JP2016158358A - 半導体モジュール - Google Patents

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修 大徳
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Abstract

【課題】バスバーを簡素な構造にでき、かつバスバーを冷却できる半導体モジュールを提供すること。
【解決手段】本体部21と、パワー端子22と、素子用放熱板23と、バスバー用放熱板24とを備える。本体部21には、半導体素子20が内蔵されている。パワー端子22は、本体部21から突出しており、バスバー3に接続している。素子用放熱板23は、半導体素子20およびパワー端子22に電気的に接続されている。素子用放熱板23は、半導体素子20から発生した熱を放熱する。バスバー用放熱板24は、素子用放熱板23の厚さ方向から見たときに半導体素子20と重ならない位置に設けられている。バスバー用放熱板24は、パワー端子22に接続しており、バスバー3からパワー端子22を介して伝わる熱を放熱する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体素子と、該半導体素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出したパワー端子とを備える半導体モジュールに関する。
電力変換装置等に用いられる半導体モジュールとして、半導体素子と、該半導体素子を内蔵した本体部と、該本体部から突出したパワー端子とを備えるものが知られている(下記特許文献1参照)。上記パワー端子は、バスバーに接続される。このバスバーを介して、パワー端子を、平滑コンデンサやリアクトル等の電子部品に電気的に接続するよう構成されている。
電力変換装置を稼働させると、半導体モジュールが発熱する。そのため、上記電力変換装置では、半導体モジュールを、冷却器によって冷却している。また、電力変換装置を稼働させると、上記電子部品も発熱する。そのため、上記電力変換装置では、バスバーを冷却器に接触させている。これにより、冷却器を用いてバスバーを冷却し、該バスバーに接続した上記電子部品を冷却するよう構成されている。また、電子部品を冷却器に接触させ、該冷却器によって電子部品を直接、冷却することもある。
特開2010−252461号公報
しかしながら、上記電力変換装置では、バスバーを冷却器に接触させているため、バスバーの形状が複雑になりやすい。そのため、バスバーを製造しにくいという問題がある。また、バスバーの形状が複雑なため、電力変換装置の製造時に、バスバーとパワー端子とを接続する工程を行いにくい。また、電子部品を冷却器に接触させる場合には、電子部品の配置位置が制約を受けやすいという問題もある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、バスバーを簡素な構造にでき、かつバスバーを冷却できる半導体モジュールを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子を内蔵する本体部と、
該本体部から突出しバスバーに接続されるパワー端子と、
上記半導体素子および上記パワー端子に電気的に接続され、上記半導体素子から発生した熱を放熱する素子用放熱板と、
該素子用放熱板の厚さ方向から見たときに上記半導体素子と重ならない位置に設けられ、上記パワー端子に接続し、上記バスバーから上記パワー端子を介して伝わる熱を放熱するバスバー用放熱板とを備えることを特徴とする半導体モジュールにある。
上記半導体モジュールは、上記バスバー用放熱板を備える。バスバー用放熱板は、上記パワー端子に接続している。このパワー端子に、上記バスバーが接続している。
そのため、バスバー用放熱板によって、パワー端子を介して、上記バスバーを冷却することができる。これにより、バスバーに接続した電子部品を冷却することが可能となる。したがって、従来のように、バスバーを冷却器に接触させる必要がなくなり、バスバーの構造を簡素にすることができる。そのため、バスバーを容易に製造することができる。また、バスバーとパワー端子とを接続する作業を容易に行うことができる。
また、上記構成にすると、従来のように電子部品を冷却器に接触させなくても、電子部品を冷却できる。そのため、電子部品の配置位置に制約が生じにくく、電子部品を最適な位置に配置することが可能となる。
以上のごとく、本発明によれば、バスバーを簡素な構造にでき、かつバスバーを冷却できる半導体モジュールを提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の断面図であって、図10のI-I断面図。 実施例1における、半導体モジュールの一部透視平面図。 実施例1における、半導体モジュールの斜視図。 実施例1における、負バスバー用放熱板と負素子用放熱板との平面図。 実施例1における、正バスバー用放熱板と正素子用放熱板との平面図。 図2のVI-VI断面図。 図2のVII-VII断面図。 図2のVIII-VIII断面図。 図2のIX-IX断面図。 図1のX-X断面図。 図1のXI-XI断面図。 図1のXII-XII断面図。 実施例1における、電力変換装置の回路図。 実施例1における、昇圧回路を備えない電力変換装置の回路図。 実施例2における、半導体モジュールの一部透視平面図。 実施例2における、正バスバー用放熱板と正素子用放熱板との平面図。 実施例2における、正バスバー用放熱板と正素子用放熱板と平面図であって、熱伝導制限部として貫通孔を形成したもの。 実施例2における、正バスバー用放熱板と正素子用放熱板との平面図であって、熱伝導制限部として湾曲板部を形成したもの。 図18のXIX-XIX断面図。 実施例2における、正バスバー用放熱板と正素子用放熱板と断面図であって、熱伝導制限部として薄肉部を形成したもの。 実施例3における、電力変換装置の部分断面図であって、図22のXXI-XXI断面図。 図21のXXII-XXII断面図。 実施例4における、電力変換装置の部分断面図。 図23のXXIV-XXIV断面図。 図23のXXV-XXV断面図。 実施例5における、電力変換装置の部分断面図であって、図27のXXVI-XXVI断面図。 図26のXXVII-XXVII断面図。 実施例6における、電力変換装置の部分断面図。 図28のXXIX-XXIX断面図。 実施例7における、電力変換装置の部分断面図。 図30のXXXI-XXXI断面図。 実施例8における、電力変換装置の部分断面図。 図32のXXXIII-XXXIII断面図。 図32のXXXIV-XXXIV断面図。 図32のXXXV-XXXV断面図。 実施例9における、電力変換装置の部分断面図。 図36のXXXVII-XXXVII断面図。 図36のXXXVIII-XXXVIII断面図。 実施例10における、電力変換装置の部分断面図。 図39のXL-XL断面図。 実施例11における、半導体モジュールの一部透視平面図。 実施例12における、半導体モジュールの一部透視平面図。
上記半導体モジュールは、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載される、車載用電力変換装置に用いることができる。
(実施例1)
上記半導体モジュールに係る実施例について、図1〜図14を用いて説明する。図1〜図3に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、本体部21と、パワー端子22と、素子用放熱板23と、バスバー用放熱板24とを備える。本体部21には、半導体素子20が内蔵されている。パワー端子22は、本体部21から突出しており、バスバー3に接続している。
素子用放熱板23は、半導体素子20およびパワー端子22に電気的に接続されている。素子用放熱板23は、半導体素子20から発生した熱を放熱する。
バスバー用放熱板24は、素子用放熱板23の厚さ方向(x方向)から見たときに半導体素子20と重ならない位置に設けられている。バスバー用放熱板24は、パワー端子22に接続しており、バスバー3からパワー端子22を介して伝わる熱を放熱する。
本例の半導体モジュール2は、車載用の電力変換装置1に用いられる。電力変換装置1は、図1、図10に示すごとく、冷却器4を備える。この冷却器4によって、素子用放熱板23及びバスバー用放熱板24を冷却するよう構成されている。
図11に示すごとく、バスバー用放熱板24は、x方向において冷却器4と隣り合う位置に配されている。バスバー用放熱板24は、バスバー3からパワー端子22を介して伝わる熱を冷却器4に放熱している。
図2に示すごとく、素子用放熱板23とバスバー用放熱板24との間には、熱伝導制限部28が形成されている。熱伝導制限部28は、素子用放熱板23からバスバー用放熱板24への熱伝導を制限している。本例では、本体部21を構成する樹脂の一部を、素子用放熱板23とバスバー用放熱板24との間に介在させ、これを熱伝導制限部28としている。
また、本例の半導体モジュール2は、図2、図4、図5に示すごとく、伝熱用連結部25と、電流用連結部26とを備える。伝熱用連結部25は、本体部21内を通り、パワー端子22とバスバー用放熱板24とを連結している。伝熱用連結部25は、パワー端子22からバスバー用放熱板24への熱の伝導経路をなしている。
電流用連結部26は、本体部21内を通り、伝熱用連結部25と素子用放熱板23とを連結している。電流用連結部26は、パワー端子22と素子用放熱板23との間の電流経路をなしている。
図1に示すごとく、半導体モジュール2は、上記パワー端子22として、直流電圧が加わる正パワー端子22p及び負パワー端子22nと、三相交流モータ81等に接続される交流パワー端子22cとを備える。また、半導体モジュール2は、制御端子27を備える。制御端子27は、制御回路基板17に接続している。制御回路基板17は、半導体素子20のスイッチング動作を制御する。
図13に示すごとく、電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2を備える。個々の半導体モジュール2は、半導体素子20として、IGBT素子200と、該IGBT素子200に逆並列接続されたフリーホイールダイオード201とを備える。半導体素子20には、上アーム半導体素子20pと下アーム半導体素子20nとがある。上記交流パワー端子22c(図2参照)は、上アーム半導体素子20pと下アーム半導体素子20nとの双方に接続している。
図13に示すごとく、バスバー3には、正パワー端子22pに接続される正バスバー3pと、負パワー端子22nに接続される負バスバー3nと、交流パワー端子22cに接続される交流バスバー3cとがある。これらのバスバー3(3p,3n,3c)には、複数の電子部品5が接続している。電子部品5には、平滑コンデンサ5、フィルタコンデンサ5、リアクトル5、電流センサ5がある。電子部品5のうち、電流センサ5だけは、非接触タイプのものが用いられるため、バスバー3cに電気的に接続していない。ただし、電流センサ5はバスバー3cに取り付けられる為、バスバー3cから発生する熱の影響を受ける。電流センサ5以外の電子部品5は、バスバー3に電気的に接続される。
本例では、リアクトル5と半導体モジュール2aとによって、直流電源8の電圧を昇圧する昇圧回路101を形成してある。また、平滑コンデンサ5と複数の半導体モジュール2bとによって、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路102を形成してある。このインバータ回路102によって得られた交流電力を用いて、三相交流モータ81を駆動し、上記車両を走行させている。
インバータ回路102に接続した交流バスバー3cには、上記電流センサ5が取り付けられている。この電流センサ5を用いて、交流バスバー3cを流れる電流を測定している。電流の測定値は、制御回路基板17に送信される。制御回路基板17は、電流の測定値を、半導体モジュール2のスイッチング動作にフィードバックしている。
図2に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、バスバー用放熱板24として、正パワー端子22pに接続した正バスバー用放熱板24pと、負パワー端子22nに接続した負バスバー用放熱板24nとを備える。また、素子用放熱板23として、正パワー端子22pに接続した正素子用放熱板23pと、負パワー端子22nに接続した負素子用放熱板23nと、交流パワー端子22cに接続した2枚の交流素子用放熱板23c(231,232)とを備える。
図5に示すごとく、本例では、正パワー端子22pと、正バスバー用放熱板24pと、正素子用放熱板23pとを、伝熱用連結部25p及び電流用連結部26pと共に、一枚の金属板によって形成してある。同様に、図4に示すごとく、本例では、負パワー端子22nと、負バスバー用放熱板24nと、負素子用放熱板23nとを、伝熱用連結部25n及び電流用連結部26nと共に、一枚の金属板によって形成してある。
図2、図3に示すごとく、正パワー端子22pと負パワー端子22nとは、x方向において互いに隣り合っている。また、図2、図6に示すごとく、正バスバー用放熱板24pと負バスバー用放熱板24nとは、x方向から見たときに互いに重なり合う位置に配されている。
図2に示すごとく、上アーム半導体素子20pは、パワー端子22の突出方向(z方向)とx方向との双方に直交する幅方向(y方向)において、バスバー用放熱板24(24p,24n)に相対的に近い位置に配されている。また、下アーム半導体素子20nは、上アーム半導体素子20pよりも、y方向においてバスバー用放熱板24(24p,24n)から遠い位置に配されている。
図7に示すごとく、正素子用放熱板23pは、上アーム半導体素子20pを構成するフリーホイールダイオード201のカソード電極Kと、IGBT素子200のコレクタ電極Cとに接続している。また、2枚の交流素子用放熱板23cのうち一方の交流素子用放熱板231は、上記フリーホイールダイオード201のアノード電極Aと、IGBT素子200のエミッタ電極Eとに接続している。
図8に示すごとく、他方の交流素子用放熱板232は、下アーム半導体素子20nを構成するフリーホイールダイオード201のカソード電極Kと、IGBT素子200のコレクタ電極Cとに接続している。また、負素子用放熱板23nは、上記フリーホイールダイオードのアノード電極Aと、IGBT素子200のエミッタ電極Eとに接続している。
図3、図6〜図9に示すごとく、素子用放熱板23(23p,23n,23c)とバスバー用放熱板24(24p,24n,24c)とは、その表面が、本体部21から露出している。
また、図2、図7に示すごとく、本例では、正パワー端子22pに接続した電流用連結部26pと、負パワー端子22nに接続した電流用連結部26nとを、x方向から見たときに互いに重なり合うよう構成してある。
一方、図10に示すごとく、本例では、複数の半導体モジュール2と複数の冷却器4とをx方向に積層して、積層体10を形成してある。冷却器4は金属製であり、管状に形成されている。半導体モジュール2と冷却器4との間には、素子用放熱板23及びバスバー用放熱板24と、冷却器4とを絶縁するための絶縁板18が介在している。絶縁18は例えばセラミックからなる。
また、x方向に隣り合う2つの冷却器4は、y方向における両端にて、連結管15によって連結されている。複数の冷却器4のうち、x方向における一端に位置する端部冷却器4aには、冷媒14を導入するための導入管12と、冷媒を導出する導出管13とが接続している。導入管12から冷媒14を導入すると、冷媒14は連結管15を通って全ての冷却器4内を流れ、導出管13から導出する。これにより、素子用放熱板23を介して半導体素子20を冷却すると共に、バスバー用放熱板24を介して正バスバー3p及び負バスバー3nを冷却している。また、これらのバスバー3p,3nを冷却することにより、このバスバー3p,3nに接続した電子部品5(平滑コンデンサ5,フィルタコンデンサ5)をも冷却している。
また、図10に示すごとく、x方向において積層体10に隣り合う位置には、リアクトル5が配されている。リアクトル5と積層体10との間には、加圧部材16(板ばね)が介在している。この加圧部材16によって、積層体10をケース11の壁部110に向けて加圧している。これにより、冷却器4と半導体モジュール2との接触圧を確保しつつ、積層体10をケース11内に固定している。
また、ケース11内には、コンデンサモジュール50が収納されている。コンデンサモジュール50は、図1に示すごとく、コンデンサケース51と、該コンデンサケース51に収納されたコンデンサ素子53と、該コンデンサ素子53をコンデンサケース51内に封止する封止部材52とを備える。上記コンデンサ素子53とコンデンサケース51と封止部材52とによって、平滑コンデンサ5及びフィルタコンデンサ5が形成されている。平滑コンデンサ5には、正バスバー3p及び負バスバー3nが接続している。図10に示すごとく、平滑コンデンサ5は、y方向において積層体10に隣り合う位置に配されている。
また、ケース11内には、端子台19が配されている。この端子台19に、交流バスバー3cの端子39を載置してある。端子台19において、端子39を図示しないコネクタに締結するよう構成されている。このコネクタを介して、交流バスバー3cを三相交流モータ81(図13参照)に電気接続している。
また、図10に示すごとく、昇圧回路101(図13参照)用の半導体モジュール2aに取り付けられた交流バスバー3cは、リアクトル5に接続している。
本例の作用効果について説明する。図2に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、バスバー用放熱板24を備える。バスバー用放熱板24は、上記パワー端子22に接続している。このパワー端子22に、バスバー3が接続している。
そのため、バスバー用放熱板24によって、パワー端子22を介して、バスバー3を冷却することができる。これにより、バスバー3に接続した電子部品5を冷却することが可能となる。したがって、従来のように、バスバー3を冷却器4に接触させる必要がなくなり、バスバー3の構造を簡素にすることができる。そのため、バスバー3を容易に製造できると共に、バスバーとパワー端子とを接続する作業を容易に行うことができる。
また、上記構成にすると、従来のように電子部品5を冷却器4に接触させなくても、電子部品5を冷却できる。そのため、電子部品5の配置位置に制約が生じにくく、電子部品5を最適な位置に配置することが可能となる。
また、本例の構成を採用すると、コンデンサ5,5を、内部から効率的に冷却することができる。すなわち、図1に示すごとく、平滑コンデンサ5やフィルタコンデンサ5は、上記コンデンサ素子53を備える。コンデンサ素子53は、例えば、絶縁樹脂からなるフィルムにアルミニウム等の金属層を形成し、これを巻回することにより形成される。金属層にはリップル電流が流れるため、この金属層が主に発熱する。金属層は、上記バスバー3に電気的に接続している。金属層をコンデンサ5,5の外部から冷却しようとしても、熱伝導率が低い樹脂製の上記フィルム、封止部材52、コンデンサケースによって熱伝導が阻害されるため、冷却効率が低い。しかしながら、本例のようにバスバー3を冷却すれば、金属層から発生した熱をバスバー3に効果的に伝えることができる。そのため、コンデンサ5,5の冷却効率を高めることができる。
また、図2に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、素子用放熱板23からバスバー用放熱板24への熱伝導を制限する熱伝導制限部28を備える。熱伝導制限部28は、素子用放熱板23とバスバー用放熱板24との間に介在している。
そのため、半導体素子20から素子用放熱板23に移動した熱が、バスバー用放熱板24に伝わりにくい。したがって、バスバー用放熱板24の温度を低くしやすくなり、バスバー3及び電子部品5をより効果的に冷却することができる。
また、図2〜図5に示すごとく、本例のバスバー用放熱板24と素子用放熱板23とは、これらの間に介在した上記熱伝導制限部28により、互いに分離されている。
例えば図15、図16に示すごとく、バスバー用放熱板24と素子用放熱板23とを、これらの間に熱伝導制限部28を介在させつつ、部分的に連結することも可能であるが、この場合、素子用放熱板23からバスバー用放熱板24へ熱が伝わり、バスバー用放熱板24の温度が上昇しやすくなることがある。これに対して、本例のように、バスバー用放熱板24と素子用放熱板23とを分離すれば、素子用放熱板23からバスバー用放熱板24へ伝わる熱の量を最小限にすることができ、バスバー用放熱板24の温度上昇を抑制できる。そのため、バスバー3の冷却効率をより高めることができる。
また、本例の半導体モジュール2は、図2に示すごとく、バスバー用放熱板24として、正パワー端子22pに接続した正バスバー用放熱板24pと、負パワー端子22nに接続した負バスバー用放熱板24nとを備える。
そのため、これらのバスバー用放熱板24p,24nによって、正パワー端子22pに接続された正バスバー3pと、負パワー端子22nに接続された負バスバー3nとをそれぞれ冷却できる。したがって、これら2つのバスバー3p,3nに接続した電子部品5(平滑コンデンサ5)を、より効率的に冷却することができる。
また、図2、図6に示すごとく、本例では、正バスバー用放熱板24pと負バスバー用放熱板24nとを、x方向において互いに重なり合う位置に配置してある。
そのため、半導体モジュール2が大型化することを抑制できる。
また、図10に示すごとく、本例では、平滑コンデンサ50を、y方向において積層体10に隣り合う位置に配置してある。
そのため、全ての半導体モジュール2について、平滑コンデンサ50までのy方向距離を等しくすることができる。したがって、正バスバー3p及び負バスバー3nのy方向長さを均等にすることができ、平滑コンデンサ50を均等に冷却することができる。
また、図2に示すごとく、本例では、正パワー端子22pに接続される電流用連結部26pと、負パワー端子22nに接続される電流用連結部26nとを、x方向において互いに重なり合う位置に配置してある。
2つの電流用連結部26p,26nを流れる電流の向きは互いに逆向きである。そのため、上記構成にすることにより、2つの電流用連結部26p,26nを互いに接近させることができ、これら2つの電流用連結部26p,26nの間に寄生する相互インダクタンスを低減することができる。したがって、半導体素子20をスイッチング動作させたときに大きなサージが発生することを抑制できる。
同様に、本例では、図2、図6に示すごとく、正パワー端子22pに接続した伝熱用連結部25pと、負パワー端子22nに接続した伝熱用連結部25nとを、x方向において互いに重なり合う位置に配置してある。
そのため、2つの伝熱用連結部25p,25nを接近させることができ、これらの間に寄生する相互インダクタンスを低減することができる。したがって、大きなサージが発生することをより効果的に抑制できる。
また、図1に示すごとく、本例では、冷却器4内を流れる冷媒14の上流側にバスバー用放熱板24(24p,24n)を配置し、これよりも下流側に素子用放熱板23(23p,23n,23c)を配置してある。
そのため、温度の低い冷媒14によって、バスバー用放熱板24(24p,24n)を冷却することができる。したがって、バスバー用放熱板24の温度をより低減でき、バスバー3、及びこれに接続した電子部品5をより効果的に冷却することができる。
以上のごとく、本例によれば、バスバーを簡素な構造にでき、かつバスバーを冷却できる半導体モジュールを提供することができる。
なお、図13に示すごとく、本例では昇圧回路101を形成しているが、本発明はこれに限るものではなく、図14に示すごとく、昇圧回路101を備えない電力変換装置1にすることもできる。また、電力変換装置1は、図13に示すごとく、複数の三相交流モータ81に接続していても良く、図14に示すごとく、1個の三相交流モータ81に接続していても良い。
(実施例2)
以下の実施例においては、図面に用いた符号のうち実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図15、図16に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、素子用放熱板23とバスバー用放熱板24との2種類の放熱板からなる放熱板対29を複数個備える。そして、これら複数の放熱板対29のうち一部の放熱板対29を、連結放熱板対29aとしてある。連結放熱板対29aは、2枚の放熱板23,24が互いに隣り合い、これらの間に、素子用放熱板23からバスバー用放熱板24への熱伝導を制限する熱伝導制限部28を介在させた状態で、少なくとも一部が連結されている。本例では、素子用放熱板23とバスバー用放熱板24との間にスリットを形成し、ここに、本体部21を構成する樹脂の一部を介在させることにより、熱伝導制限部28を構成している。
本例の作用効果について説明する。上記構成にすると、金属板を流れる電流Iの密度を低減しやすくなる。すなわち、電流Iを、パワー端子22から電流用連結部26を通って素子用放熱板23へ流れる経路と、バスバー用放熱板24を通って素子用放熱板23へ流れる経路との、2つの経路に分けて流すことができる。そのため、実施例1のように、電流Iが電流用連結部26のみを流れる場合と比べて、電流用連結部26の電流密度を低減でき、電流用連結部26から発生する抵抗熱を低減することができる。
また、本例のように、素子用放熱板23とバスバー用放熱板24を連結すると、これらの放熱板23,24の剛性を高めることができる。そのため、半導体モジュール2の製造時に、放熱板23,24のハンドリングが容易になる。また、半導体素子20や放熱板23,24等を、絶縁樹脂によって成型して本体部21を形成する際に、放熱板23,24が曲がることを抑制しやすくなる。そのため、半導体モジュール2を製造しやすくなる。なお、上記熱伝導制限部28は、発熱量が大きいIGBT素子200の近傍に形成することが好ましい。このようにすると、IGBT素子200から発生した熱がバスバー用放熱板24に伝わることを、熱伝導制限部28によって効果的に抑制できる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本例では、2枚の放熱板23,24の間に上記スリットを形成したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図17に示すごとく、2枚の放熱板23,24の間に貫通孔を形成し、ここに上記樹脂を充填してもよい。また、図18、図19に示すごとく、熱伝導制限部28として、金属板を湾曲させた湾曲部を形成してもよい。さらに、図20に示すごとく、熱伝導制限部28として、バスバー用放熱板24及び素子用放熱板23よりも厚さが薄い薄肉部を形成してもよい。
(実施例3)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図21、図22に示すごとく、本例では、バスバー用放熱板24(24p,24n)を、本体部21に埋設している。そのため、バスバー用放熱板24の表面249は、本体部21によって被覆されている。実施例1と同様に、本体部21は絶縁性樹脂からなる。また、素子用放熱板23(23p,23n,23c)の表面239は、本体部21から露出している。素子用放熱板23の表面239は、セラミック製の絶縁板18に覆われている。そして、実施例1と同様に、半導体モジュール2と冷却器4とを積層し、冷却器4によって半導体モジュール2を冷却するよう構成されている。
本例の作用効果について説明する。半導体素子20は高温になりやすい。したがって、素子用放熱板23の冷却効率を高めるため、素子用放熱板23と冷却器4との間には、熱伝導率が高いセラミック製の絶縁板18を介在させる必要がある。これに対して、電子部品5(5,5)やバスバー3は、半導体素子20ほど高温になりにくい。そのため、バスバー用放熱板24は、素子用放熱板23ほど冷却効率を高める必要がない。したがって、本例のように、バスバー用放熱板24と冷却器4との間に、本体部21を構成する絶縁樹脂の一部を介在させておくだけで、バスバー用放熱板24は充分に冷却できる。そのため、実施例1のように、バスバー用放熱板24をセラミック製の絶縁板18によって被覆する必要がなくなり、絶縁板18の面積を低減することができる。これにより、電力変換装置1の製造コストを低減することができる。
なお、半導体素子20の発熱量が少ない場合は、素子用放熱板23(23p,23n,23c)の表面239を、本体部21を構成する絶縁樹脂によって被覆し、素子用放熱板23と冷却器4との間に絶縁板18を介在させないようにすることも可能である。このようにすれば、セラミック製の絶縁板18を用いないため、電力変換装置1の製造コストを更に低減することができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施例4)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図23〜図25に示すごとく、本例では、正バスバー用放熱板24pと負バスバー用放熱板24nとを、x方向から見たときに互いに重ならない位置に配置してある。そして、x方向における各バスバー用放熱板24(24p,24n)の厚さを、実施例1よりも厚くしてある。また、実施例1と同様に、半導体モジュール2と冷却器4とを交互に積層して積層体10を形成してある(図10参照)。つまり、個々の半導体モジュール2を、2個の冷却器4によって挟持している。これにより、バスバー3からパワー端子22(22p,22n)を介してバスバー用放熱板24(24p,24n)に伝わる熱を、バスバー用放熱板24(24p,24n)の両面から、冷却器4に放熱するよう構成してある。
本例の作用効果について説明する。上記構成にすると、バスバー用放熱板24(24p,24n)の冷却効率を高めることができる。そのため、バスバー3をより冷却でき、このバスバー3に接続した電子部品5(5,5)の冷却効率をより高めることができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本例では、バスバー用放熱板24の表面249を本体部21から露出させているが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、上記表面249を、本体部21を構成する樹脂の一部によって被覆してもよい。
(実施例5)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図26、図27に示すごとく、本例では、実施例4と同様に、正バスバー用放熱板24pと負バスバー用放熱板24nとを、x方向から見たときに互いに重ならない位置に配置してある。そして、半導体モジュール2と冷却器4とを交互に積層してある(図10参照)。つまり、個々の半導体モジュール2を、2つの冷却器4によって挟持している。
図27に示すごとく、各バスバー用放熱板24(24p,24n)は、x方向における両側に配された2枚の放熱部241,242と、これら2枚の放熱部241,242を、y方向における一端において接続する接続板部243とを備える。そして、2枚の放熱部241,242の間を、本体部21を構成する樹脂によって充填してある。
本例の作用効果について説明する。上記構成にすると、実施例4と同様に、バスバー3からパワー端子22(22p,22n)を介してバスバー用放熱板24(24p,24n)に伝わる熱を、バスバー用放熱板24(24p,24n)の両面から、冷却器4に放熱することができる。そのため、バスバー3の冷却効率を高めることができ、該バスバー3に接続した電子部品5の冷却効率を高めることができる。また、本例では、バスバー用放熱板24の内部を、本体部21を構成する樹脂によって充填しているため、バスバー用放熱板24を少ない金属材料によって形成することができる。そのため、バスバー用放熱板24を軽量化でき、ひいては電力変換装置1を軽量化することができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図28、図29に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、バスバー用放熱板24として、交流パワー端子22cに接続した交流バスバー用放熱板24cを備える。また、実施例1と同様に、正パワー端子22p及び負パワー端子22nにも、それぞれバスバー用放熱板24(24p,24n)を接続してある。
交流バスバー用放熱板24cは、伝熱用連結部25cによって、交流パワー端子22に連結されている。また、交流素子用放熱板23cは、電流用連結部26cを介して、交流パワー端子22に電気接続されている。
交流パワー端子22cには、交流バスバー3cが接続される。実施例1と同様に、交流バスバー3cには、リアクトル5や電流センサ5等の電子部品5が接続している。本例の電流センサ5は、交流バスバー3cに近接して用いられる、GMR型の電流センサである。
リアクトル5は、例えば、絶縁樹脂製のリアクトルケース(図示しない)と、該リアクトルケースに収納されたコイルと、該コイルを封止するダストコアとを備える。コイルは、交流バスバー3c(図10参照)を介して、昇圧用の半導体モジュール2aに接続される。
本例の作用効果について説明する。本例の半導体モジュール2は交流バスバー用放熱板24cを備えるため、この交流バスバー用放熱板24cによって、交流バスバー3c、及びこれに接続した電子部品5(リアクトル5、電流センサ5)を冷却することができる。特に本例の電流センサ5は、交流バスバー3cに近接して用いられるGMR型の電流センサであるため、交流バスバー3cの熱を受けやすい。そのため、交流バスバー用放熱板24cによって交流バスバー3cを冷却するようにした効果は大きい。
また、リアクトル5は、上記コイルが主に発熱する。リアクトル5を外部から冷却しようとしても、ダストコアやリアクトルケースによって熱伝導が阻害され、効率的に冷却できない。しかしながら、本例のように、交流バスバー3cを冷却すれば、コイルから発生した熱を交流バスバー3cに効率的に伝えることができ、リアクトル5を、内部から効果的に冷却することができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図30、図31に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、実施例6と同様に、交流バスバー用放熱板24cを備える。交流バスバー用放熱板24cは、x方向における厚さが、交流素子用放熱板23cよりも厚い。この半導体モジュール2と冷却器4とを交互に複数個、積層して、積層体10(図10参照)を形成してある。つまり、個々の半導体モジュール2を2個の冷却器4によって挟持している。これにより、交流バスバー3cから交流パワー端子22cを介して交流バスバー用放熱板24cへ伝わる熱を、交流バスバー用放熱板24cの両面から、冷却器4に放熱するよう構成してある。
本例の作用効果について説明する。本例では、交流バスバー用放熱板24cの冷却効率を向上できるため、交流バスバー3c、及びこれに接続した電子部品5(リアクトル5、電流センサ5)をより効率的に冷却することができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本例では、交流バスバー用放熱板24cを中実にしたが、本発明はこれに限るものではなく、交流バスバー用放熱板24cの内部を空洞にして、ここに、本体部21を構成する樹脂を充填してもよい。
(実施例8)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図32〜図35に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、バスバー用放熱板24として、正パワー端子22pに接続した正バスバー用放熱板24pと、負パワー端子22nに接続した負バスバー用放熱板24nとを備える。正バスバー用放熱板24pは、z方向において、正素子用放熱板23pに隣り合う位置に配されている。負バスバー用放熱板24nは、z方向において、負素子用放熱板23nに隣り合う位置に配されている。
本例の作用効果について説明する。上記構成にすると、半導体モジュール2のy方向長さが増大することを抑制できる。そのため、電力変換装置1のy方向長さを短くする必要が特にある場合に、有効である。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施例9)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。本例では、図36に示すごとく、上アーム半導体素子20pと下アーム半導体素子20nとを別々の半導体モジュール2(2p,2n)に内蔵している。これら2種類の半導体モジュール2p,2nを組み合わせて、電力変換回路(図13、図14参照)を構成してある。
図36〜図38に示すごとく、上アーム用の半導体モジュール2pは、正パワー端子22pと、交流パワー端子22cとを備える。正パワー端子22pには正バスバー用放熱板24pが接続し、交流パワー端子22cには交流バスバー用放熱板24cが接続している。
同様に、図36に示すごとく、下アーム用の半導体モジュール2nは、負パワー端子22nと、交流パワー端子22cとを備える。負パワー端子22nには負バスバー用放熱板24nが接続し、交流パワー端子22cには交流バスバー用放熱板24nが接続している。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施例10)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図39、図40に示すごとく、本例では、実施例9と同様に、上アーム用の半導体モジュール2pと下アーム用の半導体モジュール2n(図36参照)とを分けてある。上アーム用の半導体モジュール2pは、正パワー端子22pに接続した正バスバー用放熱板24pと、交流パワー端子22cに接続した交流バスバー用放熱板24cとを備える。正バスバー用放熱板24pは、z方向において、正素子用放熱板23pに隣り合う位置に配されている。正バスバー用放熱板24pと正素子用放熱板23pとの、y方向長さは略同一である。
また、交流バスバー用放熱板24cは、z方向において、交流素子用放熱板23cに隣り合う位置に配されている。交流バスバー用放熱板24cと交流素子用放熱板23cとの、y方向長さは略同一である。また、正バスバー用放熱板24pと交流バスバー用放熱板24cとは、x方向から見たときに、互いに重なり合う位置に配されている。
また、図示しないが、下アーム用の半導体モジュール2nも、正アーム用の半導体モジュール2pと同様の構造に形成されている。
本例の作用効果について説明する。上記構成にすると、実施例1と比べて、正バスバー用放熱板24pと交流バスバー用放熱板24cとの面積を、それぞれ大きくすることができる。そのため、これらのバスバー用放熱板24(24p,24c)に接続したバスバー3(3p,3c)の冷却効率を高めることができる。
同様に、下アーム用の半導体モジュール2nに形成された負バスバー用放熱板24nと交流バスバー用放熱板24cとの面積も、大きくすることができる。そのため、これらのバスバー用放熱板24(24n,24c)に接続したバスバー3(3n,3c)の冷却効率を高めることができる。
その他、実施例9と同様の構成および作用効果を備える。
(実施例11)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図41に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、正パワー端子22pと、負パワー端子22nと、交流パワー端子22cとの3本のパワー端子22を備える。また、バスバー用放熱板24として、正パワー端子22pに接続した正バスバー用放熱板24pと、負パワー端子22nに接続した負バスバー用放熱板24nとを備える。正パワー端子22pと負パワー端子22nとは、本体部21から同一方向に突出している。また、交流パワー端子22cは、本体部21から、正パワー端子22p及び負パワー端子22nの突出側とは反対側に突出している。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施例12)
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図42に示すごとく、本例の半導体モジュール2は、正パワー端子22pと、負パワー端子22nと、交流パワー端子22cとの3本のパワー端子22を備える。また、正バスバー用放熱板24pと負バスバー用放熱板24nとの2枚のバスバー用放熱板24を備える。
正パワー端子22pと負パワー端子22nとは、本体部21から同一方向に突出している。交流パワー端子22cは、本体部21から、正パワー端子22p及び負パワー端子22nの突出側とは反対側に突出している。また、上アーム半導体素子20pと下アーム半導体素子20nとは、z方向において互いに隣り合う位置に配されている。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
2 半導体モジュール
20 半導体素子
21 本体部
22 パワー端子
23 素子用放熱板
24 バスバー用放熱板
28 熱伝導制限部
3 バスバー
4 冷却器

Claims (9)

  1. 半導体素子(20)を内蔵する本体部(21)と、
    該本体部(21)から突出しバスバー(3)に接続されるパワー端子(22)と、
    上記半導体素子(20)および上記パワー端子(22)に電気的に接続され、上記半導体素子(20)から発生した熱を放熱する素子用放熱板(23)と、
    該素子用放熱板(23)の厚さ方向から見たときに上記半導体素子(20)と重ならない位置に設けられ、上記パワー端子(22)に接続し、上記バスバー(3)から上記パワー端子(22)を介して伝わる熱を放熱するバスバー用放熱板(24)とを備えることを特徴とする半導体モジュール(2)。
  2. 上記素子用放熱板(23)と上記バスバー用放熱板(24)との間に介在し、上記素子用放熱板(23)から上記バスバー用放熱板(24)への熱伝導を制限する熱伝導制限部(28)を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール(2)。
  3. 上記素子用放熱板(23)と上記バスバー用放熱板(24)とは、これらの間に介在する上記熱伝導制限部(28)により、互いに分離されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体モジュール(2)。
  4. 上記素子用放熱板(23)と上記バスバー用放熱板(24)との2種類の放熱板(23,24)からなる放熱板対(29)を複数備え、上記複数の放熱板対(29)のうち少なくとも一部の上記放熱板対(29)は、上記2種類の放熱板(23,24)が互いに隣り合い、これらの間に上記熱伝導制限部(28)を介在させた状態で、少なくとも一部が連結した連結放熱板対(29a)であることを特徴とする請求項2に記載の半導体モジュール(2)。
  5. 上記パワー端子(22)として、直流電圧が加わる正パワー端子(22p)及び負パワー端子(22n)を備え、上記バスバー用放熱板(24)として、上記正パワー端子(22p)に接続した正バスバー用放熱板(24p)と、上記負パワー端子(22n)に接続した負バスバー用放熱板(24n)とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の半導体モジュール(2)。
  6. 上記正バスバー用放熱板(24p)と上記負バスバー用放熱板(24n)とは、上記厚さ方向において互いに重なり合う位置に配されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体モジュール(2)。
  7. 上記半導体モジュール(2)は2個の冷却器(4)に挟まれており、上記正バスバー用放熱板(24p)と上記負バスバー用放熱板(24n)とは、それぞれ、上記正パワー端子(22p)又は上記負パワー端子(22n)を介して上記バスバー(3)から伝わる熱を、正バスバー用放熱板(24p)及び負バスバー用放熱板(24n)の両面から放熱するよう構成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体モジュール(2)。
  8. 上記半導体素子(20)には、上記正パワー端子(22p)に電気接続した上アーム半導体素子(20p)と、上記負パワー端子(22n)に電気接続した下アーム半導体素子(20n)とがあり、上記パワー端子(22)として、上記上アーム半導体素子(20p)と上記下アーム半導体素子(20n)との双方に電気接続した交流パワー端子(22c)を備え、上記バスバー用放熱板(24)として、上記交流パワー端子(22c)に接続した交流バスバー用放熱板(24c)を備えることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の半導体モジュール(2)。
  9. 上記半導体モジュール(2)は2個の冷却器(4)に挟まれており、上記交流バスバー用放熱板(24c)は、上記交流パワー端子(22c)を介して上記バスバー(3)から伝わる熱を、上記交流バスバー用放熱板(24c)の両面から放熱するよう構成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体モジュール(2)。
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