JP2016166462A - 防水シート固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】風が吹いても固定部材が緩み難く、防水シートのより確実な固定状態を維持できながら、防水シートの耐久性の低下防止を図れるようにする。
【解決手段】防水下地1の上に沿って設けられる防水シート2を、防水下地1に固定する防水シート固定具であって、防水下地1に固定自在な第1部材4と、防水シート2に固定自在な第2部材5と、第1部材4に備えた第1係止部7と第2部材5に備えた第2係止部5Aとを係合させることで第1部材4と第2部材5とを相対移動自在に連結する連結部Jと、第1部材4と第2部材5との相対位置を初期連結状態に付勢する復帰機構6とを備え、復帰機構6は、防水下地1表面に沿う方向における連結部Jより外周側に配置してある。
【選択図】図2

Description

防水下地への防水シートの固定方法としては、防水シートを全面接着する方法に限るものではなく、他の方法の一つとしては、間隔をあけた複数箇所に固定部を分散させることで、防水下地の伸縮等による悪影響が防水シートに及ぶのを緩和できるようにした方法〔所謂「絶縁工法」(機械的固定方法)〕があり、本発明は、この「絶縁工法」に使用できる防水シート固定具に関するものであり、更に詳しくは、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具に関する。
従来、この種の防水シート固定具としては、図8に示すように、金属薄板素材をプレス成形によって立体的な円板形状に成形して構成してあるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この防水シート固定具Lは、円板の中央部分20と外周部分22とが防水下地1側に位置し、それらの間に位置する平面部分21は防水下地1から離間する方向に膨出した形状に構成してあり、中央部分20には、固定ネジ部材3を挿通するネジ挿通孔20aが設けられ、平面部分21は、防水シート2に対する接着面21aとして構成され、外周部分22は、防水下地1に対する接地部22aとして構成されている。
防水シート固定具Lの防水下地1への取り付けは、次の要領で行うものである。防水下地1上の所定位置に防水シート固定具Lを載置して、接地部22aが防水下地1の上面に当接した状態で、引き続き、ネジ挿通孔20aに固定ネジ部材3を挿通して、防水下地1に対してねじ込む。この結果、接地部22aと中央部分20とが防水下地1側に押し付けられた状態で固定される。
その後、防水シート2を防水シート固定具Lの上に被せて、接着面21aにおいて防水シート2を防水シート固定具Lに接着することで、防水シート2を防水下地1に固定することができるものである。
特開2006−183394号公報(図1、図2、図5)
上述した従来の防水シート固定具によれば、防水シートの局部を接着して防水下地に固定するものであるから、接着されていない部分に関しては防水下地上で上下に多少の移動が許容されている。
また、防水シートの上面側は、外環境に曝されているから、防水シートの上面近傍部分に沿って風が吹くこともあり、それに伴って、防水シートの上面側に発生する負圧領域の影響で、防水シートに揚力が作用することがある。
このように、防水シートに対して揚力が作用すると、防水シートは、接着されていない部分が上下方向や横方向に移動するバタつき(フラッタリング)を生じ、その動きは、あたかも水面の波のごとく、風上から風下に向かって移動していく。その際、防水シートから防水シート固定具に伝わる力によって、固定ネジ部材には、振動や回転力等が繰り返して作用する虞がある。
その結果、防水シート固定具を固定している固定ネジ部材は、上述の振動や回転力の作用によって緩むことがあり、確実な固定状態を維持できなくなる可能性がある。
この問題点を解消するには、例えば、防水シート固定具のネジ層通孔を、固定ネジ部材の軸部外径より大きめに設定したルーズホールとして形成し、防水シート固定具を、ルーズホールの遊び寸法の範囲内で、固定ネジ部材に対して径方向に移動できたり、固定ネジ部材周りに回転できるように支持することが考えられる。
これによって、防水シートから防水シート固定具に伝わる前記振動や回転力が、固定ネジ部材に伝わり難くなる。
しかし、その反面、防水下地に対して防水シート固定具が相対移動できるようになると、防水下地上の多数の防水シート固定具設置箇所の内の複数箇所において、風の影響によって防水シート固定具が変位したままになる事態が生じる。それに伴って、防水シート固定具によって支持されている防水シートは、ある部分では、強く引っ張られた状態になり、別の部分では、弛んだ状態になり、防水シートそのものに対する応力集中や、シワが生じたままになる虞がある。
その結果、防水シートが損傷・劣化し易くなり、耐久性が低下する問題点がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、風が吹いても固定ネジ部材が緩み難く、より確実な固定状態を維持できながら、防水シートの耐久性の低下防止を図れる防水シート固定具を提供するところにある。
本発明の特徴は、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な第1部材と、前記防水シートに固定自在な第2部材と、前記第1部材に備えた第1係止部と前記第2部材に備えた第2係止部とを係合させることで前記第1部材と前記第2部材とを相対移動自在に連結する連結部と、前記第1部材と前記第2部材との相対位置を初期連結状態に付勢する復帰機構とを備え、前記復帰機構は、前記防水下地表面に沿う方向における前記連結部より外周側に配置してあるところにある。
本発明によれば、連結部によって第1部材と第2部材とは相対移動自在に連結されているから、第1部材を防水下地に固定すると共に、第2部材に防水シートを固定した状態において、防水下地に対して防水シートを移動自在に支持することができる。
従って、風圧等の影響で防水シートから防水シート固定具に伝わる前記振動や回転力を、第1部材と第2部材との相対移動によって緩衝することができ、第1部材を防水下地に固定している例えば固定ネジ部材が緩むのを防止できるようになる。
また、復帰機構を備えているから、防水下地に固定した第1部材に対して、第2部材が移動しても、両者の初期連結状態に戻すように付勢力を作用させることができる。従って、第2部材に固定されている防水シートも、防水下地上に設置した初期設置状態に戻すことができ、防水シート全体として局部に圧縮力や引張力が残ったままになったり、又は、シワがよったままになることを防止できるようになる。
その結果、風が吹いても、防水シートを防水下地に確実な固定状態を維持した状態に固定でき、且つ、防水シートの耐久性の低下を防止できるようになる。
また、当該防水シート固定具は、防水下地と防水シートとの間に設置される関係上、防水シートの表面に大きな段差を作らないように厚み寸法は小さい方が好ましい。一方、復帰機構は、第1部材と第2部材とを初期連結状態に復帰させるには、大きな付勢力を発揮できるに越したことはなく、その為には、復帰機構に使用する部材断面積を十分に確保することが好ましい。しかし、復帰機構の部材断面積を増加させれば、防水シート固定具の厚み寸法も増加し易い虞がある。本発明によれば、これら相反する必要条件を両方とも満たすことが可能となる。
即ち、復帰機構は、防水下地表面に沿う方向における前記連結部より外周側に配置してあることで、複雑な構造となり易い連結部を避けて、空間の確保し易い個所に復帰機構を位置させることができるようになる。
従って、例えば、復帰機構を構成する部材の断面積を大きくして第1部材と第2部材との相対位置を初期連結状態に復帰させる復帰性能を高めることができながら、防水シート固定具の全体厚みは薄く保つことが可能となる。
また、第1部材と第2部材とに復帰機構を取り付ける際にも、前記連結部より外周側の広い空間で取付作業を実施できるから、組立作業効率の向上を図れるようになる。
尚、上述の第1部材と第2部材との相対移動とは、例えば、防水下地表面に沿う方向における第1部材と第2部材との相対移動や、防水下地表面の垂線周りにおける第1部材と第2部材との相対回転や、防水下地表面の垂線に沿う方向における第1部材と第2部材との相対移動等、それらの内の少なくとも一種類の相対移動を意味する。
本発明においては、前記第2部材は、平面視での中央部側を前記連結部で連結され、その外周側に、前記防水下地表面の垂線方向に膨出させた膨出部を備え、前記膨出部の上面に前記防水シートとの接着部を備え、前記膨出部の下方空間に前記復帰機構を備えていると好適である。
本構成によれば、膨出部の上面に接着部を備えてあるから、当該防水シート固定具の上に配置した防水シートとの密着性がよく、例えば、防水シートを上から押えて第2部材に接着させるような場合に、より確実に一体化することができる。
また、膨出部の下方空間を有効に利用して復帰機構を納めることができ、薄型設計が可能となる。
本発明においては、前記復帰機構は、前記膨出部の下面と前記第1部材とにわたって設けられたバネ部材であると好適である。
本構成によれば、複雑な機構を使用せずに、構造の簡単なバネ部材(例えば、板バネやコイルばね等)で復帰機構を構成でき、製作費や、材料コストを抑えて、防水シート固定具としての経済性を向上させることができる。
本発明においては、前記復帰機構は、板面を前記防水下地表面の垂線方向に向けた状態で、周方向に沿う環状に形成された板バネで構成してあると好適である。
本構成によれば、環状にした板バネ全体の厚み寸法は大きくしなくても、板バネの幅寸法の大小によって断面積を調整でき、バネ剛性の大小を広範囲に調整することが可能となる。
従って、防水シート固定具そのものの厚みを大きくしなくても、復帰機構の性能を、目的の復帰力を発揮できるように構成することができる。
防水シート固定具の設置状況を示す一部切欠斜視図である。 防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 防水シート固定具を示す分解斜視図である。 防水シート固定具の作用状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具を示す分解斜視図である。 従来例の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1は、本発明の防水シート固定具の一つの実施形態品(以後、単にシート固定具という)Kを使用して、屋根下地(防水下地の一例)1の上に沿って設けられた防水シート2を固定している状況を示している。
屋根下地1は、当該実施形態においては、基層は鉄筋コンクリートによって構成され、表層に断熱パネル1aからなる断熱層が備えられている場合を例に挙げて説明している。
尚、当該シート固定具Kの設置対象は、表層に断熱パネル1aを備えた屋根下地1のみに限るものではない。
防水シート2は、例えば、塩化ビニル系等の合成樹脂製シートで構成されている。
シート固定具Kは、後述する3部材を備えて構成され、主体部分は金属製で、全体外形形状が略円板状になるように形成してある。
また、屋根下地1へのシート固定具Kの配置は、横間隔をあけて点在配置としてある。
各シート固定具Kは、それぞれ、円形の中央部に挿通させた固定部材3で屋根下地1に固定されている。
また、シート固定具Kの上面には、防水シート2の下面が接着してある。
固定部材3は、図2に示すように、屋根下地1に螺着させるネジ部材3Aと、ネジ部材3Aとシート固定具Kとにわたる状態に設けられる筒部材3Bとを備えて構成されている。
筒部材3Bは、合成樹脂製の部材で構成してあり、上端部の外周部に鍔状部3Baを備え、筒底部には、筒内空部を挿通させたネジ部材3Aの拡径頭部3Aaを受けて支持する座繰り部3Bbが備えてある。
従って、屋根下地1上に載置したシート固定具Kの中央部に筒部材3Bを挿通させて断熱パネル1aの厚み内に下降させ、筒部材3Bの筒内空部にネジ部材3Aを挿入して屋根下地1に螺着させることで、鍔状部3Baが、シート固定具Kの中央筒部4A(後述)の上に位置し、シート固定具Kを抜け止め状態に支持することができる。
筒部材3Bを合成樹脂製の部材で構成することで、シート固定具Kの設置箇所における防水シート2の上面側と屋根下地1側との熱伝達(ヒートパス)の抑制を図り、断熱パネル1aの断熱効果と合わせて建物内の空調効率の低下防止を図ることが可能となっている。
シート固定具Kは、図2、図3に示すように、屋根下地1に固定自在な第1部材4と、防水シート2に固定自在な第2部材5とを、連結部Jを介して相対移動自在に連結すると共に、第1部材4と第2部材との間に板バネ6(復帰機構の一例)を介在させて一体に組み付け、第1部材4と第2部材との相対位置を板バネ6によって初期連結状態に復帰できるようにて構成してある。
第1部材4は、二つの部材で構成されている。つまり、シート固定具Kの平面視での中央部で固定部材3の挿通部を構成する中央筒部材4Aと、その中央筒部材4Aの下端部に外嵌する円板状のベース部材4Bとを備えて構成してある。
中央筒部材4Aは、上端部で外周側に張り出した鍔状の張出部(第1係止部の一例)7を備え、上下中間部には、固定部材3の鍔状部3Baを全周にわたって支持自在な座繰り部8を備え、下端部には、ベース部材4Bを外嵌状態に装着自在な取付部9を備えて構成してある。
また、張出部7の外周部には、下方側に折れ曲がった突条部7aが設けてある。この張出部7の下方に、後述する第2部材5の内周部が重なることで、互いは相対移動自在に連結される。その際、突状部7aによって相対移動の範囲を規制することが可能となる。
従って、張出部7は、第1部材4と第2部材5との連結部Jの一部を構成している。
ベース部材4Bは、円板中央部に、中央筒部材4Aの取付部9が内嵌自在な取付孔10が形成してあり、この取付孔10に取付部9を嵌合させることで、中央筒部材4Aとベース部材4Bとを一体化することができる。尚、図には示していないが、取付部9を取付孔10に挿通させて、貫通した先端縁部を外方へ拡径させておけば、外れ止め効果を期待でき、より一体性を維持し易い。
また、円板部分には、放射線に沿った複数のリブ11が、周方向に間隔をあけて形成してあり、ベース部材4Bの剛性を高めている。周方向に隣接する各リブ11の間には、前記板バネ6を支持する支持部12が設けてある。
支持部12には、板バネ6を下方で支持する載置部12aと、板バネ6の外周側を支持して横方向に位置ずれするのを規制する規制部12bとを備えている。支持部12そのものは、円板部分の切り起こしによって形成されている。載置部12aの高さ寸法は、上述のリブ11の高さ寸法と同じになるように設定されている。
尚、第1部材4における径方向での支持部12の位置は、前記連結部Jより外方側に寄った位置に設定してある(図2参照)。
第2部材5は、外径寸法が第1部材4と同じ寸法の円板状に形成してあり、中央部分には、中央筒部材4Aの座繰り部8の部分の外径寸法より大径で、且つ、張出部7の外径寸法より小径の挿通孔5aが形成してある。
また、挿通孔5aの周縁部は上方側に折れ曲がった突状部5bが設けてある。
従って、この挿通孔5aの中に、中央筒部材4Aが貫通する状態に第2部材5を配置することで、第1部材4と第2部材5とは、遊嵌状態に連結される。
この連結状態で、中央筒部材4Aの張出部7が上に重なる第2部材5の部分を被重なり部(第2係止部の一例)5Aという。
張出部7と被重なり部5Aとは、上下に重なった状態で相対移動が許容される。また、横方向における相対移動においては、張出部の突状部7aと、被重なり部5Aの突状部5bとが径方向に当接することで、それ以上の移動は規制される。
前記張出部7と被重なり部5Aとで前記連結部Jが構成されている。
第2部材5における前記被重なり部5Aと外縁部5Cとの間の範囲は、一段高い平坦面となるように膨出形成された膨出部5Bとして構成してある。この膨出部5Bの上面に、ホットメルト接着層(接着部の一例)13が設けてあり、このホットメルト接着層13によって防水シート2を、接着固定することができる。因みに、ホットメルト接着層13は、例えば、ポリエステル系、エチレン酢酸ビニル系、合成ゴム系、オレフィン系等の材質のものを採用することができ、融点は70〜160℃のものが広く普及している。
外縁部5Cは、膨出部5Bから外径側に下り方向に傾斜した傾斜部5Caと、傾斜部5Caの下端部から横方向に延出した延出部5Cbとで構成されている。
第2部材5は、図2に示すような設置状態において、延出部5Cbが、ベース部材4Bの外周縁部上に重なる状態に寸法設定されている。
板バネ6は、板面6aを屋根下地1表面の垂線方向に向けた状態で、周方向に沿う螺旋状に形成してあり、第2部材5の膨出部5Bの下方空間Vに設置されている。
板バネ6の螺旋形状は、下方側ほど螺旋径が大径となるように設定されている。
板バネ6の途中の複数個所では、厚み方向にジグザグ状の屈曲部6bを設けてあり(図3参照)、上下に重なる板バネ部間に隙間を確保できるように構成されている。この隙間によって、板バネ6は、上下方向の何れにも弾性変形が可能となっている。
また、板バネ6の上端部は、第2部材5の膨出部5Bの下面における内径側部分に固定してあると共に、下端部は、ベース部材4Bの載置部12aの内の一つに固定してある。
当該シート固定具Kは、初期状態においては、第1部材4と第2部材5とが同一縦軸芯X上に位置しており、互いの相対移動は、図4の矢印で示すように、例えば、横方向、縦方向、軸芯周り方向の少なくとも一種類の相対移動に追従することができる。そして、板バネ6は、相対移動した第1部材4と第2部材5とを、初期状態に弾性的に付勢して復帰させることができる。
屋根下地1へのシート固定具K、防水シート2の固定については、次の手順によって実施することができる。
[1]屋根下地1の上の所定箇所に、シート固定具Kをそれぞれ固定する。
シート固定具Kの固定は、中央筒部材4Bの筒内空部に挿通した固定部材3を、屋根下地1にねじ込むことで行う。
[2]各シート固定具Kの上から防水シート2を被せ、防水シート2の上方から、電磁誘導加熱装置等によってシート固定具Kを加熱することでホットメルト接着層13を溶かして接着固定する。
以上のような防水シート固定状態においては、例えば、風の揚力で防水シート2が持ち上げられて波立つような場合でも、防水シート2から防水シート固定具Kに伝わる振動や横移動力や回転力や揚力等を、第1部材4と第2部材5との相対移動によって緩衝することができ、防水シート2を無理なく屋根下地1に支持できながら、固定部材3が緩むのを防止できるようになる。
また、屋根下地1に固定した第1部材4に対して、第2部材5が移動しても、両者の初期連結状態に戻すように板バネ6が作用し、第2部材5に固定されている防水シート2も、屋根下地1上に設置した初期設置状態に戻すことができ、防水シート2全体として局部に圧縮力や引張力が残ったままになったり、シワがよったままになることを防止できるようになる。
また、板バネ6は、連結部Jより径方向での外側の位置で、且つ、第2部材の膨出部5Bの下方空間Vに配置してあるから、シート固定具K全体とした厚みを増加せなくても、板バネ6として十分な付勢力を発揮できる部材断面を確保することが可能となる。
即ち、シート固定具Kの薄型設計を叶えながら、第1部材4と第2部材5との相対位置を初期連結状態に付勢する復帰機能を充分に発揮することが可能となる。
その結果、風が吹いても、防水シート2を屋根下地1に確実な固定状態を維持した状態に固定でき、且つ、防水シート2の耐久性の低下を防止できるようになる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 防水下地1は、先の実施形態で説明した屋根下地に限るものではなく、例えば、傾斜屋根等であってもよく、更には、防水下地1の表面に断熱パネル1aを設けてあるものに限るものではない。
また、防水下地1の構造は、鉄筋コンクリートをはじめ、例えば、木造や、鉄骨、折板、デッキプレート等、特に限定されるものではない。
〈2〉 防水シート2は、先の実施形態で説明した塩化ビニル系等の合成樹脂製シート材に限るものではなく、公知の他の材料を使用したものであってもよい。
〈3〉 接着部13は、先の実施形態で説明したホットメルト接着層を設ける構成に限るものではなく、公知の他の接着材を設ける構成であってもよい。
〈4〉 復帰機構6は、先の実施形態で説明した板バネによる構成に限らず、他のバネ部材(例えば、コイルスプリング等)で構成することも可能である。
また、復帰機構6を板バネで構成する場合であっても、その幅寸法や、長さ寸法や、厚み寸法や、螺旋巻き数や、変形特性等は、適宜設定することができる。
〈5〉 防水シート固定具Kを防水下地1へ固定する固定部材3は、先の実施形態で説明したようなネジ部材3Aと筒部材3Bとの2部材から構成したものに限らず、例えば、ネジ部材3Aのみで構成してあってもよい。
固定部材3としてネジ部材3Aのみで構成した防水シート固定具Kの一例としては、図5に示すものが挙げられる。この実施形態においては、表面に断熱パネル1aを設けてない防水下地1に防水シート固定具Kが設置してある例を示している。
この防水シート固定具Kは、第1部材4の中央筒部材4Aの内周面に、ネジ部材3Aの拡径頭部3Aaが当接する状態で防水下地1に固定されている。
また、中央筒部材4Aの張出部7や、第2部材5の被重なり部5Aには、先の実施形態で説明した突状部7a,5bは設けられていない。
張出部7の外径寸法は、被重なり部5Aの内径寸法より大きく設定してあり、両者の相対移動を許容すると共に、両者の係止状態については解除されないように構成されている。
また、板バネ6は、その上端部を、第2部材5の膨出部5Bにおける径方向中間部に固定してある。下端部は、先の実施形態と同様に、ベース部材4Bに固定してある。
〈6〉 防水シート固定具Kの他の実施形態としては、図6、図7に示すものが挙げられる。この実施形態の防水シート固定具Kは、固定部材3と第1部材4とに主たる変更が加えられているから、変更箇所を主に説明する。ここに触れない構成に関しては、先の実施形態と同様である。
この実施形態においては、防水下地1の表面に断熱パネル1aが設けられていな場合を想定しており、固定部材3は、断熱パネル1aの厚みに相当する長さが短く形成されている。そして、固定部材3の筒部材3Bの下面は、防水下地1に沿う平面形状に形成されている。
第1部材4は、主に、ベース部材4Bに変更が加えられている。
ベース部材4Bには、放射線に沿った複数のリブ11が、周方向に間隔をあけて形成してある。また、ベース部材4Bの中央に形成された取付孔10の周り部分は、ベース部材4Bの外周部より高くなった環状平面部14として構成されている。この環状平面部14は、各リブ11の上面と同じ高さとなるように形成してあり、各リブ11の端部が連続して繋がるように構成されている。従って、ベース部材4Bの断面二次モーメントが大きくなり、更に剛性が高まっている。
また、各リブ11の内、周方向に一本飛ばしのリブ11については、リブ11の長手方向での中間部を、板バネ6の幅寸法に相当する範囲で切り欠いてある。そして、この切欠き部15に面するリブ箇所11aは、リブ高さ寸法を他の部分より高く設定してある。
従って、切欠き部15に板バネ6を内嵌状態に位置させることで、切欠き部15に面するリブ箇所11aが板バネ6の縁部に当接し、横方向にずれるのを防止できる。よって、切欠き部15と、それに面するリブ箇所11aとで支持部12が構成される。
このように、リブ11の一部を支持部12として兼用化でき、製作手間を軽減することができる。
また、第1部材4は、ベース部材4Bと中央筒部材4Aとの連結は、ベース部材4Bの取付孔10に、中央筒部材4Aの取付部9の先端部を貫通させた状態で、その取付部9の先端部を外側へ拡径させて係止してある。従って、外れ止め効果を発揮でき、第1部材4の一体性がより向上している。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該防水シート固定具は、防水シートの新設に限らず、改修工事にも利用することができる。
1 屋根下地(防水下地の一例)
2 防水シート
4 第1部材
5 第2部材
5A 被重なり部(第2係止部の一例)
5B 膨出部
6 板バネ(復帰機構の一例)
6a 板面
7 張出部(第1係止部の一例)
13 ホットメルト接着層(接着部の一例)
J 連結部
V 下方空間

Claims (4)

  1. 防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、
    前記防水下地に固定自在な第1部材と、
    前記防水シートに固定自在な第2部材と、
    前記第1部材に備えた第1係止部と前記第2部材に備えた第2係止部とを係合させることで前記第1部材と前記第2部材とを相対移動自在に連結する連結部と、
    前記第1部材と前記第2部材との相対位置を初期連結状態に付勢する復帰機構とを備え、
    前記復帰機構は、前記防水下地表面に沿う方向における前記連結部より外周側に配置してある防水シート固定具。
  2. 前記第2部材は、平面視での中央部側を前記連結部で連結され、その外周側に、前記防水下地表面の垂線方向に膨出させた膨出部を備え、前記膨出部の上面に前記防水シートとの接着部を備え、前記膨出部の下方空間に前記復帰機構を備えている請求項1に記載の防水シート固定具。
  3. 前記復帰機構は、前記膨出部の下面と前記第1部材とにわたって設けられたバネ部材である請求項2に記載の防水シート固定具。
  4. 前記復帰機構は、板面を前記防水下地表面の垂線方向に向けた状態で、周方向に沿う環状に形成された板バネで構成してある請求項1〜3の何れか1項に記載の防水シート固定具。
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