JP2016168866A - パッケージトレイの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージトレイが傾斜姿勢時に車両後側から車両前側に加わる外力を受けても、パッケージトレイやヒンジ部の損傷を防ぐことができ、而も車両が走行中にパッケージトレイがガタついたりそれによる異音が発生したりすることを防ぐ。【解決手段】車体側に設けられ、車室内側に突出する円柱状の第1のヒンジ部11と、第1のヒンジ部の上方近傍に離隔して設けられ、略扇形状に構成されて車室内側に突出する第2のヒンジ部12と、パッケージトレイ2の車両前側の側面部に設けられ、パッケージトレイが水平姿勢では第2のヒンジ部の第1の円弧面12a及び第1のヒンジ部の外周面で挟持され、パッケージトレイが水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に。第1のヒンジ部の外周面で常時、摺動する第1のヒンジ受け部21と、第2のヒンジ部の第2の円弧面12b上を常時、摺動する第2のヒンジ受け部22とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、パッケージトレイの支持構造に係り、特に、リヤシートの後方に設けられた荷室に積載した荷物を隠すためのパッケージトレイの支持構造に関する。
従来、リヤシートの後方に荷室が設けられたハッチバック系やワゴン系の自動車では、荷室に積載した荷物を外部からは視認できないようにするパッケージトレイが開発されている。
この後部荷室を隠すためのパッケージトレイとしては、バックドアを閉める際に、パッケージトレイトリムに負荷がかかることを防止ないし抑制できるパッケージトレイの支持構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
このパッケージトレイの支持構造は図11に示すように、パッケージトレイ5を車体側に対して回動可能に支持するために、車室内側に突出し、その上面においてパッケージトレイ5の車両前側端部を支持するガイド部60を有する第1のヒンジ6を備えている。
この第1のヒンジ6のガイド部60は、上面に設けられ、側面視において、その輪郭がガイド部60の外側に膨らむ円弧状を成す第1の曲面61と、第1の曲面61の車両前側端部から上方に立ち上がる立ち上がり面62と、立ち上がり面62の上側端部から車両前側下方に延出し、その輪郭が曲線状を成す第2の曲面63とを有している。
パッケージトレイ5は、車両前側端部に設けられ、側面視において、車両の前方側及び後方側に傾くことが可能な状態で第1の曲面61と当接する曲面である当接部51と、当接部51から車両前側に、その輪郭が円弧状を成すように下方に湾曲した状態で延出する延出部52とを有している。このパッケージトレイ5の回動中心となる中心位置は第1のヒンジのガイド部60の直下に存在するものである。
また、このパッケージトレイの支持構造は、第1のヒンジ6のガイド部60から離間して設けられ、側面視において、その輪郭が後側上方及び前側下方を長軸とする略楕円状を成るような形状で車室内側に突出して、パッケージトレイ5の車両前側端部の浮き上がりを防止する第2のヒンジ7を備えている。
このように構成されたパッケージトレイの支持構造においては、パッケージトレイ5の延出部52は、第1のヒンジ6のガイド部60の第2の曲面63と第2のヒンジ7との間にその厚み方向において挟持されている構成なので、パッケージトレイ5は、当接部51がその傾きを変えながら第1のヒンジ6のガイド部60の第1の曲面61上を車両の前方側及び後方側に移動することで回動可能になる。
また、後部荷室を隠すためのパッケージトレイとしては、傾斜姿勢のパッケージトレイが車両前方に押圧された場合において、軸部に負荷がかかる事態を抑制することが可能なパッケージトレイの取付構造が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
このパッケージトレイの取付構造は図12に示すように、荷室の側壁から車内側に突出され、パッケージトレイ8が回動可能に取り付けられるヒンジピン9と、パッケージトレイ8の側壁部に別体で設けられ、相対向するヒンジピン9に回動自在に取り付けられるヒンジカラー80とを備えている。
ヒンジカラー80は、ヒンジピン9が嵌合される軸受凹部81aが設けられ、この軸受凹部81aはパッケージトレイ8が水平姿勢では下方に開口されるように形成されている。また、軸受凹部81aの開口端のうち車両前側の部分となる開口端前部には、パッケージトレイ8が水平姿勢では開口端のうち車両後側の部分となる開口端後部に向かって突出すると共に、ヒンジピン9の車両前側端部に対して下方から係止することが可能な係止部81bが設けられている。
ヒンジピン9は、パッケージトレイ8が水平姿勢では係止部81bの突出端と開口端後部との隙間を通って軸受凹部81aから外部に離脱不可能で、パッケージトレイ8が傾斜姿勢では係止部81bの突出端と開口端後部との隙間を通って軸受凹部81aから外部に離脱可能なように構成されている。
このように構成されたパッケージトレイの取付構造においては、パッケージトレイ8が水平姿勢ではヒンジカラー9の係止部がヒンジピンの車両前側端部に対して下方から係止することが可能なので、水平姿勢のパッケージトレイが上方に変位しても、係止部がヒンジピンの車両前側端部に対して下方から係止することで、パッケージトレイの上方への変位を規制することができる。
また、傾斜姿勢のパッケージトレイにおいては、ヒンジピン9は、ヒンジカラー80の係止部81bの突出端と開口端後部との間の隙間を通って軸受け凹部81aから離脱可能なので、傾斜姿勢のパッケージトレイ8が車両前方に押圧された場合には、ヒンジピン9は軸受け凹部81aから外部に離脱することができる。
なお、上述した何れのパッケージトレイ8も、パッケージトレイ8がバックドア(図示せず。)を開ける動作に連動して車両後側端部が持ち上げられる方向に回転可能になっている。
特開2012−116317号公報 特開2014−148288号公報
しかしながら、背景技術に記載した図11に示すパッケージトレイの支持構造では、バックドアを全開時にパッケージトレイ5の車両後側端部に一定以上の外力を受けると、その力はパッケージトレイ5の車両前側端部にも伝達されるので、パッケージトレイ5の延出部52は当該パッケージトレイ5が傾斜姿勢でも第2のヒンジ7に係合していることから、その外力を逃がすことができず、この係合部分やパッケージトレイ自体を損傷する虞があった。この外力の例として、バックドアが全開時における荷室からの荷物の積み下ろし作業時に、パッケージトレイの車両後側端部に乗員が頭等をぶつける事象が該当する。
また、背景技術に記載した図12に示すパッケージトレイの取付構造では、ヒンジピン9が、パッケージトレイ8が水平姿勢では係止部81bの突出端と開口端後部との隙間を通って軸受凹部81aから外部に離脱不可能で、パッケージトレイ8が傾斜姿勢では係止部81bの突出端と開口端後部との隙間を通って軸受凹部81aから外部に離脱可能なように構成されているので、パッケージトレイ8が特に水平姿勢の場合には、ヒンジカラー80の軸受凹部81aとヒンジピン9との間に隙間が出きてしまうので、車両が走行中にパッケージトレイ8がガタついたりそれによる異音が発生したりする虞があった。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、パッケージトレイが傾斜姿勢時に車両後側から車両前側に加わる外力を受けても、パッケージトレイやヒンジ部の損傷を防ぐことができ、而も車両が走行中にパッケージトレイがガタついたりそれによる異音が発生したりすることを防ぐことができるパッケージトレイの支持構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるパッケージトレイの支持構造は、リヤシートの後方に設けられた荷室に積載した荷物を隠すためのパッケージトレイを、水平方向に沿って配される水平姿勢と、車両後側端部が車両前側端部よりも高い位置に配される所定の傾斜姿勢との間で車体側に対して回動自在に支持するために、当該パッケージトレイの車両前側の両側面部がそれぞれ回動可能に車体に取り付けられるものである。
このようなパッケージトレイの支持構造は、車体側に設けられ、車室内側に突出する円柱状の第1のヒンジ部と、車体側の第1のヒンジ部の上方近傍に離隔して設けられ、第1のヒンジ部側に位置する第1の円弧面、及び第1の円弧面よりも第1のヒンジ部から離隔して位置すると共に当該第1の円弧面より半径値が大きい第2の円弧面、並びに所定の大きさの中心角を有した略扇形状に構成されて車室内側に突出する第2のヒンジ部と、パッケージトレイの車両前側の側面部に設けられ、当該パッケージトレイが水平姿勢では第2のヒンジ部の第1の円弧面及び第1のヒンジ部の外周面で挟持され、当該パッケージトレイが水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に第1のヒンジ部の外周面で常時、摺動するように形成された第1のヒンジ受け部と、パッケージトレイの車両前側の側面部に第1のヒンジ受け部から車両後側方向に離隔して設けられ、当該パッケージトレイが水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に第2のヒンジ部の第2の円弧面上を常時、摺動するように形成された第2のヒンジ受け部とを備えているものである。なお、本明細書において、「挟持」とは挟んだ状態で支持することを意味する。また、「摺動」とは接触状態ですり動かすことを意味する。
また、第2のヒンジ部は、パッケージトレイが水平姿勢から傾斜姿勢まで回転すると、当該パッケージトレイが第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部から離脱可能に形成されているものである。
このような第1の態様であるパッケージトレイの支持構造によれば、パッケージトレイが水平姿勢の場合には、第1のヒンジ受け部が上下方向で第1のヒンジ部の外周面及び第2のヒンジ部の第1の円弧面に当接されると共に、第1のヒンジ受け部が水平方向で第2のヒンジ部の第1の円弧面に当接され、且つ第2のヒンジ受け部が水平方向で第2のヒンジ部の第2の円弧面に当接されるので、車両が走行中にパッケージトレイがガタついたりそれによる異音が発生したりすることを防ぐことができる。
さらに、パッケージトレイが水平姿勢から傾斜姿勢に移動していく場合には、乗員がバックドアを開けることでパッケージトレイが連動して水平姿勢から傾斜姿勢に移動していく場合には、第2のヒンジ受け部は第2のヒンジ部の第2の円弧面で常時、摺動し、第1のヒンジ受け部は第1のヒンジ部の外周面で常時、摺動してはいるが、第1のヒンジ受け部及び第2のヒンジ受け部が離隔して設けられているので、パッケージトレイが水平姿勢から傾斜姿勢まで回転すると、当該パッケージトレイが第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部から離脱可能になる。したがって、パッケージトレイの車両後側端部に一定以上の外力を受けても、パッケージトレイが車両前側方向に外れるので、その外力を逃がすことができ、この係合部分やパッケージトレイ自体の損傷を防ぐことができる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるパッケージトレイの支持構造において、第1のヒンジ部の軸中心と、第2のヒンジ部の第1の円弧面の円弧中心とは同心になるように設定され、第2のヒンジ部の第2の円弧部の円弧中心の位置は、当該第2のヒンジ部の第1の円弧部の円弧中心の位置より上方に設定されるものである。
このような第2の態様であるパッケージトレイの支持構造によれば、パッケージトレイが水平姿勢から傾斜姿勢まで回転した場合に、第2のヒンジ部の第2の円弧部の円弧中心の位置が、当該第2のヒンジ部の第1の円弧部の円弧中心の位置より上方に設定されることから、パッケージトレイの第2の引掛爪形状部が第2のヒンジ部の第2の円弧部に沿って移動しても、第2のヒンジ部の第2の円弧部と第1の引掛爪形状部との隙間が広がってしまうことを防ぐことができるので、その隙間に指を挟んでしまう、所謂指詰めを防ぐことができる。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様であるパッケージトレイの支持構造において、荷室に積載した荷物の高さ位置が、第1のヒンジ部の軸中心の位置より予め定められた高さ寸法だけ上方の場合において、パッケージトレイの車両後側端部に上から下に向かって外力が加わると、荷物の上端部を支点にして当該パッケージトレイが第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部から離脱するように、第1のヒンジ受け部と第2のヒンジ受け部との最少間隔は設定されているものである。
このような第3の態様であるパッケージトレイの支持構造によれば、リヤドアの傾斜角度が緩い場合に、ドア閉め時にパッケージトレイの車両後側端部を押してしまうことになるが、荷室に積載した荷物の高さ位置が、第1のヒンジ部の軸中心の位置より予め定められた高さ寸法だけ上方の場合でも、荷物の上端部を支点にして当該パッケージトレイが第1のヒンジ部及び第2のヒンジ部から離脱するように、第1のヒンジ受け部と第2のヒンジ受け部との最少間隔は設定されているので、その場合におけるパッケージトレイの損傷を防ぐことができる。
本発明のパッケージトレイの支持構造によれば、パッケージトレイが傾斜姿勢時に車両後側から車両前側に加わる外力を受けても、パッケージトレイやヒンジ部の損傷を防ぐことができ、而も車両が走行中にパッケージトレイがガタついたりそれによる異音が発生したりすることを防ぐことができるようになる。
本発明のパッケージトレイの支持構造における好ましい実施の形態を示すパッケージトレイの車両前側の側面図で、(A)はパッケージトレイが水平姿勢の図、(B)はパッケージトレイが傾斜姿勢の図である。 図1のパッケージトレイの支持構造が適用される車両のリヤを簡略化した側面図で、(A)はパッケージトレイが水平姿勢の図、(B)はパッケージトレイが傾斜姿勢の図である。 (A)は本発明に適用されるパッケージトレイの全体斜視図である。 本発明のパッケージトレイの支持構造が適用されるデッキサイドトリムを示す全体斜視図である。 本発明のパッケージトレイの支持構造のパッケージトレイの車両前側の側面図であって、パッケージトレイの回動軌跡を表す図である。 本発明のパッケージトレイの支持構造のパッケージトレイの車両前側の側面図であって、パッケージトレイの組み付け態様を表す図である。 本発明のパッケージトレイの支持構造が適用される車両のリヤを簡略化した側面図で、荷室に積載した荷物の高さが高い場合において、リヤドアを閉じたときのパッケージトレイの動きを示す図である。 図7における1点鎖線の円で囲んだ部位を示す拡大図である。 本発明のパッケージトレイの支持構造が適用される車両のリヤを簡略化した側面図で、バックドアが全開時における荷室からの荷物の積み下ろし作業時に、傾斜姿勢になったパッケージトレイの車両後側端部に乗員が頭等をぶつける事象が生じたときのパッケージトレイの動きを示す図である。 図9における1点鎖線の円で囲んだ部位を示す拡大図である。 従来のパッケージトレイの支持構造を示す図で、パッケージトレイの側縁部前端の側面図である。 従来のパッケージトレイの取付構造を示すで、ヒンジカラー周辺の側面図である。
以下、本発明のパッケージトレイの支持構造を実施するための形態例について、図面を参照して説明する。なお、本発明が適用されるパッケージトレイの両側面部は、車幅方向の中心に対して基本的には左右対称に構成されているので、図1、図2、図5〜図10では一方のパッケージトレイの側面部のみを図示し、このパッケージトレイの支持構造について説明する。
また、この発明を実施するための形態で使用する各図中において矢印で方向を示してあるが、これは運転席に着座した乗員から見た方向を示している。矢印UPは車両上方向、矢印FRは車両前方向、矢印RHは車幅右側方向、矢印RRは車両後方向をそれぞれ示している。さらに、各矢印は各部品が車体に組み込まれたときの方向性を示している。
本発明のパッケージトレイの支持構造は、リヤシートの後方に設けられた荷室に積載した荷物を隠すためのパッケージトレイを、水平方向に沿って配される水平姿勢と、車両後側端部が車両前側端部よりも高い位置に配される所定の傾斜姿勢との間で車体側に対して回動自在に支持するために、当該パッケージトレイの車両前側の両側面部がそれぞれ回動可能に前記車体に取り付けられるものである。
パッケージトレイは図3に示すように、薄型の略箱型形状に熱可塑性樹脂によって構成され、上面には、例えば小物ポケットが形成されている。このパッケージトレイ2を回動自在に支持するための車体側として、例えば、デッキサイドトリムが該当する。このデッキサイドトリムは車室内の車幅方向における側部に配設され、図4に示すように、車室内側壁を構成している。また、デッキサイドトリム1には、パッケージトレイ2を水平姿勢で支持するための支持部1aが設けられている。
このようなパッケージトレイの支持構造は図1(A)、(B)、図2(A)、(B)に示すように、デッキサイドトリム1に設けられる第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12と、パッケージトレイ2の車両前側の側面部に設けられる第1のヒンジ受け部21及び第2のヒンジ受け部22とを備えている。
第1のヒンジ部11は、車室内側に突出する円柱状に形成されている。第2のヒンジ部12は、第1のヒンジ部11の上方近傍に離隔して設けられ、車室内側に突出するように略扇形状に形成されている。この略扇形状の第2のヒンジ部12は、第1のヒンジ部11側に位置する第1の円弧面12aと、第1の円弧面12aよりも第1のヒンジ部11から離隔して位置すると共に当該第1の円弧面12aより半径値が大きい第2の円弧面12bと、所定の大きさの中心角(開き角度)を有している。その形状は、扇形の中心側をこの扇形と同心の円弧(第1の円弧面12a)により切り落とすと共に、中心角によって切り出された略扇形状となる。また、略扇形状の第2のヒンジ部12は、図中、左側の切断面12cが略上下方向に沿って配置され、右側の切断面12dが略水平方向に沿って配置されている。なお、この第2のヒンジ部12は、図中、左側の切断面12cが第1のヒンジ部11の軸中心X1の直上近傍に配置され、右側の切断面12dが車両後側に向かって斜め上方に配置されている。
また、第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12は、このように単純な形状なので、デッキサイドトリム1と一体化させることができる。即ち、1つの射出成形用金型で、第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12が一体化されたデッキサイドトリム1を成形することができる。
第1のヒンジ受け部21は、パッケージトレイ2が水平姿勢では第2のヒンジ部12の第1の円弧面12a及び第1のヒンジ部11の外周面で挟持され、当該パッケージトレイ2が水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に第1のヒンジ部11の外周面で常時、摺動するように形成されている。
第2のヒンジ受け部22は、第1のヒンジ受け部21から車両後側方向に離隔して設けられている。この第2のヒンジ受け部22は、パッケージトレイ2が水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に第2のヒンジ部12の第2の円弧面12b上を常時、摺動するように形成されている。
これら第1のヒンジ受け部及び第2のヒンジ受け部22は、具体的には、相対向する部位が爪状に形成されている。
第1のヒンジ受け部21は、例えば、側面視において爪先端部21aから車両前側上方に傾いた傾斜面から成る第1の傾斜面21bと、第1の傾斜面21bの上側端部から延出して形成され、上方に膨らむ円弧状から成る第1の曲面21cと、第1の曲面21cの車両前側端部から延出して形成され、車両前側上方に傾いた傾斜面から成る第2の傾斜面21dと、爪先端部21aから車両前側下方に延出し、その輪郭が曲線状を成す第2の曲面21eとが形成されている。また、第2の傾斜面21dの上側端部はパッケージトレイ2の上面2aに連設され、第2の曲面21eの下側端部はパッケージトレイ2の下面2bに連設されている。なお、本明細書において、「延出」とは延びた状態で出ることを意味する。また、本明細書において、「連設」とは連なった状態で接続されることを意味する。
したがって、第1のヒンジ受け部21は、パッケージトレイ2が水平姿勢では第1の曲面21c及び第2の曲面21eが第2のヒンジ部12の第1の円弧面12a及び第1のヒンジ部11の外周面で挟持され、当該パッケージトレイ2が水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に第2の曲面21eが第1のヒンジ部11の外周面で常時、摺動することになる。
第2のヒンジ受け部22は、例えば、側面視において爪先端部22aから車両後側上方に傾いた傾斜面から成る傾斜面22bと、爪先端部22aから車両後側下方に延出し、その輪郭が曲線状を成す曲面22cとが形成されている。また、傾斜面22bの上側端部はパッケージトレイ2の上面2aに連設され、曲面22cの下側端部はパッケージトレイ2の下面2bに連設されている。
したがって、第2のヒンジ受け部22は、パッケージトレイ2が水平姿勢及び傾斜姿勢間で回動動作する場合に爪先端部22aが第2のヒンジ部12の第2の円弧面12b上を常時、摺動することになる。
また、第2のヒンジ部12は、パッケージトレイ2が水平姿勢から傾斜姿勢まで回転すると、当該パッケージトレイ2が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱可能に形成されている。具体的には、略扇形状の第2のヒンジ部12が、図中、左側の切断面12cが略上下方向に沿って配置され、右側の切断面12dが略水平方向に沿って配置されていると共に、左側の切断面12cが、図中、第1のヒンジ部11の軸中心X1の直上近傍に配置されているので、パッケージトレイ2の第1のヒンジ受け部21及び第2のヒンジ受け部22の各爪先端部21a、22aが、略扇形形状の第2のヒンジ部12の左側の切断面12c及び第1のヒンジ部11の外周面から離脱させることができる。
また、第1のヒンジ部11の軸中心X1と、第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aの円弧中心X2とは同心になるように設定され、第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bの円弧中心X3の位置は、当該第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aの円弧中心X2の位置より上方に設定されている(図5参照。)。
また、荷室に積載した荷物の高さ位置が、第1のヒンジ部11の軸中心X1の位置より予め定められた高さ寸法だけ上方の場合において、パッケージトレイ2の車両後側端部に上から下に向かって外力が加わると、荷物Pの上端部Yを支点にして当該パッケージトレイ2が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱するように、第1のヒンジ受け部21と第2のヒンジ受け部22との最少間隔は設定されている(図7参照。)。具体的には、第1のヒンジ受け部21及び第2のヒンジ受け部22の各爪先端部21a、22aの間の隙間になる。
このように構成された本発明のパッケージトレイの支持構造によるパッケージトレイの回動動作について、以下、図5に基づいて説明する。なお、図5において、実線で示すパッケージトレイは水平姿勢を表し、1点鎖線及び2点鎖線で示すパッケージトレイ2は傾斜姿勢を表し、点線で示す小さな円C1は第1のヒンジ受け部21が第1のヒンジ部11の外周面に沿って移動する仮想移動軌跡を表し、点線で示す大きな円C2は第2のヒンジ受け部22が第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aに沿って移動する仮想移動軌跡を表している。
なお、以下、列記するパッケージトレイ2の種々の動作説明では、何れの場合も、パッケージトレイ2の車両後側端部は連結部材(図示せず。)によってバックドア3に連結されているものとする。したがって、バックドア3を開ける動作に連動して、パッケージトレイ2は車両後側端部が持ち上げられた傾斜姿勢になるので、荷室を開放することができる。
まず、パッケージトレイ2が水平姿勢の場合には、第1のヒンジ受け部21が上下方向で第1のヒンジ部11の外周面及び第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aに当接されると共に、第1のヒンジ受け部21が水平方向で第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aに当接され、且つ第2のヒンジ受け部22が水平方向で第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bに当接される。
具体的には、第1のヒンジ受け部21の第1の曲面21c及び第2の曲面21eが上下方向で第1のヒンジ部11の外周面及び第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aに当接されると共に、第1のヒンジ受け部21の第1の曲面21cと第2の傾斜面21dとの接続点が水平方向で第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aに当接され、且つ第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aが水平方向で第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bに当接される。
したがって、車両が走行中にパッケージトレイ2がガタついたりそれによる異音が発生したりすることを防ぐことができる。
次に、乗員がバックドア3を開けることでパッケージトレイ2が連動して水平姿勢から傾斜姿勢に移動していく場合には、第2のヒンジ受け部22は第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bで常時、摺動し、第1のヒンジ受け部21は第1のヒンジ部11の外周面で常時、摺動してはいるが、第1のヒンジ受け部21及び第2のヒンジ受け部22が離隔して設けられているので、パッケージトレイ2が水平姿勢から傾斜姿勢まで回転すると、当該パッケージトレイ2が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱可能になる。
具体的には、第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aは第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bで常時、摺動し、第1のヒンジ受け部21の第2曲面21eは第1のヒンジ部11の外周面で常時、摺動してはいるが、第1のヒンジ受け部21の爪先端部21a及び第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aが離隔して設けられているので、パッケージトレイ2が水平姿勢から傾斜姿勢まで回転すると、当該パッケージトレイ2が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱可能になる。
したがって、パッケージトレイ2の車両後側端部に一定以上の外力を受けても、パッケージトレイ2が車両前側方向に外れるので、その外力を逃がすことができ、この係合部分やパッケージトレイ自体の損傷を防ぐことができる。
なお、第1のヒンジ部11の軸中心X1と、第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aの円弧中心X2とは同心になるように設定され、第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bの円弧中心X3の位置は、当該第2のヒンジ部の第1の円弧面12aの円弧中心X2の位置より上方に設定されているので、パッケージトレイ2が水平姿勢から傾斜姿勢に移動することで、パッケージトレイ2の第2の引掛爪形状部22が第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bに沿って移動しても、第2のヒンジ部12の第2の円弧部12bと第1の引掛爪形状部21との隙間が広がってしまうことを防ぐことができる。
具体的には、パッケージトレイ2の第2の引掛爪形状部22の爪先端部22aが第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bに沿って移動しても、第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bと第1の引掛爪形状部21の第1の曲面21cとの隙間が広がってしまうことを防ぐことができる。したがって、その隙間に指を挟んでしまう、所謂指詰めを防ぐことができる。
なお、第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bの円弧中心X3と第1の円弧面12aの円弧中心X2とが同心の場合には、第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bと第1の引掛爪形状部21の第1の曲面21cとの隙間が広がってしまうので、指詰めしてしまう確率が高くなる。
次に、パッケージトレイ2を第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12に対して組み付ける際の組み付け態様について、図6に基づき説明する。
図6において、点線DL1で表したパッケージトレイ2は組み付け前の状態、点線DL2で表したパッケージトレイ2は組み付け途中の状態、実線で表したパッケージトレイ2は組み付けが完了した状態を、それぞれ示している。
パッケージトレイ2を第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12に対して組み付けるには、まず、点線DL1で示すパッケージトレイ2の第1のヒンジ受け部21及び第2のヒンジ受け部22間の隙間に第2のヒンジ部12を挿入可能な位置に、パッケージトレイ2を移動させる。次に、第1のヒンジ受け部21及び第2のヒンジ受け部22間の隙間に第2のヒンジ部12を挿入させると共に、第2のヒンジ受け部22を第1のヒンジ部11に当接させる。そして、第1のヒンジ部11がパッケージトレイ2の回転中心になるので、この状態から、パッケージトレイ2の車両後側端部を下方に下ろしていくだけで、第1のヒンジ受け部21が第1のヒンジ部11の外周面に沿うと共に、第2のヒンジ受け部22が第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bに沿って移動することになることから、パッケージトレイ2を容易な操作で水平姿勢にすることができる。なお、パッケージトレイ2はデッキサイドトリム1の支持部1aで支持されることで、水平姿勢を維持することになる。
次に、荷室に積載した荷物Pの高さ位置が、第1のヒンジ部11の軸中心X1の位置より高い場合に、バックドア3を全開状態から閉じた場合におけるパッケージトレイ2の外力を逃がす動作について、以下、図7、図8に基づき説明する。なお、ここで説明する車両はリヤドア3の傾斜角度が緩い車種である。また、図7、図8において、点線で示すパッケージトレイ2は荷物Pの上面に係止された状態の傾斜姿勢を表し、1点鎖線で示すパッケージトレイ2はバックドア3のドア閉め時にパッケージトレイ2の車両後側端部を押しだした直後の当該パッケージトレイ2の動きを表し、実線で示すパッケージトレイ2はバックドア3の全閉時の当該パッケージトレイ2の動きを表している。
パッケージトレイが荷物Pの上端部Yに係止された状態の傾斜姿勢である点線で示すパッケージトレイ2の場合には、バックドア3を全開状態から閉めていくと、バックドア3がパッケージトレイ2の車両後側端部に対して上から下に向かって外力を加えることになる。バックドア3がパッケージトレイ2の車両後側端部を押しだした直後のパッケージトレイ2は、1点鎖線で示すパッケージトレイ2のように、パッケージトレイ2の車両後側端部が力点、荷物Pに当接している上端部Yを支点、パッケージトレイ2の車両前側端部が作用点になるので、てこの原理によって荷物Pに当接している上端部Yを支点にしてパッケージトレイ2の車両前側端部が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱を開始する。
具体的には、パッケージトレイ2の第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aが第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bを上方に向かって摺動すると共に、第1のヒンジ受け部21の爪先端部21aが第1のヒンジ部11から離れて第2のヒンジ部12の左側の切断面12cの下端方向へ移動していくことになる。
さらに、バックドア3を閉塞動作により全閉状態にしていくと、パッケージトレイ2は、てこの原理によって荷物Pに当接している上端部Yを支点にしてパッケージトレイ2の車両前側端部が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から完全に離脱することになる。具体的には、パッケージトレイ2の第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aが第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bから離れると共に、第1のヒンジ受け部21の爪先端部21aが第2のヒンジ部12の左側の切断面12cから離れていくことになる。
即ち、パッケージトレイ2の車両後側端部に上から下に向かって外力が加わると、荷物Pの上端部Yを支点にして当該パッケージトレイ2が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱するように、第1のヒンジ受け部21と第2のヒンジ受け部22との最少間隔は設定されているので、リヤドア3の傾斜角度が緩い場合に、ドア閉め時にパッケージトレイ2の車両後側端部を押してしまうことになるが、荷室に積載した荷物Pの高さ位置が、第1のヒンジ部11の軸中心の位置より予め定められた高さ寸法だけ上方の場合でも、荷物Pの上端部Yを支点にして当該パッケージトレイ2が第1のヒンジ部11及び第2のヒンジ部12から離脱するように、第1のヒンジ受け部21と第2のヒンジ受け部22との最少間隔は設定されているので、その場合におけるパッケージトレイ2の損傷を防ぐことができる。
最後に、バックドア3が全開時における荷室からの荷物(図示せず。)の積み下ろし作業時に、パッケージトレイ2の車両後側端部に乗員Cが頭をぶつける事象が生じたときにおけるパッケージトレイ2の外力を逃がす動作について、以下、図9、図10に基づき説明する。なお、図9、図10において、1点鎖線で示すパッケージトレイ2は傾斜姿勢であることを表し、実線で示すパッケージトレイ2は傾斜姿勢のパッケージトレイ2の車両後側端部に乗員Cが頭をぶつけた場合における当該パッケージトレイ2の動きを表している。
まず、パッケージトレイ2が傾斜姿勢の場合には、第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aは第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bの左側上方で当接し、第1のヒンジ受け部21の爪先端部21aは第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aの左側上方で当接していない状態になっている。この状態において、パッケージトレイ2の車両後側端部に乗員Cが頭をぶつけると、その外力はパッケージトレイ2の車両後側端部から車両前側端部にも伝達されるので、第2のヒンジ部12の第2の円弧面12bの左側上方で当接している第2のヒンジ受け部22の爪先端部22aは第2の円弧面12bから離脱し、第2のヒンジ部12の第1の円弧面12aの左側上方で当接していない第1のヒンジ受け部21の爪先端部21aも第1の円弧面12aから離脱することになる。
即ち、パッケージトレイ2が傾斜姿勢の場合には、第1のヒンジ受け部21と第2のヒンジ受け部22との間の隙間が第2のヒンジ部12から車両前側方向に向かって離脱可能な方向に位置するように形成されているので、パッケージトレイ2の損傷を防ぐことができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
1……デッキサイトトリム
11……第1のヒンジ部
1……軸中心
12……第2のヒンジ部
12a……第1の円弧面
2……円弧中心
12b……第2の円弧面
3……円弧中心
2……パッケージトレイ
21……第1のヒンジ受け部
22……第2のヒンジ受け部

P……荷物
Y……上端部

Claims (3)

  1. リヤシートの後方に設けられた荷室に積載した荷物を隠すためのパッケージトレイを、水平方向に沿って配される水平姿勢と、車両後側端部が車両前側端部よりも高い位置に配される所定の傾斜姿勢との間で車体側に対して回動自在に支持するために、当該パッケージトレイの車両前側の両側面部がそれぞれ回動可能に前記車体に取り付けられるパッケージトレイの支持構造において、
    前記車体側に設けられ、車室内側に突出する円柱状の第1のヒンジ部と、
    前記車体側の前記第1のヒンジ部の上方近傍に離隔して設けられ、前記第1のヒンジ部側に位置する第1の円弧面、及び前記第1の円弧面よりも前記第1のヒンジ部から離隔して位置すると共に当該第1の円弧面より半径値が大きい第2の円弧面、並びに所定の大きさの中心角を有した略扇形状に構成されて前記車室内側に突出する第2のヒンジ部と、
    前記パッケージトレイの前記車両前側の前記側面部に設けられ、当該パッケージトレイが前記水平姿勢では前記第2のヒンジ部の前記第1の円弧面及び前記第1のヒンジ部の外周面で挟持され、当該パッケージトレイが前記水平姿勢及び前記傾斜姿勢間で回動動作する場合に前記第1のヒンジ部の前記外周面で常時、摺動するように形成された第1のヒンジ受け部と、
    前記パッケージトレイの前記車両前側の前記側面部に前記第1のヒンジ受け部から車両後側方向に離隔して設けられ、当該パッケージトレイが前記水平姿勢及び前記傾斜姿勢間で回動動作する場合に前記第2のヒンジ部の前記第2の円弧面上を常時、摺動するように形成された第2のヒンジ受け部とを備え、
    前記第2のヒンジ部は、前記パッケージトレイが前記水平姿勢から前記傾斜姿勢まで回転すると、当該パッケージトレイが前記第1のヒンジ部及び前記第2のヒンジ部から離脱可能に形成されていることを特徴とするパッケージトレイの支持構造。
  2. 前記第1のヒンジ部の軸中心と、前記第2のヒンジ部の前記第1の円弧面の円弧中心とは同心になるように設定され、前記第2のヒンジ部の前記第2の円弧部の円弧中心の位置は、当該第2のヒンジ部の前記第1の円弧部の円弧中心の位置より上方に設定されることを特徴とする請求項1記載のパッケージトレイの支持構造。
  3. 前記荷室に積載した前記荷物の高さ位置が、前記第1のヒンジ部の軸中心の位置より予め定められた高さ寸法だけ上方の場合において、前記パッケージトレイの前記車両後側端部に上から下に向かって外力が加わると、前記荷物の上端部を支点にして当該パッケージトレイが前記第1のヒンジ部及び前記第2のヒンジ部から離脱するように、前記第1のヒンジ受け部と前記第2のヒンジ受け部との前記最少間隔は設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパッケージトレイの支持構造。
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