JP7124402B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される電力変換装置は、複数のスイッチング素子とこれに接続されるコンデンサとを備えている。例えば、特許文献1に開示された電力変換装置においては、コンデンサモジュールから突出したバスバーに、複数のスイッチング素子が接続されている。すなわち、バスバーを介して、コンデンサ素子と複数のスイッチング素子とが電気的に接続されると共に、複数のスイッチング素子同士も、バスバーを介して電気的に接続されている。
特開2014-207427号公報
しかしながら、互いに異なる機器(例えば回転電機)に接続されるスイッチング素子が、バスバーを介して互いに接続された構成となると、以下の課題が懸念される。
すなわち、近年、特に高速度化、高集積化が進む中で、異なる機器に接続されるスイッチング素子同士の間で、スイッチングサージが伝搬し合うことが懸念される。つまり、一方の機器を駆動させる際のスイッチング素子のスイッチング動作によって生じるサージ電圧が、他方の機器を駆動するスイッチング素子に伝搬してしまうことが懸念される。
そして、スイッチング速度の高速化に伴い、スイッチングサージが生じやすくなり、また、高集積化に伴い、バスバーにおける複数のスイッチング素子間の電流経路のインピーダンスが小さくなりやすい。そうすると、異なる機器に接続されるスイッチング素子同士の間で、サージ電圧が伝搬し合うという課題が生じうる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、互いに異なる機器に接続されるスイッチング素子の間におけるサージ電圧の伝搬を抑制することができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、コンデンサ素子(31)を内蔵したコンデンサモジュール(3)と、
互いに直列接続された上アームスイッチング素子(2u)と下アームスイッチング素子(2d)との直列体(2S)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、を備え、
上記コンデンサモジュールは、上記コンデンサ素子の一対の電極に電気的に接続された正極バスバー(4P)及び負極バスバー(4N)を有し、
上記半導体モジュールは、上記上アームスイッチング素子の高電位側に電気的に接続された正極パワー端子(21P)と、上記下アームスイッチング素子の低電位側に電気的に接続された負極パワー端子(21N)と、上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子との接続点に接続された中間パワー端子(21M)と、を有し、
上記複数の半導体モジュールは、上記正極パワー端子において、共通の上記正極バスバーに接続されており、上記負極パワー端子において、共通の上記負極バスバーに接続されており、
また、上記複数の半導体モジュールは、少なくとも、第1機器(61)に上記中間パワー端子が接続される第1モジュール群(201)と、上記第1機器とは異なる第2機器(62)に上記中間パワー端子が接続される第2モジュール群(202)と、に分かれており、
上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記正極パワー端子と上記正極バスバーとの接続部である第2正極接続部(12P)は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記正極パワー端子と上記正極バスバーとの接続部である複数の第1正極接続部(11P)から、所定距離以上離れた位置に設けてあり、
上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記負極パワー端子と上記負極バスバーとの接続部である第2負極接続部(12N)は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記負極パワー端子と上記負極バスバーとの接続部である複数の第1負極接続部(11N)から、所定距離以上離れた位置に設けてあり、
上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との間の最短距離(Lp2)は、互いに隣り合ういずれの上記第1正極接続部同士の間の最短距離(Lp1)よりも長く、
上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との間の最短距離(Ln2)は、互いに隣り合ういずれの上記第1負極接続部同士の間の最短距離(Ln1)よりも長く、
上記正極バスバーは、互いに最も近接する上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との間の領域に、上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との並び方向に直交する面による断面積が、局部的に小さくなる正極小断面積部(43P)を有し、上記負極バスバーは、互いに最も近接する上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との間の領域に、上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との並び方向に直交する面による断面積が、局部的に小さくなる負極小断面積部(43N)を有し、
上記コンデンサモジュールは、上記第1モジュール群及び上記第2モジュール群に対して、上記第1モジュール群と上記第2モジュール群との並び方向に直交する方向に配置されており、
上記正極バスバーは、上記正極小断面積部を介して互いに接続された正極第1本体部及び正極第2本体部と、上記正極第1本体部及び上記正極第2本体部からそれぞれ突出した正極突出端子(42)とを有し、上記正極第1本体部から突出した正極突出端子は、上記第1正極接続部を構成し、上記正極第2本体部から突出した正極突出端子は、上記第2正極接続部を構成し、
上記負極バスバーは、上記負極小断面積部を介して互いに接続された負極第1本体部及び負極第2本体部と、上記負極第1本体部及び上記負極第2本体部からそれぞれ突出した負極突出端子(42)とを有し、上記負極第1本体部から突出した負極突出端子は、上記第1負極接続部を構成し、上記負極第2本体部から突出した負極突出端子は、上記第2負極接続部を構成し、
上記正極小断面積部は、上記正極第1本体部及び上記正極第2本体部に対する上記正極突出端子の付け根部分よりも、上記第1正極接続部及び上記第2正極接続部から遠い位置にのみ形成され、
上記負極小断面積部は、上記負極第1本体部及び上記負極第2本体部に対する上記負極突出端子の付け根部分よりも、上記第1負極接続部及び上記第2負極接続部から遠い位置にのみ形成されている、電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置においては、上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との間の最短距離は、互いに隣り合ういずれの第1正極接続部同士の間の最短距離よりも長い。また、上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との間の最短距離は、互いに隣り合ういずれの第1負極接続部同士の間の最短距離よりも長い。これにより、第2正極接続部を、第1正極接続部から離れた位置に配置し、第2負極接続部を、第1負極接続部から離れた位置に配置することができる。
それゆえ、正極バスバーにおいて、第1正極接続部と第2正極接続部との間の電流経路を長くすることができる。また、負極バスバーにおいて、第1負極接続部と第2負極接続部との間の電流経路を長くすることができる。そのため、これらの電流経路におけるインピーダンスを高くすることができる。その結果、第1正極接続部及び第1負極接続部に接続される半導体モジュールと、第2正極接続部及び第2負極接続部に接続される半導体モジュールとの間において、サージ電圧が伝搬することを抑制することができる。つまり、互いに異なる機器に接続される、第1モジュール群のスイッチング素子と第2モジュール群のスイッチング素子との間において、サージ電圧が影響し合うことを抑制することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、互いに異なる機器に接続されるスイッチング素子の間におけるサージ電圧の伝搬を抑制することができる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の平面説明図。 図1のII-II線矢視断面相当のコンデンサモジュールの断面図。 図2のIII-III線矢視断面図。 図2のIV-IV線矢視断面図。 実施形態1における、半導体モジュールの正面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路図。 実施形態1における、正極バスバーの展開図。 実施形態1における、負極バスバーの展開図。 実施形態2における、電力変換装置の平面説明図。 実施形態2における、コンデンサモジュールの断面説明図。 実施形態2における、電力変換装置の回路図。 実施形態3における、電力変換装置の回路図。
(実施形態1)
電力変換装置に係る実施形態について、図1~図8を参照して説明する。
本形態の電力変換装置1は、図1に示すごとく、コンデンサモジュール3と、複数の半導体モジュール2と、を備えている。図2~図4に示すごとく、コンデンサモジュール3は、コンデンサ素子31を内蔵している。半導体モジュール2は、図5、図6に示すごとく、互いに直列接続された上アームスイッチング素子2uと下アームスイッチング素子2dとの直列体2Sを内蔵している。
図1~図4に示すごとく、コンデンサモジュール3は、コンデンサ素子31の一対の電極に電気的に接続された正極バスバー4P及び負極バスバー4Nを有する。図5に示すごとく、半導体モジュール2は、正極パワー端子21Pと負極パワー端子21Nと中間パワー端子21Mとを有する。正極パワー端子21Pは、上アームスイッチング素子2uの高電位側に電気的に接続された端子である。負極パワー端子21Nは、下アームスイッチング素子2dの低電位側に電気的に接続された端子である。中間パワー端子21Mは、上アームスイッチング素子2uと下アームスイッチング素子2dとの接続点に接続された端子である。
図1に示すごとく、複数の半導体モジュール2は、正極パワー端子21Pにおいて、共通の正極バスバー4Pに接続されており、負極パワー端子21Nにおいて、共通の負極バスバー4Nに接続されている。
また、複数の半導体モジュール2は、少なくとも、第1モジュール群201と第2モジュール群202とに分かれている。第1モジュール群201は、第1機器61に中間パワー端子21Mが接続される半導体モジュール2の群である。第2モジュール群202は、第1機器61とは異なる第2機器62に中間パワー端子21Mが接続される群である。
第2正極接続部12Pは、複数の第1正極接続部11Pから、所定距離以上離れた位置に設けてある。ここで、第2正極接続部12Pは、第2モジュール群202に属する半導体モジュール2の正極パワー端子21Pと正極バスバー4Pとの接続部である。また、第1正極接続部11Pは、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2の正極パワー端子21Pと正極バスバー4Pとの接続部である。
第2負極接続部12Nは、複数の第1負極接続部11Nから、所定距離以上離れた位置に設けてある。ここで、第2負極接続部12Nは、第2モジュール群202に属する半導体モジュール2の負極パワー端子21Nと負極バスバー4Nとの接続部である。第1負極接続部11Nは、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2の負極パワー端子21Nと負極バスバー4Nとの接続部である。
第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間の最短距離Lp2は、互いに隣り合ういずれの第1正極接続部11P同士の間の最短距離Lp1よりも長い。第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間の最短距離Ln2は、互いに隣り合ういずれの第1負極接続部11N同士の間の最短距離Ln1よりも長い。なお、本形態においては、Lp1=Ln1、Lp2=Ln2である。
ここで、最短距離Lp2は、互いに最も近い位置にある第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間の最短距離である。また、第1正極接続部11Pが3個以上存在する場合には、「第1正極接続部11P同士の間」が複数存在することとなり、「第1正極接続部11P同士の間の最短距離Lp1」も複数存在し得ることとなる。その場合は、いずれの「第1正極接続部11P同士の間の最短距離Lp1」よりも、最短距離Lp2が長いこととなる。本形態においては、第1正極接続部11Pは等間隔に設けてあるが、等間隔ではない場合には、複数の「第1正極接続部11P同士の間」の最短距離Lp1のうち、最も長い最短距離Lp1よりも、最短距離Lp2を長くすることとなる。なお、最短距離Ln1、Ln2についても、上記の最短距離Lp1、Lp2に準ずる。
電力変換装置1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載されるものとすることができる。そして、電力変換装置1は、例えば、図6に示すごとく、直流電源BATと回転電機MGとの間に接続され、直流電力と交流電力との間の電力変換を行うよう構成されている。
図6の回路図に示すように、昇圧回路部と、インバータ回路部とを有する。昇圧回路部は、リアクトルとスイッチング素子の直列体2Sとを有する。インバータ回路部は、複数の直列体2Sを有する。また、昇圧回路部における直列体2Sとインバータ回路部における複数の直列体2Sとは、高電位側配線と低電位側配線との間に、並列接続されている。高電位側配線と低電位側配線との間に、平滑コンデンサが接続されている。この平滑コンデンサは、上述のコンデンサモジュール3によって構成されている。高電位側配線は、正極バスバー4Pによって構成され、低電位側配線は、負極バスバー4Nによって構成されている。
インバータ回路部における複数の直列体2Sは、上下アームの接続部において、回転電機MGに接続されている。本形態においては、この回転電機MGが、第1機器61となる。また、昇圧回路部における直列体2Sは、上下アームの接続部において、リアクトルに接続されている。本形態においては、リアクトルが第2機器62となる。なお、本形態においては、昇圧回路部を構成する直列体2Sは、2つ設けてあり、互いに並列接続されている。
図1に示すごとく、電力変換装置1は、装置ケース13内に、コンデンサモジュール3と複数の半導体モジュール2とを、他の構成部品と共に収容してなる。なお、図1等において、他の構成部品は、適宜省略してある。
図2~図4に示すごとく、コンデンサモジュール3は、複数のコンデンサ素子31を備えている。複数のコンデンサ素子31は、互いに並列接続されている。コンデンサモジュール3は、樹脂製のコンデンサケース32内に、複数のコンデンサ素子31を、封止樹脂33と共に収容してなる。
複数のコンデンサ素子31は、コンデンサケース32内において、一列に並んで配置されている。この複数のコンデンサ素子31の並び方向を、適宜、X方向という。コンデンサケース32は、X方向に長尺な、略直方体形状を有する。コンデンサケース32は、X方向に直交する方向に開口した、開口面321を有する。そして、開口面321に、封止樹脂33のポッティング面331が配されることとなる。この開口面321の開口方向に平行な方向を、適宜、Y方向という。そして、X方向とY方向との双方に直交する方向を、適宜、Z方向という。
コンデンサモジュール3の正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、封止樹脂33のポッティング面331から、Y方向に突出している。正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、コンデンサケース32内において、コンデンサ素子31の電極面311に接続されている。本形態においては、コンデンサ素子31の電極面311は、Y方向の両端面に存在する。そして、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、X方向に並んだ複数のコンデンサ素子31を、並列接続している。
図2に示すごとく、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、ポッティング面331から突出する部位においては、互いの間に絶縁層49を設けつつ、Z方向に対向配置されている。この正極バスバー4P及び負極バスバー4Nの対向部分41は、主面がZ方向を向いた平板状に形成されている。
図3、図4に示すごとく、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、対向部分41における、コンデンサケース32と、Y方向の反対側の端部から、半導体モジュール2に接続するための分岐端子42を、複数突出している。図2~図4に示すごとく、分岐端子42は、X方向に主面を向けるように形成されている。
正極バスバー4Pの分岐端子42と、半導体モジュール2の正極パワー端子21Pとの接続部が、第1正極接続部11P又は第2正極接続部12Pとなる。また、負極バスバー4Nの分岐端子42と、半導体モジュール2の正極パワー端子21Pとの接続部が、第1負極接続部11N又は第2負極接続部12Nとなる。
本形態において、図3、図4に示すごとく、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、対向部分41を、X方向の2箇所において、ポッティング面331から突出させている。そして、図1に示すごとく、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、一方の対向部分41から突出した複数の分岐端子42を、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2に接続している。正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、他方の対向部分41から突出した複数の分岐端子42を、第2モジュール群202に属する半導体モジュール2に接続している。
図1に示すごとく、コンデンサモジュール3は、複数箇所において、ボルト131によって装置ケース13に固定されている。
本形態において、コンデンサモジュール3は、図3に示すごとく、6個のコンデンサ素子31を、X方向に並べて配置してなる。そして、コンデンサ素子31を3個ずつ、X方向において互いに近接して配置している。X方向における中央の2つのコンデンサ素子31同士の間隔は、他の箇所における隣り合う2つのコンデンサ素子31の間の間隔よりも広い。ただし、6個のコンデンサ素子31は、上述したように、互いに並列接続されている。なお、コンデンサ素子31の個数は、特に限定されるものではない。
図5、図6に示すごとく、本形態において、各半導体モジュール2は、一つの直列体2Sを、内蔵している。すなわち、各半導体モジュール2は、上アームスイッチング素子2uと下アームスイッチング素子2dとを、それぞれ1個ずつ内蔵している。半導体モジュール2は、正極パワー端子21Pと負極パワー端子21Nと中間パワー端子21Mとを、Z方向の同じ方向に突出している。そして、正極パワー端子21Pと負極パワー端子21Nと中間パワー端子21Mとは、この順に、コンデンサモジュール3に近い側からY方向に並んで配置されている。また、Z方向において、正極パワー端子21P、負極パワー端子21N、及び中間パワー端子21Mと反対側に、信号端子23が突出している。
半導体モジュール2は、X方向の寸法が、他の方向の寸法よりも小さい、カード形状を有する。第1モジュール群201においては、複数の半導体モジュール2が、X方向に積層配置されている。図示を省略するが、これらの半導体モジュール2は、X方向の両主面に配される複数の冷却管と共に積層された状態で配置されていてもよい。
第2モジュール群202においても、2つの半導体モジュール2が、X方向に並べて配置されている。これらの半導体モジュール2も、第1モジュール群201と同様に、冷却管と共に積層されていてもよい。
第2モジュール群202に属する半導体モジュール2における上アームスイッチング素子2u及び下アームスイッチング素子2dは、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2における上アームスイッチング素子2u及び下アームスイッチング素子2dよりもスイッチング速度が速い。
また、第2モジュール群202に属する半導体モジュール2における直列体2Sは、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2における直列体2Sよりも、数が少ない。本形態においては、いずれの半導体モジュール2も、一つの直列体2Sを内蔵したものである。そのため、図1に示すごとく、第2モジュール群202に属する半導体モジュール2の数が、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2の数よりも少ない。なお、図6においては、第1モジュール群201における直列体2Sが6個、第2モジュール群202における直列体2Sが2個、示してあるが、その数は、特に限定されるものではない。
第2モジュール群202に属する半導体モジュール2における上アームスイッチング素子2u及び下アームスイッチング素子2dは、第1モジュール群201に属する半導体モジュール2における上アームスイッチング素子2u及び下アームスイッチング素子2dよりも、高い耐電圧性を有する。
例えば、第1モジュール群201の上アームスイッチング素子2u及び下アームスイッチング素子2dを、Si(シリコン)にて形成した半導体素子とし、第2モジュール群202の上アームスイッチング素子2u及び下アームスイッチング素子2dを、SiC(炭化珪素)又はGaN(窒化ガリウム)にて形成した半導体素子とすることが考えられる。
また、図4、図7に示すごとく、正極バスバー4Pは、互いに最も近接する第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間の領域に、正極小断面積部43Pを有する。正極小断面積部43Pは、第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの並び方向(すなわちX方向)に直交する面による断面積が、局部的に小さくなる部分である。
また、図8に示すごとく、負極バスバー4Nは、互いに最も近接する第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間の領域に、負極小断面積部43Nを有する。負極小断面積部43Nは、第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの並び方向(すなわちX方向)に直交する面による断面積が、局部的に小さくなる部分である。
具体的には、図7、図8に示すごとく、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nに、厚み方向に貫通する開口穴431や切欠部432を適宜設けることにより、正極小断面積部43P及び負極小断面積部43Nを形成することができる。また、図示を省略するが、バスバーの厚みを局部的に薄くすることで、正極小断面積部43P又は負極小断面積部43Nを形成することもできる。
なお、図7は、正極バスバー4Pを平板状に展開した展開図であり、正極バスバー4Pを曲げ加工する前の状態の平面図でもある。図8は、負極バスバー4Nを平板状に展開した展開図であり、負極バスバー4Nを曲げ加工する前の状態の平面図でもある。
上述のように、コンデンサモジュール3は、複数のコンデンサ素子31を並べて配置してなる。そして、これらのコンデンサ素子31と正極バスバー4P及び負極バスバー4Nの各部との位置関係は、図3に示す距離Ap、An、Bp、Bn、Cp、Cn、Dp、Dnが、Bp<Ap、Bn<An、Dp<Cp、Dn<Cn、を満たすようにしてある。なお、本形態においては、Ap=An、Bp=Bn、Cp=Cn、Dp=Dn、である。
すなわち、図3に示すごとく、X方向において、両端に位置するコンデンサ素子31の端縁の位置を、それぞれ第1端縁位置P1及び第2端縁位置P2とする。また、第1端縁位置P1と第2端縁位置P2との中央の位置を、中間位置P0とする。このとき、第1正極接続部11P及び第1負極接続部11Nは、中間位置P0よりも第1端縁位置P1側に配置されている。そして、最も中間位置P0に近い第1正極接続部11Pと中間位置P0との間の距離Bpは、最も中間位置P0から遠い第1正極接続部11Pと第1端縁位置P1との間の距離Apよりも長い。また、最も中間位置P0に近い第1負極接続部11Nと中間位置P0との間の距離Bnは、最も中間位置P0から遠い第1負極接続部11Nと第1端縁位置P1との間の距離Anよりも長い。
また、第2正極接続部12P及び第2負極接続部12Nは、中間位置P0よりも第2端縁位置P2側に配置されている。最も中間位置P0に近い第2正極接続部12Pと中間位置P0との間の距離Dpは、最も中間位置P0から遠い第2正極接続部12Pと第2端縁位置P2との間の距離Cpよりも長い。また、最も中間位置P0に近い第2負極接続部12Nと中間位置P0との間の距離Dnは、最も中間位置P0から遠い第2負極接続部12Nと第2端縁位置P2との間の距離Cnよりも長い。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1においては、図1に示すごとく、上述した最短距離Lp1、Lp2、Ln1、Ln2が、Lp2>Lp1、Ln2>Ln1、の関係を有する。これにより、第2正極接続部12Pを、第1正極接続部11Pから離れた位置に配置し、第2負極接続部12Nを、第1負極接続部11Nから離れた位置に配置することができる。
それゆえ、正極バスバー4Pにおいて、第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間の電流経路を長くすることができる。また、負極バスバー4Nにおいて、第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間の電流経路を長くすることができる。そのため、これらの電流経路におけるインピーダンスを高くすることができる。
その結果、第1正極接続部11P及び第1負極接続部11Nに接続される半導体モジュール2と、第2正極接続部12P及び第2負極接続部12Nに接続される半導体モジュール2との間において、サージ電圧が伝搬することを抑制することができる。つまり、互いに異なる機器に接続される、第1モジュール群201のスイッチング素子と第2モジュール群202のスイッチング素子との間において、サージ電圧が影響し合うことを抑制することができる。
また、正極バスバー4Pは正極小断面積部43Pを有する。これにより、第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間のインピーダンスを効果的に増大させることができる。それゆえ、第1モジュール群201におけるスイッチング素子と第2モジュール群202におけるスイッチング素子との間において、サージ電圧の伝搬を抑制することができる。
また、負極バスバー4Nは負極小断面積部43Nを有する。これにより、第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間のインピーダンスを効果的に増大させることができる。それゆえ、第1モジュール群201におけるスイッチング素子と第2モジュール群202におけるスイッチング素子との間において、サージ電圧の伝搬を抑制することができる。
また、図3に示す距離Ap、An、Bp、Bnが、Bp<Ap、Bn<An、を満たす。これにより、複数の第1正極接続部11P及び第1負極接続部11Nを、極力、第2正極接続部12P及び第2負極接続部12Nから遠ざけることができる。それゆえ、第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間のインピーダンス、及び第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間のインピーダンスを増大させることができる。その結果、第1モジュール群201におけるスイッチング素子と、第2モジュール群202におけるスイッチング素子との間において、サージ電圧の伝搬を抑制することができる。
また、図3に示す距離Cp、Cn、Dp、Dnが、Dp<Cp、Dn<Cn、を満たす。これにより、第2正極接続部12P及び第2負極接続部12Nを、極力、第1正極接続部11P及び第1負極接続部11Nから遠ざけることができる。それゆえ、第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間のインピーダンス、及び第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間のインピーダンスを増大させることができる。その結果、第1モジュール群201におけるスイッチング素子と、第2モジュール群202におけるスイッチング素子との間において、サージ電圧の伝搬を抑制することができる。
第2モジュール群202に属するスイッチング素子は、第1モジュール群201に属するスイッチング素子よりもスイッチング速度が速い。これにより、第2モジュール群202における電力変換効率を向上させることができる。その一方で、第2モジュール群202において比較的大きいサージ電圧が生じるおそれがある。これに対し、上述のように、第2モジュール群202と第1モジュール群201との間におけるサージ電圧の伝搬を抑制することができるため、第1モジュール群201への影響を抑制することができる。
また、第2モジュール群202に属する直列体2Sは、第1モジュール群201に属する直列体2Sよりも、数が少ない。これにより、第2モジュール群202において生じたサージ電圧の影響を受ける直列体2Sの数を少なくすることができる。それゆえ、例えば、数の少ない直列体2Sを構成するスイッチング素子についてのみ、耐電圧性能を向上させておくなどの対策を採ることで、全体のコスト増大を抑制しつつ、信頼性の高い電力変換装置1を得ることができる。
第2モジュール群202に属するスイッチング素子は、第1モジュール群201に属するスイッチング素子よりも、高い耐電圧性を有する。これにより、第2モジュール群202において高いサージ電圧が生じたとしても、第2モジュール群202におけるスイッチング素子に不具合を招くことを防ぐことができる。その一方で、第2モジュール群202からのサージ電圧の伝搬が抑制された第1モジュール群201におけるスイッチング素子を、比較的耐電圧の低いものを用いることができる。これにより、電力変換装置1の全体として、コスト低減を図ることができる。
以上のごとく、本形態によれば、互いに異なる機器に接続されるスイッチング素子の間におけるサージ電圧の伝搬を抑制することができる電力変換装置を提供することができる。
(実施形態2)
本形態は、図9~図11に示すごとく、第2モジュール群202が、第2正極接続部12Pと、第2負極接続部12Nとを、それぞれ1箇所ずつ有する、電力変換装置1の形態である。
本形態においては、図11に示すごとく、第2モジュール群202における複数の直列体2Sを、一つの半導体モジュール20に内蔵している。つまり、複数の上アームスイッチング素子2uと、複数の下アームスイッチング素子2dとを、一体化して、一つの半導体モジュール20としている。
そして、半導体モジュール20の内部において、2つの直列体2Sを並列接続している。また、複数の上アームスイッチング素子2uの高電位側を、一つの正極パワー端子21Pに電気的に接続している。また、複数の下アームスイッチング素子2dの低電位側を、一つの負極パワー端子21Nに電気的に接続している。また、上アームスイッチング素子2uと下アームスイッチング素子2dとの接続部も、互いに接続すると共に一つの中間パワー端子21Mに電気的に接続している。
すなわち、半導体モジュール20は、正極パワー端子21Pと負極パワー端子21Nと中間パワー端子21Mとを、それぞれ1つずつ露出している。そして、図9に示すごとく、正極パワー端子21Pを、正極バスバー4Pに接続し、第2正極接続部12Pが構成されている。また、負極パワー端子21Nを、負極バスバー4Nに接続し、第2負極接続部12Nが構成されている。
コンデンサモジュール3においては、図10に示すごとく、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nに、半導体モジュール20と接続するための突出端子44を有する。突出端子は、コンデンサモジュール3のポッティング面331からY方向に突出している。また、これらの突出端子44の主面は、Z方向を向いている。
正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、突出端子44を1本ずつ有する。そして、正極バスバー4Pの突出端子44と負極バスバー4Nの突出端子44とは、X方向に並んで配置されている。そして、これらの突出端子44において、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nは、半導体モジュール20の正極パワー端子21P及び負極パワー端子21Nと、それぞれ接続されている。これらの接続は、ネジ締結によるものとすることができる。ただし、接続方法は、特に限定されるものではない。
本形態においては、第1正極接続部11Pと第2正極接続部12Pとの間の最短距離Lp2と、第1負極接続部11Nと第2負極接続部12Nとの間の最短距離Ln2とは、互いに異なる。本形態においては特に、Ln2>Lp2となっている。ただし、Lp2>Lp1、Ln2>Ln1の関係を満たす点は、実施形態1と同様である。
また、実施形態1において説明した距離Ap、An、Bp、Bn、Cp、Cn、Dp、Dnは、本形態においては、図10に示したものとなる。そして、これらの関係は、実施形態1と同様に、Bp<Ap、Bn<An、Dp<Cp、Dn<Cn、を満たすようにしてある。なお、本形態においては、CpとCnとは互いに異なり、DpとDnとも互いに異なる。より具体的には、Cp>Cn、Dp<Dn、である。
その他の構成は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においては、第2モジュール群202における第2正極接続部12P及び第2負極接続部12Nの数を低減することができる。その結果、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nの構造を簡素化することができる。また、正極バスバー4P及び負極バスバー4Nと半導体モジュール20との接続工数を低減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本形態は、図12に示すごとく、第1機器61及び第2機器62の他に、第3機器63に接続される半導体モジュール2を備えた電力変換装置1の形態である。
本形態においては、第3機器63として、第1機器61とは異なる回転電機MGを接続している。第1機器61と第3機器63とは、異なるインバータ回路部に接続されている。ただし、これらのインバータ回路部は、互いに共通の正極バスバー4P及び負極バスバー4Nに接続されている。
各構成要素の配置等の図示は省略するが、例えば、第3機器63に接続される半導体モジュール2を、第1モジュール群201に属させることができる。すなわち、第1機器61に接続される半導体モジュール2と第3機器63に接続される半導体モジュール2とによって、第1モジュール群201を構成することができる。
ただし、第3機器63に接続される半導体モジュール2を、第2モジュール群202に属させてもよい。或いは、第3機器63に接続される半導体モジュール2を、第1モジュール群201とも、第2モジュール群202とも離れた位置に配置することもできる。これらの配置は、サージ電圧の伝搬を、いずれの半導体モジュール2の間で抑制することが望まれるか等に応じて、適宜変更することができる。その他の構成は、実施形態1と同様である。
本形態においては、3つの異なる機器にそれぞれ接続される複数の半導体モジュール2を備えた電力変換装置1において、スイッチング素子間のサージ電圧の伝搬の影響を、適宜抑制することができる。その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
上記実施形態においては、第2モジュール群を2つの直列体によって構成した形態を示したが、第2モジュール群における直列体の数は、1個でもよいし、3個以上であってもよい。また、第1モジュール群も第2モジュール群も、それぞれ複数の半導体モジュールによって構成されるものである必要は、必ずしもなく、それぞれ一つの半導体モジュールにて構成することもできる。
また、上記実施形態においては、第2機器が昇圧回路を構成するリアクトルである形態を示したが、これに限らず、例えば、第1機器と第2機器とをそれぞれ異なる回転電機としてもよい。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 電力変換装置
11P 第1正極接続部
11N 第1負極接続部
12P 第2正極接続部
12N 第2負極接続部
2 半導体モジュール
201 第1モジュール群
202 第2モジュール群
3 コンデンサモジュール
4P 正極バスバー
4N 負極バスバー

Claims (7)

  1. コンデンサ素子(31)を内蔵したコンデンサモジュール(3)と、
    互いに直列接続された上アームスイッチング素子(2u)と下アームスイッチング素子(2d)との直列体(2S)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、を備え、
    上記コンデンサモジュールは、上記コンデンサ素子の一対の電極に電気的に接続された正極バスバー(4P)及び負極バスバー(4N)を有し、
    上記半導体モジュールは、上記上アームスイッチング素子の高電位側に電気的に接続された正極パワー端子(21P)と、上記下アームスイッチング素子の低電位側に電気的に接続された負極パワー端子(21N)と、上記上アームスイッチング素子と上記下アームスイッチング素子との接続点に接続された中間パワー端子(21M)と、を有し、
    上記複数の半導体モジュールは、上記正極パワー端子において、共通の上記正極バスバーに接続されており、上記負極パワー端子において、共通の上記負極バスバーに接続されており、
    また、上記複数の半導体モジュールは、少なくとも、第1機器(61)に上記中間パワー端子が接続される第1モジュール群(201)と、上記第1機器とは異なる第2機器(62)に上記中間パワー端子が接続される第2モジュール群(202)と、に分かれており、
    上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記正極パワー端子と上記正極バスバーとの接続部である第2正極接続部(12P)は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記正極パワー端子と上記正極バスバーとの接続部である複数の第1正極接続部(11P)から、所定距離以上離れた位置に設けてあり、
    上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記負極パワー端子と上記負極バスバーとの接続部である第2負極接続部(12N)は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールの上記負極パワー端子と上記負極バスバーとの接続部である複数の第1負極接続部(11N)から、所定距離以上離れた位置に設けてあり、
    上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との間の最短距離(Lp2)は、互いに隣り合ういずれの上記第1正極接続部同士の間の最短距離(Lp1)よりも長く、
    上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との間の最短距離(Ln2)は、互いに隣り合ういずれの上記第1負極接続部同士の間の最短距離(Ln1)よりも長く、
    上記正極バスバーは、互いに最も近接する上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との間の領域に、上記第1正極接続部と上記第2正極接続部との並び方向に直交する面による断面積が、局部的に小さくなる正極小断面積部(43P)を有し、上記負極バスバーは、互いに最も近接する上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との間の領域に、上記第1負極接続部と上記第2負極接続部との並び方向に直交する面による断面積が、局部的に小さくなる負極小断面積部(43N)を有し、
    上記コンデンサモジュールは、上記第1モジュール群及び上記第2モジュール群に対して、上記第1モジュール群と上記第2モジュール群との並び方向に直交する方向に配置されており、
    上記正極バスバーは、上記正極小断面積部を介して互いに接続された正極第1本体部及び正極第2本体部と、上記正極第1本体部及び上記正極第2本体部からそれぞれ突出した正極突出端子(42)とを有し、上記正極第1本体部から突出した正極突出端子は、上記第1正極接続部を構成し、上記正極第2本体部から突出した正極突出端子は、上記第2正極接続部を構成し、
    上記負極バスバーは、上記負極小断面積部を介して互いに接続された負極第1本体部及び負極第2本体部と、上記負極第1本体部及び上記負極第2本体部からそれぞれ突出した負極突出端子(42)とを有し、上記負極第1本体部から突出した負極突出端子は、上記第1負極接続部を構成し、上記負極第2本体部から突出した負極突出端子は、上記第2負極接続部を構成し、
    上記正極小断面積部は、上記正極第1本体部及び上記正極第2本体部に対する上記正極突出端子の付け根部分よりも、上記第1正極接続部及び上記第2正極接続部から遠い位置にのみ形成され、
    上記負極小断面積部は、上記負極第1本体部及び上記負極第2本体部に対する上記負極突出端子の付け根部分よりも、上記第1負極接続部及び上記第2負極接続部から遠い位置にのみ形成されている、電力変換装置(1)。
  2. 上記第2モジュール群は、上記第2正極接続部と、上記第2負極接続部とを、それぞれ1箇所ずつ有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記コンデンサモジュールは、複数の上記コンデンサ素子を並べて配置してなり、複数の上記コンデンサ素子の並び方向(X)において、両端に位置する上記コンデンサ素子の端縁の位置を、それぞれ第1端縁位置(P1)及び第2端縁位置(P2)とし、上記第1端縁位置と上記第2端縁位置との中央の位置を、中間位置(P0)としたとき、上記第1正極接続部及び上記第1負極接続部は、上記中間位置よりも上記第1端縁位置側に配置されており、最も上記中間位置に近い上記第1正極接続部と上記中間位置との間の距離(Bp)は、最も上記中間位置から遠い上記第1正極接続部と上記第1端縁位置との間の距離(Ap)よりも長く、また、最も上記中間位置に近い上記第1負極接続部と上記中間位置との間の距離(Bn)は、最も上記中間位置から遠い上記第1負極接続部と上記第1端縁位置との間の距離(An)よりも長い、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 上記コンデンサモジュールは、複数の上記コンデンサ素子を並べて配置してなり、複数の上記コンデンサ素子の並び方向(X)において、両端に位置する上記コンデンサ素子の端縁の位置を、それぞれ第1端縁位置(P1)及び第2端縁位置(P2)とし、上記第1端縁位置と上記第2端縁位置との中央の位置を、中間位置(P0)としたとき、上記第2正極接続部及び上記第2負極接続部は、上記中間位置よりも上記第2端縁位置側に配置されており、最も上記中間位置に近い上記第2正極接続部と上記中間位置との間の距離(Dp)は、最も上記中間位置から遠い上記第2正極接続部と上記第2端縁位置との間の距離(Cp)よりも長く、また、最も上記中間位置に近い上記第2負極接続部と上記中間位置との間の距離(Dn)は、最も上記中間位置から遠い上記第2負極接続部と上記第2端縁位置との間の距離(Cn)よりも長い、請求項1~3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールにおける上記上アームスイッチング素子及び上記下アームスイッチング素子は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールにおける上記上アームスイッチング素子及び上記下アームスイッチング素子よりもスイッチング速度が速い、請求項1~4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールにおける上記直列体は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールにおける上記直列体よりも、数が少ない、請求項に記載の電力変換装置。
  7. 上記第2モジュール群に属する上記半導体モジュールにおける上記上アームスイッチング素子及び上記下アームスイッチング素子は、上記第1モジュール群に属する上記半導体モジュールにおける上記上アームスイッチング素子及び上記下アームスイッチング素子よりも、高い耐電圧性を有する、請求項5又は6に記載の電力変換装置。
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