JP6445288B2 - 防水シート固定具 - Google Patents
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Description
その後、防水シート2を防水シート固定具P0の上に被せて、接着面9において防水シート2を防水シート固定具P0に接着することで、防水シート2を防水下地1に固定することができるものである。
また、防水シートの上面側は、外環境に曝されているから、防水シートの近傍で上面に沿って風が吹くこともあり、それに伴って、局部的に負圧が生じ、防水シートに対する揚力が作用することがある。
従って、仮に、接着した防水シートから第2部材に対して回転力が作用しても、その回転力は、回転連結機構によって吸収されるから第1部材にそのまま伝わることがなく、防水下地へ第1部材を固定する例えば固定ネジ部材等が緩むことを防止できる。
従って、防水シート上に風が吹いて、防水シートに波うち現象が生じ、防水シート固定具周りの偶力が作用しても、その影響で固定ネジ部材等が緩むことを防止でき、より確実な固定状態を維持することができる。
従って、接着部に接着された防水シートが、風で波立つような場合、その波の振幅方向の動きを、第2部材の撓み変形によって吸収することができる。
その結果、防水シートの波立ちによる振動の緩和を図ることができ、防水シートへの応力集中の防止や、振動による固定ネジ部材の緩みの防止を叶えることができる。
しかし、本発明によれば、板状介在部を第1部材に設けているから、第1部材を防水下地に固定した状態では、板状介在部は第2部材と防水下地との間に介在しており、仮に、防水下地に突起が存在していても、板状介在部が突起の上に重なり、第2部材と突起とが直接に接触するのを防止できる。
その結果、防水下地の表面に突起や不陸が存在しても、回転連結機構の機能を維持させて、第1部材と第2部材との相対回転を維持することができる。
更には、仮に、第2部材が板状介在部に当接したとしても、板状介在部の板状面に沿って摺接できるから、回転の機能維持を図ることができる。
また、シート固定具Pの上面には、防水シート2の下面が接着してある。
また、ベース部材P1とトップ部材P2とは、トップ部材P2の厚み方向(当該実施形態では上下方向)に沿う軸芯X周りに相対回転自在に連結する回転連結機構Jによって一体化が図られている。
また、ベース部材P1は、円板中央領域部分4と、円板外周領域部分6と、それらにわたる介在部分5とを一体的に備えて構成してある。
屋根下地1上にシート固定具Pを載置して、ネジ挿通孔4aに固定ネジ部材3を挿通して締め込むことで、屋根下地1にシート固定具Pを固定することができる。
具体的には、スラストベアリングSの第1軌道輪S1を構成しており、多数のベアリング球S2が周方向に間隔をあけて配置される凹溝S1aを備えている。
また、介在部分5の円内周側には、トップ部材P2の内周縁部と嵌合して、両者の離間を規制する嵌合部S1bが形成されている。
また、トップ部材P2は、環内周領域部分7と、その環内周領域部分7から外周側に張り出した環外周領域部分(張出部に相当)8とを一体的に備えて構成してある。
具体的には、環状内周領域部分7は、スラストベアリングSの前記第1軌道輪S1に対応する第2軌道輪S3を構成しており、多数のベアリング球S2が周方向に間隔をあけて配置される凹溝S3aが、前記ベース部材P1の凹溝S1aに対向する状態に備えられている。
また、環内周領域部分7の内周縁部には、ベース部材P1の嵌合部S1bと嵌合して、両者の離間を規制する嵌合部S3bが形成されている。
また、当該実施形態においては、スラストベアリングSそのものが、併せて、回転連結機構Jも構成している。
尚、多数のベアリング球S2は、図には示さない保持器によって、それぞれの間隔が確保されている。
また、環外周領域部分8の上面には、ホットメルト接着層(接着部の一例)9が設けてあり、このホットメルト接着層9によって防水シート2を、接着固定することができる。
因みに、ホットメルト接着層9は、例えば、ポリエステル系、エチレン酢酸ビニル系、合成ゴム系、オレフィン系等の材質のものを採用することができ、融点は70〜160℃のものが広く普及している。
[1]屋根下地1の上の所定箇所に、シート固定具Pをそれぞれ固定する。
シート固定具Pの固定は、ネジ挿通孔4aに挿通した固定ネジ部材3を、屋根下地1にねじ込むことで行う。
[2]各シート固定具Pの上から防水シート2を被せ、防水シート2の上方から、電磁誘導加熱装置等によってシート固定具Pを加熱することでホットメルト接着層9を溶かして接着固定する。
また、トップ部材P2に作用する回転力は、ベース部材P1や、それを固定している固定ネジ部材3に伝わらないから、固定ネジ部材3を緩ませることも未然に防止できる。
更には、防水シート2の波立ちに伴っては、環外周領域部分8が、上下に柔軟に撓むことによって振動吸収を図ることができ、防水シート2へのダメージを抑制して疲労破壊の緩和策となる他、固定ネジ部材3が振動を受けることで緩むといった現象を防止できるようになる。
また、接着部9の設置箇所は、先の実施形態で説明した張出部8に形成してあることに限るものではない。
また、スラストベアリングSを備えた別実施形態としては、例えば、図4に示すような防水シート固定具Pであってもよい。
この例によれば、第1部材P1は、円板中央部にネジ挿通孔4aを備えた上下一対の上円板10と下円板11とで構成してある。下円板11には、段差部11aが形成してあり、この段差部11aを設けたことによって、それより径方向外周側に、上円板10と下円板11との間に隙間が形成され、この隙間によって凹溝部12が構成されている。
第2部材P2は、凹溝部12内に、環内周領域部分7が納まるように形成してある。環内周領域部分7には、周方向に間隔をあけてベアリング球S2を内在させる円孔7aが形成してあり、この円孔7a内に、それぞれベアリング球S2が内嵌状態に配置してある。
従って、このベアリング球S2を介して第1部材P1と第2部材P2とは、軸芯X周りに回転自在に連結されている。
また、第2部材P2の内径寸法f1は、下円板11の段差部11aの外径寸法f2より余裕をみて大きく形成してあり、この余裕寸法f3(図5(a)参照)に相当する範囲内で、第1部材P1と第2部材P2とは横方向(第2部材P2の板面に沿った方向に相当)に相対移動することができる。
また、凹溝部12内において、第2部材P2は、図5(b)に示すように、上下方向(第2部材P2の厚み方向に相当)に相対移動することができる。
従って、この実施形態の防水シート固定具Pによれば、第1部材P1と第2部材P2とが、ベアリングSによって相対回転することに加えて、横方向、及び、上下方向に相対移動することができ、防水シート2から作用する外力を、固定ネジ部材3に伝わり難くでき、緩み防止効果をより発揮しやすくなる。
図6の実施形態は、第1部材P1は、所謂「ハトメ」によって構成してあり、外周部の凹溝部12内に、第2部材P2の環内周領域部分7が納められている。この実施形態においても、第1部材P1と第2部材P2とは、X軸芯周りの相対回転、横方向及び上下方向の相対移動が可能である。
また、同様に、摩擦低減手段を第2部材P2と防水下地1との摺接部分に設ければ、第2部材P2の回転抵抗が更に低減され、よりスムーズな回転により第1部材P1の緩み防止を図る上で好ましい。
この実施形態においては、防水下地1は、折半屋根等の金属製屋根で構成してあり、その上面には、発泡樹脂製の断熱板14が配設され、屋根の断熱化が図られている(図8、9参照)。
第2部材P2の上面部は、接着部9として構成されている。
また、外周部は、防水下地1側へ屈曲させてある。
断熱板14より上方に位置している筒部分は、金属筒部18Aとして構成してあり、その金属筒部18Aに上端が内嵌すると共に下方に延びる筒部分は、樹脂筒部18Bとして構成してある。
これら、金属筒部18Aと樹脂筒部18Bとは、軸芯X周りに相対回転しない状態に一体に組み付けられている。
この板状介在部13を設けてあることで、第1部材P1と第2部材P2との外れ止めとなるほか、断熱板14の表面に付着物等による突起があっても、その突起が第2部材P2の下面に当接して回転の障害になるのを防止できる。
また、図9に示すように、板状介在部13の外径寸法を、第2部材P2の外径寸法以上に設定してあってもよい。この場合は、第2部材P2の全域を、板状介在部13によって保護することができ、第1部材P1に対する第2部材P2の軸芯X周りの回転をスムーズにサポートすることができる。
この板状介在部13の上面を滑らかに仕上げておくことで、上に重なる第2部材P2との摩擦抵抗を低減することができ、第2部材P2の回転を、よりスムーズにサポートできるようになる。板状介在部13の素材としては、合成樹脂製をはじめ、金属製であってもよい。
また、図1〜6に示す防水シート固定具に、板状介在部13を組み込んで構成するものであってもよい。
2 防水シート
8 環外周領域部分(張出部に相当)
9 ホットメルト接着層(接着部の一例)
13 板状介在部
J 回転連結機構
P1 ベース部材(第1部材の一例)
P2 トップ部材(第2部材の一例
S スラストベアリング(ベアリングの一例)
X 軸芯
Claims (6)
- 防水下地の上に沿って設けられる防水シートを、前記防水下地に固定する防水シート固定具であって、
前記防水下地に固定自在な第1部材と、
前記防水シートに固定自在な板状の第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを、前記第2部材の厚み方向に沿う軸芯周りに相対回転自在に連結するとともに、前記第1部材と前記第2部材との間に生じる摩擦力を低減する摩擦低減手段が設けられた回転連結機構と、を設け、
前記第1部材は、前記厚み方向に沿って延び、ネジ部材が内部に貫通されて前記防水下地に固定される筒部材と、前記筒部材における上端部に設けられ、前記筒部材の外径よりも大径に形成された上縁鍔部と、を備え、
前記第2部材は、前記筒部材が貫通される円形穴を備え、
前記第2部材における前記円形穴の周囲部分に前記上縁鍔部が上方から当接することで、前記第2部材は前記第1部材に回転可能に支持され、
前記上縁鍔部の下部に前記回転連結機構が配置される段差部が形成され、
前記回転連結機構は、前記段差部と前記円形穴の内周縁部との間に設けられ、前記第2部材を、前記第1部材に対して径方向に偏心しない状態で回転可能に支持する防水シート固定具。 - 前記第1部材と前記第2部材とは、前記第2部材の厚み方向に沿って相対移動自在に形成してある請求項1に記載の防水シート固定具。
- 前記回転連結機構は、前記段差部に外嵌させた金属リング部材を備えている請求項1又は2に記載の防水シート固定具。
- 前記第2部材は、可撓性を有する板状体で構成してあり、
前記回転連結機構から外周側に張り出した張出部が設けてあり、
前記張出部に、前記防水シートを固定自在な接着部が設けてある請求項1〜3の何れか一項に記載の防水シート固定具。 - 前記第1部材には、前記第2部材と前記防水下地との間に介在する板状介在部を備えている請求項1〜4の何れか一項に記載の防水シート固定具。
- 前記板状介在部は、その外径寸法を、前記第2部材の外形寸法以上に形成してある請求項5に記載の防水シート固定具。
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