JP2016161512A - 光ファイバ振動測定方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光SSB変調器2にて光源1からのコヒーレンス光を周波数変調し時間間隔Tごとに周波数がステップ状に変化する連続光を生成する。その後、該連続光を試験光OA−1と参照光OA−2に分波し、試験光OA−1が被試験光ファイバ7の各点より反射して生成された反射光OA−1’と参照光OA−2を光合波器9−1にて合波し、試験ビート信号OA−3を取得する。さらに上記試験ビート信号OA−3の位相雑音をサンプリングの際に除去し、計算処理部13において、得られた信号に対しN点FFTを行い、任意のビート周波数における振幅の時間的変化の波形を取得する。
【選択図】図1
Description
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る光ファイバ振動測定システムの構成を示す図である。光ファイバ振動測定システムは、被試験光ファイバ7の長手方向の振動分布を測定するもので、光源1と、SSB変調器2と、信号発生器3と、光増幅器4と、光分波器5、5−1、5−2と、光サーキュレータ6と、光周波数シフタ8と、光合波器9−1、9−2と、受光部10−1、10−2と、遅延光ファイバ11と、A/D変換器12と、計算処理部13とを備えている。
(1) 上記A/D変換器12によりデジタル信号に変換された試験ビート信号OA−3およびモニタリングビート信号OB−3を取り込む処理。
(2) 上記取り込まれたモニタリングビート信号OB−3から、光源1のコヒーレンス性に依存する位相雑音による周波数のずれを検出し、当該検出された周波数のずれに基づいて上記A/D変換器12のサンプリングタイミングを可変制御することにより、光源1から発生されるコヒーレント光に含まれる位相雑音を補償する処理。
次に、以上のように構成されたシステムによる光ファイバ振動測定方法を図2および図3に示すフローチャートを用いて説明する。
(1)周波数がステップ状に変化する試験光の生成
まず、ステップS1において光源1よりコヒーレンス光を出射し、同時にステップS2において、信号発生器3にて周波数変調用の信号を発生させる。次に、ステップS3において、光SSB変調器2にて上記光源1からのコヒーレンス光を周波数変調して試験光を生成する。該試験光は、時間間隔Tごとに周波数をf1、f2、・・・のようにステップ状に変化させたものである。その様子を図4(a)に示す。続いて、ステップS4において、増幅器4にて上記周波数変調された試験光を増幅させる。
次に、ステップS5において、上記光分波器5により増幅された試験光を2分岐し、一方をそのまま試験光OAとし、他方をモニタリング光OBとしてそれぞれ出力する。さらに、ステップS6において、光分波器5−1により上記試験光OAをさらに2分岐して試験光OA−1と参照光OA−2を出力する。同時に、ステップS7において、光分波器5−2よりモニタリング光OBを第1モニタリング光OB−1と第2モニタリング光OB−2に分波する。
(3)試験ビート信号の生成
上記ステップS6において分波された試験光OA−1は、ステップS60において光サーキュレータ6を通じて被試験光ファイバ7へ入射され伝搬される。この試験光OA−1は、被試験光ファイバ7内の各点において反射されるが、振動が発生または印加されている位置において特に強く反射される。その反射光OA−1’は、ステップS61において、被試験光ファイバ7により反対方向に伝搬されて光サーキュレータ6に戻り、この光サーキュレータ6により進行方法が変えられて光合波器9−1に導かれる。
(a)τ=nTの場合(nは整数)
この場合は、ビート信号の周波数は一定となり、f0+n×Δfとなる(図5(a)を参照)。
(b)nT<τ<(n+1)Tの場合(nは整数)
この場合は、τ<t<(n+1)Tの時間ではビート周波数がf0+n×Δfとなり、(n+1)T<t<τ+Tの時間ではf0+(n+1)×Δfとなる。したがって、ある地点からの反射光が2種類のビート周波数を持つことになる。
ステップS70において、上記ステップS7で分波された第1モニタリング光OB−1は、遅延光ファイバ11を経由して、つまり一定の遅延量が付与された後合波器9−2へ伝搬される。一方、第2モニタリング光OB−2はそのまま合波器9−2へ伝搬される。ステップS71においては、上記第1モニタリング光OB−1と第2モニタリング光OB−2とを合波して干渉を発生させ、ステップS72においては、当該干渉により生成された干渉光よりモニタリングビート信号OB−3を抽出する。
(5)位相雑音補償およびN点FFT
(a)位相雑音補償の基本的な考え方
位相雑音補償の基本的な考え方を以下に説明する。すなわち、第1モニタリング光OB−1と第2モニタリング光OB−2の合波により生成されるモニタリングビート信号OB−3は、第1モニタリング光OB−1が遅延光ファイバ11を通過する際に与えられた遅延量に依存した、光源1が持つ位相雑音に由来する位相雑音を持つ。この位相雑音を測定することで、遅延光ファイバ11を通過することにより与えられた遅延量のみによる位相雑音を計算可能であり、この雑音の計算結果を用いて被試験光ファイバ7からの反射光OA−1’を測定するときの位相に対して位相雑音を補償することができる。該補償により、試験ビート信号OA−3の位相は、被試験光ファイバ7に加わっている振動等に起因する外乱による位相の揺らぎのみを持たせることが可能となる。ただし、該方法では、遅延光ファイバ11の長さによる遅延のみしか補償できない。
すなわち、光源1から発生されるコヒーレンス光の電界振幅は次の式で与えられる。
(b)位相雑音補償を組み入れた具体的処理の流れ
まず、ステップS81において受光部10−1からの試験ビート信号OA−3をA/D変換器12で信号発生器3との同期をとりつつサンプリングし、サンプリングデータXn(nは自然数)を計算処理部13の内部メモリ(図示せず)などに記録する。一方、同時にステップS82において受光部10−2からのモニタリングビート信号OB−3をA/D変換器12で信号発生器3との同期をとりつつサンプリングし、サンプリングデータYn(nは自然数)を計算処理部13の内部メモリ(図示せず)などに記録する。
m>a=2L/(vT)=L/Δz(L:被試験光ファイバ7の長さ)
を満たす必要がある。
Δf=k×S/N(kは正の整数)
となるようにすればよい。逆にΔfとSは測定する段階で決定されるものであるため、この2つのパラメータより、
N=k×S/Δf>2a=4L/(vT)
となるNでFFT処理を実施すればよい。
Δf×a=Δf×2L/(vT)(=Δf×L/Δz)
であり、その最大値がサンプリングできる最大周波数S/2以下である必要がある。このため、
Δf×2L/(vT)<S/2
より、サンプリング周波数Sは
Δf×4L/(vT)<S
を満たす必要がある。
ステップS84で得られた、N点FFT処理を繰り返して算出された結果は、任意の周波数における振幅の時間的変化表す波形であり、その波形を観察することにより振動周波数を算出することが可能である。しかし、この振動周波数は定量的に算出されるものではない。そこで、ステップS9において、上記N点FFT処理によってN/Sごとに計算された点をM点使ってFFT(M点FFT)処理を実行し、これにより定量的な評価を可能とする。この時の分解能は、S/(NM)であり、FFT処理のサンプル数Mは、測定した各ビート周波数での時間波形を元に任意に決定可能である。
FT/(2Fv)/(N/S)=FTS/(2NFv)=Δf×FT/(2Fv)=FT
となる。以上により、測定できる振動の分解能は、
S/(MN)=2Fv/(FT)
となる。
各散乱地点からの反射光をビート周波数により区別し、その振幅の時間的な変動から、その地点からの反射光の振幅がどれくらいの振動数で振動しているかを、N点FFT処理を繰り返した結果である任意のビート周波数における振幅の時間波形からM点を切り出した波形をFFT処理し、その反射地点を示すビート周波数からのずれを計測することで計算が可能である。
以上詳述したように第1の実施形態では、光源1から発生されたコヒーレント光の周波数を時間間隔Tごとにステップ状に変化させた周波数変調光をSSB変調器2で生成し、当該周波数変調光を光分波器5で2分岐し、一方を試験光として被試験光ファイバ7に入射すると共に、他方を一定周波数シフトしてこれを参照光とする。そして、この参照光と、上記試験光の入射により被試験光ファイバ7内部の各点で発生した後方散乱を含む反射光とを光合波器9−1で合波して干渉光を生成し、当該干渉光を受光部10−1で受光してその受光信号からビート信号を検出する。そして、当該ビート信号の周波数が被試験光ファイバ7で反射光が発生した長手方向の位置に対応していることに着目し、上記ビート信号を時間軸に沿って繰り返しN点FFT処理することで、所望の位置に対応するビート周波数を有する信号成分の時間的な変化を測定し、当該時間的変化から上記所望位置における被試験光ファイバ7の振動の周波数および振幅を算出し、その結果を表示するようにしている。
S>Δf×4L/(vT)
N>4L/(vT)
の2つの関係が制約条件となり、
N=S/Δf、変調周波数間隔はΔf=2Fv、各反射点の測定時間はM/(2Fv)、各反射点の振動周波数分解能は2Fv/M、振動スペクトルの点の数はM/2、Mの最大値はFTと計算できる。測定ファイバ長Lと測定したい振動の規模であるFvと距離分解能Tが決まれば他のパラメータが決定される。例えば、10GHzの変調が可能であり(F=10GHz)、1kmのファイバ(L=1km)を10m分解能(vT=10m)で測定するとすれば、S>2Fv×400、N>400、T=50ns(v=2×108(m/s)とする)、N=S/(2Fv)、最大測定時間M/(2Fv)、最小振動周波数分解能2Fv/M、振動スペクトルの点の数M/2、Mの最大値500となる。ここで、利用するA/D変換器のサンプリング周波数Sを1GS/sとすると、Fvの最大値は1.25MHzで、最大測定時間が0.2msecで、N=400、振動周波数分解能が5kHzとなる。
第1の実施形態においては、測定の制約条件として、
S>Δf×4L/(vT)
N>4L/(vT)
があるため、利用するA/D変換器の最大サンプリング周波数によって制約を受けてしまう。そこで、この制約を受けないようにするため、第2の実施形態ではA/D変換器でデジタルデータへ変換する前に受信するデータの周波数を低減させる方法を組み入れる。以下、干渉光を受光してからサンプリングするまでの流れに絞って説明する。
図13は、第2の実施形態に係る光ファイバ振動測定システムの、光合波器9−1により生成された干渉光を受光したのちサンプリングするまで干渉光受光系の構成を示すものである。なお、図13において、システムを構成する他の構成要素については前記図1と同一なので、図示は省略している。
いま、例えばデジタル化された受光信号からある最大周波数fmのビート信号を測定する場合(例えば図14(a)を参照)に、周波数f0からf0+S/2までの範囲のみが測定対象であるとする。
以上詳述したように第2の実施形態によれば、ハイパスフィルタ14と信号発生器16aの発振周波数とを一致させることにより、受光信号から任意の範囲の周波数の信号を取り出すことができる。したがって、受光信号の周波数をA/D変換器12のサンプリング周波数で測定できる範囲まで低減することが可能となる。また、ファイバ長と振動周波数、サンプリング周波数の条件に対して、ファイバの測定する範囲を絞ることで、サンプリング周波数以下のビート周波数に変換することができる。
前記第2の実施形態では、サンプリング対象となる受光信号周波数を低減することが可能となるが、ハイパスフィルタ14の遮断周波数がビート信号の周波数そのものの値となるため、非常に広帯域なフィルタが必要になる。そこで、第3の実施形態では、ハイパスフィルタ14の必要帯域を低減する方法を検討する。以下、第2の実施形態と同様に光信号を受信してからサンプリングするまでの流れに絞って説明する。
図15は、第3の実施形態に係る光ファイバ信号測定システムの光周波数シフタ8aを含む干渉光受光系の構成を示すものである。なお、図15においても、システムを構成する他の構成要素については前記図1と同一なので、図示は省略している。
第1の実施形態または第2の実施形態とは異なり、予め参照光OA−2に対してAO変調器等の光周波数シフタ8aで周波数シフトさせる際に、逆の符号の周波数シフト(周波数シフト量はfaとする)を与える(例えば図16(a)を参照)。
以上詳述したように第3の実施形態では、予め参照光OA−2に対して、逆の符号のシフトを与えることで、その後生成されるビート信号の周波数と反射位置にV字型の関係が現れるようになる。したがって、本実施形態により、ハイパスフィルタ14の必要帯域が第2の実施形態と比較したときに半分に低減することが可能となる(例えば図16(d)を参照)。
第4の実施形態では、A/D変換器12でサンプリングする際のサンプリング周波数を低減する方法のうち、第2および第3の実施形態とは異なる処理を行う方法について説明する。以下、光信号を受信するところまでは第1の実施形態と同じであるため、その後の処理に絞って説明する。
図17は、第4の実施形態に係る光ファイバ信号測定システム干渉光受光系の構成を示すものである。なお、図17においても、システムを構成する他の構成要素については前記図1と同一なので、図示は省略している。
まず、受光部10で受信した信号に対して、信号発生器16cおよび周波数ミキサ15により、測定したい地点に対応したビート周波数が直流になるようにビート周波数に正弦波を乗算する。この乗算後の信号をローパスフィルタ17に通し、高周波成分を除去する。このときの設定周波数は、測定したい各地点の波形が持つ振動の最大値Fv以下とする。このようにすれば、ローパスフィルタ17を通過した信号は、信号発生器16cで設定したビート周波数に対応した、被試験光ファイバ7内のある地点からの波形の振動周波数がFv以下で振動を受けた反射光のみを受信するようになる。その後、ローパスフィルタ17を通過した信号はA/D変換器12でデジタル変換されたのち、信号処理部13に入力される。
以上詳述したように第4の実施形態では、予め受光部10で受信した信号に対して、信号発生器16cおよび周波数ミキサ15により、測定したい地点に対応したビート周波数が直流になるようにビート周波数に正弦波を乗算し、得られた信号を測定したい各地点の波形が持つ振動の最大値Fv以下になるように設定周波数が設定されたローパスフィルタ17により高周波数成分を除去する。したがって、A/D変換器12のサンプリング周波数は2Fv以上であればよく、第1乃至第3の実施形態で必要なサンプリング周波数よりも非常に小さくすることが可能である。そして、M点FFT処理に必要なサンプル数M分だけ時間波形が受光された後は、信号発生器16cの設定周波数を変化させれば測定地点を変えることができ、この測定地点を変える測定を順次行うことで、被試験光ファイバ内の各地点からの時間変化を測定することが可能となる。
なお本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
Claims (8)
- 被試験光ファイバに発生または印加された振動を測定する光ファイバ振動測定方法であって、
光源よりコヒーレント光を発生するコヒーレント光発生過程と、
前記コヒーレント光発生過程において発生された前記コヒーレント光の周波数を予め設定された第1の時間間隔でステップ状に変化させることにより試験光を生成する光周波数制御過程と、
前記光周波数制御過程により生成された前記試験光を第1の試験光と第2の試験光に分岐する試験光分岐過程と、
前記試験光分岐過程により分岐された前記第1の試験光を前記被試験光ファイバに入射する試験光入射過程と、
前記第1の試験光の前記被試験光ファイバの内部による反射光と前記第2の試験光とを合波して合波試験光を生成する光合波過程と、
前記光合波過程により生成された前記合波試験光を受光してその受光信号を出力する受光過程と、
前記受光過程から出力された受光信号を、前記第1の時間間隔と関連して設定された第2の時間ごとに複数の周波数成分に分離し、当該複数の周波数成分のそれぞれにおける振幅の時間的な変化を算出する第1の周波数分離過程と、
前記第1の周波数分離過程により算出された前記各周波数成分における振幅の時間的な変化から、前記被試験光ファイバの内部による前記第1の試験光の反射位置と、当該反射位置において発生または印加された前記振動の振幅または振動周波数のうち少なくとも1つを表す情報を出力する第1の出力制御過程と
を具備することを特徴とする光ファイバ振動測定方法。 - 前記受光過程から出力された受光信号から周波数フィルタにより予め設定した周波数範囲の信号を抽出し、当該抽出された信号を前記第1の周波数分離過程に供する特定周波数信号抽出過程
を、さらに具備することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ振動測定方法。 - 前記第1の周波数分離過程から出力された前記反射位置における振動の振幅の時間的な変化を、予め設定した第3の時間ごとに複数の周波数成分にさらに分離し、当該周波数成分ごとの振幅を算出する第2の周波数分離過程と、
前記第2の周波数分離過程により算出された複数の周波数成分ごとの振幅をもとに、前記反射位置における振動周波数の時間的な変化を算出し、その算出結果を出力する第2の出力制御過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ振動測定方法。 - 前記光周波数制御過程において生成された前記試験光を2分岐してその一方をモニタリング光とし、前記モニタリング光をさらに2分岐して第1のモニタリング光と第2のモニタリング光を生成し、当該第1および第2のモニタリング光の少なくとも一方に予め設定した遅延量を与えた後、当該第1および第2のモニタリング光を合波してモニタリングビート信号を生成するモニタリングビート信号生成過程と、
前記生成されたモニタリングビート信号から、前記光源のコヒーレンス性に依存する位相雑音による周波数のずれを測定する位相雑音測定過程と、
前記受光過程から出力された前記受光信号を前記第1の周波数分離過程に供給する前に、前記受光信号を量子化するためのサンプリングのタイミングを、前記位相雑音測定過程によって測定された前記周波数のずれに基づき制御し、前記光源から発生される前記コヒーレント光に含まれる位相雑音を補償する位相雑音補償過程と
を、さらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバ振動測定方法。 - 被試験光ファイバに発生または印加された振動を測定する光ファイバ振動測定システムであって、
コヒーレント光を発する光源と、
前記光源により発生された前記コヒーレント光の周波数を予め設定された第1の時間間隔でステップ状に変化させることにより試験光を生成する光周波数制御手段と、
前記光周波数制御手段により生成された前記試験光を第1の試験光と第2の試験光に分岐する試験光分岐手段と、
前記試験光分岐手段により分岐された前記第1の試験光を前記被試験光ファイバに入射する試験光入射手段と、
前記第1の試験光の前記被試験光ファイバの内部による反射光と前記第2の試験光とを合波して合波試験光を生成する光合波手段と、
前記光合波手段により生成された前記合波試験光を受光してその受光信号を出力する受光手段と、
前記受光手段から出力された受光信号を、前記第1の時間間隔と関連して設定された第2の時間ごとに複数の周波数成分に分離し、当該複数の周波数成分のそれぞれにおける振幅の時間的な変化を算出する第1の周波数分離手段と、
前記第1の周波数分離手段により算出された前記各周波数成分における振幅の時間的な変化から、前記被試験光ファイバの内部による前記第1の試験光の反射位置と、当該反射位置において発生または印加された前記振動の振幅または振動周波数のうち少なくとも1つを表す情報を出力する第1の出力制御手段と
を具備することを特徴とする光ファイバ振動測定システム。 - 前記受光手段から出力された受光信号から周波数フィルタにより予め設定した周波数範囲の信号を抽出し、当該抽出された信号を前記第1の周波数分離手段に供する特定周波数信号抽出手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項5記載の光ファイバ振動測定システム。 - 前記第1の周波数分離手段から出力された前記反射位置における振動の振幅の時間的な変化を、予め設定した第3の時間ごとに複数の周波数成分にさらに分離し、当該周波数成分ごとの振幅を算出する第2の周波数分離手段と、
前記第2の周波数分離手段により算出された複数の周波数成分ごとの振幅をもとに、前記反射位置における振動周波数の時間的な変化を算出し、その算出結果を出力する第2の出力制御手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項5又は6記載の光ファイバ振動測定システム。 - 前記光周波数制御手段において生成された前記試験光を2分岐してその一方をモニタリング光とし、前記モニタリング光をさらに2分岐して第1のモニタリング光と第2のモニタリング光を生成し、当該第1および第2のモニタリング光の少なくとも一方に予め設定した遅延量を与えた後、当該第1および第2のモニタリング光を合波してモニタリングビート信号を生成するモニタリングビート信号生成手段と、
前記生成されたモニタリングビート信号から、前記光源のコヒーレンス性に依存する位相雑音による周波数のずれを測定する位相雑音測定手段と、
前記受光手段から出力された前記受光信号を前記第1の周波数分離手段に供給する前に、前記受光信号を量子化するためのサンプリングのタイミングを、前記位相雑音測定手段によって測定された前記周波数のずれに基づき制御し、前記光源から発生される前記コヒーレント光に含まれる位相雑音を補償する位相雑音補償手段と
を、さらに具備することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の光ファイバ振動測定システム。
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