造51を形成することで、製造されている。凹凸構造51は、図中では概略的に示されているが、凹凸構造51の凸部の高さ(凹部の深さ)、ピッチ、数、配置面積(モールド50の主面に対する凹凸構造51の占有面積)、形状(ライン形状、ドット形状(モスアイ状)等)は、特に限定されるものではなく、製造の対象となる基材に応じて適宜設定され得る。また、凹凸構造51の寸法は、特に限定されるものではないが、例えば、凸部の幅が40nm以下、好ましく10〜30nmであり、隣接する凸部の間の間隔は、40nm以下、好ましく10〜30nmである。なお、基材40がレプリカテンプレート作製用のレプリカブランクである場合、モールド50は、レプリカテンプレートを作製するためのマスターテンプレートであっても良い。
(照射部21)
照射部21は、基材40の上に供給(塗布)された光硬化性樹脂に光を照射する。後述するように、本実施の形態では、基材40の上に供給される樹脂は光硬化性樹脂であるため、かかる光硬化性樹脂は照射部21からの光の照射によって硬化する。なお、モールド保持部18には、照射部21からの光を通過させる開口が設けられている。
(気流形成部19)
気流形成部19は、上述したように、チャンバ11内に一側から他側(X軸方向マイナス側からX軸方向プラス側)に向かう気流Fを形成するものである。この気流は、モールド保持部18に対して横方向に吹き込まれる。また気流形成部19は、チャンバ11内において、平面から見てモールド保持部18に対してディスペンサヘッド17の反対側に配置されている。気流形成部19は、チャンバ11内をパーティクル等の異物の影響を除いた良好な転写環境にするものであり、例えば清浄な空気(クリーンエア)からなる気流Fを送り込むものであっても良い。なお、クリーンエアとしては、外気を取り込んだものであっても良く、例えば、フィルターを通した外気を用いることが好ましい。
(除電装置32)
また、図2に示すように、チャンバ11内には、モールド50および基材40を除電する除電装置32が設けられている。この除電装置32は、モールド50および基材40が帯電することによりモールド50および基材40に異物が付着することを防止するためのものである。このような除電装置32は、例えば軟X線型イオナイザであり、具体的には、軟X線(低エネルギーなX線)を照射することによりチャンバ11内のガス分子をイオン化して除電するものであっても良い。軟X線型イオナイザを用いた場合、発塵することがなく、安定した除電性能を得ることができる。
除電装置32は、モールド保持部18に対して気流Fの下流側とならない位置に配置されている。これにより、除電装置32によって生成されたイオンが、気流Fによって気流Fの下流側に流されるので、モールド50および基材40を効果的に除電することができる。具体的には、気流FがX軸方向マイナス側からX軸方向プラス側に向かう場合、除電装置32は、モールド保持部18に対してX軸方向マイナス側に位置するか、Y軸方向プラス側又はY軸方向マイナス側に位置することが好ましい。図2においては、除電装置32は、モールド保持部18に対してY軸方向プラス側に位置している。また、図2において、モールド保持部18と、アライメントカメラ16と、レベリング部15とは、X軸方向に沿って一直線状に並んでいるので、除電装置32によってそれらの側方から満遍なく除電を行うことができ、良好な除電環境をもたらすことができる。
(遮蔽部材33)
図2に示すように、ディスペンサヘッド17と除電装置32との間には、除電装置(軟X線型イオナイザ)32から照射された軟X線を遮る遮蔽部材33が配置されている。この遮蔽部材33は、金属材料又は塩化ビニル樹脂等の樹脂材料からなっていてもよい。このように遮蔽部材33を設けたことにより、除電装置32からの軟X線の影響によってディスペンサヘッド17から供給される光硬化性樹脂が変質してしまう不具合を防止することができる。
[インプリント方法]
次に、上述したインプリント装置10を用いてインプリント処理を行うインプリント方法について、図3乃至図9を参照して説明する。図3は、本実施の形態によるインプリント方法を示すフロー図であり、図4乃至図9はそれぞれ本実施の形態によるインプリント方法の一工程を示す側面図である。なお、図4乃至図9において、図1および図2に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付してある。また図4乃至図9において、便宜上、チャンバ11、レベリング部15、気流形成部19およびロード領域20等、いくつかの構成要素の図示を省略している。
まず、基材保持部23に基材40が搭載されていない状態で、ステージユニット13をロード領域20(図1および図2参照)に移動する(ロード領域移動工程、図3のS101)。なお、ステージユニット13は、ステージ制御部25によって移動ステージ22が駆動されることにより、ステージ定盤12上を水平移動する(以下の各工程においても同様)。
次に、このロード領域20において、ステージユニット13の基材保持部23上に基材40を保持する(基材保持工程、図3のS102)。この場合、真空制御部28によって、真空制御配管26を介してエア吸引され、基材40が基材保持部23に吸着保持される。
続いて、ステージユニット13をX軸方向マイナス側に移動することにより、基材40をレベリング部15(図1および図2参照)の下方に移動する(レベリング位置移動工程、図3のS103)。
次いで、レベリング部15において基材40の高さ方向位置が計測される(レベリング工程、図3のS104)。このレベリング工程S104においては、移動ステージ22によって基材40をレベリング部15の下方近傍で細かく移動させながら、レベリング部15によって基材40の全面の高さ(平坦度)を計測する。なお、レベリング部15による計測結果は、インプリントを行う(モールド50を樹脂に押し付ける)際において、モールド50の凹凸構造51の形成面を基材40の被転写面に対して平行に押し付けるために使用される。
続いて、図4に示すように、ステージユニット13をX軸方向マイナス側に移動することにより、基材40をアライメントカメラ16の下方に向けて移動する(アライメント位置移動工程、図3のS105)。
次いで、図5に示すように、アライメントカメラ16を用いて基材40の水平方向位置調整を行う(アライメント工程、図3のS106)。具体的には、アライメントカメラ16によって基材40に形成された図示しないアライメントマークを計測し、これによりインプリント装置10に対する基材40の水平方向の位置ずれを求める。そして、インプリント装置10に対する基材40の位置ずれに基づいて、移動ステージ22によって基材40の位置を調整する。
次に、ステージユニット13をX軸方向マイナス側に移動することにより、基材40をディスペンサヘッド17の下方に移動する(ディスペンサ位置移動工程、図3のS107)。
続いて、図6に示すように、基材保持部23に保持された基材40に、ディスペンサヘッド17からレジスト等の光硬化性樹脂の液滴41を吐出して供給する(液滴供給工程、図3のS108)。この液滴供給工程S108では、ディスペンサヘッド17の下方位置にある基材40上の所望の領域に、ディスペンサヘッド17から光硬化性樹脂の液滴41を吐出して供給する。
なお、光硬化性樹脂は、一般に主剤、開始剤、架橋剤により構成され、また、必要に応じて、モールド50との付着を抑制するための離型剤や、基材40との密着性を向上させるための密着剤を含有している。本実施の形態で使用する光硬化性樹脂には特に制限はなく、公知の光硬化性樹脂から、インプリントで製造するパターン構造体の用途、要求される特性、物性等に応じて適宜選択することができる。また、ディスペンサヘッド17から基材40上に供給される光硬化性樹脂の液滴41の個数、隣接する液滴41同士の距離は、個々の液滴41の滴下量、必要とされる光硬化性樹脂の総量、基材40に対する光硬化性樹脂の濡れ性、後工程である接触工程におけるモールド50と基材40との間隙等から適宜設定することができる。本実施の形態においては、気流形成部19によって一側から他側に向かう気流Fが形成されている。これにより、ディスペンサヘッド17から基材40上に吐出された樹脂の液滴41からの揮発成分やミストが、モールド50側へ拡散してモールド50等に付着することが防止される。
次に、図7に示すように、ステージユニット13をX軸方向マイナス側に移動することにより、基材40をモールド保持部18に保持されたモールド50の下方に移動する(モールド位置移動工程、図3のS109)。この際、上述したレベリング部15による計測結果を用いて、ステージユニット13上の基材40の高さ方向の位置及び傾きを調整しても良い。また、モールド50近傍に設けられた図示しない検出部を用いて、モールド50と基材40とのアライメント(位置合わせ)を行っても良い。
続いて、図8に示すように、モールド50と基材40とを近接させることにより、モールド50と基材40との間に液滴41を展開して光硬化性樹脂層42を形成する(接触工程、図3のS110)。この接触工程S110においては、高さ制御機構31によってモールド保持部18が下降し、モールド保持部18と基材保持部23とが近接する。これにより、モールド50と基材40との間に光硬化性樹脂の液滴41が展開され、光硬化性樹脂層42が形成される。
次いで、照射部21からの光によって光照射を行い、光硬化性樹脂層42を硬化させる。これにより、光硬化性樹脂層42にモールド50の凹凸構造51が転写される(硬化工程、図3のS111)。この硬化工程S111においては、モールド保持部18が下降した状態で、モールド保持部18の上方に位置する照射部21から光照射を行う。これにより光硬化性樹脂層42を光硬化させて、モールド50の凹凸構造51が転写された光硬化性樹脂層42が得られる。
その後、図9に示すように、光硬化性樹脂層42とモールド50とを引き離す(離型工程、図3のS112)。この離型工程S112においては、高さ制御機構31によってモールド保持部18が上昇することにより、光硬化性樹脂層42とモールド50とを引き離す。これにより、基材40上に凹凸パターン構造を有する光硬化性樹脂層42が形成される。
ところで、本実施の形態においては、上記各工程S101〜S112を行う間、チャンバ11内には、気流形成部19によって一側から他側(X軸方向マイナス側からX軸方向プラス側)に向かう気流Fが形成されている。また、気流Fの最上流側にモールド保持部18が配置されている。そして、少なくとも上記基材保持工程S102から液滴供給工程S108までの間の各工程は、いずれもモールド保持部18に対して気流Fの下流側で行われ、これらの各工程を行う間、ステージユニット13はモールド保持部18の下方に位置することがない。さらに、ステージユニット13に接続されたケーブルや配管等の複数の線条部材24、26、27もモールド保持部18の下方を通過しないようになっている。これにより、少なくとも上記基材保持工程S102から液滴供給工程S108までの間、ステージユニット13周辺で発生したパーティクル等の異物が、気流Fによってモールド50側へ運ばれることが防止され、異物がモールド50に付着することを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16とは、平面から見てこの順に配置されている。これにより、上記基材保持工程S102から液滴供給工程S108までの各工程を行う間、ステージユニット13の主たる動線が錯綜することがない。これにより、ステージユニット13の周辺で発生したパーティクル等の異物がモールド50に付着することをより確実に防止することができる。
さらに、本実施の形態においては、液滴供給工程S108を除く各工程において、ステージユニット13がディスペンサヘッド17の下方を横切らないようになっている。このため、ディスペンサヘッド17の吐出面が光硬化性樹脂の液滴によって濡れており、当該吐出面にパーティクルが付着しやすい場合であっても、このようなパーティクルの付着を防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図10を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は本発明の第2の実施の形態を示す平面図である。図10に示す第2の実施の形態は、ロード領域20、レベリング部15、アライメントカメラ16およびディスペンサヘッド17等の位置関係が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。図10において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図10において、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とは、平面から見てこの順に並んでおり、全体として平面略コ字状に配置されている。この場合、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16とは、X軸方向に一直線状に並んで配置されている。また、アライメントカメラ16と、レベリング部15とは、Y軸方向に並んで配置されている。さらに、レベリング部15と、ロード領域20とは、X軸方向に並んで配置されている。
また、除電装置32は、モールド保持部18に対して気流Fの下流側とならない位置であって、気流Fの方向に対してモールド保持部18の側方となる位置に配置されている。
この除電装置32は、気流Fの下流側斜め方向(X軸プラス方向かつY軸プラス方向)に向けて除電を行うように方向付けられている。
この場合、ディスペンサヘッド17、アライメントカメラ16、レベリング部15、ロード領域20および除電装置32をコンパクトに配置することができるので、インプリント装置10の省スペース化を図ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図11を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図11は本発明の第3の実施の形態を示す平面図である。図11に示す第3の実施の形態は、ロード領域20、レベリング部15、アライメントカメラ16およびディスペンサヘッド17等の位置関係が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。図11において、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11において、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とは、平面から見てこの順に並んでおり、全体として平面略L字状に配置されている。この場合、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16とは、平面L字状に並んで配置されている。また、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とは、Y軸方向に一直線状に並んで配置されている。
また、除電装置32は、上述した第2の実施の形態と同様、気流Fの方向に対してモールド保持部18の側方となる位置に配置されている。
この場合、アライメントカメラ16、レベリング部15およびロード領域20は、ディスペンサヘッド17から見て気流Fの下流側に配置されない。このため、ディスペンサヘッド17からの光硬化性樹脂の微量液滴や、光硬化性樹脂中に含まれていた一部あるいは全ての成分が揮発したものが、空気中にミストとして漂った場合であっても、このミストがアライメントカメラ16、レベリング部15及び/又はロード領域20側に送られるおそれがない。これにより、このようなミストが基材40に付着する不具合をより効果的に防止することができる。
(第4の実施の形態)
次に、図12を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図12は本発明の第4の実施の形態を示す平面図である。図12に示す第4の実施の形態は、レベリング部15とアライメントカメラ16とを一体化した点が異なるものであり、他の構成は上述した第3の実施の形態と略同一である。図12において、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12において、レベリング部15とアライメントカメラ16とを一体化した位置調整ユニット35が設けられている。この場合、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とは、平面から見てこの順に並んでおり、これらは全体として平面略L字状に配置されている。この場合、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、位置調整ユニット35とは、平面L字状に並んで配置されている。また、ディスペンサヘッド17と、位置調整ユニット35と、ロード領域20とは、Y軸方向に一直線状に並んで配置されている。
また、気流形成部19は、モールド保持部18よりもY軸方向マイナス側に延び出しており、これにより、気流Fを位置調整ユニット35およびロード領域20に向けて確実に送り込むことができる。
この場合、レベリング部15とアライメントカメラ16とが一体化されているので、インプリント装置10をよりコンパクトにすることができる。その他の点は、上述した第3の実施の形態と略同一である。
(第5の実施の形態)
次に、図13を参照して本発明の第5の実施の形態について説明する。図13は本発明の第5の実施の形態を示す平面図である。図13に示す第5の実施の形態は、ロード領域20、レベリング部15、アライメントカメラ16およびディスペンサヘッド17等の位置関係が異なるものであり、他の構成は上述した第1の実施の形態と略同一である。図13において、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図13において、モールド保持部18と、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16と、レベリング部15と、ロード領域20とは、平面から見てこの順に並んで配置されている。この場合、ディスペンサヘッド17と、アライメントカメラ16とは、Y軸方向に一直線状に並んで配置されている。また、アライメントカメラ16と、レベリング部15とは、X軸およびY軸方向に対して斜めに並んで配置されている。さらに、レベリング部15と、ロード領域20とは、Y軸方向に並んで配置されている。
また、除電装置32は、上述した第2の実施の形態および第3の実施の形態と同様、気流Fの方向に対してモールド保持部18の側方となる位置に配置されている。
この場合、ディスペンサヘッド17、アライメントカメラ16、レベリング部15、ロード領域20および除電装置32をコンパクトに配置することができるので、インプリント装置10の省スペース化を図ることができる。
(第6の実施の形態)
次に、図14および図15を参照して本発明の第6の実施の形態について説明する。図14は本発明の第6の実施の形態を示す側面図であり、図15は本発明の第6の実施の形態を示す平面図である。図14および図15に示す第6の実施の形態は、除電装置32(軟X線型イオナイザ)、遮蔽部材33、軟X線センサ34等の構成が異なるものであり、他の構成は上述した第2の実施の形態と略同一である。図14および図15において、第1の実施の形態乃至第5の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図14および図15において、除電装置32(軟X線型イオナイザ)は、基材保持部23に保持された基材40がモールド保持部18に保持されたモールド50の下方に位置するとき、基材40とモールド50との間に形成される空間(間隙)に向けて軟X線を照射するようになっている。すなわち、除電装置32は、基材40とモールド50とが鉛直方向に向き合う状態で基材40とモールド50との間に間隙が形成された際、当該間隙に、水平方向に沿った軟X線を照射するようになっている。これにより、除電装置32からの軟X線が基材40とモールド50との間に存在する分子をイオン化し、生成されたイオンがモールド50及び基材40に帯電した静電気を除電する。この結果、モールド50及び基材40に異物が付着することを防止することができる。このような除電装置32を用いた場合、発塵することがなく、安定した除電性能を得ることができる。
ディスペンサヘッド17と除電装置32との間には、除電装置32から照射された軟X線を遮る遮蔽部材33が配置されている。さらに、モールド保持部18に対して除電装置32の反対側には、除電装置32から照射された軟X線を検出する軟X線センサ34が配置されている。軟X線センサ34は、基材40とモールド50とが鉛直方向に向き合うように位置決めされた際に、モールド保持部18を挟んで除電装置32とは反対側に位置する。具体的には、平面視で、モールド保持部18を挟んで除電装置32と対向する位置に位置している。なお、除電装置32および軟X線センサ34は、その鉛直方向の位置を調整可能となっていても良い。
この軟X線センサ34は、除電装置32からの軟X線を検出し、その強度を検出する。
軟X線センサ34によって検出された軟X線の強度が所定値よりも小さい場合には、例えばインプリント装置10の制御部(図示せず)から警告を発しても良い。これにより、軟X線センサ34の検出値に基づき、除電装置32からの軟X線が適切に照射されているか否かを判定することができる。
(第7の実施の形態)
次に、図16乃至図18を参照して本発明の第7の実施の形態について説明する。
(インプリント装置)
図16は本発明のインプリント装置の第7の実施の形態を示す側面図であり、図17は図16に示されるインプリント装置の制御方法を示すフローチャートである。図16、図17において、本実施の形態によるインプリント装置100は、モールド101を保持するためのモールド保持部102と、基板111を保持するための基板保持部104と、基板111上に光硬化性樹脂の液滴を吐出するインクジェットヘッド107を備えた液滴供給部106と、インクジェットヘッド107から予備吐出された(ダミー吐出された)樹脂の液滴を受容するためのインク受容部材(ダミー吐出受け部)108と、排気部110と、これらの構成部材102、104、106、107、110を制御する制御部112とを備えている。
本実施の形態のインプリント装置では、モールド保持部102と基板保持部104とインクジェットヘッド107は相対的な位置を変更可能とされており、図示例のインプリント装置100では、基板保持部104が、モールド保持部102に対向し転写を行う転写位置と、保持する基板111にインクジェットヘッド107から樹脂の液滴の供給を受ける液滴供給位置との間を移動可能とされている。
このうち基板保持部104は、x方向に沿って移動可能となっており、この基板保持部104にインク受容部材108が設置されている。また、基板保持部104、インク受容部材108、モールド保持部102はいずれもチャンバ101A内に収納されている。またチャンバ101A内には、転写後にモールド101と樹脂とを剥離する際、モールド101に帯電した静電気を除去するための除電装置115が設けられている。
(モールド保持部102)
インプリント装置100を構成するモールド保持部102は、凹凸構造領域120を有する面を基板保持部104方向に向けてモールド101を保持するものである。このモールド保持部102は、例えば、吸引による保持機構、機械挟持による保持機構、静電気による保持機構等によりモールド101を保持するものであり、保持機構には特に制限はない。
(基板保持部104)
インプリント装置100を構成する基板保持部104は、インプリント用の基板111を保持するものであり、例えば、吸引による保持機構、機械挟持による保持機構、静電気による保持機構等により基板111を保持可能とされている。この基板保持部104は、インクジェットヘッド107の下方に位置する液滴供給位置と、モールド保持部102に対向し転写を行う転写位置(モールド保持部102下方位置)との間を、図示されるx方向で往復移動可能とされている。このようなモールド保持部102と基板保持部104の図示されるz方向での離接、x方向での基板保持部104の往復移動は、図示しない駆動機構部によって行われる。モールド保持部102と基板保持部104の離接は、モールド保持部102または基板保持部104の一方の駆動、あるいは、双方の駆動のいずれにより行うものであってもよい。また、駆動機構部は、液滴供給位置にて液滴供給部106のインクジェットヘッド107からの液滴の供給を受ける際に、所望の位置に液滴の供給を受けることを目的として、インクジェットヘッド107と連動し、図示のx方向にて基板保持部104の位置を制御するものであってもよい。
(液滴供給部106)
また、インプリント装置100を構成する液滴供給部106は、基板保持部104に保持された基板111上に樹脂の液滴(図示せず)を供給するものであり、インクジェット装置(図示例ではインクジェットヘッド107のみを示している)を備えている。図示例では、液滴供給部106のインクジェットヘッド107は、基板保持部104に保持された基板111上に樹脂の液滴を供給する液滴供給位置にある。液滴供給部106が備えるインクジェット装置は、この液滴供給位置にて基板111上に樹脂の液滴を供給するためのインクジェットヘッド107の所望の動作、例えば、図17に示されるy方向での往復動作、あるいは、このy方向の往復動作とx方向の往復動作を組み合わせた動作等を可能とする駆動部、インクジェットヘッド107へのインク供給部、および、インクジェットヘッド107と駆動部やインク供給部を制御する制御部等を具備している。また、液滴供給部106は、このような基板保持部104上方の液滴供給位置と、y方向に移動して基板保持部104から離れるヘッド待機位置との間を移動して、図16に示されるx方向でインクジェットヘッド107の往復移動を可能としている。
(インク受容部材108)
インプリント装置100を構成するインク受容部材(ダミー吐出受け部)108は、インクジェットヘッド107のヘッド待機位置の下方に位置しており、インクジェットヘッド107の吐出性能維持を目的としてヘッド待機位置で定期的に予備吐出(ダミー吐出とも呼ばれる)される液滴を受容するものであり、例えば、所望の形状の開口部を有する有底容器を備えている。また、このような有底容器の底部に多孔質体を備えるものであってもよく、これにより液滴の受容性が向上する。多孔質体としては、無機あるいは有機の公知の多孔質体、布等、液滴の成分により溶解、劣化しない材料からなるものであれば、特に制限はない。
(排気部110)
さらに、インプリント装置100を構成する排気部110は、インクジェットヘッド107から吐出された樹脂の液滴からの揮発成分、ミストを除去して、モールド101や基板111、インプリント装置100の構成部材への無用な付着を防止するものである。尚、本実施の形態においてミストとは、インクジェットヘッドを発生源とした液滴で、意図せずに装置内に漂うものを意味する。このようなミストを構成する液滴とは、インクジェットヘッドから意図して吐出したものの、基材上、モールド上、インク受容部材などの意図した所定位置に着弾しなかった液滴や、主滴の後に形成される微小な液滴(一般にサテライトと呼ばれる)や、インクジェットヘッドのノズル面に溜まった液がインクジェットヘッドの動作により振り落とされたりして生じた液滴など、意図せずに生じた液滴を含む。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち、制御部112によるインプリント装置の制御方法について図17および図18(A)〜(D)により説明する。
(モールド搬入および位置合わせ)
まず図示しないモールド搬送部によりモールド101がチャンバ101A内に搬入され、モールド101はチャンバ101A内においてモールド保持部102に保持されて、モールド保持部102の所定位置に位置合わせされる。
この間、すなわちモールド101の搬入および位置合わせの間、液滴供給部106のインクジェットヘッド107は図16のy方向へ移動し、ヘッド待機位置まで達する。このとき、基板保持部104がx方向に移動し、インク受容部材108がヘッド待機位置にあるインクジェットヘッド107の下方にくる。
次にヘッド待機位置にあるインクジェットヘッド107から樹脂がインク受容部材108内に吐出され、このようにして樹脂のダミー吐出が行われる。このような樹脂のダミー吐出は一定時間毎に行われる。このように後述する基板111の搬入前にダミー吐出を行うことにより、基板111を樹脂の揮発成分やミストによって汚染させない状態でインクジェットヘッド107を良好な状態に維持することができる。
(基板の搬入および位置合わせ)
次にチャンバ101Aに隣接して設けられた基板搬送路103内において、搬送ロボット105により基板111が搬入され、搬送ロボット105により搬入された基板111が基板受け渡し部101Bからチャンバ101A内に搬入される。
チャンバ101A内に搬入された基板111は、その後基板保持部104に保持されて、基板保持部104の所定位置に位置合せされる。
この間、チャンバ101A内のモールド保持部102においてモールド101を保持および位置合わせした後、基板111をチャンバ101A内へ搬入する前、ヘッド待機位置にあるインクジェットヘッド107からインク受容部材108内に樹脂が吐出され、このようにして樹脂のダミー吐出が行われる。このようなダミー吐出は一定時間必ず実施される。また基板111の搬入直前にダミー吐出を行うことにより、インクジェットヘッド107の本番の吐出作業までの時間間隔を短くすることができ、かつインクジェットヘッド107から略同一間隔で吐出することができる。同一間隔で吐出できることにより樹脂の塗布の位置精度や一滴の体積が安定する。このようにインクジェットヘッド107を良好な状態に維持するとともに、本番の吐出作業をスムーズに実行することができる。
上述したモールド101の搬入および位置合わせの間に行われる樹脂のダミー吐出、およびモールド101の保持および位置合わせから基板111を搬入するまでの間に行われる樹脂のダミー吐出は、いずれもインクジェットヘッド107の先端における乾燥を予防するものであり、このようなダミー吐出を行うことにより、後述のようにインクジェットヘッド107から基板111に対してスムーズに樹脂を吐出することができる。
(樹脂吐出工程)
樹脂吐出工程で、液滴供給位置にある基板保持部104に保持されているインプリント用の基板111上の所望の領域に、液滴供給部106のインクジェットヘッド107から光硬化性樹脂の液滴151を吐出して供給する(図18(A))。
ところで本実施の形態で用いられる基板111は適宜選択することができ、例えば、石英やソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラス等のガラス、シリコンやガリウム砒素、窒化ガリウム等の半導体、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂基板、金属基板、あるいは、これらの材料の任意の組み合わせからなる複合材料基板であってもよい。また、例えば、半導体やディスプレイ等に用いられる微細配線や、フォトニック結晶構造、光導波路、ホログラフィのような光学的構造等の所望のパターン構造物が形成されたものであってもよい。
また光硬化性樹脂は、一般に主剤、開始剤、架橋剤により構成され、また、必要に応じて、モールドとの付着を抑制するための離型剤や、基材との密着性を向上させるための密着剤を含有している。本実施の形態で使用する光硬化性樹脂には特に制限はなく、公知の光硬化性樹脂から、インプリントで製造するパターン構造体の用途、要求される特性、物性等に応じて適宜選択することができる。例えば、パターン構造体の用途がリソグラフィ用途であれば、エッチング耐性や粘度が低く残膜厚みが少ないことが要求され、パターン構造体の用途が光学部材であれば、特定の屈折率、光透過性が要求され、これらの要求に応じて光硬化性樹脂を適宜選択することができる。但し、いずれの用途であっても、使用するインクジェットヘッドへの適合性を満たす特性(粘度、表面張力等)を具備していることが要求される。尚、インクジェットヘッドは、その構造および材質等に応じて、適合する液体の粘度、表面張力等が異なる。このため、光硬化性樹脂の粘度や表面張力等を適宜に調整すること、あるいは、使用する光硬化性樹脂に適合するインクジェットヘッドを適宜に選択することが可能である。
液滴供給部106のインクジェットヘッド107から基板111上に供給する光硬化性樹脂の液滴151の個数、隣接する液滴の距離は、個々の液滴の滴下量、必要とされる光硬化性樹脂の総量、基材に対する光硬化性樹脂の濡れ性、後工程である接触工程におけるモールド101と基板111との間隙等から適宜設定することができる。
本実施の形態のインプリント装置100を使用した本実施の形態のインプリント方法では、排気部110の排気ポンプを作動させることにより、チャンバ101A内の排気操作を行うことができる。
これにより、液滴供給位置にあるインクジェットヘッド107から基板111上に吐出された樹脂の液滴からの揮発成分やミストが、転写位置方向へ拡散してモールド101等に付着することが防止できる。
(転写工程)
次に、転写工程にて、基板保持部104を液滴供給位置から転写位置に移動させ、モールド保持部102と基板保持部104とを近接させ凹凸構造を備えたモールド101と基板111を近接させて、このモールド101と基板111との間に樹脂の液滴151を展開して光硬化性樹脂層152を形成する(図18(B))。
図示例では、モールド101は凸構造部位を有するメサ構造であり、凹凸構造領域120は凸構造部位に位置している。このようなモールド101の材質は適宜選択することができるが、光硬化性樹脂層を硬化させるための照射光が透過可能な透明基材を用いて形成することができ、例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等、あるいは、これらの任意の積層材を用いることができる。モールド101の厚みは凹凸構造の形状、材料強度、取り扱い適性等を考慮して設定することができ、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定することができる。尚、モールド101はメサ構造を具備しないものであってもよい。
本実施の形態のインプリント装置100を使用した本実施の形態のインプリント方法では、この転写工程において、液滴供給部106のインクジェットヘッド107は、液滴供給位置からヘッド待機位置へ移動してインク受容部材108の上方で待機状態をとる。この転写工程では、排気部110の排気ポンプを作動させることにより、チャンバ101A内の排気操作を行うことができる。
次いで、モールド101側から光照射を行い、光硬化性樹脂層152を硬化させて、モールド101の凹凸構造が転写された転写樹脂層155とする(図18(C))。この硬化工程では、基板111が光を透過する材料であれば、基板111側から光照射を行ってもよく、また、基板111とモールド101の両側から光照射を行ってもよい。
この硬化中においても、チャンバ101A内の排気操作を行うことができる。
次に、転写樹脂層155とモールド101を引き離して、転写樹脂層155であるパターン構造体161を基板111上に位置させた状態とする(図18(D))。
この剥離工程においても、チャンバ101A内の排気操作を行うことができる。
(基板の搬出)
次にチャンバ101A内の基板保持部104上に保持された基板111が搬送ロボット105により基板受け渡し部101Bを介してチャンバ101Aから基板搬送路103側へ搬出される。
(モールドの除電)
ところで、上述した基板111上の転写樹脂層155とモールド101の剥離工程において、モールド101側が静電気により帯電することがある。このようにモールド101に静電気が帯電した場合は、チャンバ101A内の除電装置115によりモールド101を除電する必要がある。そして、このようなモールド101の除電により、モールド101に異物が引き付けられることを防止している。
このような除電装置115は、例えば軟X線型イオナイザであり、具体的には、軟X線(低エネルギーなX線)を照射することによりチャンバ101A内のガス分子をイオン化して除電するものであっても良い。軟X線型イオナイザを用いた場合、発塵することがなく、安定した除電性能を得ることができる。
除電する工程では、上記剥離工程後、または剥離途中から、モールドが除電されるまでの所定の時間、除電装置を作動させることが好ましい。
モールド101が除電されている状態とは、モールド101側の静電電位が異物を引き付けない程度に接地状態に近づいている状態で、一般的には+50ボルト以下、−50ボルト以上であることが望ましい。モールドが除電されるまでの時間は、例えばチャンバ101A内にモールドの静電電位測定器を設置して、測定される静電電位によって決定してもよいし、事前に決めておいてもよい。
(ダミー吐出のタイミング)
この間、基板の搬入および位置合わせから、基板への樹脂吐出、転写、基板の搬出およびモールドの除電までの間、一貫してインクジェットヘッド107からインク受容部材108に吐出される樹脂のダミー吐出は行われない(ダミー吐出は控える)。
このようにチャンバ101A内へ基板111を搬入、位置合わせをしてから基板111の搬出およびモールド101の除電までの間、一貫して樹脂のダミー吐出を行うことがないため、例えばチャンバ101A内へ搬入されて位置合わせが行われた基板111上にダミー吐出に伴う樹脂の揮発成分やミストが付着することはない。このため、例えば揮発成分が局所的に付着した部位の樹脂の濡れ広がり方が他の部位の樹脂と異なること、あるいはミストが付着することにより適切に管理された樹脂量からすれてしまうことが原因で膜厚分布が生じたり、モールド101の意図した凹部パターンへの樹脂充填が阻害されたり、あるいはモールド101と転写樹脂層155との引き離しに影響が及んでパターン欠陥が生じたりすることもない。
さらにまた、モールド101の除電までの間、ダミー吐出が行われないため、モールド101と転写樹脂層155とを剥離する際モールド101が帯電しても、異物がモールド101に引付けられることはない。
すなわち、転写樹脂層155との剥離後、除電前のモールド101は、帯電していることが考えられるが、モールド101を除電する前にインクジェットヘッド107からのダミー吐出を控えることにより、インクジェットヘッド107を作動させる際に各部の動作で生じる異物がモールド101に引き付けられ、この異物がモールド101に付着することはない。
このため、2枚目以降のインプリントにおいて異物を挟み込むような問題を生じることが無く、このモールド101を用いて高精度のパターン構造体を形成することができる。
なお、上記実施の形態において、基板111の搬出工程の後でモールド101の除電を行い、基板111の搬入からモールド101の除電までの間、ダミー吐出を行わない例を示したが、モールドの除電工程を基板111の搬出工程の前に実施してもよい。またモールド101の除電工程は必ずしも実行しなくてもよい。この場合は、ダミー吐出は基板111の搬出工程まで控えることになる。
基板111の搬入からモールドの除電工程までの間、ダミー吐出を行わない例を示したが、少なくとも転写工程の後、基板の搬出工程又はモールドの除電工程のいずれか一方までの間、ダミー吐出を行わないようにすることにより、少なくともモールド101への異物の引き付け、付着の問題を解消できる。
ところで、上述のように基板保持部104はx方向に沿って移動可能となっており、かつこの基板保持部104にインク受容部材108が設置されている(図16参照)。
このため基板保持部104上の基板111とインク受容部材108はチャンバ101A内で一体に移動することになる。このように基板111とインク受容部材108を一体に移動させることにより、装置の可動部分を減らして異物等の発生を防ぐことができる。
他方、基板111とインク受容部材108を一体に移動させた場合、基板111はインク受容部材108近傍にあるため、ダミー吐出に伴う樹脂の揮発成分やミストが付着することも考えられる。
これに対して本実施の形態によれば、ダミー吐出を基板111の搬出工程まで控えることにより、ダミー吐出に伴う樹脂の揮発成分やミストが基板111に付着することを防ぐことができる。
また、ダミー吐出を基板111の搬出工程が終了し、かつモールドの除電工程が終了するまで控えることにより、ダミー吐出に伴う樹脂の揮発成分やミストが基板111に付着することを防ぐことができ、かつこれら樹脂の揮発成分やミストがモールド101に引き付けられてモールドに付着することも防ぐことができる。
さらにまた、上記実施の形態において、除電装置115を用いてモールド101を除電する例を示したが、これに限らず除電装置115を用いることなく、自然放電により、モールド101を除電しても良い。自然放電は、インプリントの動作を行いモールドと基板を剥離後、剥離後の状態でモールドと基板を一定時間待機させても良く、またモールドの自然放電中に、基板の搬出作業を行っても良い。モールドが除電されるまでの時間は、例えばチャンバ101A内にモールドの静電電位測定器を設置して、測定される静電電位によって決定してもよいし、所定の値まで放電が進む時間を予測し、事前に決めておいてもよい。
なお、第7の実施の形態において、モールド101、チャンバ101A、モールド保持部102、基板保持部104、インクジェットヘッド107、基板111および除電装置115は、第1の実施の形態乃至第6の実施の形態における、モールド50、チャンバ11、モールド保持部18、基材保持部23、ディスペンサヘッド17、基材40および除電装置32にそれぞれ対応しており、これらと同様の構成を有していても良い。
(第8の実施の形態)
次に、図19を参照して本発明の第8の実施の形態について説明する。図19は本発明の第8の実施の形態を示す側面図である。図19に示す第8の実施の形態は、第1の実施の形態と第7の実施の形態とを組合せたものである。図19において、第1の実施の形態乃至第7の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図19において、インク受容部材(ダミー吐出受け部)108が移動ステージ22の基材保持部23上に設けられており、インク受容部材108は、基材40と一体となって移動するようになっている。インク受容部材108は、ディスペンサヘッド17から予備吐出された(ダミー吐出された)樹脂の液滴41を受容するためのものである。このインク受容部材108は、基材40に対して気流Fの下流側(X軸方向プラス側)に位置している。なお、インク受容部材108の役割と、インク受容部材108へダミー吐出するタイミングとは、第7の実施の形態の場合と略同様である。
気流形成部19からの気流Fは、チャンバ11内に一側から他側(X軸方向マイナス側からX軸方向プラス側)に向かって生じる。したがって、ダミー吐出のタイミングを第7の実施の形態の場合と同様にすることにより、ダミー吐出の際に生じたミストで基材40が汚染される不具合を防止することができる。とりわけ、本実施の形態のように移動ステージ22上にインク受容部材108が載置されている場合であっても、基材40が汚れにくくすることができる。また、本実施の形態によれば、基材40を搬出した後、モールド50の除電が完了するまでダミー吐出を行わないので、モールド50の汚染を抑制することもできる。
なお、上記において、インク受容部材108が移動ステージ22に設けられる場合を例にとって説明したが、これに限らず、インク受容部材108は、移動ステージ22とは別体として他の箇所に固定されていても良い。
本実施の形態において、第1の実施の形態と第7の実施の形態とを組合せた場合を例にとって説明したが、これに限らず、第2の実施の形態乃至第6の実施の形態のいずれかと、第7の実施の形態とを組合せても良い。この場合、基材40の汚染をより効果的に防止することができる。
10 インプリント装置
11 チャンバ
13 ステージユニット
14 支持部
15 レベリング部
16 アライメントカメラ
17 ディスペンサヘッド
18 モールド保持部
19 気流形成部
20 ロード領域
21 照射部
22 移動ステージ
23 基材保持部
24 制御系ケーブル
31 高さ制御機構
32 除電装置
33 遮蔽部材
40 基材
50 モールド

Claims (16)

  1. インプリント装置であって、
    チャンバと、
    前記チャンバ内に配置され、基材を保持する基材保持部を有するとともに、水平方向に移動可能なステージユニットと、
    前記チャンバ内にそれぞれ配置された、アライメントカメラと、ディスペンサヘッドと、モールドを保持するモールド保持部と、
    前記チャンバ内に一側から他側に向かう気流を形成する気流形成部とを備え、
    前記ディスペンサヘッドおよび前記アライメントカメラはいずれも、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側に位置することを特徴とするインプリント装置。
  2. 少なくとも前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てこの順に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見て一直線状に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てL字状に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  5. 前記ステージユニットに複数の線条部材が接続され、前記複数の線条部材は、前記ステージユニットに対して前記気流の下流側に延びていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインプリント装置。
  6. 前記チャンバ内に、前記モールドを除電する除電装置が設けられ、前記除電装置は、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側とならない位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインプリント装置。
  7. 前記除電装置は軟X線型イオナイザであり、前記ディスペンサヘッドと前記除電装置との間に、前記除電装置から照射された軟X線を遮る遮蔽部材が配置されていることを特徴とする請求項6に記載のインプリント装置。
  8. 前記軟X線型イオナイザは、前記基材保持部に保持された前記基材が前記モールド保持部に保持された前記モールドの下方に位置するとき、前記基材と前記モールドとの間に形成される空間に向けて軟X線を照射することを特徴とする請求項7に記載のインプリント装置。
  9. 前記モールド保持部に対して前記軟X線型イオナイザの反対側に、前記軟X線型イオナイザから照射された軟X線を検出する軟X線センサが配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のインプリント装置。
  10. 前記基材の高さ方向位置を計測するレベリング部を更に備え、前記レベリング部は、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側に位置することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のインプリント装置。
  11. インプリント方法であって、
    チャンバ内に配置され、水平方向に移動可能なステージユニットの基材保持部上に基材を保持する基材保持工程と、
    前記ステージユニットを移動することにより、前記基材をアライメントカメラの下方に移動するアライメント位置移動工程と、
    前記アライメントカメラを用いて前記基材の位置調整を行うアライメント工程と、
    前記ステージユニットを移動することにより、前記基材をディスペンサヘッドの下方に移動するディスペンサ位置移動工程と、
    前記基材に前記ディスペンサヘッドから光硬化性樹脂の液滴を吐出して供給する液滴供給工程と、
    前記ステージユニットを移動することにより、前記基材をモールド保持部に保持されたモールドの下方に移動するモールド位置移動工程と、
    前記モールドと前記基材とを近接させることにより、前記モールドと前記基材との間に前記液滴を展開して光硬化性樹脂層を形成する接触工程と、
    光照射を行い前記光硬化性樹脂層を硬化させることにより、前記光硬化性樹脂層に前記モールドの凹凸構造を転写させる硬化工程と、
    前記光硬化性樹脂層と前記モールドとを引き離す離型工程とを備え、
    前記チャンバ内に一側から他側に向かう気流が形成されており、
    前記基材保持工程、前記アライメント位置移動工程、前記アライメント工程、前記ディスペンサ位置移動工程、および前記液滴供給工程はいずれも、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側で行われることを特徴とするインプリント方法。
  12. 少なくとも前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てこの順に配置されていることを特徴とする請求項11に記載のインプリント方法。
  13. 前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見て一直線状に配置されていることを特徴とする請求項12に記載のインプリント方法。
  14. 前記モールド保持部と、前記ディスペンサヘッドと、前記アライメントカメラとは、平面から見てL字状に配置されていることを特徴とする請求項12に記載のインプリント方法。
  15. 前記基材保持工程、前記アライメント位置移動工程、前記アライメント工程、前記ディスペンサ位置移動工程、および前記液滴供給工程を行う間、前記ステージユニットは前記モールド保持部の下方に位置することがないことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載のインプリント方法。
  16. 前記基材の高さ方向位置を計測するレベリング工程を更に備え、前記レベリング工程は、前記モールド保持部に対して前記気流の下流側で行われることを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載のインプリント方法。
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