JP2008213501A - 車両用リアパッケージトレイの支持構造 - Google Patents

車両用リアパッケージトレイの支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】バックドアと、該バックドア前方の荷室上面を開閉可能に覆うリヤパッケージトレイと、該バックドア及びリヤパッケージトレイ7を互いに連動可能に連結するストラップとを備えた車両用リヤパッケージトレイの支持構造において、バックドアが開状態になるのに対応して前傾状態とされたリヤパッケージトレイ7に対して、該トレイ7を更に開こうとする方向に荷重が作業した場合に、該トレイ7の回転支持部15が破損するのを防止する。
【解決手段】トレイ7の傾斜角度θが所定角度α°になっている状態で該トレイ7に対して傾斜角度θを増大させる方向(W方向)の荷重が作用した場合には、支持軸10によるトレイ7の軸支を解除させるようにする。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用リアパッケージトレイの支持構造に関する技術分野に属する。
従来より、車両のルーフ後端部付近に軸支されて前後方向に回動するバックドアと、該バックドア前方の荷室上面を開閉可能に覆うリヤパッケージトレイとを備えた、車両用リヤパッケージトレイの支持構造は知られている。
例えば、特許文献1に示すものでは、上記リヤパッケージトレイは、荷室上面の車幅方向の両端部に配設されたサイドトレイと、該サイドトレイの車幅方向内側に配設されたセンタートレイとを有している。このセンタートレイの車両前側端部は、車幅方向に延びる支持軸に係合して回動支持(軸支)されており、リヤパッケージトレイは、該センタートレイを該支持軸回りに上下方向に回動させることで開閉可能になっている。
また、センタートレイの後部は、上記バックドアに紐状部材(連結部材)を介して連結されており、これにより、バックドアの開閉に連動して、センタートレイも開閉するようになっている。すなわち、バックドアが後方につまり開方向に回動したときには、センタートレイの車両後側部分が、紐状部材を介して該バックドアによりリフトアップされ、この結果、センタートレイはその傾斜角度を増加させながら上方につまり開放方向に回動する。
従って、荷室内の荷物の積みおろし作業を行う際等、バックドアが開状態にあるときには、センタートレイの車両後側部分が紐状部材によりリフトアップされ、該センタートレイはその車両前側端部が車両後側端部に比べて低くなる前傾状態のまま保持され、これにより積みおろし作業を容易に行えるようになっている。
特開2003−170780号公報
しかしながら、上述の特許文献1に示す車両用リアパッケージトレイでは、例えば荷室内の荷物の積みおろし作業を行う際に、作業者が作業用スペースを確保するために前傾状態に保持されたセンタートレイを更に開こうとした場合に、その車両後側部が連結部材によりバックドアに拘束されているが故に、該センタートレイの車両前側端部における支持軸との係合部に大きな力がかかり、この結果、該係合部の破損を招くという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バックドアと、該バックドア前方の荷室上面を開閉可能に覆うリヤパッケージトレイと、該バックドア及びリヤパッケージトレイを互いに連動可能に連結する連結部材とを備えた車両用リヤパッケージトレイの支持構造に対して、その構成に工夫を凝らすことで、バックドアが開状態になるのに対応して前傾状態とされたリヤパッケージトレイに対して、該トレイを更に開こうとする方向に荷重が作業した場合に、該トレイの破損を確実に防止しようとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、リヤパッケージトレイの傾斜角度を規制する規制部を備えるとともに、該トレイの傾斜角度が規制部により規制されて所定角度になっている状態で該トレイに対して傾斜角度を増大させる方向の荷重が作用した場合には、支持軸によるトレイの軸支を解除させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両後部の上端部付近に軸支されて前後方向に回動可能とされるバックドア前方の荷室の前部に配設された支持軸に軸支されるとともに、該支持軸回りに上下方向に回動して該荷室の上面を開閉可能に覆うトレイと、上記バックドア及び上記トレイを互いに連動可能に連結する連結部材とを備えた、車両用リアパッケージトレイの支持構造を対象とする。
そして、上記トレイは、その車両前側端部が上記支持軸により軸支されていて、上記バックドアの開く方向への回動に伴って該トレイの車両後側端部がリフトアップされて該支持軸回りに上側に回動することで、水平面に対する傾斜角度が増大するように構成されており、上記トレイの傾斜角度を所定角度以下に規制する規制部と、上記トレイの傾斜角度が上記規制部により規制されて上記所定角度になっている状態で当該トレイに対して該傾斜角度を増大させる方向の荷重が作用した場合に、上記支持軸による上記トレイの軸支を解除させる解除機構とを備えてなるように構成されているものとする。
上記の構成により、バックドアが開く方向に回動するのに伴って、トレイの車両後側部がリフトアップされて上記支持軸回りに上側に回動し、この結果、トレイの水平に対する傾斜角度が増加して、荷室上面が次第に開放されるつまりトレイが開かれることとなる。そして、バックドアが全開状態となって停止したときには、トレイは荷室上面を開放した状態で停止しする。この状態で、トレイを更に開こうとしてトレイを開く方向つまり傾斜角度を増加させる方向に回動させた場合には、傾斜角度が所定角度になった時点で規制部による角度規制を受けて、トレイをそれ以上回動させることができなくなる。そして、この傾斜角度が所定角度になっている状態で更にトレイを開こうとした場合には、上記解除機構が上記支持軸によるトレイの軸支を解除する。この結果、トレイの支持軸に軸支されている軸支部に無理な荷重が作用することにより、該軸支部やその周辺部分が破損するのを確実に防止することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記解除機構によって上記支持軸による上記トレイの軸支が解除された解除状態になっているときに、該軸支が解除されたことを視認可能にする解除状態視認機構を備えているものとする。
このことにより、荷物の積みおろしを行う乗員は、上記解除状態において上記支持軸によるトレイの軸支が解除されたことを視認することができるとともに、該トレイを支持軸に再軸支させるべく対策を講じることができる。従って、支持軸によるトレイの軸支が解除されたまま車両が走行することにより、該車両の走行振動に起因してトレイが振動する等して車室内に騒音が発生するのを確実に防止することが可能となる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、上記解除状態視認機構は、上記解除状態において、上記トレイを上記支持軸から脱落させるとともに、該脱落されたトレイを上記連結部材を介して上記バックドアに連結させておくように構成されているものとする。
このことにより、上記解除状態においては、トレイが支持軸から脱落する。従って、乗員は、該トレイが脱落したのを見て、上記支持軸によるトレイの軸支が解除されたことを容易に認識することができる。従って、請求項2と同様の作用効果をより一層確実に得ることが可能となる。
請求項4の発明では、請求項2の発明において、上記解除状態視認機構は、上記解除状態において上記トレイを閉じようとした場合に、該トレイの傾斜角度が所定の設定角度になったときには、該トレイの傾斜角度を該設定角度に保持することで該トレイの車両前側端部が車両後側端部に比べて低くなる前傾状態を保持するよう構成されているものとする。
このことにより、上記解除状態においては、トレイを閉じようとしているにも拘わらず、該トレイはその傾斜角度が設定角度になったまま停止して上記前傾状態のまま保持される。従って、乗員は、トレイが前傾状態のまま保持されているのを見て、上記支持軸によるトレイの軸支が解除されていることを容易に認識することができる。従って、請求項2と同様の作用効果をより一層確実に得ることが可能となる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、上記解除状態において上記前傾状態に保たれたトレイに対して、下側への荷重が作用した場合に、該トレイを上記支持軸に再軸支させる再軸支機構を更に備えているものとする。
このことにより、例えばトレイが前傾状態になっているのを見た乗員が、上記支持軸によるトレイの軸支が解除されていることを認識して、トレイを支持軸により再度軸支させようとした場合に、該トレイを下側に押すだけで容易に再軸支させることができる。
以上説明したように、本発明の車両用リアパッケージトレイの支持構造によると、トレイの傾斜角度を所定角度よりも大きくしようとした場合には、支持軸によるトレイの軸支を解除させるようにしたことで、該トレイの軸支部(該トレイにおける支持軸により支持されている部分)周辺の破損を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の車両用リアパッケージトレイの支持構造を備えた自動車(車両)1を示し、この自動車1は、前後方向に回動することで車両後部開口2を開閉可能に構成されたバックドア3を有するハッチバックタイプの乗用車1であって、乗員用スペースである車室4と、リヤシート5(図2参照)のシートバック5aとバックドア3との間に設けられた荷室6と、該荷室6の上面を開閉可能に覆うリヤパッケージトレイ7と、該バックドア3とリヤパッケージトレイ7とを連動可能に連結するストラップ8とを有している。尚、図1に示す状態は、バックドア3が開いた状態を示しているが、以下の説明では、特に断らない限りバックドア3が閉じているものとして説明を行う。また、「前側」、「後側」、「左側」、及び「右側」は、それぞれ自動車の車体を基準としてその前側、後側、左側、及び右側を意味する
上記バックドア3は、その上端部が車両1のルーフ9後側端部に図示しない回動シャフトにより軸支されていて、後側に引くことで車両後部開口2を開く方向(図2のV方向)に回動する一方、前側に押すことで該車両後部開口2を閉じる方向(図2のZ方向)に回動するように構成されている。
上記リヤパッケージトレイ7は、図2に示すように、支持軸10によりその前側端部が軸支されていて、該支持軸10回りに上下方向に回動することで開閉可能になっている。
また、荷室6の車幅方向両側面を構成する内装パネルの上部には、車幅方向内側に突出するとともに前後方向に延びるサイドバー11が設けられており、リヤパッケージトレイ7は、閉状態においては、その車幅方向の両端部がサイドバー11により支持されている。
そして、リヤパッケージトレイ7が閉状態になっているときには、車室4内と荷室6内とが該リヤパッケージトレイ7により互いに遮断されて完全に仕切られた状態となり、これによって、荷室6内に積み込まれた荷物を直射日光から保護したり、該荷室6内を人目から遮断して見栄えを確保したりすることが可能になっている。一方、リヤパッケージトレイ7は、取外し可能になっており、該トレイ7が取外された状態においては、車室4内と荷室6内とが互いに連通した状態となり、これによって、荷室6内には収まりきらないような大きな荷物を車両後部に積み込めるようになっている。
リヤパッケージトレイ7は、図3に示すように、車幅方向に伸びる略矩形状の板状部材からなる上側壁部7aと、該上側壁部7aの前側端縁及び後側端縁のそれぞれに沿って延びる前側壁部7b及び後側壁部7cと、該上側壁部7aの車幅方向の左側端縁及び右側端縁のそれぞれに沿って延びる左側壁部7d及び右側壁部7eとで構成されている。
そして、リヤパッケージトレイ7の右側壁部7e及び左側壁部7dのそれぞれの後側端部には、ストラップ8の一方の端部が接続され、上記バックドア3の右側端縁部3a及び左側端縁部3b(図1参照)のそれぞれの中間部に該ストラップ8の他方の端部が接続されている。
リヤパッケージトレイ7の右側壁部7e及び左側壁部7dのそれぞれの前側端部は、支持軸10により回動可能に支持される回動支持部15(図4参照。同図では、左側壁部7dの回動支持部15のみ示す)とされている。尚、回動支持部15は、左側壁部7dと右側壁部7eとで同様の構成とされており、以下の説明では左側壁部7dの回動支持部15について説明する。
この回動支持部15は、図4に拡大して示すように、支持軸10に嵌合する軸孔16と、該軸孔16に連通するとともに下側に開放する切欠部17とを有している。
切欠部17は、軸孔16から一旦前方斜め下側に向かって延びた後、湾曲して更に下側に向かって延びるように形成されている。ここで、切欠部17の幅は、軸孔16の直径と等しく、また、切欠部17の湾曲部分の曲率半径は、支持軸10の半径と等しくなっている。
回動支持部15の車幅方向の両面には、金属製のホルダー19が接合されており、これにより、回動支持部15における軸孔16及び切欠部17周辺の強度を向上させている。
上記サイドバー11の前側端部は、面取りされて前側ほど低くなる傾斜面11aとされており、これにより、リヤパッケージトレイ7の回動時に回動支持部15がサイドバー11に干渉するのを防止している。
次に、リヤパッケージトレイ7の開閉動作について詳細に説明する。
図4に示すように、リヤパッケージトレイ7は、閉状態にあるときにはその下面がサイドバー11の上面に当接してV方向(車両右側から見て反時計回り方向)の回動が規制された状態となっている。
そして、バックドア3を後方つまり開方向(図2のV方向)に回動させた場合には、リヤパッケージトレイ7の後側端部がストラップ8を介して該バックドア3によりリフトアップされて支持軸10回りに上方に回動し、この結果、リヤパッケージトレイ7は、その傾斜角度θを増加させながら荷室上面を開放する開方向(車両右側から見て時計回り方向であって、図4のW方向)に回動することとなる。
そして、バックドア3が全開状態(図2の二点鎖線で示す状態)になって停止したときには、リヤパッケージトレイ7のW方向への回動も停止し、リヤパッケージトレイ7は該停止時の傾斜角度θ(=α°(略85°以下))のまま保持された状態(図5に示す状態であって、以下の説明ではトレイ全開状態と呼ぶ。)となる。ここで、このトレイ全開状態においては、回動支持部15の当接部18がサイドバー11の前側端部に接した状態となっており、これにより、リヤパッケージトレイ7のW方向への更なる回動が規制されている。
上記トレイ全開状態から、バックドア3を前方つまり閉方向(図2のZ方向)に回動させた場合には、該リヤパッケージトレイ7の後側端部がストラップ8を介してバックドア3により保持された状態で自重によりリフトダウンされて、この結果、リヤパッケージトレイ7は、荷室上面を閉塞する閉方向(U方向)に回動することとなる。
一方、上記トレイ全開状態から、リヤパッケージトレイ7を更にW方向に回動させようとした場合、つまりリヤパッケージトレイ7の傾斜角度θを更に増大させる方向に荷重が作用した場合には、図6に示すように、支持軸10と軸孔16との嵌合が解除される。つまり、支持軸10によるリヤパッケージトレイ7の軸支が解除されることとなる。そして、該リヤパッケージトレイ7を更にW方向に回動させることによって、支持軸10は、軸孔16から切欠部17へと相対移動するとともに、導入口20を通って切欠部17の外側へと移動し、これによってリヤパッケージトレイ7は支持軸10から完全に脱落する。その結果、リヤパッケージトレイ7は、その自重により落下して、ストラップ8を介してバックドア3に吊設された状態となる。
以上の如く上記実施形態1では、バックドア3が全開状態となって、上記リヤパッケージトレイ7の傾斜角度θが所定角度α°になっているトレイ全開状態(図5の状態)で当該トレイ7に対して該傾斜角度θを増加させる方向の荷重が作用した場合には、上記支持軸10による上記トレイ7の軸支が解除されるように構成されている。従って、例えば、荷室6内の荷物の積みおろしを行うために、バックドア3が全開状態とされ且つ該バックドア3の全開状態に対応してリヤパッケージトレイ7が上記トレイ全開状態とされている場合に、例えば乗員が作業用スペースを確保するために、該トレイ7を開こうとして傾斜角度θを増加させる方向に押圧したときには、支持軸10によるトレイ7の軸支が解除される。従って、トレイ7の回動支持部15に無理な荷重が働いて、該回動支持部15が破損するのを確実に防止することができる。
また、上記実施形態1では、リヤパッケージトレイ7は、支持軸10による軸支が解除されたときには、該支持軸10から完全に脱落するようになっている。従って、乗員は、リヤパッケージトレイ7が脱落しているのを見て、支持軸10によるトレイ7の軸支が解除されたことを容易に認識することができる。そして、上記回動支持部15、支持軸10、サイドバー11が本発明の解除機構を構成し、上記回動支持部15、支持軸10、サイドバー11及びストラップ8が解除状態視認機構を構成することとなる。
また、脱落したトレイ7は、ストラップ8によりバックドア3に連結されており、このため、該トレイ7が地面に落下するのを防止することができる。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2を示し、回動支持部15の構成を上記実施形態1とは異ならせるとともに規制復帰部25を更に付加したものである。尚、図4と実質的に同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明を適宜省略する。
すなわち、回動支持部15の切欠部17の途中には、その内側に突出する凸部26が設けられており、回動支持部15の前方斜め上側には、荷室6の車幅方向両側の内装パネルから車幅方向内側に向かって突出する規制復帰部25が設けられている。
そして、トレイ全開状態(図8の状態)から、リヤパッケージトレイ7をW方向に回動させようとした場合、つまりリヤパッケージトレイ7の傾斜角度θを更に増大させる方向に荷重を作用させた場合には、図9に示すように、支持軸10と軸孔16との嵌合が解除される。つまり、支持軸10によるリヤパッケージトレイ7の軸支が解除されることとなる。そして、リヤパッケージトレイ7をW方向に更に回動させることによって、支持軸10は、軸孔16から切欠部17へと相対移動して凸部26に当接する。この当接時と略同時に、リヤパッケージトレイ7の上面7hが、上記規制復帰部25に当接する。この結果、支持軸10は切欠部17内に保持された状態となって、リヤパッケージトレイ7は、その軸孔16と支持軸10との嵌合が解除された後も、該支持軸10回りに回動可能な状態になる。尚、このように凸部26を設けるようにしたことで、規制復帰部25のみを設けるようにした場合に比べて、支持軸10の相対移動を確実に規制することができる。
この状態からリヤパッケージトレイ7を閉じようとしてU方向に回動させた場合には、該トレイ7の傾斜角度θが次第に低下して所定の設定角度β°(<α°)になったときに、図10に示すように、リヤパッケージトレイ7における上面7hの前側端部が上記規制復帰部25に当接し、この結果、該トレイ7のU方向への回動が規制される。その結果、リヤパッケージトレイ7は、その傾斜角度θが上記設定角度β°とされる前傾状態に保たれる。
この前傾状態において、リヤパッケージトレイ7の回動支持部15に対して下側に押す力(下側に向かう荷重)を作用させた場合には、該トレイ7が下側に移動するのに伴って支持軸10が切欠部17内を通って軸孔16に相対移動し、この結果、支持軸10が軸孔16に再度嵌合される。こうして、リヤパッケージトレイ7が支持軸10に再軸支されることとなる。
以上の如く上記実施形態2では、バックドア3が全開状態となって、上記リヤパッケージトレイ7の傾斜角度θが所定角度α°になっているトレイ全開状態(図8の状態)で当該トレイ7に対して該傾斜角度θを増加させる方向の荷重が作用した場合には、上記支持軸10と軸孔16との嵌合が解除されて該支持軸10は切欠部17内に相対移動するとともに凸部26によりその相対移動が規制されて該切欠部17内に保持される。従って、回動支持部15は、軸孔16を介した軸支が解除された後も、支持軸10回りに回動可能な状態になる。これにより、回動支持部15に無理な荷重が作用するのを防止することができる。よって、上記実施形態1と同様の作用効果を得ることが可能となる。
また、上記実施形態2では、上記支持軸10と軸孔16との嵌合が解除された後、リヤパッケージトレイ7を閉じようとしてU方向に回動させた場合に、該トレイ7の傾斜角度θが設定角度β°になったときに、規制復帰部25により該U方向の回動が規制されてリヤパッケージトレイ7は、その傾斜角度θが上記設定角度β°とされる前傾状態に保持される。こうして、上記回動支持部15、支持軸10、規制復帰部25、及びサイドバー11が本発明の解除機構及び解除状態視認機構を構成することとなる。
従って、乗員は、リヤパッケージトレイ7が前傾状態のまま保持されているのを見て、上記支持軸10と軸孔16との嵌合(軸支)が解除されていることを容易に認識することができる。
また、上記実施形態2では、リヤパッケージトレイ7が上記前傾状態になっているときにおいて、リヤパッケージトレイ7の回動支持部15に対して下側に向かう荷重を作用させることで、支持軸10を軸孔16に再嵌合させることが可能になっている。従って、該トレイ7が前傾状態になっているのを見て、支持軸10と軸孔16との嵌合が解除されていることを認識した乗員は、該トレイ7を下側に押すだけで、軸孔16と支持軸10とを嵌合させて容易に再軸支させることができる。そして、上記回動支持部15及び支持軸10が本発明の再軸支機構を構成することとなる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態2では、切欠部17内に凹部16を設けるようにしているが、これに限ったものではなく、該凹部16を設けずに上記規制復帰部25のみ設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、回動支持部15を、上記左側壁部7d及び右側壁部7eの双方に設けるようにしているが、必ずしもこれに限ったものではなく、一方の壁部にのみ設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、上記車両1はハッチバックタイプの乗用車とされているが、これに限ったものではなく、例えばバックドアを有するミニバンタイプの車両1であってもよい。
本発明は、車両用リアパッケージトレイの支持構造に有用であり、特に前後方向に揺動させることで開閉可能なバックドアと、リヤパッケージトレイとバックドアとを連動可能に連結させる連結部材とを備えた、車両用リヤパッケージトレイの支持構造に有用である。
本発明の実施形態に係る車両用リアパッケージトレイの支持構造を備えた車両の後部を示す、右側斜め上方から見た斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 リヤパッケージトレイを示す、車室側の斜め上方から見た斜視図である。 リヤパッケージトレイの全閉状態を示す断面図である。 リヤパッケージトレイのトレイ全開状態を示す断面図である。 支持軸によるリヤパッケージトレイの軸支が解除された状態を示す断面図である。 実施形態2を示す図4相当図である。 実施形態2を示す図5相当図である。 実施形態2を示す図6相当図である。 実施形態2に係るリヤパッケージトレイにおいて、該トレイの支持軸による軸支が解除された後、該トレイを閉じようとした場合に、規制復帰部により閉方向の回動が規制されている状態を示す断面図である。
符号の説明
1 車両
3 バックドア
6 荷室
7 リヤパッケージトレイ(トレイ)
8 ストラップ(連結部材、解除状態視認機構)
10 支持軸(解除機構、解除状態視認機構、再軸支機構)
15 回動支持部(解除機構、解除状態視認機構、再軸支機構)
11 サイドバー(解除機構、解除状態視認機構、再軸支機構)
25 規制復帰部(解除機構、解除状態視認機構、再軸支機構)

Claims (5)

  1. 車両後部の上端部付近に軸支されて前後方向に回動可能とされるバックドア前方の荷室の前部に配設された支持軸に軸支されるとともに、該支持軸回りに上下方向に回動して該荷室の上面を開閉可能に覆うトレイと、上記バックドア及び上記トレイを互いに連動可能に連結する連結部材とを備えた、車両用リアパッケージトレイの支持構造であって、
    上記トレイは、その車両前側端部が上記支持軸により軸支されていて、上記バックドアの開く方向への回動に伴って該トレイの車両後側端部がリフトアップされて該支持軸回りに上側に回動することで該トレイの水平に対する傾斜角度が増大するように構成されており、
    上記トレイの傾斜角度を所定角度以下に規制する規制部と、
    上記トレイの傾斜角度が上記規制部により規制されて上記所定角度になっている状態で当該トレイに対して該傾斜角度を増大させる方向の荷重が作用した場合に、上記支持軸による上記トレイの軸支を解除させる解除機構とを備えていることを特徴とする車両用リアパッケージトレイの支持構造。
  2. 請求項1記載の車両用リアパッケージトレイの支持構造において、
    上記解除機構によって上記支持軸による上記トレイの軸支が解除された解除状態になっているときに、該軸支が解除されたことを視認可能にする解除状態視認機構を備えていることを特徴とする車両用リアパッケージトレイの支持構造。
  3. 請求項2記載の車両用リアパッケージトレイの支持構造において、
    上記解除状態視認機構は、上記解除状態において、上記トレイを上記支持軸から脱落させるとともに、該脱落されたトレイを上記連結部材を介して上記バックドアに連結させておくように構成されていることを特徴とする車両用リアパッケージトレイの支持構造。
  4. 請求項2記載の車両用リアパッケージトレイの支持構造において、
    上記解除状態視認機構は、上記解除状態において上記トレイを閉じようとした場合に、該トレイの傾斜角度が所定の設定角度になったときには、該トレイの傾斜角度を該設定角度に保持することで該トレイの車両前側端部が車両後側端部に比べて低くなる前傾状態を保持するよう構成されていることを特徴とする車両用リアパッケージトレイの支持構造。
  5. 請求項4記載の車両用リアパッケージトレイの支持構造において、
    上記解除状態において上記前傾状態に保たれたトレイに対して、下側への荷重が作用した場合に、該トレイを上記支持軸に再軸支させる再軸支機構を更に備えていることを特徴とする車両用リアパッケージトレイの支持構造。
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