JP2016168980A - 自動車用スポイラ構造 - Google Patents

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聡 高藤
辰弥 清水
Tatsuya Shimizu
辰弥 清水
祐幸 野村
Yuko Nomura
祐幸 野村
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Abstract

【課題】複数の板部材で構成されたフロントスポイラを車両前後方向に沿って揺動させる際に、隣接する板部材同士が互いに干渉しない自動車用スポイラ構造を得る。【解決手段】フロントスポイラ32を車両幅方向の左右で2つに分割し、各板部材32Aの軸部50を車両幅方向の外側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜するように配置している。さらに、フロントスポイラ32の展開時における平面視では、フロントスポイラ32の車両幅方向の中央部(分割部52)は車両前方側へ向かって凸状となるように設けられている。そして、フロントスポイラ32の格納時は、当該フロントスポイラ32を車両前方側へ向かって揺動させる。これにより、フロントスポイラ32の格納時において、隣接する板部材32A同士は干渉しないようにしている。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用スポイラ構造に関する。
例えば、特許文献1に記載の発明では、フロントバンパの下方側の空気を整流するフロントスポイラが車両幅方向の左右で2つに分割された技術が開示されている。このフロントスポイラを構成する車両右側のスポイラ(板部材)及び車両左側のスポイラ(板部材)は、それぞれステッピングモータによって駆動可能とされ、車両前後方向に沿って所定の角度内を揺動可能としている。
特開平3−128779号公報
しかしながら、この先行技術では、フロントスポイラが、その使用時(展開時)において、平面視で車両幅方向の中央部分が車両前方側へ向かって突出する形状の場合、次のような問題が生じる可能性がある。例えば、フロントスポイラの不使用時(格納時)において、フロントスポイラを車両前後方向の後方側へ向かって揺動させ、当該フロントスポイラを格納しようとすると、車両右側のスポイラと車両左側のスポイラとが互いに干渉する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、複数の板部材で構成されたフロントスポイラを車両前後方向に沿って揺動させる際に、隣接する板部材同士が互いに干渉しない自動車用スポイラ構造を得ることが目的である。
請求項1に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造は、フロントバンパの車両下方側へ向かって展開されるフロントスポイラの一部を構成し、車両幅方向に沿った軸部を中心に車両前後方向に沿って前記フロントスポイラが展開される展開位置と格納される格納位置との間を揺動可能な複数の板部材と、前記板部材が連結され、板部材の格納時に前記板部材を車両前方側へ向かって前記格納位置まで揺動させ、板部材の展開時に前記板部材を車両後方側へ向かって前記展開位置まで揺動させる駆動機構と、を有している。
請求項1に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造では、フロントバンパの車両下方側へ向かって展開されるフロントスポイラの一部が、複数の板部材によって構成されている。この板部材は、車両幅方向に沿った軸部を中心に車両前後方向に沿ってフロントスポイラが展開される展開位置と格納される格納位置との間を揺動可能とされている。また、板部材は駆動機構に連結されており、板部材の格納時に当該板部材を車両前方側へ向かって格納位置まで揺動させ、板部材の展開時に当該板部材を車両後方側へ向かって展開位置まで揺動させる。
本発明では、フロントスポイラの一部は複数の板部材で構成されている。例えば、フロントスポイラの車両幅方向の中央部で当該フロントスポイラが分割されているとする。さらに、フロントスポイラが、その展開時に平面視で車両前方側へ向かって凸状となるように設けられている(以下、「凸状スポイラ」という)場合に、当該凸状スポイラを車両後方側へ向かって格納する場合、凸状スポイラの格納時、凸状スポイラの車両幅方向の中央部、すなわち板部材が隣接する分割部において、互いに隣接する板部材同士が干渉してしまう。
しかし、本発明では、フロントスポイラの格納時において、当該フロントスポイラ(板部材)を車両前方側へ向かって揺動させる。このため、いわゆる凸状スポイラであったとしても、フロントスポイラの格納時に、当該フロントスポイラの分割部では、板部材の自由端側に向かうにつれて隣接する板部材同士の隙間は広がるので板部材同士は干渉しない。換言すると、本発明の構成であれば、自動車に凸状スポイラを適用させることができる。なお、本明細書において、フロントスポイラの展開時に平面視で当該フロントスポイラが車両前方側へ向かって凸状となる形状を「凸状スポイラ」という。
請求項2に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造は、請求項1に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造において、前記フロントスポイラは、当該フロントスポイラの展開時に平面視で車両幅方向の中央部が車両前方側へ向かって凸状となるように設けられている。
例えば、車両の前端部において、車両幅方向の両端側に車両側部まで回り込む湾曲部が形成されている場合、フロントスポイラが車両幅方向に沿って配置されると、当該湾曲部が形成されてない車両よりも車両の前端部における車両幅方向の寸法は短くなってしまう。
しかし、請求項2に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造では、フロントスポイラは、当該フロントスポイラの展開時に平面視で車両幅方向の中央部が車両前方側へ向かって凸状となるように設けられている。つまり、フロントスポイラの車両幅方向の外側では、フロントスポイラの車両幅方向の中央部よりも車両後方側に板部材が配置されることになる。これにより、フロントスポイラの車両幅方向の外側を車両の湾曲部の内側に配置させることができ、結果的に、本発明によれば、フロントスポイラの車両幅方向の寸法をより長く設定することができる。
請求項3に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造は、請求項1又は請求項2に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造において、前記駆動機構は、モータと、前記モータの回転に伴って、少なくとも車両上下方向に沿って移動する駆動アームと、前記駆動アームに連結されると共に、前記板部材が固定され前記展開位置と前記格納位置の間で当該板部材を揺動させるてこ部材と、を含んで構成されている。
請求項3に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造では、駆動機構は、モータを備えており、モータの回転に伴って駆動アームが少なくとも車両上下方向に沿って移動する。この駆動アームにはてこ部材が連結されており、当該てこ部材には板部材が固定されている。このため、モータが回転し、駆動アームが少なくとも車両上下方向に沿って移動すると、板部材が展開位置と格納位置の間で車両前後方向に沿って揺動するようになっている。
以上説明したように、請求項1に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造は、複数の板部材で構成されたフロントスポイラを車両前後方向に沿って揺動させる際に、隣接する板部材同士が互いに干渉しない、という優れた効果を有する。
請求項2に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造は、自動車の床下への空気流入を抑制を抑制しつつ走行風をより車両の側方へスムーズに導く整流作用が得られる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載された本発明に係る自動車用スポイラ構造は、簡単な構成で板部材を車両前後方向に沿って揺動させることができる、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る自動車用スポイラ構造が適用された自動車の前部を示す車両斜め前方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る自動車用スポイラ構造の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る自動車用スポイラ構造を構成するフロントスポイラの配置を示すフロントバンパの概略平面図である。 図2の4−4線に沿って切断したときの断面図である。 図2の5−5線に沿って切断した状態で要部が拡大された要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る自動車用スポイラ構造を構成するフロントスポイラの車両右側を示す概略正面図である。
本発明の実施形態に係る自動車用スポイラ構造10について、図1〜図6に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RH、及び矢印LHは、それぞれ自動車用スポイラ構造10が適用された自動車(車両)12の前方向、上方向、車幅方向である右方向、左方向を示しており、以下単に上下前後及び車幅方向を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
(自動車用スポイラ構造の構成)
まず、自動車用スポイラ構造の構成について説明する。図1に示されるように、自動車12の前端部12Aには、フロントバンパ14が車両幅方向に沿って設けられている。フロントバンパ14は、図4に示されるように、自動車12の前端面を構成するバンパカバー16と、衝突時の衝撃を吸収するためのショックアブソーバ18と、バンパ骨格部材であるバンパリインフォースメント20と、を含んで構成されている。そして、フロントバンパ14は、図示しない固定手段によって車体側に固定されている。
バンパカバー16は、例えば、樹脂で形成されており、車両前後方向に沿って切断したときの断面形状が、車両後方側を開口とする略U字状を成している。具体的に説明すると、バンパカバー16は、意匠面22とされる前壁部24と、前壁部24の上端部から車両後方側へ屈曲し車体側に固定される上壁部26と、前壁部24の下端部から車両後方斜め下側へ屈曲する下壁部28と、を含んで構成されている。
ここで、バンパカバー16の下壁部28は、車両後方側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する傾斜壁とされており、当該下壁部28と路面との間で設けられる隙間29が車両後方側へ向かうにつれて狭くなるように設定されている。これにより、フロントタイヤ15(図1参照)よりも前側で、自動車12の床下への空気流入を抑制すると共に、下壁部28に当たった走行風を下壁部28の表面28Aに沿って自動車12の床下へ案内する。
また、バンパカバー16の前壁部24は、図3に示されるように、メインの意匠面22を構成する前面部22Aと、当該前面部22Aの車両幅方向の外側に形成された傾斜部22Bと、当該傾斜部22Bの後端部から延出され車両側部を構成する外側部22Cと、で構成されている。
前面部22Aは、前壁部24の車両幅方向の中央部を含んで車両幅方向に沿って形成され、車両前方側へ向かって僅かに膨らむなだらかな曲面を成している。そして、前面部22Aの車両幅方向の中央部には、フロントグリル30(図1参照)等が設けられる。また、傾斜部22Bは、車両幅方向の外側に向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜しており、当該傾斜部22Bには図示しないフォグランプが取付け可能とされている。さらに、外側部22Cは、傾斜部22Bの外端部から車両側部に回り込み車両前後方向に沿って形成されており、外側部22Cの後端部がホイールハウス17(図1参照)の一部を構成する。
一方、バンパカバー16の前壁部24の車両後方側には、図4に示されるように、ショックアブソーバ18が配置されており、当該ショックアブソーバ18は車両幅方向に沿って延在されている。また、ショックアブソーバ18の車両後方側には、バンパリインフォースメント20が配置されており、当該バンパリインフォースメント20は車両幅方向に沿って延在されている。
バンパリインフォースメント20は、例えば鉄系やアルミ系等の金属材料で形成されており、車体側の骨格部材を構成する左右一対のフロントサイドメンバ(図示省略)間を架け渡して車体に対し支持されている。また、バンパリインフォースメント20は、車両前後方向に沿って切断された断面形状が角筒状を成しており、前壁部20A、後壁部20B、上壁部20C、下壁部20Dと、を含んで構成されている。そして、バンパリインフォースメント20内の中空部20Eは前壁部20Aの上下方向中央部と後壁部20Bの上下方向中央部とを繋ぐ区画壁20Fによって、中空部20E1と中空部20E2とに区画されている。
これにより、バンパリインフォースメント20は、剛性を確保しつつ、軽量化を図ることができる。なお、バンパリインフォースメント20の形状はこれに限られるものではない。そして、バンパリインフォースメント20には、バンパカバー16の下方側に設けられる板部材としてのフロントスポイラ32を車両前後方向に揺動させるための駆動機構34が取付けられている。
ここで、駆動機構34について説明する。図2及び図4に示されるように、駆動機構34はバンパリインフォースメント20の車両幅方向の中央部に配設されている。また、駆動機構34はモータ36とリンク機構38を備えており、モータ36は、例えば、ステッピングモータが用いられ、所定の角度範囲内で正逆回転可能とされている。また、リンク機構38はモータ36の車両幅方向の両外側にそれぞれ設けられており、クランク42、駆動アーム44及びてこ部材46を含んで構成されている。なお、本実施形態では、左右のリンク機構38は、互いに同期させた状態で駆動するように設定されている。
モータ36の出力軸40は、車両幅方向が軸方向となるように設けられており、当該出力軸40にはクランク42の長手方向の一端部42Aが連結されている。クランク42の長手方向の他端部42Bには連結部45が連結されており、この連結部45を介して、クランク42の長手方向の他端部42Bには、角棒状を成し上下方向に配置された駆動アーム44の上端部44Aが連結されている。
このため、モータ36が駆動すると、クランク42が出力軸40を中心に所定の回転角度内を回転(揺動)し、上下方向かつ車両前後方向に沿って揺動する。これにより、連結部45を介して、駆動アーム44は上下方向かつ車両前後方向に沿って移動(揺動)する。
ここで、駆動アーム44の下端部44Bには、てこ部材46が連結されている。具体的に説明すると、てこ部材46は、車両の右側から見た車両側面視で略L字状を成しており、てこ部材46の一端側46Aに連結部43が連結されている。この連結部43を介して、駆動アーム44の下端部44Bにてこ部材46が連結されている。
一方、てこ部材46の他端側46Bには、軸部50が設けられている。この軸部50(の軸芯線O)を中心に、てこ部材46は回転可能とされる。軸部50は、車両幅方向に沿って配置されており、てこ部材46に固定されている。このため、駆動アーム44が上下方向かつ車両前後方向に沿って移動すると、てこ部材46は軸部50と一体に上下方向かつ車両前後方向に沿って軸部50の軸芯線Oを中心に揺動することとなる。
図4の実線で示されるように、駆動アーム44の上死点Pにおけるてこ部材46の下面46Cには、フロントスポイラ32が固定されている。駆動アーム44の上死点Pでは、フロントスポイラ32を構成する板部材32Aは、車両下方側へ向かって垂下された状態となっている。つまり、駆動アーム44の上死点Pでは、フロントスポイラ32はいわゆる展開状態となっている(フロントスポイラ32の展開位置)。
フロントスポイラ32の上端部33には、板部材32Aに対して略直交した状態で取付片32Bが形成されている。この取付片32Bにはボルトやナット等の締結具47が締結可能とされており、当該締結具47を介して、取付片32Bがてこ部材46の下面46Cに締結(固定)されている。
また、図2に示されるように、バンパリインフォースメント20の下壁部20Dには、フロントスポイラ32を取付けるためのブラケット48が固定されている。ブラケット48は、車両左側において車両前方側から見たときに逆略L字状に形成されており、ブラケット48の一端側48Aがポップナット等の締結具53(図5参照)を介してバンパリインフォースメント20の下壁部20Dに固定される。
また、ブラケット48の他端側48Bには、ブラケット49が設けられている。このブラケット49は、車両左側において車両前方側から見たときに略L字状に形成されており、ブラケット49の一端側49Aとブラケット48の他端側48Bとが車両幅方向に重なった状態で配置されている。また、ブラケット49の他端側49Bには、ボルトやナット等の締結具55を介してフロントスポイラ32の取付片32Bが固定されている。
ここで、ブラケット49の一端側49A及びブラケット48の他端側48Bには、てこ部材46の軸部50と同軸上に配設された軸部51が貫通している。この該軸部51は、ブラケット48の他端側48Bに対して回転可能とされており、ブラケット49の一端側49Aに対しては固定されている。このため、てこ部材46の揺動により、軸部51が回転すると、ブラケット49は軸部51周りを上下方向かつ車両前後方向に沿って揺動可能とされる。その結果、フロントスポイラ32が上下方向かつ車両前後方向に沿って揺動する。
図4の実線で示されるように、フロントスポイラ32が展開された状態から、クランク42の回転(揺動)により、図4の二点鎖線で示されるように、駆動アーム44が下死点Qへ移動すると、てこ部材46の連結部43が軸部50の軸芯線Oを中心に車両前方斜め上側へ向かって揺動する。そして、てこ部材46の揺動に伴って、図5の実線で示される状態から図5の二点鎖線で示されるように、ブラケット49が軸部51周りを車両前方斜め上側へ向かって揺動する。
これにより、フロントスポイラ32の取付片32Bが車両前方斜め上側へ向かって移動し、フロントスポイラ32がバンパカバー16の下壁部28の表面28Aと対向する。つまり、駆動アーム44の下死点Qでは、フロントスポイラ32はいわゆる格納状態となる(フロントスポイラ32の格納位置)。
ここで、フロントスポイラ32について説明する。図2及び図4に示されるように、フロントスポイラ32は、車両幅方向の中央部を分割部52として車両幅方向の左右で2つに分割されている。つまり、フロントスポイラ32は、2枚の板部材32Aと、各板部材32Aをそれぞれ揺動させる2本の軸部50と、を含んで構成される。なお、板部材32Aは、フロントスポイラ32の分割部52を基準として、左右反転させた状態で配置されている。自動車12の左右でそれぞれリンク機構38が設けられているため、各リンク機構38によってそれぞれ対応する板部材32Aが揺動する。なお、本実施形態では、上述のように、左右のリンク機構38は互いに同期されているため、左右の板部材32Aは略同じタイミングで揺動することになる。
図6の実線で示されるように、フロントスポイラ32は、展開された状態で、車両幅方向に沿って略水平に形成された横部32A1を備えている。当該横部32A1の車両幅方向の外側には、車両幅方向の外側へ向かうにつれて上方側へ向かって傾斜する傾斜部32A2が形成されており、当該傾斜部32A2の車両幅方向の外側には、上方側へ向かって直線状に形成された縦部32A3が設けられている。つまり、フロントスポイラ32は、車両幅方向の外側へ向かうにつれて上下方向の長さが短くなっている。図4の二点鎖線で示されるように、フロントスポイラ32は、格納された状態でバンパカバー16の下壁部28の表面28Aと対向するため、フロントスポイラ32の格納状態で、当該バンパカバー16の前壁部24から車両外側へ向かって張り出さないようにする必要がある。
このため、具体的には、フロントスポイラ32が格納された状態で、図6に示されるフロントスポイラ32の横部32A1は、図3に示されるバンパカバー16の前壁部24の前面部22Aから張り出さないように形成されている。また、図6に示されるフロントスポイラ32の傾斜部32A2は、図3に示されるバンパカバー16の前壁部24の傾斜部22Bから張り出さないように形成されている。さらに、図6に示されるフロントスポイラ32の縦部32A3は、図3に示されるバンパカバー16の前壁部24の外側部22Cの意匠面22から張り出さないように形成されている。つまり、フロントスポイラ32の形状は、自動車12の意匠に起因する。
また、フロントスポイラ32は、図3に示されるように、軸部50は車両幅方向の外側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜している。つまり、軸部50は、車両幅方向に沿った直線Rに対して車両後方側へ向かって角度θ分傾斜した直線S上に配置されている。
そして、前述のように、図2及び図4に示される各板部材32Aは、それぞれ軸部50の軸芯線Oを中心に揺動する。また、自動車12の左右でそれぞれリンク機構38が設けられているため、各リンク機構38によってそれぞれ対応する板部材32Aが揺動する。なお、本実施形態では、上述のように、左右のリンク機構38は互いに同期されているため、左右の板部材32Aは略同じタイミングで揺動することになる。
(自動車用スポイラ構造の作用・効果)
次に、自動車用スポイラ構造の構成に作用・効果ついて説明する。
一般に、燃費性能をより向上させるためには、展開された状態のフロントスポイラ32を車両前方側かつ車両幅方向の外側まで大きく形成させることが重要である。しかし、図3に示されるように、バンパカバー16の前壁部24の車両幅方向の両端側には、傾斜部22Bが形成され、車両幅方向の外側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜している自動車12がある。このような場合、図3の二点鎖線で示されるように、フロントスポイラ100が単体だと、フロントスポイラ100の配置制約が大きくなる。つまり、できるだけフロントスポイラ100を車両前後方向の前方側へ配置したり、車両幅方向の外側へ配置したりすることが困難である。
したがって、本実施形態では、図3の実線で示されるように、フロントスポイラ32の車両幅方向の中央部を分割部52として当該フロントスポイラ32が車両幅方向の左右で2つに分割され、各板部材32Aの軸部50は車両幅方向の外側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜するように配置している。これにより、板部材32Aの車両幅方向の端部を車両幅方向のできるだけ外側まで配置させることができる。これにより、当該フロントスポイラ32では、自動車12の床下への空気流入を抑制を抑制しつつ走行風をより車両の側方へスムーズに導く整流作用が効果的に得られる。
一方、フロントスポイラ32を車両幅方向の左右で2つに分割し、各板部材32Aの軸部50を車両幅方向の外側へ向かうにつれて車両後方側へ向かって傾斜させることによって、フロントスポイラ32の展開時(図3の実線で示されるフロントスポイラ32の状態)における平面視では、フロントスポイラ32の車両幅方向の中央部(分割部52)は車両前方側へ向かって凸状となるように設けられている(いわゆる凸状スポイラ)。
例えば、図示はしないが、各板部材32Aを車両後方側へ向かって格納するとする。この場合、フロントスポイラ32の格納時に、フロントスポイラ32の分割部52で隣接する板部材32A同士が当該分割部52側において互いに干渉してしまう。
しかし、本実施形態では、フロントスポイラ32の格納時(図2の二点鎖線で示されるフロントスポイラ32の状態)において、当該フロントスポイラ32を車両前方側へ向かって揺動させる。このため、フロントスポイラ32の分割部52では、板部材32Aの自由端側へ向かうにつれて隣接する板部材32A同士の隙間は広がっていく。
したがって、本実施形態によれば、いわゆる凸状スポイラであったとしても、フロントスポイラ32の格納時において、隣接する板部材32A同士は干渉しない。換言すると、本実施形態によれば、自動車12に凸状スポイラを適用させることができ、フロントスポイラ32の設計の自由度が広がる。
また、本実施形態では、駆動機構34として、モータ36とリンク機構38を備えており、リンク機構38は、クランク42、駆動アーム44及びてこ部材46を含んで構成されている。これにより、モータ36が回転すると、クランク42を介して駆動アーム44が上下方向かつ車両前後方向に沿って移動(揺動)する。これにより、てこ部材46が車両前後方向に沿って移動し、板部材32Aが展開位置と格納位置の間で揺動する。つまり、本実施形態による駆動機構34では、簡単な構成で板部材32Aを車両前後方向に沿って揺動させることができる。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態では、図2及び図4に示される駆動機構34において、左右のリンク機構38は、互いに同期させた状態で駆動するように設定されているが、これに限られるものではない。例えば、左右のリンク機構38は、必ずしも同期させる必要はなく、個々に駆動可能とされてもよい。この場合、左右のリンク機構38で個々にモータが必要となる。
また、本実施形態では、フロントスポイラ32は、車両幅方向の中央部を分割部52として車両幅方向の左右で2つに分割されているが、必ずしも2つである必要はなく、3つ以上に分割されてもよい。
さらに、本実施形態では、駆動機構34として、モータ36とリンク機構38を備えており、リンク機構38は、クランク42、駆動アーム44及びてこ部材46を含んで構成されているが、これに限られるものではない。例えば、本実施形態では、駆動機構34を構成する駆動アーム44は、クランク42を介して移動する。このため、駆動アーム44は上下方向かつ車両前後方向に移動することになるが、必ずしもクランク42は必要ではない。例えば、当該駆動アーム44に図示はしないがラックを形成し、モータに連結されたピニオンがラックに噛合されるようにして、駆動アーム44を上下移動させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、バンパカバー16の下壁部28の表面28Aよりも車両下方側にフロントスポイラ32が配置された状態でフロントスポイラ32は格納されているが、下壁部28の表面28Aに、例えば、上方側へ向かって凹む凹部を形成し、当該凹部内にフロントスポイラ32が格納されるようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 自動車用スポイラ構造
12 自動車
14 フロントバンパ
32 フロントスポイラ
32A 板部材
34 駆動機構
36 モータ(駆動機構)
44 駆動アーム(駆動機構)
46 てこ部材(駆動機構)
50 軸部

Claims (3)

  1. フロントバンパの車両下方側へ向かって展開されるフロントスポイラの一部を構成し、車両幅方向に沿った軸部を中心に車両前後方向に沿って前記フロントスポイラが展開される展開位置と格納される格納位置との間を揺動可能な複数の板部材と、
    前記板部材が連結され、板部材の格納時に前記板部材を車両前方側へ向かって前記格納位置まで揺動させ、板部材の展開時に前記板部材を車両後方側へ向かって前記展開位置まで揺動させる駆動機構と、
    を有する自動車用スポイラ構造。
  2. 前記フロントスポイラは、当該フロントスポイラの展開時に平面視で車両幅方向の中央部が車両前方側へ向かって凸状となるように設けられている請求項1に記載の自動車用スポイラ構造。
  3. 前記駆動機構は、
    モータと、
    前記モータの回転に伴って、少なくとも車両上下方向に沿って移動する駆動アームと、
    前記駆動アームに連結されると共に、前記板部材が固定され前記展開位置と前記格納位置の間で当該板部材を揺動させるてこ部材と、
    を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載の自動車用スポイラ構造。
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