JP2016161783A - 電源装置、画像形成装置、および電源装置の制御方法 - Google Patents

電源装置、画像形成装置、および電源装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な回路構成を必要とせずにフリッカーを抑制する。【解決手段】複数のスイッチ素子を介して第1〜第3のヒーターを共通の交流電源に接続する電源回路であって前記第1〜第3のヒーターの接続を、3本のうちの2本のヒーターの直列接続、3本のヒーターの並列接続、または並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能な電源回路を備えた電源装置において、直列接続状態の第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させ、電力供給状態のまま、さらに第2のヒーターと並列接続状態の第1のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に第1〜第3のヒーターを並列接続状態に切り替え、その後、第1〜第3のヒーターのうち2本以下のヒーターに対してデューティ制御を実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、電源装置、画像形成装置、および電源装置の制御方法に関する。
電子写真方式による画像形成装置においては、用紙上に形成したトナー画像を用紙に定着させるために、加熱された一対のローラーなどの定着部材で形成した定着ニップに用紙を搬送して、加熱、加圧処理を行う。これにより用紙上にトナー画像を定着する。
一般に、定着部材の加熱源としては、ハロゲンランプなどのヒーターが用いられる。トナー画像を用紙に定着させるためには、定着部材の温度を所定の範囲内に維持する必要がある。そのためのヒーターへ供給する電力量を細かく正確に制御するための技術として、半波単位のデューティ制御(HDC制御:Half Cycle Duty)が用いられる。この半波単位のデューティ制御は、交流電源の交流波形の半波が複数含まれる所定期間を制御周期とし、その制御周期内でオンする波数を制御することにより、ヒーターへの供給電力を高精度に制御するものである。
また、このようなヒーターを用いた画像形成装置では、温まっていないヒーターへ電力供給を開始するときに生じるヒーターへの突入電流によって電源電圧の降下が生じ、これによるフリッカーが問題となる。特許文献1では点灯開始時には複数のヒーターを直列接続で点灯させ、一定時間経過した後に、並列接続に切り替えて点灯することで、フリッカーを抑制している。
特開2001―142543号広報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、例えば端部加熱用のヒーターと、中央加熱用の2本のヒーターを備えた定着装置において、いずれか一方のヒーターのみを点灯する場合でも、2本のヒーターを直列接続してから1本のヒーターを点灯する必要がある。これはフリッカー規格を満たすためである。またこのような手順でヒーターを点灯した場合、温度が低下してから必要なヒーターを点灯するまでの応答性が低下するために温度リップルが大きくなるという問題が生じる。
この温度リップルに関しては、一本あたりの定格電力を小さくした3本以上のヒーターを用いることでヒーター本数を多段階で制御することで改善できる。しかしながら、3本以上のヒーターの全てを直列接続および並列接続出来るような回路構成とすることは、追加のスイッチ素子等が必要になるため回路構成が複雑になる。またコストアップも生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複雑な回路構成を必要とせずにフリッカー規格を満たすことが可能となる電源装置、画像形成装置、および電源装置の制御方法を提供することを目的とする
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)トナー画像が形成された用紙に対して加熱定着をする定着部材、および該定着部材を加熱する第1〜第3の少なくとも3本のヒーターを備える定着部の電力制御を行う電源装置であって、
複数のスイッチ素子を介して前記第1〜第3のヒーターを共通の交流電源に接続する電源回路であって前記第1〜第3のヒーターの接続を、3本のうちの2本のヒーターの直列接続、3本のヒーターの並列接続、または並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能な電源回路と、
それぞれの前記ヒーターに対して、所定の期間を制御周期とし、該制御周期内における、交流電源の半波周期を単位として電力を供給する波数を変更することによるデューティ制御を行うデューティ制御部と、
直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させ、電力供給状態のまま、さらに前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に前記第1〜第3のヒーターを並列接続に切り替え、その後、前記第1〜第3のヒーターのうち2本以下のヒーターに対して前記デューティ制御を実行させる制御部と、
を備える電源装置。
(2)前記制御部は、前記制御周期内で連続して電力を供給するデューティ比100%で、直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始してから、デューティ比100%で前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターの電力の供給を開始し、所定時間経過後に、前記第1〜第3のヒーターを並列接続に切り替え、その後、前記第1〜第3のヒーターのうち、いずれか1本のヒーターに対してデューティ比100%で電力を供給させ、他の2本のヒーターに対しては前記デューティ制御で電力を供給させる、上記(1)に記載の電源装置。
(3)前記第1のヒーターは、前記第2および第3のヒーターよりも定格電力が大きい、上記(1)または上記(2)に記載の電源装置。
(4)前記第1〜第3のヒーターのうち少なくとも1本は、前記定着部材の用紙搬送方向に直交する幅方向において均一な発熱量分布の全幅ヒーターであり、
前記制御部は、前記定着部が作動可能な設定温度範囲内で前記定着部材の温度が維持されるアイドリングモードにおいて、前記定着部材の温度が閾値温度以下になった場合、前記全幅ヒーターおよび他のヒーターを直列接続した2本のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に、該全幅ヒーターのみに電力を供給する接続に切り替えて前記デューティ制御を実行させる、上記(1)〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
(5)前記第1〜第3のヒーターのうち少なくとも1本は、前記定着部材の用紙搬送方向に直交する幅方向において、両端部の発熱量が中央部よりも大きい発熱量分布の端部ヒーターであり、
前記定着部が作動可能な設定温度範囲内で前記定着部材の温度が維持されるアイドリングモードにおいて、前記定着部材の中央部と端部の温度差の絶対値が差分閾値温度以上で、中央部よりも端部の温度が低い場合、前記端部ヒーターおよび他のヒーターを直列接続した2本のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に、該端部ヒーターのみに電力を供給する接続に切り替えてデューティ制御を実行させる、上記(1)〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
(6)前記制御部は、前記定着部材の検知温度、または該検知温度および加熱定着をする用紙のサイズもしくは斤量に基づいて、電力供給の制御対象とするヒーターおよび前記デューティ制御の内容を決定する、上記(1)〜上記(5)のいずれか1つに記載の電源装置。
(7)前記制御部は、電力供給の制御対象とするヒーターを前記第1および前記第2のヒーターに決定した場合、
直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させ、電力供給状態のまま、さらに前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に前記第3のヒーターに対して電力の供給を遮断するとともに前記第1および第2のヒーターを並列接続に切り替え、
その後、前記第1および第2のヒーターに対して前記デューティ制御を実行させる、上記(6)に記載の電源装置。
(8)用紙上にトナー画像を形成する画像形成部と、
トナー画像が形成された用紙に対して加熱定着をする定着部材、および該定着部材を加熱する第1〜第3の少なくとも3本のヒーターを備える定着部と、
前記上記(1)〜上記(7)のいずれか1つに記載の電源装置と、
を備える画像形成装置。
(9)トナー画像を担持する用紙に対して加熱定着をする定着部材、および該定着部材を加熱する第1〜第3の少なくとも3本のヒーターを備える定着部に電力を供給する電源装置の制御方法であって、
前記電源回路は、複数のスイッチ素子を介して前記第1〜第3のヒーターを共通の交流電源に接続し、前記第1〜第3のヒーターの接続を、3本のうちの2本のヒーターの直列接続、3本のヒーターの並列接続、または並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能であり、
直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させる第1ステップと、
前記第1のステップで電力供給状態のまま、さらに前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターに対して電力の供給を開始させる第2ステップと、
前記第2ステップから所定時間経過後に前記第1〜第3のヒーターを並列接続に切り替える第3ステップと、
前記第3ステップで並列接続に切り替えた前記第1〜第3のヒーターのうち2本以下のヒーターに対して、所定の期間を制御周期とし、該制御周期内における、交流電源の半波周期を単位として電力を供給する波数を変更することによるデューティ制御を実行する第4ステップと、
を含む、制御方法。
(10)前記第1ステップでは、前記制御周期内で連続して電力を供給するデューティ比100%で前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始し、
前記第2のステップでは、デューティ比100%で前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターの電力の供給を開始し、
前記第4のステップでは、前記第1〜第3のヒーターのうち、いずれか1本のヒーターに対してデューティ比100%にし、他の2本のヒーターに対しては100%以下のデューティ比で前記デューティ制御を実行する、上記(9)に記載の制御方法。
本願発明によれば、複数のスイッチ素子を介して第1〜第3のヒーターを共通の交流電源に接続する電源回路であって前記第1〜第3のヒーターの接続を、3本のうちの2本のヒーターの直列接続、3本のヒーターの並列接続、または並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能な電源回路を備えた電源装置において、直列接続状態の第2および第3のヒーターに対して電力供給を開始させ、電力供給状態のまま、さらに第2のヒーターと並列接続状態の第1のヒーターに対して電力供給を開始させ、所定時間経過後に第1〜第3のヒーターを並列接続状態に切り替え、その後、第1〜第3のヒーターのうち2本以下のヒーターに対してデューティ制御を実行する。これにより、複雑な回路構成を必要とせずにフリッカーを抑制することが可能となる。
実施形態に係る画像形成装置10の概略構成を示す図である。 画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。 幅方向におけるヒーターL31〜L33の発熱量分布を説明する図である。 幅方向におけるヒーターL31〜L33の発熱量分布を説明する図である。 第1の実施形態に係る電源回路の回路構成図である。 半波周期のデューティ制御を説明するタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る電力制御方法を示すフローチャートである。 電力の供給ラインを説明する模式図である。 比較例に係る電源回路の回路構成図である。 第2の実施形態に係る電力制御方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電力制御方法を示すフローチャートである。 電力の供給ラインを説明する模式図である。 電力の供給ラインを説明する模式図である。 図10のステップS202のサブルーチンを示す図である。 電力の供給ラインを説明する模式図である。 第1の変形例における電力の供給ラインの変更を説明する模式図である。 第1の変形例における電力の供給ラインの変更を説明する模式図である。 第1の変形例における電力の供給ラインの変更を説明する模式図である。 第2の変形例における幅方向でのヒーターL51〜L54の発熱量分布を説明する図である。 第2の変形例に係る電源回路の回路構成図である。 プリントモードのときのヒーターL51〜L54の作動状態を示す図である。 第2の変形例における電力の供給ラインの変更を説明する模式図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、実施形態に係る画像形成装置10の概略構成を示す図である。図2は画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1、図2に示すように画像形成装置10は、制御部110、画像形成部120、定着部130、操作表示部140、HDD(ハードディスクドライブ)150、電源部160、スキャナー170、給紙搬送部180およびこれらを電気的に接続する信号線190を備える。
制御部110は、CPU、RAMおよびROMを備え、ROM、HDD150などに記憶された各種のプログラムを適宜読み出してRAM上に展開し、これをCPUが実行することにより種々の機能を実現する。
画像形成部120は、Y、M、C、Kの各色のトナーに対応した現像ユニット121Y〜121Kを備える。各現像ユニット121Y〜121Kにより帯電、露光、現像のプロセスを経て形成されたトナー画像は、中間転写ベルト122上に順次重ねられて、2次転写ローラー123により用紙S上に転写される。
定着部130は、定着部材としての加熱ローラー135および加圧ローラー136を備え、両ローラーの定着ニップに搬送された用紙Sに対して、加熱、加圧処理して、用紙S上のトナー画像をその表面に溶融定着する。加熱ローラー135は、内側から順に、円筒形の金属からなる芯金、その表面に形成したシリコーンゴムや発泡シリコーンゴム等の素材からなる弾性層、フッ素樹脂等の離型層を備える。芯金の内部には複数本のハロゲンランプのヒーターL3(ヒーターL31〜L33)が配置されている。用紙Sの搬送方向に直交する加熱ローラー135の回転軸方向(以下、単に「幅方向」という)の長さは、搬送可能な最大用紙幅の用紙Sを定着可能な十分な長さを有する。複数本のヒーターL3は装置で給紙可能な複数段階の用紙幅に応じた異なる配熱分布(配光特性)のヒーターから構成されていてもよい(後述の図3等参照)。
加圧ローラー136は、内側から順に、円筒形の金属からなる芯金、その表面に形成したシリコーンゴムや発泡シリコーンゴム等の素材からなる弾性層、フッ素樹脂等の離型層を備える。加圧ローラー136の外径や軸方向の長さは、加熱ローラー135と同程度である。なお加圧ローラー136の芯金の内側にもヒーターL3を配置するようにしてもよい。
温度センサー131〜133は加熱ローラー135の表面の温度を検知する。温度センサー131〜133は、それぞれ画像形成装置における奥側、中央部、手前側といったように幅方向において異なる位置に配置されており、加熱ローラー135の幅方向の温度分布を測定する。温度センサー131〜135としては、例えば加熱ローラー135に対して非接触に配置したサーミスタを用いる。
操作表示部140は、例えばLCD(液晶ディスプレイ)の表示面に、タッチセンサーを重畳して配置させたものであり、操作画面を表示したり、ユーザーによる各種操作を受け付けたりする。
電源部160は、ゼロクロス検知部610、および複数のスイッチング素子621〜625を備える。電源部160は、例えば電圧100V、周波数が50/60Hzの商用交流電源90(図5等参照)に接続され、ヒーターや画像形成装置10の各構成に電力を供給する。ゼロクロス検知部610は、商用交流電源90の電圧出力が0Vを横切るタイミングでゼロクロス信号を出力する。制御部110はゼロクロス信号に基づいて、トライアック等で構成されるスイッチング素子621〜625のオン/オフ制御を行える。
スキャナー170は、ミラー、レンズから構成される光学系とCCD等の読取センサーを備え、プラテンガラスに載置した原稿あるいはADF(図示せず)から搬送された原稿を読み取って画像信号を出力する。読み取って得られた画像データは、HDD150等に保存される。
給紙搬送部180は、複数の給紙トレイ181、182および搬送モーター(図示せず)により駆動される複数の搬送ローラー対を備える。給紙トレイ181、182の内部には多数の用紙Sが収納される。収納された用紙Sは1枚ずつ下流側の搬送経路に給紙される。給紙トレイ181、182に収納された用紙Sのサイズは、内部のセンサーによって検知される。用紙Sの紙種(コート紙、普通紙)、紙斤量、などの紙情報は操作表示部140を介して、ユーザーにより入力される。入力された情報は、給紙トレイ181、182と関連づけられてHDD150に保持される。
図3、図4は、幅方向におけるヒーターL31〜L33の発熱量分布を説明する図である。図4において、「奥」、「手前」の縦破線は最大用紙幅の両端部に対応している。図3、図4に示すように3本のヒーターは互いに幅方向で異なる発熱量分布を有するヒーターの組み合わせである。ヒーターL31は、最大用紙幅(例えば300mm)に対応した全幅で均一な発熱量分布を有する全幅ヒーターである。ヒーターL32は、中央部の発熱量が両端部よりも大きい発熱量分布の中央ヒーターである。ヒーターL33は、両端部の発熱量が中央部よりも大きい発熱量分布の端部ヒーターである。幅方向においてヒーターL32の発熱量100%の範囲は、A4Sサイズ(A4サイズの縦送り)の用紙幅に対応している。温度センサー131、133は加熱ローラー135の端部側の表面温度を検知し、温度センサー132は中央部の表面温度を検知する。
(電源回路)
図5は、第1の実施形態に係る電源回路200の回路構成図である。電源回路200は、スイッチング素子621〜625、抵抗器630、およびヒーターL31〜L33(第1〜第3のヒーター)で構成され、これらは共通の商用交流電源90に接続されている。各スイッチング素子621〜625は、制御部110によりオン状態(「デューティ比100%」または「デューティ比100%固定」ともいう)、オフ状態(「デューティ比0%」または「デューティ比0%固定」ともいう)、およびデューティ制御(デューティ比0〜100%の可変制御)のいずれかに切り替えられる。
電源回路200はヒーターL31〜L33の商用交流電源90との接続を、(1)3本のうちの2本のヒーター(L33とL31、またはL33とL32)の直列接続、(2)3本のヒーターL31〜L33の並列接続、または(3)並列接続のヒーター群(ヒーターL31とヒーターL32)をヒーターL33と直列に接続した並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能である。またこれらの接続状態の他に1本のヒーターのみを商用交流電源90に接続した状態にも切り替える。なお、電源回路200では3本以上のヒーターを直列接続することはできない構成となっている。これらの接続状態については後述する。なお、抵抗器630は電源回路200などの破損を防止するための抵抗素子であり、ショート対策抵抗として機能し、各スイッチング素子が誤動作したときに商用交流電源90がショートしないようにする。なお、図5に示す第1の実施形態においては、ヒーターL31〜L33の定格電力はそれぞれ900W、600W、600Wである。3本のヒーターの中ではヒーターL31の定格電力が最も大きい。
図6は、実施形態における半波周期のデューティ制御(以下、単に「デューティ制御」という)を説明するタイミングチャートである。同図にはスイッチング素子(例えばスイッチング素子623)への入力電圧およびヒーターL3への出力電圧、ゼロクロス検知部610からのゼロクロス信号、ならびに制御部110からの制御信号を示している。制御部110、ゼロクロス検知部610、および各スイッチング素子621〜625が協働してデューティ制御部として機能し、以下に説明するデューティ制御を実行する。
制御部110は、用紙サイズ等の用紙情報および温度センサー131〜133の検知温度に基づいて制御対象とするヒーターL3を決定し、また、その対象となるヒーターL3へのデューティ制御するスイッチング素子およびデューティ比(制御信号)を決定する。
制御部110は、商用交流電源90の半波の整数倍の所定の期間を制御周期としてデューティ制御を行う。図6に示す例では15半波周期を制御周期とし、この制御周期のうち10半波の期間をオン状態にするデューティ比66.7%の例を示している。15半波のうちどの半波期間を選択(オン状態)するかの組み合わせは、パターンテーブルに記述されている。このパターンテーブルはデューティ比と1制御周期の間で選択する半波期間の組み合わせを記述したものであり、HDD150に予め保存されている。
制御部110はゼロクロス信号のオンタイミングに同期してスイッチング素子への制御信号をオフからオン、またはオンからオフに切り替える。図6に示す例では、制御部110は制御信号を、時刻t1でオフからオンに切り替え、時刻t2でオン状態を維持し、時刻t3でオンからオフに切り替えている。
時刻t1〜t3の期間ではスイッチング素子は制御信号に応じてターンオンされ、これによりスイッチング素子に接続されたヒーターL3に電力が供給される。時刻t3〜t4の期間では制御信号に応じてターンオフされ、これによりヒーターL3への電力供給は遮断される。
(第1の実施形態に係る電力制御方法(ヒーター3本の点灯開始処理))
図7および図8を参照し、第1の実施形態に係る電力制御方法を説明する。図7は、主に制御部110により実行される第1の電力制御方法を示すフローチャートである。図8は交流電源からの電力の供給ラインを説明する模式図である。図8は図5に対応する図であり、同図では、スイッチング素子621〜625により遮断されて電力が供給されていない電力供給ラインを破線で示している(以降の図も同様)。
第1〜第3のヒーターL31〜L33への点灯を開始する場合(S101:YES)、その前準備として、制御部110は、ステップS102において、スイッチング素子622、625への制御信号をオンに切り替える。これによりスイッチング素子622、625はターンオンされ、直列接続のヒーターL32、L33への電力供給を開始する(図8(a)参照)。このときのデューティ比は例えば100%固定(1制御周期以上、オンが連続する)である。
次にステップS103で、スイッチング素子622、625をオンにしたまま、スイッチング素子624をターンオンする。これによりヒーターL31に対しても電力供給が開始される。このときは、ヒーターL31とヒーターL32は並列状態であり、これらに対してヒーターL33が直列で接続された状態となる(図8(b)参照)。
ステップS104では、ステップS103で切り替えた接続状態にしてから所定時間、電力を供給し続ける。所定時間は電力供給によりヒーターL31〜L33の温度が上昇して抵抗値が上昇するまでの時間であり、例えば500msecである。この所定時間は、フリッカー値の測定値に応じて予め設定された時間である。なお、ステップS102の接続状態で電力供給を開始してからステップS103の接続状態に切り替えてヒーターL31に電力供給を開始するまでの時間は、この所定時間よりも短い。例えば、1制御周期(15半波周期)以下に設定できる。
所定時間経過後、ステップS105ではスイッチング素子622、624、625をターンオフして、一旦、全ヒーターL31〜L33への電力供給を遮断する。そして、直ぐに(例えば1半波周期後)にヒーターL31〜L33を並列接続に切り替え、各ヒーターへの電力供給を開始する(図8(c))。
以降は、ステップS106では温度センサー131〜133の検知温度に基づいてデューティ制御の実行を開始し、これを検知温度が定着部130で溶融定着可能となる定着温度前後の温度に設定した閾値温度以上になるまで継続し(S107:NO)、閾値温度以上(S107:YES)となったところで、制御対象のヒーターでの電力供給を遮断(停止)して終了する(エンド)。
3本のうち2本以下に対してデューティ制御を行う組み合わせとしては下記がある。
(1)3本をデューティ比100%固定、
(2)2本をデューティ比100%固定、1本をデューティ制御、
(3)1本をデューティ比100%固定、2本をデューティ制御、
(4)2本をデューティ制御、1本をオフ、
(5)1本をデューティ制御、2本をオフ。
図8(c)に示す例では、制御部110は、上記(3)に対応して、スイッチング素子623、625に対してはデューティ制御の制御信号を、スイッチング素子624に対してはデューティ比100%の制御信号を出力する。
なお、ヒーターの定格電力の合計値が、画像形成装置10で利用可能な電力のうち定着部130のヒーターに割り当て可能な電力(最大ワッテージ)を超えるようであれば、上記(1)を採用できない。また(2)、(3)の場合にはデューティ制御時のデューティ比の上限値を設定する必要がある。例えば1000Wのヒーターを3本用いて、最大ワッテージが2700Wであれば、2本のヒーターをデューティ比100%固定とした場合、残りの1本はデューティ比70%(=700W)が上限となる。この場合、図6の例では1制御周期の15半波のうち11半波以上(73%以上)をオン状態に設定することはできない。
(効果)
ヒーターL31〜L33の温度が室温に近く抵抗値が低い状態(冷抵抗)で、3本のヒーターを並列接続して電力供給を開始した場合には、過大な突入電流が流れる。これによりフリッカー値が悪化し、フリッカー規格(例えばIEC61000―3−11)を満たすことができない。本実施形態では、3本のヒーターの点灯を開始する場合に、まず直列接続の2本のヒーターL32、L33への電力供給を開始し、その後、ヒーターL32と並列接続となる3本目のヒーターL31への電力供給を開始する。そして所定時間経過して3本のヒーターの温度が上昇したところで、これらを並列接続に切り替えてから、2本以下に対してデューティ制御をすることで、過大な突入電力が流れることを防げる。これによりフリッカー値が増加することを防げる。
なお2本以下に対してデューティ制御するのは以下の理由による。デューティ制御は、供給電力(ヒーターからの定着部材への熱供給量)を細かく制御できる点でメリットがあるが短期間でヒーターL3の点灯をオン、オフさせるものであることからフリッカー値へは悪影響を及ぼす。3本のヒーターに対してデューティ制御をするよりも、上記(1)〜(5)の組み合わせのように2本以下のヒーターに対してデューティ制御するようにした方がフリッカー値に有利だからである。
また、図7のステップS102において、3本のヒーターL31〜L33のうち最も定格電力が大きいヒーターL31以外の2本のヒーターに対して、電力の供給を開始するのは以下の理由による。一般に、ヒーターは定格電力が大きいほど、電力供給開始時の突入電流は大きい。そのため、ステップS102(図8(a))では、ヒーターL31よりも突入電流が小さいヒーターL32とヒーターL33を直列接続して電力供給を開始している。
また最初から、図8(b)に示す並列と直列接続を組み合わせた接続で電力供給を開始せずに、図8(a)の状態(S102)を経由するのは合成抵抗が低下して突入電流が増加することを防ぐためである。ステップS102で昇温して抵抗が増加したヒーターL32、L33を、冷抵抗状態のヒーターL31と接続した図8(b)の接続状態で電力供給を開始することで、最初から図8(b)の状態から電力の供給を開始するよりもフリッカー値を低下させることができる。
また、図5に示す電源回路200では、前述のように3本のヒーターL31〜L33を直列接続することはできない。図9は、比較例に係る電源回路300の回路構成図である。電源回路300では、スイッチング素子651〜656のうち、スイッチング素子652、655をターンオンすることで、3本のヒーターL31〜L33を直列接続にできる。しかしながら、図9に示す比較例に係る電源回路300では、図5に示す実施形態に係る電源回路200に比べて、スイッチング素子655およびショート対策抵抗の抵抗器631の回路素子が余分に必要となる。図5等に示す電源回路においては、図9に示す比較例に比べて回路構成を単純にすることができ、コスト的にメリットがある。
(第2の実施形態に係る電力制御方法(ヒーター1〜3本の点灯開始処理))
次に図10〜図13を参照し、第2の実施形態に係る電力制御方法について説明する。第1の電力制御方法は、主にウォームアップモード(後述)に用いられ、基本的に3本のヒーターの全てを点灯させる場合の制御であった。これに対して第2の電力制御方法は、紙情報や検知温度の組み合わせに基づいて制御対象とするヒーターを決定するものである。以下説明する。
図10、図11は、第2の実施形態に係る電力制御方法を示すフローチャートである。図12、図13は電力の供給ラインを説明する模式図である。
図10において、いずれかのヒーターL31〜L33への点灯開始を行う場合(S201:YES)、ステップS202では、モード、紙サイズ、紙斤量および温度センサー131〜132の検知温度の組み合わせに基づいて制御対象とするヒーターおよび、制御対象となるヒーターに対するデューティ制御のデューティ比を決定する。
具体的には、プリントモードにおいては、温度センサー131〜132の検知温度および紙サイズなどの紙情報に基づいて制御対象とするヒーターおよびデューティ比を決定する。また紙斤量などの紙情報に基づいて加熱ローラー135の制御温度の目標値を変更する。例えば紙種類が斤量の重い厚紙であれば制御温度の目標値を数度上にシフトする。プリントモード以外のアイドリングモードおよびウォームアップモードでは、検知温度に基づいて制御対象とするヒーターおよびデューティ制御の内容(デューティ比)を決定する。
ここで、「プリントモード」とは、画像形成部120で画像形成を行う印刷指示が入力されてからこの印刷が終了するまでの期間である。「アイドリングモード」とは、定着部130が作動可能な定着温度(例えば160〜180℃)に近い所定の設定温度範囲内(例えば定着温度から前後3℃内)で定着部材の温度を維持し、印刷指示が入力されるのを待つ待機状態である。「ウォームアップモード」とは、画像形成装置10に電源が投入されたときなどで、室温に近い温度の定着部材を、回転駆動させながら定着温度まで昇温させる動作である。
制御対象のヒーター本数が3本であれば(S203:3本)、図7のステップS102以降の制御を実行する。
制御対象のヒーター本数が2本であれば(S203:2本)、続くステップS204で制御対象の組み合わせが第1および第2のヒーターL31、L32であるか否かを判断する。
制御対象が第1および第2のヒーターL31、L32の組み合わせであれば(S204:YES)、ステップS205〜S208の制御を実行する。これは図7のステップS102〜S104と同じ内容の制御である。ヒーターL31、L32を点灯させる前準備として、図8(a)、図8(b)に示した手順で3本のヒーターL31〜L32に電力を供給して、フリッカー値の悪化を抑えながらヒーターL31、L32の温度を上げる。
その後、ステップS206で、制御対象の2本のヒーター(L31、L32)の並列接続に切り替えて、制御対象のヒーターに対して、温度センサーの検知温度でデューティ制御を実行して終了する(S210)。
図12は、第1および第2ヒーターL31、L32が制御対象である場合の接続状態を示す図である。図8(b)の接続状態の後、図12に示すように、ヒーターL33に対しては電力供給を遮断するとともに、制御対象のヒーターL31、L32を並列接続に切り替えてから、それぞれのヒーターに対してデューティ制御を実行する。
一方で、制御対象のヒーターが第1および第2のヒーターの組み合わせでなければ(S204:NO)、換言すると第3のヒーターL33を含む2本の組み合わせであれば、ヒーターL33と他のヒーターL31(またはヒーターL32)に対して直列接続で電力供給を開始する(S207)。その後は、S208以降の制御を実行する。
図13(a)は、ステップS207の状態を示す図である。同図では、制御対象であるヒーターL32、L33に対して直列接続で電力供給している。
図13(b)は、その後のステップS210の状態を示す図である。同図では、制御対象のヒーターL32、L33を並列接続に切り替えてデューティ制御を行っている。
フローチャートの説明に戻る。ステップS203において制御対象のヒーター本数が1本であれば(S203:1本)、図11の制御のステップS301に進む(符号10)。
ステップS301では、制御対象のヒーターおよび他のヒーターに対して直列接続で電力供給を開始する。例えば制御対象がヒーターL32であれば、このヒーターと他のヒーターL33に対して直列接続で電力供給を開始する(図13(a)参照)。
その後、所定時間経過して、フリッカー値に悪影響を及ぼさない程度までヒーターの温度が上昇してから(S302)、制御対象のヒーターL32のみに電力を供給する接続状態に切り替える(S303)。
図13(c)は、そのステップS303の状態を示す図である。制御対象であるヒーターL32のみに対してデューティ制御を行うとともに、制御対象外のヒーターL31、L33に対しては電力供給を遮断している。
(ステップS202のサブルーチンの例)
図14は、図10のステップS202のサブルーチンを示す図である。現在のモードがアイドリングモードであれば(S401:YES)、温度センサー131〜133の検知温度から中央と端部の検知温度の温度差がどのような関係になっているか否かを判断する。温度センサー131からの端部の検知温度と、温度センサー132からの中央の検知温度との温度差の絶対値が差分閾値td(例えば5℃)未満であり、幅方向での温度差が小さければ(S402:均一)、ステップS403に進む。
ステップS403では、検知温度(例えば中央と端部の平均温度)が閾値温度ts以下であるか否かを判断する。例えば、制御温度の目標値が175.0℃であれば閾値温度tsをこれよりも数度低い温度、例えば173.0℃に設定する。
検知温度が閾値温度ts以下であれば(S403:YES)、制御対象を全幅ヒーター(ヒーターL31)に決定する。
一方で、中央部と端部の温度差の絶対値が差分閾値td以上であり、中央部の温度がより低ければ、制御対象を中央ヒーター(ヒーターL32)に決定する(S405)。また中央部と端部の温度差の絶対値が差分閾値td以上であり、端部の温度がより低ければ、制御対象を端部ヒーター(ヒーターL33)に決定する(S406)。
一方で、検知温度が閾値温度tsを超えていれば(S403:NO)、ステップS402以下の処理を繰り返す。
図15は、図14のサブルーチンで全幅ヒーター(ヒーターL31)または端部ヒーター(ヒーターL33)で、1本のヒーターを制御対象とした場合の電力の供給ラインを説明する模式図である。図11のフローチャートに示した電力制御方法に対応する。なお中央部ヒーター(ヒーターL32)を制御対象とした場合の電力制御方法は、基本的にはヒーターL31を制御対象とした制御と同一であり、説明は省略する。
制御対象となるヒーターが、ヒーターL31またはヒーターL33の場合、図15(a)に示すように直列接続のヒーターL31とヒーターL33に電力供給を開始する(図11のS301参照)。
その後、所定時間が経過してフリッカー値に悪影響を及ぼさない程度までヒーターの温度が上昇してから、図15(b)または図15(c)に示すように、制御対象のヒーター1本に電力を供給する接続状態に切り替える(図11のS302〜S303参照)。
(第1の変形例)
図16は、第1の変形例に係る電源回路210において制御対象のヒーターが2本から3本に変更したときに行う、電力の供給ラインの変更を説明する模式図であり、図16(a)〜図16(d)は電力供給ラインの変更を時系列に示したものである。
同図に示す電源回路210では、第1〜第3のヒーターL41〜L43は、それぞれ中央、端部、全幅ヒーターである。第1〜第3のヒーターL41〜L43の定格電力はそれぞれ800W、700W、900Wであり、第3のヒーターL43が最も大きい。その他の構成は、図1〜図6に示した第1の実施形態と同様である。
中央と全幅のヒーターL41、L43を制御対象として電力供給を行う場合、前準備として図16(a)に示すように直列接続のヒーターL41、L43への電力供給を開始する。
所定時間経過して、ヒーターL41、L43の温度が上昇してから、図16(b)のように2本のヒーターL41、L43を並列接続に切り替えてから、それぞれに対してデューティ制御を実行する。
その後、温度センサー131等により端部の温度低下が検知され、中央部との温度差の絶対値が所定の差分閾値温度td以上で、中央部よりも低い温度となったことが検知された場合には、制御対象を見直して、端部ヒーターのヒーターL42を制御対象に加える。電力が供給されていなかったヒーターL42は温度が低いためにそのままヒーターL41、L43とともに3本の並列接続とした場合、過大な突入電流が流れる。そのため前準備が必要となる。図16(c)は、前準備としてヒーターL42をヒーターL43との直列接続にしてから電力供給を開始する。この場合、ヒーターL43は図16(b)の接続状態でデューティ制御されていたため十分に温まっており抵抗が高い。そのためフリッカー値が問題となるような突入電流は生じない。
図16(c)の状態で、所定時間経過してヒーターL42の温度が上昇してから、図16(d)のように3本のヒーターL41〜L43を並列接続に切り替える。この並列接続では、ヒーターL42をデューティ比100%とし他の2本に対してはデューティ制御を実行する。なお、図16(c)で所定時間経過する間にヒーターL41の温度が低下して抵抗が下がるようであれば、図16(c)に示す2本のヒーターの直列接続に換えて、図8(b)に示したような並列と直列接続を組み合わせた接続を適用してもよい。この場合、ヒーターL41、L43は十分に温まっているので抵抗が高く、これにL42を追加して並列と直列接続を組み合わせた接続状態で電力供給を開始しても、過大な突入電流は流れないからである。
図17、図18は、第1の変形例に係る電源回路210において、図14のサブルーチンにより1本のヒーターを制御対象に決定したときに行う、電力の供給ラインの変更を説明する模式図である。図17では、全幅ヒーターL43または中央ヒーターL41を制御対象としている。図18では端部ヒーターL42を制御対象としている。これらは、それぞれ図14のステップS404、S405、S406で、1本のヒーターを制御対象と決定した場合に行われる電力制御方法である。
図13、図15等で説明した電力制御方法と同様に、図17(a)でも、最初に直列接続のヒーターL41、L43への電力供給を開始する。図17(a)から所定時間経過して、これらの温度が上昇してから、図17(b)および図17(c)に示すように制御対象の1本のヒーターL43またはヒーターL41に電力供給を行う接続状態に変更してからデューティ制御を実行する。
図18も同様に、制御対象がヒーターL42である場合に、図18(a)の直列接続で電力供給を開始して、温度が上昇してから、図18(b)の接続状態に変更し、デューティ制御を実行する。
以上説明したように、新たにあるいは追加で1本または2本のヒーターを制御対象として電力供給を開始する場合、前準備として2本のヒーターの直列接続または、並列および直列を組み合わせた接続にしてから電力の供給を開始する。これにより電力供給開始時に過大な突入電力が流れることを防げる。これによりフリッカー値が増加することを防げる。
(第2の変形例、4本ヒーター)
図19〜図22を参照し、第2の変形例に係る電源回路220および画像形成装置10について説明する。図19は、幅方向におけるヒーターL51〜L54の発熱量分布を説明する図である。同図に示す例では、加熱ローラー135の内部には、4本のヒーターL51〜L54を配置している。ヒーターL51は定格電力600Wの全幅ヒーターである。ヒーターL52は定格電力900Wの中央ヒーターである。ヒーターL53は定格電力600Wの端部ヒーターである。ヒーターL54は定格電力600Wであって、端部と中央部の中間の発熱量が大きい発熱量分布の中間ヒーターである。中央ヒーターの発熱量分布のピーク位置は、はがきサイズの用紙幅に対応している。中間ヒーターの発熱量分布のピーク位置はA4Sサイズの幅方向の両端部側に対応している。温度センサー134の幅方向の配置は中間ヒーターの加熱領域に対応している。
図20は、第2の変形例に係る電源回路220の回路構成図である。図5に示した電源回路200と同じ構成部品については同じ符号を付すことにより説明に換える。図20に示す電源回路220では、図5に示した電源回路200と比較して、ヒーターの数が1つ増えたことに合わせ、スイッチング素子626を追加している。図20に示すように第2の変形例に係る電源回路220では、ヒーターL51〜L54のうちいずれか1本の電源への接続、および4本までの並列接続が可能である。またヒーターL51、L52、L54のいずれか2本以上を組み合わせた並列とこれにヒーターL53を直列で組み合わせた接続が可能である。また、ヒーターL53と他のヒーター51〜L52のいずれか1本を含む2本のヒーターを直列接続にできるが、3本以上のヒーターを直列接続することはできない構成となっている。これは、図9の比較例との対比で説明したように、比較的単純な回路構成にすることで、コスト的にメリットがあるからである。
図21は、プリントモードのときの4本のヒーターL51〜L54の作動状態を示す図である。図21(a)は、はがきサイズの用紙を印刷する場合に制御対象とするヒーターを示す図である。はがきサイズの用紙では、ヒーターL51、L52の2本を制御対象とし、全幅のヒーターL51はデューティ比0%(電力遮断)またはデューティ制御し、中間のヒーターL54はデューティ制御またはデューティ比100%で制御する。
図21(b)は、A4Sサイズの用紙を印刷する場合に制御対象とするヒーターを示す図である。A4Sサイズの用紙では、ヒーターL51、L52、L54の3本を制御対象とし、2本以下に対してデューティ制御を実行する。全幅のヒーターL51はデューティ比0%またはデューティ制御し、中央のヒーターL52はデューティ制御またはデューティ比100%で制御し、中間のヒーターL54はデューティ制御する。
図21(c)は、A4サイズの用紙を印刷する場合に制御対象とするヒーターを示す図である。A4サイズの用紙では、ヒーターL51〜L53の3本を制御対象とし、全幅のヒーターL51はデューティ比100%で制御し、中央のヒーターL52および端部のヒーターL53に対してデューティ制御を実行する。
図22は、第2の変形例に係る電源回路220において制御対象をヒーターL52、L54としたときに行う、電力の供給ラインの変更を説明する模式図である。
図22(a)に示すように、まず直列接続のヒーターL52とヒーターL53への電力供給を開始する。そして図22(b)のようにさらにヒーターL54をヒーターL52と並列状態で接続し、3本にヒーターL52〜L54に対して電力を供給し、フリッカー値の悪化を抑えながらヒーターL52、L54の温度を上げる。そして所定時間が経過し、温度が上昇してから、図12(c)に示すヒーターL52、L54の並列接続に変更し、制御対象であるこれらのヒーターに対してデューティ制御を実行する。
このように第2の変形例に示すように4本以上のヒーターに対しても、第1の実施形態と同様の電力制御方法を適用することで、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
そのほか、本発明は、特許請求の範囲に記載された内容によって規定されるものであり、様々な変形形態が可能である。
10 画像形成装置
110 制御部
120 画像形成部
130 定着部
L3、L31、L32、L33 ヒーター
L41、L42、L43 ヒーター
L51、L52、L53、L54 ヒーター
131、132、133、134 温度センサー
135 加熱ローラー
136 加圧ローラー
140 操作表示部
150 HDD
160 電源部
610 ゼロクロス検知部
621、622、623、624、625、626 スイッチング素子
651、652、653、654、655、656 スイッチング素子
630、631 抵抗器
170 スキャナー
180 給紙搬送部
181、182 給紙トレイ
190 信号線
200、210、220 電源回路
90 商用交流電源

Claims (10)

  1. トナー画像が形成された用紙に対して加熱定着をする定着部材、および該定着部材を加熱する第1〜第3の少なくとも3本のヒーターを備える定着部の電力制御を行う電源装置であって、
    複数のスイッチ素子を介して前記第1〜第3のヒーターを共通の交流電源に接続する電源回路であって前記第1〜第3のヒーターの接続を、3本のうちの2本のヒーターの直列接続、3本のヒーターの並列接続、または並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能な電源回路と、
    それぞれの前記ヒーターに対して、所定の期間を制御周期とし、該制御周期内における、交流電源の半波周期を単位として電力を供給する波数を変更することによるデューティ制御を行うデューティ制御部と、
    直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させ、電力供給状態のまま、さらに前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に前記第1〜第3のヒーターを並列接続に切り替え、その後、前記第1〜第3のヒーターのうち2本以下のヒーターに対して前記デューティ制御を実行させる制御部と、
    を備える電源装置。
  2. 前記制御部は、前記制御周期内で連続して電力を供給するデューティ比100%で、直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始してから、デューティ比100%で前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターの電力の供給を開始し、所定時間経過後に、前記第1〜第3のヒーターを並列接続に切り替え、その後、前記第1〜第3のヒーターのうち、いずれか1本のヒーターに対してデューティ比100%で電力を供給させ、他の2本のヒーターに対しては前記デューティ制御で電力を供給させる、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1のヒーターは、前記第2および第3のヒーターよりも定格電力が大きい、請求項1または請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第1〜第3のヒーターのうち少なくとも1本は、前記定着部材の用紙搬送方向に直交する幅方向において均一な発熱量分布の全幅ヒーターであり、
    前記制御部は、前記定着部が作動可能な設定温度範囲内で前記定着部材の温度が維持されるアイドリングモードにおいて、前記定着部材の温度が閾値温度以下になった場合、前記全幅ヒーターおよび他のヒーターを直列接続した2本のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に、該全幅ヒーターのみに電力を供給する接続に切り替えて前記デューティ制御を実行させる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  5. 前記第1〜第3のヒーターのうち少なくとも1本は、前記定着部材の用紙搬送方向に直交する幅方向において、両端部の発熱量が中央部よりも大きい発熱量分布の端部ヒーターであり、
    前記定着部が作動可能な設定温度範囲内で前記定着部材の温度が維持されるアイドリングモードにおいて、前記定着部材の中央部と端部の温度差の絶対値が差分閾値温度以上で、中央部よりも端部の温度が低い場合、前記端部ヒーターおよび他のヒーターを直列接続した2本のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に、該端部ヒーターのみに電力を供給する接続に切り替えてデューティ制御を実行させる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  6. 前記制御部は、前記定着部材の検知温度、または該検知温度および加熱定着をする用紙のサイズもしくは斤量に基づいて、電力供給の制御対象とするヒーターおよび前記デューティ制御の内容を決定する、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の電源装置。
  7. 前記制御部は、電力供給の制御対象とするヒーターを前記第1および前記第2のヒーターに決定した場合、
    直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させ、電力供給状態のまま、さらに前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターに対して電力の供給を開始させ、所定時間経過後に前記第3のヒーターに対して電力の供給を遮断するとともに前記第1および第2のヒーターを並列接続に切り替え、
    その後、前記第1および第2のヒーターに対して前記デューティ制御を実行させる、請求項6に記載の電源装置。
  8. 用紙上にトナー画像を形成する画像形成部と、
    トナー画像が形成された用紙に対して加熱定着をする定着部材、および該定着部材を加熱する第1〜第3の少なくとも3本のヒーターを備える定着部と、
    前記請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の電源装置と、
    を備える画像形成装置。
  9. トナー画像を担持する用紙に対して加熱定着をする定着部材、および該定着部材を加熱する第1〜第3の少なくとも3本のヒーターを備える定着部に電力を供給する電源装置の制御方法であって、
    前記電源回路は、複数のスイッチ素子を介して前記第1〜第3のヒーターを共通の交流電源に接続し、前記第1〜第3のヒーターの接続を、3本のうちの2本のヒーターの直列接続、3本のヒーターの並列接続、または並列および直列を組み合わせた接続に切り替え可能であり、
    直列接続の前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始させる第1ステップと、
    前記第1のステップで電力供給状態のまま、さらに前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターに対して電力の供給を開始させる第2ステップと、
    前記第2ステップから所定時間経過後に前記第1〜第3のヒーターを並列接続に切り替える第3ステップと、
    前記第3ステップで並列接続に切り替えた前記第1〜第3のヒーターのうち2本以下のヒーターに対して、所定の期間を制御周期とし、該制御周期内における、交流電源の半波周期を単位として電力を供給する波数を変更することによるデューティ制御を実行する第4ステップと、
    を含む、制御方法。
  10. 前記第1ステップでは、前記制御周期内で連続して電力を供給するデューティ比100%で前記第2および第3のヒーターに対して電力の供給を開始し、
    前記第2のステップでは、デューティ比100%で前記第2のヒーターと並列接続の前記第1のヒーターの電力の供給を開始し、
    前記第4のステップでは、前記第1〜第3のヒーターのうち、いずれか1本のヒーターに対してデューティ比100%にし、他の2本のヒーターに対しては100%以下のデューティ比で前記デューティ制御を実行する、請求項9に記載の制御方法。
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