JP6445288B2 - 防水シート固定具 - Google Patents

防水シート固定具 Download PDF

Info

Publication number
JP6445288B2
JP6445288B2 JP2014190203A JP2014190203A JP6445288B2 JP 6445288 B2 JP6445288 B2 JP 6445288B2 JP 2014190203 A JP2014190203 A JP 2014190203A JP 2014190203 A JP2014190203 A JP 2014190203A JP 6445288 B2 JP6445288 B2 JP 6445288B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof sheet
waterproof
base
plate
coupling mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014190203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015110888A (ja
Inventor
斎藤 進
進 斎藤
Original Assignee
アーキヤマデ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーキヤマデ株式会社 filed Critical アーキヤマデ株式会社
Priority to JP2014190203A priority Critical patent/JP6445288B2/ja
Publication of JP2015110888A publication Critical patent/JP2015110888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6445288B2 publication Critical patent/JP6445288B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

防水下地への防水シートの固定方法としては、防水シートを全面接着する方法に限るものではなく、他の方法の一つとしては、間隔をあけた複数箇所に固定部を分散させることで、防水下地の伸縮等による悪影響が防水シートに及ぶのを緩和できるようにした方法〔所謂「絶縁工法」(機械的固定方法)〕があり、本発明は、この「絶縁工法」に使用できる防水シート固定具に関するものであり、更に詳しくは、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具に関する。
従来、この種の防水シート固定具P0としては、図10に示すように、金属薄板素材をプレス成形によって立体的な円板形状に成形して構成してあるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この防水シート固定具P0は、円板の中央部分20と外周部分22とが防水下地1側に位置し、それらの間に位置する平面部分21は防水下地1から離間する方向に膨出した形状に構成してあり、中央部分20には、固定ネジ部材3を挿通するネジ挿通孔20aが設けられ、前記平面部分21は、防水シート2に対する接着面9として構成され、前記外周部分22は、防水下地1に対する接地部22aとして構成されている。
防水シート固定具P0の防水下地1への取り付けは、防水下地1上の所定位置に防水シート固定具P0を載置すると、接地部22aが防水下地1の上面に当接した状態となり、引き続き、ネジ挿通孔20aに固定ネジ部材3を挿通して、防水下地1に対してねじ込むことで、接地部22aと中央部分20とを防水下地1側に押し付けた状態に固定することができる。
その後、防水シート2を防水シート固定具P0の上に被せて、接着面9において防水シート2を防水シート固定具P0に接着することで、防水シート2を防水下地1に固定することができるものである。
特開2006−183394号公報(図1、図2、図5)
上述した従来の防水シート固定具によれば、防水シートの局部を接着して防水下地に固定するものであるから、接着されていない部分に関しては防水下地上で上下に多少の移動が許容されている。
また、防水シートの上面側は、外環境に曝されているから、防水シートの近傍で上面に沿って風が吹くこともあり、それに伴って、局部的に負圧が生じ、防水シートに対する揚力が作用することがある。
このように、防水シートに対して揚力が作用すると、防水シートは、接着されてない部分が上下移動を繰り返し、その動きは、あたかも水面の波のごとく、風上から風下に向かって移動していく。その際、防水シートから防水シート固定具に伝わる力によって、固定ネジ部材周りの偶力が発生する虞がある。しかも、この偶力の作用は、防水シートの波立ちの都度、繰り返し何度も生じることになる。
その結果、防水シート固定具を固定している固定ネジ部材は、上述の偶力の作用によって緩むことがあり、確実な固定状態を維持できなくなる危険性がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、風が吹いても固定ネジ部材が緩み難く、より確実な固定状態を維持できる防水シート固定具を提供するところにある。
本発明の特徴は、防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、前記防水下地に固定自在な第1部材、前記防水シートに固定自在な板状の第2部材、前記第1部材と前記第2部材とを、前記第2部材の厚み方向に沿う軸芯周りに相対回転自在に連結するとともに、前記第1部材と前記第2部材との間に生じる摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられた回転連結機構と、を設け、前記第1部材は、前記厚み方向に沿って延び、ネジ部材が内部に貫通されて前記防水下地に固定される筒部材と、前記筒部材における上端部に設けられ、前記筒部材の外径よりも大径に形成された上縁鍔部と、を備え、前記第2部材は、前記筒部材が貫通される円形穴を備え、前記第2部材における前記円形穴の周囲部分に前記上縁鍔部が上方から当接することで、前記第2部材は前記第1部材に回転可能に支持され、前記上縁鍔部の下部に前記回転連結機構が配置される段差部が形成され、前記回転連結機構は、前記段差部と前記円形穴の内周縁部との間に設けられ、前記第2部材を、前記第1部材に対して径方向に偏心しない状態で回転可能に支持するところにある。
本発明によれば、第1部材と第2部材とは、回転連結機構によって、第2部材の厚み方向に沿う軸芯周りに相対回転自在に連結されているから、防水下地に固定された第1部材に対して、第2部材は、前記軸芯周りに自由に回転することができる。
従って、仮に、接着した防水シートから第2部材に対して回転力が作用しても、その回転力は、回転連結機構によって吸収されるから第1部材にそのまま伝わることがなく、防水下地へ第1部材を固定する例えば固定ネジ部材等が緩むことを防止できる。
従って、防水シート上に風が吹いて、防水シートに波うち現象が生じ、防水シート固定具周りの偶力が作用しても、その影響で固定ネジ部材等が緩むことを防止でき、より確実な固定状態を維持することができる。
また、本発明によれば、第1部材と第2部材との前記軸芯周りの相対回転時に、両者間の摩擦力を摩擦低減手段によって低減することができ、接着した防水シートから第2部材に対して回転力が作用しても、より抵抗が少ない状態で回転連結機構による回転機能を発揮でき、第1部材にその力がそのまま伝わって緩むのを防止でき、更に確実な固定状態を維持することができる。
本発明においては、前記第1部材と前記第2部材とは、前記第2部材の厚み方向に沿って相対移動自在に形成してあると好適である。
本発明によれば、接着した防水シートから第2部材に対して厚み方向の力が作用しても、その力の方向に沿って第2部材がずれることができ、第1部材にその力がそのまま伝わって緩むのを緩和でき、防水下地への第1部材の取付状態を維持することができる。
本発明においては、前記第2部材は、可撓性を有する板状体で構成してあり、前記回転連結機構から外周側に張り出した張出部が設けてあり、前記張出部に、前記防水シートを固定自在な接着部が設けてあると好適である。
本発明によれば、第2部材は、可撓性を有する板状体で構成してあるから、厚み方向に撓み易く、特に、接着部は、回転連結機構から張り出す張出部に設けられているから、防水シートからの力が接着部に作用するような場合、張出部は厚み方向に容易に撓むことができる。
従って、接着部に接着された防水シートが、風で波立つような場合、その波の振幅方向の動きを、第2部材の撓み変形によって吸収することができる。
その結果、防水シートの波立ちによる振動の緩和を図ることができ、防水シートへの応力集中の防止や、振動による固定ネジ部材の緩みの防止を叶えることができる。
本発明においては、前記第1部材には、前記第2部材と前記防水下地との間に介在する板状介在部を備えていると好適である。
例えば、防水シート固定具を固定する防水下地の近傍箇所に、セメント付着物等による突起が残されているような場合、第2部材がその突起と接触し、第1部材と第2部材との相対回転の障害となることが懸念される。
しかし、本発明によれば、板状介在部を第1部材に設けているから、第1部材を防水下地に固定した状態では、板状介在部は第2部材と防水下地との間に介在しており、仮に、防水下地に突起が存在していても、板状介在部が突起の上に重なり、第2部材と突起とが直接に接触するのを防止できる。
その結果、防水下地の表面に突起や不陸が存在しても、回転連結機構の機能を維持させて、第1部材と第2部材との相対回転を維持することができる。
本発明においては、前記板状介在部は、その外径寸法を、前記第2部材の外径寸法以上に形成してあると好適である。
本発明によれば、第2部材は、その防水下地側の部分を、外周縁部を含めて板状介在部によってガードされ、より確実に、回転連結機構の機能維持を図ることができる。
更には、仮に、第2部材が板状介在部に当接したとしても、板状介在部の板状面に沿って摺接できるから、回転の機能維持を図ることができる。
防水シート固定具の設置状況を示す一部切欠斜視図である。 防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 風に対応する防水シート固定具の作用を示す斜視図である。 別実施形態の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具の作用状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具を示す分解斜視図である。 別実施形態の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 別実施形態の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。 従来の防水シート固定具の設置状況を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1は、本発明の防水シート固定具の一実施形態品(以後、単にシート固定具という)Pを使用して、屋根下地(防水下地の一例)1の上に沿って設けられた防水シート2を固定している状況を示している。
防水シート2は、例えば、塩化ビニル系等の合成樹脂製シートで構成されている。
シート固定具Pは、外形形状が円板状に形成してあり、屋根下地1の上に、横間隔をあけて点在させてあり、それぞれは、固定ネジ部材3で屋根下地1に固定されている。
また、シート固定具Pの上面には、防水シート2の下面が接着してある。
シート固定具Pは、図2に示すように、屋根下地1に固定自在なベース部材(第1部材の一例)P1を設け、防水シート2に固定自在なトップ部材(第2部材の一例)P2を、ベース部材P1の上に重なる状態に設けて構成してある。
また、ベース部材P1とトップ部材P2とは、トップ部材P2の厚み方向(当該実施形態では上下方向)に沿う軸芯X周りに相対回転自在に連結する回転連結機構Jによって一体化が図られている。
ベース部材P1は、板金製で、円板形状に形成してある。
また、ベース部材P1は、円板中央領域部分4と、円板外周領域部分6と、それらにわたる介在部分5とを一体的に備えて構成してある。
円板中央領域部分4は、ベース部材P1の中央部分に位置し、固定ネジ部材3に対応するネジ挿通孔4aと、屋根下地1に対応する接地部4bとを備えている。
屋根下地1上にシート固定具Pを載置して、ネジ挿通孔4aに固定ネジ部材3を挿通して締め込むことで、屋根下地1にシート固定具Pを固定することができる。
円板外周領域部分6は、ベース部材P1における最外周に位置し、屋根下地1に対応する接地部6aを備えている。
介在部分5は、回転連結機構Jであるスラストベアリング(ベアリングの一例)Sの一部分を構成している。
具体的には、スラストベアリングSの第1軌道輪S1を構成しており、多数のベアリング球S2が周方向に間隔をあけて配置される凹溝S1aを備えている。
また、介在部分5の円内周側には、トップ部材P2の内周縁部と嵌合して、両者の離間を規制する嵌合部S1bが形成されている。
トップ部材P2は、可撓性を有する板金製で、外形形状が円形で、中央部が空間となった環状に形成してある。但し、外径寸法は、ベース部材P1よりトップ部材P2の方が大きく設定されており、ベース部材P1より外周側に張り出す形に形成されている。
また、トップ部材P2は、環内周領域部分7と、その環内周領域部分7から外周側に張り出した環外周領域部分(張出部に相当)8とを一体的に備えて構成してある。
環内周領域部分7は、回転連結機構JであるスラストベアリングSの一部分を構成している。
具体的には、環状内周領域部分7は、スラストベアリングSの前記第1軌道輪S1に対応する第2軌道輪S3を構成しており、多数のベアリング球S2が周方向に間隔をあけて配置される凹溝S3aが、前記ベース部材P1の凹溝S1aに対向する状態に備えられている。
また、環内周領域部分7の内周縁部には、ベース部材P1の嵌合部S1bと嵌合して、両者の離間を規制する嵌合部S3bが形成されている。
従って、トップ部材P2の嵌合部S3bとベース部材P1の嵌合部S1bとが嵌合すると共に、対向する凹溝S3aと凹溝S1aとの間に多数のベアリング球S2を介在させてあることで、トップ部材P2とベース部材P1とは、軸芯X周りに相対回転自在に連結されている。嵌合部S1b、嵌合部S3b、第1軌道輪S1、ベアリング球S2、第2軌道輪S3によってスラストベアリングSが構成されており、このスラストベアリングSそのものが、摩擦低減手段を構成している。
また、当該実施形態においては、スラストベアリングSそのものが、併せて、回転連結機構Jも構成している。
尚、多数のベアリング球S2は、図には示さない保持器によって、それぞれの間隔が確保されている。
環外周領域部分8は、環状内周領域部分7から外周側に張り出した状態に形成してあり、可撓性を有しているから、厚み方向に弾性変位が可能となっている。
また、環外周領域部分8の上面には、ホットメルト接着層(接着部の一例)9が設けてあり、このホットメルト接着層9によって防水シート2を、接着固定することができる。
因みに、ホットメルト接着層9は、例えば、ポリエステル系、エチレン酢酸ビニル系、合成ゴム系、オレフィン系等の材質のものを採用することができ、融点は70〜160℃のものが広く普及している。
屋根下地1への防水シート2の固定については、次の手順によって実施することができる。
[1]屋根下地1の上の所定箇所に、シート固定具Pをそれぞれ固定する。
シート固定具Pの固定は、ネジ挿通孔4aに挿通した固定ネジ部材3を、屋根下地1にねじ込むことで行う。
[2]各シート固定具Pの上から防水シート2を被せ、防水シート2の上方から、電磁誘導加熱装置等によってシート固定具Pを加熱することでホットメルト接着層9を溶かして接着固定する。
以上のような防水シート固定状態においては、スラストベアリングSをベース部材P1とトップ部材P2とにわたって設けてあるから、屋根下地1に固定されたベース部材P1に対して、トップ部材P2が軸芯X周りに回転自在となる。よって、トップ部材P2に接着されている防水シート2も、軸芯X周りにトップ部材P2と共に多少の回転が許容されることになる。
従って、例えば、風の揚力で防水シート2が持ち上げられて波立つような場合でも、シート固定具Pにおけるトップ部材P2の回転によって、防水シート2の動きに追従して無理なく支持することができる(図3参照)。
また、トップ部材P2に作用する回転力は、ベース部材P1や、それを固定している固定ネジ部材3に伝わらないから、固定ネジ部材3を緩ませることも未然に防止できる。
更には、防水シート2の波立ちに伴っては、環外周領域部分8が、上下に柔軟に撓むことによって振動吸収を図ることができ、防水シート2へのダメージを抑制して疲労破壊の緩和策となる他、固定ネジ部材3が振動を受けることで緩むといった現象を防止できるようになる。
〔別実施形態〕
〈1〉 防水下地1は、先の実施形態で説明した屋根下地に限るものではなく、例えば、傾斜屋根や、壁等であってもよく、また、それらの構造は、例えば、木造や、鉄筋コンクリートや、鉄骨、折板、デッキプレート等、特に限定されるものではない。
〈2〉 防水シート2は、先の実施形態で説明した塩化ビニル系等の合成樹脂製シート材に限るものではなく、公知の他の材料を使用したものであってもよい。
〈3〉 接着部9は、先の実施形態で説明したホットメルト接着層で構成することに限るものではなく、公知の他の接着材で構成するものであってもよい。
また、接着部9の設置箇所は、先の実施形態で説明した張出部8に形成してあることに限るものではない。
〈4〉 回転連結機構Jは、先の実施形態で説明したベアリング球S2を用いたベアリングSに限るものではなく、例えば、コロを用いたベアリングであってもよい。また、ベアリングとしては、スラストベアリングに限らず、ラジアルベアリングであってもよい。
また、スラストベアリングSを備えた別実施形態としては、例えば、図4に示すような防水シート固定具Pであってもよい。
この例によれば、第1部材P1は、円板中央部にネジ挿通孔4aを備えた上下一対の上円板10と下円板11とで構成してある。下円板11には、段差部11aが形成してあり、この段差部11aを設けたことによって、それより径方向外周側に、上円板10と下円板11との間に隙間が形成され、この隙間によって凹溝部12が構成されている。
第2部材P2は、凹溝部12内に、環内周領域部分7が納まるように形成してある。環内周領域部分7には、周方向に間隔をあけてベアリング球S2を内在させる円孔7aが形成してあり、この円孔7a内に、それぞれベアリング球S2が内嵌状態に配置してある。
従って、このベアリング球S2を介して第1部材P1と第2部材P2とは、軸芯X周りに回転自在に連結されている。
また、第2部材P2の内径寸法f1は、下円板11の段差部11aの外径寸法f2より余裕をみて大きく形成してあり、この余裕寸法f3(図5(a)参照)に相当する範囲内で、第1部材P1と第2部材P2とは横方向(第2部材P2の板面に沿った方向に相当)に相対移動することができる。
また、凹溝部12内において、第2部材P2は、図5(b)に示すように、上下方向(第2部材P2の厚み方向に相当)に相対移動することができる。
従って、この実施形態の防水シート固定具Pによれば、第1部材P1と第2部材P2とが、ベアリングSによって相対回転することに加えて、横方向、及び、上下方向に相対移動することができ、防水シート2から作用する外力を、固定ネジ部材3に伝わり難くでき、緩み防止効果をより発揮しやすくなる。
また、ベアリングを用いずに、図6に示すように、単に、ベース部材P1とトップ部材P2との嵌合のみによって軸芯X周りに相対回転自在に連結するものであってもよい。
図6の実施形態は、第1部材P1は、所謂「ハトメ」によって構成してあり、外周部の凹溝部12内に、第2部材P2の環内周領域部分7が納められている。この実施形態においても、第1部材P1と第2部材P2とは、X軸芯周りの相対回転、横方向及び上下方向の相対移動が可能である。
また、図には示してないが、第1部材P1と第2部材P2との摺接部分に、互いの滑りを向上させる摩擦低減手段(例えば合成樹脂層等)を設けておけば、よりスムーズに相対回転を許容することができる。
また、同様に、摩擦低減手段を第2部材P2と防水下地1との摺接部分に設ければ、第2部材P2の回転抵抗が更に低減され、よりスムーズな回転により第1部材P1の緩み防止を図る上で好ましい。
〈5〉 第1部材P1、第2部材P2は、先の実施形態で説明したベース部材、トップ部材に限るものではなく、形状や寸法等は、適宜、変更することが可能である。
〈6〉 防水シート固定具Pは、先の実施形態で説明したに限るものではなく、例えば、図7〜9に示すように、第1部材P1に、第2部材P2と防水下地1との間に介在する板状介在部13を設けたものであってもよい。
この実施形態においては、防水下地1は、折半屋根等の金属製屋根で構成してあり、その上面には、発泡樹脂製の断熱板14が配設され、屋根の断熱化が図られている(図8、9参照)。
第2部材P2は、平面視中央部に円形穴15を備えた環状板として構成してあり、その円形穴15に面する内周縁部は、第1部材P1の上縁鍔部17を回転自在に支持する座繰り部16として一段低く形成してある。
第2部材P2の上面部は、接着部9として構成されている。
また、外周部は、防水下地1側へ屈曲させてある。
第1部材P1は、本体部分を、筒部材18によって形成してあり、且つ、断熱板14を上下に貫通する状態に設置されている。また、第1部材P1は、筒部材18の筒内部に挿通させた固定ネジ部材3を防水下地1に螺進させることで固定されている。
断熱板14より上方に位置している筒部分は、金属筒部18Aとして構成してあり、その金属筒部18Aに上端が内嵌すると共に下方に延びる筒部分は、樹脂筒部18Bとして構成してある。
これら、金属筒部18Aと樹脂筒部18Bとは、軸芯X周りに相対回転しない状態に一体に組み付けられている。
金属筒部18Aは、図7〜9に示すように、上端部が、前記第2部材P2の座繰り部16上に当接自在な上縁鍔部17として構成してある。また上縁鍔部に隣接して、下端側に二箇所の段差部19が設けられている(図8、図9参照)。
上端側の段差部19aには、金属リング部材20が外嵌させてある。この構成により、第1部材P1に対して第2部材P2が、軸芯X周りに回転する際に、第2部材P2の座繰り部16の内周縁部を、金属リング部材20の僅かな外周面で摺接支持することで、低摩擦状態で滑らかに回転を許容しながら偏心防止を図ることが可能となっている。
下端側の段差部19bには、前記板状介在部13となる合成樹脂製の環状板が外嵌させてある。
この板状介在部13を設けてあることで、第1部材P1と第2部材P2との外れ止めとなるほか、断熱板14の表面に付着物等による突起があっても、その突起が第2部材P2の下面に当接して回転の障害になるのを防止できる。
尚、板状介在部13は、図7、図8に示す例では、その外径寸法を、第2部材P2の外径より僅かに小さく設定してある。
また、図9に示すように、板状介在部13の外径寸法を、第2部材P2の外径寸法以上に設定してあってもよい。この場合は、第2部材P2の全域を、板状介在部13によって保護することができ、第1部材P1に対する第2部材P2の軸芯X周りの回転をスムーズにサポートすることができる。
この板状介在部13の上面を滑らかに仕上げておくことで、上に重なる第2部材P2との摩擦抵抗を低減することができ、第2部材P2の回転を、よりスムーズにサポートできるようになる。板状介在部13の素材としては、合成樹脂製をはじめ、金属製であってもよい。
また、図1〜6に示す防水シート固定具に、板状介在部13を組み込んで構成するものであってもよい。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 屋根下地(防水下地の一例)
2 防水シート
8 環外周領域部分(張出部に相当)
9 ホットメルト接着層(接着部の一例)
13 板状介在部
J 回転連結機構
P1 ベース部材(第1部材の一例)
P2 トップ部材(第2部材の一例
S スラストベアリング(ベアリングの一例)
X 軸芯

Claims (6)

  1. 防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、
    前記防水下地に固定自在な第1部材
    前記防水シートに固定自在な板状の第2部材
    前記第1部材と前記第2部材とを、前記第2部材の厚み方向に沿う軸芯周りに相対回転自在に連結するとともに、前記第1部材と前記第2部材との間に生じる摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられた回転連結機構と、を設け、
    前記第1部材は、前記厚み方向に沿って延び、ネジ部材が内部に貫通されて前記防水下地に固定される筒部材と、前記筒部材における上端部に設けられ、前記筒部材の外径よりも大径に形成された上縁鍔部と、を備え、
    前記第2部材は、前記筒部材が貫通される円形穴を備え、
    前記第2部材における前記円形穴の周囲部分に前記上縁鍔部が上方から当接することで、前記第2部材は前記第1部材に回転可能に支持され、
    前記上縁鍔部の下部に前記回転連結機構が配置される段差部が形成され、
    前記回転連結機構は、前記段差部と前記円形穴の内周縁部との間に設けられ、前記第2部材を、前記第1部材に対して径方向に偏心しない状態で回転可能に支持する防水シート固定具。
  2. 前記第1部材と前記第2部材とは、前記第2部材の厚み方向に沿って相対移動自在に形成してある請求項1に記載の防水シート固定具。
  3. 前記回転連結機構は、前記段差部に外嵌させた金属リング部材を備えている請求項1又は2に記載の防水シート固定具。
  4. 前記第2部材は、可撓性を有する板状体で構成してあり、
    前記回転連結機構から外周側に張り出した張出部が設けてあり、
    前記張出部に、前記防水シートを固定自在な接着部が設けてある請求項1〜の何れか一項に記載の防水シート固定具。
  5. 前記第1部材には、前記第2部材と前記防水下地との間に介在する板状介在部を備えている請求項1〜の何れか一項に記載の防水シート固定具。
  6. 前記板状介在部は、その外径寸法を、前記第2部材の外形寸法以上に形成してある請求項に記載の防水シート固定具。
JP2014190203A 2013-11-08 2014-09-18 防水シート固定具 Active JP6445288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014190203A JP6445288B2 (ja) 2013-11-08 2014-09-18 防水シート固定具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232126 2013-11-08
JP2013232126 2013-11-08
JP2014190203A JP6445288B2 (ja) 2013-11-08 2014-09-18 防水シート固定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015110888A JP2015110888A (ja) 2015-06-18
JP6445288B2 true JP6445288B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=53525892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014190203A Active JP6445288B2 (ja) 2013-11-08 2014-09-18 防水シート固定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6445288B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0682249U (ja) * 1993-04-28 1994-11-25 株式会社フジタ 風向き対応式給排気筒装置
GB9919374D0 (en) * 1999-08-17 1999-10-20 Valro Mfg Ltd Anchor plates
JP2005344338A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Tatsuyuki Hasegawa 屋上床面等の防水構造
JP5610879B2 (ja) * 2010-06-30 2014-10-22 田島ルーフィング株式会社 シート固定装置及び絶縁防水工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015110888A (ja) 2015-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010236177A (ja) シート防水床の構造物固定構造
JP6445288B2 (ja) 防水シート固定具
JP6412002B2 (ja) 陸屋根構造、陸屋根構造の製造方法、及び荒天安全要素
JP5610879B2 (ja) シート固定装置及び絶縁防水工法
JP6303343B2 (ja) 防水シート固定構造
JP5313832B2 (ja) 防水層改修方法及び防水構造
JP6501478B2 (ja) 防水シート固定具
JP6534502B2 (ja) 防水シート固定具
JP6544954B2 (ja) 防水シート固定具
JP2008002123A (ja) 防水シート固定構造
JP6943651B2 (ja) 目地カバー部材および屋根
JP6188291B2 (ja) シート固定装置及び絶縁防水工法
JP6587417B2 (ja) 他物固定具
JP2006118169A (ja) 建造物支承構造
JP5161758B2 (ja) 建造物における防水配管装置
JP5955928B2 (ja) 設置物固定具
JP4592507B2 (ja) 貫通部材の防水構造
JP5297563B1 (ja) ケラバ化粧部材及びその取り付け方法
JP6440970B2 (ja) 他物固定具の設置構造
JP2018031218A (ja) 屋根防水改修システム
JP6450917B2 (ja) 架台
KR101561112B1 (ko) 방수시트 고정장치 및 이를 이용한 저수조 방수공법
JP2019031782A (ja) シート固定ユニット
JP6952999B2 (ja) 防水シート固定具
JP5620133B2 (ja) すべり支承構造体への保護カバー取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6445288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250